JP2019207392A - 制御装置、制御方法、投影システム、プログラム、記憶媒体 - Google Patents

制御装置、制御方法、投影システム、プログラム、記憶媒体 Download PDF

Info

Publication number
JP2019207392A
JP2019207392A JP2019033294A JP2019033294A JP2019207392A JP 2019207392 A JP2019207392 A JP 2019207392A JP 2019033294 A JP2019033294 A JP 2019033294A JP 2019033294 A JP2019033294 A JP 2019033294A JP 2019207392 A JP2019207392 A JP 2019207392A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
projection
control
control group
setting
projector
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019033294A
Other languages
English (en)
Inventor
賢 黒田
Masaru Kuroda
賢 黒田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to US16/405,597 priority Critical patent/US10754237B2/en
Publication of JP2019207392A publication Critical patent/JP2019207392A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Transforming Electric Information Into Light Information (AREA)
  • Controls And Circuits For Display Device (AREA)
  • Projection Apparatus (AREA)

Abstract

【課題】 複数の投影装置の投影位置をユーザが簡便に調整することを可能とする投影制御装置を提供することを目的とする。【解決手段】 本発明の投影制御装置200は、2以上のプロジェクタ100を含む制御グループを設定する設定部2013と、制御グループに含まれる2以上のプロジェクタ100の投影領域を投影面において移動する方向を含む指示を受け付ける操作部206と、当該指示に応じて、制御グループに含まれる2以上のプロジェクタ100の投影領域を、当該指示に対応する方向に移動するように、2以上のプロジェクタ100を制御する領域制御部2010と、を備えることを特徴とする。【選択図】 図10

Description

本発明は、複数の投影装置の投影位置を制御する制御装置、その制御方法、投影装置と制御装置を含む投影システム、投影制御を実現するためのプログラム、および、そのプログラムを記憶する記憶媒体に関する。
複数のプロジェクタ(投影装置)が投影する投影画像を投影面上で組み合わせて画像を表示させる投影方法がある。このような投影方法で画像を投影する場合に、予め各投影装置の投影位置を調整する必要がある。
特許文献1にはネットワークに接続した複数のプロジェクタを用いてタイリング投写を行う表示システムが開示されている。この表示システムでは、ネットワークに接続した選択可能な複数のプロジェクタそれぞれのグループ情報と識別情報とを関連付けた画像を表示する。これにより、ユーザはあらかじめタイリング投写に使用することを想定してグループ情報を設定したプロジェクタを、ネットワークに接続した他のプロジェクタと識別することが容易となる。
複数の投影装置で画像を投影する方法のうち、各投影装置の投影画像を重ねて表示するスタック投影では、複数の投影装置の投影位置が重なるように、各投影装置の投影位置を予め調整する必要がある。各投影装置の投影位置を調整するために、各投影装置の投影画像を撮影して、自動的に投影位置を調整するための制御アプリケーションがある。このような自動制御アプリケーションで投影位置を制御した場合、調整中もしくは調整後の外的な要因により投影位置に微小なずれが発生することがあった。
特開2017‐26832号公報
従来の制御アプリケーションでは、自動制御アプリケーションで投影位置を制御したあとに、投影位置の調整を個別に手動で実施することがある。この場合、すでに投影位置が調整された投影装置を一つ一つ選択して操作することは煩雑である。また、すでに調整が不要な投影装置の組み合わせに対して投影位置を動かすことにより、さらに投影位置のずれが拡大する恐れがある。
上述の課題に鑑みて、本発明の制御装置は、複数の投影装置の投影位置をユーザが簡便に調整することを可能とする制御装置を提供することを目的とする。
本発明の制御装置の一の形態は、投影面に画像を投影する複数の投影装置を制御するための制御装置であって、2以上の投影装置を含む制御グループを設定する設定手段と、前記制御グループに含まれる前記2以上の投影装置の投影領域を前記投影面において移動する方向を含む指示を受け付ける受け付け手段と、前記指示に応じて、前記制御グループに含まれる前記2以上の投影装置の投影領域を、前記指示に対応する方向に移動するように、前記2以上の投影装置を制御する制御手段と、ことを特徴とする。
本発明の制御装置によれば、複数の投影装置のうち投影位置が所定の関係を満たす投影装置をグルーピングすることにより、調整作業による投影位置のずれの拡大を抑制し、複数の投影装置の投影位置をユーザが簡便に調整することを可能とする。
投影システム構成の一例を示す図である。 プロジェクタ及び投影制御装置の機能ブロックを示すブロック図である。 投影領域調整フローを示すフローチャートである。 表示部に表示されるGUIを示す第1の模式図である。 表示部に表示されるGUIを示す第2の模式図である。 表示部に表示されるGUIを示す第3の模式図である。 表示部に表示されるGUIを示す第4の模式図である。 自動位置合わせ処理を示すフローチャートである。 撮像画像の座標とプロジェクタのパネル座標とを示す模式図である。 制御グループ設定処理を実行するCPUの機能ブロックを示す模式図である。 位置合わせ処理後の投影位置補正処理を示すフローチャートである。 撮像画像間の投影領域の重なりを示す模式図である。 表示部に表示されるGUIを示す第5の模式図である。 表示部に表示されるGUIを示す第6の模式図である。 表示部に表示されるGUIを示す第7の模式図である。 各対象プロジェクタの投影領域の中心間の距離を示す模式図である。 各対象プロジェクタ間の重畳度合(グループ指数)と、投影領域の中心座標間の距離とを示す表である。 キーストーン補正における射影変換を示す模式図である。 表示部に表示されるGUIを示す第8の模式図である。 制御グループに属する対象プロジェクタの投影領域の移動制御のフローを示すフローチャートである。 カメラ座標平面における投影領域と各プロジェクタのパネル座標平面における投影領域と示す模式図である。 カメラ座標平面およびパネル座標平面における移動制御処理前後の投影領域を示す模式図である。 表示部に表示されるGUIを示す第9の模式図である。
以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明するが、この発明は以下の実施の形態に限定されない。また、この発明の実施の形態は発明の好ましい形態を示すものであり、発明の範囲を限定するものではない。
図1は、本実施例の投影システム構成の一例を示す図である。投影システムはプロジェクタ100a、100b、100c、および100dと、投影制御装置200と、映像分配器300と、撮像装置400とを備える。投影システムは、プロジェクタ100a、100b、100c、および100dから投影された投影画像を組み合わせて1つの画像を投影するマルチ投影システムである。
プロジェクタ100aは、投影面500に投影画像Aを投影する投影装置である。プロジェクタ100bは、投影面500に投影画像Bを投影する投影装置である。プロジェクタ100cは、投影面500に投影画像Cを投影する投影装置である。プロジェクタ100dは、投影面500に投影画像Dを投影する投影装置である。以降、各プロジェクタに対して個別に言及する場合は、それぞれプロジェクタ100a、プロジェクタ100b、プロジェクタ100c、およびプロジェクタ100dの符号を付して示す。また、各プロジェクタで共通の構成や処理について言及する場合は、プロジェクタ100として示す。
各プロジェクタ100a〜100dは、投影画像A〜Dを投影面500上で重ねて投影するスタック投影を行うためにあらかじめ設置されているとする。ただし、ユーザの目視での投影領域の位置の確認とユーザの手動による設置位置の調整とによって、各プロジェクタの投影領域の位置を画素単位で合わせることは困難である。本実施例では、各プロジェクタの投影領域を画素単位で合わせるための投影領域の位置制御は、投影制御装置200による位置合わせ処理で実行する。
投影制御装置200は、各プロジェクタ100a〜100dとネットワークを介して接続して、各プロジェクタ100a〜100dを制御する制御用コンピュータであるとする。投影制御装置200は、表示部と操作部とを備えるノート型のパーソナルコンピュータ(PC)であるとする。投影システムに含まれるプロジェクタは投影制御装置200と相互に通信可能に接続される。本実施例では、TCP/IPを通信プロトコルとして用いるローカルエリアネットワーク(LAN)でプロジェクタ100および投影制御装置200の間の通信が行われるものとする。
なお、投影制御装置200は、スマートフォンやタブレットなど、その他の情報処理装置を用いても良い。プロジェクタ100と投影制御装置200との通信は、有線通信であっても無線通信であってもよく、また、通信プロトコルにも特に制限はない。また、投影制御装置200は、予め定められたコマンドをプロジェクタ100a〜100dに送信することにより、プロジェクタ100a〜100dの動作を制御することができる。プロジェクタ100a〜100dは投影制御装置200から受信したコマンドに応じた動作を行い、動作の結果を投影制御装置200に送信する。
映像分配器300は、投影制御装置200から受信した映像信号を複製し、プロジェクタ100a〜100dにそれぞれ供給する。
撮像装置400は、各プロジェクタ100a〜100dが投影した投影画像A〜Dを含む投影面500の領域を撮像して撮像画像を投影制御装置200に出力するカメラである。撮像装置400は例えばデジタルカメラ、ウェブカメラ、ネットワークカメラである。あるいは、撮像装置400は、投影制御装置200に内蔵されていてもよい。撮像装置400が投影制御装置200と別の装置(投影制御装置200の外部の撮像装置)である場合、撮像装置400は、直接あるいはネットワークを介して、投影制御装置200と通信可能に接続される。投影制御装置200は、撮像装置400に予め定められたコマンドを送信することにより、撮像装置400の動作を制御することができる。例えば、撮像装置400は投影制御装置200からの要求に応じて投影面500の撮像を行い、得られた画像データ(撮像画像)を投影制御装置200に送信することができる。
図2は、投影システムに含まれるプロジェクタ100及び投影制御装置200の機能ブロックを示すブロック図である。プロジェクタ100は、CPU101、RAM102、ROM103、投影部104、投影制御部105、VRAM106、操作部107、ネットワークIF108、画像処理部109、映像入力部110を有する。これらの機能ブロックは内部バス111によって通信可能に接続されている。
CPU(Central Processing Unit)101はプロジェクタ100の各機能ブロックの制御を行う制御プロセッサである。CPU101は、ROM103に記憶されているプログラムをRAM102に読み込んで実行することにより、プロジェクタ100の動作を実現するプログラマブルプロセッサであるとする。
RAM102は、CPU101がプログラムを実行する際のワークメモリとして用いられる記憶媒体である。RAM102には、プログラムやプログラムの実行に用いる変数などが記憶される。また、RAM102は、他の用途(例えばデータバッファとして)に用いられても良い。
ROM103はCPU101が実行するプログラム、メニュー画面などの表示に用いるためのGUIデータなど各種の設定値などが記憶される記憶媒体である。ROM103は書き換え可能であっても良い。
投影部104は、光源、投影光学系などを有し、投影制御部105から供給される投影用画像に基づいて光学像を投影する。本実施形態では液晶パネルを光学変調素子として用い、光源からの光の反射率もしくは透過率を投影用画像に従って制御することにより、投影用画像に基づく光学像を生成し、投影光学系によって投影面に投影する。
投影制御部105は、画像処理部109から供給される投影用画像のデータを投影部104に供給する。
VRAM106は、外部(例えばPCやメディアプレーヤー)から受信した投影用画像のデータを格納するビデオメモリである。
操作部107は、キーボタン、スイッチ、タッチパネルなどの入力デバイスを有し、ユーザからプロジェクタ100への指示を受け付ける。CPU101は操作部107の操作を監視しており、操作部107の操作を検出すると、検出した操作に応じた処理を実行する。なお、プロジェクタ100がリモートコントローラを有する場合、操作部107はリモートコントローラから受信した操作信号をCPU101に通知する。
ネットワークIF108はプロジェクタ100を通信ネットワークに接続するインタフェースであり、サポートする通信ネットワークの規格に準拠した構成を有する。本実施形態においてプロジェクタ100は、ネットワークIF108を通じて、投影制御装置200と共通のローカルネットワークに接続される。したがって、プロジェクタ100と投影制御装置200との通信はネットワークIF108を通じて実行される。
画像処理部109は、映像入力部110に供給され、VRAM106に格納された映像信号に対して様々な画像処理を必要に応じて適用し、投影制御部105に供給する。画像処理部109は例えば画像処理用のマイクロプロセッサであってよい。あるいは、画像処理部109に相当する機能を、CPU101がROM103に記憶されたプログラムを実行することによって実現してもよい。
画像処理部109が適用可能な画像処理には、フレーム間引き処理、フレーム補間処理、解像度変換処理、メニュー画面などのOSDを重複させる処理、キーストーン補正処理、エッジブレンディング処理などが含まれるが、これらに限定されない。
映像入力部110は、外部装置(本実施形態では投影制御装置200)が出力する映像信号を直接または間接的に受信するインタフェースであり、サポートする映像信号に応じた構成を有する。映像入力部110は例えば、コンポジット端子、S映像端子、D端子、コンポーネント端子、アナログRGB端子、DVI−I端子、DVI−D端子、HDMI(登録商標)端子の1つ以上を含む。映像入力部110はまた、アナログ映像信号を受信した場合、デジタル映像信号に変換してVRAM106に格納する。
次に、投影制御装置200の機能構成について説明する。投影制御装置200は外部ディスプレイが接続可能な汎用コンピュータであってよく、したがって汎用コンピュータに準じた機能構成を有する。投影制御装置200は、CPU201、RAM202、ROM203、操作部204、表示部205、ネットワークIF206、映像出力部207、通信部208を有する。また、これの機能ブロックは内部バス209によって通信可能に接続されている。
CPU201は、プログラマブルプロセッサの一例であり、例えばROM203に記憶されているプログラム(OSやアプリケーションプログラム)をRAM202に読み込んで実行することにより、投影制御装置200の動作を実現する。
RAM202は、CPU201がプログラムを実行する際のワークメモリとして用いられる。RAM202には、プログラムやプログラムの実行に用いる変数などが記憶される。また、RAM202は、他の用途(例えばデータバッファとして)に用いられてもよい。
ROM203は書き換え可能であってよい。ROM203は、CPU201が実行するプログラム、メニュー画面などの表示に用いるためのGUIデータ、各種の設定値などが記憶される。なお、投影制御装置200はROM203よりも大容量の記憶装置(HDDやSSD)を有してもよく、この場合OSやアプリケーションプログラムといった容量の大きいプログラムは記憶装置に記憶してもよい。
操作部204は、キーボード、ポインティングデバイス(マウスなど)、タッチパネル、スイッチなどの入力デバイスを有し、ユーザから投影制御装置200への指示を受け付ける。なお、キーボードはソフトウェアキーボードであってもよい。CPU201は操作部204の操作を監視しており、操作部204の操作を検出すると、検出した操作に応じた処理を実行する。
表示部205は例えば液晶パネルや有機ELパネルである。表示部205は、OSやアプリケーションプログラムが提供する画面の表示を行う。なお、表示部205は外部装置であってもよい。また、表示部205はタッチディスプレイであってもよい。
ネットワークIF206は投影制御装置200を通信ネットワークに接続するインタフェースであり、サポートする通信ネットワークの規格に準拠した構成を有する。本実施形態において投影制御装置200は、ネットワークIF206を通じて、プロジェクタ100と共通のローカルネットワークに接続される。したがって、投影制御装置200とプロジェクタ100との通信はネットワークIF206を通じて実行される。
映像出力部207は、外部装置(本実施形態ではプロジェクタ100または映像分配器300)に映像信号を送信するインタフェースであり、サポートする映像信号に応じた構成を有する。映像出力部207は例えば、コンポジット端子、S映像端子、D端子、コンポーネント端子、アナログRGB端子、DVI−I端子、DVI−D端子、HDMI(登録商標)端子の1つ以上を含む。
なお、本実施形態では、プロジェクタ100の投写領域の調整機能を有する投写制御アプリケーションプログラムのUI画面を表示部205に表示するものとするが、映像出力部207に接続された外部機器にUI画面を表示させてもよい。
通信部208は外部機器と例えばシリアル通信を行うための通信インタフェースであり、代表的にはUSBインタフェースであるが、RS−232Cなど他の規格に準じた構成を有しても良い。本実施形態では撮像装置400が通信部208に接続されるものとするが、撮像装置400と投影制御装置200との通信方法に特に制限はなく、両者がサポートしている任意の規格に準拠した通信を行うことができる。
次に、キーストーン補正について説明する。キーストーン補正は、投写面の法線方向と投写方向(一般的には投写光学系の光軸)とのずれに応じて投写画像に生じる台形歪みを相殺するように元画像を幾何学的変換(変形)させる補正(幾何補正)である。キーストーン補正は、入力された指示に応じて、プロジェクタ100のCPU101が実行するとする。画像の幾何学的変換は射影変換によって実現できるため、キーストーン補正を実行することは、幾何補正の補正量である射影変換のパラメータ(制御パラメータ)の決定することに等しい。例えば、CPU101は、矩形上の元画像の各頂点の移動量と移動方向に基づいて射影変換のパラメータを決定し、画像処理部109に与えることができる。
図18は、キーストーン補正における射影変換を示す模式図である。例えば、元画像の座標を(xs,ys)とすると、射影変換による変形後の画像の座標(xd,yd)は以下の式1で表わされる。
Figure 2019207392
ここで、Mは3×3行列で、元画像から変形後の画像への射影変換行列である。また、xso、ysoは、図18に実線で示す元画像の左上の頂点の座標であり、xdo、ydoは、図18に一点鎖線で示す変形後の画像において、元画像の頂点(xso,yso)に対応する頂点の座標値である。
CPU101は、式1の行列Mとその逆行列M−1を、オフセット(xso,yso),(xdo,ydo)とともに、キーストーン補正のパラメータとして画像処理部109に与える。画像処理部109は、以下の式2に従い、キーストーン補正後の座標値(xd,yd)に対応する元画像の座標(xs,ys)を求めることができる。
Figure 2019207392
式2で得られる元画像の座標xs,ysがいずれも整数であれば、画像処理部109は元画像座標(xs,ys)の画素値をそのままキーストーン補正後の画像の座標(xd,yd)の画素値とすることができる。一方、式2で得られる元画像の座標が整数にならない場合、画像処理部109は、元画像座標(xs,ys)に相当する画素値を、複数の周辺画素の値を用いた補間演算により求めることができる。補間演算は、例えばバイリニア、バイキュービックなど、公知の補間演算のいずれかを用いて行うことができる。なお、式2で得られる元画像の座標が、元画像の外部領域の座標である場合、画像処理部109は、キーストーン補正後の画像の座標(xd,yd)の画素値を黒(0)またはユーザが設定した背景色とする。このようにして、画像処理部109は、キーストーン補正後の画像の全座標についての画素値を求め、変換後画像を作成することができる。
ここでは、プロジェクタ100のCPU101から画像処理部109に、行列Mとその逆行列M−1の両方が供給されるものとしたが、いずれか一方の行列だけを供給し、他方の行列は画像処理部109が求めてもよい。
なお、キーストーン補正後の画像の頂点の座標は、例えば投写画像の個々の頂点について、頂点が所望の位置に投写されるように操作部107を通じてユーザから移動量を入力させることにより取得することができる。この際、移動量の入力を支援するため、CPU201は、投写制御アプリケーションプログラムの機能を用い、プロジェクタ100にテストパターンを投写させるようにしてもよい。
したがって、プロジェクタ100は、キーストーン変形量を得ることによって、投影領域の形状を所望の位置に移動または変形することが可能となる。
次に、投影制御装置200が実行する投影領域の調整フローを説明する。投影制御装置200が投写制御アプリケーションプログラムを実行することにより、投影装置の投影領域の位置を調整するフローが実行される。図3は、投影領域調整フローを示すフローチャートである。
S301で投影制御装置200のCPU201は、投影制御装置200が通信可能なプロジェクタ100の中から、投影領域の調整の対象とする複数のプロジェクタを選択する対象プロジェクタ選択処理を実行する。対象プロジェクタ選択処理は、投影制御装置200とネットワークを介して接続した接続プロジェクタを検出する処理、接続プロジェクタを表示する処理、および対象プロジェクタを決定する処理を含む。
図4は、S301〜S303の処理の実行中に、CPU201が表示部205に表示させる操作画面(Guraphical User Interface、GUI)610の例を示す模式図である。ユーザは、表示部205に表示されたGUI610を、操作部204を介して操作することにより、上述の処理の実行を制御することが可能である。GUI610は、ボタン611a〜611d、リスト612、およびチェックボックス613a〜613dを含む。
始めに、CPU201は、投影制御装置200とネットワークを介して接続した接続プロジェクタを検出する処理を実行する。ボタン611aは、投影制御装置200とネットワークを介して接続した接続プロジェクタを検出する処理を実行の開始を指示するためのGUIである。ボタン611aが、操作部204を介して、押下されたことをCPU201が検出すると、CPU201は、ネットワークIF206を介して、各プロジェクタに各プロジェクタを識別するための識別情報を要求する。具体的には、UDPなどのプロトコルを用いて識別情報を要求するコマンドを、ネットワーク上にブロードキャストする。なお、識別情報の取得は、UDP以外のプロトコルを用いても良い。識別情報は、例えば、プロジェクタ名とIPアドレスの少なくとも一方を示す情報であるとする。なお、識別情報は、キーストーン変形量を示す情報を含んでいてもよい。
ネットワークに接続されているプロジェクタ100のCPU101は、ネットワークIF108を介してコマンドを受信すると、自身のプロジェクタを識別するための識別情報を含んだデータを、投影制御装置200に対して送信する。投影制御装置200のCPU201は、コマンドに応答したプロジェクタ100から送信された識別情報を受信する。
次に、CPU201は、接続プロジェクタを表示する処理を実行する。CPU201は、取得した識別情報に基づいて、投影制御装置200とネットワークを介して接続しているプロジェクタ100のプロジェクタを示す情報を表示部205に表示する。リスト612は、投影制御装置200とネットワークを介して接続しているプロジェクタ100のプロジェクタ名およびIPアドレスを示す情報の少なくとも一方を一覧形式で示すリストビューである。なお、リストビュー402に表示されるプロジェクタの並び順は、検出された順であってもよいし、特定の規則に基づいてソートしてもよい。
次に、CPU201は、リストに表示されたプロジェクタから、対象プロジェクタを決定する処理を実行する。
リスト612は、各プロジェクタの選択を行うためのチェックボックス613を含む。図4に示したように、投影制御装置200とネットワークを介して4つのプロジェクタ100a〜100dが接続しているとすると、リスト612で各プロジェクタの識別情報の横にチェックボックス613a〜613dが表示される。ユーザは、チェックボックス613a〜613dにチェックを入れることで、投影領域の調整の対象とするプロジェクタ(対象プロジェクタ)を選択する。対象プロジェクタは、スタック投影を行う場合には、投影領域を重畳させるプロジェクタということも可能である。
例えば、対象プロジェクタをプロジェクタ100a(Projector1,192.168.254.251)、プロジェクタ100b(Projector2,192.168.254.252)と選択するとする。この場合、ユーザは、GUI610のチェックボックス613b、およびチェックボックス613dにチェックを入れればよい。チェックボックスにチェックが入ったプロジェクタに関する情報(例えば、プロジェクタ名、IPアドレスなど)は投影制御装置200のRAM202に格納される。なお、後述のテストパターンの投影を行うことで、より投影領域を調整しやすいプロジェクタを対象プロジェクタとして選択してもよい。本実施例では、プロジェクタ100a〜100dを対象プロジェクタとして選択するとする。処理は、S302に進む。
S302で、各対象プロジェクタがテストパターンを投影するように制御する。ボタン611bは、対象プロジェクタに対して、テストパターンの投影の開始を指示するためのGUIである。ボタン611cは、対象プロジェクタに対して、テストパターンの投影の停止を指示するためのGUIである。
ボタン611bが操作部204を介して、押下されたことをCPU201が検出すると、CPU201は、対象プロジェクタそれぞれに対し、ネットワークIF206を通じてテストパターンの表示を指示するコマンドを送信する。テストパターンは、各プロジェクタ100の表示領域の大きさや位置を確認しやすくするためのテストパターンである。例えば、テストパターンは、格子状の画像であるとする。なお、テストパターンは投影制御装置200から対象プロジェクタに所定のテストパターンの表示を指示するコマンドを関連付けて送信しても良いし、任意の直線や図形、文字列などをプロジェクタに描画させるコマンドを複数組み合わせて送信しても良い。
ボタン611cが操作部204を介して押下されたことをCPU201が検出すると、CPU201は対象プロジェクタそれぞれに対し、ネットワークIF206を通じてテストパターンの投影の停止を指示するコマンドを送信する。
ボタン611dは、処理をS302からS303に移行させる指示を入力するためのGUIである。ボタン611dが操作部204を介して、押下されたことをCPU201が検出すると、処理はS303に進む。この時、対象プロジェクタがテストパターンを投影している状態で、処理が進むことが望ましい。
S303で、CPU201は、位置合わせ処理に用いる撮像装置400を選択する処理を実行する。S303で、CPU201は、ユーザの入力に応じて、位置合わせ処理に用いる撮像装置400の選択を行う。図5は、S303の処理の実行中に、CPU201が表示部205に表示させるGUI620を示す模式図である。GUI620は、ボタン621a〜621c、ドロップダウンリスト622、表示領域623、およびチェックボックス624を含む。
ボタン621aが操作部204を介して押下されたことをCPU201が検出すると、投影制御装置200のCPU201は、通信部208もしくはネットワークIF206を介して接続した撮像装置を示す情報(例えば、カメラの製品名)を取得する。そして、CPU201は、ドロップダウンリスト622に取得した情報を表示する。ユーザはドロップダウンリスト622に表示された複数のカメラのうちいずれかを位置合わせ処理に用いる撮像装置400として選択する。なお、撮像装置400は、複数選択してもよい。
表示領域623は、ドロップダウンリスト622で選択されたカメラ(撮像装置400)で撮影した画像を表示する領域である。投影制御装置200のCPU201が選択された撮像装置400に対して、撮影を指示するコマンドを送信し、取得した撮像画像に基づいて、表示領域623に画像を表示する。表示領域623に表示される画像は、選択された撮像装置400のライブビュー画像であるとする。なお、所定のタイミングで撮像装置400が撮像した撮像画像に基づく静止画であってもよい。ユーザは表示領域623に示された撮像画像に、対象プロジェクタが投影する投影画像(テストパターン)が全て収まっているか否かを確認することができる。ユーザは、対象プロジェクタが投影する投影画像が撮像画像に含まれるように、撮像装置400の位置や角度、また、ズーム等の光学的な調整を行う。
チェックボックス624は撮像装置400の撮像パラメータ(絞り数値やシャッタースピードなど)を、投影制御装置200が自動で算出する撮像パラメータの自動設定処理を実行するか否かを設定するためのGUIである。チェックボックス624にチェックを入れることによって、撮像パラメータの自動設定処理を実行することが設定される。
ボタン621bは、処理をS303からS301に戻すための指示を入力するGUIである。ボタン621bが操作部204を介して押下されたことをCPU201が検出すると、処理がS301に戻り、表示部205に図4に示すGUI610が表示される。
ボタン621cは、S303を完了する指示を入力するためのGUIである。ボタン621bが操作部204を介して押下されたことをCPU201が検出すると、処理がS304に進む。
S304で、自動設定処理の実行指示の有無を判定する。CPU201は、チェックボックス624に入力された指示に応じて、自動設定処理の実行指示の有無を判定する。自動設定処理の実行指示のない場合、処理はS305に進む。そうでない場合、処理はS310に進む。
S305で、CPU201は、撮像装置400の撮像パラメータの設定処理を実行する。撮像パラメータは、例えば、シャッタースピード、ISO感度、絞り数値である。図6は、S305の処理の実行中に、CPU201が表示部205に表示させるGUI630を示す模式図である。GUI630は、撮像パラメータ設定領域631、ドロップダウンリスト632a〜632c、表示領域633、およびボタン634a〜634c、を含む。
撮像パラメータ設定領域631は、撮像パラメータを設定するためのGUIを表示する領域である。撮像パラメータ設定領域631は、それぞれ撮像装置400のシャッター速度、ISO感度、絞り数値を設定するためのドロップダウンリスト632a〜632cを含む。ユーザがドロップダウンリスト632a〜632cから各撮像パラメータの設定値を選択することにより、撮像装置400の撮像パラメータを設定する。なお、設定できるカメラのパラメータはこれに限らず、例えばホワイトバランスや測光方式などを設定できるようにしてもよい。
ボタン634aは、撮像装置400に撮像指示を出力するための指示を入力するGUIである。ボタン634aが操作部204を介して押下されたことをCPU201が検出すると、撮像装置400に撮像指示が出力される。撮像装置400は、撮像指示に応じて投影面500を撮像し、取得した画像データ(撮像画像)を投影制御装置200に出力する。
表示領域633は、撮像装置400から取得した撮像画像に基づいて、画像を表示する表示領域である。このとき取得する撮像画像、および表示する画像は、シャッター速度などの撮像パラメータが正しく設定できたかどうかを確認するためのものなので、静止画であることが望ましいが、ライブビュー画像であっても構わない。
ボタン634bは、処理をS305からS303に戻すための指示を入力するGUIである。ボタン621bが操作部204を介して押下されたことをCPU201が検出すると、処理がS301に戻り、表示部205に図4に示すGUI610が表示される。
ボタン634cは、S305を完了する指示を入力するためのGUIである。ボタン634cが操作部204を介して押下されたことをCPU201が検出すると、処理がS306に進む。
S310は、S304でユーザのGUI操作によって実行された撮像パラメータの実行処理をCPU201の制御により、自動的に実行する自動設定処理である。S310では、CPU201は、テストパターンを投影するように、対象プロジェクタを一つずつ制御する指示を送信する。また、CPU201は、対象プロジェクタのうち1つがテストパターンを投影している状態で、撮像装置400に画像を撮像させる。CPU201は、得られた撮像画像を解析して、十分な光量が得られているか、および、フォーカス位置があっているか等を判定する。CPU201は、判定結果に応じて、撮像パラメータを制御し、上述の撮像と判定を繰り返して、最適な撮像パラメータを設定する。S310は、全ての対象プロジェクタに対して、上述の撮像パラメータの設定を完了したことに応じて、S306に進む。
S306は、位置合わせ処理の方法(調整モード)を選択する処理である。図7は、S306の処理の実行中に、CPU201が表示部205に表示させるGUI640を示す模式図である。GUI640は、ラジオボタン641、4点指定GUI642、ラジオボタン643、ドロップダウンリスト644、ボタン645、ボタン646a、646bを含む。
S306で、ユーザは、指定された4点に投影領域の4隅を合わせる4点指定調整モードと、設定された基準プロジェクタの投影領域に他の対象プロジェクタの投影領域を合わせる基準PJ適合モードとのうちいずれかを選択する。ユーザは、GUI640のラジオボタン641およびラジオボタン643のいずれかを選択することによって調整モードを選択する。ユーザにより選択された調整モードに関する情報は投影制御装置200のCPU201が自身のRAM202に格納する。
ユーザがラジオボタン641にチェックを入れると、4点指定調整モードが選択される。4点指定調整モードでは、予め定められた4点に個々の投影領域の頂点を合わせるように、各対象プロジェクタの投影領域に対してキーストーン補正等の制御パラメータを自動で決定するモードである。4点指定調整は、例えば、投写面が枠付きのスクリーンである場合のように、投写目標位置が明確な場合に有用である。なお、座標を調整可能な点の数は4点より少なくてもよいし、頂点以外の座標を含む5点以上としてもよい。
4点指定GUI642は、4点始点調整モードにおいて、投影領域の頂点を合わせる4点をユーザが指定するためのGUIである。例えば、4点指定GUI642内に表示されたカーソルをユーザが移動させることにより、4点を指定する。
ユーザがラジオボタン643にチェックを入れると、基準PJ適合モードが選択される。基準PJ適合モードは、対象プロジェクタのうち設定された基準プロジェクタの投影領域に、他の対象プロジェクタの投写領域を合致させるように、他の対象プロジェクタの投影領域に対するキーストーン補正等の制御パラメータを自動で決定するモードである。このモードで、自動位置合わせが実行されるのは、基準プロジェクタの投写領域の位置が、指定された位置に調整されている場合である。基準プロジェクタ以外のプロジェクタの投写領域を基準プロジェクタの投写領域に合致させるためのキーストーン補正量を自動的に決定する。こちらは、4点指定調整モードとは異なり、投写目標位置が明確ではない場合(例えば壁面への投影など)に有効な機能である。
ドロップダウンリスト644は、基準プロジェクタを選択するためのものである。ここで選択可能なプロジェクタはS301で選択された対象プロジェクタである。ユーザはこのドロップダウンリストから所望のプロジェクタを1台選択し、投影制御装置200のCPU201は選択されたプロジェクタを基準プロジェクタとして、自身のRAM202に記憶する。
ボタン645は、選択された基準プロジェクタに対して、特定のテストパターンを投影する指示を入力するためのGUIである。ボタン645が操作部204を介して押下されたことをCPU201が検出すると、CPU201は、ネットワークIF206を通して、対象プロジェクタそれぞれに対して特定のテストパターンを表示させるコマンドを送信する。このとき、基準プロジェクタのみ他の対象プロジェクタと色、輝度、形状のいずれかが異なるテストパターンを表示させることで、ユーザが投影面上のどのプロジェクタが基準プロジェクタなのかを容易に確認することができる。
ボタン646aは、処理をS305からS304に戻すための指示を入力するGUIである。ボタン646aが操作部204を介して押下されたことをCPU201が検出すると、処理がS304に戻り、表示部205に図6に示すGUI610が表示される。
ボタン646bは、S306を完了し、調整モードを確定する指示を入力するためのGUIである。ボタン646bが操作部204を介して押下されたことをCPU201が検出すると、処理がS307に進む。
S307で、CPU201は、選択された調整モードに応じて、対象プロジェクタの投影領域の位置合わせ処理を実行する。図8は、自動位置合わせ処理を示すフローチャートである。
位置合わせ処理では、S801〜S804の処理によって、各対象プロジェクタの液晶パネルの座標系と撮像装置400カメラの射影変換行列をそれぞれ算出し、自身のRAM202に記憶する。
S801で、CPU201は、後述する射影変換行列を全ての対象プロジェクタに対して算出したか判定する。全ての対象プロジェクタの射影変換行列が算出されていない場合、処理は、S802に進む。
S802で、CPU201は、対象プロジェクタのうちいずれか(例えば、プロジェクタ100a)に、テストパターンを表示するようにネットワークIF206を介して指示を出力する。S803で、CPU201は、通信部208を介して撮像装置400に撮影指示を出力し、撮像装置400から撮像画像を取得する。
S804で、CPU201は、S903で得られた撮像画像から対象プロジェクタ100aが投影したテストパターンの4隅の点(特徴点)の座標を検出し、得られた座標からプロジェクタ100aと撮像装置400との対応関係を示す射影変換行列を算出する。なお、撮像画像の特徴点の検出方法については、画像内の特徴点検出などの公知の技術を用いることが可能である。
図9は、撮像画像の座標とプロジェクタのパネル座標とを示す模式図である。図9を用いて、S804の射影変換行列の算出処理を説明する。図9(a)は、撮像装置400から取得した撮像画像の座標系(カメラ座標平面)を示す模式図である。図9(b)は、S802でテストパターンを表示した対象プロジェクタのパネル座標系(プロジェクタ座標平面)を示す模式図である。プロジェクタ座標平面上の座標を(xi,yi)、カメラ座標平面上の座標を(Xi,Yi)とすると、射影変換式は式3、式4で表される(iは自然数)。このとき、iが等しい変数はそれぞれ対応していることを表す。
Figure 2019207392
Figure 2019207392
ここで、aからhは所定の定数を示す。
上記の式3及び式4を式変形し、行列で表現した式を式5に示す。
Figure 2019207392
このときのMが射影変換行列である。この射影変換行列は、式3及び式4に対して、対応する4組の点(x1,y1,X1,Y1)、(x2,y2,X2,Y2)、(x3,y3,X3,Y3)、(x4,y4,X4,Y4)をそれぞれ代入することで算出することができる。すなわち、平面同士の少なくとも4点の座標の対応関係が分かっていれば、射影変換行列を算出することが可能である。
例えば、S802で、選択された対象プロジェクタが四角形のテストパターン(図9(b)の斜線部)を投影する。このとき、撮像画像における投影画像(四角形)の頂点の4点の座標と、対象プロジェクタのパネルにおけるテストパターンの四角形の頂点の4点の座標との対応関係に基づいて、射影変換行列を算出することが可能となる。図9(a)のカメラ座標平面のP_a,P_b,P_c,P_dは、図9(b)のプロジェクタ座標平面のp_a,p_b,p_c,p_dにそれぞれ対応する。これら既知の4点の対応関係より、射影変換行列を算出する。
得られた射影変換行列を用いることで、未知の座標点の射影変換を実行することが可能となる。例えば、カメラ座標平面の点P_eに対して、算出した射影変換行列を掛けることで、対応するプロジェクタ座標平面上の点p_eを算出することが可能となる。また、プロジェクタ座標平面上のp_eに、算出した射影変換行列の逆行列を掛けることで、対応するカメラ座標平面の点P_eを算出することが可能となる。
上述した方法で射影変換行列の算出が可能であるが、算出に用いる際にプロジェクタが投影する画像は四角形でなくても良い。カメラ座標平面とプロジェクタ座標平面同士の少なくとも4点の座標の対応関係を求めることができるような画像であれば、どのようなものであっても良い。
S801で、全ての対象プロジェクタの射影変換行列が算出されている場合、処理は、S805に進む。
S805で、CPU201は、ユーザによって指定された調整モードが4点指定調整モードであるか否かを判定する。S805において、調整モードが4点指定調整モードであると判定された場合、S806に進む。
S806で、CPU201は、投影領域の変形後形状を指定するための4点(指定点)を決定する。指定点は、S305であらかじめ設定されていてもよい。ここでは、改めて指定点を設定するとする。CPU201は、対象プロジェクタのうちいずれかに、指定点を設定するためのマーカーを投影面500に投影するように指示を出力する。ユーザは、マーカーを投影している対象プロジェクタを操作して、マーカーの位置を調整し、指定点を決定する。処理は、S807に進む。
S807で、CPU201は、投影面上で各対象プロジェクタの投影領域が重なり合うように、各対象プロジェクタの投影領域の制御パラメータを決定する。例えば、制御パラメータは、キーストーン変形量であるとする。CPU201は、RAM202に記憶されている各対象プロジェクタの射影変換行列を用いて、撮像画像におけるマーカー(指定点)の座標に対応する各対象プロジェクタのプロジェクタ座標平面上の座標(対応指定点)を算出する。具体的には、CPU201は、各対象プロジェクタの投影領域の4隅が対応指定点に位置するように、各対象プロジェクタのキーストーン変形量を決定する。処理は、S808に進む。
S805において、調整モードが4点指定調整モードでないと判定された場合、調整モードが基準PJ調整モードであることを意味する。この場合、処理はS809に進む。
S809で、CPU201は、S305で設定された基準プロジェクタの投影領域の位置に基づいて、他の対象プロジェクタの投影領域の制御パラメータを決定する。具体的には、S803で撮影された基準プロジェクタのカメラ座標平面での4隅の位置と、基準プロジェクタ以外の対象プロジェクタの位置と射影変換行列を元に、各対象プロジェクタのキーストーン変形量を決定する。処理は、S808に進む。
S808で、CPU201は、S807で算出したキーストーン変形量を各対象プロジェクタにネットワークIF206を介して送信する。各対象プロジェクタの画像処理部109は、取得したキーストーン変形量に基づいて、入力画像の形状補正を実行する。すなわち、S808は、各対象プロジェクタの投影領域の位置または形状を決定された制御パラメータに基づいて制御する処理である。
以上の処理によって、選択された対象プロジェクタの投影領域を重畳させる位置合わせ処理が、投影制御装置200のCPU201により自律的に実行される。
<本実施例の特徴的な動作>
以上のようにして、選択された対象プロジェクタの投影領域を高精度に合わせることが可能である。しかし、投影面500が布状のスクリーンであるような場合に、位置合わせ処理中に投影面500が動く等して、対象プロジェクタの一部の投影領域が他に対してずれてしまうことがある。また、プロジェクタ100が駆動することによって発生する熱や、外的に与えられた振動等の要因によって、一部の投影領域がシフトしてしまう場合がある。このような場合に、再度位置合わせ処理を実行することは、CPU201が自動的に処理を実行可能であるとしても、時間がかかる。また、投影面500が微小に動いているような場合には、繰り返し処理を実行しても、投影領域を高精度に合わせることが困難な場合がある。
このような場合には、一度位置合わせ処理が実行された各対象プロジェクタの投影領域を、手動で微調整することが有効である。しかし、位置合わせ処理で所望の重なり状態を得られている2以上の投影領域のいずれかを動かしてしまうと、元に戻すために再度調整を行う必要があり、ユーザにとって負担が大きい。
本発明の投影制御装置200は、2以上の対象プロジェクタのうち、投影領域が所定の関係性を満たす対象プロジェクタを同一の制御グループになるように、制御グループを設定する。そして、投影制御装置200は、制御グループごとに、投影領域の位置または形状を制御する。
図10は、制御グループ設定処理を実行するCPU201の機能ブロックを示す模式図である。CPU201は、領域制御部2010、取得部2011、モード選択部2012、設定部2013、判定部2014、グループ選択部2015、および表示制御部2016を備える。
領域制御部2010は、出力部2017を介してネットワークIF206にプロジェクタ100に対する指示および画像データ等を出力し、各プロジェクタ100の動作を制御する。また、領域制御部2010は、設定部2013が設定した制御グループに属するプロジェクタ100の投影領域の位置、または形状を同時に制御するための制御パラメータを送信する。制御パラメータは、投影領域の投影面における位置を指定するための位置パラメータと、投影領域の投影面における位置を指定するための形状パラメータとの少なくとも一方を含む。位置パラメータは、投影領域の座標を示す座標情報、および投影領域全体をシフトするための移動量であるとする。形状パラメータは、キーストーン補正に用いるパラメータ(角度情報)であるとする。取得部2011は、撮像装置400と接続し、投影面500を撮像した撮像画像を取得する。モード選択部2012は、後述する制御グループ設定処理を実行して制御グループを設定する自動設定モードと、ユーザが操作部204を介して制御グループを設定する手動設定モードと、のいずれかをユーザの入力に応じて選択する。
設定部2013は、撮像画像に基づいて、投影領域同士が互いに所定の関係性を満たす対象プロジェクタが同一の制御グループになるように制御グループを設定する。判定部2014は、設定部2013が設定した制御グループのうち、領域制御部2010が制御の対象とする制御グループを判定する。グループ選択部2015は、ユーザの入力に応じて、領域制御部2010が制御の対象とする制御グループを選択する。表示制御部2016は、制御グループと、制御グループに属する対象プロジェクタを示す画像を表示するように表示部205を制御する。
図11は、位置合わせ処理後の投影位置補正処理を示すフローチャートである。投影位置補正処理は、制御グループ設定処理と、制御グループに対する投影領域の位置および形状の調整処理とを含む。投影位置補正処理は、図3における位置合わせ処理が完了したのちに実行が開始されるとする。上述したように、本実施例では、プロジェクタ100a〜100dの4台のプロジェクタを対象プロジェクタとして、位置合わせ処理が実行されているとする。
S901で、領域制御部2010は、対象プロジェクタのうちいずれか1つに、テストパターンを表示させるように指示を行う。領域制御部2010は、RAM202から読み出した対象プロジェクタの情報に基づいて、制御対象の対象プロジェクタを選択する。領域制御部2010は、制御対象の対象プロジェクタが測定用のテストパターンを表示するように、当該制御対象の対象プロジェクタにネットワークIF206を介してコマンドを送信する。また、領域制御部2010は、その他の対象プロジェクタを非投影状態とするように、ネットワークIF206を介してコマンドを送信する。測定用のテストパターンとは全白画像や、投影画像の外枠を表示するものなど、投影領域が確認できるものであればよい。非投影状態とは、ブランクすることで投影画像を全黒画像として表示しても良いし、光源を制御して投影面への投影を中止させても良い。
S902で、取得部2011は、S901で測定用のテストパターンが投影された投影面500を撮影するように撮像装置400を制御する。取得部2011は、撮像装置400から撮像画像を取得する。撮影画像はRAM202に格納される。処理は、S903へ遷移する。
S903で、設定部2013は、全ての対象プロジェクタに対してテストパターンの投影処理、および撮像画像の取得処理が完了したか否かを判定する。全ての対象プロジェクタに対して処理が完了している場合(S903 Yes)、処理はS804に進む。そうでない場合、処理はS901に戻り、投影処理および取得処理の対象とするプロジェクタを切り替える。
S804で、設定部2013は、各対象プロジェクタに対応する撮像画像において投影領域に対応する画素の位置を取得する。さらに、設定部2013は、撮像画像間で投影領域が重なっている領域(重畳領域)を取得する。図12は、撮像画像間の投影領域の重なりを示す模式図である。図12(a)は、対象プロジェクタのうち1つ(プロジェクタ100a)にテストパターンを投影させた状態で、取得した撮像画像を示す。領域1300は撮像画像全体を示し、領域1301はプロジェクタ100aが投影したテストパターン(投影領域)を示す。図12(b)は、対象プロジェクタのうち1つ(プロジェクタ100b)にテストパターンを投影させた状態で、取得した撮像画像を示す。領域1302はプロジェクタ100bが投影したテストパターン(投影領域)を示す。
図12(c)は、撮像画像における2つの対象プロジェクタの投影領域の重なりを示す。設定部2013は、重畳領域1303に含まれる画素数を算出する。説明のために図12の2つの投影領域は大きくずれているが、上述した位置合わせ処理の後であれば、ほぼ重なり合っている状態になる。
設定部2013は、プロジェクタ100a〜100dの全て組み合わせにおいて重畳の程度を示すグループ指数を算出する。例えば、グループ指数は、プロジェクタ間の重畳領域に対する撮像画像における投影領域の比であるとする。比は、投影領域と重畳領域とが等価であれば1、ちょうど半分重畳されていれば0.5、重畳領域がなければ0である。なお、グループ指数は、上述した比以外のパラメータであってもよい。
S905で、設定部2013は、グループ指数に基づいて、制御グループを設定する。設定部2013は、例えば、グループ指数(比)が閾値以上である対象プロジェクタが、同一の制御グループに属するように制御グループを設定する。閾値を1とすると、撮像画像における投影領域が完全に重なっている対象プロジェクタを同一の制御グループとする。閾値は、誤差を考慮して範囲を持たせても良い。例えば、閾値を0.9とすると、撮像画像における投影領域のずれを許容しつつ、投影領域がほぼ重なっていると判断できる対象プロジェクタを同一の制御グループとすることが可能となる。
例えば、閾値が1であるとする。また、対象プロジェクタ100a〜100dのうち、プロジェクタ100aとプロジェクタ100bのグループ指数が1、プロジェクタ100cとプロジェクタ100dのグループ指数が1、それ以外の組み合わせにおいてはグループ指数が1未満であるとする。この場合、プロジェクタ100aとプロジェクタ100bとが制御グループ1として設定される。また、プロジェクタ100cとプロジェクタ100dとが制御グループ2として設定される。
S906で、表示制御部2016は、設定部2013から設定された制御グループを示す情報を取得し、制御グループと制御グループに属する対象プロジェクタとを識別可能なように表示部205に表示させる。図13は、制御グループを示すGUI650を示す模式図である。GUI650は、制御グループ表示領域651、チェックボックス652、表示領域653を含む。
制御グループ表示領域651は、制御グループと、制御グループに属する対象プロジェクタとをユーザに示す画像を表示する。制御グループ表示領域651aは、制御グループ1(Group1)を示す。制御グループ表示領域651bは、制御グループ2(Group2)を示す。
チェックボックス652は、後述する制御パラメータの送信処理の対象(制御対象)とする制御グループを選択するためのチェックボックスである。チェックボックス652aを指定することにより、制御グループ1が制御対象となる。また、チェックボックス652bを指定することにより、制御グループ2が制御対象となる。なお、判定部2014は、設定部2013が決定した制御グループのうち、属する対象プロジェクタの数が少ない制御グループを優先グループと判定し、表示制御部2016は優先グループに対応するチェックボックスを予め指定するように制御してもよい。優先グループに属する対象プロジェクタは、対象プロジェクタ全体のなかで孤立して投影位置がずれている対象プロジェクタであるといえる。したがって、予め投影領域の調整の対象として選択しておくことで、ユーザが改めて選択する手間を省くことが可能である。
表示領域653は、投影面における各対象プロジェクタから投影された投影画像の位置を示す画像が表示される。領域654aは、プロジェクタ100aおよびプロジェクタ100bの投影領域の投影面における位置および形状を示す。領域654bは、プロジェクタ100cおよびプロジェクタ100dの投影領域の投影面における位置および形状を示す。
図14は、図13と異なる制御グループを設定部2013が設定した場合に、表示制御部2016が表示部205に表示させるGUI660を示す模式図である。GUI660は、制御グループ表示領域661、チェックボックス662、表示領域663を含む。図14は、設定部2013が、プロジェクタ100aが制御グループ1に属し、プロジェクタ100b〜100dが制御グループ2に属するように制御グループを設定した場合を示す。
このような場合、判定部2014は、制御グループ1(Group1)を優先グループと判定し、表示制御部2016は、制御グループ1に対応するチェックボックス662aを予め指定して表示する。これは、ユーザの目的である全ての対象プロジェクタの重畳を実施するためには、変形対象のプロジェクタが少ないプロジェクタ100aを操作することが望ましいためである。
なお、制御対象とする制御グループは、ユーザの操作に応じて、グループ選択部2015で選択することも可能である。判定部2014またはグループ選択部2015で選択された制御対象の制御グループの情報は、領域制御部2010から表示制御部2016に入力される。
以上の処理で、制御グループの設定処理が完了する。処理はS908に進み、制御グループに対する投影領域の位置および形状の調整処理に進む。
S907は、ユーザが操作部204を介して、調整処理の停止を指示したか否かを判定する。調整処理の停止を指示した場合、調整処理は終了する。そうでない場合、S909に進む。
S908で、領域制御部2010は、制御グループのうち制御対象の制御グループが選択されているか否かを判定する。具体的には、表示部205に表示されたGUIのチェックボックスのうちいずれかの制御グループに対応するチェックボックスが選択状態になっているか否かを判定するとする。制御対象の制御グループが選択されていれば、処理はS909に進む。そうでない場合は、処理はS907に戻る。
S909で、領域制御部2010は、ユーザが制御対象の制御グループに対する投影領域の調整のためのコマンドの送信を指示したか否かを判定する。ユーザは、制御グループを示すGUIとは別に表示部205に表示された投影領域の調整のためのGUIを、操作部204を介して操作することによって、投影領域の調整パラメータ(制御パラメータ)を入力して決定する。例えば、投影領域の制御パラメータは、投影領域の全体をシフトするための移動量であるとする。なお、制御パラメータは、キーストーン変形のためのパラメータや拡大(縮小)率であってもよい。ユーザは、調整用のGUIを操作して、制御パラメータを入力し、決定することによって、制御対象の制御グループに属する対象プロジェクタに対して、コマンドの送信を指示する。
S910で、領域制御部2010は、制御対象の制御グループに対して、S909で決定された制御パラメータを示すコマンドを送信する。S910は、領域制御部2010が制御対象の制御グループに属する対象プロジェクタの投影領域の位置または形状を制御する処理である。これにより制御対象の制御グループに属する対象プロジェクタの投影領域の位置または形状の調整量を合わせて、同じように移動または変形することが可能となる。なお。制御対象の制御グループは、複数指定することも可能である。
制御グループに属する対象プロジェクタの投影領域の位置、または形状の制御の具体例について説明する。図19は、制御グループの設定、および制御グループに属するプロジェクタに対する移動および調整指示を行うために、表示部205に表示されるGUI680を示す模式図である。GUI680は、制御グループ表示領域681、チェックボックス682、表示領域683、選択ボタン685、および移動指示ボタン686を備える。
制御グループ表示領域681、チェックボックス682、および表示領域683は、それぞれGUI650、660、670の同名の要素と同等の用途、機能を有するものである。詳細な説明は省略する。
図1に示した投影システムにおいて、図19に示すように、予め制御グループが設定されている。すなわち、制御グループ1(Group1)に、プロジェクタ100a(Projector1,192.168.254.251)、およびプロジェクタ100b(Projector2,192.168.254.252)が含まれる。また、制御グループ2(Group2)に、プロジェクタ100c(Projector1,192.168.254.253)、およびプロジェクタ100d(Projector2,192.168.254.254)が含まれる。また、S908で、制御対象の制御グループとして、制御グループ1が選択されている。
選択ボタン685は、制御対象の制御グループに属する対象プロジェクタの投影領域のうち、移動対象とする部分(移動対象部分)を選択するためのGUIである。選択ボタン685は、投影領域の4隅をそれぞれ示す複数のUI画像685aと、投影領域の4辺をそれぞれ示す複数のUI画像685bとを含む。なお、選択ボタン685は、投影領域の4隅をそれぞれ示すUI画像のみから構成されていてもよい。また、選択ボタン685は、投影領域全体を移動対象とするためのUI画像685cを含む。
移動指示ボタン686は、制御対象の制御グループに属する対象プロジェクタの投影領域のうち、選択ボタン685で選択された移動対象部分の移動方向、および量を指示する為のUI画像である。移動指示ボタン686は、上下左右をそれぞれ指示するカーソルボタンである。
移動指示ボタン686のカーソルボタンをユーザがクリックしたことに応じて、制御対象の制御グループに属する対象プロジェクタの投影領域のうち移動対象部分を対応する方向に所定量移動させるための指示が、領域制御部2010に送信される。
なお、カーソルボタンの1回のクリックに対応する移動量は、あらかじめ定められた固定量であってもよいし、ユーザが設定可能であってもよい。図19は、移動量の設定ゲージ687を有する。ユーザは、設定ゲージ687を操作することによって、カーソルボタンの1回のクリックに対応する移動量を設定可能である。
以降の説明では、カーソルボタンの1回のクリックに対応する移動量として、撮像画像における1画素分の距離が指定されているとする。
領域制御部2010は、当該指示を受領したことに応じて、制御対象の制御グループに属する対象プロジェクタに対して、それぞれ投影領域の変形パラメータを算出する。
領域制御部2010は、あらかじめ取得した各対象プロジェクタのパネル座標と、撮像画像の座標との間の射影変換行列に基づいて、各対象プロジェクタの変形パラメータを算出する。
例えば、制御グループ1に対する移動の指示として、投影領域の右上の角を、右方向に移動する指示がユーザ操作によって入力されたとする。この時、移動量は、撮像画像において1画素分であるとする。
図20は、制御グループに属する対象プロジェクタの投影領域の移動制御のフローを示すフローチャートである。移動制御フローは、制御グループに属する対象プロジェクタの投影領域の移動指示を受信したことに応じて実行される。
S2001で、領域制御部2010は、制御対象の制御グループの対象プロジェクタそれぞれの射影変換行列を取得する。領域制御部2010は、プロジェクタ100aのパネル座標平面からカメラ座標平面への射影変換行列Maと、プロジェクタ100aのパネル座標平面からカメラ座標平面への射影変換行列Mbと、をそれぞれ取得する。図8に示した自動位置合わせフローで実行されたS801〜S804の処理ですでに算出された射影変換行列を用いるとする。なお、S2001のタイミングで、改めてS801〜S804相当の処理を実施して、射影変換行列を取得しても良い。
図21は、カメラ座標平面における投影領域と各プロジェクタのパネル座標平面における投影領域と示す模式図である。
図21(a)は、プロジェクタ100aのパネル座標平面を示す模式図である。pj1_a、pj1_b、pj1_c、pj1_dは、それぞれプロジェクタ100aが画像を描画可能な矩形の領域の4隅の頂点を示す。また、pj1_A、pj1_B、pj1_C、pj1_Dは、S808で調整されたプロジェクタ100aの画像の投影領域の4隅の頂点を示す。
図21(b)は、プロジェクタ100bのパネル座標平面を示す模式図である。pj2_a、pj2_b、pj2_c、pj2_dは、それぞれプロジェクタ100aが画像を描画可能な矩形の領域の4隅の頂点を示す。また、pj2_A、pj2_B、pj2_C、pj2_Dは、S808で調整されたプロジェクタ100bの画像の投影領域の4隅の頂点を示す。
図21(c)は、プロジェクタ100aおよびプロジェクタ100bにより投影面に投影された画像を示す。すなわち、図21(a)は、投影面を撮影したカメラ画像(カメラ座標平面)における投影画像を示す。
PJ1_a、PJ1_b、PJ1_c、およびPJ1_dはそれぞれ、投影面において、プロジェクタ100aが画像を描画可能な矩形の領域(画像描画範囲)の4隅の頂点を示す。図21(a)のpj1_a、pj1_b、pj1_c、およびpj1_dは、図21(c)のPJ1_a、PJ1_b、PJ1_c、およびPJ1_dに互いに対応する。ここで、pj1_aとPJ1_aとの対応関係(変換行列)は、図8のS802〜S804でプロジェクタ100aに対してあらかじめ取得された射影変換行列Maである。
また、PJ2_a、PJ2_b、PJ2_c、およびPJ2_dはそれぞれ、投影面において、プロジェクタ100aが画像を描画可能な矩形の領域(画像描画範囲)の4隅の頂点を示す。図21(b)のpj2_a、pj2_b、pj2_c、およびpj2_dは、図21(c)のPJ2_a、PJ2_b、PJ2_c、およびPJ2_dに互いに対応する。ここで、pj2_aとPJ2_aとの対応関係(変換行列)は、図8のS802〜S804でプロジェクタ100bに対してあらかじめ取得された射影変換行列Mbである。
T_a、T_b、T_c、およびT_dは、S808で調整されたプロジェクタ100a、100bの投影領域の4隅の頂点を示す。T_a、T_b、T_c、およびT_dはそれぞれ、図21(a)のpj1_A、pj1_B、pj1_C、およびpj1_Dに対応する。ここで、pj1_AとT_aとの対応関係(変換行列)は、図8のS802〜S804でプロジェクタ100aに対してあらかじめ取得された射影変換行列Maである。また、T_a、T_b、T_c、およびT_dはそれぞれ、図21(b)のpj2_A、pj2_B、pj2_C、およびpj2_Dに対応する。ここで、pj2_AとT_aとの対応関係(変換行列)は、図8のS802〜S804でプロジェクタ100bに対してあらかじめ取得された射影変換行列Mbである。
S2002で、領域制御部2010は、対象プロジェクタの投影領域の内、移動対象部分を示す情報を取得する。図19に示すGUI(選択ボタン685)を用いて、移動対象とする部分を選択する場合、領域制御部2010は移動対象部分として投影領域の4隅の頂点、4辺、および投影領域の全体のいずれかを示す情報を取得する。ここでは上述したように、投影領域の右上の角(T_b)を移動対象部分であるとする。
S2003で、領域制御部2010は、対象プロジェクタの投影領域の移動対象部分を移動させる方向(移動方向)および量(移動量)を示す情報を取得する。上述したように、カメラ座標平面上で右方向に1画素動かすことが、指示されたとする。移動した右上の角のカメラ座標平面上における座標をT_b’とする。
S2004で、S20領域制御部2010は、カメラ座標平面上における移動後の投影領域の座標(T_a,T_b’,T_c,T_d)に対応する各対象プロジェクタのパネル平面上の投影領域の座標を取得する。領域制御部2010は、プロジェクタ100aのパネル座標平面においてT_b’に対応するpj1_B’を、射影変換行列Maの逆行列を用いて計算する。また、領域制御部2010は、プロジェクタ100bのパネル座標平面においてT_b’に対応するpj2_B’を、射影変換行列Mbの逆行列を用いて計算する。
図22は、プロジェクタ100aおよびプロジェクタ100bのパネル座標平面、およびカメラ座標平面における移動制御処理前後の投影領域を示す模式図である。図22(a)は、プロジェクタ100aのパネル座標における移動制御処理前後の投影領域を示す模式図である。図22(b)は、プロジェクタ100bのパネル座標における移動制御処理前後の投影領域を示す模式図である。図22(c)は、カメラ座標における移動制御処理前後の投影領域を示す模式図である。図20に対して、図22では、説明のため移動対象部分である投影領域の右上の角(T_b)に対応する頂点についてのみ符号をつけて示す。
図22(c)に示すように、投影領域の右上の角(T_b)が右方向に所定量(1画素分)移動して、座標T_b’となるとする。この時、領域制御部2010により算出されたpj1_B’は図22(a)に示すような位置に相当する。図22(a)に示すように、パネル座標平面における移動方向は、カメラ座標における移動方向(右)とは必ずしも一致しない。また、同様にパネル座標平面における移動量(pj1_B−pj1_B’)は、カメラ座標における移動方向(T_b−T_b’)とは必ずしも一致しない。
また、領域制御部2010により算出されたpj2_B’は図22(b)に示すような位置に相当する。図22(b)に示すように、パネル座標平面における移動方向は、カメラ座標における移動方向(右)とは必ずしも一致しない。また、同様にパネル座標平面における移動量(pj2_B−pj2_B’)は、カメラ座標における移動方向(T_b−T_b’)とは必ずしも一致しない。
また、移動制御後の各対象プロジェクタにおける投影領域は、図22(a)、(b)における破線領域となる。
S2005で、領域制御部2010は、算出された各対象プロジェクタの投影領域が、各対象プロジェクタが画像を描画することが可能な範囲(画像描画範囲)内に含まれるか否かを判定する。すなわち、指示された投影領域の移動が実行可能であるか否かを判定する。
例えば、S2004で算出されたプロジェクタ100aの投影領域の右上の角(pj1_B’)が、画像を描画可能な領域の右の頂点(pj1_b)よりも外側にある場合、領域制御部2010は、算出された投影領域が画像描画範囲に含まれないと判定する。
S2005で、算出された各対象プロジェクタの投影領域が各対象プロジェクタの画像描画範囲に含まれると判定された場合、S2006に進む。そうでない場合、S2007に進む。
S2006で、領域制御部2010は、算出した投影領域を示す情報を各対象プロジェクタに送信する。なお、各対象プロジェクタが投影領域を予め設定された格子点上で変形する場合、領域制御部2010は、算出した投影領域の形状に対応する格子点を示す情報を送信してもよい。なお、領域制御部2010は、算出した投影領域が格子点上にない場合は、近傍の格子点に投影領域が対応するように制御してもよい。
S2007で、領域制御部2010は、ユーザに対して指示された移動が不可能である旨を通知するGUIを表示する。S2007では、移動指示に対応する投影領域の変形処理を行わない。
以上のS2006もしくはS2007の処理で、投影領域の制御処理が終了する。
なお、上述の説明では、投影領域の制御処理を移動指示ボタン686のカーソルボタンをユーザがクリックしたことに応じて実行するとしたが、これに限らない。例えば、GUI680が移動実行ボタンを含む場合、予めユーザが移動対象部分、移動方向、および移動量を指定し、実行ボタンを押下したことに応じて移動指示を出力することも可能である。
上述のようにして、選択された制御グループに属する対象プロジェクタが投影する投影画像が、スクリーン上において指示された方向に一緒に動くように制御される。また、選択された制御グループに属する対象プロジェクタが投影する投影画像が、スクリーン上において指示された方向に実質的に同じ量だけ、一緒に動くように制御される。したがって、ユーザは、制御グループに属する対象プロジェクタをそれぞれ個別に調整する必要がない。
なお、上述の例では、移動対象部分を投影領域の右上の頂点としたが、移動対象部分はこれに限らない。投影領域の全体を移動対象部分とすることも可能であるし、複数の投影領域の頂点を同時に選択することも可能である。辺を選択する場合は、選択された辺に対応する2つの頂点を選択したことと同じである。投影領域全体を選択する場合は、4つの頂点をすべて選択したことと同じである。いかなる場合であっても、カメラ平面上における移動後の4つの頂点の座標を、各対象プロジェクタの射影変換行列を用いてパネル平面上の座標に変換することにより、上述の処理と同様の制御が可能となる。
なお、上述の例では、カーソルボタンを用いて移動方向、移動量および移動指示の送信を実行したが、表示領域に示されたカメラ画像上でユーザが直接座標を指定することにより、同様の指示を実行することが可能である。
図23は、ユーザが移動対象部分の移動指示を表示領域に対して実行することを可能としたGUI690示す模式図である。ユーザは移動指示カーソル696を用いて移動先座標を選択する。移動元の座標は選択ボタン695a、695b、695c、695dを選択することで左上、右上、右下、左下を選択することが出来る。図19で示したGUI680との切り替えられるようにしてもよい。
送信後は再びS907に戻り、ユーザが終了を選択するまで処理を継続する。
以上のようにして、制御グループの設定処理、および制御グループに対する投影領域の調整処理が完了する。
本実施例の制御によれば、複数の投影装置の各々が投影する画像を投影面上で合成して1つの画像を表示する投影システムにおいて、投影領域が所定の関係を満たす投影装置の投影領域をまとめて調整することが可能となる。したがって、すでに投影領域の位置調整が十分な投影装置の投影領域の関係を崩すことを抑制し、ユーザの投影領域の調整にかかる手間を削減することが可能となる。
なお、制御グループの設定はユーザが手動で行ってもよい。図15は、制御グループの設定処理の実行を指示する為に表示部205に表示されるGUI670を示す模式図である。GUI670は、自動設定ボタン671、手動設定ボタン672、設定対象表示領域673、選択ボタン674、対象プロジェクタ選択領域675、チェックボックス676、および終了ボタン677を備える。
自動設定ボタン671は、上述した図11に示した処理によって、撮像画像から制御グループを決定する自動制御グループ設定処理を設定部2013に指示する為のボタンである。手動設定ボタン672は、後述するように、ユーザが制御グループに属する対象プロジェクタを設定する手動制御グループ設定処理を設定部2013に指示する為のボタンである。ユーザは、表示部205に表示された自動設定ボタン671または手動設定ボタン672を、操作部204を介して押下することにより、モード選択部2012に設定方法の指示を入力する。モード選択部2012は、入力された指示に対応する設定方法を、設定部2013に設定する。ユーザが自動制御グループ設定処理を選択した場合、上述した図11に示す制御グループの設定処理が実行される。
ユーザが自動制御グループ設定処理を選択した場合、ユーザはGUI670を操作して制御グループを手動で設定する。設定対象表示領域673は、設定の対象とする制御グループを示す画像を表示する領域である。選択ボタン674は、左右方向にそれぞれ設けられたボタンであり、設定対象表示領域673に示される制御グループ、すなわち、設定の対象とする制御グループを切り替えるためのボタンである。例えば、右側の選択ボタン674を押下することにより、設定の対象とする制御グループを制御グループ1(Group1)から制御グループ2(Group2)に進めることができる。
対象プロジェクタ選択領域675は、設定の対象である制御グループに属する対象プロジェクタをユーザが選択するために、対象プロジェクタを示す情報を一覧表示する領域である。GUI670では、対象プロジェクタを示す情報として、対象プロジェクタ100a〜100dのプロジェクタ名(Projector1、Projector2等)およびIPアドレスが示される。チェックボックス676は、設定の対象である制御グループに対象プロジェクタを参加させるか否かを指示する為のボックスである。チェックボックス676にチェックが入力されている状態で、対応する対象プロジェクタが設定の対象の制御グループに属することを示す。図15のGUI670では、チェックボックス676にチェックが入力されている対象プロジェクタ(Projector1、Projector3)が設定の対象の制御グループ(Group1)に属することを示す。終了ボタン677は、制御グループの設定処理を終了する指示を入力するためのボタンである。
なお、一度、自動制御グループ設定処理を実行したのちに、GUI670を表示して、ユーザが手動で制御グループを修正することも可能である。上述のように、手動での制御グループの設定を選択可能とすることにより、ユーザが対象プロジェクタの投影領域の関係性を目視で確認した結果に基づいて、簡便に制御グループを設定することが可能となる。また、自動で設定した制御グループをユーザが修正することが容易となる。また、手動設定が指示されたことに応じて自動設定で作成された制御グループと異なる制御グループを新規に作成してもよい。
なお、上述の制御グループの設定処理では、各対象プロジェクタの投影領域の重なりの程度に基づいて制御グループを設定したが、各対象プロジェクタの投影領域の中心間の距離を用いて決定してもよい。図16は、各対象プロジェクタの投影領域の中心間の距離を示す模式図である。
図16(a)は、位置合わせ処理後の投影面500における各対象プロジェクタの投影領域を重ねて示した模式図である。領域1501から1504は、それぞれ対象プロジェクタ100a〜100dの投影領域を示す。また、座標1511〜1514は、各投影領域1501〜1504の中心座標を示す。図16(b)は、各投影領域の中心座標の相対的な位置を示す模式図である。
図11のS904において、設定部2013は、S904における各プロジェクタの重畳領域算出に合わせて、中心座標1511〜1514を算出する。例えば、設定部2013は、撮像画像の投影領域の対角線の交点を中心座標とする。設定部2013は、各対象プロジェクタの中心座標間の距離を算出する。図16(b)の1520に示したものが1511と1514の距離に相当し、同様に他の点との距離を算出する。
図17は、各対象プロジェクタ間の重畳度合(グループ指数)と、投影領域の中心座標間の距離とを示す表である。上述したように、グループ指数のみに基づいて制御グループを判断した場合、閾値が0.9であるとする。この場合、プロジェクタ100bとプロジェクタ100c、プロジェクタ100bとプロジェクタ100d、およびプロジェクタ100cとプロジェクタ100dとがそれぞれ同一の制御グループに属すると判定される。すなわち、プロジェクタ100bとプロジェクタ100cとプロジェクタ100dとが同一の制御グループに属するように設定される。制御グループの判定基準として、さらに、中心座標間の距離が5未満であると定めると、プロジェクタ100bとプロジェクタ100d、プロジェクタ100cとプロジェクタ100dの関係は非該当となる。したがって、設定部2013は、プロジェクタ100aを制御グループ1とし、プロジェクタ100bとプロジェクタ100cを同一の制御グループ(制御グループ2)とし、プロジェクタ100cを制御グループ3と設定する。
本発明の投影制御装置によれば、複数の投影装置のうち投影位置が所定の関係を満たす投影装置をグルーピングすることにより、調整作業による投影位置のずれの拡大を抑制し、複数の投影装置の投影位置をユーザが簡便に調整することを可能とする。また、上述した投影制御装置と複数の投影装置を含む投影システムとして、本発明を構成することも可能である。
[その他の実施例]
本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、装置に供給することによっても、達成されることは言うまでもない。このとき、供給された装置の制御部を含むコンピュータ(またはCPUやMPU)は、記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行する。
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、プログラムコード自体及びそのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
また、上述のプログラムコードの指示に基づき、装置上で稼動しているOS(基本システムやオペレーティングシステム)などが処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、装置に挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれ、前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。このとき、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部又は全部を行う。
100 プロジェクタ
200 投影制御装置
201 CPU
202 RAM
203 ROM
204 HDD
205 表示部
206 ネットワークIF
207 映像出力部
208 通信部
209 操作部
210 内部バス
400 撮像装置

Claims (27)

  1. 投影面に画像を投影する複数の投影装置を制御するための制御装置であって、
    2以上の投影装置を含む制御グループを設定する設定手段と、
    前記制御グループに含まれる前記2以上の投影装置の投影領域を前記投影面において移動する方向を含む指示を受け付ける受け付け手段と、
    前記指示に応じて、前記制御グループに含まれる前記2以上の投影装置の投影領域を、前記指示に対応する方向に移動するように、前記2以上の投影装置を制御する制御手段と、
    ことを特徴とする制御装置。
  2. 前記制御手段は、前記指示に応じて、前記制御グループに含まれる前記2以上の投影装置の投影領域を前記指示に対応する方向に一緒に移動するように、前記2以上の投影装置を制御することを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記制御手段は、制御対象の投影装置に幾何補正のためのパラメータを送信して、前記制御対象の投影装置の投影領域の形状を制御することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の制御装置。
  4. 前記投影面において各投影装置が投影した画像を含む領域を撮像した撮像画像を取得する取得手段をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の制御装置。
  5. 前記設定手段は、前記取得手段が取得した撮像画像に基づいて、投影領域が所定の関係を満たす2以上の投影装置を同一の制御グループに設定することを特徴とする請求項4に記載の制御装置。
  6. 前記設定手段は、前記投影面において投影領域同士が重なる領域の比が第1閾値以上である2以上の投影装置を同一の制御グループに属するように設定することを特徴とする請求項5に記載の制御装置。
  7. 前記設定手段は、前記投影面において投影領域の中心間の距離が第2閾値より小さい2以上の投影領域に対応する2以上の投影装置を同一の制御グループに属するように設定することを特徴とする請求項5に記載の制御装置。
  8. 取得した各投影装置の投影領域の位置に基づいて投影領域同士が所定の関係を満たす2以上の投影装置を同一の制御グループに設定する第1設定モードと、ユーザが選択した2以上の投影装置を同一の制御グループに設定する第2設定モードとを含む複数の設定モードのうちいずれかを、ユーザの入力に応じて選択する第1選択手段をさらに備え、
    前記設定手段は、前記第1選択手段が選択した設定モードに応じて、前記制御グループを設定する
    ことを特徴とする請求項5乃至請求項7のいずれか1項に記載の制御装置。
  9. 前記設定手段が2以上の前記制御グループを設定した場合に、前記制御手段が投影領域の制御対象とする制御グループを、ユーザの入力に応じて選択する第2選択手段を備え、
    前記制御手段は、前記第2選択手段が選択した制御グループに属する投影装置の投影領域を制御する
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の制御装置。
  10. 前記設定手段は、ユーザの入力に応じて前記制御グループに属する前記2以上の投影装置を選択することを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載の制御装置。
  11. 前記複数の投影装置の前記投影領域に関する情報を表示部に表示させる表示制御手段を備え、
    前記表示制御手段は、前記設定手段が設定した前記制御グループと、前記制御グループに属する前記投影装置を識別可能に前記表示部に表示させる
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項10のいずれか1項に記載の制御装置。
  12. 投影面に画像を投影する複数の投影装置を制御するための制御装置であって、
    2以上の投影装置を含む制御グループを設定する設定手段と、
    前記制御グループに含まれる前記2以上の投影装置の投影領域を前記投影面において移動する指示を受け付ける受け付け手段と、
    前記指示に応じて、前記制御グループに含まれる前記2以上の投影装置の投影領域を一緒に移動するように、前記2以上の投影装置を制御する制御手段と、
    ことを特徴とする制御装置。
  13. 請求項1乃至請求項12のいずれか1項に記載の制御装置と、
    前記複数の投影装置と、を備える投影システム。
  14. 投影面に画像を投影する複数の投影装置の制御方法であって、
    2以上の投影装置を含む制御グループを設定する設定工程と、
    前記制御グループに含まれる前記2以上の投影装置の投影領域を前記投影面において移動する方向を含む指示を受け付ける受け付け工程と、
    前記指示に応じて、前記制御グループに含まれる前記2以上の投影装置の投影領域を、前記指示に対応する方向に移動するように、前記2以上の投影装置を制御する制御工程と、
    ことを特徴とする制御方法。
  15. 前記制御工程は、前記指示に応じて、前記制御グループに含まれる前記2以上の投影装置の投影領域を前記指示に対応する方向に一緒に移動するように、前記2以上の投影装置を制御することを特徴とする請求項14に記載の制御方法。
  16. 前記制御工程は、制御対象の投影装置に幾何補正のためのパラメータを送信して、前記制御対象の投影装置の投影領域の形状を制御することを特徴とする請求項14または請求項15に記載の制御方法。
  17. 前記投影面において各投影装置が投影した画像を含む領域を撮像した撮像画像を取得する取得工程をさらに備えることを特徴とする請求項14乃至請求項16のいずれか1項に記載の制御方法。
  18. 前記設定工程は、前記取得工程が取得した撮像画像に基づいて、投影領域が所定の関係を満たす2以上の投影装置を同一の制御グループに設定することを特徴とする請求項17に記載の制御方法。
  19. 前記設定工程は、前記投影面において投影領域同士が重なる領域の比が第1閾値以上である2以上の投影装置を同一の制御グループに属するように設定することを特徴とする請求項18に記載の制御方法。
  20. 前記設定工程は、前記投影面において投影領域の中心間の距離が第2閾値より小さい2以上の投影領域に対応する2以上の投影装置を同一の制御グループに属するように設定することを特徴とする請求項18に記載の制御方法。
  21. 取得した各投影装置の投影領域の位置に基づいて投影領域同士が所定の関係を満たす2以上の投影装置を同一の制御グループに設定する第1設定モードと、ユーザが選択した2以上の投影装置を同一の制御グループに設定する第2設定モードとを含む複数の設定モードのうちいずれかを、ユーザの入力に応じて選択する第1選択工程をさらに備え、
    前記設定工程は、前記第1選択工程が選択した設定モードに応じて、前記制御グループを設定する
    ことを特徴とする請求項18乃至請求項20のいずれか1項に記載の制御方法。
  22. 前記設定工程が2以上の前記制御グループを設定した場合に、前記制御工程が投影領域の制御対象とする制御グループを、ユーザの入力に応じて選択する第2選択工程を備え、
    前記制御工程は、前記第2選択工程が選択した制御グループに属する投影装置の投影領域を制御する
    ことを特徴とする請求項14乃至請求項21のいずれか1項に記載の制御方法。
  23. 前記設定工程は、ユーザの入力に応じて前記制御グループに属する前記2以上の投影装置を選択することを特徴とする請求項14乃至請求項22のいずれか1項に記載の制御方法。
  24. 前記複数の投影装置の前記投影領域に関する情報を表示部に表示させる表示制御工程を備え、
    前記表示制御工程は、前記設定工程が設定した前記制御グループと、前記制御グループに属する前記投影装置を識別可能に前記表示部に表示させる
    ことを特徴とする請求項14乃至請求項23のいずれか1項に記載の制御方法。
  25. 投影面に画像を投影する複数の投影装置を制御するための制御方法であって、
    2以上の投影装置を含む制御グループを設定する設定工程と、
    前記制御グループに含まれる前記2以上の投影装置の投影領域を前記投影面において移動する指示を受け付ける受け付け工程と、
    前記指示に応じて、前記制御グループに含まれる前記2以上の投影装置の投影領域を一緒に移動するように、前記2以上の投影装置を制御する制御工程と、
    ことを特徴とする制御方法。
  26. 請求項14乃至請求項25のいずれか1項に記載の投影制御装置の制御方法をプロセッサが実行するためのプログラム。
  27. 請求項26に記載の投影制御装置の制御方法をプロセッサが実行するためのプログラムを格納し、前記プロセッサが前記プログラムを読み出し可能な記憶媒体。
JP2019033294A 2018-05-24 2019-02-26 制御装置、制御方法、投影システム、プログラム、記憶媒体 Pending JP2019207392A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US16/405,597 US10754237B2 (en) 2018-05-24 2019-05-07 Control apparatus, control method, projection system, and storage medium

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018100072 2018-05-24
JP2018100072 2018-05-24

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019207392A true JP2019207392A (ja) 2019-12-05

Family

ID=68767719

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019033294A Pending JP2019207392A (ja) 2018-05-24 2019-02-26 制御装置、制御方法、投影システム、プログラム、記憶媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2019207392A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11431948B2 (en) 2020-01-20 2022-08-30 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Position and size adjustment support method and position and size adjustment support device for display appratus and imaging appratus
CN115086631A (zh) * 2021-03-11 2022-09-20 精工爱普生株式会社 图像生成方法和信息处理装置
CN115343898A (zh) * 2021-04-27 2022-11-15 中强光电股份有限公司 投影系统及投射影像叠加方法
WO2023068522A1 (ko) * 2021-10-18 2023-04-27 삼성전자주식회사 전자 장치 및 그 제어 방법
US11800070B2 (en) 2020-12-24 2023-10-24 Seiko Epson Corporation Control method for projector, projector, and image projection system

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11431948B2 (en) 2020-01-20 2022-08-30 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Position and size adjustment support method and position and size adjustment support device for display appratus and imaging appratus
US11800070B2 (en) 2020-12-24 2023-10-24 Seiko Epson Corporation Control method for projector, projector, and image projection system
CN115086631A (zh) * 2021-03-11 2022-09-20 精工爱普生株式会社 图像生成方法和信息处理装置
JP2022138883A (ja) * 2021-03-11 2022-09-26 セイコーエプソン株式会社 画像生成方法、制御方法、および情報処理装置
CN115086631B (zh) * 2021-03-11 2024-03-29 精工爱普生株式会社 图像生成方法和信息处理装置
CN115343898A (zh) * 2021-04-27 2022-11-15 中强光电股份有限公司 投影系统及投射影像叠加方法
US11979689B2 (en) 2021-04-27 2024-05-07 Coretronic Corporation Projection system and projected image stacking method
WO2023068522A1 (ko) * 2021-10-18 2023-04-27 삼성전자주식회사 전자 장치 및 그 제어 방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10663844B2 (en) Projection control apparatus and control method thereof, and projection system
JP2019207392A (ja) 制御装置、制御方法、投影システム、プログラム、記憶媒体
US9818377B2 (en) Projection system, image processing apparatus, and correction method
US10754237B2 (en) Control apparatus, control method, projection system, and storage medium
JP6429545B2 (ja) 制御装置、制御方法
US10506207B2 (en) Projection system, method for controlling projection system, and projector
JP2014107713A (ja) 操作方法、操作プログラム及び操作装置
US8985781B2 (en) Projector control device and computer-readable recording medium
CN106851234B (zh) 投影仪以及投影仪的控制方法
KR20080094102A (ko) 화상 투영 방법 및 프로젝터
JP2019125955A (ja) パラメータ生成装置及びその制御方法、並びにプログラム
JP2020178248A (ja) 投影制御装置、投影制御方法、投影システム、プログラム、記憶媒体
JP2020088691A (ja) 投写制御装置およびその制御方法、ならびに投写システム
JP2012142669A (ja) 投写制御装置、投写システム、テストチャート、投写領域判定方法
JP2019204034A (ja) 投影制御装置、その制御方法、投影システム、プログラムおよび記憶媒体
US20140139751A1 (en) Projection apparatus, projection method and computer-readable storage medium for correcting a projection state being projected onto curved surface
JP2020178221A (ja) 投影制御装置、投影制御方法およびプログラム
JP7096664B2 (ja) 投写制御装置およびその制御方法、ならびに投写システム
JP2020194998A (ja) 制御装置、投影システム、制御方法、プログラムおよび記憶媒体
JP2014187520A (ja) 画像処理装置、プロジェクター、画像処理方法及びプログラム
JP7116543B2 (ja) 投写制御装置およびその制御方法、ならびに投写システム
JP2019192996A (ja) 投影制御装置及び投影制御方法
US20190327457A1 (en) Projection control apparatus and projection control method
JP6598633B2 (ja) 投影装置、及び投影装置の制御方法
JP2019192997A (ja) 投影制御装置及び投影制御方法