JP2014091735A - 水中油型乳化化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】肌に塗布したときに、自然に見え、違和感がない水中油型乳化化粧料を提供する。
【解決手段】次の成分(A)、(B)、(C)、(D)及び(E):
(A)架橋(メタ)アクリル酸エステル系樹脂粉体 0.1〜10質量%、
(B)アクリル酸ナトリウム/アクリロイルジメチルタウリン共重合体 0.05〜2質量%、
(C)25℃で液状の油剤 1〜25質量%、
(D)疎水処理された粉体 1〜25質量%、
(E)水
を含有し、成分(A)と成分(D)の質量比(A)/(D)が、0.004〜10である水中油型乳化化粧料。
【選択図】なし

Description

本発明は、水中油型乳化化粧料に関する。
化粧料には、紫外線防御のための酸化亜鉛や、肌のシミやくすみなどをカバーするための着色顔料などの粉体が配合されている(例えば、特許文献1、特許文献2)。
特開2005−272389号公報 特開2010−215602号公報
粉体を含有する化粧料を肌に塗布した場合、きしみ感を感じ、また、伸ばしにくくなり、粉体を均一に付けることができず、不自然に見えたり、違和感が感じられてしまうという課題があった。
本発明者らは、架橋(メタ)アクリル酸エステル系樹脂粉体と、アクリル酸ナトリウム/アクリロイルジメチルタウリン共重合体を組み合わせて用いることにより、前記課題を解決した水中油型乳化化粧料が得られることを見出した。
本発明は、次の成分(A)、(B)、(C)及び(D):
(A)架橋(メタ)アクリル酸エステル系樹脂粉体 0.1〜10質量%、
(B)アクリル酸ナトリウム/アクリロイルジメチルタウリン共重合体 0.05〜2質量%、
(C)25℃で液状の油剤 1〜25質量%、
(D)疎水処理された粉体 1〜25質量%、
(E)水
を含有し、成分(A)と成分(D)の質量比(A)/(D)が、0.004〜10である水中油型乳化化粧料を提供するものである。
本発明の水中油型乳化化粧料は、肌に塗布した際に、きしみ感を低減し、また、伸ばしやすく、肌に均一に塗布することができるので、違和感がなく、自然に見えるものである。また、さらさらとした感触も持続するものである。
本発明で用いる成分(A)の架橋(メタ)アクリル酸エステル系樹脂粉体としては、アクリル酸エステル及びメタクリル酸エステルから選ばれる少なくとも1種の単量体(以下(メタ)アクリル酸エステル単量体という)と、カルボキシル基を有する単量体とを含む単量体成分を共重合してなる架橋(メタ)アクリル酸エステル系樹脂粉体が好ましい。なお、本明細書において、「(メタ)アクリル」とは、アクリル及びメタクリルの両方を含む概念である。
ここで用いられる(メタ)アクリル酸エステル単量体としては、アルキル基の炭素数が1〜18の(メタ)アクリル酸アルキルエステルが好ましい。具体的には、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸ステアリル等が挙げられる。これらの中でも、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸ステアリル等のアルキル基の炭素数が4〜18の(メタ)アクリル酸アルキルが、より好ましい。これらは複数種組み合わせて用いてもよい。全単量体成分(後述の架橋性単量体も含む。以下同様)中の(メタ)アクリル酸エステル単量体の割合は、30〜98質量%が好ましく、50〜85質量%がより好ましい。
また、カルボキシル基を有する単量体としては、(メタ)アクリル酸、マレイン酸、フマル酸、クロトン酸、イタコン酸等が挙げられる。これらは複数種組み合わせて用いてもよい。全単量体成分中のカルボキシル基を有する単量体の割合は、粉体の凝集を抑制し、良好な粉体の感触(なめらかさ、さらさら感)を得る観点から、0.1〜30質量%が好ましく、1〜10質量%がより好ましい。
架橋(メタ)アクリル酸エステル系樹脂粉体に含有されるカルボキシル基の一部は中和されていてもよい。中和のための塩基は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アンモニア等の無機塩基が好ましいが、アミン類、アルカノールアミン類、塩基性アミノ酸等の有機塩基も用いることができる。粉体のなめらかさとさらさら感をより向上させる観点から、中和度は1〜30%が好ましく、1〜20%がより好ましい。ここで中和度とは、カルボキシル基を有する単量体のカルボキシル基のモル数に対する、添加された塩基のモル数の比を百分率で表したものである。
単量体成分は架橋剤として、ビニル基を2個以上有する架橋性単量体を含むことが好ましい。このような架橋性単量体としては、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、デカエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ペンタデカエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,3−ブチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、グリセリンジ(メタ)アクリレート、(メタ)アクリル酸アリル、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、フタル酸ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性ヒドロキシピバリン酸エステルネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエステル(メタ)アクリレート、ウレタン(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリル酸エステル系架橋性単量体、ジビニルベンゼン、ジビニルナフタレン及びこれらの誘導体等の芳香族ジビニル系単量体が挙げられる。これらは1種あるいは2種以上組み合わせて用いてもよい。
これらの架橋性単量体の中でも、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,3−ブチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート等の(ポリ)アルキレングリコールジ(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性ヒドロキシピバリン酸エステルネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエステル(メタ)アクリレートが、皮膚刺激が低いため、水中油型乳化化粧料として用いるのにより適している。これらの架橋性単量体は、全単量体成分に対し、3〜50質量%となるように使用するのが好ましい。
単量体成分として、上記(メタ)アクリル酸エステル単量体、カルボキシル基を有する単量体及び架橋性単量体以外に、これらと共重合可能な他の単量体を共重合させてもよい。他の単量体として、スチレン、(メタ)アクリロニトリル、(メタ)アクリルアミド、酢酸ビニル、ビニルピロリドン等が挙げられる。
架橋(メタ)アクリル酸エステル系樹脂粉体は、例えば上記の(メタ)アクリル酸エステル単量体、カルボキシル基を有する単量体及び架橋性単量体を含む単量体成分を、分散剤、重合開始剤等を用いて水性懸濁重合、乳化重合、シード重合、分散重合等により重合することで得ることができる。この内、球状で粒径のそろった樹脂粉体が得やすいという観点から、水性懸濁重合法が好ましい。
水性懸濁重合は、単量体を含む油相と水相を混合した後、撹拌しながら昇温して行われる。この際、界面活性剤を分散剤として用いる。界面活性剤の使用量は、全単量体成分100質量部に対して、0.01〜50質量部が好ましく、0.01〜10質量部がより好ましく、0.1〜5質量部が更に好ましい。
ここで、界面活性剤としては、更になめらかでさらさら感を持つ樹脂粉体を得る観点からスルホン酸(塩)基を有するものが好ましい。
スルホン酸(塩)基を有する界面活性剤としては、特開2003−146826号公報段落番号0032〜0036に記載されているものなどが挙げられる。中でも、炭素数5〜30のアルキル基又はアルケニル基を有し、1分子内に平均0.5〜25モルのアルキレンオキサイドを付加していてもよいアルキル又はアルケニルエーテルスルホン酸又はその塩、及び炭素数5〜30のアルキル基又はアルケニル基を有するアシル化タウリン又はその塩が好ましく、下記一般式(I)で表されるアシル化タウリン(塩)がより好ましい。
1CONR2CH2CH2SO3M (I)
[式中、R1 は置換基を有していてもよい炭素数5〜30のアルキル基又はアルケニル基を示し、R2 は水素原子又はメチル基を示し、Mは水素原子又はカチオンを示す]
一般式(I)において、R1 としては、炭素数6〜24のアルキル基又はアルケニル基が好ましい。具体例としては、ヘキシル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、テトラデシル基、ヘキサデシル基、オクタデシル基、エイコシル基、ドコシル基、テトラコシル基、デセニル基、ドデセニル基、テトラデセニル基、ヘキサデセニル基、オクタデセニル基、エイコセニル基等が挙げられる。また、アルキル基又はアルケニル基の置換基としては、水酸基、カルボキシル基、エステル基、エーテル基、アミド基等が挙げられる。
Mで示されるカチオンとしては、アルカリ金属、アンモニウム、総炭素数1〜22のアルキル若しくはアルケニルアミン、総炭素数1〜22のアルカノールアミン、塩基性アミノ酸塩等のカチオンが挙げられ、リチウム、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属が好ましく、ナトリウムがより好ましい。
重合に用いられる重合開始剤としては、例えば、過酸化ベンゾイル、過酸化ラウロイル、過酸化オクタノイル、オルソクロロ過酸化ベンゾイル、メチルエチルケトンパーオキサイド、ジイソプロピルパーオキシジカーボネート、クメンハイドロパーオキサイド、t−ブチルハイドロパーオキサイド等の油溶性過酸化物、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)などの油溶性アゾ化合物が挙げられる。重合開始剤の添加量は、全単量体成分に対し0.1〜10質量%が好ましい。
重合温度や重合時間は特に限定されるものではないが、重合温度は40〜100℃、重合時間は1〜15時間が好ましい。
成分(A)の樹脂粉体の形状は、皮膚上での感触が良好で、伸びが良く、さらさらし、きしみ感を低減する観点から、球状体が好ましい。また、平均粒径は、きしみ感をより低減するという観点から、1μm以上が好ましく、1.5μm以上がより好ましく、2μm以上が更に好ましい。一方、ざらつきを抑え、更に皮膚定着性を向上させる観点から、10μm以下が好ましく、8μm以下がより好ましく、6μm以下が更に好ましい。平均粒径は、1〜10μmが好ましく、1.5〜8μmがより好ましく、2〜6μmが更に好ましい。
なお、平均粒径は、レーザー回折型粒径分布測定装置(例えば、堀場製作所製、LA−920)を用い、粉体の水懸濁液を20℃において相対屈折率1.1にて重量平均粒径を測定することで求めることができる。
成分(A)の架橋(メタ)アクリル酸エステル系樹脂粉体は、肌のべたつきのなさ及びなめらかさを得る観点から、圧縮強度が0.7〜10kgf/mm2であるのが好ましく、2〜8kgf/mm2がより好ましい。
ここで、圧縮強度とは、樹脂粒子を島津製作所社製、微小圧縮試験機MCT-M200にて圧縮試験を行った場合に、粒子径の10%変形時の荷重と粒子径とから下記式によって算出される値である。なお、圧縮強度は25℃で測定する。
また、樹脂粒子の圧縮強度は、樹脂粒子を構成する単量体と架橋剤の種類と配合量を制御することにより、適宜調節することができる。
圧縮強度(kgf/mm2)=2.8×荷重(kgf)/{π×粒子径(mm)×粒子径(mm)}
成分(A)としては、特開2006-225311号公報に記載のものを用いることができる。
成分(A)が、後述する成分(D)の疎水処理された粉体と組み合わさり、きしみ感を抑制し、また、伸ばしやすく、肌に均一に塗布することができる理由としては、成分(A)の形状、粒径の大きさにもよるが、成分(A)が親水性であることも大きく寄与していると考えられる。その理由としては、乳化物中において、成分(A)は親水性であるため水相に存在し、成分(D)は疎水性であるため油相に存在し、また、親水/疎水に関する性質が異なるため、肌に塗布した際でも、お互いが近づいて凝集することがないためと考えられる。つまり、塗布した際に、成分(A)と成分(D)は、凝集することなく肌の上で伸ばされ、成分(A)は伸びが良く、それにともなって成分(D)も伸ばされるので、きしみ感を感じにくくなり、肌の上で均一に伸ばすことが可能となる。一方、成分(A)が疎水性であった場合は、乳化物中では成分(D)と同じ油相中に存在し、成分(D)と凝集することが考えられ、また、塗布時でも凝集した状態となるため、親水性の成分(A)のような効果を示すことができないと予測される。これらの理由から、成分(A)が親水性であるため、きしみを感じることなく、均一に肌の上を伸ばすことが可能になると考えられる。
成分(A)は、1種又は2種以上を組み合わせて用いることができ、含有量は、なめらかで自然な塗布感でサラサラ感が得られ、安定性に優れる点から、全組成中に0.1質量%以上が好ましく、0.5質量%以上がより好ましく、1質量%以上が更に好ましく、10質量%以下が好ましく、8質量%以下がより好ましく、5質量%以下が更に好ましい。また、成分(A)は、全組成中に0.1〜10質量%含有するのが好ましく、0.5〜8質量%がより好ましく、1〜5質量%含有するのが更に好ましい。
本発明で用いる成分(B)であるアクリル酸ナトリウム/アクリロイルジメチルタウリン共重合体は、International Cosmetic Ingredient Dictionaryに「SODIUM ACRYLATE/ACRYLOYLDIMETHYL TAURATE COPOLYMER」と記載される、アクリル酸ナトリウムとアクリロイルジメチルタウリンナトリウムとの共重合体である。該ポリマーを含む市販品としては、アクリル酸ナトリウム/アクリロイルジメチルタウリン共重合体を37.5質量%含み、他の成分としてイソヘキサデカン、ポリソルベート80及び水を含有するSIMULGEL EG(SEPPIC社製)があり、これを好適に使用することができる。
成分(B)は、1種又は2種以上を組み合わせて用いることができ、含有量は、増粘効果、安定性、肌への密着感の点から、全組成中に0.05質量%以上が好ましく、0.1質量%以上がより好ましく、0.3質量%以上が更に好ましく、2質量%以下が好ましく、1.2質量%以下がより好ましく、1質量%以下が更に好ましい。また、成分(B)は、全組成中に0.05〜2質量%含有するのが好ましく、0.1〜1.2質量%がより好ましく、0.3〜1質量%含有するのが更に好ましい。
本発明で用いる成分(C)の油剤は、通常の化粧料に用いられ、25℃で液状のものであれば、特に制限されずに使用することができる。
例えば、ホホバ油、オリーブ油等の植物油;液状ラノリン等の動物油;流動パラフィン、軽質イソパラフィン、スクワラン、スクワレン等の直鎖又は分岐鎖の炭化水素油;ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、パルミチン酸イソプロピル、パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル、2−エチルヘキサン酸セチル、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸イソトリデシル等の脂肪酸エステルや、セバシン酸ジイソプロピル、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリチル、コハク酸ジエチルヘキシル等の多価アルコール脂肪酸エステル、炭素数12〜15のアルキルベンゾエートなどのエステル油;ジメチルポリシロキサン、ジメチルシクロポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、高級アルコール変性シリコーン油等のシリコーン油;フルオロポリエーテル、パーフルオロアルキルエーテルシリコーン等のフッ素油などが挙げられる。
これらのうち、エステル油、シリコーン油が好ましく、さっぱりした感触と安定性からジメチルポリシロキサン、ジメチルシクロポリシロキサンがより好ましい。
成分(C)は、1種又は2種以上を用いることができ、のばしやすさの点から、含有量は、全組成中に1質量%以上が好ましく、5質量%以上がより好ましく、10質量%以上が更に好ましく、25質量%以下が好ましく、22質量%以下がより好ましく、20質量%以下が更に好ましい。また、成分(C)は、全組成中に1〜25質量%含有するのが好ましく、5〜22質量%がより好ましく、10〜20質量%含有するのが更に好ましい。
成分(D)の疎水処理された粉体の粉体としては、通常の化粧料に用いられる体質顔料、着色顔料であれば特に制限されず、例えば、ケイ酸、無水ケイ酸、ケイ酸マグネシウム、タルク、セリサイト、マイカ、カオリン、ベンガラ、クレー、ベントナイト、チタン被膜雲母、オキシ塩化ビスマス、酸化ジルコニウム、酸化マグネシウム、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、硫酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、酸化鉄、群青、酸化クロム、水酸化クロム、カラミン及びカーボンブラック、これらの複合体等の無機粉体;ポリアミド、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリウレタン、ビニル樹脂、尿素樹脂、フェノール樹脂、フッ素樹脂、ケイ素樹脂、アクリル樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、ポリカーボネート樹脂、ジビニルベンゼン・スチレン共重合体、シルクパウダー、セルロース、長鎖アルキルリン酸金属塩、N−モノ長鎖アルキルアシル塩基性アミノ酸、これらの複合体等の有機粉体;さらに、上記無機粉体と有機粉体との複合粉体などが挙げられる。
これらの粉体の形状や粒径は特に制限されず、微粒子粉体等も含まれる。
成分(D)の粉体としては、微粒子の酸化亜鉛、酸化チタン、着色顔料を用いるのが好ましい。微粒子の酸化亜鉛、酸化チタンの粒径としては、平均粒径20〜100nmが好ましく、30〜90nmがより好ましく、35〜80nmが更に好ましく、着色顔料の粒径としては、平均粒径0.01〜10μmが好ましく、0.1〜5μmがより好ましく、0.5〜3μmが更に好ましい。
なお、着色顔料としては、白色、又は有色の顔料であれば特に制限されず、例えば、クレー、ベントナイト、チタン被膜雲母、オキシ塩化ビスマス、酸化ジルコニウム、酸化マグネシウム、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、硫酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、酸化鉄、群青、酸化クロム、水酸化クロム、カラミン及びカーボンブラック、これらの複合体等の無機顔料が挙げられる。
成分(D)の疎水処理された粉体の疎水化処理は通常の表面処理法を用いることができ、例えば粉体表面に油脂を吸着させたり、水酸基等の官能基を利用し、エステル化やエーテル化を起こさせ粉体を親油的にする油脂処理法、脂肪酸の亜鉛塩やマグネシウム塩やアルミ塩を用いた金属石鹸処理法、ジメチルシロキサンやメチル水素シロキサン等のシリコーン化合物を用いたシリコーン処理法、パーフルオロアルキル基を有するフッ素化合物で処理する方法等が挙げられる。安定性の観点から、ジメチルシロキサンやメチル水素シロキサン等のシリコーン化合物を用いたシリコーン処理法が好ましい。
成分(D)の粉体は、1種又は2種以上を組み合わせて用いることができ、紫外線防御効果、着色、伸び、使用後のさらさら感の点から、含有量は、全組成中に1質量%以上が好ましく、3質量%以上がより好ましく、5質量%以上が更に好ましく、25質量%以下が好ましく、20質量%以下がより好ましく、15質量%以下が更に好ましい。また、成分(D)は、全組成中に1〜25質量%含有するのが好ましく、3〜20質量%がより好ましく、5〜15質量%含有するのが更に好ましい。
成分(E)の水の含有量は、皮膚上での感触のみずみずしさが良好であることからの点から、全組成中に、10質量%以上が好ましく、30質量%以上がより好ましく、50質量%以上が更に好ましく、95質量%以下が好ましく、90質量%以下がより好ましく、82質量%以下が更に好ましい。また、水は全組成中に、10〜95質量%含有されるのが好ましく、30〜90質量%がより好ましく、50〜82質量%含有されるのが更に好ましい。
また、本発明の水中油型乳化化粧料において、成分(A)と(D)の質量比(A)/(D)は、きしみ感を感じることがなく、また、伸ばしやすく、肌に均一に塗布することができる観点から、0.004〜10が好ましく、0.025〜4がより好ましく、0.07〜1が更に好ましい。
本発明の化粧料は、さらに、(F)メトキシケイヒ酸エチルヘキシルを含有することができる。また、成分(F)を含有した際の安定性を改善するため、(G)非イオン界面活性剤、(H)高級アルコールを含有することができる。
成分(F)のメトキシケイヒ酸エチルヘキシルとしては、BASF社のユビナールMC80などを用いることができる。含有量は、全組成中に紫外線防御の観点から、0.5質量%以上が好ましく、1質量%以上がより好ましく、3質量%以上が更に好ましく、べたつきのなさの観点から、20質量%以下が好ましく、15質量%以下がより好ましく、12質量%以下が更に好ましい。また、成分(F)は、全組成中に0.5〜20質量%含有するのが好ましく、1〜15質量%がより好ましく、3〜12質量%含有するのが更に好ましい。
成分(G)の非イオン界面活性剤は、乳化安定性をより高めることができ、HLB10〜20のものが好ましく、HLB12〜18のものがより好ましい。
ここで、HLB(親水性−親油性のバランス〈Hydrophilic-Lypophilic Balance〉)は、界面活性剤の全分子量に占める親水基部分の分子量を示すものであり、非イオン界面活性剤については、グリフィン(Griffin)の式により求められるものである。
2種以上の非イオン界面活性剤から構成される混合界面活性剤のHLBは、次のようにして求められる。混合界面活性剤のHLBは、各非イオン界面活性剤のHLB値をその配合比率に基づいて相加算平均したものである。
混合HLB=Σ(HLBx×Wx)/ΣWx
HLBxは、非イオン界面活性剤XのHLB値を示す。
Wxは、HLBxの値を有する非イオン界面活性剤Xの重量(g)を示す。
成分(G)の非イオン界面活性剤としては、例えば、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンプロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンフィトスタノールエーテル、ポリオキシエチレンフィトステロースエーテル、ポリオキシエチレンコレスタノールエーテル、ポリオキシエチレンコレステリルエーテル、ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン、ポリオキシアルキレン・アルキル共変性オルガノポリシロキサン等が挙げられる。
これらのうち、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルが好ましく、モノステアリン酸ポリオキシチエレンソルビタン等のポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルがより好ましい。
成分(G)は、1種又は2種以上を組み合わせて用いることができ、安定性の点から、含有量は、全組成中に0.01質量%以上が好ましく、0.1質量%以上がより好ましく、0.5質量%以上が更に好ましく、10質量%以下が好ましく、8質量%以下がより好ましく、3質量%以下が更に好ましい。また、成分(F)は、全組成中に0.01〜10質量%含有するのが好ましく、0.1〜8質量%がより好ましく、0.5〜3質量%含有するのが更に好ましい。
成分(H)の高級アルコールは、炭素数12〜22の高級アルコールが好ましく、炭素数14〜18の直鎖高級アルコールがより好ましく、乳化安定性をより向上させることができる。
成分(H)としては、パルミチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコールが好ましく、ステアリルアルコールがより好ましい。
成分(H)は、1種又は2種以上を組み合わせて用いることができ、使いやすさ、のばしやすさの点から、含有量は、全組成中に0.01質量%以上が好ましく、0.1質量%以上がより好ましく、0.5質量%以上が更に好ましく、5質量%以下が好ましく、3質量%以下がより好ましく、2質量%以下が更に好ましい。また、成分(G)は、全組成中に0.01〜5質量%含有するのが好ましく、0.1〜3質量%がより好ましく、0.5〜2質量%含有するのが更に好ましい。
本発明の水中油型乳化化粧料は、前記成分のほか、通常の化粧料に用いられるその他の成分を含有することができる。例えば、前記以外の油性成分、前記以外の非イオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、低級アルコール、保湿剤、水溶性高分子、酸化防止剤、防腐剤、キレート剤、美白剤、紫外線吸収剤、ビタミン類、その他各種薬効成分、粉体、香料、色材などが挙げられる。
本発明の水中油型乳化化粧料に用いるアニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤としては、1種又は2種以上を組み合わせて用いることができ、含有量は、0.5質量%以下が好ましく、0.1質量%以下がより好ましく、含有されないことが更に好ましい。
本発明の水中油型乳化化粧料は、さらにさっぱり感と粉体の分散性のため、用いる低級アルコールとしては、エタノールが好ましい。エタノールを含有する場合、含有量は、1質量%以上が好ましく、15質量%以下が好ましく、12質量%以下がより好ましく、10質量%以下が更に好ましい。
本発明の水中油型乳化化粧料に用いる保湿剤としては、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、ソルビトールなどを含有することができる。保湿剤の含有量は、全組成中に0.1〜10質量%が好ましく、0.5〜8質量%がより好ましく、1〜5質量%が更に好ましい。
本発明の水中油型乳化化粧料に用いる水溶性高分子としては、乳化安定性の観点から、ヒドロシキエチレルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシビニルポリマー、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体、キサンタンガムが好ましく、キサンタンガムがより好ましい。水溶性高分子の含有量は、全組成中に0.005〜1質量%が好ましく、0.01〜0.8質量%がより好ましく、0.05〜0.5質量%が更に好ましい。
本発明の水中油型乳化粧料は、通常の方法により、製造することができ、例えば、成分(A)を油剤に加えて膨潤させ、更に粉体成分を加えて、撹拌し、これを水相に加えて乳化することにより、製造することができる。
例えば、例えばファンデーション、化粧下地、日焼け止め化粧料、ローション、クリーム、乳液、化粧水等の皮膚化粧料や、皮膚外用剤などとして適用することができる。
本発明の水中油型乳化化粧料は、なめらかさを向上させる観点から、25℃における粘度は、5000〜100000mPa・sであるのが好ましく、10000〜60000mPa・sがより好ましく、20000〜40000mPa・sが更に好ましい。なお、粘度は、B8R型粘度計(東機産業社製)、ローターNo.C、5rpm、1分間、25℃、で測定した値である。
上述した実施形態に関し、本発明は、更に以下の組成物を開示する。
<1>次の成分(A)、(B)、(C)、(D)及び(E):
(A)架橋(メタ)アクリル酸エステル系樹脂粉体 0.1〜10質量%
(B)アクリル酸ナトリウム/アクリロイルジメチルタウリン共重合体 0.05〜2質量%、
(C)25℃で液状の油剤 1〜25質量%、
(D)疎水処理された粉体 1〜25質量%、
(E)水
を含有し、成分(A)と成分(D)の質量比(A)/(D)が、0.004〜10である水中油型乳化化粧料。
<2>成分(A)が、アクリル酸エステル及びメタクリル酸エステルから選ばれる少なくとも1種の単量体と、カルボキシル基を有する単量体とを含む単量体成分を共重合してなる架橋(メタ)アクリル酸エステル系樹脂粉体である前記<1>記載の水中油型乳化化粧料。
<3>成分(A)の架橋(メタ)アクリル酸エステル系樹脂粉体において、カルボキシル基の中和度が1〜30%である前記<2>記載の水中油型乳化化粧料。
<4>成分(A)の架橋(メタ)アクリル酸エステル系樹脂粉体が、平均粒径1〜10μmである前記<1>〜<3>のいずれか1記載の水中油型乳化化粧料。
<5>成分(A)の含有量が、全組成中に0.1〜10質量%であって、0.5〜8質量%が好ましく、1〜5質量%がより好ましい前記<1>〜<4>のいずれか1記載の水中油型乳化化粧料。
<6>成分(B)の含有量が、全組成中に0.05〜2質量%であって、0.1〜1.2質量%が好ましく、0.3〜1質量%がより好ましい前記<1>〜<5>のいずれか1記載の水中油型乳化化粧料。
<7>成分(C)が、ジメチルポリシロキサン及びジメチルシクロポリシロキサンから選ばれる1種又は2種である前記<1>〜<6>のいずれか1記載の水中油型乳化化粧料。
<8>成分(C)の含有量が、全組成中に1〜25質量%であって、5〜22質量%が好ましく、10〜20質量%がより好ましい前記<1>〜<7>のいずれか1記載の水中油型乳化化粧料。
<9>成分(D)の疎水処理された粉体が、酸化亜鉛、酸化チタン及び着色顔料から選ばれる1種又は2種を含む前記<1>〜<8>のいずれか1記載の水中油型乳化化粧料。
<10>成分(D)の含有量が、全組成中に1〜25質量%であって、3〜20質量%が好ましく、5〜15質量%がより好ましい前記<1>〜<9>のいずれか1記載の水中油型乳化化粧料。
<11>さらに、(F)メトキシケイヒ酸エチルヘキシルを含有する前記<1>〜<10>のいずれか1記載の水中油型乳化化粧料。
<12>成分(F)の含有量が、全組成中に0.5〜20質量%であって、1〜15質量%が好ましく、3〜12質量%がより好ましい前記<11>記載の水中油型乳化化粧料。
<13>更に、(G)HLB10〜20の非イオン界面活性剤を含有する前記<1>〜<12>のいずれか1記載の水中油型乳化化粧料。
<14>成分(G)が、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルである前記<13>記載の水中油型乳化化粧料。
<15>成分(G)の含有量が、全組成中に0.01〜10質量%であって、0.1〜8質量%が好ましく、0.5〜3質量%がより好ましい前記<13>又は<14>記載の水中油型乳化化粧料。
<16>更に、(H)炭素数12〜22の高級アルコールを含有する前記<1>〜<15>のいずれか1記載の水中油型乳化化粧料。
<17>成分(H)が、パルミチルアルコール、ステアリルアルコール及びベヘニルアルコールから選ばれる1種又は2種である前記<16>記載の水中油型乳化化粧料。
<18>成分(H)の含有量が、全組成中に0.01〜5質量%であって、0.1〜3質量%が好ましく、0.5〜2質量%がより好ましい前記<16>又は<17>記載の水中油型乳化化粧料。
製造例1(架橋(メタ)アクリル酸エステル系樹脂粉体Aの製造)
ビーカーにラウリルメタクリレート82g、メタクリル酸3g、エチレングリコールジメタクリレート15g、ラウロイルパーオキサイド2gを仕込み、混合攪拌して溶解させた。ここに、N−ステアロイル−N−メチルタウリンナトリウム(SMT)を0.75g溶解させたイオン交換水400gを加え、ホモミキサーで粒径が2.2μmになるまで分散させた。4つ口フラスコにこの分散液を注ぎ込み、攪拌しながら窒素置換を30分行った。オイルバスによりフラスコ内部の温度を80℃まで加温し、80℃に達してから5時間重合を行った後、室温まで冷却した。重合した粒子の分散液を凍結乾燥し、粒子を回収することにより樹脂粉体Aを得た。
実施例1〜9、比較例1〜3
表1に示す組成の水中油型乳化化粧料を製造し、きしみ感のなさ、伸ばしやすさ、肌への密着感、さらさら感及び安定性を評価した。結果を表1に併せて示す。
(製造方法)
シリコーン油に成分(B)、(D)を加え攪拌し、油相を得た。成分(A)を成分(E)に加え攪拌し、水相を得た。水相に油相を加えて攪拌し、水中油型乳化化粧料を得た。
また、成分(E)、(F)、(G)を加えた場合は、シリコーン油以外の油性成分と、成分(F)及び(G)を混合し、90℃に加熱し、成分(B)を添加した。次に、粉体成分を加えて撹拌し、室温に冷却した後、シリコーン油を添加して油相を得た。一方、室温で、成分(A)、(D)及びその他の水性成分を混合撹拌し、水相を得た。水相に油相を加えて撹拌し、水中油型乳化化粧料を得た。
(評価方法)
(1)きしみ感のなさ:
10名の専門パネラーにより、各化粧料を使用したときのきしみ感のなさを官能評価し、以下の基準で示した。
A:10名が、きしみ感がないと評価した。
B:7〜9名が、きしみ感がないと評価した。
C:4〜6名が、きしみ感がないと評価した。
D:1〜3名が、きしみ感がないと評価した。
E:きしみ感がない、と評価したものがいなかった。
(2)伸ばしやすさ:
10名の専門パネラーにより、各化粧料を使用したときの伸ばしやすさを官能評価し、以下の基準で示した。
A:10名が伸ばしやすいと評価した。
B:7〜9名が伸ばしやすいと評価した。
C:4〜6名が伸ばしやすいと評価した。
D:1〜3名が伸ばしやすいと評価した。
E:伸ばしやすいと評価したものがいなかった。
(3)肌への密着感:
10名の専門パネラーにより、各化粧料を使用したときの肌への密着感を官能評価し、以下の基準で示した。
A:10名が、密着感があると評価した。
B:7〜9名が、密着感があると評価した。
C:4〜6名が、密着感があると評価した。
D:1〜3名が、密着感があると評価した。
E:密着感があると評価したものがいなかった。
(4)さらさら感:
10名の専門パネラーにより、各化粧料を使用してから3時間後のさらさら感を官能評価し、以下の基準で示した。
A:10名がさらさらすると評価した。
B:7〜9名がさらさらすると評価した。
C:4〜6名がさらさらすると評価した。
D:1〜3名がさらさらすると評価した。
E:さらさらすると評価したものがいなかった。
(5)安定性:
各水中油型乳化化粧料を、50mLガラス瓶に充填し、50℃で2週間保存した。その後、各化粧料を、シリンジを使って取り出し、光学顕微鏡観察により、乳化粒子の状態を評価した。倍率100倍で観察し、視野中に見える乳化粒子の大きさから評価した。
A:製造直後と同等。100μm以下
B:100μmより大きく150μm以下。
C:150μmより大きく200μm以下。
D:200μmより大きく300μm以下。
E:300μmより大きい。
Figure 2014091735
実施例10
以下に示す組成の水中油型乳化化粧料を実施例1〜9と同様にして製造することができる。得られる水中油型乳化化粧料は、肌に塗布した際に、きしみ感を低減し、また、伸ばしやすく、肌に均一に塗布することができるので、違和感がなく、自然に見えるものである。また、さらさらとした感触も持続するものである。
実施例10(水中油型乳化化粧料)
(成分)
(架橋(メタ)アクリル酸エステル系樹脂粉体A(製造例1)
(平均粒径2.2μm) 2.0(質量%)
アクリル酸ナトリウム・アクリロイルジメチルタウリン酸ナトリウム共重合体/
イソヘキサデカン/ポリソルベート80※1 2.0
メチルシクロポリシロキサン 16.0
メトキシケイヒ酸エチルヘキシル 8.0
モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン 1.0
ステアリルアルコール 1.0
シリコーン処理酸化亜鉛※2 7.0
2%ジメチルシロキサン処理赤酸化鉄 0.024
2%ジメチルシロキサン処理黄酸化鉄 0.07
2%ジメチルシロキサン処理黒酸化鉄 0.003
2%ジメチルシロキサン処理酸化チタン 0.903
グリセリン 3.0
エタノール 10.0
精製水 バランス
合計 100
※1:SIMULGEL EG(37.5%)SEPPIC社製
※2:5%ジメチルシロキサン処理したMZ-500、テイカ社製

Claims (8)

  1. 次の成分(A)、(B)、(C)、(D)及び(E):
    (A)架橋(メタ)アクリル酸エステル系樹脂粉体 0.1〜10質量%、
    (B)アクリル酸ナトリウム/アクリロイルジメチルタウリン共重合体 0.05〜2質量%、
    (C)25℃で液状の油剤 1〜25質量%、
    (D)疎水処理された粉体 1〜25質量%、
    (E)水
    を含有し、成分(A)と成分(D)の質量比(A)/(D)が、0.004〜10である水中油型乳化化粧料。
  2. 成分(A)が、アクリル酸エステル及びメタクリル酸エステルから選ばれる少なくとも1種の単量体と、カルボキシル基を有する単量体とを含む単量体成分を共重合してなる架橋(メタ)アクリル酸エステル系樹脂粉体である請求項1記載の水中油型乳化化粧料。
  3. 成分(A)の架橋(メタ)アクリル酸エステル系樹脂粉体において、カルボキシル基の中和度が1〜30%である請求項2記載の水中油型乳化化粧料。
  4. 成分(A)の架橋(メタ)アクリル酸エステル系樹脂粉体が、平均粒径1〜10μmである請求項1〜3のいずれか1項記載の水中油型乳化化粧料。
  5. 更に、(F)メトキシケイヒ酸エチルヘキシルを含有する請求項1〜4のいずれか1項記載の水中油型乳化化粧料。
  6. 更に、(G)HLB10〜20の非イオン界面活性剤を含有する請求項1〜5のいずれか1項記載の水中油型乳化化粧料。
  7. 更に、(H)炭素数12〜22の高級アルコールを含有する請求項1〜6のいずれか1項記載の水中油型乳化化粧料。
  8. 成分(D)の粉体が、酸化亜鉛、酸化チタン及び着色顔料から選ばれる1種又は2種を含む請求項1〜7のいずれか1項記載の水中油型乳化化粧料。
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