JP2019161219A - ガラスセラミック誘電体 - Google Patents

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Abstract

【課題】表面に金属配線を形成した場合にガラス成分の変質を抑制することが可能なガラスセラミック誘電体を提供する。【解決手段】ガラスセラミック層2と、その主面に形成されてなるバリア層3と、を備えることを特徴とするガラスセラミック誘電体1。【選択図】図1

Description

本発明は、回路基板等に用いられるガラスセラミック誘電体に関するものである。
従来、IC、LSI等が高密度実装されるセラミック多層基板、厚膜回路部品、半導体パッケージ等の絶縁材料としてガラスセラミック誘電体が知られている(例えば特許文献1参照)。例えば、ガラスセラミック誘電体の表面には所定のパターンを有する金属配線が形成され、回路基板として使用される。
特開平10−120436号公報
通常、金属配線はメッキ処理により形成されるが、当該メッキ処理によりガラスセラミック誘電体に含まれるガラス成分が変質し、誘電率や誘電損失等の特性に悪影響を及ぼすおそれがある。
以上に鑑み、本発明は、ガラス成分の変質を生じることなく表面をメッキ処理することが可能なガラスセラミック誘電体を提供することを目的とする。
本発明のガラスセラミック誘電体は、ガラスセラミック層と、その主面に形成されてなるバリア層と、を備えることを特徴とする。このようにすれば、ガラスセラミック誘電体の表面にメッキ処理により金や銀等の金属配線を形成する際に、ガラスセラミック層に含まれるガラス成分が変質することを抑制できる。
本発明のガラスセラミック誘電体は、ガラスセラミック層の両主面にバリア層が形成されていることが好ましい。このようにすれば、本発明のガラスセラミック誘電体の製造時の焼成工程において、ガラスセラミック層とバリア層の熱膨張係数の違いに起因する反りの発生を抑制することができる。
本発明のガラスセラミック誘電体は、バリア層が無機材料からなることが好ましい。このようにすれば、ガラスセラミック誘電体の表面をメッキ処理した際に、ガラスセラミック層に含まれるガラス成分が変質することを抑制しやすくなる。
本発明のガラスセラミック誘電体は、バリア層が非晶質ガラスからなることが好ましい。このようにすれば、ガラスセラミック誘電体の表面をメッキ処理した際に、ガラスセラミック層に含まれるガラス成分が変質することをより一層抑制しやすくなる。
本発明のガラスセラミック誘電体は、非晶質ガラスが、ガラス組成として質量%で、SiO 40%以上、B 15%以下含有することが好ましい。このようにすれば、耐酸性に優れるバリア層が得られるため、バリア層としての機能を高めることができる。
本発明のガラスセラミック誘電体は、非晶質ガラスが、実質的にアルカリ金属成分を含有しないことが好ましい。このようにすれば、耐酸性に優れるバリア層が得られるため、バリア層としての機能を高めることができる。なお、「実質的にアルカリ金属成分を含有しない」とは、原料として意図的にアルカリ金属成分を含有させないことを意味し、不可避的不純物の混入を排除するものではない。客観的には、アルカリ金属成分の含有量が0.1質量%未満であることを意味する。
本発明のガラスセラミック誘電体は、ガラスセラミック層が、結晶性ガラス粉末を含む粉末の焼結体からなることが好ましい。なお、「結晶性ガラス粉末」とは、熱処理により結晶を析出するガラス粉末を意味する。ここで「熱処理」とは、結晶化開始温度以上で結晶化を十分に進行させることを意味し、例えば800〜1000℃で20分以上の熱処理をいう。
本発明のガラスセラミック誘電体は、結晶性ガラス粉末が、ガラス組成として質量%で、SiO 20〜65%、CaO 3〜25%、MgO 7〜30%、Al 0〜20%、BaO 5〜40%を含有し、かつ質量比で、1≦SiO/BaO≦4の関係を満たすことが好ましい。当該組成を有する結晶性ガラス粉末は、熱処理によって主結晶としてディオプサイド結晶(2SiO・CaO・MgO)とともに長石結晶が析出する性質を有する。両結晶が析出することにより、焼成による結晶化度が高くなり、誘電率や誘電損失が高くなる原因となる残存ガラス相を低減することができる。また、長石結晶は結晶析出時の体積収縮率が小さいため、結晶析出に伴う気孔の発生が抑制される。その結果、誘電率や誘電損失の低いガラスセラミック誘電体とすることが可能となる。
本発明のガラスセラミック誘電体は、ガラスセラミック層が、結晶性ガラス粉末 30〜100質量%、フィラー粉末 0〜70質量%を含む粉末の焼結体からなることが好ましい。ガラスセラミック誘電体を、結晶性ガラス粉末に加えてフィラー粉末を含む粉末の焼結体からなるものとすることにより、ガラスセラミック誘電体の熱膨張係数、靭性、誘電率等の特性を高めることができる。
本発明のガラスセラミック誘電体は、フィラー粉末がAl成分を含むことが好ましい。このようにすれば、ディオプサイド結晶析出後の残存ガラス相中のSi、Baの各成分とフィラー粉末中のAl成分が反応して長石結晶が析出しやすくなる。
本発明のガラスセラミック誘電体は、ガラスセラミック層が、ディオプサイド結晶及び長石結晶を含有することが好ましい。上述の理由から、両結晶を含有する場合は、結晶化度が高く、気孔の少ないガラスセラミック層が得られやすく、誘電率や誘電損失の低いガラスセラミック誘電体とすることが可能となる。
本発明のガラスセラミック誘電体は、回路基板用として好適である。
本発明の回路基板は、上記のガラスセラミック誘電体におけるバリア層の表面に金属配線が形成されていることを特徴とする。
本発明のガラスセラミック誘電体の製造方法は、上記のガラスセラミック誘電体を製造するための方法であって、結晶性ガラス粉末を含有するガラスセラミック層用グリーンシートと、非結晶性ガラス粉末を含有するバリア層用グリーンシートを準備する工程、ガラスセラミック層用グリーンシートとバリア層用グリーンシートを積層して積層体を得る工程、及び、積層体を焼成する工程、を備えることを特徴とする。なお、「非結晶性ガラス粉末」とは、熱処理により結晶を実質的に析出しないガラス粉末を指す。「結晶を実質的に析出しない」とは不可避的な失透物の析出を含め、熱処理後のガラスの結晶化度が概ね1%以下のものを指す。
本発明によれば、ガラス成分の変質を生じることなく表面をメッキ処理することが可能なガラスセラミック誘電体を提供することができる。
本発明のガラスセラミック誘電体の一実施形態を示す模式的断面図である。 本発明のガラスセラミック誘電体の製造方法の一実施形態を示す模式的断面図である。
以下、本発明のガラスセラミック誘電体の実施形態を図面を用いて説明する。
図1は本発明のガラスセラミック誘電体の一実施形態を示す模式的断面図である。ガラスセラミック誘電体1は、ガラスセラミック層2と、ガラスセラミック層2の主面2a及び主面2bにそれぞれ形成されてなるバリア層3とを備えている。バリア層3の表面にメッキ処理を施して金属配線(図示せず)を形成することにより、回路基板として使用することができる。必要に応じて、ガラスセラミック層2の内部にサーマルビア等を形成してもよい。なお、ガラスセラミック誘電体1は、平面形状が矩形や円形等の板状部材である。
ガラスセラミック層2の両主面にバリア層3を形成することにより、ガラスセラミック誘電体1の製造時の焼成工程において、ガラスセラミック層2とバリア層3の熱膨張係数の違いに起因する反りの発生を抑制することができる。なお、必ずしもガラスセラミック層2の両主面にバリア層3が形成されている必要はなく、ガラスセラミック層2の一方の主面のみにバリア層3が形成されていてもよい。
以下、各構成要素ごとに詳細に説明する。
(ガラスセラミック層)
ガラスセラミック層は、例えば結晶性ガラス粉末を含む粉末の焼結体からなる。結晶性ガラス粉末としては、ガラス組成として質量%で、SiO 20〜65%、CaO 3〜25%、MgO 7〜30%、Al 0〜20%、BaO 5〜40%を含有し、かつ質量比で、1≦SiO/BaO≦4の関係を満たすものが挙げられる。上述したように、当該組成を有する結晶性ガラス粉末を焼成して得られるガラスセラミック誘電体は、熱処理によって主結晶としてディオプサイド結晶とともに長石結晶が析出する性質を有し、誘電率や誘電損失の低いガラスセラミック誘電体とすることが可能となる。具体的には、25℃において、誘電率が6〜11、特に6〜10、かつ0.1GHz以上の高周波領域における誘電損失tanδが20×10−4以下、18×10−4以下、特に16×10−4以下を達成することが可能となる。
なお、長石結晶はバリウム長石結晶(BaAlSi)であることが好ましい。バリウム長石結晶を析出させることにより、熱処理後の残存ガラス相を効果的に低減することができ、気孔率及び誘電損失が小さいガラスセラミック誘電体が得られやすくなる。その他にも、誘電損失や気孔率が上昇しない範囲でカルシウム長石結晶(CaAlSi)等が析出してもかまわない。
以下に、結晶性ガラス粉末の組成を上記の通り限定した理由を述べる。なお、以下の各成分の含有量の説明において、「%」は特に断りのない限り「質量%」を意味する。
SiOはガラスのネットワークフォーマーであるとともに、ディオプサイド結晶及び長石結晶の構成成分である。SiOの含有量は20〜65%、30〜65%、特に40〜55%であることが好ましい。SiOの含有量が少なすぎるとガラス化しにくくなり、多すぎると低温焼成(例えば、1000℃以下)が困難になる傾向がある。
CaOはディオプサイド結晶の構成成分であり、その含有量は3〜25%、3〜20%、特に7〜15%であることが好ましい。CaOの含有量が少なすぎるとディオプサイド結晶が析出しにくくなり、結果としてガラスセラミック誘電体の誘電損失が高くなる傾向がある。一方、CaOの含有量が多すぎるとガラスの流動性が低下し、緻密な焼結体が得にくくなる。
MgOもディオプサイド結晶の構成成分であり、その含有量は7〜30%、8〜30%、11〜30%、特に12〜20%であることが好ましい。MgOの含有量が少なすぎると結晶が析出しにくくなり、多すぎるとガラス化しにくくなる。
Alはガラスを安定化させるための成分であり、その含有量は0〜20%、0.5〜20%、特に1〜10%であることが好ましい。Alの含有量が多すぎると、ディオプサイド結晶が析出しにくくなり、結果としてガラスセラミック誘電体の誘電損失が高くなる傾向がある。
BaOはバリウム長石結晶の構成成分であり、その含有量は5〜40%、特に10〜35%であることが好ましい。BaOの含有量が少なすぎると、バリウム長石結晶が析出しにくくなる。一方、BaOの含有量が多すぎると、ディオプサイド結晶の析出量が少なくなる傾向があり、結果としてガラスセラミック誘電体の誘電損失が大きくなりやすい。
また、SiOとBaOの比(質量比)を特定の範囲に制限することで、焼成後の残存ガラス相から効率的に長石結晶を析出させることができる。具体的には、1≦SiO/BaO≦4、特に、1.05≦SiO/BaO≦3.95の関係を満たすことが好ましい。SiOとBaOの比が当該範囲から外れる場合は、長石結晶が析出しにくくなったり、ガラス化しにくくなったりする。
その他にも、結晶性ガラス粉末には、下記の成分を添加することができる。
ZnOはガラス化を容易にする成分であり、その含有量は0〜20%、特に0.1〜15%であることが好ましい。ZnOの含有量が多すぎると結晶性が弱くなり、ディオプサイド結晶の析出量が少なくなる傾向がある。その結果、ガラスセラミック誘電体の誘電損失が大きくなりやすい。
TiO及びZrOはガラスセラミック誘電体の耐薬品性(耐酸性、耐アルカリ性)を向上させる成分である。TiOの含有量は0〜15%、特に0.1〜13%であることが好ましい。TiOの含有量が多すぎると、ガラスセラミック誘電体の誘電損失が大きくなりすぎる傾向がある。ZrOの含有量は0〜15%、特に0.1〜13%であることが好ましい。ZrOが多すぎると、ガラスセラミック誘電体の誘電損失が大きくなりすぎる傾向がある。
また上記成分以外にも、ガラスセラミック誘電体の誘電損失等の特性を損なわない範囲で、SrO、Nb、La、Y、P、B、Bi、CuO、CeO、MnO、Sb、SnO等を合量で30%まで添加してもよい。
なお、LiO、NaO、KO等のアルカリ金属成分は、ガラスネットワークを切断し、誘電損失を上昇させる傾向がある。また、ガラスセラミック誘電体の絶縁性が低下する傾向がある。したがって、アルカリ金属酸化物は合量で5%以下、特に1%以下であることが好ましく、実質的に含有しない(具体的には0.1%未満)ことが最も好ましい。
結晶性ガラス粉末の平均粒子径D50は10μm以下、特に5μm以下であることが好ましい。結晶性ガラス粉末の平均粒子径D50が大きすぎると、ガラスセラミック誘電体中に気孔が発生しやすくなる。一方、結晶性ガラス粉末の平均粒子径D50の下限は特に限定されないが、取り扱いやすさや加工コストの観点から0.1μm以上、特に1μm以上であることが好ましい。なお、本明細書において、粉末の粒子径はレーザー回折散乱法により測定された値を指す。
なお、熱膨張係数、靭性、誘電率等の特性を改善する目的で、結晶性ガラス粉末に加えてフィラー粉末を混合して焼結することによりガラスセラミック層を得てもよい。フィラー粉末としては、アルミナ粉末、コージェライト粉末、ムライト粉、クォーツ粉末、ジルコン粉末、チタニア粉末、ジルコニア粉末等のセラミック粉末、あるいは石英ガラス粉末等が挙げられ、これらを単独または2種以上混合して使用することができる。
なお、フィラー粉末として、Al成分を含むセラミック粉末を使用することにより、ディオプサイド結晶析出後の残存ガラス相中のSi、Baの各成分とセラミック粉末中のAl成分が反応して長石結晶が析出しやすくなる。Al成分を含むセラミック粉末としては、アルミナ粉末、コージェライト粉末、ムライト粉末、アノーサイト長石、アルバイト長石、バリウムアルミネート、チタン酸アルミニウム、スピネル、カルシウムアルミネート、マグネシウムアルミネート、窒化アルミニウム等が挙げられる。
また、結晶核としてディオプサイドやバリウム長石の結晶物を少量(例えば0.1〜1質量%程度)混合することで、結晶化度の向上を図ることが可能となる。
結晶性ガラス粉末とフィラー粉末の混合割合は、結晶性ガラス粉末 30〜100質量%、フィラー粉末 0〜70質量%であることが好ましく、結晶性ガラス粉末 40〜90質量%、フィラー粉末 10〜60質量%であることがより好ましく、結晶性ガラス粉末 45〜80質量%、フィラー粉末 20〜55質量%であることがさらに好ましく結晶性ガラス粉末 50〜70質量%、フィラー粉末 30〜50質量%であることが特に好ましい。フィラー粉末の含有量が多すぎると、ガラスセラミック誘電体の緻密化が困難となる傾向がある。
フィラー粉末の平均粒子径D50は0.01〜100μm、0.1〜50μm、0.5〜20μm、特に1〜10μmであることが好ましい。フィラー粉末の平均粒子径D50が小さすぎると、結晶性ガラス粉末中に溶け込み、熱膨張係数、靭性、誘電率、耐薬品性等の特性改善の効果が得にくくなる。一方、フィラー粉末の平均粒子径D50が大きすぎると、焼成時の結晶性ガラス粉末の流動の妨げとなり、ガラスセラミック誘電体中に気孔が発生しやすくなる。なお、結晶性ガラス粉末とフィラー粉末の粒子径を近くすることにより、両者を混合した際の分散性に優れ、均質なガラスセラミック誘電体が得やすくなる。また、焼結性が向上するため、緻密なガラスセラミック誘電体が得やすくなる。
結晶性ガラス粉末、あるいは結晶性ガラス粉末とフィラー粉末の混合物を、結晶性ガラス粉末の結晶化開始温度以上で熱処理することにより、主結晶としてディオプサイド結晶及び長石結晶が析出したガラスセラミック層が得られる。
ガラスセラミック層におけるディオプサイド結晶の含有量は35質量%以上、特に40質量%以上であることが好ましい。ディオプサイド結晶の含有量が少なすぎると、誘電損失が大きくなる傾向がある。一方、ディオプサイド結晶の含有量が多すぎると、ガラスセラミック層中の気孔が多くなるため、上限は80質量%以下、特に70質量%以下であることが好ましい。
ガラスセラミック層における長石結晶の含有量は20〜65質量%、25〜60質量%、特に30〜55質量%であることが好ましい。長石結晶の含有量が少なすぎると、ガラスセラミック層中の気孔率が大きくなり、結果として誘電損失が大きくなる傾向がある。一方、長石結晶の含有量が多すぎると、ディオプサイド結晶が相対的に少なくなるため、誘電損失が大きくなったり、機械的強度が低下する傾向がある。
ガラスセラミック層において、残存ガラス相は0.5質量%以上、特に1質量%以上であることが好ましい。残存ガラス相が少なすぎると、ガラスセラミック層中に気孔が発生しやすくなる。なお、残存ガラス相の含有量が多すぎると、相対的にディオプサイド結晶や長石結晶が少なくなり、誘電損失が大きくなる傾向があるため、上限は20質量%以下、特に10質量%以下であることが好ましい。
ガラスセラミック層は、気孔率が3体積%以下、特に2体積%以下であることが好ましい。気孔率が大きくなると、ガラスセラミック誘電体を回路基板として用いた場合に配線の断線が生じやすくなったり、誘電損失が大きくなったりする傾向がある。
ガラスセラミック層の厚みは所望の機械的強度が得られるよう、例えば200〜2000μm、300〜1500μm、さらには500〜1000μmの範囲で適宜調整することが好ましい。
(バリア層)
バリア層は無機材料からなることが好ましく、特に非晶質ガラスからなることが好ましい。このようにすれば、ガラスセラミック誘電体の表面をメッキ処理した際に、ガラスセラミック層に含まれるガラス成分が変質することを抑制しやすくなる。
非晶質ガラスからなるバリア層(非晶質ガラス層)は、例えば非結晶性ガラス粉末の焼結体からなる。非晶質ガラス(非結晶性ガラス粉末)は、ガラス組成として質量%で、SiO 40%以上、B 15%以下含有することが好ましい。以下に、ガラス組成をこのように限定した理由を述べる。なお、以下の各成分の含有量の説明において、「%」は特に断りのない限り「質量%」を意味する。
SiOはガラスネットワークを形成する成分である。SiOの含有量は40%以上、42%以上、45%以上、特に47%以上であることが好ましい。SiOの含有量が少なすぎると、耐酸性に劣り、ガラスセラミック誘電体の表面に金属配線を形成する際に、非晶質ガラス層がバリア層として機能しにくくなる。なお、SiOの含有量が多すぎると、焼結性に劣り、緻密な非晶質ガラス層が得にくくなり、バリア層としての機能が低下しやすくなる。よって、SiOの含有量は85%以下、80%以下、70%以下、特に60%以下であることが好ましい。
は溶融温度を低下させて溶融性を著しく改善する成分であり、また、非晶質ガラス層を形成するための焼結時にガラス粉末の流動性を向上させる効果がある。ただし、その含有量が多すぎると、耐酸性に劣り、非晶質ガラス層のバリア層としての機能が低下しやすくなる。よって、Bの含有量は15%以下、12%以下、10%以下、特に8%以下であることが好ましい。なお、上記の溶融性改善や流動性の効果を得るためには、Bの含有量は1%以上、2%以上、特に3%以上であることが好ましい。
非晶質ガラス層には、上記成分以外にも以下の成分を含有させることができる。
Alは非晶質ガラス層の耐酸性を向上させる成分である。Alの含有量は0〜25%、0.1〜20%、1〜15%、特に2〜10%であることが好ましい。Alの含有量が多すぎると、溶融性が低下する傾向がある。
MgO、CaO、SrO及びBaOは溶融温度を低下させて溶融性を改善し、軟化点を低下させる成分である。これらの成分の合量は0〜45%、0.1〜45%、特に1〜40%であることが好ましい。これらの成分の合量が多すぎると、耐酸性が低下しやすくなる。なお、MgO、CaO、SrO及びBaOの各成分の含有量は各々0〜35%、0.1〜33%、特に1〜30%であることが好ましい。これらの成分の含有量が多すぎると、耐酸性が低下する傾向がある。
ZnOは溶融温度を低下させて溶融性を改善する成分である。ZnOの含有量は0〜10%、0.1〜7%、特に1〜5%であることが好ましい。ZnOの含有量が多すぎると、耐酸性が低下する傾向がある。
また、上記成分以外にも、本発明の効果を損なわない範囲で種々の成分を含有させることができる。例えば、P、La、Ta、TeO、TiO、Nb、Gd、Y、CeO、Sb、SnO、Bi、As及びZrO等を各々15%以下、さらには10%以下、特に5%以下、合量で30%以下の範囲で含有させてもよい。
なお、アルカリ金属成分(LiO、NaO、KO等)は非晶質ガラス層の耐酸性を著しく低下させるため、実質的に含有しないことが好ましい。
非晶質ガラス層を構成するガラスの軟化点は700〜1000℃、特に750〜900℃であることが好ましい。軟化点が低すぎると、焼成時に過剰に流動して、均一な厚みのバリア層が得にくくなる。その結果、バリア層としての機能が低下するおそれがある。一方、軟化点が高すぎると、緻密なバリア層が得にくくなり、バリア層としての機能が低下するおそれがある。
バリア層の厚みは、その機能を十分に果たすよう、30μm以上、50μm以上、特に80μm以上であることが好ましい。なお、バリア層の厚みが大きすぎると、ガラスセラミック誘電体全体としての誘電率や誘電損失が大きくなるため、300μm以下、200μm以下、特に150μm以下であることが好ましい。
(ガラスセラミック誘電体の製造方法)
図2は、本発明のガラスセラミック誘電体の製造方法の一実施形態を示す模式的断面図である。
まず、結晶性ガラス粉末を含有するガラスセラミック層用グリーンシート2’と、非結晶性ガラス粉末を含有するバリア層(非晶質ガラス層)用グリーンシート3’を、公知のグリーンシート法により作製し、準備する。具体的には、原料となる結晶性ガラス粉末や非結晶性ガラス粉末に対し、樹脂バインダーや有機溶剤等を含むビークルを添加して混練してガラスペーストを作製し、得られたガラスペーストをPET(ポリエチレンテレフタレート)フィルム等の基材上に、ドクターブレードによりシート成形することにより各グリーンシートを得る。グリーンシートの厚みは、目的とするガラスセラミック層2やバリア層3の厚みに応じて適宜選択すればよいが、通常は100〜250μm程度、さらには120〜200μm程度である。必要に応じて、各グリーンシートに機械的加工を施して、導体や電極を形成するためのスルーホールを設けてもよい。
次に、得られたガラスセラミック層用グリーンシート2’とバリア層用グリーンシート3’を積層して積層体を得る。ここで、加熱プレスで各グリーンシートを熱圧着することにより、各層の密着性を高めることが好ましい。図2の(a)では、ガラスセラミック層用グリーンシート2’を3枚積層し、その両面にバリア層用グリーンシート3’を1枚ずつ積層して積層体1’を作製している。ガラスセラミック層用グリーンシート2’の積層枚数は目的とするガラスセラミック層2の厚みに応じて適宜選択すればよいが、通常、2〜10枚、さらには3〜7枚である。バリア層用グリーンシート3’の積層枚数は1枚でよいが、2枚以上積層してもよい。
続いて、積層体1’を一対の拘束シート4の間に挟持した状態で焼成する(図2の(b))。これにより、ガラスセラミック層用グリーンシート2’及びバリア層用グリーンシート3’が、それぞれガラスセラミック層2及びバリア層(非晶質ガラス層)3となる。このようにして、ガラスセラミック層2の両主面にバリア層3が形成されてなるガラスセラミック誘電体1を得る(図2の(c))。
拘束シート4は、焼成時における積層体1’の面方向の収縮を抑制する役割を果たす。拘束シート4としては、例えばアルミナ粉末等のセラミック粉末を含むグリーンシートを使用することができる。なお、焼成後に拘束シート4を除去した際、拘束シート4に含まれるセラミック粉末がバリア層3の表面に付着する場合があるが、当該セラミック粉末はガラスセラミック誘電体1の誘電損失等の特性にほとんど影響を与えないため、必ずしも研磨等により除去する必要はない。
焼成温度は、ガラスセラミック層用グリーンシート2’に含まれる結晶性ガラス粉末が十分結晶化する温度であることが好ましい。具体的には、焼成温度は結晶性ガラス粉末の結晶化温度以上、さらには(結晶性ガラス粉末の結晶化開始温度+50℃)以上、特に(結晶性ガラス粉末の結晶化開始温度+100℃)以上であることが好ましい(焼成条件A)。このようにすれば、所望の誘電損失等の特性を満たすガラスセラミック誘電体1を得ることが可能となる。
別の観点では、焼成温度は、バリア層用グリーンシート3’に含まれる非結晶性ガラス粉末が十分に軟化流動して焼結する温度であることが好ましい。具体的には、焼成温度は非結晶性ガラス粉末の軟化点以上、さらには(非結晶性ガラス粉末の軟化点+50℃)以上、特に(非結晶性ガラス粉末の軟化点+100℃)以上であることが好ましい(焼成条件B)。このようにすれば、所望の特性を有するバリア層3が形成されてなるガラスセラミック誘電体1を得ることが可能となる。
焼成温度は上記の焼成条件A及び焼成条件Bの両方を満たすことが好ましい。これにより、所望の特性を有するガラスセラミック誘電体1を得ることが可能となる。なお、具体的な焼成温度としては、800〜1000℃、800〜950℃、特に850〜900℃であることが好ましい。
なお、得られたガラスセラミック誘電体1におけるバリア層3の表面に、メッキ処理を施して金属配線(図示せず)を形成することにより回路基板を得る。
以下、本発明を実施例に基づいて説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
(a)ガラスセラミック層用グリーンシートの作製
ガラス組成として質量%で、SiO 43.4%、Al 4%、BaO 28%、CaO 10%、MgO 14.5%、CuO 0.1%となるように原料粉末を調製し、1550℃で溶融後、成形、冷却することにより結晶性ガラスを作製した。得られた結晶性ガラスを粉砕し、平均粒子径D50が2μmの結晶性ガラス粉末(結晶化開始温度890℃)を作製した。
結晶性ガラス粉末60質量部、及び、平均粒子径が2μmであるアルミナ粉末40質量部を含む混合粉末に対して、ポリビニルブチラール(PVB)を15質量部、フタル酸ベンジルブチルを3質量部、トルエン50質量部を混合、混練したのち、ドクターブレード法により、厚みが150μmのガラスセラミック層用グリーンシートを得た。
(b)バリア層(非晶質ガラス層)用グリーンシートの作製
ガラス組成として質量%で、SiO 50%、B 5%、Al 6%、ZnO 2%、CaO 12%、BaO 25%となるように原料粉末を調製し、1200〜1700℃で溶融後、成形、冷却することにより非結晶性ガラスを作製した。得られた非結晶性ガラスを粉砕し、平均粒子径D50が2μmの非結晶性ガラス粉末(軟化点850℃)を作製した。
非結晶性ガラス粉末100質量部に対して、ポリビニルブチラール(PVB)を15質量部、フタル酸ベンジルブチルを3質量部、トルエン50質量部を混合、混練したのち、ドクターブレード法により、厚みが150μmのバリア層用グリーンシートを得た。
(c)ガラスセラミック誘電体の作製
上記で得られた各グリーンシートを30mm×30mmに切断した。ガラスセラミック層用グリーンシートを3枚積層し、その両表面にバリア層用グリーンシートを積層し、加熱プレスして熱圧着することにより積層体を得た。得られた積層体を、拘束シートである一対のアルミナグリーンシートの間に挟持した状態で、900℃で20分間焼成した。これにより、ガラスセラミック層(厚み300μm)の両主面にバリア層(非晶質ガラス層)(厚み100μm)が形成されてなるガラスセラミック誘電体を得た。なお、ガラスセラミック層における析出結晶を、粉末X線回折装置(株式会社リガク RINT2100)によって同定したところ、ディオプサイドとバリウム長石が析出していることが確認された。
(d)耐酸性の評価
上記で得られたガラスセラミック誘電体を、超音波槽内に準備した10質量%の希釈塩酸に浸漬し、25℃で20分間超音波振動下で保持した後、純水で十分に洗浄し、110℃で30分間乾燥した。ガラスセラミック誘電体について、浸漬前後での質量変化を測定したところ、質量減少は0.1質量%以下であった。また、試料表面を走査型電子顕微鏡により観察したところ、浸漬前後で変質は見られなかった。
(実施例2)
(a)ガラスセラミック層用グリーンシートの作製
実施例1と同様にして、厚みが150μmのガラスセラミック層用グリーンシートを得た。
(b)バリア層(非晶質ガラス層)用グリーンシートの作製
ガラス組成として質量%で、SiO 43%、B 5%、Al 6%、ZnO 7%、CaO 8%、SrO 8%、BaO 23%となるように原料粉末を調製し、1200〜1700℃で溶融後、成形、冷却することにより非結晶性ガラスを作製した。得られた非結晶性ガラスを粉砕し、平均粒子径D50が1.5μmの非結晶性ガラス粉末(軟化点800℃)を作製した。
非結晶性ガラス粉末100質量部に対して、ポリビニルブチラール(PVB)を15質量部、フタル酸ベンジルブチルを3質量部、トルエン50質量部を混合、混練したのち、ドクターブレード法により、厚みが150μmの非晶質ガラス層用グリーンシートを得た。
(c)ガラスセラミック誘電体の作製
上記で得られた各グリーンシートを使用して、実施例1と同様にして、ガラスセラミック層(厚み300μm)の両主面にバリア層(非晶質ガラス層)(厚み100μm)が形成されてなるガラスセラミック誘電体を得た。なお、ガラスセラミック層における析出結晶を、粉末X線回折装置(株式会社リガク RINT2100)によって同定したところ、ディオプサイドとバリウム長石が析出していることが確認された。
(d)耐酸性の評価
上記で得られたガラスセラミック誘電体について、実施例1と同様にして耐酸性の評価を行ったところ、質量減少は0.1質量%以下であった。また、浸漬前後で試料表面に変質は見られなかった。
(比較例)
上記で得られたガラスセラミック層用グリーンシートを3枚積層し、加熱プレスして熱圧着することにより積層体を得た。得られた積層体を、拘束シートである一対のアルミナグリーンシートの間に挟持した状態で、900℃で20分間焼成した。これにより、ガラスセラミック層(厚み300μm)のみからなるガラスセラミック誘電体を得た。
実施例1と同様にして耐酸性の評価を行ったところ、質量減少は4質量%であった。また、耐酸性評価後、試料表面にはガラス成分の溶出による空隙が多数見られた。
実施例と比較例の耐酸性の評価結果から、本発明のガラスセラミック誘電体はガラスセラミック層の表面にバリア層(非晶質ガラス層)が形成されていることにより耐酸性に優れていることがわかる。そのため、メッキ処理により金属配線を形成した際に、ガラスセラミック層の変質が抑制され、結果として誘電損失等の特性が低下しにくいと考えられる。
本発明のガラスセラミック誘電体は、マイクロ波用等の回路基板等に好適である。
1 ガラスセラミック誘電体
1’ 積層体
2 ガラスセラミック層
2’ ガラスセラミック層用グリーンシート
3 バリア層
3’ バリア層用グリーンシート
4 拘束シート

Claims (14)

  1. ガラスセラミック層と、その主面に形成されてなるバリア層と、を備えることを特徴とするガラスセラミック誘電体。
  2. ガラスセラミック層の両主面にバリア層が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のガラスセラミック誘電体。
  3. バリア層が無機材料からなることを特徴とする請求項1または2に記載のガラスセラミック誘電体。
  4. バリア層が非晶質ガラスからなることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のガラスセラミック誘電体。
  5. 非晶質ガラスが、ガラス組成として質量%で、SiO 40%以上、B 15%以下含有することを特徴とする請求項4に記載のガラスセラミック誘電体。
  6. 非晶質ガラスが、実質的にアルカリ金属成分を含有しないことを特徴とする請求項4または5に記載のガラスセラミック誘電体。
  7. ガラスセラミック層が、結晶性ガラス粉末を含む粉末の焼結体からなることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のガラスセラミック誘電体。
  8. 結晶性ガラス粉末が、質量%で、SiO 20〜65%、CaO 3〜25%、MgO 7〜30%、Al 0〜20%、BaO 5〜40%を含有し、かつ質量比で、1≦SiO/BaO≦4の関係を満たすことを特徴とする請求項7に記載のガラスセラミック誘電体。
  9. ガラスセラミック層が、結晶性ガラス粉末 30〜100質量%、フィラー粉末 0〜70質量%を含む粉末の焼結体からなることを特徴とする請求項7または8に記載のガラスセラミック誘電体。
  10. フィラー粉末がAl成分を含むことを特徴とする請求項9に記載のガラスセラミック誘電体。
  11. ガラスセラミック層が、ディオプサイド結晶及び長石結晶を含有することを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載のガラスセラミック誘電体。
  12. 回路基板用として用いられることを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載のガラスセラミック誘電体。
  13. 請求項12に記載のガラスセラミック誘電体におけるバリア層の表面に金属配線が形成されていることを特徴とする回路基板。
  14. 請求項4〜12のいずれかに記載のガラスセラミック誘電体を製造するための方法であって、
    結晶性ガラス粉末を含有するガラスセラミック層用グリーンシートと、非結晶性ガラス粉末を含有するバリア層用グリーンシートを準備する工程、
    ガラスセラミック層用グリーンシートとバリア層用グリーンシートを積層して積層体を得る工程、及び、
    積層体を焼成する工程、
    を備えることを特徴とするガラスセラミック誘電体の製造方法。
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