JP2022163539A - 油中水型乳化組成物 - Google Patents

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正洋 藤岡
Masahiro Fujioka
桃子 建部
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Abstract

【課題】紫外線防御効果が高く、化粧持続効果、皮膚の動きに対する皮膚追従性、毛穴ぼかし効果に優れた油中水型乳化組成物を提供する。【解決手段】次の成分(A)、(B)、(C)、(D)、(E)及び(F):(A)炭素数8~28のアルキル基が付加されたシリコーン油、(B)皮膜形成剤、(C)25℃で液状のエステル油、(D)25℃で固体の有機紫外線吸収剤、(E)親油性非イオン性界面活性剤、(F)水を含有する油中水型乳化組成物。【選択図】なし

Description

本発明は、油中水型乳化組成物に関する。
従来、紫外線による悪影響から皮膚を守るため、高い紫外線防御効果が得られる皮膚化粧料が求められ、紫外線防御効果とともに、使用感及び安定性に優れた化粧料が検討されている。なかでも、油中水型乳化化粧料は、汗や皮脂に強く、油溶性の有効成分を効率的に皮膚上に展開できることなどから、広く適用されている。
例えば、特許文献1には、紫外線吸収剤、エステル結合を有する不揮発性極性油分、及び油相増粘剤を含有する油中水型乳化化粧料が、紫外線防御効果が高く、白浮きがなく、汎用性に優れることが記載されている。
国際公開第2018/225768号公報
しかしながら、従来の油中水型乳化化粧料は、昨今厳しくなったSPFの基準に照らした紫外線防御効果や、化粧持続性などの点で十分満足できるものではなかった。
また、皮膜形成剤を配合した場合には、塗布後において、皮膚の動きに対する皮膚追従性に課題があった。
本発明者らは、皮膜形成剤、固体の有機紫外線吸収剤、エステル油とともに、アルキル基が付加されたシリコーン油を用いることにより、紫外線防御効果が高く、化粧持続効果、皮膚の動きに対する皮膚追従性、毛穴ぼかし効果に優れた油中水型乳化組成物が得られることを見出した。
本発明は、次の成分(A)、(B)、(C)、(D)、(E)及び(F):
(A)炭素数8~28のアルキル基が付加されたシリコーン油、
(B)皮膜形成剤、
(C)25℃で液状のエステル油、
(D)25℃で固体の有機紫外線吸収剤、
(E)親油性非イオン性界面活性剤、
(F)水
を含有する油中水型乳化組成物に関する。
本発明の油中水型乳化組成物は、紫外線防御効果が高く、化粧持続効果、皮膚の動きに対する皮膚追従性、毛穴ぼかし効果に優れたものである。
ここで、皮膚追従性とは、表情の変化や日内変動によって顔の皮膚が動いたときに、その動きに合わせて、塗布した組成物が皮膚から剥がれることがないことを示す。また、その結果として、肌に塗布した組成物が、肌理や皺に、塊として溜らないことを示す。
本発明で用いる成分(A)は、炭素数8~28のアルキル基が付加されたシリコーン油である。紫外線防御効果、化粧持続効果、動きに対する皮膚追従性、毛穴ぼかし効果を向上させる観点から、アルキル基は、炭素数8~24が好ましく、8~20がより好ましく、8~16がさらに好ましく、8~12がよりさらに好ましい。
成分(A)のシリコーン油は、アルキル基とシリコーンで構成されるものが好ましい。また、炭素数8~28のアルキル基以外の置換基を有していても良いが、紫外線防御効果、化粧持続効果、動きに対する皮膚追従性、毛穴ぼかし効果を向上させる観点から、乳化性能を有さないのが好ましく、ポリオキシアルキレン基を有さないのがより好ましい。
成分(A)としては、通常の化粧料に用いられるもので、例えば、カプリリルメチコン、セチルジメチコン、アルキル(C26-28)ジメチコン、ステアリルジメチコン、ベヘノキシジメチコン、(アクリレーツ/アクリル酸ステアリル/メタクリル酸ジメチコン)コポリマー等が挙げられる。
なかでも、カプリリルメチコン、セチルジメチコン、アルキル(C26-28)ジメチコン、ステアリルジメチコン、ベヘノキシジメチコンから選ばれる少なくとも1種又は2種以上を含むのが好ましく、カプリリルメチコンを少なくとも含むのがより好ましい。
成分(A)は、1種又は2種以上を組み合わせて用いることができ、含有量は、紫外線防御効果、化粧持続効果、動きに対する皮膚追従性、毛穴ぼかし効果を向上させる観点から、全組成中に0.1~15質量%であるのが好ましく、0.5~10質量%がより好ましく、3~7質量%がさらに好ましい。
成分(B)の皮膜形成剤としては、通常の化粧料に用いられるもので、アクリルシリコーン樹脂、アルキルシルセスキオキサン樹脂等が挙げられる。
アクリルシリコーン樹脂としては、カルボシロキサンデンドリマー構造を側鎖に有するビニル系重合体、アクリル-シリコーン系グラフト共重合体等が挙げられる。
カルボシロキサンデンドリマー構造を側鎖に有するビニル系重合体において、カルボシロキサンデンドリマー構造としては、塗布時に肌上での乳化組成物の上滑り感を低減させ、動きに対する皮膚追従性を向上させる観点から、次式(1)で表される基が好ましい。
Figure 2022163539000001
式中、Zは2価の有機基であり、pは0又は1であり、R11は炭素原子数1~10のアルキル基又はアリール基である。なお、複数のR11は、同じであっても、異なっても良い。
1はi=1とした場合の次式で示されるシリルアルキル基である。
Figure 2022163539000002
式中、R11は前記と同じであり、R12は炭素原子数2~10のアルキレン基であり、R13は炭素原子数1~10のアルキル基である。尚、複数のR11は、同じであっても、異なっても良い。
i+1は水素原子、炭素原子数1~10のアルキル基、アリール基及び上記シリルアルキル基からなる群から選択される基である。iは該シリルアルキル基の階層を示している1~10の整数であり、aiは0~3の整数である。
式(1)中、Zは2価の有機基であり、アルキレン基、アリーレン基、アラルキレン基、エステル含有2価有機基、エーテル含有2価有機基、ケトン含有2価有機基、アミド基含有2価有機基が例示される。これらの中でも、次式で示される有機基が好ましい。
Figure 2022163539000003
式中、R19は炭素原子数1~10のアルキレン基であり、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基が例示される。これらの中でもエチレン基、プロピレン基が好ましい。R20は炭素原子数1~10のアルキル基であり、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基が例示される。これらの中でもメチル基が好ましい。R21は炭素原子数1~10のアルキレン基であり、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基等のアルキレン基が例示される。これらの中でもエチレン基が好ましい。dは0~4の整数であり、eは0又は1である。
また、式(1)中、R11は炭素原子数1~10のアルキル基又はアリール基であり、アルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、イソプロピル基、イソブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基が例示され、アリール基としては、フェニル基、ナフチル基が例示される。これらの中でもメチル基、フェニル基が好ましく、メチル基が特に好ましい。
1はi=1とした場合の次式で示されるシリルアルキル基である。
Figure 2022163539000004
式中、R11は前記と同じである。R12は炭素原子数2~10のアルキレン基であり、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ヘキシレン基などの直鎖状アルキレン基;メチルメチレン基、メチルエチレン基、1-メチルペンチレン基、1,4-ジメチルブチレン基等の分岐状アルキレン基が例示される。これらの中でも、エチレン基、メチルエチレン基、ヘキシレン基、1-メチルペンチレン基、1,4-ジメチルブチレン基が好ましい。R13は炭素原子数1~10のアルキル基であり、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、イソプロピル基が例示される。Xi+1は水素原子、炭素原子数1~10のアルキル基、アリール基及び上記シリルアルキル基からなる群から選択される基である。aiは0~3の整数である。iは1~10の整数であり、これは該シリルアルキル基の階層数、即ち、該シリルアルキル基の繰り返し数を示している。
カルボシロキサンデンドリマー構造を側鎖に有するビニル系重合体としては、(B1)、(B2)以外のビニル系単量体 0~99.9質量部と、(B2)一般式(2):
Figure 2022163539000005
(式中、Yはラジカル重合可能な有機基であり、R11及びX1は前記と同じである。)
で表されるラジカル重合可能な有機基を有するカルボシロキサンデンドリマー 100~0.1質量部とを(共)重合させてなるカルボシロキサンデンドリマー構造を含有するビニル系重合体が好ましい。
上記式中、Yはラジカル重合可能な有機基であり、R11は炭素原子数1~10のアルキル基もしくはアリール基である。アルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、イソプロピル基、イソブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基が例示される。アリール基としては、フェニル基、ナフチル基が例示される。これら中でもメチル基,フェニル基が好ましく、メチル基がより好ましい。
このビニル系重合体において、(B1)成分のビニル系単量体は、ラジカル重合性のビニル基を有するものであれば良く、その種類等については特に限定されない。かかるビニル系単量体としては、例えば、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸n-プロピル、(メタ)アクリル酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸n-ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸tert-ブチル、(メタ)アクリル酸n-ヘキシル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル等の低級アルキル(メタ)アクリレート;(メタ)アクリル酸2-エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸オクチル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸ステアリル等の高級アルキル(メタ)アクリレート;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビニル、カプロン酸ビニル、2-エチルヘキサン酸ビニル、ラウリン酸ビニル、ステアリン酸ビニル等の脂肪酸ビニルエステル;スチレン、ビニルトルエン、ベンジル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート等の芳香族含有単量体;(メタ)アクリルアミド、N-メチロール(メタ)アクリルアミド、N-メトキシメチル(メタ)アクリルアミド、イソブトキシメトキシ(メタ)アクリルアミド、N,N-ジメチル(メタ)アクリルアミド、ビニルピロリドン、N-ビニルアセトアミド等のアミド基含有ビニル型単量体;(メタ)アクリル酸ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシプロピル、グリセリル(メタ)アクリレート、ヒドロキシエチルアクリルアミド等の水酸基含有ビニル型単量体;(メタ)アクリル酸、イタコン酸、クロトン酸、フマル酸、マレイン酸等のカルボン酸含有ビニル型単量体及びそれらの塩;テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、ブトキシエチル(メタ)アクリレート、エトキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ヒドロキシブチルビニルエーテル、セチルビニルエーテル、2ーエチルヘキシルビニルエーテル等のエーテル結合含有ビニル型単量体;(メタ)アクリル酸グリシジル、(メタ)アリルグリシジルエーテル、メタクリロイルオキシエチルイソシアネート、(メタ)アクリロキシプロピルトリメトキシシラン等の反応性基含有モノマー;片末端に(メタ)アクリル基を含有したポリジメチルシロキサン、片末端にスチリル基を含有するポリジメチルシロキサンなどのマクロモノマー類;ブタジエン;塩化ビニル;塩化ビニリデン;(メタ)アクリロニトリル;フマル酸ジブチル;無水マレイン酸;スチレンスルホン酸、アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸のようなスルホン酸基を有するラジカル重合性不飽和単量体、及びそれらのアルカリ金属塩、アンモニウム塩、有機アミン塩;2-ヒドロキシ-3-メタクリルオキシプロピルトリメチルアンモニウムクロライドのような(メタ)アクリル酸から誘導される4級アンモニウム塩;メタクリル酸ジエチルアミノエチルのような3級アミノ基を有するアルコールのメタクリル酸エステル、ビニルピリジン及びそれらの4級アンモニウム塩などが例示される。
また、多官能ビニル系単量体も使用可能であり、例えば、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,4-ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6-ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリオキシエチル(メタ)アクリレート、トリス(2-ヒドロキシエチル)イソシアヌレートジ(メタ)アクリレート、トリス(2-ヒドロキシエチル)イソシアヌレートトリ(メタ)アクリレート、スチリル基封鎖ポジメチルシロキサンなどの不飽和基含有シリコ-ン化合物等が例示される。
成分(B2)のカルボシロキサンデンドリマーは、一般式(2)で表されるラジカル重合可能な有機基を有するものであれば良く、その種類等については特に限定されない。一般式(2)中、Yはラジカル重合可能な有機基であり、ラジカル反応可能な有機基であればよいが、具体的には、下記一般式で表される(メタ)アクリロキシ基含有有機基、(メタ)アクリルアミド基含有有機基、スチリル基含有有機基、炭素原子数2~10のアルケニル基等が挙げられる。
Figure 2022163539000006
(式中、R14及びR16は水素原子又はメチル基であり、R15及びR18は炭素原子数1~10のアルキレン基であり、R17は炭素原子数1~10のアルキル基である。bは0~4の整数であり、cは0又は1である。)
このようなラジカル重合可能な有機基としては、例えば、2-アクリロイルオキシエチル基、3-アクリロイルオキシプロピル基、2-メタクリロイルオキシエチル基、3-メタクリロイルオキシプロピル基、4-ビニルフェニル基、3-ビニルフェニル基、4-(2-プロペニル)フェニル基、3-(2-プロペニル)フェニル基、2-(4-ビニルフェニル)エチル基、2-(3-ビニルフェニル)エチル基、ビニル基、アリル基、メタリル基、5-ヘキセニル基が挙げられる。
一般式(2)において、i=1、すなわちシリルアルキル基の階層数が1である場合、(B2)成分のカルボシロキサンデンドリマーは、一般式:
Figure 2022163539000007
(式中、Y、R11、R12及びR13は前記と同じであり、R22は水素原子又は前記R11と同じである。a1は前記aiと同じであるが、1分子中のa1の平均合計数は0~7である。)で表される。
このようなラジカル重合可能な有機基を含有するカルボキシデンドリマー(B2)としては、下記平均組成式で示されるカルボシロキサンデンドリマーが例示される。
Figure 2022163539000008
Figure 2022163539000009
成分(B2)としては、塗布時に肌上での乳化組成物の上滑り感を低減させ、動きに対する皮膚追従性を向上させる観点から、下記平均組成式で示されるカルボシロキサンデンドリマーが好ましい。
Figure 2022163539000010
このようなカルボシロキサンデンドリマーは、例えば、特開平11―1530号公報、特開2000-63225号公報等に記載された製造方法に従って製造することができる。
本発明で用いられるデンドリマー構造を含有するビニル系重合体において、上記(B1)成分と(B2)成分の質量割合は、(B1):(B2)=0:100~99.9:0.1が好ましく、5:95~90:10がより好ましく、更に10:90~80:20となる範囲であるのが好ましい。
本発明で用いられるカルボシロキサンデンドリマー構造を有するビニル系重合体の数平均分子量は、塗布時に肌上での乳化組成物の上滑り感を低減させ、動きに対する皮膚追従性を向上させる観点から、好ましくは、3,000~2,000,000であり、さらに好ましくは、5,000~800,000である。
また、その性状は、25℃で液状、ガム状、ペースト状、固体状などのいずれでも良いが、塗布時に肌上での乳化組成物の上滑り感を低減させ、動きに対する皮膚追従性を向上させる観点から、固体状のものが好ましい。また、塗布時に肌上での乳化組成物の上滑り感を低減させ、動きに対する皮膚追従性を向上させる観点からは、溶剤によって希釈された溶液や分散液であることが好ましい。なかでも、液状油によって希釈された分散液として用いるのが好ましく、シリコーン油、炭化水素油から選ばれる1種又は2種以上を用いるのが好ましく、ジメチルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、イソドデカンから選ばれる1種又は2種以上を用いるのがより好ましく、ジメチルポリシロキサン、イソドデカンから選ばれる1種又は2種以上を用いるのがさらに好ましく、ジメチルポリシロキサンがよりさらに好ましい。
カルボシロキサンデンドリマー構造を側鎖に有するビニル系重合体としては、シリコーンデンドリマー・アクリル共重合体が好ましく、化粧品表示名称「(アクリレーツ/メタクリル酸ポリトリメチルシロキシ)コポリマー」(INCI名称「Acrylates/Polytrimethylsiloxymethacrylate Copolymer」)が好ましく、予め溶剤に溶解させたFA4001CM(30質量%デカメチルシクロペンタシロキサン溶液)、FA4002ID(40質量%イソドデカン溶液)、DOWSIL FA 4003 DM Silicone Acrylate(40質量%ジメチルポリシロキサン(2cs)溶液)(以上、ダウ・東レ社製)等の市販品を用いることができる。
アクリル-シリコーン系グラフト共重合体としては、塗布時に肌上での乳化組成物の上滑り感を低減させ、動きに対する皮膚追従性を向上させる観点から、一般式(3)
Figure 2022163539000011
(式中、R23はメチル基又は水素原子を示し、R24は、1個又は2個のエーテル結合で遮断されていても良い、炭素数1~10の2価の飽和炭化水素基を示し、kは3~300の数を示す。)
で表される分子鎖の型末端にラジカル重合性基を有するジメチルポリシロキサン化合物を含むモノマー(B3)を重合させて得られるアクリル-シリコーン系グラフト共重合体が好ましい。
一般式(3)中、R24で示される、1個又は2個のエーテル結合で遮断されていても良い、炭素数1~10の2価の飽和炭化水素基は、直鎖状又は分岐鎖状のいずれでも良く、炭素数1~7のものが好ましい。具体的には、-CH2-、-(CH2)3-、-(CH2)6-、-(CH2)8-、-(CH2)10-、-CH2-CH(CH3)-CH2-、-CH2CH2OCH2CH2CH2-、-CH2CH2OCH2CH(CH3)CH2-、-CH2CH2OCH2CH2OCH2CH2CH2- などが挙げられる。
また、kは3~300の数であり、塗布時に肌上での乳化組成物の上滑り感を低減させ、動きに対する皮膚追従性を向上させる観点から、5~100が好ましい。
一般式(3)で表されるジメチルポリシロキサン化合物としては、塗布時に肌上での乳化組成物の上滑り感を低減させ、動きに対する皮膚追従性を向上させる観点から、以下のものを好適に使用することができる。なお、式中のMeはメチル基を示す。
Figure 2022163539000012
アクリル-シリコーン系グラフト共重合体は、このような一般式(3)で表されるジメチルポリシロキサン化合物(B3)を含むモノマーを重合させて得られるものである。ジメチルポリシロキサン化合物(B3)以外に用いられるモノマーとしては、アクリレート及び/又はメタクリレートを主体とするラジカル重合性モノマー(B4)が挙げられる。
アクリレート及び/又はメタクリレートを主体とするラジカル重合性モノマーは、ラジカル重合性不飽和結合を分子中に1個有する化合物であり、アクリレート及び/又はメタクリレートを主体とするとは、ラジカル重合性モノマー(B4)において、アクリレート及び/又はメタクリレートの合計量が、ラジカル重合性モノマー全体の50質量%以上を占めることを意味する。
用いるアクリレート及び/又はメタクリレートとしては、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、2-エチルヘキシル(メタ)アクリレート等のアルキル(メタ)アクリレート;2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2-ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート等のヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート;炭素数1~10のパーフルオロアルキル(メタ)アクリレートなどが挙げられる。中でも、メチルメタクリレート、ブチルメタクリレート、2-エチルヘキシルアクリレートが好ましく、メチルメタクリレート、ブチルメタクリレート、2-エチルヘキシルアクリレートを組み合わせたものがより好ましい。
また、アクリレート及び/又はメタクリレート以外のモノマーとしては、スチレン、置換スチレン、酢酸ビニル、(メタ)アクリル酸、無水マレイン酸、マレイン酸エステル、フマル酸エステル、塩化ビニル、塩化ビニリデン、エチレン、プロピレン、ブタジエン、アクリロニトリル、フッ化オレフィン等が挙げられる。
一般式(3)で表されるジメチルポリシロキサン化合物(B3)を含むモノマーを重合させるには、通常のラジカル重合法に従い、例えば、ラジカル重合開始剤の存在下、溶液重合、乳化重合、懸濁重合、バルク重合等により行うことができる。
得られるアクリル-シリコーン系グラフト共重合体は、重量平均分子量が、3000~200000であるのが好ましく、5000~100000がより好ましい。
アクリル-シリコーン系グラフト共重合体としては、一般式(3)で表されるジメチルポリシロキサン化合物(B3)と、アクリレート及び/又はメタクリレートを主体とするラジカル重合性モノマー(B4)を、ラジカル共重合して得られるものが好ましい。
この場合、一般式(3)で表されるジメチルポリシロキサン化合物(B3)と、アクリレート及び/又はメタクリレートを主体とするラジカル重合性モノマー(B4)の重合比率(B3)/(B4)は、1/19~2/1であるのが好ましい。
アクリル-シリコーン系グラフト共重合体は、塗布時に肌上での乳化組成物の上滑り感を低減させ、動きに対する皮膚追従性を向上させる観点から、25℃で固体状のものが好ましい。
また、塗布時に肌上での乳化組成物の上滑り感を低減させ、動きに対する皮膚追従性を向上させる観点から、溶剤に溶解して使用するのが好ましい。溶剤としては、シリコーン油、炭化水素油が挙げられ、塗布時に肌上での乳化組成物の上滑り感を低減させ、動きに対する皮膚追従性を向上させる観点から、メチルトリメチコン、ジメチルポリシロキサン(2cs)、デカメチルシクロペンタシロキサン、イソドデカンから選ばれる1種又は2種以上が好ましく、メチルトリメチコン、ジメチルポリシロキサン(2cs)、デカメチルシクロペンタシロキサンから選ばれる1種又は2種以上がさらに好ましく、デカメチルシクロペンタシロキサンがよりさらに好ましい。
アクリル-シリコーン系グラフト共重合体としては、化粧品表示名称「(アクリレーツ/ジメチコン)コポリマー」(INCI名称「Acrylates/Dimethicone Copolymer」)が好ましく、予め溶剤に溶解させたKP545(30質量%デカメチルシクロペンタシロキサン溶液)、KP549(40質量%メチルトリメチコン溶液)、KP550(40質量%イソドデカン溶液)(以上、信越化学工業社製)等の市販品を用いることができる。
アルキルシルセスキオキサン樹脂としては、例えば、特開平4-312511号公報に記載されたもの等を使用することができ、具体的には、R25SiO1.5単位より成るシラノール基含有オルガノポリシルセスキオキサン(式中、R25は置換又は非置換の1価炭化水素基を示す)100質量部に対して、(R26 3Si)a1M(式中、R26は置換又は非置換の1価炭化水素基を示し、a1は1又は2を示し、Mはa1が1のときは水素原子、水酸基又は加水分解性基を示し、a1が2のときは-O-、-N(X)-又は-S-を示す。ここでXは水素原子、炭素1~4の1価炭化水素基又はR26 3Si-を示す)で表されるシリコーン化合物5~100質量部を反応させて得られるものであり、R25SiO1.5単位50~99モル%、R26 3SiO0.5単位1~50モル%より成るシリコーン樹脂等を挙げることができる。
アルキルシルセスキオキサン樹脂としては、化粧品表示名称「ポリプロピルシルセスキオキサンシクロペンタシロキサン」(INCI名称「POLYPROPYLSILSESQUIOXANECYCLOPENTASILOXANE」が好ましく、市販品としては、ポリプロピルシルセスキオキサンである670FLUID(ダウ・東レ社製)等を用いることができる。
また、アルキルシルセスキオキサン樹脂は、塗布時に肌上での乳化組成物の上滑り感を低減し、塗布後の肌の密着感を向上させ、動きに対する皮膚追従性を向上させる観点から、トリメチルシロキシケイ酸との混合物として用いるのが好ましい。
アルキルシルセスキオキサン樹脂とトリメチルシロキシケイ酸の混合物としては、DOWSIL MQ-1640 FLAKE RESIN(37質量%ポリプロピルシルセスキオキサンと63質量%トリメチルシロキシケイ酸の混合物)(ダウ・東レ社製)等の市販品を用いることができる。
成分(B)の皮膜形成剤としては、紫外線防御効果、化粧持続効果、動きに対する皮膚追従性、毛穴ぼかし効果を向上させる観点から、アクリルシリコーン樹脂、アルキルシルセスキオキサン樹脂とトリメチルシロキシケイ酸の混合物から選ばれる少なくとも1種又は2種以上を含むのが好ましく、カルボシロキサンデンドリマー構造を側鎖に有するビニル系重合体、アクリル-シリコーン系グラフト共重合体、アルキルシルセスキオキサン樹脂とトリメチルシロキシケイ酸の混合物から選ばれる少なくとも1種又は2種以上を含むのがより好ましく、カルボシロキサンデンドリマー構造を側鎖に有するビニル系重合体、アクリル-シリコーン系グラフト共重合体から選ばれる少なくとも1種又は2種以上を含むのがさらに好ましく、(アクリル酸アルキル/ジメチコン)コポリマー、(アクリレーツ/メタクリル酸ポリトリメチルシロキシ)コポリマーから選ばれる少なくとも1種又は2種以上がよりさらに好ましい。
成分(B)は、1種又は2種以上を用いることができ、含有量は、紫外線防御効果、化粧持続効果、動きに対する皮膚追従性、毛穴ぼかし効果を向上させる観点から、全組成中に0.5~10質量%であるのが好ましく、0.7~6質量%がより好ましく、0.8~4質量%がさらに好ましく、1~2質量%がよりさらに好ましい。
本発明において、成分(B)に対する成分(A)の質量割合(A)/(B)は、紫外線防御効果、化粧持続効果、動きに対する皮膚追従性、毛穴ぼかし効果を向上させる観点から、0.1~30であるのが好ましく、0.5~15がより好ましく、2~5.5がさらに好ましい。
本発明で用いる成分(C)は、25℃で液状のエステル油である。液状とは、流動性があることをいい、ペースト状も含まれる。
かかるエステル油としては、通常の化粧料に用いられるものであれば良く、例えば、パラメトキシケイ皮酸エチルヘキシル、ミリスチン酸オクチルドデシル、イソノナン酸イソトリデシル、イソノナン酸イソノニル等のモノエステル油;ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジカプリン酸プロピレングリコール、リンゴ酸ジイソステアリル等のジエステル油;トリ2-エチルヘキサン酸グリセリル、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル等のトリエステル油;テトライソステアリン酸ジペンタエリスリチル等のテトラエステル油などが挙げられる。
これらのうち、紫外線防御効果、化粧持続効果、動きに対する皮膚追従性、毛穴ぼかし効果を向上させる観点から、モノエステル、ジエステルから選ばれる少なくとも1種又は2種以上を含むのが好ましく、パラメトキシケイ皮酸エチルヘキシル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコールから選ばれる少なくとも1種又は2種を含むのがより好ましい。
成分(C)は、1種又は2種以上を用いることができ、含有量は、紫外線防御効果、化粧持続効果、動きに対する皮膚追従性、毛穴ぼかし効果を向上させる観点から、全組成中に1~20質量%であるのが好ましく、3~15質量%がより好ましく、5~10質量%がさらに好ましい。
本発明で用いる成分(D)は、25℃で固体の有機紫外線吸収剤である。ここで、固体とは、流動性がないことをいう。
成分(D)の有機紫外線吸収剤としては、通常の化粧料に用いられるものであればいずれでも良く、例えば、4-tert-ブチル-4’-メトキシジベンゾイルメタン、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル、ジメトキシベンジリデンジオキソイミダゾリジンプロピオン酸2-エチルヘキシル、メチレンビズベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール、ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン、エチルへキシルトリアゾン等が挙げられる。これらのうち、紫外線防御効果、化粧持続効果、動きに対する皮膚追従性、毛穴ぼかし効果を向上させる観点から、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル、ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン及びエチルヘキシルトリアゾンから選ばれる少なくとも1種又は2種以上を含むのが好ましい。また、少なくともジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル、ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジンを組合わせて用いるのが好ましい。
成分(D)は、1種又は2種以上を組み合わせて用いることができ、含有量は、紫外線防御効果、化粧持続効果、動きに対する皮膚追従性、毛穴ぼかし効果を向上させる観点から、全組成中に0.1~10質量%であるのが好ましく、0.5~7質量%がより好ましく、1~4質量%がさらに好ましい。
本発明で用いる成分(E)の親油性非イオン性界面活性剤としては、紫外線防御効果、化粧持続効果、動きに対する皮膚追従性、毛穴ぼかし効果を向上させる観点から、HLB値が1~8であるのが好ましく、2~7がより好ましく、3~6がさらに好ましい。
ここで、HLB(親水性-親油性のバランス〈Hydrophilic-Lipophilic Balance〉)は、界面活性剤の全分子量に占める親水基部分の分子量を示すものであり、グリフィン(Griffin)の式により求められるものである。また、2種以上の非イオン性界面活性剤から構成される場合、混合界面活性剤のHLBは、次のようにして求められる。混合界面活性剤のHLBは、各非イオン性界面活性剤のHLB値をその配合比率に基づいて相加算平均したものである。
混合HLB=Σ(HLBx×Wx)/ΣWx
HLBxは、非イオン性界面活性剤XのHLB値を示す。
Wxは、HLBxの値を有する非イオン性界面活性剤Xの質量(g)を示す。
成分(E)の親油性非イオン性界面活性剤としては、例えば、グリセリン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸ソルビタン、モノオレイン酸ソルビタン、セスキステアリン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン等のソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、アルキルグリセリルエーテル、アルキルポリグリセリルエーテル、ポリオキシエチレアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルアミンや、ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体、ポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)メチルポリシロキサン共重合体等のポリエーテル変性シリコーン、アルキル変性ポリエーテル変性シリコーン、アルキル鎖共変性ポリエーテル変性シリコーン等のシリコーン系界面活性剤等が挙げられる。
これらのうち、紫外線防御効果、化粧持続効果、動きに対する皮膚追従性、毛穴ぼかし効果を向上させる観点から、ソルビタン脂肪酸エステル、シリコーン系界面活性剤から選ばれる少なくとも1種又は2種以上を含むのが好ましく、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリエーテル変性シリコーンから選ばれる少なくとも1種又は2種以上を含むのがより好ましく、モノイソステアリン酸ソルビタン、モノオレイン酸ソルビタン、セスキステアリン酸ソルビタン、ポリエーテル変性シリコーンから選ばれる少なくとも1種又は2種以上を含むのがさらに好ましく、モノイソステアリン酸ソルビタン、ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体から選ばれる少なくとも1種又は2種以上を含むのがよりさらに好ましく、少なくとも、ソルビタン脂肪酸エステルを含むのがよりさらに好ましい。
また、ソルビタン脂肪酸エステル及びシリコーン系界面活性剤を組合わせて用いるのが好ましい。
成分(E)の親油性非イオン性界面活性剤は、市販品を用いることができ、例えば、モノイソステアリン酸ソルビタンとしては、スパン 120-LQ(HLB4.7)(Croda社製)等、ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体としては、KF-6015(HLB4.5)、KF-6017(HLB4.5)、KF-6028(HLB4)(以上、信越化学工業社製)、SH3775M(HLB5)(東レ・ダウコーニング社製)等、ポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)メチルポリシロキサン共重合体としては、KF-6012(HLB7)(信越化学工業社製)、DOWSIL BY 22-008 M(HLB2)、ES-5226 DM formulation Aid(HLB2)(以上、東レ・ダウコーニング社製)等、アルキル変性ポリエーテル変性シリコーンとしては、KF-6038(HLB3)(信越化学工業社製)、ABIL EM 90(HLB5)(エボニック社製)等が挙げられる。
成分(E)の親油性非イオン界面活性剤は、1種又は2種以上を用いることができ、含有量は、紫外線防御効果、化粧持続効果、動きに対する皮膚追従性、毛穴ぼかし効果を向上させる観点から、全組成中に0.5~6質量%であるのが好ましく、1.6~4質量%がより好ましく、2~3質量%がさらに好ましい。
また、成分(E)として、ソルビタン脂肪酸エステルを含有する場合、ソルビタン脂肪酸エステルの含有量は、紫外線防御効果、化粧持続効果、動きに対する皮膚追従性、毛穴ぼかし効果を向上させる観点から、全組成中に0.05~4質量%であるのが好ましく、0.1~2.5質量%がより好ましく、0.6~1.5質量%がさらに好ましい。
本発明において、成分(E)に対する成分(A)の質量割合(A)/(E)は、紫外線防御効果、化粧持続効果、動きに対する皮膚追従性、毛穴ぼかし効果を向上させる観点から、0.1~20であるのが好ましく、0.4~10であるのがより好ましく、0.8~3.1がさらに好ましく、1.6~2.5がよりさらに好ましい。
本発明において、成分(F)の水の含有量は、安定性を向上させる観点から、全組成中に0.1~50質量%であるのが好ましく、1~30質量%がより好ましく、5~20質量%がさらに好ましい。
本発明の油中水型乳化組成物は、さらに、(G)炭酸塩又は球状シリカを含有することができ、毛穴ぼかし効果を向上させることができる。
炭酸塩としては、2価金属の炭酸塩が好ましく、例えば、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸バリウム等が挙げられる。これらのうち、毛穴ぼかし効果を向上させる観点から、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウムから選ばれる少なくとも1種又は2種以上を含むのが好ましく、炭酸カルシウムがより好ましい。
炭酸塩の形状は制限されず、紡錘状、棒状、球状、板状、針状、繊維状、花弁状等のいずれでも良い。
炭酸塩の形状は、毛穴ぼかし効果を向上させる観点から、紡錘状、棒状、板状、針状、繊維状、花弁状が好ましく、紡錘状、棒状、板状、針状、繊維状がより好ましく、紡錘状、棒状、板状がさらに好ましい。
また、炭酸塩の体積平均粒子径は、毛穴ぼかし効果を向上させる観点から、0.1~50μmであるのが好ましく、1~30μmがより好ましく、6~20μmがよりさらに好ましい。
さらに、毛穴ぼかし効果を向上させる観点から、炭酸塩の平均厚みに対する長軸の粒子径(アスペクト比)は、1以上であるのが好ましく、1.3以上がより好ましく、1.6以上がさらに好ましく、100以下が好ましく、50以下がより好ましく、30以下がさらに好ましい。また、炭酸塩の平均厚みに対する長軸の粒子径(アスペクト比)は、1~100が好ましく、1.3~50がより好ましく、1.6~30がさらに好ましい。
ここで、体積平均粒子径は、レーザー回折散乱粒度分布測定器(堀場製作所製、LA-920)により測定される。本発明において、体積平均粒子径とは、体積基準の平均粒子径であり、50%メジアン径とする。
また、アスペクト比は、体積平均粒子径と粒子の平均厚さとの比により計算されるものであり、アスペクト比=(体積平均粒子径/平均厚さ)で定義される。
なお、粒子の平均厚さは、走査型電子顕微鏡や透過型電子顕微鏡により観察して測定した10~50個の母粒子の厚さを数平均して求められる。
炭酸塩としては、市販品を用いることができ、例えば、炭酸カルシウムとして、軽微性炭酸カルシウム(近江化学工業製、体積平均粒子径7.5μm、紡錘状、アスペクト比1.9)、SCS-M5(堺化学工業社製、体積平均粒子径5μm、球状、アスペクト比1)等が挙げられ、炭酸マグネシウムとして、重質炭酸マグネシウム(協和化学工業社製、体積平均粒子径16μm、板状、アスペクト比26)等が挙げられる。
炭酸塩は、1種又は2種以上を用いることができ、含有量は、毛穴ぼかし効果を向上させる観点から、全組成中に0.1~10質量%であるのが好ましく、0.5~8質量%がより好ましく、1~5質量%がさらに好ましい。
また、成分(G)のうち、球状シリカにおいて、球状とは、形状が略球形の粉体をいい、回転楕円体、表面に凹凸がある球状粉体等であってもよく、完全な球形であることを必要としない。
球状シリカは、毛穴ぼかし効果を向上させる観点から、体積平均粒子径が、1~30μmであるのが好ましく、2~20μmがより好ましく、3~10μmがさらに好ましい。
ここで、体積平均粒子径は、レーザー回折散乱粒度分布測定器(堀場製作所製、LA-920)により測定される。本発明において、体積平均粒子径とは、体積基準の平均粒子径であり、50%メジアン径とする。
また、球状シリカは、毛穴ぼかし効果を向上させる観点から、比表面積50~40m/g、吸油量200mL/100g以下であるのが好ましく、多孔質のものが好ましい。このようなシリカを用いることにより、長時間の化粧持続性に優れ、サラサラの使用感にすることができる。
比表面積は、毛穴ぼかし効果を向上させる観点から、75~260m/gが好ましく、100~200m/gがより好ましい。
ここで、比表面積は、球状シリカを磁性ルツボ(B-2型)に約30mL採取し、150℃の温度で2時間乾燥後、デシケーターに入れて室温まで冷却する。次に、サンプルを1g取り、全自動表面積測定装置(湯浅アイオニクス社製、マルチソーブ12型)を用いて、比表面積(m/g)をBET法にて測定する。
吸油量は、毛穴ぼかし効果を向上させる観点から、10~150mL/100gが好ましく、40~100mL/100gがより好ましい。
ここで、吸油量は、球状シリカ1.5gを薬包紙に採取し、ガラス測定板に移す。次に、煮あまに油(JIS K 5101に規定するもの)をビュレットから1回に4、5滴ずつ試料に滴下し、全体をヘラで練り合わせる。この滴下と練り合わせを繰り返し、螺旋形を巻く状態となったときを終点とし、以下の式にて、吸油量を算出する。
吸油量(mL/100g)=(A/W)×100
(Aは煮あまに油の滴下量(mL)、Wは試料の採取量(g)を表す)
また、球状シリカは、毛穴ぼかし効果を向上させる観点から、細孔容積が、0.05~1.0mL/gであるのが好ましく、0.1~0.6mL/gがより好ましい。
ここで、細孔容積は、球状シリカ10gをルツボに取り、105℃の温度で1時間乾燥後、デシケーターに入れて室温まで冷却する。次いで、よく洗浄したセルに1g試料を取り、窒素吸着装置(触媒化成工業社製)を用いて窒素を吸着させ、以下の式から細孔容積を算出する。
細孔容積(mL/g)=(0.001567×(V-Vc)/w)
(Vは圧力735mmHgにおける標準状態の吸着量(mL)、Vcは圧力735mmH
gにおけるセルブランクの容量(mL)、Wは試料の重量(g)を表す。また、窒素ガス
と液体窒素の密度の比を0.001567とする)
球状シリカは、シリカチタン複合粉体等の複合粉体として使用することもできる。
シリカチタン複合粉体としては、例えば、アイナフレックス IWS22S13(日本板硝子社製、体積平均粒子径:4μm、複合粉体中のシリカ(体積平均粒子径4μm)78質量%、酸化チタン22質量%)等の市販品を用いることができる。
球状シリカは、1種又は2種以上を用いることができ、含有量は、毛穴ぼかし効果を向上させる観点から、全組成中に0.1~10質量%であるのが好ましく、0.5~8質量%がより好ましく、1.5~6質量%がさらに好ましい。
本発明において、成分(G)として、毛穴ぼかし効果を向上させる観点から、炭酸塩及び球状シリカを組合わせて用いることが好ましい。
成分(G)として、炭酸塩及び球状シリカを組合わせて用いる場合、紫外線防御効果、化粧持続効果、動きに対する皮膚追従性、毛穴ぼかし効果を向上させる観点から、炭酸塩及び球状シリカの合計含有量は、全組成中に1~18質量%であるのが好ましく、3~15質量%がより好ましく、5~12質量%がさらに好ましい。
本発明の油中水型乳化組成物は、さらに、(H)着色顔料を含有することができ、シミやすくみなどに対する隠ぺい効果を向上させることができる。
成分(H)としては、通常の化粧料に用いられるもので、例えば、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウム、酸化アルミニウム、黄酸化鉄、黒酸化鉄、ベンガラ、紺青、群青、酸化クロム、水酸化クロム等の金属酸化物、マンガンバイオレット、チタン酸コバルト等の金属錯体、更にカーボンブラック等の無機顔料;赤色3号、赤色104号、赤色106号、赤色201号、赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤色220号、赤色226号、赤色227号、赤色228号、赤色230号、赤色401号、赤色405号、赤色505号、橙色203号、橙色204号、橙色205号、黄色4号、黄色5号、黄色401号、青色1号、青色404号等の合成有機顔料;β-カロチン、カラメル、パプリカ色素等の天然有機色素等が挙げられ、これらの着色顔料の複合体、これらの着色顔料とパール顔料とを組み合わせた複合顔料などが挙げられる。パール顔料としては、例えば、雲母、金雲母、タルク、シリカ、セリサイト、マイカ、ガラス、カオリン、オキシ塩化ビスマス、酸化セリウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、硫酸マグネシウム、板状アルミナ粉末等の天然又は合成の無機粉体が挙げられる。複合顔料の具体例としては、酸化チタン被覆雲母、酸化鉄被覆雲母、酸化鉄被覆雲母チタン、酸化鉄被覆合成金雲母、酸化クロム被覆雲母チタン、酸化チタン被覆ガラス末、酸化鉄被覆ガラス末、酸化チタン内包ガラス末、酸化鉄内包ガラス末等が挙げられる。
成分(H)としては、シミやすくみなどに対する隠ぺい効果を向上させる観点から、金属酸化物が好ましく、酸化チタン、酸化亜鉛、黄酸化鉄、黒酸化鉄、ベンガラから選ばれる少なくとも1種又は2種以上を含むのがより好ましく、酸化チタン、黄酸化鉄、黒酸化鉄、ベンガラから選ばれる少なくとも1種又は2種以上を含むのがさらに好ましい。
これらの着色顔料は、そのまま用いられるほか、疎水化処理して用いることもできる。疎水化処理としては、例えば、フッ素化合物処理、シリコーン処理、アルキル処理、アルキルシラン処理、金属石鹸処理、水溶性高分子処理、アミノ酸処理、アシル化アミノ酸処理、レシチン処理、有機チタネート処理、ポリオール処理、アクリル樹脂処理、メタクリ樹脂処理、ウレタン樹脂処理等の表面処理が挙げられる。
着色顔料を疎水化処理するには、通常の方法により、行うことができる。
成分(H)は、1種又は2種以上を用いることができ、含有量は、シミやすくみなどに対する隠ぺい効果を向上させる観点から、全組成中に10~30質量%であるのが好ましく、13~28質量%がより好ましく、15~25質量%がさらに好ましい。
本発明の油中水型乳化組成物は、前記成分以外に、通常化粧料に用いられる成分、例えば、前記以外の油成分、前記以外の界面活性剤、酸化防止剤、香料、防腐剤、pH調整剤、血行促進剤、冷感剤、制汗剤、殺菌剤、皮膚賦活剤、保湿剤、清涼剤等を含有することができる。
本発明の油中水型乳化組成物は、通常の方法に従って製造することができ、液状、乳液液、ペースト状、クリーム状、ジェル状等の剤型にすることができる。
また、本発明の油中水型乳化組成物は、油中水型乳化化粧料とするのが好ましく、例えば、化粧下地、ファンデーション、コンシーラー;ほお紅、アイシャドウ、マスカラ、アイライナー、アイブロウ、オーバーコート剤、口紅等のメイクアップ化粧料;日やけ止め乳液、日焼け止めクリーム等の紫外線防御化粧料;スキンケア乳液、スキンケアクリーム、BBクリーム、美容液等のスキンケア化粧料などとして適用することができる。なかでも、紫外線防御化粧料やメイクアップ化粧料が好ましい。
実施例1~11及び比較例1
表1に示す組成の油中水型乳化化粧料(ファンデーション)を、常法により製造し、SPF値を測定するとともに、化粧持続性、皮膚追従性及び毛穴ぼかし効果を評価した。結果を表1に併せて示す。
(評価方法)
(1)SPF値:
PMMA板上に、各化粧料を1.4mg/cm2 になるように1分間均一に塗布し、冷暗所で15分乾燥させた。試料乾燥後、SPFアナライザー(UV2000S、米国Labsphere社製)にて、正方形のPMMA板上の中点、各頂点、各頂点を結んだ辺の中点の計9箇所の吸収スペクトル(波長350nm)の透過率(%)を測定し、9箇所の平均を求めた。その透過率(%)から、SPF値(-)を求めた。
(2)化粧持続性:
専門パネラー3名により、洗顔、整肌後、全顔に各化粧料0.3gを塗布し、塗布してから6時間後の持続性を、以下の基準で評価した。結果を、パネラー3名の合計点で示した。
5;化粧が明らかに崩れていないと感じる。
4;化粧が崩れていないと感じる。
3;化粧がほぼ崩れていないと感じる。
2;化粧が崩れていると感じる。
1;化粧が明らかに崩れていると感じる。
(3)皮膚追従性:
10cm×5cmのプロテインレザー(イデアテックス ジャパン社製)に、各化粧料0.05gを塗布して15分乾燥させた。次に、短辺の中心が屈曲する15cm×5cmの大きさのプラスチック板に、両面テープを用いて前記プロテインレザーを貼り付け、約1秒間に1回のスピードで10回折り曲げと伸ばす動作を行った。この動作後、専門パネラー1名により、プロテインレザーの折り曲げ線上の各化粧料の塗膜状態を以下の基準で評価した。
5;塗膜がほぼ変化しない(割れていない)。
4;塗膜の一部が筋状になる。
3;塗膜が筋状になる。
2;塗膜の一部が割れている。
1;塗膜が割れている。
(4)毛穴ぼかし効果:
専門パネラー3名が、各化粧料0.3gを指に取り、顔に塗布して伸ばした後、毛穴ぼかし効果を以下の基準で評価した。結果を、パネラー3名の合計点で示した。
5;毛穴が明らかに隠れていると感じる。
4;毛穴が隠れていると感じる。
3;毛穴がほぼ隠れていると感じる。
2;毛穴があまり隠れていないと感じる。
1;毛穴が明らかに隠れていないと感じる。
Figure 2022163539000013
なお、実施例で使用した成分の商品名等は、以下のとおりである。
*1:パラメトキシケイ皮酸エチルヘキシル ユビナール MC80(BASF社製)
*2:カプリリルメチコン SILSOFT 034(Momentive社製)
*3:(アクリル酸アルキル/ジメチコン)コポリマー(40質量%ジメチルポリシロキサン溶液) KP-545L(信越化学工業社製)
*4:(アクリレーツ/メタクリル酸ポリトリメチルシロキシ)コポリマー (40質量%ジメチルポリシロキサン溶液) DOWSIL FA 4003 DM Silicone Acrylate(40質量%ジメチルポリシロキサン(2cs)溶液)(ダウ・東レ社製)
*5:ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル ユビナール A Plusl(BASF社製)
*6:ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン TINOSORB S(BASF社製)
*7:エチルヘキシルトリアゾン ユビナール T 150(BASF社製)
*8:ポリエーテル変性シリコーン ABIL EM90(エボニック社製)
*9:モノイソステアリン酸ソルビタン スパン 120-LQ(Croda社製)
*10:炭酸カルシウム 軽微性炭酸カルシウム(近江化学工業製、体積平均粒子径7.5μm、紡錘状、アスペクト比1.9)
*11:球状シリカ サンスフェアNP-100(旭硝子社製、体積平均粒子径10μm)
*12:シリカチタン複合粉体 アイナフレックス IWS22S13(日本板硝子社製)

Claims (6)

  1. 次の成分(A)、(B)、(C)、(D)、(E)及び(F):
    (A)炭素数8~28のアルキル基が付加されたシリコーン油、
    (B)皮膜形成剤、
    (C)25℃で液状のエステル油、
    (D)25℃で固体の有機紫外線吸収剤、
    (E)親油性非イオン性界面活性剤、
    (F)水
    を含有する油中水型乳化組成物。
  2. 成分(E)の親油性非イオン性界面活性剤が、少なくとも、ソルビタン脂肪酸エステルを含む請求項1記載の油中水型乳化組成物。
  3. さらに、(G)炭酸塩又は球状シリカを含有する請求項1又は2記載の油中水型乳化組成物。
  4. 成分(B)が、少なくとも、(アクリル酸アルキル/ジメチコン)コポリマー及び(アクリレーツ/メタクリル酸ポリトリメチルシロキシ)コポリマーから選ばれる1種又は2種以上である請求項1~3のいずれか1項記載の油中水型乳化組成物。
  5. 成分(B)に対する成分(A)の質量割合(A)/(B)が、0.1~30である請求項1~4のいずれか1項記載の乳化組成物。
  6. 成分(E)に対する成分(A)の質量割合(A)/(E)が、0.1~20である請求項1~5のいずれか1項記載の乳化組成物。
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