JP3872321B2 - 熱転写受像シート - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、加熱により熱転写シートから転写される色材を受容する熱転写受像シートに関し、さらに詳しくは受容層に形成された昇華転写画像の耐ハンドクリーム性および耐皮脂(特に人の鼻や頬や額部分の皮脂)性に優れた熱転写受像シートの提供を目的とする。
【0002】
【従来の技術】
近年、ビデオで撮影した画像やテレビの画像、コンピューターグラフィックスなどの静止画像を直接フルカラーでプリントするシステムが進歩し、その市場が急速に拡大している。その中でも、昇華性染料を記録材とし、これを受像シートに重ね、記録信号に応じてサーマルヘッドで加熱することにより染料を受像シート上に転移させることによって記録像を得る方式が注目されている。この記録方式は、使用する色材が染料であることから非常に鮮明であり、かつ透明性に優れているため、得られる画像は中間色の再現性や階調性に優れ、従来のフルカラーオフセット印刷やグラビア印刷による画像と同様であり、写真画像に匹敵する高品質の画像が形成可能となっている。
また、得られる熱転写印画物の耐摩耗性や耐光性などの耐久性を高めるために、染料画像が形成された受容層上に保護層を熱転写で転写させることが多く行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
以上の如く形成された昇華転写画像は、その耐久性にも優れたものであるが、該画像面にハンドクリーム(市販のメンソレータムのような保湿・肌荒れ防止効果成分を含む物体)や皮脂(特に人の鼻や頬や額部分の皮脂)などが長時間接触した場合、それらに含まれる油脂成分が保護層表面から浸透して受容層および中間層に到達すると、印画時の加熱により中間層にひずみが生じている場合にそのひずみを解放して、中間層に亀裂が生じ、さらにその上に積層されている受容層と保護層まで亀裂を生じさせ、特に保護層がある場合には、印画面の微細なひび割れが発生し、画像品質を著しく低下させるという課題が発生した。
【0004】
従来、このようなひび割れに対しては、可撓性のある樹脂や柔軟性に富んだ樹脂を中間層や受容層に用いるなどの手段が考えられるが、この方法では、印画物を長期保管しておくと、画像の画素滲みが生じるなどの不具合が発生し、また、保護層に可撓性や柔軟性に富んだ樹脂を用いると、保護層を転写する際の印画条件によっては、樹脂の切れが悪くなり印画物の美観を損なったり、プリンター中に樹脂の切れ端が残留して次の印画物作成時の転写不良を誘発するゴミとなってしまうといった問題が生じる。
【0005】
従って、本発明の目的は、上記従来技術の課題を解決し、中間層の塗膜強度を上げることにより、耐ハンドクリーム性や耐皮脂性に優れる昇華転写画像を形成し得る熱転写受像シートを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的は以下の本発明によって達成される。すなわち、本発明は、基材シートの一方の面に中間層と染料受容層とを順次積層してなる熱転写受像シートにおいて、上記染料受容層が、遷移金属イオンの錯体化合物からなるメタルソースを含有しており、上記中間層が2層からなり、これらの2層のうちの基材シートに近い側の層が針状結晶構造を有する無機顔料(以下単に「針状顔料」という)を含有する樹脂層であることを特徴とする熱転写受像シートを提供する。
【0007】
また、本発明は、上記針状顔料の使用量が、中間層を形成する樹脂100質量部当たり20〜300質量部である上記の熱転写受像シート;針状顔料が、酸化チタン、チタン酸カリウムなどの無機粒子である上記の熱転写受像シート;中間層が、さらにタルクなどの扁平粒子を含む上記の熱転写受像シート;および中間層を構成する樹脂が、ウレタン系、ポリオレフィン系、ポリエステル系、アクリル系、またはエポキシ系接着性樹脂である上記の熱転写受像シートを提供する。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の熱転写受像シートを構成する各層の説明を行う。
(基材シート)
基材シートは、受容層を保持するという役割を有するとともに、画像形成時に加えられる熱に耐え、取り扱い上支障のない機械的特性を有することが望ましい。このような基材シートの材料は特に限定されず、例えば、ポリエステル、ポリアリレート、ポリカーボネート、ポリウレタン、ポリイミド、ポリエーテルイミド、セルロース誘導体、ポリエチレン、エチレン・酢酸ビニル共重合体、ポリプロピレン、ポリスチレン、アクリル、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、ナイロン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリサルフォン、ポリエーテルサルフォン、テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体、ポリビニルフルオライド、テトラフルオロエチレン・エチレン共重合体、テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体、ポリクロロトリフルオロエチレン、ポリビニリデンフルオライドなどの各種プラスチックフィルムまたはシートが使用でき、特に限定されない。
【0009】
上記のプラスチックフィルムまたはシートや、これらの合成樹脂に白色顔料や充填剤を加えて成膜した白色フィルム、あるいは基材シート内部にミクロボイドを有するシート、他にコンデンサーペーパー、グラシン紙、硫酸紙、合成紙(ポリオレフィン系、ポリスチレン系)、上質紙、アート紙、コート紙、キャストコート紙、合成樹脂またはエマルジョン含浸紙、合成ゴムラテックス含浸紙、合成樹脂内添紙、セルロース繊維紙などを用いることができる。また、上記基材シートの任意組合わせによる積層体も使用できる。代表的な例とて、セルロース繊維紙と合成紙、セルロース繊維紙とプラスチックフィルムとの積層体が挙げられる。
【0010】
また、上記の基材シートの表面および/または裏面に易接着処理した基材シートも使用できる。これらの基材シートの厚みは、通常3〜300μm程度であり、本発明においては、機械的適性などを考慮し、厚み75〜175μmの基材シートを用いるのが好ましい。また、基材シートとその上に設ける層との密着性が乏しい場合には、その表面に易接着処理やコロナ放電処理を施すのが好ましい。
【0011】
(中間層)
本発明における中間層は、針状顔料を含有する樹脂層である。本発明において好ましい針状顔料は、平均長(平均長径)が20.0μm以下で、平均径(平均短径)が0.5μm以下である針状顔料である。これら針状顔料の平均長は、15.0μm以下がさらに好ましい。これらの針状顔料のうちで、本発明において特に好ましいのは平均長が1.5〜15.0μm、平均径が0.1〜0.5μmであって、アスペクト比(平均長/平均径)が約10〜35の針状顔料である。
【0012】
上記の好ましい針状顔料の具体例としては、例えば、酸化チタンとしては、石原産業(株)からFTL−100、FTL−200、FTL−300、FT−1000、FT−2000、FT−3000などの商品名で入手でき、本発明において使用できる。チタン酸カリウムは、大塚化学(株)からティスモD、ティスモL、ティスモN、WK−200、WK−200B、WK−300、WK−300Rなどの商品名で入手でき、本発明において使用できる。
【0013】
上記針状顔料の使用量は、中間層を形成する樹脂(後述)100質量部当たり20〜300質量部であることが好ましく、より好ましくは25〜200質量部である。使用量が上記範囲未満であると、形成される中間層の補強効果が十分ではなく、中間層のひび割れ防止効果が十分ではない。一方、使用量が上記範囲を超えると、中間層の形成に当たり使用する塗工液の塗工適性が劣ることになる。
【0014】
なお、実際の塗膜強度を、モデル実験的に後述の実施例1の中間層1用塗工液組成で厚み30μmの膜を作成し、テンシロン引っ張り試験機で測定を行うと、顔料として粒状酸化チタンを使用した場合には、3.5N(サンプル幅10mm、引っ張り速度5mm/min)であるのに対し、針状結晶酸化チタンを使用した場合は11.0N(サンプル幅10mm、引っ張り速度5mm/min)と約3倍も強度が上がっていることが観察できた。
【0015】
また、本発明では、上記針状顔料とともに、扁平な形状の無機粒子を混合して使用することによって、さらに本発明の効果を向上させることができる。扁平な形状の無機粒子としては、好ましくはタルクがあり、それらは日本タルク(株)からL−1、LG、P−3、P−4、P−5、P−6、C−3、SG−2000、SG−1000、SG−200、SG−95などの商品名で入手でき、本発明において使用できる。また、その混合比は針状顔料/タルク=67/33〜50/50が望ましい。扁平粒子の使用量は、中間層を形成する樹脂100質量部当たり20〜300質量部、好ましくは25〜200質量部である。
【0016】
中間層の形成に用いるバインダー樹脂としては、ウレタン系、ポリオレフィン系、ポリエステル系、アクリル系、またはエポキシ系接着性樹脂が挙げられ、これらの樹脂のうち、活性水素を有するものについては、さらにそれらのイソシアネート架橋物をバインダーとすることもできる。また、画像滲みなどの不具合を発生しないためには、樹脂のTgが40℃以上のものが好ましい。
【0017】
また、本発明において針状顔料として、特にチタン酸カリウムを使用する場合は、チタン酸カリウムの白色度および隠蔽性が不十分であるので、中間層に白色性および隠蔽性を付与するために、白色顔料である酸化チタン、酸化亜鉛、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウムなどのフィラーを添加することができ、これらのフィラーのチタン酸カリウムとの混合質量比率は、チタン酸カリウム/白色顔料=30/70〜70/30であり、好ましくは33/67〜50/50である。一方、針状酸化チタンは、十分な白色度および隠蔽性を有しているので、針状顔料として針状酸化チタンを使用する場合は針状酸化チタン単独で用いる方が望ましい。
【0018】
さらに、中間層の白色性を高めるために、中間層にスチルベン系化合物、ベンゾイミダゾール系化合物、ベンゾオキサゾール系化合物などの蛍光増白剤を添加したり、印画物の耐光性を高めるために、ヒンダードアミン系化合物、ヒンダードフェノール系化合物、ベンゾフェノン系化合物、ベンゾトリアゾール系化合物などの紫外線吸収剤、あるいは酸化防止剤として添加したり、あるいは帯電防止性を付与するために、カチオン系アクリル樹脂、ポリアニリン樹脂、各種導電性フィラーなどを添加することができる。
【0019】
また、中間層は2層設け、基材に近い側の層に、針状顔料を添加すると優れたひび割れ防止効果を発揮し、その層に白色度、クッション性、隠蔽性、カール防止性、帯電防止性などの付与の目的で白色顔料、紫外線吸収剤、酸化防止剤、各種導電性フィラーを添加した中間層としてもよい。また、2層目の中間層にも針状顔料を添加すれば、さらに効果を発揮するが、コストや受像紙の光沢感を維持するためには、前記中間層形成用樹脂100質量部当たり10〜50質量部、好ましくは10〜25質量部が望ましい。
【0020】
中間層の形成方法としては、上記の如き樹脂および添加剤をアセトン、酢酸エチル、メチルエチルケトン、トルエン、キシレン、シクロヘキサノンなどの適当な有機溶剤に溶解分散したり、水/IPA(イソプロピルアルコール)や水/エタノールのような水・アルコール混合溶媒に分散してインキ(塗工液)を調製し、これを、例えば、グラビア印刷法、スクリーン印刷法、グラビア版を用いたリバースロールコーティング法などの公知の方式により基材シートの少なくとも一方の面に塗工および乾燥し、さらに必要に応じて架橋硬化させて中間層を形成する。このようにして形成する中間層の塗工量としては、固形分で0.5〜10.0g/m2、好ましくは1.0〜3.0g/m2の範囲である。厚みが薄すぎると中間層として要求される性能が得られず、一方、厚すぎると中間層としての効果はそれ以上向上しないばかりかコスト面でも好ましくない。
【0021】
(受容層)
上記中間層の上面に形成する染料受容層は、熱転写シートから移行してくる昇華性染料を受容し、形成された熱転写画像を維持するためのものである。受容層に使用される樹脂としては、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデンなどのハロゲン化ポリマー、ポリ酢酸ビニル、エチレン・酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体、ポリアクリルエステル、ポリスチレン、ポリスチレン・アクリルなどのビニル系樹脂、ポリビニルホルマール、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセタールなどのアセタール系樹脂、飽和または不飽和の各種ポリエステル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、セルロースアセテートなどのセルロース系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂などのポリアミド系樹脂などが挙げられる。これらの樹脂は単独で使用したり、相溶する範囲内で任意にブレンドして用いることができる。
【0022】
受容層の形成に際しては、熱転写時において熱転写シートの染料層と受容層との融着を防止するために、受容層中に離型剤を添加することが好ましい。上記樹脂に混合して使用する好ましい離型剤としては、シリコーンオイル、リン酸エステル系界面活性剤、弗素系界面活性剤などが挙げられるが、シリコーンオイルが望ましい。該シリコーンオイルとしては、エポキシ変性、アルキル変性、アミノ変性、カルボキシル変性、アルコール変性、弗素変性、アルキルアラルキルポリエーテル変性、エポキシ・ポリエーテル変性、ポリエーテル変性などの変性シリコーンオイルが望ましい。
【0023】
離型剤は1種もしくは2種以上のものが使用される。また、ビニル変性シリコーンオイルとハイドロジェン変性シリコーンオイルとの反応物や、アミノ変性シリコーンオイルとエポキシ変性シリコーンオイルの反応硬化物などの複数の変性シリコーンオイルを反応硬化させたり、活性水素を有する変性シリコーンオイルと活性水素と反応する硬化剤との反応硬化物も用いられる。また、この離型剤の添加量は染料受容層形成樹脂100質量部に対し0.5〜30質量部が好ましい。この添加量の範囲を満たさない場合は、熱転写シートと染料受容層の融着もしくは印字感度の低下などの問題が生じる場合がある。このような離型剤を染料受容層に添加することによって、転写後の受容層の表面に離型剤がブリードアウトして離型層が形成される。
【0024】
また、染料として金属と錯体を形成する染料を用いた熱転写シートによって、本発明における受容層に画像を形成する場合には、前記受容層に遷移金属イオンの錯体化合物からなるメタルソースを含有させることもでき、本発明におけるメタルソースとしては下記一般式(1)で表される化合物が挙げられる。
一般式(1);M2+(X)n2Y-
(式中、M2+は2価の遷移金属イオンを表す。Xは、遷移金属イオンM2+に配位結合して錯体を形成することができる配位化合物を表し、nは、2または3の整数を表す。複数の配位化合物Xは互いに同じであっても異なっていてもよい。また、Y-は遷移金属イオンM2+の対イオンを表す。)
【0025】
前記一般式(1)で表される化合物において、M2+は2価の遷移金属イオンを表すが、この遷移金属イオンとしては、例えば、コバルト(2+)、ニッケル(2+)、銅(2+)、亜鉛(2+)、鉄(2+)などを挙げることができる。これらの中でも、特にニッケル(2+)、銅(2+)、亜鉛(2+)が好ましい。前記一般式(1)で表される化合物において、(X)nは遷移金属に配位結合して、錯体を形成することができる2個または3個の配位化合物を表すが、例えば、「キレート化学(5)」(南雲堂編)に記載されている配位化合物から選択することができる。これらの中でもエチレンジアミン誘導体、ピコリンアミド誘導体、2−アミノメチルピペリジン誘導体、グリシンアミド誘導体が好ましく、特にエチレンジアミン誘導体およびグリシンアミド誘導体が好ましい。
【0026】
前記一般式(1)で表される化合物において、Y-は遷移金属イオンM2+の対アニオンを表すが、この対アニオンは有機、または無機のアニオンであり、特に、遷移金属イオンM2+と配位化合物(X)nとにより形成される錯体を、例えば、メチルエチルケトン、テトラヒドロフラン(THF)などの有機溶媒に溶解可能にする化合物が好ましい。この対アニオンの具体例としては、アルキルカルボン酸、アリールカルボン酸、アルキルスルホン酸、アリールスルホン酸、アルキルリン酸、アリールリン酸、アリールホウ酸などの有機塩を挙げることができる。これらの中でも特に、アリールホウ酸、アリールスルホン酸などの各塩が好ましい。
【0027】
また、本発明における受容層は下記一般式(2)で表されるメタルソースを含有することが好ましい。
一般式(2);M2+(X-2
(式中、M2+は2価の遷移金属イオンを表す。X-は、前記一般式(1)で表された配位化合物を表す。また、一般式(2)で表される化合物は中心金属に応じて中性の配位子を有してもよく、代表的な配位子としてはH2O、NH3などが挙げられる)。また、上記の一般式(2)のメタルソースにおいて、Xが下記の一般式(3)で表される配位化合物が挙げられる。
【0028】
Figure 0003872321
上記一般式(3)で表される化合物において、Zはアルキル基、アリール基、アルコキシ基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、カルバモイル基、ハロゲン原子または水素原子を表す。Zがアリールオキシカルボニル基、アルコキシカルボニル基、ハロゲン原子などの電子吸引性基が金属イオン供給化合物を安定化させるため好ましいが、この中でもアリールオキシカルボニル基およびアルコキシカルボニル基が溶解性の点でさらに好ましい。そのアリールオキシカルボニル基としては、フェノキシカルボニル基が挙げられ、そのアルコキシカルボニル基としては、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、ペンチルオキシカルボニル、2−エチルヘキシルオキシカルボニル基などの炭素数1〜20の直鎖または分岐を有するアルコキシカルボニル基を挙げることができ、また、これらのアルコキシカルボニル基にはハロゲン原子、アリール基やアルコキシ基などが置換していてもよい。
【0029】
RおよびR′はアルキル基およびアリール基を表し、それぞれ同じでも異なっていてもよく、RとZまたはR′とZが結合して環を形成してもよいが、Zが水素原子となる時にR、R′がともにメチル基となることはない。また、Z、RおよびR′で表されるアルキル基としては、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、sec−ブチル、t−ブチル、ヘキシル、オクチル、2−エチルヘキシル基などの炭素数1〜20の直鎖または分岐を有するアルキル基を挙げることができ、また、これらのアルキル基にはハロゲン原子、アリール基やアルコキシ基などが置換していてもよい。
【0030】
Z、RおよびR′で表されるアリール基としてはフェニル、ナフチル基が挙げられ、置換基を有していてもよい。Zで表されるアルコキシ基としては、メトキシ、エトキシ、ブトキシなど炭素数1〜20の直鎖または分岐を有するアルコキシ基を挙げることができる。Zで表されるアシル基としては、アセチル、プロピオニル、クロロアセチル、フェナセチル、ベンゾイル基などを挙げることができる。Zで表されるハロゲン原子として、好ましくは塩素原子を挙げることができる。
【0031】
本発明に用いられるメタルソースの添加量は、受容層のバインダー樹脂に対し20〜50質量%が好ましく、さらに25〜40質量%がより好ましい。本発明におけるメタルソースは、一般式(1)と一般式(2)に限定されるものではない。
【0032】
受容層は、前記の中間層の上面に、上記の如き樹脂に離型剤などの必要な添加剤を加えたものを、適当な有機溶剤に溶解したり、あるいは有機溶剤や水に分散した分散体を、例えば、グラビア印刷法、スクリーン印刷法、グラビア版を用いたリバースロールコーティング法などの形成手段により塗工および乾燥することによって形成される。塗工量としては1.5〜15g/m2、好ましくは1.5〜5.0g/m2の範囲である。
【0033】
本発明の熱転写受像シートは、中間層に特徴を有するものであり、受容層については特に限定するものではないが、できるだけ無色で透明度の高い樹脂を選択することが好ましい。
【0034】
(裏面層)
さらに、基材シートの受容層を設けた面の反対面に、搬送適性、筆記性、耐汚染性、カール防止性、帯電防止性などの付与の目的で従来公知のあらゆる裏面層を設けることができる。また、帯電防止性に関しては、受容層、裏面層の上にさらに従来公知の帯電防止剤を含む帯電防止層を設けてもよい。
【0035】
以上の如き本発明の熱転写受像シートに対する画像形成は、基材フィルムの表面に1色または多色の昇華性染料を含む染料層を形成した昇華型熱転写シートを用いて行なう。これらの昇華型熱転写シートは周知であり、市販の何れの熱転写シートも使用できる。また、プリンターも周知であり、市販の何れのプリンターも使用でき、1例としては、例えば、サーマルプリンター(例えば、オリンパス製、デジタルカラープリンターP−400)などの記録装置によって、記録時間をコントロールすることにより、5〜100mJ/mm2程度の熱エネルギーを付与することによって所望のモノカラーもしくはフルカラー画像が形成される。また、このように形成された印画物の表面に保護層を形成する方法は、従来公知の保護層転写フィルム、または染料層と保護層を面順次に有する複合熱転写シートを用いて画像の形成に引き続き保護層を転写形成することもできる。
【0036】
【実施例】
次に、実施例および比較例を挙げて本発明を具体的に説明する。なお、文中「部」または「%」とあるのは特に断りのない限り質量基準である。
実施例1
下記の基材の一方の面に、下記組成の塗工液を所定の乾燥塗工量で塗工および乾燥して本発明の熱転写受像シートを得た。
<基材>
厚さ150μmの合成紙(ユポコーポレーション製)
【0037】
<中間層1用塗工液>(基材に近傍側)
・ポリウレタン樹脂(ハイドランAP−40、大日本インキ(株)製、Tg=
49℃) 72.3部
・針状酸化チタン(FTL100、石原産業(株)製、平均長1.68μm、
平均径0.13μm) 15.0部
・水 6.3部
・IPA 6.4部
・乾燥塗工量=1.5g
【0038】
<中間層2用塗工液>
・ポリウレタン樹脂(ハイドランAP−40、大日本インキ(株)製、Tg=
49℃) 100.0部
・水 25.0部
・IPA 25.0部
・乾燥塗工量=1.5g
【0039】
<受容層用塗工液>
・塩酢ビ共重合体(1000GK、電気化学工業(株)製) 14.0部
・メタルソース(下記化学式) 6.0部
・フッ素系界面活性剤(FC−431、住友3M(株)製) 5.0部
・エポキシ変性シリコーン(X22-3000T、信越化学工業(株)製) 1.5部
・メチルエチルケトン 80.0部
・乾燥塗工量=2.5g
【0040】
Figure 0003872321
【0041】
実施例2
下記の基材の一方の面に、下記組成の塗工液を所定の乾燥塗工量で塗工および乾燥して本発明の熱転写受像シートを得た。
<基材>実施例1と同じ。
【0042】
<中間層1用塗工液>(基材に近傍側)
・ポリウレタン樹脂(ハイドランAP−40、大日本インキ(株)製、Tg=
49℃) 64.2部
・チタン酸カリウム(ティスモN、大塚化学(株)製、平均長15.0μm、
平均径0.45μm) 12.0部
・酸化チタン(TCA−888、堺化学(株)製、粒状) 12.0部
・水 5.9部
・IPA 5.9部
・乾燥塗工量=1.5g
【0043】
<中間層2用塗工液>
・ポリウレタン樹脂(ハイドランAP−40、大日本インキ(株)製、Tg=
49℃) 100.0部
・水 25.0部
・IPA 25.0部
・乾燥塗工量=1.5g
<受容層用塗工液>実施例1と同じ。
【0044】
実施例3
下記の基材の一方の面に、下記組成の塗工液を所定の乾燥塗工量で塗工および乾燥して本発明の熱転写受像シートを得た。
<基材>実施例1と同じ。
【0045】
<中間層1用塗工液>(基材に近傍側)
・ポリウレタン樹脂(ハイドランAP−40、大日本インキ(株)製、Tg=
49℃) 64.2部
・針状酸化チタン(FTL100、石原産業(株)製、平均長1.68μm、
平均径0.13μm) 12.0部
・タルク(SG2000、日本タルク(株)製、粒径1.0μm)12.0部
・水 5.9部
・IPA 5.9部
・乾燥塗工量=1.5g
【0046】
<中間層2用塗工液>
・ポリウレタン樹脂(ハイドランAP−40、大日本インキ(株)製、Tg=
49℃) 100.0部
・水 25.0部
・IPA 25.0部
・乾燥塗工量=1.5g
<受容層用塗工液>実施例1と同じ。
【0047】
実施例4
下記の基材の一方の面に、下記組成の塗工液を所定の乾燥塗工量で塗工および乾燥して本発明の熱転写受像シートを得た。
<基材>実施例1と同じ。
【0048】
<中間層1用塗工液>(基材に近傍側)
・ポリウレタン樹脂(ハイドランAP−40、大日本インキ(株)製、Tg=
49℃) 64.2部
・チタン酸カリウム(ティスモN、大塚化学(株)製、平均長15.0μm、
平均径0.45μm) 12.0部
・タルク(SG2000、日本タルク(株)製、粒径1.0μm)12.0部
・水 5.9部
・IPA 5.9部
・乾燥塗工量=1.5g
【0049】
<中間層2用塗工液>
・ポリウレタン樹脂(ハイドランAP−40、大日本インキ(株)製、Tg=
49℃) 100.0部
・水 25.0部
・IPA 25.0部
・乾燥塗工量=1.5g
<受容層用塗工液>実施例1と同じ。
【0050】
実施例5
下記の基材の一方の面に、下記組成の塗工液を所定の乾燥塗工量で塗工および乾燥して本発明の熱転写受像シートを得た。
<基材>実施例1と同じ。
【0051】
<中間層1用塗工液>(基材に近傍側)
・ポリウレタン樹脂(ハイドランAP−40、大日本インキ(株)製、Tg=
49℃) 72.3部
・針状酸化チタン(FTL100、石原産業(株)製、平均長1.68μm、
平均径0.13μm) 15.0部
・水 6.3部
・IPA 6.4部
【0052】
<中間層2用塗工液>
・ポリウレタン樹脂(ハイドランAP−40、大日本インキ(株)製、Tg=
49℃) 90.9部
・針状酸化チタン(FTL100、石原産業(株)製、平均長1.68μm、
平均径0.13μm) 5.0部
・水 27.0部
・IPA 27.1部
・乾燥塗工量=1.5g
<受容層用塗工液>実施例1と同じ。
【0053】
実施例6
下記の基材の一方の面に、下記組成の塗工液を所定の乾燥塗工量で塗工および乾燥して本発明の熱転写受像シートを得た。
<基材>実施例1と同じ。
【0054】
<中間層1用塗工液>(基材に近傍側)
・ポリウレタン樹脂(ハイドランAP−40、大日本インキ(株)製、Tg=
49℃) 72.3部
・チタン酸カリウム(ティスモD、大塚化学(株)製、平均長15.0μm、
平均径0.45μm) 15.0部
・水 6.3部
・IPA 6.4部
・乾燥塗工量=1.5g
【0055】
<中間層2用塗工液>
・ポリウレタン樹脂(ハイドランAP−40、大日本インキ(株)製、Tg=
49℃) 100.0部
・水 25.0部
・IPA 25.0部
・乾燥塗工量=1.5g
<受容層用塗工液>実施例1と同じ。
【0056】
実施例7
下記の基材の一方の面に、下記組成の塗工液を所定の乾燥塗工量で塗工および乾燥して本発明の熱転写受像シートを得た。
<基材>実施例1と同じ。
【0057】
<中間層1用塗工液>(基材に近傍側)
・ポリウレタン樹脂(ハイドランAP−40、大日本インキ(株)製、Tg=
49℃) 64.2部
・チタン酸カリウム(ティスモD、大塚化学(株)製、平均長15.0μm、
平均径0.45μm) 24.0部
・水 5.9部
・IPA 5.9部
・乾燥塗工量=1.5g
【0058】
<中間層2用塗工液>
・ポリウレタン樹脂(ハイドランAP−40、大日本インキ(株)製、Tg=
49℃) 100.0部
・水 25.0部
・IPA 25.0部
・乾燥塗工量=1.5g
<受容層用塗工液>実施例1と同じ。
【0059】
実施例8
下記の基材の一方の面に、下記組成の塗工液を所定の乾燥塗工量で塗工および乾燥して本発明の熱転写受像シートを得た。
<基材>実施例1と同じ。
【0060】
<中間層1用塗工液>(基材に近傍側)
・ポリウレタン樹脂(ハイドランAP−40、大日本インキ(株)製、Tg=
49℃) 64.2部
・針状酸化チタン(FTL100、石原産業(株)製、平均長1.68μm、
平均径0.13μm) 24.0部
・水 5.9部
・IPA 5.9部
・乾燥塗工量=1.5g
【0061】
<中間層2用塗工液>
・ポリウレタン樹脂(ハイドランAP−40、大日本インキ(株)製、Tg=
49℃) 100.0部
・水 25.0部
・IPA 25.0部
・乾燥塗工量=1.5g
<受容層用塗工液>実施例1と同じ。
【0062】
実施例9
下記の基材の一方の面に、下記組成の塗工液を所定の乾燥塗工量で塗工および乾燥して本発明の熱転写受像シートを得た。
<基材>実施例1と同じ。
【0063】
<中間層1用塗工液>(基材に近傍側)
・ポリウレタン樹脂(ハイドランAP−40、大日本インキ(株)製、Tg=
49℃) 72.3部
・針状酸化チタン(FTL100、石原産業(株)製、平均長1.68μm、
平均径0.13μm) 7.5部
・タルク(SG2000、日本タルク(株)製、粒径1.0μm) 7.5部
・水 6.3部
・IPA 6.4部
・乾燥塗工量=1.5g
【0064】
<中間層2用塗工液>
・ポリウレタン樹脂(ハイドランAP−40、大日本インキ(株)製、Tg=
49℃) 100.0部
・水 25.0部
・IPA 25.0部
・乾燥塗工量=1.5g
<受容層用塗工液>実施例1と同じ。
【0065】
比較例1
下記の基材の一方の面に、下記組成の塗工液を所定の乾燥塗工量で塗工および乾燥して比較例の熱転写受像シートを得た。
<基材>実施例1と同じ。
【0066】
<中間層1用塗工液>(基材に近傍側)
・ポリウレタン樹脂(ハイドランAP−40、大日本インキ(株)製、Tg=
49℃) 72.7部
・白色顔料(TCA−888、堺化学(株)製、粒状) 16.0部
・水 5.6部
・IPA 5.7部
・乾燥塗工量=1.5g
【0067】
<中間層2用塗工液>
・ポリウレタン樹脂(ハイドランAP−40、大日本インキ(株)製、Tg=
49℃) 100.0部
・水 25.0部
・IPA 25.0部
・乾燥塗工量=1.5g
<受容層用塗工液>実施例1と同じ。
【0068】
比較例2
下記の基材の一方の面に、下記組成の塗工液を所定の乾燥塗工量で塗工および乾燥して比較例の熱転写受像シートを得た。
<基材>実施例1と同じ。
【0069】
<中間層1用塗工液>(基材に近傍側)
・ポリウレタン樹脂(ハイドランAP−40、大日本インキ(株)製、Tg=
49℃) 72.7部
・タルク(SG2000、日本タルク(株)製、粒径1.0μm)16.0部
・水 5.6部
・IPA 5.7部
・乾燥塗工量=1.5g
【0070】
<中間層2用塗工液>
・ポリウレタン樹脂(ハイドランAP−40、大日本インキ(株)製、Tg=
49℃) 100.0部
・水 25.0部
・IPA 25.0部
<受容層用塗工液>実施例1と同じ。
【0071】
使用例
実施例1〜5、比較例1〜2の熱転写受像シートに対して、下記のシアン染料を用いたシアン熱転写シートと市販のYMC保護層付き一体型熱転写シートの保護層を用いて、印画を行い印画物を得た。
・市販リボン:オリンパス製P−400プリンター付属のインクリボンパックP−RBNのOP部
・シアン熱転写シート:下記の通り調製した。
【0072】
[染料層塗工液の組成]
<基材>
・背面層付き6μmPETフィルム
<シアン染料層塗工液>
・キレート色素(下記式) 4.0部
・ポリビニルブチラール樹脂 4.0部
・メチルエチルケトン 46.0部
・トルエン 46.0部
・乾燥塗工量=1.0g/m2
【0073】
Figure 0003872321
【0074】
[印画物作成方法]
上述の手順で入手または作成した熱転写シートの染料層部を、前記受像シートの受容層部に重ね合わせ、解像度12dot/mm、平均低抗値3100Ωのサーマルヘッドとプラテンローラーで圧接し、80mJ/mm2の印画エネルギーで、送り速度10msec/lineの条件で染料層部の背面から加熱して受容層上にシアンベタパターン画像を形成した。次いで、上記画像形成された受容層に、保護層を重ね合わせ、上記と同種のサーマルヘッドとプラテンローラーとで圧接し、80mJ/mm2の印画エネルギーを、送り速度10msec/lineの条件で保護層部の背面から加熱して受容層上に保護層を転写した。上記の手順でシアンのベタ画像を得た。シアンのベタ画像を評価画像としたのは、ひび割れが発生したときに、ひび割れた部分の染料が皮脂成分に取られ、色抜けを起こし、コントラストがはっきりするためである。
【0075】
[試験方法]
印画物に人の鼻や額の皮脂を指でこすり取り、その指を印画物に数秒押し当てて付着させ、室温環境下で放置して観察を行った。また、個人差をみるため、同様に数人分の皮脂を印画物に付着させた。結果的にひび割れの発生の仕方は個人差はなかった。
【0076】
評価結果
◎:96時間以上ひび割れない
○:60〜96時間でひび割れ発生(普通に印画物を手で扱うときには全くひび割れないレベル)
△:36〜60時間でひび割れ発生
×:36時間以内にひび割れ発生
【0077】
実施例1:○(84時間で小さなひびが2、3ヶ所発生)
実施例2:◎(230時間でもひびなし)
実施例3:◎(160時間で小さなひびが2、3ヶ所発生)
実施例4:◎(230時間でもひびなし)
実施例5:◎(230時間でもひびなし)
実施例6:○(72時間で小さなひびが2、3ヶ所発生)
実施例7:○(64時間で小さなひびが2、3ヶ所発生)
実施例8:○(64時間で小さなひびが2、3ヶ所発生)
実施例9:○(64時間で小さなひびが2、3ヶ所発生)
比較例1:×(36時間で網状にひびが発生)
比較例2:△(48時間で網状にひびが発生)
【0078】
【発明の効果】
以上の如き本発明によれば、中間層の塗膜強度を上げることにより、耐ハンドクリーム性や耐皮脂性に優れる昇華転写画像を形成し得る熱転写受像シートを提供することができる。

Claims (5)

  1. 基材シートの一方の面に中間層と染料受容層とを順次積層してなる熱転写受像シートにおいて、上記染料受容層が、遷移金属イオンの錯体化合物からなるメタルソースを含有しており、上記中間層が2層からなり、これらの2層のうちの基材シートに近い側の層が針状結晶構造を有する無機顔料を含有する樹脂層であることを特徴とする熱転写受像シート。
  2. 針状結晶無機顔料の使用量が、中間層を形成する樹脂100質量部当たり20〜300質量部である請求項1に記載の熱転写受像シート。
  3. 針状結晶無機顔料が、酸化チタン、チタン酸カリウムなどの無機粒子である請求項1に記載の熱転写受像シート。
  4. 中間層が、さらにタルクなどの扁平粒子を含む請求項1に記載の熱転写受像シート。
  5. 中間層を構成する樹脂が、ウレタン系、ポリオレフィン系、ポリエステル系、アクリル系、またはエポキシ系接着性樹脂である請求項1に記載の熱転写受像シート。
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