JP3535589B2 - 縁取り画像の形成方法 - Google Patents

縁取り画像の形成方法

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JP3535589B2
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雅史 林
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は縁取り画像の形成方法に
関し、更に詳しくは画像を形成するバックグラウンドと
は異なる色相の画像を形成し、その画像の端縁を白色又
は有色に縁取りした画像の形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、文字等を含む各種画像、特に宣伝
に使用するポスターや幼児、低学年の児童の絵本等に形
成する画像においては、所謂縁取り画像が形成されてい
る。これらの縁取り画像は、図1に示す様に一般的に有
色のバックグラウンド1に、所望の画像と相似形であっ
て幾分サイズの大きい白抜き領域2を形成し、この白抜
き領域内の相似形の幾分小サイズの画像3を印刷して形
成される。
【0003】
【発明が解決しようとしている問題点】上記縁取り画像
は、通常オフセット印刷、グラビア印刷、スクリーン印
刷等で形成されているが、いずれも最低2種の印刷版が
要求され、又、印刷作業も煩雑である為に、大部数の印
刷の場合にはコスト的な問題がないが、例えば、ポスタ
ーや商店等の売り出し宣伝ビラ、割引値札等の如く印刷
部数が少ない用途においては極めてコスト高になり、マ
ーカー等による手書きに頼らざるを得ない。しかしなが
ら、数十枚程度の同一の画像を手作業で作製することも
又非常に困難である。従って本発明の目的は、以上の如
き意匠性に優れた縁取り画像を極めて簡便に作製する手
段を提供することである。
【0004】
【問題点を解決する為の手段】上記目的は以下の本発明
によって達成される。即ち、本発明は、感熱発色紙の少
なくとも一部の領域を加熱ベタ発色させ、該発色領域
に、融点が40〜100℃で且つ100℃における溶融
粘度が1,500cps以下である消色剤を含む消色剤
インキ層を有する熱転写シートにより消色剤インキを転
写して白抜き画像を形成し、該白抜き画像領域に相似形
の小サイズ或は同一サイズの有色画像を熱溶融性インキ
層を有する熱転写シートを用いて形成することを特徴と
する縁取り画像の形成方法である。
【0005】
【作用】1例として、消色剤を含む熱溶融性青色インキ
層を感熱発色紙に印字すると、インキ層中又はインキ層
面に存在する消色剤が、印字時の熱による感熱発色紙の
発色を抑制或は消色する。又、予め発色印字を行なった
部分に熱転写印字を行なっても消色剤により発色部を消
色する。この際、消色剤として熱溶融性インキ層のバイ
ンダーと相溶性の低い消色剤を使用すると、転写された
インキ層による画像の周辺に消色剤が浸出し、該浸出部
分の感熱発色紙の発色を抑える(又は発色した色を消色
する)ので、インキ画像の端縁が基本的には白色又は、
消色剤が有色であるか或は消色剤と相溶性の高い有色の
染料があれば縁は有色となって縁取り領域を形成する。
従って感熱発色紙の発色領域とインキ画像との間に細い
白色又は有色領域が形成され、形成された画像は非常に
意匠性が高い画像となり、アイキャッチング性が顕著に
向上する。又、先に消色剤インキを付与して白抜き画像
を形成した場合、転写された消色剤が転写部周囲にまで
滲透して消色効果をもたらす為、その後に有色画像を形
成するに当たり消色剤インキを転写したときと同一サイ
ズの画像を転写しても、縁取り領域の形成された画像を
形成することが出来る。
【0006】
【好ましい実施態様】次に好ましい実施態様により本発
明を更に詳しく説明する。本発明の縁取り画像は、図1
に示す様に感熱発色紙の発色領域1に、所望の画像3と
相似形であって幾分サイズの大きい白抜き領域2が形成
されており、該白抜き領域2内に相似形の幾分小サイズ
の画像3が形成されている。
【0007】本発明で使用する感熱発色紙、それ自体は
従来公知であり、従来公知のいずれの感熱発色紙も本発
明において使用することが出来る。これらの感熱発色紙
は、基材である紙の表面に酸によって発色するラクトン
構造を有する無色の染料と顕色剤である固体の酸とを含
む発色層を設けたものであり、かかる発色層は染料と顕
色剤とが夫々別の層に分割されていてもよく、1つの層
中にバインダーを介して混合していてもよく、又、安定
性向上の為に熱によって破壊される殻材によって染料及
び/又は顕色剤が夫々マイクロカプセルされたものであ
ってもよい。上記感熱発色紙に使用される顕色剤として
はフェノール類が使用されており、本発明においてはビ
スフェノール又はその誘導体、特にビスフェノールAが
好ましい。
【0008】本発明において、上記感熱発色紙の発色
は、画像形成後でも画像形成前でも、更には画像形成と
同時でもよい。幾つかの画像形成方法を説明すると以下
の通りである。 (1)感熱発色紙の少なくとも一部の領域を加熱ベタ発
色させ、該発色領域に消色剤インキを付与して白抜き画
像を形成し、該白抜き画像領域に相似形の小サイズの有
色画像を形成する方法。 この方法ではサーマルヘッドを備えた通常の熱転写プリ
ンターを用い、サーマルヘッドにより感熱発色紙の所望
領域をベタ発色させる。次いで消色剤を含むインキ層を
有する熱転写シートにより消色剤インキを転写して、白
抜き領域を形成する。更に任意の色調の着色インキ層を
有する熱転写シートを用いて、白抜き領域内に所望の画
像を形成する。この際、消色剤として溶融粘度の低いも
のを用いれば消色剤インキ層を感熱紙に転写する際、転
写部周囲まで消色剤が滲透して消色効果をもたらす。こ
の為にこの後の着色インキ層を有する熱転写シートを用
いて転写画像を形成する際、消色剤インキを転写させた
時の画像を縮小させることなく転写を行っても縁取りを
有する画像を形成することが可能となる。これらの操作
は全て1台のプリンターで可能である。
【0009】(2)感熱発色紙の少なくとも一部に消色
剤インキを付与して白抜き潜像を形成し、該白抜き潜像
領域に相似形の小サイズの有色画像を形成した後、上記
画像領域を含む感熱発色紙の領域を加熱ベタ発色させる
方法。 この方法では上記(1)と同様な熱転写プリンターを用
い、先ず消色剤を含むインキ層を有する熱転写シートに
より感熱発色紙に消色剤インキを転写して、白色潜像領
域(この領域は後に加熱しても発色しない)を形成す
る。更に任意の色調の着色インキ層を有する熱転写シー
トを用いて、上記白抜き潜像領域内に所望の画像を形成
する。最後に感熱発色紙の所望領域をベタ発色させる。
尚、この際、感熱発色紙を発色させた後、所望色相のイ
ンキ画像を転写してもよい。これらの操作は全て1台の
プリンターで可能である。
【0010】(3)消色剤と着色剤とからなる熱溶融性
インキ層を有する熱転写シートを、上記着色剤とは異な
る色相に発色する感熱発色紙に重ね、上記熱転写シート
の背面からサーマルヘッドで熱を印加してインキ層を転
写せしめ、インキ層の転写と同時又は転写の前後に感熱
発色紙を加熱発色せしめる方法。
【0011】この方法でも同様な熱転写プリンターを用
い、通常の熱転写シートのインキ層内に消色剤を含有さ
せるか、或はインキ層上に消色剤層を形成した熱転写シ
ートにより消色剤とインキ層を同時に転写して、感熱発
色紙の発色を抑えてインキ層による画像を形成する。こ
の際、消色剤として熱溶融性インキ層のバインダーと相
溶性の低い消色剤を使用すると、転写されたインキ層に
よる画像の周辺の感熱発色紙に消色剤が狭い幅で浸出
し、該浸出部分の感熱発色紙の発色が抑えられる。更に
浸出した消色剤と相溶性の高い有色染料をインキ層中に
予め混合しておくか或は有色の消色剤を使用すれば、縁
取り領域は有色となり、得られる縁取り画像の視認性が
更に向上する。尚、感熱発色紙のベタ発色は上記の画像
形成前でも後でもよく、又、同時であってもよい。
【0012】本発明で使用する消色剤は、感熱発色紙中
に含有されているロイコ染料等が熱によってプロトン等
が付与されて発色するのを妨げ、或は発色したロイコ染
料等を消色させる機能を有する薬剤であって、感熱発色
剤の種類によって異なるが、一般的に好ましい例とし
て、例えば、熱可塑性ポリエーテル、ポリエチレングリ
コール、ポリプロピレングリコール及びそれらの誘導
体、ステアリルアルコール等のアルコール類、ジシクロ
ヘキシルフタレート、フタル酸ジエチルヘキシル、アジ
ピン酸ジ2−エチルヘキシル等の可塑剤、ポリカプロラ
クトン等の過冷却剤、ポリエステル、アセトアミド、ス
テアロアミド、有機アンモニウム塩、有機アミン、尿
素、チオ尿素及びそれらの誘導体、チアゾール類、ピロ
ール類、ピリミジン類、ピペラジン類、グアニジン類、
インドール類、イミダゾール類、イミダゾリン類、トリ
アゾール類、モルホリン類、ピペリジン類、アミジン
類、フォルムアジン類、ピリジン類、オレフィンワック
ス類等の既知の消色剤が使用される。
【0013】上記消色剤は融点が40〜100℃のもの
を使用し、常温で液状の消色剤を用いた熱転写シートは
保存安定性が劣り、一方、融点が100℃を越える消色
剤を用いた熱転写シートでは十分な印字性及び消色性が
得られない。又、これらの消色剤を熱転写インキ層の材
料に用いる為には100℃における溶融粘度が1,50
0cps以下である100℃における溶融粘度が1,
500cpsを越える材料では、熱転写印字を行なった
場合に消色剤の感熱発色紙への滲透性が低下し、十分な
消色効果が得られない。
【0014】以上の如き消色剤のなかでは、分子中にエ
ーテル結合を有する化合物が感熱発色紙の発色を妨げる
或は消色するという点で有効である。例えば、ポリエチ
レングリコール及びその誘導体、ポリプロピレングリコ
ール及びその誘導体、ポリグリセリン及びその誘導体、
脂肪族エーテル、芳香族エーテル、環状エーテル等が挙
げられる。以上の中でも特にポリエチレングリコール及
びその誘導体、ポリプロピレングリコール及びその誘導
体が好ましく、消色剤として要求される融点、溶融粘度
及び凝固特性等を考慮すると、重量平均分子量が7,0
00以下であり、更に好ましくは1,000〜5,00
0の上記化合物である。重量平均分子量が1,000未
満では液状となる為にマイクロカプセル化が必要とな
り、一方、重量平均分子量が7,000を越えると、溶
融粘度の場合と同じ様に、熱転写印字を行なった場合に
消色剤の感熱発色紙への滲透性が低下し、十分な消色効
果が得られない。
【0015】又、一般にポリエチレングリコールは水と
の親和性が高いので、高湿度条件下では得られる熱転写
シートの保存性に問題が生じる場合があり、この様な場
合にはポリエチレングリコールの末端水酸基の少なくと
も一方をアルコール或いは有機酸、カルボキシル基を有
するモノマー、オリゴマー又はポリマーによりエーテル
化或いはエステル化して使用することが好ましく、この
様にすれば得られる熱転写シートの保存安定性が向上す
る。環境保存特性を改善する他の方法として、インキ層
中にフィラーを混合させる手法も挙げられる。フィラー
としては有機又は無機のいずれのフィラーでもよく、例
えば、有機フィラーとしては、エチレン−酢酸ビニル共
重合体、ポリエチレン、アイオノマー、ポリスチレン等
があり、無機フィラーとしては、酸化チタン、炭酸カル
シウム、カオリン等がある。これらフィラーの粒径は、
熱転写シートにクッション効果を付与する為にインキ層
の厚みよりも大きいことが好ましく、具体的には1〜1
0μm程度である。
【0016】これらの消色剤は熱溶融性インキの調製時
に、ワックス等のバインダー100重量部当たり約10
〜500重量部の範囲で混合するか、又はインキ層表面
に0.5g以上/mの量で使用すればよい。以上の如
くサーマルヘッドを用いて熱転写を行うに際しては、サ
ーマルヘッドに印加する熱エネルギー及び印圧は、従来
のラインタイプヘッドでの印字の際に多く設定されてい
る様に、0.2mJ/dot、2kg/line(但し
1 lineはA4幅)程度でも感熱発色紙に対して十
分な消色効果を得ることが出来るが、消色効果をより高
める為には0.4mJ/dot、4kg/line程度
が望ましい。又、これらは基本的には同条件で熱転写も
感熱発色も行なうことが好ましいが、場合によっては印
圧や印加エネルギー量を変化させることも出来る。
【0017】上記本発明で使用する熱転写シートと感熱
発色紙とは別々に用意しておいてもよいし、或は両者の
インキ層面と発色面とを仮接着させた一体型の状態であ
ってもよい。これらは印字装置の機構に対応したリボン
形態とし、更に必要に応じてリボン形態の熱転写シート
には、リードテープやエンドマーク等を設けてもよい。
本発明による縁取り画像及びその形成方法は、特に画像
信号を大型のプリンターに送り、大型のプリンターで拡
大した印字物の作製に有用であり、例えば、大判のポス
ター、掲示物、横断幕、垂れ膜等のディスプレイ用途、
ホップ(例えば、広告、ちらし等)等に使用することが
出来る。
【0018】
【実施例】次に実施例及び比較例を挙げて本発明を更に
具体的に説明する。尚、文中、部又は%とあるのは特に
断りのない限り重量基準である。 実施例1 下記のインキ組成物を夫々サンドミルで粉砕後に1:
1:3の割合で混合して、上質紙の表面に固形分10g
/mのの割合で塗布して感熱発色紙1を得た。 インキA 2−アニリノ−3−メチル−6−ジエチルアミノフルオラン(黒発色)10部 メチルセルロース5%水溶液 5部 水 25部 インキB ビスフェノールA 15部 メチルセルロース5%水溶液 5部 水 25部 インキC 2−フェノキシナフタレン 10部 炭酸カルシウム 15部 ポリビニルアルコール5%水溶液 5部 水 25部 上記で得られた感熱発色紙1をサーマルプリンターでベ
タ印字して黒色に発色させた。
【0019】厚さ4.5μmのポリエチレンテレフタレ
ートのフイルムに下記のインキを夫々塗布して背面層、
マット層及び消色剤層を形成して消色熱転写シート1を
得た。背面層用インキ (塗工量:固形分で0.3g/m) シリコン変性アクリル樹脂 10部 トルエン 90部 マット層用インキ (塗工量:固形分で0.4g/m) ポリエステル樹脂 20部 カーボンブラック 10部 トルエン/メチルエチルケトン(1/1) 70部 消色剤層用インキ (塗工量:固形分で1.0g/m) ポリエチレングリコールジエステル(分子量4,000) 20部 メタノール 80部 上記消色熱転写シートを用いて前記感熱発色紙のベタ黒
発色部に印字して、縁取り領域と文字領域を含む図1に
示す如き消色領域を形成した。
【0020】次に前記消色熱転写シートにおける消色剤
層インキに代えて下記の溶融インキ組成物を2g/m2
となる割合で塗工してインキ層を形成して熱転写シート
を得た。この熱転写シートを使用して前記縁取り領域に
図1に示す如き「DNP」の文字を印字して、図1に示
す如き縁取り画像を得た。インキ組成物 青色顔料(フタロシアニンブルー) 10部 カルナバワックス 30部 パラフィンワックス 40部 エチレン/酢酸ビニル共重合体 20部
【0021】実施例2 下記のインキ組成物を夫々サンドミルで粉砕後に1:
1:3の割合で混合して、上質紙の表面に固形分10g
/mのの割合で塗布して感熱発色紙2を得た。但しア
ンカー層は1g/m、オーバーコート層は0.5g/
の塗布量で夫々塗布した。インキA クリスタルバイオレットラクトン(青発色) 10部 メチルセルロース5%水溶液 5部 水 25部 インキB ビスフェノールA 15部 メチルセルロース5%水溶液 5部 水 25部 インキC 2−フェノキシナフタレン 10部 炭酸カルシウム 15部 ポリビニルアルコール10%水溶液 5部 アンカー層1 SBRラテックス 15部 ポリビニルアルコール10%水溶液 30部 水 100部 オーバーコート層1 水酸化アルミニウム 15部 ポリビニルアルコール10%水溶液 70部 ポリアミド樹脂 5部 水 100部 上記で得られた感熱発色紙2を実施例1と同様にしてベ
タ印字して青色に発色させた。
【0022】厚さ6.0μmのポリエチレンテレフタレ
ートのフイルムに下記のインキを塗布して夫々背面層及
び消色剤層を形成して消色熱転写シート2を得た。背面層用インキ (塗工量:固形分で0.2g/m) シリコン変性アクリル樹脂 10部 ポリイソシアネート 0.05部 トルエン/メチルエチルケトン(1/1) 90部 (50℃で24時間エージングを行って硬化させた。)消色剤層用インキ (塗工量:固形分で2.0g/m) ジシクロヘキシルフタレート 30部 カルナバワックス 70部 上記消色熱転写シートを用いて前記感熱発色紙のベタ青
発色部に印字して、縁取り領域と文字領域を含む図1に
示す如き消色領域を形成した。
【0023】次に実施例1の熱転写シートにおけるイン
キ組成物に代えて下記の溶融インキ組成物を2g/m
となる割合で塗工してインキ層を形成しで熱転写シート
を得た。この熱転写シートを使用して前記縁取り領域に
図1に示す如き「DNP」の文字を印字して、図1に示
す如き縁取り画像を得た。インキ組成物 レーキレッドC(顔料分散エマルジョン) 10部 SBRラテックス 30部 パラフィンワックスエマルジョン 40部 カルナバワックスエマルジョン 20部 イソプロピルアルコール/水 50部
【0024】実施例3 下記のインキ組成物を夫々サンドミルで粉砕後に1:
1:3の割合で混合して、上質紙の表面に固形分10g
/mのの割合で塗布して感熱発色紙3を得た。 インキA 3−ジエチルアミノ−7−クロロフルオラン(赤発色) 10部 メチルセルロース5%水溶液 5部 水 25部 インキB ビスフェノールA 15部 メチルセルロース5%水溶液 5部 水 25部 インキC 2−フェノキシナフタレン 10部 炭酸カルシウム 20部 ポリビニルアルコール10%水溶液 5部 水 20部 上記で得られた感熱発色紙3を実施例1におけると同様
にしてベタ印字して赤色に発色させた。
【0025】次に実施例1の熱転写シート1におけるイ
ンキ組成物に代えて下記の溶融インキ組成物を2g/m
となる割合で塗工してインキ層を形成しで熱転写シー
トを得た。この熱転写シートを使用して図1に示す如き
「DNP」の文字を印字して、図1に示す如き縁取り画
像を得た。インキ組成物 カーボンブラック水分散液 10部 ポリエチレングリコール(分子量4,000) 50部 エチレン−酢酸ビニル共重合体微粒子分散液 30部 エチレン−アクリル酸共重合体 10部 メタノール/水(2/1) 20部
【0026】比較例1 実施例1と同様にして下記の溶融インキ組成物を3g/
2 となる割合で塗工してインキ層を形成し比較例の熱
転写シートを得た。この熱転写シートを用いて前記発色
紙1の上に実施例3と同様な印字を行った。インキ組成物 フタロシアニンブルー 10部 カルナバワックス 20部 エチレン−酢酸ビニル共重合体 15部 マイクロクリスタリンワックス 55部
【0027】比較例2 実施例1と同様にして下記の溶融インキ組成物を3g/
となる割合で塗工してインキ層を形成し比較例の熱
転写シートを得た。この熱転写シートを用いて前記発色
紙3の上に実施例3と同様な印字を行った。インキ組成物 カーボンブラック 15部 カルナバワックス 25部 エチレン−酢酸ビニル共重合体 20部 パラフィンワックス 40部
【0028】以上の結果を下記表1に示す。 表1
【0029】
【効果】以上の如き本発明によれば、消色剤を含む熱溶
融性インキ層を感熱発色紙に印字すると、インキ層中又
はインキ層面に存在する消色剤が、印字時の熱による感
熱発色紙の発色を抑制或は消色する。又、予め発色印字
を行なった部分に熱転写印字を行なっても消色剤により
発色部を消色する。この際、消色剤として熱溶融性イン
キ層のバインダーと相溶性の低い消色剤を使用すると、
転写されたインキ層による画像の周辺に消色剤が浸出
し、該浸出部分の感熱発色紙の発色を抑える(又は発色
した色を消色する)ので、インキ画像の端縁が白色又は
有色となって縁取り領域を形成する。従って感熱発色紙
の発色領域をインキ画像との間に細い白色又は有色領域
が形成され、形成された画像は非常に意匠性が高い画像
となり、アイキャッチング性が顕著に向上する。
【0030】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の縁取り画像を図解的に説明する図。
【符号の説明】
1:発色領域 2:白抜き領域 3:インキ画像
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−315292(JP,A) 特開 昭61−47291(JP,A) 特開 平8−2115(JP,A) 特開 平7−285272(JP,A) 特開 平7−225488(JP,A) 特開 平5−294072(JP,A) 特開 平5−254260(JP,A) 特開 平7−117347(JP,A) 実開 平2−58961(JP,U) 米国特許5953037(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41M 5/26 - 5/40

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感熱発色紙の少なくとも一部の領域を加
    熱ベタ発色させ、該発色領域に、融点が40〜100℃
    で且つ100℃における溶融粘度が1,500cps以
    下である消色剤を含む消色剤インキ層を有する熱転写シ
    ートにより消色剤インキを転写して白抜き画像を形成
    し、該白抜き画像領域に相似形の小サイズ或は同一サイ
    ズの有色画像を熱溶融性インキ層を有する熱転写シート
    を用いて形成することを特徴とする縁取り画像の形成方
    法。
  2. 【請求項2】 感熱発色紙の少なくとも一部に、融点が
    40〜100℃で且つ100℃における溶融粘度が1,
    500cps以下である消色剤を含む消色剤インキ層を
    有する熱転写シートにより消色剤インキを転写して白抜
    き潜像を形成し、該白抜き潜像領域に相似形の小サイズ
    或は同一サイズの有色画像を熱溶融性インキ層を有する
    熱転写シートを用いて形成した後、上記画像領域を含む
    感熱発色紙の領域を加熱ベタ発色させることを特徴とす
    る縁取り画像の形成方法。
  3. 【請求項3】 融点が40〜100℃で且つ100℃に
    おける溶融粘度が1,500cps以下である消色剤と
    着色剤とからなる熱溶融性インキ層を有する熱転写シー
    トを、 上記着色剤とは異なる色相に発色する感熱発色紙に重
    ね、上記熱転写シートの背面からサーマルヘッドで熱を
    印加してインキ層を転写せしめ、インキ層の転写と同時
    又は転写の前後に感熱発色紙を加熱発色せしめることを
    特徴とする縁取り画像の形成方法。
  4. 【請求項4】 印加エネルギーを積極的に変化させるこ
    となく、インキ層の転写及び感熱発色紙の発色を共にサ
    ーマルヘッドで行う請求項3に記載の縁取り画像の形成
    方法。
  5. 【請求項5】 消色剤がエーテル結合を有する化合物で
    ある請求項1〜3の何れか1項に記載の縁取り画像の形
    成方法。
  6. 【請求項6】 消色剤がポリエチレングリコール又はポ
    リプロピレングリコール又はそれらの誘導体である請求
    項1〜3の何れか1項に記載の縁取り画像の形成方法。
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