JP6645082B2 - 転写シート - Google Patents
転写シート Download PDFInfo
- Publication number
- JP6645082B2 JP6645082B2 JP2015181658A JP2015181658A JP6645082B2 JP 6645082 B2 JP6645082 B2 JP 6645082B2 JP 2015181658 A JP2015181658 A JP 2015181658A JP 2015181658 A JP2015181658 A JP 2015181658A JP 6645082 B2 JP6645082 B2 JP 6645082B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- release layer
- resin
- mass
- layer
- parts
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
基材と、前記基材上に剥離層と転写層とを順に備えてなる転写シートであって、
前記剥離層が、バインダー樹脂を含んでなり、前記バインダー樹脂が、0質量%超過49質量%以下のアクリル系樹脂と、51質量%以上100質量%未満の塩酢ビ樹脂とを含んでなる、転写シートが提供される。
本発明による転写シートは、剥離層と転写層とを順に備えてなり、基材と剥離層との間に離型層をさらに備えてもよく、基材の剥離層と反対側の面に耐熱層をさらに備えてもよい。以下、本発明による転写シートの層構成を、図面を参照しながら説明する。
本発明における基材は、転写層を保持するという役割を有するとともに、熱転写時には熱が加えられるため、加熱された状態でも取り扱い上支障のない程度の機械的強度を有する材料であることが好ましい。このような基材の材料としては、ポリエチレンテレフタレートフィルム、1,4−ポリシクロヘキシレンジメチレンテレフタレートフィルム、ポリエチレンナフタレートフィルム、ポリフェニレンサルフィドフィルム、ポリスチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリサルホンフィルム、アラミドフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリビニルアルコールフィルム、セロハン、酢酸セルロース等のセルロース誘導体、ポリエチレンフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ナイロンフィルム、ポリイミドフィルム、アイオノマーフィルム等が挙げられる。また、基材の厚さは、好ましくは0.5μm以上50μm以下、より好ましくは1μm以上10μm以下である。
本発明における離型層は、熱転写時に転写層が基材から容易に剥離することが可能となるように設けられる層である。離型層は、離型性を有する材料により形成することが好ましく、例えば、バインダー樹脂と、離型剤等の添加剤とを含むことが好ましい。バインダー樹脂としては、ウレタン系樹脂、アセタール系樹脂、ポリアミド系樹脂、メラミン系樹脂、ポリオール樹脂、セルロース樹脂、およびポリビニルアルコール等が挙げられ、ウレタン系樹脂およびアセタール系樹脂を用いることが好ましい。バインダー樹脂の固形分の総量に対して、離型層中のウレタン系樹脂の含有量は、好ましくは0質量%超過49質量%以下であり、より好ましくは5質量%以上45質量%以下であり、さらに好ましくは10質量%以上40質量%以下であり、剥離層中のアセタール系樹脂の含有量は、好ましくは51質量%以上100質量%未満であり、より好ましくは55質量%以上95質量%以下であり、さらに好ましくは60質量%以上90質量%以下である。ウレタン系樹脂およびアセタール系樹脂の含有量が上記範囲内であれば、印画物を作製した際の転写層のツブレおよび転写層のカスレを改善した転写シートを得ることができる。
本発明における剥離層は、熱転写時に転写層が基材から容易に剥離することが可能となるように設けられる層である。剥離層はバインダー樹脂を含むものである。剥離層に用いられるバインダー樹脂としては、アクリル系樹脂および塩酢ビ樹脂(塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体)が用いられ、これら以外の添加樹脂を用いてもよい。バインダー樹脂の固形分の総量に対して、剥離層中のアクリル系樹脂の含有量は、0質量%超過49質量%以下であり、好ましくは5質量%以上45質量%以下であり、より好ましくは10質量%以上40質量%以下であり、剥離層中の塩酢ビ樹脂の含有量は、51質量%以上100質量%未満であり、好ましくは55質量%以上95質量%以下であり、より好ましくは60質量%以上90質量%以下である。アクリル系樹脂および塩酢ビ樹脂の含有量が上記範囲内であれば、印画物を作製した際の転写層のツブレおよび転写層のカスレを改善した転写シートを得ることができる。また、添加樹脂としては、例えば、ポリビニルアルコール樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリビニルピロリドン等の、塩酢ビ樹脂以外のビニル系樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリエチレンナフタレート樹等のポリエステル系樹脂、ポリウレタンアクリレート等のウレタン系樹脂、エチルセルロース樹脂、ヒドロキシエチルセルロース樹脂、エチルヒドロキシセルロース樹脂、メチルセルロース樹脂、酢酸セルロース樹脂等のセルロース系樹脂、ポリアミド樹脂、芳香族ポリアミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂等のポリアミド系樹脂、アセタール系樹脂、およびポリカーボネート系樹脂等を用いることができる。バインダー樹脂の固形分の総量に対して、離型層中の添加樹脂の含有量は、好ましくは0質量%超20質量%以下であり、より好ましくは5質量%以上15質量%以下である。
本発明における転写層は、転写シートと被転写体とを重ね合わせ、基材の裏面側(基材の転写層が設けられていない側)を熱転写用のサーマルヘッドを備えたプリンタ等、従来公知の加熱手段により加熱することで離型層および/または剥離層から剥離され被転写体上に転写される層である。
本発明における耐熱層は、熱転写する際の基材の裏面側(基材の転写層が設けられていない側)からの加熱によるスティキングやシワ等の悪影響を防止するために設けられる層である。耐熱層を設けることによって、耐熱性に劣るプラスチックフィルムを基材とした熱転写シートにおいてもスティッキングが起こることなく熱印字が可能であって、プラスチックフィルムの持つ切れにくさ、加工のし易さ等のメリットが生かせる。
本発明による熱転写シートの転写に使用可能な被転写体としては、特に限定されず、例えば、従来公知の基材上に色素受容性を有する受容層を設けたもの等を挙げることができる。被転写体における基材としては、例えば、普通紙、上質紙、トレーシングペーパー、プラスチックフィルム等を挙げることができ、その基材について特に限定されない。上記被転写体における受容層は、コーティング法、サーマルヘッドや熱ロール等による形成法等にて形成することができる。なお、被転写体は、基材自体が色素受容性を有していれば、受容層を設ける必要がない。
本発明による転写シートを用いる被転写体上への転写は、従来公知の熱転写プリンタを用いて、被転写体に直接行う(ダイレクト)ことや、中間転写記録媒体が備える受容層上へ転写後(一次転写)、この中間転写記録媒体の受容層を被転写体へ転写する(再転写)ことができる。熱転写プリンタは、例えば、昇華転写用、熱溶融転写用、保護層転写用というように別々に転写条件を設定してもよいし、また、共通のプリンタでそれぞれ印字エネルギーを適切に調整して行ってもよい。また、加熱手段として特に限定されず、サーマルヘッド、熱板、ホットスタンパー、ヒートロール、ラインヒーター、アイロンなどを用いて転写を行うこととしてもよい。
基材として、厚さ6μmの易接着処理つきポリエステルフィルムを用意した。該ポリエステルフィルムの易接着処理がされていない面に下記組成の耐熱層用塗布液1を乾燥時1.0g/m2になるように塗布して耐熱層を形成し、易接着処理がされている面に下記組成の離型層用塗布液1を乾燥時0.3g/m2になるように塗布して離型層を形成した。次いで、離型層上に下記組成の剥離層用塗布液1を乾燥時1.0g/m2になるように塗布して剥離層を形成した。次いで、剥離層上に下記組成の転写層用塗布液を乾燥時1.0g/m2になるように塗布して転写層を形成して、転写シート1を製造した。
・ポリビニルブチラール樹脂(積水化学工業(株)製、商品名:エスレックBX−1)
2.0質量部
・イソシアネート(DIC(株)製、商品名:バーノックD750) 4.4質量部
・リン酸エステル系界面活性剤
(第一工業製薬(株)製、商品名:プライサーフA208N) 1.3質量部
・タルク(日本タルク(株)製、商品名:ミクロエースP−3) 0.3質量部
・粘度調整溶剤(トルエン/メチルエチルケトン=1/1) 92質量部
<離型層用塗布液1>
・ウレタン系樹脂 25質量部
・アセタール系樹脂(積水化学(株)製、商品名:エスレックK KS−5)
75質量部
・粘度調整溶剤(トルエン/イソプロピルアルコール=1/1) 1900質量部
<剥離層用塗布液1>
・アクリル系樹脂
(新中村化学工業(株)製、商品名:バナレジン GH−8701) 5質量部
・塩酢ビ樹脂(日信化学工業(株)製、商品名:ソルバインCNL) 95質量部
・ポリエチレンワックス 1質量部
・粘度調整溶剤(トルエン/メチルエチルケトン=1/1) 300質量部
<転写層用塗布液1>
・塩化ビニル―酢酸ビニル共重合体 60質量部
・カーボンブラック 40質量部
・粘度調整溶剤(トルエン/メチルエチルケトン=1/1) 200質量部
剥離層用塗布液の組成を下記のとおりにした以外は、実施例1と同様にして転写シート2を製造した。
<剥離層用塗布液2>
・アクリル系樹脂
(新中村化学工業(株)製、商品名:バナレジン GH−8701) 5質量部
・塩酢ビ樹脂(日信化学工業(株)製、商品名:ソルバインCNL) 95質量部
・エポキシ変性シリコーンオイル(信越化学工業(株)製、商品名:KP−1800U)
1質量部
・粘度調整溶剤(トルエン/メチルエチルケトン=1/1) 300質量部
剥離層用塗布液の組成を下記のとおりにした以外は、実施例1と同様にして転写シート3を製造した。
<剥離層用塗布液3>
・アクリル系樹脂
(新中村化学工業(株)製、商品名:バナレジン GH−8701) 5質量部
・塩酢ビ樹脂(日信化学工業(株)製、商品名:ソルバインCNL) 95質量部
・エポキシ変性シリコーンオイル(信越化学工業(株)製、商品名:KP−1800U)
4質量部
・ポリエチレンワックス 3質量部
・粘度調整溶剤(トルエン/メチルエチルケトン=1/1) 300質量部
剥離層用塗布液の組成を下記のとおりにした以外は、実施例1と同様にして転写シート4を製造した。
<剥離層用塗布液4>
・アクリル系樹脂
(新中村化学工業(株)製、商品名:バナレジン GH−8701) 10質量部
・塩酢ビ樹脂(日信化学工業(株)製、商品名:ソルバインCNL) 90質量部
・ポリエチレンワックス 1質量部
・粘度調整溶剤(トルエン/メチルエチルケトン=1/1) 300質量部
剥離層用塗布液の組成を下記のとおりにした以外は、実施例1と同様にして転写シート5を製造した。
<剥離層用塗布液5>
・アクリル系樹脂
(新中村化学工業(株)製、商品名:バナレジン GH−8701) 10質量部
・塩酢ビ樹脂(日信化学工業(株)製、商品名:ソルバインCNL) 90質量部
・エポキシ変性シリコーンオイル(信越化学工業(株)製、商品名:KP−1800U)
1質量部
・ポリエチレンワックス 3質量部
・粘度調整溶剤(トルエン/メチルエチルケトン=1/1) 300質量部
剥離層用塗布液の組成を下記のとおりにした以外は、実施例1と同様にして転写シート6を製造した。
<剥離層用塗布液6>
・アクリル系樹脂
(新中村化学工業(株)製、商品名:バナレジン GH−8701) 10質量部
・塩酢ビ樹脂(日信化学工業(株)製、商品名:ソルバインCNL) 90質量部
・エポキシ変性シリコーンオイル(信越化学工業(株)製、商品名:KP−1800U)
5質量部
・ポリエチレンワックス 5質量部
・粘度調整溶剤(トルエン/メチルエチルケトン=1/1) 300質量部
剥離層用塗布液の組成を下記のとおりにした以外は、実施例1と同様にして転写シート7を製造した。
<剥離層用塗布液7>
・アクリル系樹脂
(新中村化学工業(株)製、商品名:バナレジン GH−8701) 30質量部
・塩酢ビ樹脂(日信化学工業(株)製、商品名:ソルバインCNL) 70質量部
・ポリエチレンワックス 1質量部
・粘度調整溶剤(トルエン/メチルエチルケトン=1/1) 300質量部
剥離層用塗布液の組成を下記のとおりにした以外は、実施例1と同様にして転写シート8を製造した。
<剥離層用塗布液8>
・アクリル系樹脂
(新中村化学工業(株)製、商品名:バナレジン GH−8701) 30質量部
・塩酢ビ樹脂(日信化学工業(株)製、商品名:ソルバインCNL) 70質量部
・エポキシ変性シリコーンオイル(信越化学工業(株)製、商品名:KP−1800U)
1質量部
・ポリエチレンワックス 3質量部
・粘度調整溶剤(トルエン/メチルエチルケトン=1/1) 300質量部
剥離層用塗布液の組成を下記のとおりにした以外は、実施例1と同様にして転写シート9を製造した。
<剥離層用塗布液9>
・アクリル系樹脂
(新中村化学工業(株)製、商品名:バナレジン GH−8701) 40質量部
・塩酢ビ樹脂(日信化学工業(株)製、商品名:ソルバインCNL) 60質量部
・ポリエチレンワックス 1質量部
・粘度調整溶剤(トルエン/メチルエチルケトン=1/1) 300質量部
剥離層用塗布液の組成を下記のとおりにした以外は、実施例1と同様にして転写シート10を製造した。
<剥離層用塗布液10>
・アクリル系樹脂
(新中村化学工業(株)製、商品名:バナレジン GH−8701) 40質量部
・塩酢ビ樹脂(日信化学工業(株)製、商品名:ソルバインCNL) 60質量部
・エポキシ変性シリコーンオイル(信越化学工業(株)製、商品名:KP−1800U)
5質量部
・ポリエチレンワックス 5質量部
・粘度調整溶剤(トルエン/メチルエチルケトン=1/1) 300質量部
離型層用塗布液と剥離層塗布液の組成を下記のとおりにした以外は、実施例1と同様にして転写シート11を製造した。
<離型層用塗布液2>
・ウレタン系樹脂 30質量部
・アセタール系樹脂(積水化学(株)製、商品名:エスレックK KS−5)
70質量部
・粘度調整溶剤(トルエン/イソプロピルアルコール=1/1) 1900質量部
<剥離層用塗布液11>
・アクリル系樹脂
(新中村化学工業(株)製、商品名:バナレジン GH−8701 ) 10質量部
・塩酢ビ樹脂(日信化学工業(株)製、商品名:ソルバインCNL) 90質量部
・エポキシ変性シリコーンオイル(信越化学工業(株)製、商品名:KP−1800U)
1質量部
・ポリエチレンワックス 5質量部
・粘度調整溶剤(トルエン/メチルエチルケトン=1/1) 300質量部
離型層用塗布液と剥離層塗布液の組成をそれぞれ、離型層用塗布液3と剥離層塗布液11にした以外は、実施例1と同様にして転写シート12を製造した。
<離型層用塗布液3>
・ウレタン系樹脂 35質量部
・アセタール系樹脂(積水化学(株)製、商品名:エスレックK KS−5)
65質量部
・粘度調整溶剤(トルエン/イソプロピルアルコール=1/1) 1900質量部
離型層用塗布液と剥離層塗布液の組成をそれぞれ、離型層用塗布液2と剥離層塗布液12にした以外は、実施例1と同様にして転写シート13を製造した。
<剥離層用塗布液12>
・アクリル系樹脂
(新中村化学工業(株)製、商品名:バナレジン GH−8701 ) 15質量部
・塩酢ビ樹脂(日信化学工業(株)製、商品名:ソルバインCNL) 85質量部
・エポキシ変性シリコーンオイル(信越化学工業(株)製、商品名:KP−1800U)
1質量部
・ポリエチレンワックス 5質量部
・粘度調整溶剤(トルエン/メチルエチルケトン=1/1) 300質量部
離型層用塗布液と剥離層塗布液の組成をそれぞれ、離型層用塗布液3と剥離層塗布液12にした以外は、実施例1と同様にして転写シート14を製造した。
離型層用塗布液と剥離層塗布液の組成をそれぞれ、離型層用塗布液2と剥離層塗布液13にした以外は、実施例1と同様にして転写シート15を製造した。
<剥離層用塗布液13>
・アクリル系樹脂
(新中村化学工業(株)製、商品名:バナレジン GH−8701) 10質量部
・塩酢ビ樹脂(日信化学工業(株)製、商品名:ソルバインCNL) 90質量部
・エポキシ変性シリコーンオイル(信越化学工業(株)製、商品名:KP−1800U)
1質量部
・粘度調整溶剤(トルエン/メチルエチルケトン=1/1) 300質量部
離型層用塗布液と剥離層塗布液の組成をそれぞれ、離型層用塗布液3と剥離層塗布液13にした以外は、実施例1と同様にして転写シート16を製造した。
離型層用塗布液と剥離層塗布液の組成をそれぞれ、離型層用塗布液2と剥離層塗布液14にした以外は、実施例1と同様にして転写シート17を製造した。
<剥離層用塗布液14>
・アクリル系樹脂
(新中村化学工業(株)製、商品名:バナレジン GH−8701) 15質量部
・塩酢ビ樹脂(日信化学工業(株)製、商品名:ソルバインCNL) 85質量部
・エポキシ変性シリコーンオイル(信越化学工業(株)製、商品名:KP−1800U)
1質量部
・粘度調整溶剤(トルエン/メチルエチルケトン=1/1) 300質量部
離型層用塗布液と剥離層塗布液の組成をそれぞれ、離型層用塗布液3と剥離層塗布液14にした以外は、実施例1と同様にして転写シート18を製造した。
離型層用塗布液と剥離層塗布液の組成をそれぞれ、離型層用塗布液1と剥離層塗布液14にした以外は、実施例1と同様にして転写シート19を製造した。
剥離層用塗布液の組成を下記のとおりにした以外は、実施例1と同様にして転写シート20を製造した。
<剥離層用塗布液15>
・塩酢ビ樹脂(日信化学工業(株)製、商品名:ソルバインCNL) 100質量部
・エポキシ変性シリコーンオイル(信越化学工業(株)製、商品名:KP−1800U)
4質量部
・ポリエチレンワックス 3質量部
・粘度調整溶剤(トルエン/メチルエチルケトン=1/1) 300質量部
剥離層用塗布液の組成を下記のとおりにした以外は、実施例1と同様にして転写シート21を製造した。
<剥離層用塗布液16>
・アクリル系樹脂
(新中村化学工業(株)製、商品名:バナレジン GH−8701) 50質量部
・塩酢ビ樹脂(日信化学工業(株)製、商品名:ソルバインCNL) 50質量部
・エポキシ変性シリコーンオイル(信越化学工業(株)製、商品名:KP−1800U)
1質量部
・ポリエチレンワックス 3質量部
・粘度調整溶剤(トルエン/メチルエチルケトン=1/1) 300質量部
剥離層用塗布液の組成を下記のとおりにした以外は、実施例1と同様にして転写シート22を製造した。
<剥離層用塗布液17>
・アクリル系樹脂
(新中村化学工業(株)製、商品名:バナレジン GH−8701) 70質量部
・塩酢ビ樹脂(日信化学工業(株)製、商品名:ソルバインCNL) 30質量部
・エポキシ変性シリコーンオイル(信越化学工業(株)製、商品名:KP−1800U)
4質量部
・ポリエチレンワックス 3質量部
・粘度調整溶剤(トルエン/メチルエチルケトン=1/1) 300質量部
剥離層用塗布液の組成を下記のとおりにした以外は、実施例1と同様にして転写シート23を製造した。
<剥離層用塗布液18>
・アクリル系樹脂
(新中村化学工業(株)製、商品名:バナレジン GH−8701) 100質量部
・エポキシ変性シリコーンオイル(信越化学工業(株)製、商品名:KP−1800U)
4質量部
・ポリエチレンワックス 3質量部
・粘度調整溶剤(トルエン/メチルエチルケトン=1/1) 300質量部
剥離層用塗布液の組成を下記のとおりにした以外は、実施例1と同様にして転写シート24を製造した。
<剥離層用塗布液19>
・塩酢ビ樹脂(日信化学工業(株)製、商品名:ソルバインCNL) 100質量部
・粘度調整溶剤(トルエン/メチルエチルケトン=1/1) 300質量部
剥離層用塗布液の組成を下記のとおりにした以外は、実施例1と同様にして転写シート25を製造した。
<剥離層用塗布液20>
・アクリル系樹脂
(新中村化学工業(株)製、商品名:バナレジン GH−8701) 100質量部
・粘度調整溶剤(トルエン/メチルエチルケトン=1/1) 300質量部
離型層用塗布液と剥離層塗布液の組成をそれぞれ、離型層用塗布液4と剥離層塗布液20にした以外は、実施例1と同様にして転写シート26を製造した。
<離型層用塗布液4>
・ウレタン系樹脂 80質量部
・アセタール系樹脂(積水化学(株)製、商品名:エスレックK KS−5)
20質量部
・粘度調整溶剤(トルエン/イソプロピルアルコール=1/1) 1900質量部
(1A)細線再現性の評価
上記の実施例1〜14および比較例1〜7で製造した転写シートと、テストプリンタ(サーマルヘッド:京セラ(株)製、商品名:KEE−5712GAN2−STA)とを用いて、ポリ塩化ビニル製カード上に、下記の転写条件で転写して、印画物を作製した。入力画像の面積(理論値)に対する、作製した印画物の白色および黒色の細線部の面積の割合を算出して、細線再現性を評価した。なお、表中の「−」は、印画不可であったことを示す。
<転写条件>
・印画条件:3.0msec/line、18.5V
・印画パターン:図2に示す印画パターン(白線および黒線)
・被転写体:ポリ塩化ビニル製カード
上記の実施例1〜14および比較例1〜7で製造した転写シートを50℃dry環境で96時間保存した。(1A)細線再現性の評価と同様にして、保存前の転写シートおよび保存後の転写シートのそれぞれを用いて、印画物を作製した。保存前の転写シートを用いて作製した印画物の白色および黒色の細線部の面積に対する、保存後の転写シートを用いて作製した印画物の白色および黒色の細線部の面積の割合を算出して、細線再現性を評価した。
まず、以下のようにして中間転写媒体を作製した。
(中間転写媒体の作製)
基材として厚さ12μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムを用い、該基材の一方の面へ、グラビアコート法で、下記組成の剥離層用塗工液を、乾燥後1.0μmになるように塗布し乾燥して剥離層を形成した。次いで、剥離層上に、グラビアコート法で、下記のプライマー層用塗工液を、乾燥後1.0μmになるように塗布し乾燥してプライマー層を形成した。次いで、プライマー層上に、グラビアコート法で、下記の保護層用塗工液を、乾燥後2.0μmになるように塗布し乾燥して保護層を形成した。次いで、この保護層上に、グラビアコート法で、下記の受容層用塗工液1を、乾燥後2.5μmになるように塗布し乾燥して受容層を形成し中間転写媒体1を作成した。なお、剥離層/プライマー層/保護層/受容層は、中間転写媒体の転写層を構成し、当該転写層は、被転写体上に再転写される層である。
・アクリル系樹脂(三菱レイヨン(株)製、商品名:BR−87) 95質量部
・ポリエステル系樹脂(東洋紡(株)製、商品名:バイロン200) 5質量部
・トルエン 200質量部
・MEK 200質量部
<保護層形成用塗工液>
・ポリエステル系樹脂(ユニチカ(株)製、商品名:UE−9885、数平均分子量6000、Tg=82℃) 20質量部
・トルエン 40質量部
・MEK 40質量部
<受容層用塗工液>
・塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体(日信化学工業(株)、商品名:CNL、Mn:12000) 95質量部
・エポキシ変性シリコーン(信越化学工業(株)、商品名:KP−1800U)
5質量部
・トルエン 200質量部
・メチルエチルケトン 200質量部
(テストプリンタ)
・サーマルヘッド;KEE−57−12GAN2−STA(京セラ(株)製)
・発熱体平均抵抗値;3303(Ω)
・主走査方向印字密度;300dpi
・副走査方向印字密度;300dpi
・印画電圧;18(V)
・1ライン周期;3.0(msec.)
・印字開始温度;35(℃)
・パルスDuty比;85%
(再転写条件)
・ラミネーター:ラミパッカーLPD3212(フジプラ社製)
・温度:145℃、140℃、135℃
・速度:0.8(設定値)
上記の実施例15〜19で製造した転写シートを50℃dry環境で96時間保存した。(1B)細線再現性の評価と同様にして、保存前の転写シートおよび保存後の転写シートのそれぞれを用いて、印画物を作製した。保存前の転写シートを用いて作製した印画物の白色および黒色の細線部の面積に対する、保存後の転写シートを用いて作製した印画物の白色および黒色の細線部の面積の割合を算出して、細線再現性を評価した。
11 基材
12 離型層
13 剥離層
14 転写層
15 耐熱層
Claims (5)
- 基材と、前記基材上に剥離層と転写層とを順に備えてなる転写シートであって、
前記剥離層が、バインダー樹脂を含んでなり、前記バインダー樹脂が、0質量%超過49質量%以下のアクリル系樹脂と、51質量%以上100質量%未満の塩酢ビ樹脂とを含んでなり、
前記転写層が、カーボンブラックを含む、転写シート。 - 前記基材と前記剥離層との間に、離型層をさらに備えてなる、請求項1に記載の転写シート。
- 前記離型層が、バインダー樹脂を含んでなり、前記バインダー樹脂が、ウレタン系樹脂、アセタール系樹脂、ポリアミド系樹脂、メラミン系樹脂、ポリオール樹脂、セルロース樹脂、およびポリビニルアルコールからなる群から選択される樹脂を含む、請求項2に記載の転写シート。
- 前記剥離層が、シリコーンオイルおよび/またはワックス成分をさらに含んでなる、請求項1〜3のいずれか一項に記載の転写シート。
- 前記剥離層中のシリコーンオイルおよびワックス成分の総含有量が、前記バインダー樹脂の固形分質量に対して、0.1質量%以上15質量%以下である、請求項4に記載の転写シート。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014202110 | 2014-09-30 | ||
JP2014202110 | 2014-09-30 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016068561A JP2016068561A (ja) | 2016-05-09 |
JP6645082B2 true JP6645082B2 (ja) | 2020-02-12 |
Family
ID=55863639
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015181658A Active JP6645082B2 (ja) | 2014-09-30 | 2015-09-15 | 転写シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6645082B2 (ja) |
Family Cites Families (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0765356A (ja) * | 1993-08-30 | 1995-03-10 | Dainippon Ink & Chem Inc | 転写型磁気記録シート |
JP3336480B2 (ja) * | 1994-06-07 | 2002-10-21 | 大日本印刷株式会社 | 染料受容層転写シート |
JP2002230738A (ja) * | 2001-02-01 | 2002-08-16 | Dainippon Ink & Chem Inc | 転写型磁気記録シート |
JP4028271B2 (ja) * | 2002-03-20 | 2007-12-26 | 大日本印刷株式会社 | メタリック画像付き画像表示媒体及び熱転写シート |
JP4657868B2 (ja) * | 2004-09-29 | 2011-03-23 | 大日本印刷株式会社 | 保護層熱転写フィルムおよび印画物 |
JP5573279B2 (ja) * | 2009-09-29 | 2014-08-20 | 大日本印刷株式会社 | 成型加工用金属蒸着転写シート及びそれを使用した加飾方法 |
JP5534151B2 (ja) * | 2009-09-30 | 2014-06-25 | 大日本印刷株式会社 | 熱転写シート及び印画物 |
JP2014046573A (ja) * | 2012-08-31 | 2014-03-17 | Dainippon Printing Co Ltd | 中間転写媒体および印刷物 |
-
2015
- 2015-09-15 JP JP2015181658A patent/JP6645082B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2016068561A (ja) | 2016-05-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5534151B2 (ja) | 熱転写シート及び印画物 | |
TWI691562B (zh) | 轉印薄片 | |
JP2020175671A (ja) | 転写シート | |
JP6690159B2 (ja) | 転写シート | |
US9994056B2 (en) | Transfer sheet | |
JP5789956B2 (ja) | 熱転写シート | |
JP6677919B2 (ja) | 転写シート | |
JP6657697B2 (ja) | 熱転写シート | |
JP5782770B2 (ja) | 保護層転写シート | |
JP6645082B2 (ja) | 転写シート | |
JP6709521B2 (ja) | 転写シート | |
JP6828848B2 (ja) | 熱転写シート、中間転写媒体と熱転写シートの組合せ、及び印画物の製造方法 | |
JP6677918B2 (ja) | 転写シート | |
JP6795110B2 (ja) | 転写シート | |
JP5994872B2 (ja) | 熱転写シート | |
JP2014237289A (ja) | 感熱転写記録媒体 | |
JPH0435988A (ja) | 熱転写カバーフイルム | |
JP2021142737A (ja) | 熱転写シート及び印画物の製造方法 | |
JP2000025349A (ja) | 昇華転写記録媒体及びこれを用いた昇華転写記録方法 | |
JP2017065095A (ja) | 被転写体の表面処理方法及び印画物の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20180720 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20190709 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20190805 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20191210 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20191223 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6645082 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |