JP2019135796A - 配線基板及びその製造方法 - Google Patents

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裕之 平野
Hiroyuki Hirano
裕之 平野
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Abstract

【課題】耐久性を向上することができる配線基板を提供する。【解決手段】配線基板1は、基材2と、基材2に支持された導電部4と、2つの側面52a、52b及び2つの側面52a、52bの間に連続して形成された上面51を有し、導電部4を覆う第1の樹脂部5と、を備え、下記(1)式を満たす。A>B・・・(1)但し、上記(1)式において、Aは導電部4が第1の樹脂部5に接触する接触面41の断面視における長さC1であり、Bは上面51の断面視における長さD1である。【選択図】 図1

Description

本発明は、配線基板及びその製造方法に関するものである。
凹版の溝部に有機金属インクを充填した後、硬化性樹脂を介して被印刷体に当該有機金属インクを転写して回路パターンを形成し、当該回路パターンを焼成することにより形成された導体パターンを有する回路基板が知られている(例えば特許文献1参照)。
特開平4−240792号公報
上記の回路基板では、被印刷体に形成された導体パターンの上面が外部に露出しているため、当該回路基板の耐久性が劣るという問題がある。
本発明が解決しようとする課題は、耐久性を向上することができる配線基板及びその製造方法を提供することである。
[1]本発明に係る配線基板は、基材と、前記基材に支持された導電部と、2つの側面及び前記2つの側面の間に連続して形成された上面を有し、前記導電部を覆う第1の樹脂部と、を備え、前記導電部が前記第1の樹脂部に接触する接触面は凸凹形状を有し、前記第1の樹脂部の前記上面及び前記2つの側面は、平坦面であり、下記(1)式を満たすことを特徴とする。
A>B・・・(1)
但し、上記(1)式において、Aは前記接触面の断面視における長さであり、Bは前記上面の断面視における長さである。
[2]上記発明において、前記導電部は、断面視において、前記基板から離れる方向に向かって凸状となる凸形状を有し、前記凸形状は、前記導電部の全幅に亘って形成されていてもよい。
[3]上記発明において、前記導電部は、断面視において、前記基板に向かって凸状となる凸形状を有し、前記凸形状は、前記導電部の全幅に亘って形成されていてもよい。
[4]上記発明において、断面視において、前記導電部の下面が前記基板から離れる方向に湾曲していてもよい。
[5]上記発明において、前記導電部の断面形状が略三日月形状であってもよい。
[6]上記発明において、前記導電部は、前記導電部を構成する導電性材料と、前記第1の樹脂部を構成する樹脂材料と、が混在する混在部を含み、前記混在部は、前記接触面を形成していてもよい。
[7]上記発明において、前記基材と前記導電部との間に設けられた第2の樹脂部をさらに備え、前記第2の樹脂部は、前記導電部の近傍のみに形成されていてもよい。
本発明によれば、配線基板が、基板に支持された導電部を覆う第1の樹脂部を備えており、上記(1)式を満たしている。これにより、導電部が第1の樹脂部によって保護されると共に、当該第1の樹脂部と導電部とを強固に接着できるため、配線基板の耐久性を向上することができる。
図1は、本発明の第1実施形態における配線基板を示す断面図である。 図2(A)及び図2(B)は、本発明の第1実施形態における配線基板の第1変形例及び第2変形例をそれぞれ示す断面図である。 図3(A)〜図3(G)は、本発明の第1実施形態における配線基板の製造方法を示す断面図である。 図4は、本発明の第2実施形態における配線基板を示す断面図である。 図5(A)〜図5(G)は、本発明の第2実施形態における配線基板の製造方法を示す断面図である。 図6は、本発明の第1実施形態における配線基板の変形例を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
<<第1実施形態>>
図1は第1実施形態における配線基板を示す断面図であり、図2(A)及び図2(B)は第1実施形態における配線基板の第1変形例及び第2変形例をそれぞれ示す断面図である。
本実施形態における配線基板1は、タッチパネルの電極基板として用いられ、図1に示すように、基材2と、接着部3と、導電部4と、第1の樹脂部5と、を備えている。本実施形態では、特に図示しないが、基材2上に設けられたメッシュ状の電極を構成する細線が、平面視において線状(直線状、曲線状等)の導電部4によって形成されている。なお、配線基板1の用途は特に限定されない。例えば、タッチセンサの電極基板として配線基板1を用いてもよい。
本実施形態において基材2は、ポリエチレンテレフタレート(PET)製フィルムから構成されている。なお、基材2を構成する材料は、特にこれに限定されない。例えば、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリイミド樹脂(PI)、ポリエーテルイミド樹脂(PEI)等の材料を用いて基材2を構成してもよい。
接着部3は、基材2と導電部4とを相互に接着して固定する部材であり、例えば、熱硬化性樹脂、UV硬化型樹脂等の硬化性樹脂から構成されている。本実施形態における接着部3は、図1に示すように、基材2の主面21上に略一定の厚さで設けられた平坦部31と、当該平坦部31上に形成された凸部32と、から構成されている。
本実施形態において平坦部31は、基材2の主面21の全体を覆うように設けられているが、少なくとも導電部4と基材2との間に設けられていればよく、平坦部31が設けられる範囲は特にこれに限定されない。例えば、平坦部31が、基材2の主面21の一部のみを覆うように設けられていてもよい。
凸部32は、平坦部31と導電部4との間に形成されており、基材2から離れる方向(図1中の+Z方向)に向かって突出するように設けられている。このため、凸部32が設けられている部分における接着部3の厚さ(高さ)は、平坦部31における接着部3の厚さ(高さ)よりも大きくなっている。この凸部32は、図1に示すように、図1中のX軸方向に沿った両端部が−Z方向に向かって湾曲する曲面状の上面を有しており、この上面は導電部4の全幅に亘って形成されている。なお、当該凸部32の外面(導電部4側の面)に凸凹形状が形成されていてもよい。この場合には、導電部4と接着部3とを強固に接着することが可能となる。
導電部4は、例えば銀や銅等から構成される導電性粒子等を含む導電性材料から構成されており、接着部3の凸部32から図1中の+Z方向に向かって突出するように形成されている。即ち、この導電部4の上面41は、断面視において、基材2から離れる方向に向かって凸状となる凸形状を有しており、この凸形状は導電部4の全幅に亘って形成されている。一方、導電部4の下面42は、接着部3の凸部32の上面に対応する凹形状が形成されている。このため、導電部4の下面の長さC2は、接着部3の凸部32の上面の長さEと略等しくなっており(C2=E)、この導電部4によって接着部3の凸部32は全幅に亘って覆われている。
導電部4の上面41及び下面42は、図1中のX軸方向に沿った両端部においてそれぞれ繋がっている。このため、本実施形態における導電部4の断面形状は、図1に示すように、X軸方向に沿った両端部が−Z方向に湾曲する略三日月形状となっている。断面視における導電部4の上面41の長さC1は、当該導電部4の下面の長さC2よりも大きくなっている(C1>C2)。
なお、導電部4の断面形状は、後述する(3)式を満たす限り特にこれに限定されない。例えば、導電部4の下面(接着部3の凸部32の上面と接触する面)が略平坦面状となっていてもよい。また、本実施形態における導電部4の断面形状は、導電部4の幅方向(X軸方向)の中心を通る法線(Z軸方向に沿った直線)に対して略線対称の形状となっているが、非線対称の形状であってもよい。また、特に図示しないが、導電部4の断面形状が、当該導電部4の上面41と下面42と繋ぐ側面を有していてもよい。
第1の樹脂部5は、熱硬化性樹脂、UV硬化型樹脂等の樹脂材料から構成されており、図1に示すように、導電部4の上面41全体を覆うように設けられている。なお、第1の樹脂部5と接着部3の熱膨張率差によって発生する配線基板1の反りの発生を抑制する観点から、第1の樹脂部5を構成する材料を、接着部3を構成する材料と同一組成とすることが好ましい。
第1の樹脂部5は、上面51と、2つの側面52a、52bと、下面53と、を有しており、上面51は2つの側面52a、52bの間に連続して形成されている。上面51と側面52aとの間に角部511が形成されていると共に、上面51と側面52bとの間には角部512が形成されている。
なお、第1の樹脂部5の上面51は、上述のように角部511、512が形成されている場合には、当該角部511、512同士の間の範囲が、本発明の上面の一例に相当する。角部511、512に相当する部分にバリ形状がそれぞれ形成されている場合には、当該バリ形状同士の間の範囲が、本発明の上面の一例に相当する。また、角部511、512に相当する部分にR形状がそれぞれ形成されている場合には、当該R形状の曲率半径が最小となる位置同士の間の範囲または当該R形状の断面視における略中心位置同士の間の範囲が、本発明の上面の一例に相当する。
本実施形態における上面51は、図1に示すように、図1中のXY平面と実質的に平行となるように形成された平坦面となっている。このため、当該上面51は、断面視において、図1中のX軸方向に沿った直線状となっている。本実施形態では、断面視における上面51の長さ(角部511、512の間の長さ)D1は、導電部4の最大幅(図1中のX軸方向に沿った幅)と略等しくなっている。なお、上面51に曲面が含まれていてもよい。
側面52a、52bは、図1中のYZ平面と実質的に平行となるように形成された平坦面となっている。このため、側面52a、52bは、断面視において、図1中の+Z軸方向に沿った直線状となっており、これにより2つの角部511、512はそれぞれ90度となっている。なお、側面52a、52bの角度は特に上記に限定されない。例えば、側面52aが+Z方向に向かうに従って+X方向側に傾斜していると共に、側面52bが+Z方向に向かうに従って−X方向側に傾斜していてもよい。この場合には、2つの角部511、512は90度よりも大きくなると共に、側面52a、52b同士の間の幅は、基材2から離れる方向(図1中の+Z方向)に向かうに従って狭くなる。なお、側面52a、52bに曲面がそれぞれ含まれていてもよい。
また、例えば、側面52aが+Z方向に向かうに従って−X方向側に傾斜していると共に、側面52bが+Z方向に向かうに従って+X方向側に傾斜していてもよい。この場合には、2つの角部511、512は90度よりも小さくなると共に、側面52a、52b同士の間の幅は、基材2から離れる方向(図1中の+Z方向)に向かうに従って広くなる。なお、この場合には、上面51の内の導電部4に対応する部分の長さが、本発明の「上面の断面視における長さB」の一例に相当する。
第1の樹脂部5の下面53は、導電部4の上面41の凸形状に対応した凹形状となっている。このため、断面視における第1の樹脂部5の下面53の長さD2と導電部4の上面41の長さC1は、相互に略等しくなっている(D2=C1)。
また、本実施形態では、下記(3)式が成立している。
A>B・・・(3)
但し、上記(3)式において、Aは導電部4が第1の樹脂部5に接触する上面41(接触面)の断面視における長さC1であり、Bは第1の樹脂部5の上面51の断面視における長さD1である。なお、「断面視」とは、平面視で線状の導電部4において、当該導電部4の延在方向(図1中のY軸方向)に対する断面視を示す。
なお、導電部及び第1の樹脂部の形状は特に上記に限定されない。例えば、図2(A)に示すように、導電部4Bの上面41Bが、断面視において波形状やジグザグ形状等となる凸凹形状を有していてもよい。この場合において、第1の樹脂部5Bの下面53Bも、導電部4Bの凸凹形状に対応した凸凹形状を有していてもよい。なお、この場合において、導電部4が第1の樹脂部5に接触する上面41B(接触面)の断面視における長さC1とは、当該上面41Bに形成された凹凸形状に沿った長さを示す。
また、配線基板の構成も特に上記に限定されない。例えば、図2(B)に示すように、導電部4が混在部54を含んでいてもよい。この混在部54は、導電部4を構成する導電性材料と、第1の樹脂部5を構成する樹脂材料と、が混在して構成されており、当該混在部54によって導電部4と第1の樹脂部5とが接触する接触面が形成されている。図2(B)の例では、第1の樹脂部5の下面全面と接触するように混在部54が設けられているが、特にこれに限定されない。例えば、第1の樹脂部5の下面の一部のみに接触するように混在部54が設けられていてもよい。また、この混在部54は、略均一な厚さであってもよく、不均一な厚さであってもよい。
次に、本実施形態における配線基板1の製造方法について説明する。図3(A)〜図3(G)は、本実施形態における配線基板1の製造方法を説明するための断面図である。
まず、図3(A)に示すように、形成する導電部4のパターンに対応した凹部61が形成された凹版6を準備する。このような凹版6を構成する材料としては、シリコン(Si)、ガラス、石英、ニッケル等を例示することができる。なお、凹部61の底部の幅が、当該凹部61の開口部の幅よりも小さくなっていることにより、凹部61内にテーパ形状が形成されていてもよい。また、凹版6の表面には、離型性を向上するための離形膜処理を予め施すことが好ましい。
続いて、第1の樹脂部5を形成するための樹脂材料62を、凹版6の凹部61に充填する(第1の工程)。樹脂材料62としては、熱硬化性樹脂、UV硬化性樹脂等を用いることができる。なお、樹脂材料62は、硬化後に体積が収縮するものが好ましい。また、樹脂材料62が溶剤を含んでいてもよい。このような溶剤としては、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、カルビトールアセテート、プロピレングリコールメチルエーテルアセテート、ジプロピレングリコールメチルエーテルアセテート、エチルカルビトールアセテート、ブチルカルビトールアセテート等を例示することができる。
樹脂材料62を凹部61に充填する際は、まず、所定量の樹脂材料62を凹版6上に滴下する。次いで、スキージ又はドクターブレードを用いて、滴下した樹脂材料62を凹部61内に充填する。この充填により、図3(B)に示すように、凹版6の凹部61内に充填された樹脂材料62が凹部61の底部に向かって窪んだ窪部63を形成する。この窪部63の形成は、例えば、樹脂材料62の粘度やスキージング若しくはドクタリングの角度、速度、圧力等を調整することにより行うことができる。
次いで、図3(C)に示すように、樹脂材料62に形成された窪部63に導電性材料64を充填する(第2の工程)。導電性材料64としては、銀や銅等の導電性粒子がバインダ樹脂及び溶剤と混合されて構成される導電性ペーストを例示することができる。導電性材料64に含まれるバインダ樹脂としては、例えば、フェノール樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂等を挙げることができる。また、導電性材料64に含まれる溶剤としては、ブチルカルビトールアセテート、1−デカノール、ブチルセルソルブ、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、テトラデカン等を例示することができる。導電性材料64の窪部63への充填は、例えば、スキージを用いて行うことができる。この際、凹部61を除く凹版6の表面に付着した余分な導電性材料64は、スキージ等を用いて取り除く。
次いで、凹版6の凹部61内に充填した樹脂材料62を硬化して第1の樹脂部5(硬化樹脂)を形成すると共に、導電性材料64を焼成する(第3の工程)。これにより、図3(D)に示すように、凹版6の凹部61内には、接着部3の凸部32の形状に対応した凹形状65が形成される。
この際に、本実施形態における配線基板1の製造方法では、下記(4)式が成立している。
C>D・・・(4)
但し、上記(4)式において、Cは導電部4が第1の樹脂部5に接触する接触面の断面視における長さPであり、Dは第1の樹脂部5(硬化樹脂)の底面(凹版6の凹部61の底面に対応する面)の断面視における長さQである。
なお、樹脂材料62の硬化温度は、導電性材料64の焼成温度よりも高いことが好ましい。硬化温度の調整は、例えば、樹脂材料62の硬化剤としてイソシアネートを用いた場合には、イソシアネート基を保護するブロック剤の脱離温度を適宜調整することにより行うことができる。
続いて、図3(E)に示すように、接着部3を形成するための硬化性樹脂66を凹版6上の全面に塗布する。この際、硬化性樹脂66が凹部61内に形成された凹形状65に充填されるようにする。硬化性樹脂66を塗布する方法としては、スリットコータ法、キャピラリコータ法、バーコータ法、グラビアコータ法等を例示することができる。
次いで、図3(F)に示すように、凹版6上に塗布した硬化性樹脂66の上に、基材2を載置し、その状態で硬化性樹脂66を硬化し、当該硬化性樹脂66と基材2とを相互に接着して固定する。その後、図3(G)に示すように、基材2、接着部3、導電部4及び第1の樹脂部5を凹版6から離型することにより(第4の工程)、配線基板1を得ることができる。
次に、本実施形態における配線基板1の製造方法の作用について説明する。
本実施形態における配線基板1では、導電部4は第1の樹脂部5によって覆われている。これにより、導電部4の上面41が配線基板1の外部に露出することを防ぐと共に、当該導電部4を外部からの衝撃等から保護することができる。このため、配線基板1の耐久性を向上することができる。また、第1の樹脂部5によって導電部4の周囲全体が覆われていることにより、マイグレーションの発生も抑制することもできる。
さらに、本実施形態の配線基板1では、上記(3)式を満たしている。これにより、上記(3)式を満たさない場合と比べ、導電部4と第1の樹脂部5との接触面積が増加するため、当該第1の樹脂部5と導電部4とをより強固に接着することができる。このため、配線基板1の耐久性を一層向上することができる。第1の樹脂部5を構成する樹脂材料62の硬化温度が、導電部4を構成する導電性材料64の焼成温度よりも高い場合には、上記(3)式を満たす配線基板1の製造が容易となる。
即ち、樹脂材料62の硬化温度が導電性材料64の焼成温度よりも低い場合には、導電性材料64の硬化よりも早く樹脂材料62が硬化し始めると共に、当該硬化に伴う樹脂材料62の変形によって、例えば、(3)式を満たさなくなる等、第1の樹脂部5の下面53(図1参照)の湾曲形状が適切に形成され難い場合がある。これに対し、樹脂材料62の硬化温度が導電性材料64の焼成温度よりも高い場合には、樹脂材料62よりも先に導電性材料64が硬化し始める結果、樹脂材料62の硬化時に導電性材料64の湾曲形状をより一層維持しやすくなる。また、導電性材料64よりも後に樹脂材料62が硬化して収縮する結果、硬化した導電性材料64をさらに硬化収縮するように、当該導電性材料64に圧縮応力を印加しながら樹脂材料62自体が硬化収縮することとなる。これにより、導電性材料64を構成する導電性粒子間の距離を短縮化して電気的抵抗値を低減できるため、導電部4の導電性を向上することができる。
図2(A)に示すように、導電部4Bの上面(接触面)41Bが凸凹形状を有する場合には、導電部4Bと第1の樹脂部5Bとの接触面積をさらに増加することができるため、配線基板1の耐久性をさらに向上することができる。また、図2(B)に示すように、導電部4が混在部54を含む場合には、導電部4を構成する導電性材料64と第1の樹脂部5を構成する樹脂材料62とが複雑に入り組んだ状態となるため、当該導電部4と第1の樹脂部5との密着性を高めることができる。このため、配線基板1の耐久性をより一層向上することができる。
また、本実施形態では、第1の樹脂部5の上面51は、図1に示すように、図1中のXY平面と実質的に平行となるように形成されており、当該上面51は断面視において直線状となっている。このため、配線基板1全体を覆うコート部を介してフィルムを当該配線基板1上に設ける場合には、当該コート部を平坦状に形成することが容易となることにより、積層したフィルムの歪みの発生を抑制することができる。
また、本実施形態における配線基板1の製造方法では、樹脂材料62を凹版6の凹部61にまず充填して窪部63を形成し(図3(B)参照)、導電部4を構成する導電性材料64を当該窪部63に充填する(図3(C)参照)。そして、樹脂材料62を硬化収縮させると共に、導電性材料64を焼成する(図3(D)参照)。これにより、導電部4は第1の樹脂部5と硬化性樹脂66との間に挟まれた状態となるため、凹版6の凹部61内に導電部4が残存することなく離型することが可能となる。上記(4)式が成立する場合において、導電部4と第1の樹脂部5との接触面積が増加して当該第1の樹脂部5と導電部4とが強固に接着するため、この効果をより向上することができる。また、配線基板1を製造する際、凹版6の凹部61内に導電性材料64等が残存することによる当該凹版6の汚染も抑制することができる。
<<第2実施形態>>
図4は第2実施形態における配線基板を示す断面図であり、図5(A)〜図5(G)は第2実施形態における配線基板の製造方法を示す断面図である。第2実施形態における配線基板1Bは、接着部、導電部及び第1の樹脂部の断面形状が異なること以外は、上述した第1実施形態と同様であるので、第1実施形態と相違する部分についてのみ説明し、第1実施形態と同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態における配線基板1Bの接着部3は、平坦部31と凸部32Bとから構成されている。凸部32Bの上面は、図4中のXY平面と実質的に平行な平坦面となっている。このため、当該凸部32Bの上面の断面形状は、図4に示すように、図4中のX軸方向に沿った直線状となっており、導電部4Cの下面42に密着している。なお、凸部32Bの上面が曲面状であってもよく、凸凹形状を有していてもよい。
この導電部4Cの上部には、図4に示すように、基材2側(図4中の−Z方向側)に向かって凸状となる凸形状43が形成されている。このため、導電部4Cの上面41Cは、図4中のX軸方向に沿った両端部が+Z方向に向かって湾曲する曲面状となっている。この凸形状43は、導電部4Cの全幅に亘って形成されている。これにより、導電部4Cは、断面視における略中央部において最も肉薄となっていると共に、側部において最も肉厚となっている。なお、本実施形態において導電部4Cの側面は平面状となっているが、例えば、導電部4Cの側面が、当該導電部4Cの内側に向かって、少なくとも一部が凹む凹形状が形成されていてもよい。
なお、例えば、特に図示しないが、導電部4Cの上面41Cに、第1実施形態で説明したような凸凹形状が形成されていてもよい(図2(A)参照)。また、例えば、特に図示しないが、導電部4Cが、第1実施形態で説明した混在部54を含んでいてもよい(図2(B)参照)。
本実施形態における第1の樹脂部5Cは、図4に示すように、上面51と、側面52a、52bと、下面53Cと、を有している。下面53Cには、導電部4Cの上面41Cに形成された凸形状43に対応する凹形状が形成されていると共に、当該下面53Cは導電部4Cの上面41Cに密着している。本実施形態において、第1の樹脂部5Cの上面(外面)51の断面視における幅(長さ)は、導電部4C及び接着部3の凸部32と同一の幅D1となっている。また、本実施形態においても、上記(3)式が成立している。
本実施形態における配線基板1Bを製造する際は、第1実施形態と同様に、まず、凹版6を準備する(図5(A)参照)。続いて、第1の樹脂部5を形成するための樹脂材料62Bを、第1実施形態で説明した方法と同様の方法で凹版6の凹部61に充填する(第1の工程)。この際、樹脂材料62Bとしては、第1実施形態で説明した樹脂材料62よりも、凹部61内における表面張力が充分大きいものを選択する。凹部61内における樹脂材料62Bの表面張力の調整は、例えば、光硬化性樹脂の場合、含まれるモノマーまたはオリゴマーの表面張力を適宜調整することによって行うことができる。樹脂材料62Bの表面張力が充分大きいと、樹脂材料62Bを凹版6の凹部61に充填した際、図5(B)に示すように、樹脂材料62Bが図5(B)中の上方に向かって突出する凸形状が当該凹部61内で形成される。
続いて、図5(C)に示すように、導電部4Cを形成するための導電性材料64を凹版6の凹部61内にさらに充填する(第2の工程)。そして、凹版6の凹部61内に充填した樹脂材料62Bを硬化させると共に、導電性材料64を焼成する(第3の工程)。これにより、図5(D)に示すように、凹版6の凹部61内に、接着部3の凸部32Bの形状に対応した凹部65Bが形成される。この際、本実施形態においても、上記(4)式を満たしている。
続いて、図5(E)に示すように、第1実施形態と同様にして、接着部3を形成するための硬化性樹脂66を凹版6上の全面に塗布する。この際、凹部65B内に硬化性樹脂66が充填されるようにする。次いで、図5(F)に示すように、凹版6上に塗布した硬化性樹脂66の上に、基材2を載置し、その状態で硬化性樹脂66を硬化させることにより、当該硬化性樹脂66と基材2とを相互に接着して固定する。その後、図5(G)に示すように、基材2、接着部3、導電部4C及び第1の樹脂部5Cを凹版6から離型することにより(第4の工程)、配線基板1Bを得ることができる。
本実施形態における配線基板1Bも、導電部4Cの上面41Cは第1の樹脂部5Cによって覆われている。これにより、導電部4Cを外部からの衝撃等から保護し、配線基板1Bの耐久性を向上することができる。
さらに、本実施形態の配線基板1Bにおいても、上記(3)式を満たしている。これにより、導電部4Cと第1の樹脂部5Cとの接触面積が増加し、当該第1の樹脂部5Cと導電部4Cとを強固に接着することができる。このため、配線基板1Bの耐久性を一層向上することができる。第1の樹脂部5Cを構成する樹脂材料62Bの硬化温度が、導電部4Cを構成する導電性材料64の焼成温度よりも高い場合には、上記(3)式を満たす配線基板1Bの製造が容易となる。
配線基板1Bの製造方法においては、上記(4)式を満たしていることにより、導電部4Cと第1の樹脂部5Cとの接触面積が増加して当該第1の樹脂部5Cと導電部4Cとが強固に接着するため、離型時に凹版6の凹部61内に第1の樹脂部5Cの一部が残存してしまうことを抑制することができる。
また、特に図示しないが、導電部4Cの上面(接触面)が凸凹形状(図2(A)参照)を有する場合には、導電部4Cと第1の樹脂部5Cとの接触面積をさらに増加することができるため、配線基板1Bの耐久性をさらに向上することができる。また、導電部4Cが混在部54(図2(B)参照)を含む場合には、当該導電部4Cと第1の樹脂部5Cとの密着性を高めることができる。このため、配線基板1Bの耐久性をより一層向上することができる。
また、本実施形態では、基材2に向かって凸状となる凸形状43が導電部4Cに形成されている。この凸形状43の存在により、配線基板1Bに入射した光は、第1の樹脂部5C内で多重反射が生じる。これにより、凸形状43が設けられている分、この凸部で反射しやすくなり、入射光の反射毎に導電性材料が入射光を吸収する機会が増加する。そして、反射光の光度が徐々に低減され易くなるため、最終的に外部に出ていく反射光の光量を低減することができる。このため、配線基板1Bを例えばタッチパネルの電極基板として用いた際、当該タッチパネルの視認性を向上することができる。この効果は、可視光を吸収する材料(カーボンブラック等)が混合された導電性材料を用いて導電部4Cを構成した場合においてより向上する。
また、本実施形態においても、第1の樹脂部5Cの上面51は、図4中のXY平面と実質的に平行となるように形成されている。このため、配線基板1B全体を覆うコート部を介してフィルムを当該配線基板1B上に設ける場合に、当該コート部を平坦状に形成することが容易となり、積層したフィルムの歪みの発生を抑制することができる。
上記の実施形態で説明した第1の樹脂部5、5B、5Cが本発明の第1の樹脂部の一例に相当し、後述の第2の樹脂部3Bが本発明の第2の樹脂部の一例に相当する。なお、導電性材料64にバインダ樹脂が含まれる場合における当該バインダ樹脂は、本発明の第1の樹脂部及び第2の樹脂部の何れにも含まれない。
なお、以上に説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
例えば、上述の第1及び第2実施形態において、接着部3を省略すると共に、粘着材が予め塗布された基板を基材2に代えて用いることにより、配線基板を構成してもよい。また、基材2を省略すると共に、接着部3に代えて硬化性樹脂材料からなる樹脂膜を基材として形成することにより、配線基板を構成してもよい。これらの形態においても、上述した配線基板1、1Bと同様の効果を奏することができる。
また、例えば第1実施形態で説明した配線基板1において、図6に示すように、接着部3Bの平坦部31Bが、導電部4の近傍のみに形成されていてもよい。このような接着部3Bは、例えば、基材2の主面21全体に接着部3を形成して配線基板を作製した後、導電部4の近傍を除く接着部3をエッチング等で除去することにより形成することができる。なお、この「近傍」とは、導電部4の周囲において当該導電部4の幅の300%程度以内の範囲をいう。本例における接着部3Bが本発明の第2の樹脂部の一例に相当する。
この場合には、配線基板全体の光透過性を向上することが可能となり、当該配線基板をタッチパネル等に用いた場合の視認性の向上を図ることができる。さらに、第1の樹脂部5を構成する材料を有色材料とすることにより、導電部4での光の乱反射を抑制し、配線基板をタッチパネル等に用いた場合の視認性をさらに向上することができる。
1、1B・・・配線基板
2・・・基材
3、3B・・・接着部(第2の樹脂部)
31、31B・・・平坦部
32、32B・・・凸部
4、4B、4C・・・導電部
43・・・凸形状
54・・・混在部
5、5B、5C・・・第1の樹脂部
51・・・上面
511、512・・・角部
52a、52b・・・側面
6・・・凹版
61・・・凹部
62、62B・・・樹脂材料
63・・・窪部
64・・・導電性材料
65・・・凹形状
66・・・硬化性樹脂

Claims (7)

  1. 基材と、
    前記基材に支持された導電部と、
    2つの側面及び前記2つの側面の間に連続して形成された上面を有し、前記導電部を覆う第1の樹脂部と、を備え、
    前記導電部が前記第1の樹脂部に接触する接触面は凸凹形状を有し、
    前記第1の樹脂部の前記上面及び前記2つの側面は、平坦面であり、
    下記(1)式を満たすことを特徴とする配線基板。
    A>B・・・(1)
    但し、上記(1)式において、Aは前記接触面の断面視における長さであり、Bは前記上面の断面視における長さである。
  2. 請求項1に記載の配線基板であって、
    前記導電部は、断面視において、前記基板から離れる方向に向かって凸状となる凸形状を有し、
    前記凸形状は、前記導電部の全幅に亘って形成されていることを特徴とする配線基板。
  3. 請求項1に記載の配線基板であって、
    前記導電部は、断面視において、前記基板に向かって凸状となる凸形状を有し、
    前記凸形状は、前記導電部の全幅に亘って形成されていることを特徴とする配線基板。
  4. 請求項1に記載の配線基板であって、
    断面視において、前記導電部の下面が前記基板から離れる方向に湾曲していることを特徴とする配線基板。
  5. 請求項4に記載の配線基板であって、
    前記導電部の断面形状が略三日月形状であることを特徴とする配線基板。
  6. 請求項1〜5の何れか1項に記載の配線基板であって、
    前記導電部は、前記導電部を構成する導電性材料と、前記第1の樹脂部を構成する樹脂材料と、が混在する混在部を含み、
    前記混在部は、前記接触面を形成していることを特徴とする配線基板。
  7. 請求項1〜6の何れか1項に記載の配線基板であって、
    前記基材と前記導電部との間に設けられた第2の樹脂部をさらに備え、
    前記第2の樹脂部は、前記導電部の近傍のみに形成されていることを特徴とする配線基板。
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