JP2019128554A - 表示装置及び表示装置の製造方法 - Google Patents

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Shuichi Osawa
修一 大澤
佳克 今関
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佳克 今関
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陽一 上條
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Yoshihiro Watanabe
義弘 渡辺
光一 宮坂
Koichi Miyasaka
光一 宮坂
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Abstract

【課題】信頼性の向上が可能な表示装置及び表示装置の製造方法を提供する。【解決手段】表示装置は、第1導電層L1を含む第1基板SUB1と、第1基板と対向する第1下面と、第1下面の反対側の第1上面とを有する基体を含む第2基板SUB2と、第1基板と第2基板との間に配置された表示機能層と、第1上面に対向する第2下面と、第2下面の反対側の第2上面とを有する第2導電層L2と、第2上面に対向する第3下面と、第3下面の反対側の第3上面とを有する保護層と、第2導電層に接触している第1端部と、前記第2導電層及び第3上面に接触している第2端部とを有する接続材Cと、を備え、保護層は、第1貫通孔を有し、第2導電層は、第1貫通孔に繋がる第2貫通孔を有し、基体は、第2貫通孔に繋がる第3貫通孔を有し、接続材は、第1貫通孔、第2貫通孔、及び第3貫通孔を通って第1導電層及び第2導電層を電気的に接続している。【選択図】図5

Description

本発明の実施形態は、表示装置及び表示装置の製造方法に関する。
近年、表示装置を狭額縁化するための技術が種々検討されている。一例では、樹脂製の第1基板の内面と外面とを貫通する孔の内部に孔内接続部を有する配線部と、樹脂製の第2基板の内面に設けられた配線部とが基板間接続部によって電気的に接続される技術が開示されている。
特開2002−40465号公報
本開示の一態様における目的は、信頼性の向上が可能な表示装置及び表示装置の製造方法を提供することにある。
一実施形態に係る表示装置は、第1導電層を含む第1基板と、前記第1基板と対向する第1下面と、前記第1下面の反対側の第1上面とを有する基体を含む第2基板と、前記第1基板と前記第2基板との間に配置された表示機能層と、前記第1上面に対向する第2下面と、前記第2下面の反対側の第2上面とを有する第2導電層と、前記第2上面に対向する第3下面と、前記第3下面の反対側の第3上面とを有する保護層と、前記第2導電層に接触している第1端部と、前記第2導電層及び前記第3上面に接触している第2端部とを有する接続材と、を備え、前記保護層は、第1貫通孔を有し、前記第2導電層は、前記第1貫通孔に繋がる第2貫通孔を有し、前記基体は、前記第2貫通孔に繋がる第3貫通孔を有し、前記接続材は、前記第1貫通孔、前記第2貫通孔、及び前記第3貫通孔を通って前記第1導電層及び前記第2導電層を電気的に接続している。
他の実施形態に係る表示装置は、第1導電層を含む第1基板と、前記第1基板と対向する第1下面と、前記第1下面の反対側の第1上面とを有する基体を含む第2基板と、前記第1基板と前記第2基板との間に配置された表示機能層と、前記第1上面に対向する第2下面と、前記第2下面の反対側の第2上面とを有する第2導電層と、前記第2上面に対向する第3下面と、前記第3下面の反対側の第3上面とを有する保護層と、前記第1導電層及び前記第2導電層を電気的に接続する接続材と、を備え、前記保護層は、第1貫通孔を有し、前記第2導電層は、前記第1貫通孔に繋がる第2貫通孔を有し、前記基体は、前記第2貫通孔に繋がる第3貫通孔を有し、前記接続材は、前記第1貫通孔の外側に突出していない第1端部と、前記第1貫通孔の外側に突出している第2端部とを有している。
また、他の実施形態に係る表示装置の製造方法は、画像を表示する表示領域と、前記表示領域に隣接する非表示領域を有し、第1導電層を含む第1基板と、前記第1基板と対向する第1下面と前記第1下面と反対側の第1上面とを有する基体を含む第2基板と、前記第1上面に対向する第2下面と前記第2下面の反対側の第2上面とを有する第2導電層と、前記第2上面に対向する第3下面と前記第3下面の反対側の第3上面とを有する保護層と、前記第3上面に接着されている保護フィルムとを備え、前記基体が前記第1導電層と対向し且つ前記第1導電層から離間した、表示パネルを用意し、前記保護フィルムにレーザー光を照射し、前記保護フィルム及び前記保護層を貫通する第1貫通孔を形成し、前記第1貫通孔に対向する位置の前記第2導電層を貫通する第2貫通孔を形成し、前記第2貫通孔に対向する位置の前記基体を貫通する第3貫通孔を形成し、前記保護フィルムにアニール処理を施し、前記第1貫通孔を通して接続材を注入して前記第1導電層及び前記第2導電層を電気的に接続する接続材を形成する。
図1は、実施形態の表示装置の一構成例を示す平面図である。 図2は、図1に示した表示パネルの基本構成及び等価回路を示す図である。 図3は、表示領域DAにおける表示装置の一部を概略的に示す断面図である。 図4は、センサの一構成例を示す平面図である。 図5は、図1に示したA−B線に沿って切断した表示装置の一部の概略的な断面図である。 図6は、実施形態に係る表示装置の製造工程の一例を示す図である。 図7は、実施形態に係る表示装置の製造工程の一例を示す図である。 図8は、実施形態に係る表示装置の製造工程の一例を示す図である。 図9は、実施形態に係る表示装置の製造工程の一例を示す図である。 図10は、実施形態に係る表示装置の製造工程の一例を示す図である。 図11は、実施形態に係る表示装置の製造工程の一例を示す図である。 図12は、実施形態の変形例1に係る表示装置の一部の概略的な断面図である。 図13は、実施形態の変形例2に係る表示装置の製造工程の一例を示す平面図である。 図14は、実施形態の変形例3に係る表示装置の製造工程の一例を示す平面図である。 図15は、実施形態の変形例3に係る表示装置の一部の概略的な断面図である。 図16は、実施形態の変形例4に係る表示装置の一部の概略的な断面図である。 図17は、実施形態の変形例5に係る表示装置の一部の概略的な断面図である。
以下、いくつかの実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、開示はあくまで一例に過ぎず、当業者において、発明の主旨を保っての適宜変更について容易に想到し得るものについては、当然に本発明の範囲に含有されるものである。また、図面は、説明をより明確にするため、実際の態様に比べて、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同一又は類似した機能を発揮する構成要素には同一の参照符号を付し、重複する詳細な説明を適宜省略することがある。
各実施形態においては、表示装置の一例として液晶表示装置を開示する。この液晶表示装置は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、携帯電話端末、ノートブックタイプのパーソナルコンピュータ、車載機器、ゲーム機器等の種々の装置に用いることができる。各実施形態にて開示する主要な構成は、有機エレクトロルミネッセンス(EL)表示装置等の自発光型の表示装置、電気泳動素子等を有する電子ペーパ型の表示装置、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)を応用した表示装置、或いはエレクトロクロミズムを応用した表示装置など、他種の表示装置にも適用可能である。
図1は、本実施形態の表示装置DSPの一構成例を示す平面図である。ここでは、表示装置DSPの一例として、センサSSを搭載した液晶表示装置について説明する。第1方向X、第2方向Y、及び、第3方向Zは、互いに直交しているが、90度以外の角度で交差していてもよい。第1方向X及び第2方向Yは、表示装置DSPを構成する基板の主面と平行な方向に相当し、第3方向Zは、表示装置DSPの厚さ方向に相当する。以下、第3方向Zの長さを厚さと称する。ここでは、第1方向X及び第2方向Yによって規定されるX−Y平面における表示装置DSPの平面図を示している。以下の説明において、第3方向ZからX−Y平面を見ることを平面視という。
表示装置DSPは、表示パネルPNL、ICチップI1、配線基板SUB3などを備えている。表示パネルPNLは、液晶表示パネルであり、第1基板SUB1と、第2基板SUB2と、シールSEと、表示機能層(後述する液晶層LC)と、を備えている。第2基板SUB2は、第1基板SUB1に対向している。シールSEは、図1において右上がりの斜線で示した部分に相当し、第1基板SUB1と第2基板SUB2とを接着している。以下の説明で、X−Y平面に対して垂直な方向、例えば、第3方向Zにおいて、第1基板SUB1から第2基板SUB2に向かう方向を上方(あるいは、単に上)と称し、第2基板SUB2から第1基板SUB1に向かう方向を下方(あるいは、単に下)と称する。
表示パネルPNLは、画像を表示する表示領域DA、及び、表示領域DAに隣り合う額縁状の非表示領域NDAを備えている。表示領域DAは、例えば、シールSEによって囲まれた内側に位置している。非表示領域NDAは、表示領域DAを囲む額縁状に配置されてもよい。シールSEは、非表示領域NDAに位置している。
ICチップI1は、配線基板SUB3に実装されている。なお、図示した例に限らず、ICチップI1は、第2基板SUB2よりも外側に延出した第1基板SUB1に実装されていてもよいし、配線基板SUB3に接続される外部回路基板に実装されていてもよい。ICチップI1は、例えば、画像を表示するのに必要な信号を出力するディスプレイドライバDDを内蔵している。ここでのディスプレイドライバDDは、後述する信号線駆動回路SD、走査線駆動回路GD、及び、共通電極駆動回路CDの少なくとも一部を含むものである。また、図示した例では、ICチップI1は、タッチパネルコントローラなどとして機能する検出回路RCを内蔵している。なお、検出回路RCは、ICチップI1とは異なる他のICチップに内蔵されていてもよい。
センサSSは、表示装置DSPへの被検出物の接触あるいは接近を検出するためのセンシングを行うものである。センサSSは、複数の検出電極Rx(Rx1、Rx2、Rx3、Rx4…)を備えている。複数の検出電極Rxは、それぞれ、第2基板SUB2に設けられている。これらの検出電極Rxは、それぞれ、第1方向Xに延出し、第2方向Yに間隔をおいて並んでいる。
複数の検出電極Rx(Rx1、Rx2、Rx3、Rx4…)は、それぞれ、検出部RS(RS1、RS2、RS3、RS4…)と、端子部RT(RT1、RT2、RT3、RT4…)と、接続部CN(CN1、CN2、CN3、CN4…)とを備えている。
検出部RSは、それぞれ、表示領域DAに位置し、第1方向Xに延出している。検出電極Rxにおいては、主として検出部RSがセンシングに利用される。図示した例では、検出部RSは、それぞれ、帯上に示されているが、より具体的には、微細な金属細線の集合体によって形成されている。なお、図示した例では、検出電極Rxは、それぞれ、2本の検出部RSを備えているが、3本以上の検出部RSを備えていても良いし、1本の検出部RSを備えていてもよい。
複数の端子部RTは、それぞれ、検出部RSに繋がっている。図示した例では、奇数番目の検出電極Rx1、Rx3…の各々の端子部RT1、RT3…は、非表示領域NDAの第1方向Xで一端側部(以下、第1側部と称する)に位置している。また、偶数番目の検出電極Rx2、Rx4…の各々の端子部RT2、RT4…は、いずれも非表示領域NDAの第1側部と第1方向Xで反対側の他端側部(以下、第2側部と称する)に位置している。端子部RTの一部は、平面視でシールSEと重なる位置に形成されている。
一方で、第1基板SUB1は、複数のパッドP(P1、P2、P3、P4…)及び複数の配線W(W1、W2、W3、W4…)を備えている。図示した例では、奇数番目のパッドP1、P3…及び配線W1、W3…は、いずれも非表示領域NDAの第1側部に位置している。また、偶数番目のパッドP2、P4…及び配線W2、W4…は、いずれも非表示領域NDAの第2側部に位置している。パッドP及び配線Wは、それぞれ、平面視でシールSEと重なっている。パッドPは、それぞれ、平面視で、対応する端子部RTと重なる位置に形成されている。図示した例では、パッドPは、それぞれ、平面視した場合に台形状に形成されている。なお、パッドPは、それぞれ、平面視した場合に台形状以外の形状、例えば、多角形状、円形状、及び、楕円形状等に形成されていてもよい。配線Wは、それぞれ、パッドPに接続され、第2方向Yに沿って延出し、配線基板SUB3を介してICチップI1の検出回路RCと電気的に接続されている。
図示したように、パッドP3が第2方向YにおいてパッドP1よりも配線基板SUB3に近い位置に配置されたレイアウトでは、配線W1は、第1方向XにおいてパッドP3の内側(つまり、表示領域DAが設けられた方向)を迂回し、パッドP3と配線基板SUB3との間で、配線W3の内側で配線W3に並んで配置されている。同様に、配線W2は、第1方向XにおいてパッドP4の内側を迂回し、パッドP4と配線基板SUB3との間で、配線W4の内側で配線W4に並んで配置されている。
複数の接続用孔(接続孔)V(V1、V2、V3、V4…)は、それぞれ、端子部RT(RT1、RT2、RT3、RT4…)とパッドP(P1、P2、P3、P4…)とが対向する位置に形成されている。また、複数の接続用孔Vは、それぞれ、端子部RTを含む第2基板SUB2及びシールSEを貫通するとともに、パッドPまで貫通するように形成され得る。図示した例では、複数の接続用孔Vは、それぞれ、平面視で円形であるが、その形状は図示した例に限らず、楕円形などの他の形状であっても良い。複数の接続用孔Vには、接続材C(C1、C2、C3、C4…)がそれぞれ設けられている。接続材Cは、それぞれ、端子部RTとパッドPとを電気的に接続している。つまり、第2基板SUB2に設けられた複数の検出電極Rxは、それぞれ、接続材Cを介して、第1基板SUB1のパッドPに接続された配線基板SUB3の検出回路RCと電気的に接続している。検出回路RCは、複数の検出電極Rxの各々から出力されたセンサ信号を読み取り、被検出物の接触あるいは接近の有無や、被検出物の位置座標などを検出する。以下、パッドPを第1導電層と称し、検出電極Rxを第2導電層と称する場合もある。
以上で説明したような表示装置DSPのレイアウトによれば、非表示領域NDAにおける第1側部の幅と第2側部の幅とを均一化することができ、狭額縁化に好適である。
図2は、図1に示した表示パネルPNLの基本構成及び等価回路を示す図である。
表示パネルPNLは、表示領域DAにおいて、複数の画素PXを備えている。ここで、画素とは、画素信号に応じて個別に制御することができる最小単位を示し、例えば、後述する走査線と信号線とが交差する位置に配置されたスイッチング素子を含む領域に存在する。複数の画素PXは、第1方向X及び第2方向Yにマトリクス状に配置されている。また、表示パネルPNLは、表示領域DAにおいて、複数本の走査線G(G1〜Gn)、複数本の信号線S(S1〜Sm)、共通電極CEなどを備えている。複数の走査線Gは、第1方向Xに延出し、第2方向Yに並んでいる。複数の信号線Sは、第2方向Yに延出し、第1方向Xに並んでいる。走査線G及び信号線Sは、モリブデン、タングステン、チタン、アルミニウムなどの金属材料又はこれらの合金材料によって形成され、単層構造であってもよいし、多層構造であってもよい。なお、走査線G及び信号線Sは、必ずしも直線的に延出していなくてもよく、それらの一部が屈曲していてもよい。共通電極CEは、複数の画素PXに亘って配置されている。走査線G、信号線S、及び、共通電極CEは、それぞれ非表示領域NDAに引き出されている。非表示領域NDAにおいて、走査線Gは走査線駆動回路GDに接続され、信号線Sは信号線駆動回路SDに接続され、共通電極CEは共通電極駆動回路CDに接続されている。信号線駆動回路SD、走査線駆動回路GD、及び、共通電極駆動回路CDは、第1基板SUB1上に形成されてもよいし、これらの一部或いは全部が図1に示したICチップI1に内蔵されていてもよい。
各画素PXは、スイッチング素子SW、画素電極PE、共通電極CE、及び液晶層LC等を備えている。スイッチング素子SWは、例えば薄膜トランジスタ(TFT)によって構成され、走査線G及び信号線Sと電気的に接続されている。より具体的には、スイッチング素子SWは、ゲート電極WG、ソース電極WS、及び、ドレイン電極WDを備えている。ゲート電極WGは、走査線Gと電気的に接続されている。図示した例では、信号線Sと電気的に接続された電極をソース電極WSと称し、画素電極PEと電気的に接続された電極をドレイン電極WDと称する。共通電極CE及び画素電極PEは、例えばインジウム錫酸化物(ITO)やインジウム亜鉛酸化物(IZO)などの透明な導電材料によって形成されている。
走査線Gは、第1方向Xに並んだ画素PXの各々におけるスイッチング素子SWと接続されている。信号線Sは、第2方向Yに並んだ画素PXの各々におけるスイッチング素子SWと接続されている。画素電極PEの各々は、例えば、共通電極CEと対向し、画素電極PEと共通電極CEとの間に生じる電界によって液晶層LCを駆動している。保持容量CSは、例えば、共通電極CEと画素電極PEとの間に形成される。
図3は、表示領域DAにおける表示装置DSPの一部を概略的に示す断面図である。ここでは、表示装置DSPを第1方向Xに沿って切断した断面図を示す。図示した表示装置DSPは、主に基板主面と略平行な横電界を利用する表示モードに対応した構成を有している。なお、表示装置DSPは、基板主面に対して垂直な縦電界や、基板主面に対して斜め方向の電界、或いは、それらを組み合わせて利用する表示モードに対応した構成を有してもよい。横電界を利用する表示モードでは、例えば第1基板SUB1及び第2基板SUB2のいずれか一方が画素電極PE及び共通電極CEの双方を備える構成が適用可能である。縦電界や斜め電界を利用する表示モードでは、例えば、第1基板SUB1が画素電極PE及び共通電極CEの一方を備え、第2基板SUB2が画素電極PE及び共通電極CEの他方を備える構成が適用可能である。なお、ここでの基板主面とは、X−Y平面と平行な面である。
第1基板SUB1は、第1基体10(第1絶縁基板)、信号線S、共通電極CE、画素電極PE、第1絶縁層11、第2絶縁層12、第3絶縁層13、及び第1配向層14などを備えている。なお、ここでは、上述のスイッチング素子SWや走査線G、これらの間に介在する各種絶縁層等の図示を省略している。
第1基体10は、例えば、無アルカリガラスによって形成され、第2基板SUB2と対向する上面10A(第1面10A)と、上面10Aの反対側の下面10B(第2面10B)とを有している。第1絶縁層11は、上面10Aの上に配置されている。信号線Sは、第1絶縁層11の上に配置されている。第2絶縁層12は、信号線S及び第1絶縁層11の上に配置されている。共通電極CEは、第2絶縁層12の上に配置されている。第3絶縁層13は、共通電極CEの上に配置されている。画素電極PEは、第3絶縁層13の上に配置されている。画素電極PEは、第3絶縁層13を介して共通電極CEと対向している。図3の例において、画素電極PEは、1つのスリットSLを有している。但し、画素電極PEは、より多くのスリットSLを有してもよいし、スリットSLを有さなくてもよい。第1配向層14は、画素電極PE及び第3絶縁層13を覆っている。例えば、第1絶縁層11及び第3絶縁層13は無機絶縁層であり、第2絶縁層12は有機絶縁層である。
なお、第1基板SUB1の構成は、図示した例に限らず、画素電極PEが第2絶縁層12と第3絶縁層13との間に位置し、共通電極CEが第3絶縁層13と第1配向層14との間に位置してもよい。また、画素電極PE及び共通電極CEの双方が櫛歯状に形成され、互いに噛み合うように同層に配置されてもよい。
第2基板SUB2は、第2基体20(第2絶縁基板)、遮光層21、カラーフィルタ22、オーバーコート層23、第2配向層24などを備えている。
第2基体20は、例えば無アルカリガラスによって形成され、第1基板SUB1と対向する下面20A(第1面20A)と、下面20Aの反対側の上面20B(第2面20B)とを有している。遮光層21及びカラーフィルタ22は、下面20Aの下に配置されている。遮光層21は、各画素を区画し、信号線Sの直上に位置している。
カラーフィルタ22は、画素電極PEと対向し、その一部が遮光層21と重なっている。カラーフィルタ22は、赤色カラーフィルタ、緑色カラーフィルタ、青色カラーフィルタなどを含む。オーバーコート層23は、カラーフィルタ22を覆っている。第2配向層24は、オーバーコート層23を覆っている。液晶層LCは、第1配向層14と第2配向層24との間に配置されている。なお、カラーフィルタ22は、第1基板SUB1に配置されてもよい。カラーフィルタ22は、4色以上のカラーフィルタを含んでいてもよい。白色を表示する画素には、白色のカラーフィルタが配置されていてもよいし、無着色の樹脂材料が配置されていてもよいし、カラーフィルタを配置せずにオーバーコート層を配置してもよい。
検出電極Rxは、第2基体20の主面20B側に位置している。検出電極Rxは、金属を含む導電層、ITOやIZO等の透明な導電材料によって形成されていてもよいし、金属を含む導電層の上に透明導電層が積層されていてもよいし、導電性の有機材料や、微細な導電性物質の分散体などによって形成されていてもよい。オーバーコート層(保護層)30は、検出電極Rxを覆っている。オーバーコート層30は、例えば、有機絶縁材料で形成されている。
表示装置DSPは、カバー部材CGと、照明装置BLと、第1偏光板PL1と、第2偏光板PL2と、をさらに備えている。
第1偏光板PL1は、下面10B側に位置している。図示した例では、第1偏光板PL1は、第1基板SUB1と照明装置BLとの間に位置している。カバー部材CGは、接着層40を介して第2偏光板PL2に貼り付けられている。カバー部材CGは、例えば、ガラスを用いて形成されているが、ガラス以外の材料を用いて形成されていてもよい。第2偏光板PL2は、上面20B側に位置している。図示した例では、第2偏光板PL2は、カバー部材CGと検出電極Rxとの間に位置している。図示した例では、第2偏光板PL2は、接着層31を介してオーバーコート層30に接着されている。各偏光板PL1、PL2は、少なくとも表示領域DAの全域と対向している。なお、表示装置DSPは、カバー部材CGと第2基板SUB2との間、及び、第1基板SUB1と照明装置BLとの間に位相差板などの光学素子をさらに備えてもよい。また、第2偏光板PL2と検出電極Rxとの間には、他の各種絶縁層や各種導電層が配置されていてもよい。
なお、図3に示す表示装置DSPは、照明装置BLからの光を選択的に透過させることで画像を表示する透過型の構造の適用例である。この例に限らず、表示装置DSPは、第2基板SUB2の上方からの光を選択的に反射させることで画像を表示する反射型であってもよいし、透過型及び反射型の双方の機能を備えた半透過型であってもよい。
図4は、センサSSの一構成例を示す平面図である。
図4に示した例では、センサSSは、センサ駆動電極Tx、及び、検出電極Rxを備えている。図4において、センサ駆動電極Txは、右下がりの斜線で示した部分に相当し、第1基板SUB1に設けられている。また、検出電極Rxは、右上がりの斜線で示した部分に相当し、第2基板SUB2に設けられている。センサ駆動電極Tx及び検出電極Rxは、X−Y平面において、互いに交差している。検出電極Rxは、第3方向Zにおいて、センサ駆動電極Txと対向している。
センサ駆動電極Tx及び検出電極Rxは、表示領域DAに位置し、それらの一部が非表示領域NDAに延在している。図示した例では、センサ駆動電極Txは、それぞれ第2方向Yに延出した帯状の形状を有し、第1方向Xに間隔を置いて並んでいる。検出電極Rxは、それぞれ第1方向Xに延出し、第2方向Yに間隔を置いて並んでいる。検出電極Rxは、図1を参照して説明したように、第1基板SUB1に設けられたパッドPに接続され、配線を介して検出回路RCと電気的に接続されている。センサ駆動電極Txの各々は、配線WRを介して共通電極駆動回路CDと電気的に接続されている。なお、センサ駆動電極Tx及び検出電極Rxの個数やサイズ、形状は特に限定されるものではなく種々変更可能である。
センサ駆動電極Txは、上記の共通電極CEを含み、画素電極PEとの間で電界を発生させる機能を有するとともに、検出電極Rxとの間で容量を発生させることで被検出物の位置を検出するための機能を有している。
共通電極駆動回路CDは、表示領域DAに画像を表示する表示駆動時に、共通電極CEを含むセンサ駆動電極Txに対してコモン駆動信号を供給する。また、共通電極駆動回路CDは、センシングを行うセンシング駆動時に、センサ駆動電極Txに対してセンサ駆動信号を供給する。検出電極Rxは、センサ駆動電極Txへのセンサ駆動信号の供給に伴って、センシングに必要なセンサ信号(つまり、センサ駆動電極Txと検出電極Rxとの間の電極間容量の変化に基づいた信号)を出力する。検出電極Rxから出力された検出信号は、図1に示した検出回路RCに入力される。
なお、上記した構成例におけるセンサSSは、一対の電極間の静電容量(上記の例ではセンサ駆動電極Txと検出電極Rxとの間の静電容量)の変化に基づいて被検出物を検出する相互容量方式に限らず、検出電極Rxの静電容量の変化に基づいて被検出物を検出する自己容量方式であっても良い。
図5は、図1に示したA−B線に沿って切断した表示装置DSPの一部の概略的な断面図である。ここでは、図3に示した第1基板SUB1及び第2基板SUB2が備える各要素、照明装置BL、及び第1偏光板PL1の図示を適宜省略している。以下、接続用孔V1を用いて説明するが他の接続用孔Vにも接続用孔V1と同様の構成が適用できる。図5には、第2基板SUB2の端部SUB2Eを示している。
第1基板SUB1と第2基板SUB2とは、シールSEによって貼り合わされている。シールSEは、例えば、図1に示したように表示領域DAを囲う環状に形成されている。図5に示した例において、シールSEと第1基体10との間に第2絶縁層12が配置され、シールSEと第2基体20との間に遮光層21及びオーバーコート層23が配置されている。シールSE、第2絶縁層12、遮光層21、及びオーバーコート層23は、例えば有機絶縁層である絶縁層ILを構成する。なお、絶縁層ILは、無機絶縁層を含んでいてもよい。以下、絶縁層ILを層間絶縁層ILと称する場合もある。
なお、絶縁層ILは、図3に示した第1配向層14や第2配向層24などをさらに含んでもよい。また、絶縁層ILは、第2絶縁層12、オーバーコート層23、及び遮光層21の少なくとも1つを含まなくてもよい。絶縁層ILは、他の層を含んでいてもよい。
第1基板SUB1は、第1導電層L1を備えている。図5に示した例において、第1導電層L1は、第1基体の上面10Aに形成されるとともに、第2絶縁層12で覆われている。この例に限らず、第1導電層L1と第1基体10との間や第1導電層L1と第2絶縁層12との間に、各種絶縁層や各種導電層が配置されてもよい。第1導電層L1は、例えば、モリブデン、タングステン、チタン、アルミニウム、銀、銅、クロムなどの金属材料や、これらの金属材料を組み合わせた合金や、ITO及びIZOなどの透明な導電材料によって形成することができる。第1導電層L1は、単層構造であってもよいし、多層構造であってもよい。
図示した例では、第2導電層L2は、第2基体20の上面20Bの側に位置している。第2導電層L2は、上面20Bに対向する下面L2Aと、下面L2Aと反対側の上面L2Bとを有している。オーバーコート層30は、第2導電層L2の上面L2Bに位置し、第2導電層L2に接触している。オーバーコート層30は、上面L2Bに対向する下面30Aと、下面20Aと反対側の上面20Bとを有している。接着層31は、オーバーコート層30の上面20Bに位置し、オーバーコート層30を介して第2導電層L2と第2偏光板PL2と接着している。第2偏光板PL2と第2導電層L2との間には、他の各種層が配置されていてもよい。また、オーバーコート層30と第2導電層L2との間にも、他の各種層が配置されていてもよい。図示した例では、第2導電層L2は、図1に示したRx1に相当する。第2導電層L2は、例えば、モリブデン、タングステン、チタン、アルミニウム、銀、銅、クロムなどの金属材料や、これらの金属材料を組み合わせた合金や、ITO及びIZOなどの透明な導電材料によって形成することができる。第2導電層L2は、単層構造であってもよいし、多層構造であってもよい。
オーバーコート層30は、は、下面30Aと上面30Bとを貫通する貫通孔VA1(第1貫通孔)を有している。第2導電層L2は、下面L2Aと上面L2Bとを貫通し、貫通孔VA1に繋がる貫通孔VA2(第2貫通孔)を有している。第2基体20は、下面20Aと上面20Bとを貫通し、貫通孔VA1及びVA2に繋がる貫通孔VA3(第3貫通孔)を有している。絶縁層ILは、下面20Aと上面10Aとの間を貫通し、各貫通孔VA1、VA2、及びVA3に繋がる貫通孔VA4(第4貫通孔)を有している。第1導電層L1は、各貫通孔VA1〜VA4に繋がる貫通孔VA5(第5貫通孔)を有している。また、第1基体10は、各貫通孔VA1〜VA5に繋がる凹部Rを上面10Aに有している。図示した例では、各貫通孔VA1〜VA5及び凹部Rは、非表示領域NDAに位置している。なお、貫通孔VA4は、絶縁層ILを構成する各層、すなわち図5に示した例ではシールSE、第2絶縁層12、遮光層21、及びオーバーコート層23をそれぞれ貫通している。
凹部Rは、上面10Aから下面10Bに向かって形成されているが、図示した例では、下面10Bまで貫通していない。一例では、凹部Rの第3方向Zに沿った深さは、第1基体10の第3方向Zに沿った厚さの約1/5〜約1/2程度である。なお、第1基体10は、凹部Rの代わりに、上面10Aと下面10Bとの間を貫通する貫通孔を有してもよい。
各貫通孔VA1〜VA5及び凹部Rは、それぞれの孔の中心位置が平面視で見て一致しており、第3方向Zに沿った同一直線状に位置し、接続用孔V1を構成している。各貫通孔VA1〜VA5及び凹部Rは、例えば平面視における形状が正円形であるが、楕円形などの他の形状であってもよい。なお、接続用孔V1は、第3方向に沿った同一直線状に位置する各貫通孔VA1〜VA5及び凹部Rの少なくとも1つによって構成されていてもよい。
図5に示した例において、各貫通孔VA1〜VA5は、いずれも下方に向かうに連れて幅(内径)が小さくなる。すなわち、貫通孔VA1の内面F1、貫通孔VA2の内面F2、貫通孔VA3の内面F3、貫通孔VA4の内面F4、及び貫通孔VA5の内面F5は、第3方向Zに対して傾いたテーパ状である。図5に示した例では、各内面F1〜F5が断面視で直線状であるが、曲線状であってもよい。また、各貫通孔VA1〜VA5は、上方に向かうに連れて幅(内径)が小さくなる形状を有してもよいし、幅が一定(各内面F1〜F5が第3方向Zと平行)であってもよい。
貫通孔VA1と貫通孔VA2との境界近傍においては、貫通孔VA2の幅よりも貫通孔VA1の幅の方が大きい。これにより、第2導電層L2は、貫通孔VA2の周囲において、オーバーコート層30から露出している第1領域A1を有している。例えば、第1領域A1の平面視における形状は、貫通孔VA2を全周に亘って囲う環状である。但し、第1領域A1は、貫通孔VA2の周囲の一部に設けられてもよいし、断続的に複数設けられてもよい。
貫通孔VA4と貫通孔VA5との境界近傍においては、貫通孔VA5の幅よりも貫通孔VA4の幅の方が大きい。これにより、第1導電層L1は、貫通孔VA5の周囲において、絶縁層ILから露出した第2領域A2を有している。例えば、第2領域A2の平面視における形状は、貫通孔VA5を全周に亘って囲う環状である。但し、第2領域A2は、貫通孔VA5の周囲の一部に設けられてもよいし、断続的に複数設けられてもよい。
表示装置DSPは、各貫通孔VA2〜VA5を通じて第1導電層L1と第2導電層L2とを電気的に接続する接続材Cをさらに備えている。図5に示した例では、接続材Cは、図1に示した接続材C1に相当する。一例として、接続材Cは、銀などの金属材料を含み、その粒径が数ナノメートルから数十ナノメートルのオーダーの微粒子を含むものであることが望ましい。
接続材Cは、各貫通孔VA1〜VA5の内面F1〜F5、凹部Rの内面、第1領域A1、及び第2領域A2を途切れることなく連続的に覆っている。
図示した例では、接続材Cは、非表示領域NDAに位置している。接続材Cは、第3方向Zにおいて、端部CU1及び端部CU2を有している。端部CU1及び端部CU2は、それぞれ、第2導電層L2に接触している。端部CU1は、貫通孔VA1から第3方向Zの上側に突出していない。換言すると、端部CU1は、貫通孔VA1の外側に突出していない。端部CU1は、第1方向Xにおいて貫通孔VA1の中心位置の方向(以下、中心側と称する)に突出している。図5に示した例では、端部CU1は、第1方向Xにおいて、端部SUB2Eの側に突出している。端部CU1は、第1領域A1に接触し、貫通孔VA1の内面F1に接触している。また、端部CU1は、第3方向Zにおいて、端面CUS1を有している。端面CUS1は、オーバーコート層30の上面30Bに連続している。例えば、端面CUS1は、上面30Bと同一平面上に形成されている。端部CU2は、貫通孔VA1から外側に突出している。端部CU2は、第1領域A1に接触し、貫通孔VA1の内面F1に接触している。端部CU2は、第1領域A1に十分な範囲で接触している。また、端部CU2は、上面30Bに接触している。端部CU2は、上面30Bにおいて、端部SUB2Eの側に延出している。換言すると、端部CU2は、上面30Bにおいて、表示領域DAと反対側に延出している。図示した例では、端部CU1と端部CU2とは、接続用孔V1を挟んで対向しているが、対向していなくともよい。端部CU1及びCU2は、それぞれ、貫通孔VA1及び貫通孔VA1の周囲に位置してれいばよい。接続材Cは、貫通孔VA2の内面F2において第2導電層L2に接触している。また、接続材Cは、貫通孔VA5の内面F5において第1導電層L1に接触している。したがって、第1導電層L1及び第2導電層L2は、接続材Cにより電気的に接続される。接続材Cは、貫通孔VA2の内面F2だけでなく、第1領域A1においても第2導電層L2に接触している。これにより、内面F2にのみ接触する場合に比べて接触面積を大きくでき、導通の信頼性が向上する。また、接続材Cは、貫通孔VA5の内面F5だけでなく、第2領域A2においても第1導電層L1に接触している。これにより、内面F5にのみ接触する場合に比べて接触面積を大きくでき、導通の信頼性が向上する。
接続材Cの内側には、充填材PTが充填されている。図示した例では、充填材PTの一部が、貫通孔VA1の上に突出し、第2基板SUB2の端部SUB2Eの側に延出している。充填材PTの一部は、端部CU2を覆っているが、端部CU1を覆っていない。充填材PTは、例えば、黒色の有機絶縁材料によって形成することができる。この充填材PTにより、接続用孔V1に露出する各部や接続材Cを保護する。また、充填材PTにより、接続用孔V1に起因した凹凸の発生が防がれる。さらに、充填材PTは、接続用孔V1に入射する光を遮光する。なお、充填材PTの一部は、表示領域DAの側に延出していてもよいし、延出していなくともよい。また、充填材PTの一部は、端部CU1を覆っていてもよいし、端部CU1及び端部CU2の両方を覆っていてもよいし、端部CU1及び端部CU2の両方を覆っていなくともよい。
充填材PTの上面は、接着層31で覆われている。この接着層31を介して、第2偏光板PL2の下面は、オーバーコート層30及び充填材PTに接着している。第2偏光板PL2の上面は、接着層40を介してカバー部材CGに接着している。このようにカバー部材CGが設けられるために、接続用孔V1の形成により第2基板SUB2などの強度が低下したとしても、接続用孔V1の近傍が十分に保護される。
カバー部材CGは、例えば、第2偏光板PL2と対向する側の面に、加飾層41(遮光層)を備えている。加飾層41は、非表示領域NDAと対向し、上述した表示領域DAの形状に応じて開口している。この加飾層41により、接続用孔V1が外部から視認できなくなっている。
以上の本実施形態の構造によれば、接続用孔V1を通じて第1導電層L1と第2導電層L2とを接続している。したがって、極めて少ないスペースで第1導電層L1と第2導電層L2とを接続できる。これにより、表示装置DSPの狭額縁化が可能となる。
また、接続材Cは、端部CU1及び端部CU2を有している。端部CU1は、第1領域A1に接触している。端部CU2は、第1領域A1及びオーバーコート層30の上面30Bに接触している。端部CU2が第1領域A1に十分な範囲で接触しているため、接続材Cは、第1導電層L1と第2導電層L2とを電気的に確実に接続できる。さらに、貫通孔VA1の周囲において、第2基板SUB2の端部SUB2Eの側に延出しているが、表示領域DAの側には延出していない。そのため、接続材Cで反射した光が表示領域DAで視認されることを軽減できる。したがって、信頼性の向上が可能な表示装置を提供することができる。
続いて、第1導電層L1と第2導電層L2との接続に関する製造工程の一例につき、図6乃至図11を用いて説明する。なお、各図においては、主に第2基板SUB2、第2導電層L2及びオーバーコート層30に着目しており、第1基板SUB1やシールSE等の図示を省略している。
先ず、第1基板SUB1と第2基板SUB2とがシールSEによって貼り合わせられ、液晶層LCが形成された液晶パネルを用意する。次に、第2基体20の上面20Bに第2導電層L2を貼り付ける。そして、図6に示すように、第2導電層L2の上面L2Bにオーバーコート層30を貼り付ける。この段階で、オーバーコート層30の上面30Bには、保護フィルムPRが貼り付けされている。保護フィルムPRは、樹脂、例えば、PET(ポリエチレンテレフタレート)フィルムで形成されている。保護フィルムPRの厚さは、例えば、数十μmである。
さらに、保護フィルムPRの上面からレーザー光Lを照射する。レーザー光Lの光源としては、例えば炭酸ガスレーザー装置などが適用可能であるが、ガラス材料及び有機系材料に穴あけ加工ができるものであればよく、エキシマレーザー装置なども適用可能である。
このようなレーザー光Lが照射されることにより、接続用孔V1が形成される。例えば、図7に示すように、保護フィルムPR及びオーバーコート層30を貫通する貫通孔VA1と、第2導電層L2を貫通する貫通孔VA2と、第2基体20を貫通する貫通孔VA3とが形成される。また、シールSEを含む絶縁層IL、第1導電層L1、及び第1基体10においては、レーザー光Lにより、図5に示した貫通孔VA4、貫通孔VA5、及び凹部Rが形成される。この工程においては、溶融した第2基体20などの残渣100が生じ得る。この残渣100は、例えば図7に示すように、貫通孔VA1の周囲において、保護フィルムPRの上面に付着する。
一般に、オーバーコート層30を構成する材料の融点は、第2導電層L2や第2基体20の融点よりも低い。したがって、レーザー光Lを照射した際には、第2導電層L2や第2基体20よりもオーバーコート層30の方が溶融又は昇華し易い。これにより、図7に示すように貫通孔VA1の内径が貫通孔VA2の内径よりも大きくなり、上述の第1領域A1が第2導電層L2の上面に形成される。同様に、絶縁層ILの融点が第1導電層L1の融点よりも低いために、図5に示したように貫通孔VA4の内径が貫通孔VA5の内径よりも大きくなり、上述の第2領域A2が第1導電層L1の上面に形成される。
図8に示すように、平面視した場合、接続用孔V1は、保護フィルムPRの第1方向Xの幅Wd1の中心位置CT1に対して表示領域DAの側に形成されている。つまり、レーザー光Lは、保護フィルムPRの幅Wd1の中心位置CT1よりも表示領域DAの側に照射される。接続用孔V1を形成した後に、保護フィルムPRにアニール処理を実施することで、図8に示すように、保護フィルムPRは、中心位置CT1に向かって収縮する。そのため、図9に示すように、保護フィルムPRは、第1方向Xにおいて、オーバーコート層30に対して第2基板SUB2の端部SUB2Eの側にずれる。そのため、保護フィルムPRは、オーバーコート層30に形成された貫通孔VA1の一部を覆う。また、保護フィルムPRが第1方向Xにおいて端部SUB2Eの側にずれるために、オーバーコート層30の一部は、オーバーコート層30に形成された貫通孔VA1の周囲で保護フィルムPRから露出する。なお、接続用孔V1は、中心位置CT1を跨いで形成されていてもよい。例えば、接続用孔V1の一部分が、中心位置CT1に対して端部SUB2Eの側に位置し、接続用孔V1の他の部分が中心位置CT1に対して表示領域DAの側に位置していてもよい。つまり、レーザー光Lは、中心位置CT1辺りに照射されてもよい。
続いて、図10に示すように、第1導電層L1及び第2導電層L2を電気的に接続する接続材Cを形成する。より具体的には、例えば真空環境下において、溶剤と混合された接続材Cは、第1貫通孔VA1を通して接続用孔V1に注入され、接続用孔V1を満たす。その後、上記溶剤を除去することにより、接続材Cの体積を減少させる。これにより、図10や図5に示すように、接続用孔V1の内面に付着した接続材Cを形成することができる。図示した例では、接続材Cは、保護フィルムPRをマスクとして接続用孔V1内に注入される。接続材Cの端部CU1は、上に保護フィルムPRがあるため、保護フィルムPRの下面に沿って、第1方向Xに延出している。そのため、端部CU1は、貫通孔VA1の外側に突出せず、オーバーコート層30の上面30Bに接触していない。端部CU1は、第1領域A1に接触し、且つ貫通孔VA1の中心側に突出している。また、端面CUS1は、保護フィルムPRの下面に沿って形成されている。接続材Cの端部CU2は、上に保護フィルムPRがないため、貫通孔VA1の外側に突出する。端部CU2は、第1領域A1と、保護フィルムPRから露出しているオーバーコート層30の上面30Bに接触している。端部CU2は、保護フィルムPRに形成された貫通孔VA1の内面FPに接触して止まり、上面30B及び第1領域A1に溜まるため、第1領域A1と十分な範囲で接触する。
続いて、図11に示すように、充填材PTを形成する。図示した例では、充填材PTは、貫通孔VA1を通して接続用孔V1内に注入される。充填材PTは、接続材Cに沿って貫通孔VA1の外側に突出し、端部CU2を覆い、内面FPに接触して止まる。さらに、保護フィルムPRを剥がす。残渣100は、保護フィルムPRを剥がすことで、保護フィルムPRとともに除去される。このとき、一例では、図5に示したように、端面CUS1は、充填材PTの下面に沿って、オーバーコート層30の上面30Bと同一平面上に形成される。その後、オーバーコート層30の上に、接着層31を介して第2偏光板PL2を貼り付ける。次に、第2偏光板PL2の上に接着層40を介してカバー部材CGなどを貼り付け、照明装置BLなどを配置することにより、図5等に示した構造の表示装置DSPが完成する。
このような製造方法によれば、第2偏光板PL2を第2基板SUB2の上に配置した後に、レーザー光Lで接続用孔V1を一括で形成する。また、接続用孔V1を形成した後に、保護フィルムPRをマスクとして、接続材Cを接続用孔V1に注入する。接続材Cの端部CU1は、保護フィルムPRの下面に沿って、第1方向Xに延出する。端部CU1は、第1領域A1に接触する。接続材Cの端部CU2は、第1領域A1及びオーバーコート層30の上面30Bに接触する。端部CU2は、内面FPに接触して止まり、第1領域A1及び上面30Bに溜まるため、第1領域A1と十分な範囲で接触する。そのため、接続材Cは、第2導電層L2に確実に接続される。また、上述のように保護フィルムPRをマスクとして使用することで、接続材Cが、表示領域DAの側に広がることを抑制できる。したがって、信頼性の向上が可能な表示装置を提供することができる。
なお、各貫通孔VA1〜VA5及び凹部Rは、エッチングなどの他種のプロセスを適宜に利用して形成されてもよい。
以上、本実施形態にて開示した表示装置DSP及びその製造方法によれば、既述した効果の他にも、種々の好適な効果を得ることができる。
次に、本実施形態の変形例について図12乃至図17を参照しながらそれぞれ説明する。以下に説明する本実施形態の変形例において、前述と同一の部分には、同一の参照符号を付しその詳細な説明を省略し、前述と異なる部分を中心に詳細に説明する。なお、変形例においても、前述と同様の効果を得ることができる。
(変形例1)
図12は、本実施形態の変形例1に係る表示装置DSPの一部の概略的な断面図である。図12には、主に第2基板SUB2、第2導電層L2及びオーバーコート層30に着目しており、第1基板SUB1やシールSE等の図示を省略している。
図12に示した構成例では、第2導電層L2が、貫通孔VA2の周囲において、オーバーコート層30から露出していない点で前述の実施形態と相違している。図示した例では、オーバーコート層30は、第2導電層L2の上面の全部を覆っている。貫通孔VA1の内面F1は、貫通孔VA2の内面F2に連続的に接続されている。また、図示した例では、接続材Cは、第2導電層L2に内面F2だけで接触している。変形例1においても、上記同様の効果が得られる。
(変形例2)
図13は、本実施形態の変形例2に係る第1導電層L1と第2導電層L2との接続に関する製造工程の一例を示す平面図である。図13には、説明に必要な構成のみを示し、その他の部材の図示を省略している。
図13に示した例では、保護フィルムPRが貼り付けられた領域に第1方向Xで離間した2つの接続用孔Vが形成されている点が相違している。図示した例では、一方の接続用孔Vは、保護フィルムPRの第1方向Xの幅Wd2の中心位置CT2より表示領域DAの側に形成されている。この接続用孔Vは、中心位置CT2から表示領域DAの側に1/4Wd2離間した位置PS1よりもさらに表示領域DAの側に形成されている。もう一方の接続用孔Vは、幅Wd2の中心位置CT2よりも第2基板SUB2の端部SUB2Eの側に形成されている。この接続用孔Vは、中心位置CT2から端部SUB2Eの側に1/4Wd2離間した位置PS2よりもさらに端部SUB2Eの側に形成されている。例えば、図13に示すように2つの接続用孔Vが形成された状態で保護フィルムPRにアニール処理を実施することで、保護フィルムPRは、中心位置CT2に向かって収縮する。その後、図9乃至図11に示したように、2つの接続用孔Vに、接続材C及び充填材PTがそれぞれ注入される。例えば、図13に示した表示パネルPNLは、中心位置CT2に沿って切断される。つまり、中心位置CT2に沿って切断されることで、2つの表示パネルPNLが形成される。変形例2においても、上記同様の効果が得られる。
(変形例3)
図14は、本実施形態の変形例3に係る第1導電層L1と第2導電層L3との接続に関する製造工程の一例を示す平面図である。図14には、説明に必要な構成のみを示し、その他の部材の図示を省略している。
図14に示した例では、接続用孔V1が保護フィルムPRの幅Wd1の中心位置CT1に対して第2基板SUB2の端部SUB2Eの側に形成されている点が相違している。図14に示すように、平面視した場合、接続用孔V1は、保護フィルムPRの幅Wd1の中心位置CT1に対して端部SUB2Eの側に形成されている。つまり、レーザー光Lは、保護フィルムPRの幅Wd1の中心位置CT1よりも表示領域DAの側に照射される。接続用孔V1を形成した後に、保護フィルムPRをアニール処理することで、図14に示すように、保護フィルムPRは、中心位置CT1に向かって収縮する。その後、接続用孔V1に、接続材C及び充填材PTが注入される。このような製造方法により製造された表示装置DSPでは、図15に示すように、接続材Cの端部CU1は、貫通孔VA1の外側に突出している。端部CU1は、第1領域A1に接触し、貫通孔VA1の内面F1に接触している。端部CU1は、第1領域A1に十分な範囲で接触している。また、端部CU1は、上面30Bに接触している。端部CU1は、上面30Bにおいて、表示領域DAの側に延出している。端部CU2は、貫通孔VA1の外側に突出していない。端部CU2は、第1方向Xにおいて貫通孔VA1の中心側に突出している。図15に示した例では、端部CU2は、第1方向Xにおいて、表示領域DAの側に突出している。端部CU2は、第1領域A1に接触し、貫通孔VA1の内面F1に接触している。また、端部CU2は、第3方向Zにおいて、端面CUS2を有している。端面CUS2は、オーバーコート層30の上面30Bに連続している。例えば、端面CUS2は、上面30Bと同一平面上に形成されている。変形例3においても、上記同様の効果が得られる。
(変形例4)
図16は、本実施形態の変形例4に係る表示装置DSPの一部の概略的な断面図である。ここでは、図5に示した第1基板SUB1及び第2基板SUB2が備える各要素、照明装置BL、及び第1偏光板PL1の図示を適宜省略している。
図16に示した構成例は、第3導電層L3を備えている点が相違している。図示した例では、第3導電層L3は、第2絶縁層12の上に位置している。換言すると、第3導電層L3は、絶縁層ILに覆われている。また、第2絶縁層12は、第1導電層L1まで貫通するコンタクトホールCHを有している。第3導電層L3は、第1導電層L1と電気的に接続されている。例えば、第3導電層L3は、モリブデン、タングステン、チタン、アルミニウムなどの金属材料によって形成され、単層構造であってもよいし、多層構造であってもよい。
図示した例では、貫通孔VA4は、絶縁層ILを構成する各層、及び第3導電層L3を貫通している。接続材Cは、貫通孔VA4において、第3導電層L3に接触している。
変形例4においても、上記同様の効果が得られる。さらに、接続材Cと接触する第3導電層L3の分だけ接触面積を拡大することができる。
(変形例5)
図17は、本実施形態の変形例5に係る表示装置DSPの一部の概略的な断面図である。ここでは、説明に必要な構成のみを示している。
図17に示した構成例は、有機エレクトロルミネッセンス(EL)表示装置DSPである点が相違している。図示した例では、第1基板SUB1は、第1基体10、第2絶縁層12、反射層4、有機EL素子OLED、リブ15、封止層16等を備えている。第1基体10は、有機絶縁材料を用いて形成され、例えば、ポリイミドを用いて形成される。反射層4は、第2絶縁層12の上に形成されている。反射層4は、アルミニウムや銀等の光反射率が高い金属材料で形成される。なお、反射層4の表面は、平坦面であってもよいし、光散乱性を付与するための凹凸面であってもよい。図示していないが、有機EL素子OLEDは、スイッチング素子に電気的に接続されている。有機EL素子OLEDは、反射層4の上に画素電極PEを備えている。図示していないが、画素電極PEは、スイッチング素子のドレイン電極WDと接触し、スイッチング素子と電気的に接続されている。有機EL素子OLEDは、さらに有機発光層ORG及び共通電極CEを備えている。図示した例では、画素電極PE及び共通電極CEのうち、一方が陽極であり、他方が陰極である。有機発光層ORGは、画素電極PEの上に位置している。共通電極CEは、有機発光層ORGの上に位置している。ここでは、共通電極CEは、例えば、ITOやIZO等の透明な導電材料によって形成されている。リブ15は、絶縁層12の上、且つ有機EL素子OLEDとシールSEとの間に位置している。封止層16は、有機EL素子OLEDの上を覆っている。図示した例では、封止層16は、第2基板SUB2の第2基体20とシールSEとの間にも位置している。封止層16は、有機EL素子OLEDへの酸素や水分の侵入を抑制し、有機EL素子OLEDの劣化を抑制する。例えば、封止層16は、無機膜と有機膜の積層体から構成されていてもよい。なお、封止層16は、第2基体20とシールSEとの間に位置していなくともよい。例えば、基体20の下面20AにシールSEが接触していてもよい。また、第2絶縁層12と有機EL素子OLEDとの間には、他の各種絶縁層や各種導電層が配置されていてもよい。図示した例において、第2絶縁層12、シールSE、及び封止層16は、絶縁層ILを構成する。なお、絶縁層ILは、他の各種絶縁層や各種導電層をさらに含んでいてもよいし、第2絶縁層12及び封止層16の少なくとも1つを含まなくともよい。
第2基体SUB2は、第2基体20等を備えている。なお、第2基体SUB2は、有機EL素子OLEDに対向する位置にカラーフィルタ22を備えていてもよい。また、第2基体20は、有機絶縁材料を用いて形成され、例えば、ポリイミドを用いて形成されていてもよい。また、第2基体SUB2は、第2基体20の下面20A側に他の各種絶縁層や各種導電層を備えていてもよい。
変形例5においても、上記同様の効果が得られる。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
各実施形態では、接続用孔V1の内面に接続材が形成され、接続材の内側に充填材が充填されるとしたが、接続用孔V1の内部が接続材で満たされてもよい。
各実施形態では、接続用孔V1が第1基体10の凹部を有するとしたが、接続用孔V1は、凹部を有さなくてもよい。また、接続用孔V1は第1導電層L1を貫通する貫通孔VA6を有さなくてもよい。
本明細書にて開示した構成から得られる表示装置の一例を以下に付記する。
(1)
第1導電層を含む第1基板と、
前記第1基板と対向する第1下面と、前記第1下面の反対側の第1上面とを有する基体を含む第2基板と、
前記第1基板と前記第2基板との間に配置された表示機能層と、
前記第1上面に対向する第2下面と、前記第2下面の反対側の第2上面とを有する第2導電層と、
前記第2上面に対向する第3下面と、前記第3下面の反対側の第3上面とを有する保護層と、
前記第2導電層に接触している第1端部と、前記第2導電層及び前記第3上面に接触している第2端部とを有する接続材と、を備え、
前記保護層は、第1貫通孔を有し、
前記第2導電層は、前記第1貫通孔に繋がる第2貫通孔を有し、
前記基体は、前記第2貫通孔に繋がる第3貫通孔を有し、
前記接続材は、前記第1貫通孔、前記第2貫通孔、及び前記第3貫通孔を通って前記第1導電層及び前記第2導電層を電気的に接続している、表示装置。
(2)
画像を表示する表示領域と、前記表示領域を囲む非表示領域とを有し、
前記第2端部は、前記非表示領域に位置し、前記表示領域と反対側に延出している、(1)に記載の表示装置。
(3)
前記第1端部は、前記第1貫通孔の中心側に突出している、(1)又は(2)のいずれか1項に記載の表示装置。
(4)
前記第1端部は、前記第3上面に接触していない、(1)乃至(3)のいずれか1に記載の表示装置。
(5)
前記保護層は、前記第2導電層の前記第2上面に接触し、
前記第2上面は、前記第2貫通孔の周囲において、前記保護層から露出している第1領域を有し、
前記第1端部及び前記第2端部は、前記第1領域に接触している、(1)乃至(6)のいずれか1に記載の表示装置。
(6)
前記第1端部は、前記第3上面と同一平面上に位置する端面を有している、(1)乃至(7)のいずれか1に記載の表示装置。
(7)
前記第2端部を覆っている充填材をさらに備える、(1)乃至(6)のいずれか1項に記載の表示装置。
(8)
前記第1導電層と前記基体との間に配置された絶縁層をさらに備え、
前記絶縁層は、前記第3貫通孔に繋がる第4貫通孔を有し、
前記接続材は、前記第4貫通孔を通って、前記第1導電層及び前記第2導電層に接触している、(1)乃至(7)のいずれか1に記載の表示装置。
(9)
第1導電層を含む第1基板と、
前記第1基板と対向する第1下面と、前記第1下面の反対側の第1上面とを有する基体を含む第2基板と、
前記第1基板と前記第2基板との間に配置された表示機能層と、
前記第1上面に対向する第2下面と、前記第2下面の反対側の第2上面とを有する第2導電層と、
前記第2上面に対向する第3下面と、前記第3下面の反対側の第3上面とを有する保護層と、
前記第1導電層及び前記第2導電層を電気的に接続する接続材と、を備え、
前記保護層は、第1貫通孔を有し、
前記第2導電層は、前記第1貫通孔に繋がる第2貫通孔を有し、
前記基体は、前記第2貫通孔に繋がる第3貫通孔を有し、
前記接続材は、前記第1貫通孔の外側に突出していない第1端部と、前記第1貫通孔の外側に突出している第2端部とを有している、表示装置。
(10)
前記接続材は、前記第1貫通孔、前記第2貫通孔、前記第3貫通孔を通って前記第1導電層と前記第2導電層とを接続している、(9)に記載の表示装置。
(11)
前記第1端部は、前記第2導電層に接触し、
前記第2端部は、前記第2導電層と前記第3上面とに接触している、(9)又は(10)に記載の表示装置。
(12)
画像を表示する表示領域と、前記表示領域に隣接する非表示領域を有し、第1導電層を含む第1基板と、前記第1基板と対向する第1下面と前記第1下面と反対側の第1上面とを有する基体を含む第2基板と、前記第1上面に対向する第2下面と前記第2下面の反対側の第2上面とを有する第2導電層と、前記第2上面に対向する第3下面と前記第3下面の反対側の第3上面とを有する保護層と、前記第3上面に接着されている保護フィルムとを備え、前記基体が前記第1導電層と対向し且つ前記第1導電層から離間した、表示パネルを用意し、
前記保護フィルムにレーザー光を照射し、
前記保護フィルム及び前記保護層を貫通する第1貫通孔を形成し、
前記第1貫通孔に対向する位置の前記第2導電層を貫通する第2貫通孔を形成し、
前記第2貫通孔に対向する位置の前記基体を貫通する第3貫通孔を形成し、
前記保護フィルムにアニール処理を施し、
前記第1貫通孔を通して接続材を注入して前記第1導電層及び前記第2導電層を電気的に接続する接続材を形成する、表示装置の製造方法。
(13)
第1方向の幅の中心位置よりも前記表示領域の側の前記保護フィルムに前記レーザー光を照射する、(12)に記載の表示装置の製造方法。
(14)
第1方向の幅の中心位置よりも前記表示領域と反対側の前記保護フィルムに前記レーザー光を照射する、(12)に記載の表示装置の製造方法。
(15)
前記第1貫通孔を通して充填材を注入し、
前記充填材を注入した後に前記保護フィルムを剥がす、(13)乃至(14)のいずれか1に記載の表示装置の製造方法。
DSP…表示装置、SUB1…第1基板、SUB2…第2基板、10…第1基体、20…第2基体、PL1…第1偏光板、PL2…第2偏光板、DA…表示領域、NDA…非表示領域、LC…液晶層、CG…カバー部材、BL…照明装置、L1…第1導電層、L2…第2導電層、V1…接続用孔、VA1〜VA5…貫通孔、R…凹部、A1…第1領域、A2…第2領域、C…接続材、PT…充填材。

Claims (15)

  1. 第1導電層を含む第1基板と、
    前記第1基板と対向する第1下面と、前記第1下面の反対側の第1上面とを有する基体を含む第2基板と、
    前記第1基板と前記第2基板との間に配置された表示機能層と、
    前記第1上面に対向する第2下面と、前記第2下面の反対側の第2上面とを有する第2導電層と、
    前記第2上面に対向する第3下面と、前記第3下面の反対側の第3上面とを有する保護層と、
    前記第2導電層に接触している第1端部と、前記第2導電層及び前記第3上面に接触している第2端部とを有する接続材と、を備え、
    前記保護層は、第1貫通孔を有し、
    前記第2導電層は、前記第1貫通孔に繋がる第2貫通孔を有し、
    前記基体は、前記第2貫通孔に繋がる第3貫通孔を有し、
    前記接続材は、前記第1貫通孔、前記第2貫通孔、及び前記第3貫通孔を通って前記第1導電層及び前記第2導電層を電気的に接続している、表示装置。
  2. 画像を表示する表示領域と、前記表示領域を囲む非表示領域とを有し、
    前記第2端部は、前記非表示領域に位置し、前記表示領域と反対側に延出している、請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記第1端部は、前記第1貫通孔の中心側に突出している、請求項1又は2のいずれか1項に記載の表示装置。
  4. 前記第1端部は、前記第3上面に接触していない、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の表示装置。
  5. 前記保護層は、前記第2導電層の前記第2上面に接触し、
    前記第2上面は、前記第2貫通孔の周囲において、前記保護層から露出している第1領域を有し、
    前記第1端部及び前記第2端部は、前記第1領域に接触している、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の表示装置。
  6. 前記第1端部は、前記第3上面と同一平面上に位置する端面を有している、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の表示装置。
  7. 前記第2端部を覆っている充填材をさらに備える、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の表示装置。
  8. 前記第1導電層と前記基体との間に配置された絶縁層をさらに備え、
    前記絶縁層は、前記第3貫通孔に繋がる第4貫通孔を有し、
    前記接続材は、前記第4貫通孔を通って、前記第1導電層及び前記第2導電層に接触している、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の表示装置。
  9. 第1導電層を含む第1基板と、
    前記第1基板と対向する第1下面と、前記第1下面の反対側の第1上面とを有する基体を含む第2基板と、
    前記第1基板と前記第2基板との間に配置された表示機能層と、
    前記第1上面に対向する第2下面と、前記第2下面の反対側の第2上面とを有する第2導電層と、
    前記第2上面に対向する第3下面と、前記第3下面の反対側の第3上面とを有する保護層と、
    前記第1導電層及び前記第2導電層を電気的に接続する接続材と、を備え、
    前記保護層は、第1貫通孔を有し、
    前記第2導電層は、前記第1貫通孔に繋がる第2貫通孔を有し、
    前記基体は、前記第2貫通孔に繋がる第3貫通孔を有し、
    前記接続材は、前記第1貫通孔の外側に突出していない第1端部と、前記第1貫通孔の外側に突出している第2端部とを有している、表示装置。
  10. 前記接続材は、前記第1貫通孔、前記第2貫通孔、前記第3貫通孔を通って前記第1導電層と前記第2導電層とを接続している、請求項9に記載の表示装置。
  11. 前記第1端部は、前記第2導電層に接触し、
    前記第2端部は、前記第2導電層と前記第3上面とに接触している、請求項9又は10に記載の表示装置。
  12. 画像を表示する表示領域と、前記表示領域に隣接する非表示領域を有し、第1導電層を含む第1基板と、前記第1基板と対向する第1下面と前記第1下面と反対側の第1上面とを有する基体を含む第2基板と、前記第1上面に対向する第2下面と前記第2下面の反対側の第2上面とを有する第2導電層と、前記第2上面に対向する第3下面と前記第3下面の反対側の第3上面とを有する保護層と、前記第3上面に接着されている保護フィルムとを備え、前記基体が前記第1導電層と対向し且つ前記第1導電層から離間した、表示パネルを用意し、
    前記保護フィルムにレーザー光を照射し、
    前記保護フィルム及び前記保護層を貫通する第1貫通孔を形成し、
    前記第1貫通孔に対向する位置の前記第2導電層を貫通する第2貫通孔を形成し、
    前記第2貫通孔に対向する位置の前記基体を貫通する第3貫通孔を形成し、
    前記保護フィルムにアニール処理を施し、
    前記第1貫通孔を通して接続材を注入して前記第1導電層及び前記第2導電層を電気的に接続する接続材を形成する、表示装置の製造方法。
  13. 第1方向の幅の中心位置よりも前記表示領域の側の前記保護フィルムに前記レーザー光を照射する、請求項12に記載の表示装置の製造方法。
  14. 第1方向の幅の中心位置よりも前記表示領域と反対側の前記保護フィルムに前記レーザー光を照射する、請求項12に記載の表示装置の製造方法。
  15. 前記第1貫通孔を通して充填材を注入し、
    前記充填材を注入した後に前記保護フィルムを剥がす、請求項13乃至14のいずれか1に記載の表示装置の製造方法。
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