JP2010513118A - カーテンエアバッグ - Google Patents

Abstract

自動車のルーフレール領域に設置するカーテンエアバッグについて記載される。カーテンエアバッグはエアバッグ外皮(12)を有し、このエアバッグ外皮は、縁部領域により結合された２つの側壁を呈し、かつガスチャンバを囲む。したがって、ガスチャンバは、少なくとも１つの保護領域(22a)と、流れに関してこの保護領域(22a)に結合された少なくとも１つのガイドチャンバ(22b)とを呈する。エアバッグ外皮は、カーテンエアバッグを設置した状態において、保護領域(22a)と自動車の内部構造体(50)との間で膨張できる。さらに、固定デバイスを備え、この固定デバイスによって、カーテンエアバッグを自動車の内部構造体に結合でき、したがって、少なくとも１つのガイドチャンバ固定デバイスがガイドチャンバ(22b)領域内に配置される。高レベルの動作安全性および簡単な設置を達成するために、ガイドチャンバ固定デバイスは、ガスチャンバ領域内に位置する。
【選択図】図４

Description

本発明は、請求項１の導入部分によるカーテンエアバッグに関する。

一般的なカーテンエアバッグは、独国特許第１０２００５０１１６７６Ａ１号明細書から公知である。このようなカーテンエアバッグは、自動車のルーフレール領域に設置され、側面衝突の場合または転覆事故の場合に車の乗員の保護に役立つ。このようなカーテンエアバッグはエアバッグ外皮を有し、このエアバッグ外皮は、縁部領域で結合された２つの側壁を呈し、したがって、エアバッグ外皮はガスチャンバを囲む。このガスチャンバは、少なくとも１つの保護領域、すなわち、乗員の保護に役立ち、かつ乗員がそれに衝突できるような位置に配置される膨張領域と、流れに関して保護領域に結合された少なくとも１つのガイドチャンバとに分割される。このようなガイドチャンバは、設置された状態では、ピラーの領域、具体的にはＢまたはＣピラーの領域に位置し、膨張の間において、カーテンエアバッグの保護領域が、ピラートリムと自動車の側面構造体との間に存在することが多い、空洞内に挟み込まれるのを防止する。

エアバッグ外皮の上面縁部に位置する固定ラグは、カーテンエアバッグを自動車のルーフレール領域に固定するのに役立つ。固定ラグの位置に関する２つの変形例が、独国特許第１０２００５０１１６７６Ａ１号明細書に記載されている。一方の変形例では、固定ラグはガイドチャンバ自体の上に位置しないが、それぞれのガイドチャンバの左右側だけに位置する。他方の変形例では、固定ラグはガイドチャンバのうちの１つの上面縁部上に位置する。
独国特許第１０２００５０１１６７６Ａ１号

２つの変形例は、場合によっては不都合なことがある。すなわち、固定デバイスがガイドチャンバに直接割り当てられない場合、全ての設置状態において、ガイドチャンバ自体が、所望通りに、トリムと内部構造体との間の空洞内に位置することを保証できない。固定ラグの形態の固定デバイスがガイドチャンバの上面縁部上に位置する場合、多くの場合、具体的には、独国特許第１０２００５０１１６７６Ａ１号明細書に記載されているように、カーテンエアバッグが自動車内に固定（すなわち上面縁部を下向きにして）される場合は、設置が難しい。

この点から、本発明では、一方では設置が容易であり、高レベルの動作安全性が継続して提供されるように、一般的なカーテンエアバッグをさらに開発する課題を設定する。

この課題は、請求項１の特徴を備えるカーテンエアバッグによって達成される。

本発明によれば、ガイドチャンバ固定デバイスは、少なくとも１つのガイドチャンバに割り当てられ、かつガスチャンバの高さに位置する。これは、このガイドチャンバ固定デバイスが縁部領域内に位置しないことを意味する。ガイドチャンバ固定デバイスを形成するためには、基本的に２つの可能性がある。

第１の好ましい実施形態では、ガイドチャンバ固定デバイスは各側壁に貫通孔を呈し、したがって、これら２つの貫通孔は相互に上方に位置する。設置状態では、例えば、ネジまたはクリップの形態の固定要素が、２つの貫通孔を貫通し、エアバッグ外皮およびガイドチャンバを貫通して、自動車の内部構造体内に突き出る。漏れを遮断するために、好ましくは、密封継目が設けられ、この密封シールが２つの貫通孔を囲み、２つの側壁を結合する。

第２の好ましい実施形態では、ラグが、自動車の内装構造体の方向を向く側壁に、例えば、その上に縫い付けられるかまたは接着されて、固定される。このラグの固定点は、ガイドチャンバの高さにあり、固定部から離れた方向を向くラグの端部は、好ましくは孔を備え、設置された状態では、その孔を貫通してネジ、クリップまたは同等物が突き出る。

次に、図面を参照して、実施形態によって本発明をさらに詳細に説明する。

カーテンエアバッグの斜視図であり、したがってカーテンエアバッグは折り曲げられていない。図１ａは、図１のＤの詳細図である。 図１の各要素を示し、したがってカーテンエアバッグは丸められてパッケージを形成する。 設置状態における、図２の線Ａ−Ａに沿った断面図である。 図３に対応する図における、設置された、膨張したカーテンエアバッグの図である。 図４に対応する図における、本発明の第２実施形態の図である。 図２に対応する図における、第２実施形態によるエアバッグユニットの図である。 図６の線Ｂ−Ｂに沿った断面図である。 図１ａに対応する図における、別の固定ラグとエアバッグ外皮との間の固定を示す図である。

図１〜図３はカーテンエアバッグユニットを示す。カーテンエアバッグユニットはカーテンエアバッグ１０と、本実施形態ではカーテンエアバッグ１０の側端部に位置するガス発生器４０とからなる。カーテンエアバッグ１０はカーテンエアバッグ外皮１２を有し、このエアバッグ外皮はさらに、周辺継目２０によって縁部領域１８で相互に結合された２つの側壁１４、１６（図３参照）を呈する。エアバッグ外皮１２はガスチャンバ２２を囲む。このガスチャンバは、１つの保護領域２２ａと、２つのガイドチャンバ２２ｂと、１つの充填チャンバ２２ｃとに分割され、したがって充填チャンバは、保護領域２２ａとガイドチャンバ２２ｂとの間に位置する。本実施形態では、保護領域２２ａは複数のチャンバ２３ａ、２３ｂ、２３ｃ、２３ｄおよび２３ｅに分割される。複数の第１固定デバイスは第１固定ラグ３０の形態で上縁部領域１８ａに位置し、これらの固定デバイスは、カーテンエアバッグ１０を自動車の内部構造体に固定するのに役立つ。

ガイドチャンバ固定デバイスはまた、２つのガイドチャンバ２２ｂのそれぞれに割り当てられる。本実施形態では、これらは以下のように構成される。２つの側壁１４、１６はそれぞれ、ガイドチャンバ２２ｂの領域に貫通孔２４、２６を備え、したがって、これらの貫通孔は相互に上方に位置する。円形密封継目２７が２つの貫通孔２４、２６の周りに延びる（図１ａおよび図３にのみ示される）。固定された状態では、図３に示すように、固定クリップ２８、ネジまたは同等物が２つの側壁１４、１６を貫通し、したがってまたガイドチャンバ２２ｂを貫通して、自動車の内部構造体５０の対応する開口内に突き出る。

次に、図４に示すように、ガスチャンバ２２がガスで充填された場合、ガイドチャンバ２２ｂは上部分２２ｂ’と下部分２２ｂ’’とに分割される。特に、これは、トリム要素５２と自動車の内部構造体５０との間に位置する下部分が、極めて正確に位置決定され、これにより所望の高レベルの動作安全性を実現する結果を得る。

ガイドチャンバの下部分の充填は、図１に示すように、継目２７の周りに生じる。

例えば、図２で明らかなように、全ての固定要素が基本的に同一高さにあることから、設置はまた極めて簡単である。

図５は、図４に対応する図における本発明の代替実施形態を示す。ここでは、別の固定ラグ３２がガイドチャンバ固定デバイスとして役立ち、この固定ラグは側壁１４、１６と共に、設置された状態では、自動車の内部構造体の方向に向く側面に縫い付けられている。これは結合継目２０ａによって達成される。結合継目２０ａは、ガイドチャンバ２２ｂと充填チャンバ２２ｃとの間の遷移領域内に位置する。結合継目２０ａから離れた方向を向く別のラグの端部は、孔３４を備え、またその孔を貫通してクリップ２８またはネジが突き出ており、これにより、ガイドチャンバ２２ｂは極めて正確に位置決定される。

図８から明らかなように、結合継目２０ａは、周辺継目２０の一部であり、この周辺継目は、ガイドチャンバ２２ｂと充填チャンバ２２ｃとの間の遷移領域内に達し、その領域で２つの側壁を相互に結合する。これは、固定継目が別の固定ラグを固定するのに役立つだけでなく、いくつかの部分においては、ガイドチャンバ２２ｂと充填チャンバ２２ｃとの間を分割するのにも役立つことを意味する。また第１実施形態におけるのと同様に、いくつかの部分における２つの側壁１４、１６のこの結合は、ガイドチャンバの機能を改善する。

ガイドチャンバを位置決定するための別のラグを有する実施形態は、特に好ましくは、ガイドチャンバが、例えば、１つまたは複数の保持テープ３６によって、図６および図７で明らかなように、パッケージに丸められるかまたは折り曲げられたエアバッグに接して置かれ、したがって、図６における表示要素が図２に対応し、図７が図６における線Ｂ−Ｂに沿った断面図である。ここでは別の固定ラグが、上方または下方に向いてもよい。したがって、自動車の内部構造体上の別の固定ラグの固定位置は、丸められるかまたは折り曲げられてパッケージを形成する、保護領域２２ａの上方または下方に位置するであろう。

図から明らかなように、特定のエアバッグが、その上側縁部が下方を向くようにして、自動車内に配置される。これは、別の固定ラグが上方または下方に向くかどうかには無関係である。

１０ カーテンエアバッグ
１２ エアバッグ外皮
１４ 第１側壁
１６ 第２側壁
１８ 縁部領域
２０ 周辺継目
２０ａ 固定継目
２２ ガスチャンバ
２２ａ 保護領域
２２ｂ ガイドチャンバ
２２ｃ 充填チャンバ
２４ 第１貫通孔
２６ 第２貫通孔
２７ 密封継目
２８ 固定クリップ
３０ 固定ラグ
３２ 別の固定ラグ
３４ 孔
３６ 保持テープ
４０ ガス発生器
５０ 自動車内部構造体
５２ トリム要素

Claims (6)

1. 自動車のルーフレール領域に設置するための、エアバッグ外皮（１２）を有するカーテンエアバッグ（１０）であって、エアバッグ外皮（１２）は、縁部領域により結合された２つの側壁（１４、１６）を備え、かつガスチャンバを囲み、
   これによって、ガスチャンバは、少なくとも１つの保護領域（２２ａ）と、流れに関して前記保護領域（２２ａ）に結合された少なくとも１つのガイドチャンバ（２２ｂ）とを備え、
   前記カーテンエアバッグ（１０）を設置した状態において、前記エアバッグ外皮は、前記保護領域（２２ａ）と、の自動車の内部構造体（５０）との間で膨張でき、
   固定デバイスを備え、この固定デバイスによって、前記カーテンエアバッグを自動車の内部構造体に結合でき、したがって、少なくとも１つのガイドチャンバ固定デバイスがガイドチャンバ（２２ｂ）の領域内に位置する、カーテンエアバッグ（１０）であって、
   前記ガイドチャンバ固定デバイスが、ガスチャンバの領域内に位置することを特徴とする、カーテンエアバッグ（１０）。
2. 前記ガイドチャンバ固定デバイスは、前記自動車の内部構造体の方向に向く前記第１側壁（１４）に固定された別の固定ラグ（３２）を呈することを特徴とする、請求項１に記載のカーテンエアバッグ。
3. 前記別の固定ラグ（１２）は、前記２つの側壁を相互に結合する結合継目（２０ａ）によって、前記エアバッグ外皮（１２）上に縫い付けられていることを特徴とする、請求項２に記載のカーテンエアバッグ。
4. 前記結合継目（２０ａ）は、前記縁部領域において前記２つの側壁（１４、１６）を相互に結合する、周辺継目（２０）の一部であることを特徴とする、請求項３に記載のカーテンエアバッグ。
5. 前記ガイドチャンバ固定デバイスは、各側壁に貫通孔（２４、２６）を呈し、したがって、前記２つの貫通孔（２４、２６）は相互に上方に位置することを特徴とする、請求項１に記載のカーテンエアバッグ。
6. 密封継目が、前記２つの側壁（１４、１６）を相互に結合する貫通孔（２４、２６）周りに延びることを特徴とする、請求項５に記載のカーテンエアバッグ。

Images