JP2015204807A - コンバイン - Google Patents

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JP2015204807A
JP2015204807A JP2014088412A JP2014088412A JP2015204807A JP 2015204807 A JP2015204807 A JP 2015204807A JP 2014088412 A JP2014088412 A JP 2014088412A JP 2014088412 A JP2014088412 A JP 2014088412A JP 2015204807 A JP2015204807 A JP 2015204807A
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Kazuki Kanaya
一輝 金谷
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Abstract

【課題】穀粒量の演算精度の向上と作業性及び利便性の向上とを両立させることができるコンバインを提供する。
【解決手段】制御部51は、投入部15が作動している場合に、投入部15による収容部14への穀粒の投入が為されているか否かを判定する。穀粒の投入が為されている場合、制御部51は、穀粒検出部64の検出結果を積算し、穀粒の投入が為されていない場合、検出結果の積算を停止する。換言すれば、穀粒の投入が為されていない場合に生じた外乱によって得られた検出結果の積算が行なわれない。故に、穀粒量の演算精度を向上させることができる。また、穀粒の投入が為されているか否かの判定、及び、判定結果に応じた積算の実行/非実行の切り替えを、制御部51が自動的に行なう。故に、例えば作業者が穀粒の投入の有無を確認し、検出結果の積算の実行/非実行を手動で切り替える必要がない。従って、作業性及び利便性を向上させることができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、脱穀によって得られた穀粒量を演算するコンバインに関する。
コンバインは、圃場を走行しながら穀稈を刈り取って脱穀する。
脱穀によって得られた穀粒は、コンバインの収容部へ投入される。収容部における穀粒の投入経路上には、穀粒検出部が配されている。故に、投入された穀粒は、穀粒検出部に衝突してから収容部に収容される。穀粒検出部は、穀粒との衝突によって生じる衝撃力を検出する。
投入された穀粒量を順次積算すれば、収容部に収容されている穀粒量が求められる。また、穀粒衝突時における穀粒検出部の検出結果の大小は、投入された穀粒量の多寡に対応する。
そこで、コンバインの演算部は、穀粒検出部の検出結果を順次積算し、積算結果に基づいて、収容部に収容されている穀粒量を演算する(特許文献1参照)。
しかしながら、穀粒検出部は、穀粒との衝突によって生じた衝撃力と、外乱によって生じた衝撃力とを区別なく検出する。ここで、外乱によって生じた衝撃力とは、例えばエンジンの振動、又は圃場走行時のコンバインの動揺等が穀粒検出部に伝わることによるものである。
故に、特許文献1に記載のコンバインは、穀粒検出部の検出結果を所定の閾値と比較することによって、採用すべき検出結果と無視すべき検出結果とを決定し、採用すべき検出結果を順次積算することによって、穀粒量を演算している。
例えば、穀粒検出部の検出結果が閾値以上であれば、それは穀粒との衝突によって得られた検出結果であると見做され、採用される。一方、穀粒検出部の検出結果が閾値未満であれば、それは外乱によって得られた検出結果であると見做され、無視される。この結果、穀粒量の演算精度が向上する。
特開2013−39037号公報
ところで、非刈取作業中に発生する外乱は、刈取作業中に発生する外乱よりも大きいことがある。ここで、非刈取作業中とは、例えば圃場から圃場への高速移動中、又は、収容部に収容されている穀粒の排出オーガによる排出中等である。
従って、穀稈を刈り取りながら脱穀することを前提に閾値を設定している場合、非刈取作業中の外乱によって得られた検出結果は、穀粒との衝突によって得られた検出結果と同様に、閾値以上である可能性が大きい。外乱によって得られた検出結果が穀粒との衝突によって得られた検出結果と共に積算されると、穀粒量の演算精度が低下する。
このような問題を解消するためには、例えば穀稈の刈り取りが終了したときに、作業者が適宜の操作を行なうことによって、穀粒量の演算を手動で終了させることが考えられる。
しかしながら、作業効率を重視する作業者は、穀粒量の演算を終了させる操作を行なうことなく、刈取作業から非刈取作業へ移行することがある。また、作業者は、穀粒量の演算終了操作を忘れるかもしれない。つまり、穀粒量の演算終了操作を作業者に強要すると、作業性及び利便性を損なう場合がある。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、穀粒量の演算精度の向上と作業性及び利便性の向上とを両立させることができるコンバインを提供することにある。
本発明に係るコンバインは、穀粒を収容する収容部と、穀稈を脱穀する脱穀部と、該脱穀部にて脱穀された穀粒を前記収容部へ投入する投入部と、該投入部が投入した穀粒との衝突によって生じる衝撃力を検出する穀粒検出部と、該穀粒検出部の検出結果を順次積算することによって、前記収容部に収容されている穀粒量を演算する演算部とを備えるコンバインにおいて、前記演算部は、前記投入部が作動している場合に、前記収容部への穀粒の投入が為されているか否かを判定する投入判定手段と、該投入判定手段が否と判定した場合、前記穀粒検出部の検出結果の積算を停止する停止手段とを有することを特徴とする。
本発明に係るコンバインは、前記投入判定手段は、前記脱穀部及び投入部が作動している場合に、前記脱穀部による脱穀が為されているか否かによって前記投入部による穀粒の投入が為されているか否かを判定するようにしてあることを特徴とする。
本発明に係るコンバインは、計時部を更に備え、前記演算部は、前記投入判定手段が否と判定した場合に、前記計時部による経過時間の計時を開始する計時開始手段と、前記計時部の計時結果が所定経過時間以上であるか否かを判定する経過判定手段とを更に有し、前記停止手段は、前記投入判定手段が否と判定した場合、前記経過判定手段が、前記所定経過時間以上であると判定したときに、前記穀粒検出部の検出結果の積算を停止するようにしてあることを特徴とする。
本発明にあっては、演算部は、投入部が作動している場合に、投入部による穀粒の投入が為されているか否かを判定する。
穀粒が投入部に与えられていれば、投入部の作動によって、収容部への穀粒の投入が為される。そこで、収容部への穀粒の投入が為されている場合、演算部は、穀粒検出部の検出結果(以下、穀粒検出結果という)を積算する。
しかしながら、投入部が作動していても、穀粒が投入部に与えられていなければ、収容部への穀粒の投入は為されない。そこで、収容部への穀粒の投入が為されていない場合、演算部は、穀粒検出結果の積算を停止する。
故に、収容部に収容されている穀粒量の演算結果が、収容部への穀粒の投入が為されていない場合に生じた外乱の悪影響を受けてしまうことが抑制される。
本発明にあっては、演算部は、脱穀部及び投入部が作動している場合に、脱穀部による脱穀が為されているか否かによって、投入部による穀粒の投入が為されているか否かを判定する。
脱穀部による脱穀が為されていれば、穀粒が投入部に与えられる。故に、投入部の作動によって、収容部への穀粒の投入が為される。一方、脱穀部による脱穀が為されていなければ、穀粒が投入部に与えられない。故に、投入部が作動していても、収容部への穀粒の投入は為されない。換言すれば、脱穀部による脱穀が為されているか否かと、投入部による穀粒の投入が為されているか否かとは対応している。
ところで、脱穀部が作動している場合に、脱穀部による脱穀が為されているか否かを判定することに比べれば、投入部が作動している場合に、投入部による穀粒の投入が為されているか否かを判定することは困難である。
故に、投入部による穀粒の投入が為されているか否かの判定に替えて、脱穀部による脱穀が為されているか否かの判定を行なう。この結果、投入部による穀粒の投入が為されているか否かを、簡易に、しかも正確に判定することができる。
本発明にあっては、脱穀が為されていない場合、演算部は、所定経過時間が経過してから穀粒検出結果の積算を停止する。何故ならば、脱穀の終了直前に得られた穀粒が収容部へ投入されるタイミングは、脱穀が終了したタイミングよりも所定経過時間ほど後れるからである。
換言すれば、演算部は、脱穀の終了時にはまだ収容部へ投入されていなかった穀粒が収容部へ投入されるまで待ってから、穀粒検出結果の積算を停止する。故に、穀粒検出結果の積算漏れを抑制することができる。
本発明のコンバインによる場合、収容部への穀粒の投入が為されていない場合に得られた穀粒検出結果(即ち、外乱によって得られた穀粒検出結果)の積算が行なわれない。故に、穀粒量の演算精度を向上させることができる。
また、収容部への穀粒の投入が為されているか否かの判定、及び、判定結果に応じた穀粒検出結果の積算の実行/非実行の切り替えを、演算部が自動的に行なう。故に、例えば作業者が穀粒の投入の有無を確認し、穀粒検出結果の積算の実行/非実行を手動で切り替える必要がない。従って、作業性及び利便性を向上させることができる。
本発明の実施の形態に係るコンバインの構成を示す外観斜視図である。 コンバインの内部構成を略示する側面断面図である。 コンバインが備える収容部の内部構成を略示する縦断面図である。 コンバインの制御系の構成(エンジンの駆動力の伝達)を示すブロック図である。 コンバインの制御系の構成(穀粒量の演算)を示すブロック図である。 コンバインで実行される穀粒量演算処理の手順を示すフローチャートである。 コンバインで実行される積算許否判定処理の手順を示すフローチャートである。 コンバインで実行される積算許否判定処理の手順を示すフローチャートである。 コンバインで実行される脱穀実行判定処理手順の詳細を示すフローチャートである。 コンバインで実行される第1条件判定処理手順の詳細を示すフローチャートである。 コンバインで実行される第2条件判定処理手順の詳細を示すフローチャートである。 コンバインで実行される第3条件判定処理手順の詳細を示すフローチャートである。 コンバインで実行される第4条件判定処理手順の詳細を示すフローチャートである。 コンバインで実行される第5条件判定処理手順の詳細を示すフローチャートである。
以下、本発明を、その実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。以下の説明では、図において矢符で示す上下、前後、及び左右を使用する。
図1は、本発明の実施の形態に係るコンバイン1の構成を示す外観斜視図である。
図2は、コンバイン1の内部構成を略示する側面断面図である。
図3は、コンバイン1が備える収容部14の内部構成を略示する縦断面図である。
図4及び図5は、コンバイン1の制御系の構成を示すブロック図である。図4は、後述するエンジン21の駆動力の伝達を示すブロック図でもある。図5には、主に穀粒量の演算に関連する部分が示されている。
コンバイン1は、刈取部11、搬送部12、脱穀部13、収容部14、投入部15、穀粒排出部16、及び機体171を備えている。
機体171には、エンジン21及びトランスミッション172が配されている。以下では、エンジン21はオンであるものとして説明する。
機体171の下部には、走行クローラ173が配されている。走行クローラ173には、トランスミッション172が有している各不図示のギヤ及び電磁式の走行クラッチを介して、エンジン21の駆動力が伝達される。走行クローラ173は、伝達された駆動力によって循環する。
機体171の前部には、刈取部11が配されている。刈取部11は、穀稈を刈取る刈刃を有している。刈取部11には、電磁式の刈取クラッチ22を介して、エンジン21の駆動力が伝達される。刈取部11は、伝達された駆動力によって穀稈を刈り取る。
刈取部11は、上下移動可能に機体171に支持されている。機体171には、刈取移動部111が配されている。刈取移動部111は、油圧シリンダを用いて刈取部11を移動(具体的には上昇又は下降)させる。この結果、刈取部11は、穀稈刈取時には刈取時位置へ下降し、穀稈非刈取時には、刈取時位置よりも上側にある非刈取位置へ上昇する。
機体171の下部における走行クローラ173の上側且つ刈取部11の後ろ側には、脱穀部13が配されている。脱穀部13と刈取部11との間には、搬送部12が配されている。
搬送部12は、フィードチェ−ン121及び挟持部材122を有する。フィードチェ−ン121は無端状になしてある。フィードチェ−ン121には、電磁式の搬送クラッチ23を介して、エンジン21の駆動力が伝達される。フィードチェ−ン121は、伝達された駆動力によって循環する。挟持部材122は、フィードチェ−ン121に対向配置されており、フィードチェ−ン121との間で穀稈を挟持する。
搬送クラッチ23は、脱穀部13による穀稈脱穀時/穀稈非脱穀時に継/断されるクラッチであり、且つ、搬送部12及びエンジン21を継断するためのクラッチである。
脱穀部13の前側上部には、扱室411が設けてある。
扱室411内には、前後方向を軸長方向とした円筒形の扱胴412が、軸回りに回動可能に支持されている。扱胴412の周面には、多数の扱歯413,413,…が螺旋状に並設されている。扱胴412には、電磁式の脱穀クラッチ24を介して、エンジン21の駆動力が伝達される。扱胴412は、伝達された駆動力によって回転する。
扱胴412の下側には、クリンプ網414が配置してある。
扱胴412の左側には、処理ロータ415が配されている。処理ロータ415には、脱穀クラッチ24を介して、エンジン21の駆動力が伝達される。処理ロータ415は、伝達された駆動力によって回転する。
扱室411の後部には処理室421が連設してある。処理室421の下部は開口している。
処理室421内には、前後方向を軸長方向とした円筒形の処理胴422が、軸回りに回動可能に支持されている。処理胴422の周面には、多数の扱歯423,423,…が螺旋状に並設されている。処理胴422には、脱穀クラッチ24を介して、エンジン21の駆動力が伝達される。処理胴422は、伝達された駆動力によって回転する。
処理胴422の下側には、処理網424が配置してある。
扱室411及び処理室421の下側には、揺動選別装置431が配されている。
揺動選別装置431には、脱穀クラッチ24を介して、エンジン21の駆動力が伝達される。揺動選別装置431は、伝達された駆動力によって揺動する。揺動する揺動選別装置431は、穀粒と穀稈と排藁とを篩い分ける(選別する)。
穀稈から分離された穀粒は、後述する排気通路451の中途に設けられている凹部432へ落下する。まだ穀粒が分離していない穀稈は、排気通路451の中途に設けられている凹部433へ落下する。穀粒が取り除かれた穀稈(即ち排藁)は、各後述する軸流ファン454によって、排気口453又は排塵口455へ送られる。
凹部433から処理室421に亘って、二番スクリューコンベア441が配されている。二番スクリューコンベア441には、脱穀クラッチ24を介して、エンジン21の駆動力が伝達される。二番スクリューコンベア441は、伝達された駆動力によって回転する。回転する二番スクリューコンベア441は、凹部433に落下した穀稈を、処理室421の処理ロータ415へ搬送する。
脱穀部13の下部には、排気通路451が設けられている。
排気通路451の前端部には、後方へ送風する唐箕452が配されている。排気通路451の前後方向中央部は、揺動選別装置431の下側に配されている。排気通路451の前後方向中央部には、前述の凹部432,433が設けられている。排気通路451の後端部は、コンバイン1の外部に向けて開口している排気口453である。
揺動選別装置431の後ろ側には、後方へ送風する軸流ファン454が配されている。軸流ファン454の後ろ側には、コンバイン1の外部に向けて開口している排塵口455が設けられている。
機体171の上部には、収容部14が配されており、収容部14と脱穀部13との間には、投入部15が配されている。
収容部14は、穀粒を収容するタンクである。収容部14の上部には、投入口141が開設してある。
投入部15は、一番スクリューコンベア151及び羽根板152を有する。
一番スクリューコンベア151は、脱穀部13の凹部432から収容部14の投入口141に亘って配されている。一番スクリューコンベア151の上端軸部15aは投入口141に臨む。
羽根板152は、上端軸部15aを中心として径方向に突設されている矩形板を用いてなる。
一番スクリューコンベア151には、脱穀クラッチ24を介して、エンジン21の駆動力が伝達される。一番スクリューコンベア151は、伝達された駆動力によって回転する。回転する一番スクリューコンベア151は、凹部432に落下した穀粒及び穀稈を、処理室421の投入口141へ搬送する。羽根板152は、一番スクリューコンベア151に同期して回転する。回転する羽根板152は、投入口141へ搬送された穀粒を処理室421の内部へ投入する。
脱穀部13及び投入部15は、脱穀クラッチ24の継/断に伴い、同時的に作動/作動停止する。
穀粒排出部16は、排出オーガ161、オーガレスト162、オーガ移動部163、並びに排出スクリューコンベア164,165を有する。
排出オーガ161は筒状に為してあり、後端側を中心に俯仰回動可能に機体171に支持されている。排出オーガ161の後端側開口は収容部14に連通している。穀粒非排出時の排出オーガ161は、前後方向に横姿勢に配される。
オーガレスト162は、排出オーガ161の中途を支持するためのY字状の支持部であり、機体171の上部における収容部14の右側に配されている。オーガレスト162には、穀粒非排出時の排出オーガ161の中途が載置される。つまり、オーガレスト162の位置は、穀粒非排出位置である。
オーガ移動部163は、電動モータ又は油圧シリンダ等を用いてなる。オーガ移動部163は、排出オーガ161の後端側を中心として、穀粒排出時の穀粒排出時位置と、穀粒非排出時の穀粒非排出位置との間で、排出オーガ161を移動(具体的には俯仰回動)させる。
排出スクリューコンベア164は、収容部14の内部に配されている。排出スクリューコンベア165は、排出オーガ161の内部に配されている。
穀粒排出部16の排出スクリューコンベア164,165には、オーガクラッチ25を介して、エンジン21の駆動力が伝達される。排出スクリューコンベア164,165夫々は、伝達された駆動力によって回転する。回転する排出スクリューコンベア164は、収容部14に収容されている穀粒を排出オーガ161の後端側開口へ搬送し、回転する排出スクリューコンベア165は、排出オーガ161の後端側開口に搬送された穀粒を排出オーガ161の前端側開口へ搬送する。
機体171の前部における刈取部11の上側には、キャビン174が配されている。キャビン174の内部には、操作盤3が配されている。
操作盤3には、表示部31、脱刈スイッチ32、脱穀スイッチ33、オートリフトスイッチ34、及びオーガスイッチ35が配されている。
表示部31は、液晶ディスプレイ及びLED等(各不図示)を有する。表示部31には、コンバイン1の運転状況、又は作業者へのメッセージ等が表示される。運転状況又はメッセージ等は、液晶ディスプレイが示す文字若しくは記号、又は、LEDの点灯、消滅、若しくは点滅等を用いて表現される。
脱刈スイッチ32は、穀稈を刈り取りながら脱穀する脱刈モードと、刈り取りせずに脱穀する脱穀非刈取モードと、刈り取りも脱穀もしない非脱刈モードとを排他的に切り替えるためのスイッチである。脱刈スイッチ32の切り替え操作は、脱刈スイッチ32を、脱刈モードに対応する位置と、脱穀非刈取モードに対応する位置と、非脱刈モードに対応する位置との間で移動させる操作である。
脱刈スイッチ32は、その切り替え操作が刈取部11による穀稈刈取/穀稈非刈取に対応するスイッチであり、刈取部11による穀稈刈取/穀稈非刈取を切り替えるためのスイッチである。
脱穀スイッチ33は、手動で脱穀する手扱ぎ脱穀モードと非脱刈モードとを排他的に切り替えるためのスイッチである。
オートリフトスイッチ34は、穀稈刈取時の刈取時位置にある刈取部11を、穀稈非刈取時の非刈取位置へ上昇させるためのスイッチである。脱刈モードにてオートリフトスイッチ34が操作されると、脱刈モードが脱穀非刈取モードに切り替えられる。脱刈モード以外では、刈取部11は非刈取位置にあるので、オートリフトスイッチ34を操作しても何も起こらない。
オートリフトスイッチ34は、その切り替え操作が刈取部11による穀稈刈取/穀稈非刈取に対応するスイッチであり、刈取移動部111によって刈取部11を刈取時位置から非刈取位置へ移動させるためのスイッチである。
オーガスイッチ35は、収容部14に収容されている穀粒を排出する穀粒排出モードと穀粒を排出しない非排出モードとを排他的に切り替えるためのスイッチである。オーガスイッチ35が操作される都度、コンバイン1の動作モードは、非排出モードから穀粒排出モードへ、又は穀粒排出モードから非排出モードへ切り替わる。
非脱刈モードにおけるコンバイン1は、走行していても停車していてもよい。
非脱刈モードでは、刈取クラッチ22、搬送クラッチ23、及び脱穀クラッチ24夫々は切断されている。故に、刈取部11による穀稈の刈り取り、刈取部11が刈り取った穀稈の脱穀部13への搬送部12による搬送、脱穀部13による脱穀、及び脱穀によって得られた穀粒の投入部15による収容部14への投入は、何れも為されない。
非脱刈モードでは、刈取部11は、非刈取位置にある。
脱刈モードにおけるコンバイン1は、走行クローラ173の循環によって走行する。
脱刈モードでは、刈取クラッチ22、搬送クラッチ23、及び脱穀クラッチ24夫々は継合している。
刈取部11は、刈取移動部111によって、非刈取位置から刈取時位置へ下降する。刈取時位置にある刈取部11は、穀稈を刈り取る。
刈り取られた穀稈は、搬送部12のフィードチェ−ン121と挟持部材122とに挟持され、フィードチェ−ン121の循環に伴って脱穀部13へ搬送される。
脱穀部13へ搬送された穀稈は、まず、扱室411に送られ、回転する扱胴412の扱歯413,413,…とクリンプ網414との間で揉み解されることによって脱穀される。
扱室411で脱穀された穀稈の一部は、クリンプ網414を通して揺動選別装置431へ落下する。
扱室411で脱穀された穀稈の他部は、処理室421に送られ、回転する処理胴422の扱歯423,423,…と処理網424との間で揉み解されることによって脱穀される。
処理室421で脱穀された穀稈は、揺動選別装置431へ落下する。
脱穀された穀稈は、揺動選別装置431にて選別される。
まだ穀粒が分離していない穀稈は、揺動選別装置431によって凹部433へ落とされ、二番スクリューコンベア441によって処理室421の処理ロータ415へ搬送される。処理ロータ415に搬送された穀稈は再び脱穀され、クリンプ網414を通して揺動選別装置431へ落下する。
排藁の一部は、揺動選別装置431によって排気通路451へ落とされ、唐箕452の送風によって、排気口453を通ってコンバイン1の外部へ排出される。
排藁の他部は、軸流ファン454の送風によって揺動選別装置431から吸引され、排気口453又は排塵口455を通ってコンバイン1の外部へ排出される。
穀稈から分離された穀粒は、揺動選別装置431によって凹部432へ落とされ、投入部15の一番スクリューコンベア151によって収容部14の投入口141へ送られ、投入部15の羽根板152によって投入口141を通って収容部14の内部へ投入される。この結果、穀粒は収容部14に収容される。
脱刈モードでオートリフトスイッチ34が操作されると、刈取クラッチ22及び搬送クラッチ23が夫々切断され、刈取部11による穀稈の刈り取りと、搬送部12による穀稈の脱穀部13への搬送とが終了する。次いで、刈取部11は、刈取移動部111によって、刈取時位置から非刈取位置へ上昇する。
脱穀非刈取モードにおけるコンバイン1は、走行していても停車していてもよい。
脱穀非刈取モードでは、刈取クラッチ22及び搬送クラッチ23夫々は切断されており、脱穀クラッチ24は継合している。
脱穀非刈取モードでは、脱刈モード時に刈り取られて、まだ脱穀されていない穀稈が、脱刈モード時と同様に脱穀され、脱穀によって得られた穀粒が収容部14に収容される。
手扱ぎ脱穀モードにおけるコンバイン1は、停車している。
手扱ぎ脱穀モードでは、刈取クラッチ22は切断されており、搬送クラッチ23及び脱穀クラッチ24夫々は継合している。
搬送部12は、作業者が手作業で搬送部12へ搬入した穀稈を脱穀部13へ搬送する。
脱穀部13へ搬送された穀稈は、脱刈モード時と同様に脱穀され、脱穀によって得られた穀粒が収容部14に収容される。
穀粒排出モードにおけるコンバイン1は、停車している。
穀粒排出モードでは、オーガ移動部163によって排出オーガ161がオーガレスト162から持ち上げられる。排出オーガ161の前端側開口は、例えば穀粒を搬送する図示しないトラックの荷台へ向けられる。
次いで、オーガクラッチ25が継合され、排出スクリューコンベア164,165が作動する。収容部14に収容されている穀粒は、排出オーガ161を通り、トラックの荷台へ排出される。
穀粒排出モードから非排出モードに切り替えられると、オーガクラッチ25が切断され、排出スクリューコンベア164,165が作動停止する。このとき、穀粒の排出は為されない。
次いで、オーガ移動部163によって排出オーガ161がオーガレスト162へ下ろされる。
コンバイン1は、制御部(演算部)51、記憶部52、計時部53、車速検出部61、刈取クラッチ検出部62、搬送クラッチ検出部63、穀粒検出部64、穀稈検出部65、排藁検出部66,66、及びオーガ検出部67を備えている。
制御部51は、コンバイン1の制御中枢である。制御部51は、記憶部52に記憶してあるコンピュータプログラムに従ってコンバイン1の各部の動作を制御する。例えば、制御部51は、エンジン21のオン/オフ、各クラッチの継/断、刈取移動部111若しくはオーガ移動部163のオン/オフ、又は表示部31における表示等を制御する。
また、制御部51には、各検出部の検出結果が、所定のサンプリングタイム毎に入力される。更に、制御部51には、操作盤3の各スイッチにおける操作状態が入力される。
記憶部52は、ROM、RAM、及び/又は補助記憶装置を用いてなる。記憶部52は、コンバイン1の作動に必要なコンピュータプログラムを予め記憶している。また、記憶部52は、予め与えられた情報、又はコンピュータプログラムの実行に伴って制御部51が生成した情報(例えば各種フラグ)等を記憶する。制御部51は、記憶部52における読み書きを行なう。
計時部53は、制御部51に制御されて、経過時間を計時する。なお、計時部53を用いた計時に替えて、制御部51がクロックを計数することによる計時が行なわれてもよい。
車速検出部61は、トランスミッション172に配されている。車速検出部61は、コンバイン1の車速を検出する。このために、車速検出部61はホール素子を用いてなり、トランスミッション172のギヤの回転数に対応する検出信号を出力する。ギヤの回転数の高/低は車速の高/低に対応するので、車速検出部61の検出結果はコンバイン1の車速に対応する。
刈取クラッチ検出部62は、刈取クラッチ22の近傍に配されている。刈取クラッチ検出部62は、刈取クラッチ22の継断を検出する。刈取クラッチ検出部62は、刈取クラッチ22が継合している場合にはオンになり、刈取クラッチ22が切断されている場合にはオフになる。
搬送クラッチ検出部63は、搬送クラッチ23の近傍に配されている。搬送クラッチ検出部63は、搬送クラッチ23の継断を検出する。搬送クラッチ検出部63は、搬送クラッチ23が継合している場合にはオンになり、搬送クラッチ23が切断されている場合にはオフになる。
穀稈検出部65は、搬送部12に配されている。穀稈検出部65は、搬送部12によって脱穀部13へ搬送される穀稈の有無を検出する。穀稈検出部65は、自身が穀稈と接触した場合にはオンになり、穀稈と接触していない場合にはオフになる。
なお、搬送部12における穀稈の位置を検出するLセンサ、Mセンサ、又はHセンサ(各不図示)を穀稈検出部65として用いてもよい。ここで、Lセンサは、刈り取られた穀稈の根元側の位置を検出し、Mセンサは穀稈の長さ方向中央部の位置を検出し、Hセンサは穀稈の穂先側の位置を検出する。
排藁検出部66,66は、排気口453及び排塵口455に1個ずつ配されている。排藁検出部66,66は、排気口453及び排塵口455を通過する排藁の有無を検出する。各排藁検出部66は、自身が排藁と接触した場合にはオンになり、排藁と接触していない場合にはオフになる。
なお、排出される排藁量を検出する排藁量センサ(不図示)を排藁検出部66として用いてもよい。
オーガ検出部67は、オーガレスト162に配されている。オーガ検出部67は、穀粒非排出位置における排出オーガ161の在否(即ちオーガレスト162に排出オーガ161が載置されているか否か)を検出する。オーガレスト162に排出オーガ161が載置されている場合、オーガ検出部67は排出オーガ161に接触する。オーガ検出部67は、いわゆるオーガレストスイッチであり、自身が排出オーガ161と接触した場合にはオンになり、排出オーガ161と接触していない場合にはオフになる。
穀粒検出部64は、収容部14の内部にて、投入部15による穀粒の投入経路上に配されている。故に、穀粒検出部64には、投入部15によって収容部14へ投入された穀粒が衝突する。穀粒検出部64は、穀粒との衝突によって生じる衝撃力を検出する。このために、穀粒検出部64は、収容部14の天面から垂下する支持部材641に取り付けられた歪みゲージ又は圧電素子等を用いてなる。
穀粒検出部64と穀粒との衝突によって生じる衝撃力の大/小は、収容部14へ投入された穀粒量の多/寡に対応する。故に、穀粒衝突時の穀粒検出部64の検出結果(即ち、穀粒検出結果)は、収容部14へ投入された穀粒量に対応する。
従って、理論上は、穀粒検出結果を順次積算すれば、収容部14へ投入された穀粒量の合計、即ち、収容部14に収容されている穀粒量が得られる。
しかしながら、穀粒検出結果は、エンジン21の振動、又は圃場走行時のコンバイン1の動揺等の外乱に起因するものを含んでいる。故に、穀粒との衝突によって得られた穀粒検出結果は順次積算するが、外乱によって得られた穀粒検出結果は積算対象から外す必要がある。
穀粒量の演算は、脱刈モード、脱穀非脱刈モード、及び脱穀手扱ぎモードにて行なわれる。換言すれば、穀粒量の演算は、脱穀クラッチ24が継合している場合に行なわれる。何故ならば、脱穀クラッチ24の継合時には、脱穀部13及び投入部15が何れも作動しており、脱穀部13での脱穀によって得られた穀粒が、投入部15によって収容部14へ投入される可能性が高いからである。
しかしながら、脱穀部13及び投入部15が作動していても、脱穀部13による脱穀が為されていなければ、収容部14への穀粒の投入が為されない。このようなことは、例えば、脱刈モードで一の圃場の穀稈の刈り取りを終了した後、オートリフトスイッチ34の操作によって脱刈モードから脱穀非刈取モードに切り替えられたコンバイン1が、他の圃場へ走行移動するような場合に起きる。
収容部14への穀粒の投入が為されていない場合、穀粒との衝突によって得られた穀粒検出結果は存在しない。故に、収容部14への穀粒の投入が為されていない場合に得られた穀粒検出結果を積算すると、穀粒量の演算精度が低下する。従って、収容部14への穀粒の投入が為されていない場合には、穀粒検出結果の積算を停止する必要がある。
とはいえ、収容部14への穀粒の投入の有無を直接的に検出することは困難である。仮に、収容部14への穀粒の投入の有無を直接的に検出するためには、穀粒の投入の有無を検出することが可能なものをコンバイン1に追加する必要がある。
従って、本実施の形態では、脱穀部13による脱穀が為されているか否かが判定され、脱穀部13による脱穀が為されていない場合に、穀粒検出結果の積算が停止される。何故ならば、脱穀が為されなければ収容部14への穀粒の投入も為されないからである。
ただし、脱穀が終了したタイミングから、脱穀によって得られた穀粒が収容部14へ投入されるタイミングまでの間には、タイムラグがある。従って、本実施の形態では、脱穀が為されていると判定された場合には、一般的なタイムラグと同程度の所定経過時間が経過してから、穀粒検出結果の積算が停止される。この結果、脱穀の終了時にはまだ収容部14へ投入されていなかった穀粒が収容部14へ投入されるまで待ってから、穀粒検出結果の積算を停止することができるので、穀粒検出結果の積算漏れを抑制することができる。
図6は、コンバイン1で実行される穀粒量演算処理の手順を示すフローチャートである。
穀粒量演算処理は、脱刈スイッチ32又は脱穀スイッチ33の操作によって、非脱刈モードが脱刈モード又は脱穀手扱ぎモードに切り替えられた場合に実行開始される。脱刈モードが脱穀非刈取モードに切り替えられても、穀粒量演算処理は実行継続される。一方、脱刈モード、脱穀非刈取モード、又は脱穀手扱ぎモードが非脱刈モードに切り替えられると、穀粒量演算処理は実行終了する(後述するS16参照)。
制御部51は、収容部14に収容されている穀粒量の演算結果(以下、積算結果Aという)を“0”にリセットする(S11)。
次に、制御部51は、穀粒検出結果の積算を停止することを示す積算停止フラグがセットしてあるか否かを判定する(S12)。積算停止フラグのセット/リセットは、後述する積算許否判定処理(図7及び図8参照)又は第1条件判定処理(図10参照)にて行なわれる。
積算停止フラグがリセットされている場合(S12でNO)、制御部51は、穀粒検出結果Bが入力されたか否かを判定する(S13)。
穀粒検出結果Bが入力された場合(S13でYES)、制御部51は、入力された検出結果Bが積算対象か否かを判定する(S14)。S14における制御部51は、例えば特許文献1に記載されているように、穀粒検出結果Bが所定の閾値以上であるか否かを判定し、閾値以上であれば積算対象であると判定し、閾値未満であれば積算対象ではないと判定する。
S13で入力された検出結果Bが積算対象である場合(S14でYES)、制御部51は、S13で入力された検出結果Bを積算結果Aに加算する(S15)。
次に、制御部51は、脱刈スイッチ32又は脱穀スイッチ33の操作によって、脱刈モード、脱穀非刈取モード、又は脱穀手扱ぎモードが非脱刈モードに切り替えられたか否かを判定する(S16)。
脱刈モード、脱穀非刈取モード、又は脱穀手扱ぎモードが継続している場合(S16でNO)、制御部51は、処理をS12へ戻す。
S11の処理終了後、S16でYESと判定されるまでの間、S15の処理が繰り返されることによって、脱穀部13による脱穀が為されている場合(即ち、収容部14への穀粒の投入が為されている場合)に、穀粒との衝突によって得られた穀粒検出結果Bが、順次積算される。
非脱刈モードに切り替えられた場合(S16でYES)、制御部51は、積算結果Aに基づいて、収容部14に収容されている穀粒量を算出し(S17)、得られた穀粒量を表示部31に表示させてから(S18)、穀粒量演算処理を終了する。
積算停止フラグがセットされている場合(S12でYES)、制御部51は、S15の処理を行なうことなく、処理をS16へ移す。換言すれば、脱穀部13による脱穀が為されていない場合(即ち、収容部14への穀粒の投入が為されていない場合)に、穀粒検出結果Bの積算が停止される。即ち、S12の処理を実行する制御部51は、本発明の実施の形態における停止手段として機能する。
穀粒検出結果Bが入力されていない場合(S13でNO)、又は、S13で入力された検出結果Bが積算対象ではない場合(S14でNO)、制御部51は、S15の処理を行なうことなく、処理をS16へ移す。
図7及び図8は、コンバイン1で実行される積算許否判定処理の手順を示すフローチャートである。
積算許否判定処理は、脱刈スイッチ32又は脱穀スイッチ33の操作によって、非脱刈モードが脱刈モード又は脱穀手扱ぎモードに切り替えられた場合に、穀粒量演算処理の実行に並行して実行される。脱刈モードが脱穀非刈取モードに切り替えられても、積算許否判定処理は実行継続される。一方、脱刈モード、脱穀非刈取モード、又は脱穀手扱ぎモードが非脱刈モードに切り替えられると、穀粒量演算処理は実行終了する(後述するS41参照)。
図7に示すように、制御部51は、積算停止フラグをリセットし(S31)、脱穀部13による脱穀が為されていることを示す脱穀実行フラグをセットする(S32)。
次に、制御部51は、脱穀実行判定処理(後述する図9参照)を実行する(S33)。脱穀実行判定処理では、脱穀部13による脱穀が為されているか否かが判定され、脱穀部13による脱穀が為されていない場合に、脱穀実行フラグがリセットされる。脱穀実行フラグが一旦リセットされても、脱穀部13による脱穀が再開されている場合には、脱穀実行フラグが再セットされる。脱穀実行判定処理を実行する制御部51は、本発明の実施の形態における投入判定手段として機能する。
次いで、制御部51は、脱穀実行フラグがリセットされているか否かを判定する(S34)。
脱穀実行フラグがリセットされている場合(S34でYES)、脱穀部13による脱穀が為されていない。そこで、制御部51は、積算停止フラグがリセットされているか否かを判定する(S35)。
積算停止フラグがリセットされている場合(S35でYES)、脱穀部13による脱穀が為されていないにもかかわらず、まだ積算の実行が継続している。そこで、制御部51は、計時部53における経過時間の計時中であるか否かを判定する(S36)。計時部53における経過時間の計時は、後述するS37の処理が実行された場合に行なわれる。即ち、まだS37の処理が実行されていない場合には、計時部53における経過時間の計時は行なわれていない。
計時部53における経過時間の計時が行なわれていない場合(S36でNO)、制御部51は、計時部53の計時結果を“0”にリセットしてから、計時部53における経過時間の計時を開始する(S37)。S37の処理を実行する制御部51は、本発明の実施の形態における計時開始手段として機能する。
S37の処理終了後、又は、計時部53における経過時間の経時が既に行なわれている場合(S36でYES)、制御部51は、計時部53の計時結果が所定経過時間以上であるか否かを判定する(S38)。S38の処理を実行する制御部51は、本発明の実施の形態における経過判定手段として機能する。
計時部53の計時結果が所定経過時間以上である場合(S38でYES)、脱穀によって得られた穀粒は、全て収容部14へ投入済みである、と考えられる。そこで、制御部51は、計時部53の計時を終了して(S39)、積算停止フラグをセットする(S40)。
S40の処理終了後、制御部51は、図6に示すS16の処理と同様に、脱刈モード、脱穀非刈取モード、又は脱穀手扱ぎモードが非脱刈モードに切り替えられたか否かを判定する(S41)。
非脱刈モードに切り替えられた場合(S41でYES)、制御部51は、積算許否判定処理を終了する。
脱刈モード、脱穀非刈取モード、又は脱穀手扱ぎモードが継続している場合(S41でNO)、制御部51は、処理をS33へ戻す。
計時部53の計時結果が所定経過時間未満である場合(S38でNO)、脱穀によって得られた穀粒の内、まだ収容部14へ投入されていないものがある、と考えられる。故に、制御部51は、S39及びS40の処理を行なうことなく、処理をS41へ移す。
積算停止フラグがセットされている場合(S35でNO)、脱穀部13による脱穀が為されておらず、その結果として穀粒検出結果Bの積算の実行が停止している。故に、制御部51は、S36〜S40以降の処理を行なうことなく、処理をS41へ移す。
脱穀実行フラグがセットされたままである場合(S34でNO)、制御部51は、図8に示すように、計時部53における経過時間の計時中であるか否かを判定する(S51)。
計時部53における経過時間の経時が既に行なわれている場合(S51でYES)、脱穀部13による脱穀は一時的に為されていなかったが、今はまた再開している。また、穀粒検出結果Bの積算は継続している。そこで、制御部51は、計時部53の計時を終了する(S52)。S52の処理終了後、制御部51は、処理を図7に示すS41へ移す。
図8に示すように、計時部53における経過時間の計時が行なわれていない場合(S51でNO)、制御部51は、積算停止フラグがセットされているか否かを判定する(S53)。
積算停止フラグがセットされている場合(S53でYES)、脱穀部13による脱穀が為されていなかったので穀粒検出結果Bの積算が停止していたが、今は脱穀が再開されている。故に、穀粒検出結果Bの積算が必要である。そこで、制御部51は、積算停止フラグをリセットする(S54)。S54の処理終了後、制御部51は、処理を図7に示すS41へ移す。
積算停止フラグがリセットされている場合(S53でNO)、脱穀部13による脱穀は為されており、穀粒検出結果Bの積算が実行されている。制御部51は、処理を図7に示すS41へ移す。
図9は、コンバインで実行される脱穀実行判定処理の手順を示すフローチャートである。
制御部51は、第1条件判定処理(図10参照)を実行する(S71)。S71の処理では、収容部14からの穀粒の排出が為されているか否かによって、脱穀部13による脱穀が為されているか否かが判定される。脱穀が為されている(又は為されていない)場合、脱穀実行フラグがセット(又はリセット)される。
図10は、コンバインで実行される第1条件判定処理手順の詳細を示すフローチャートである。
制御部51は、オーガ検出部67がオンであるか否かを判定する(S91)。
オーガ検出部67がオフである場合(S91でNO)、オーガ検出部67の検出結果は、オーガレスト162に排出オーガ161が載置されていないこと、即ち、排出オーガ161が穀粒排出時位置に存在していることを示している。そこで、制御部51は、車速検出部61の検出結果が示す車速が、所定の第1速度以下であるか否かを判定する(S92)。ここで、第1速度とは、コンバイン1が停車しているに等しい低速度である。
車速検出部61の検出結果が示す車速が第1速度以下である場合(S92でYES)、オーガ検出部67及び車速検出部61の検出結果は、コンバイン1が停車しており、収容部14から穀粒が排出されていること、即ち、脱穀部13による脱穀は為されていないことを示している。
故に、制御部51は、積算停止フラグをセットし(S93)、脱穀実行フラグをリセットして(S94)、第1条件判定処理を終了し、処理を図9に示す脱穀実行判定処理に戻す。
収容部14からの穀粒の排出は、通常、脱穀によって得られた穀粒が全て収容部14に収容されてから為される。従って、収容部14から穀粒が排出されている場合には、所定経過時間の経過を待たずに、穀粒検出結果Bの積算が停止される。
一方、車速検出部61の検出結果が示す車速が第1速度を超過している場合(S92でNO)、オーガ検出部67及び車速検出部61の検出結果は、コンバイン1が走行しながら収容部14から穀粒を排出していることを示している。このような状況は非現実的であるので、オーガ検出部67又は車速検出部61に係る異常が発生していることがわかる。つまり、脱穀部13による脱穀は為されている可能性がある。
故に、制御部51は、表示部31を制御して、オーガ検出部67又は車速検出部61に係る異常が生じていることを表示する(S95)。
次に、制御部51は、積算停止フラグをリセットし(S96)、脱穀実行フラグをセットして(S97)、第1条件判定処理を終了し、処理を図9に示す脱穀実行判定処理に戻す。
オーガ検出部67がオンである場合(S91でYES)、オーガ検出部67の検出結果は、オーガレスト162に排出オーガ161が載置されていること、即ち、排出オーガ161が穀粒非排出位置に存在していることを示している。これは、収容部14から穀粒が排出されていないことを意味する。つまり、脱穀部13による脱穀は為されている可能性が高い。
故に、制御部51は、処理をS96へ移す。
なお、制御部51は、収容部14からの穀粒の排出が為されているか否かを判定するために、オーガ検出部67又は車速検出部61に替えて、オーガクラッチ25を利用してもよい。この場合、制御部51は、オーガ検出部67の検出結果に基づいて、オーガクラッチ25が継合されているか否かを判定すればよい。
第1条件判定手段においては、オーガ検出部67の検出結果に基づいて、脱穀部13による脱穀が為されているか否かが判定される。
図9に示すS71の処理終了後、制御部51は、脱穀実行フラグがリセットされているか否かを判定する(S72)。
脱穀実行フラグがリセットされている場合(S72でYES)、制御部51は、脱穀実行判定処理を終了して、図7に示す積算許否判定処理へ戻る。
脱穀実行フラグがセットされている場合(S72でNO)、制御部51は、第2条件判定処理(図11参照)を実行する(S73)。S73の処理では、刈取部11を非刈取位置へ移動させたか否かによって、脱穀部13による脱穀が為されていないか否かが判定され、脱穀が為されている(又は為されていない)場合、脱穀実行フラグがセットされる(又はリセットされる)。
図11は、コンバインで実行される第2条件判定処理手順の詳細を示すフローチャートである。
制御部51は、オートリフトスイッチ34が操作されたか否かを判定する(S111)。
オートリフトスイッチ34が操作された場合(S111でYES)、制御部51は、刈取移動部111を作動させる。
制御部51は、刈取移動部111が作動したか否かを判定する(S112)。
刈取移動部111が作動した場合(S112でYES)、刈取部11は、非刈取位置へ移動する。即ち、刈取部11による穀稈の刈り取りが終了し、これに伴って、脱穀も終了する。
故に、制御部51は、脱穀実行フラグをリセットして(S113)、第2条件判定処理を終了し、処理を図9に示す脱穀実行判定処理に戻す。
なお、コンバイン1は、刈取部11の現在位置を検出する刈取位置検出部を備えていてもよい。この場合、制御部51は、刈取位置検出部の検出結果に基づいて、刈取部11が非刈取時位置にあるか否かを判定してもよい。
一方、S111にてオートリフトスイッチ34が操作されているにもかかわらず、刈取移動部111が作動しない場合(S112でNO)、刈取部11は非刈取位置へ移動しない。このことから、オートリフトスイッチ34又は刈取移動部111に係る異常が発生していることがわかる。つまり、脱穀部13による脱穀は為されている可能性がある。
故に、制御部51は、表示部31を制御して、オートリフトスイッチ34又は刈取移動部111に係る異常が生じていることを表示する(S114)。
S114の処理終了後、制御部51は、脱穀実行フラグをセットして(S115)、第2条件判定処理を終了し、処理を図9に示す脱穀実行判定処理に戻す。
オートリフトスイッチ34が操作されてない場合(S111でNO)、脱穀部13による脱穀は為されている可能性が高い。そこで、制御部51は、処理をS115へ移す。
第2条件判定手段においては、オートリフトスイッチ34の切り替え操作に基づいて、脱穀部13による脱穀が為されているか否かが判定される。
図9に示すS73の処理終了後、制御部51は、脱穀実行フラグがリセットされているか否かを判定する(S74)。
脱穀実行フラグがリセットされている場合(S74でYES)、制御部51は、脱穀実行判定処理を終了して、図7に示す積算許否判定処理へ戻る。
脱穀実行フラグがセットされている場合(S74でNO)、制御部51は、第3条件判定処理(図12参照)を実行する(S75)。S75の処理では、搬送クラッチ23が切断されているか否かによって、脱穀部13による脱穀が為されていないか否かが判定され、脱穀が為されている(又は為されていない)場合、脱穀実行フラグがセットされる(又はリセットされる)。
図12は、コンバインで実行される第3条件判定処理手順の詳細を示すフローチャートである。
制御部51は、搬送クラッチ検出部63がオフであるか否を判定する(S131)。
搬送クラッチ検出部63がオフである場合(S131でYES)、搬送クラッチ検出部63の検出結果は、搬送クラッチ23が切断されており、搬送部12が作動停止していることを示している。
ところで、コンバイン1の動作モードが脱刈モードから脱穀非刈取モードに切り替えられると、搬送部12は作動停止する。このとき、脱穀部13への穀稈の搬送が終了し、脱穀部13による脱穀が為されなくなる。
制御部51は、脱刈スイッチ32が脱穀非刈取モードに対応する位置にあるか否かを判定する(S132)。
脱刈スイッチ32が脱穀非刈取モードに対応する位置にある場合(S132でYES)、制御部51は、脱穀実行フラグをリセットして(S133)、第3条件判定処理を終了し、処理を図9に示す脱穀実行判定処理に戻す。
脱刈スイッチ32が脱穀非刈取モードに対応する位置にない場合(S132でNO)、搬送クラッチ検出部63の検出結果及び脱刈スイッチ32の位置は、脱刈モード又は手扱ぎ脱穀モードでありながら搬送クラッチ23が切断されており、搬送部12が作動停止していることを示している。このことから、搬送クラッチ検出部63又は脱刈スイッチ32に係る異常が発生していることがわかる。つまり、脱穀部13による脱穀は為されている可能性がある。
故に、制御部51は、表示部31を制御して、搬送クラッチ検出部63又は脱刈スイッチ32に係る異常が生じていることを表示する(S134)。
S134の処理終了後、制御部51は、脱穀実行フラグをセットして(S135)、第3条件判定処理を終了し、処理を図9に示す脱穀実行判定処理に戻す。
搬送クラッチ検出部63がオンである場合(S131でNO)、脱穀部13による脱穀は為されている可能性が高い。そこで、制御部51は、処理をS135へ移す。
第3条件判定手段においては、搬送クラッチ検出部63の継断に基づいて、脱穀部13による脱穀が為されているか否かが判定される。
図9に示すS75の処理終了後、制御部51は、脱穀実行フラグがリセットされているか否かを判定する(S76)。
脱穀実行フラグがリセットされている場合(S76でYES)、制御部51は、脱穀実行判定処理を終了して、図7に示す積算許否判定処理へ戻る。
脱穀実行フラグがセットされている場合(S76でNO)、制御部51は、第4条件判定処理(図13参照)を実行する(S77)。S77の処理では、脱刈スイッチ32が脱穀非刈取モードに対応する位置にあるか否かによって、脱穀部13による脱穀が為されていないか否かが判定され、脱穀が為されている(又は為されていない)場合、脱穀実行フラグがセットされる(又はリセットされる)。
図13は、コンバインで実行される第4条件判定処理手順の詳細を示すフローチャートである。
制御部51は、脱刈スイッチ32が脱穀非刈取モードに対応する位置にあるか否かを判定する(S151)。
脱刈スイッチ32が脱穀非刈取モードに対応する位置にある場合(S151でYES)、脱刈スイッチ32の位置は、脱穀部13による脱穀が為されていないことを示している。何故ならば、脱穀非刈取モードでは、刈取部11が作動停止するからである。
そこで、制御部51は、刈取クラッチ検出部62がオフである否かを判定する(S152)。
刈取クラッチ検出部62がオフである場合(S152でYES)、刈取クラッチ検出部62の検出結果は、刈取クラッチ22が切断されており、刈取部11が作動停止していることを示している。
故に、制御部51は、脱穀実行フラグをリセットして(S153)、第4条件判定処理を終了し、処理を図9に示す脱穀実行判定処理に戻す。
刈取クラッチ検出部62がオンである場合(S152でNO)、刈取クラッチ検出部62の検出結果は、刈取クラッチ22が継合しており、刈取部11が作動していることを示している。このことから、脱刈スイッチ32又は刈取クラッチ検出部62に係る異常が発生していることがわかる。つまり、脱穀部13による脱穀は為されている可能性がある。
故に、制御部51は、表示部31を制御して、脱刈スイッチ32又は刈取クラッチ検出部62に係る異常が生じていることを表示する(S154)。
S154の処理終了後、制御部51は、脱穀実行フラグをセットして(S155)、第4条件判定処理を終了し、処理を図9に示す脱穀実行判定処理に戻す。
脱刈スイッチ32が脱刈モードに対応する位置にある場合(S151でNO)、脱穀部13による脱穀は為されている可能性が高い。そこで、制御部51は、処理をS155へ移す。
第4条件判定手段においては、脱刈スイッチ32の切り替え操作に基づいて、脱穀部13による脱穀が為されているか否かが判定される。
図9に示すS77の処理終了後、制御部51は、脱穀実行フラグがリセットされているか否かを判定する(S78)。
脱穀実行フラグがリセットされている場合(S78でYES)、制御部51は、脱穀実行判定処理を終了して、図7に示す積算許否判定処理へ戻る。
脱穀実行フラグがセットされている場合(S78でNO)、制御部51は、第5条件判定処理(図14参照)を実行する(S79)。S79の処理では、車速検出部61の検出結果が所定の第2速度以上であるか否かによって、脱穀部13による脱穀が為されていないか否かが判定され、脱穀が為されている(又は為されていない)場合、脱穀実行フラグがセットされる(又はリセットされる)。
図14は、コンバインで実行される第5条件判定処理手順の詳細を示すフローチャートである。
制御部51は、車速検出部61の検出結果が所定の第2速度以上であるか否かを判定する(S171)。ここで、第2速度とは、コンバイン1が圃場の外部(例えば道路)を走行するときのような高速度である。
車速検出部61の検出結果が所定の第2速度以上である場合(S171でYES)、穀稈検出部65及び排藁検出部66,66が何れもオフであるか否かを判定する(S172)。
穀稈検出部65及び排藁検出部66,66が何れもオフである場合(S172でYES)、穀稈検出部65及び排藁検出部66,66の検出結果は、穀稈が脱穀部13へ搬送されておらず、脱穀部13から排藁が排出されていないことを示している。つまり、脱穀部13による脱穀は為されていない。
故に、制御部51は、脱穀実行フラグをリセットして(S173)、第5条件判定処理を終了し、処理を図9に示す脱穀実行判定処理に戻す。
一方、排藁検出部66,66の何れかがオンである場合、車速検出部61及び排藁検出部66,66の検出結果は、コンバイン1が圃場の外部を高速走行しつつ圃場の外部へ排藁を排出していることを示している。また、穀稈検出部65がオンである場合、車速検出部61及び穀稈検出部65の検出結果は、コンバイン1が圃場の外部を高速走行しつつ穀稈を脱穀部13へ搬送していること、及び、脱穀部13へ搬送されている穀稈から穀粒が取り除かれた後の排藁が、やがて圃場の外部へ排出されることを示している。以上のような状況は非現実的である。故に、車速検出部61、穀稈検出部65、又は排藁検出部66,66に係る異常が発生していることがわかる。つまり、脱穀部13による脱穀は為されている可能性がある。
従って、穀稈検出部65及び排藁検出部66,66の何れかがオンである場合(S172でNO)、制御部51は、表示部31を制御して、車速検出部61、穀稈検出部65、又は排藁検出部66,66に係る異常が生じていることを表示する(S174)。
S174の処理終了後、制御部51は、脱穀実行フラグをセットして(S175)、第5条件判定処理を終了し、処理を図9に示す脱穀実行判定処理に戻す。
車速検出部61の検出結果が所定の第2速度未満である場合(S171でNO)、脱穀部13による脱穀は為されている可能性が高い。そこで、制御部51は、処理をS175へ移す。
第5条件判定手段においては、車速検出部61の検出結果に基づいて、脱穀部13による脱穀が為されているか否かが判定される。
なお、S171,S174の処理を省略してもよい。この場合、第5条件判定手段においては、穀稈検出部65及び排藁検出部66,66の検出結果に基づいて、脱穀部13による脱穀が為されているか否かが判定される。
また、S172の処理において、穀稈検出部65の検出結果と排藁検出部66,66夫々の検出結果との内、一方がオフであればYESと判定し、両方がオンであればNOと判定してもよい。
図9に示すS79の処理終了後、制御部51は、脱穀実行判定処理を終了して、図7に示す積算許否判定処理へ戻る。
なお、図9に示す脱穀実行判定処理において、第1条件判定から第5条件判定までの各処理は、図9に示す順でなくてもよい。また、第1条件判定から第5条件判定までの各処理の内、少なくとも1つが省略されてもよい。
更に、例えば図10に示す第1条件判定処理において、S91の処理でNOと判定されたらS92の処理を行なうことなくS93以降の処理を行なう構成でもよい。つまり、異常の有無の判定を省略してもよい。
以上のようなコンバイン1は、投入部15による収容部14への穀粒の投入が為されていない場合に得られた穀粒検出結果B(即ち、外乱の検出結果)が積算されない。故に、穀粒量の演算精度を向上させることができる。
また、穀粒の投入が為されているか否かの判定、及び、判定結果に応じた穀粒検出結果Bの積算の実行/非実行の切り替えを、制御部51が自動的に行なう。故に、例えば作業者が穀粒の投入の有無を確認し、穀粒検出結果Bの積算の実行/非実行を手動で切り替える必要がない。従って、作業性及び利便性を向上させることができる。
なお、コンバイン1は、収容部14への穀粒の投入の有無を直接的に検出してもよい。例えば、穀粒の投入経路に交差する方向に発光素子と受光素子とを対向配置することが考えられる。発光素子から受光素子へ入射すべき光は、投入された穀粒によって遮断される。故に、受光素子が受光している場合(又は、受光量が多い場合)には穀粒が投入されておらず、受光素子が受光していない場合(又は、受光量が少ない場合)には穀粒が投入されていることがわかる。或いは、投入口141付近を撮像し、撮像結果を画像解析することによって、収容部14への穀粒の投入の有無を検出することが考えられる。以上のような場合、穀粒の投入が為されているか否かの判定、及び、判定結果に応じた穀粒検出結果Bの積算の実行/非実行の切り替えを、より正確に行なうことができる。
今回開示された実施の形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述した意味ではなく、特許請求の範囲と均等の意味及び特許請求の範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
また、本発明の効果がある限りにおいて、コンバイン1に、実施の形態に開示されていない構成要素が含まれていてもよい。
各実施の形態に開示されている構成要件(技術的特徴)はお互いに組み合わせ可能であり、組み合わせによって新しい技術的特徴を形成することができる。
1 コンバイン
11 刈取部
111 刈取移動部
12 搬送部
13 脱穀部
14 収容部
15 投入部
161 排出オーガ
163 オーガ移動部
21 エンジン
23 搬送クラッチ
32 脱刈スイッチ
34 オートリフトスイッチ
51 制御部(演算部)
53 計時部
61 車速検出部
64 穀粒検出部
65 穀稈検出部
66 排藁検出部
67 オーガ検出部

Claims (3)

  1. 穀粒を収容する収容部と、
    穀稈を脱穀する脱穀部と、
    該脱穀部にて脱穀された穀粒を前記収容部へ投入する投入部と、
    該投入部が投入した穀粒との衝突によって生じる衝撃力を検出する穀粒検出部と、
    該穀粒検出部の検出結果を順次積算することによって、前記収容部に収容されている穀粒量を演算する演算部と
    を備えるコンバインにおいて、
    前記演算部は、
    前記投入部が作動している場合に、前記収容部への穀粒の投入が為されているか否かを判定する投入判定手段と、
    該投入判定手段が否と判定した場合、前記穀粒検出部の検出結果の積算を停止する停止手段と
    を有することを特徴とするコンバイン。
  2. 前記投入判定手段は、前記脱穀部及び投入部が作動している場合に、前記脱穀部による脱穀が為されているか否かによって前記投入部による穀粒の投入が為されているか否かを判定するようにしてあることを特徴とする請求項1に記載のコンバイン。
  3. 計時部を更に備え、
    前記演算部は、
    前記投入判定手段が否と判定した場合に、前記計時部による経過時間の計時を開始する計時開始手段と、
    前記計時部の計時結果が所定経過時間以上であるか否かを判定する経過判定手段と
    を更に有し、
    前記停止手段は、前記投入判定手段が否と判定した場合、前記経過判定手段が、前記所定経過時間以上であると判定したときに、前記穀粒検出部の検出結果の積算を停止するようにしてあることを特徴とする請求項2に記載のコンバイン。
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