JP2019167508A - 活性エネルギー線硬化性組成物及び金属成形物 - Google Patents

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Abstract

【課題】密着性、折り曲げ性、日焼け止め剤に対する耐性に優れた硬化物の形成に好適な活性エネルギー線硬化性組成物を提供することにある。また、前記組成物の硬化物を有する金属成形物を提供することにある。【解決手段】ウレタン(メタ)アクリレート(A)、水酸基価が50〜180mgKOH/gである重合体(B)及び(メタ)アクリロイル基を有するモノマー(C)を含む活性エネルギー線硬化性組成物。【選択図】 なし

Description

本発明は、活性エネルギー線照射により金属基材成形品に対する密着性、折り曲げ性、日焼け止め剤に対する耐性に優れた硬化物の形成に適した活性エネルギー線硬化性組成物に関する。
金属基材は、比較的安価、強靭性、生産性、成形性、軽量化等の利点を有するため、前記金属基材の表面にハードコート層を形成し、装飾品や家電製品などの分野においてきわめて広汎に利用されている。またアンダーコート層(プライマー層)を形成し、その上にイオン化蒸着、スパッタリング等の金属化処理を施した成形品は、装飾品や家電製品などの分野においてきわめて広汎に利用されている。しかしながら、近年、ハードコート層やアンダーコート層を形成する硬化性組成物に要求される物性は益々高くなっており、密着性、折り曲げ性、日焼け止め剤に対する耐性に優れた硬化物の形成に好適な硬化性組成物が求められている。
特許文献1には、特定の固形分酸価を有する成分を用い、金属基材への密着性を向上させた、金属基材用ハードコート塗料組成物が記載されている。
特開2012−167204号公報
しかし、特許文献1に記載の組成物を硬化して得られた硬化物は、日焼け止め剤に対する耐性が不十分という問題があった。
本発明は前記課題を解決するものであって、本発明の目的は、密着性、折り曲げ性、日焼け止め剤に対する耐性に優れた硬化物の形成に好適な活性エネルギー線硬化性組成物を提供することにある。また、本発明の目的は、前記組成物の硬化物を有する金属成形物を提供することにある。
前記課題は、以下の本発明[1]〜[6]によって解決される。
[1]ウレタン(メタ)アクリレート(A)、水酸基価が50〜180mgKOH/gである重合体(B)及び(メタ)アクリロイル基を有するモノマー(C)を含む活性エネルギー線硬化性組成物。
[2]前記(A)、前記重合体(B)及び前記モノマー(C)の合計質量に対して前記(A)を5〜35質量%含む、[1]に記載の活性エネルギー線硬化性組成物。
[3]前記(A)、前記重合体(B)及び前記モノマー(C)の合計質量に対して前記重合体(B)を15〜45質量%含む、[1]又は[2]に記載の活性エネルギー線硬化性組成物。
[4]前記重合体(B)の質量平均分子量が10000〜50000である[1]〜[3]のいずれか1項に記載の活性エネルギー線硬化性組成物。
[5]更にシランカップリング剤を含む、[1]〜[4]のいずれか1項に記載の活性エネルギー線硬化性組成物。
[6]金属基材上に、[1]〜[5]のいずれか1項に記載の活性エネルギー線硬化性組成物の硬化物を有する金属成形物。
本発明によれば、密着性、折り曲げ性、日焼け止め剤に対する耐性に優れた硬化物の形成に好適な活性エネルギー線硬化性組成物を提供することができる。また、本発明によれば、前記組成物の硬化物を有する金属成形物を提供することができる。
以下、本発明について詳細に説明する。
なお本発明において、「(メタ)アクリレート」とは「アクリレート」及び「メタクリレート」の片方又は両方を、「(メタ)アクリル」とは「アクリル」及び「メタクリル」の片方又は両方を、「(メタ)アクリロイル」とは「アクリロイル」及び「メタクリロイル」の片方又は両方を、「(メタ)アクリロニトリル」とは「アクリロニトリル」及び「メタクリロニトリル」の片方又は両方を意味する。
本発明の活性エネルギー線硬化性組成物は、ウレタン(メタ)アクリレート(A)、水酸基価が50〜180mgKOH/gである重合体(B)及び(メタ)アクリロイル基を有するモノマー(C)を含む。
前記ウレタン(メタ)アクリレート(A)は、本発明の硬化性組成物の硬化物に折り曲げ性を付与する。硬化物の折り曲げ性を良好にし、金属基材との密着性を良好にする点から、前記ウレタン(メタ)アクリレート(A)の配合割合は、前記(A)、前記重合体(B)及び前記モノマー(C)の合計質量に対して5〜35質量%が好ましく、15〜30質量%がより好ましい。
なお本発明において、前記ウレタン(メタ)アクリレート(A)は、ポリイソシアネート(a1)、ポリエーテルポリオール(a2)及び水酸基と(メタ)アクリロイルオキシ基を有する化合物(a3)をウレタン化反応させて得られたウレタン(メタ)アクリレートである。
前記ポリイソシアネート(a1)は、本発明の硬化性組成物の硬化物に可撓性を付与する。
前記ポリイソシアネート(a1)は、公知のウレタン(メタ)アクリレートの製造に使用されているものが使用できる。
前記ポリイソシアネート(a1)としては、例えば、1,3−フェニレンジイソシアネート、1,4−フェニレンジイソシアネート、2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネート、2,4−ジフェニルメタンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート等の芳香族ポリイソシアネート;エチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、2,4,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、リジンジイソシアネート、リジントリイソシアネート等の脂肪族ポリイソシアネート;イソホロンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタン−4,4’−ジイソシアネート、メチルシクロヘキシレンジイソシアネート等の脂環族ポリイソシアネート;キシレンジイソシアネート、テトラメチルキシリレンジイソシアネート等の芳香脂肪族ポリイソシアネート;これらのビューレット体、アロファネート体等が挙げられる。
これらの中でも、本発明の硬化性組成物の硬化物に優れた靭性を付与できる点から、1,3−フェニレンジイソシアネート、1,4−フェニレンジイソシアネート、2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネート、2,4−ジフェニルメタンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネートイソホロンジイソシアネート、ビス(4−イソシアナトシクロヘキシル)メタン、1,2−水添キシリレンジイソシアネート、1,4−水添キシリレンジイソシアネート、水添テトラメチルキシリレンジイソシアネート、ノルボルナンジイソシアネート、2,4,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート等の脂肪族骨格のジイソシアネートが好ましい。
化合物(a1)は、1種の化合物を単独で、又は2種以上の化合物を併用して用いることができる。
また、前記ポリエーテルポリオール(a2)は、本発明の硬化性組成物の硬化物に柔軟性を付与する。
前記ポリエーテルポリオール(a2)としては、例えば、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール、1−メチルブチレングリコール等が挙げられる。
これらの中でも、得られる硬化物に良好な柔軟性を付与する点から、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、及びポリテトラメチレングリコールのうちのいずれか1つ又は複数を用いることが特に好ましい。
化合物(a2)は、1種の化合物を単独で、又は2種以上の化合物を併用して用いることができる。
また、前記水酸基と(メタ)アクリロイルオキシ基を有する化合物(a3)としては、例えば、水酸基が有機イソシアネート化合物、又は、有機イソシアネート化合物から得られたイソシアネート基を有する中間体化合物のイソシアネート基とウレタン結合を形成し、前記ウレタン(メタ)アクリレート(A)に(メタ)アクリロイルオキシ基を導入できるものであればよい。
前記化合物(a3)としては、例えば、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、6−ヒドロキシヘキシル(メタ)アクリレート、シクロヘキサンジメタノールモノ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリレートや、これら(メタ)アクリレートのカプロラクトン付加物が挙げられる。
これらの中でも、前記ウレタン(メタ)アクリレート(A)の粘度を低くできることから2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレートが好ましい。
前記化合物(a3)は、1種の化合物を単独で、又は2種以上を併用して用いることができる。
さらに本発明では、前記ウレタン反応の際に、前記(a1)〜(a3)以外の化合物(a4)を用いてもよい。
前記化合物(a4)としては、例えば、アルカンジオール、ポリカーボネートジオール、ポリカプロラクロンジオール及びアミドジオール等の多価アルコールが挙げられる。
前記アルカンジオールとしては、ネオペンチルグリコール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、1,6−ヘキサンジオール、1,4−ブタンジオール、1,9−ノナンジオール、1,10−デカンジオール、3−メチルペンタンジオール、2,4−ジエチルペンタンジオール、トリシクロデカンジメタノール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、1,2−シクロヘキサンジメタノール、1,3−シクロヘキサンジメタノール、シクロヘキサンジオール、水添ビスフェノールA、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール等の多価アルコール類が挙げられる。
ポリエステルジオールとしては、例えば、ネオペンチルグリコール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、1,6−ヘキサンジオール、1,4−ブタンジオール、1,9−ノナンジオール、1,10−デカンジオール、3−メチルペンタンジオール、2,4−ジエチルペンタンジオール、トリシクロデカンジメタノール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、1,2−シクロヘキサンジメタノール、1,3−シクロヘキサンジメタノール、シクロヘキサンジオール、水添ビスフェノールA、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール等の多価アルコール類;これら多価アルコール類とコハク酸、フタル酸、ヘキサヒドロフタル酸、テレフタル酸、アジピン酸、アゼライン酸、テトラヒドロフタル酸等の多塩基酸又はこれら多塩基酸の酸無水物との反応によって得られるポリオール等が挙げられる。
ポリカーボネートジオールとしては、例えば、1,6−ヘキサンジオール、3−メチルペンタンジオール、2,4−ジエチルペンタンジオール、トリメチルヘキサンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,4−シクロヘキサンジオール等のジオール類と、エチレンカーボネート、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、ジ−n−プロピルカーボネート、ジイソプロピルカーボネート、ジブチルカーボネート、ジシクロヘキシルカーボネート、ジフェニルカーボネート等の炭酸エステルとのエステル交換反応により得られるポリカーボネートジオール等が挙げられる。
ポリカプロラクトンジオールとしては、例えば、ネオペンチルグリコール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、1,6−ヘキサンジオール、1,4−ブタンジオール、1,9−ノナンジオール、1,10−デカンジオール、3−メチルペンタンジオール、2,4−ジエチルペンタンジオール、トリシクロデカンジメタノール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、1,2−シクロヘキサンジメタノール、1,3−シクロヘキサンジメタノール、シクロヘキサンジオール、水添ビスフェノールA、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール等の多価アルコール;これら多価アルコールに、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド等のアルキレンオキサイドを付加したポリエーテル変性ポリオール;これら多価アルコールと、ε−カプロラクトン、γ−ブチロラクトン、γ−バレロラクトン、δ−バレロラクトン等のラクトン類との反応によって得られるポリカプロラクトンポリオール等が挙げられる。
アミドジオールとしては、例えば、環状ヒドロキシカルボン酸エステルとアンモニア又は1個の第一級又は第二級アミノ窒素を含む化合物との反応によって得られるアミドポリオール類が挙げられる。
本発明において、前記ウレタン(メタ)アクリレート(A)の製造方法は公知のウレタン(メタ)アクリレート製造方法を使用できる。例えば、ジブチル錫ジラウレート等の公知の触媒を使用して化合物(a1)にあたる有機イソシアネート化合物とジオール類を反応してウレタンプレポリマーを得る。その後、得られたウレタンプレポリマー末端に残存するイソシアネート基に水酸基と(メタ)アクリロイルオキシ基を有する化合物(a3)を付加反応させればよい。
また本発明の活性エネルギー線硬化性組成物は、水酸基価が50〜180mgKOH/gである重合体(B)を含むことで、本発明の硬化性組成物から得られる硬化物と金属基材との密着性と、日焼け止め剤に対する耐性が良好となる。
前記水酸基価が50mgKOH/g未満では、金属基材との密着性と日焼け止め剤に対する耐性が不十分となる。前記水酸基価が180mgKOH/gを超えると日焼け止め剤に対する耐性が不十分となる。 金属基材との密着性と日焼け止め剤に対する耐性の点から100mgKOH/g以上が好ましく、 160mgKOH/g以下が好ましい。日焼け止め剤に対する耐性の点から150mgKOH/g以下がさらに好ましい。
なお、水酸基価は、重合に用いた単量体の組成比からビニル系(共)重合体1gに含まれる遊離の水酸基量を算出し、水酸基をアセチル化するために必要な酢酸を中和するのに要する水酸化カリウム量(単位mg)を計算することにより求められる値を意味する。
また本発明では、前記重合体(B)を、前記ウレタン(メタ)アクリレート(A)、重合体(B)及び前記モノマー(C)の合計質量に対して15〜45質量%含むことが好ましく、30〜40質量%がより好ましい。前記重合体(B)の配合割合が前記範囲であれば、金属蒸着膜との密着性を良好にすることができる。
さらに本発明では、前記重合体(B)の質量平均分子量が10000〜40000であることが好ましい。
重合体(B)の質量平均分子量を10000〜40000とすることにより、硬化性組成物の硬化物の外観を良好にすることができる。
また、重合体(B)の質量平均分子量を20000〜35000とすることにより、硬化性組成物の硬化物の折り曲げ性を良好にすることができる。
なお、本発明において質量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー法(GPC法)により以下の条件で測定した標準ポリスチレン換算による質量平均分子量(Mw)である。
装置:東ソー社製 高速GPC装置 HLC−8320GPC型
UV検出器:東ソー社製 UV−8320型
流速:0.35mL/min
注入口温度:40℃
オーブン温度:40℃
RI温度:40℃
UV波長:254nm
サンプル注入量:10μL
カラム:(1)〜(3)の順に3本連結。
(1)東ソー社製 TSKgel superHZM−M(4.6mmID×15cmL)
(2)東ソー社製 TSKgel superHZM−M(4.6mmID×15cmL)
(3)東ソー社製 TSKgel HZ2000(4.6mmID×15cmL)
ガードカラム:東ソー社製 TSKguardcolumn SuperHZ−L(4.6mmID×3.5cmL)
溶媒:THF(安定剤BHT)
サンプル濃度:樹脂分0.2質量%に調整
前記重合体(B)は、水酸基を有する単量体を含む単量体の混合物を重合することによって得ることができる。
水酸基を有する単量体としては、例えば以下の水酸基含有ビニル単量体が挙げられる。2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート等のヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート;2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートのエチレンオキシド付加物;2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートのプロピレンオキシド付加物;2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートのε−カプロラクトン付加物;2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートの有機ラクトン類付加物等が挙げられる。これらの中では、硬化物と基材との密着性の点から2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレートが好ましい。水酸基を有する単量体は、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができる。
前記単量体混合物は、前記水酸基を有する単量体以外の、他の単量体を含んでいてもよい。
他の単量体としては、水酸基を有する単量体と共重合可能な単量体であり、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、n−ノニル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニル(メタ)アクリレート、2−ジシクロペンテノキシエチル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、メトキシエチル(メタ)アクリレート、エトキシエチル(メタ)アクリレート、ブトキシエチル(メタ)アクリレート、メトキシエトキシエチル(メタ)アクリレート、エトキシエトキシエチル(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート等のアクリル酸エステル類;スチレン、α−メチルスチレン、p−t−ブチルスチレン、ビニルトルエン等のスチレン又はスチレン誘導体;N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチル(メタ)アクリルアミド等のアクリルアミド化合物;(メタ)アクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、フマル酸等の不飽和カルボン酸類;(メタ)アクリロニトリル等の重合性不飽和ニトリル類;マレイン酸ジエチル、マレイン酸ジブチル、イタコン酸ジエチル、イタコン酸ジブチル、フマル酸ジエチル、フマル酸ジブチル等の不飽和カルボン酸エステル類;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等のビニルエステル類等が挙げられる。
また、前記重合体(B)は、ラジカル重合開始剤の存在下での溶液重合法、塊状重合法、乳化重合法等の公知の重合方法で製造できる。
なお、前記重合体(B)の水酸基価を50〜180mgKOH/gとするためには、前記重合体(B)の製造で使用する全単量体に対する前記水酸基を有する単量体の使用量を調節すればよい。
さらに本発明の活性エネルギー線硬化性組成物は、(メタ)アクリロイル基を有するモノマー(C)を含むことで活性エネルギー線によって硬化が可能となる。
前記モノマー(C)としては、ポリエステル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリレートなどの重合性不飽和結合を有する単官能(メタ)アクリレート、又は多官能(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリレートなどが挙げられ、硬化物の要求性能に応じて適宜選択すれば良い。
単官能(メタ)アクリレートとしては、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、i−ブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、モルフォリル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、トリシクロデカン(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコ−ルモノ(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、アリル(メタ)アクリレート、2−エトキシエチル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、フェニル(メタ)アクリレート等のモノ(メタ)アクリレート、無水フタル酸と2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートとの付加物などのモノ(メタ)アクリレート化合物等が挙げられる。
多官能(メタ)アクリレートとしては、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコール(繰り返し単位数(以下「n」と記載する)=2〜15)ジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコール(n=2〜15)ジ(メタ)アクリレート、ポリブチレングリコール(n=2〜15)ジ(メタ)アクリレート、2,2−ビス(4−(メタ)アクリロキシエトキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−(メタ)アクリロキシジエトキシフェニル)プロパン、トリメチロ−ルプロパンジアクリレ−ト、ビス(2−(メタ)アクリロキシエチル)−ヒドロキシエチル−イソシアヌレ−ト、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリス(2−(メタ)アクリロキシエチル)イソシアヌレ−ト、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリト−ルテトラ(メタ)アクリレ−ト、ジペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレ−ト、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレ−ト、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレ−ト、トリメチロ−ルエタンとコハク酸及び(メタ)アクリル酸とを反応させたポリエステル(メタ)アクリレート、トリメチロ−ルプロパンとコハク酸、エチレングリコ−ル、及び(メタ)アクリル酸とを反応させたポリエステル(メタ)アクリレート等のポリエステルポリ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
エポキシ(メタ)アクリレートとしては、例えば、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ポリグリコールジグリシジルエーテル、モノグリシジルエーテル、フルオレン系エポキシ樹脂、多官能脂肪族エポキシ化合物等のグリシジルエーテル化合物に(メタ)アクリル酸又はその誘導体を反応させたものが挙げられる。
具体例としては、エピクロルヒドリンとビスフェノールAの共重合体に(メタ)アクリル酸を付加した化合物、エピクロルヒドリンと水添ビスフェノールAの共重合体に(メタ)アクリル酸を付加した化合物、エピクロルヒドリンとビスフェノールFの共重合体に(メタ)アクリル酸を付加した化合物、エピクロルヒドリンと臭素化ビスフェノールAの共重合体に(メタ)アクリル酸を付加した化合物、グリシジルエーテル化フェノールノボラックに(メタ)アクリル酸を付加した化合物、グリシジルエーテル化o−クレゾールノボラックに(メタ)アクリル酸を付加した化合物、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、1,4−ブタンジオールジグリシジルエーテル、シクロヘキサンジメタノールジグリシジルエーテル、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル等の多官能脂肪族エポキシ樹脂に(メタ)アクリル酸を付加した化合物、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、ポリプロピレングリコールジグリシジルエーテル等のポリアルキレングリコールジグリシジルエーテルに(メタ)アクリル酸を付加した化合物、ビスフェノールフルオレンジグリシジルエーテルに(メタ)アクリル酸を付加した化合物、ビスフェノキシエタノールフルオレンジグリシジルエーテルに(メタ)アクリル酸を付加した化合物等が挙げられる。
これらの中でも、硬化性組成物の硬化物に優れた日焼け止め剤に対する耐性を付与できることからフェノールノボラック型エポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、ビスフェノールA型エポキシ樹脂が好ましい。
これらは、1種又は2種以上を併用して用いることができる。
金属蒸着膜との密着性を良好にし、また硬化物の平滑性を良好にする点から、前記モノマー(C)の配合割合は、前記ウレタン(メタ)アクリレート(A)及び前記重合体(B)の合計質量に対して20〜80質量%が好ましく、30〜65質量%がより好ましい。
また本発明の硬化性組成物は、光重合開始剤(D)を含んでいてもよい。前記光重合開始剤(D)は、硬化性組成物を活性エネルギー照射により硬化させる成分である。
前記光重合開始剤(D)としては、ベンゾフェノン、4−メチルベンゾフェノン、2,4,6−トリメチルベンゾフェノン、メチルオルトベンゾイルベンゾエイト及び4−フェニルベンゾフェノン等のベンゾフェノン型;t−ブチルアントラキノン及び2−エチルアントラキノン等のアントラキノン型;2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、オリゴ{2−ヒドロキシ−2−メチル−1−[4−(1−メチルビニル)フェニル]プロパノン}、ベンジルジメチルケタール、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、ベンゾインメチルエーテル、2−メチル−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルホリノ−1−プロパノン及び2−ヒドロキシ−1−[4−[4−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオニル)ベンジル]フェニル]−2−メチルプロパン−1−オン等のアルキルフェノン型;2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルホリノフェニル)−ブタノン−1、ジエチルチオキサントン及びイソプロピルチオキサントン等のチオキサントン型;2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド、ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチルペンチルホスフィンオキサイド及びビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルホスフィンオキサイド等のアシルフォスフィンオキサイド型;フェニルグリオキシリックアシッドメチルエステル等のフェニルグリオキシレート型等が挙げられる。
これらは1種を単独で又は2種以上を組み合わせて使用できる。
これらの中でも、硬化性組成物の硬化性の点から、ベンゾフェノン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトンがより好ましい。
硬化性組成物の硬化性と得られる硬化物に残存する光重合開始剤の量を少なくする点から、前記光重合開始剤(D)の配合割合は、前記ウレタン(メタ)アクリレート(A)、前記重合体(B)及び前記モノマー(C)の合計質量に対して0.1〜20質量部が好ましく、0.5〜15質量部がより好ましく、1〜10質量部が更に好ましい。
さらに本発明の硬化性組成物には、必要に応じて、性能を損なわない範囲で、4−ジメチルアミノ安息香酸メチル、4−ジメチルアミノ安息香酸エチル、4−ジメチルアミノ安息香酸アミル、4−ジメチルアミノアセトフェノン等の公知の光増感剤を添加することもできる。
また本発明の硬化性組成物には、必要に応じて望ましい粘度に調整するために有機溶剤を配合することができる。前記有機溶剤としては、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン系化合物;酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、乳酸エチル、酢酸メトキシエチル等のエステル系化合物;ジエチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジオキサン等のエーテル系化合物;トルエン、キシレン等の芳香族化合物;ペンタン、ヘキサン、石油ナフサ等の脂肪族化合物;イソプロピルアルコール、イソブタノール、n−ブタノール等のアルコール系化合物;1−メトキシプロパノール、1−メトキシプロパノールアセテート等のプロピレングリコール系化合物等が挙げられる。
さらに本発明の硬化性組成物にはシランカップリング剤を含むことが好ましい。前記シランカップリング剤としては、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニル−トリス(2−メトキシエトキシ)シラン、N−(2−アミノエチル)3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−(2−アミノエチル)3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−ウレイドプロピルトリエトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、3−クロロプロピルメチルジメトキシシラン、3−クロロプロピルトリメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、N−(1,3−ジメチルブチリデン)−3−(トリエトキシシリル)−1−プロパンアミン、N−[2−(ビニルベンジルアミノ)エチル]−3−アミノプロピルトリメトキシシラン・塩酸塩、N,N−ビス[3−(トリメトキシシリル)プロピル]エチレンジアミン等が挙げられる。これらは1種を単独で又は2種以上を組み合わせて使用できる。
これらの中でも、金属基材及び金属蒸着膜の双方に対する密着性に優れる点から、N−(2−アミノエチル)3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−(2−アミノエチル)3−アミノプロピルトリメトキシシラン等のアミノ基含有アルキルアルコキシシラン類、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン等のグリシジル基含有アルキルアルコキシシラン類がより好ましい。
シランカップリング剤の配合割合は、得られる硬化性組成物の硬化物の日焼け止めに対する耐性の外観、密着性及び耐摩耗性が良好となる点から、前記ウレタン(メタ)アクリレート(A)、前記重合体(B)及び前記モノマー(C)の合計量質量に対して、0.3〜5質量%が好ましく、0.5〜3質量%がより好ましい。
また、本発明の硬化性組成物には、レベリング剤、消泡剤、沈降防止剤、潤滑剤、研磨剤、防錆剤、帯電防止剤、光安定剤、紫外線吸収剤、重合禁止剤などの添加剤を加えてもよい。更に、本発明の効果を妨げない範囲内であれば、密着性向上のためにアクリルポリマー、アルキッド樹脂などのポリマーを加えてもよい。
本発明の硬化性組成物は、通常使用される攪拌機で各成分を混合することにより製造することができる。
本発明の硬化性組成物は、金属基材の表面改質等を目的としたハードコート層として使用することができる。また、本発明の組成物は、金属基材上に、硬化物、金属蒸着膜を順次有する金属成形物における硬化物のアンダーコート層として使用することができる。
前記金属基材としてはステンレス、アルミニウム、各種鋼板等が挙げられる。
前記金属基材へのハードコート層やアンダーコート層の形成は、本発明の硬化性組成物を金属基材の表面に塗布し、活性エネルギー線を照射することにより達成される。
本発明の硬化性組成物の塗布方法としては、ハケ塗り、スプレーコート、ディップコート、スピンコート、フローコート等の方法が用いられるが、塗布作業性、被膜の平滑性、均一性の点から、スプレーコート法、フローコート法が好ましい。
本発明の硬化性組成物を塗布する際に、前記有機溶剤を配合した場合には、硬化性組成物を硬化させる前に溶剤を揮発させておくことが好ましい。その際には、IRヒーター及び、又は温風で加温し、30〜70℃、2〜8分の条件下で有機溶剤を揮発させることが好ましい。
また、本発明の硬化性組成物を硬化するために用いられる活性エネルギー線としては、紫外線、電子線等が挙げられる。例えば高圧水銀灯を用いた場合には、照射される紫外線エネルギー量が500〜2000mJ/cm 程度の条件が好ましい。
ハードコート層やアンダーコート層の膜厚は、硬化被膜の厚さで3〜40μmの範囲であることが好ましい。
以下、実施例及び比較例を挙げ、本発明を詳しく説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。以下において「部」はすべて「質量部」を、「%」はすべて「質量%」を意味する。また、実施例及び比較例における各種の測定評価は以下の方法で行った。
1.評価用積層体(1)
得られた硬化性組成物を、縦9cm、横5cm、厚さ2mmの長方形の平板状のアルミ製テストピースを基材として、前記基材の表面に硬化後の塗膜の膜厚が約15μmになるようにスプレー塗装した。次いで、オーブン中、温度60℃で3分間加熱処理することにより有機溶剤を揮発させた。その後、空気中で、塗布面の上方より、高圧水銀灯を用いて、積算光量1000mJ/cmの紫外線を照射して塗膜を硬化させた。光量は、光量計としてオーク製作所製 商品名UV−351(SN型)を用いて波長340〜380nmの紫外線積算エネルギー量を計測した。このようにして、基材の表面に被覆層が形成された評価用積層体(1)を作製した。評価用積層体(1)を使用して硬化物の外観、密着性及び日焼け止め剤に対する耐性試験後の性能を評価した。
2.評価用積層体(2)
PETフィルム(東洋紡績社製 コスモシャインA−4300、膜厚188μm)を基材として、前記基材の表面に硬化後の塗膜の膜厚が約15μmになるようにスプレー塗装した。
次いで、オーブン中、温度60℃で3分間加熱処理することにより有機溶剤を揮発させた。その後、空気中で、塗布面の上方より、高圧水銀灯を用いて、積算光量1000mJ/cmの紫外線を照射して塗膜を硬化させた。光量は、光量計としてオーク製作所製 商品名UV−351(SN型)を用いて波長340〜380nmの紫外線積算エネルギー量を計測した。このようにして、基材の表面に被覆層が形成された評価用積層体(2)を作製した。評価用積層体(2)を使用して折り曲げ性を評価した。
3.評価方法
3−1.初期外観
硬化物の外観を評価するために各評価用積層体の外観を目視で評価した。目視評価の判定は以下の基準で表示した。
◎:表面が平滑であり、高光沢である。
○:表面が平滑であるが、光沢が高くない。
×:表面に凹凸があり、平滑ではない。
3−2.初期密着性
評価用積層体の表面に形成された硬化物に対して、カッターナイフで碁盤目状に1mm間隔で基材に達するカットを入れ1mmのます目を100個作り、その上にセロハンテープを貼り付け急激にはがし、硬化物とアルミ基材との界面剥離した碁盤目の状態を観察した。判定は以下の基準で表示した。
◎:碁盤目カット試験で剥離なし。
〇:碁盤目カット試験で剥離なしだが、切り溝がややかける。
△:碁盤目カット試験でやや剥離。
×:碁盤目カット試験で全面剥離。
3−3.折り曲げ性
評価用積層体の表面に形成された硬化物の面が外側となるように評価用積層体を長手方向に折り曲げて硬化物の割れの有無又は基材からの硬化物の剥れの有無を観察した。判定は以下の基準で表示した。
◎:折り曲げ角40°以上で硬化物の割れ又は剥れが見られる。
○:折り曲げ角30°で硬化物の割れ又は剥れが見られる。
△:折り曲げ角20°で硬化物の割れ又は剥れが見られる。
×:折り曲げ角10°以下で硬化物の割れ又は剥れが見られる。
3−4.日焼け止め剤に対する耐性
日焼け止め(ニュードロジーナ社製ウルトラシアードライタッチ・サンブロックSPF45)0.2gを5cm面積に均一に塗布して、50℃で12時間静置した後、大量の水で日焼け止めを洗い流し、日焼け止め剤に対する耐性試験後の、塗膜の外観と基材との密着性、耐摩耗性を評価した。判定は以下の基準で表示した。
・塗膜の外観
◎:塗膜全面に白化、クモリ、ニジ、フクレ現象のいずれもない。
○:塗膜の一部に白化、クモリ、ニジ、フクレ現象のいずれかがある。
×:塗膜全面に白化、クモリ、ニジ、フクレ現象のいずれかがある。
・塗膜の密着性
◎:碁盤目カット試験で剥離なし。
〇:碁盤目カット試験で剥離なしだが、切り溝がややかける。
△:碁盤目カット試験でやや剥離。
×:碁盤目カット試験で全面剥離。
・耐摩耗性
評価用積層体をスチールウール(ボンスター社製 #0000)で表面を5往復擦り、面の傷のつき易さを目視にて観察し、耐摩耗性を評価した。判定は以下の基準で表示した。
◎:傷の跡がない。
○:僅かに傷跡がある。
△:傷跡がはっきりと残る。
×:傷跡が多く残る。
[製造例1]ウレタン(メタ)アクリレート(UA−1)の製造
2Lの4つ口フラスコに、化合物(a1)としてビス(4−イソシアナトシクロヘキシル)メタン(住化コベストロウレタン製 商品名デスモジュールW)262.35g(1.00モル)をジブチル錫ジラウレート0.10gと共に仕込み、ウォーターバスでフラスコ内温が60℃になるように加熱した。
次いで、フラスコ内温を60℃に保ち、その混合物を撹拌しながら、化合物(a2)としてポリエーテルポリオール(保土谷化学工業製 商品名PTG850SN、数平均分子量868)217.00g(0.25モル)とN−メチル−N−(2−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシブタナミド(分子量161.2)33.85g(0.21モル)均一に混合し、40℃に保温した状態で側管付きの滴下ロートを用いて4時間の等速滴下で加え、更に、同温度で2時間撹拌して反応させた。
その後、フラスコ内温を70℃に保ちながら、化合物(a3)として2−ヒドロキシエチルアクリレート128.87g(1.11モル)とハイドロキノンモノメチルエーテル1.23gの均一混合溶液を滴下ロートを用いて2時間の等速滴下で加え、更に、フラスコ内温を75℃に保ちながら、4時間撹拌してウレタンアクリレートUA−1を得た。
[製造例2]共重合体(B−1)の製造
2Lの4つ口フラスコ内に表1の成分1の欄に示す原料を仕込み、フラスコ内の液温が110℃になるように加温した。次いでフラスコ内の液を攪拌しながら内温を110℃に保ち、フラスコ内に表1の成分2の欄に示す材料からなる単量体含有混合物を4時間かけて等速滴下した後に、表1の成分3の欄に示す材料を投入した。その後、フラスコ内に1時間おきに1gのアゾビスイソブチルニトリルを合計4回(合計4g)追加投入し、更に2時間攪拌して、共重合体(B−1)を得た。この共重合体のGPC測定によるポリスチレン換算による質量平均分子量は25000、水酸基価は108mgKOH/gであった。
[製造例3]共重合体(B−2)の製造
成分2として使用する重合開始剤としてパーブチルO(登録商標、日油製)3.8g、成分4として使用する重合開始剤としてパーブチルO 10gを用いること以外は、製造例2と同様にして、質量平均分子量43000、水酸基価108mgKOH/gの共重合体(B−2)を得た。
[製造例4]共重合体(B−3)の製造
成分2として使用する重合開始剤を、アゾビスイソブチルニトリル10gとしたこと以外は、製造例2と同様にして、質量平均分子量16000、水酸基価108mgKOH/gの共重合体(B−3)を得た。
[製造例5]共重合体(B−4)の製造
成分2として使用する単量体を、スチレン150g(全単量体の30%)、2−ヒドロキシエチルメタクリレート175g(全単量体の35%)としたこと以外は、製造例2と同様にして、質量平均分子量22000、水酸基価150mgKOH/gの共重合体(B−4)を得た。
[製造例6]共重合体(B−5)の製造
成分2として使用する単量体2−ヒドロキシエチルメタクリレート125g(全単量体の25%)に代えて、2−ヒドロキシエチルメタクリレート62.5g(全単量体の12.5%)、メチルメタクリレート62.5g(全単量体の12.5%)としたこと以外は、製造例2と同様にして、質量平均分子量23000、水酸基価53mgKOH/gの共重合体(B−5)を得た。
[製造例7]共重合体(B−6)の製造
成分2として使用する単量体を、スチレン125g(全単量体の25%)、2−ヒドロキシエチルメタクリレート200g(全単量体の40%)としたこと以外は、製造例2と同様にして、質量平均分子量24000、水酸基価172mgKOH/gの共重合体(B−6)を得た。
[製造例8]共重合体(PB−1)の製造
2−ヒドロキシエチルメタクリレート125g(全単量体の25%)の代わりにメチルメタクリレート125g(全単量体の25%)を用いること以外は、製造例2と同様にして、質量平均分子量20000、水酸基価0mgKOH/gの共重合体(PB−1)を得た。
[製造例9]共重合体(PB−2)の製造
成分2として使用する単量体を、スチレン275g(全単量体の20%)、2−ヒドロキシエチルメタクリレート50g(全単量体の10%)としたこと以外は、製造例2と同様にして、質量平均分子量24000、水酸基価43mgKOH/gの共重合体(PB−2)を得た。
[製造例10]共重合体(PB−3)の製造
成分2として使用する単量体を、スチレン100g(全単量体の20%)、2−ヒドロキシエチルメタクリレート225g(全単量体の45%)としたこと以外は、製造例2と同様にして、質量平均分子量25000、水酸基価194mgKOH/gの共重合体(PB−3)を得た。
(実施例1)
前記ウレタン(メタ)アクリレート(A)として製造例1で合成したUA−1 15質量部、前記重合体(B)として製造例2で重合したB−1 60質量部(固形分換算では30質量部)、前記モノマー(C)としてEA−1:ビスフェノールA型エポキシアクリレート(MIWON製 商品名Miramer PE210)35質量部、EHA:2−エチルヘキシルアクリレート(三菱ケミカル製 商品名アクリル酸−2−エチルヘキシル)5質量部、及びTHFA:テトラヒドロフルフリルアクリレート(大阪有機化学工業製 商品名ビスコート#150)15質量部、前記光重合開始剤(D)としてHCPK:1−ヒドロキシシクロヘキシル−フェニルケトン2質量部、ベンゾフェノン2質量部、有機溶剤としてトルエン30質量部、キシレン30質量部、酢酸ブチル30質量部、及び酢酸エチル20質量部を、混合溶解し、硬化性組成物を得た。
(実施例2〜10、比較例1〜4)
表2の組成欄に示す配合及び組成とする以外は、実施例1と同様にして硬化性組成物を調製し、評価用積層体を作成し、評価した。評価結果を表2に記載した。
なお、実施例及び比較例に用いた略号は、以下の化合物を表す。
UA−1:製造例1で得られたウレタンアクリレート
B−1:製造例2で得られた共重合体
B−2:製造例3で得られた共重合体
B−3:製造例4で得られた共重合体
B−4:製造例5で得られた共重合体
B−5:製造例6で得られた共重合体
B−6:製造例7で得られた共重合体
EA−1:ビスフェノールA型エポキシアクリレート(MIWON製 商品名Miramer PE210)
EHA:2−エチルヘキシルアクリレート(三菱ケミカル製 商品名アクリル酸−2−エチルヘキシル)
THFA:テトラヒドロフルフリルアクリレート(大阪有機化学工業製 ビスコート#150)
HCPK:1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン
BNP:ベンゾフェノン
PB−1:製造例8で得られた共重合体
PB−2:製造例9で得られた共重合体
PB−3:製造例10で得られた共重合体
KBM−403:3−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン(信越化学製 商品名KBM−403)
表2に示すとおり、ウレタン(メタ)アクリレート(A)を含まない比較例1は折り曲げ性が悪かった。共重合体の水酸基価が0mgKOH/gである比較例2は初期外観、初期密着性、日焼け止め剤に対する耐性試験における外観と密着性が悪かった。共重合体の水酸基価が43mgKOH/gである比較例3は日焼け止め剤に対する耐性試験における密着性が悪かった。共重合体の水酸基価が194mgKOH/gである比較例4は初期外観、日焼け止め剤に対する耐性試験における外観と密着性が悪かった。

Claims (6)

  1. ウレタン(メタ)アクリレート(A)、水酸基価が50〜180mgKOH/gである重合体(B)及び(メタ)アクリロイル基を有するモノマー(C)を含む活性エネルギー線硬化性組成物。
  2. 前記(A)、前記重合体(B)及び前記モノマー(C)の合計質量に対して前記(A)を5〜35質量%含む、請求項1に記載の活性エネルギー線硬化性組成物。
  3. 前記(A)、前記重合体(B)及び前記モノマー(C)の合計質量に対して前記重合体(B)を15〜45質量%含む、請求項1又は請求項2に記載の活性エネルギー線硬化性組成物。
  4. 前記重合体(B)の質量平均分子量が10000〜50000である請求項1〜3のいずれか1項に記載の活性エネルギー線硬化性組成物。
  5. 更にシランカップリング剤を含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載の活性エネルギー線硬化性組成物。
  6. 金属基材上に、請求項1〜5のいずれか1項に記載の活性エネルギー線硬化性組成物の硬化物を有する金属成形物。
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