JP2019119702A - 水中油型乳化化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】塗布中に化粧料が、肌に塗布して伸ばした際に、水中油型乳化化粧料が肌上でいつまでも伸び続けることがなく、肌上で上滑りせず、化粧料がムラ付きせず、均一に肌に色を付着させることができる水中油型乳化化粧料を提供する。【解決手段】次の成分(A)、(B)及び(C):(A)カルボシロキサンデンドリマー構造を側鎖に有するビニル系重合体 0.05〜20質量%、(B)ポリアクリルアミド化合物 0.1〜5質量%、(C)疎水化処理された着色顔料 0.05〜30質量%を含有する水中油型乳化化粧料。【選択図】なし

Description

本発明は、水中油型乳化化粧料に関する。
従来、化粧持続の観点から、デンドリマー構造を側鎖に有するビニル系共重合体を用いた化粧料が開発されている。
デンドリマー構造を側鎖に有するビニル系共重合体を含有するメイクアップ化粧料として、油中水型乳化化粧料が多く開発されているが、消費者からは様々な使用感の化粧料が求められており、水中油型乳化化粧料のものも開発されている。
例えば、特許文献1には、デンドリマー型シロキサン構造を側鎖に有するアクリルポリマー、パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル、液状油分を含有する化粧料が、化粧持ちや使用感に優れることが記載されている。
特開2010−143833号公報
デンドリマー型シロキサン構造を側鎖に有するアクリルポリマーを含む水中油型乳化化粧料において、肌に塗布した化粧料を伸ばした際に、化粧料がいつまでも伸び続け、また、塗布中に化粧料が肌上で上滑りして、皮丘に化粧料が付着した実感がなく、また、化粧料がムラ付きして、均一に肌に色が付着しにくい課題があった。
本発明者は、カルボシロキサンデンドリマー構造を側鎖に有するビニル系重合体と、ポリアクリルアミド化合物、疎水化処理された着色顔料を組合わせて用いることにより、肌に塗布して伸ばした際に、化粧料がいつまでも伸び続けることがなく、また、塗布中に化粧料が肌上で上滑りせず、化粧料がムラ付きせず、均一に肌に色を付着させることができる水中油型乳化化粧料が得られることを見出した。
本発明は、次の成分(A)、(B)及び(C):
(A)カルボシロキサンデンドリマー構造を側鎖に有するビニル系重合体 0.05〜20質量%、
(B)ポリアクリルアミド化合物 0.1〜5質量%、
(C)疎水化処理された着色顔料 0.05〜30質量%
を含有する水中油型乳化化粧料に関する。
本発明の水中油型乳化化粧料は、肌に塗布して伸ばした際に、水中油型乳化化粧料が肌上でいつまでも伸び続けることがなく、塗布中に化粧料が肌上で上滑りせず、さらに、水中油型乳化化粧料がムラ付きせず、均一に肌に色を付着させることができる。また、塗布後の肌につやや密着感が得られるものである。
本発明で用いる成分(A)のカルボシロキサンデンドリマー構造を側鎖に有するビニル系重合体において、カルボシロキサンデンドリマー構造としては、一般式(1)で表される基が好ましい。
Figure 2019119702
式中、Zは2価の有機基であり、pは0又は1であり、R1は炭素原子数1〜10のアルキル基又はアリール基である。尚、複数のR1は、同じであっても、異なっても良い。
1はi=1とした場合の一般式(2)で示されるシリルアルキル基である。
Figure 2019119702
式中、R1は前記と同じであり、R2は炭素原子数2〜10のアルキレン基であり、R3は炭素原子数1〜10のアルキル基である。尚、複数のR1は、同じであっても、異なっても良い。
i+1は水素原子、炭素原子数1〜10のアルキル基、アリール基及び上記シリルアルキル基からなる群から選択される基である。iは該シリルアルキル基の階層を示している1〜10の整数であり、aiは0〜3の整数である。
式(1)中、Zは2価の有機基であり、アルキレン基、アリーレン基、アラルキレン基、エステル含有2価有機基、エーテル含有2価有機基、ケトン含有2価有機基、アミド基含有2価有機基が例示される。これらの中でも、一般式(3)、(4)及び(5)で示される有機基が好ましい。
Figure 2019119702
式中、R9は炭素原子数1〜10のアルキレン基であり、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基が例示される。これらの中でもエチレン基、プロピレン基が好ましい。R10は炭素原子数1〜10のアルキル基であり、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基が例示される。これらの中でもメチル基が好ましい。R11は炭素原子数1〜10のアルキレン基であり、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基等のアルキレン基が例示される。これらの中でもエチレン基が好ましい。dは0〜4の整数であり、eは0又は1である。
また、式(1)中、R1は炭素原子数1〜10のアルキル基又はアリール基であり、アルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、イソプロピル基、イソブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基が例示され、アリール基としては、フェニル基、ナフチル基が例示される。これらの中でもメチル基、フェニル基が好ましく、メチル基が特に好ましい。
1はi=1とした場合の一般式(2)で示されるシリルアルキル基である。
Figure 2019119702
式中、R1は前記と同じである。R2は炭素原子数2〜10のアルキレン基であり、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ヘキシレン基などの直鎖状アルキレン基;メチルメチレン基、メチルエチレン基、1−メチルペンチレン基、1,4−ジメチルブチレン基等の分岐状アルキレン基が例示される。これらの中でも、エチレン基、メチルエチレン基、ヘキシレン基、1−メチルペンチレン基、1,4−ジメチルブチレン基が好ましい。R3は炭素原子数1〜10のアルキル基であり、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、イソプロピル基が例示される。Xi+1は水素原子、炭素原子数1〜10のアルキル基、アリール基および上記シリルアルキル基からなる群から選択される基である。aiは0〜3の整数である。iは1〜10の整数であり、これは該シリルアルキル基の階層数、即ち、該シリルアルキル基の繰り返し数を示している。
成分(A)のビニル系重合体としては、次の成分(A1)及び(A2)とを共重合させてなるカルボシロキサンデンドリマー構造を含有するビニル系重合体が好ましい。
(A1):(A2)以外のビニル系単量体、
(A2):一般式(6):
Figure 2019119702
(式中、Yはラジカル重合可能な有機基であり、R1及びX1は前記と同じである。)
で表されるラジカル重合可能な有機基を有するカルボシロキサンデンドリマー。
上記式中、Yはラジカル重合可能な有機基であり、R1は炭素原子数1〜10のアルキル基もしくはアリール基である。アルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、イソプロピル基、イソブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基が例示される。アリール基としては、フェニル基、ナフチル基が例示される。これらの中でもメチル基,フェニル基が好ましく、メチル基が特に好ましい。
このビニル系重合体において、(A1)成分のビニル系単量体は、ラジカル重合性のビニル基を有するものであれば良く、その種類等については特に限定されない。かかるビニル系単量体としては、例えば、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸n−プロピル、(メタ)アクリル酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸tert−ブチル、(メタ)アクリル酸n−ヘキシル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル等の低級アルキル(メタ)アクリレート;(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸オクチル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸ステアリル等の高級アルキル(メタ)アクリレート;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビニル、カプロン酸ビニル、2−エチルヘキサン酸ビニル、ラウリン酸ビニル、ステアリン酸ビニル等の脂肪酸ビニルエステル;スチレン、ビニルトルエン、ベンジル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート等の芳香族含有単量体;(メタ)アクリルアミド、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、N−メトキシメチル(メタ)アクリルアミド、イソブトキシメトキシ(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、ビニルピロリドン、N−ビニルアセトアミド等のアミド基含有ビニル型単量体;(メタ)アクリル酸ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシプロピル、グリセリル(メタ)アクリレート、ヒドロキシエチルアクリルアミド等の水酸基含有ビニル型単量体;(メタ)アクリル酸、イタコン酸、クロトン酸、フマル酸、マレイン酸等のカルボン酸含有ビニル型単量体及びそれらの塩;テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、ブトキシエチル(メタ)アクリレート、エトキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ヒドロキシブチルビニルエーテル、セチルビニルエーテル、2ーエチルヘキシルビニルエーテル等のエーテル結合含有ビニル型単量体;(メタ)アクリル酸グリシジル、(メタ)アリルグリシジルエーテル、メタクリロイルオキシエチルイソシアネート、(メタ)アクリロキシプロピルトリメトキシシラン等の反応性基含有モノマー;片末端に(メタ)アクリル基を含有したポリジメチルシロキサン、片末端にスチリル基を含有するポリジメチルシロキサンなどのマクロモノマー類;ブタジエン;塩化ビニル;塩化ビニリデン;(メタ)アクリロニトリル;フマル酸ジブチル;無水マレイン酸;スチレンスルホン酸、アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸のようなスルホン酸基を有するラジカル重合性不飽和単量体、およびそれらのアルカリ金属塩、アンモニウム塩、有機アミン塩;2−ヒドロキシ−3−メタクリルオキシプロピルトリメチルアンモニウムクロライドのような(メタ)アクリル酸から誘導される4級アンモニウム塩;メタクリル酸ジエチルアミノエチルのような3級アミノ基を有するアルコールのメタクリル酸エステル、ビニルピリジンおよびそれらの4級アンモニウム塩などが例示される。
また、多官能ビニル系単量体も使用可能であり、例えば、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリオキシエチル(メタ)アクリレート、トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートジ(メタ)アクリレート、トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートトリ(メタ)アクリレート、スチリル基封鎖ポリジメチルシロキサンなどの不飽和基含有シリコ−ン化合物等が例示される。
成分(A2)のカルボシロキサンデンドリマーは、一般式(6)で表されるラジカル重合可能な有機基を有するものであれば良く、その種類等については特に限定されない。一般式(6)中、Yはラジカル重合可能な有機基であり、ラジカル反応可能な有機基であればよいが、具体的には、下記一般式(7)、(8)及び(9)で表される(メタ)アクリロキシ基含有有機基、(メタ)アクリルアミド基含有有機基、スチリル基含有有機基、炭素原子数2〜10のアルケニル基等が挙げられる。
Figure 2019119702
(式中、R4及びR6は水素原子又はメチル基であり、R5及びR8は炭素原子数1〜10のアルキレン基であり、R7は炭素原子数1〜10のアルキル基である。bは0〜4の整数であり、cは0または1である。)
このようなラジカル重合可能な有機基としては、例えば、2−アクリロイルオキシエチル基、3−アクリロイルオキシプロピル基、2−メタクリロイルオキシエチル基、3−メタクリロイルオキシプロピル基、4−ビニルフェニル基、3−ビニルフェニル基、4−(2−プロペニル)フェニル基、3−(2−プロペニル)フェニル基、2−(4−ビニルフェニル)エチル基、2−(3−ビニルフェニル)エチル基、ビニル基、アリル基、メタリル基、5−ヘキセニル基が挙げられる。
一般式(6)において、i=1、すなわちシリルアルキル基の階層数が1である場合、(A2)成分のカルボシロキサンデンドリマーは、一般式(10):
Figure 2019119702
(式中、Y,R1,R2およびR3は前記と同じであり、R12は水素原子または前記R1と同じである。a1は前記aiと同じであるが、1分子中のa1の平均合計数は0〜7である。)で表される。
このようなラジカル重合可能な有機基を含有するカルボシロキサンデンドリマー(A2)としては、下記一般式で示されるカルボシロキサンデンドリマーが例示される。
Figure 2019119702
Figure 2019119702
成分(A2)としては、水中油型乳化化粧料を肌に塗布して伸ばした際に、水中油型乳化化粧料が肌上でいつまでも伸び続けることや上滑りを抑制し、塗布後の肌に水中油型乳化化粧料がムラ付きすることを抑制させる観点から、下記一般式で示されるカルボシロキサンデンドリマーが好ましい。
Figure 2019119702
このようなカルボシロキサンデンドリマーは、例えば、特開平11―1530号公報、特開2000−63225号公報等に記載された製造方法に従って製造することができる。
本発明で用いられる成分(A)のカルボシロキサンデンドリマー構造を有するビニル系重合体の数平均分子量は、化粧品原料としての配合のしやすさから、好ましくは、3,000〜2,000,000であり、さらに好ましくは、5,000〜800,000である。また、その性状は、25℃で液状、ガム状、ペースト状、固体状などのいずれでも良いが、塗布後の肌に水中油型乳化化粧料がムラ付きすることを抑制させる観点から、固体状のものが好ましい。また、配合性の観点からは、溶媒によって希釈された溶液や分散液であることが好ましい。なかでも、化粧料中への分散性、作業性の点から、液状油によって希釈された分散液として用いるのが好ましく、シリコーン油、炭化水素油から選ばれる1種または2種以上を用いるのが好ましく、ジメチルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、イソドデカンから選ばれる1種または2種以上を用いるのがより好ましく、デカメチルシクロペンタシロキサン、イソドデカンから選ばれる1種または2種以上を用いるのがさらに好ましく、デカメチルシクロペンタシロキサンがよりさらに好ましい。
カルボシロキサンデンドリマー構造を側鎖に有するビニル系重合体としては、シリコーンデンドリマー・アクリル共重合体が好ましく、FA4001CM(デカメチルシクロペンタシロキサン溶液)、FA4002ID(イソドデカン溶液)(以上、東レ・ダウコーニング社製)等の市販品を用いることができる。
成分(A)は、1種又は2種以上を用いることができ、含有量は、水中油型乳化化粧料を肌に塗布して伸ばした際に、水中油型乳化化粧料が肌上でいつまでも伸び続けることや上滑りを抑制し、塗布後の肌に水中油型乳化化粧料がムラ付きすることを抑制させる観点から、全組成中に0.05〜20質量%であり、0.1〜13質量%が好ましく、0.5〜7質量%がより好ましい。
成分(B)のポリアクリルアミド化合物としては、
ポリアクリルアミド、
アクリルアミドとアクリル酸(塩)との共重合体、
アクリル酸(塩)とアクリロイルジメチルタウリン(塩)との共重合体、
アクリル酸ヒドロキシアルキルとアクリロイルジメチルタウリン(塩)との共重合体、
アクリル酸(塩)と、アクリル酸アミドと、アクリル酸(塩)と、アクリロイルジメチルタウリン(塩)との共重合体、
2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸(塩)と、N,N−ジメチルアクリルアミドと、ラウリルメタクリレートと、ラウロキシポリエチレングリコールモノメタクリレート(4EO)との共重合体等が挙げられる。
成分(B)のポリアクリルアミド化合物としては、水中油型乳化化粧料を肌に塗布して伸ばした際に、水中油型乳化化粧料が肌上でいつまでも伸び続けることや上滑りを抑制し、塗布後の肌に水中油型乳化化粧料がムラ付きすることを抑制させる観点から、ポリアクリルアミド、アクリル酸(塩)とアクリロイルジメチルタウリン(塩)との共重合体、アクリル酸ヒドロキシアルキルとアクリロイルジメチルタウリン(塩)との共重合体が好ましく、アクリル酸(塩)とアクリロイルジメチルタウリン(塩)との重合体、アクリル酸ヒドロキシアルキルとアクリロイルジメチルタウリン(塩)との共重合体がより好ましく、アクリル酸(塩)とアクリロイルジメチルタウリン(塩)との重合体がさらに好ましい。
本発明の水中油型乳化化粧料は、水中油型乳化化粧料を肌に塗布して伸ばした際に、水中油型乳化化粧料が肌上でいつまでも伸び続けることや上滑りを抑制し、塗布後の肌に水中油型乳化化粧料がムラ付きすることを抑制させる観点から、成分(B)中のアクリル酸(塩)とアクリロイルジメチルタウリン(塩)との共重合体の含有割合が、60質量%以上であるのが好ましく、70質量%以上がより好ましく、90質量%以上がさらに好ましく、100質量%であることがよりさらに好ましい。
成分(B)のポリアクリルアミド化合物のうち、ポリアクリルアミドとしては、具体的には、SEPIGEL 305(SEPPIC社製)等が挙げられる。
アクリルアミドとアクリル酸(塩)との共重合体としては、アクリルアミド/アクリル酸アンモニウム)コポリマーが挙げられ、具体的には、SEPIPLUS 265(SEPPIC社製)等が挙げられる。
アクリル酸(塩)とアクリロイルジメチルタウリン(塩)との共重合体として、(アクリル酸Na/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマーが挙げられ、具体的には、SIMULGEL EG(SEPPIC社製)等が挙げられ;
アクリル酸ヒドロキシアルキルとアクリロイルジメチルタウリン(塩)との共重合体として、(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマーが挙げられ、具体的には、SIMULGEL FL、SIMULGEL NS、SEPIPLUS S、SEPINOV EMT 10(以上、SEPPIC社製)等が挙げられ;
アクリル酸(塩)と、アクリル酸アミドと、アクリル酸(塩)と、アクリロイルジメチルタウリン(塩)との共重合体として、ポリアクリレート−13が挙げられ、具体的には、SEPIPLUS 400(SEPPIC社製)等が挙げられ;
2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸(塩)と、N,N−ジメチルアクリルアミドと、ラウリルメタクリレートと、ラウロキシポリエチレングリコールモノメタクリレート(4EO)の共重合体として、ポリアクリレートクロスポリマー6が挙げられ、具体的には、SEPIMAX ZEN(SEPPIC社製)が挙げられる。
成分(B)は、1種又は2種以上を用いることができ、含有量は、水中油型乳化化粧料を肌に塗布して伸ばした際に、水中油型乳化化粧料が肌上でいつまでも伸び続けることや上滑りを抑制し、塗布後の肌に水中油型乳化化粧料がムラ付きすることを抑制させる観点から、全組成中に0.1〜5質量%であり、0.15〜2.5質量%が好ましく、0.25〜1.8質量%がより好ましい。
本発明において、成分(B)に対する成分(A)の質量割合(A)/(B)は、水中油型乳化化粧料を肌に塗布して伸ばした際に、水中油型乳化化粧料が肌上でいつまでも伸び続けることや上滑りを抑制し、塗布後の肌に水中油型乳化化粧料がムラ付きすることを抑制し、また、塗布後の肌のつやや密着感を向上させる観点から、0.05〜50が好ましく、0.5〜30がより好ましく、2.8〜22がさらに好ましい。
本発明で用いる成分(C)は、疎水化処理された着色顔料である。
着色顔料としては、通常の化粧料に用いられるもので、例えば、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウム、酸化アルミニウム、黄酸化鉄、黒酸化鉄、ベンガラ、紺青、群青、酸化クロム、水酸化クロム等の金属酸化物、マンガンバイオレット、チタン酸コバルト等の金属錯体、更にカーボンブラック等の無機顔料;タール系色素、レーキ顔料等の有機顔料、カルミン等の天然色素などが挙げられる。
着色顔料としては、肌をきれいなメイクアップ効果で仕上げる観点から、酸化チタン、黄酸化鉄、黒酸化鉄、ベンガラ、酸化亜鉛から選ばれる少なくとも1種又は2種以上を含むのが好ましく、酸化チタン、黄酸化鉄、黒酸化鉄、ベンガラから選ばれる少なくとも1種又は2種以上を含むのがさらに好ましい。
これらの着色顔料の疎水化処理としては、シリコーン処理、フッ素処理、脂肪酸処理、N−アシルアミノ酸処理等が挙げられる。シリコーン処理としては、メチルハイドロジェンポリシロキサン処理、ジメチルポリシロキサン処理、アルキルアルコキシシラン処理等が挙げられ、フッ素処理としては、パーフルオロアルキルリン酸エステル処理、パーフルオロアルキルアルコキシシラン処理等が挙げられ、脂肪酸処理としては、ステアリン酸処理、ミリスチン酸処理等が挙げられ、N−アシルアミノ酸処理としては、ラウロイルリジン処理、ジラウロイルグルタミン酸リシンNa処理、ステアロイルグルタミン酸2Na処理、ラウロイルアスパラギン酸Na処理等が挙げられる。
疎水化処理としては、水中油型乳化化粧料を肌に塗布して伸ばした際に、水中油型乳化化粧料が肌上でいつまでも伸び続けることや上滑りを抑制し、塗布後の肌に水中油型乳化化粧料がムラ付きすることを抑制させる観点から、シリコーン処理、フッ素処理が好ましく、シリコーン処理がより好ましく、メチルハイドロジェンポリシロキサン処理、ジメチルポリシロキサン処理、アルキルアルコキシシラン処理がさらに好ましく、メチルハイドロジェンポリシロキサン処理、アルキルアルコキシシラン処理がよりさらに好ましい。なお、成分(C)の含有量は、疎水化処理した剤を含めての質量を意味する。
成分(C)は、1種又は2種以上を用いることができ、塗布後の肌のつやを向上させる観点から、含有量は、全組成中に0.05〜30質量%であり、0.08〜20質量%が好ましく、0.3〜16質量%がより好ましく、0.8〜10質量%がさらに好ましい。
また、本発明の水中油型乳化化粧料は、成分(C)以外の粉体を含有することができ、塗布後の肌のつやを向上させ、塗布後の肌に水中油型乳化化粧料がムラ付きすることを抑制させる観点から、成分(C)を含む全粉体の合計の含有量は、全組成中に0.05〜35質量%が好ましく、0.08〜25質量%がより好ましく、0.3〜18質量%がさらに好ましく、0.8〜12質量%がよりさらに好ましい。
本発明において、成分(C)に対する成分(A)の質量割合(A)/(C)は、水中油型乳化化粧料を肌に塗布して伸ばした際に、水中油型乳化化粧料が肌上でいつまでも伸び続けることや上滑りを抑制し、塗布後の肌に水中油型乳化化粧料がムラ付きすることを抑制し、また、塗布後の肌のつやや密着感を向上させる観点から、0.01〜80が好ましく、0.15〜45がより好ましく、0.28〜9.5がさらに好ましく、0.8〜8.0がよりさらに好ましい。
本発明において、成分(C)に対する成分(B)の質量割合(B)/(C)は、水中油型乳化化粧料を肌に塗布して伸ばした際に、水中油型乳化化粧料が肌上でいつまでも伸び続けることや上滑りを抑制し、塗布後の肌に水中油型乳化化粧料がムラ付きすることを抑制し、また、塗布後の肌のつやや密着感を向上させる観点から、0.01〜20が好ましく、0.044〜10がより好ましく、0.08〜7.0がさらに好ましく、0.20〜1.2がよりさらに好ましい。
本発明の水中油型乳化化粧料は、さらに、塗布後の肌の密着感を向上させる観点から、(D)25℃で液状の極性油を含有することが好ましい。ここで、液状とは流動性を有するもので、クリーム状やペースト状のものも含まれる。
25℃で液状の極性油としては、通常の化粧料に用いられるものであればいずれでも良く、エステル油、炭素数12〜24のアルコール及び炭素数12〜24の脂肪酸から選ばれる1種又は2種以上が挙げられる。
具体的には、エステル油としては、例えば、イソノナン酸イソトリデシル、ミリスチン酸イソステアリル、パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル、モノイソステアリン酸ジグリセリル、安息香酸アルキル(C12−15)等のモノエステル油;リンゴ酸ジイソステアリル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジイソステアリン酸ジグリセリル、モノイソステアリン酸モノミリスチン酸グリセリル等のジエステル油;トリイソステアリン、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリルのトリエステル油などが挙げられる。
炭素数12〜24のアルコールとしては、例えば、オクチルト゛デカノール、オレイルアルコール等が挙げられる。
炭素数12〜24の脂肪酸としては、例えば、オレイン酸、イソステアリン酸、イソパルミチン酸、イソミリスチン酸、リノレン酸、リノール酸、リシノール酸、オキシステアリン酸等が挙げられる。
なお、成分(D)は、後述する成分(E)の非イオン性界面活性剤を含まない。
成分(D)としては、塗布後の肌の密着感を向上させる観点から、モノエステル油、ジエステル油、トリエステル油から選ばれる1種又は2種以上が好ましく、モノエステル油、ジエステル油から選ばれる1種又は2種以上がより好ましく、モノエステル油がさらに好ましい。また、水中油型乳化化粧料を肌に塗布して伸ばした際に、水中油型乳化化粧料が肌上でいつまでも伸び続けることや上滑りを抑制し、塗布後の肌の密着感を向上させる観点から、パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル及び安息香酸アルキル(C12−15)から選ばれる1種以上を含むのが好ましい。
成分(D)は、1種又は2種以上を用いることができ、水中油型乳化化粧料を肌に塗布して伸ばした際に、水中油型乳化化粧料が肌上でいつまでも伸び続けることや上滑りを抑制し、塗布後の肌の密着感を向上させる観点から、含有量は、全組成中に0.01〜30質量%であるのが好ましく、0.1〜25質量%がより好ましく、1〜20質量%がさらに好ましく、2〜15質量%がよりさらに好ましい。
本発明の水中油型乳化化粧料は、さらに、塗布後の肌に水中油型乳化化粧料がムラ付きすることを抑制させる観点から、(E)非イオン性界面活性剤を含有することが好ましい。
非イオン性界面活性剤としては、通常の化粧料に用いられるものであれば制限されず、例えば、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンプロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンフィトスタノールエーテル、ポリオキシエチレンフィトステロースエーテル、ポリオキシエチレンコレスタノールエーテル、ポリオキシエチレンコレステリルエーテル、ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン、ポリオキシアルキレン・アルキル共変性オルガノポリシロキサン、ソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルサッカライド、α−モノアルキルグリセリルエーテル等が挙げられる。
これらのうち、塗布後の肌に水中油型乳化化粧料がムラ付きすることを抑制させる観点から、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ソルビタン脂肪酸エステルから選ばれる1種又は2種以上が好ましく、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステルから選ばれる1種又は2種以上がより好ましい。
非イオン界面活性剤は、さらに塗布後の肌に水中油型乳化化粧料がムラ付きすることを抑制させる観点から、HLB6以上20以下であるのが好ましく、HLB7〜15がより好ましく、8〜12がさらに好ましく、9〜11がよりさらに好ましい。
ここで、HLB(親水性−親油性のバランス〈Hydrophilic-Lipophilic Balance〉)は、界面活性剤の全分子量に占める親水基部分の分子量を示すものであり、非イオン界面活性剤については、グリフィン(Griffin)の式により求められるものである。
2種以上の非イオン界面活性剤から構成される混合界面活性剤のHLBは、各非イオン界面活性剤のHLB値をその配合比率に基づいて相加算平均したものである。したがって、個々の非イオン性界面活性剤のHLB値が6未満であっても、混合HLBが前記範囲内であれば、本発明における、HLBが6以上20以下の非イオン性界面活性剤である。
混合HLB=Σ(HLBx×Wx)/ΣWx
HLBxは、非イオン界面活性剤XのHLB値を示す。
Wxは、HLBxの値を有する非イオン界面活性剤Xの重量(g)を示す。
成分(E)は、1種又は2種以上を用いることができ、塗布後の肌に水中油型乳化化粧料がムラ付きすることを抑制させる観点から、含有量は、全組成中に0.01〜10質量%であるのが好ましく、0.1〜5質量%がより好ましく、0.5〜3質量%がさらに好ましく、1.0〜2質量%がよりさらに好ましい。
本発明の水中油型乳化化粧料は、さらに、水中油型乳化化粧料を肌に塗布して伸ばした際に、水中油型乳化化粧料が肌上でいつまでも伸び続けることや上滑りを抑制し、また、塗布後の肌の密着感を向上させる観点から、(F)25℃で液状の揮発性油を含有することが好ましい。
25℃で液状とは、25℃で流動性を有することをいう。また、揮発性とは、35〜100℃の引火点を有するものである。
揮発性油としては、通常の化粧料に用いられるものであればいずれでも良く、シリコーン油、炭化水素油、エーテル油等が挙げられる。
シリコーン油としては、鎖状ジメチルポリシロキサン、環状ジメチルポリシロキサンが挙げられる。鎖状ジメチルポリシロキサンとしては、直鎖、分岐鎖のいずれでもよく、直鎖のものとしては、ジメチルポリシロキサン(1.5cs)、ジメチルポリシロキサン(2cs)等が挙げられ、分岐鎖のもとしては、メチルトリメチコン、トリス(トリメチルシリル)メチルシラン、テトラキス(トリメチルシリル)シラン等が挙げられる。環状ジメチルポリシロキサンとしては、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン等が挙げられる。
炭化水素油としては、イソドデカン、イソトリデカン、イソヘキサデカン、軽質イソパラフィン、軽質流動イソパラフィン等が挙げられ、エーテル油としては、エチルパーフルオロブチルエーテル等が挙げられる。
これらのうち、水中油型乳化化粧料を肌に塗布して伸ばした際に、水中油型乳化化粧料が肌上でいつまでも伸び続けることや上滑りを抑制し、また、塗布後の肌の密着感を向上させる観点から、シリコーン油、炭化水素油から選ばれる1種又は2種以上が好ましく、ジメチルポリシロキサン(2cs)、デカメチルシクロペンタシロキサン、イソヘキサデカンから選ばれる1種又は2種以上がより好ましい。
成分(F)は、1種又は2種以上を用いることができ、水中油型乳化化粧料を肌に塗布して伸ばした際に、水中油型乳化化粧料が肌上でいつまでも伸び続けることや上滑りを抑制し、また、塗布後の肌の密着感を向上させる観点から、含有量は、全組成中に0.1〜40質量%であるのが好ましく、1〜35質量%がより好ましく、3〜30質量%がさらに好ましく、6〜25質量%がよりさらに好ましい。
本発明において、(G)水の含有量は、全組成中に10〜90質量%であるのが好ましく、25〜85質量%がより好ましく、40〜80質量%がさらに好ましく、50〜78質量%がよりさらに好ましい。
本発明の水中油型乳化化粧料は、前記成分以外に、通常化粧料に用いられる成分、例えば、成分(B)以外の水溶性高分子、成分(D)、(F)以外の油剤、酸化防止剤、香料、色素、防腐剤、増粘剤、pH調整剤、血行促進剤、冷感剤、制汗剤、殺菌剤、皮膚賦活剤、保湿剤、清涼剤等を含有することができる。
本発明の水中油型乳化化粧料は、通常の方法により製造することができる。具体的には、以下の手順により本発明の水中油型乳化化粧料を得ることができる。すなわち、粉体相を混合粉砕し、60℃程度の温度において混合した油相に添加して分散し、25℃程度まで冷却する。その後、混合した水相に前記記載の粉体相含有の油相を添加し、混合することにより水中油型乳化化粧料を得る。
本発明の水中油型乳化化粧料は、液状、乳液液、ペースト状、クリーム状、ジェル状等の剤型にすることができる。
また、本発明の水中油型乳化化粧料は、下地化粧料、ファンデーション、コンシーラー、ほお紅、アイシャドウ、マスカラ、アイライナー、アイブロウ、オーバーコート剤、口紅等のメイクアップ化粧料;日やけ止め乳液、日焼け止めクリーム等の紫外線防御化粧料;スキンケア乳液、スキンケアクリーム、BBクリーム、美容液等のスキンケア化粧料などとして適用することができる。なかでも、メイクアップ化粧料が好ましく、化粧下地、リキッドファンデーション、クリームファンデーションがより好ましい。
本発明により得られる水中油型乳化化粧料は、単品のみの使用においても、リキッドファンデーションやパウダーファンデーション・白粉等の粉体化粧料の重ね付けにおいても使用することができる。
実施例1〜11、比較例1〜3
表1及び表2に示す組成の水中油型乳化化粧料を製造し、塗布してから指が止まるまでのマッサージ回数、塗布中の上滑りしにくさ、塗布後の肌のつや、塗布後の肌の密着感、塗布後の肌のムラ付きのなさを評価した。結果を表1及び表2に併せて示す。
(製造方法)
粉体相成分を混合粉砕し、別途60℃で混合した油相成分に添加してディスパーで分散し、25℃まで冷却した。その後、水相成分をホモミキサーで攪拌し、別途調製した粉体相含有の油相成分を添加し、ホモミキサーで撹拌することにより、水中油型乳化化粧料を得た。
(評価方法)
(1)塗布してから指が止まるまでのマッサージ回数:
専門評価者1名が、腕の内側の2cm×2cmの面積に、各水中油型乳化化粧料0.05gを塗布し、肘から手首の方向に対し、1秒間に1往復の速さで、人差し指と中指で一定の力でマッサージし、指が止まるまでのマッサージ回数を評価した。1往復のマッサージを1回のマッサージ回数とした。
(2)専門評価者5名が、各水中油型乳化化粧料を肌に塗布したとき、塗布中の上滑りしにくさ、塗布後の肌のつや、塗布後の肌の密着感を以下の基準で官能評価した。結果は、専門評価者5名の合計点で示した。
なお、「塗布中の上滑りしにくさ」については、腕の内側の2cm×2cmの面積に、各水中油型乳化化粧料0.05gを塗布し、肘から手首の方向に対し、1秒間に1往復の速さで人差し指と中指で一定の力で5回マッサージを行い、評価した。
上滑りをしないとは、肌に水中油型乳化化粧料を指でマッサージしているときに、水中油型乳化化粧料が指や塗布した肌に吸い付く感じがあり、密着している感じがあることを示す。水中油型乳化化粧料が、指や塗布した肌に吸いつく感じがあり、密着している感じがあることで、水中油型乳化化粧料を肌の皮丘、皮溝に付着させている実感が得られる。
また、「塗布後の肌のつや」、「塗布後の肌の密着感」については、「(1)塗布してから指が止まるまでのマッサージ回数」の評価を終えた後の肌の状態を評価した。
「塗布後の肌のつや」において、つやがあるとは、塗布後の肌を昼白色の蛍光灯下で観察し、違和感なく自然につやが見えることを示し、「塗布後の肌の密着感」において、密着感があるとは、塗布後の肌を指で触った際に、塗布した水中油型乳化化粧料が取れずに肌にとどまっている感覚を示す。
(2−1)塗布中の上滑りしにくさ:
5;肌の上を化粧料が全く上滑りしない。
4;肌の上を化粧料がほとんど上滑りしない。
3;肌の上を化粧料があまり上滑りしない。
2;肌の上を化粧料がやや上滑りする。
1;肌の上を化粧料が明らかに上滑りする。
(2−2)塗布後の肌のつや:
5;自然なつやがかなりある。
4;自然なつやがある。
3;自然なつやがややある。
2;自然なつやがほとんどない。
1;自然なつやが全くない。
(2−3)塗布後の肌の密着感:
5;密着感がかなりある。
4;密着感がある。
3;密着感がややある。
2;密着感がほとんどない。
1;密着感が全くない。
(3)塗布後の肌のムラ付きのなさ:
黒色の人工皮革(ラフォーレ黒#2923、オカモト化成社製)に、各水中油型乳化化粧料をアプリケーター(25μm)で塗布し、35℃で3時間乾燥した。乾燥後の各水中油型乳化化粧料の塗布状態を、専門評価者5名が目視により、以下の基準で評価した。結果は、専門評価者5名の合計点で示した。
なお、ムラ付きがないとは、水中油型乳化化粧料を塗布した部位の色に濃淡が目立たず、水中油型乳化化粧料が均一に付着しているように見えることであり、ムラ付きが見られるとは、塗布した部位に色の濃淡が目立ち、水中油型乳化化粧料が均一に付着しているように見えないことを示す。
5;ムラ付きが全くない。
4;ムラ付きがほとんどない。
3;ムラ付きがあまり見られない。
2;ムラ付きがやや見られる。
1;ムラ付きが明らかに見られる。
Figure 2019119702
Figure 2019119702
実施例1〜11と同様にして、以下に示す組成の水中油型乳化化粧料を製造した。
得られた水中油型乳化化粧料は、肌に塗布して伸ばした際に、水中油型乳化化粧料が肌上でいつまでも伸び続けることがなく、塗布中に化粧料が肌上で上滑りせず、さらに、水中油型乳化化粧料がムラ付きせず、均一に肌に色を付着させることができる。また、塗布後の肌につやや密着感が得られるものである。
処方例1
(成分)
(G)水 71.65質量%、
(B)(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマー *4 0.8質量%、
1,3−ブチレングリコール 1.0質量%、
エタノール 3.0質量%、
(A)シリコーンデンドリマー・アクリル共重合体 *2 5.0質量%、
(D)安息香酸アルキル(C12〜15) *3 2.5質量%、
(D)パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル 5.0質量%、
(E)モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O.) 0.5質量%、
(E)モノステアリン酸ソルビタン 0.7質量%、
(F)デカメチルシクロペンタシロキサン 3.0質量%、
(F)ジメチルポリシロキサン(6cs) 2.0質量%、
ステアリルアルコール 0.6質量%、
(C)パーフルオロオクチルトリエトキシシラン2質量%処理酸化チタン
1.0質量%、
(C)パーフルオロオクチルトリエトキシシラン2質量%処理黄酸化鉄 0.2質量%、
(C)パーフルオロオクチルトリエトキシシラン2質量%処理ベンガラ
0.04質量%、
(C)パーフルオロオクチルトリエトキシシラン2質量%処理黒酸化鉄
0.01質量%、
(C)パーフルオロオクチルトリエトキシシラン2質量%処理微粒子酸化亜鉛
2.0質量%、
パーフルオロオクチルトリエトキシシラン2質量%処理マイカ 1.0質量%

*4 (アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマーポリアクリルアミド:SEPPIC社製、SIMULGEL NSの固形分(固形分37.5質量%)
処方例2
(成分)
(G)水 74.15質量%、
(B)ポリアクリルアミド *5 0.4質量%、
(B)ポリアクリレートクロスポリマー6 *6 0.4質量%、
1,3−ブチレングリコール 1.5質量%、
エタノール 3.0質量%、
(A)シリコーンデンドリマー・アクリル共重合体 *2 5.0質量%、
(D)安息香酸アルキル(C12〜15) *3 2.5質量%、
(D)パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル 2.0質量%、
(E)モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O.)
0.5質量%、
(E)モノステアリン酸ソルビタン 0.7質量%、
(F)デカメチルシクロペンタシロキサン 3.0質量%、
ジメチルポリシロキサン(10cs) 2.0質量%、
ステアリルアルコール 0.6質量%、
(C)ジメチルポリシロキサン2質量%処理酸化チタン 1.0質量%、
(C)ジメチルポリシロキサン2質量%処理黄酸化鉄 0.2質量%、
(C)ジメチルポリシロキサン2質量%処理ベンガラ 0.04質量%、
(C)ジメチルポリシロキサン2質量%処理黒酸化鉄 0.01質量%、
(C)ジメチルポリシロキサン2質量%処理微粒子酸化亜鉛 2.0質量%、
ジメチルポリシロキサン2質量%処理マイカ 1.0質量%

*5 ポリアクリルアミド:SEPPIC社製、SEPIGEL 305の固形分(固形分37.5質量%)
*6 ポリアクリレートクロスポリマー6:SEPPIC社製、SEPIMAX ZEN

Claims (5)

  1. 次の成分(A)、(B)及び(C):
    (A)カルボシロキサンデンドリマー構造を側鎖に有するビニル系重合体 0.05〜20質量%、
    (B)ポリアクリルアミド化合物 0.1〜5質量%、
    (C)疎水化処理された着色顔料 0.05〜30質量%
    を含有する水中油型乳化化粧料。
  2. 成分(C)に対する成分(B)の質量割合(B)/(C)が、0.01〜20である請求項1記載の水中油型乳化化粧料。
  3. 成分(B)が、アクリル酸塩とアクリロイルジメチルタウリン塩との共重合体を含む請求項1又は2記載の水中油型乳化化粧料。
  4. 成分(C)の疎水化処理が、シリコーン処理である請求項1〜3のいずれか1項記載の水中油型乳化化粧料。
  5. さらに、(D)25℃で液状の極性油を含有する請求項1〜4のいずれか1項記載の水中油型乳化化粧料。
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