JP2019160938A - 磁気記憶装置及びその製造方法 - Google Patents

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康幸 園田
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Abstract

【課題】 電気的ショート不良を低減することが可能な磁気記憶装置を提供する。【解決手段】 実施形態に係る磁気記憶装置は、下部構造10と、下部構造上に設けられ、可変の磁化方向を有する第1の磁性層21と、固定された磁化方向を有する第2の磁性層22と、第1の磁性層と第2の磁性層との間に設けられた非磁性層23とを含む積層構造20と、積層構造の側壁に沿って設けられ、その上端が非磁性層の上面よりも低く位置する第1の側壁絶縁層41とを備える。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、磁気記憶装置(magnetic memory device)に関する。
半導体基板上に磁気抵抗効果素子(magnetoresistive element)及びMOSトランジスタが集積化された磁気記憶装置(半導体集積回路装置)が提案されている。
上述した磁気抵抗効果素子の積層構造(積層パターン)は、磁性層を含む積層膜(stacked film)をエッチングすることで形成される。
しかしながら、エッチングされた金属材料が積層構造の側壁に再付着(redeposition)し、電気的ショート不良(electrical short failure)が生じるという問題がある。
米国特許出願公開第2016/0380028号明細書
電気的ショート不良を低減することが可能な磁気記憶装置を提供する。
実施形態に係る磁気記憶装置は、下部構造と、前記下部構造上に設けられ、可変の磁化方向を有する第1の磁性層と、固定された磁化方向を有する第2の磁性層と、前記第1の磁性層と前記第2の磁性層との間に設けられた非磁性層と、を含む積層構造と、前記積層構造の側壁に沿って設けられ、その上端が前記非磁性層の上面よりも低く位置する第1の側壁絶縁層と、を備える。
実施形態に係る磁気記憶装置の構成を模式的に示した断面図である。 実施形態に係る磁気記憶装置の製造方法の一部を模式的に示した断面図である。 実施形態に係る磁気記憶装置の製造方法の一部を模式的に示した断面図である。 実施形態に係る磁気記憶装置の製造方法の一部を模式的に示した断面図である。 実施形態に係る磁気記憶装置の製造方法の一部を模式的に示した断面図である。 実施形態に係る磁気記憶装置の製造方法の一部を模式的に示した断面図である。 実施形態に係る磁気記憶装置の変更例の構成を模式的に示した断面図である。 実施形態の磁気抵抗効果素子が適用される半導体集積回路装置の一般的な構成の一例を模式的に示した断面図である。
以下、図面を参照して実施形態を説明する。
図1は、実施形態に係る磁気記憶装置(半導体集積回路装置)の構成を模式的に示した断面図である。
下部構造10は、半導体基板(図示せず)、MOSトランジスタ(図示せず)、層間絶縁膜11及び下部電極(bottom electrode)12等を含んでいる。MOSトランジスタは、半導体基板の表面領域に設けられている。下部電極12は、層間絶縁膜11内に設けられ、MOSトランジスタと後述する磁気抵抗効果素子(magnetoresistive element)とを電気的に接続している。
下部構造10上には、磁気抵抗効果素子用の積層構造(stacked structure)20が設けられている。なお、磁気抵抗効果素子は、MTJ(magnetic tunnel junction)素子とも呼ばれる。
積層構造20は、第1の磁性層としての記憶層(storage layer)21と、第2の磁性層としての参照層(reference layer)22と、非磁性層(nonmagnetic layer)としてのトンネルバリア層23と、第3の磁性層としてのシフトキャンセリング層24と、下地層(under layer)25と、キャップ層26と、中間層(intermediate layer)27と、を含んでいる。
記憶層(第1の磁性層)21は、垂直磁化(perpendicular magnetization)を有する(主面に対して垂直な磁化方向を有する)強磁性層(ferromagnetic layer)であり、可変の磁化方向(variable magnetization direction)を有している。本実施形態では、記憶層21は、CoFeB、FeB或いはMgFeO等で形成されている。
参照層(第2の磁性層)22は、垂直磁化を有する強磁性層であり、固定された磁化方向(fixed magnetization direction)を有している。参照層22は、第1の層部分22a及び第2の層部分22bを含んでいる。本実施形態では、第1の層部分22aは、CoFeB、FeB或いはMgFeO等で形成されている。第2の層部分22bは、コバルト(Co)と、プラチナ(Pt)、ニッケル(Ni)及びパラジウム(Pd)から選択された少なくとも1つの元素とを含有している。本実施形態では、第2の層部分22bは、Co/Pt、Co/Ni或いはCo/Pd等の人工格子(artificial lattice)で形成されている。
なお、磁化方向が可変とは、所定の書き込み電流に対して磁化方向が変わることを表し、磁化方向が固定とは、所定の書き込み電流に対して磁化方向が変わらないことを表している。
トンネルバリア層(非磁性層)23は、記憶層21と参照層22との間に設けられた絶縁層である。本実施形態では、トンネルバリア層23は、MgO或いはAlO等で形成されている。トンネルバリア層23には、Al,Si,Be,Mg,Ca,Sr,Ba,Sc,Y,La,Zr,Hf等の元素の窒化物を用いてもよい。
シフトキャンセリング層(第3の磁性層)24は、垂直磁化を有する強磁性層であり、参照層22の磁化方向に対して反平行(antiparallel)な固定された磁化方向を有している。シフトキャンセリング層24を設けることにより、参照層22から記憶層21に印加される磁界をキャンセルすることが可能である。シフトキャンセリング層24は、コバルト(Co)と、プラチナ(Pt)、ニッケル(Ni)及びパラジウム(Pd)から選択された少なくとも1つの元素とを含有している。本実施形態では、シフトキャンセリング層24は、Co/Pt、Co/Ni或いはCo/Pd等の人工格子で形成されている。
上述したことからわかるように、本実施形態では、参照層22が下部構造10とトンネルバリア層23との間に設けられており、シフトキャンセリング層24が下部構造10と参照層22との間に設けられている。したがって、記憶層21が、参照層22及びシフトキャンセリング層24よりも上層側に設けられている。
下地層25は、下部電極12上に設けられ、第1の層部分25a及び第2の層部分25bを含んでいる。第1の層部分25aは、酸化され難い酸化困難金属(hardly oxidizable metal)、例えば、W、Ta、Ru、Ti等を含有する。第1の層部分25aは、TaNやTiN等の化合物でもよい。第2の層部分25bは、第1の層部分25aに用いる酸化困難金属よりも酸化され易い酸化容易金属(easily oxidizable metal)、例えば、Al、Be、Mg、Ca、Sr、Hf、Ba、Sc、Y、La及びZrから選択された少なくとも1つの元素を含有している。第2の層部分25bは、例えば、HfB、MgAlB、HfAlB、ScAlB、ScHfB、HfMgB等で形成されている。
酸化困難金属及び酸化容易金属は、例えば、標準電極電位(standard electrode potential)により決めることができる。すなわち、第2の層部分25b内の第2の金属が第1の層部分25a内の第1の金属よりも低い標準電極電位を有するとき、第2の金属は酸化容易金属と定義することができる。また、第1の層部分25a内の第1の金属が第2の層部分25b内の第2の金属よりも高い標準電極電位を有するとき、第1の金属は酸化困難金属と定義することができる。
キャップ層26は、記憶層21とハードマスク層30との間に設けられ、所定の金属材料を用いて形成されている。例えば、窒素化合物又は酸素化合物、さらにはこれらの化合物で形成されていてもよい。また、記憶層21とキャップ層26との間には中間層27が設けられている。
積層構造20上に設けられたハードマスク層30は、積層構造20のパターンをIBE(ion beam etching)によって形成する際のエッチングマスクとして用いられる。
積層構造20の側壁上には、第1の側壁絶縁層41が設けられている。第1の側壁絶縁層41は積層構造20の側壁に沿って設けられ、第1の側壁絶縁層41の上端はトンネルバリア層23の上面よりも低く位置している。本実施形態では、第1の側壁絶縁層41の上端は、トンネルバリア層23の下面よりも低く位置している。また、本実施形態では、第1の側壁絶縁層41の上端は、参照層22の下面よりも高く位置している。より具体的には、第1の側壁絶縁層41の上端は、参照層22の第1の層部分22aの下面よりも高く位置している。第1の側壁絶縁層41は、窒化物或いは酸化物等の絶縁物で形成されている。後述するように、第1の側壁絶縁層41は、主としてIBEに対する保護膜として機能する。
積層構造20の側壁上には、第2の側壁絶縁層42が設けられている。第2の側壁絶縁層42は積層構造20の側壁に沿って設けられ、第1の側壁絶縁層41を覆っている。本実施形態では、第2の側壁絶縁層42は、積層構造20の側壁全体及びハードマスク層30の側壁全体を覆っている。具体的には、第2の側壁絶縁層42は、シリコン窒化物(SiN)層、アルミニウム窒化物(AlN)層、或いはハフニウム窒化物(HfN)層等の窒化物層で形成されている。第2の側壁絶縁層42は、主として磁気抵抗効果素子を保護するための保護膜として機能する。
積層構造20と第1の側壁絶縁層41との間には、酸化困難金属の再付着層(第1の再付着層)43が介在している。再付着層43は積層構造20の側壁に沿って設けられており、再付着層43の上端の高さ方向の位置は、第1の側壁絶縁層41の上端の高さ方向の位置と実質的に同じである。再付着層43は、積層構造20のパターンをIBEによって形成する際に、積層構造20の側壁に再付着する層である。したがって、再付着層43には、積層構造20に含有された金属元素と同一の金属元素が含有されている。例えば、再付着層43には、酸化困難金属等が含有されている。
積層構造20の側壁の第1の側壁絶縁層41の上端よりも高く位置する部分上には、再付着層が設けられていない、或いは、第1の再付着層43よりも薄い第2の再付着層(図示せず)が設けられている。
積層構造20、ハードマスク層30、第1の側壁絶縁層41、第2の側壁絶縁層42及び第1の再付着層43を含む構造は、層間絶縁膜51で覆われている。層間絶縁膜51及び第2の側壁絶縁層42にはホールが形成されており、このホール内には上部電極(top electrode)52が設けられている。上部電極52によって、磁気抵抗効果素子とビット線(図示せず)とが電気的に接続されている。
上述した磁気抵抗効果素子は、垂直磁化(perpendicular magnetization)を有するSTT(spin transfer torque)型の磁気抵抗効果素子である。すなわち、記憶層21、参照層22及びシフトキャンセリング層24はいずれも、それぞれの主面に対して垂直な磁化方向を有している。
また、上述した磁気抵抗効果素子用の積層構造20の抵抗は、記憶層21の磁化方向が参照層22の磁化方向に対して平行であるときの方が、記憶層21の磁化方向が参照層22の磁化方向に対して反平行であるときよりも低い。すなわち、記憶層21の磁化方向が参照層22の磁化方向に対して平行である場合には、積層構造20は低抵抗状態を示し、記憶層21の磁化方向が参照層22の磁化方向に対して反平行である場合には、積層構造20は高抵抗状態を示す。したがって、磁気抵抗効果素子は、抵抗状態(低抵抗状態及び高抵抗状態)に応じて2値(binary)データ(0又は1)を記憶することができる。また、磁気抵抗効果素子の抵抗状態は、磁気抵抗効果素子(積層構造20)を流れる書き込み電流の方向に応じて設定することができる。
次に、本実施形態に係る磁気記憶装置(半導体集積回路装置)の製造方法を、図2〜図6及び図1を参照して説明する。
まず、図2に示すように、半導体基板(図示せず)、MOSトランジスタ(図示せず)、層間絶縁膜11及び下部電極12等を含む下部構造10を形成する。
次に、下部構造10上に、主としてスパッタリングによって積層膜20Sを形成する。具体的には、下部構造10上に、下地層25(第1の層部分25a及び第2の層部分25b)、シフトキャンセリング層24、参照層22(第1の層部分22a及び第2の層部分22b)、トンネルバリア層23、記憶層21、中間層27及びキャップ層26を順次、堆積する。続いて、積層膜20Sをアニールする。これにより、積層膜20Sに含まれる層が結晶化される。
次に、積層膜20S上に、リソグラフィ及びエッチングによってハードマスク層30のパターンを形成する。
次に、図3に示すように、積層膜20Sをパターニングして積層構造20を形成する。具体的には、ハードマスク層30をエッチングマスクとして用い、積層膜20Sが設けられた半導体ウェハをその中心軸を回転軸として回転させながら、IBEによって積層膜20Sをパターニングする。具体的には、イオンビームの入射角θ(下部構造10の主面に対する入射角、すなわち、下部構造10の主面に対して垂直な方向とイオンビームとのなす角度)を変えながらイオンビームを積層膜20Sに照射する。例えば、IBEのスタート時点t0から時刻t1までは30度よりも大きい入射角でイオンビームを照射し、時刻t1から時刻t2までは30度よりも小さい入射角でイオンビームを照射し、時点t2から時刻t3までは30度よりも大きい入射角でイオンビームを照射する。
本パターニング工程において、積層構造20の側壁に酸化困難金属の再付着層43aが形成される。すなわち、積層構造20(積層膜20S)に含有された金属元素と同一の金属元素を含有する導電性の再付着層43aが形成される。また、IBEによってハードマスク層30もエッチングされるため、ハードマスク層30の厚さが減少する。
次に、図4に示すように、導電性の再付着層43aを酸化して、再付着層43を絶縁化する。続いて、積層構造20の側壁に沿って第1の側壁絶縁層41を形成する。第1の側壁絶縁層41は、少なくとも積層構造20の側壁面に沿って形成されればよいが、実際には、ハードマスク層30の上面、ハードマスク層30の側壁面、積層構造20の側壁面及び下部構造10の上面に沿って形成される。第1の側壁絶縁層41には、例えば、窒化物或いは酸化物等を用いる。再付着層43は、第1の側壁絶縁層41によって覆われる。
次に、図5に示すように、積層構造20が設けられた半導体ウェハをその中心軸を回転軸として回転させながら、IBEによって第1の側壁絶縁層41をエッチングする。具体的には、30度よりも小さい第1の入射角θ1(下部構造10の主面に対する入射角)でイオンビームを第1の側壁絶縁層41に照射する。その結果、積層構造20の側壁に沿って形成された第1の側壁絶縁層41の上端が後退する。このIBE工程により、ハードマスク層30の上面、ハードマスク層30の側面及び下部構造10の上面に形成された第1の側壁絶縁層41も除去される。また、このIBE工程により、第1の側壁絶縁層41の上端を後退させることで露出した再付着層43もエッチングされ、積層構造20の側壁に沿って形成された再付着層43の上端も後退する。
本IBE工程(第1の入射角θ1でのIBE工程)では、本IBE工程が終了した時点で第1の側壁絶縁層41の上端及び再付着層43の上端がトンネルバリア層23の上面よりも高く位置するように、IBE工程を制御する。本実施形態では、本IBE工程が終了した時点で、第1の側壁絶縁層41の上端及び再付着層43の上端が記憶層21の上面よりも高く位置するように、IBE工程を制御している。
次に、図6に示すように、IBEの下部構造10の主面に対する入射角を変えて、第1の側壁絶縁層41をエッチングする。具体的には、第1の入射角θ1よりも大きい第2の入射角θ2(下部構造10の主面に対する入射角)でイオンビームを第1の側壁絶縁層41に照射する。より具体的には、30度よりも大きい第2の入射角θ2で第1の側壁絶縁層41にイオンビームを照射する。その結果、積層構造20の側壁に沿って形成された第1の側壁絶縁層41の上端がさらに後退する。このIBE工程により、第1の側壁絶縁層41の上端をさらに後退させることでさらに露出した再付着層43もエッチングされ、積層構造20の側壁に沿って形成された再付着層43の上端もさらに後退する。
本IBE工程(第2の入射角θ2でのIBE工程)では、本IBE工程が終了した時点で第1の側壁絶縁層41の上端及び再付着層43の上端がトンネルバリア層23の上面よりも低く位置するように、IBE工程を制御する。より好ましくは、本IBE工程が終了した時点で、第1の側壁絶縁層41の上端及び再付着層43の上端がトンネルバリア層23の下面よりも低く位置するように、IBE工程を制御する。具体的には、第1の側壁絶縁層41の上端及び再付着層43の上端が参照層22の下面と上面との間に位置するように、IBE工程を制御している。本実施形態では、第1の側壁絶縁層41の上端及び再付着層43の上端がトンネルバリア層23の下面よりも低くなった直後に、IBEを終了させている。
第2の入射角θ2は、以下のようにして決められる。図6に示すように、互いに最隣接するハードマスク層30間のスペース幅をSとする。また、トンネルバリア層23の上面からハードマスク層30の上面までの高さをH1とし、トンネルバリア層23の下面からハードマスク層30の上面までの高さをH2とする。このとき、「tanθ2<S/H1」であることが好ましく、「tanθ2<S/H2」であることがより好ましい。以下、説明を加える。
IBEによって複数の積層構造20を形成する場合、いわゆるシャドウ効果(shadow effect)によってイオンビームが遮られる領域(シャドウ領域)が生じ得る。シャドウ領域は、イオンビームの角度に依存する。具体的には、イオンビームの入射角が大きくなるにしたがって、シャドウ領域は大きくなる。幾何学的に考えると、理論上は、「tanθ2=S/H1」の場合には、トンネルバリア層23の上面よりも低い位置にシャドウ領域が生じる。したがって、「tanθ2<S/H1」とすることで、トンネルバリア層23の上面よりも高い位置にはシャドウ領域が生じず、少なくともトンネルバリア層23の上面に対応する位置までは確実に第1の側壁絶縁層41及び再付着層43をエッチングすることができる。また、「tanθ2<S/H2」とすることで、トンネルバリア層23の下面に対応する位置までは確実に第1の側壁絶縁層41及び再付着層43をエッチングすることができる。
ただし、入射角θ2が小さすぎる(tanθ2が小さすぎる)と、第1の側壁絶縁層41の上端及び再付着層43の上端を、IBEの終了時点で適切な位置に設定することが難しくなる。したがって、入射角θ2には適切な下限が存在する。例えば、第1の側壁絶縁層41の上端及び再付着層43の上端が参照層22の下面と上面との間に位置するように制御する場合には、「S/H3<tanθ2<S/H2」となるように入射角θ2を設定する。ただし、H3は参照層22の下面からハードマスク層30の上面までの高さである。
上述したように、第1の入射角θ1でIBEを行った後、第1の入射角θ1よりも大きい第2の入射角θ2でIBEを行うことで、以下に述べるように、酸化困難金属を含有する再付着層43を的確に除去することができ、電気的ショート不良を抑制することができる。
図5の工程では、相対的に小さな第1の入射角θ1でIBEが行われる。そのため、積層構造20の側壁上において、第1の側壁絶縁層41の上端及び再付着層43の上端を的確に後退させることができる。ただし、相対的に小さな第1の入射角θ1でIBEが行われるため、該IBEによって積層構造20の側壁上に形成された再付着層を完全に除去することはできない。図6の工程では、相対的に大きな第2の入射角θ2でIBEが行われる。そのため、図5の工程で積層構造20の側壁上に形成された再付着層を効率的に除去することが可能である。また、シャドウ効果を考慮して第2の入射角θ2を的確に設定することで、第1の側壁絶縁層41の上端及び再付着層43の上端を、トンネルバリア層23の上面よりも低い(好ましくは、トンネルバリア層23の下面よりも低い)所望の適切な位置に設定することが可能である。したがって、トンネルバリア層23の側壁上の再付着層に起因する電気的ショート不良(記憶層21と参照層22との間の電気的ショート不良)を効果的に抑制することができる。
なお、第1の側壁絶縁層41の上端及び再付着層43の上端がトンネルバリア層23の下面よりも低くなるようにIBEを制御した場合には、トンネルバリア層23の側壁上全体から再付着層を除去することができるため、記憶層21と参照層22との間の電気的ショート不良をより確実に抑制することが可能である。
以上のようにして図6の工程を終了した後、図1に示すように、第1の側壁絶縁層41を覆う第2の側壁絶縁層42を積層構造20の側壁に沿って形成する。より具体的には、第2の側壁絶縁層42は、ハードマスク層30の上面、ハードマスク層30の側壁面、積層構造20の側壁面及び下部構造10の上面に沿って形成される。
次に、積層構造20、ハードマスク層30、第1の側壁絶縁層41、第2の側壁絶縁層42及び第1の再付着層43を含む構造を覆うように層間絶縁膜51を形成する。続いて、層間絶縁膜51及び第2の側壁絶縁層42に、ハードマスク層30に達するホールを形成する。さらに、このホール内に上部電極52を形成する。
その後の工程は図示しないが、層間絶縁膜51上に上部電極52に接続されるビット線を形成する工程等を行うことで、磁気記憶装置が形成される。
以上のように、本実施形態では、積層構造20の側壁に沿って形成された第1の側壁絶縁層41の上端を後退させて、第1の側壁絶縁層41の上端及び再付着層43の上端をトンネルバリア層(非磁性層)23の上面(より好ましくは、下面)よりも低く位置させるようにしている。このように、第1の側壁絶縁層41の上端を適切な位置まで後退させることにより、トンネルバリア層23の側壁上の再付着層に起因する電気的ショート不良を効果的に抑制することができる。その結果、優れた特性及び信頼性を有する磁気抵抗効果素子を得ることが可能となる。
特に、本実施形態では、参照層22が下部構造10とトンネルバリア層23との間に設けられており、シフトキャンセリング層24が下部構造10と参照層22との間に設けられている。すなわち、トンネルバリア層23の下側に参照層22及びシフトキャンセリング層24が設けられている。一般的に、参照層22及びシフトキャンセリング層24は記憶層21よりも厚い。そのため、IBEによって積層構造20のパターンを形成する際に、トンネルバリア層23をエッチングした後に膜厚の厚い参照層22及びシフトキャンセリング層24をエッチングしなければならず、トンネルバリア層23の側壁上に導電性の再付着層が付着しやすい。また、参照層22及びシフトキャンセリング層24には、酸化困難金属が含有されている場合もある。本実施形態の構成及び方法を用いることで、トンネルバリア層23の側壁上の再付着層を的確に除去することができ、電気的ショート不良を効果的に抑制することができる。
図7は、本実施形態の変更例に係る磁気記憶装置の構成を模式的に示した断面図である。なお、基本的な事項は上述した実施形態と同様であるため、上述した実施形態で説明した事項の説明は省略する。また、上述した実施形態で示した構成要素に対応する構成要素には、同一の参照番号を付している。
上述した実施形態では、参照層(第2の磁性層)22及びシフトキャンセリング層(第3の磁性層)24が、下部構造10とトンネルバリア層23(非磁性層)との間に設けられていた。本変更例では、記憶層(第1の磁性層)21が下部構造10とトンネルバリア層23(非磁性層)との間に設けられている。すなわち、本変更例では、積層構造20が、下地層25、記憶層21、トンネルバリア層23、参照層22、シフトキャンセリング層24及びキャップ層26の順序で積層されている。
本変更例でも、積層構造20の側壁上には、積層構造20の側壁に沿って第1の側壁絶縁層41が設けられている。本変更例でも、第1の側壁絶縁層41の上端は、トンネルバリア層23の上面よりも低く位置しており、より好ましくはトンネルバリア層23の下面よりも低く位置している。また、第1の側壁絶縁層41の上端は、記憶層21の下面よりも高く位置していることが好ましい。また、本変更例でも、積層構造20の側壁上には積層構造20の側壁に沿って第2の側壁絶縁層42が設けられており、第2の側壁絶縁層42は第1の側壁絶縁層41を覆っている。
基本的な製造方法も、上述した実施形態の製造方法と同様であり、図7に示した第1の側壁絶縁層41は以下のようにして形成される。まず、第1の側壁絶縁層41の上端及び再付着層43の上端がトンネルバリア層23の上面よりも高く位置するように、第1の入射角θ1でIBE工程を行う。続いて、第1の側壁絶縁層41の上端及び再付着層43の上端がトンネルバリア層23の上面よりも低く位置するように(より好ましくは、トンネルバリア層23の下面よりも低く位置するように)、第1の入射角θ1よりも大きい第2の入射角θ2でIBE工程を行う。具体的には、第1の側壁絶縁層41の上端及び再付着層43の上端が記憶層21の下面と上面との間に位置するように、IBE工程を行う。その結果、図7に示すような第1の側壁絶縁層41及び再付着層43が得られる。
なお、第1の実施形態の図1と同様にH1、H2、Sを定義し、H3を記憶層21の下面からハードマスク層30の上面までの高さと定義すると、「S/H3<tanθ2<S/H2」となるように入射角θ2を設定することが好ましい。
本変更例においても、上述した実施形態同様に、第1の側壁絶縁層41の上端及び再付着層43の上端の高さを適切な位置に設定することで、電気的ショート不良を効果的に抑制することができ、優れた特性及び信頼性を有する磁気抵抗効果素子を得ることが可能となる。
図8は、上述した実施形態で示した磁気抵抗効果素子が適用される半導体集積回路装置の一般的な構成の一例を模式的に示した断面図である。
半導体基板SUB内に、埋め込みゲート(buried gate)型のMOSトランジスタTRが形成されている。MOSトランジスタTRのゲート電極は、ワード線WLとして用いられる。MOSトランジスタTRのソース/ドレイン領域S/Dの一方には下部電極BECが接続され、ソース/ドレイン領域S/Dの他方にはソース線コンタクトSCが接続されている。
下部電極BEC上には磁気抵抗効果素子MTJが形成され、磁気抵抗効果素子MTJ上には上部電極TECが形成されている。上部電極TECにはビット線BLが接続されている。ソース線コンタクトSCにはソース線SLが接続されている。
上述した実施形態で説明したような磁気抵抗効果素子を図8に示したような半導体集積回路装置に適用することで、優れた半導体集積回路装置を得ることができる。
以下、上述した実施形態の内容を付記する。
[付記1]
下部構造と、
前記下部構造上に設けられ、可変の磁化方向を有する第1の磁性層と、固定された磁化方向を有する第2の磁性層と、前記第1の磁性層と前記第2の磁性層との間に設けられた非磁性層と、を含む積層構造と、
前記積層構造の側壁に沿って設けられ、その上端が前記非磁性層の上面よりも低く位置する第1の側壁絶縁層と、
を備えることを特徴とする磁気記憶装置。
[付記2]
前記第1の側壁絶縁層は、その上端が前記非磁性層の下面よりも低く位置する
ことを特徴とする付記1に記載の磁気記憶装置。
[付記3]
前記積層構造の側壁に沿って設けられ、前記第1の側壁絶縁層を覆う第2の側壁絶縁層をさらに備える
ことを特徴とする付記1に記載の磁気記憶装置。
[付記4]
前記第1の側壁絶縁層は、少なくともシリコン(Si)を含有する
ことを特徴とする付記1に記載の磁気記憶装置。
[付記5]
前記積層構造と前記第1の側壁絶縁層との間に介在し、前記積層構造に含有された金属元素と同一の金属元素を含有する第1の再付着層をさらに備える
ことを特徴とする付記1に記載の磁気記憶装置。
[付記6]
前記積層構造の側壁の前記第1の側壁絶縁層の上端よりも高く位置する部分上には、再付着層が設けられていない、或いは、前記第1の再付着層よりも薄い第2の再付着層が設けられている
ことを特徴とする付記5に記載の磁気記憶装置。
[付記7]
前記第1の再付着層は、酸化困難金属を含有する
ことを特徴とする付記5に記載の磁気記憶装置。
[付記8]
前記第2の磁性層は、前記下部構造と前記非磁性層との間に設けられている
ことを特徴とする付記1に記載の磁気記憶装置。
[付記9]
前記積層構造は、前記下部構造と前記第2の磁性層との間に設けられ、前記第2の磁性層の磁化方向に対して反平行な固定された磁化方向を有する第3の磁性層をさらに含む
ことを特徴とする付記8に記載の磁気記憶装置。
[付記10]
前記第1の磁性層は、前記下部構造と前記非磁性層との間に設けられている
ことを特徴とする付記1に記載の磁気記憶装置。
[付記11]
下部構造上に、可変の磁化方向を有する第1の磁性層と、固定された磁化方向を有する第2の磁性層と、前記第1の磁性層と前記第2の磁性層との間に設けられた非磁性層と、を含む積層膜を形成する工程と、
前記積層膜をパターニングして積層構造を形成する工程と、
前記積層構造の側壁に沿って第1の側壁絶縁層を形成する工程と、
前記積層構造の側壁に沿って形成された第1の側壁絶縁層の上端を後退させて、前記第1の側壁絶縁層の上端を前記非磁性層の上面よりも低く位置させる工程と、
を備えることを特徴とする磁気記憶装置の製造方法。
[付記12]
前記積層構造の側壁に沿って形成された第1の側壁絶縁層の上端を後退させて、前記第1の側壁絶縁層の上端を前記非磁性層の上面よりも低く位置させる工程は、前記積層構造の側壁に沿って形成された第1の側壁絶縁層の上端を後退させて、前記第1の側壁絶縁層の上端を前記非磁性層の下面よりも低く位置させる工程を含む
ことを特徴とする付記11に記載の磁気記憶装置の製造方法。
[付記13]
その上端が前記非磁性層の上面よりも低く位置する前記第1の側壁絶縁層を覆う第2の側壁絶縁層を前記積層構造の側壁に沿って形成する工程をさらに備える
ことを特徴とする付記11に記載の磁気記憶装置の製造方法。
[付記14]
前記積層膜をパターニングして積層構造を形成することで、前記積層構造の側壁に前記積層構造に含有された金属元素と同一の金属元素を含有する再付着層が形成される
ことを特徴とする付記11に記載の磁気記憶装置の製造方法。
[付記15]
前記積層構造の側壁に沿って形成された第1の側壁絶縁層の上端を後退させて、前記第1の側壁絶縁層の上端を前記非磁性層の上面よりも低く位置させる工程において、前記再付着層の上端が後退する
ことを特徴とする付記14に記載の磁気記憶装置の製造方法。
[付記16]
前記積層膜をパターニングして積層構造を形成する工程は、IBE(ion beam etching)によって行われる
ことを特徴とする付記11に記載の磁気記憶装置の製造方法。
[付記17]
前記積層構造の側壁に沿って形成された第1の側壁絶縁層の上端を後退させて、前記第1の側壁絶縁層の上端を前記非磁性層の上面よりも低く位置させる工程は、IBE(ion beam etching)によって行われる
ことを特徴とする付記11に記載の磁気記憶装置の製造方法。
[付記18]
前記積層構造の側壁に沿って形成された第1の側壁絶縁層の上端を後退させて、前記第1の側壁絶縁層の上端を前記非磁性層の上面よりも低く位置させる工程は、
前記下部構造の主面に対する第1の入射角でイオンビームを前記第1の側壁絶縁層に照射する工程と、
前記下部構造の主面に対する第2の入射角であって前記第1の入射角よりも大きい第2の入射角でイオンビームを前記第1の側壁絶縁層に照射する工程と、
を含む
ことを特徴とする付記11に記載の磁気記憶装置の製造方法。
[付記19]
前記第2の磁性層は、前記下部構造と前記非磁性層との間に設けられている
ことを特徴とする付記11に記載の磁気記憶装置の製造方法。
[付記20]
前記第1の磁性層は、前記下部構造と前記非磁性層との間に設けられている
ことを特徴とする付記11に記載の磁気記憶装置の製造方法。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10…下部構造 11…層間絶縁膜 12…下部電極
20…積層構造 21…記憶層(第1の磁性層)
22…参照層(第2の磁性層) 23…トンネルバリア層(非磁性層)
24…シフトキャンセリング層(第3の磁性層)
25…下地層 26…キャップ層 27…中間層
30…ハードマスク層
41…第1の側壁絶縁層 42…第2の側壁絶縁層
43…再付着層
51…層間絶縁膜 52…上部電極

Claims (8)

  1. 下部構造と、
    前記下部構造上に設けられ、可変の磁化方向を有する第1の磁性層と、固定された磁化方向を有する第2の磁性層と、前記第1の磁性層と前記第2の磁性層との間に設けられた非磁性層と、を含む積層構造と、
    前記積層構造の側壁に沿って設けられ、その上端が前記非磁性層の上面よりも低く位置する第1の側壁絶縁層と、
    を備えることを特徴とする磁気記憶装置。
  2. 前記積層構造の側壁に沿って設けられ、前記第1の側壁絶縁層を覆う第2の側壁絶縁層をさらに備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の磁気記憶装置。
  3. 前記積層構造と前記第1の側壁絶縁層との間に介在し、前記積層構造に含有された金属元素と同一の金属元素を含有する第1の再付着層をさらに備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の磁気記憶装置。
  4. 前記第2の磁性層は、前記下部構造と前記非磁性層との間に設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載の磁気記憶装置。
  5. 下部構造上に、可変の磁化方向を有する第1の磁性層と、固定された磁化方向を有する第2の磁性層と、前記第1の磁性層と前記第2の磁性層との間に設けられた非磁性層と、を含む積層膜を形成する工程と、
    前記積層膜をパターニングして積層構造を形成する工程と、
    前記積層構造の側壁に沿って第1の側壁絶縁層を形成する工程と、
    前記積層構造の側壁に沿って形成された第1の側壁絶縁層の上端を後退させて、前記第1の側壁絶縁層の上端を前記非磁性層の上面よりも低く位置させる工程と、
    を備えることを特徴とする磁気記憶装置の製造方法。
  6. 前記積層膜をパターニングして積層構造を形成することで、前記積層構造の側壁に前記積層構造に含有された金属元素と同一の金属元素を含有する再付着層が形成される
    ことを特徴とする請求項5に記載の磁気記憶装置の製造方法。
  7. 前記積層構造の側壁に沿って形成された第1の側壁絶縁層の上端を後退させて、前記第1の側壁絶縁層の上端を前記非磁性層の上面よりも低く位置させる工程は、IBE(ion beam etching)によって行われる
    ことを特徴とする請求項5に記載の磁気記憶装置の製造方法。
  8. 前記積層構造の側壁に沿って形成された第1の側壁絶縁層の上端を後退させて、前記第1の側壁絶縁層の上端を前記非磁性層の上面よりも低く位置させる工程は、
    前記下部構造の主面に対する第1の入射角でイオンビームを前記第1の側壁絶縁層に照射する工程と、
    前記下部構造の主面に対する第2の入射角であって前記第1の入射角よりも大きい第2の入射角でイオンビームを前記第1の側壁絶縁層に照射する工程と、
    を含む
    ことを特徴とする請求項5に記載の磁気記憶装置の製造方法。
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