JP2001081855A - 覆蓋、並びに、覆蓋の製造方法 - Google Patents
覆蓋、並びに、覆蓋の製造方法Info
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- JP2001081855A JP2001081855A JP25751299A JP25751299A JP2001081855A JP 2001081855 A JP2001081855 A JP 2001081855A JP 25751299 A JP25751299 A JP 25751299A JP 25751299 A JP25751299 A JP 25751299A JP 2001081855 A JP2001081855 A JP 2001081855A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 構成部材数や部材断面積を可及的に小さくし
て、軽量化並びに材料コストの低減を図りつつも、大き
な曲げ強さを有する箱型の覆蓋を提供する。 【解決手段】 縦方向に長尺の面板12と、該面板12
の下面側に設けられた縦方向ほぼ全長に亘る左右対の主
縦梁13と、左右の主縦梁13間で面板12の下面側に
設けられた縦方向に複数の小横梁14とを備え、主縦梁
13は、上下方向に長尺の方形断面形状を有する覆蓋に
おいて、主縦梁13の左右外側面に、長手方向ほぼ全長
にわたって補強梁11を固着する。
て、軽量化並びに材料コストの低減を図りつつも、大き
な曲げ強さを有する箱型の覆蓋を提供する。 【解決手段】 縦方向に長尺の面板12と、該面板12
の下面側に設けられた縦方向ほぼ全長に亘る左右対の主
縦梁13と、左右の主縦梁13間で面板12の下面側に
設けられた縦方向に複数の小横梁14とを備え、主縦梁
13は、上下方向に長尺の方形断面形状を有する覆蓋に
おいて、主縦梁13の左右外側面に、長手方向ほぼ全長
にわたって補強梁11を固着する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、下水処理場などに
設置されている汚水槽や貯水槽、或いは水路などの上部
開口を塞いで防臭等を行うための覆蓋に関する。
設置されている汚水槽や貯水槽、或いは水路などの上部
開口を塞いで防臭等を行うための覆蓋に関する。
【0002】
【従来の技術】この種従来の覆蓋(防臭蓋など)は、設
置作業性や、搬送の利便性等のために、人が持ち上げる
ことができるサイズ、重量に構成されているのが一般的
である。かかる覆蓋は、溝幅方向に長尺の面板を備え、
この面板を溝方向に多数敷設することによって、溝の上
部開口を覆い、防臭等を行うようになっている。
置作業性や、搬送の利便性等のために、人が持ち上げる
ことができるサイズ、重量に構成されているのが一般的
である。かかる覆蓋は、溝幅方向に長尺の面板を備え、
この面板を溝方向に多数敷設することによって、溝の上
部開口を覆い、防臭等を行うようになっている。
【0003】特に、本願発明者らは、多数のガラス長繊
維を一定方向に引き揃えて補強材としたプラスチック発
泡体(合成木材)を用いて覆蓋を構成することにより、
耐食性が大きく軽量でありながらも要求される強度を得
ている。
維を一定方向に引き揃えて補強材としたプラスチック発
泡体(合成木材)を用いて覆蓋を構成することにより、
耐食性が大きく軽量でありながらも要求される強度を得
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、日本下水道
事業団の仕様によれば、積載荷重360kgf/m2で許容た
わみ率が1/200以下の条件が必要とされており、か
かる条件を満たすように覆蓋の構造設計を行うが、軽量
化による取り扱いの容易化、部材コスト低減等のために
最適な構造設計が求められる。
事業団の仕様によれば、積載荷重360kgf/m2で許容た
わみ率が1/200以下の条件が必要とされており、か
かる条件を満たすように覆蓋の構造設計を行うが、軽量
化による取り扱いの容易化、部材コスト低減等のために
最適な構造設計が求められる。
【0005】そこで、本発明は、構成部材数や部材断面
積を可及的に小さくしつつも、大きな曲げ強さを有する
箱型の覆蓋を提供することを目的とする。
積を可及的に小さくしつつも、大きな曲げ強さを有する
箱型の覆蓋を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、次の技術的手段を講じた。
に、本発明は、次の技術的手段を講じた。
【0007】即ち、請求項1に記載の覆蓋は、FRP製
複合板或いは合成木材からなる複数の構成部材によって
主構成され、縦方向に長尺状で、縦方向ほぼ全長に亘る
左右側面を有する覆蓋であって、前記左右側面に、縦方
向ほぼ全長にわたる長尺の補強材が弾性変形状態で固着
されていることを特徴とするものである。かかる覆蓋に
おいて、面板上に負荷される荷重に対する曲げ強さを大
きくするためには、補強材を、長手方向両端側よりも中
央側が下方に湾曲するように弾性変形させればよい。な
お、覆蓋の構成部材材料としては、ガラス長繊維強化プ
ラスチック発泡体を用いることができる。また、補強材
の繊維方向は、縦方向に沿うようにするのが好ましい。
複合板或いは合成木材からなる複数の構成部材によって
主構成され、縦方向に長尺状で、縦方向ほぼ全長に亘る
左右側面を有する覆蓋であって、前記左右側面に、縦方
向ほぼ全長にわたる長尺の補強材が弾性変形状態で固着
されていることを特徴とするものである。かかる覆蓋に
おいて、面板上に負荷される荷重に対する曲げ強さを大
きくするためには、補強材を、長手方向両端側よりも中
央側が下方に湾曲するように弾性変形させればよい。な
お、覆蓋の構成部材材料としては、ガラス長繊維強化プ
ラスチック発泡体を用いることができる。また、補強材
の繊維方向は、縦方向に沿うようにするのが好ましい。
【0008】かかる本発明によれば、弾性変形状態で固
着された補強材の内部応力が、覆蓋の縦方向中央部を上
方に湾曲させる方向のプレストレストとなるから、覆蓋
の上面に荷重が作用したときの覆蓋の下方湾曲を効率的
に抑えることができ、より少ない断面積、より少ない部
材量で所望の強度を得ることができる。
着された補強材の内部応力が、覆蓋の縦方向中央部を上
方に湾曲させる方向のプレストレストとなるから、覆蓋
の上面に荷重が作用したときの覆蓋の下方湾曲を効率的
に抑えることができ、より少ない断面積、より少ない部
材量で所望の強度を得ることができる。
【0009】また、FRP製複合板のみならず、多数の
ガラス長繊維の繊維方向を引き揃えるようにガラス長繊
維が多数添加された樹脂材料を一定幅に集束形成してな
る合成木材においても、材料の切り出す位置によって切
り出された部材に含まれるガラス長繊維の分布や方向が
必ずしも一定ではなく、反り量などが異なるという特性
を有する。かかる現象は、覆蓋の幅が狭くなればなる程
大きくなる。したがって、隣接配置された覆蓋間に隙間
が生じることを防止するために、従来は、部材取りの位
置や、切り出した位置に応じた部材管理などを行ってい
る。しかしながら、上記した本発明によれば、補強材の
弾性変形量を適宜調整することによって、切り出す位置
によってテンションの異なる合成木材やFRP製複合板
を使用した場合でも、現場で補強材を固着することによ
り覆蓋の初期反り量等を制御することができ、部材管理
の簡素化が図られる。
ガラス長繊維の繊維方向を引き揃えるようにガラス長繊
維が多数添加された樹脂材料を一定幅に集束形成してな
る合成木材においても、材料の切り出す位置によって切
り出された部材に含まれるガラス長繊維の分布や方向が
必ずしも一定ではなく、反り量などが異なるという特性
を有する。かかる現象は、覆蓋の幅が狭くなればなる程
大きくなる。したがって、隣接配置された覆蓋間に隙間
が生じることを防止するために、従来は、部材取りの位
置や、切り出した位置に応じた部材管理などを行ってい
る。しかしながら、上記した本発明によれば、補強材の
弾性変形量を適宜調整することによって、切り出す位置
によってテンションの異なる合成木材やFRP製複合板
を使用した場合でも、現場で補強材を固着することによ
り覆蓋の初期反り量等を制御することができ、部材管理
の簡素化が図られる。
【0010】また、請求項3に記載の覆蓋は、縦方向に
長尺の面板と、該面板の下面側に設けられた縦方向ほぼ
全長に亘る左右対の主縦梁と、左右の主縦梁間で面板の
下面側に設けられた縦方向に複数の小横梁とを備え、主
縦梁は、上下方向に長尺の方形断面形状を有する覆蓋で
あって、主縦梁の左右外側面に、長手方向ほぼ全長にわ
たって補強梁を固着したことを特徴とするものである。
長尺の面板と、該面板の下面側に設けられた縦方向ほぼ
全長に亘る左右対の主縦梁と、左右の主縦梁間で面板の
下面側に設けられた縦方向に複数の小横梁とを備え、主
縦梁は、上下方向に長尺の方形断面形状を有する覆蓋で
あって、主縦梁の左右外側面に、長手方向ほぼ全長にわ
たって補強梁を固着したことを特徴とするものである。
【0011】かかる補強梁としては、種々の構成が考え
られるが、例えば、補強梁は、主縦梁の長手方向ほぼ全
長にわたって連続するとともに上下方向に長尺の断面形
状を有する板材であって、長手方向両端側よりも中央側
が下方に湾曲するように弾性変形された状態で主縦梁に
固着されているものとすることができる。これによれ
ば、上記請求項1に記載の発明と同様に、弾性変形状態
で固着された補強材の内部応力が、主縦梁及び面板の縦
方向中央部を上方に湾曲させる方向のプレストレストと
なるから、面板の上面に荷重が作用したときの面板の下
方湾曲を効率的に抑えることができ、より少ない断面
積、より少ない部材量で所望の強度を得ることができる
とともに、現場で補強材を固着することにより覆蓋の初
期反り量等を制御することができ、部材管理の簡素化が
図られる。
られるが、例えば、補強梁は、主縦梁の長手方向ほぼ全
長にわたって連続するとともに上下方向に長尺の断面形
状を有する板材であって、長手方向両端側よりも中央側
が下方に湾曲するように弾性変形された状態で主縦梁に
固着されているものとすることができる。これによれ
ば、上記請求項1に記載の発明と同様に、弾性変形状態
で固着された補強材の内部応力が、主縦梁及び面板の縦
方向中央部を上方に湾曲させる方向のプレストレストと
なるから、面板の上面に荷重が作用したときの面板の下
方湾曲を効率的に抑えることができ、より少ない断面
積、より少ない部材量で所望の強度を得ることができる
とともに、現場で補強材を固着することにより覆蓋の初
期反り量等を制御することができ、部材管理の簡素化が
図られる。
【0012】また、上記補強梁は、主縦梁の長手方向ほ
ぼ全長にわたって連続するとともに上下方向に長尺の断
面形状を有する板材であって、長手方向中央側が両端側
よりも上方に湾曲するアーチ形状を呈しているものとす
ることができる。これによれば、アーチ構造の補強梁に
よって、少ない部材量で効率的に曲げ強度を向上するこ
とができる。なお、補強梁の繊維方向も、アーチ形状に
沿うように揃えておくことが好ましい。
ぼ全長にわたって連続するとともに上下方向に長尺の断
面形状を有する板材であって、長手方向中央側が両端側
よりも上方に湾曲するアーチ形状を呈しているものとす
ることができる。これによれば、アーチ構造の補強梁に
よって、少ない部材量で効率的に曲げ強度を向上するこ
とができる。なお、補強梁の繊維方向も、アーチ形状に
沿うように揃えておくことが好ましい。
【0013】また、上記補強梁は、主縦梁の長手方向中
途部の上端位置から長手方向一端部の下端位置まで延び
る第1の筋交い材と、前記上端位置から長手方向他端部
の下端位置まで延びる第2の筋交い材とを有し、これら
筋交い材が圧縮材として主縦梁に固着されているととも
に、両筋交い材の端部同士が突き合わされているものと
することができる。これによれば、筋交い材が圧縮材と
されているから、両筋交い材の突き合わせ端部同士が離
反することが少なく、確実に面板の上部荷重に対する支
持部材として作用させることができ、少ない部材量で所
望の曲げ強度を得ることが可能となる。
途部の上端位置から長手方向一端部の下端位置まで延び
る第1の筋交い材と、前記上端位置から長手方向他端部
の下端位置まで延びる第2の筋交い材とを有し、これら
筋交い材が圧縮材として主縦梁に固着されているととも
に、両筋交い材の端部同士が突き合わされているものと
することができる。これによれば、筋交い材が圧縮材と
されているから、両筋交い材の突き合わせ端部同士が離
反することが少なく、確実に面板の上部荷重に対する支
持部材として作用させることができ、少ない部材量で所
望の曲げ強度を得ることが可能となる。
【0014】また、請求項7に記載の覆蓋は、縦方向に
長尺の面板と、該面板の下面側に設けられた縦方向ほぼ
全長に亘る左右対の主縦梁と、左右の主縦梁間で面板の
下面側に設けられた縦方向に複数の小横梁とを備え、主
縦梁は、上下方向に長尺の方形断面形状を有する覆蓋で
あって、複数の小横梁に亘って連続するとともに主縦梁
の長手方向ほぼ全長に亘る補強梁を、左右方向に複数、
小横梁の下端面に固着したことを特徴とするものであ
る。これによれば、面板に最も離れた位置となる小横梁
の下端面に複数の補強梁を設けたので、断面二次モーメ
ントが効率的に大きくなって、面板の上面の荷重に対す
る曲げ強さを十分なものとすることができるものであり
ながら、部材量の削減を図ることができる。
長尺の面板と、該面板の下面側に設けられた縦方向ほぼ
全長に亘る左右対の主縦梁と、左右の主縦梁間で面板の
下面側に設けられた縦方向に複数の小横梁とを備え、主
縦梁は、上下方向に長尺の方形断面形状を有する覆蓋で
あって、複数の小横梁に亘って連続するとともに主縦梁
の長手方向ほぼ全長に亘る補強梁を、左右方向に複数、
小横梁の下端面に固着したことを特徴とするものであ
る。これによれば、面板に最も離れた位置となる小横梁
の下端面に複数の補強梁を設けたので、断面二次モーメ
ントが効率的に大きくなって、面板の上面の荷重に対す
る曲げ強さを十分なものとすることができるものであり
ながら、部材量の削減を図ることができる。
【0015】上記した各覆蓋は、FRP製複合板、若し
くは、ガラス繊維強化プラスチック発泡体(合成木材)
のいずれを用いて構成しても良いが、好ましくは、ガラ
ス長繊維強化プラスチック発泡体を主たる材料として構
成することができる。
くは、ガラス繊維強化プラスチック発泡体(合成木材)
のいずれを用いて構成しても良いが、好ましくは、ガラ
ス長繊維強化プラスチック発泡体を主たる材料として構
成することができる。
【0016】また、請求項9に記載の覆蓋の製造方法
は、縦方向に長尺の面板と、該面板の下面側に設けられ
た縦方向ほぼ全長に亘る左右対の主縦梁とを備え、主縦
梁は、上下方向に長尺の方形断面形状を有するととも
に、繊維方向が縦方向に揃えられたFRP製複合板若し
くは合成木材からなり、該主縦梁の上端縁が、縦方向中
央側が上方に湾曲するアーチ状に形成された覆蓋の製造
方法であって、上記主縦梁は、長方形状の板材の縦方向
両端部を縦方向中央部よりも上方に湾曲するよう弾性変
形させた状態で上下方向所定位置で縦方向に真っ直ぐに
切断することにより形成し、該主縦梁の変形を元に戻し
て該主縦梁の上端縁に面板を固着することを特徴とする
ものである。かかる製造方法によって得られた覆蓋は、
主縦梁自体がアーチ構造をしているから、面板の上部荷
重に対する曲げ強度を効率的に大きくすることができ
る。また、現場において一般的な切断工具を使用してア
ーチ状に切断することは困難であるが、本発明の製造方
法によれば、部材を弾性変形した状態で真っ直ぐに切断
し、その後変形を元に戻すことによりアーチ形状を得て
いるので、切断作業性に優れるとともに、曲面状の綺麗
な切断面を得ることも容易なものとなる。
は、縦方向に長尺の面板と、該面板の下面側に設けられ
た縦方向ほぼ全長に亘る左右対の主縦梁とを備え、主縦
梁は、上下方向に長尺の方形断面形状を有するととも
に、繊維方向が縦方向に揃えられたFRP製複合板若し
くは合成木材からなり、該主縦梁の上端縁が、縦方向中
央側が上方に湾曲するアーチ状に形成された覆蓋の製造
方法であって、上記主縦梁は、長方形状の板材の縦方向
両端部を縦方向中央部よりも上方に湾曲するよう弾性変
形させた状態で上下方向所定位置で縦方向に真っ直ぐに
切断することにより形成し、該主縦梁の変形を元に戻し
て該主縦梁の上端縁に面板を固着することを特徴とする
ものである。かかる製造方法によって得られた覆蓋は、
主縦梁自体がアーチ構造をしているから、面板の上部荷
重に対する曲げ強度を効率的に大きくすることができ
る。また、現場において一般的な切断工具を使用してア
ーチ状に切断することは困難であるが、本発明の製造方
法によれば、部材を弾性変形した状態で真っ直ぐに切断
し、その後変形を元に戻すことによりアーチ形状を得て
いるので、切断作業性に優れるとともに、曲面状の綺麗
な切断面を得ることも容易なものとなる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
に基づいて説明する。
【0018】図1は、本発明の第1実施形態に係る覆蓋
10を示しており、該覆蓋10は、縦方向に長尺状であ
って、FRP製複合板又は合成木材(ガラス繊維強化プ
ラスチック発泡体)からなる複数の構成部材によって主
構成されている。また、覆蓋10は、縦方向ほぼ全長に
亘る左右側面を有し、この左右側面に、縦方向ほぼ全長
にわたる長尺の補強材11が、長手方向両端側よりも中
央側が下方に湾曲するように弾性変形された状態で固着
されている。
10を示しており、該覆蓋10は、縦方向に長尺状であ
って、FRP製複合板又は合成木材(ガラス繊維強化プ
ラスチック発泡体)からなる複数の構成部材によって主
構成されている。また、覆蓋10は、縦方向ほぼ全長に
亘る左右側面を有し、この左右側面に、縦方向ほぼ全長
にわたる長尺の補強材11が、長手方向両端側よりも中
央側が下方に湾曲するように弾性変形された状態で固着
されている。
【0019】より詳細には、覆蓋10は、その構成部材
として、縦方向に長尺の面板12と、該面板12の下面
側に設けられた縦方向ほぼ全長に亘る左右対の主縦梁1
3と、左右の主縦梁13間で面板12の下面側に設けら
れた縦方向に複数の小横梁14と、上記補強梁11とを
備えている。
として、縦方向に長尺の面板12と、該面板12の下面
側に設けられた縦方向ほぼ全長に亘る左右対の主縦梁1
3と、左右の主縦梁13間で面板12の下面側に設けら
れた縦方向に複数の小横梁14と、上記補強梁11とを
備えている。
【0020】面板12は、平面視において縦方向に長尺
の長方板状であって、その構成材料中の補強繊維の繊維
方向は、縦方向(長手方向)とされている。
の長方板状であって、その構成材料中の補強繊維の繊維
方向は、縦方向(長手方向)とされている。
【0021】主縦梁13は、その断面形状が上下方向に
長尺の長方形状の柱状体であって、その構成材料中の補
強繊維の繊維方向は、縦方向(長手方向)とされてい
る。
長尺の長方形状の柱状体であって、その構成材料中の補
強繊維の繊維方向は、縦方向(長手方向)とされてい
る。
【0022】小横梁14は、その断面形状が上下方向に
長尺の長方形状の板材であって、その構成材料中の補強
繊維の繊維方向は、横方向(左右方向)とされている。
長尺の長方形状の板材であって、その構成材料中の補強
繊維の繊維方向は、横方向(左右方向)とされている。
【0023】補強梁11は、主縦梁13の長手方向ほぼ
全長にわたって連続するとともに上下方向に長尺の長方
断面形状を有する板材であって、長手方向両端側よりも
中央側が下方に湾曲するように弾性変形された状態で主
縦梁13の左右外側面に固着されている。即ち、この補
強梁11は、板材からの切り出し時には縦方向に長尺の
長方形状の板材であるが、これを適宜の治具を用いて弾
性変形させて、その状態で接着剤等を用いて主縦梁13
に貼着し、万力などで固定しておくことで強固に固着さ
れる。
全長にわたって連続するとともに上下方向に長尺の長方
断面形状を有する板材であって、長手方向両端側よりも
中央側が下方に湾曲するように弾性変形された状態で主
縦梁13の左右外側面に固着されている。即ち、この補
強梁11は、板材からの切り出し時には縦方向に長尺の
長方形状の板材であるが、これを適宜の治具を用いて弾
性変形させて、その状態で接着剤等を用いて主縦梁13
に貼着し、万力などで固定しておくことで強固に固着さ
れる。
【0024】上記第1実施形態の覆蓋10によれば、補
強板11によって覆蓋10の長手方向中央部を上方に湾
曲させる方向の応力が予め付与されるので、面板12の
上部荷重と補強板11の弾性力とが打ち消し合い、これ
により面板12の撓み量を抑えることができるととも
に、構成部材数、構成材料量をも少量に抑えることが可
能となる。さらに、現場での補強板11の固着作業時
に、弾性変形量を適宜調節することによって、主縦梁1
3の初期撓みを制御することが可能となり、切り出す位
置によってテンションの異なる合成木材を用いて覆蓋1
0を構成した場合でも、各覆蓋10の面板12の初期撓
み量を一定に揃えることを現場において容易に行うこと
ができ、覆蓋10間に隙間が生じることを回避して、防
臭蓋としての機能の向上をも図ることが可能となる。
強板11によって覆蓋10の長手方向中央部を上方に湾
曲させる方向の応力が予め付与されるので、面板12の
上部荷重と補強板11の弾性力とが打ち消し合い、これ
により面板12の撓み量を抑えることができるととも
に、構成部材数、構成材料量をも少量に抑えることが可
能となる。さらに、現場での補強板11の固着作業時
に、弾性変形量を適宜調節することによって、主縦梁1
3の初期撓みを制御することが可能となり、切り出す位
置によってテンションの異なる合成木材を用いて覆蓋1
0を構成した場合でも、各覆蓋10の面板12の初期撓
み量を一定に揃えることを現場において容易に行うこと
ができ、覆蓋10間に隙間が生じることを回避して、防
臭蓋としての機能の向上をも図ることが可能となる。
【0025】図2は本発明の第2実施形態に係る覆蓋2
0を示しており、上記第1実施形態と同様の構成につい
ては同符号を付して詳細説明を省略し、異なる構成、作
用効果について説明する。
0を示しており、上記第1実施形態と同様の構成につい
ては同符号を付して詳細説明を省略し、異なる構成、作
用効果について説明する。
【0026】この覆蓋20の補強梁21は、主縦梁13
の長手方向ほぼ全長にわたって連続するとともに上下方
向に長尺の断面形状を有する板材であって、長手方向中
央側が両端側よりも上方に湾曲するアーチ形状を呈して
いる。
の長手方向ほぼ全長にわたって連続するとともに上下方
向に長尺の断面形状を有する板材であって、長手方向中
央側が両端側よりも上方に湾曲するアーチ形状を呈して
いる。
【0027】かかる補強材21は、板材からアーチ状に
切り出すことにより得ることができるものであるが、補
強材21の構成材料中の補強繊維の繊維方向が、アーチ
形状にできるだけ沿うように部材取りをすることが好ま
しい。
切り出すことにより得ることができるものであるが、補
強材21の構成材料中の補強繊維の繊維方向が、アーチ
形状にできるだけ沿うように部材取りをすることが好ま
しい。
【0028】また、補強材21の縦方向中央部の上端面
は面板12の下面に当接されており、補強材21の縦方
向両端部は、主縦梁13の縦方向両端部の下端部に延び
ている。
は面板12の下面に当接されており、補強材21の縦方
向両端部は、主縦梁13の縦方向両端部の下端部に延び
ている。
【0029】この第2実施形態に係る覆蓋20によれ
ば、主縦梁13の補強を少ない断面積の補強材21で有
効に行うことができ、面板12の上部荷重による撓み量
を抑えることが可能となる。
ば、主縦梁13の補強を少ない断面積の補強材21で有
効に行うことができ、面板12の上部荷重による撓み量
を抑えることが可能となる。
【0030】図3は本発明の第3実施形態に係る覆蓋3
0を示し、上記第1実施形態と同様の構成については同
符号を付して詳細説明を省略し、異なる構成、作用効果
について説明する。
0を示し、上記第1実施形態と同様の構成については同
符号を付して詳細説明を省略し、異なる構成、作用効果
について説明する。
【0031】この覆蓋30の補強梁31は、主縦梁13
の長手方向中途部の上端位置から長手方向一端部の下端
位置まで延びる第1の筋交い材31aと、前記上端位置
から長手方向他端部の下端位置まで延びる第2の筋交い
材31bとを有している。
の長手方向中途部の上端位置から長手方向一端部の下端
位置まで延びる第1の筋交い材31aと、前記上端位置
から長手方向他端部の下端位置まで延びる第2の筋交い
材31bとを有している。
【0032】各筋交い材31a,31bは、上下方向に
長尺の長方形状断面を有する板材であって、縦方向の圧
縮材として主縦梁13に固着されている。
長尺の長方形状断面を有する板材であって、縦方向の圧
縮材として主縦梁13に固着されている。
【0033】また、主縦梁13の縦方向中央部において
両筋交い材31a,31bの端部同士が突き合わされて
おり、これらが圧縮材であることとも相俟って、構造強
度の向上が図られている。
両筋交い材31a,31bの端部同士が突き合わされて
おり、これらが圧縮材であることとも相俟って、構造強
度の向上が図られている。
【0034】上記第3実施形態によれば、面板12の上
部荷重によって覆蓋30の縦方向中央部が下方に湾曲す
ることが両筋交い材31a,31bによって抑制され、
撓み量を抑えることができる。さらに各筋交い材31
a,31bを現場にて主縦梁13の側面に接着する作業
も、これらは圧縮材であるから比較的容易に行うことが
できる。
部荷重によって覆蓋30の縦方向中央部が下方に湾曲す
ることが両筋交い材31a,31bによって抑制され、
撓み量を抑えることができる。さらに各筋交い材31
a,31bを現場にて主縦梁13の側面に接着する作業
も、これらは圧縮材であるから比較的容易に行うことが
できる。
【0035】図4は本発明の第4実施形態に係る覆蓋4
0を示し、上記第1実施形態と同様の構成については同
符号を付して詳細説明を省略し、異なる構成、作用効果
について説明する。
0を示し、上記第1実施形態と同様の構成については同
符号を付して詳細説明を省略し、異なる構成、作用効果
について説明する。
【0036】この覆蓋40では、複数の小横梁14に亘
って連続するとともに主縦梁13の長手方向ほぼ全長に
亘る補強梁41が、左右方向に複数(図示例では4
つ)、縦方向中途部の複数の小横梁14の下端面に固着
されている。各補強梁41は、縦方向に長尺の梁材であ
って、上下方向に長尺の断面形状を有するとともに、縦
方向両端側の小横梁14の内側面に突き当てられ固着さ
れている。
って連続するとともに主縦梁13の長手方向ほぼ全長に
亘る補強梁41が、左右方向に複数(図示例では4
つ)、縦方向中途部の複数の小横梁14の下端面に固着
されている。各補強梁41は、縦方向に長尺の梁材であ
って、上下方向に長尺の断面形状を有するとともに、縦
方向両端側の小横梁14の内側面に突き当てられ固着さ
れている。
【0037】また、左右方向両端側の補強梁41は、小
横梁14の下端面のみならず、主縦梁13の内側面にも
固着されている。
横梁14の下端面のみならず、主縦梁13の内側面にも
固着されている。
【0038】上記第4実施形態によれば、面板12から
最も上下方向に離れた位置に複数の補強梁41を設けた
ので、覆蓋40の断面二次モーメントを、少ない断面積
で効率的に大きくすることができ、軽量化、材料コスト
削減を図りつつも面板12の上部荷重による撓み量を抑
えることができる。
最も上下方向に離れた位置に複数の補強梁41を設けた
ので、覆蓋40の断面二次モーメントを、少ない断面積
で効率的に大きくすることができ、軽量化、材料コスト
削減を図りつつも面板12の上部荷重による撓み量を抑
えることができる。
【0039】図5は本発明の第5実施形態に係る覆蓋5
0の製造工程を示している。この覆蓋50は、縦方向に
長尺の面板52、面板52の下面側に設けられた縦方向
ほぼ全長に亘る左右対の主縦梁53、左右の主縦梁53
間に設けられた縦方向に複数の小横梁54を箱型に接合
してなるものであって、基本構成は第1実施形態と同様
であるので詳細説明を省略し、異なる構成、作用効果に
ついて説明する。
0の製造工程を示している。この覆蓋50は、縦方向に
長尺の面板52、面板52の下面側に設けられた縦方向
ほぼ全長に亘る左右対の主縦梁53、左右の主縦梁53
間に設けられた縦方向に複数の小横梁54を箱型に接合
してなるものであって、基本構成は第1実施形態と同様
であるので詳細説明を省略し、異なる構成、作用効果に
ついて説明する。
【0040】この覆蓋50では、図5(d)に示すよう
に、主縦梁53の上端縁が、縦方向中央側が上方に湾曲
するアーチ状に形成されている。この主縦梁53は、上
下方向に長尺の方形断面形状を有するとともに、繊維方
向が縦方向に揃えられたFRP製複合板若しくは合成木
材からなるものである。このように主縦梁53自体にア
ーチ構造を採用することにより、補強梁なしでも曲げ強
度を効率的に向上し、撓み量を抑えることができる。な
お、本実施形態においても、上述した各形態の補強梁を
設けてもよい。また、主縦梁53をアーチ状に構成した
ことに伴い、面板52も、主縦梁53の上端縁形状に沿
って、縦方向中央側が上方に湾曲するアーチ状となされ
ている。
に、主縦梁53の上端縁が、縦方向中央側が上方に湾曲
するアーチ状に形成されている。この主縦梁53は、上
下方向に長尺の方形断面形状を有するとともに、繊維方
向が縦方向に揃えられたFRP製複合板若しくは合成木
材からなるものである。このように主縦梁53自体にア
ーチ構造を採用することにより、補強梁なしでも曲げ強
度を効率的に向上し、撓み量を抑えることができる。な
お、本実施形態においても、上述した各形態の補強梁を
設けてもよい。また、主縦梁53をアーチ状に構成した
ことに伴い、面板52も、主縦梁53の上端縁形状に沿
って、縦方向中央側が上方に湾曲するアーチ状となされ
ている。
【0041】上記主縦梁53は、板材から切り出される
ものであるが、かかる切断作業は次のようにして行うこ
とができる。即ち、図5(a)に示すように、まず単純
な長方板状部材55を切り出す。この切断線は直線によ
り構成されるから、一般的な切断工具によって容易に切
り出すことが可能である。なお、かかる板材55の構成
材料中の補強繊維の繊維方向は、長手方向に沿うように
しておく。
ものであるが、かかる切断作業は次のようにして行うこ
とができる。即ち、図5(a)に示すように、まず単純
な長方板状部材55を切り出す。この切断線は直線によ
り構成されるから、一般的な切断工具によって容易に切
り出すことが可能である。なお、かかる板材55の構成
材料中の補強繊維の繊維方向は、長手方向に沿うように
しておく。
【0042】次に、図5(b)に示すように、長方形状
の板材55の縦方向両端部を縦方向中央部よりも上方に
湾曲するよう弾性変形させる。これは例えば、両端部の
下部に適宜のスペーサ56を設置するとともに、中央部
の上部に荷重となる重り57を設置することにより弾性
変形させることが可能である。
の板材55の縦方向両端部を縦方向中央部よりも上方に
湾曲するよう弾性変形させる。これは例えば、両端部の
下部に適宜のスペーサ56を設置するとともに、中央部
の上部に荷重となる重り57を設置することにより弾性
変形させることが可能である。
【0043】かかる弾性変形状態で、板材55の上下方
向所定位置で縦方向に真っ直ぐに板材55を切断するこ
とで、主縦梁53が得られる。この切断線Cを図5
(b)に例示する。この切断作業も、直線状の切断であ
るから、一般的な切断工具で容易に行うことが可能であ
る。
向所定位置で縦方向に真っ直ぐに板材55を切断するこ
とで、主縦梁53が得られる。この切断線Cを図5
(b)に例示する。この切断作業も、直線状の切断であ
るから、一般的な切断工具で容易に行うことが可能であ
る。
【0044】そして、上記した主縦梁53の切断作業後
に、その変形を元に戻して該主縦梁53の上端縁に面板
52を固着するとともに、その他の構成部材を適宜固着
することによって、覆蓋50が得られる。
に、その変形を元に戻して該主縦梁53の上端縁に面板
52を固着するとともに、その他の構成部材を適宜固着
することによって、覆蓋50が得られる。
【0045】本発明は、上記した各実施形態に限定され
るものではなく、適宜設計変更することができる。
るものではなく、適宜設計変更することができる。
【0046】また、上記した各覆蓋の構成部材、即ち、
面板や梁は、ウレタンやスチロール等の発泡体からなる
板状芯材の表裏面にFRP積層板を固着してなるFRP
製複合板を用いて形成してもよいが、好ましくは合成木
材(ガラス繊維強化プラスチック発泡体)を用いるのが
良い。発泡体における発泡樹脂の種類としては、例え
ば、ウレタン、エポキシ樹脂、ビニルエステル樹脂、不
飽和ポリエステル樹脂、フェノール樹脂等の熱硬化樹脂
であって硬質のものが好適に使用される。なお、発泡樹
脂中に、圧縮強度の向上や低コスト化を図るために、炭
酸カルシウム、石膏、タルク、水酸化アルミニウム、ク
レー等の無機充填材や、シラスバルーン、パーライト、
ガラスバルーン等の軽量骨材が添加されてもよい。
面板や梁は、ウレタンやスチロール等の発泡体からなる
板状芯材の表裏面にFRP積層板を固着してなるFRP
製複合板を用いて形成してもよいが、好ましくは合成木
材(ガラス繊維強化プラスチック発泡体)を用いるのが
良い。発泡体における発泡樹脂の種類としては、例え
ば、ウレタン、エポキシ樹脂、ビニルエステル樹脂、不
飽和ポリエステル樹脂、フェノール樹脂等の熱硬化樹脂
であって硬質のものが好適に使用される。なお、発泡樹
脂中に、圧縮強度の向上や低コスト化を図るために、炭
酸カルシウム、石膏、タルク、水酸化アルミニウム、ク
レー等の無機充填材や、シラスバルーン、パーライト、
ガラスバルーン等の軽量骨材が添加されてもよい。
【0047】また、発泡体を補強する繊維としては、例
えば、ガラス繊維、炭素繊維、金属繊維等の無機質繊
維、天然繊維、合成繊維等の有機質繊維のいずれであっ
てもよいが、強度や経済性の面からガラス繊維が適して
いる。ガラス繊維としては、ガラスロービング、ガラス
ロービングクロス、ガラスマット、コンティニュアスス
トランドマット等の形態のものが挙げられる。この繊維
は、単独で使用してもよいし、二層以上積層して使用し
てもよく、また、長繊維と短繊維を混ぜて使用してもよ
い。なお、ガラス長繊維を長手方向に引き揃えて補強繊
維とした、ガラス長繊維強化硬質ウレタン発泡体(例え
ば、積水化学工業株式会社製 商品名「エスロンネオラ
ンバーFFU」など)を採用するのが、軽量化、耐久性
および加工性の確保のために最も好ましい。
えば、ガラス繊維、炭素繊維、金属繊維等の無機質繊
維、天然繊維、合成繊維等の有機質繊維のいずれであっ
てもよいが、強度や経済性の面からガラス繊維が適して
いる。ガラス繊維としては、ガラスロービング、ガラス
ロービングクロス、ガラスマット、コンティニュアスス
トランドマット等の形態のものが挙げられる。この繊維
は、単独で使用してもよいし、二層以上積層して使用し
てもよく、また、長繊維と短繊維を混ぜて使用してもよ
い。なお、ガラス長繊維を長手方向に引き揃えて補強繊
維とした、ガラス長繊維強化硬質ウレタン発泡体(例え
ば、積水化学工業株式会社製 商品名「エスロンネオラ
ンバーFFU」など)を採用するのが、軽量化、耐久性
および加工性の確保のために最も好ましい。
【0048】また、各構成部材相互の固着は、接着剤を
用いることができ、その他補強的にボルトナットや、L
字金具などのブラケットを用いることもできる。
用いることができ、その他補強的にボルトナットや、L
字金具などのブラケットを用いることもできる。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、より少ない部材数、よ
り少ない断面積で、覆蓋の曲げ強度を効率的に向上する
ことができるので、軽量化、材料コストの低減を図りつ
つも、撓み量を規定値以下に抑えることができる。
り少ない断面積で、覆蓋の曲げ強度を効率的に向上する
ことができるので、軽量化、材料コストの低減を図りつ
つも、撓み量を規定値以下に抑えることができる。
【図1】本発明の第1実施形態に係る覆蓋の斜視図であ
る。
る。
【図2】本発明の第2実施形態に係る覆蓋の斜視図であ
る。
る。
【図3】本発明の第3実施形態に係る覆蓋の斜視図であ
る。
る。
【図4】本発明の第4実施形態に係る覆蓋の斜視図であ
る。
る。
【図5】本発明の第5実施形態に係る覆蓋の製造工程を
示し、(a)は主縦梁の原材料となる板材の正面図、
(b)は板材の切断作業工程を示す正面図、(c)は切
断工程によって得られた主縦梁の正面図、(d)は覆蓋
の全体縦断面図である。
示し、(a)は主縦梁の原材料となる板材の正面図、
(b)は板材の切断作業工程を示す正面図、(c)は切
断工程によって得られた主縦梁の正面図、(d)は覆蓋
の全体縦断面図である。
10,20,30,40,50 覆蓋 11,21,31,41 補強梁 12,52 面板 13,53 主縦梁 14,54 小横梁 55 主縦梁53の原材料となる板材
Claims (9)
- 【請求項1】 FRP製複合板或いは合成木材からなる
複数の構成部材によって主構成され、縦方向に長尺状
で、縦方向ほぼ全長に亘る左右側面を有する防臭蓋であ
って、前記左右側面に、縦方向ほぼ全長にわたる長尺の
補強材が弾性変形状態で固着されていることを特徴とす
る覆蓋。 - 【請求項2】 補強材は、長手方向両端側よりも中央側
が下方に湾曲するように弾性変形されていることを特徴
とする請求項1に記載の覆蓋。 - 【請求項3】 縦方向に長尺の面板と、該面板の下面側
に設けられた縦方向ほぼ全長に亘る左右対の主縦梁と、
左右の主縦梁間で面板の下面側に設けられた縦方向に複
数の小横梁とを備え、主縦梁は、上下方向に長尺の方形
断面形状を有する覆蓋であって、主縦梁の左右外側面
に、長手方向ほぼ全長にわたって補強梁を固着したこと
を特徴とする覆蓋。 - 【請求項4】 補強梁は、主縦梁の長手方向ほぼ全長に
わたって連続するとともに上下方向に長尺の断面形状を
有する板材であって、長手方向両端側よりも中央側が下
方に湾曲するように弾性変形された状態で主縦梁に固着
されていることを特徴とする請求項3に記載の覆蓋。 - 【請求項5】 補強梁は、主縦梁の長手方向ほぼ全長に
わたって連続するとともに上下方向に長尺の断面形状を
有する板材であって、長手方向中央側が両端側よりも上
方に湾曲するアーチ形状を呈していることを特徴とする
請求項3に記載の覆蓋。 - 【請求項6】 補強梁は、主縦梁の長手方向中途部の上
端位置から長手方向一端部の下端位置まで延びる第1の
筋交い材と、前記上端位置から長手方向他端部の下端位
置まで延びる第2の筋交い材とを有し、これら筋交い材
が圧縮材として主縦梁に固着されているとともに、両筋
交い材の端部同士が突き合わされていることを特徴とす
る請求項3に記載の覆蓋。 - 【請求項7】 縦方向に長尺の面板と、該面板の下面側
に設けられた縦方向ほぼ全長に亘る左右対の主縦梁と、
左右の主縦梁間で面板の下面側に設けられた縦方向に複
数の小横梁とを備え、主縦梁は、上下方向に長尺の方形
断面形状を有する覆蓋であって、複数の小横梁に亘って
連続するとともに主縦梁の長手方向ほぼ全長に亘る補強
梁を、左右方向に複数、小横梁の下端面に固着したこと
を特徴とする覆蓋。 - 【請求項8】 ガラス長繊維強化プラスチック発泡体を
主たる材料として構成されていることを特徴とする請求
項1乃至7のいずれか1項に記載の覆蓋。 - 【請求項9】 縦方向に長尺の面板と、該面板の下面側
に設けられた縦方向ほぼ全長に亘る左右対の主縦梁とを
備え、主縦梁は、上下方向に長尺の方形断面形状を有す
るとともに、繊維方向が縦方向に揃えられたFRP製複
合板若しくは合成木材からなり、該主縦梁の上端縁が、
縦方向中央側が上方に湾曲するアーチ状に形成された覆
蓋の製造方法であって、上記主縦梁は、長方形状の板材
の縦方向両端部を縦方向中央部よりも上方に湾曲するよ
う弾性変形させた状態で上下方向所定位置で縦方向に真
っ直ぐに切断することにより形成し、該主縦梁の変形を
元に戻して該主縦梁の上端縁に面板を固着することを特
徴とする覆蓋の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25751299A JP2001081855A (ja) | 1999-09-10 | 1999-09-10 | 覆蓋、並びに、覆蓋の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25751299A JP2001081855A (ja) | 1999-09-10 | 1999-09-10 | 覆蓋、並びに、覆蓋の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001081855A true JP2001081855A (ja) | 2001-03-27 |
Family
ID=17307340
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25751299A Pending JP2001081855A (ja) | 1999-09-10 | 1999-09-10 | 覆蓋、並びに、覆蓋の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001081855A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003056290A (ja) * | 2001-08-09 | 2003-02-26 | Sekisui Chem Co Ltd | 積層体及びその製造方法 |
JP2014079720A (ja) * | 2012-10-18 | 2014-05-08 | Sekisui Chem Co Ltd | 水処理施設用覆蓋 |
JP2019124061A (ja) * | 2018-01-17 | 2019-07-25 | 鹿島建設株式会社 | プレハブ構造およびコンクリート構造物の構築方法 |
-
1999
- 1999-09-10 JP JP25751299A patent/JP2001081855A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003056290A (ja) * | 2001-08-09 | 2003-02-26 | Sekisui Chem Co Ltd | 積層体及びその製造方法 |
JP4540270B2 (ja) * | 2001-08-09 | 2010-09-08 | 積水化学工業株式会社 | 積層体の製造方法 |
JP2014079720A (ja) * | 2012-10-18 | 2014-05-08 | Sekisui Chem Co Ltd | 水処理施設用覆蓋 |
JP2019124061A (ja) * | 2018-01-17 | 2019-07-25 | 鹿島建設株式会社 | プレハブ構造およびコンクリート構造物の構築方法 |
JP7010709B2 (ja) | 2018-01-17 | 2022-02-10 | 鹿島建設株式会社 | プレハブ構造およびコンクリート構造物の構築方法 |
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