JP2018168133A - 睫用化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、カール効果と経時での色にじみのなさに優れ、落としやすい睫用化粧料を提供することを課題とする。【解決手段】成分(A)IOB値が2〜6である多価アルコール及び、成分(B)皮膜形成シリコーン樹脂を含有し、HLB10以上のノニオン界面活性剤の含有量が1質量%未満である睫用化粧料を提供する。【選択図】なし

Description

本発明は、睫用化粧料に関し、更に詳しくは、カール効果と経時での色にじみのなさに優れ、落としやすい睫用化粧料に関するものである。
睫用化粧料に求められる主な効果として、目を大きく、はっきりと見せるカール効果が求められる。また、にじまずその効果が持続すること(経時での色にじみのなさ)も睫用化粧料を選択する際に重視される効果である。近年は、睫用美容液の流行を受けて睫の負担軽減に関する要望が高まっており、睫用化粧料に対しても仕上がりの良さだけではなく、睫および周囲の皮膚に負担をかけないために化粧を落とす際に軽質流動イソパラフィン、イソドデカン、あるいはシクロメチコン等の揮発性油を含まないクレンジング剤で除去することができることも求められている。
従来、睫用化粧料は、ワックス等の固形油、樹脂や合成高分子等の皮膜形成剤、粉体を中心として構成されており、消費者の要求に合わせた機能性を持たせるために、種々検討が行われてきた。
例えば、化粧もちを向上させるためアルケンと酢酸ビニルのコポリマー、極性ワックス、特定の界面活性剤を併用する技術や(特許文献1参照)や、落としやすさを向上させるために、非イオン界面活性剤、多価アルコールを配合する技術(特許文献2参照)が知られている。
特開2010−83890号公報 特開2016−160253号公報
しかしながら、特許文献1の技術のように固形成分のコポリマーやワックスにより化粧もちを向上させる技術では、化粧膜が硬くなるためにアイメイクアップリムーバーなどの専用の除去剤が必要となり、除去時の睫への負担が大きいという課題があった。また、特許文献2で得られる化粧料では、落としやすさを上げるために含有した界面活性剤により色にじみといった化粧もちが悪いという欠点があった。
上記事情に鑑み、本発明は、カール効果と経時での色にじみのなさに優れ、落としやすい睫用化粧料を提供することを課題とする。
本発明者は、耐水性に優れ、強固な化粧膜を形成するシリコーン樹脂に着目し、鋭意研究を重ねた結果、水に可溶な多価アルコールを含有させることで、カール効果を維持しつつも、落としやすさが向上することを見出した。さらに、多価アルコールの中でも、IOB値が2〜6である多価アルコールを用い、HLB10以上のノニオン界面活性剤の含有量が1質量%未満であると、カール効果に優れながらも、落としやすく、経時での色にじみのなさにも優れることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、次の成分(A)〜(B);
(A)IOB値が2〜6である多価アルコール
(B)皮膜形成シリコーン樹脂
を含有し、HLB10以上のノニオン界面活性剤の含有量が1質量%未満である睫用化粧料に関するものである。
前記成分(B)が、トリメチルシロキシケイ酸、ポリメチルシルセスキオキサン、(アクリレーツ/ジメチコン)コポリマーから選ばれる1種又は2種以上である前記記載の睫用化粧料に関するものである。
前記成分(A)がグリセリンである前記記載の睫用化粧料に関するものである。
前記成分(A)の含有量が、1〜20質量%である前記記載の睫用化粧料に関するものである。
さらに成分(C)として、デキストリン脂肪酸エステルを含有する前記記載の睫用化粧料に関するものである。
水含有のクレンジング剤で除去可能な前記記載の睫用化粧料に関するものである。
本発明により、カール効果と経時での色にじみのなさに優れ、落としやすい睫用化粧料が提供される。
以下、本発明について詳細に説明する。なお、本明細書において、「〜」はその前後の数値を含む範囲を意味するものとする。
本発明に用いられる成分(A)IOB値が2〜6である多価アルコールは、分子内に水酸基を2個以上もつアルコールであり、水に可溶なものである。ここでIOBとは有機概念図に基づき求められる無機性値および有機性値の比(InorganicOrganic Balance)を表すもので、次式で求められる。
IOB=無機性値/有機性値
色にじみのなさ、落としやすさの効果が得られる等の観点から、IOB値が2〜6であることが好ましく、3〜5であることがより好ましく、5であることが特に好ましい。具体的には、ペンチレングリコール(IOB=2)、1,3−ブチレングリコール(IOB=2.5)、プロピレングリコール(IOB=3.3)、ジグリセリン(IOB=3.5)、グリセリン(IOB=5)等が挙げられ、これらを1種又は2種以上用いることができる。これらの中でも、色にじみのなさ、落としやすさに優れる等の観点から、分子内に水酸基を2〜3個もつ多価アルコールが好ましく、IOB=5であるグリセリンであることが特に好ましい。
本発明における成分(A)の含有量は、特に限定されないが、カール効果、経時での色にじみのなさ、落としやすさがより優れる等の観点から、1〜20質量%(以下、単に%とする)が好ましく、更に好ましくは5〜10%である。
本発明に用いられる成分(B)の皮膜形成シリコーン樹脂は、揮発性油等の油剤に可溶で、流動性を有しない皮膜を形成するものであり、化粧料に通常使用されるものであれば特に制限されず利用することができる。ここで、流動性を有しない皮膜とは、例えば、シリコーン樹脂を揮発性油に溶かした混合物をガラス板に塗布し、揮発性油を揮発させた後、ガラス板を傾けても膜の形状が変化しない皮膜のことである。特に限定されないが、具体的には、INCI名で、TRIMETHYLSILOXYSILICATE(日本名:トリメチルシロキシケイ酸)、POLYMETHYLSILSESQUIOXANE(日本名:ポリメチルシルセスキオキサン)、ACRYLATES/DIMETHICONE COPOLYMER(日本名:(アクリレーツ/ジメチコン)コポリマー)等が挙げられ、これらを1種又は2種以上用いることができる。市販品としては、KF7312J(固形分50%、溶媒:シクロペンタシロキサン、信越化学工業社製)、KF-9021(固形分50%、溶媒:シクロペンタシロキサン、信越化学工業社製)、BY11−018(固形分30%、溶媒:シクロペンタシロキサン、東レ・ダウコーニング社製)、KP541(固形分60%、溶媒:イソプロパノール、信越化学工業社製)、SR−1000(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン社製)、KP545(固形分30%、溶媒:シクロペンタシロキサン、信越化学工業社製)、KP575(固形分30%、溶媒:シクロペンタシロキサン、信越化学工業社製)、SILFORM FLEXIBLE RESIN(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン社製)、オパノールB−100(BASF社製)等が挙げられ、これらを1種又は2種以上用いることができる。
本発明における成分(B)は、特に限定されないが、カール効果、経時での色にじみのなさ、落としやすさに優れる等の観点から、トリメチルシロキシケイ酸、ポリメチルシルセスキオキサンから選ばれる1種又は2種以上であることがより好ましく、トリメチルシロキシケイ酸及びポリメチルシルセスキオキサンを用いることが特に好ましい。
本発明における成分(B)の含有量は、特に限定されないが、カール効果により優れる等の観点から、5〜30%が好ましく、カール効果により優れる等の観点から8〜25%が更に好ましい。
本発明には、さらに成分(C)として、デキストリン脂肪酸エステルを含有させると、本発明の効果を顕著に発揮できる等の観点から、より好ましい。本願で用いるデキストリン脂肪酸エステルとは、デキストリンと脂肪酸とのエステル化物であって、デキストリンのグルコースの平均重合度が3〜150であり、脂肪酸が炭素数4〜26の分岐飽和脂肪酸の1種又は2種以上を全脂肪酸に対して50mol%より多く100mol%以下、及び、炭素数2〜22の直鎖飽和脂肪酸、炭素数6〜30の直鎖又は分岐の不飽和脂肪酸及び炭素数6〜30の環状の飽和又は不飽和脂肪酸よりなる群から選ばれる1種又は2種以上を全脂肪酸に対して0mol%以上50mol%未満を含有し、グルコース単位当たりの脂肪酸の置換度が1.0〜3.0であるデキストリン脂肪酸エステルが挙げられる。具体的には、INCI名で、DEXTRIN PALMITATE(日本名:パルミチン酸デキストリン)、DEXTRIN PALMITATE/ETHYLHEXANOATE(日本名:(パルミチン酸/エチルヘキサン酸)デキストリン)、等が挙げられ、1種又は2種以上を用いることができる。これらの中でも、特に限定されないが、カール効果、経時での色にじみのなさ、落としやすさに優れる等の観点から、DEXTRIN PALMITATE(日本名:パルミチン酸デキストリン)を用いることがより好ましい。市販品としては、レオパールKL2(千葉製粉社製)等が挙げられる。
本発明における成分(C)の含有量は、特に限定されないが、カール効果、経時での色にじみのなさ、落としやすさに優れる等の観点から、1〜10%が好ましく、更に好ましくは、3〜7%である。
本発明の睫用化粧料は、特に限定されないが、水含有のクレンジング剤でも落とすことができる。水含有クレンジング剤とは、乳液タイプも含め、油剤に水を可溶化または水に油剤を可溶化したものであり、界面活性剤が含まれるものを示す。洗い流すタイプ、ふき取るタイプ、シートタイプ等があげられる。特に限定されないが、具体的には、水含有量が0.01〜80%であるクレンジング剤があげられ、落としやすさの観点から、水含有量が0.1〜70%であることがより好ましく、洗い流すタイプであることが特に好ましい。
本発明の睫用化粧料は、経時での色にじみのなさの観点から、HLB10以上の界面活性剤の含有量が1%未満であることが好ましく、0.5%以下であることがより好ましく、0.1%以下であることが特に好ましい。HLB10以上の界面活性剤の含有量が1%以上であると、経時での色にじみが起きてしまい好ましくない。
本発明の睫用化粧料は、上記の成分(A)〜(C)の他に、通常化粧料に使用される成分、例えば上記構成成分以外の油性成分、粉体成分、繊維、水系成分、皮膜形成性ポリマーエマルション、紫外線吸収剤、保湿剤、褪色防止剤、酸化防止剤、消泡剤、美容成分、防腐剤、香料などを本発明の効果を損なわない範囲で適宜含有することができる。
上記構成成分以外の油性成分としては、化粧料に使用できるものであれば特に制限されず、動物油、植物油、合成油等の起源、及び、固形油、半固形油、液体油、揮発性油等の性状を問わず、炭化水素類、油脂類、硬化油類、エステル油類、脂肪酸類、高級アルコール類、シリコーン油類、フッ素系油類、ラノリン誘導体類、油性ゲル化剤類等が挙げられる。
具体的には、パラフィンワックス、セレシンワックス、マイクロクリスタリンワックス、ポリエチレンワックス、エチレン・プロピレンコポリマー、モンタンワックス、フィッシャートロプシュワックス、流動パラフィン、イソドデカン、水添ポリイソブテン、スクワラン、ワセリン、ポリブテン等の炭化水素類、水添ホホバ油、ミツロウ、カルナウバワックス、キャンデリラワックス、ライスワックス、ゲイロウ、モクロウ等のロウ類、オリーブ油、ヒマシ油、ホホバ油、ミンク油、マカデミアンナッツ油等の油脂類、セチルイソオクタネート、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、トリオクタン酸グリセリル、ジイソステアリン酸ポリグリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、トリベヘン酸グリセリル、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、コレステロール脂肪酸エステル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル/ベヘニル/オクチルドデシル)等のエステル類、低重合度ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、ポリオキシアルキレン/アルキルメチルポリシロキサン/メチルポリシロキサン共重合体、架橋型オルガノポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン、ジメチコノール等のシリコーン類、パーフルオロデカン、パーフルオロオクタン、パーフルオロポリエーテル等のフッ素系油類、ラノリン、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラノリンアルコール等のラノリン誘導体、ステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ベヘン酸、オレイン酸、パルミチン酸、イソステアリン酸等の脂肪酸類、イソステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウム等の油性ゲル化剤類等が挙げられる。これらの油性成分は必要に応じて1種又は2種以上用いることができる。
粉体成分としては、化粧料に一般に使用される粉体であれば、球状、板状、針状等の形状、煙霧状、微粒子、顔料級等の粒子径、多孔質、無孔質等の粒子構造等により特に限定されず、無機粉体類、光輝性粉体類、有機粉体類、色素粉体類、金属粉体類、複合粉体類等が挙げられる。具体的に例示すれば、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウム、硫酸バリウム等の白色無機顔料、酸化鉄、カーボンブラック、チタン・酸化チタン焼結物、酸化クロム、水酸化クロム、紺青、群青等の有色無機顔料、タルク、白雲母、金雲母、紅雲母、黒雲母、合成雲母、絹雲母(セリサイト)、合成セリサイト、カオリン、炭化珪素、ベントナイト、スメクタイト、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、酸化アンチモン、珪ソウ土、ケイ酸アルミニウム、メタケイ酸アルミニウムマグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ヒドロキシアパタイト、窒化ホウ素等の白色体質粉体、酸化チタン被覆雲母、酸化チタン被覆オキシ塩化ビスマス、酸化鉄雲母チタン、紺青処理雲母チタン、カルミン処理雲母チタン、オキシ塩化ビスマス、魚鱗箔、ポリエチレンテレフタレート・アルミニウム・エポキシ積層末、ポリエチレンテレフタレート・ポリオレフィン積層フィルム末、ポリエチレンテレフタレート・ポリメチルメタクリレート積層フィルム末等の光輝性粉体、 ステアリン酸亜鉛、N−アシルリジン等の有機低分子性粉体、シルク粉末、セルロース粉末、デキストリン粉末等の天然有機粉体、赤色201号、赤色202号、赤色205号、赤色226号、赤色228号、橙色203号、橙色204号、青色404号、黄色401号等や、赤色3号、赤色104号、赤色106号、橙色205号、黄色4号、黄色5号、緑色3号、青色1号等のジルコニウム、バリウム又はアルミニウムレーキ等の有機顔料粉体あるいは更にアルミニウム粉、金粉、銀粉等の金属粉体、微粒子酸化チタン被覆雲母チタン、微粒子酸化亜鉛被覆雲母チタン、硫酸バリウム被覆雲母チタン、酸化チタン含有二酸化珪素、酸化亜鉛含有二酸化珪素等の複合粉体、ナイロン、ポリエステル、レーヨン、セルロース等の維等が挙げられる。これらはフッ素化合物、シリコ−ン油、粉体、油剤、ゲル化剤、エマルションポリマー、界面活性剤等で表面処理されていてもよい。これらの粉体は、1種又は2種以上を用いることができ、更に複合化したものを用いても良い。
繊維としては、ナイロン、ポリプロピレン、ポリエステル等の合成繊維、レーヨン等の人造繊維、セルロース等の天然繊維、アセテート人絹等の半合成繊維等が挙げられ、形状は特に限定されず、断面が、円状、楕円状、多角形、井形、T型、Y型等いずれのものも使用することができる。更に、これらの繊維は、必要に応じて着色剤で着色したり、表面処理剤の種類としてはフッ素化合物、シリコーン油、粉体、油剤、ゲル化剤、エマルションポリマー、界面活性剤等で表面処理を施したりして使用してもよい。
皮膜形成性ポリマーエマルションとしては、水性の溶媒中に高分子の微粒子が安定に分散した系で、界面活性剤で乳化させたモノマーを重合することによって得られる液や自然界に存在する乳状の樹液を含むもので、通常化粧料に使用されるものであれば特に制限されず、いずれのものも使用することができる。
例えば、アクリル酸アルキル共重合体エマルション、アクリル酸アルキル・スチレン共重合体エマルション、ポリ酢酸ビニルエマルション、ビニルピロリドン・スチレン共重合体エマルション等が挙げられ、市販品としては、YODOSOL 32A707、YODOSOL GH810F、YODOSOL GH800F(アクゾノーベル社製)、プレキシトール B−500(ROHM GMBH社製)、リカボンドET−F527(中央理科工業社製)、ビニブラン1080、ビニブラン1128C、ビニブラン1080M、ビニブラン1080T、ビニブランGV−5651、ビニブラン1108S/W(日信化学工業社製)、ANTARA430(ISP社製)が挙げられる。これらのポリマーエマルションは、必要に応じ、1種又は2種以上を使用することができる。
水性成分は、成分(A)以外の水に可溶な成分であれば何れでもよく、例えば、エチルアルコール、ブチルアルコール等の低級アルコール、アロエベラ、ウイッチヘーゼル、ハマメリス、ラベンダー、ローズ等の植物抽出液、グアーガム、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ヒアルロン酸ナトリウム、アラビアガム、アルギン酸ナトリウム、カラギーナン、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシビニルポリマー、アルキル付加カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸ナトリウム、タンパク質、ムコ多糖、コラーゲン、エラスチン、ケラチン等が挙げられる。
紫外線吸収剤としては、例えば、パラアミノ安息香酸等の安息香酸系紫外線吸収剤、アントラニル酸メチル等のアントラニル酸系紫外線吸収剤、サリチル酸メチル等のサリチル酸系紫外線吸収剤、パラメトキシケイ皮酸オクチル等のケイ皮酸系紫外線吸収剤、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン等のベンゾフェノン系紫外線吸収剤、ウロカニン酸エチル等のウロカニン酸系紫外線吸収剤等が挙げられる。また、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル、ジメチコジエチルベンジルマロネート、2,4−ビス{[4−(2−エチルヘキシルオキシ)−2−ヒドロキシ]−フェニル}−6−(4−メトキシフェニル)−1,3,5−トリアジン、メチレンビスベンゾトリアゾルテトラメチルブチルフェノール、4−tert−ブチル−4'−メトキシベンゾイルメタン、オクトクリレン、オクチルトリアゾン等を用いることができる。酸化防止剤としては、例えばα−トコフェロール、アスコルビン酸等、ビタミン類、防腐剤としては、例えばパラオキシ安息香酸エステル、フェノキシエタノール等が挙げられる。
本発明の睫用化粧料としては、マスカラ、マスカラオーバーコート、マスカラ下地等が挙げられ、油性、水中油型、油中水型のいずれにも用いることができ、特に限定されないが、本発明の効果が顕著に発揮される点から油性であることがより好ましい。本発明の油性睫用化粧料とは、特に限定されないが、本発明の効果が顕著に発揮される等の観点から、水の含有量が1%以下であることが好ましく、0.1%以下であることがより好ましく、水を含有していないことが特に好ましい。
以下に実施例をあげて本発明を詳細に説明する。尚、これらは本発明を何ら限定するものではない。
実施例1〜8および比較例1〜5:油性マスカラ
下記表1に示す処方の油性マスカラを調製し、カール効果、経時でのにじみのなさを下記の方法により評価した。また落としやすさを下記の方法により評価した。その結果も併せて表1に示す。
(製造方法)
A.成分(1)〜(8)を100℃に加熱し、均一に混合する。
B.Aに成分(9)〜(17)を加え、均一に分散する。
C.Bを容器に充填して製品とする
(評価方法)
下記評価項目について各々下記方法により評価を行った。
(評価項目)
a.カール効果
b.経時でのにじみのなさ
c.落としやすさ
評価項目a、bについては、各試料について専門パネル10名による使用テストを行い、パネル各人が下記絶対評価基準にて7段階に評価し評点を付け、各試料のパネル全員の評点合計から、その平均値を算出し、下記判定基準により判定した。なお、カール効果及び、経時でのにじみのなさに関しては、塗布後6時間通常の生活をしてもらった後、塗布直後のカール効果が持続しているか、目の周りに色がにじんでいないかをそれぞれ評価してもらった。
<絶対評価基準>
(評点):(評価)
6 :非常に良い
5 :良い
4 :やや良い
3 :普通
2 :やや悪い
1 :悪い
0 :非常に悪い
<判定基準>
(判定):(評点の平均点)
◎ :5点を超える
○ :3.5点を超える5点以下
△ :1点を超える3.5点以下
× :1点以下
評価項目cについては、人工睫に評価サンプルを同量となるように塗布し1日間室温で乾燥させ、下記に示す処方のクレンジング2種類を約2gずつコットンにとり、塗布部位に約30秒間なじませた後、通常マスカラを落とす動作で化粧膜をふきとった時の落としやすさを、下記判定基準により判定した。処方1を用いた時の評価をc1、処方2を用いた時の評価をc2として、表1に示す。
(評価用クレンジング処方1)
(成分) (%)
(1)ミネラルオイル 残量
(2)エチルヘキサン酸セチル 20
(3)トリエチルヘキサノイン 20
(4)テトラオレイン酸ソルベス―30 8
(5)フェノキシエタノール 0.5
(製造方法)
A.成分(1)〜(5)を混合する。
B.Aを容器に充填しクレンジングを得た。

(評価用クレンジング処方2)
(成分) (%)
(1)水 残量
(2)ブチレングリコール 15
(3)ジプロピレングリコール 5
(4)イソステアリン酸PEG−20グリセリル 1
(5)フェノキシエタノール 0.5
(製造方法)
A.成分(1)〜(5)を混合する。
B.Aを容器に充填しクレンジングを得た。
<判定基準(落としやすさ)>
(判定):(評価基準)
◎ :除去率が70%以上
○ :除去率が50%以上70未満
△ :除去率が30%以上50%未満
× :除去率が30%未満
表1の結果から明らかな如く、本発明の実施例1〜8の油性マスカラは、比較例1〜5の油性マスカラに比べ、カール効果、経時でのにじみのなさ、落としやすさの全てにおいて優れたものであった。
これに対して、成分(A)の代わりにジプロピレングリコールを用いた比較例1では、IOB値が1.8であることから皮脂となじみやすく、経時で色がにじんできてしまった。成分(A)が含有されていない比較例2では、化粧膜が硬くなりすぎるためにカール効果は非常に優れているが落としにくいものであった。成分(B)を含有しない比較例3においては、十分な化粧膜の硬さが得られず、満足のいくカール効果が得られず、経時で色にじみが起きてしまった。HLB10以上の界面活性剤を1%以上含有した比較例4及び5では、皮脂となじみやすく、経時での色にじみのなさの点で十分でなかった。
実施例9:マスカラ(繊維入りタイプ)
(成分) (%)
(1)軽質流動イソパラフィン *1 残量
(2)パルミチン酸デキストリン *2 5
(3)パラフィンワックス 5
(4)ミツロウ 2
(5)キャンデリラロウエステル*9 7
(6)トリメチルシロキシケイ酸溶液 *10 30
(7)ポリメチルシルセスキオキサン*5 4
(8)有機変性ベントナイト *6 5
(9)無水ケイ酸 *7 2
(10)黒酸化鉄 10
(11)タルク 2
(12)ナイロン12繊維(5T、3mm) 1
(13)ポリプロピレン繊維(10T,2mm) 1
(14)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(15)フェノキシエタノール 0.1
(16)グリセリン 10
(17)香料 0.2
*9:高融点キャンデリラワックスFR100(日本ナチュラルプロダクツ社製)
*10:KF9021(信越化学工業社製)固形分50%、溶媒:シクロペンタシロキサン)
(製造方法)
A.成分(1)〜(7)を100℃まで加熱し、均一に混合する。
B.Aに成分(8)〜(17)を加え、均一に分散する。
C.Bを容器に充填して製品とする。
本発明のマスカラ(繊維入りタイプ)は、カール効果だけでなくロング効果に優れ、経時での色にじみがないながらも、落としやすいものであった。
実施例10:マスカラ下地
(成分) (%)
(1)軽質流動イソパラフィン *1 残量
(2)(パルミチン酸/エチルヘキサン酸)デキストリン *11 5
(3)カルナウバワックス 2
(4)ライスワックス 2
(5)イソステアリン酸デキストリン*12 1
(6)トリメチルシロキシケイ酸溶液 *4 30
(7)ポリメチルシルセスキオキサン*5 4
(8)有機変性ベントナイト *6 5
(9)ジメチルシリル化シリカ *13 5
(10)黒酸化鉄 2
(11)タルク 10
(12)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(13)フェノキシエタノール 0.1
(14)グリセリン 10
*11:レオパールTT(千葉製粉社製)
*12:ユニフィルマHVY(千葉製粉社製)
*13:AEROSIL R−972(日本アエロジル社製)
(製造方法)
A.成分(1)〜(7)を110℃まで加熱し、均一に混合する。
B.Aに成分(8)〜(14)を加え、均一に分散する。
C.Bを容器に充填して製品とする。
本発明のマスカラ下地は、カール効果に優れ、経時での色にじみがないながらも、落としやすいものであった。

Claims (6)

  1. 次の成分(A)〜(B);
    (A)IOB値が2〜6である多価アルコール
    (B)皮膜形成シリコーン樹脂
    を含有し、HLB10以上のノニオン界面活性剤の含有量が1質量%未満である睫用化粧料。
  2. 前記成分(B)が、トリメチルシロキシケイ酸、ポリメチルシルセスキオキサン、(アクリレーツ/ジメチコン)コポリマーから選ばれる1種又は2種以上である請求項1に記載の睫用化粧料。
  3. 前記成分(A)がグリセリンである請求項1又は2に記載の睫用化粧料。
  4. 前記成分(A)の含有量が、1〜20質量%である請求項1〜3のいずれかに記載の睫用化粧料。
  5. さらに成分(C)として、デキストリン脂肪酸エステルを含有する請求項1〜4のいずれかに記載の睫用化粧料。
  6. 水含有のクレンジング剤で除去可能な請求項1〜5のいずれかに記載の睫用化粧料。
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