JP2019168142A - 壁掛式空調機 - Google Patents

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恭亮 入江
浩平 大田
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浩平 大田
一真 大原
Kazuma Ohara
一真 大原
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【課題】空調機本体と表面カバーとの固定状態に異常が生じた場合に、異常が生じたことを使用者に気付かせることができる技術を提供する。【解決手段】壁掛式空調機1は、空調機本体3と、表面カバー4とを備える。空調機本体は、壁面に固定される。表面カバーは、空調機本体を覆うように取り付けられる。また、表面カバーは、空調機本体への固定部45を備え、固定部によって空調機本体に固定されることにより空調機本体に取り付けられた第1の状態となる。そして、空調機本体は、固定部が空調機本体から外れた場合に、第1の状態よりも表面カバーが前方に傾いた第2の状態で表面カバーを係止する係止部36を備える。【選択図】図2

Description

本開示は、壁掛式空調機に関する。
従来、室内の暖房、送風、換気といった空気調整を行う空調機の一種として、壁掛式空調機が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
壁掛式空調機は、各種機器を収容する空調機本体と、空調機本体の周囲を覆う表面カバーとを備えており、表面カバーは、空調機本体に前面側から装着され、ネジ等によって空調機本体に固定される。
特許第5195706号公報
本開示は、空調機本体と表面カバーとの固定状態に異常が生じた場合に、異常が生じたことを使用者に気付かせることができる技術を提供する。
本開示の一態様に係る壁掛式空調機は、壁面に固定される空調機本体と、前記空調機本体を覆うように取り付けられる表面カバーとを備え、前記表面カバーは、前記空調機本体への固定部を備え、該固定部によって前記空調機本体に固定されることにより前記空調機本体に取り付けられた第1の状態となり、前記空調機本体は、前記固定部が前記空調機本体から外れた場合に、前記第1の状態よりも前記表面カバーが前方に傾いた第2の状態で前記表面カバーを係止する係止部を備える。
仮に固定部が空調機本体から外れた場合、表面カバーは、第1の状態よりも表面カバーが前方に傾いた第2の状態で係止部に係止される。これにより、表面カバーの落下を防止することができるとともに、使用者は、傾いた表面カバーを目視することで、空調機本体と表面カバーとの固定状態に異常が生じていることに容易に気付くことができる。
また、前記固定部は、前記表面カバーの上部に配置される。
仮に固定部が表面カバーの下部に配置される場合、固定部が空調機本体から外れたとしても、表面カバーが空調機本体の上面に引っ掛かることで、使用者は、異常に気付かないおそれがある。これに対し、表面カバーの上部に固定部が配置される場合、固定部が空調機本体から外れたときに、前面側に重心がある表面カバーは自重によって前方に倒れ込み、係止部に係止されて第2の状態となる。このように、表面カバーの上部に固定部が配置されることで、表面カバーが前方に傾き易くなるため、空調機本体と表面カバーとの固定状態に異常が生じたことを使用者に気付かせることができる。
また、前記係止部は、弾性を有する板状の基部と、前記基部から突出し、前記第2の状態において前記表面カバーと当接することによって前記表面カバーを係止する本体側突起部とを備え、前記空調機本体は、前記係止部の少なくとも片側に配置された剛性部材を備える。このように、係止部の少なくとも片側に剛性部材を設けることで、たとえば、表面カバーの着脱時に、弾性を有する板状の基部に表面カバーが接触し難くなるため、表面カバーの施工性、メンテナンス性を向上させることができる。
また、前記剛性部材の先端は、前記係止部の先端よりも前方に突出している。したがって、弾性を有する基部を保護することができる。
また、前記係止部は、前記空調機本体の上部に配置され、前記表面カバーは、前記空調機本体の上方を覆う上面パネルと、前記上面パネルの下面から下方に突出し、前記第2の状態において前記本体側突起部に当接するカバー側突起部とを備える。
空調機本体の上部に係止部が配置されるため、係止部とカバー側突起部との間に上下方向のクリアランスを取ることが容易である。また、上下方向のクリアランスを取ることで、着脱容易性を向上させることができる。また、係止部とカバー側突起部との間に上下方向のクリアランスを設けることで、表面カバーの着脱時に本体側突起部とカバー側突起部とが接触し難くなるため、表面カバーの施工性、メンテナンス性を向上させることができる。
また、前記係止部は、前記空調機本体の中心に対して左右方向にずれた位置に配置される。
表面カバーの上面は、左右方向における中心に近い場所ほど撓みやすい。このため、仮に、係止部を左右方向における中心部に配置した場合、表面カバーの撓みによって表面カバーが係止部から外れて落下するおそれがある。これに対し、空調機本体の中心に対して左右方向にずれた位置に係止部を配置することで、表面カバーの撓みによって表面カバーが係止部から外れて表面カバーが空調機本体から落下することを抑制することができる。
また、前記表面カバーは、前記空調機本体の前方を覆う前面パネルを備え、前記空調機本体は、前記表面カバーと前記空調機本体とによって形成される内部空間に空気を取り込むファンを備え、前記ファンの吸込口は、前記前面パネルと対向する位置に開口する。
これにより、固定部が空調機本体から外れた場合において、表面カバーは、ファンが駆動している場合にはファンの駆動によって内部空間に生じる負圧により第2の状態よりも前方への傾斜角度が小さい第3の状態となり、ファンが停止している場合に、第2の状態となる。このように、ファンが駆動しているときと停止しているときとで、表面カバーの状態が変化するため、空調機本体と表面カバーとの固定状態に異常が生じたことを使用者により気付かせ易くすることができる。
本開示によれば、空調機本体と表面カバーとの固定状態に異常が生じた場合に、異常が生じたことを使用者に気付かせることができる。
図1は、本開示の一実施形態に係る壁掛式空調機を前面側から見た斜視図である。 図2は、本開示の一実施形態に係る壁掛式空調機の分解斜視図である。 図3は、本開示の一実施形態に係る壁掛式空調機の背面図である。 図4は、第1の状態における係止部周辺の拡大斜視図である。 図5は、第1の状態における係止部周辺の拡大断面図である。 図6は、第2の状態における係止部周辺の拡大断面図である。 図7は、第1の状態における壁掛式空調機の側面図である。 図8は、第2の状態における壁掛式空調機の側面図である。 図9は、表面カバーの切欠部周辺の拡大断面図である。
以下に、本開示に係る壁掛式空調機を実施するための形態(以下、「実施形態」と記載する)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本開示に係る壁掛式空調機が限定されるものではない。また、各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
<1.壁掛式空調機の全体構成>
まず、本実施形態に係る壁掛式空調機の全体構成について図1〜図3を参照して説明する。図1は、本開示の一実施形態に係る壁掛式空調機を前面側から見た斜視図である。また、図2は、本開示の一実施形態に係る壁掛式空調機の分解斜視図であり、図3は、本開示の一実施形態に係る壁掛式空調機の背面図である。
以下では、位置関係を明確にするために、互いに直交するX軸、Y軸およびZ軸を規定し、Z軸正方向を鉛直上向き方向とする。また、以下では、図1に示す壁面Wを背にした人物を基準とする左方(Y軸負方向)、右方(Y軸正方向)、前方(X軸負方向)、後方(X軸正方向)を壁掛式空調機1の「左方」、「右方」、「前方」、「後方」と規定する。したがって、たとえば、壁掛式空調機1の「左右方向」はY軸方向を意味し、「前後方向」はX軸方向を意味する。また、以下では、図1に示す壁掛式空調機1が有する面のうち前方側(X軸負方向側)の面を「前面」と記載し、後方側(X軸正方向側)の面を「背面」と記載する。
図1に示す壁掛式空調機1は、たとえば、浴室に隣接する洗面所や脱衣所等の隣室の壁面Wに設置される。壁掛式空調機1は、暖房機能を有しており、両側面に設けられた吸込口41,41から空気を取り込み、取り込んだ空気を加熱して前面に設けられた吹出口13から室内に送り出す。なお、壁掛式空調機1は、吸込口41,41から取り込んだ空気を加熱することなく吹出口13から室内へ送り出す送風機能を有していてもよい。
図1に示すように、壁掛式空調機1は、略直方体形状を有しており、左右方向が長手方向となるように壁面Wに取り付けられる。
図2に示すように、壁掛式空調機1は、バックハンガー2と、空調機本体3と、表面カバー4とを備える。
<2.バックハンガー>
バックハンガー2は、壁面Wに固定される金属製の部材である。バックハンガー2は、基部20と、一対の第1係止部21,21と、第2係止部22とを備え、これらは一体的に形成される。一対の第1係止部21,21および第2係止部22は、たとえばフック形状を有する。
基部20は、左右方向に延在する薄板状の部材である。基部20には、複数の挿通穴201が基部20の長手方向に沿って一定間隔で形成されている。バックハンガー2は、複数の挿通穴201のいくつかに挿通された複数のネジ202によって壁面Wに固定される。
<3.空調機本体>
空調機本体3は、ケーシング30を備える。ケーシング30は、壁掛式空調機1の背面を構成する部材であり、左右方向を長手方向とする。ケーシング30は、たとえば樹脂で形成される。
ケーシング30には、暖房機能や送風機能を実現するための各種機器が収容される。たとえば、ケーシング30には、ファン11、内部流路12および吹出口13が収容される。また、ケーシング30には、図示しないヒータや温度センサ等が収容される。ファン11は、表面カバー4と空調機本体3とによって形成される内部空間に空気を取り込む。ファン11は、たとえばシロッコファンであり、ファン11の吸込口111は、表面カバー4の前面パネル4aと対向する位置に開口する。空調機本体3は、ファン11が発生させる吸引力を用いて吸込口41,41から空気を取り込んで内部流路12に送り込む。内部流路12にはヒータが配置されており、内部流路12に送り込まれた空気は、ヒータによって加熱されて吹出口13から送り出される。なお、送風の場合は、ヒータがオフされることによって常温の空気が吹出口13から送り出される。
図3に示すように、空調機本体3は、ケーシング30の背面上部に、一対の第1被係止部31,31と、第2被係止部32とを備える。一対の第1被係止部31,31は、一対の第1係止部21,21に対応する位置に配置され、一対の第1係止部21,21に係止される。一対の第1被係止部31,31が一対の第1係止部21,21に係止されることにより、空調機本体3は、バックハンガー2に支持された状態となる。
第2被係止部32は、第2係止部22に対応する位置に配置され、第2係止部22に係止される。第2被係止部32は、空調機本体3の落下防止部として機能する。具体的には、第2被係止部32は、一対の第1被係止部31,31が一対の第1係止部21,21に係止された状態において、第2係止部22の係止面から離間した位置に配置される。第2被係止部32は、仮に、第1被係止部31が第1係止部21から外れて空調機本体3が位置ずれした場合に、第2係止部22の係止面と当接して第2係止部22に係止される。第2被係止部32が第2係止部22に係止されることにより、空調機本体3の落下を防止することができる。
ケーシング30の背面下部の左右両端には、挿通穴33が1つずつ形成されている。空調機本体3は、各挿通穴33に挿通されたネジ331によって壁面Wに固定される。
ケーシング30の上部には、一対の本体側固定部35,35が設けられる。各本体側固定部35は、ケーシング30の上部から上方に突出しており、前面には後述するネジ452を挿通可能な挿通口351が形成されている。
また、ケーシング30の上部には、仮に、表面カバー4が一対の本体側固定部35,35から外れた場合に、一対の本体側固定部35,35に代わって表面カバー4を係止する係止部36が設けられている。また、係止部36の左右両側には、一対の剛性部材37,37が設けられている。これらについては、後述する。
<4.表面カバー>
表面カバー4は、壁掛式空調機1の背面以外の面、すなわち、前面、左側面、右側面、上面および下面を構成する部材であり、たとえば樹脂で形成される。具体的には、表面カバー4は、前面パネル4aと、左側面パネル4bと、右側面パネル4cと、上面パネル4dと、下面パネル4eとを備える。前面パネル4aは、空調機本体3の前方を覆い、左側面パネル4bは、空調機本体3の左側方を覆い、右側面パネル4cは、空調機本体3の右側方を覆い、上面パネル4dは、空調機本体3の上方を覆い、下面パネル4eは、空調機本体3の下方を覆う。
表面カバー4は、上面パネル4dに一対のカバー側固定部45,45を備える。一対のカバー側固定部45,45は、一対の本体側固定部35,35と対向する位置に配置されており、各カバー側固定部45の前面には、後述するネジ452を挿通可能な挿通口451が形成されている。
表面カバー4の左側面パネル4bおよび右側面パネル4cには、空調機本体3と表面カバー4とによって形成される内部空間に空気を取り込むための吸込口41,41が形成されている。また、表面カバー4の前面パネル4aから下面パネル4eにかけて、吹出口13を露出させるための切欠部42が形成されている。
<5.施工手順>
次に、壁掛式空調機1の施工手順について説明する。施工者は、まず、複数のネジ202を用いてバックハンガー2を壁面Wに固定する。バックハンガー2には、一対の第1係止部21,21と第2係止部22とが一体的に形成されるため、第2係止部22が設けられていないバックハンガーと同様の施工手順でバックハンガー2を固定することができる。言い換えれば、第2係止部22を取り付けるための別途の手順を必要としない。また、第2係止部22を施工し忘れることもない。
つづいて、施工者は、バックハンガー2に形成された一対の第1係止部21,21に、空調機本体3を引っ掛ける。具体的には、空調機本体3の背面に形成された一対の第1被係止部31,31の各第1被係止面311を一対の第1係止部21,21の各第1係止面211と当接させることにより、一対の第1被係止部31,31を一対の第1係止部21,21に係止させる。これにより、空調機本体3がバックハンガー2に支持された状態となる。その後、施工者は、ケーシング30下部の左右2箇所に設けられた2つの挿通穴33にそれぞれネジ331を挿通し、各ネジ331を壁面Wに固定する。これにより、空調機本体3が壁面Wに固定される。
つづいて、施工者は、空調機本体3に表面カバー4を取り付ける。具体的には、施工者は、まず、表面カバー4を空調機本体3に前面側から装着する。これにより、本体側固定部35に設けられた挿通口351と、カバー側固定部45に設けられた挿通口451とが同一軸線上に配置される。その後、施工者は、表面カバー4の前面側から挿通口351,451に対してネジ452を挿通することによって、表面カバー4を空調機本体3に固定する。これにより、表面カバー4は、空調機本体3に取り付けられた状態となり、壁掛式空調機1の壁面Wへの設置が完了する。
以下では、カバー側固定部45が空調機本体3の本体側固定部35に固定されることによって表面カバー4が空調機本体3に取り付けられた状態を第1の状態と呼ぶ。第1の状態において、表面カバー4の前面パネル4a、左側面パネル4bおよび右側面パネル4cは、垂直面と平行であり、上面パネル4dおよび下面パネル4eは、水平面と平行である。
<6.表面カバーの落下防止機能について>
壁掛式空調機においては、たとえば子供がぶら下がるなどして表面カバーに想定外の力が加えられた場合に、表面カバーと空調機本体との固定部分が破損する可能性がある。上記固定部分が破損すると、表面カバーが空調機本体に正常に取り付けられた状態が保たれなくなる。そうすると、前面側に重心がある表面カバーは、自重によって前方に倒れ込みながら落下することとなる。また、落下しない場合であっても、空調機本体と表面カバーとの固定状態に異常が生じていることに使用者が気付かない可能性がある。特に、表面カバーと空調機本体との固定部分が壁掛式空調機の下側に設けられている場合、固定部分が破損したとしても、空調機本体の上面に表面カバーが引っ掛かった状態となることで、使用者が固定部分の破損に気付かない可能性がある。
本実施形態に係る壁掛式空調機1は、たとえば本体側固定部35またはカバー側固定部45が破損することによってカバー側固定部45が空調機本体3から外れた場合(つまり、ネジ固定された状態が解除された場合)に、第1の状態よりも表面カバー4が前方に傾いた第2の状態で表面カバー4を係止する係止部36を空調機本体3に備えている。これにより、表面カバー4の落下を防止することができるとともに、使用者は、傾いた表面カバー4を目視することで、空調機本体3と表面カバー4との固定状態に異常が生じていることに容易に気付くことができる。
この点について図4〜図9を参照して説明する。図4は、第1の状態における係止部36周辺の拡大斜視図である。また、図5は、第1の状態における係止部36周辺の拡大断面図であり、図6は、第2の状態における係止部36周辺の拡大断面図である。また、図7は、第1の状態における壁掛式空調機1の側面図であり、図8は、第2の状態における壁掛式空調機1の側面図である。また、図9は、表面カバー4の切欠部42周辺の構成を示す拡大断面図である。
図4に示すように、係止部36は、空調機本体3におけるケーシング30の上部に設けられる。係止部36は、弾性を有し、前方に向かって突出する板状の基部361と、基部361の上面から突出する本体側突起部362とを備える。本体側突起部362は、基部361の上面から上方に向かって延びる当接面363と、当接面363の上端から前方に向かって下り傾斜する傾斜面364とを有する。
一方、表面カバー4は、上面パネル4dの下面から突出するカバー側突起部401を有する。カバー側突起部401は、下方に向かって延びる当接面411と、当接面411の下端から後方に向かって上り傾斜する傾斜面412とを有する。
図5に示すように、空調機本体3に対して表面カバー4が適切に取り付けられた第1の状態において、本体側突起部362の当接面363は、カバー側突起部401の当接面411から前方方向に離間した位置に配置される。すなわち、第1の状態において、本体側突起部362の当接面363は、カバー側突起部401の当接面411と接触していないため、係止部36に負荷が掛かることを抑制することができる。
また、第1の状態において、カバー側突起部401は、係止部36の基部361から上方に離間した位置に配置される。このように、係止部36とカバー側突起部401との間に上下方向のクリアランスを設けることで、表面カバー4の着脱時に本体側突起部362とカバー側突起部401とが接触し難くなるため、表面カバー4の施工性、メンテナンス性を向上させることができる。
係止部36は、空調機本体3の上部に設けられているため、カバー側突起部401との間に上下方向のクリアランスを設けることが容易である。すなわち、カバー側固定部45が本体側固定部35から外れたとき、表面カバー4が前方に傾くことでカバー側突起部401の位置が下方にずれるため、係止部36とカバー側突起部401との間に上下方向のクリアランスを設けていても、係止部36とカバー側突起部401とを当接させることが可能である。
また、仮に係止部36を空調機本体3の側面(ここでは、左側面とする)に設けたとすると、表面カバー4を空調機本体3に取り付ける際に、表面カバー4の左側面パネル4bに設けられたカバー側突起部401に係止部36が引っ掛からないように表面カバー4を変形させながら空調機本体3に取り付ける必要があり、表面カバー4が破損するおそれがある。これに対し、係止部36を空調機本体3の上部に設けることで、表面カバー4の取り付け時に表面カバー4を変形させることなく、あるいは、少ない変形量にて空調機本体3に取り付けることができる。
ケーシング30には、電源ケーブル等の配線(図示せず)を挿通させる挿通口39が設けられており、係止部36は挿通口39の上方に設けられている。このように、挿通口39の上方に係止部36を設けることで、係止部36を電源ケーブル等の配線のガイドとして機能させることができる。
係止部36の左右両側には、一対の剛性部材37,37が係止部36と一定の間隔をあけて配置される。各剛性部材37は、係止部36よりも前方および上方に突出している。第1の状態において、各剛性部材37の上端は、表面カバー4における上面パネル4dの下面よりも低い位置に配置される。また、第1の状態において、カバー側突起部401の下端は、各剛性部材37の上端よりも低い位置に配置される。
空調機本体3に表面カバー4を取り付ける際、表面カバー4のカバー側突起部401は、空調機本体3の前方側から一対の剛性部材37,37に挟まれた空間に進入し、空調機本体3の後方側へ進んでいく。このように、係止部36の両側に一対の剛性部材37,37を設けることで、たとえば、表面カバー4の着脱時に、弾性を有する基部361に表面カバー4が接触し難くなるため、表面カバー4の施工性、メンテナンス性を向上させることができる。
カバー側突起部401は、係止部36の本体側突起部362と接触するが、係止部36の基部361が弾性により下方に撓むことで、本体側突起部362を乗り越えて空調機本体3の後方側へ進むことができる。上述したように、係止部36とカバー側突起部401との間には上下方向のクリアランスが設けられている。また、本体側突起部362およびカバー側突起部401は傾斜面364,412を有する。したがって、カバー側突起部401は、本体側突起部362を容易に乗り越えることができる。
また、一対の剛性部材37,37の先端は、係止部36の先端よりも前方に突出している。また、一対の剛性部材37,37の上端は、係止部36の上端よりも上方に突出している。したがって、一対の剛性部材37,37は、弾性を有する基部361を保護することができる。
その後、カバー側固定部45と本体側固定部35とがネジ452により固定されることで、表面カバー4は空調機本体3に取り付けられた第1の状態となる。
第1の状態において、ネジ452が抜け落ちたり、あるいは、カバー側固定部45または本体側固定部35が破損したりすると、表面カバー4は前方に倒れ込む。表面カバー4が前方に倒れ込むことで、図6に示すように、カバー側突起部401の当接面411が本体側突起部362の当接面363と当接する。これにより、表面カバー4が空調機本体3から落下することを防止することができる。
このように、表面カバー4は、カバー側固定部45が空調機本体3から外れた場合に、図7に示す第1の状態よりも前方に傾いた第2の状態で空調機本体3に係止される(図8参照)。したがって、使用者は、空調機本体3と表面カバー4との固定状態に異常が生じたことを容易に気付くことができる。
また、本体側突起部362およびカバー側突起部401は、左右方向に幅広に形成されている。したがって、表面カバー4が左右方向にずれたとしても第2の状態を維持することができる。したがって、表面カバー4の落下をより確実に防止することができる。
表面カバー4の上面パネル4dは、左右方向における中心に近い場所ほど撓みやすい。このため、仮に、カバー側突起部401を上面パネル4dの左右方向における中心位置に設けた場合、上面パネル4dの撓みによってカバー側突起部401が本体側突起部362から外れて表面カバー4が空調機本体3から落下するおそれがある。これに対し、本実施形態において、カバー側突起部401は、表面カバー4の中心に対して左右方向(ここでは、左方)にずれた位置に配置され、係止部36も、空調機本体3の中心に対して左右方向(ここでは、左方)にずれた位置に配置される(図2参照)。これにより、上面パネル4dの撓みによってカバー側突起部401が本体側突起部362から外れて表面カバー4が空調機本体3から落下することを抑制することができる。また、上面パネル4dが撓むことで、カバー側突起部401と係止部36との上下方向におけるクリアランスが短くなり、表面カバー4を空調機本体3に取り付けにくくなることを抑制することもできる。
なお、仮に、空調機本体3の左右方向における端部に近い位置に係止部36を設けた場合、第2の状態において表面カバー4が前方以外の方向にも傾いてしまうおそれがあり、表面カバー4を安定的に係止することが難しくなる。したがって、係止部36は、空調機本体3の左右方向における中心と端部との中間位置に設けられることが好ましい。
ファン11が駆動しているとき、表面カバー4と空調機本体3とによって形成される内部空間は、ファン11が発生させる吸引力によって負圧となる。表面カバー4と空調機本体3とによって形成される内部空間が負圧となることで、表面カバー4は後方に引っ張られる。したがって、カバー側固定部45,45が空調機本体3から外れている状態において、表面カバー4は、ファン11が駆動しているときには、図8に示す第2の状態から、第2の状態よりも前方への傾斜角度が小さい第3の状態、たとえば、図7に示す状態となる。そして、ファン11が停止すると、表面カバー4は図8に示す第2の状態となる。
このように、ファン11が駆動しているときと停止しているときとで、表面カバー4の状態が変化するため、使用者は、空調機本体3と表面カバー4との固定状態に異常が生じたことに容易に気付くことができる。
図9は、表面カバー4の切欠部42周辺の拡大断面図である。図9に示すように、前面パネル4aに設けられる切欠部42の上縁は、後方側から前方側に向かって下り傾斜する傾斜面421を有している。また、下面パネル4eに設けられる切欠部42の下縁も、後方側から前方側に向かって下り傾斜する傾斜面422を有している。このように、切欠部42の上縁および下縁に傾斜面421,422を設けることで、カバー側固定部45が空調機本体3から外れた場合に、表面カバー4をより前方に傾かせることができる。また、表面カバー4の着脱が容易となる。
上述してきたように、本開示の一実施形態に係る壁掛式空調機1は、空調機本体3と、表面カバー4とを備える。空調機本体3は、壁面Wに固定される。表面カバー4は、空調機本体3を覆うように取り付けられる。また、表面カバー4は、空調機本体3への固定部であるカバー側固定部45を備え、カバー側固定部45よって空調機本体3に固定されることにより空調機本体3に取り付けられた第1の状態となる。そして、空調機本体3は、カバー側固定部45が空調機本体3から外れた場合に、第1の状態よりも表面カバー4が前方に傾いた第2の状態で表面カバー4を係止する係止部36を備える。
したがって、本開示の一実施形態に係る壁掛式空調機1によれば、空調機本体3と表面カバー4との固定状態に異常が生じた場合に、異常が生じたことを使用者に気付かせることができる。
<7.変形例>
上述した実施形態では、壁掛式空調機1が1つの係止部36を備える場合の例について説明したが、壁掛式空調機1は、複数の係止部36を備えていてもよい。たとえば、壁掛式空調機1は、一対の本体側固定部35のうち左側の本体側固定部35のさらに左側と、右側の本体側固定部35のさらに右側とに係止部36を1つずつ備えていてもよい。このように、一対の係止部36,36を備えることで、第2の状態において、表面カバー4をより安定して係止しておくことができる。
また、上述した実施形態では、空調機本体3の上部に係止部36が設けられる場合の例について説明したが、係止部36は、必ずしも空調機本体3の上部に設けられることを要さず、たとえば、空調機本体3の側部に設けられてもよい。
また、上述した実施形態では、係止部36の左右両側に剛性部材37が設けられる場合の例について説明したが、剛性部材37は、係止部36の片側にのみ設けられてもよい。
また、上述した実施形態では、壁掛式空調機1が、浴室に隣接する洗面所や脱衣所等の隣室の壁面Wに設置される場合の例について説明したが、壁掛式空調機1の設置場所は、上記隣室に限定されない。また、上述した実施形態では、壁掛式空調機1が暖房機能を有する場合の例について説明したが、壁掛式空調機1は、暖房機能以外の空気調節機能を有する空調機であってもよい。
今回開示された実施形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。実に、上記した実施形態は多様な形態で具現され得る。また、上記の実施形態は、添付の請求お範囲及びその趣旨を逸脱することなく、様々な形態で省略、置換、変更されてもよい。
1 壁掛式空調機
2 バックハンガー
3 空調機本体
4 表面カバー
4a 前面パネル
4b 左側面パネル
4c 右側面パネル
4d 上面パネル
4e 下面パネル
35 本体側固定部
36 係止部
37 剛性部材
45 カバー側固定部
401 カバー側突起部

Claims (7)

  1. 壁面に固定される空調機本体と、
    前記空調機本体を覆うように取り付けられる表面カバーと
    を備え、
    前記表面カバーは、
    前記空調機本体への固定部を備え、該固定部によって前記空調機本体に固定されることにより前記空調機本体に取り付けられた第1の状態となり、
    前記空調機本体は、
    前記固定部が前記空調機本体から外れた場合に、前記第1の状態よりも前記表面カバーが前方に傾いた第2の状態で前記表面カバーを係止する係止部
    を備える、壁掛式空調機。
  2. 前記固定部は、
    前記表面カバーの上部に配置される、請求項1に記載の壁掛式空調機。
  3. 前記係止部は、
    弾性を有する板状の基部と、
    前記基部から突出し、前記第2の状態において前記表面カバーと当接することによって前記表面カバーを係止する本体側突起部と
    を備え、
    前記空調機本体は、
    前記係止部の少なくとも片側に配置された剛性部材
    を備える、請求項1または2に記載の壁掛式空調機。
  4. 前記剛性部材の先端は、
    前記係止部の先端よりも前方に突出している、請求項3に記載の壁掛式空調機。
  5. 前記係止部は、
    前記空調機本体の上部に配置され、
    前記表面カバーは、
    前記空調機本体の上方を覆う上面パネルと、
    前記上面パネルの下面から下方に突出し、前記第2の状態において前記本体側突起部に当接するカバー側突起部と
    を備える、請求項3または4に記載の壁掛式空調機。
  6. 前記係止部は、
    前記空調機本体の中心に対して左右方向にずれた位置に配置される、請求項5に記載の壁掛式空調機。
  7. 前記表面カバーは、
    前記空調機本体の前方を覆う前面パネル
    を備え、
    前記空調機本体は、
    前記表面カバーと前記空調機本体とによって形成される内部空間に空気を取り込むファン
    を備え、
    前記ファンの吸込口は、
    前記前面パネルと対向する位置に開口する、請求項1〜6のいずれか一つに記載の壁掛式空調機。
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