JP2019147342A - 画像形成方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】印画物に尾引きが発生しにくい画像形成方法を提供する。【解決手段】印加エネルギーを印加して発熱させたサーマルヘッドにより染料層20を加熱して、熱移行性染料を染料層20から受像層300に移行させて画像を形成する。画像の濃淡を階調で表す場合に白色を0階調とする。また、画像形成前の被転写体2の色相L1*a1*b1*と、0階調の画像を形成した後の被転写体2の色相L2*a2*b2*との色差ΔEを、{(L1*−L2*)2+(a1*−a2*)2+(b1*−b2*)2}1/2とする。さらに、光源がD65、照明視野角が2°という測定条件で分光測定装置を用いて色相L1*a1*b1*及び色相L2*a2*b2*を測定して、色差ΔEを算出するものとする。この場合に、0階調の画像を形成する際にサーマルヘッドに印加する印加エネルギーを、色差ΔEが3.5以下となるように設定する。【選択図】図1
Description
本発明は、感熱転写方式のプリンタを用いる画像形成方法に関する。
一般に、感熱転写方式は、サーマルリボンと呼ばれる転写体におけるインクの層から、プリンタのサーマルヘッドに発生する熱によって、そのインクを昇華(昇華転写方式)あるいは溶融(溶融転写方式)させ、被転写体に転写するものである。
現在、感熱転写方式の中でも昇華転写方式は、プリンタの高機能化と併せて、各種画像を簡便にフルカラーで形成できるため、デジタルカメラのセルフプリント、身分証明書などのカード類、アミューズメント用出力物等に広く利用されている。
上述した用途の多様化と共に、小型化、高速化、低コスト化、環境適合性、また、得られる印画物の耐久性を求める声も大きくなり、近年では、基材シートの同じ面の側に、印画物の耐久性を付与する保護層等を重ならないように設けた、複数の感熱転写層を備える感熱転写記録媒体が普及している。
現在、感熱転写方式の中でも昇華転写方式は、プリンタの高機能化と併せて、各種画像を簡便にフルカラーで形成できるため、デジタルカメラのセルフプリント、身分証明書などのカード類、アミューズメント用出力物等に広く利用されている。
上述した用途の多様化と共に、小型化、高速化、低コスト化、環境適合性、また、得られる印画物の耐久性を求める声も大きくなり、近年では、基材シートの同じ面の側に、印画物の耐久性を付与する保護層等を重ならないように設けた、複数の感熱転写層を備える感熱転写記録媒体が普及している。
上記のような状況の中、用途の多様化と普及拡大に伴い、プリンタの印画速度の高速化が更に進むに従って、充分な印画濃度を得るために、サーマルヘッドに発生させる熱量を上昇させる必要が出てきている。これに伴い、高い印加エネルギーを必要とする高濃度部の後に続けて低濃度部が存在する画像を印画する場合に、サーマルヘッドに蓄熱された余熱により、本来発色するべきではない領域が発色する”尾引き”と呼ばれる不具合が発生しやすくなるという問題がある。
この尾引きを防ぐ方法として、特許文献1には、サーマルリボンの耐熱滑性層が、ポリアミド樹脂、シリコーン変性ポリアミド樹脂、及び、エトキシ化アルコール変性ワックスを含有することにより、耐熱滑性層に起因する尾引きを緩和する感熱転写記録媒体が提案されている。
この尾引きを防ぐ方法として、特許文献1には、サーマルリボンの耐熱滑性層が、ポリアミド樹脂、シリコーン変性ポリアミド樹脂、及び、エトキシ化アルコール変性ワックスを含有することにより、耐熱滑性層に起因する尾引きを緩和する感熱転写記録媒体が提案されている。
しかしながら、特許文献1に提案されている感熱転写記録媒体を用いて尾引きを評価したところ、尾引きは緩和されているものの、画像形成方法によっては印画物に尾引きが発生することが確認された。
そこで、本発明は、上記の問題点に鑑み、印画物に尾引きが発生しにくい画像形成方法を提供することを目的とするものである。
そこで、本発明は、上記の問題点に鑑み、印画物に尾引きが発生しにくい画像形成方法を提供することを目的とするものである。
本発明の一態様に係る画像形成方法は、熱移行性染料を含有する染料層を有する転写体における染料層と、熱移行性染料を受容し得る受像層を有する被転写体における受像層とを、対向するように重ね合わせ、印加エネルギーを印加して発熱させたサーマルヘッドにより染料層を加熱して、熱移行性染料を染料層から受像層に移行させて画像を形成する画像形成方法であって、画像の濃淡を階調で表す場合に白色を0階調とし、画像形成前の被転写体の色相L1*a1*b1*と、0階調の画像を形成した後の被転写体の色相L2*a2*b2*との色差ΔEを、{(L1*−L2*)2+(a1*−a2*)2+(b1*−b2*)2}1/2とし、さらに、光源がD65、照明視野角が2°という測定条件で分光測定装置を用いて色相L1*a1*b1*及び色相L2*a2*b2*を測定して、色差ΔEを算出するとして、0階調の画像を形成する際にサーマルヘッドに印加する印加エネルギーを、色差ΔEが3.5以下となるように設定することを要旨とする。
本発明によれば、印画物に尾引きが発生しにくい。
以下、本発明の一実施形態(以下、「本実施形態」と記す)について、図面を参照しながら説明する。
まず、本実施形態に係る画像形成方法に用いられる転写体1及び被転写体2について、図1、2を参照しながら詳細に説明する。
まず、本実施形態に係る画像形成方法に用いられる転写体1及び被転写体2について、図1、2を参照しながら詳細に説明する。
〔転写体1〕
図1に示すように、転写体1は、基材10と染料層20と耐熱滑性層30を備えており、染料層20と基材10と耐熱滑性層30がこの順で積層されたものである。
図1に示すように、転写体1は、基材10と染料層20と耐熱滑性層30を備えており、染料層20と基材10と耐熱滑性層30がこの順で積層されたものである。
<基材10>
基材10には、熱転写における熱圧で軟化変形しない耐熱性と強度が要求される。このため、基材10の材料としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリプロピレン、セロファン、アセテート、ポリカーボネート、ポリサルフォン、ポリイミド、ポリビニルアルコール、芳香族ポリアミド、アラミド、ポリスチレンなどの合成樹脂のフィルムや、コンデンサー紙、パラフィン紙などの紙類等を、単独で又は組み合わされた複合体として用いることが可能である。特に、物性面、加工性、コスト面などを考慮すると、上述した材料の中でも、ポリエチレンテレフタレートフィルムが好ましい。
基材10には、熱転写における熱圧で軟化変形しない耐熱性と強度が要求される。このため、基材10の材料としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリプロピレン、セロファン、アセテート、ポリカーボネート、ポリサルフォン、ポリイミド、ポリビニルアルコール、芳香族ポリアミド、アラミド、ポリスチレンなどの合成樹脂のフィルムや、コンデンサー紙、パラフィン紙などの紙類等を、単独で又は組み合わされた複合体として用いることが可能である。特に、物性面、加工性、コスト面などを考慮すると、上述した材料の中でも、ポリエチレンテレフタレートフィルムが好ましい。
また、基材10の厚さ(図1では、上下方向の長さ)は、操作性、加工性を考慮し、2μm以上50μm以下の範囲とすることが可能である。特に、転写適性や加工性等のハンドリング性を考慮すると、2μm以上9μm以下程度が好ましい。
また、基材10の両面のうち、耐熱滑性層30を形成する側の面(図1では、下側の面)及び染料層20を形成する側の面(図1では、上側の面)には、接着処理を施すことも可能である。接着処理を施す面は、どちらか一方であっても良いし、両方であっても良い。
また、基材10の両面のうち、耐熱滑性層30を形成する側の面(図1では、下側の面)及び染料層20を形成する側の面(図1では、上側の面)には、接着処理を施すことも可能である。接着処理を施す面は、どちらか一方であっても良いし、両方であっても良い。
上記の接着処理としては、コロナ処理、火炎処理、オゾン処理、紫外線処理、放射線処理、粗面化処理、プラズマ処理、プライマー処理等の公知の技術を適用することが可能であり、それらの処理を二種以上併用することも可能である。
本実施形態では、好適な例として、基材10と染料層20との接着性を高めることが有効であり、コスト面からも、プライマー処理されたポリエチレンテレフタレートフィルムを用いることができる。
本実施形態では、好適な例として、基材10と染料層20との接着性を高めることが有効であり、コスト面からも、プライマー処理されたポリエチレンテレフタレートフィルムを用いることができる。
<耐熱滑性層30>
耐熱滑性層30は、基材10の一方の側に形成した層であり、転写体1に対し、サーマルヘッドとの滑り性を付与する層である。
耐熱滑性層30は、例えばバインダとなる樹脂に加え、離型性や滑り性を付与する機能性添加剤、充填剤、硬化剤、溶剤などを必要に応じて配合して耐熱滑性層30を形成するための塗布液を調製し、この塗布液を塗布、乾燥することにより形成することが可能である。
耐熱滑性層30は、基材10の一方の側に形成した層であり、転写体1に対し、サーマルヘッドとの滑り性を付与する層である。
耐熱滑性層30は、例えばバインダとなる樹脂に加え、離型性や滑り性を付与する機能性添加剤、充填剤、硬化剤、溶剤などを必要に応じて配合して耐熱滑性層30を形成するための塗布液を調製し、この塗布液を塗布、乾燥することにより形成することが可能である。
耐熱滑性層30に用いられるバインダとしては、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルアセトアセタール樹脂、ポリエステル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリエーテル樹脂、ポリブタジエン樹脂、ポリスチレン樹脂、アクリルポリオール、ポリウレタンアクリレート、ポリエステルアクリレート、ポリエーテルアクリレート、エポキシアクリレート、ニトロセルロース樹脂、酢酸セルロース樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリカーボネート樹脂等を用いることが可能である。
また、硬化剤として、トリレンジイソシアネート、トリフェニルメタントリイソシアネート、テトラメチルキシレンジイソシアネート等のイソシアネート類、及びその誘導体を適宜用いることが可能である。
また、硬化剤として、トリレンジイソシアネート、トリフェニルメタントリイソシアネート、テトラメチルキシレンジイソシアネート等のイソシアネート類、及びその誘導体を適宜用いることが可能である。
機能性添加剤としては、動物系ワックス、植物系ワックス等の天然ワックス、合成炭化水素系ワックス、脂肪族アルコールと酸系ワックス、脂肪酸エステルとグリセライト系ワックス、合成ケトン系ワックス、アミン及びアマイド系ワックス、塩素化炭化水素系ワックス、アルファーオレフィン系ワックス等の合成ワックス、ステアリン酸ブチル、オレイン酸エチル等の高級脂肪酸エステル、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸カリウム、ステアリン酸マグネシウム等の高級脂肪酸金属塩、長鎖アルキルリン酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキルアリールエーテルリン酸エステル又は、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルリン酸エステル等のリン酸エステル等の界面活性剤等を用いることが可能である。
また、充填剤としては、タルク、シリカ、マイカ、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、カオリナイト、クレー、シリコーン粒子、ポリエチレン樹脂粒子、ポリプロピレン樹脂粒子、ポリスチレン樹脂粒子、ポリメチルメタクリレート樹脂粒子等を用いることが可能である。
また、耐熱滑性層30の乾燥後の塗布量は、0.1g/m2以上2.0g/m2以下程度が適切である。ここで、耐熱滑性層30の乾燥後の塗布量とは、耐熱滑性層30を形成するための塗布液を塗布し、乾燥した後に残った固形分量のことを示す。また、染料層20の乾燥後の塗布量も、同様に、塗布液を塗布し、乾燥した後に残った固形分量のことを示す。
<染料層20>
染料層20は、基材10の他方の側に形成した層であり、例えば、熱移行性染料、バインダ、溶剤などを配合して染料層20を形成するための塗布液を調製し、この塗布液を塗布、乾燥することによって形成することが可能である。
熱移行性染料は、熱により、溶融、拡散もしくは昇華し、移行する染料である。
染料層20は、基材10の他方の側に形成した層であり、例えば、熱移行性染料、バインダ、溶剤などを配合して染料層20を形成するための塗布液を調製し、この塗布液を塗布、乾燥することによって形成することが可能である。
熱移行性染料は、熱により、溶融、拡散もしくは昇華し、移行する染料である。
熱移行性染料のうちイエロー成分としては、例えば、C.I.ソルベントイエロー56,16,30,93,33、C.I.ディスパースイエロー201,231,33等を用いることが可能である。
また、熱移行性染料のうちマゼンタ成分としては、例えば、C.I.ディスパースバイオレット26,31、C.I.ディスパースレッド60、C.I.ソルベントレッド19,27等を用いることが可能である。
また、熱移行性染料のうちマゼンタ成分としては、例えば、C.I.ディスパースバイオレット26,31、C.I.ディスパースレッド60、C.I.ソルベントレッド19,27等を用いることが可能である。
また、熱移行性染料のうちシアン成分としては、例えば、C.I.ディスパースブルー24,257,354、C.I.ソルベントブルー36,63,266等を用いることが可能である。
なお、墨の染料は、上述した各染料を組み合わせて調色することにより調製することが一般的である。
なお、墨の染料は、上述した各染料を組み合わせて調色することにより調製することが一般的である。
〔被転写体2〕
図2に示すように、被転写体2は、基材100と断熱層200と受像層300を備えており、基材100と断熱層200と受像層300がこの順で積層されたものである。
図2に示すように、被転写体2は、基材100と断熱層200と受像層300を備えており、基材100と断熱層200と受像層300がこの順で積層されたものである。
<基材100>
基材100は、熱転写における熱圧で軟化変形しない耐熱性と強度が要求される。このため、基材100の材料としては、例えば、コンデンサーペーパー、グラシン紙、硫酸紙、サイズ度の高い紙、合成紙(ポリオレフィン系、ポリスチレン系)、上質紙、アート紙、コート紙、レジンコート紙、キャストコート紙、壁紙、裏打用紙、合成樹脂又はエマルジョン含浸紙、合成ゴムラテックス含浸紙、合成樹脂内添紙、板紙、セルロース繊維紙等の紙があげられる。
基材100は、熱転写における熱圧で軟化変形しない耐熱性と強度が要求される。このため、基材100の材料としては、例えば、コンデンサーペーパー、グラシン紙、硫酸紙、サイズ度の高い紙、合成紙(ポリオレフィン系、ポリスチレン系)、上質紙、アート紙、コート紙、レジンコート紙、キャストコート紙、壁紙、裏打用紙、合成樹脂又はエマルジョン含浸紙、合成ゴムラテックス含浸紙、合成樹脂内添紙、板紙、セルロース繊維紙等の紙があげられる。
また、ポリエステル、ポリアクリレート、ポリカーボネート、ポリウレタン、ポリイミド、ポリエーテルイミド、セルロース誘導体、ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリプロピレン、ポリスチレン、アクリル、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、ナイロン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリサルフォン、ポリエーテルサルフォン、ポリテトラフルオロエチレン、パーフルオロアルキルビニルエーテル、ポリビニルフルオライド、テトラフルオロエチレン・エチレン共重合体、テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体、ポリクロロトリフルオロエチレン、ポリビニリデンフルオライド等のフィルムが挙げられる。
あるいは、これらの合成樹脂に白色顔料や充填剤を加えて成膜した白色不透明フィルムも基材100として使用できる。また、上記基材の任意の組み合わせによる積層体も、基材100として使用できる。代表的な積層体の例としては、セルロース繊維紙と合成紙或いはセルロース合成紙とプラスチックフィルムとの合成紙が挙げられる。
基材100の厚さ(図2では、上下方向の長さ)は、熱転写受像シートに要求される強度、耐熱性等や、基材として採用した素材の材質に応じて、適宜変更可能である。具体的には、50μm〜1000μmの範囲内であることが好ましく、100μm〜300μmの範囲内であることがより好ましい。
基材100の厚さ(図2では、上下方向の長さ)は、熱転写受像シートに要求される強度、耐熱性等や、基材として採用した素材の材質に応じて、適宜変更可能である。具体的には、50μm〜1000μmの範囲内であることが好ましく、100μm〜300μmの範囲内であることがより好ましい。
<断熱層200>
断熱層200は、画像形成時に加えられた熱が基材100側への伝播によって損失されることを防ぐものである。
断熱層200は、例えば断熱性の高いフィルムを接着性のある樹脂を介して貼りあわせる方法や、断熱層を形成するための塗布液を調製し、塗布、乾燥する方法により形成することが可能である。
断熱層200は、画像形成時に加えられた熱が基材100側への伝播によって損失されることを防ぐものである。
断熱層200は、例えば断熱性の高いフィルムを接着性のある樹脂を介して貼りあわせる方法や、断熱層を形成するための塗布液を調製し、塗布、乾燥する方法により形成することが可能である。
断熱層200の材料としては、断熱性の高い空気を層内に有するものが好適であり、例えば、発泡ポリプロピレンフィルム、発泡ポリエチレンテレフタレート等の発泡フィルムや、発泡フィルムの片面又は両面にスキン層を設けた複合フィルムや、中空粒子と樹脂の混合体等を挙げることができる。
<受像層300>
受像層300は、熱転写による画像形成時に転写体1から転写される熱移行性染料を受容すると共に、受容した熱移行性染料を保持することで、画像を形成且つ維持するものである。
受像層300は、バインダ樹脂に硬化剤、離型剤等の添加剤を適宜添加して、受像層300を形成するための塗布液を調製し、この塗布液を塗布、乾燥することにより形成することが可能である。
受像層300は、熱転写による画像形成時に転写体1から転写される熱移行性染料を受容すると共に、受容した熱移行性染料を保持することで、画像を形成且つ維持するものである。
受像層300は、バインダ樹脂に硬化剤、離型剤等の添加剤を適宜添加して、受像層300を形成するための塗布液を調製し、この塗布液を塗布、乾燥することにより形成することが可能である。
受像層300に用いられるバインダ樹脂としては、アクリル系樹脂、塩化ビニル系樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂や、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体(塩酢ビ系樹脂)、ポリ塩化ビニリデン等のハロゲン化ポリマーや、ポリ酢酸ビニル・アクリル共重合体、ポリアクリル酸エステル等のビニルポリマーや、ポリスチレン系樹脂、ポリアミド系樹脂、エチレンやプロピレン等のオレフィンと他のビニルモノマーとの共重合体系樹脂、アイオノマー、セルロースジアセテート等のセルロース系樹脂、ポリカーボネート等、及びこれら樹脂の混合系が挙げられる。
これらの樹脂の中では、塩化ビニル系樹脂が好ましく、その塩ビ系樹脂の中でも、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル/アクリル共重合体から選択される少なくとも1種類の塩化ビニル系樹脂がさらに好ましい。
また、受像層300には、バインダ樹脂の種類に応じて、硬化剤を適宜添加しても良い。硬化剤の一例としては、トリレンジイソシアネート、トリフェニルメタントリイソシアネート、テトラメチルキシレンジイソシアネート等のイソシアネート類、及びその誘導体等が挙げられる。
また、受像層300には、バインダ樹脂の種類に応じて、硬化剤を適宜添加しても良い。硬化剤の一例としては、トリレンジイソシアネート、トリフェニルメタントリイソシアネート、テトラメチルキシレンジイソシアネート等のイソシアネート類、及びその誘導体等が挙げられる。
さらに、受像層300には離型剤を適宜添加しても良い。離型剤の一例としては、アミノ変性シリコーン、アルコール変性シリコーン、ビニル変性シリコーン、ウレタン変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン、ポリエステル変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン、ポリエステル変性シリコーン、アクリル変性シリコーン、アラルキル変性シリコーン、及びアミド変性シリコーン等のシリコーンオイルが挙げられる。本発明においては、これらを混合、或いは各種の反応を用いて重合させて用いることもできる。
シリコーン離型剤の含有量が多くなると、にじみや地汚れが発生しやすいため、受像層300のバインダ樹脂の固形分に対して、0.5質量%以下が好ましい。
シリコーン離型剤の含有量が多くなると、にじみや地汚れが発生しやすいため、受像層300のバインダ樹脂の固形分に対して、0.5質量%以下が好ましい。
〔画像形成方法〕
次に、本実施形態の画像形成方法について説明する。画像を形成する際には、まず、熱移行性染料を含有する染料層20を有する転写体1と、熱移行性染料を受容し得る受像層300を有する被転写体2とを用意し、転写体1における染料層20と被転写体2における受像層300とを、対向するように重ね合わせる。そして、印加エネルギーを印加して発熱させたサーマルヘッドにより染料層20を加熱して、熱移行性染料を染料層20から受像層300に移行(転写)させて、所望の画像を形成する。
次に、本実施形態の画像形成方法について説明する。画像を形成する際には、まず、熱移行性染料を含有する染料層20を有する転写体1と、熱移行性染料を受容し得る受像層300を有する被転写体2とを用意し、転写体1における染料層20と被転写体2における受像層300とを、対向するように重ね合わせる。そして、印加エネルギーを印加して発熱させたサーマルヘッドにより染料層20を加熱して、熱移行性染料を染料層20から受像層300に移行(転写)させて、所望の画像を形成する。
ここで、画像の濃淡を階調で表す場合に、白色を0階調とする。また、画像形成前の被転写体2の色相L1*a1*b1*と、0階調の画像を形成した後の被転写体2の色相L2*a2*b2*との色差ΔEを、{(L1*−L2*)2+(a1*−a2*)2+(b1*−b2*)2}1/2とする。さらに、光源がD65、照明視野角が2°という測定条件で分光測定装置を用いて上記色相L1*a1*b1*及び上記色相L2*a2*b2*を測定して、その色差ΔEを上記数式により算出するものとする。
本実施形態の画像形成方法においては、0階調の画像を形成する際にサーマルヘッドに印加する印加エネルギーを、上記色差ΔEが3.5以下となるように設定し、そのような設定下で画像形成を行う。上記色差ΔEが3.5以下となるような設定であれば、印画物に尾引きが発生しにくい。また、上記色差ΔEが1.0以上3.5以下となるような設定であれば、印画物に尾引きが発生しにくいことに加えて、低階調の発色ばらつきを抑制することが可能となる。
なお、上記した「0階調の画像を形成した後の被転写体2の色相」は、各色の画像形成に対応している。すなわち、複数色を連続して転写することにより画像形成を行う場合は、1色目であれば、1色目のみの0階調の画像を形成した後の被転写体2の色相を意味する。また、2色目以降であれば、該当色以前の受像層300を、熱移行性染料を含有しないフィルム等に置き換えて、該当色の0階調の画像を形成した後の被転写体2の色相を意味する。
色差ΔEは、転写体1、被転写体2、及び0階調の画像を形成する際にサーマルヘッドに印加する印加エネルギー、並びにこれらの組み合わせによって変化する。
転写体1に関しては、染料層20における染料/バインダの質量比(D/P比)や、バインダ種の変更や、転写体1を形成する層の厚みの変更等による熱伝導の変化によって、上記の色差ΔEが変化する。
転写体1に関しては、染料層20における染料/バインダの質量比(D/P比)や、バインダ種の変更や、転写体1を形成する層の厚みの変更等による熱伝導の変化によって、上記の色差ΔEが変化する。
染料層20に関しては、染料層20におけるD/P比やバインダ種の変更により、サーマルヘッドからの印加エネルギーが同一であっても、染料層20からの染料の放出性が変化する。また、熱伝導を変化させることにより、サーマルヘッドからの印加エネルギーが同一であっても、染料層20へ伝わるエネルギーが変化する。これにより、熱移行性染料の被転写体2への移行度合いが変化し、それに伴い色差ΔEも変化する。
被転写体2に関しては、受像層300におけるバインダ種や厚みの変更や、断熱層200の材料や厚みの変更により、断熱性が変わることによって、上記の色差ΔEが変化する。受像層300におけるバインダ種や厚みを変更することによって、転写体1からの染料受容性が変化する。また、断熱性を変化させることにより、受像層300の持つ熱エネルギーを変化させることにより、転写体1から被転写体2への染料移行性が変化する。これにより、被転写体2が受容する熱移行性染料の量が変化し、それに伴い色差ΔEも変化する。
これらの転写体1及び被転写体2の発色性に応じて、サーマルヘッドに対する印加エネルギーを制御することにより、色差ΔEを変化させることができる。具体的には、印加エネルギーを設定するガンマテーブルにおいて、0階調のエネルギー設定を変化させれば良い。
本発明においては、転写体1、被転写体2、及び印加エネルギーを任意に組み合わせて用いても良く、また、本明細書に記載していない別の手法を用いても良い。また、転写体1及び被転写体2の構成も一例であり、請求項に反しない限り、本明細書に記載していないいずれの構成としても良い。
〔実施例〕
以下、図1及び図2を参照しつつ、実施例1〜15及び比較例1〜6を用いて、本発明の画像形成方法の効果を検証する。なお、以降の説明で「部」と記載されている場合は、特に断りのない限りは、「質量部」を意味する。また、本発明は、以下の実施例に限定されるものではない。
以下に説明する実施例及び比較例においては、画像形成用の転写体及び被転写体を、以下に示す方法で作製した。
以下、図1及び図2を参照しつつ、実施例1〜15及び比較例1〜6を用いて、本発明の画像形成方法の効果を検証する。なお、以降の説明で「部」と記載されている場合は、特に断りのない限りは、「質量部」を意味する。また、本発明は、以下の実施例に限定されるものではない。
以下に説明する実施例及び比較例においては、画像形成用の転写体及び被転写体を、以下に示す方法で作製した。
(転写体Aの作製)
基材10として、厚さ4.5μmの片面易接着処理付きポリエチレンテレフタレートフィルムを使用した。基材10の非易接着処理面に、下記に示す組成の耐熱滑性層形成用塗布液を、乾燥後の塗布量が0.5g/m2になるように、グラビアコーティング法により塗布した。そして、温度100℃で1分間乾燥することにより、耐熱滑性層30を形成した。
基材10として、厚さ4.5μmの片面易接着処理付きポリエチレンテレフタレートフィルムを使用した。基材10の非易接着処理面に、下記に示す組成の耐熱滑性層形成用塗布液を、乾燥後の塗布量が0.5g/m2になるように、グラビアコーティング法により塗布した。そして、温度100℃で1分間乾燥することにより、耐熱滑性層30を形成した。
耐熱滑性層30を形成した基材10の易接着処理面に、下記に示す組成の染料層形成用塗布液(以下、「染料層形成用塗布液−1」と記す)を、乾燥後の塗布量が0.80g/m2になるようにグラビアコーティング法により塗布した。そして、温度90℃で1分間乾燥することにより染料層20を形成し、転写体Aを得た。
・耐熱滑性層形成用塗布液
アセタール樹脂 5.0部
マイカ 0.5部
水酸化マグネシウム 0.1部
リン酸エステル 0.9部
トルエン 5.5部
メチルエチルケトン 13.0部
アセタール樹脂 5.0部
マイカ 0.5部
水酸化マグネシウム 0.1部
リン酸エステル 0.9部
トルエン 5.5部
メチルエチルケトン 13.0部
・染料層形成用塗布液−1
C.I.ソルベントレッド18 5.0部
ポリビニルアセタール樹脂 5.0部
トルエン 45.0部
メチルエチルケトン 45.0部
C.I.ソルベントレッド18 5.0部
ポリビニルアセタール樹脂 5.0部
トルエン 45.0部
メチルエチルケトン 45.0部
(転写体Bの作製)
染料層形成用塗布液−1に代えて、下記に示す組成の染料層形成用塗布液(以下「染料層形成用塗布液−2」と記す)を用いた点以外は、転写体Aの場合と同様にして転写体Bを作製した。
染料層形成用塗布液−1に代えて、下記に示す組成の染料層形成用塗布液(以下「染料層形成用塗布液−2」と記す)を用いた点以外は、転写体Aの場合と同様にして転写体Bを作製した。
・染料層形成用塗布液−2
C.I.ソルベントレッド18 5.5部
ポリビニルアセタール樹脂 4.5部
トルエン 45.0部
メチルエチルケトン 45.0部
C.I.ソルベントレッド18 5.5部
ポリビニルアセタール樹脂 4.5部
トルエン 45.0部
メチルエチルケトン 45.0部
(転写体Cの作製)
染料層形成用塗布液−1に代えて、下記に示す組成の染料層形成用塗布液(以下「染料層形成用塗布液−3」と記す)を用いた点以外は、転写体Aの場合と同様にして転写体Cを作製した。
染料層形成用塗布液−1に代えて、下記に示す組成の染料層形成用塗布液(以下「染料層形成用塗布液−3」と記す)を用いた点以外は、転写体Aの場合と同様にして転写体Cを作製した。
・染料層形成用塗布液−3
C.I.ソルベントレッド18 6.0部
ポリビニルアセタール樹脂 4.5部
トルエン 45.0部
メチルエチルケトン 45.0部
C.I.ソルベントレッド18 6.0部
ポリビニルアセタール樹脂 4.5部
トルエン 45.0部
メチルエチルケトン 45.0部
(被転写体Aの作製)
基材100として、厚さ190μmの両面レジンコート紙を使用した。基材100の一方の面に、下記に示す組成の断熱層形成用塗布液を、乾燥後の塗布量が8.0g/m2になるようにダイコート法により塗布した。そして、断熱層形成用塗布液を乾燥することにより、断熱層200を形成した。
基材100として、厚さ190μmの両面レジンコート紙を使用した。基材100の一方の面に、下記に示す組成の断熱層形成用塗布液を、乾燥後の塗布量が8.0g/m2になるようにダイコート法により塗布した。そして、断熱層形成用塗布液を乾燥することにより、断熱層200を形成した。
次に、断熱層200の上面に、下記に示す組成の受像層形成用塗布液(受像層300を形成するための塗布液。以下、「受像層形成用塗布液−1」と記す。)を、乾燥後の塗布量が4.0g/m2になるようにグラビアコーティング法により塗布した。そして、乾燥することにより、被転写体Aを作製した。
・断熱層形成用塗布液
アクリル−スチレン系中空粒子 35.0部
(平均粒子径1μm、体積中空率51%)
スチレン−ブタジエンゴム 10.0部
純水 55.0部
分散剤 微量
消泡剤 微量
アクリル−スチレン系中空粒子 35.0部
(平均粒子径1μm、体積中空率51%)
スチレン−ブタジエンゴム 10.0部
純水 55.0部
分散剤 微量
消泡剤 微量
・受像層形成用塗布液−1
塩化ビニル系エマルジョン(固形分60質量% Tg70℃) 39.5部
アミノ変性シリコーンオイル 0.5部
純水 60.0部
塩化ビニル系エマルジョン(固形分60質量% Tg70℃) 39.5部
アミノ変性シリコーンオイル 0.5部
純水 60.0部
(被転写体Bの作製)
受像層形成用塗布液−1に代えて、下記に示す組成の受像層形成用塗布液(以下「受像層形成用塗布液−2」と記す)を用いた点以外は、被転写体Aの場合と同様にして被転写体Bを作製した。
受像層形成用塗布液−1に代えて、下記に示す組成の受像層形成用塗布液(以下「受像層形成用塗布液−2」と記す)を用いた点以外は、被転写体Aの場合と同様にして被転写体Bを作製した。
・受像層形成用塗布液−2
塩化ビニル系エマルジョン(固形分60質量% Tg60℃) 39.5部
アミノ変性シリコーンオイル 0.5部
純水 60.0部
塩化ビニル系エマルジョン(固形分60質量% Tg60℃) 39.5部
アミノ変性シリコーンオイル 0.5部
純水 60.0部
(被転写体Cの作製)
受像層形成用塗布液−1に代えて、下記に示す組成の受像層形成用塗布液(以下「受像層形成用塗布液−3」と記す)を用いた点以外は、被転写体Aの場合と同様にして被転写体Cを作製した。
受像層形成用塗布液−1に代えて、下記に示す組成の受像層形成用塗布液(以下「受像層形成用塗布液−3」と記す)を用いた点以外は、被転写体Aの場合と同様にして被転写体Cを作製した。
・受像層形成用塗布液−3
塩化ビニル系エマルジョン(固形分60質量% Tg45℃) 39.5部
アミノ変性シリコーンオイル 0.5部
純水 60.0部
塩化ビニル系エマルジョン(固形分60質量% Tg45℃) 39.5部
アミノ変性シリコーンオイル 0.5部
純水 60.0部
(実施例1)
転写体A、被転写体A、及び感熱転写方式のプリンタを用い、0階調の画像を形成する際にプリンタのサーマルヘッドに印加する印加エネルギーが0mJ/dotとなるようにして、画像形成を行った。
転写体A、被転写体A、及び感熱転写方式のプリンタを用い、0階調の画像を形成する際にプリンタのサーマルヘッドに印加する印加エネルギーが0mJ/dotとなるようにして、画像形成を行った。
(実施例2)
転写体A、被転写体A、及び感熱転写方式のプリンタを用い、0階調の画像を形成する際にプリンタのサーマルヘッドに印加する印加エネルギーが0.022mJ/dotとなるようにして、画像形成を行った。
(実施例3)
転写体A、被転写体A、及び感熱転写方式のプリンタを用い、0階調の画像を形成する際にプリンタのサーマルヘッドに印加する印加エネルギーが0.034mJ/dotとなるようにして、画像形成を行った。
転写体A、被転写体A、及び感熱転写方式のプリンタを用い、0階調の画像を形成する際にプリンタのサーマルヘッドに印加する印加エネルギーが0.022mJ/dotとなるようにして、画像形成を行った。
(実施例3)
転写体A、被転写体A、及び感熱転写方式のプリンタを用い、0階調の画像を形成する際にプリンタのサーマルヘッドに印加する印加エネルギーが0.034mJ/dotとなるようにして、画像形成を行った。
(実施例4)
転写体A、被転写体A、及び感熱転写方式のプリンタを用い、0階調の画像を形成する際にプリンタのサーマルヘッドに印加する印加エネルギーが0.047mJ/dotとなるようにして、画像形成を行った。
(実施例5)
転写体A、被転写体B、及び感熱転写方式のプリンタを用い、0階調の画像を形成する際にプリンタのサーマルヘッドに印加する印加エネルギーが0.034mJ/dotとなるようにして、画像形成を行った。
転写体A、被転写体A、及び感熱転写方式のプリンタを用い、0階調の画像を形成する際にプリンタのサーマルヘッドに印加する印加エネルギーが0.047mJ/dotとなるようにして、画像形成を行った。
(実施例5)
転写体A、被転写体B、及び感熱転写方式のプリンタを用い、0階調の画像を形成する際にプリンタのサーマルヘッドに印加する印加エネルギーが0.034mJ/dotとなるようにして、画像形成を行った。
(実施例6)
転写体A、被転写体C、及び感熱転写方式のプリンタを用い、0階調の画像を形成する際にプリンタのサーマルヘッドに印加する印加エネルギーが0.034mJ/dotとなるようにして、画像形成を行った。
(実施例7)
転写体B、被転写体A、及び感熱転写方式のプリンタを用い、0階調の画像を形成する際にプリンタのサーマルヘッドに印加する印加エネルギーが0.034mJ/dotとなるようにして、画像形成を行った。
転写体A、被転写体C、及び感熱転写方式のプリンタを用い、0階調の画像を形成する際にプリンタのサーマルヘッドに印加する印加エネルギーが0.034mJ/dotとなるようにして、画像形成を行った。
(実施例7)
転写体B、被転写体A、及び感熱転写方式のプリンタを用い、0階調の画像を形成する際にプリンタのサーマルヘッドに印加する印加エネルギーが0.034mJ/dotとなるようにして、画像形成を行った。
(実施例8)
転写体B、被転写体B、及び感熱転写方式のプリンタを用い、0階調の画像を形成する際にプリンタのサーマルヘッドに印加する印加エネルギーが0.034mJ/dotとなるようにして、画像形成を行った。
(実施例9)
転写体B、被転写体C、及び感熱転写方式のプリンタを用い、0階調の画像を形成する際にプリンタのサーマルヘッドに印加する印加エネルギーが0.034mJ/dotとなるようにして、画像形成を行った。
転写体B、被転写体B、及び感熱転写方式のプリンタを用い、0階調の画像を形成する際にプリンタのサーマルヘッドに印加する印加エネルギーが0.034mJ/dotとなるようにして、画像形成を行った。
(実施例9)
転写体B、被転写体C、及び感熱転写方式のプリンタを用い、0階調の画像を形成する際にプリンタのサーマルヘッドに印加する印加エネルギーが0.034mJ/dotとなるようにして、画像形成を行った。
(実施例10)
転写体C、被転写体A、及び感熱転写方式のプリンタを用い、0階調の画像を形成する際にプリンタのサーマルヘッドに印加する印加エネルギーが0.034mJ/dotとなるようにして、画像形成を行った。
(実施例11)
転写体C、被転写体B、及び感熱転写方式のプリンタを用い、0階調の画像を形成する際にプリンタのサーマルヘッドに印加する印加エネルギーが0.034mJ/dotとなるようにして、画像形成を行った。
転写体C、被転写体A、及び感熱転写方式のプリンタを用い、0階調の画像を形成する際にプリンタのサーマルヘッドに印加する印加エネルギーが0.034mJ/dotとなるようにして、画像形成を行った。
(実施例11)
転写体C、被転写体B、及び感熱転写方式のプリンタを用い、0階調の画像を形成する際にプリンタのサーマルヘッドに印加する印加エネルギーが0.034mJ/dotとなるようにして、画像形成を行った。
(実施例12)
転写体C、被転写体C、及び感熱転写方式のプリンタを用い、0階調の画像を形成する際にプリンタのサーマルヘッドに印加する印加エネルギーが0.034mJ/dotとなるようにして、画像形成を行った。
(実施例13)
転写体A、被転写体B、及び感熱転写方式のプリンタを用い、0階調の画像を形成する際にプリンタのサーマルヘッドに印加する印加エネルギーが0.047mJ/dotとなるようにして、画像形成を行った。
転写体C、被転写体C、及び感熱転写方式のプリンタを用い、0階調の画像を形成する際にプリンタのサーマルヘッドに印加する印加エネルギーが0.034mJ/dotとなるようにして、画像形成を行った。
(実施例13)
転写体A、被転写体B、及び感熱転写方式のプリンタを用い、0階調の画像を形成する際にプリンタのサーマルヘッドに印加する印加エネルギーが0.047mJ/dotとなるようにして、画像形成を行った。
(実施例14)
転写体A、被転写体C、及び感熱転写方式のプリンタを用い、0階調の画像を形成する際にプリンタのサーマルヘッドに印加する印加エネルギーが0.047mJ/dotとなるようにして、画像形成を行った。
(実施例15)
転写体B、被転写体A、及び感熱転写方式のプリンタを用い、0階調の画像を形成する際にプリンタのサーマルヘッドに印加する印加エネルギーが0.047mJ/dotとなるようにして、画像形成を行った。
転写体A、被転写体C、及び感熱転写方式のプリンタを用い、0階調の画像を形成する際にプリンタのサーマルヘッドに印加する印加エネルギーが0.047mJ/dotとなるようにして、画像形成を行った。
(実施例15)
転写体B、被転写体A、及び感熱転写方式のプリンタを用い、0階調の画像を形成する際にプリンタのサーマルヘッドに印加する印加エネルギーが0.047mJ/dotとなるようにして、画像形成を行った。
(比較例1)
転写体A、被転写体A、及び感熱転写方式のプリンタを用い、0階調の画像を形成する際にプリンタのサーマルヘッドに印加する印加エネルギーが0.065mJ/dotとなるようにして、画像形成を行った。
(比較例2)
転写体B、被転写体B、及び感熱転写方式のプリンタを用い、0階調の画像を形成する際にプリンタのサーマルヘッドに印加する印加エネルギーが0.047mJ/dotとなるようにして、画像形成を行った。
転写体A、被転写体A、及び感熱転写方式のプリンタを用い、0階調の画像を形成する際にプリンタのサーマルヘッドに印加する印加エネルギーが0.065mJ/dotとなるようにして、画像形成を行った。
(比較例2)
転写体B、被転写体B、及び感熱転写方式のプリンタを用い、0階調の画像を形成する際にプリンタのサーマルヘッドに印加する印加エネルギーが0.047mJ/dotとなるようにして、画像形成を行った。
(比較例3)
転写体B、被転写体C、及び感熱転写方式のプリンタを用い、0階調の画像を形成する際にプリンタのサーマルヘッドに印加する印加エネルギーが0.047mJ/dotとなるようにして、画像形成を行った。
(比較例4)
転写体C、被転写体A、及び感熱転写方式のプリンタを用い、0階調の画像を形成する際にプリンタのサーマルヘッドに印加する印加エネルギーが0.047mJ/dotとなるようにして、画像形成を行った。
転写体B、被転写体C、及び感熱転写方式のプリンタを用い、0階調の画像を形成する際にプリンタのサーマルヘッドに印加する印加エネルギーが0.047mJ/dotとなるようにして、画像形成を行った。
(比較例4)
転写体C、被転写体A、及び感熱転写方式のプリンタを用い、0階調の画像を形成する際にプリンタのサーマルヘッドに印加する印加エネルギーが0.047mJ/dotとなるようにして、画像形成を行った。
(比較例5)
転写体C、被転写体B、及び感熱転写方式のプリンタを用い、0階調の画像を形成する際にプリンタのサーマルヘッドに印加する印加エネルギーが0.047mJ/dotとなるようにして、画像形成を行った。
(比較例6)
転写体C、被転写体C、及び感熱転写方式のプリンタを用い、0階調の画像を形成する際にプリンタのサーマルヘッドに印加する印加エネルギーが0.047mJ/dotとなるようにして、画像形成を行った。
転写体C、被転写体B、及び感熱転写方式のプリンタを用い、0階調の画像を形成する際にプリンタのサーマルヘッドに印加する印加エネルギーが0.047mJ/dotとなるようにして、画像形成を行った。
(比較例6)
転写体C、被転写体C、及び感熱転写方式のプリンタを用い、0階調の画像を形成する際にプリンタのサーマルヘッドに印加する印加エネルギーが0.047mJ/dotとなるようにして、画像形成を行った。
<評価>
実施例1〜15及び比較例1〜6の画像形成方法にて形成した印画物に関して、評価を行った。画像形成においては、0階調の画像を形成する際にサーマルヘッドに印加する印加エネルギーが前述の所定値となるように調整して、4inch/secの速さで画像を形成した。
実施例1〜15及び比較例1〜6の画像形成方法にて形成した印画物に関して、評価を行った。画像形成においては、0階調の画像を形成する際にサーマルヘッドに印加する印加エネルギーが前述の所定値となるように調整して、4inch/secの速さで画像を形成した。
実施例1〜15及び比較例1〜6の画像形成方法で0階調の画像をそれぞれ形成し、画像形成前の被転写体2(受像層300)の色相L1*a1*b1*と、0階調の画像を形成した後の被転写体2(受像層300)の色相L2*a2*b2*とを、光源がD65、照明視野角が2°という測定条件で分光測定装置を用いて測定した。そして、{(L1*−L2*)2+(a1*−a2*)2+(b1*−b2*)2}1/2なる式により、色差ΔEを算出した。結果を表1に示す。なお、画像の濃淡を階調で表す場合に、白色を0階調とした。
また、尾引きの評価用画像として、一辺5cmの正方形状に調整した255階調の画像を0階調の背景画像中に配置した画像を、実施例1〜15及び比較例1〜6の画像形成方法にてそれぞれ形成した。そして、尾引きの評価用画像において、一辺5cmの正方形状に調整した255階調の画像の末端からの尾引きの長さを測定することによって、尾引きを評価した。結果を表1に示す。尾引きの長さが0mmであった場合は合格と評価し、表1においては○印を示し、尾引きの長さが0mm超過であった場合は不合格と評価し、表1においては×印を示した。評価結果が○印でないと、使用は困難である。
さらに、低階調の安定性評価用画像として、0階調から255階調までを5階調刻みで印画したパッチ画像を、実施例1〜15及び比較例1〜6の画像形成方法にてそれぞれ形成した。このとき、同一のパッチ画像を5枚形成し、ステータスAの条件にて反射濃度を測定した際にM濃度0.2近辺の階調を示すパッチ画像に関して、5枚の中で最大値と最小値の差ΔOD(低階調濃度の変動)を算出した。結果を表1に示す。
ΔODが0.02以下であった場合は低階調の安定性が極めて優れていると評価し、表1においては○印を示し、ΔODが0.02よりも大きく0.05以下であった場合は低階調の安定性が優れていると評価し、表1においては△印を示し、ΔODが0.05よりも大きかった場合は低階調の安定性が不十分であると評価し、表1においては×印を示した。評価結果が○印又は△印であれば問題なく用いることが可能であり、×印の場合には使用が困難な場合があるため問題がある。
表1の結果より、実施例1〜15の画像形成方法にて形成した印画物は、尾引き、低階調の安定性について問題がないことがわかった。一方で、色差ΔEが3.5を上回る比較例1〜6の画像形成方法にて形成した印画物は、尾引きが発生するため問題があることが確認された。
また、実施例1〜4及び比較例1は、同一の転写体及び被転写体に関して、0階調の画像を形成する際にサーマルヘッドに印加する印加エネルギーを調整して画像形成したものであり、実施例3〜15及び比較例2〜6は、3種類の転写体及び被転写体を組み合わせた9水準に関して、0階調の画像を形成する際にサーマルヘッドに印加する印加エネルギーを調整して2条件の印加エネルギーにてそれぞれ画像形成をしたものである。すなわち、転写体1、被転写体2によらず、色差ΔEが3.5を上回る印加エネルギーである場合に、尾引きが発生し始めることが分かる。
また、実施例1、2と実施例3〜15を比較すると、色差ΔEが1.0を下回ると、実用上問題ない範囲ではあるが、ΔODの誤差範囲が広がる傾向にあることが分かる。以上のことから、画像形成前の被転写体2と0階調の画像を形成した後の被転写体2における色差ΔEは、3.5以下である必要があり、更には1.0以上であることが望ましいことが分かる。
本発明の画像形成方法は、昇華転写方式のプリンタに使用することが可能であり、プリンタの高速、高機能化と併せて、各種画像を簡便にフルカラーで形成できる。そのため、デジタルカメラのセルフプリント、身分証明書などのカード類、アミューズメント用出力物等に広く利用することが可能である。
1 ・・・転写体
2 ・・・被転写体
10 ・・・基材
20 ・・・染料層
30 ・・・耐熱滑性層
100 ・・・基材
200 ・・・断熱層
300 ・・・受像層
2 ・・・被転写体
10 ・・・基材
20 ・・・染料層
30 ・・・耐熱滑性層
100 ・・・基材
200 ・・・断熱層
300 ・・・受像層
Claims (2)
- 熱移行性染料を含有する染料層を有する転写体における前記染料層と、前記熱移行性染料を受容し得る受像層を有する被転写体における前記受像層とを、対向するように重ね合わせ、印加エネルギーを印加して発熱させたサーマルヘッドにより前記染料層を加熱して、前記熱移行性染料を前記染料層から前記受像層に移行させて画像を形成する画像形成方法であって、
画像の濃淡を階調で表す場合に白色を0階調とし、
画像形成前の前記被転写体の色相L1*a1*b1*と、0階調の画像を形成した後の前記被転写体の色相L2*a2*b2*との色差ΔEを、{(L1*−L2*)2+(a1*−a2*)2+(b1*−b2*)2}1/2とし、
さらに、光源がD65、照明視野角が2°という測定条件で分光測定装置を用いて前記色相L1*a1*b1*及び前記色相L2*a2*b2*を測定して、前記色差ΔEを算出するとして、
0階調の画像を形成する際に前記サーマルヘッドに印加する印加エネルギーを、前記色差ΔEが3.5以下となるように設定する画像形成方法。 - 0階調の画像を形成する際に前記サーマルヘッドに印加する印加エネルギーを、前記色差ΔEが1.0以上3.5以下となるように設定する請求項1に記載の画像形成方法。
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Cited By (2)
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JP2021142711A (ja) * | 2020-03-12 | 2021-09-24 | 大日本印刷株式会社 | シール型受像シート、及びシール型受像シートと熱転写シートとの組合せ |
-
2018
- 2018-02-28 JP JP2018034534A patent/JP2019147342A/ja active Pending
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