JP2019156368A - シフト装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】シフト体と移動体との連絡が解除された際にシフト体が容易に移動する。【解決手段】シフト装置10では、ノブロア16にノブアッパ14が連絡されて、ノブアッパ14とノブロア16とが一体回転可能にされている。ここで、節度スプリング36の付勢力が節度ピン34を介してノブアッパ14の節度山に作用される。このため、ノブロア16へのノブアッパ14の連絡が解除された際に、ノブロア16に節度スプリング36の付勢力が作用することを制限でき、ノブロア16が容易に回転できる。【選択図】図1
Description
本発明は、シフト体が移動されてシフト体のシフト位置が変更されるシフト装置に関する。
下記特許文献1に記載のシフト装置では、ダイヤルノブと節度部材とが連絡されて一体回転可能にされており、節度部材を圧縮コイルばねが付勢して、節度部材が各シフトレンジに保持される。
ここで、このようなシフト装置では、ダイヤルノブと節度部材との連絡が解除された際に節度部材が容易に回転できるのが好ましい。
本発明は、上記事実を考慮し、シフト体と移動体との連絡が解除された際にシフト体が容易に移動できるシフト装置を得ることが目的である。
本発明の第1態様のシフト装置は、移動されてシフト位置が変更されるシフト体と、前記シフト体と連絡され、移動に伴い前記シフト体が移動されると共に、前記シフト体との連絡が解除可能にされる移動体と、前記移動体を付勢して前記シフト体がシフト位置に保持される付勢部材と、を備える。
本発明の第2態様のシフト装置は、本発明の第1態様のシフト装置において、前記シフト体と前記移動体とが移動垂直方向側に相対変位されて前記シフト体と前記移動体との連絡が解除される。
本発明の第3態様のシフト装置は、本発明の第1態様又は第2態様のシフト装置において、前記シフト体の移動が規制されて前記移動体の移動が規制される。
本発明の第4態様のシフト装置は、本発明の第1態様〜第3態様の何れか1つのシフト装置において、前記シフト体の移動範囲が規制されて前記移動体の移動範囲が規制される。
本発明の第5態様のシフト装置は、本発明の第1態様〜第4態様の何れか1つのシフト装置において、作動されることで前記シフト体と前記移動体との連絡が解除された状態で前記シフト体を移動させる作動機構を備える。
本発明の第1態様のシフト装置では、シフト体が移動されて、シフト体のシフト位置が変更される。また、シフト体と移動体とが連絡されており、移動体の移動に伴い、シフト体が移動される。
ここで、付勢部材が移動体を付勢して、シフト体がシフト位置に保持される。このため、シフト体と移動体との連絡が解除された際に、シフト体に付勢部材の付勢力が作用することを制限でき、シフト体が容易に移動できる。
本発明の第2態様のシフト装置では、シフト体と移動体とが移動垂直方向側に相対変位されて、シフト体と移動体との連絡が解除される。このため、シフト体と移動体との連絡を容易に解除できる。
本発明の第3態様のシフト装置では、シフト体の移動が規制されて、移動体の移動が規制される。このため、移動体の移動を容易に規制できる。
本発明の第4態様のシフト装置では、シフト体の移動範囲が規制されて、移動体の移動範囲が規制される。このため、移動体の移動範囲を容易に規制できる。
本発明の第5態様のシフト装置では、作動機構が作動されることで、シフト体と移動体との連絡が解除された状態で、作動機構がシフト体を移動させる。このため、作動機構の作動力を小さくできる。
図1には、本発明の実施形態に係るシフト装置10が分解斜視図にて示されており、図2には、シフト装置10が斜視図にて示されている。なお、シフト装置10の上方を矢印UPで示している。
本実施形態に係るシフト装置10は、車両(自動車)のコンソール(図示省略)に設置されて、車両の運転席(図示省略)の車両前側かつ車幅方向内側に配置されており、シフト装置10の上方は、車両の上方に向けられている。
図1に示す如く、シフト装置10には、支持体としての略直方体形箱状のケース12が設けられており、ケース12は、コンソール内に固定されている。ケース12の上側には、ケースアッパ12Aが設けられると共に、ケース12の下側には、ケースロア12Bが設けられており、ケース12は、ケースアッパ12Aとケースロア12Bとが組合わされて構成されている。
図1及び図2に示す如く、ケース12内には、移動体(操作体)としての略有底円筒状のノブアッパ14が支持されており、ノブアッパ14内は、下側に開放されている。ノブアッパ14は、上下方向(中心軸線)周りに正方向(図1等の矢印Aの方向、一側)及び逆方向(図1等の矢印Bの方向、他側)に回転(移動)可能にされており、ノブアッパ14の上下方向への移動は、規制されている。ノブアッパ14は、ケース12の上壁(ケースアッパ12Aの上壁)及びコンソールを回転可能に貫通されて、車室内に突出されており、ノブアッパ14は、車両の乗員(特に運転手)によって回転操作可能にされている。
ノブアッパ14の内周面の下部には、連絡部としての矩形柱状の連絡柱14A(図3参照)が複数一体に設けられており、複数の連絡柱14Aは、ノブアッパ14の周方向(回転方向)に等間隔に配置されると共に、それぞれノブアッパ14の径方向(回転径方向)内側に突出されている。
ノブアッパ14の周部の下面には、下記節度機構32を構成する節度部としての三角柱状の節度山14Bが複数形成されており、複数の節度山14Bは、ノブアッパ14の周方向に等間隔に配置されている。節度山14Bは、下側に突出されており、節度山14B間の空間は、下側に開放されている。
ケース12内には、ノブアッパ14の下側において、シフト体としての略有底円筒状のノブロア16が支持されており、ノブロア16は、ノブアッパ14と同軸上に配置されると共に、内部が下側に開放されている。ノブロア16は、上下方向(中心軸線)周りに回転(移動)可能にされており、ノブロア16は、上下方向に所定範囲で変位可能にされている。また、ノブロア16は、連絡付勢部材としての連絡スプリング18(圧縮コイルスプリング)により下側に付勢されている。
ノブロア16の上面には、略円柱状の突出柱20が同軸上に形成されており、突出柱20は、上側に突出されている。突出柱20の周面の上端部には、被連絡部としての矩形柱状の連絡突起20A(図3参照)が複数一体に設けられており、複数の連絡突起20Aは、ノブロア16の周方向に等間隔に配置されると共に、それぞれノブロア16の径方向外側に突出されている。連絡突起20Aは、ノブアッパ14の連絡柱14A間に挿入されてノブアッパ14の周方向において嵌合されており、これにより、ノブロア16にノブアッパ14が連絡されて、ノブアッパ14とノブロア16とが一体回転可能にされている。また、ノブアッパ14が回転されて、ノブロア16が回転されることで、ノブロア16が、逆方向側から正方向側に向けて、シフト位置としての「P」位置(パーキング位置、所定シフト位置)、「R」位置(リバース位置)、「N」位置(ニュートラル位置)、「D」位置(ドライブ位置)及び「M」位置(マニュアル位置)にこの順番で配置可能にされている。さらに、ノブアッパ14の節度山14Bのノブアッパ14周方向における配置間隔角度は、ノブロア16の周方向におけるシフト位置の配置間隔角度と同一にされている。
ノブロア16には、シフト検出機構としてのシフトセンサ22が機械的に接続されており、シフトセンサ22は、ノブロア16の回転位置を検出して、ノブロア16のシフト位置を検出する。シフトセンサ22は、車両の制御装置24に電気的に接続されており、制御装置24には、車両の自動変速機26(変速機)が電気的に接続されている。制御装置24は、シフトセンサ22が検出したノブロア16のシフト位置に基づき、自動変速機26のシフトレンジをノブロア16のシフト位置に対応するシフトレンジに変更する。また、制御装置24には、車両のブレーキ28が電気的に接続されており、ブレーキ28が乗員により操作されて、車両が制動される。
ノブロア16の周壁には、下記規制機構38を構成する被規制部としての略矩形状の規制孔30が貫通形成されており、規制孔30の正方向側の端面は、第1規制面30A(図3参照)にされると共に、規制孔30の逆方向側の端面は、第2規制面30Bにされている。規制孔30の下面には、正方向側部分において、略矩形板状の第1規制板30C(図6(A)参照)が一体に設けられており、第1規制板30Cは、上側に突出されると共に、第1規制面30Aから離間されている。規制孔30の下面には、逆方向側部分において、略矩形板状の第2規制板30Dが一体に設けられており、第2規制板30Dは、上側に突出されると共に、第1規制板30C及び第2規制面30Bから離間されている。規制孔30の下面には、逆方向側端部において、略矩形板状の第3規制板30Eが一体に設けられており、第3規制板30Eは、上側に突出されると共に、第2規制板30D及び第2規制面30Bと一体にされている。第1規制板30Cの上側への突出量と第2規制板30Dの上側への突出量とは、同一にされており、第3規制板30Eの上側への突出量は、第1規制板30Cの上側への突出量及び第2規制板30Dの上側への突出量に比し大きくされている。
ノブロア16の周壁の下端部には、規制孔30とは反対側の周方向位置において、長尺矩形状の配置孔16A(図5参照)が貫通形成されており、配置孔16Aは、下側に開放されると共に、ノブロア16の周方向に延伸されている。ノブロア16の周壁の下端部には、配置孔16Aの逆方向側において、変位部としての台形状の変位孔16B(図5参照)が貫通形成されており、変位孔16Bは、下側に開放されている。変位孔16Bの上面は、配置孔16Aの上面に連続されており、変位孔16Bの上面は、逆方向側へ向かうに従い下側へ向かう方向に傾斜されている。ノブロア16の周壁の下端部には、変位孔16Bの逆方向側において、作動部としての矩形状の作動孔16C(図5参照)が貫通形成されており、作動孔16Cは、下側に開放されると共に、上面が変位孔16Bの上面に連続されている。
ケース12内には、ノブアッパ14の周部の下側において、付勢機構としての節度機構32が設けられている。
節度機構32には、付勢部としての略円柱状の節度ピン34が一対設けられており、節度ピン34は、ケース12内に支持されて、ノブアッパ14の節度山14Bの下側に配置されている。一対の節度ピン34は、ノブアッパ14の中心軸線を挟んで互いに反対側に配置されており、節度ピン34は、上下方向に移動可能にされると共に、水平方向への移動を規制されている。また、節度ピン34の上面は、上側に凸状に湾曲されている。
節度ピン34の下側には、付勢部材としての節度スプリング36(圧縮コイルスプリング)が設けられており、節度スプリング36は、節度ピン34を上側に付勢している。
ノブロア16が各シフト位置に配置される際には、節度ピン34が節度スプリング36の付勢力によりノブアッパ14の節度山14B間に挿入されることで、ノブロア16が、ノブアッパ14を介して各シフト位置側に付勢されて、各シフト位置に保持される。ノブアッパ14が回転操作されることで、ノブロア16が回転されて、ノブロア16のシフト位置が変更される際には、節度山14Bが節度スプリング36の付勢力に抗して節度ピン34を乗越えることで、ノブアッパ14の回転操作に節度感が作用される。また、ノブロア16を各シフト位置に適切に保持するため、及び、ノブアッパ14の回転操作に適切な節度感を作用させるために、節度スプリング36の付勢力は、上記連絡スプリング18の付勢力に対し大きくされている(例えば5倍にされている)。
ケース12内には、規制機構38(ロック機構)が設けられている。
規制機構38には、略円筒状の支持筒40(図5参照)が設けられており、支持筒40は、ケース12内に固定されると共に、ノブロア16内に同軸上に配置されている。支持筒40には、矩形柱状の支持孔40Aが一対形成されており、一対の支持孔40Aは、支持筒40の周方向において互いに離間されている。支持孔40Aは、上下方向に延伸されており、支持孔40Aは、支持筒40の径方向外側及び上側に開放されている。
支持筒40の外側には、略矩形柱状の案内枠42(図5参照)が一対設けられており、一対の案内枠42は、それぞれケース12内に固定されると共に、支持筒40の周方向において互いに離間されている。案内枠42には、矩形柱状の案内孔42Aが形成されており、案内孔42Aは、上下方向に延伸されると共に、支持筒40側及び上側に開放されている。また、案内孔42Aは、ノブロア16の径方向において、支持筒40の支持孔40Aに対向されている。
支持筒40の支持孔40Aと案内枠42の案内孔42Aとの間には、規制部材としての矩形柱状のロックバー44が支持されており、ロックバー44は、ノブロア16の径方向に延伸されると共に、ノブロア16の規制孔30を貫通している。ロックバー44は、支持孔40A及び案内孔42Aに案内されて上下方向に移動可能にされており、ロックバー44のノブロア16径方向及び周方向への移動は、規制されている。ロックバー44の上側には、規制付勢部材としての規制スプリング46(圧縮コイルスプリング)が設けられており、規制スプリング46は、ロックバー44を下側に付勢している。このため、ロックバー44は、規制スプリング46の付勢力に抗して上側に移動可能にされると共に、規制スプリング46の付勢力により下側に移動可能にされている。また、規制スプリング46の付勢力は、例えば上記連絡スプリング18の付勢力と同一にされている。
一対のロックバー44は、ノブロア16の回転範囲を規制しており、正方向側のロックバー44に規制孔30の第1規制面30Aが当接されて、ノブロア16の「P」位置から逆方向への移動が規制されると共に、逆方向側のロックバー44に規制孔30の第2規制面30Bが当接されて、ノブロア16の「M」位置から正方向への移動が規制される。
ノブロア16の内側には、支持筒40の外側において、移動部材としての略円筒状のロックカム48が同軸上に設けられており、ロックカム48は、ケース12内に回転可能に支持されると共に、上下方向への移動が規制されている。
ロックカム48の上面には、下側の下配置面48A及び上下方向中間の中配置面48Bが設けられており、下配置面48Aと中配置面48Bとは、ロックカム48の中心軸線を挟んで互いに反対側に配置されている。下配置面48Aは、ノブロア16の規制孔30下面に対し僅かに上側に配置されると共に、ノブロア16の第1規制板30C上面及び第2規制板30D上面に対し下側に配置されており(図6(A)参照)、中配置面48Bは、第1規制板30Cの上面及び第2規制板30Dの上面に対し僅かに上側に配置されている(図6(B)参照)。ロックカム48の上面には、下配置面48Aと中配置面48Bとの間のそれぞれにおいて、上側の上配置面48Cが設けられており、ロックカム48の上面は、上配置面48Cと下配置面48Aとの間及び上配置面48Cと中配置面48Bとの間において、それぞれ上配置面48C側へ向かうに従い上側へ向かう方向に傾斜されて、上配置面48Cと下配置面48A及び中配置面48Bとを接続している。また、上配置面48Cは、ノブロア16における第3規制板30Eの上面に対し僅かに上側に配置されている(図10(A)参照)。さらに、ロックカム48の上面には、ロックバー44が規制スプリング46の付勢力により載置されている。
ロックカム48には、規制駆動機構50が機械的に接続されると共に、規制駆動機構50は、制御装置24に電気的に接続されており、規制駆動機構50が制御装置24の制御により正駆動及び逆駆動されて、それぞれロックカム48が正方向及び逆方向に回転される。このため、ロックバー44が、ロックカム48の下配置面48A、中配置面48B及び上配置面48Cに載置されて、それぞれ下側の下位置、上下方向中間の中位置及び上側の上位置に配置される(図10の(A)及び(B)参照)。
ケース12内には、作動機構52が設けられている。
作動機構52には、作動部材としての略円環板状のロータカム54が設けられており、ロータカム54は、ノブロア16の下側に同軸上に配置されている。ロータカム54は、ケース12内に回転可能に支持されており、ロータカム54の上下方向への移動は、規制されている。
ロータカム54の上側には、作動部としての矩形板状の作動突起54Aが一体に設けられており、作動突起54Aは、上側に突出されると共に、ノブロア16の配置孔16A(図5参照)に配置されている。ロータカム54の回転位置は、基準位置に配置されており、ノブロア16が「P」位置から「M」位置までの範囲で回転されても、作動突起54Aの配置孔16Aへの配置が維持される。
ロータカム54の上側には、作動突起54Aのロータカム54内周側において、解除部としての略矩形板状の解除板54B(図5参照)が一体に設けられており、解除板54Bは、上側に突出されると共に、ロックカム48の外周側に配置されている。解除板54Bは、ロータカム54の周方向に延伸されており、解除板54Bの逆方向側の面は、正方向側へ向かうに従い上側へ向かう方向に傾斜されている。
ロータカム54には、駆動機構56が機械的に接続されると共に、駆動機構56は、制御装置24に電気的に接続されており、駆動機構56が制御装置24の制御により正駆動及び逆駆動されて、それぞれロータカム54が正方向及び逆方向に回転される。
次に、本実施形態の作用を説明する。
以上の構成のシフト装置10では、ノブアッパ14の連絡柱14A間にノブロア16の連絡突起20Aが挿入されて、ノブロア16にノブアッパ14が連絡されることで、ノブアッパ14とノブロア16とが一体回転可能にされている。ノブアッパ14の回転操作により、ノブロア16が回転されて、ノブロア16のシフト位置が変更される際には、節度機構32において、ノブアッパ14の節度山14Bが節度スプリング36の付勢力に抗して節度ピン34を乗越える。
ノブロア16が「P」位置に配置された場合に、ブレーキ28が操作されない際には、規制機構38において、制御装置24の制御により、規制駆動機構50が駆動されて、ロックカム48が回転されることで、一対のロックバー44が、ロックカム48の下配置面48Aに載置されて、下位置に配置される(図6(A)参照)。このため、ノブロア16の第1規制板30Cが正方向側のロックバー44に当接されて、ノブロア16の正方向への回転が規制されることで、ノブロア16の「P」位置から「R」位置への回転が規制(ロック)される。
一方、ノブロア16が「P」位置に配置された場合に、ブレーキ28が操作された際には、規制機構38において、制御装置24の制御により、規制駆動機構50が駆動されて、ロックカム48が回転されることで、一対のロックバー44が、ロックカム48の中配置面48Bに載置されて、中位置に配置される(図6(B)参照)。このため、ノブロア16の規制孔30の第1規制板30Cが正方向側のロックバー44の下側を通過して、ノブロア16の正方向への回転が許可されることで、ノブロア16の「P」位置から「R」位置への回転が許可(アンロック)される。
ノブロア16が「R」位置に配置された場合に、ブレーキ28が操作されない際には、規制機構38において、制御装置24の制御により、規制駆動機構50が駆動されて、ロックカム48が回転されることで、正方向側のロックバー44がノブロア16の第1規制板30C上に載置されると共に、逆方向側のロックバー44がロックカム48の下配置面48Aに載置されて下位置に配置される(図7(A)参照)。このため、ノブロア16の「R」位置から「P」位置及び「N」位置への回転が許可される。
さらに、ノブロア16が「R」位置に配置された場合に、ブレーキ28が操作された際には、規制機構38において、制御装置24の制御により、規制駆動機構50が駆動されて、ロックカム48が回転されることで、一対のロックバー44が、ロックカム48の中配置面48Bに載置されて、中位置に配置される(図7(B)参照)。このため、ノブロア16の「R」位置から「P」位置及び「N」位置への回転が許可される。
ノブロア16が「R」位置から「N」位置に回転された場合に、ブレーキ28が操作されない際には、規制機構38において、制御装置24の制御により、規制駆動機構50が駆動されて、ロックカム48が回転されることで、正方向側のロックバー44がロックカム48の中配置面48Bに載置されて中位置に配置されると共に、逆方向側のロックバー44がロックカム48の下配置面48Aに載置されて下位置に配置される(図8(B)参照)。このため、ノブロア16の第2規制板30Dが逆方向側のロックバー44に当接されて、ノブロア16の正方向への回転が規制されることで、ノブロア16の「N」位置から「D」位置への回転が規制される。
一方、ノブロア16が「N」位置に配置された場合に、ブレーキ28が操作された際には、規制機構38において、制御装置24の制御により、規制駆動機構50が駆動されて、ロックカム48が回転されることで、一対のロックバー44が、ロックカム48の中配置面48Bに載置されて、中位置に配置される(図8(A)参照)。このため、ノブロア16の第2規制板30Dが逆方向側のロックバー44の下側を通過して、ノブロア16の正方向への回転が許可されることで、ノブロア16の「N」位置から「D」位置への回転が許可される。
ノブロア16が「D」位置に回転された場合に、ブレーキ28が操作されない際には、規制機構38において、制御装置24の制御により、規制駆動機構50が駆動されて、ロックカム48が回転されることで、正方向側のロックバー44がロックカム48の下配置面48Aに載置されて下位置に配置されると共に、逆方向側のロックバー44がノブロア16の第2規制板30D上に載置される(図9(A)参照)。このため、ノブロア16の第3規制板30Eが逆方向側のロックバー44に当接されて、ノブロア16の正方向への回転が規制されることで、ノブロア16の「D」位置から「M」位置への回転が規制される。
さらに、ノブロア16が「D」位置に回転された場合に、ブレーキ28が操作された際には、規制機構38において、制御装置24の制御により、規制駆動機構50が駆動されて、ロックカム48が回転されることで、一対のロックバー44が、ロックカム48の中配置面48Bに載置されて、中位置に配置される(図9(B)参照)。このため、ノブロア16の第3規制板30Eが逆方向側のロックバー44に当接されて、ノブロア16の正方向への回転が規制されることで、ノブロア16の「D」位置から「M」位置への回転が規制される。
一方、ノブロア16が「D」位置に所定時間以上配置された場合に、ブレーキ28が操作されない際には、規制機構38において、制御装置24の制御により、規制駆動機構50が駆動されて、ロックカム48が回転されることで、正方向側のロックバー44がロックカム48の下配置面48Aに載置されて下位置に配置されると共に、逆方向側のロックバー44がロックカム48の上配置面48Cに載置されて上位置に配置される(図10(A)参照)。このため、ノブロア16の第3規制板30Eが逆方向側のロックバー44の下側を通過して、ノブロア16の正方向への回転が許可されることで、ノブロア16の「D」位置から「M」位置への回転が許可される。
さらに、ノブロア16が「D」位置に所定時間以上配置された場合に、ブレーキ28が操作された際には、規制機構38において、制御装置24の制御により、規制駆動機構50が駆動されて、ロックカム48が回転されることで、正方向側のロックバー44がロックカム48の中配置面48Bに載置されて中位置に配置されると共に、逆方向側のロックバー44がロックカム48の上配置面48Cに載置されて上位置に配置される(図10(B)参照)。このため、ノブロア16の第3規制板30Eが逆方向側のロックバー44の下側を通過して、ノブロア16の正方向への回転が許可されることで、ノブロア16の「D」位置から「M」位置への回転が許可される。
ノブロア16が「M」位置に配置された場合に、ブレーキ28が操作されない際には、規制機構38において、制御装置24の制御により、規制駆動機構50が駆動されて、ロックカム48が回転されることで、正方向側のロックバー44がロックカム48の下配置面48Aに載置されて下位置に配置されると共に、逆方向側のロックバー44がノブロア16の第3規制板30E上に載置される(図11(A)参照)。このため、ノブロア16の「M」位置から「D」位置への回転が許可される。
さらに、ノブロア16が「M」位置に配置された場合に、ブレーキ28が操作された際には、規制機構38において、制御装置24の制御により、規制駆動機構50が駆動されて、ロックカム48が回転されることで、正方向側のロックバー44がロックカム48の中配置面48Bに載置されて中位置に配置されると共に、逆方向側のロックバー44がノブロア16の第3規制板30E上に載置される(図11(B)参照)。このため、ノブロア16の「M」位置から「D」位置への回転が許可される。
ノブロア16が「D」位置から「N」位置に回転された場合に、ブレーキ28が操作されない際には、規制機構38において、制御装置24の制御により、規制駆動機構50が駆動されて、ロックカム48が回転されることで、正方向側のロックバー44がロックカム48の下配置面48Aに載置されて下位置に配置されると共に、逆方向側のロックバー44がロックカム48の中配置面48Bに載置されて中位置に配置される(図8(C)参照)。このため、ノブロア16の第1規制板30Cが正方向側のロックバー44に当接されて、ノブロア16の逆方向への回転が規制されることで、ノブロア16の「N」位置から「R」位置への回転が規制される。
一方、ノブロア16が「N」位置に配置された場合に、ブレーキ28が操作された際には、上記と同様に、一対のロックバー44が、ロックカム48の中配置面48Bに載置されて、中位置に配置される(図8(A)参照)。このため、ノブロア16の第1規制板30Cが正方向側のロックバー44の下側を通過して、ノブロア16の逆方向への回転が許可されることで、ノブロア16の「N」位置から「R」位置への回転が許可される。
また、ノブロア16が「P」位置以外(例えば「D」位置)に配置された状態での所定の機会(例えば車両のエンジンが停止された場合)には、制御装置24の制御により、自動変速機26のシフトレンジが自動的に「P」レンジ(パーキングレンジ)に変更される。
ノブロア16が「P」位置以外に配置された状態での所定の機会には、作動機構52において、制御装置24の制御により、駆動機構56が逆駆動されて、ロータカム54が基準位置から逆方向に回転される。
このため、ロータカム54の作動突起54Aが、ノブロア16の配置孔16Aから変位孔16Bに回転されて、変位孔16Bの上面に当接されることで、ノブロア16が連絡スプリング18の付勢力に抗して上側に変位される。そして、作動突起54Aがノブロア16の作動孔16Cに挿入されることで(図5参照)、ノブアッパ14の連絡柱14A間へのノブロア16の連絡突起20Aの挿入が解除されて、ノブロア16へのノブアッパ14の連絡が解除される(図4参照)。
しかも、ロータカム54の解除板54Bの逆方向側の面が正方向側のロックバー44を規制スプリング46の付勢力に抗して上側に移動させて、解除板54Bの上面に正方向側のロックバー44が載置される(図4参照)。このため、ノブロア16の第1規制板30Cが正方向側のロックバー44の下側を通過可能にされて、ノブロア16の逆方向への回転が規制されないようにされる。
さらに、ノブアッパ14の節度山14B間に節度ピン34が節度スプリング36の付勢力により挿入されてノブアッパ14の回転が制限された状態で、作動突起54Aの作動孔16Cが、ノブロア16を逆方向に回転させて、ノブロア16を「P」位置に配置する。このため、ノブロア16のシフト位置が自動変速機26のシフトレンジに対応される。
その後、制御装置24の制御により、駆動機構56が正駆動されて、ロータカム54が正方向に回転される。このため、作動突起54Aが作動孔16Cから変位孔16Bに回転されて、作動突起54Aが変位孔16Bの上面に当接されることで、ノブロア16が連絡スプリング18の付勢力により下側に変位される。これにより、ノブアッパ14の連絡柱14A間にノブロア16の連絡突起20Aが挿入されて、ノブロア16にノブアッパ14が連絡される(図3参照)。しかも、作動突起54Aが配置孔16Aを回転される際に、正方向側のロックバー44が、解除板54Bの逆方向側の面に当接されて、規制スプリング46の付勢力により下側に移動される。そして、ロータカム54が基準位置に回転(復帰)される。
ここで、節度機構32では、節度スプリング36の付勢力が節度ピン34を介してノブアッパ14の節度山14Bに作用される。このため、上述の如く、ノブロア16へのノブアッパ14の連絡が解除された際に、ノブロア16に節度スプリング36の付勢力が作用することを制限でき、ノブロア16が容易に回転できる。
しかも、ノブロア16へのノブアッパ14の連絡が解除された状態で、作動機構52がノブロア16を回転させる。このため、作動機構52の作動力を小さくでき、作動機構52の駆動機構56を小型化できて、作動機構52を小型化できる。
さらに、ロータカム54の作動突起54Aによりノブロア16がノブアッパ14に対し上側(移動垂直方向側)に変位されて、ノブロア16へのノブアッパ14の連絡が解除される。このため、ノブロア16へのノブアッパ14の連絡を容易に解除できる。
また、規制機構38では、ロックバー44がノブロア16の第1規制板30C、第2規制板30D及び第3規制板30Eの回転を規制することで、ノブロア16の回転が規制されて、ノブアッパ14の回転が規制される。このため、ノブアッパ14の回転を容易に規制できる。
さらに、規制機構38では、ロックバー44がノブロア16の第1規制面30A及び第2規制面30Bの回転を規制することで、ノブロア16の回転範囲が規制されて、ノブアッパ14の回転範囲が規制される。このため、ノブアッパ14の回転範囲を容易に規制できる。
なお、本実施形態では、ノブアッパ14に節度山14Bを設けると共に、ケース12に節度ピン34及び節度スプリング36を設けた。しかしながら、ノブアッパ14に節度ピン34及び節度スプリング36を設けると共に、ケース12に節度山14Bを設けてもよい。
また、本実施形態では、ノブアッパ14(移動体)及びノブロア16(シフト体)が中心軸線周りに回転される。しかしながら、移動体及びシフト体の少なくとも一方が回動又はスライドされてもよい。
さらに、本実施形態では、シフト装置10をコンソールに設置した。しかしながら、シフト装置10をインストルメントパネル又はコラムカバーに設置してもよい。
10 シフト装置
14 ノブアッパ(移動体)
16 ノブロア(シフト体)
36 節度スプリング(付勢部材)
52 作動機構
14 ノブアッパ(移動体)
16 ノブロア(シフト体)
36 節度スプリング(付勢部材)
52 作動機構
Claims (5)
- 移動されてシフト位置が変更されるシフト体と、
前記シフト体と連絡され、移動に伴い前記シフト体が移動されると共に、前記シフト体との連絡が解除可能にされる移動体と、
前記移動体を付勢して前記シフト体がシフト位置に保持される付勢部材と、
を備えるシフト装置。 - 前記シフト体と前記移動体とが移動垂直方向側に相対変位されて前記シフト体と前記移動体との連絡が解除される請求項1記載のシフト装置。
- 前記シフト体の移動が規制されて前記移動体の移動が規制される請求項1又は請求項2記載のシフト装置。
- 前記シフト体の移動範囲が規制されて前記移動体の移動範囲が規制される請求項1〜請求項3の何れか1項記載のシフト装置。
- 作動されることで前記シフト体と前記移動体との連絡が解除された状態で前記シフト体を移動させる作動機構を備える請求項1〜請求項4の何れか1項記載のシフト装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018050060A JP2019156368A (ja) | 2018-03-16 | 2018-03-16 | シフト装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018050060A JP2019156368A (ja) | 2018-03-16 | 2018-03-16 | シフト装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019156368A true JP2019156368A (ja) | 2019-09-19 |
Family
ID=67995532
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2018050060A Pending JP2019156368A (ja) | 2018-03-16 | 2018-03-16 | シフト装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2019156368A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2022190222A1 (ja) * | 2021-03-09 | 2022-09-15 | AlphaTheta株式会社 | 回転操作子及び音響装置 |
-
2018
- 2018-03-16 JP JP2018050060A patent/JP2019156368A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2022190222A1 (ja) * | 2021-03-09 | 2022-09-15 | AlphaTheta株式会社 | 回転操作子及び音響装置 |
JP7450799B2 (ja) | 2021-03-09 | 2024-03-15 | AlphaTheta株式会社 | 回転操作子及び音響装置 |
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