JP2019155024A - 全包布 - Google Patents

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哲朗 磯部
Tetsuro Isobe
哲朗 磯部
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YAMAICHI KK
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Abstract

【課題】布団、毛布、マットレス、枕等の寝具類の出し入れが容易で耐久性に優れ、完全に内外面対称な構造で寝具類を完全に覆う全包布を提供する。【解決手段】寝具を覆うために、寝具を出し入れする開閉自在の開口部を周縁上に有する全包布本体と、前記開口部の周縁に沿って縫着されている一対の伸縮性布材により前記開口部を閉塞する閉塞部とを備える。前記閉塞部が前記一対の伸縮性布材の端縁が互いに重なり、その両端部が互いに縫合されており、伸縮性布材の形状復元力により自動で開口部4が閉じられる。前記包布の周縁上に手差入孔となる無縫部が設けられ、全包布に入れた寝具の位置を容易に調整することができる。さらに、前記手差入孔を閉塞する手差入孔閉塞部をさらに備えることにより、寝具を完全に覆うことが可能となる。また、全包布の上布部周縁が下布部周縁より外側に配置され縫合されることにより、内外面対称構造で内外面両面が使用可能である。【選択図】図2

Description

本発明は、布団、毛布、マットレス、枕等の寝具類の出し入れが容易で耐久性に優れ、完全に内外面対称な構造で寝具類を完全に覆う全包布に関する。
病院や診療所等では、一般に、入院患者が使用する寝具類を清潔に保つために寝具類を覆う全包布が用いられており、院内感染を防止する観点から全包布の交換が頻繁に行われている。全包布は、病院スタッフにより短時間で交換され、使用済みの全包布は洗濯業者等により回収される。
また、外国人旅行客が飛躍的に増えている都市部のホテルや旅館等でも、ベッドを清潔に保つために全包布が用いられており、大量に使用されたこれら全包布が洗濯業者等により回収される。
洗濯業者等が回収した大量の全包布は洗濯・滅菌、脱水、乾燥、展張、アイロンプレス、折畳み等の一連の処理を経て折り畳まれた状態で、再び病院や診療所、ホテルや旅館等に納品される。
納品された全包布は短時間で交換するため、病院や診療所、ホテルや旅館等に使用される全包布には内外両面を使用可能とする構造が求められており、この要望に応える技術が知られている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
さらに病院や診療所、ホテルや旅館等に使用される全包布には、入院患者や宿泊客が使用する寝具類を清潔に保つために寝具類を完全に覆い、かつ短時間に全包布を交換するために寝具類の出し入れが容易な構造が求められており、これらの要望に応える技術が知られている(例えば、特許文献3参照)。
特許文献1に記載の技術は、全包布の内外両面が使用可能で、かつ表返し作業を容易にできるようにした全包布を提供するものである。
図5に示すように、特許文献1に記載の全包布1は、1枚の布地を二つ折りした上布2と下布3の長辺側縁及び短辺端縁が、長辺側縁の一方に形成されている開口部4及び長辺側縁の四隅に形成されている手差入孔7を除き、縫合部6により縫合されて、袋状に形成されている。
開口部4の周縁には、閉塞部5が設けられている。閉塞部5は、上布2の内面側に力布10を介して縫着されている上紐部55と、下布3の内面側に力布10を介して縫着されている下紐部56で構成されている。
縫合部6は、1枚の布地を二つ折りした一方の全包布1の短辺端縁を除き、上布2と下布3とを相互に噛み合うように折り曲げて重ね、縫い糸8で2本針縫い62されている。1枚の布地を二つ折りした短辺端縁の縫合部6’は、布地の折り目の内側を縫い糸8で2本針縫い62されている。
したがって、特許文献1に記載の全包布1は、開口部4から両手を左右の手差入孔7にそれぞれ内側から差し入れて手前に引き戻すことによって表返し作業が容易で、全包布の内面を表側にしても外面同様の形態となる全包布の内外面が対称な構造になっていると説明されている。
特許文献2に記載の技術は、特許文献1の全包布1が縫合部6から裂けやすいという強度面を克服し、頻繁にふとん類の出し入れをし、洗濯・滅菌処理を施しても縫合部6が裂けることが少なく、かつ縫合構造が全周縁にわたって実質的に同一のふとん類の全包布を提供するものである。
図6に示すように、特許文献2に記載の全包布1は、特許文献1の全包布1と同様に、上布2と下布3の長辺側縁及び短辺端縁が、長辺側縁の一方に形成されている開口部4及び長辺側縁の四隅に形成されている手差入孔7を除き、縫合部6により縫合されて、袋状に形成されている。
開口部4の周縁には、閉塞部5が設けられている。閉塞部5は、上布2の外面側に縫着されている上紐部55と下布3の内面側に縫着されている下紐部56で構成されている。
縫合部6は、上布2の折り曲げ部より下布3の折り曲げ部を長くし、それぞれの折り曲げ部が縫い糸8で1本針縫い61される構造となっている。
したがって、特許文献2に記載の全包布1は、その縫合構造から布地にせん断力が作用し難く、全包布の外面と内面は非対称であるが、外観上見苦しくはなく、実用上内外面がリバーシブルな構造になっていると説明されている。
特許文献3に記載の技術は、布団を全て覆う全包布において、布の重なりによって開口を閉じるようにした構造とすることにより、布団の出し入れを容易にするものである。
図7に示すように、特許文献3に記載の全包布1は、上布2と下布3の長辺側縁及び短辺端縁が全て連結した扁平袋状体である。下布3は、短辺幅の中程で2分割され、その両分割布縁11は所要長さ重なりあって重ね合わせ部9が形成されている。重ね合わせ部9の両端部は、ステッチ縫い65されて縫合部6が形成されている。
下布3の両分割布縁11の少なくとも一方又は両方に、その端縁に沿ってゴム紐12が設けられている。ゴム紐12は、下布3の両分割布縁11を開くことにより形成される開口部4をその収縮力により自動で閉じるように作用する。
したがって、特許文献3に記載の全包布1は、ゴム紐12の収縮力に逆らう程度のわずかな力で下布3の両分割布縁11を開くことにより布団を容易に出し入れでき、収容後には布団全てを自動で覆い隠すことができる構造となっている。
公開実用昭和64−28171号公報 実用新案登録第3034105号公報 特開2002−325668号公報
しかし、特許文献1記載の全包布1では、内面を表側にすると力布10及び上紐部55、下紐部56が目立つうえ、二つ折りした短辺端縁の縫合部6’が内面側に入る等全包布1の内外面が対称な構造とはいえない。特許文献2記載の全包布1では、必ず上紐部55が目立ち外観上好ましくない。特に、ホテルや旅館等で使用する全包布1としては、見栄えが良くなく使用に適していない。
また、特許文献1及び特許文献2に記載の全包布1では、全包布1の交換時に上紐部55と下紐部56を解いて結ぶ手間がかかる上に、洗濯時のアイロンプレス機投入時等でその一部が破損することがあり、病院スタッフ等から洗濯業者等にしばしば苦情が寄せられる。
特許文献3に記載の全包布1は、ステッチ縫い65されている重ね合わせ部9の幅が20cm程度、長さが25cm程度と大きく、下布3の分割布縁11に沿って設けられているゴム紐12はその伸張機能より収縮機能に重きが置かれ、開口の大きさは開口部4を形成する分割布縁11の長さに制約されることから、布団の出し入れはそれほど容易ではない。また、全包布1は、頻繁に洗濯しなければならないため、ゴム紐12がたちまち伸びたり、切れたりして開口部4を閉じる収縮機能を果たさなくなるなど耐久性に難がある。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、布団、毛布、マットレス、枕等の寝具類の出し入れが容易で耐久性に優れ、完全に内外面対称な構造で寝具類を完全に覆う全包布を提供することを目的とする。
請求項1に記載の全包布は、寝具を覆うために、寝具を出し入れする開閉自在の開口部を周縁上に有する全包布本体と、前記開口部の周縁に沿って縫着されている一対の伸縮性布材により前記開口部を閉塞する閉塞部とを備える。
請求項2に記載の全包布は、前記閉塞部が前記一対の伸縮性布材の端縁が互いに重なり、その両端部が互いに縫合されていることにより、伸縮性布材の形状復元力により自動で開口部4を閉じて寝具を完全に覆う全包布を提供することができる。
請求項3に記載の全包布は、前記包布の周縁上に、さらに手差入孔となる無縫部が設けられていることにより、全包布に入れた寝具の位置を容易に調整することができる。また、洗濯前の表返し作業を容易にするとともに、全包布内部の空気が抜けやすいのでアイロンプレス時に皺ができにくく仕上がり品質が良好となる。
請求項4に記載の全包布は、前記手差入孔の周縁に沿って縫着されている一対の伸縮性布材により、前記手差入孔を閉塞する手差入孔閉塞部をさらに備えることにより、開口部4だけでなく手差入孔7も閉じて寝具をさらに完全に覆う全包布を提供することができる。
請求項5に記載の全包布は、前記全包布を構成する布地のうち上部に位置する上布部の周縁が、全周にわたり、下部に位置する下布部の周縁より外側に配置され縫合されていることにより、全包布が完全に内外面対称な構造となるため、内外面の区別なく両面とも使用することができ、表返し作業を省くことも可能となる。
本発明によれば、寝具を出し入れする開閉自在の開口部を周縁上に有する全包布本体と、前記開口部の周縁に沿って縫着されている一対の伸縮性布材により前記開口部を閉塞する閉塞部とを備える構成により、布団、毛布、マットレス、枕等の寝具類の出し入れが容易で耐久性に優れ、完全に内外面対称な構造で寝具類を完全に覆う全包布を提供することができる。また、全包布の上布部と下布部とに異なる点がないので、両者を同一の製造工程で製造することができて、安価に製造することができる。
本発明の実施例1に係る全包布の構成例を示す図である。 本発明の実施例1に係る全包布の開口時の構造例を示す図である。 本発明の実施例1に係る全包布の他の構成例を示す図である。 本発明の実施例2に係る全包布の構成例を示す図である。 従来の内外両面使用可能な全包布の構成例を示す図である。 従来の内外両面使用可能な全包布の構成例を示す図である。 従来の裏布に重なり開口を有する全包布の構成例を示す図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明を実施するための形態について詳細に説明する。図1から図4は、本発明の実施の形態を例示する図であり、これらの図において、同一の符号を付した部分は同一物を表し、基本的構成及び動作は同様であるものとする。
図1は、本発明の実施例1に係る全包布の構成例を示す図である。
図2は、本発明の実施例1に係る全包布の開口時の構造例を示す図である。
図1に示す全包布1は、上布2と下布3とは上下に重ね合わされ、それらの長辺側縁及び短辺端縁が縫合部6により縫合されて、袋状に形成されている。全包布1の長辺側縁の一方には、図2に示すように寝具類を出し入れするために開口部4が設けられ、開口部4から寝具が露出しないように閉塞部5が形成されている。また、全包布1の長辺側縁の四隅及び閉塞部5と対向する長辺側縁の中央部には、それぞれ手差入孔7が設けられている。なお、手差入孔7は無縫合部であり、手を差し込みやすいように、例えば長さ15cm程度の空隙が形成されている。
全包布1のサイズは、収容する寝具類により異なるが、例えば、病院や診療所等で一般に使用されるシングルサイズの掛け布団の場合には148cm×205cm〜150cm×210cm、ホテルや旅館等の掛け布団の場合には、シングルサイズ150cm×210cm〜キングサイズ230cm×210cm等である。また、全包布1の素材は、吸湿性や素材の軽重を考慮して、例えば綿100%やポリエステル/綿混紡の織物がよく、より好ましくは速乾性の観点から、例えば綿70%/ポリエステル30%〜綿50%/ポリエステル50%混紡の平織物がよい。
上布2は、長辺側縁の一方が弓状に裁断され、裁断された当該弓状の箇所に同形状の伸縮性布材が配置され、縫合部6で縫着されている。弓状形状の伸縮性布材は、例えば長さが80cm〜100cm、幅(高さ)が最大7cm程度である。下布3も上布2と同形状で同様の加工がなされている。
閉塞部5は、図2に示すように、上布2に縫合されている伸縮性布材からなる上閉塞部51、及び下布3に縫合されている伸縮性布材からなる下閉塞部53から構成される。
伸縮性布材には、例えばポリウレタン繊維と綿等の他の繊維と複合した複合糸やポリエステル又はナイロン等を仮撚加工した加工糸等が用いられる。ポリウレタン複合糸は、ゴムのように長く伸び、高い回復性を有し、ゴムよりも強く、老化もし難い特徴を有する。また、ポリエステル又はナイロン等を仮撚加工した加工糸は、ポリウレタン複合糸ほどではないが適度に伸びる。
伸縮性布材は、これらの複合糸や加工糸等を編機等で、例えば、天竺編又はメリヤス編と一般に云われる平編やリブ編、両面編、パール編等の手法で織編物に加工される。
織物は、経糸と緯糸が直角に交わり、隣接する糸が密着して平面を形成するのに対して、織編物は、糸でループを作り、そのループに次の糸を引っ掛けて連続してループを作り生地組織を形成するので、生地組織自体にも縦横に伸縮性があり、通気性も高く、皺にもなりづらい特徴を有する。
上閉塞部51及び下閉塞部53の端縁は、同素材の伸縮性布材を用いてそれぞれ耳巻処理で補強され、上閉塞部縁52及び下閉塞部縁54が形成されている。上閉塞部縁52及び下閉塞部縁54の幅は、例えば1cm〜2cm程度である。
上閉塞部縁52と下閉塞部縁54とは重ね合わされ、これら両閉塞部縁の両端からやや内側を縫合部6で縫合されて重ね合わせ部9が形成されている。重ね合わせ部9の長さは、例えば5cm〜6cm程度である。
次に、本発明の実施例1に係る全包布の縫製構造について説明する。
上布2及び下布3は、全包布1の仕上がり長さの両端に1cm〜2cm程度の縫い代を考慮して裁断される。上布2及び下布3の短辺幅は、全包布1の仕上がり幅の両端に同様の縫い代を考慮して、例えばシングルサイズの場合には160cm、ダブルサイズでは203cm、キングサイズでは270cm幅の反物が選択され、裁断される。例えば、病院や診療所等で一般に使用されるシングルサイズの掛け布団の場合には150cm×207cm〜154cm×214cm程度、ホテルや旅館等の掛け布団の場合には、シングルサイズ152cm×212cm〜キングサイズ234cm×214cm程度となる。
上布2及び下布3は、それぞれ長辺側縁の一方が弓状に裁断される。同形状に裁断され、弓の弦に当たる端縁が耳巻処理で補強された伸縮性布材が、かがり縫い63によりそれぞれ上布2及び下布3に縫着される。縫着された伸縮性布材は、上閉塞部51及び下閉塞部53となり、耳巻処理されている端縁が上閉塞部縁52及び下閉塞部縁54となる。
上布2と下布3とを上下に重ねて縫合部6で縫合する際は、上布2の全周縁が下布3の全周縁を覆うように縫合される。
具体的には、全包布1の短辺端縁の縫合部6では、上布2端縁は縫い代の一部を内側に二つ折りされ、下布3端縁は縫い代の一部を外側に二つ折りされたうえで、上布2端縁が下布3端縁より外側に配置され、それぞれの縫い代が重ね合わされて縫い糸8により2本針縫い62される。
二つ折りされる縫い代は、例えば0.3cm〜0.6cm程度折り返され、2本針縫い62される。2本の縫い糸8の間隔は、通常の2本針ミシン掛けと同様に、0.7cm〜0.8cmである。
一方、全包布1の長辺側縁では、上布2側縁が下布3側縁より外側に配置され、それぞれの縫い代が単純に重ね合わされて縫い糸8により2本針縫い62される。また、全包布1の短辺端縁と同様に二つ折りされた後に重ね合わされ縫合されても良い。
また閉塞部5においても、上布2に縫着されている上閉塞部51の上閉塞部縁52が、下布3に縫着されている下閉塞部53の下閉塞部縁54より外側に配置され重ね合わされる。上閉塞部縁52及び下閉塞部縁54は、これら両閉塞部縁の両端から例えば5cm〜6cm程度内側の縫合部6でそれぞれかん止め縫い64される。
このように本発明の実施例1に係る全包布1は、上布2の全周縁が下布3の全周縁より外側に配置され重ね合わされて縫合されているので、全包布1の内外面が全周にわたり対称な縫製構造となっている。したがって、全包布1の内面を表側にしても、外面と同一の形態となる。
続けて、本発明の実施例1に係る全包布1の使用方法について説明する。
全包布1の上閉塞部縁52及び下閉塞部縁54を手で上下に引っ張ることで開口部4が開き寝具類を全包布1の内部に入れる。上閉塞部51及び下閉塞部53は、中央部で伸縮性布材の幅が広く伸張しやすいので寝具を入れ易くなっている。また、上閉塞部51及び下閉塞部53の両端部は、かん止め縫い64されているため、中央部を強く引っ張っても綻びにくく、耐久性に優れている。
次に、手差入孔7から手を差し込み、寝具を展張し、その位置を調整する。開口部4は、上閉塞部51及び下閉塞部53の伸縮性布材の自然復元力により元の状態に戻り、上閉塞部縁52及び下閉塞部縁54が重なり合って寝具が露出しないように塞がる。
寝具を全包布1から取り出す際も、閉塞部5に結んだ紐等がないので、すぐに開口部4から両手を差し入れることができる。そして、差し入れた両手で寝具の両隅及び左右の手差入孔7をそれぞれ掴みつつ手前に引き戻すことによって、全包布1の内面が表側になって剥ぎ取られながら、寝具を容易に取り出すことができる。
剥ぎ取られた全包布1は、内外面が対称な構造であるので、そのまま再使用することも可能である。また、もう一度開口部4から左右の手差入孔7に両手を差し入れて、手前に引き戻すことにより表返し作業も容易である。
このように、本発明の実施例1によれば、上記構成を採用することで、布団、毛布、マットレス、枕等の寝具類の出し入れが容易で耐久性に優れ、完全に内外面対称な構造で寝具類を完全に覆う全包布を提供することができる。
また、本発明の実施例1によれば、図3に示すように開口部4及び閉塞部5を全包布1の短辺端縁に設ける構成としても同様の効果が得られる。
さらに本発明の実施例1によれば、手差入孔7の周縁についても、開口部4と同様に、上布2及び下布3を弓状に裁断したうえそれぞれ同形状の伸縮性布材を縫着してもよい。手差入孔7の周縁に一対の手差入孔閉塞部が設けられることにより、寝具を完全に覆う全包布1を提供することができる。
また、本発明の実施例1によれば、手差入孔7を形成する上布2及び下布3を弓状に裁断することなく、それぞれの該当箇所に寝具が露出しないように、例えば半円状又は半楕円状の伸縮性布材をそれぞれ縫着しても良い。例えば、長さ14cm/高さ2cmの半楕円状〜長さ10cm/高さ6cmの半円状の伸縮性布材を上布2及び下布3それぞれに縫着し、さらに当該伸縮性布材の端縁を互いに1cm程度重ね合わせ縫着すればよい。全体として長径14cm/短径2cmの楕円形〜半径5cmの円形の一対の手差入孔閉塞部が形成される。この構成により、完全に寝具類を覆う全包布1を提供することができる。
次に、本発明の実施例2に係る全包布の構成例を説明する。
図4は、本発明の実施例2に係る全包布の構成例を示す図である。
なお、実施例2の全包布の基本的な構成及び機能は、第一の実施例と同一であるため、それらについての説明は省略する。
図4に示す全包布1は、閉塞部5を構成する伸縮性布材である上閉塞部51及び下閉塞部53の形状が異なる点、手差入孔7の周囲まで閉塞部5を構成する当該伸縮性布材が及んでいる点、さらに当該伸縮性布材が開口部4に対抗する長辺側縁にも付加されている点において、構成の差異がある。
上閉塞部51は、上布2の長辺側縁の両側に全体にわたり設けられ、矩形状をなしている。下閉塞部53も、同様に、下布3の長辺側縁の両側に全体にわたり設けられ、矩形状をなしている。上閉塞部51及び下閉塞部53の端縁は、実施例1の全包布1と同様に耳巻処理され補強されている。
全包布1の長辺側縁の一方は、上閉塞部縁52の内側に下閉塞部縁54が重ね合わされて縫合部6で縫合されて重ね合わせ部9が形成され、無縫合部として、長辺側縁の中央部に開口部4が設けられ、長辺側縁の両隅に手差入孔7が設けられている。
全包布1の他方の長辺側縁も、同様に、上閉塞部縁52と下閉塞部縁54が重ね合わされ縫合部6で縫合されて重ね合わせ部9が形成され、無縫合部として、他方の長辺側縁の中央部及び両隅に手差入孔7が設けられている。
したがって、開口部4を形成する上閉塞部51及び下閉塞部53の幅は、全包布1の長辺側縁に沿って一様であることから、開口部4は、実施例1の全包布1より周囲まで広げやすく出し入れがしやすい。
また、手差入孔7を形成する周囲も上閉塞部51及び下閉塞部53の伸縮性布材と同一であり、手を差し入れない通常時には、手差入孔7は、伸縮性布材の自然復元力により手差入孔上塞部縁52’及び手差入孔下閉塞部縁54’が重なり合って寝具が露出しないように塞がる。
このように、本発明の実施例2によれば、上記構成を採用することで、寝具類の出し入れが一層容易で、かつ手差入孔7を含めて寝具を完全に覆い露出しないようにすることができる。
本発明の実施例2によれば、縫合部6の複数個所でかん止め縫い64されていても良く、さらに耐久性に優れた全包布1を提供することができる。
また、本発明の実施例2によれば、開口部4周縁の伸縮性布材と、手差入孔7周縁の伸縮性布材とを、それぞれ別体として構成してもよく、同様な効果が得られる。
以上、本発明の全包布1について、具体的な実施の形態を示して説明したが、本発明はこれらに限定されるものではない。当業者であれば、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、上記各実施形態又は他の実施形態にかかる発明の構成及び機能に様々な変更・改良を加えることが可能である。
例えば、本発明の実施例によれば、布団、毛布、マットレス、枕等の寝具類だけでなく、座布団やクッションのカバーにも適用することができる。
また、本発明の実施例によれば、上布2と下布3とを連続した一枚の布で構成し、一方の短辺端縁は、縫合せずに折り目を付けるだけに止める構成としてもよい。
1 全包布
2 上布
3 下布
4 開口部
5 閉塞部
51 上閉塞部
52 上閉塞部縁
52’ 手差孔上閉塞部縁
53 下閉塞部
54 下閉塞部縁
54’ 手差孔下閉塞部縁
55 上紐部
56 下紐部
6 縫合部
6’ 縫合部
61 1本針縫い
62 2本針縫い
63 かがり縫い
64 かん止め縫い
65 ステッチ縫い
7 手差入孔
8 縫い糸
9 重ね合わせ部
10 力布
11 分割布縁
12 ゴム紐

Claims (5)

  1. 寝具を覆うために、寝具を出し入れする開閉自在の開口部を周縁上に有する全包布本体と、
    前記開口部の周縁に沿って縫着されている一対の伸縮性布材により前記開口部を閉塞する閉塞部と、
    を備えることを特徴とする全包布。
  2. 前記閉塞部は、前記一対の伸縮性布材の端縁が互いに重なり、その両端部が互いに縫合されていることを特徴とする、請求項1記載の全包布。
  3. 前記包布の周縁上に、さらに手差入孔となる無縫部が設けられていることを特徴とする、請求項1又は2記載の全包布。
  4. 前記手差入孔の周縁に沿って縫着されている一対の伸縮性布材により、前記手差入孔を閉塞する手差入孔閉塞部をさらに備えることを特徴とする、請求項1乃至3いずれかに記載の全包布。
  5. 前記全包布を構成する布地のうち上部に位置する上布部の周縁が、全周にわたり、下部に位置する下布部の周縁より外側に配置され縫合されていることを特徴とする、請求項1乃至4のいずれかに記載の全包布。
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Citations (4)

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