JP2019134312A - 投写システム、投写システムの制御方法、プロジェクター - Google Patents

投写システム、投写システムの制御方法、プロジェクター Download PDF

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Abstract

【課題】一つの投写画像を構成する複数の投写画像ごとの歪みを簡易に調整できる技術を提供する。【解決手段】n×m個の投写画像を配列させて、1つの複合投写画像を投写面に形成する投写システムは、n×m台のプロジェクターと、ユーザーの操作を受け付ける操作部と、前記n×m台のプロジェクターのそれぞれの投写を制御する制御部と、を備える。前記制御部は、複数の投写領域が重なり合う重畳領域に、複数の前記投写領域に共通の基準点を示す基準画像を投写させ、前記操作部を介し操作により前記ユーザーが指定した前記投写面上の位置に前記基準画像が移動するように、移動させる前記基準画像が表示されている前記重畳領域に前記投写画像を投写する複数のプロジェクターのそれぞれに、前記投写画像の幾何学補正を実行させて投写させる。【選択図】図1

Description

本開示は、プロジェクターに関する。
例えば、下記特許文献1には、投写システムとして、複数のプロジェクターの投写画像を共通の投写面において縦・横の二方向に配列して1つの投写画像を形成する、いわゆるマルチプロジェクション方式を採用する画像表示システム1が開示されている。特許文献1の画像表示システム1では、複数の投写画像が組み合わされた全体画像の歪みを、当該全体画像の四隅の位置を調整することによって補正している。
特開2011−182079号公報
上記のようなマルチプロジェクション方式の投写システムにおいては、一般に、各プロジェクターが投写画像を投写するときの姿勢の違いによって、各プロジェクターの投写画像の歪み方が異なってくる場合がある。また、プロジェクターにおいて、例えば、短焦点の投写レンズのような歪みの大きい投写レンズが用いられていると、その投写レンズの歪みに起因して、各プロジェクターの投写画像の歪み方が大きく異なってしまう場合がある。そのため、上記の特許文献1の技術のように、複数の投写画像によって構成される全体画像を一度に補正するような処理だけでは、複数の投写画像同士のつなぎ目におけるずれや歪みが大きくなり、全体画像の画質が低下してしまう可能性があった。マルチプロジェクション方式の投写システムにおいては、複数の投写画像ごとの歪みに起因する画質の低下が、より簡易な方法で抑制できることが望ましい。
[1]第1の形態は、nを2以上の任意の自然数とし、mを1以上の任意の自然数とするとき、n×m個の投写画像を、第1方向にn個が配置され、前記第1方向に交差する第2方向にm個が配置されるように、前記第1方向または前記第2方向に隣り合う前記投写画像の投写領域の一部が重なる状態で配列させて、1つの複合投写画像を投写面に形成する投写システムとして提供される。この形態の投写システムは、それぞれが前記投写面に前記投写画像を投写するn×m台のプロジェクターと;ユーザーの操作を受け付ける操作部と;前記n×m台のプロジェクターのそれぞれの投写を制御する制御部と;を備える。前記制御部は、(i)複数の前記投写領域が重なり合う重畳領域に、前記n×m台のプロジェクターのうちの前記重畳領域に前記投写画像を投写する少なくとも1台のプロジェクターに、複数の前記投写領域のそれぞれに共通する基準点の位置を示す基準画像を投写させ;(ii)前記操作部を介した前記ユーザーによる前記基準画像を移動させる操作を受け付け;(iii)前記n×m台のプロジェクターのうち、前記基準画像が表示されている前記重畳領域に前記投写画像を投写する複数のプロジェクターのそれぞれに、前記操作により前記ユーザーが指定した前記投写面上の位置に前記基準点の位置が移動するように前記投写領域の座標系を変換する幾何学補正を実行させて、前記投写画像を投写させる。
この形態の投写システムによれば、重畳領域に表示される基準画像の位置を調整するユーザーの操作によって、隣り合う投写画像のそれぞれの歪みを一度に調整することができる。よって、複合投写画像を構成する投写画像ごとの歪みに起因する画質の低下を、簡易に抑制することができる。
[2]上記形態の投写システムにおいて、前記n×m台のプロジェクターのそれぞれは、それぞれの前記投写領域を撮影する撮影部を有し;前記制御部は、前記n×m台のプロジェクターのそれぞれの前記撮影部が撮影した撮影画像に写る前記重畳領域内の測定点を指標として、前記n×m台のプロジェクターのそれぞれの前記投写領域の位置関係を求め、前記位置関係を用いて、前記重畳領域において重なり合う複数の前記投写領域の共通する位置に、前記基準画像を表示してよい。
この形態の投写システムによれば、撮影画像に写る測定点の位置に基づいて、各投写領域の位置関係を簡易に特定することができる。また、特定された投写領域同士の位置関係に基づいて、基準画像を表示する投写面上の座標を精度良く特定できるため、各投写画像の歪みの補正をより高い精度で行うことができる。よって、複合投写画像の画質を、より一層、高めることができる。
[3]上記形態の投写システムにおいて、前記制御部は、前記複合投写画像が形成される領域の内周縁部と前記重畳領域の端部とが交わる領域に、少なくとも1つずつ前記基準画像を表示させてよい。
この形態の投写システムによれば、複合投写画像の内周縁に沿って基準画像が配置されるため、複合投写画像の投写領域の外周形状に生じている歪みの調整を、容易におこなうことができる。
[4]上記形態の投写システムにおいて、前記制御部は、(i)前記複合投写画像が投写される領域が有する4つの角部の位置を示す角部基準画像を表示させ;(ii)前記操作部を介した前記ユーザーによる前記角部基準画像を移動させる操作を受け付け;(iii)前記n×m台のプロジェクターのうち、前記ユーザーによる移動の操作がされた前記角部基準画像を投写するプロジェクターに、前記ユーザーが前記操作部によって指定した前記投写面上の位置に前記角部基準画像が示していた前記角部の位置が移動するように前記投写領域の座標を変換する幾何学補正を実行させて、前記投写画像を投写させてよい。
この形態の投写システムによれば、角部基準画像の移動操作によって、複合投写画像が投写される領域における4つの角部において歪みの調整を容易におこなうことができる。
[5]上記形態の投写システムにおいて、mが2以上の自然数であるとき;前記制御部は、(i)前記第1方向に隣り合う2つの前記投写領域と、前記第2方向に隣り合う2つの前記投写領域を含む4つの前記投写領域が重なり合う中央領域に、前記n×m台のプロジェクターのうち、前記投写領域に前記中央領域を含む4台のプロジェクターのうちの少なくとも1台によって、前記基準画像である中央基準画像を表示させ;(ii)前記4台のプロジェクターのそれぞれに、前記ユーザーが前記操作部によって指定した前記投写面上の位置に前記中央基準画像が示す前記基準点の位置が移動するように座標変換する幾何学補正を実行させて、前記投写画像を投写させてよい。
この形態の投写システムによれば、複合投写画像の内部にある4つの投写領域間のつながりを維持したまま、当該4つの投写領域における歪みを、1つの中央基準画像の移動操作によって一度におこなうことができる。よって、複合投写画像を構成する投写画像ごとの歪みを、より簡易な方法で、効率よく低減させることができる。
[6]上記形態の投写システムにおいて、前記中央基準画像を含む前記基準画像と前記角部基準画像の数の合計は、(n+1)×(m+1)であってよい。
この形態の投写システムによれば、各投写領域の四隅に基準画像がひとつずつ表示されるため、ユーザーが、基準画像の配列状態から、投写領域ごとの歪みの状態を視認することができる。また、投写領域ごとの歪みを、容易に補正することができる。
[7]上記形態の投写システムにおいて、前記n×m台のプロジェクターは、前記投写面に第1投写画像を投写する第1プロジェクターと、前記投写面に第2投写画像を、前記第1方向に隣り合うように、前記第1投写画像の第1投写領域および前記第2投写画像の第2投写領域の一部が重なる状態で配列させて投写する第2プロジェクターと、を含み、前記制御部は、前記第1プロジェクターおよび第2プロジェクターのそれぞれの投写を制御し、(i)前記第1投写領域および第2投写領域が重なり合う重畳領域に、前記第1プロジェクターに、前記第1投写領域および第2投写領域に共通する基準点の位置を示す基準画像を投写させ、(ii)前記操作部を介した前記ユーザーによる前記基準画像を移動させる操作を受け付け、(iii)前記基準画像が表示されている前記重畳領域に前記第1投写画像および第2投写画像をそれぞれ投写する前記第1プロジェクターおよび第2プロジェクターに、前記操作により前記ユーザーが指定した前記投写面上の位置に前記基準点の位置が移動するように前記第1投写領域および第2投写領域の座標系を変換する幾何学補正を実行させて、前記第1投写画像および第2投写画像を投写させてもよい。
この形態の投写システムによれば、重畳領域に表示される第1プロジェクターと第2プロジェクターに共通の基準画像の位置を調整するユーザーの操作によって、第1プロジェクターと第2プロジェクターの投写画像のそれぞれの歪みを一度に調整することができる。よって、複合投写画像を構成する投写画像ごとの歪みに起因する画質の低下を、簡易に抑制することができる。
[8]第2の形態は、nを2以上の任意の自然数とし、mを1以上の任意の自然数とするとき、n×m台のプロジェクターによって、投写面に、n×m個の投写画像を、第1方向にn個が配置され、前記第1方向に交差する第2方向にm個が配置されるように、前記第1方向または前記第2方向に隣り合う前記投写画像の投写領域の一部が重なる状態で配列させて、1つの複合投写画像を形成する投写システムの制御方法として提供される。この形態の制御方法は、複数の前記投写領域が重なり合う重畳領域に、前記n×m台のプロジェクターのうちの前記重畳領域に前記投写画像を投写する少なくとも1台のプロジェクターによって、複数の前記投写領域のそれぞれに共通する基準点の位置を示す基準画像を投写させる工程と;ユーザーから前記基準画像を移動させる操作を受け付ける工程と;前記n×m台のプロジェクターのうち、前記基準画像が表示されている前記重畳領域に前記投写画像を投写する複数のプロジェクターのそれぞれに、前記ユーザーの操作によって指定された前記投写面上の位置に前記基準点の位置が移動するように、前記投写領域の座標系を変換する幾何学補正を実行させて、前記投写画像を投写させる工程と;を備える。
この形態の制御方法によれば、重畳領域に表示される基準画像の位置を調整するユーザーの操作によって、隣り合う投写画像のそれぞれの歪みを一度に調整することができる。よって、複合投写画像を構成する投写画像の歪みに起因する画質の低下を簡易に抑制することができる。
[9]第3の形態は、nを2以上の任意の自然数とし、mを1以上の任意の自然数とするとき、n×m−1台のスレーブプロジェクターと協働して、n×m個の投写画像を、投写面に、第1方向にn個が配置され、前記第1方向に交差する第2方向にm個が配置されるように、前記第1方向または前記第2方向に隣り合う前記投写画像の投写領域の一部が重なる状態で配列させて、1つの複合投写画像を形成するプロジェクターとして提供される。この形態のプロジェクターは、前記n×m個の投写画像のうちの1つを投写する投写部と;前記n×m−1台のスレーブプロジェクターと通信する通信部と、ユーザーの操作を受け付ける操作部と;前記操作部を通じて前記ユーザーの操作を受け付け、前記n×m−1台のスレーブプロジェクターの投写と前記投写部とを制御する制御部と;を備える。前記制御部は、(i)複数の前記投写領域が重なり合う重畳領域に、前記プロジェクターと前記n×m−1台のスレーブプロジェクターとを含むn×m台のプロジェクターのうちの前記重畳領域に前記投写画像を投写する少なくとも1台のプロジェクターに、複数の前記投写領域のそれぞれに共通する基準点の位置を示す基準画像を投写させ;(ii)前記操作部を介した前記ユーザーによる前記基準画像を移動させる操作を受け付け;(iii)前記n×m台のプロジェクターのうち、移動させる前記基準画像が表示されている前記重畳領域に前記投写画像を投写する複数のプロジェクターのそれぞれに、前記操作により前記ユーザーが指定した前記投写面上の位置に前記基準点の位置が移動するように、前記投写領域の座標系を変換させる幾何学補正を実行させて、前記投写画像を投写させる。
この形態のプロジェクターによれば、重畳領域に表示される基準画像の位置を調整するユーザーの操作によって、隣り合う投写画像のそれぞれの歪みを一度に調整する構成を、スレーブプロジェクターとの協働によって簡易に実現することができる。よって、複合投写画像を構成する投写画像の歪みに起因する画質の低下を簡易に抑制することができる。
上述した各形態の有する複数の構成要素はすべてが必須のものではなく、上述の課題の一部又は全部を解決するため、あるいは、本明細書に記載された効果の一部又は全部を達成するために、適宜、前記複数の構成要素の一部について、その変更、削除、新たな他の構成要素との差し替え、限定内容の一部削除を行うことが可能である。また、上述の課題の一部又は全部を解決するため、あるいは、本明細書に記載された効果の一部又は全部を達成するために、上述した各形態に含まれる技術的特徴の一部又は全部を、他のいずれかの形態に含まれる技術的特徴の一部又は全部と組み合わせて、本開示の技術を実現するための独立した一形態とすることも可能である。
本開示における技術は、投写システムや、投写システムの制御方法、プロジェクター以外の種々の形態で実現することも可能である。例えば、複合投写画像を構成する投写画像の補正方法、プロジェクターの制御方法、マスタープロジェクターの制御方法、スレーブプロジェクターの制御方法として提供される。また、そうした制御方法や補正方法を実現するためのコンピュータープログラム、そのコンピュータープログラムを記録した一時的でない記録媒体等の形態で実現することもできる。
第1実施形態の投写システムの構成を模式的に示す概略図。 投写システムの構成を示す機能ブロック図。 複合投写画像補正処理のフローを示す説明図。 座標系取得処理のフローを示す説明図。 測定パターンの一例を示す概略図。 第1撮影画像の一例を示す概略図。 第2撮影画像の一例を示す概略図。 連結後の投写領域の状態の一例を示す模式図。 幾何学補正が実行された後の投写領域の配列状態の一例を示す模式図。 第2実施形態の投写システムの構成を模式的に示す概略図。
1.第1実施形態:
図1は、第1実施形態における投写システム10Aの構成を模式的に示す概略図である。投写システム10Aは、マルチプロジェクション方式を採用しており、投写面SCにおいて、分割された複数の投写画像PIを組み合わせて、一つの大きな全体画像である複合投写画像CIを形成する。第1実施形態では、投写面SCは、専用の投写スクリーンにおけるスクリーン面である。投写面SCは、スクリーン面に限定されることはなく、例えば、建造物の壁面の一部であってもよい。
ここで、nを2以上の任意の自然数とし、mを1以上の任意の自然数とする。投写システム10Aは、n×m台のプロジェクター11を備えている。複合投写画像CIは、n×m台のプロジェクター11のそれぞれからひとつずつ投写されるn×m個の投写画像PIによって形成される。図1では、便宜上、n=3、m=2のときの投写システム10Aの構成が例示されている。本実施形態では、他の参照図においても、投写システム10Aが6台のプロジェクター11を備える構成例を図示してある。なお、投写システム10Aが備えるプロジェクター11の数は6台に限定されない。
複合投写画像CIでは、n×m個の投写画像PIは、第1方向D1にn個が配置され、第1方向D1に交差する第2方向D2にm個が配置されるように配列される。第1実施形態では、第1方向D1は水平方向に平行な方向であり、第2方向D2は第1方向D1に直交する垂直方向であり、n×m個の投写画像PIは、投写面SCにおいてマトリックス状に配列される。図1の例では、6個の投写画像PIが、横3列×縦2列に配列されている。なお、投写画像PIの配列構成は、図1における横3列×縦2列の配列構成には限定されない。例えば、第1方向D1と第2方向D2とは入れ替えられてもよく、第2方向D2を水平方向とし、第1方向D1を垂直方向としてもよい。
各プロジェクター11が投写画像PIを投写する投写領域PAは、投写面SCにおいて、第1方向D1または第2方向D2に隣り合うもの同士の一部が互いに重なる状態で配列されている。投写領域PAとは、プロジェクター11が投写面SCに画素を投写可能な領域を意味する。以下、複数の投写領域PAが重なっている領域を「重畳領域OL」と呼ぶ。また、投写画像PIまたは投写領域PAが「隣り合う」と言うときは、特に断らない限り、第1方向D1または第2方向D2に隣り合っていることを意味するものとする。
第1実施形態では、投写システム10Aは、さらに、制御装置12を備える。制御装置12は、n×m台のプロジェクター11と、例えば、LANケーブルなどの通信ケーブル13によって接続されている。なお、各プロジェクター11と制御装置12とは、通信ケーブル13の代わりに、無線LANによって接続されてもよい。投写システム10Aのユーザーは、制御装置12を介して、各プロジェクター11の投写を制御することができる。
図2は、投写システム10Aの構成を示す概略的な機能ブロック図である。第1実施形態では、各プロジェクター11は、共通の構成を有している。上述したように、各プロジェクター11は、通信ケーブル13を介して、制御装置12に接続されている。プロジェクター11は、映像入力部21と、幾何補正部23と、投写部25と、プロジェクター制御部30と、撮影部41と、パターン記憶部42と、を備える。
映像入力部21は、プロジェクター11に接続された画像供給装置から供給される投写画像PIを表す映像データを、幾何補正部23に入力する。図2では、画像供給装置の図示は省略されている。第1実施形態では、映像入力部21は、A/Dコンバーターによって構成される。映像入力部21は、HDMIケーブルなどの映像ケーブル21cを通じて入力されるアナログの映像データを、デジタルデータに変換して幾何補正部23に入力する。なお、「HDMI」は登録商標である。
幾何補正部23は、外部から入力された映像データに対して、後述する補正実行部33によって入力された補正量で幾何学補正をおこない、幾何学補正後の映像データを投写部25に出力する。幾何学補正では、入力された補正量に応じて、映像データの座標系が変換される。ここで、「座標系を変換する」とは、データ上における画素の座標値に対する画素の表示位置の対応関係が変換されることを意味する。幾何学補正は、台形補正などの公知の方法によりおこなわれる。補正量は、そうした座標変換に用いられる関数に含まれるパラメーターの変化量であると解釈できる。第1実施形態では、幾何補正部23は、映像処理回路によって構成される。
なお、幾何補正部23は、映像ケーブル21cから入力される映像データと同様に、パターン記憶部42から測定パターンMPを表す画像データの入力を受け、測定パターンMPを表す投写画像PIの映像データとして、投写部25に入力する。これによって、投写部25によって、測定パターンMPの投写画像PIが投写領域PAに投写される。測定パターンMPについては後述する。
投写部25は、投写画像PIを表す画像光を投写面SCに向かって投写する。投写部25は、ライトバルブやLEDによって構成される照明光学系と、液晶パネルと、投写レンズと、を備える。図2では、投写部25が有するこれら各構成要素の図示は便宜上、省略されている。投写部25は、照明光学系が照写する照明光を、液晶パネルにおいて投写画像PIを表す画像光へと変調させ、当該画像光を、投写レンズによって拡大させて投写面SCへと投写する。液晶パネルは、幾何補正部23から入力される投写画像PIの映像データに基づいて、照明光を変調させる。
プロジェクター制御部30は、プロジェクター11の動作を制御する。プロジェクター制御部30は、1つ、または、複数のプロセッサーと、主記憶装置と、によって構成され、主記憶装置上に読み込んだプログラムや命令を実行することによって、種々の機能を発揮する。なお、プロジェクター制御部30は、各機能を実現するための複数の回路を組み合わせて構成されてもよい。
プロジェクター制御部30は、通信部31と、補正実行部33と、画像解析部35としての機能を発揮する。プロジェクター11は、機能部として、通信部31と、補正実行部33と、画像解析部35と、を備えていると解釈できる。通信部31は、通信ケーブル13を介して接続されている他のプロジェクター11および制御装置12との通信を制御する。
補正実行部33は、制御装置12の制御部55の制御下において、幾何補正部23を制御する。補正実行部33は、幾何補正部23が実行する幾何学補正の補正量を決定し、幾何補正部23に入力する。補正実行部33は、幾何補正部23を通じて、投写部25に、補正量を決定するために用いられる基準画像を、投写領域PAに投写させる処理を実行する。幾何学補正の補正量を決定するための処理や基準画像については後述する。
画像解析部35は、撮影部41から入力された撮影画像SIを解析する。画像解析部35は、測定パターンMPの投写画像PIが写る撮影画像SIの解析結果を用いて、投写面SC上におけるプロジェクター11の投写領域PAの座標系を取得するための種々の計算処理をおこなう。「座標系を取得する」とは、座標値と、座標値によって表される位置と、を対応付けることを意味する。測定パターンMPを用いて投写領域PAの座標系を取得する処理については後述する。
画像解析部35が求めた投写領域PAの座標系は、補正実行部33が幾何学補正の補正量を決定する際に用いられる。また、画像解析部35が求めた投写領域PAの座標系は、他のプロジェクター11が、幾何学補正の補正量を決定する際に用いることができるように、補正実行部33によって、通信部31を通じて、他のプロジェクター11に送信される。
撮影部41は、プロジェクター11の投写領域PAを撮影して、撮影画像SIを生成する。撮影部41は、例えば、CCDイメージセンサーを用いたカメラなどによって構成される。撮影部41は、プロジェクター11内において、投写部25に対して予め決められた位置に設けられている。撮影部41の撮影領域SAには、プロジェクター11の投写領域PAの全体が含まれることが望ましい。撮影部41が生成した撮影画像SIは、上述したように、画像解析部35に入力される。
パターン記憶部42は、測定パターンMPを表す画像データを不揮発的に記憶する。パターン記憶部42は、例えば、ハードディスクやROM、その他の不揮発性の半導体メモリによって構成される。測定パターンMPは、補正実行部33の制御下において、幾何補正部23に入力され、投写部25によって投写面SCに投写される。
制御装置12は、通信部51と、操作部53と、制御部55と、を備える。通信部51は、通信ケーブル13を介して接続された投写システム10Aを構成する各プロジェクター11との通信を制御する。操作部53は、ユーザーからの操作を受け付けるためのデバイスである。操作部53は、例えば、キーボードやマウス、リモートコントローラーなどによって構成される。ユーザーは操作部53を操作することによって、各プロジェクター11の動作を制御することができる。
制御部55は、例えば、1つまたは複数のプロセッサーと、主記憶装置と、を備えるコンピューターによって構成され、主記憶装置上に読み込んだプログラムや命令を実行することによって、種々の機能を発揮する。制御部55は、各機能を実現するための複数の回路を組み合わせて構成されてもよい。
制御部55は、各プロジェクター11におけるプロジェクター制御部30の上位の制御部として機能し、投写システム10Aの全体を制御する。制御部55は、各プロジェクター11の補正実行部33を制御して、複合投写画像CIを構成する各投写画像PIの歪みを補正する複合投写画像補正処理を実行する。
図3は、制御部55が実行する複合投写画像補正処理のフローを示す説明図である。複合投写画像補正処理は、ユーザーが、制御装置12の操作部53を通じて実行開始を指令したときに開始される。複合投写画像補正処理は、投写システム10Aによる投写を開始するときに、初期処理として実行されるものとしてもよい。
ステップS10では、制御部55は、各プロジェクター11の投写領域PAを連結する投写領域連結処理を実行する。投写領域連結処理は、各投写領域PAの位置関係を求めて、隣り合う投写領域PAの座標系を連結する幾何学補正を各投写領域PAの座標系に対して実行する処理である。投写領域連結処理によって、投写面SCにおける各投写領域PAの座標系が連結された単一の共通座標系が生成される。
ステップS10の投写領域連結処理は、過去に投写領域連結処理が実行された履歴があり、既に各投写領域PAが連結され、共通座標系が既知であるような場合には、その実行が省略されてもよい。また、例えば、投写面SC上に予め決められた共通座標系が構築されるように、投写面SCに対して予め決められた配置位置および配置姿勢で各プロジェクター11が設置されているような場合には、ステップS10は省略されてもよい。制御部55は、投写面SCにメッセージを表示して、投写領域連結処理の実行の可否をユーザーに問い合わせるものとしてもよい。
図4および図5A〜図5Cを参照して、ステップS10において実行される投写領域連結処理を説明する。図4は、投写領域連結処理のフローを示す説明図である。第1実施形態の投写領域連結処理では、各プロジェクター11に投写させた測定パターンMPを撮影した撮影画像SIを用いて、隣り合う投写領域PA同士を連結し、投写面SCにおける各投写領域PAに共通の単一の座標系を生成する。
ステップS110では、各プロジェクター11は、制御部55が指定した順番で、自身の投写領域PAに測定パターンMPを投写し、自身の撮影部41によって、投写面SCに投写された測定パターンMPを撮影する。このときの撮影によって生成される撮影画像SIを「第1撮影画像SIa」とも呼ぶ。
図5Aは、測定パターンMPの一例を示す概略図である。測定パターンMPには、予め決められた座標の位置を示す指標となる測定点pが分散して配置されている。図5Aの例では、測定点pを表す円形状のポイント画像が、一定の間隔で格子状に配列されている。測定パターンMPは、そうした測定点pが、投写領域PAにおける重畳領域OLにも投写されるように構成されている。図5Bは、第1撮影画像SIaの一例を示す概略図である。図5Bの第1撮影画像SIaは、図5Aの測定パターンMPを投写したプロジェクター11が、自身の撮影部41によって撮影した撮影画像SIである。第1撮影画像SIaには、投写領域PAの全体にわたって測定点pが配列されている状態が写っている。
ステップS110では、さらに、各プロジェクター11は、自身の投写領域PAに隣り合う投写領域PAに測定パターンMPが投写されるときにも、自身の撮影部41によって自身の投写領域PAを撮影する。このときの撮影によって生成される撮影画像SIを「第2撮影画像SIb」とも呼ぶ。図5Cは、第2撮影画像SIbの一例を示す概略図である。第2撮影画像SIbには、隣の投写領域PAに投写された測定パターンMPのうち、重畳領域OLに表示されている測定点pが写っている。図5Cの第2撮影画像SIbは、図5Bで第1撮影画像SIaを撮影したプロジェクター11が、自身では測定パターンMPを投写せず、その左隣のプロジェクター11が測定パターンMPを投写したときに、撮影部41によって撮影した撮影画像SIである。
ステップS110では、制御部55は、隣り合う投写領域PAに同時に測定パターンMPが投写されないように、各プロジェクター11が測定パターンMPを投写する順番を設定することが望ましい。また、ステップS110では、制御部55は、第1方向D1または第2方向D2に離間し、互いに隣り合っていない位置にある2以上の投写領域PAに、同時に測定パターンMPを投写するように制御してもよい。これによって、ステップS110の処理時間の短縮化が可能である。
ステップS120では、各プロジェクター11の画像解析部35は、第1撮影画像SIaを解析して、第1撮影画像SIaに写っている各測定点pの位置を抽出する。そして、抽出した各測定点pの画像データ上での座標に基づいて、現在の投写領域PAの座標系を取得し、投写領域PAの座標系における各測定点pの座標、つまり、投写面SCにおける測定点pの表示位置を表す座標を算出する。この算出結果は、各プロジェクター11の補正実行部33によって、制御部55に送信される。
ステップS130では、各プロジェクター11の画像解析部35は、第2撮影画像SIbを解析して、第2撮影画像SIbに写っている重畳領域OL内の各測定点pの位置を抽出する。この抽出結果は、各プロジェクター11の補正実行部33によって、制御部55に送信される。
ステップS140では、制御部55は、第1撮影画像SIaから得られた各投写領域PAの座標系における測定点pの座標と、第2撮影画像SIbから得られた重畳領域OLに写っている測定点pの位置の情報と、を対応付ける。これによって、制御部55は、隣り合う投写領域PA同士の位置関係を特定する。制御部55は、隣り合う投写領域PA同士の位置関係を示す情報を、対応する各プロジェクター11に送信する。「隣り合う投写領域PA同士の位置関係を示す情報」とは、隣り合う投写領域PA同士の重畳領域OL内における画素の表示位置の相対的な位置関係を示す情報である。このように、ステップS110〜S140では、n×m台のプロジェクター11のそれぞれの撮影部41が撮影した撮影画像SIに写る重畳領域OL内の測定点pを指標として、n×m台のプロジェクター11のそれぞれの投写領域PAの位置関係が求められる。
ステップS150では、各プロジェクター11の補正実行部33は、制御部55から送信された隣り合う投写領域PA同士の位置関係を示す情報に基づいて、各投写領域PAの座標系を変換するための幾何学補正の補正量を決定する。補正実行部33は、投写領域PAの画素の表示位置が、重畳領域OL内において、隣り合う投写領域PAの画素の表示位置と一致するように、幾何学補正の補正量を算出する。補正実行部33は、算出した補正量を、幾何補正部23に入力する。これによって、隣り合う投写領域PAの座標系が連結され、制御部55は、投写面SCにおける各投写領域PAの座標系を連結させた単一の共通座標系を得る。
図6には、投写領域連結処理によって連結された後の投写領域PAの一例が模式的に表されている。図6では、便宜上、各投写領域PAの重畳領域OLを、ハッチングを付してある。隣り合う投写領域PAの座標系が連結されただけの状態では、図6に例示されているように、それぞれの投写領域PAが歪んだ状態になっている可能性がある。こうした歪みは、プロジェクター11ごとに、投写するときの配置位置および配置姿勢が異なることに起因して生じる場合がある。また、プロジェクター11ごとに投写レンズの歪みの大きさが異なっていることによっても生じる場合がある。
図3のステップS20以降の処理は、こうした複合投写画像CIにおける投写領域PAごとの歪みを、ユーザーの操作によって調整するための処理である。
ステップS20は、制御部55が、各プロジェクター11の補正実行部33に、投写面SCへの基準画像RIの表示を開始させる工程である。基準画像RIは、隣り合う複数の投写領域PAのそれぞれに共通する基準点の位置を示す。基準画像RIは、隣り合う複数の投写領域PAに共通する予め決めされた座標の位置を示している。図6の例では、基準画像RIは、円形状のドットとして表示されている。基準画像RIの形状は、特に限定されない。
基準画像RIは、例えば、隣り合う2つの投写領域PAの重畳領域OLにおいて、当該隣り合う2つの投写領域PAが配列されている方向における中央の位置に表示されるものとしてもよい。つまり、重畳領域OLが、投写領域PAの一辺から当該一辺に交差する辺の長さの20%の位置まで占めるように構成されている場合には、基準画像RIは、投写領域PAの一辺から当該一辺に交差する辺の長さの10%の距離の位置に表示されるものとしてもよい。
全ての投写領域PAによって構成される複合投写画像CIが投写される全体の投写領域である全体投写領域AAの内周縁部と重畳領域OLの端部とが交わる領域である交差領域IAに表示される基準画像RIを「外周基準画像RIa」とも呼ぶ。つまり、外周基準画像RIaは、基準画像RIのうち重畳領域OLの端部に表示されるものを意味する。各交差領域IAには、少なくとも1つずつ外周基準画像RIaが表示されることが望ましい。第1実施形態では、各交差領域IAに1つずつ外周基準画像RIaが表示される。
第1実施形態では、外周基準画像RIaは、外周基準画像RIaが表示される重畳領域OLを投写領域PAに含む2台のプロジェクター11の両方によって投写されている。ただし、外周基準画像RIaは、当該2台のプロジェクター11のうちの少なくとも一方によって表示されるのみでもよい。
第1方向D1に隣り合う2つの投写領域PAと、それらに、それぞれ第2方向D2に隣り合う2つの投写領域PAと、を含む4つの投写領域PAが重なり合う中央領域CAに表示される基準画像RIを「中央基準画像RIb」とも呼ぶ。各中央領域CAには、少なくとも1つの中央基準画像RIbが表示されることが望ましい。第1実施形態では、各中央領域CAに1つずつ中央基準画像RIbが表示される。
第1実施形態では、1つの中央基準画像RIbは、中央基準画像RIbが表示される重畳領域OLを投写領域PAに含む4台のプロジェクター11によって投写されている。なお、中央基準画像RIbは、当該4台のプロジェクター11のうちの少なくとも1台のプロジェクター11によって表示されるのみでもよい。n=3、m=2である図6の例においては、紙面左の中央基準画像RIbは、紙面左端の列の2つの投写領域PAと、中央の列の2つの投写領域PAに投写する4台のプロジェクター11によって投写されている。一方、紙面右の中央基準画像RIbは、紙面右端の列の2つの投写領域PAと、中央の列の2つの投写領域PAに投写する4台のプロジェクター11によって投写されている。
第1実施形態では、ステップS20において、制御部55は、基準画像RIに加えて、角部基準画像RCを投写面SCに表示させる。角部基準画像RCは、複合投写画像CIが投写される全体投写領域AAの四隅にある4つの角部CCの位置を示す。角部基準画像RCは、当該四隅に投写領域PAを有する4台のプロジェクター11によって表示される。第1実施形態では、外周基準画像RIa、中央基準画像RIbを含む基準画像RIと、角部基準画像RCの数の合計は、(n+1)×(m+1)である。図6,図7の例では、n=3、m=2であるため、外周基準画像RIa、中央基準画像RIbを含む基準画像RIと、角部基準画像RCの数の合計は、12個である。
ステップS30は、制御部55が、操作部53を介して、ユーザーから、各基準画像RIa,RIbと、角部基準画像RCと、を移動させる操作を受け付ける工程である。ユーザーは、操作部53によって、移動操作の対象となる基準画像RIa,RIb,RCを選択する。そして、選択した基準画像RIa,RIb,RCの移動方向と、移動距離と、を指定する。あるいは、ユーザーは、選択した基準画像RIa,RIb,RCを移動させたい投写面SC上の位置を、ポインターによって直接、指定するものとしてもよい。なお、制御部55は、ユーザーの便宜のために、補正実行部33に、各基準画像RIa,RIb,RCの移動可能な範囲を表示させるものとしてもよい。
ステップS40は、制御部55が、ユーザーの操作によって指定された投写面SC上の位置に各基準画像RIa,RIb,RCが移動するように、対象となるプロジェクター11に幾何学補正を実行させる工程である。ユーザーが重畳領域OLの基準画像RIを移動させる操作をおこなった場合には、制御部55は、当該基準画像RIが表示されている重畳領域OLに投写画像PIを投写する複数のプロジェクター11のそれぞれに、投写画像PIの幾何学補正を実行させる。ユーザーが角部基準画像RCを移動させる操作をおこなった場合には、制御部55は、当該角部基準画像RCを投写するプロジェクター11に、投写画像PIの幾何学補正を実行させる。
ステップS40の幾何学補正では、ユーザーが指定した投写面SC上の位置に、各基準画像RIの表示位置が移動するように、移動対象となる基準画像RIが表示されている投写領域PAにおける座標系が変換される。幾何学補正を実行する対象であるプロジェクター11では、補正実行部33が、そうした座標変換をおこなうための補正量を算出し、幾何補正部23に入力する。
ステップS50の工程では、幾何学補正の実行対象であったプロジェクター11によって、幾何学補正後の投写画像PIの投写が開始される。ユーザーは、ユーザー自身の操作によって、複合投写画像CIの各投写領域PAにおける歪みが解消されたと判断したときに、操作部53を介して、制御装置12の制御部55に対して、複合投写画像補正処理の完了を指示することができる。ステップS60では、制御部55は、ユーザーからのその指示に従って、複合投写画像補正処理を完了させ、各プロジェクター11に、各基準画像RIa,RIb,RCの表示を終了させる。
図7は、各投写領域PAにおいて幾何学補正が実行された後の投写領域PAの配列状態の一例を示す模式図である。図7には、各投写領域PAにおいて幾何学補正が実行される前の投写領域PAおよび基準画像RIa,RIb,RCの位置の一例が破線で図示されている。
複合投写画像補正処理では、ユーザーが、各投写領域PAの歪みが小さくなるように、基準画像RIa,RIb,RCを移動させる操作をおこない、その操作に応じて、投写面SCにおける各投写領域PAの歪みが小さくなる方向に幾何学補正が実行される。そのため、各プロジェクター11の配置位置および配置姿勢の相違や投写レンズの歪みの相違によって、複合投写画像CIを構成する各投写画像PIに生じているような局所的な歪みを、ユーザーの直感的な操作によって、適宜、部分的に補正することができる。よって、複合投写画像CIを構成する各投写画像PIの歪みに起因する画質の低下を簡易に抑制することができる。
特に、投写システム10Aによれば、ユーザーが、隣り合う投写領域PAの重畳領域OLに表示される基準画像RIa,RIbを操作した場合には、当該隣り合う投写領域PAのつながりが維持されたまま、当該隣り合う投写領域PAの歪みが一度に補正される。よって、複数の投写画像の組み合わせによって構成された単一の画像の全体に歪み補正をおこなう構成とは異なり、歪み補正によって各投写画像のつなぎ目におけるずれや歪みが大きくなるような不具合が発生することが抑制される。
第1実施形態の投写システム10Aによれば、複合投写画像補正処理のステップS10において、各プロジェクター11の撮影部41によって撮影された撮影画像SIに写る重畳領域OL内の測定点pを指標として、各投写領域PAの位置関係が求められている。そして、その位置関係を用いて、複数の投写領域PAに共通する重畳領域OL内の位置に基準画像RIが表示されている。このように、投写システム10Aでは、重畳領域OL内の指標に基づいて各投写領域PAの位置関係を確定した上で基準画像RIの表示位置が特定され、基準画像RIの表示位置を基準として、各投写領域PAの歪みの調整がおこなわれる。そのため、各投写画像PIのつなぎ目において歪みやずれが生じてしまうことが、高い精度で抑制されており、複合投写画像CIの画質が、より一層、高められる。
特に、第1実施形態では、各プロジェクター11が重畳領域OL内に投写する測定パターンMP中の測定点pが、各投写領域PAの位置関係を特定するための指標として用いられている。この構成によれば、投写面SC上に、各投写領域PAの位置関係を求める指標となる目印を予め設けておく必要がなく、各投写領域PAの位置関係を簡易に求めることができる。
第1実施形態の投写システム10Aによれば、全体投写領域AAの内周縁部と重畳領域OLの端部とが交わる領域に、少なくとも1つずつ外周基準画像RIaが表示されている。これによって、ユーザーは、外周基準画像RIaの移動操作によって、全体投写領域AAの外周形状の歪みの調整を容易におこなうことができる。
第1実施形態の投写システム10Aによれば、さらに、複合投写画像CIの四隅のそれぞれに1つずつ角部基準画像RCが表示されている。そのため、ユーザーは、角部基準画像RCの移動操作によって、全体投写領域AAの4つの角部CCにおける歪みの調整を容易におこなうことができ、複合投写画像CIの外周形状における歪みを、より一層、低減することができる。
第1実施形態の投写システム10Aによれば、4つの投写領域PAが重なり合う中央領域CAに、中央基準画像RIbが1つずつ表示される。そして、ユーザーが、中央基準画像RIbの表示位置を移動させる操作をおこなうと、その中央基準画像RIbが表示されている中央領域CAを投写領域PAに含む4台のプロジェクター11のそれぞれにおいて、投写画像PIの幾何学補正が実行される。そのため、複合投写画像CIの内部にある4つの投写領域PAのつなぎ目における歪みを、1つの中央基準画像RIbの移動操作によって、4つの投写画像PIのつながりを維持したまま、一度に、簡易におこなうことができる。
第1実施形態の投写システム10Aでは、複合投写画像補正処理において、投写面SCに表示される外周基準画像RIaと中央基準画像RIbと角部基準画像RCの数の合計は、(n+1)×(m+1)である。第1実施形態の投写システム10Aによれば、各投写領域PAの四隅にそれぞれ、ユーザーが移動操作できる基準画像RIa,RIb,RCのうちのいずれかひとつが表示されている。よって、ユーザーは、基準画像RIa,RIb,RCの配列によって、各投写領域PAの歪みを視認することができる。また、各投写領域PAについて、隣り合う投写領域PAとのつながりを維持したまま、それぞれの歪みを精度良く簡易に調整することができる。
以上のように、第1実施形態の投写システム10A、および、その制御部55によって実現されている制御方法によれば、投写領域PAのそれぞれにおいて生じている歪みを、各投写領域PAのつながりを維持したまま簡易に補正することができる。その他に、第1実施形態の投写システム10Aおよびその制御方法によれば、第1実施形態中で説明した種々の作用効果を奏することができる。
2.第2実施形態:
図8は、第2実施形態における投写システム10Bの構成を模式的に示す概略図である。第2実施形態の投写システム10Bは、m×n台のプロジェクター11のうちの1台が、制御装置12の代わりとして機能するマスタープロジェクター11mによって構成されている点以外は、第1実施形態の投写システム10Aの構成とほぼ同じである。マスタープロジェクター11mは、第1実施形態の制御装置12が備えていたのと同等の機能を有する制御部55と操作部53とを有している点以外は、第1実施形態で説明したプロジェクター11の構成とほぼ同じ構成を有している。マスタープロジェクター11m以外のn×m−1台のプロジェクター11の構成は、第1実施形態で説明したプロジェクター11の構成とほぼ同じである。
マスタープロジェクター11mは、n×m−1台の他のプロジェクター11であるスレーブプロジェクター11sと協働して、n×m個の投写画像PIが配列されて構成される1つの複合投写画像CIを、投写面SCに形成する。マスタープロジェクター11mのプロジェクター制御部30は、制御部55の制御下において動作する。マスタープロジェクター11mにおいて、プロジェクター制御部30と制御部55とは、1または複数のプロセッサーによって実現される1つの制御部として構成されてもよい。
マスタープロジェクター11mの投写部25は、n×m個の投写画像PIのうちのひとつを投写する。マスタープロジェクター11mの通信部31は、通信ケーブル13を介したn×m−1台のスレーブプロジェクター11sとの通信を制御する。なお、通信部31は、通信ケーブル13の代わりに、無線LANを介して、スレーブプロジェクター11sと通信するものとしてもよい。マスタープロジェクター11mは、操作部53を介してユーザーの操作を受け付ける。
マスタープロジェクター11mの制御部55は、第1実施形態で説明したのと同様な複合投写画像補正処理を実行する。複合投写画像補正処理では、マスタープロジェクター11mと、n×m−1台のスレーブプロジェクター11sと、を含むn×m台のプロジェクター11によって基準画像RIa,RIb,RCが投写面SCに表示される。そして、ユーザーによる基準画像RIa,RIb,RCの表示位置を移動させる操作に応じた幾何学補正が実行される。
以上のように、第2実施形態の投写システム10Bのマスタープロジェクター11m、および、その制御部55によって実現される制御方法によれば、第1実施形態で説明したのと同様に、各投写領域PAの歪みを簡易に補正することができる。その他に、第2実施形態のマスタープロジェクター11mおよびその制御方法によれば、第2実施形態中で説明した種々の作用効果に加えて、第1実施形態中で説明した種々の作用効果を奏することができる。
3.他の実施形態:
上記の各実施形態で説明した種々の構成は、例えば、以下に説明する形態によっても実現することが可能である。以下に説明する他の実施形態の構成はいずれも、上記の各実施形態と同様に、本開示における技術を実施するための実施形態の一例として位置づけられる。
3−1.他の実施形態1:
基準画像RIが表示される位置は、上記の各実施形態で説明した位置に限定されることはない。例えば、基準画像RIには、重畳領域OL内において、各投写領域PAの第1方向D1または第2方向D2における中央の位置に表示されるものが含まれてもよい。基準画像RIは、中央基準画像RIbが表示されることなく、外周基準画像RIaのみが表示される構成が採用されてもよい。逆に、中央基準画像RIbのみが表示される構成が採用されてもよい。上記の各実施形態において、角部基準画像RCが表示されることなく、重畳領域OL内の基準画像RIのみが表示される構成が採用されてもよい。また、例えば、複合投写画像CIを構成する投写領域PAのうちの一部の投写領域PAについてのみ基準画像RI,RCが表示される構成が採用されてもよい。基準画像RI,RCは、円形状のポイント画像に限定されることはない。基準画像RI,RCは、幾何学補正の基準となる座標位置を基準点として示すことができる画像であればよい。
3−2.他の実施形態2:
複合投写画像補正処理のステップS10で実行される投写領域連結処理では、投写領域PA同士の位置関係を求めるために、各プロジェクター11は、測定パターンMPを投写することなく、撮影画像SIに写る投写面SC上に予め設けられている図形や特徴点を測定点として検出してもよい。また、投写システム10A,10Bの一部のプロジェクター11のみが撮影部41を有していてもよい。例えば、隣り合う投写領域PAを有する2台のプロジェクター11のうちの一方のみが撮影部41を有し、他方のプロジェクター11の投写領域PAに対する自身の投写領域PAの位置を検出してもよい。また、制御装置12やマスタープロジェクター11mが、複合投写画像CIの投写領域全体を撮像できる撮影部を有していてもよい。
3−3.他の実施形態3:
上記実施形態において、ソフトウェアによって実現された機能及び処理の一部又は全部は、ハードウェアによって実現されてもよい。また、ハードウェアによって実現された機能及び処理の一部又は全部は、ソフトウェアによって実現されてもよい。ハードウェアとしては、例えば、集積回路、ディスクリート回路、または、それらの回路を組み合わせた回路モジュールなど、各種回路を用いることができる。上記の各実施形態において、制御部55が、そうした回路によって構成されてもよい。
本発明は、上述の実施形態や実施例、変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、実施例、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須ではないと説明されているものに限らず、その技術的特徴が本明細書中に必須であると説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
10A…投写システム、10B…投写システム、11…プロジェクター、11m…マスタープロジェクター、11s…スレーブプロジェクター、12…制御装置、13…通信ケーブル、21…映像入力部、21c…映像ケーブル、23…幾何補正部、25…投写部、30…プロジェクター制御部、31…通信部、33…補正実行部、35…画像解析部、41…撮影部、42…パターン記憶部、51…通信部、53…操作部、55…制御部、AA…全体投写領域、CA…中央領域、CC…角部、CI…複合投写画像、D1…第1方向、D2…第2方向、IA…交差領域、MP…測定パターン、OL…重畳領域、PA…投写領域、PI…投写画像、RC…角部基準画像、RI…基準画像、RIa…外周基準画像、RIb…中央基準画像、SA…撮影領域、SC…投写面、SI…撮影画像、SIa…第1撮影画像、SIb…第2撮影画像、p…測定点

Claims (9)

  1. nを2以上の任意の自然数とし、mを1以上の任意の自然数とするとき、n×m個の投写画像を、第1方向にn個が配置され、前記第1方向に交差する第2方向にm個が配置されるように、前記第1方向または前記第2方向に隣り合う前記投写画像の投写領域の一部が重なる状態で配列させて、1つの複合投写画像を投写面に形成する投写システムであって、
    それぞれが前記投写面に前記投写画像を投写するn×m台のプロジェクターと、
    ユーザーの操作を受け付ける操作部と、
    前記n×m台のプロジェクターのそれぞれの投写を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    (i)複数の前記投写領域が重なり合う重畳領域に、前記n×m台のプロジェクターのうちの前記重畳領域に前記投写画像を投写する少なくとも1台のプロジェクターに、複数の前記投写領域のそれぞれに共通する基準点の位置を示す基準画像を投写させ、
    (ii)前記操作部を介した前記ユーザーによる前記基準画像を移動させる操作を受け付け、
    (iii)前記n×m台のプロジェクターのうち、前記基準画像が表示されている前記重畳領域に前記投写画像を投写する複数のプロジェクターのそれぞれに、前記操作により前記ユーザーが指定した前記投写面上の位置に前記基準点の位置が移動するように前記投写領域の座標系を変換する幾何学補正を実行させて、前記投写画像を投写させる、投写システム。
  2. 請求項1記載の投写システムであって、
    前記n×m台のプロジェクターのそれぞれは、それぞれの前記投写領域を撮影する撮影部を有し、
    前記制御部は、前記n×m台のプロジェクターのそれぞれの前記撮影部が撮影した撮影画像に写る前記重畳領域内の測定点を指標として、前記n×m台のプロジェクターのそれぞれの前記投写領域の位置関係を求め、前記位置関係を用いて、前記重畳領域において重なり合う複数の前記投写領域の共通する位置に、前記基準画像を表示する、投写システム。
  3. 請求項1または請求項2記載の投写システムであって、
    前記制御部は、前記複合投写画像が形成される領域の内周縁部と前記重畳領域の端部とが交わる領域に、少なくとも1つずつ前記基準画像を表示させる、投写システム。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の投写システムであって、
    前記制御部は、
    (i)前記複合投写画像が投写される領域が有する4つの角部の位置を示す角部基準画像を表示させ、
    (ii)前記操作部を介した前記ユーザーによる前記角部基準画像を移動させる操作を受け付け、
    (iii)前記n×m台のプロジェクターのうち、前記ユーザーによる移動の操作がされた前記角部基準画像を投写するプロジェクターに、前記ユーザーが前記操作部によって指定した前記投写面上の位置に前記角部基準画像が示していた前記角部の位置が移動するように前記投写領域の座標を変換する幾何学補正を実行させて、前記投写画像を投写させる、投写システム。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の投写システムであって、
    mが2以上の自然数であるとき、
    前記制御部は、
    (i)前記第1方向に隣り合う2つの前記投写領域と、前記第2方向に隣り合う2つの前記投写領域を含む4つの前記投写領域が重なり合う中央領域に、前記n×m台のプロジェクターのうち、前記投写領域に前記中央領域を含む4台のプロジェクターのうちの少なくとも1台によって、前記基準画像である中央基準画像を表示させ、
    (ii)前記4台のプロジェクターのそれぞれに、前記ユーザーが前記操作部によって指定した前記投写面上の位置に前記中央基準画像が示す前記基準点の位置が移動するように座標変換する幾何学補正を実行させて、前記投写画像を投写させる、投写システム。
  6. 請求項3に従属する請求項4に従属する請求項5に記載の投写システムであって、
    前記中央基準画像を含む前記基準画像と前記角部基準画像の数の合計は、(n+1)×(m+1)である、投写システム。
  7. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の投写システムであって、
    前記n×m台のプロジェクターは、前記投写面に第1投写画像を投写する第1プロジェクターと、前記投写面に第2投写画像を、前記第1方向に隣り合うように、前記第1投写画像の第1投写領域および前記第2投写画像の第2投写領域の一部が重なる状態で配列させて投写する第2プロジェクターと、を含み、
    前記制御部は、前記第1プロジェクターおよび第2プロジェクターのそれぞれの投写を制御し、
    (i)前記第1投写領域および第2投写領域が重なり合う重畳領域に、前記第1プロジェクターに、前記第1投写領域および第2投写領域に共通する基準点の位置を示す基準画像を投写させ、
    (ii)前記操作部を介した前記ユーザーによる前記基準画像を移動させる操作を受け付け、
    (iii)前記基準画像が表示されている前記重畳領域に前記第1投写画像および第2投写画像をそれぞれ投写する前記第1プロジェクターおよび第2プロジェクターに、前記操作により前記ユーザーが指定した前記投写面上の位置に前記基準点の位置が移動するように前記第1投写領域および第2投写領域の座標系を変換する幾何学補正を実行させて、前記第1投写画像および第2投写画像を投写させる、投写システム。
  8. nを2以上の任意の自然数とし、mを1以上の任意の自然数とするとき、n×m台のプロジェクターによって、投写面に、n×m個の投写画像を、第1方向にn個が配置され、前記第1方向に交差する第2方向にm個が配置されるように、前記第1方向または前記第2方向に隣り合う前記投写画像の投写領域の一部が重なる状態で配列させて、1つの複合投写画像を形成する投写システムの制御方法であって、
    複数の前記投写領域が重なり合う重畳領域に、前記n×m台のプロジェクターのうちの前記重畳領域に前記投写画像を投写する少なくとも1台のプロジェクターによって、複数の前記投写領域のそれぞれに共通する基準点の位置を示す基準画像を投写させる工程と、
    ユーザーから前記基準画像を移動させる操作を受け付ける工程と、
    前記n×m台のプロジェクターのうち、前記基準画像が表示されている前記重畳領域に前記投写画像を投写する複数のプロジェクターのそれぞれに、前記ユーザーの操作によって指定された前記投写面上の位置に前記基準点の位置が移動するように、前記投写領域の座標系を変換する幾何学補正を実行させて、前記投写画像を投写させる工程と、
    を備える、投写システムの制御方法。
  9. nを2以上の任意の自然数とし、mを1以上の任意の自然数とするとき、n×m−1台のスレーブプロジェクターと協働して、n×m個の投写画像を、投写面に、第1方向にn個が配置され、前記第1方向に交差する第2方向にm個が配置されるように、前記第1方向または前記第2方向に隣り合う前記投写画像の投写領域の一部が重なる状態で配列させて、1つの複合投写画像を形成するプロジェクターであって、
    前記n×m個の投写画像のうちの1つを投写する投写部と、
    前記n×m−1台のスレーブプロジェクターと通信する通信部と、
    ユーザーの操作を受け付ける操作部と、
    前記操作部を通じて前記ユーザーの操作を受け付け、前記n×m−1台のスレーブプロジェクターの投写と前記投写部とを制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    (i)複数の前記投写領域が重なり合う重畳領域に、前記プロジェクターと前記n×m−1台のスレーブプロジェクターとを含むn×m台のプロジェクターのうちの前記重畳領域に前記投写画像を投写する少なくとも1台のプロジェクターに、複数の前記投写領域のそれぞれに共通する基準点の位置を示す基準画像を投写させ、
    (ii)前記操作部を介した前記ユーザーによる前記基準画像を移動させる操作を受け付け、
    (iii)前記n×m台のプロジェクターのうち、移動させる前記基準画像が表示されている前記重畳領域に前記投写画像を投写する複数のプロジェクターのそれぞれに、前記操作により前記ユーザーが指定した前記投写面上の位置に前記基準点の位置が移動するように、前記投写領域の座標系を変換させる幾何学補正を実行させて、前記投写画像を投写させる、プロジェクター。
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