JP4335627B2 - 熱転写記録方法 - Google Patents

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Description

本発明は熱転写記録方法、詳しくは昇華型熱転写記録方法に関する。
熱転写を利用した画像の形成方法として、記録材としての昇華型染料を紙やプラスチックフィルム等の基材シート上に担持させた熱転写シートと、紙やプラスチックフィルム上に該染料の受容層を設けた熱転写受像シート又はカードなどの被転写体とを互いに重ね合わせてフルカラー画像を形成する方法(昇華型熱転写方式)が知られている。この方法は昇華型染料を色材としているためドット単位で濃度、階調を自由に調節でき、原稿通りのフルカラー画像を被転写体上に鮮明に表現することができ、デジタルカメラ、ビデオ、コンピューター等のカラー画像形成に応用されている。その画像は、銀塩写真に匹敵する高品質なものである。
昇華型熱転写方式は、一般的に三原色(イエロー(「Y」と略す)、マゼンタ(「M」と略す)、シアン(「C」と略す)の3色、必要に応じて黒(「B」と略す)を加えても良い)を順次重ねて、階調印画することにより、フルカラー表現を行っている。
当方式はデジタルプリントをはじめとする幅広い用途に用いられており、高い耐光性が求められている。耐光性を向上させる技術としては、画像形成後にオーバーコート層を設ける方法や添加剤(紫外線吸収剤・酸化防止剤など)の改良、高耐光性の染料開発などが報告されている。これらの技術により、画像の耐光性は大きく向上している。
しかし、被転写体へ重ね印画した染料が同一の層(受容層)で混ざり合うと、Y、M、C単色の耐光性よりも、混色の耐光性が悪くなるキャタリティックフェイディング(触媒性光褪色)が生じる。これは、各染料間の相互作用によるものと考えられている。このようなキャタリティックフェイディングが生じると画質の劣化、画像保存性に問題が生じる。これに対して、キャタリティックフェイディングが少ない染料の開発が行われているが、未だ完全ではなく不十分である。
近年、より高濃度で鮮明な画像への要求が高まっており、熱転写シートの基材の薄膜化や印画時の熱エネルギーを増加させるなどの転写濃度を向上させる試みがなされている。しかし、これらの方法では印画シワ・サーマルヘッドへの融着・リボン破断などの不具合が顕在化しており、この他からのアプローチが必要となっている。
熱転写シートを用いて、被転写体へ色を順次重ねて熱転写する時に、2色目以降を被転写体へ重ねて印画する際に、それよりも前に被転写体へ熱転写した色の印画部分の一部が、熱転写シート側に戻ってしまう、いわゆるバックトラップと呼ばれる現象が生じやすい。これに対して、通常はこの現象を見越して、1色目、2色目の印画濃度を最終印画物の濃度よりも、予め濃く印画しておき、所望の濃度を得る調整が行われている。また、昇華型熱転写記録で使用する染料は、非常に高価であり、結果として、消耗品である記録材料のコストアップ要因となっている。さらに、バックトラップされてしまった染料は印画物に寄与せず、不経済である。したがって、バックトラップを抑制することにより、印画物における二次色・三次色(混色)の高濃度化をより経済的に達成できる。
バックトラップを防止する技術としては、受容層に各色を印画するごとに受容層を被転写体上に転写し積層する方法が知られている(例えば特許文献1)。
特開2002-52844号公報
本発明は上記事情に鑑みなされたものであって、熱転写記録画像にキャタリティックフェイディングが抑制され、また熱転写記録工程中にバックトラップも同時に防止できる、新規な熱転写記録方法を提供するものである。
本発明は中間転写媒体方式の熱転写記録方法において、熱転写シートから中間転写媒体に各色染料を熱転写するに際して、少なくともキャタリティックフェイディングを生じるイエロー染料とシアン染料を中間転写媒体の別箇所に熱転写する一方、イエロー染料又はシアン染料と同一箇所にマゼンタ染料を転写し、被転写体に再転写する際に、中間転写媒体の別箇所に転写された各色染料を重ね合わせて画像を形成することを特徴とする、新規な熱転写記録方法に関する。
中間転写媒体方式の熱転写記録方法は、昇華再転写方法とも呼ばれ、図1に示したように、インクリボン1から供給される熱転写シート2と中間転写媒体供給ローラー5から供給される中間転写媒体3とを重ね合わせ、サーマルヘッドの加熱により、熱転写シートから染料を中間転写媒体の受容層へ印画することにより、一旦、中間転写媒体に印画画像6が形成される。印画画像6が形成された中間転写媒体は、被転写体7と重ね合わされ、中間転写媒体の基材側からヒートローラー8により加熱され、中間転写体に形成された印画画像6が、被転写体7に転写される。
熱転写シートは、紙やポリエステルフィルム等の基材上に昇華性染料を含む色材層、必要により色材層とは反対の基材表面上に耐熱滑性層等を設けた従来から知られている各種熱転写シートを使用でき、通常、例えば図2に示すように、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の順(各色の順番は任意)に色材層が形成されている。
中間転写体は、基材上に、少なくとも受容層、必要により離型層、剥離層、耐久層、プライマー層、および受容層が設けられた基材表面とは反対側の面に耐熱滑性層等が設けられてなる従来の各種中間転写シートを使用できる。
中間転写媒体および熱転写シートの各層を簡単に以下に説明する。
本発明の中間転写体を構成する基材、熱転写シートを構成する基材としては、従来の熱転写シートに使用される基材シートを用いることができる。好ましい基材シートの具体例としては、コンデンサー紙、グラシン紙、パラフィン紙などの薄紙、あるいはポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルケトン、ポリエーテルサルホン、ポリエチレンナフタレートなどの耐熱性の高いポリエステル、ポリプロピレン、ポリカーボネート、酢酸セルロース、ポリエチレンの誘導体、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、ポリアミド、ポリイミド、ポリメチルペンテン、アイオノマーなどの各種プラスチックの延伸あるいは未延伸フィルムまたはシートが使用でき、またこれらの材料の複合化・積層体が挙げられる。これらの材料の表面に接着処理を施しても良い。基材の厚さは、強度及び耐熱性が適正になるように材料によって適宜選択することができるが、1〜100μm、好ましくは1.5〜50μmのものが好ましく用いられる。
離型層は再転写時に基材と剥離層を円滑に剥離させるために用いられるもので、必要に応じて構成されるものであり、剥離層が基材から円滑に剥離可能な場合は必ずしも必要ではない。離型層にはバインダー樹脂と離型材料が含有される。バインダー樹脂としては、熱可塑性樹脂であるポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸エチル、ポリアクリル酸ブチルなどのアクリル系樹脂、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラールなどのビニル系樹脂、エチルセルロース、ニトロセルロース、酢酸セルロースなどのセルロース誘導体、あるいは熱硬化性樹脂である不飽和ポリエステル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、アミノアルキッド樹脂などが使用できる。離型材料としては、ワックス類、シリコーンワックス、シリコーン系樹脂、メラミン樹脂、フッ素系樹脂、タルク、シリカの微粉末や、界面活性剤や金属石鹸などの滑剤などが使用できる。また、該バインダー樹脂と離型材料をグラフト・共重合させたものでも良い。離型層の乾燥時の塗工量は0.1〜15g/m2が好ましく、さらに好ましくは0.2〜10g/m2である。
被転写体上に転写される受容層を保護する目的で、受容層と基材の間に必要により設けられる剥離層は、中間転写体の再転写時に受容層と共に被転写体上に転写される。その結果、被転写体上に転写された画像を有する受容層の最表面に位置し、画像の耐候性能や、指紋や薬品などに対する耐久性能を向上される。剥離層は基材もしくは離型層と適当な接着力をもち、画像形成された受容層と共に被転写体に転写された後は、該受容層の表面保護層として所望の物性を持つ樹脂組成を選定して形成する。
一般的には、エチルセルロース、ニトロセルロース、酢酸セルロースなどのセルロース誘導体、ポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸エチル、ポリアクリル酸ブチルなどのアクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルブチラールなどのビニル重合体の熱可塑性樹脂や、不飽和ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、アミノアルキッド樹脂などの熱硬化型の樹脂を用いて形成することができる。剥離層の塗工量は乾燥時で0.1〜20g/m2が好ましく、さらに好ましくは0.2〜10g/m2である。
必要に応じて設けることができる耐久層は、擦過性、耐可塑剤性などの耐久性を高めることを目的とする。例えば、アクリル樹脂、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルブチラールなどのビニル系樹脂、セルロース誘導体などを使用することができ、その乾燥時の塗工量は0.1〜25g/m、好ましくは0.2〜15g/mである。
必要に応じて設けることができるプライマー層は、基材シートと樹脂または樹脂間の接着性を高めることを目的とする。必要な接着性を付与する目的を発現させるための層なので、プライマー層の構成位置については特に限定されない。プライマー層を構成する樹脂としては、接着性が良好なポリエステル樹脂、ポリアクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、ポリビニルピロリドン樹脂などのビニル系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂などを使用することができ、その乾燥塗工量が0.1〜10g/m2になるようにするのが望ましい。また、コロナ放電処理・プラズマ処理などを施すことも可能であり、プライマー樹脂の塗工と併用しても良い。
受容層は、構成樹脂として、昇華染料が染着しやすいものを用いることが好ましく、例えば、ポリプロピレンなどのポリオレフィン樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体などのハロゲン化樹脂、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリル酸エステルなどのビニル系樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートなどをはじめとしたポリエステル樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリアミド系樹脂、エチレンやプロピレンなどのオレフィンと他のビニル系モノマーとの共重合体、アイオノマー、セルロース誘導体などの単体または混合物を用いることができ、これらの中でもビニル系樹脂およびポリエステル系樹脂が特に好ましく用いられる。
受容層は、該受容層に染料画像を形成する際に、受容層と熱転写シートの色材層との熱融着を防止するために、前記の樹脂に離型剤を配合することが好ましい。離型剤としては、シリコーンオイル、リン酸エステル系界面活性剤、フッ素系化合物などを用いることができるが、この中でも特にシリコーンオイルが好ましく用いられる。該離型剤の添加量は、受容層を形成する樹脂100重量部に対して0.2〜30重量部が好ましい。受容層は乾燥時の塗工量が0.1〜10g/m2になるようにするのが望ましい。
本発明の中間転写体、熱転写シートは基材の一方の面に、サーマルヘッドの熱によるステッキングや印字シワなどの悪影響を防止するため、耐熱滑性層を設けることが好ましい。上記の耐熱滑性層を形成する樹脂としては、従来公知のものであればよく、例えば、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルアセトアセタール樹脂、ポリエステル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリエーテル樹脂、ポリブタジエン樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体、アクリルポリオール、ポリウレタンアクリレート、ポリエステルアクリレート、ポリエーテルアクリレート、エポキシアクリレート、ウレタン又はエポキシのプレポリマー、ニトロセルロース樹脂、セルロースナイトレート樹脂、セルロースアセテートプロピオネート樹脂、セルロースアセテートブチレート樹脂、セルロースアセテートヒドロジエンフタレート樹脂、酢酸セルロース樹脂、芳香族ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリカーボネート樹脂、塩素化ポリオレフィン樹脂等が挙げられる。
これらの樹脂からなる耐熱滑性層に添加あるいは上塗りする滑り性付与剤としては、リン酸エステル、金属石鹸、シリコーンオイル、グラファイトパウダー、シリコーン系グラフトポリマー、フッ素系グラフトポリマー、アクリルシリコーングラフトポリマー、アクリルシロキサン、アリールシロキサン等のシリコーン重合体が挙げられるが、好ましくは、ポリオール、例えば、ポリアルコール高分子化合物とポリイソシアネート化合物及びリン酸エステル系化合物からなる層であり、さらに充填剤を添加することがより好ましい。
耐熱滑性層は、基材シートの上に、上記に記載した樹脂、滑り性付与剤、更に充填剤を、適当な溶剤により、溶解又は分散させて、耐熱滑性層塗工液を調整し、これを、例えば、グラビア印刷法、スクリーン印刷法、グラビア版を用いたリバースロールコーティング法等の形成手段により塗工し、乾燥して形成することができる。耐熱滑性層の塗工量は、乾燥時で0.1〜3.0g/m2が好ましい。
上記の耐熱滑性層と基材シートとの間にプライマー層を設けて、耐熱滑性層の基材シートへの接着性を向上させることができる。そのプライマー層を構成するバインダー樹脂としては、ポリエステル樹脂、ポリアクリル酸エステル樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、ポリウレタン樹脂、スチレンアクリレート樹脂、ポリアクリルアミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエーテル樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリビニルピロリドン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂や塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂等のビニル樹脂、ポリビニルアセトアセタールやポリビニルブチラール等のポリビニルアセタール樹脂等が挙げられる。このバインダー樹脂に必要に応じて、添加剤を加えたものを、水、または溶剤に溶解、あるいは分散させた塗工液により、従来から公知の塗工方式で、0.01〜3.0g/m2程度の乾燥時の塗工量で、形成することができる。また、コロナ放電処理・プラズマ処理などを施すことも可能であり、プライマー樹脂の塗工と併用しても良い。
熱転写シートに形成される熱転写性色材層は、少なくとも昇華性染料とバインダー樹脂からなる。昇華型の熱転写性色材層に用いられる染料としては、従来、公知の熱転写シートに使用されている染料は、いずれも本発明に使用可能であり、特に限定されない。これらの染料としてはジアリールメタン系、トリアリールメタン系、チアゾール系、メロシアニン等のメチン系、インドアニリン系、アセトフェノンアゾメチン,ピラゾロアゾメチン,イミダゾルアゾメチン,ピリドンアゾメチン等のアゾメチン系、キサンテン系、オキサジン系、ジシアノスチレン,トリシアノスチレンに代表されるシアノメチレン系、チアジン系、アジン系、アクリジン系、ベンゼンアゾ系、そしてピリドンアゾ,チオフェンアゾ,イソチアゾールアゾ,ピロールアゾ,ピラゾールアゾ,イミダゾールアゾ,チアジアゾールアゾ,トリアゾールアゾ,ジスアゾ等のアゾ系、スピロピラン系、インドリノスピロピラン系、フルオラン系、ローダミンラクタム系、ナフトキノン系、アントラキノン系、キノフタロン系等があげられる。
色材層中の染料を担持するためのバインダー樹脂としては、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース,酢酸セルロース、酢酸・酪酸セルロース等のセルロース樹脂、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセトアセタール、ポリビニルピロリドン等のビニル系樹脂、ポリ(メタ)アクリレート、ポリ(メタ)アクリルアミド等のアクリル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂等があげられるが、これらの中ではセルロース系、ポリウレタン系、ビニル系、アクリル系およびポリエステル系の樹脂が耐熱性、染料移行性などの点で好ましく用いられる。
色材層は染料及びバインダー樹脂、必要に応じて添加剤(例えば、離型剤など)やフィラー等を加えて、トルエン、メチルエチルケトン、エタノール、イソプロピルアルコール、シクロヘキサノン、DMF等の適当な有機溶剤に溶解したり、あるいは有機溶剤や水等に分散させて、例えば、グラビア印刷法、スクリーン印刷法、リバースロールコーティング印刷法等の手段により塗工および乾燥して塗膜を形成することができる。このようにして形成する色材層は、乾燥状態で0.2〜5.0g/m2、好ましくは0.3〜2.0g/m2程度の厚さであり、また色材層中の昇華性染料は、色材層の重量の5〜90重量%好ましくは10〜70重量%の量で存在するのがよい。希望する熱転写性色材層の画像がモノカラーである場合は、前記染料の中から1種を選んで形成し、またフルカラー画像である場合には適当なイエロー、マゼンタ、およびシアン(必要に応じて、ブラックも追加する)を選んで形成する。
上記の色材層と基材シートとの間にプライマー層を設けて、色材層の基材シートへの接着性を向上させることができる。そのプライマー層を構成するバインダー樹脂としては、耐熱滑性層と基材シートを接着させる上記プライマー材料と同様の材料を使用することができる。また、従来から公知の塗工方式で、0.01〜3.0g/m2程度の乾燥時の塗工量で、形成することができる。
画像が形成された受容層を含む中間転写体を被転写体に転写する手段は、転写画像を形成する際のサーマルヘッドやラインヒーター、ヒートロールあるいはホットスタンプなどの方法が挙げられる。
本発明においては、中間転写媒体に熱転写シートから各色染料を転写するに際して、熱転写シートから中間転写媒体に各色染料を熱転写するに際して、少なくとも2箇所以上の中間転写媒体に熱転写する新規な方法を採ることにより、一部の色帯または全ての色帯を中間転写媒体の別箇所、少なくとも2箇所以上に熱転写することにより、キャタリティックフェイディング・バックトラップを防止することが可能となる。
キャタリティックフェイディングを生じる染料は、染料の組み合わせにもよるが、既存の主流染料においては特にY染料とC染料の相互作用によりC染料の消色が起こることが多い。本発明においては、そのようなキャタリティックフェイディングが生じる染料を別個に中間転写媒体に熱転写する。キャタリティックフェイディングを生じない又は実用上支障のない場合は、中間転写媒体の同一箇所に転写してもよいことはいうまでもない。
例えば、Y染料とC染料が、キャタリティックフェイディングする場合、図3に示したように、中間転写媒体30の同一箇所に、Y染料とM染料を熱転写シート20から熱転写し、C染料は、別の箇所の中間転写媒体に熱転写するようにする。Y染料とM染料がキャタリティックフェイディングを生じる場合は、Y染料とM染料をも中間転写媒体の別の箇所に転写するようにする。
キャタリティックフェイディングを生じる染料であるか否かは、中間転写媒体方式の熱転写記録に採用される熱転写シートと中間転写媒体との組み合わせにおいて、例えばY染料とC染料を中間転写媒体上の同一箇所に転写し、Y画像、C画像(単色)の光照射前後による褪色度を残存率によって規定し、同様にGreen画像(混色)中のY成分、C成分の残存率を評価した際に、混色中のY成分もしくはC成分が単色の際の残存率と比較して著しく低い場合、キャタリティックフェイディングが生じる組み合わせであると判断できる。同様にY染料とM染料、M染料とC染料についても同様にキャタリティックフェイディングが生じるかどうか判断できる。キャタリティックフェイディングが生じる具体的染料の組み合わせは、例えばY染料とC染料の組みあわせの場合、Y染料がC.I.Disperse Yellow 201、C染料がC.I.Disperse Blue 354である。
一色目を印画したその後にそのままの状態で二色目の印画を行うと、染料種によってその大小はあるものの、一色目の染料の一部が熱転写シートに戻る、いわゆるバックトラップが生じる。例えば、Greenを作る際、Yを印画した後にCを重ねるのが通常であるが、この時C色材層にY染料がとられる。この場合、Greenの色相はYが弱くなるため、Yの濃度をあらかじめ上げておかなければならない。本発明においては中間転写媒体を用いて各色の染料の存在位置を分けることにより、バックトラップを防止することが可能である。本発明においては、実用上の支障の大小を鑑み、一部もしくは全ての印画を別の中間転写媒体に行うことができる。そうることにより、Yの濃度の調整も必要無くなり、染料の無駄もなくなる。なお、バックトラップを生じない又は実用上支障のない場合は、中間転写媒体の同一箇所に転写してもよことはいうまでもない。
以上のようにして中間転写媒体に形成された印画像を、被転写体に転写する。例えば、図3に示したように、Y染料とM染料を中間転写媒体の同一箇所に、C染料を別の箇所の中間転写媒体に転写した場合、図4に示したようにまず、Y染料とM染料を熱転写した中間転写媒体の部分を被転写体に転写し、続いて転写されたY染料とM染料を含む転写層の上に、C染料が転写した中間転写媒体の部分を転写する。Y染料とM染料を含む中間転写媒体の再転写と、異なる中間転写媒体へのC染料の印画は、どちらが先でも良い。また、中間転写媒体の再転写の順序は、いずれの中間転写媒体を先に再転写しても良い。
被転写体としては、塩ビ等のカード、普通紙、局面体、一般に用いられている受像紙等、さまざまなものを使用することができる。
塩ビ等のカードや受像紙を用いて、色帯の一部をそのままダイレクトに印画し、残りの色帯を中間転写媒体に印画した後にこれらの被転写体に再転写するなどの方法も用いることができる。
中間転写体の被転写体への転写は、中間転写媒体の基材上に形成された剥離層から受容層までの層が、受容層が基材側になるように行われる。例えば、中間転写媒体が、基材上に剥離層、耐久層、プライマー層および受容層がこの順に形成して構成されているとき、図3に示したように、Y染料とM染料を中間転写媒体の同一箇所に、C染料を別の箇所の中間転写媒体に転写した場合、被転写体上に形成される層構成は、図5に示したように、被転写体50上に、Y染料+M染料受容層51、プライマー層52、耐久層53、剥離層54、C染料受容層55、プライマー層52、耐久層53、剥離層54がこの順に積層された構成となる。
図5においては、例えばキャタリティックフェイディングを生じるY染料とC染料が混色することなく画像が形成されているので、形成された画像は耐光性に優れる。
本発明は、新規な中間転写媒体方式の熱転写記録方法を提供した。
本発明方法により、キャタリティックフェイディングが抑制された熱転写記録画像を形成可能となる。
本発明の熱転写記録方法により形成された熱転写記録画像は耐光性に優れている。
以下、実施例を用いて本発明を説明する。
熱転写シートとして、基材(ポリエチレンレテフタレートフィルム5.2μm(5WF557 東レ(株)製))上に下記組成の耐熱滑性層および色材層を色ごとに積層し、乾燥後の膜厚がそれぞれ1g/m2、0.7g/m2となるようにグラビア印刷法で塗布乾燥して形成されているものを使用した。
熱転写シート
耐熱滑性層
ポリビニルブチラール樹脂(エスレックBX-1 積水化学工業(株)製) 13.6部
ポリイソシアネート硬化剤(タケネートD218 武田薬品工業(株)製) 0.6部
リン酸エステル(プライサーフA208S 第一工業製薬(株)製) 0.8部
メチルエチルケトン 42.5部
トルエン 42.5部
Y色材層
Disperse Yellow 201 2.0部
Y-1染料(下記化学構造式(Y-1) 2.5部
リン酸エステル(プライサーフA-208S、第一工業製薬(株)製) 0.1部
ポリビニルアセトアセタール樹脂(エスレックKS-5、積水化学工業(株)製) 3.0部
メチルエチルケトン 46.2部
トルエン 46.2部
M色材層
Disperse Violet 26 1.9部
Disperse Red 60 1.9部
M-1染料(下記化学構造式(M-1) 1.9部
リン酸エステル(プライサーフA-208S、第一工業製薬(株)製) 0.1部
ポリビニルアセトアセタール樹脂(エスレックKS-5、積水化学工業(株)製) 3.0部
メチルエチルケトン 45.6部
トルエン 45.6部
C色材層
Solvent Blue 63 1.5部
Disperse Blue 354 1.1部
C-1染料(下記化学構造式(C-1) 1.5部
リン酸エステル(プライサーフA-208S、第一工業製薬(株)製) 0.1部
ポリビニルアセトアセタール樹脂(エスレックKS-5、積水化学工業(株)製) 3.0部
メチルエチルケトン 46.4部
トルエン 46.4部
Figure 0004335627
Figure 0004335627
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中間転写媒体は、Fargo社製HDP820純正品を使用した。
熱転写シートおよび中間転写媒体を用い、以下に示した条件で表1中に示した印画&転写を1〜3回繰り返し、塩ビカード上に画像を形成した。
・染料を中間転写媒体に印画するときの条件
印画速度5msec/line、パルスデューティー70%、印加電圧17V
パターン:階調パターン16step(階調値0〜255を16等分)
・中間転写媒体を被転写体に再転写するときの条件
ヒートローラーにて175℃、2sec/inchの条件で再転写
Figure 0004335627
表1に示した印画&転写の態様は、例えば実施例1の場合、まず、熱転写シートから中間転写媒体の受容層にY染料およびM染料を印画した後、中間転写媒体基材上の剥離層から受容層までを被転写体に転写させ(1回目の印画&転写)、続いて、熱転写シートから別の中間転写媒体の受容層にC染料を印画した後、中間転写媒体基材上の剥離層から受容層までを、先の1回目の印画&転写層上に転写させて(2回目の印画&転写)、画像を形成したものである。
参考例1の場合、まず、熱転写シートから中間転写媒体の受容層にY染料を印画した後、中間転写媒体基材上の剥離層から受容層までを被転写体に転写させ(1回目の印画&転写)、続いて、熱転写シートから別の中間転写媒体の受容層にM染料を印画した後、中間転写媒体基材上の剥離層から受容層までを、先の1回目の印画&転写層上に転写させ(2回目の印画&転写)、さらに熱転写シートから別の中間転写媒体の受容層にC染料を印画した後、中間転写媒体基材上の剥離層から受容層までを、2回目の印画&転写層上に転写させ(3回目の印画&転写)、画像を形成したものである。
他の実施例の印画&転写の態様は、上記実施例1を参照すればわかる。

比較例1の場合は、熱転写シートから中間転写媒体の受容層にY染料、M染料およびC染料を印画した後、中間転写媒体基材上の剥離層から受容層までを被転写体に転写させた。
比較例2の場合は、熱転写シートから中間転写媒体の受容層にY染料、M染料およびC染料を印画した後、中間転写媒体基材上の剥離層から受容層までを被転写体に転写させ(1回目の印画&転写)、続いて、なんの染料も印画していない中間転写媒体基材上の剥離層から受容層までを、先の1回目の印画&転写層上に転写させて(2回目の印画&転写)、画像を形成したものである。
比較例3の場合は、なんの染料も印画していない中間転写媒体基材上の剥離層から受容層までを、被転写体に転写させ(1回目の印画&転写)、続いて熱転写シートから中間転写媒体の受容層にY染料、M染料およびC染料を印画した後、中間転写媒体基材上の剥離層から受容層までを、先の1回目の印画&転写層上に転写させて(2回目の印画&転写)、画像を形成したものである。
評価
上記得られた画像に対し耐光性を、色差、染料残存率及び光学濃度(O.D.)の観点から評価し、結果を表1にまとめた。
色差は、ATLAS社製Ci4000 Xenon Weather-Ometer(フィルター:ソーダライム・CIRA、キセノンランプ、400kJ(420nmの光を積算)、30℃30%環境下)による強制劣化試験にて、光照射前の反射濃度(O.D.)が1.0に最も近い画像の色相(L,a,b値)を照射前後で測色することにより行った。色相はグレタグ社製GRETAG Spectrolino(D65光源、視野角2°)にて測定し、値は下記式に従い算出した。
ΔE*ab=((光照射前後のL値の差)2+(光照射前後のa値の差)2+(光照射前後のb値の差)2))1/2
色差は値が小さいほど光照射による褪色・変色が少ないことを示している。
残存率は、光照射前の反射濃度(O.D.)が1.0に最も近い画像の反射濃度を照射前後で測色することにより行った。反射濃度はグレタグ社製GRETAG Spectrolino(ステータスA)にて測定し、値は下記式に従い算出した。
残存率[%]=((光照射後の反射濃度)/(光照射前の反射濃度))×100
表中、反射濃度の、例えばY/GreenはGreen中のY成分を示したものである。残存率は値が大きいほど光照射による褪色が少ないことを示している。
比較例に示されているように、Y染料、M染料、C染料を同一部位に印画すると、Green、Blackなどの二次色、三次色の耐光性が非常に悪化することがわかる。
実施例に示されているように、染料を印画する中間転写媒体を分けると、耐光性が良化、特に混色中のC染料の耐光性の良化が顕著に認められる。
また、Green中のY染料やBlack中のY染料のO.D.が低下していないため、バックトラップが防止されていることもわかる。
中間転写媒体方式の熱転写記録方法を説明するための模式的構成図。 熱転写シートの模式的構成図。 熱転写シートから中間転写媒体への染料転写を説明するための図。 中間転写媒体に形成された印画像の被転写体への転写を説明するための図。 被転写体上に形成された層の模式的構成図。
符号の説明
1 インクリボン
2 熱転写シート
3 中間転写媒体
4 サーマルヘッド
5 中間転写媒体供給ローラー
6 印画画像
7 被転写体
8 ヒートローラー
20 熱転写シート
30 中間転写媒体
40 被転写体
50 被転写体50
51 Y染料+M染料受容層
52 プライマー層
53 耐久層
54 剥離層
55 C染料受容層

Claims (2)

  1. 中間転写媒体方式の熱転写記録方法において、熱転写シートから中間転写媒体に各色染料を熱転写するに際して、少なくともキャタリティックフェイディングを生じるイエロー染料とシアン染料を中間転写媒体の別箇所に熱転写する一方、イエロー染料又はシアン染料と同一箇所にマゼンタ染料を転写し、被転写体に再転写する際に、中間転写媒体の別箇所に転写された各色染料を重ね合わせて画像を形成することを特徴とする、熱転写記録方法。
  2. さらに、バックトラップが生じる染料を別個に中間転写媒体の別箇所に熱転写すること特徴とする、請求項1に記載の熱転写記録方法。
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