JP7241673B2 - コンバイン - Google Patents

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Description

本発明は、圃場の植立穀稈を刈り取り、脱穀装置によって刈取穀稈の脱穀選別処理を行うコンバインに関する。
コンバインは、植立穀稈を刈り取り、刈取穀稈を脱穀選別処理し、得られた穀粒(選別処理物)を、穀粒タンクに搬送して貯留する。適切に刈取穀稈が脱穀されないと、穀粒に損傷が生じる。また、適切に選別が行われないと、選別処理物に穀粒以外の夾雑物等の異物が混入する。その結果、適切な品質の穀粒を取得することができない。
そのため、例えば、特許文献1に記載のコンバインでは、穀粒タンク内部に一時貯留部を備え、その一時貯留部に貯留された選別処理物を撮影するカメラを備え、撮影画像を解析して得られた穀粒の選別精度(異物の混入等)に基づいて、脱穀装置等の各種設定を調整したりする。
特開2019-10075号公報
しかし、特許文献1に記載のコンバインでは、搬送装置によって穀粒タンクに搬送されてきて貯留部内に投擲された選別処理物を、穀粒タンクの後部(投擲部から離れた位置)に支持された一時貯留部に貯留するものであるため、一時貯留部に選別処理物が溜まるのに時間がかかり、選別処理物の選別精度や品質を確認するタイミングが遅くなる可能性が高い。その結果、例えば、解析結果が反映された機体制御が行われるのに時間がかかり、制御の反応が遅れることがある。
本発明は、選別処理物の選別精度や品質を早期に確認することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一実施形態に係るコンバインは、圃場の植立穀稈を刈り取る刈取部と、刈取穀稈を脱穀して、正常な穀粒を含む選別処理物と前記選別処理物以外の排出物とに選別処理する脱穀装置と、前記選別処理物が貯留される穀粒タンクと、前記選別処理物を前記選別部から前記穀粒タンクに搬送する搬送装置と、前記搬送装置によって搬送されている途中の前記選別処理物の一部を取り出して貯留する一時貯留部と、前記一時貯留部に貯留された前記選別処理物を撮影する撮影部と、前記撮影部で撮影された画像を解析して、前記一時貯留部に貯留された前記選別処理物を正常な前記穀粒と前記選別処理物に混入された正常な前記穀粒以外の異物とに判別する判別処理を行う画像解析部と、を備え、前記搬送装置に、前記選別処理物を縦搬送する揚穀装置と、前記揚穀装置からの前記選別処理物を前記穀粒タンクの内部に横搬送する横送り搬送装置と、が備えられ、前記揚穀装置に、前記選別処理物を搬送する送り経路と、前記選別処理物を搬送した後の戻り経路と、が備えられ、前記選別処理物は、前記送り経路から前記横送り搬送装置への受け渡し箇所において前記一時貯留部に取り出され、前記撮影部による撮影後の前記選別処理物は、前記一時貯留部から、流下案内されて前記戻り経路に戻される。
また、前記一時貯留部、前記戻り経路、及び前記送り経路が、この順に、前後に並んで設けられると好適である。
このような構成により、選別処理後に穀粒タンクまで搬送される途中の選別処理物を撮影することができるため、選別処理後の早い段階で選別処理物に含まれる異物を検知することができる。即ち、選別処理物の選別精度や品質を確認するタイミングが早くなる。
本発明において、前記撮影部による撮影後の前記選別処理物は、前記搬送装置の搬送経路に戻されると好適である。
本構成であれば、撮影後の選別処理部を無駄なく回収できるとともに、直接穀粒タンクに搬送する場合と比較して、搬送装置を利用して穀粒タンクまで搬送できるため、専用の戻し経路や戻し機構を備える必要がない。
本発明において、前記搬送経路に、前記選別処理物を搬送する送り経路と、前記選別処理物を搬送した後の戻り経路と、が備えられ、前記撮影部による撮影後の前記選別処理物は、前記戻り経路に戻されると好適である。
本構成であれば、撮影後の選別処理物が送り経路に戻されるものと比較して、搬送装置による選別処理物の搬送に影響を与えることがなく、搬送乱れが生じる可能性が低い。
本発明において、前記一時貯留部は、前記一時貯留部の上面を構成するとともに開閉される蓋部と、前記一時貯留部の底面を構成するとともに開閉される底部と、を有し、前記蓋部が開くとともに前記底部が閉じることにより、前記選別処理物が、前記一時貯留部に貯留され、前記底部が開くことにより、前記撮影部による撮影後の前記選別処理物が、前記一時貯留部から排出されると好適である。
また、本発明のコンバインは、圃場の植立穀稈を刈り取る刈取部と、刈取穀稈を脱穀して、正常な穀粒を含む選別処理物と前記選別処理物以外の排出物とに選別処理する脱穀装置と、前記選別処理物が貯留される穀粒タンクと、前記選別処理物を前記脱穀装置から前記穀粒タンクに搬送する搬送装置と、前記搬送装置によって搬送されている途中の前記選別処理物の一部を取り出して貯留する一時貯留部と、前記一時貯留部に貯留された前記選別処理物を撮影する撮影部と、前記撮影部で撮影された画像を解析して、前記一時貯留部に貯留された前記選別処理物を正常な前記穀粒と前記選別処理物に混入された正常な前記穀粒以外の異物とに判別する判別処理を行う画像解析部と、を備え、前記一時貯留部は、前記一時貯留部の上面を構成するとともに開閉される蓋部と、前記一時貯留部の底面を構成するとともに開閉される底部と、を有し、前記蓋部が開くとともに前記底部が閉じることにより、前記選別処理物が、前記一時貯留部に貯留され、前記底部が開くことにより、前記撮影部による撮影後の前記選別処理物が、前記一時貯留部から排出される。
本構成であれば、蓋部と底部との簡単な制御により、選別処理物の一時貯留を行うことができる。また、蓋部によって、一時貯留部への選別処理物の流入時間を調整したり、底部によって、一時貯留部からの選別処理物の放出時間を調整したりすることができる。
本発明において、前記蓋部が閉じられるとともに前記底部が閉じられる撮影可能状態において、前記撮影部は前記選別処理物を撮影すると好適である。
蓋部が開いている状態で選別処理物が撮影されると、流入中の選別処理物が、貯留されている撮影対象の選別処理物と撮影部との間に入り込み、撮影対象の選別処理物が流入中の選別処理物の影に隠れて、撮影精度が低下することがある。本構成であれば、選別処理物が流入しない状態で、貯留された撮影対象の選別処理物のみを撮影することができるため、選別処理物の撮影精度が向上する。
本発明において、前記蓋部と前記底部とを連動連係するリンクと、前記リンクを操作するアクチュエータと、を備え、前記アクチュエータによる前記リンクの操作により、前記蓋部を開くと共に前記底部を閉じて前記選別処理物を前記一時貯留部に貯留する貯留状態と、前記蓋部を閉じると共に前記底部を開いて貯留された前記選別処理物を排出する排出状態とに、切り替えられ、 前記撮影可能状態が前記貯留状態から前記排出状態への移行途中に現出されるように構成されていると好適である。
本構成であれば、リンクを用いることで一つのアクチュエータによって蓋部と底部とを開閉操作することができる。そして、一時貯留部への貯留→撮影→一時貯留部からの排出→一時貯留部への貯留→撮影→・・・、といった繰り返しのサイクルを、上述の簡単な機構の簡単な操作によって無駄な動きなく現出することができる。
本発明において、前記蓋部は、前記搬送装置の搬送経路の下部の一部を構成していると好適である。
本構成であれば、蓋部が搬送経路の下部であるため、蓋部を開けるだけで、選別処理物が自由落下によって簡単に一時貯留部に流入する。
本発明において、機械学習されたニューラルネットワークが記憶され、前記画像解析部は、前記撮影部で撮影された前記画像を前記ニューラルネットワークに入力して前記判別処理を行うと好適である。
本構成であれば、AI(人工知能)を用いて画像解析を行うことにより、より正確かつ簡易な方法で画像解析を行うことができる。
本発明において、前記機械学習は、前記撮影部で撮影された複数の前記画像を入力データとし、それぞれの前記画像が前記異物の画像であるか否かを示す情報を教師データとして行われると好適である。
本構成であれば、簡易かつ精度の高い学習済みデータを生成することができる。
本発明において、前記異物は、夾雑物、損傷穀粒、汚粒穀粒、シコウ、及び、ふ、のうちの少なくともいずれかを含むと好適である。
本構成であれば、詳細な異物の情報を取得することができる。
コンバインの全体右側面図である。 コンバインの全体平面図である。 脱穀装置の縦断左側面図である。 穀粒タンク、揚穀装置、及び脱穀装置の正面図である。 揚穀装置及び穀粒判別装置の縦断右側面図である。 撮影可能状態のときの穀粒判別装置の拡大縦断右側面図である。 貯留が可能な状態のときの穀粒判別装置の拡大縦断右側面図である。 排出が可能な状態のときの穀粒判別装置の拡大縦断右側面図である。 穀粒を判別する構成を説明するブロック図である。
〔コンバインの全体構成〕
まず、本実施形態に係るコンバインの概略構成について、図1,図2を用いて説明する。以下、コンバインの一例として、普通型コンバインを挙げて説明する。
ここで、理解を容易にするために、本実施形態では、特に断りがない限り、「前」(図1に示す矢印Fの方向)は機体前後方向(走行方向)における前方を意味し、「後」(図1に示す矢印Bの方向)は機体前後方向(走行方向)における後方を意味するものとする。また、「上」(図1に示す矢印Uの方向)及び「下」(図1に示す矢印Dの方向)は、機体の鉛直方向(垂直方向)での位置関係であり、地上高さにおける関係を示すものとする。さらに、左右方向または横方向は、機体前後方向に直交する機体横断方向(機体幅方向)、すなわち、「左」(図2に示す矢印Lの方向)及び「右」(図2に示す矢印Rの方向)は、夫々、機体の左方向及び右方向を意味するものとする。
コンバインには、クローラ式の走行装置3と、走行装置3によって支持された機体フレーム2と、圃場の作物(稲、麦、大豆、菜種などの各種作物)を刈り取る刈取部4と、フィーダ11と、脱穀装置1と、穀粒タンク12と、穀粒排出装置14と、が備えられている。
刈取部4は、作物を掻き込む掻き込みリール5と、圃場の作物を切断するバリカン型の切断装置6と、刈り取られた作物をフィーダ11まで横送りするオーガ7とを備える。そして、刈取部4によって刈り取られた作物は、フィーダ11によって脱穀装置1に搬送され、脱穀装置1によって脱穀選別処理される。脱穀装置1によって脱穀選別処理された選別処理物は、穀粒タンク12に貯留され、適宜、穀粒排出装置14によって機外に排出される。
刈取部4の右後方に、フィーダ11と横並び状態で、運転部9が備えられている。運転部9は、キャビン10によって覆われている。運転部9の下方にはエンジンルームERが備えられ、エンジンルームERにはエンジンEや、特に図示はしないが、冷却ファンやラジエータ等が収容されている。エンジンEの動力は、不図示の動力伝達機構によって、走行装置3や、刈取部4、脱穀装置1等の作業装置に伝達される。
〔脱穀装置〕
次に、図3を用いて、脱穀装置1の構成を説明する。脱穀装置1は、扱胴22によって作物を脱穀する脱穀部41と、脱穀処理物を揺動選別処理する選別部42と、を備える。脱穀部41は、脱穀装置1における上部領域に配置され、脱穀部41の下方に、受網23が設けられ、選別部42は、受網23の下方に設けられている。選別部42は、受網23から漏下してきた脱穀処理物を、回収すべき穀粒を含む選別処理物と、排藁等の排出物と、に選別する。
脱穀部41は、脱穀装置1の左右の側壁と、天板53と、受網23とに囲われた扱室21を備える。扱室21には、回転によって作物を脱穀処理する扱胴22と、複数の送塵弁53aとが備えられている。フィーダ11によって搬送された作物は、扱室21に投入され、扱胴22によって脱穀処理される。扱胴22によって連れ回される作物は、送塵弁53aの送り作用によって後方に向けて移送される。
送塵弁53aはプレート状であり、天板53の内面(下面)に前後方向に沿って所定の間隔で設けられる。送塵弁53aは、平面視で回転軸心Xに対して傾斜する姿勢で設けられる。そのため、それぞれの送塵弁53aは、扱室21において扱胴22と共に回転する刈取穀稈を後側に移動させる力を作用させる。また、送塵弁53aは、回転軸心Xに対する傾斜角度を調整することができる。扱胴22内を作物が後方に送られる速度は、送塵弁53aの傾斜角度により決まる。また、作物が脱穀される脱穀効率は、作物が扱胴22内を送られる速度にも影響される。その結果、作物が脱穀される処理能力は、様々な手段を用いて調整することができるが、送塵弁53aの傾斜角度を変更することを1つの手段として調整することができる。特に図示はしないが、送塵弁53aの傾斜姿勢を変更制御可能な送塵弁制御機構が備えられており、送塵弁53aの傾斜角度を自動的に変更することができる。
選別部42は、シーブケース33を有する揺動選別装置24と、唐箕19と、一番回収部26と、二番回収部27と、二番還元装置32とを備える。
唐箕19は、選別部42の前部領域の下部領域に設けられ、揺動選別装置24の前側から後方に向かって、処理物の搬送方向に沿って選別風を発生させる。選別風は、比較的比重の軽い排藁等をシーブケース33の後側に向けて送り出す作用を有する。また、揺動選別装置24のおいては、揺動駆動機構43によってシーブケース33が揺動することにより、シーブケース33の内部の脱穀処理物が後方に移送されながら揺動選別処理が行われる。このような理由から、以下の説明では、揺動選別装置24において、処理物の搬送方向の上流側が前端あるいは前側と称され、下流側が後端あるいは後側と称される。なお、唐箕19の選別風は強度(風量、風速)を変更することができる。選別風を強くすると、脱穀処理物を後方に送り出し易くなり、選別速度が高くなる。逆に、選別風を弱くすると、脱穀処理物が長くシーブケース33内に留まり、選別精度が高くなる。そのため、唐箕19の選別風は強度を変更することにより、揺動選別装置24の選別効率(選別精度や選別速度)を調整することができる。特に図示はしないが、唐箕19の選別風の強度を変更制御可能な唐箕制御機構が備えられており、唐箕19の選別風の強度を自動的に変更することができる。
シーブケース33の前半部分には、第一チャフシーブ38が備えられ、シーブケース33の後半部分には、第二チャフシーブ39が備えられている。一般的な構成であるため特に説明はしないが、シーブケース33には、第一チャフシーブ38等以外に、グレンパンやグレンシーブが備えられている。受網23を漏下した脱穀処理物は、第一チャフシーブ38や第二チャフシーブ39に落下する。脱穀処理物のほとんどは、受網23から第一チャフシーブ38を含むシーブケース33の前半部分に対して漏下してきて、シーブケース33の前半部分によって粗選別及び精選別される。一部の脱穀処理物は、受網23から第二チャフシーブ39に対して漏下してきたり、第一チャフシーブ38において漏下せずに第二チャフシーブ39まで移送されてきたりして、第二チャフシーブ39において漏下選別される。
シーブケース33の前半部分の下方に、スクリュー式の一番回収部26が備えられ、シーブケース33の後半部分の下方に、スクリュー式の二番回収部27が備えられている。シーブケース33の前半部分によって選別処理されて漏下してきた一番物(本発明の「選別処理物」)は、一番回収部26によって回収されて、穀粒タンク12の側(機体左右方向右側)に向けて搬送される。シーブケース33の後半部分(第二チャフシーブ39)によって選別処理されて漏下してきた二番物(一般的に選別処理精度が低く、切藁などの比率が高い)は、二番回収部27によって回収される。二番回収部27によって回収された二番物は、二番還元装置32によって選別部42の前部に還元され、シーブケース33によって再選別される。
第一チャフシーブ38には、移送方向(前後方向)に沿って並んで設けられた複数の板状のチャフリップが備えられている。各チャフリップは、後端側ほど斜め上方に向かう傾斜姿勢で配置されている。チャフリップの傾斜角度は可変であり、傾斜角度を急にするほど、隣り合うチャフリップ同士の間隔が広がり、脱穀処理物が漏下し易くなる。そのため、チャフリップの傾斜角度を調整することにより、揺動選別装置24の選別効率(選別精度や選別速度)を調整することができる。チャフリップの傾斜姿勢を変更制御可能なリップ制御機構が備えられており、チャフリップの傾斜角度を自動的に変更することができる。
第二チャフシーブ39も、第一チャフシーブ38と同様の構成である。第二チャフシーブ39のチャフリップの傾斜姿勢を変更制御可能な角度制御機構も備えられており、チャフリップの傾斜角度を自動的に変更することができる。
〔搬送装置〕
図4、図5に示すように、一番回収部26によって回収された選別処理物を穀粒タンク12に搬送する揚穀装置29が備えられている。揚穀装置29は、脱穀装置1と穀粒タンク12との間に配置され、上下方向に沿った姿勢で立設されている。揚穀装置29は、バケット式のコンベアによって構成されている。揚穀装置29によって揚送された選別処理物は、揚穀装置29の上端部において、横送り搬送装置30に受け渡される。横送り搬送装置30は、スクリュー式に構成され、穀粒タンク12の前部左側の壁部から穀粒タンク12の内部に突っ込まれている。横送り搬送装置30のタンク内部側の端部に、穀粒放出装置30Aが備えられている。穀粒放出装置30Aは、板状の放出回転体30Bを備えており、スクリュー部分と一体回転する。選別処理物は、横送り搬送装置30によって横送りされ、最終的に、穀粒放出装置30Aによって穀粒タンク12内に投擲される。
揚穀装置29においては、図4、図5に示すように、駆動スプロケット29Aと従動スプロケット29Bとにわたって巻き掛けられた無端回動チェーン29Cの外周側に複数のバケット31が一定間隔で取り付けられている。揚穀装置29は、選別処理物が収納されたバケット31が上昇する送り経路29Dと、選別処理物を横送り搬送装置30に排出した後のバケット31が下降する戻り経路29Eとを備える。送り経路29Dと戻り経路29Eとは、送り経路29Dが後側になるように、穀粒タンク12の左側壁12bに沿って並んで配置される。
揚穀装置29及び横送り搬送装置30が、本発明の「搬送装置」に相当する。搬送装置の搬送経路は、選別処理物が一番回収部26によって回収されて穀粒タンク12内に投擲されるまでの経路である。
〔穀粒判別装置〕
次に、図3~図8を用いて、一時貯留部46を備える穀粒判別装置45の構成例を説明する。
穀粒タンク12の左側壁12bに沿って揚穀装置29と並び、揚穀装置29よりも前方の位置に、穀粒判別装置45が設けられる。穀粒判別装置45は、一時貯留部46と撮影部47と案内部48と排出部50とを含んで構成される。穀粒判別装置45は、横送り搬送装置30と、揚穀装置29とに支持される。
案内部48は、揚穀装置29のバケット31の移動領域の上端部のやや下方から、横送り搬送装置30の下方で一時貯留部46の上端近傍に向けて下降する傾斜板である。案内部48は、揚穀装置29のバケット31から排出された穀粒を横送り搬送装置30及び一時貯留部46に向けて配送する。
一時貯留部46は、内部に、蓋部71と底部72とを備える。蓋部71は、穀粒判別装置45の揚穀装置29側の端部に設けられる軸芯71dに沿って上下に揺動する。揚穀装置29の軸芯71dと向い合う側壁45bには、一時貯留部46の内部に向けて突出する突出部71aが設けられる。蓋部71は、上向きに揺動することにより突出部71aに当接して閉状態となり、下向きに揺動することにより開状態となる。底部72は、穀粒判別装置45の蓋部71よりも下方領域に設けられる。底部72は、穀粒判別装置45の揚穀装置29から離れる側の端部に設けられる軸芯72dに沿って上下に揺動する。揚穀装置29の軸芯72dと向い合う側壁45aには、一時貯留部46の内部に向けて突出する突出部72aが設けられる。底部72は、上向きに揺動することにより突出部72aに当接して閉状態となり、下向きに揺動することにより開状態となる。一時貯留部46は、蓋部71と底部72との間の領域であり、蓋部71は一時貯留部46の上面を構成し、底部72は一時貯留部46の底面を構成する。蓋部71が開状態となると、一時貯留部46の上部領域が開放され、案内部48から移送された選別処理物が一時貯留部46に自由落下する。この状態で、底部72が突出部72aに当接するまで揺動して閉状態となることにより一時貯留部46を底部72が塞いだ状態(貯留状態)となり、一時貯留部46に、搬送途中の選別処理物の一部が貯留される。一時貯留部46に貯留された選別処理物は、底部72が開状態になることにより、一時貯留部46の下部から下方に自由落下によって放出される(排出状態)。また、蓋部71が閉状態となると、案内部48から配送された選別処理物は横送り搬送装置30案内され、放出回転体30Bを介して穀粒タンク12に放出される。即ち、蓋部71は、揚穀装置29と横送り搬送装置30とのバトンタッチ部(搬送経路)の下部の一部を構成している。
蓋部71には軸芯71dに沿って揺動するレバー71bが固定され、蓋部71はレバー71bの揺動に応じて同じ向きに揺動する。レバー71bは、穀粒判別装置45の側面の外側に設けられ、穀粒判別装置45の側面を挟んで蓋部71と向い合う位置に配置される。レバー71bは軸芯71dにはめ込まれるねじりコイルばね71cによって上向きに付勢され、その結果、蓋部71は閉状態となる向きに付勢される。同様に、底部72には軸芯72dに沿って揺動するレバー72bが固定され、底部72はレバー72bの揺動に応じて同じ向きに揺動する。レバー72bは、穀粒判別装置45の側面の外側に設けられ、穀粒判別装置45の側面を挟んで底部72と向い合う位置に配置される。レバー72bは軸芯72dにはめ込まれるねじりコイルばね72cによって上向きに付勢され、その結果、底部72は閉状態となる向きに付勢される。
穀粒判別装置45は、蓋部71と底部72とを開閉させるモータ74(「アクチュエータ」に相当)と、モータ74によって駆動されるリンク75とを備える。リンク75は、ステー75aとステー75bとステー75cとから構成される。ステー75aは屈曲しており、屈曲部でモータ74のモータ軸74aに軸支される。ステー75aは、モータ軸74aに回転に応じてモータ軸74aに沿って揺動する。ステー75aは、一端に突起75e備え、他端に突起75fを備える。ステー75bの一端は突起75eに軸支され、ステー75a及びステー75bは突起75e周りに互いに揺動する。ステー75bの他端はステー75cの一端に軸支され、ステー75b及びステー75cは互いに揺動する。ステー75cの他端は、角度センサ76の軸75dに軸支される。
突起75fは、モータ74が駆動することによるステー75aの揺動に伴って、レバー71bを押圧し、レバー71bを下方に揺動させて蓋部71を開状態に変位させる。つまり、蓋部71は、モータ74の駆動に伴って、リンク75及びレバー71bが揺動することにより開閉される。突起75eは、モータ74が駆動することによるステー75aの揺動に伴って、レバー72bを押圧し、レバー72bを下方に揺動させて底部72を開状態に変位させる。つまり、底部72は、モータ74の駆動に伴って、リンク75が動作し、レバー72bが揺動することにより開閉される。このように、蓋部71及び底部72の開閉状態は、リンク75の動作に伴うステー75aの揺動角度に応じて、連動して変位する。なお、モータ74は、後述の制御部82(図9参照)等によって駆動が制御される。また、軸75dにはステー75cの揺動角度を検出する角度センサ76が設けられる。角度センサ76はステー75cの揺動角度により、ステー75aの状態及びレバー71b・レバー72bそれぞれの状態を検出して、蓋部71と底部72との開閉状態を確認することができる。角度センサ76の検出値は後述の制御部82(図9参照)等に送信され、モータ74の制御に用いられる。
排出部50は、穀粒判別装置45の一時貯留部46より下方部分に相当する。排出部50は、一時貯留部46から連続して形成され、揚穀装置29に近づくほど低くなるように傾斜し、下端部は揚穀装置29に接続される。揚穀装置29の戻り経路29E側の側面には開口部29Fが設けられる。排出部50の下端部は開口部29Fと連結される。このような構成により、一時貯留部46から放出された選別処理物は、排出部50を通って、開口部29Fから揚穀装置29の戻り経路29Eに戻される。戻された選別処理物は、再度揚穀装置29により穀粒タンク12に向けて搬送される。
さらに、穀粒判別装置45は撮影部47を備える。撮影部47は、横送り搬送装置30の外壁に設けられたステー73に支持される。穀粒判別装置45の揚穀装置29から遠い側の側壁45bは、一時貯留部46が形成される領域で屈曲し、撮影部47は、穀粒判別装置45の屈曲部より上側の側壁45bにレンズが向くように配置される。この穀粒判別装置45の屈曲部より上側の側壁45bには開口部45cが設けられ、開口部45cには透過性部材45dがはめ込まれる。透過性部材45dは、ガラスやアクリル等の、透明、あるいは透光性の高い部材である。撮影部47は、透過性部材45dを通して、一時貯留部46の内部の選別処理物を撮影する。そして、撮影部47は、撮影した画像を、後述の判別部80(図9参照)に送信する。
次に、図6~図8を用いて蓋部71と底部72との開閉状態を変位させる構成について説明する。
図6に示すように、リンク75の状態が、突起75fがレバー71bに当接せず、突起75eがレバー72bに当接しない状態では、レバー71bが付勢されて蓋部71及び底部72は閉状態となる。この状態では、蓋部71は閉状態であるので、案内部48から配送された選別処理物は横送り搬送装置30に案内され、放出回転体30Bを介して穀粒タンク12に放出される。
図7に示すように、図6の状態からリンク75が動作して、突起75fがレバー71bを押圧し、突起75eがレバー72bに当接しない状態となると、レバー71bが揺動されて蓋部71が開状態となり、底部72は閉状態で維持される。この状態(貯留状態)では、蓋部71は開状態であるので、案内部48から配送された選別処理物は一時貯留部46に案内され、底部72は閉状態であるので案内された選別処理物は一時貯留部46に貯留される。
図8に示すように、一時貯留部46に選別処理物が貯留された状態で、リンク75が動作して、突起75fがレバー71bから離れ、突起75eがレバー72bを押圧する状態となると、レバー71bが付勢されて蓋部71が閉状態となり、底部72は開状態となる。この状態(放出状態)では、底部72は開状態であるので一時貯留部46に貯留された選別処理物は一時貯留部46から下方に放出され、蓋部71は閉状態であるので、案内部48から配送された選別処理物は横送り搬送装置30に案内されて一時貯留部46には案内されない。一時貯留部46から放出された選別処理物は、排出部50を通って戻り経路29Eに戻される。
蓋部71と底部72との開閉状態は、図6の状態(撮影可能状態)から図7の状態(貯留状態)に変位され、図7の状態(貯留状態)から図6の状態(撮影可能状態)を経て図8の状態(排出状態)に変位される。その後、図6に状態(撮影可能状態)に戻り、以上の状態変位(サイクル)が繰り返される。そして、図7の状態(貯留状態)と図8の状態(排出状態)との間の移行途中の図6の状態(撮影可能状態)において、撮影部47により、貯留された選別処理物の撮影が行われる。図6に示すように、蓋部71が閉じた状態で撮影することにより、新たな選別処理物が流入しない静止した状態の選別処理物を撮影できると共に、新たに流入する選別処理物に妨害されることなく、貯留されている選別処理物を撮影することができる。また、新たな選別処理物が流入する状態では、一時貯留部46の内部に埃等が舞うことがあるが、蓋部71が閉状態であると、埃等が舞うことが抑制される。これらのことから、蓋部71が閉じた状態で撮影することにより、選別処理物を鮮明に撮影することができる。
〔穀粒の判別〕
上述のように、搬送中の選別処理物は撮影部47により撮影される。そして、撮影画像は解析されて、選別処理物中に含まれる正常な穀粒(籾)とそれ以外の異物とに判別される。異物としては、排藁等の夾雑物、籾ガラの中身が欠損した「ふ」、シコウ、損傷した穀粒、汚れの付着した汚粒等がある。以下、図9を用いて、選別処理物を判別する構成について説明する。
選別処理物の判別は、判別部80によって行われる。判別部80は、BUSやLANを介して互いにデータの送受信が可能な、データ取得部81、制御部82、記憶部83、画像解析部84、データ出力部85を有する。判別部80は、上述の撮影部47とデータ通信可能に接続され、選別処理物が撮影された撮影画像を取得すると共に、撮影部47に撮影の指示を与える。
制御部82は、データ取得部81、制御部82、記憶部83、画像解析部84及びデータ出力部85の動作を制御する。制御部82は、ECUやCPU等のプロセッサを備える。制御部82の動作はハードウェアにより実行されても良いが、プログラムをプロセッサが実行することにより行っても良い。この場合、プログラムは、後述の記憶部83に格納される。さらに、制御部82は撮影部47の動作を制御する。制御部82は、角度センサ76の検出値を受信して蓋部71及び底部72の開閉状態を検出し、モータ74の動作を制御する。この開閉状態に応じて一時貯留部46に選別処理物が貯留される状態であることを検知し、これに応じて撮影部47による撮影を制御する。
データ取得部81は、制御部82の制御に応じて、撮影部47が送信した、選別処理物が撮影された撮影画像を取得し、記憶部83に送信する。
記憶部83は、データ取得部81から送信された撮影画像を記憶すると共に、後述の画像解析部84が送信する解析結果を記憶する。
画像解析部84は、制御部82の制御に応じて、記憶部83に記憶された撮影画像を取得し、画像解析を行って、選別処理物から、正常な穀粒と、正常な穀粒以外の異物とを判別すると共に、選別処理物のうちの異物の割合を算出する。画像解析部84は、判別結果と算出された異物の割合とを、解析結果として記憶部83に送信する。異物は、例えば、夾雑物、損傷穀粒、汚粒穀粒、シコウ及び「ふ」等である。なお、画像解析部84は、正常な穀粒と異物とを判別しても良いが、夾雑物、損傷穀粒、汚粒穀粒、シコウ及び「ふ」等のうちの少なくともいずれかの具体的な異常と、正常な穀粒とを判別し、それぞれの割合を算出しても良い。
画像解析部84は、記憶部83に予め格納された学習済みデータを取得し、記憶部83から受信した撮影画像を学習済みデータに入力することにより画像解析を行う。学習済みデータは、複数のサンプル画像(「画像」に相当)を入力データとし、それぞれのサンプル画像が異物の画像であるか否かを示す情報を教師データとしてAI(人工知能)に入力して機械学習を行ったニューラルネットワーク等の学習済みデータである。
データ出力部85は、制御部82の制御に応じて、記憶部83に記憶された解析結果を取得し、判別部80の外部に出力する。
さらに、判別部80は、表示部86とデータ通信可能な状態で接続される。
表示部86は判別部80のデータ出力部85から送信された解析結果を受信し、解析結果に応じた情報を表示する。表示部86はディスプレイやランプ、スピーカー等とすることができる。
例えば、表示部86がディスプレイである場合、表示部86は撮影部47が撮影した撮影画像を表示したり、異物の割合や具体的な異常それぞれの割合を文字やグラフで示された情報を表示したりすることができる。また、表示部86がランプやスピーカーである場合、異物の割合や具体的な異常それぞれの割合に応じてランプの点灯状態やスピーカーから発する音を変更したり、異物の割合や具体的な異常それぞれの割合があらかじめ定めた所定の割合より大きくなった場合に、警告ランプを点灯させたり、スピーカーから警告音を発生させたりすることができる。
表示部86に解析結果に応じた情報が表示されることにより、運転者は、選別処理物に含まれる異物を視認したり異物の割合を確認したりすることにより、選別部42による選別精度や脱穀部41による脱穀精度を推測することができる。そして、推測結果に応じて、送塵弁制御機構や唐箕制御機構やリップ制御機構を作動させ、送塵弁53aの傾斜角度、唐箕19の選別風の強度、第一チャフシーブ38や第二チャフシーブ39のチャフリップの傾斜角度を調整して、選別部42による選別精度や脱穀部41による脱穀精度を適切な状態に近づける操作を行うことができる。また、走行速度を変更することによって、作物の時間当たりの収穫量が増減するため、推測結果に応じて走行速度を変更しても良い。
〔別実施形態〕
(1)蓋部71と底部72とは、リンク75によって連携して開閉が操作される構成に限らず、蓋部71と底部72の開閉構成は任意である。例えば、蓋部71と底部72とは、それぞれ独立して開閉が操作されても良い。
(2)上記各実施形態において、選別処理物の撮影は、蓋部71を閉じた状態で行う場合に限らず、撮影時に選別処理物が貯留されていれば、蓋部71が開いている状態で撮影しても良い。この際、選別処理物が一時貯留部46に流入していると、流入する選別処理物または、選別処理物の流入に伴う埃等により、選別処理物の撮影が困難になる場合がある。そのため、蓋部71の他に、少なくとも撮影時に選別処理物の流入を遮る構成を別途備えることが好ましい。
(3)上記各実施形態において、撮影部47は、一時貯留部46に近接して設けられる場合に限らず、貯留された選別処理物を撮影することができれば任意の位置に設けられても良い。
(4)一時貯留部46に、選別処理物が撮影されるのに適した量だけ貯留されたことを検出するセンサを設けても良い。選別処理物が撮影されるのに適した量だけ貯留されたことをセンサが検知すると、その情報を制御部82に送信し、制御部82はその状態に応じて撮影部47を制御することができる。これにより、より確実に、最適な貯留状態の選別処理物を撮影することができる。
(5)上記各実施形態における穀粒判別装置45の少なくとも一時貯留部46は、揚穀装置29に隣り合う位置に設けられる場合に限らず、揚穀装置29と横送り搬送装置30とを含む一番回収部26から穀粒タンク12に至る、選別処理物の搬送経路の途中の任意の位置に設けられても良い。また、一時貯留部46は、穀粒タンク12内に設けられても良く、放出回転体30Bから放出された選別処理物を一時貯留する構成とすることもできる。そして、いずれの構成においても、一時貯留部46に一時貯留され撮影された選別処理物は、撮影後、搬送経路の任意の位置に戻されるか、穀粒タンク12に放出されれば良い。
(6)穀粒タンク12には、穀粒(選別処理物)の品質を測定する食味センサ(図示せず)が設けられる場合がある。食味センサは、穀粒タンク12に搬送される選別処理物の少なくとも一部を一時貯留し、その間に穀粒の品質を測定する。一時貯留部46は食味センサを流用することができる。この場合、食味センサに、一時貯留された穀粒(選別処理物)を撮影することができる撮影部47が設けられる。そして、穀粒の品質が測定される際に、あるいは穀粒の品質が測定される前後に、撮影部47は選別処理物を撮影する。これにより、専用の穀粒判別装置45を設けることなく、撮影部47を設けるだけで選別処理物を撮影することができ、簡単な構成で選別処理物を撮影することができる。
(7)撮影部47は、上記実施形態の場所に限らず、選別処理物を撮影できるのであれば、別の位置に設けられても良い。例えば、一時貯留部46に透明な窓部を設け、撮影部47を窓部の外部に設けて、窓部越しに撮影する構成にしても良い。
(8)上記各実施形態において、撮影画像の解析結果に応じて、走行速度や、脱穀部41の動作、選別部42の動作が自動的に制御されても良い。この場合、判別部80と通信可能に接続される自動制御部87が設けられる。自動制御部87は判別部80のデータ出力部85から送信された解析結果を受信し、解析結果に応じて走行速度や脱穀部41の動作、選別部42の動作を制御する。
(9)上記各実施形態において、画像解析部84は、機械学習により生成された学習済みデータを用いる場合に限らず、任意の方法で画像解析を行い、選別処理物の判別、割合の算出を行っても良い。
(10)上記各実施形態において、撮影画像は静止画でも良いが、動画であっても良い。動画であれば、静止画よりも、撮影される選別処理物の単位時間あたりの撮影コマ数が多くなり、より精度良く異物を検出することができる。
本発明は、普通型コンバインのみならず、自脱型コンバインにも適用することができる。
1 脱穀装置
4 刈取部
12 穀粒タンク
29 揚穀装置(搬送装置)
29D 送り経路(搬送経路)
29E 戻り経路(搬送経路)
30 横送り搬送装置(搬送装置)
46 一時貯留部
47 撮影部
71 蓋部
72 底部
74 モータ(アクチュエータ)
75 リンク
84 画像解析部

Claims (12)

  1. 圃場の植立穀稈を刈り取る刈取部と、
    刈取穀稈を脱穀して、正常な穀粒を含む選別処理物と前記選別処理物以外の排出物とに選別処理する脱穀装置と、
    前記選別処理物が貯留される穀粒タンクと、
    前記選別処理物を前記脱穀装置から前記穀粒タンクに搬送する搬送装置と、
    前記搬送装置によって搬送されている途中の前記選別処理物の一部を取り出して貯留する一時貯留部と、
    前記一時貯留部に貯留された前記選別処理物を撮影する撮影部と、
    前記撮影部で撮影された画像を解析して、前記一時貯留部に貯留された前記選別処理物を正常な前記穀粒と前記選別処理物に混入された正常な前記穀粒以外の異物とに判別する判別処理を行う画像解析部と、を備え
    前記搬送装置に、前記選別処理物を縦搬送する揚穀装置と、前記揚穀装置からの前記選別処理物を前記穀粒タンクの内部に横搬送する横送り搬送装置と、が備えられ、
    前記揚穀装置に、前記選別処理物を搬送する送り経路と、前記選別処理物を搬送した後の戻り経路と、が備えられ、
    前記選別処理物は、前記送り経路から前記横送り搬送装置への受け渡し箇所において前記一時貯留部に取り出され、
    前記撮影部による撮影後の前記選別処理物は、前記一時貯留部から、流下案内されて前記戻り経路に戻されるコンバイン。
  2. 前記一時貯留部、前記戻り経路、及び前記送り経路が、この順に、前後に並んで設けられている請求項1に記載のコンバイン。
  3. 前記一時貯留部は、前記一時貯留部の上面を構成するとともに開閉される蓋部と、前記一時貯留部の底面を構成するとともに開閉される底部と、を有し、
    前記蓋部が開くとともに前記底部が閉じることにより、前記選別処理物が、前記一時貯留部に貯留され、
    前記底部が開くことにより、前記撮影部による撮影後の前記選別処理物が、前記一時貯留部から排出される請求項1または2に記載のコンバイン。
  4. 圃場の植立穀稈を刈り取る刈取部と、
    刈取穀稈を脱穀して、正常な穀粒を含む選別処理物と前記選別処理物以外の排出物とに選別処理する脱穀装置と、
    前記選別処理物が貯留される穀粒タンクと、
    前記選別処理物を前記脱穀装置から前記穀粒タンクに搬送する搬送装置と、
    前記搬送装置によって搬送されている途中の前記選別処理物の一部を取り出して貯留する一時貯留部と、
    前記一時貯留部に貯留された前記選別処理物を撮影する撮影部と、
    前記撮影部で撮影された画像を解析して、前記一時貯留部に貯留された前記選別処理物を正常な前記穀粒と前記選別処理物に混入された正常な前記穀粒以外の異物とに判別する判別処理を行う画像解析部と、を備え
    前記一時貯留部は、前記一時貯留部の上面を構成するとともに開閉される蓋部と、前記一時貯留部の底面を構成するとともに開閉される底部と、を有し、
    前記蓋部が開くとともに前記底部が閉じることにより、前記選別処理物が、前記一時貯留部に貯留され、
    前記底部が開くことにより、前記撮影部による撮影後の前記選別処理物が、前記一時貯留部から排出されるコンバイン。
  5. 前記撮影部による撮影後の前記選別処理物は、前記搬送装置の搬送経路に戻される請求項4に記載のコンバイン。
  6. 前記搬送経路に、前記選別処理物を搬送する送り経路と、前記選別処理物を搬送した後の戻り経路と、が備えられ、
    前記撮影部による撮影後の前記選別処理物は、前記戻り経路に戻される請求項5に記載のコンバイン。
  7. 前記蓋部が閉じられるとともに前記底部が閉じられる撮影可能状態において、前記撮影部は前記選別処理物を撮影する請求項3から6のいずれか一項に記載のコンバイン。
  8. 前記蓋部と前記底部とを連動連係するリンクと、前記リンクを操作するアクチュエータと、を備え、
    前記アクチュエータによる前記リンクの操作により、前記蓋部を開くと共に前記底部を閉じて前記選別処理物を前記一時貯留部に貯留する貯留状態と、前記蓋部を閉じると共に前記底部を開いて貯留された前記選別処理物を排出する排出状態とに、切り替えられ、
    前記撮影可能状態が前記貯留状態から前記排出状態への移行途中に現出されるように構成されている請求項に記載のコンバイン。
  9. 前記蓋部は、前記搬送装置の搬送経路の下部の一部を構成している請求項からいずれか一項に記載のコンバイン。
  10. 機械学習されたニューラルネットワークが記憶され、
    前記画像解析部は、前記撮影部で撮影された前記画像を前記ニューラルネットワークに入力して前記判別処理を行う請求項1からのいずれか一項に記載のコンバイン。
  11. 前記機械学習は、前記撮影部で撮影された複数の前記画像を入力データとし、それぞれの前記画像が前記異物の画像であるか否かを示す情報を教師データとして行われる請求項10に記載のコンバイン。
  12. 前記異物は、夾雑物、損傷穀粒、汚粒穀粒、シコウ、及び、ふ、のうちの少なくともいずれかを含む請求項1から11のいずれか一項に記載のコンバイン。
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