JP7074262B2 - 熱転写シート及び印画物 - Google Patents

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Description

本開示は、熱転写シート及び印画物に関する。
印画物の製造には種々の熱転写方式が提案されており、その中でも、昇華型熱転写方式を用いて被転写体上に熱転写画像を形成することが広く行われている。昇華型熱転写方式による熱転写画像の形成には、基材の一方の面に染料層が設けられた熱転写シートと、被転写体、例えば、他の基材の一方の面に受容層が設けられた熱転写受像シートが使用される。そして、熱転写受像シートの受容層と、熱転写シートの染料層とを重ね合わせ、サーマルヘッドにより熱転写シートの背面側から熱を印加して、染料層の染料を受容層上に移行させることにより、受容層に熱転写画像が形成された印画物が得られる。
このような昇華型熱転写方式によれば、熱転写シートに印加するエネルギー量によって染料の移行量を制御できることから、画像が非常に鮮明であり、かつ透明性、中間調の色再現性、階調性に優れフルカラー写真画像に匹敵する高品質の印画物を形成できる。
従来、受容層に形成された画像が変化しないように様々な工夫がなされてきたが、印画物の用途拡大に伴い、様々な付加価値や特性を持つものが求められている。
特開2000-343841号公報 特開平8-150781号公報
本開示は、印画画像を消したり色味を変化させたりできる熱転写シート及び印画物を提供することを課題とする。また、本開示は、印画画像の見え方を変化させることができる熱転写シート及び印画物を提供することを課題とする。
本開示の熱転写シートは、基材フィルムの一方の面に染料層が設けられた熱転写シートであって、前記染料層は消色染料を含有し、前記消色染料は、前記消色染料を転写する前の被転写体と、前記消色染料は、前記消色染料を転写する前の被転写体の色相を色相Aとし、前記消色染料を転写した前記被転写体において、キセノンランプ照射前の反射濃度が0.5以上であって照射強度1.2(W/m)のキセノンランプ照射を50時間行った部分の色相を色相Bとした場合、色相Aと色相Bの色差ΔEabが10以下となるものである。
本開示の熱転写シートは、基材フィルムの一方の面に染料層が設けられた熱転写シートであって、前記染料層は消色染料を含有し、前記消色染料は、下記構造式(1)で表される化合物、下記構造式(2)で表される化合物、下記構造式(3)で表される化合物、及び下記構造式(4)で表される化合物のうち、少なくともいずれか1つである。
Figure 0007074262000001
本開示の一態様では、前記構造式(1)で表される化合物からなる染料を含有するイエロー消色染料層、前記構造式(2)で表される化合物からなる染料を含有するマゼンタ消色染料層、及び前記構造式(3)又は(4)で表される化合物からなる染料を含有するシアン消色染料層が面順次に設けられている。
本開示の一態様では、前記染料層が、前記消色染料と、前記消色染料よりも耐光性の高い耐光染料とを含有する。
本開示の一態様では、前記消色染料を含有する消色染料層と、前記消色染料よりも耐光性の高い耐光染料を含有する耐光染料層とが面順次に設けられている。
本開示の一態様では、転写型受容層がさらに面順次に設けられている。
本開示の印画物は、本開示の熱転写シートを用いて、熱転写方式によって画像形成されてなるものである。
本開示の熱転写シートは、基材と、前記基材上に設けられ、昇華染料を含有している溶融転写層と、を備えるものである。
本開示の一態様では、前記溶融転写層側から、照射強度1.2(W/m)のキセノンランプ照射を48時間行った後の前記熱転写シートの透過濃度をTb、キセノンランプを照射する前の前記熱転写シートの透過濃度をTa、前記基材の透過濃度をTcとした場合、(Ta-Tb)/(Ta-Tc)≧0.25である。
本開示の一態様では、被転写体に転写された前記溶融転写層に対し、前記溶融転写層側から、照射強度1.2(W/m)のキセノンランプ照射を48時間行った後の前記溶融転写層の反射濃度をRb、キセノンランプを照射する前の前記溶融転写層の反射濃度をRa、前記被転写体の反射濃度をRcとした場合、(Ra-Rb)/(Ra-Rc)≧0.25である。
本開示の一態様では、前記昇華染料は、前記昇華染料を転写する前の被転写体の色相を色相Aとし、前記昇華染料を転写した前記被転写体において、キセノンランプ照射前の反射濃度が0.5以上であって照射強度1.2(W/m)のキセノンランプ照射を50時間行った部分の色相を色相Bとした場合、色相Aと色相Bの色差ΔEabが10以下となるものである。
本開示の一態様では、前記昇華染料は、下記構造式(1)で表される化合物からなる染料、下記構造式(2)で表される化合物からなる染料、下記構造式(3)で表される化合物からなる染料、及び下記構造式(4)で表される化合物からなる染料のうち、少なくともいずれか1つを含む。
Figure 0007074262000002
本開示の一態様では、前記基材上に透明保護層が前記溶融転写層と面順次に設けられている。
本開示の一態様では、前記基材上に昇華染料を含有する染料層がさらに面順次に設けられている。
本開示の一態様では、前記溶融転写層は積層された複数の層を有し、前記複数の層のいずれかが前記昇華染料を含有している。
本開示の印画物は、基材と、前記基材上に設けられ、画像が形成された受容層と、前記受容層上に設けられた保護層と、前記保護層上に設けられ、消色染料を含有する溶融転写層と、を備え、前記消色染料は、下記構造式(1)で表される化合物からなる染料、下記構造式(2)で表される化合物からなる染料、下記構造式(3)で表される化合物からなる染料、及び下記構造式(4)で表される化合物からなる染料のうち、少なくともいずれか1つを含むものである。
Figure 0007074262000003
本開示の熱転写シートは、基材フィルムの一方の面に染料層が設けられた熱転写シートであって、キセノンランプ照射前の前記染料層の色相を色相Cとし、照射強度1.2(W/m2)のキセノンランプ照射を36時間行った前記染料層の色相を色相Dとした場合、色相Cと色相Dの色差ΔE*abが20以上となるものである。
本開示によれば、印画画像を消したり色味を変化させたりできる。また、本開示によれば、印画画像の見え方を変化させることができる。
熱転写シートの平面図である。 図2aは印画物の平面図であり、図2bは図2aのIIb-IIb線断面図であり、図2cは露光後の印画物の平面図であり、図2dは図2cのIId-IId線断面図である。 熱転写シートの平面図である。 熱転写シートの平面図である。 熱転写シートの平面図である。 熱転写シートの平面図である。 図7aは印画当初の印画物の平面図であり、図7bは露光後の印画物の平面図である。 熱転写シートの平面図である。 図9aは熱転写シートの平面図であり、図9bは図9aのIXb-IXb線断面図である。 図10aは受像シートの平面図であり、図10bは図10aのXb-Xb線断面図である。 図11aは印画物の平面図であり、図11bは図11aのXIb-XIb線断面図である。 印画物の外観変化を示す図である。 図13aは印画物の平面図であり、図13bは図13aのXIIIb-XIIIb線断面図であり、図13cは印画物への光照射の例を示す斜視図であり、図13dは光照射後の印画物の平面図である。
以下、本開示の第1の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、第1の実施形態に係る熱転写シート1Aの平面図である。図1に示すように、熱転写シート1Aは、基材シート(図示略)上に面順次に設けられた、イエロー色の染料を含有するイエロー染料層2A、マゼンタ色の染料を含有するマゼンタ染料層3A、及びシアン色の染料を含有するシアン染料層4Aを有する。熱転写シート1Aには、さらに保護層5が面順次となるように設けられてもよい。
熱転写シート1Aのイエロー染料層2A、マゼンタ染料層3A、及びシアン染料層4Aは、それぞれ、紫外線等の光の照射による消色時間が非常に短い(退色しやすい)消色染料を含有する。
そのため、図2a~図2dに示すように、受像シートの基材11上に設けられた受容層12に、熱転写シート1Aからイエロー消色染料、マゼンタ消色染料、及びシアン消色染料を転写して画像Gを形成した印画物10を光の当たる環境に置いておくと、紫外線等の光の積算照射エネルギー量の増加に伴い、染料が徐々に消色し、画像Gが消える。
例えば、印画物10を入場チケットに適用した場合、係員が入場口でチケットに紫外線を照射して照射箇所の画像が消えるか否かにより、チケットの真贋判定を行うことができる。
図3は、別の実施形態に係る熱転写シート1Bの平面図である。熱転写シート1Bは、基材シート(図示略)上に面順次に設けられた、イエロー染料層2B、マゼンタ染料層3B、及びシアン染料層4Bを有する。イエロー染料層2Bは、イエロー消色染料を含有する。
マゼンタ染料層3B及びシアン染料層4Bは、消色染料よりも退色し難い、耐光性の高い耐光染料を含有する。すなわち、マゼンタ染料層3Bはマゼンタ耐光染料を含有し、シアン染料層4Bはシアン耐光染料を含有する。
受像シートの基材上に設けられた受容層に、熱転写シート1Bからイエロー消色染料、マゼンタ耐光染料、及びシアン耐光染料を転写して形成した画像は、印画当初はフルカラーであるが、時間の経過に伴いイエローが消色し、画像の色味が変化する。
例えば、消色染料を転写する前の受像シートの色相を色相Aとし、消色染料を転写した受像シートにおいて、キセノンランプ照射前の反射濃度が0.5以上であって照射強度1.2(W/m)のキセノンランプ照射を50時間行った部分の色相を色相Bとした場合、色相Aと色相Bの色差ΔEabが10以下となる。一方、耐光染料を転写する前の受像シートの色相を色相Eとし、耐光染料を転写した受像シートにおいて、キセノンランプ照射前の反射濃度が0.5以上であって照射強度1.2(W/m2)のキセノンランプ照射を50時間行った部分の色相を色相Fとした場合、色相Eと色相Fの色差ΔEabは10より大きく、30以上になることが好ましい。
図3に示す例では、イエロー染料層2Bがイエロー消色染料を含有する例について説明したが、マゼンタ染料層3Bがマゼンタ消色染料を含有してもよいし、シアン染料層4Bがシアン消色染料を含有してもよい。
図4は、さらに別の実施形態に係る熱転写シート1Cの平面図である。熱転写シート1Cは、基材シート(図示略)上に面順次に設けられた、イエロー染料層2C、マゼンタ染料層3C、及びシアン染料層4Cを有する。
イエロー染料層2Cは、イエロー消色染料及びイエロー耐光染料を含有する。
マゼンタ染料層3Cはマゼンタ耐光染料を含有する。シアン染料層4Cはシアン耐光染料を含有する。
受像シートの基材上に設けられた受容層に、熱転写シート1Cからイエロー消色染料、イエロー耐光染料、マゼンタ耐光染料、及びシアン耐光染料を転写して形成した画像は、時間の経過に伴いイエロー成分が減少し、画像の色味が変化する。イエロー染料層2Cを加熱してイエロー消色染料及びイエロー耐光染料を受容層に転写する際の加熱エネルギーを調整することで、印画当初の画像を所望の色味にできるし、時間が経過し、色味が変化することで所望の色味の画像となるようにもできる。
図4に示す例では、イエロー染料層2Cがイエロー消色染料及びイエロー耐光染料を含有する例について説明したが、マゼンタ染料層3Cがマゼンタ消色染料及びマゼンタ耐光染料を含有してもよいし、シアン染料層4Bがシアン消色染料及びシアン耐光染料を含有してもよい。
図5は、さらに別の実施形態に係る熱転写シート1Dの平面図である。熱転写シート1Dは、基材シート(図示略)上に面順次に設けられた、混色層2D、マゼンタ染料層3D、及びシアン染料層4Dを有する。
混色層2Dは、イエロー耐光染料及びマゼンタ消色染料を含有し、イエローとマゼンタとの混色になっている。
マゼンタ染料層3Dはマゼンタ耐光染料を含有する。シアン染料層4Dはシアン耐光染料を含有する。
受像シートの基材上に設けられた受容層に、熱転写シート1Dからイエロー耐光染料、マゼンタ消色染料、マゼンタ耐光染料、及びシアン耐光染料を転写して形成した画像は、印画当初は黄色部分が赤みを帯びており、時間の経過に伴い色味が変化して赤みが取れ、所望の色味の画像となる。
図5に示す例では、混色層2Dがイエロー耐光染料及びマゼンタ消色染料を含有する例について説明したが、混色層2Dは、イエロー耐光染料及びシアン消色染料を含有してもよいし、イエロー耐光染料、マゼンタ消色染料及びシアン消色染料を含有してもよい。また、マゼンタ染料層3Dに、イエロー消色染料やシアン消色染料を添加してもよい。また、シアン染料層4Dに、イエロー消色染料やマゼンタ消色染料を添加してもよい。
図6は、さらに別の実施形態に係る熱転写シート1Eの平面図である。熱転写シート1Eは、基材シート(図示略)上に面順次に設けられた、第1イエロー染料層2E、マゼンタ染料層3E、シアン染料層4E、及び第2イエロー染料層6を有する。
第1イエロー染料層2Eは、イエロー耐光染料を含有する。マゼンタ染料層3Eはマゼンタ耐光染料を含有する。シアン染料層4Eはシアン耐光染料を含有する。
第2イエロー染料層6は、イエロー消色染料を含有する。
受像シートの基材上に設けられた受容層に、熱転写シート1Eからイエロー耐光染料、マゼンタ耐光染料、シアン耐光染料、及びイエロー消色染料を順に転写して画像を形成する。この時、イエロー消色染料は、イエロー耐光染料とは異なるパターンで転写できる。
そのため、例えば、図7aに示すように、印画物10には、イエロー耐光染料、マゼンタ耐光染料及びシアン耐光染料の転写による第1画像G1と、イエロー消色染料の転写による第2画像G2とを形成できる。図7bに示すように、時間の経過に伴ってイエロー消色染料が消色し、第2画像G2が消える。
図6に示す例では、イエロー消色染料を含有する第2イエロー染料層6を設ける例について説明したが、マゼンタ消色染料を含有する第2マゼンタ染料層を設けてもよいし、シアン消色染料を含有する第2シアン染料層を設けてもよい。各色の染料層を2つ以上設けてもよい。
図8は、さらに別の実施形態に係る熱転写シート1Fの平面図である。熱転写シート1Fは、基材シート(図示略)上に面順次に設けられた、第1イエロー染料層2F、マゼンタ染料層3F、シアン染料層4F、保護層5、転写型受容層7、及び第2イエロー染料層6を有する。
第1イエロー染料層2Fは、イエロー耐光染料を含有する。マゼンタ染料層3Fはマゼンタ耐光染料を含有する。シアン染料層4Fはシアン耐光染料を含有する。第2イエロー染料層6は、イエロー消色染料を含有する。
転写型受容層7は、被転写体に転写することで、被転写体上に受容層領域を形成するものである。
受像シートの基材上に設けられた受容層に、熱転写シート1Fの第1イエロー染料層2F、マゼンタ染料層3F、シアン染料層4Fから、イエロー耐光染料、マゼンタ耐光染料、シアン耐光染料を順に転写して第1画像を形成する。次に、受容層上に保護層を転写する。続いて、保護層上に転写型受容層を転写して、受容層領域を形成する。そして、熱転写シート1Fの第2イエロー染料層6から受容層領域にイエロー消色染料を転写して第2画像を形成する。イエロー消色染料は、イエロー耐光染料とは異なる層に、異なるパターンで転写できる。
図8に示す例では、転写型受容層7に続いてイエロー消色染料を含有する第2イエロー染料層6を設ける例について説明したが、マゼンタ消色染料を含有する第2マゼンタ染料層を設けてもよいし、シアン消色染料を含有する第2シアン染料層を設けてもよい。各色の染料層を2つ以上設けてもよい。
図8に示す例では、転写型受容層7の前に保護層5を設け、受像シートに保護層を転写した後に転写型受容層を転写する手法について説明したが、保護層5を第2イエロー染料層6の後に設けてもよい。この場合、受像シートの基材上に設けられた受容層に第1画像を形成した後、第1画像が形成された受容層上に転写型受容層を転写して、受容層領域を形成する。そして、受容層領域にイエロー消色染料を転写して第2画像を形成し、第2画像上に保護層を転写する。保護層は第2画像上に部分的に転写してもよい。また、紫外線吸収剤を含む保護層を第2画像上に転写し、保護層で覆われた部分と覆われていない部分とで第2画像の消え方を変えてもよい。
次に、熱転写シートの各構成について説明する。
熱転写シートは、基本的に、基材シートの一方の面に染料層及び保護層が形成され、他方の面には所望により背面滑性層が形成される。
(基材シート)
基材シートとしては、従来使用されている基材が用いられ特に制限されない。すなわち、熱転写シート用基材シートとして従来使用されているポリエチレンテレフタレート(PET)の他に、ポリカーボネート、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリイミド、ポリビニルアルコールフィルム、セロハン、酢酸セルロース等のセルロース誘導体、ポリエチレンフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ナイロンフィルム、ポリイミドフィルム、アイオノマーフィルムなどの樹脂フィルムが使用できる。基材シートの厚さは、例えば、0.5μm以上50μm以下である。
(染料層)
基材シートの一方の面上には、染料層が設けられている。染料層には、光照射により極めて消色し易い消色染料を含有する消色染料層、消色染料よりも耐光性の高い耐光染料を含有する耐光染料層、消色染料及び耐光染料を含有する層などがある。染料層は、後述する染料化合物を含むものであり、更にバインダー樹脂を含有してもよい。
バインダー樹脂としては、特に限定されず、従来公知のものを使用でき、例えば、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、酢酸セルロース、酪酸セルロース等のセルロース樹脂;ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルブチラールやポリビニルアセトアセタール等のポリビニルアセタール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリルアミド等のビニル樹脂、ポリエステル、フェノキシ樹脂等が挙げられる。中でもポリビニルアセタールが好適に使用できる。これらのバインダー樹脂は、1種のみを用いてもよく、2種以上を用いてもよい。
染料層は、所望により、離型剤、無機粒子、有機粒子等の添加剤を含有してもよい。
離型剤としては、上述の離型性グラフトコポリマー、シリコーンオイル、リン酸エステル等が挙げられる。
無機粒子としては、シリカ等が挙げられる。有機粒子としては、ポリエチレンワックス等が挙げられる。
(耐光染料を含まない)消色染料層は、染料退色促進剤を含有してもよい。このような染料退色促進材としては、酸系材料や蛍光増白剤を例示できる。そして、酸系材料としては、酸触媒やリン酸エステルを例示できる。さらに具体的にはリン酸エステル型アニオン界面活性剤を例示でき、市販品としては、第一工業製薬(株)製 プライサーフ(登録商標)A-208Nを例示できる。また、蛍光増白剤としては、オキサゾール系蛍光増白剤を例示でき、さらに具体的には、2,2’-(2,5-チオフェンジイル)ビス[5-(1,1-ジメチルエチル)]ベンゾオキサゾールを例示でき、市販品としては、BASFジャパン製 Tinopal OBを例示できる。
[イエロー消色染料層]
イエロー消色染料層は、イエロー消色染料として、例えば、下記構造式(1)で表されるSolvent Yellow 29を含有する。イエロー消色染料層中のイエロー消色染料の割合は、好ましくは50重量%以上100重量%以下である。
Figure 0007074262000004
[マゼンタ消色染料層]
マゼンタ消色染料層は、マゼンタ消色染料として、例えば、下記構造式(2)で表されるSolvent Red 18を含有する。マゼンタ消色染料層中のマゼンタ消色染料の割合は、好ましくは50重量%以上100重量%以下である。
Figure 0007074262000005
[シアン消色染料層]
シアン消色染料層は、例えば、下記構造式(3)で表されるSolvent Blue 5、又は下記構造式(4)で表されるSolvent Blue 58を含有する。シアン消色染料層中のシアン消色染料の割合は、好ましくは50重量%以上100重量%以下である。
Figure 0007074262000006
[耐光染料層]
耐光染料層に含有される耐光染料としては、従来使用されている昇華転写用ならびに溶融転写用の染料組成物を用いることができ、特に制限されるものではない。例えば、ジアリールメタン系染料、トリアリールメタン系染料、チアゾール系染料、メロシアニン染料、ピラゾロン染料、メチン系染料、インドアニリン系染料、ピラゾロメチン系染料、アセトフェノンアゾメチン、ピラゾロアゾメチン、イミダゾルアゾメチン、イミダゾアゾメチン、ピリドンアゾメチン等のアゾメチン系染料、キサンテン系染料、オキサジン系染料、ジシアノスチレン、トリシアノスチレン等のシアノスチレン系染料、チアジン系染料、アジン系染料、アクリジン系染料、ベンゼンアゾ系染料、ピリドンアゾ、チオフェンアゾ、イソチアゾールアゾ、ピロールアゾ、ピラゾールアゾ、イミダゾールアゾ、チアジアゾールアゾ、トリアゾールアゾ、ジスアゾ等のアゾ系染料、スピロピラン系染料、インドリノスピロピラン系染料、フルオラン系染料、ローダミンラクタム系染料、ナフトキノン系染料、アントラキノン系染料、キノフタロン系染料、等が挙げられる。耐光染料層は、染料として1種を単独で含有してもよく、2種以上を含有してもよい。
(保護層)
保護層5は、基材シートの一方の面上に、染料層と面順次となるように設けられている。保護層は従来公知の材料を適宜用いることができ、特に制限されるものではない。
(転写型受容層)
転写型受容層7は、任意の被転写材に転写され、転写後に、熱転写シートから移行してくる染料を受容し、形成された画像を維持するためのものである。転写型受容層を形成する樹脂としては、例えば、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体、ポリ塩化ビニリデン等のハロゲン化ポリマー、ポリ酢酸ビニル等のビニル樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル、セルロースジアセテート等のセルロース樹脂、ポリスチレン、ポリアミド、アイオノマー、ポリカーボネート及び塩化ビニル、酢酸ビニル、エチレン、プロピレン等のモノマーの二元或は三元共重合体等が挙げられる。
[実施例]
以下、実施例に基づいて本開示をさらに具体的に説明する。
(実施例1-1)
<熱転写シートの作製>
一方の面に耐熱滑性層が形成されたPETフィルム(4.5μm厚)の他方の面に、下記組成のイエロー消色染料層用塗工液を乾燥後の厚さが0.7μmになるように塗布、乾燥してイエロー消色染料層を形成し、実施例1-1の熱転写シートを作製した。
<イエロー消色染料層用塗工液>
・構造式(1)の染料 3.5部
・ブチラール樹脂 3.5部
・メチルエチルケトン 46.5部
・トルエン 46.5部
<印画物の作製>
作製された熱転写シートを使用し、下記評価プリンタにて、大日本印刷(株)の熱転写プリンタ(DS620)用受像紙へ、イエローベタ画像を印画し、印画物を作製した。
≪評価プリンタ≫
・サーマルヘッド:F3598(東芝ホクト電子(株)製)
・発熱体平均抵抗値:5015(Ω)
・主走査方向印字密度:300(dpi)
・副走査方向印字密度:300(dpi)
・印字電力:0.13(W/dot)
・印加電圧:25.5(V)
・ライン周期:2(msec./line)
・パルスDuty:85%
<光学濃度測定>
得られた印画物について、以下の測色条件で反射濃度(OD)を測定した。
≪測色条件≫
・測色器:分光測定器(i1Pro2 X-Rite社製)
・光源:D65
・視野角:2°
・濃度測定用フィルター:ANSI Status A
<印画物の色差の評価>
分光測定器(i1Pro2 X-Rite社製)を用いて、得られた印画物と、熱転写プリンタ(DS620)用の未使用受像紙について、色相L*、a*およびb*を測定した(L*、a*およびb*は、CIE1976L*a*b*表色系(JIS Z 8729(1980年発行)に基づくものであり、L*は明度を、a*及びb*は、知覚色度指数を表す)。下記の式より、色差ΔEabを算出した。下記の式の“印画後”は印画物に対応し、“印画前”は未使用受像紙に対応する。未使用受像紙は、L*=96、a*=0.8、b*=-4であった。計算結果を表1に示す。
色差ΔEab=(印画後L*-印画前L*)+(印画後a*-印画前a*)+(印画後b*-印画前b*)1/2
また、印画物に対し、以下に示す耐光性試験の条件で、受容層面側からランプ照射を行い、照射後に再び色相を測定し、下記の式より、色差ΔEabを算出し、ΔEabが10以下になるまでに要する照射時間を評価した。評価結果を表1に示す。
色差ΔEab=(照射後L*-印画前L*)+(照射後a*-印画前a*)+(照射後b*-印画前b*)1/2
<<耐光性試験の条件>>
・照射試験器:キセノンウェザーメーター(Ci4000 アトラス社製)
・光源:キセノンランプ
・フィルター:内側=CIRA、外側=ソーダライム
・ブラックパネル温度:45(℃)
・照射強度:1.2(W/m)・・・420(nm)での測定値
<熱転写シートの色差の評価>
分光測定器(i1Pro2 X-Rite社製)を用いて、作製された熱転写シートについて、色相L*、a*およびb*を測定した。また、熱転写シートに対し、上記の耐光性試験の条件でランプ照射を行い、照射後に再び色相を測定し、下記の式より、色差ΔEabを算出し、ΔEabが20以上になるまでに要する照射時間を評価した。評価結果を表2に示す。
色差ΔEab=(照射後L*-照射前L*)+(照射後a*-照射前a*)+(照射後b*-照射前b*)1/2
(実施例1-2)
イエロー消色染料層用塗工液に代えて、下記組成のマゼンタ消色染料層用塗工液を塗布し、マゼンタ消色染料層を形成し、実施例1-2の熱転写シートを作製した。イエローにかえてマゼンタのベタ画像を印画する以外は実施例1-1と同様にして印画物を作製し、評価を行い、結果を表1に示した。また、実施例1-1と同様にして、実施例1-2の熱転写シートの色差の評価を行い、結果を表2に示した。
<マゼンタ消色染料層用塗工液>
・構造式(2)の染料 3.5部
・ブチラール樹脂 3.5部
・メチルエチルケトン 46.5部
・トルエン 46.5部
(実施例1-3)
イエロー消色染料層用塗工液に代えて、下記組成のシアン消色染料層用塗工液を塗布し、シアン消色染料層を形成し、実施例1-3の熱転写シートを作製した。イエローに変えてシアンのベタ画像を印画する以外は実施例1-1と同様にして印画物を作製し、評価を行い、結果を表1に示した。また、実施例1-1と同様にして、実施例1-3の熱転写シートの色差の評価を行い、結果を表2に示した。
<シアン消色染料層用塗工液>
・構造式(3)の染料 3.5部
・ブチラール樹脂 3.5部
・メチルエチルケトン 46.5部
・トルエン 46.5部
(実施例1-4)
上記組成のイエロー消色染料層用塗工液、マゼンタ消色染料層用塗工液、シアン消色染料層用塗工液をPETフィルム上に塗布し、イエロー消色染料層、マゼンタ消色染料層及びシアン消色染料層を面順次に形成して、実施例1-4の熱転写シートを作製した。イエロー、マゼンタ、シアンを重ね合わせて黒ベタ画像(0/255画像諧調)の印画を行う以外は実施例1-1と同様にして印画物を作製し、評価を行い、結果を表1に示した。
(実施例1-5)
シアン消色染料層と面順次になるようにPETフィルム上に下記組成の剥離層用塗工液を塗布して剥離層を形成し、剥離層上に下記組成の接着層用塗工液1-1を塗布して接着層を形成し、剥離層及び接着層が積層された保護層を形成した以外は実施例1-4と同様にして、実施例1-5の熱転写シートを作製した。黒ベタ画像の印画後、画像の一部を覆うように保護層を転写する以外は実施例1-4と同様にして印画物を作製し、保護層を形成した部分と形成していない部分とについて評価を行い、結果を表1に示した。
<剥離層用塗工液>
・アクリル樹脂 29部
(ダイヤナール(登録商標)BR-87 三菱ケミカル(株))
・ポリエステル 1部
・メチルエチルケトン 35部
・トルエン 35部
<接着層用塗工液1-1>
・ポリエステル 30部
(バイロン(登録商標)200 東洋紡(株))
・紫外線吸収剤 2部
(Tinuvin928 BASFジャパン社)
・メチルエチルケトン 34部
・トルエン 34部
(実施例1-6)
接着層用塗工液1-1に代えて、下記組成の接着層用塗工液1-2を塗布して接着層を形成した以外は、実施例1-5と同様にして実施例1-6の熱転写シートを作製し、印画物を作製し、評価を行い、結果を表1に示した。
<接着層用塗工液1-2>
・ポリエステル 30部
(バイロン(登録商標)200 東洋紡(株))
・メチルエチルケトン 34部
・トルエン 34部
(実施例1-7)
イエロー消色染料層用塗工液に代えて、下記組成のブラック消色染料層用塗工液を塗布し、ブラック消色染料層を形成し、実施例1-7の熱転写シートを作製した。イエローに変えてブラックのベタ画像を印画する以外は実施例1-1と同様にして印画物を作製し、測定を行い、結果を表1に示した。また、実施例1-1と同様にして、実施例1-7の熱転写シートの色差の評価を行い、結果を表2に示した。
<ブラック消色染料層用塗工液>
・構造式(1)の染料 1部
・構造式(2)の染料 1部
・構造式(3)の染料 1部
・ブチラール樹脂 3.5部
・メチルエチルケトン 46.75部
・トルエン 46.75部
Figure 0007074262000007
Figure 0007074262000008
消色染料で形成した画像がほぼ消えることが確認された。実施例1-5では、保護層に覆われた部分は覆われていない部分よりも画像が消えるまでに時間がかかった。
次に、本開示の第2の実施形態を図面に基づいて説明する。
図9aは、第2の実施形態に係る熱転写シート101の平面図である。図9aに示すように、熱転写シート101は、基材シートS(図9b参照)上に面順次に設けられた、色材層102、保護層103(透明保護層)及び転写層104(溶融転写層)を有する。色材層102は、面順次に設けられたイエロー染料層102Y、マゼンタ染料層102M、及びシアン染料層102Cを有する。
図9bに示すように、転写層104は、基材シートS上に設けられた剥離層140と、剥離層140上に設けられた接着層141とを有する。剥離層140は、紫外線等の光の照射による消色時間が非常に短い(退色しやすい)消色染料を含有する。
イエロー染料層102Yはイエロー色の染料を含有する。マゼンタ染料層102Mはマゼンタ色の染料を含有する。シアン染料層102Cはシアン色の染料を含有する。イエロー染料層102Y、マゼンタ染料層102M、及びシアン染料層102Cに含有される染料は、消色染料よりも退色し難い、耐光性の高い耐光染料である。
印画物を作製する際は、まず、熱転写シート101と、図10bに示すような基材111上に受容層112が設けられた受像シートとを準備し、熱転写シート01及び受像シートを熱転写プリンタにセットする。そして、熱転写シート101の色材層102を基材シートS側から加熱して受容層112に染料を移行し、図10a、図10bに示すように、受容層12に画像G3を形成する。
次に、熱転写シート101の保護層103を基材シートS側から加熱して、受像シートの受容層112上に溶融転写する。続いて、熱転写シート101の転写層104を基材シートS側から加熱して、図11a、図11bに示すように、受像シートの保護層103上に溶融転写する。これにより、基材111、受容層112、保護層103、転写層104が順に積層された印画物110が作製される。
印画物110の最表面には、消色染料を含有する転写層104が設けられている。例えば、転写層104がベタ画像となるように剥離層140に消色染料が添加されている場合、図11aに示すように、転写層104は、受容層112に形成された画像G3を隠蔽する隠蔽層として機能する。
この印画物110を光の当たる環境に置いておくと、紫外線等の光の積算照射エネルギー量の増加に伴い、消色染料が徐々に消色し、転写層104が透明になり、図12に示すように、受容層112に形成された画像G3が見えるようになる。このように、印画物110は、印画した画像の見え方が変化するものとなる。
受容層112に形成された画像を隠蔽する転写層104は、印画物の全面に形成されてもよいし、一部にのみ形成されてもよい。例えば、図13a、図13bに示すようなくじ110Aを作製してもよい。例えば、受容層112には、くじの説明に関する画像G4と、くじの結果を示す画像G5とが形成される。転写層104は、画像G5を覆うように設けられ、くじの結果を隠蔽する。
店舗でくじを受け取った顧客がくじをスタッフに提示すると、図13cに示すように、スタッフはブラックライト等の光照射機Lを用いて、転写層104部分に光を照射する。光照射により転写層104の消色染料が消色して透明になり、図13dに示すように、下層の受容層112に形成された画像G5が見え、くじの結果を確認できるようになる。転写層104に光を照射するだけなので、スクラッチくじのように削りカスが出ない。
同様の印画物を入場チケットに適用してもよい。係員が入場口でチケットの転写層104部分に光を照射すると、転写層104が透明になり、チケットの真贋や使用有無を判定できる。
次に、熱転写シートの各構成について説明する。
熱転写シート101は、基材シートSの一方の面に染料層102、保護層103、及び転写層104が形成され、他方の面には所望により背面滑性層が形成される。
(基材シート)
基材シートSとしては、従来使用されている基材が用いられ特に制限されない。すなわち、熱転写シート用基材シートとして従来使用されているポリエチレンテレフタレート(PET)の他に、ポリカーボネート、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリイミド、ポリビニルアルコールフィルム、セロハン、酢酸セルロース等のセルロース誘導体、ポリエチレンフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ナイロンフィルム、ポリイミドフィルム、アイオノマーフィルムなどの樹脂フィルムが使用できる。基材シートの厚さは、例えば、0.5μm以上50μm以下である。
(染料層)
基材シートSの一方の面上には、染料層102が設けられている。染料層102は、消色染料よりも耐光性の高い耐光染料を含有する。染料層102は、更にバインダー樹脂を含有してもよい。
耐光染料としては、上記第1の実施形態における耐光染料層に含有される耐光染料と同様のものを用いることができる。
バインダー樹脂としては、特に限定されず、従来公知のものを使用できる。例えば、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、酢酸セルロース、酪酸セルロース等のセルロース樹脂;ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルブチラールやポリビニルアセトアセタール等のポリビニルアセタール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリルアミド等のビニル樹脂、ポリエステル、フェノキシ樹脂等が挙げられる。中でもポリビニルアセタールが好適に使用できる。これらのバインダー樹脂は、1種のみを用いてもよく、2種以上を用いてもよい。
染料層は、所望により、離型剤、無機粒子、有機粒子等の添加剤を含有してもよい。
離型剤としては、上述の離型性グラフトコポリマー、シリコーンオイル、リン酸エステル等が挙げられる。
無機粒子としては、シリカが挙げられる。有機粒子としては、ポリエチレンワックス等が挙げられる。
(保護層)
保護層103は、基材シートSの一方の面上に、染料層102と面順次となるように設けられた透明の層である。保護層103は従来公知の材料を適宜用いることができ、特に制限されるものではない。転写層104が保護層を兼ねてもよく、その場合、保護層103を省略してもよい。
(転写層)
転写層104は、基材シートSの一方の面上に、染料層102及び保護層103と面順次となるように設けられており、剥離層140と、剥離層140上に積層された接着層141とを有し、被転写体に溶融転写される層である。剥離層140は、昇華性の消色染料を含有する。消色染料は接着層141に含有されてもよい。
接着層141は、転写層104の転写性と、転写後の転写層104の密着性を向上させる。この接着層は、従来公知の感熱接着剤がいずれも使用できるが、ガラス転移温度が50℃以上100℃以下の熱可塑性樹脂から形成することがより好ましく、例えば、アクリル樹脂、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体、エポキシ樹脂、ポリエステル、ポリカーボネート、ブチラール樹脂、ポリアミド、ポリ塩化ビニルなどの熱時接着性の良好な樹脂から、適当なガラス転移温度を有するものを選択することが好ましい。
接着層は、上述した材料の中から選択される単独または複数の樹脂材料と、必要に応じて加える添加剤を、有機溶剤等の適当な溶媒に溶解または分散させて接着層用塗工液を調製し、これを塗布、乾燥して形成できる。塗布手段としては、グラビア印刷法、スクリーン印刷法またはグラビア版を用いたリバースコーティング法等が例示できる。接着層の厚さは特に限定はないが、例えば、0.1μm以上10μm以下程度である。
剥離層141は、熱転写時に転写層104を剥離し易くするものであり、バインダー樹脂及び消色染料を含有する。
バインダー樹脂としては、例えば、エチルセルロース、ニトロセルロース、酢酸セルロースなどのセルロース誘導体、ポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸エチル、ポリアクリル酸ブチルなどのアクリル樹脂、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体、ポリビニルブチラールなどのビニル共重合体、等の熱可塑性樹脂や、飽和又は不飽和ポリエステル、ポリウレタン、熱架橋性エポキシ-アミノ樹脂、アミノアルキッド樹脂、等の熱硬化性樹脂、シリコーンワックス、シリコーン樹脂、シリコーン変性樹脂、フッ素樹脂、フッ素変性樹脂、ポリビニルアルコール等を挙げることができる。
消色染料として、イエロー色のイエロー消色染料、マゼンタ色のマゼンタ消色染料、及びシアン色のシアン消色染料の少なくともいずれか1つを含む。
イエロー消色染料として、例えば、上記構造式(1)で表されるSolvent Yellow 29が挙げられる。剥離層中のイエロー消色染料の割合は、好ましくは30重量%以上75重量%以下である。30重量%以上とすることで隠蔽性が十分なものとなり、75重量%以下とすることで剥離層として十分に機能する。
マゼンタ消色染料として、例えば、上記構造式(2)で表されるSolvent Red 18が挙げられる。剥離層中のマゼンタ消色染料の割合は、好ましくは30重量%以上75重量%以下である。
シアン消色染料として、例えば、上記構造式(3)で表されるSolvent Blue 5や、上記構造式(4)で表されるSolvent Blue 58が挙げられる。剥離層中のシアン消色染料の割合は、好ましくは30重量%以上75重量%以下である。
剥離層は、上述した材料の中から選択される単独または複数の樹脂材料と、消色染料と、必要に応じて加える添加剤とを、有機溶剤等の適当な溶媒に溶解または分散させて剥離層用塗工液を調製し、これを塗布、乾燥して形成できる。塗布手段としては、グラビア印刷法、スクリーン印刷法またはグラビア版を用いたリバースコーティング法等が例示できる。剥離層の厚さは特に限定はないが、例えば、0.1μm以上10μm以下程度である。
消色染料を含有する剥離層140と、剥離層140上に積層された接着層141とを有する転写層104は、当初(光照射前)は隠蔽性を有し、光が照射され、積算光量の増加に伴い消色染料が徐々に消色し、透明度が増すものである。具体的には、隠蔽性(透明度)の変化は、透過濃度又は反射濃度を用いて、以下のように定義できる。
例えば、濃度計を用いて、熱転写シート101の転写層104部分、すなわち、基材シートS及び転写層104の透過濃度Taを測定する。次に、熱転写シート101の転写層104部分に200kJ/mのエネルギーを照射し、照射後の転写層104部分の透過濃度Tbを測定する。さらに、熱転写シート101の基材シートS単体(離型層など転写層以外の層がある場合は、その層も含む)での透過濃度Tcを測定する。
透過濃度Ta、Tb、Tcが以下の数式1を満たす場合、隠蔽性を有していた転写層4が透明になったとみなすことができる。
(Ta-Tb)/(Ta-Tc)≧0.25 ・・・数式1
あるいはまた、濃度計を用いて、被転写体の反射濃度Rcを測定する。次に、被転写体上に熱転写シート101から転写層104を転写し、被転写体上の転写層104の反射濃度Raを測定する。次に、被転写体上の転写層104に200kJ/mのエネルギーを照射し、照射後の転写層104の反射濃度Rbを測定する。
反射濃度Ra、Rb、Rcが以下の数式2を満たす場合、隠蔽性を有していた転写層104が透明になったとみなすことができる。
(Ra-Rb)/(Ra-Rc)≧0.25 ・・・数式2
上記消色染料は、消色染料を転写する前の受像シートの色相を色相Aとし、消色染料を転写した受像シートにおいて、キセノンランプ照射前の反射濃度が0.5以上であって照射強度1.2(W/m)のキセノンランプ照射を50時間、好ましくは48時間、行った部分の色相を色相Bとした場合、色相Aと色相Bの色差ΔEabが10以下となるものと定義することもできる。
あるいはまた、上記消色染料は、消色染料を含有する染料層が設けられた熱転写シートの当該染料層に対しキセノンランプを照射する前の染料層の色相を色相Cとし、照射強度1.2(W/m)のキセノンランプ照射を36時間行った染料層の色相を色相Dとした場合、色相Cと色相Dの色差ΔEabが20以上となるものと定義することもできる。
転写層104は単層構成でもよいし、複数層の積層構成でもよい。複数層で構成される場合、消色染料はいずれの層に含有されていてもよい。但し、消色染料を含む層、及び被転写体に転写層104を転写した後、消色染料を含む層よりも上方に位置する層は、紫外線吸収剤を含まないようにする。つまり、消色染料を含む層、及び消色染料を含む層と基材シートSとの間に位置する層は、紫外線吸収剤を含まない。
[実施例]
以下、実施例に基づいて本開示をさらに具体的に説明する。
(実施例2-1)
一方の面に耐熱滑性層が形成されたPETフィルム(4.5μm厚)の他方の面に、下記組成の剥離層用塗工液2-1を乾燥後の厚さが1μmになるように塗布し、乾燥して剥離層を形成した。次に、剥離層上に、下記組成の接着層用塗工液を乾燥後の厚さが1μmになるように塗布し、乾燥して接着層を形成し、PETフィルム上に剥離層及び接着層の積層体からなる転写層を形成し、実施例2-1の熱転写シートを作製した。
<剥離層用塗工液2-1>
・構造式(1)の染料 30部
・アクリル樹脂 29部
(ダイヤナール(登録商標)BR-87 三菱ケミカル(株))
・ポリエステル 1部
(バイロン(登録商標)200 東洋紡(株))
・メチルエチルケトン 35部
・トルエン 35部
<接着層用塗工液>
・ポリエステル 20部
(バイロン(登録商標)200 東洋紡(株))
・紫外線吸収剤共重合体 10部
(UVA-635L BASFジャパン社)
・メチルエチルケトン 80部
<印画物の作製>
また、作製された熱転写シートを使用し、下記評価プリンタにて、大日本印刷(株)の熱転写プリンタ(DS620)用受像紙へ、転写層(剥離層及び接着層の積層体)を転写し、印画物を作製した。
≪評価プリンタ≫
・サーマルヘッド:F3598(東芝ホクト電子(株)製)
・発熱体平均抵抗値:5015(Ω)
・主走査方向印字密度:300(dpi)
・副走査方向印字密度:300(dpi)
・印字電力:0.088(W/dot)
・印加電圧:21.0(V)
・ライン周期:2(msec./line)
・パルスDuty:85%
<透過濃度測定>
作製された熱転写シートの透過濃度Taを濃度計(TR-924 X-Rite社)で測定した。また、熱転写シートの転写層側から、以下に示す耐光性試験の条件でランプ照射を行い、照射後の熱転写シートの透過濃度Tbを濃度計で測定した。また、作製した印画物の透過濃度Tcを濃度計で測定した。Ta-Tc、Tb-Tc、(Ta-Tb)/(Ta-Tc)の計算結果を表3に示す。
「耐光性試験の条件」
・照射試験器:アトラス社製、Ci4000
・光源:キセノンランプ
・フィルター:内側=CIRA、外側=ソーダライム
・ブラックパネル温度:45(℃)
・照射強度:1.2(W/m)・・・420(nm)での測定値
・照射時間:48時間
<反射濃度測定>
濃度計(RD-918 X-Rite社)を用いて受像紙(受像紙単体)の反射濃度Rcを測定した。印画物の転写層の反射濃度Raを測定した。また、印画物の転写層側から、上記耐光性試験の条件でランプ照射を行い、照射後の転写層の反射濃度Rbを濃度計で測定した。Ra-Rc、Rb-Rc、(Ra-Rb)/(Ra-Rc)の計算結果を表3に示す。
(実施例2-2)
剥離層用塗工液2-1に代えて、下記組成の剥離層用塗工液2-2を塗布して剥離層を形成した以外は実施例2-1と同様にして印画物を作製し、測定を行い、結果を表3に示した。
<剥離層用塗工液2-2>
・構造式(2)の染料 30部
・アクリル樹脂 29部
(ダイヤナール(登録商標)BR-87 三菱ケミカル(株))
・ポリエステル 1部
(バイロン(登録商標)200 東洋紡(株))
・メチルエチルケトン 35部
・トルエン 35部
(実施例2-3)
剥離層用塗工液2-1に代えて、下記組成の剥離層用塗工液2-3を塗布して剥離層を形成した以外は実施例2-1と同様にして印画物を作製し、測定を行い、結果を表3に示した。
<剥離層用塗工液2-3>
・構造式(3)の染料 30部
・アクリル樹脂 29部
(ダイヤナール(登録商標)BR-87 三菱ケミカル(株))
・ポリエステル 1部
(バイロン(登録商標)200 東洋紡(株))
・メチルエチルケトン 35部
・トルエン 35部
(実施例2-4)
剥離層用塗工液2-1に代えて、下記組成の剥離層用塗工液2-4を塗布して剥離層を形成した以外は実施例2-1と同様にして印画物を作製し、測定を行い、結果を表3に示した。
<剥離層用塗工液2-4>
・構造式(4)の染料 30部
・アクリル樹脂 29部
(ダイヤナール(登録商標)BR-87 三菱ケミカル(株))
・ポリエステル 1部
(バイロン(登録商標)200 東洋紡(株))
・メチルエチルケトン 35部
・トルエン 35部
(実施例2-5)
上記組成の剥離層用塗工液2-2を乾燥後の厚さが5μmになるように塗布して剥離層を形成した以外は実施例2-2と同様にして印画物を作製し、測定を行い、結果を表3に示した。
(実施例2-6)
剥離層用塗工液2-1に代えて、下記組成の剥離層用塗工液2-5を乾燥後の厚さが0.3μmになるように塗布して剥離層を形成した以外は実施例2-1と同様にして印画物を作製し、測定を行い、結果を表3に示した。
<剥離層用塗工液2-5>
・構造式(2)の染料 15部
・アクリル樹脂 29部
(ダイヤナール(登録商標)BR-87 三菱ケミカル(株))
・ポリエステル 1部
(バイロン(登録商標)200 東洋紡(株))
・メチルエチルケトン 35部
・トルエン 35部
(実施例2-7)
上記組成の剥離層用塗工液2-5を乾燥後の厚さが1μmになるように塗布して剥離層を形成した以外は実施例2-6と同様にして印画物を作製し、測定を行い、結果を表3に示した。
(実施例2-8)
剥離層用塗工液2-1に代えて、下記組成の剥離層用塗工液2-6を塗布して剥離層を形成した以外は実施例2-1と同様にして印画物を作製し、測定を行い、結果を表3に示した。
<剥離層用塗工液2-6>
・構造式(1)の染料 10部
・構造式(2)の染料 10部
・構造式(3)の染料 10部
・アクリル樹脂 29部
(ダイヤナール(登録商標)BR-87 三菱ケミカル(株))
・ポリエステル 1部
(バイロン(登録商標)200 東洋紡(株))
・メチルエチルケトン 35部
・トルエン 35部
Figure 0007074262000009
本開示を特定の態様を用いて詳細に説明したが、本開示の意図と範囲を離れることなく様々な変更が可能であることは当業者に明らかである。
本出願は、2020年3月12日付で出願された日本特許出願2020-043313及び2020年3月12日付で出願された日本特許出願2020-043315に基づいており、その全体が引用により援用される。

Claims (5)

  1. 基材フィルムの一方の面に染料層が設けられた熱転写シートであって、
    前記染料層は消色染料を含有し、
    前記消色染料は、下記構造式(3)で表される化合物、又は下記構造式(4)で表される化合物であり、
    前記染料層における前記消色染料の割合が50重量%以上100重量%以下である、熱転写シート。
    Figure 0007074262000010
  2. 前記染料層が、前記消色染料と、前記消色染料よりも耐光性の高い耐光染料とを含有することを特徴とする請求項1に記載の熱転写シート。
  3. 前記消色染料を含有する消色染料層と、前記消色染料よりも耐光性の高い耐光染料を含有する耐光染料層とが面順次に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の熱転写シート。
  4. 転写型受容層がさらに面順次に設けられていることを特徴とする請求項に記載の熱転写シート。
  5. 請求項1~のいずれか1項に記載の熱転写シートを用いて、熱転写方式によって画像形成されてなる印画物。
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