JP2019166952A - スペーサ - Google Patents
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Abstract
Description
ルーフサイドレールの車内側を覆うルーフヘッドライニングとピラーの車内側を覆うピラーガーニッシュの端部同士が車内外に重なる重複部分と、前記ルーフサイドレール及び前記ピラーの少なくとも一方との間の内部空間に介在されるスペーサであって、
前記重複部分近傍を前記内部空間内から車内側に向かって支持する支持部と、
前記ルーフサイドレールと前記ルーフヘッドライニングとの間に収納されるカーテンシールドエアバッグに接続されて前記ピラーに固定されるテザーが取り付けられる取付部と、
前記取付部よりも上方に設けられて、前記取付部に取り付けられた前記テザーの上方を覆う庇部とを備える。
〔スペーサ〕
実施形態1に係るスペーサ1は、ルーフサイドレール11の車内側を覆うルーフヘッドライニング12とピラー13の車内側を覆うピラーガーニッシュ14の端部同士が車内外に重なる重複部分15と、ルーフサイドレール11及びピラー13の少なくとも一方との間の内部空間に介在される(図1,図2)。ルーフサイドレール11とピラー13とは互いに繋がっており、ルーフサイドレール11とルーフヘッドライニング12との間とピラー13とピラーガーニッシュ14との間とには、それぞれ所定の空間が形成されていて、互いの空間は連通している。ルーフサイドレール11とルーフヘッドライニング12との間の空間には、側面衝突時にサイドドアのドアウインドウガラス(図示略)の車内側を覆って乗員を保護するカーテンシールドエアバッグ16(以下、単にエアバッグということがある)が車両前後方向の略全長に亘って収納されている。エアバッグ16の前後の各端部には、エアバッグ16の展開時の振動を抑制するテザー17が接続される。各テザー17は、長尺状の部材で、フロント側のピラー13とピラーガーニッシュ14との間の空間と、リア側のピラーとピラーガーニッシュとの間の空間とのそれぞれに収納されて各ピラーに固定される。上記連通する空間内には、その他、ワイヤーハーネス18やウォッシャーホース19などが収納されていてもよい。本例の重複部分15では、ルーフヘッドライニング12の端部がピラーガーニッシュ14の端部よりも車外側に位置するが、ピラーガーニッシュ14の端部がルーフヘッドライニング12の端部よりも車外側に位置していてもよい。
支持部2は、重複部分15近傍を内部空間内から車内側に向かって支持する(図2,図3,図5)。重複部分15近傍とは、重複部分15自体と、重複部分15から少しずれた重複部分15の周辺とを含む。いずれの場合でも、支持部2が直接支持する部材は、ルーフヘッドライニング12とピラーガーニッシュ14のうち車外側に位置する部材(本例ではルーフヘッドライニング12)である。即ち、支持部2がルーフヘッドライニング12の端部近傍を直接支持し、ルーフヘッドライニング12の端部がそれよりも車内側に位置するピラーガーニッシュ14の端部を支持する。それにより、スペーサ1をピラー13に固定して、ルーフヘッドライニング12及びピラーガーニッシュ14をルーフサイドレール11及びピラー13に組み付けるなどの際に車内側から車外側に向かって押しても、ルーフヘッドライニング12やピラーガーニッシュ14がへこんだり重複部分15における端部同士の間に隙間ができたりすることを防止できる。
取付部3は、テザー17が取り付けられる(図2〜図4,図6)。この取付部3が支持部2と一体に成形されていることで、詳しくは後述するが、エアバッグ16及びテザー17を車両に組み付ける際、支持部2(スペーサ1)とテザー17とを容易に位置決めできる。エアバッグ16及びテザー17の車両への組み付け前にスペーサ1とテザー17とを予め組み合わせておくことができるため、スペーサ1を車両へ固定するだけで支持部2(スペーサ1)とテザー17とが位置決めできるからである。それにより、人手の誤操作により支持部2(スペーサ1)とテザー17との位置関係が不適正な位置関係となることを防止できる。そのため、エアバッグ16及びテザー17の車両への組み付け作業性を向上できる。その上、支持部2とテザー17とを適正な位置関係にできるため、エアバッグ16の適正な動作の確実性を高められる。取付部3の形成箇所は、エアバッグ16の展開時に、支持部2とテザー17とが互いに機械的に干渉しない位置とすることが挙げられる。
庇部4は、取付部3よりも上方に設けられて、取付部3に取り付けられたテザー17の上方を覆う(図2,図3,図7)。それにより、エアバッグ16の展開に伴うテザー17の振動を抑制できる。庇部4は、平板状片で構成され、車幅方向に略沿って車内側に張り出すように形成されている。庇部4の形成箇所は、本例ではスペーサ1における支持部2よりもテザー17の先端側としているが、支持部2よりもテザー17の根元側(エアバッグ16側)としてもよい。
スペーサ1は、更に、固定部5(図4)と把持部6(図2〜図4)とを備える。この固定部5と把持部6とは、支持部2などと一体に成形されている。
固定部5は、スペーサ1自体をピラー13及びルーフサイドレール11のいずれか一方に固定する。固定部5の形成箇所は、エアバッグ16の展開時に、固定部5自体がテザー17と機械的に干渉しない箇所が挙げられる。そうすれば、エアバッグ16の展開時に、テザー17と固定部5とが引っ掛かることを抑制し易い。本例の固定部5の数は単数であるが、複数としてもよい。本例の固定部5は、スペーサ1における上方側の車外側面(ピラー13との対向面)に、その車外側面からピラー13側に向かって突出するように形成されている。この固定部5は、ピラー13に形成された係合穴(図示略)に差し込むことで係合する係合爪部51を有する。
把持部6は、ワイヤーハーネス18やリアウインドウ用のウォッシャーホース19などを把持する。それにより、スペーサ1自体とワイヤーハーネス18などの把持対象とテザー17とを位置決めできる。図3,図4では、説明の便宜上、把持部6の把持対象を省略している。把持部6の形成箇所は、支持部2や取付部3や庇部4よりも上方が挙げられる。そうすれば、エアバッグ16の展開時に、テザー17とワイヤーハーネス18などとが引っ掛かることを抑制し易い。把持部6の数は、単数でもよいし複数でもよい。把持部6の大きさは、把持対象に応じて適宜選択でき、複数本のワイヤーハーネス18などを把持可能な大きさとしてもよい。
スペーサ1のピラー13への固定は、予めスペーサ1の取付部3にテザー17を取り付けた状態で行うことができる。即ち、スペーサ1のピラー13への固定は、スペーサ1の取付部3にテザー17を取り付けてスペーサ1とテザー17とエアバッグ16とが一体に組み合わされた組物を作製する工程と、この組物におけるスペーサ1の固定部5をピラー13に固定する工程とを経て行える。スペーサ1のピラー13への固定の際、テザー17の先端のピラー13への固定と、エアバッグ16のルーフサイドレール11への固定とを併せて行う。
実施形態1に係るスペーサ1は、以下の効果を奏することができる。
2 支持部
21 第1支持部
22 第2支持部
3 取付部
31 先端側部
32 中央部
321 内壁
322 底部
323 外壁
33 後端側部
4 庇部
5 固定部
51 係合爪部
6 把持部
61 開口部
62 収納部
11 ルーフサイドレール
12 ルーフヘッドライニング
13 ピラー
14 ピラーガーニッシュ
15 重複部分
16 カーテンシールドエアバッグ(エアバッグ)
17 テザー
18 ワイヤーハーネス
19 ウォッシャーホース
Claims (1)
- ルーフサイドレールの車内側を覆うルーフヘッドライニングとピラーの車内側を覆うピラーガーニッシュの端部同士が車内外に重なる重複部分と、前記ルーフサイドレール及び前記ピラーの少なくとも一方との間の内部空間に介在されるスペーサであって、
前記重複部分近傍を前記内部空間内から車内側に向かって支持する支持部と、
前記ルーフサイドレールと前記ルーフヘッドライニングとの間に収納されるカーテンシールドエアバッグに接続されて前記ピラーに固定されるテザーが取り付けられる取付部と、
前記取付部よりも上方に設けられて、前記取付部に取り付けられた前記テザーの上方を覆う庇部とを備えるスペーサ。
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ID=68106041
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Citations (4)
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JPH07205730A (ja) * | 1994-01-20 | 1995-08-08 | Toyota Motor Corp | 自動車の車室における乗員の保護構造 |
JP2010018134A (ja) * | 2008-07-10 | 2010-01-28 | Suzuki Motor Corp | センターピラー上部構造 |
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JP2016060215A (ja) * | 2014-09-12 | 2016-04-25 | スズキ株式会社 | ルーフサイドエアバッグの取り付け構造 |
-
2018
- 2018-03-23 JP JP2018055774A patent/JP7074415B2/ja active Active
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JPH07205730A (ja) * | 1994-01-20 | 1995-08-08 | Toyota Motor Corp | 自動車の車室における乗員の保護構造 |
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