JP6289405B2 - コンバイン - Google Patents

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本発明は、穀稈を刈り取って脱穀し、脱穀した穀粒を貯留するコンバインに関する。
大豆及びトウモロコシ等の穀粒を収穫する場合には、穀稈の刈取り及び脱穀並びに穀粒の回収を行うコンバインを使用することが多い。コンバインは、クローラにより圃場を走行し、この走行中に刈刃にて穀稈を刈取り、刈取った穀稈を扱胴へ搬送して脱穀する。そしてコンバインは、扱胴の下方に配置してあるチャフシーブにて、穀稈から分離した稈及び穀粒の選別を行い、選別された穀粒をチャフシーブから漏下させる。漏下した穀粒はバケットコンベヤによって上方に搬送される。
バケットコンベヤによって搬送された穀粒は、水平方向に延びたスクリューコンベヤによって、穀粒タンクの内側に搬送される。スクリューコンベヤの端部には投擲板が設けてあり、該投擲板によって下方に穀粒は投入される(例えば特許文献1参照)。
特開2012―115213号公報
前記コンバインの穀粒タンク内には、スクリューコンベヤの下側にて穀粒が最も高く積もる。そのため、スクリューコンベヤ近傍まで穀粒が積み上がった場合、穀粒タンク内の充填率が所望の充填率よりも小さくても、スクリューコンベヤを停止させなければならない。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、穀粒を貯留する貯留部の充填率を向上させることができるコンバインを提供することを目的とする。
本発明に係るコンバインは、刈取られた穀稈を脱穀する脱穀装置と、該脱穀装置にて脱穀された穀粒を貯留する貯留部と、前記脱穀装置にて脱穀された穀粒を上側に搬送する揚穀コンベヤと、前記貯留部にて水平方向に沿って配設されており、前記揚穀コンベヤにて搬送された穀粒を前記貯留部に投入するスクリューコンベヤとを備えるコンバインにおいて、前記スクリューコンベヤは、前記スクリューコンベヤの軸に平行な第1投擲羽根と、前記スクリューコンベヤの軸に交差する方向に延びた第2投擲羽根とを有することを特徴とする。
本発明においては、第1投擲羽根と第2投擲羽根の姿勢が異なるので、それぞれ異なる上方向に、例えば後斜め上方向及び前斜め上方向に、穀粒が飛ばされる。
本発明に係るコンバインは、前記貯留部内にて前記貯留部の天井に設けられており、前記第1投擲羽根又は第2投擲羽根によって投入された穀粒量を検出する穀粒量検出部と、前記第1投擲羽根又は第2投擲羽根の通過を検出する通過検出部と、該通過検出部の検出結果に基づいて定まる前記穀粒量検出部への穀粒の当接期間に前記穀粒量検出部にて検出された検出結果を、前記期間外に前記穀粒量検出部にて検出された検出結果に基づいて補正する補正部とを備えることを特徴とする。
本発明においては、穀粒量検出部に、穀粒を当てて穀粒量を検出することができる。また貯留部の天井に穀粒量検出部を設けているので、穀粒量検出部は埋まらない。
本発明に係るコンバインは、前記第2投擲羽根によって投入される穀粒を案内する案内部を備えることを特徴とする。
本発明においては、案内部によって、第2投擲羽根によって投擲される穀粒を、貯留部内において、例えば前方に拡散させる。
本発明に係るコンバインは、前記貯留部内にて、前記貯留部の天井に断面逆三角形状をなす突起が設けられていることを特徴とする。
本発明においては、第2投擲羽根によって投擲される穀粒を突起に当てることによって、貯留部内において、例えば左右に拡散させる。
第1投擲羽根及び第2投擲羽根によって、それぞれ異なる上方向に、穀粒が飛ばされるので、貯留部内における穀粒の偏在を防止し、貯留率を向上させることができる。
実施の形態に係るコンバインを略示する斜視図である。 揚穀コンベヤ及びスクリューコンベヤ付近の構成を略示する正面断面図である。 揚穀コンベヤ及びスクリューコンベヤ付近の構成を略示する右側面断面図である。 搬送部及びスクリューコンベヤを略示する斜視図である。 スクリューコンベヤ付近の構成を略示する拡大斜視図である。 制御部の構成を示すブロック図である。 エンジンの回転数及び係数βの関係を示すテーブルである。 穀粒量検出センサの検出値とピックアップセンサの検出値との関係を示すグラフの一例である。 CPUによる穀粒量演算処理を示すフローチャートである。 CPUによる補正値算出処理を示すフローチャートである。 突起の構成を一部変更したコンバインにおける貯留タンクの内側を略示する部分拡大斜視図である。
以下本発明を実施の形態に係るコンバインを示す図面に基づいて説明する。図1はコンバインを略示する斜視図である。コンバインは圃場を走行するクローラ1を備えており、該クローラ1上にシャーシ20が設けられている。該シャーシ20上に、穀稈を脱穀する脱穀装置2が設けられており、該脱穀装置2の前方には、フィーダ室3を介して、穀稈を刈り取る刈取部4が設けられている。脱穀装置2の右側には、穀粒を貯留する穀粒タンク5(貯留部)が設けられており、該穀粒タンク5の前側に運転室6が設けられている。
穀粒タンク5の上部には、穀粒タンク5に貯留した穀粒を外部に搬送する排出オーガ9が設けられている。排出オーガ9は、筒状をなし、その内部にスクリュー式のコンベヤが設けられている。
脱穀装置2内には、穀稈を脱穀する扱胴及び該扱胴によって脱穀された穀粒を選別する揺動選別装置(いずれも図示略)が上下に配設されている。揺動選別装置の下方には、スクリュー式の搬送部8(図4参照)が軸方向を左右方向にして設けてある。該搬送部8の右端部にバケット式の揚穀コンベヤ7が立設してある。搬送部8は左側から右側に穀粒を搬送する。なお脱穀装置2、フィーダ室3、刈取部4、揚穀コンベヤ7及び搬送部8は、図示しないエンジンからの動力によって駆動される。
刈取部4によって刈り取られた圃場の穀稈はフィーダ室3内を搬送され、脱穀装置2によって脱穀される。脱穀によって穀稈から分離した穀粒は、搬送部8及び揚穀コンベヤ7によって搬送され、穀粒タンク5に投入される。
図2は揚穀コンベヤ7及びスクリューコンベヤ10付近の構成を略示する正面断面図、図3は揚穀コンベヤ7及びスクリューコンベヤ10付近の構成を略示する右側面断面図、図4は搬送部8及びスクリューコンベヤ10を略示する斜視図、図5はスクリューコンベヤ10付近の構成を略示する拡大斜視図である。なお図3において、端面板15bの記載を省略している。
揚穀コンベヤ7は、上下に長い箱状のケーシング70と、該ケーシング70内にて上下に離隔して軸支された二つのスプロケット71、72と、両スプロケット71、72の間に巻回されたコンベヤチェーン73と、該コンベヤチェーン73に固定された複数のバケット74とを備える。下側のスプロケット72は搬送部8に連結しており、搬送部8の回転によって、右側から視認した場合に、時計回りに回転する。右側から視認した場合に、コンベヤチェーン73も時計回りに回転し、バケット74も回転する。
揚穀コンベヤ7の前側にスクリューコンベヤ10が設けられている。スクリューコンベヤ10は左右方向に沿って延びており、その右部分は穀粒タンク5内に位置している。
スクリューコンベヤ10は、左右方向に延びており、その上側が開口した半円筒状をなすケーシング15と、該ケーシング15の内側に配置されており、左右方向に延びた軸13と、該軸13の外周面に螺旋状に設けられた第1スクリュー11と、軸13の外周面に螺旋状に設けられており、第1スクリュー11の軸方向位置とは異なる軸方向位置に配置された第2スクリュー12とを備える。第1スクリュー11及び第2スクリュー12は、軸13の外周面にて二重螺旋状に配置されている。
ケーシング15の右端部の直径は他の部分の直径よりも大きく、前記右端部は大径部15aを形成している。大径部15aの前後寸法は他の部分の前後寸法よりも大きく、大径部15aの底部は、他の部分の底部よりも下方に位置している。大径部15aの底部後側には、ピックアップセンサ16(通過検出部)が設けられている。ピックアップセンサ16はホール素子などを有する磁気センサである。
大径部15aの右端には軸13に直角な端面板15bが設けられている。端面板15bの中央部には、軸受15cが設けられている。軸13の右端部は軸受15cに回転可能に支持されている。なお軸13の左端部は、図示しない駆動源(例えばモータ)に連結している。駆動源からの動力によって軸13は軸回りに回転する。
第1スクリュー11の右端部には、第1投擲羽根11aが設けられている。第1投擲羽根11aは、軸13に平行な板状をなし、軸13から径方向に突出している。軸13の回転時において、第1投擲羽根11aの先端部が大径部15aの内周面に接近した状態で、第1投擲羽根11aは回転する。第1投擲羽根11aは磁性体によって構成されており、ピックアップセンサ16は、第1投擲羽根11aが通過した場合に、第1投擲羽根11aの通過を検出する。
第1スクリュー11の右端部は、第2スクリュー12の右端部よりも右側に位置している。第2スクリュー12の右端部には第2投擲羽根12aが設けられている。図2に示す如く、第2投擲羽根12aは、軸13の軸心に対して傾斜角θを形成するように、軸13に交差する方向に延びた板状をなす。傾斜角θとしては例えば45度が挙げられる。なお図2において、下側に位置する場合の第2投擲羽根12aが破線にて示されている。
ケーシング15には、軸13の軸方向における第2投擲羽根12aに対応する位置に、案内板14(案内部)が設けられている。案内板14は、ケーシング15の後部上端に設けられている。図3に示す如く、案内板14は斜め前上方に向けてケーシング15から前傾姿勢で突出している。
穀粒タンク5内の天井には、図2に示す如く、前後方向に延びており、下方に突出した突起51が設けられている。左右方向に平行な面を切断面とした突起51の断面形状は、逆三角形状をなす。また前記天井には、図3に示す如く、穀粒量検出センサ52(穀粒量検出部)が設けられている。穀粒量検出センサ52は、歪みゲージ及び回路基板などを備える。穀粒量検出センサ52は、衝突した穀粒の衝撃値を検出することができる構成であればよい。例えば歪みゲージに代えて、圧電素子を備えてもよい。
図2に示す如く、穀粒タンク5内の上部側面には、穀粒が満杯であることを検出する押圧式スイッチ55が設けられている。押圧式スイッチ55はスクリューコンベヤ10よりも下側に位置する。
穀粒タンク5への穀粒の投入について説明する。搬送部8によって、揚穀コンベヤ7に搬送された穀粒は、バケット74によって上方に搬送される。このとき、バケット74の開口は上側を向いている。バケット74は、上側のスプロケット71にて折り返し、移動方向を下方に変更する。このときバケット74の開口は下側を向き、バケット74内の穀粒はスクリューコンベヤ10に投入される。
スクリューコンベヤ10に投入された穀粒は、第1スクリュー11及び第2スクリュー12によって、穀粒タンク5内に搬送される。第1スクリュー11及び第2スクリュー12は二重螺旋状に配置されているので、第1スクリュー11及び第2スクリュー12それぞれが個別に穀粒を搬送する。
図3の実線矢印にて示す如く、第1スクリュー11にて搬送された穀粒は、第1スクリュー11の右端部において、第1投擲羽根11aによって、斜め後上方に投擲され、穀粒量検出センサ52に衝突する。
図2の実線矢印にて示す如く、第2スクリュー12によって搬送された穀粒の一部は、第2スクリューの右端部において、第2投擲羽根12aによって、斜め右上方に投擲される。投擲された穀粒は突起51に衝突し、左右に分散して降下する。
また図3の破線矢印にて示す如く、第2スクリュー12によって搬送された穀粒の一部は、案内板14に沿って又は案内板14に当たって、斜め前上方に投擲される。
穀粒量検出センサ52及びピックアップセンサ16からの出力に基づいて、穀粒タンク5に貯留する穀粒量を演算する制御部100がコンバインに搭載されている。図6は制御部100の構成を示すブロック図、図7はエンジンの回転数及び係数βの関係を示すテーブルである。
制御部100は内部バス100gにより相互に接続されたCPU(Central Processing Unit)100a、ROM(Read Only Memory)100b、RAM(Random Access Memory)100c及びEEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)100dを備えている。CPU100aはROM100bに記憶された制御プログラムをRAM100cに読み込み、該制御プログラムに従って、穀粒量の演算を実行する。なおCPU100aはタイマを内蔵している。
EEPROM100dには、LUT(Look Up Table) 100hが格納してある。LUT100hには、エンジンの回転数及び係数βの関係を示すテーブルが記憶されている(図10参照)。該テーブルは、「エンジン回転数」欄及び「係数β」欄を備えており、各欄の各行には、エンジン回転数と、エンジン回転数に対応した係数βの値(β1〜β6)が格納されている。なおエンジン回転数の大小は、スプロケット14、15の回転数の大小に対応している。なお回転数は単位時間(例えば1分)あたりの回転数を示す。
またEEPROM100dには、補正変数Xが設定されており、該補正変数Xには必要に応じて値が格納される。また、穀粒量検出センサ52の検出値を穀粒量の算出対象に含めるか否かを判定するための閾値αが設定されている。
エンジンから刈取部4及び脱穀装置2への動力伝達経路上に、動力伝達経路を切断又は接続する刈取・脱穀クラッチ46が設けてある。またエンジンの出力軸付近には、エンジン回転数を検出するエンジン回転数センサ40が設けられている。前記運転室6内には、図示しないダッシュボードパネルが設けられており、該ダッシュボードパネルに、刈取及び脱穀を行うための刈取スイッチ80並びに情報を表示する表示部83等が配置されている。
制御部100は出力インタフェース100fを介して、刈取・脱穀クラッチ46に切断/接続信号を出力する。また制御部100は出力インタフェース100fを介して、表示部83に所定の映像を表示することを示す表示信号を出力する。
刈取スイッチ80、穀粒量検出センサ52、ピックアップセンサ16、エンジン回転数センサ40及び押圧式スイッチ55の各出力信号は入力インタフェース100eを介して制御部100に入力されている。なお刈取スイッチ80のオンオフに対応して、刈取・脱穀クラッチ46が切断/接続される。
押圧式スイッチ55から制御部100に信号が入力された場合、制御部100は表示部83に信号を出力し、表示部83は穀粒タンク5が満杯であることを示す情報を表示する。これにより、操作者は穀粒タンク5が満杯であることを容易に認識することができる。穀粒タンク5が満杯の場合、一般に操作者は収穫作業を終了する。従って押圧式スイッチ55が押圧された場合、収穫作業は終了し、スクリューコンベヤ10及び穀粒量検出センサ52が穀粒に埋もれることを確実に回避することができる。
CPU100aは、穀粒量検出センサ52の出力信号に係る検出値を積算し、閾値αと比較して積算対象に含めるか否かを判定する。そして積算対象に含める検出値をピックアップセンサ16の出力信号に係る検出値に同期させてEEPROM100dに記憶する。図8は穀粒量検出センサ52の検出値とピックアップセンサ16の検出値との関係を示すグラフの一例である。
図8Aは、時間と穀粒量検出センサ52の検出値との関係を示すグラフである。穀粒量検出センサ52の検出値は穀粒の衝突による歪み量を示しており、所定のサンプリング数における移動平均値である。図8Bは、時間とピックアップセンサ16の検出値との関係を示すグラフである。ピックアップセンサ16の検出値は、バケット74による穀粒投入期間の起算点を示している。なお以下の説明において図8の周期Pの添字は適宜省略する。
ピックアップセンサ16の検出値は、パルス波として検出され、パルス波の間隔が一の羽根板が通過した後、次に一の羽根板が通過するまでの期間、換言すれば一の羽根板の通過周期Pに相当する。CPU100aは、周期Pに対応した所定の周期(例えば100[ms])で穀粒量検出センサ52の検出値を取り込み、EEPROM100dに記憶する。またCPU100aは、ピックアップセンサ16からパルス波が入力される都度、タイムスタンプを作成し、該タイムスタンプを、パルス波が入力された時に穀粒量検出センサ52から入力された検出値に紐付けて、EEPROM100dに記憶する。
図8において、穀粒がバケット74によって穀粒タンク5に投入されている場合、P/4〜3P/4の間(当接期間)に、穀粒量検出センサ52からCPU100aに穀粒の衝突による検出値が入力される。0〜P/4及び3P/4〜Pの間に穀粒量検出センサ52からCPU100aに入力された検出値は、穀粒が穀粒量検出センサ52に衝突していない場合の検出値である。穀粒量検出センサ52には、P/4〜3P/4の間に瞬間的に穀粒が衝突し、0〜P/4及び3P/4〜Pの間(非当接期間)に穀粒は衝突しない。
図8Aにおいて、閾値αは、穀粒量検出センサ52の温度特性及び機体の傾きなどの外乱によって、穀粒量検出センサ52にて検出される検出値に相当する。穀粒がスクリューコンベヤ10によって穀粒タンク5に投擲されていない場合、理想的には、P/4〜3P/4の間に、穀粒量検出センサ52からCPU100aに穀粒の衝突による検出値は入力されない。しかし実際は、穀粒量検出センサ52からCPU100aに外乱による検出値(閾値α)が入力される。
CPU100aは、P/4〜3P/4の間に穀粒量検出センサ52から入力された検出値と閾値αとを比較する。該検出値に、閾値αを超過する値が含まれている場合、CPU100aは、P/4〜3P/4の間に入力された検出値を積算すべき対象に決定する(図8Aの周期P1 、P2 及びP5 における破線ハッチング部分の面積)。積算すべき値は、穀粒量検出センサ52への穀粒の衝突による力積に相当する。
検出値に、閾値αを超過する値が含まれていない場合、CPU100aは、P/4〜3P/4の間に入力された検出値を積算すべき対象から除外する(図8Aにおいて、周期P3 及びP4 部分)。
一方0〜P/4及び3P/4〜Pの間における穀粒量検出センサ52の検出値を積算した値(図8Aの実線ハッチング部分の面積)は定常偏差に相当する。該定常偏差は、エンジンの振動、凹凸のある圃場を走行中に穀粒量検出センサ52に伝播した振動及び穀粒量検出センサ52の特性などに起因する。
CPU100aは、所定の周期(例えば1[s])で、0〜P/4及び3P/4〜Pの間における穀粒量検出センサ52の検出値を積算した値に必要な処理を行い、EEPROM100dにアクセスして、補正変数Xに格納する。
CPU100aは、EEPROM100dにアクセスしてタイムスタンプを参照し、P/4〜3P/4の間における穀粒量検出センサ52の検出値を積算する。そして積算した値に含まれる定常偏差を補正変数Xに格納された値を用いて除去する。例えば積算した値から、補正変数Xに格納された値を減算する。
CPU100aは、定常偏差を除去した補正値DをRAM100cに記憶する。そして補正値Dに係数βを適用して、穀粒タンク5に貯留した穀粒量を求める。
次にCPU100aによる穀粒量演算処理について説明する。図9は、CPU100aによる穀粒量演算処理を示すフローチャートである。
CPU100aは、刈取スイッチ80から信号を取り込み、刈取スイッチ80がオンであるか否か判定し(ステップS1)、刈取スイッチ80がオンになるまで待機する(ステップS1:NO)。刈取スイッチ80がオンである場合(ステップS1:YES)、CPU100aは、エンジン回転数センサ40から信号を取り込む(ステップS2)。そしてCPU100aは、EEPROM100dにアクセスしてLUT100hを参照し(ステップS3)、エンジン回転数センサ40から取り込んだ信号が示すエンジン回転数に対応する係数β(β1〜β6)を決定する(ステップS4)。
そしてCPU100aは、ピックアップセンサ16及び穀粒量検出センサ52から信号を取り込み(ステップS5)、P/4〜3P/4の間の力積を積算する(ステップS6)。このとき、CPU100aは、EEPROM100dにアクセスしてタイムスタンプを参照し、P/4〜3P/4の間における穀粒量検出センサ52の検出値を積算する。なお穀粒量検出センサ52から制御部100には、検出値が一定のサンプリング周期で順次入力されており、CPU100aは、タイムスタンプを参照することによって、P/4〜3P/4の間に入力された検出値を認識することができる。
次にCPU100aは、P/4〜3P/4の間に入力された検出値に、閾値αを超過した検出値が含まれるか否かを判定する(ステップS7)。閾値αを超過した検出値が含まれない場合(ステップS7:NO)、CPU100aは、ステップS12へ処理を進める。
閾値αを超過した検出値が含まれる場合(ステップS7:YES)、CPU100aは、EEPROM100dにアクセスして補正変数Xを参照し(ステップS8)、算出した力積を補正変数Xにて補正し(ステップS9)、補正値Dを求める。例えばCPU100aは、算出した力積から補正変数Xに格納された値を減算する。なお減算は補正の一例であり、補正変数Xに格納された値に基づいて、乗算又は除算してもよい。
そしてCPU100aは、補正値Dに係数βを適用する(ステップS10)。例えば補正値Dに係数βを乗算するか又は加算する。なお係数βの乗算又は加算は、係数βの適用の例示であってこれに限定されるものではない。次にCPU100aは、係数β適用後の補正値Dを積算する(ステップS11)。なおステップS11における積算値が穀粒タンク5に貯留した穀粒量に相当する。そしてCPU100aは、刈取スイッチ80から信号を取り込み、刈取スイッチ80がオフであるか否か判定する(ステップS12)。刈取スイッチ80がオフでない場合(ステップS12:NO)、すなわち刈取スイッチ80がオンである場合、CPU100aはステップS2へ処理を戻す。刈取スイッチ80がオフである場合(ステップS12:YES)、CPU100aは処理を終了する。なお上述した穀粒量演算処理は、周期P以内に実行されるリアルタイム処理として実行することができる。なおステップS7の判定は、ステップS5の次に実行してもよい。またステップS10の処理を省略し、補正値Dを積算してもよい。
次にCPU100aによる補正値算出処理について説明する。図10はCPU100aによる補正値算出処理を示すフローチャートである。
CPU100aは、刈取スイッチ80から信号を取り込み、刈取スイッチ80がオンであるか否か判定し(ステップS21)、刈取スイッチ80がオンになるまで待機する(ステップS21:NO)。刈取スイッチ80がオンである場合(ステップS21:YES)、ピックアップセンサ16及び穀粒量検出センサ52から信号を取り込み(ステップS22)、0〜P/4及び3P/4〜Pの間における力積を積算する(ステップS23)。このとき、CPU100aは、EEPROM100dにアクセスしてタイムスタンプを参照し、0〜P/4及び3P/4〜Pの間における穀粒量検出センサ52の検出値を積算する。なお穀粒量検出センサ52から制御部100には、検出値が一定のサンプリング周期で順次入力されており、CPU100aは、タイムスタンプを参照することによって、0〜P/4及び3P/4〜Pの間に入力された検出値を認識することができる。
そしてCPU100aは、積算した値に所定の処理を実行する(ステップS24)。例えば、変動率を考慮した係数を乗算するか又は図示しないスイッチからの入力に応じて、予めEEPROM100dに設定した所定の関数を適用する。次にCPU100aは、処理を施した値を補正変数Xに格納する(ステップS25)。
そしてCPU100aは、内蔵するタイマにて経時を開始し、所定時間、例えば1[s]が経過するまで待機する(ステップS26:NO)。所定時間が経過した場合(ステップS26:YES)、CPU100aは、刈取スイッチ80から信号を取り込み、刈取スイッチ80がオフであるか否か判定する(ステップS27)。刈取スイッチ80がオンである場合(ステップS27:NO)、CPU100aは、タイマをリセットし(ステップS28)、ステップS22へ処理を戻す。刈取スイッチ80がオフである場合(ステップS27:YES)、CPU100aは処理を終了する。
上述した実施の形態において、穀粒量検出センサ52に穀粒が当接すべきでない期間0〜P/4及び3P/4〜P並びに穀粒が当接すべき期間P/4〜3P/4は例示に過ぎず、これに限定されるものではなく、当接期間及び非当接期間は各コンバインの仕様に応じて決定される。
実施の形態に係るコンバインにあっては、第1投擲羽根11a及び第2投擲羽根12aによって、それぞれ異なる上方向に、穀粒が投擲されるので、穀粒タンク5内における穀粒の偏在を防止し、貯留率を向上させることができる。また穀粒量検出センサ52に、穀粒を当てて穀粒量を検出することができる。また穀粒タンク5の天井に穀粒量検出センサ52を設けているので、穀粒量検出センサ52は埋まらない。
また案内板14によって、第2投擲羽根12aによって投擲される穀粒を、穀粒タンク5内において、上前方又は上側方に拡散させることができる。また第2投擲羽根12aによって投擲される穀粒を突起51に当てることによって、穀粒タンク5内において、例えば左右に拡散させることができる。
なお穀粒量検出センサを穀粒タンク5の天井の前部に設け、ケーシング15に第2投擲羽根12aの通過を検出するピックアップセンサを設けて、第2投擲羽根12aによって投擲される穀粒が穀粒量検出センサに衝突するように構成してもよい。この場合、第2投擲羽根12aによって投擲された穀粒量に基づいて、穀粒タンク5に貯留された穀粒量が算出される。
(変更例)
図11は突起51の構成を一部変更したコンバインにおける貯留タンク5の内側を略示する部分拡大斜視図である。図11に示すように、突起51は穀粒量検出センサ52の後側に配置されている。後側の左右寸法が前側の左右寸法よりも漸次大きくなるように、突起51の左右寸法は設計されている。また後側の上下寸法が前側の上下寸法よりも漸次大きくなるように、突起51の上下寸法は設計されている。突起51の下端部は、後方に向けて下降傾斜している。
突起51の左右寸法及び上下寸法が、後側の寸法が前側の寸法よりも漸次大きくなるように、設計されているので、穀粒タンク5内にて穀粒が拡散しやすくなる。
図11においてスクリューコンベヤ10の記載を省略しているが、スクリューコンベヤ10は穀粒量検出センサ52よりも前側に位置する。穀粒量検出センサ52は突起51よりも前側に位置しており、突起51及びスクリューコンベヤ10の間に位置する。そのため、スクリューコンベヤ10から投擲された穀粒は穀粒量検出センサ52に直接衝突する。
仮に穀粒量検出センサ52が突起51の後側に位置する場合、スクリューコンベヤ10から投擲された穀粒は、突起51に衝突した後、穀粒量検出センサ52に間接的に衝突する。穀粒は穀粒量検出センサ52に直接衝突するので、間接的に衝突する場合に比べて、穀粒量を正確に検出することができる。
今回開示した実施の形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。各実施例にて記載されている技術的特徴は互いに組み合わせることができ、本発明の範囲は、特許請求の範囲内での全ての変更及び特許請求の範囲と均等の範囲が含まれることが意図される。
2 脱穀装置
5 穀粒タンク(貯留部)
7 揚穀コンベヤ
10 スクリューコンベヤ
11 第1スクリュー
11a 第1投擲羽根
12 第2スクリュー
12a 第2投擲羽根
14 案内板(案内部)
16 ピックアップセンサ(通過検出部)
51 突起
52 穀粒量検出センサ(穀粒量検出部)
100 制御部(補正部)

Claims (4)

  1. 刈取られた穀稈を脱穀する脱穀装置と、該脱穀装置にて脱穀された穀粒を貯留する貯留部と、前記脱穀装置にて脱穀された穀粒を上側に搬送する揚穀コンベヤと、前記貯留部にて水平方向に沿って配設されており、前記揚穀コンベヤにて搬送された穀粒を前記貯留部に投入するスクリューコンベヤとを備えるコンバインにおいて、
    前記スクリューコンベヤは、第1スクリューと、前記第1スクリューの軸方向位置とは異なる軸方向位置に配置された第2スクリューとを備えて二重螺旋状に構成され、
    前記第1スクリューの端部に前記スクリューコンベヤの軸に平行な第1投擲羽根を設け
    前記第2スクリューの端部に前記スクリューコンベヤの軸に交差する方向に延びた第2投擲羽根を設け
    前記第1投擲羽根は前記第2投擲羽根よりも前記スクリューコンベヤによる穀粒の搬送方向下流側に配されること
    を特徴とするコンバイン。
  2. 前記貯留部内にて前記貯留部の天井に設けられており、前記第1投擲羽根によって投入された穀粒量を検出する穀粒量検出部と、
    前記第1投擲羽根の通過を検出する通過検出部と、
    該通過検出部の検出結果に基づいて定まる前記穀粒量検出部への穀粒の当接期間に前記穀粒量検出部にて検出された検出結果を、前記期間外に前記穀粒量検出部にて検出された検出結果に基づいて補正する補正部と
    を備えることを特徴とする請求項1に記載のコンバイン。
  3. 前記第2投擲羽根によって投入される穀粒を案内する案内部を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載のコンバイン。
  4. 前記貯留部内にて、前記貯留部の天井に断面逆三角形状をなす突起が設けられていること
    を特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載のコンバイン。
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