JP2019124061A - プレハブ構造およびコンクリート構造物の構築方法 - Google Patents

プレハブ構造およびコンクリート構造物の構築方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2019124061A
JP2019124061A JP2018005574A JP2018005574A JP2019124061A JP 2019124061 A JP2019124061 A JP 2019124061A JP 2018005574 A JP2018005574 A JP 2018005574A JP 2018005574 A JP2018005574 A JP 2018005574A JP 2019124061 A JP2019124061 A JP 2019124061A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
prefabricated structure
main steel
concrete
members
diagonal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018005574A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7010709B2 (ja
Inventor
岩本 拓也
Takuya Iwamoto
拓也 岩本
直樹 曽我部
Naoki Sogabe
直樹 曽我部
平 陽兵
Yohei Taira
陽兵 平
たかこ 菅井
Takako Sugai
たかこ 菅井
文義 川崎
Fumiyoshi Kawasaki
文義 川崎
康祐 横関
Kosuke Yokozeki
康祐 横関
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kajima Corp
Original Assignee
Kajima Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kajima Corp filed Critical Kajima Corp
Priority to JP2018005574A priority Critical patent/JP7010709B2/ja
Publication of JP2019124061A publication Critical patent/JP2019124061A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7010709B2 publication Critical patent/JP7010709B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Sewage (AREA)
  • Underground Structures, Protecting, Testing And Restoring Foundations (AREA)

Abstract

【課題】簡単な構成で且つ剛性が高いプレハブ構造を提供する。【解決手段】プレハブ構造1は、略平行に配置された上下の主鋼材11、12と、主鋼材11、12の間に設けられたパネル材18と、上下の主鋼材11、12の間に設けられ、パネル材18に上部が取付けられ、パネル材18から離れるにつれ下に向かうように傾斜し、下部が下側の主鋼材12に取付けられた斜材16と、を有し、下側の主鋼材12に埋設型枠14が接続される。【選択図】図3

Description

本発明は、鋼材を予め組み立てたプレハブ構造およびこれを用いたコンクリート構造物の構築方法に関する。
トンネル等に用いるボックスカルバートの頂版は、支保工を立てて型枠を設置し、その上に配筋を行いコンクリートを打設することで構築できる。
支保工の設置には多大な作業が必要であり、これを省略する技術として、プレキャストコンクリートによる埋設型枠に鋼製リブ材を配置したものがある(例えば特許文献1、2等)。このような型枠構造を現場に架設してコンクリート打設時に用いることで支保工を省略することが可能である。
特開2016-3531号公報 特開2017-166229号公報
支保工を低減しつつ大規模なコンクリート構造物を構築する場合、コンクリート打込み時の重量に対して十分な強度、剛性を確保するためには型枠構造の剛性を高める必要がある。
そのため、型枠構造に多くの鋼材を使用する必要があり不経済である。また多くの鋼材が設置された状態で配筋作業を行う必要があり、施工が煩雑となる。特にボックスカルバートの隅角部にある頂版と側壁の接合部分は、外力を受けた際に損傷せず、頂版や側壁の損傷が先行するように設計されるため、大量の補強鉄筋が配置され、施工時の配筋作業が煩雑となる。
本発明は上記の問題に鑑みてなされたものであり、簡単な構成で且つ剛性が高いプレハブ構造等を提供することを目的とする。
前述した課題を解決するための本発明は、略水平方向の主鋼材と、前記主鋼材に取付けられた略鉛直方向の圧縮材と、前記圧縮材に上部が取付けられ、前記圧縮材から離れるにつれ下に向かうように傾斜し、下部が前記主鋼材に取付けられた斜材と、を有することを特徴とするプレハブ構造である。
本発明のプレハブ構造は型枠の支持材などとして機能させることができ、主鋼材、斜材と圧縮材が一体化され、これによりプレハブ構造に剛性が付与される。特に本発明では斜材と圧縮材によりトラス構造が形成され、斜材がプレハブ構造に生じる荷重を引張力のみで負担し、圧縮材は斜材の引張力により生じる圧縮力に抵抗し、荷重を斜材の引張力と圧縮材の圧縮力を介してプレハブ構造の支点に伝達できる。結果、簡単な構成でプレハブ構造に高い剛性が得られてそれ自体で平面保持が成立し、支保工を省略することが可能である。また圧縮材を始めとする各部材は構造物の補強材としても機能することから、前記したボックスカルバートの隅角部などの配筋作業を省略することもできる。
前記斜材の下部を取付けた前記主鋼材に、型枠が接続されることが望ましい。前記型枠は例えばコンクリート製のプレキャスト部材である。
プレハブ構造は、その主鋼材に型枠を接続することで型枠の支持に用いることができ、型枠の支保工を省略できる。型枠にはコンクリート製のプレキャスト部材を用い、コンクリート構造物の埋設型枠とできる。この場合、型枠を組立てた後コンクリートを打設し、コンクリート強度の発現を待って型枠を脱型し解体するといった作業が不要となる。
前記主鋼材は上下に略平行に配置され、前記圧縮材は上下の前記主鋼材に取付けられ、前記斜材の下部は、下側の前記主鋼材に取付けられることが望ましい。
本発明のプレハブ構造は、上下の主鋼材と主鋼材に取付けた斜材および圧縮材が一体化されることによってより高い剛性を確保することができる。
前記斜材は、前記斜材の張力を調整するための張力調整機構を有することが望ましい。
これにより、プレハブ構造に高い初期剛性が得られ、また部材に負曲げを発生させることでコンクリート構造物のひびわれ発生リスクを低減することもできる。
前記圧縮材は例えばパネル材である。
圧縮材としてパネル材を用いることで、圧縮力に好適に抵抗することができる。
第2の発明は、第1の発明のプレハブ構造を、前記圧縮材の位置を支点に載置して架設し、下側の前記主鋼材に接続された型枠上にコンクリートを打設することを特徴とするコンクリート構造物の構築方法である。
本発明により、簡単な構成で且つ剛性が高いプレハブ構造等を提供することができる。
プレハブ構造1を示す図。 プレハブ構造1を示す図。 プレハブ構造1による頂版の構築方法を示す図。 主鋼材11a、12aの例を示す図。 プレハブ構造1aを示す図。 プレハブ構造1aを示す図。 プレハブ構造1bを示す図。 プレハブ構造1cを示す図。 プレハブ構造1cによる頂版の構築方法を示す図。
以下、図面に基づいて本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
[第1の実施形態]
(1.プレハブ構造1)
図1は本発明の第1の実施形態に係るプレハブ構造1を示す図であり、図2は図1の線A−Aによる鉛直方向の断面を示す図である。このプレハブ構造1は、ボックスカルバートの側壁上に頂版(コンクリート構造物)を構築する際に、頂版のコンクリートを打設するための型枠構造として用いられる。
プレハブ構造1は、鋼材と、コンクリート製のプレキャスト部材による埋設型枠14とを有する複合ハーフプレキャスト部材として構成され、その架設時およびコンクリート打設時の支保工を代替できる高い剛性を有し、支保工を省略可能なものである。またプレハブ構造1(埋設型枠14を除く)は頂版の補強材として機能し、頂版の配筋作業を省略できる。
プレハブ構造1は、鋼材として上下の主鋼材11、12、接続鋼材13、斜材16、およびパネル材18(圧縮材)等を有し、これらの部材を一体化することで高い剛性が得られる。図2に示すように、上下の主鋼材11、12および接続鋼材13は平面において主鋼材11、12と直交する方向に複数配置される。
埋設型枠14は下側の主鋼材12に接続されており、埋設型枠14上にコンクリートを打設することで頂版が構築され、そのコンクリート内に主鋼材11、12、接続鋼材13、斜材16、およびパネル材18等が埋設される。
主鋼材11、12は略水平方向の部材であり、上下に略平行に配置される。主鋼材11、12にはCT形鋼等の形鋼が用いられる。
上下の主鋼材11、12は接続鋼材13により接続される。接続鋼材13にはL形鋼等の形鋼が用いられる。接続鋼材13は、格点部131において主鋼材11、12と回転可能に接続される。
埋設型枠14は、チャンネル材15を介して下側の主鋼材12に接続される。埋設型枠14にはコンクリート製のプレキャスト部材が用いられ、チャンネル材15の上部を主鋼材12にボルト等を用いて接続し、チャンネル材15の下部を埋設型枠14に埋設することで、埋設型枠14が主鋼材12に接続される。これにより埋設型枠14と主鋼材12を強固に接続でき、埋設型枠14がプレハブ構造1の構造部材として機能し剛性を高めることができる。ただし、チャンネル材15の下部を埋設型枠14に埋設させず、ボルト等によってチャンネル材15と埋設型枠14を連結してもよい。
チャンネル材15の上に下側の主鋼材12を設置することで、下側の主鋼材12の周囲に埋設型枠14上に打設するコンクリートが充填されることになり、両者の一体性の確保において有利である。しかしながら、主鋼材12と埋設型枠14をボルト等によって直接接続したり、主鋼材12を埋設型枠14に埋設することも可能である。
斜材16とパネル材18は上下の主鋼材11、12の間に設けられる。パネル材18は上下の主鋼材11、12の両端部に配置され、斜材16は両パネル材18の上部と下側の主鋼材12の中間部の間に配置される。
斜材16は、その上部をパネル材18の上部に取付け、パネル材18から離れるにつれて下側に向かうように傾斜して配置され、下部が主鋼材12の中間部に取付けられる。斜材16には例えば平鋼等の鋼材が用いられる。
パネル材18には鋼板が用いられ、図2に示すように上下の主鋼材11、12を両側から挟むように略鉛直方向に配置される。パネル材18は溶接あるいはボルト等によって上下の主鋼材11、12に取付けられる。なお、パネル材18として高い引張強度を有する繊維補強コンクリート板を用いることも可能である。また、パネル材18は、主鋼材11、12の片側のみで、上下の主鋼材11、12を連結するように略鉛直方向に配置されてもよい。
プレハブ構造1では、斜材16の上部、パネル材18、および上側の主鋼材11を貫通する孔(不図示)が形成され、当該孔にボルト191の軸部が通され、その先端にナット192を締め込むことで斜材16の上部、パネル材18、および上側の主鋼材11が一体化される。
また、斜材16の下部と下側の主鋼材12を貫通する孔(不図示)も形成され、上記と同じく当該孔にボルト191の軸部が通され、その先端にナット192を締め込むことで斜材16の下端部と下側の主鋼材12が一体化される。
図2に示すように、斜材16とパネル材18は、主鋼材11、12と平面において直交する方向の両端部の主鋼材11、12に取付けられ、その間の主鋼材11、12では省略される。
プレハブ構造1を用いて頂版を構築する際は、まず図3(a)に示すように、プレハブ構造1を、パネル材18の位置をボックスカルバートの側壁20(支点)の上端部の鋼材に載置して側壁20の間に架設する。必要に応じて、主鋼材11、12と平面において略直交する方向の配力用鋼材として鉄筋等(不図示)を配置することも可能である。
そして、図3(b)に示すように埋設型枠14の上にコンクリート30を打設する。特に図示しないが、コンクリート30の打設時は埋設型枠14以外の必要な箇所に型枠が配置される。
この際、斜材16は埋設型枠14上に打設されるコンクリート30の荷重aを引張力bにより負担する。斜材16の引張力bによりパネル材18には鉛直方向の圧縮力cが生じ、パネル材18がこの圧縮力cに抵抗することで、荷重aが斜材16の引張力とパネル材18の圧縮力を介して側壁20に伝達される。これら斜材16とパネル材18の組合せによって埋設型枠14上に打設されるコンクリートの荷重aに効果的に抵抗することができる。
これはプレハブ構造1の架設時のプレハブ構造1の自重に関しても同様であり、プレハブ構造1は架設時とコンクリート打設時の双方において高い平面保持を成立させ、支保工を省略することが可能である。またプレハブ構造1の埋設型枠14を除く各部材は頂版の補強材としても機能することから頂版の配筋作業を省略することができる。例えばパネル材18はボックスカルバートの隅角部の補強筋として機能し、隅角部における配筋作業を省略することができる。
なお、前記した斜材16やパネル材18は、プレハブ構造1の斜材16やパネル材18を除く部材を側壁20間に架設した後でプレハブ構造1に取付けることも可能である。この場合は、接続鋼材13を格点部131で回転させて倒し、上下の主鋼材11、12を折り畳んだ状態で地上に配置しておき、これを立て起こして側壁20間に架設した後、斜材16やパネル材18の取付作業を行えばよい。
以上説明したように、本実施形態のプレハブ構造1は埋設型枠14の支持材として機能させることができ、上下の主鋼材11、12、接続鋼材13、斜材16、パネル材18等が一体化され、これによりプレハブ構造1に剛性が付与される。
特に本実施形態では斜材16とパネル材18によりトラス構造が形成され、斜材16がプレハブ構造1に生じる荷重を引張力のみで負担し、パネル材18は斜材16の引張力により生じる圧縮力に抵抗し、荷重が斜材16の引張力とパネル材18の圧縮力を介して側壁に伝達される。結果、簡単な構成でプレハブ構造1に高い剛性が得られてそれ自体で平面保持が成立し、支保工を省略することが可能である。
また斜材16には引張力のみが作用し、座屈が生じないため、剛性の確保のために必要な斜材16の諸元を最小化させることが可能である。また、斜材16には引張力のみが作用するため、部材の変形に伴い斜材16の上部と下部を取付けるためのボルト191とこれを通す孔の間に隙間が無くなり、斜材16に確実に荷重を負担させることが出来る。
プレハブ構造1の主鋼材12にはコンクリート製のプレキャスト部材による埋設型枠14が接続され、プレハブ構造1により埋設型枠14を支持することで型枠の支保工を省略できる。また、型枠を組立てた後コンクリートを打設し、コンクリート強度の発現を待って型枠を脱型し解体するといった作業が不要となる。
またプレハブ構造1の埋設型枠14を除く各部材は頂版の補強材としても機能することから頂版の配筋作業を省略することができる。特にパネル材18はボックスカルバートの隅角部の補強材として機能し、隅角部における配筋作業を大幅に軽減できる。
結果、本実施形態では支保工の設置や撤去作業、型枠の組立・解体作業、頂版の配筋作業の負担が軽減され、頂版の施工が省力化される。
しかしながら、本発明はこれに限らない。例えば本実施形態ではボックスカルバートの頂版を構築する際にプレハブ構造1を用いているが、その他のコンクリート構造物を構築する際にも適用可能である。また本実施形態ではプレハブ構造1を側壁20上に載置しているが、柱等の上に載置してもよい。
またプレハブ構造1には埋設型枠14の代わりにコンクリート打設後に取り外す仮設の型枠を設けてもよく、この場合はコンクリート製のプレキャスト部材でなく鋼板等を型枠に用いてもよい。またプレハブ構造1において型枠を省略し、型枠をコンクリート打設時に別途配置することも可能である。この場合も、プレハブ構造1は頂版の補強材として機能する。
また本実施形態では、前記の圧縮力を負担する圧縮材としてパネル材18を用いることで圧縮力に好適に抵抗することができるが、パネル材18に代えて略鉛直方向の柱材等を用いることも可能である。いずれにせよ前記の圧縮力に抵抗できるものであればよい。
また、場合によっては上側の主鋼材11を省略することも可能である。ただし、本実施形態では上下の主鋼材11、12と主鋼材11、12に取付けた斜材16およびパネル材18が一体化されることによってプレハブ構造1により高い剛性を確保できる利点がある。
さらに、図4に示すように、上下の主鋼材11a、12aのそれぞれを、鉛直面同士を背中合わせに配置した2本のL字状の鋼材(アングル材)111、121で構成してもよい。図4の例では、パネル材18がアングル材111、111の間、およびアングル材121、121の間に挟まれて1枚配置される。
以下、本発明の別の例について第2〜第4の実施形態として説明する。各実施形態はそれまでに説明した実施形態と異なる点について主に説明し、同様の構成については図等で同じ符号を付すなどして説明を省略する。また第1の実施形態も含め、各実施形態で説明する構成は必要に応じて組み合わせて用いることが可能である。
[第2の実施形態]
図5は本発明の第2の実施形態に係るプレハブ構造1aを示す図であり、図6は図5の線B−Bによる鉛直方向の断面を示す図である。このプレハブ構造1aは、斜材16aの構成において第1の実施形態と異なる。
斜材16aは、取付部161、ネジ鋼162、および張力調整機構163等を有し、上下の取付部161に設けたネジ鋼162の先端を張力調整機構163に接続した構成となっている。
取付部161は斜材16aを上下の主鋼材11、12に取付けるものである。
張力調整機構163は斜材16aの張力の調整を行うためのものである。張力調整機構163には例えばネジ鋼162の先端と螺合するターンバックルが用いられ、ターンバックルを回転させてネジ鋼162をターンバックル側に締め込むことで斜材16aの張力を上昇させることができる。
プレハブ構造1aでは、斜材16aの上部の取付部161、パネル材18、および上側の主鋼材11を貫通する孔(不図示)が形成され、当該孔にボルト191の軸部が通され、その先端にナット192を締め込むことで、斜材16の上部の取付部161、パネル材18、および上側の主鋼材11が一体化される。
また、斜材16aの下部の取付部161と下側の主鋼材12を貫通する孔(不図示)も形成され、上記と同じく当該孔にボルト191の軸部が通され、その先端にナット192を締め込むことで斜材16aの下部の取付部161と下側の主鋼材12が一体化される。
図6に示すように、第2の実施形態でも、斜材16aとパネル材18が、主鋼材11、12と平面において直交する方向の両端部の主鋼材11、12に取付けられ、その間の主鋼材11、12ではこれらが省略される。なお、本実施形態では斜材16aが上下の主鋼材11、12の両側で傾斜方向を変えて設けられ、剛性の確保に有利となるが、いずれかの側のみに配置してもよい。
第2の実施形態のプレハブ構造1aは、斜材16aの張力を調整可能することで、取付部161のボルト191とボルト191を通す孔の隙間を初めから解消できるため、部材の変形が微小な段階であっても斜材16aに荷重が伝達され、高い初期剛性を確保できる。また、張力の調整によりプレハブ構造1aの各部材に負曲げを作用させることができ、コンクリート30及び埋設型枠14のひび割れ発生リスクの低減効果がある。
[第3の実施形態]
図7は本発明の第3の実施形態に係るプレハブ構造1bを示す図である。このプレハブ構造1bは、パネル材18aの構成において第2の実施形態と異なる。
すなわち、本実施形態ではパネル材18aに鋼板が用いられ、パネル材18aには複数の孔181が設けられる。このように、パネル材18aに孔181を設けることでコンクリート30との一体性を向上させることが可能である。
その他、パネル材18aに繊維補強コンクリート等を用いる場合などでは、表面に凹凸を設けることでコンクリート30との一体性を向上させることも可能である。
[第4の実施形態]
図8は本発明の第4の実施形態に係るプレハブ構造1cを示す図である。このプレハブ構造1cは橋梁などのボックスカルバートにおける大スパンの頂版の構築に用いられ、これに合わせて、主鋼材11、12、斜材16a、パネル材18a等による構成を連結して大スパンとしたものである。
すなわち、このプレハブ構造1cでは、パネル材18aが主鋼材11、12に沿った方向に間隔を空けて3か所に配置され、隣り合うパネル材18aの間に主鋼材11、12、斜材16aが配置される。なお、この例では斜材16aが主鋼材11、12の一方の側にのみ設けられる。
中央のパネル材18aはその両側の主鋼材11、12同士を連結する添接板としても用いられ、これにより中央のパネル材18aの両側の主鋼材11、12が連結される。中央のパネル材18aはせん断補強鋼材としても機能する。
プレハブ構造1cを架設してコンクリート構造物を構築する際は、図9(a)に示すように、プレハブ構造1cを、各パネル材18aの位置で側壁40(支点)の上端部の鋼材と中間壁50(支点)の上に載置して側壁40間に架設し、図9(b)に示すように埋設型枠14の上にコンクリート30を打設する。コンクリート30の打設時は埋設型枠14以外の必要な箇所に型枠(不図示)が配置される。なお、場合によってはプレハブ構造1cの両端部のパネル材18aと斜材16aを省略することも可能である。
以上、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されない。当業者であれば、本願で開示した技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
1、1a、1b、1c:プレハブ構造
11、11a、12、12a:主鋼材
13:接続鋼材
14:埋設型枠
15:チャンネル材
16、16a:斜材
18、18a:パネル材
20、40:側壁
30:コンクリート
50:中間壁
111、121:アングル材
131:格点部
161:取付部
162:ネジ鋼
163:張力調整機構
181:孔
191:ボルト
192:ナット

Claims (7)

  1. 略水平方向の主鋼材と、
    前記主鋼材に取付けられた略鉛直方向の圧縮材と、
    前記圧縮材に上部が取付けられ、前記圧縮材から離れるにつれ下に向かうように傾斜し、下部が前記主鋼材に取付けられた斜材と、
    を有することを特徴とするプレハブ構造。
  2. 前記斜材の下部を取付けた前記主鋼材に、型枠が接続されたことを特徴とする請求項1記載のプレハブ構造。
  3. 前記主鋼材は上下に略平行に配置され、
    前記圧縮材は上下の前記主鋼材に取付けられ、
    前記斜材の下部は、下側の前記主鋼材に取付けられることを特徴とする請求項1または請求項2記載のプレハブ構造。
  4. 前記型枠はコンクリート製のプレキャスト部材であることを特徴とする請求項2記載のプレハブ構造。
  5. 前記斜材は、前記斜材の張力を調整するための張力調整機構を有することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載のプレハブ構造。
  6. 前記圧縮材はパネル材であることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載のプレハブ構造。
  7. 請求項1から請求項6のいずれかに記載のプレハブ構造を、前記圧縮材の位置を支点に載置して架設し、
    前記斜材の下部を取付けた前記主鋼材に接続された型枠上にコンクリートを打設することを特徴とするコンクリート構造物の構築方法。
JP2018005574A 2018-01-17 2018-01-17 プレハブ構造およびコンクリート構造物の構築方法 Active JP7010709B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018005574A JP7010709B2 (ja) 2018-01-17 2018-01-17 プレハブ構造およびコンクリート構造物の構築方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018005574A JP7010709B2 (ja) 2018-01-17 2018-01-17 プレハブ構造およびコンクリート構造物の構築方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019124061A true JP2019124061A (ja) 2019-07-25
JP7010709B2 JP7010709B2 (ja) 2022-02-10

Family

ID=67398265

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018005574A Active JP7010709B2 (ja) 2018-01-17 2018-01-17 プレハブ構造およびコンクリート構造物の構築方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7010709B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115418983A (zh) * 2022-09-27 2022-12-02 中铁十四局集团有限公司 公铁合建大断面盾构隧道内预制箱涵施工方法

Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4697955A (en) * 1982-07-30 1987-10-06 Le Clerco Pierre A L M G Method of constructing reinforced concrete works such as underground galleries, road tunnels, et cetera; pre-fabricated contrete elements for constructing such works
JPS62253844A (ja) * 1986-03-26 1987-11-05 宮沢 勝宏 木造耐雪住宅の屋根裏構造
JP2000204643A (ja) * 1999-01-13 2000-07-25 Maruei Concrete Industries Co Ltd ボックスカルバ―トの構築方法およびボックスカルバ―トを構築するためのコンクリ―トブロック
JP2001081855A (ja) * 1999-09-10 2001-03-27 Sekisui Chem Co Ltd 覆蓋、並びに、覆蓋の製造方法
JP2003148094A (ja) * 2001-11-16 2003-05-21 Ohbayashi Corp 支保工法
JP2007284918A (ja) * 2006-04-13 2007-11-01 Shinohara Shoten:Kk 横架体および木造構造物
JP2015200158A (ja) * 2014-04-10 2015-11-12 株式会社横河住金ブリッジ サンドイッチ型複合頂版を用いた鋼コンクリート複合構造物
JP2016003531A (ja) * 2014-06-19 2016-01-12 ジオスター株式会社 ボックスカルバート
JP2017014788A (ja) * 2015-06-30 2017-01-19 前田製管株式会社 プレキャストコンクリート製のボックスカルバート
JP2017089205A (ja) * 2015-11-09 2017-05-25 日之出水道機器株式会社 建築部材、建築部材が取り付けられた建築物および建築部材の取付方法
JP2017166229A (ja) * 2016-03-16 2017-09-21 ジオスター株式会社 ボックスカルバート
JP2018204386A (ja) * 2017-06-08 2018-12-27 鹿島建設株式会社 補強材、補強構造

Patent Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4697955A (en) * 1982-07-30 1987-10-06 Le Clerco Pierre A L M G Method of constructing reinforced concrete works such as underground galleries, road tunnels, et cetera; pre-fabricated contrete elements for constructing such works
JPS62253844A (ja) * 1986-03-26 1987-11-05 宮沢 勝宏 木造耐雪住宅の屋根裏構造
JP2000204643A (ja) * 1999-01-13 2000-07-25 Maruei Concrete Industries Co Ltd ボックスカルバ―トの構築方法およびボックスカルバ―トを構築するためのコンクリ―トブロック
JP2001081855A (ja) * 1999-09-10 2001-03-27 Sekisui Chem Co Ltd 覆蓋、並びに、覆蓋の製造方法
JP2003148094A (ja) * 2001-11-16 2003-05-21 Ohbayashi Corp 支保工法
JP2007284918A (ja) * 2006-04-13 2007-11-01 Shinohara Shoten:Kk 横架体および木造構造物
JP2015200158A (ja) * 2014-04-10 2015-11-12 株式会社横河住金ブリッジ サンドイッチ型複合頂版を用いた鋼コンクリート複合構造物
JP2016003531A (ja) * 2014-06-19 2016-01-12 ジオスター株式会社 ボックスカルバート
JP2017014788A (ja) * 2015-06-30 2017-01-19 前田製管株式会社 プレキャストコンクリート製のボックスカルバート
JP2017089205A (ja) * 2015-11-09 2017-05-25 日之出水道機器株式会社 建築部材、建築部材が取り付けられた建築物および建築部材の取付方法
JP2017166229A (ja) * 2016-03-16 2017-09-21 ジオスター株式会社 ボックスカルバート
JP2018204386A (ja) * 2017-06-08 2018-12-27 鹿島建設株式会社 補強材、補強構造

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115418983A (zh) * 2022-09-27 2022-12-02 中铁十四局集团有限公司 公铁合建大断面盾构隧道内预制箱涵施工方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP7010709B2 (ja) 2022-02-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10202734B2 (en) Prefabricated resuable concrete pedestal element
KR100837608B1 (ko) 교각 코핑상면에 블럭아웃을 실시하여 매립한 중공형 철제파이프와 일체로 형성하여 지지력을 갖는 고장력 강봉과조립식 철제 브라켓을 이용한 교량 슬라브 인상공법
JP5020163B2 (ja) 張り出し床版用支保工
JP4449876B2 (ja) 大断面のトンネル構造及びその構築方法
JP2007077630A (ja) プレキャスト主桁セグメントを使用した連続桁およびその架設方法
JP2006517628A (ja) プレストレスト仮設構造物
CA2989842C (en) Fastening devices for prefabricated reusable concrete pedestal
KR101309004B1 (ko) 일시적인 힌지구조 이후의 강결을 이용한 모서리부의 부모멘트 경감구조의 라멘교량 및 그 시공방법
KR101998822B1 (ko) 합성형 라멘교, 합성형 라멘교용 강거더 및 합성형 라멘교의 시공 방법
KR101941942B1 (ko) 교량의 캔틸레버 슬래브와 방호벽 시공을 위한 일체형 거푸집 구조체 및 이를 이용한 캔틸레버 슬래브와 방호벽 시공방법
KR200397213Y1 (ko) 콘크리트 다주형 교량의 강재가로보 설치 구조
KR102029301B1 (ko) 기초보강부 일체형 선조립 기둥 조립체
KR102080492B1 (ko) 거더교의 캔틸레버 시공 방법
KR101133420B1 (ko) 프리캐스트 콘크리트 연결보 및 이를 이용한 합성거더교의연속화 공법
JP4449875B2 (ja) 大断面のトンネル構造及びその構築方法
JP7010709B2 (ja) プレハブ構造およびコンクリート構造物の構築方法
KR101176846B1 (ko) 보의 내력 강화구조를 갖는 공작물
KR20070001410A (ko) 콘크리트 다주형 교량의 강재가로보 설치 구조
JP2014173259A (ja) 連続桁橋とその施工方法
JP6871728B2 (ja) プレハブ構造
KR102405028B1 (ko) 강합성 연속교 및 그 시공방법
KR101309005B1 (ko) 절곡 연결판에 의한 일시적인 힌지구조 이후의 강결을 이용한 모서리부의 부모멘트 경감구조의 라멘교량 및 그 시공방법
KR100761732B1 (ko) 강합성 거더의 연속화 방법
JP7093714B2 (ja) ピット構造及びそれの構築方法
KR20220126001A (ko) 트러스거더가 합성된 기둥 거푸집 구조재 및 그 시공방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200824

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210623

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210706

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210826

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220111

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220113

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7010709

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150