JP6454520B2 - 配線基板 - Google Patents

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Description

本発明は、配線基板に関するものである。
凹版の溝部に有機金属インクを充填した後、硬化性樹脂を介して被印刷体に当該有機金属インクを転写して形成された回路パターンが知られている(例えば特許文献1参照)。
特開平4−240792号公報
上記の技術における回路パターンをタッチパネルの電極基板等に用いた場合、被印刷体に転写された有機金属インク等において外部からの光が反射するため、視認性が低下するという問題がある。
本発明が解決しようとする課題は、外部からの光の反射を抑制することができる配線基板を提供することである。
[1]本発明に係る配線基板は、基材と、前記基材に支持された配線部と、少なくとも前記配線部を覆う第1の樹脂部と、を備え、前記第1の樹脂部の断面外形は、前記基材から離れるに従って前記配線部側に傾くように傾斜する直線状の側辺を有し、前記配線部は、前記基材に直接支持されており、前記第1の樹脂部は、前記基材を構成する材料と同一の組成を有することを特徴とする。
[2]本発明に係る配線基板は、基材と、前記基材に支持された配線部と、少なくとも前記配線部を覆う第1の樹脂部と、を備え、前記第1の樹脂部の断面外形は、前記基材から離れるに従って前記配線部側に傾くように傾斜する直線状の側辺を有し、前記第1の樹脂部を覆うと共に、前記第1の樹脂部よりも大きな屈折率を有する第2の樹脂部をさらに備えたことを特徴とする
[3]上記発明において、前記断面外形は、前記基板の主面に対して実質的に平行な頂辺を有してもよい。
[4]上記発明において、前記配線部は、前記基材に直接支持されており、前記第1の樹脂部は、前記基材を構成する材料と同一の組成を有してもよい。
[5]上記発明において、少なくとも前記基材と前記配線部との間に設けられ、前記基材及び前記配線部を相互に固定する接着部をさらに備えてもよい。
[6]上記発明において、前記第1の樹脂部は、前記接着部を構成する材料と同一の組成を有してもよい。
[7]複数の配線部が設けられた前記基材を備えた上記発明において、前記第1の樹脂部は、隣り合う前記配線部の間において前記基材を直接的又は間接的に覆ってもよい。
[8]上記発明において、前記第1の樹脂部は、有色材料から構成されており、前記配線部の近傍のみに形成されていてもよい。
本発明によれば、配線部を覆う第1の樹脂部の断面外形が、基材から離れるに従って前記配線部側に傾くように傾斜する直線状の側辺を有している。これにより、外部から配線基板に入射する光の反射を抑制することができる。
図1は、本発明の第1実施形態における配線基板を示す断面図である。 図2は、本発明の第1実施形態における配線基板の変形例を示す図である。 図3は、図1のIII部の拡大図である。 図4(A)〜図4(F)は、本発明の第1実施形態における配線基板の製造方法を示す断面図である。 図5(A)〜図5(C)は、本発明の第1実施形態における配線基板の作用を説明するための断面図である。 図6は、本発明の第2実施形態における配線基板を示す断面図である。 図7(A)〜図7(E)は、本発明の第2実施形態における配線基板の製造方法を示す断面図である。 図8は、本発明の第3実施形態における配線基板を示す断面図である。 図9(A)〜図9(E)は、本発明の第3実施形態における配線基板の製造方法を示す断面図である。 図10は、本発明の第4実施形態における配線基板を示す断面図である。 図11(A)〜図11(E)は、本発明の第4実施形態における配線基板の製造方法を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
<<第1実施形態>>
図1は本実施形態における配線基板を示す断面図であり、図2は本実施形態における配線基板の変形例を示す図であり、図3は図1のIII部の拡大図である。
本実施形態における配線基板1は、タッチパネルの電極基板として用いられ、図1に示すように、基材2と、接着部3と、配線部4と、被覆部5と、コート部8と、フィルム9と、を備えている。本実施形態では、特に図示しないが、基材2上に設けられたメッシュ状の電極を構成する細線が配線部4によって形成されている。なお、配線基板1の用途は特に限定されない。例えば、タッチセンサの電極基板として配線基板1を用いてもよい。
本実施形態において基材2は、ポリエチレンテレフタレート(PET)製フィルムから構成されている。なお、基材2を構成する材料は、特にこれに限定されない。例えば、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリイミド樹脂(PI)、ポリエーテルイミド樹脂(PEI)等の材料を用いて基材2を構成してもよい。
接着部3は、基材2と、配線部4及び被覆部5と、を相互に接着して固定する部材であり、例えば、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂、UV硬化型樹脂、セラミックグリーンシート等から構成されており、基材2の主面21上に略一定の厚さで設けられている。
本実施形態において、接着部3の上面(配線部4及び被覆部5が設けられている面)は平坦面となっているが、特にこれに限定されない。例えば、図2に示すように、配線部4に対応する位置において、凸部32が形成されていてもよい。この凸部32は、基材2の主面21と配線部4との間において、当該配線部4側に向かって突出するように形成されている。このため、凸部32の頂部における接着部3の厚さ(高さ)H1は、凸部32が設けられていない部分における接着部3の厚さ(高さ)H2よりも大きくなっている(H1>H2)。接着部3に凸部32が形成された場合には、接着部3と配線部4との接触面積が増加する。このため、配線基板1の折れ曲がり等によって配線部4が基材2から剥離することを抑制できると共に、外部からの衝撃等から配線部4を保護することができる。
配線部4は、例えば銀や銅等から構成される導電性粒子等を含む導電性材料から構成されており、接着部3の主面31に設けられている。図1では、接着部3の主面31の3か所に、略等間隔で配線部4がそれぞれ設けられているが、接着部3の主面31上に設けられる配線部4の数及び配置は特に限定されない。
配線部4の幅は、当該配線部4の形成精度向上の観点から50nm〜300μmであることが好ましく、さらに好ましくは500nm〜150μmであり、さらにより好ましくは1μm〜100μmである。配線部4の高さは、50nm〜300μmであることが好ましく、さらに好ましくは500nm〜150μmであり、さらにより好ましくは1μm〜100μmである。
本実施形態における配線部4は、接着部3の主面31から図1中上側に向かって突出するように形成されている。本実施形態における配線部4の断面形状は略半楕円状となっているが、特にこれに限定されない。例えば、配線部4の断面形状が、多角形状や、導電性材料の小片が集合して形成された形状等であってもよい。また、接着部3の主面31上に設けられた複数の配線部4が、相互に異なる断面形状をそれぞれ有していてもよい。
被覆部5は、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂、UV硬化型樹脂等の樹脂材料や、ゾルゲル法によって得られるガラス等から構成されており、配線被覆部51と、主面被覆部52と、を有している。本実施形態における被覆部5が、本発明の第1の樹脂部の一例に相当する。
配線被覆部51は、接着部3との接着面を除いた配線部4の外面全体を覆っており、図3に示すように、当該配線被覆部51の断面外形は、基材2から離れるに従って配線部4側に傾くように傾斜する直線状の側辺512a、512bと、側辺512a、512bの間に形成された頂辺511と、を有している。頂辺511は、基材2の主面21に対して実質的に平行となっており、このため本実施形態における配線被覆部51の断面外形は、基材2から離れる方向に向かって幅狭となる略台形形状となっている。
なお、側辺512a、512bの何れか一方のみが基材2から離れるに従って配線部4側に傾くように傾斜する直線状であってもよいが、側辺512a、512bの両方が基材2から離れるに従って配線部4側に傾くように傾斜する直線状であることが好ましい。また、本実施形態では、側辺512a、512bは頂辺511の端部にそれぞれ繋がっていることにより角部513が当該頂辺511の両端部に形成されているが、特にこれに限定されない。例えば、側辺512a、512bと頂辺511との間にR形状が形成されていてもよい。
また、本実施形態では、被覆部5の断面外形の側部が、一定角度でそれぞれ傾斜する側辺512a、512bのみから構成されているが、特にこれに限定されない。例えば、被覆部5の断面外形の側部に、側辺512a、512bの傾斜角度と異なる傾斜角度の辺が含まれていてもよい。
本実施形態では、図1に示すように、複数(図1の例では3個)の配線被覆部51の断面外形はそれぞれ略同一の形状となっているが、特にこれに限定されない。例えば、複数の配線被覆部51の断面外形が相互に異なっていてもよい。
主面被覆部52は、図1に示すように、配線被覆部51同士の間における接着部3の主面31全体を略一定の厚さで被覆している。即ち、隣り合う配線部4の間において、主面被覆部52は接着部3を介して間接的に基材2の主面21を被覆している。主面被覆部52の高さ(厚さ)は、配線被覆部51の高さ(厚さ)よりも小さくなっている。
コート部8は、例えば、ウレタンアクリレート、エポキシアクリレート、シリコンアクリレート等の透明樹脂材料から構成されており、図1に示すように、被覆部5の全体を覆っている。本実施形態において、コート部8を構成する材料は、被覆部5を構成する樹脂材料よりも屈折率が高いものから構成されている。このコート部8の上面81は、基材2の主面21と略平行な平面状となっており、フィルム9の下面に密着している。なお、コート部8を省略して配線基板を構成してもよいが、配線部4や被覆部5を外力等から保護する観点から、コート部8を設けることが好ましい。本実施形態におけるコート部8が、本発明の第2の樹脂部の一例に相当する。なお、導電性材料64にバインダ樹脂が含まれる場合における当該バインダ樹脂は、本発明の第1の樹脂部及び第2の樹脂部の何れにも含まれない。
フィルム9は、外力から配線部4や被覆部5を保護する機能等を有しており、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリカーボネート(PC)、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)等の透明樹脂材料から構成されている。
次に、本実施形態における配線基板1の製造方法について説明する。図4(A)〜図4(F)は、本実施形態における配線基板の製造方法を説明するための断面図である。
まず、図4(A)に示すように、形成する配線部4のパターンに対応した凹部61が形成された凹版6を準備する。このような凹版6を構成する材料としては、シリコン(Si)、シリカ(SiO)、グラッシーカーボン、ニッケル等の金属材料や、セラミックス等を例示することができる。凹版6の凹部61の断面形状は、被覆部5の配線被覆部51の断面外形に対応しており、凹部61の底部の幅は当該凹部61の上端部の幅よりも小さくなっている。なお、凹版6の表面には、離型性向上のために予め離形膜処理を施すことが好ましい。
続いて、被覆部5を形成するための第1の樹脂材料62を、凹版6の凹部61に充填すると共に、当該凹版6の主面に所定厚で塗布する。第1の樹脂材料62としては、未硬化若しくは半硬化状態であり透明又は半透明の熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂、UV硬化樹脂を例示することができる。具体的には、アクリル樹脂、ポリイミド樹脂、エポキシ樹脂やセラミックス含有樹脂等の樹脂材料を挙げることができる。被覆部5を形成するための第1の樹脂材料62が、硬化、収縮後において粘着性又は接着性を有する場合には、接着部3の形成(図4(D)に示す工程)を省略することができる。
被覆部5を形成するための第1の樹脂材料62を凹部61に充填する方法としては、スクリーン印刷法、スプレーコート法、バーコート法、ディップ法、インジェクト法、スパッタ法、CVD法、蒸着法等を例示することができる。
続いて、凹版6の凹部61に充填すると共に当該凹版6の主面に塗布した第1の樹脂材料62を硬化、収縮させる。これにより、図4(B)に示すように、凹版6の主面及び凹部61の形状に沿った所定厚さの膜62Bが形成されると共に、凹部61内に当該凹部61の底部に向かって窪む窪部63が形成される。
第1の樹脂材料62の硬化及び収縮は、例えば、上端部の幅5μm、深さ5μmの凹部61が形成されたニッケル製の凹版6を用い、スクリーン印刷法を用いてアクリル樹脂を第1の樹脂材料62として凹部61に充填、塗布した場合には、120度で5分間当該第1の樹脂材料62を加熱することにより行うことができる。なお、被覆部5を形成するための第1の樹脂材料62を、スパッタ法、CVD法、蒸着法により凹版6に充填、塗布した場合には、上述した第1の樹脂材料62の硬化、収縮工程を省略することができる。
次いで、図4(C)に示すように、凹部61内に形成された窪部63に、配線部4を形成するための導電性材料64を充填する。この様な導電性材料64としては、銀、銅等の導電性粒子と樹脂を含有するペーストやインクを例示することができる。窪部63に導電性材料64を充填する方法としては、スクリーン印刷法、スプレーコート法、インクジェット法等を例示することができる。
その後、熱やUV光、電磁波等を用いて導電性材料64を硬化させることにより配線部4を形成する。導電性材料64を硬化させるための条件としては、例えば、銀粒子とエポキシ樹脂(バインダ樹脂)を含有するペーストを用いた場合には、150度で10分間当該導電性材料64を加熱することにより行うことができる。
なお、接着部3に凸部32(図2参照)を形成する場合は、導電性材料64として、硬化後の体積収縮率が比較的大きいバインダ樹脂(例えばアクリル樹脂等)を含有する導電性材料を用いる。
次いで、図4(D)に示すように、被覆部5及び配線部4の上から接着部3を形成するための接着材65を塗布する。このような接着材65としては、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂、UV硬化型樹脂、セラミックグリーンシート等を例示することができる。接着材65を塗布する方法としては、スクリーン印刷法、スプレーコート法、バーコート法等を例示することができる。接着部3の存在により、凹版6からの離型時における離型性を向上することができる。
なお、接着部3に凸部32(図2参照)を形成する場合は、以下の様にして行う。即ち、窪部63に充填された導電性材料64を硬化した際、当該導電性材料64の収縮によって窪部63内に凹部(不図示)が形成される。接着材65を塗布する際、この凹部内に接着材65を充填する。
続いて、図4(E)に示すように、接着部3を形成する接着材65の上に、基材2を所定位置に載置して固定する。基材2の固定は、基材2を接着材65に接触させた状態で、加熱、加圧、UV照射、マイクロ波照射等により当該接着材65を硬化させることにより行うことができる。基材2としてポリエチレンテレフタレート(PET)を用い、接着材65としてUV硬化型アクリル樹脂を用いた場合には、当該基材2を接着材65上に貼り合わせ、基材2側からUV照射することにより、基材2の固定を行うことができる。
次いで、図4(F)に示すように、基材2、接着部3、配線部4及び被覆部5を凹版6から離型する。続いて、被覆部5の上にコート部8及びフィルム9を配置することにより、配線基板1を得ることができる。コート部8及びフィルム9を配置する方法は特に限定されない。例えば、コート部8を構成する材料を予めフィルム9の一主面に設けたものを被覆部5の上から貼り付けることにより、当該コート部8及びフィルム9を配置してもよい。
次に、本実施形態における配線基板1の作用について説明する。図5(A)〜図5(C)は、本実施形態における配線基板1の作用を説明するための断面図である。
図5(A)に示すように、接着部3を介して基材2上に設けられた配線部4が被覆部5によって被覆されていない場合には、外部から配線部4に向かって入射する入射光(図5(A)中の実線矢印)は、当該配線部4の表面で反射する(図5(A)中の破線矢印)。このため、配線基板1をタッチパネルの電極基板等に用いた場合、当該反射光によって視認性が低下する場合がある。
これに対して本実施形態では、図5(B)に示すように、配線部4を被覆する被覆部5が設けられていると共に、当該被覆部5を被覆するコート部8が設けられている。そして、被覆部5の断面外形は、基材2から離れるに従って配線部4側に傾くように傾斜する直線状の側辺512a、512bを有している。
これにより、被覆部5の外形面が垂直の場合に比べ、被覆部5への入射光の入射角が、被覆部5とコート部8と間の界面における臨界角より大きくなりやすくなり、図5(B)に示すように、入射光が全反射され易くなる。また、被覆部5の周囲にコート部8が無い場合においても、図5(C)に示すように、配線部4からの反射光の大気中への入射角が、被覆部5と外部(例えば大気)の界面臨界角より大きくなり、当該界面で入射光が全反射されやすくなる。その結果、配線基板1から外部へ反射される光の総量を低減することができるため、視認性を向上することができる。
即ち、被覆部5の側辺512a、512bに対する入射光(図5(B)中の実線矢印)の入射角が臨界角以上となる場合には、当該入射光は被覆部5の側辺512a、512bにおいて全反射して配線部4に到達しないため、配線部4の表面における入射光の反射を抑制することができる。このため、配線基板1をタッチパネルの電極基板等に用いた場合における視認性を向上することができる。また、この被覆部5の存在により、マイグレーションの発生も抑制することができる。
また、コート部8を省略した場合には、図5(C)に示すように、被覆部5の側辺512a、512bから入射した光は配線部4に到達し、当該配線部4において反射する。そして、側辺512a、512bに対する当該反射光の入射角が臨界角以上となる場合には、当該反射光が側辺512a、512bで全反射して被覆部5の外部に漏れることが抑制される。このため、この場合においても、外部からの光の反射を抑制し、配線基板をタッチパネルの電極基板等に用いた場合における視認性を向上することができる。
また、本実施形態では、被覆部5の断面外形が基材2の主面21に対して実質的に平行な頂辺511を有している。このため、コート部8を介してフィルム9を被覆部5上に配置した際、当該頂辺511によってフィルム9を安定保持し、当該フィルム9の歪みの発生を抑制することができる。
また、本実施形態において、隣り合う配線部4の間は、接着部3を介して被覆部5の主面被覆部52によって覆われている。これにより、配線基板1に強靭性を付与することができる。
<<第2実施形態>>
図6は第2実施形態における配線基板1Bを示す断面図であり、図7(A)〜図7(E)は第2実施形態における配線基板1Bの製造方法を示す断面図である。第2実施形態における配線基板1Bは、接着部3が省略されていること以外は、上述した第1実施形態と同様であるので、第1実施形態と相違する部分についてのみ説明し、第1実施形態と同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態における配線基板1Bは、図6に示すように、基材2Bと、配線部4と、被覆部5と、コート部8と、フィルム9と、を備えている。基材2Bは、第1実施形態で説明した基材2と同様の材料から構成されている。本実施形態における配線基板1Bの配線部4は、基材2Bの主面21上に直接設けられている。
被覆部5は、第1実施形態と同様、配線被覆部51と主面被覆部52とから構成されている。本実施形態において、主面被覆部52は、基材2Bの主面21を直接被覆している。
なお、基材2Bを構成する材料と被覆部5を構成する材料は、同一組成であることが好ましい。この場合には、基材2Bと被覆部5の熱膨張率差によって配線基板1Bに反りが発生することを抑制することができる。
配線基板1Bを製造する際は、まず、第1実施形態で説明した配線基板1の製造方法と同様の工程(図4(A)〜図4(C)参照)を行う(図7(A)〜図7(C))。
次いで、図7(D)に示すように、被覆部5の上方から樹脂材料7を塗布する。この樹脂材料7は、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂、UV硬化型樹脂等から構成される。樹脂材料7を塗布する方法としては、スクリーン印刷法、スプレーコート法、バーコート法等を例示することができる。
続いて、塗布した樹脂材料7を硬化させることにより、基材2Bが構成される。樹脂材料7として、例えば、ポリイミドワニスを用いた場合には、当該樹脂材料7を300度で1時間加熱焼成することにより、樹脂材料7を硬化することができる。次いで、当該基材2B、配線部4、被覆部5を凹版6から離型する。続いて、被覆部5の上にコート部8及びフィルム9を配置することにより、配線基板1Bを得ることができる。
本実施形態における配線基板1Bも、第1実施形態で説明した配線基板1と同様の効果を奏することができる。
また、本実施形態では、第1実施形態で説明した接着部3が省略されていることにより、配線基板1Bの薄型化を図ることができる。
<<第3実施形態>>
図8は第3実施形態における配線基板1Cを示す断面図であり、図9(A)〜図9(E)は第3実施形態における配線基板1Cの製造方法を示す断面図である。第3実施形態における配線基板1Cは、接着部3が省略されていると共に、接着性能を有するフィルム素材を基材として用いること以外は、上述した第1実施形態と同様であるので、第1実施形態と相違する部分についてのみ説明し、第1実施形態と同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態における配線基板1Cは、図8に示すように、基材2Cと、配線部4と、被覆部5と、コート部8と、フィルム9と、を備えている。
基材2Cは、接着性能を有するフィルムから構成されている。このようなフィルムを構成する材料としては、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂、UV硬化型樹脂等を例示することができる。また、基材2Cとして粘着性フィルムを用いてもよい。
配線基板1Cを製造する際は、まず、第1実施形態で説明した配線基板1の製造方法と同様の工程(図4(A)〜図4(C)参照)を行う(図9(A)〜図9(C))。
次いで、図9(D)に示すように、被覆部5の上から基材2Cを載置し、当該基材2Cに対して加熱やUV照射等を行うことにより、被覆部5と基材2Cとを相互に固定する。粘着性フィルムを用いて基材2Cを構成する場合には、当該フィルムの粘着性を用いて被覆部5と基材2Cとを相互に固定する。
続いて、当該基材2C、配線部4、被覆部5を凹版6から離型する。続いて、被覆部5の上にコート部8及びフィルム9を配置することにより、配線基板1Cを得ることができる。
本実施形態における配線基板1Cも、第1実施形態で説明した配線基板1と同様の効果を奏することができる。
また、第1実施形態で説明した接着部3を省略することにより、配線基板1Cの薄型化を図ることができると共に、基材2Cを用いることによる配線基板1Cの製造工程の簡易化を図ることができる。
<<第4実施形態>>
図10は第4実施形態における配線基板1Dを示す断面図であり、図11(A)〜図11(F)は第4実施形態における配線基板1Dの製造方法を示す断面図である。第4実施形態における配線基板1Dは、被覆部5の主面被覆部52が省略されていること以外は、上述した第1実施形態と同様であるので、第1実施形態と相違する部分についてのみ説明し、第1実施形態と同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態における配線基板1Dは、図10に示すように、基材2と、配線部4と、被覆部5Bと、コート部8と、フィルム9と、を備えている。
本実施形態における被覆部5Bは、配線被覆部51のみから構成されている。即ち、配線部4の近傍のみに被覆部5Bが形成されており、配線被覆部51による被覆部分を除いて、接着部3の主面31はコート部8に密着している。なお、配線部4の「近傍」とは、配線部4の周囲において当該配線部4の幅の300%程度以内の範囲をいう。
配線基板1Dを製造する際は、まず、被覆部5を形成する第1の樹脂材料62を、凹版6の凹部61に充填する。この際、第1の樹脂材料62を凹部61の縁で擦り切るようにして充填することにより、当該凹部61内にのみ第1の樹脂材料62を充填する(図11(A))。その後は、第1実施形態で説明した配線基板1の製造方法と同様の工程(図4(B)から図4(F)参照)と同様の工程を行う(図11(B)〜図11(F))。基材2、配線部4、被覆部5を凹版6から離型した後に、当該被覆部5の上にコート部8及びフィルム9を配置することにより、配線基板1Dを得ることができる。
本実施形態における配線基板1Dも、第1実施形態で説明した配線基板1と同様の効果を奏することができる。
また、本実施形態の配線基板1Dは、被覆部5が配線被覆部51のみから構成されているため、配線基板1D全体の光透過性を向上することができる。このため、配線基板1Dをタッチパネル等に用いた場合の視認性をより向上することができる。
さらに、被覆部5を構成する材料を有色材料とすることにより、配線部4での光の乱反射を抑制し、配線基板1Dをタッチパネル等に用いた場合の視認性をさらに向上することができる。
なお、以上に説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
例えば、第1〜第3実施形態で説明した配線基板1〜1Cについて、第4実施形態で説明した配線基板1Dと同様に、被覆部5を配線被覆部51のみから構成してもよい。また、この際、被覆部5を構成する材料を有色材料としてもよい。この場合には、配線基板1〜1Cをタッチパネル等に用いた場合の視認性をより向上することができる。
また、例えば、第1実施形態の変形例として説明した接着部3の凸部32の形態を、第2〜第4実施形態で説明した配線基板1B〜1Dに応用してもよい。具体的には、導電性材料64として、硬化後の体積収縮率が比較的大きい樹脂(例えばアクリル樹脂等)をバインダ樹脂として含有する導電性材料を用いると共に、窪部63に充填された導電性材料64を硬化、収縮した際に当該窪部63内に形成される凹部内に、上述の接着材65又は樹脂材料7を充填してもよい。
これらの場合には、配線基板1B〜1Dの折れ曲がり等によって配線部4が基材2、2B、2Cから剥離することを抑制できると共に、外部からの衝撃等から配線部4をより保護することができる。
また、例えば、特に図示しないが、配線被覆部51の断面外形が、基材から離れるに従って配線部4から離れる側に傾くように傾斜する直線状の側辺を有することにより、逆向きの台形形状(基材から離れるに従って幅広となる台形形状)であってもよい。この場合には、配線部4から光が反射する際、外部(例えば大気)への当該反射光の入射角が、被覆部と外部との間の界面臨界角より大きくなり易くなる。このため、当該界面で光が全反射されやすくなり、配線基板から外部へ反射する光の総量を低減できるため、視認性の向上を図ることができる。
また、特に図示しないが、第4実施形態で説明した配線基板1Dの配線部4の近傍のみに接着部3を設けてもよい。ここで、配線部4の「近傍」とは、配線部4の周囲において当該配線部4の幅の300%程度以内の範囲をいう。このような接着部3は、例えば、基材2の主面21全体に接着部3を形成して配線基板を作製した後、配線部4の近傍を除く接着部3をエッチング等で除去することにより形成することができる。この場合には、配線基板の光透過性を向上し、当該配線基板をタッチパネル等に用いた場合の視認性を向上することができる。
1、1B〜1D・・・配線基板
2、2B、2C・・・基材
21・・・主面
3・・・接着部
31・・・主面
32・・・凸部
4・・・配線部
5・・・被覆部(第1の樹脂部)
51・・・配線被覆部
511・・・頂辺
512a、512b・・・側辺
513・・・角部
52・・・主面被覆部
6・・・凹版
61・・・凹部
63・・・窪部
8・・・コート部(第2の樹脂部)
9・・・フィルム

Claims (8)

  1. 基材と、
    前記基材に支持された配線部と、
    少なくとも前記配線部を覆う第1の樹脂部と、を備え、
    前記第1の樹脂部の断面外形は、前記基材から離れるに従って前記配線部側に傾くように傾斜する直線状の側辺を有し、
    前記配線部は、前記基材に直接支持されており、
    前記第1の樹脂部は、前記基材を構成する材料と同一の組成を有することを特徴とする配線基板。
  2. 基材と、
    前記基材に支持された配線部と、
    少なくとも前記配線部を覆う第1の樹脂部と、を備え、
    前記第1の樹脂部の断面外形は、前記基材から離れるに従って前記配線部側に傾くように傾斜する直線状の側辺を有し、
    前記第1の樹脂部を覆うと共に、前記第1の樹脂部よりも大きな屈折率を有する第2の樹脂部をさらに備えたことを特徴とする配線基板。
  3. 請求項1又は2に記載の配線基板であって、
    前記断面外形は、前記基材の主面に対して実質的に平行な頂辺を有することを特徴とする配線基板。
  4. 請求項2又は3に記載の配線基板であって、
    前記配線部は、前記基材に直接支持されており、
    前記第1の樹脂部は、前記基材を構成する材料と同一の組成を有することを特徴とする配線基板。
  5. 請求項2に記載の配線基板であって、
    少なくとも前記基材と前記配線部との間に設けられ、前記基材及び前記配線部を相互に固定する接着部をさらに備えたことを特徴とする配線基板。
  6. 請求項5に記載の配線基板であって、
    前記第1の樹脂部は、前記接着部を構成する材料と同一の組成を有することを特徴とする配線基板。
  7. 複数の配線部が設けられた前記基材を備えた請求項1〜6の何れか1項に記載の配線基板であって、
    前記第1の樹脂部は、隣り合う前記配線部の間において前記基材を直接的又は間接的に覆っていることを特徴とする配線基板。
  8. 請求項1〜6の何れか1項に記載の配線基板であって、
    前記第1の樹脂部は、有色材料から構成されており、前記配線部の近傍のみに形成されていることを特徴とする配線基板。
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