JP2015037388A - コンバイン - Google Patents

コンバイン Download PDF

Info

Publication number
JP2015037388A
JP2015037388A JP2013169666A JP2013169666A JP2015037388A JP 2015037388 A JP2015037388 A JP 2015037388A JP 2013169666 A JP2013169666 A JP 2013169666A JP 2013169666 A JP2013169666 A JP 2013169666A JP 2015037388 A JP2015037388 A JP 2015037388A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
grain
bucket
guide body
amount detection
sensing plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013169666A
Other languages
English (en)
Inventor
上久保 宏治
Koji Kamikubo
宏治 上久保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yanmar Co Ltd filed Critical Yanmar Co Ltd
Priority to JP2013169666A priority Critical patent/JP2015037388A/ja
Publication of JP2015037388A publication Critical patent/JP2015037388A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】貯留した穀粒の量を精度良く検出することができるコンバインを提供すること。
【解決手段】刈り取った穀稈を脱穀し、脱穀して得られた穀粒をバケットにより投入流路を通して穀粒貯留部内へ投入して貯留するとともに、投入流路内には投入された穀粒量を検出する穀粒量検出手段を配設したコンバインであって、穀粒量検出手段は、穀粒投入位置におけるバケットと対向する位置に配置した穀粒感知板と、穀粒感知板の裏面側に連結して穀粒感知板に当たった穀粒を検出するセンサ本体とを具備し、穀粒感知板の近傍でかつバケット側には、バケットから投入された穀粒が穀粒感知板の裏面側へ流動するのを阻止する方向に案内する案内体を配設した。
【選択図】図5

Description

本発明は、コンバイン、詳しくは貯留した穀粒の量を精度良く検出可能としたコンバインに関する。
従来、米やトウモロコシ等のイネ科の穀類、大豆等のマメ科の穀類、及びソバ等のその他の疑似穀類である穀物は、一般的に収穫・脱穀・選別・穀粒貯留機能を有するコンバインにより収穫し、収穫した穀物を脱穀・選別して、選別した清粒としての穀粒をコンバインが有する穀粒貯留部内に貯留するようにしている。
そして、穀粒貯留部の内壁には穀粒量検出手段を設けており、穀粒量検出手段は、穀粒が当たる穀粒感知板と、穀粒感知板の裏面側に連結して穀粒感知板に当たった穀粒を検出する歪みゲージ付のセンサ本体とを具備して、穀粒感知板に穀粒貯留部内に投入された穀粒の一部が当たるようにしている。穀粒感知板に穀粒の一部が当たった際の衝撃力(圧力)はセンサ本体により検出されて、その検出結果に基づいて穀粒貯留部内に貯留した穀粒の量が測定されるようにしている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−24381号公報
しかしながら、上記した穀粒量検出手段では、バケットから投入された穀粒の一部が、穀粒感知板の裏面側へ回り込むように流動するとともに、穀粒貯留部の内壁に乱反射されて、穀粒感知板の裏面ないしはセンサ本体に衝突することがある。この場合の穀粒の衝撃力(圧力)は外乱となって穀粒量検出手段の検出出力に悪影響することがある。そのため、穀粒貯留部内に貯留した穀粒の量を精度良く測定することができないという不具合がある。
そこで、本発明は、上記した事情に鑑みて、貯留した穀粒の量を精度良く検出することができるコンバインを提供することを目的とする。
請求項1記載の発明に係るコンバインは、刈り取った穀稈を脱穀し、脱穀して得られた穀粒をバケットにより投入流路を通して穀粒貯留部内へ投入して貯留するとともに、投入流路内には投入された穀粒量を検出する穀粒量検出手段を配設したコンバインであって、穀粒量検出手段は、穀粒投入位置におけるバケットと対向する位置に配置した穀粒感知板と、穀粒感知板の裏面側に連結してその穀粒感知板に当たった穀粒を検出するセンサ本体とを具備し、穀粒感知板の近傍でかつバケット側には、バケットから投入された穀粒が穀粒感知板の裏面側へ流動するのを阻止する方向に案内する案内体を配設したことを特徴とする。
請求項1記載の発明に係るコンバインでは、穀粒投入位置におけるバケットと対向する位置に配置した穀粒感知板の近傍でかつバケット側に、バケットから投入された穀粒が穀粒感知板の裏面側へ流動(侵入)するのを阻止する方向に案内する案内体を配設しているため、外乱となって穀粒量検出手段の検出出力に悪影響する要因を除去することができる。その結果、貯留した穀粒の量を精度良く検出することができる。
請求項2記載の発明に係るコンバインは、請求項1記載の発明に係るコンバインであって、案内体は、投入流路を形成する壁面の一部である天井面部に一対の板状の案内体形成片を垂設するとともに、バケット側に配置した両案内体形成片の始端縁部同士は接続する一方、バケットから離隔する側の両案内体形成片の終端縁部同士は穀粒量検出手段の幅よりも広幅となるように相互に離隔させて配置したことを特徴とする。
請求項2記載の発明に係るコンバインでは、投入流路を形成する壁面の一部である天井面部に一対の板状の案内体形成片を垂設するとともに、バケット側に配置した両案内体形成片の始端縁部同士は接続する一方、バケットから離隔する側の両案内体形成片の終端縁部同士は穀粒量検出手段の幅よりも広幅となるように相互に離隔させて配置して案内体を形成しているため、案内体を形成する両案内体形成片によりバケットから投入された穀粒が穀粒感知板の裏面側へ流動(侵入)するのを堅実に阻止する方向に案内することができる。そのため、外乱となって穀粒量検出手段の検出出力に悪影響する要因を堅実に除去することができる。
請求項3記載の発明に係るコンバインは、請求項2記載の発明に係るコンバインであって、接続された両案内体形成片の始端縁部同士の下端は、配設された穀粒感知板の上端縁部よりも下方に位置させるとともに、両案内体形成片の始端縁部同士の上端よりも穀粒感知板側に配置したことを特徴とする。
請求項3記載の発明に係るコンバインでは、接続された両案内体形成片の始端縁部同士の下端を、配設された穀粒感知板の上端縁部よりも下方に位置させるとともに、両案内体形成片の始端縁部同士の上端よりも穀粒感知板側に配置しているため、各案内体形成片に衝突した穀粒は後下方へ向けて反射されて、穀粒感知板の表面側(穀粒が投入される方向と対向する面側)に衝突することがあっても、穀粒感知板の裏面側には進入できない。そのため、外乱となって穀粒量検出手段の検出出力に悪影響する要因をより一層堅実に除去することができる。
請求項4記載の発明に係るコンバインは、請求項1〜3のいずれか1項記載の発明に係るコンバインであって、投入流路を形成する壁面の一部であって、穀粒投入位置におけるバケットと対向する側壁面部に固定側取付部を設ける一方、可動側取付部に穀粒量検出手段を取り付けて、固定側取付部に可動側取付部を介して穀粒量検出手段を取り付けるとともに、穀粒量検出手段は両取付部を介してバケットとの対面姿勢を調整可能となしたことを特徴とする。
請求項4記載の発明に係るコンバインでは、固定側取付部と可動側取付部を介して穀粒量検出手段のバケットとの対面姿勢を調整可能となしているため、適宜穀粒量検出手段のバケットとの対面姿勢を調整することで、案内体の案内機能を適正に確保することができる。
本発明によれば、バケットから投入された穀粒の穀粒感知板の裏面側への流動(侵入)を阻止する方向に案内する案内体を配設しているため、外乱となって穀粒量検出手段の検出出力に悪影響する要因を除去することができて、貯留した穀粒の量を精度良く検出することができる。
本実施形態に係るコンバインの左側面図。 本実施形態に係るコンバインの平面図。 本実施形態に係るコンバインの背面図。 本実施形態に係るコンバイン後部の部分断面右側面図。 一番物中継搬送部の断面左側面説明図。 図5のI-I線断面説明図。 図5のII-II線断面説明図。 穀粒量検出センサと案内体の断面左側面説明図。 可動側取付部と固定側取付部の斜視取付説明図。 固定部とピックアップセンサの断面正面説明図。 制御部のブロック図。 エンジン回転数と係数βとの関係を示すテーブル。 穀粒量検出センサとピックアップセンサのそれぞれの検出値の関係を示す一例としてのグラフ。 穀粒量演算処理を示すフローチャート。 補正値算出処理を示すフローチャート。 変形例としての一番物中継搬送部の断面背面説明図。 変形例としての一番物中継搬送部の断面低面説明図。 変形例としての穀粒量検出センサと案内体の断面左側面説明図。
以下に、本発明の実施形態を、図面を参照しながら説明する。すなわち、図1〜図3を参照しながら本実施形態に適用した普通型コンバイン(以下、「コンバイン」という。)Aの構造を説明する。
コンバインAは、左右一対のクローラ式の走行部1,1の直上方に機体2を配置して自走本体3を構成し、自走本体3の機体2の前方に刈取部4を取り付けている。機体2には左側に脱穀部5と選別部6を上下段に配置し、これらの直後方に排藁処理部7を配置する一方、右側に運転部8を配置し、その後下方にエンジン9等の原動機部を配置し、これらの後方に穀粒貯留部(グレンタンク)10を配置している。穀粒貯留部10には中継搬出部13を介して搬出オーガ11を連通連設して、搬出オーガ11により穀粒貯留部10に貯留された穀粒をトラックの荷台やコンテナ等に搬出するようにしている。12は機体2を支持する機体フレームである。
このように構成したコンバインAでは、作物が成育された圃場G内で、前方に刈取部4を取り付けた自走本体3を自走させながら刈取部4により作物を刈り取り、刈り取った作物を脱穀部5に搬送して、脱穀部5で作物の穀粒部を脱穀し、脱穀部5で脱穀した穀粒を選別部6で選別して、選別部6で選別された精穀(一番穀粒)を穀粒貯留部10に搬送して貯留する。穀粒貯留部10に貯留された精穀(一番物)は、適宜中継搬出部13と搬出オーガ11を介してトラックの荷台やコンテナ等に搬出する。また、選別部6で選別された排藁は排藁処理部7に搬送されて排藁処理(そのまま機外に排出ないしは細断された後に機外に排出)される。
上記のように構成したコンバインAにおいて、脱穀部5は、扱室内に前後方向に伸延する円筒状の扱胴20を前後方向の軸線廻りに回転可能に軸架している。そして、脱穀部5では、刈取部4で刈り取った作物を刈取部4の終端部からの取り込むとともに、扱胴20の回転によって扱胴20の前部から後部に向けて移送しながら脱穀するようしている。扱胴20の下方側にはその周面下部に沿わせて受網21を張設しており、受網21の網目よりも小さい穀粒等の脱穀物が、受網21からその下方に配設した選別部6に漏下される一方、受網21から漏下しない藁屑等が、扱胴20の搬送作用によって脱穀部5の後方に配設した排藁処理部7に移送されるように構成している。
選別部6は、扱胴20により脱穀されて受網21から漏下した脱穀物が、揺動選別体22の比重選別作用と唐箕(図示せず)の風選別作用とにより、穀粒等の一番物、枝梗付き穀粒等の二番物(再選別物)、及び藁屑等の排塵に選別されるように構成している。選別部6の下部には、左右方向に伸延する樋状の一番樋23が配置されており、一番樋23内に揺動選別体22から落下した穀粒等の一番物が収容されるようにしている。一番樋23内には左右方向に軸線を向けたスクリュー式の一番コンベア24が配置されている。
選別部6と穀粒貯留部10との間には、一番物を中継搬送する一番物中継搬送部30が配設されており、選別部6で選別された一番物が一番物中継搬送部30を介して穀粒貯留部10に搬送されるようにしている。すなわち、一番物中継搬送部30は、選別部6と穀粒貯留部10との間に配置するとともに、上下方向に直状に伸延する筒状に形成した揚穀筒31と、揚穀筒31の上端部から穀粒貯留部10に向けた投入流路32を形成する投入流路形成体33とを具備している。揚穀筒31は、一番樋23の終端部(本実施形態では右側端部)に下端を連通連結し、揚穀筒31内に下方から上方へ一番物を搬送するバケット式の揚穀コンベア34を配設するとともに、一番コンベア24の終端部に揚穀コンベア34の下端部を連動連結している。投入流路形成体33は、キャップ状に形成しており、揚穀筒31の上端部と穀粒貯留部10の一側部(本実施形態では左側部)の天井部35との間に跨架状に載設している。そして、投入流路形成体33内には逆U字状の投入流路32を形成して、投入流路32を介して揚穀筒31内と穀粒貯留部10内とを連通連結している。なお、枝梗付き穀粒等の二番物は、揺動選別体22の選別始端側(前部側)に戻されて、揺動選別体22によって再選別され、また、藁屑等は排藁処理部7に搬送されて、機体2の後方に藁屑等が排出される。
このように構成した一番物中継搬送部30では、一番物である穀粒が選別部6の一番コンベア24によって揚穀筒31の下端部まで搬送され、一番物中継搬送部30の揚穀コンベア34によって揚穀筒31の上端部さらには投入流路形成体33の内部まで搬送されて、揚穀コンベア34の上端部である一番物放出口部36から投入流路32内に一番物を放出させることで、投入流路32内を通して穀粒貯留部10内に一番物を貯留することができる。
揚穀筒31は、上下方向に伸延する四角形筒状に形成して、内部に上下方向に伸延する揚穀流路37を形成しており、前記した投入流路形成体33内の一側部(本実施形態では左側部)と揚穀流路37中の下部との間には揚穀コンベア34を配設している。揚穀コンベア34は、投入流路形成体33内の一側部(本実施形態では後部)に上部スプロケット支軸40を介して左右方向に軸線を向けた上部スプロケット42を軸支する一方、上部スプロケット42の直下方に位置する揚穀筒31内の下部に左右方向に軸線を向けた下部スプロケット支軸41を介して下部スプロケット43を軸支している。そして、両スプロケット42,43間にコンベアチェン44を巻回して、コンベアチェン44にその長手方向に間隔をあけて複数個のバケット45を取り付けている。
上部スプロケット42の上端部(頂部)に搬送位置されるバケット45の位置は、穀粒投入位置46となしており、穀粒投入位置46では、バケット45が上部スプロケット42の周囲を回って折り返し移動(反転回動)されるとともに、その際にバケット45に生起される遠心力によって、バケット45内の穀粒が投入流路32を通して後述する穀粒量検出手段としての穀粒量検出センサ60側へ向けて投入されるようにしている。下部スプロケット43の直下方には下方へ凸状の受け部47を配設しており、受け部47には一番樋23の終端部を連通連設して、受け部47に一番物が搬入されるようにしている。
穀粒貯留部10の一側上部であって、投入流路形成体33の他側部(本実施形態では前部)との接続部分には、後述するレベリングディスク50を上下方向の軸線廻りに回転可能に設けて、レベリングディスク50によって穀粒貯留部10内に一番物が万遍なく貯留されるようにしている。穀粒貯留部10の底部には前後方向に軸線を向けた搬出コンベア51を横架しており、搬出コンベア51を搬送作動させることで、穀粒貯留部10内に貯留している一番物を後方の中継搬出部13に搬出可能としている。13aは中継搬出部13の下端部に設けた受継部である。
このように構成して、一番樋23から受け部47に搬送された一番物は、上・下部スプロケット42,43の回転動作に連動してコンベアチェン44を介して上方向に搬送動作するバケット45により掬い上げられて、投入流路形成体33内の一側部(後部)まで搬送され、上部スプロケット42に沿ってバケット45が穀粒投入位置46において反転回動される際に、遠心力によってバケット45から一番物が投入流路形成体33内において投入流路32の伸延方向に向けて(本実施形態では前部へ向けて)投入され、投入流路形成体33内の前部へ向けて投入された清粒は、穀粒貯留部10内で回転しているレベリングディスク50上に落下する。回転しているレベリングディスク50上に落下した清粒は、レベリングディスク50によりその半径方向に弾き飛ばされて、穀粒貯留部10内に均一に分散される。
上記のように構成した投入流路32内には、投入された穀粒量を検出する穀粒量検出手段としての穀粒量検出センサ60を配設している。すなわち、穀粒量検出センサ60は、縦長四角形板状の穀粒感知板61とセンサ本体62とセンサアンプ体67とを具備している。穀粒感知板61は、穀粒投入位置46におけるバケット45の開口面と対向する投入流路形成体33の一部である傾斜面部71aの位置に配置している。センサ本体62は、穀粒感知板61の裏面側に連結してその穀粒感知板61に当たった(以下、「衝突した」ともいう。)穀粒(一番物)を検出(電気信号に変換)するようにしている。センサ本体62は、歪みゲージ及び回路基板等を備えており、穀粒感知板61の背後に隠れるように、その前後面の上下幅及び左右幅を穀粒感知板61の上下幅及び左右幅以下に形成している。本実施形態では左右幅が細幅で、側面視で四角形リング状に形成している。つまり、バケット45の開口面から投入された穀粒が、直接、センサ本体62に衝突しないようにしている。穀粒量検出センサ60は、穀粒感知板61に衝突した穀粒の衝撃値をセンサ本体62により検出することができる構成であればよく、センサ本体62は、例えば、歪みゲージに代えて圧力素子を備えてもよい。センサアンプ体67は、センサ本体62の下部から右側方へ伸延させて左右横長の四角形筒状に一体的に形成して、センサ本体62が変換した電気信号を増幅して検出精度を向上させている。センサアンプ体67内にはセンサ本体62への電気配線等を収容可能としている。本実施形態では、穀粒感知板61の左側端縁部からセンサアンプ体67の右側端面に至る左右幅が、穀粒量検出センサ60の左右幅であり、穀粒量検出センサ60の左右幅は、後述の案内体63の左右幅以下に設定している。穀粒量検出センサ60の左右幅をこのように設定することで、バケット45から投入された穀粒が穀粒感知板61の裏面側へ回り込むように流動(侵入)するのを阻止する方向に案内する案内体63の機能が良好に確保されるようにしている。
案内体63は、穀粒感知板61の近傍でかつバケット45側に配設して、バケット45から投入された穀粒が穀粒感知板61の裏面側へ回り込むように流動(侵入)するのを阻止している。
すなわち、案内体63は、左右一対の四角形板状の案内体形成片64,64を底面視V字状に配置して形成するとともに、投入流路32を形成する投入流路形成体33の一部である天井面部71bに垂設している。そして、案内体63は、バケット45側に配置した両案内体形成片64,64の始端縁部64a,64a同士を接続する一方、バケット45から離隔する側の両案内体形成片64,64の終端縁部64b,64b同士を穀粒量検出センサ60の左右幅よりも広幅となるように相互に離隔させて配置している。換言すると、穀粒量検出センサ60は、両案内体形成片64,64の終端縁部64b,64b同士の左右幅内において、両案内体形成片64,64の背後に配置している。接続された両案内体形成片64,64の始端縁部64a,64a同士の位置は、バケット45の左右幅の中心部の位置と前後方向に整合させている。つまり、両案内体形成片64,64の始端縁部64a,64a同士は、バケット45の左右幅の中心部を通る仮想垂直面上に配置している。両案内体形成片64,64の終端縁部64b,64b同士間の幅である左右幅は、バケット45の左右幅と略同一幅となしている。両案内体形成片64,64の始端縁部64a,64a同士の下端64cは、配設された穀粒感知板61の上端縁部61aよりも下方に位置させるとともに、両案内体形成片64,64の始端縁部64a,64a同士の上端よりも穀粒感知板61側に配置している。両案内体形成片64,64の終端縁部64b,64b同士の下端64dは、配設された穀粒感知板61の上端縁部61aよりも上方に位置させている。このように構成した案内体63は、側面視にて船の舳先状に形成して、バケット45から投入された穀粒が穀粒感知板61の裏面側へ流動(侵入)するのを堅実に阻止することができるようにしている。
穀粒量検出センサ60は、センサ本体62を介して可動側取付部65に取り付ける一方、投入流路32を形成する投入流路形成体33の一部であって、穀粒投入位置46におけるバケット45と対向する傾斜面部71aに固定側取付部66を設けている。そして、穀粒量検出センサ60は、固定側取付部66に可動側取付部65を介して取り付けるとともに、両取付部65,66を介して穀粒投入位置46におけるバケット45の開口面との対面姿勢を調整可能となしている。
このように構成したコンバインAでは、穀粒投入位置46におけるバケット45と対向する位置に配置した穀粒感知板61の近傍でかつバケット45側に、バケット45から投入された穀粒が穀粒感知板61の裏面側へ回り込むように流動(侵入)するのを阻止する方向に案内する案内体63を配設しているため、外乱となって穀粒量検出センサ60の検出出力に悪影響する要因を除去することができる。その結果、貯留した穀粒の量を精度良く検出することができる。
そして、投入流路32を形成する投入流路形成体33の一部である天井面部71bに一対の板状の案内体形成片64,64を垂設するとともに、バケット45側に配置した両案内体形成片64,64の始端縁部64a,64a同士は接続する一方、バケット45から離隔する側の両案内体形成片64,64の終端縁部64b,64b同士は穀粒量検出センサ60の左右幅よりも広幅となるように相互に離隔させて配置して案内体63を形成しているため、案内体63を形成する両案内体形成片64,64によりバケット45から投入された穀粒が穀粒感知板61の裏面側へ流動するのを堅実に阻止する方向に案内することができる。そのため、外乱となって穀粒量検出センサ60の検出出力に悪影響する要因を堅実に除去することができる。
しかも、接続された両案内体形成片64,64の始端縁部64a,64a同士の下端64cを、配設された穀粒感知板61の上端縁部61aよりも下方に位置させるとともに、両案内体形成片64,64の始端縁部64a,64a同士の上端よりも穀粒感知板61側に配置しているため、各案内体形成片64,64に衝突した穀粒は後下方へ向けて反射されて、穀粒感知板61の表面側(穀粒を投入するバケット45の開口面と対面する面側)に衝突することがあっても、穀粒感知板61の裏面側には進入できない。そのため、外乱となって穀粒量検出センサ60の検出出力に悪影響する要因をより一層堅実に除去することができる。
また、固定側取付部66と可動側取付部65を介して穀粒量検出センサ60のバケット45との対面姿勢を調整可能となしているため、適宜穀粒量検出センサ60のバケット45との対面姿勢を調整することで、案内体63の案内機能を適正に確保することができる。
次に、投入流路形成体33の構造、投入流路形成体33への穀粒量検出センサ60の取付構造及び前記したその他の構造について、より具体的に説明する。
投入流路形成体33は、図8に示すように、上下面が開口して前後方向に横長の四角形筒状の筒状部70と、筒状部70の上面部を閉塞してキャップ状の閉蓋部71とを連結して形成している。筒状部70は、左右幅を揚穀筒31の左右幅と略同一幅に形成して、揚穀筒31の上端部と穀粒貯留部10の左側部にわたって連通連結している。閉蓋部71は、前後側に傾斜面部71a,71aを設けて上方へ漸次短幅状に形成し、それらの上端間に天井面部71bを張設している。そして、右側の傾斜面部71aに穀粒量検出センサ60を取り付けて、穀粒量検出センサ60の穀粒感知板61の表面(図5の穀粒Kが衝突する面)を、穀粒投入位置46まで搬送されたバケット45の開口面と略平行状態に対面させている。つまり、穀粒投入位置46まで搬送されたバケット45の開口面から遠心力により穀粒量検出センサ60側に向けて投入される穀粒Kの一部が、穀粒感知板61の表面に堅実に衝突してセンサ本体62により検出されるように、穀粒を投入するバケット45の開口面と、その開口面側に指向する穀粒感知板61の表面(本実施形態では後面)とを略平行状態に対面させている。
穀粒量検出センサ60は、可撓性金属製又は合成樹脂製で四角形リング状に形成したセンサ本体62の後面上部に、縦長四角形に形成した穀粒感知板61の裏面(本実施形態では前面)上部を連結して構成しており、センサ本体62は可動側取付部65に取り付けている。
可動側取付部65は、図9にも示すように、四角形板状に形成してセンサ本体62を支持するセンサ本体支持片73と、センサ本体支持片73の左右側端縁部から前方へ伸延させて形成した可動側連結片74,74とから平面視コ字状に形成している。可動側連結片74,74の上部には枢支孔75,75を形成する一方、可動側連結片74,74の下部には枢支孔75,75を中心とする円周に沿わせて円弧状の調節用長孔76,76を形成している。
固定側取付部66は、右側の傾斜面部71aの外表面に面接触させて固定する固定片77と、固定片77の側縁部から前方へ伸延させて形成した固定側連結片78とから平面視L字状に形成している。そして、固定側取付部66は前側の傾斜面部71aに左右方向に間隔をあけて一対設けている。左右一対の固定側連結片78,78の上部には可動側連結片74,74の枢支孔75,75と符合する枢支孔79,79を形成する一方、固定側連結片78,78の下部には可動側連結片74,74の調節用長孔76,76と符合する調節孔80,80を形成している。
前側の傾斜面部71aには、可動側連結片74,74を挿通して突出させるとともに、固定側連結片78,78の側面に面接触させるための突出用長孔81,81を形成している。82は枢支孔75,79中に挿通して両連結片74,78同士を枢支する枢支ボルトである。83は調節用長孔76と調節孔80とを符合させて挿通するとともに締結して両連結片74,78を連結する連結ボルトである。
このように構成して、可動側取付部65を介して穀粒量検出センサ60の穀粒感知板61の傾斜姿勢を調節する際には、可動側連結片74の枢支孔75と固定側連結片78の枢支孔79とを符合させた枢支部を中心に可動側連結片74を揺動させる。可動側連結片74を揺動させることで、可動側連結片7の調節用長孔76を変位させて、その変位させた位置の調節用長孔76と固定側連結片78の調節孔80とを符合させて連結する位置を調節する。その結果、可動側取付部65を介して穀粒量検出センサ60の穀粒感知板61の傾斜姿勢を調節することができる。そして、穀粒感知板61の表面を穀粒投入位置46におけるバケット45の開口面と略平行状態に対面させることで、バケット45の開口面から遠心力によって投入流路32内に投入される穀粒K(図5参照)の少なくとも一部は離散的に移動して穀粒感知板61に衝突し、その後に穀粒貯留部10のレベリングディスク50側に落下するようにしている。また、残余の穀粒Kは穀粒感知板61に衝突することなく穀粒貯留部10のレベリングディスク50側に落下するようにしている。この際、残余の穀粒Kの中には、投入流路形成体33の天井面部71bに沿って穀粒感知板61の裏面側へ回り込むように流動(侵入)しようとするものもあるが、これらの穀粒Kは、前記した案内体63により穀粒感知板61の裏面側への流動が堅実に阻止されて、外乱となって穀粒量検出センサ60の検出出力に悪影響する要因とはならない。
次に、コンベアチェン44について説明する。すなわち、コンベアチェン44は、図10に示すように、複数組の二枚対向リンク44aと複数の一枚リンク44bの端部を交互に連結して無端チェンとなしている。所定の一枚リンク44bにはバケット45を固定するための磁性体からなる固定部44cを設けており、バケット45は固定部44cに固定して、複数のバケット45を略等間隔に配置している。固定部44cが通過する近傍の揚穀筒31の周壁には取付板110を介してピックアップセンサ111を揚穀筒31内に向けて取り付けている。固定部44cの揚穀筒31の周壁側には凹部44dを形成している。
このように構成して、コンベアチェン44が搬送駆動した場合、上昇する側の固定部44cはピックアップセンサ111の前を通過するようにしている。この際、ピックアップセンサ111から通過信号が出力され、後述する制御部120に入力されるようにしている。バケット45を固定した固定部44cがピックアップセンサ111の前を通過するタイミングは、予め測定しておき、ピックアップセンサ111が固定部44cの通過タイミングに合わせて検出結果を出力し、制御部120が取り込むようにしている。ここで、前記した固定部44cの通過タイミングは上・下部スプロケット42,43の回転速度に対応して決定されるようにしている。例えば、上・下部スプロケット42,43の回転速度の遅速に応じて、ピックアップセンサ111の出力信号を取り込む時間の長さが長短となるようにしている。また、コンバインAは前記したエンジン9を備えており、エンジン9の駆動によって上・下部スプロケット42,43が回転することから、エンジン9の出力軸の回転速度に対応して前記通過タイミングを決定することもできる。
次に、前記したように揚穀コンベア34によって投入された穀粒を穀粒貯留部10内に万遍なく貯留するために弾き飛ばすレベリングディスク50について説明する。すなわち、レベリングディスク50は、図5及び図6に示すように、支持部材100を介して穀粒貯留部10内に支持されている。レベリングディスク50は、駆動軸を上方へ突出させたモータ101と、モータ101の駆動軸に回転中心部を取り付けたディスク片102と、ディスク片102の上面に回転中心の周囲に放射状に配置した複数の羽根片103とを具備している。そして、ディスク片102がモータ101によって回転され、ディスク片102上に落下してくる穀粒が羽根片103によってディスク片102の半径方向に弾き飛ばされて、穀粒貯留部10内に穀粒が平均的に貯留される。
上記のように構成したコンバインAには、穀粒量検出センサ60及びピックアップセンサ111からの出力に基づいて、穀粒貯留部10に貯留する穀粒量を演算する制御部120を搭載している。
すなわち、制御部120は、図11に示すように、内部バスにより相互に接続されたCPU(Central Processing Unit)121、ROM(Read Only Memory)122、RAM(Random Access Memory)123及びEEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)124を備えている。CPU121はタイマを内蔵しており、ROM122に記憶された制御プログラムをRAM123に読み込み、制御プログラムにしたがって、穀粒量の演算を実行する。
EEPROM124には、LUT(Look up Table)125を格納している。LUT125には、図12に示すように、エンジン9の回転数及び係数βの関係を示すテーブルが記憶されている。テーブルには、「エンジン回転数」欄及び「係数β」欄を備えており、各欄の各行には、エンジン回転数と、エンジン回転数に対応した係数βの値(β1〜β6)が格納されている。なおエンジン回転数の大小は、上・下部スプロケット42,43の回転数の大小に対応している。なお、回転数は単位時間(例えば1分)あたりの回転数を示す。また、EEPROM124には、補正変数Xが設定されており、補正変数Xには必要に応じて値が格納される。また、穀粒量検出センサ60の検出地を穀粒量の算出対象に含めるか否かを判定するための閾値αが設定されている。
エンジン9から刈取部4及び脱穀部5への動力伝達経路上には、動力伝達経路を切断又は接続する刈取・脱穀クラッチ130を設けている。また、エンジン9の出力軸付近には、エンジン回転数を検出するエンジン回転数センサ131を設けている。運転部8内には図示しないダッシュボードパネルを設けており、ダッシュボードパネルに、取付及び脱穀を行うための刈取スイッチ132並びに情報を表示する表示部133等を配置している。制御部120は出力インターフェースを介して、刈取・脱穀クラッチ130に切断/接続信号を出力する。また、制御部120は出力インターフェースを介して表示部133に所定の映像を表示することを示す表示信号を出力する。
刈取スイッチ132、穀粒量検出センサ60、ピックアップセンサ111及びエンジン回転数センサ131の各出力信号は、入力インターフェースを介して制御部120に入力されている。そして、刈取スイッチ132のON/OFFに対応して、刈取・脱穀クラッチ130が接続/切断される。
CPU121は、穀粒量検出センサ60の出力信号に係る検出値を積算し、閾値αと比較して積算対象に含めるか否かを判定する。そして積算対象に含める検出値をピックアップセンサ111の出力信号に係る検出値に同期させてEEPROM124に記憶する。図13は穀粒量検出センサの検出値とピックアップセンサの検出値との関係を示すグラフの一例である。図13(a)は、時間と穀粒量検出センサの検出値との関係を示すグラフである。穀粒量検出センサの検出値は穀粒の衝突による歪み量を示しており、所定のサンプリング数における移動平均値である。図13(b)は、時間とピックアップセンサの検出値との関係を示すグラフである。ピックアップセンサの検出値は、バケットによる穀粒量投入期間の起算点を示している。なお、以下の説明において図13の周期Pの添字は適宜省略する。
ピックアップセンサ111の検出値は、パルス波として検出され、パルス波の間隔が一つのバケット45が通過した後、次のもう一つのバケット45が通過するまでの間隔、換言すればバケット45の通過周期に相当する。CPU121は、周期Pに対応した所定の周期(例えば、100ミリ秒)で穀粒量検出センサ60の検出値を取り込み、EEPROM124に記憶する。また、CPU121は、ピックアップセンサ111からパルス波が入力される都度、タイムスタンプを作成し、タイムスタンプをパルス波が入力された時に、穀粒量検出センサ60から入力された検出値に紐付けて、EEPROM124に記憶する。
図13において、穀粒がバケット45によって穀粒貯留部10に投入されている場合、P/4〜3P/4の間隔(衝突間隔)に、穀粒量検出センサ60からCPU121に穀粒の衝突による検出値が入力される。0〜P/4及び3P/4〜Pの間(非衝突期間)に穀粒量検出センサ60からCPU121に入力された検出値は、穀粒が穀粒量検出センサ60の穀粒感知板61に衝突していない場合の検出値である。穀粒量検出センサ60の穀粒感知板61には、P/4〜3P/4の間に瞬間的に穀粒が衝突し、0〜P/4及び3P/4〜Pの間に穀粒は衝突しない。
図13(a)において、閾値αは、穀粒量検出センサ60の温度特性及び機体の傾きなどの外乱によって、穀粒量検出センサ60によって検出される検出値に相当する。穀粒がバケット45によって穀粒貯留部10に投入されていない場合、理想的には、P/4〜3P/4の間に、穀粒量検出センサ60からCPU121に穀粒の衝突による検出値は入力されない。しかし、実際には、穀粒量検出センサ60からCPU121に外乱による検出値(閾値α)が入力される。
CPU121は、P/4〜3P/4の間に穀粒量検出センサ60から入力された検出値と閾値αとを比較する。検出値に閾値αを超過する値が含まれている場合、CPU121は、P/4〜3P/4の間に入力された検出値を積算すべき対象に決定する(図13(a)の周期P1,P2及びP5における一点鎖線ハッチング部分の面積)。積算すべき値は、穀粒量検出センサ60への穀粒の衝突による力積に相当する。
検出値に、閾値αを超過する値が含まれていない場合、CPU121は、P/4〜3P/4の間に入力された検出値を積算すべき対象から除外する。(図13(a)において、周期P3及びP4の部分)。
一方、0〜P/4及び3P/4〜Pの間における穀粒量検出センサ60の検出値を積算した値(図13(a)の実線ハッチング部分の面積)は定常偏差に相当する。定常偏差は、エンジン9の振動、凹凸のある圃場を走行中に穀粒量検出センサ60に伝播した振動及び穀粒量検出センサ60の特性などに起因する。
CPU121は、所定の周期(例えば、1秒)で、0〜P/4及び3P/4〜Pの間における穀粒量検出センサ60の検出値を積算した値に必要な処理を行い、EEPROM124にアクセスして、補正変数Xに格納する。
CPU121は、EEPROM124にアクセスしてタイムスタンプを参照し、P/4〜3P/4の間における穀粒量検出センサ60の検出値を積算する。そして、積算した値に含まれる定常偏差を補正変数Xに格納された値を用いて除去する。例えば、積算した値から、補正変数Xに格納された値を減算する。
CPU121は、定常偏差を除去した補正値DをRAMに記憶する。そして、補正値Dに係数βを適用して、穀粒貯留部に貯留した穀粒量を求める。
次に、図14のフローチャートを参照しながらCPU121による穀粒量演算処理について説明する。すなわち、CPU121は、刈取スイッチ132から信号を取り込み、刈取スイッチ132がONであるか否かを判定し(ステップS1)、刈取スイッチ132がONになるまで待機する(ステップS1:NO)。刈取スイッチ132がONである場合(ステップS1:YES)、CPU121は、エンジン回転数センサ131から信号を取り込む(ステップS2)。そして、CPU121は、EEPROM124にアクセスしてLUT125を参照し(ステップS3)、エンジン回転数センサ131から取り込んだ信号が示すエンジン回転数に対応する係数β(β1〜β6)を決定する(ステップS4)。
続いて、CPU121は、ピックアップセンサ111及び穀粒量検出センサ60から信号を取り込み(ステップS5)、P/4〜3P/4の間の力積を算出する(ステップS6)。この際、CPU121は、EEPROM124にアクセスしてタイムスタンプを参照し、P/4〜3P/4の間における穀粒量検出センサ60の検出値を算出する。なお、穀粒量検出センサ60から制御部120には、検出値が一定のサンプリング周期で順次入力されており、CPU121は、タイムスタンプを参照することによって、P/4〜3P/4の間に入力された検出値を認識することができる。
次に、CPU121は、P/4〜3P/4の間に入力された検出値に、閾値αを超過した検出値が含まれるか否かを判定する(ステップS7)。閾値αを超過した検出値が含まれない場合(ステップS7:NO)、CPUは、ステップS12へ処理を進める。閾値αを超過した検出値が含まれる場合(ステップS7;YES)、CPU121は、EEPROM124にアクセスして補正変数Xを参照し(ステップS8)、算出した力積を補正変数Xにて補正し(ステップS9)、補正値Dを求める。例えば、CPU121は、算出した力積から補正変数Xに格納された値を減算する。なお、減算は補正の一例であり、補正変数Xに格納された値に基づいて、乗算又は除算してもよい。
そして、CPU121は、補正値Dに係数βを適用する(ステップS10)。例えば、補正値Dに係数βを乗算するか又は加算する。なお、係数βの除算又は加算は、係数βの適用の例示であってこれに限定されるものではない。次に、CPU121は、係数βを適用した後の補正値Dを積算する(ステップS11)。なお、ステップS11における積算値が穀粒貯留部10に貯留した穀粒量に相当する。そして、CPUは、刈取スイッチ132から信号を取り込み、刈取スイッチ132がOFFであるか否かを判定する(ステップS12)。刈取スイッチ132がOFFでない場合(ステップS12:NO)、すなわち、刈取スイッチ132がONである場合、CPU121はステップS2へ処理を戻す。刈取スイッチ132がOFFである場合、(ステップS12:YES)、CPU121は処理を終了する。なお、上述した穀粒量演算処理は、周期P以内に実行されるリアルタイム処理として実行することができる。なお、ステップS7の判定は、ステップS5の次に実行してもよい。また、ステップS10の処理を省略し、補正値Dを積算してもよい。
次に、図15のフローチャートを参照しながらCPU121による補正値演算処理について説明する。すなわち、CPU121は、刈取スイッチ132から信号を取り込み、刈取スイッチ132がONであるか否かを判定し(ステップS21)、刈取スイッチ132がONになるまで待機する(ステップS21:NO)。刈取スイッチ132がONである場合(ステップS21:YES)、ピックアップセンサ111及び穀粒量検出センサ60から信号を取り込み(ステップS22)、0〜P/4及び3P/4〜Pの間における力積を積算する(ステップS23)。この際、CPU121は、EEPROM124にアクセスしてタイムスタンプを参照し、0〜P/4及び3P/4〜Pの間における穀粒量検出センサ60の検出値を積算する。なお、穀粒量検出センサ60から制御部120には、検出値が一定のサンプリング周期で順次入力されており、CPU121は、タイムスプリングを参照することによって、0〜P/4及び3P/4〜Pの間に入力された検出値を認識することができる。
そして、CPU121は、積算した値に所定の処理を実行する(ステップS24)、例えば、変動率を考慮した係数を乗算するか又は図示しないスイッチからの入力に応じて、予めEEPROM124に設定した所定の関数を適用する。次に、CPU121は、処理を施した値を補正変数Xに格納する(ステップS25)。
続いて、CPU121は、内蔵するタイマにて経時を開始し、所定時間、例えば、1秒が経過するまで待機する(ステップS26:NO)。所定時間が経過した場合(ステップS26:YES)、CPUは、刈取スイッチ132から信号を取り込み、刈取スイッチ132がOFFであるか否かを判定する(ステップS27)。刈取スイッチ132がONである場合(ステップS27:NO)、CPU121は、タイマをリセットし(ステップS28)、ステップS22へ処理を戻す。刈取スイッチ132がOFFである場合(ステップS27:YES)、CPUは処理を終了する。
上述した本実施形態において、穀粒量検出センサ60の穀粒感知板61に穀粒が衝突すべきでない期間(0〜P/4及び3P/4〜P)、並びに、穀粒が衝突すべき期間(P/4〜3P/4)は、例示に過ぎず、これに限定されるものではなく、衝突期間及び非衝突期間は各コンバインの仕様に応じて決定される。
本実施形態に係るコンバインAにあって、バケット45から投入された穀粒が穀粒感知板61に衝突すべきでない期間(非衝突期間)に検出された穀粒量検出センサ60の検出結果を外乱による定常偏差とみなして、衝突すべき期間(衝突期間)に検出された検出結果を非衝突期間に検出された検出結果に基づいて補正するので、外乱の影響を抑制することができる。この際、本実施形態では、前記したように投入流路形成体33の天井面部71bに、バケット45から投入された穀粒が穀粒感知板61の裏面側へ流動されるのを阻止する方向に案内する案内体63を垂設しているため、バケット45から投入された穀粒の一部が衝突期間に瞬間的に衝突し、衝突期間における検出値と、非衝突期間における検出値との差異が明確になり、衝突期間における検出値から非衝突期間の検出値に基づいて定常偏差を除去することができる。
図16〜図18は、案内体63の変形例を示している。すなわち、変形例としての案内体63は、背面視で横長四角形板状の対向面案内形成片90と、対向面案内形成片90の左右側端縁部から前方へ伸延させて形成した側面視で三角形板状の左・右側面支持片91,92とを具備している。対向面案内形成片90は、穀粒投入位置46におけるバケット45と対面させるように、前低後高の傾斜姿勢となして天井面部71bに垂設している。左・右側面支持片91,92も天井面部71bに垂設して、対向面案内形成片90を前低後高の傾斜姿勢に支持している。
センサアンプ体67はアンプ防護体93により投入される穀粒から防護している。すなわち、アンプ防護体93は、センサアンプ体67の後面側を防護する四角形板状の後面側防護片94と、センサアンプ体67の右側面側を防護する四角形板状の右側面側防護片95と、センサアンプ体67の上面側を防護する四角形板状の上面側防護片96とを具備している。右面側防護片95は可動側取付部65に前部を取り付けて、右側面側防護片95の後端縁部に後面側防護片94の右側端縁部を連設し、後面側防護片94の上端縁部に上面側防護片96の後端縁部を連設して、上面側防護片96を前方へ上り傾斜状に配置している。
このように構成して、バケット45から投入された穀粒が、案内体63を形成する対向面案内形成片90に衝突すると、衝突した穀粒は堅実に前下方へ向けて反射される。つまり、バケット45から投入されて対向面案内形成片90に衝突した穀粒は、対向面案内形成片90により穀粒感知板61の表面側において穀粒貯留部10のレベリングディスク50側に落下されて、穀粒感知板61の裏面側へ回り込むような流動が堅実に阻止される。そのため、穀粒感知板61の表面側(穀粒を投入するバケット45と対向する面側)に穀粒が衝突することがあっても、穀粒感知板61の裏面側には穀粒が進入できない。そして、アンプ防護体93は、センサアンプ体67を防護するとともに、穀粒が穀粒感知板61の裏面側に進入するのを阻止している。その結果、穀粒が外乱となって穀粒量検出センサ60の検出出力に悪影響することはない。
A コンバイン
10 穀粒貯留部
32 投入流路
45 バケット
46 穀粒投入位置
60 穀粒量検出センサ
61 穀粒感知板
62 センサ本体
63 案内体

Claims (4)

  1. 刈り取った穀稈を脱穀し、脱穀して得られた穀粒をバケットにより投入流路を通して穀粒貯留部内へ投入して貯留するとともに、投入流路内には投入された穀粒量を検出する穀粒量検出手段を配設したコンバインであって、
    穀粒量検出手段は、穀粒投入位置におけるバケットと対向する位置に配置した穀粒感知板と、穀粒感知板の裏面側に連結して穀粒感知板に当たった穀粒を検出するセンサ本体とを具備し、
    穀粒感知板の近傍でかつバケット側には、バケットから投入された穀粒が穀粒感知板の裏面側へ流動するのを阻止する方向に案内する案内体を配設したことを特徴とするコンバイン。
  2. 案内体は、投入流路を形成する壁面の一部である天井面部に一対の板状の案内体形成片を垂設するとともに、バケット側に配置した両案内体形成片の始端縁部同士は接続する一方、バケットから離隔する側の両案内体形成片の終端縁部同士は穀粒量検出手段の幅よりも広幅となるように相互に離隔させて配置したことを特徴とする請求項1記載のコンバイン。
  3. 接続された両案内体形成片の始端縁部同士の下端は、配設された穀粒感知板の上端縁部よりも下方に位置させるとともに、両案内体形成片の始端縁部同士の上端よりも穀粒感知板側に配置したことを特徴とする請求項2記載のコンバイン。
  4. 投入流路を形成する壁面の一部であって、穀粒投入位置におけるバケットと対向する側壁面部に固定側取付部を設ける一方、可動側取付部に穀粒量検出手段を取り付けて、
    固定側取付部に可動側取付部を介して穀粒量検出手段を取り付けるとともに、穀粒量検出手段は両取付部を介してバケットとの対面姿勢を調整可能となしたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載のコンバイン。
JP2013169666A 2013-08-19 2013-08-19 コンバイン Pending JP2015037388A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013169666A JP2015037388A (ja) 2013-08-19 2013-08-19 コンバイン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013169666A JP2015037388A (ja) 2013-08-19 2013-08-19 コンバイン

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015037388A true JP2015037388A (ja) 2015-02-26

Family

ID=52630978

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013169666A Pending JP2015037388A (ja) 2013-08-19 2013-08-19 コンバイン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015037388A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018102209A (ja) * 2016-12-26 2018-07-05 三菱マヒンドラ農機株式会社 コンバイン
JP2021016343A (ja) * 2019-07-19 2021-02-15 ヤンマーパワーテクノロジー株式会社 コンバイン

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018102209A (ja) * 2016-12-26 2018-07-05 三菱マヒンドラ農機株式会社 コンバイン
JP2021016343A (ja) * 2019-07-19 2021-02-15 ヤンマーパワーテクノロジー株式会社 コンバイン

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6899616B1 (en) Mass flow grain monitor and method
JP2013039037A (ja) コンバイン
JP6338434B2 (ja) コンバイン
JP5809871B2 (ja) コンバイン
JP2015037388A (ja) コンバイン
WO2013012080A1 (ja) コンバイン
CN110602944B (zh) 联合收割机
JP6733119B2 (ja) コンバイン
JP5947126B2 (ja) コンバイン
JP2019097502A (ja) コンバイン
JP2019004790A (ja) 収穫機
JP4280149B2 (ja) 穀粒の搬送装置における流量検出器
WO2020003882A1 (ja) コンバイン、収量算出方法、収量算出システム、収量算出プログラム、及び収量算出プログラムを記録した記録媒体と、穀粒排出収量算出方法、穀粒排出収量算出システム、穀粒排出収量算出プログラム、及び穀粒排出収量算出プログラムを記録した記録媒体と、不正流入検知システム、不正流入検知プログラム、不正流入検知プログラムを記録した記録媒体、及び不正流入検知方法と、貯留レベル検出システム
JP6289405B2 (ja) コンバイン
JP6952652B2 (ja) コンバイン
JP6614519B1 (ja) コンバイン
JP2018011545A (ja) コンバイン
JP3181489B2 (ja) 脱穀機の選別装置
JP5893526B2 (ja) コンバイン
JP2016020248A (ja) ホッパ及びこれを備える組合せ秤
WO2013012073A1 (ja) コンバイン
EP1731019B1 (en) Acoustic stone detection for a feeder house on an agricultural combine.
JP7391005B2 (ja) コンバイン
JP3427835B2 (ja) 作業車
JP2019097501A (ja) コンバイン