JP2019113783A - トナー、トナー収納器、現像ユニットおよび画像形成装置 - Google Patents

トナー、トナー収納器、現像ユニットおよび画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2019113783A
JP2019113783A JP2017248849A JP2017248849A JP2019113783A JP 2019113783 A JP2019113783 A JP 2019113783A JP 2017248849 A JP2017248849 A JP 2017248849A JP 2017248849 A JP2017248849 A JP 2017248849A JP 2019113783 A JP2019113783 A JP 2019113783A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
toner
bright
image
glitter
pigment
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2017248849A
Other languages
English (en)
Inventor
秀治 桑原
Hideharu Kuwabara
秀治 桑原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Data Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oki Data Corp filed Critical Oki Data Corp
Priority to JP2017248849A priority Critical patent/JP2019113783A/ja
Priority to EP18213586.3A priority patent/EP3506014A1/en
Priority to US16/227,491 priority patent/US20190196350A1/en
Publication of JP2019113783A publication Critical patent/JP2019113783A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G9/00Developers
    • G03G9/08Developers with toner particles
    • G03G9/09Colouring agents for toner particles
    • G03G9/0926Colouring agents for toner particles characterised by physical or chemical properties
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/06Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing
    • G03G15/08Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing using a solid developer, e.g. powder developer
    • G03G15/0822Arrangements for preparing, mixing, supplying or dispensing developer
    • G03G15/0865Arrangements for supplying new developer
    • G03G15/0867Arrangements for supplying new developer cylindrical developer cartridges, e.g. toner bottles for the developer replenishing opening
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G9/00Developers
    • G03G9/08Developers with toner particles
    • G03G9/0802Preparation methods
    • G03G9/0804Preparation methods whereby the components are brought together in a liquid dispersing medium
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G9/00Developers
    • G03G9/08Developers with toner particles
    • G03G9/087Binders for toner particles
    • G03G9/08742Binders for toner particles comprising macromolecular compounds obtained otherwise than by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds
    • G03G9/08755Polyesters
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G9/00Developers
    • G03G9/08Developers with toner particles
    • G03G9/087Binders for toner particles
    • G03G9/08784Macromolecular material not specially provided for in a single one of groups G03G9/08702 - G03G9/08775
    • G03G9/08795Macromolecular material not specially provided for in a single one of groups G03G9/08702 - G03G9/08775 characterised by their chemical properties, e.g. acidity, molecular weight, sensitivity to reactants
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G9/00Developers
    • G03G9/08Developers with toner particles
    • G03G9/09Colouring agents for toner particles
    • G03G9/0902Inorganic compounds

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Developing Agents For Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】光輝性を有する画像を高品質かつ安定に形成することが可能なトナーを提供する。【解決手段】トナーは、光輝性顔料および結着剤を含み、そのトナーの重量平均分子量は、19601以上55938以下である。【選択図】図1

Description

本発明は、光輝性顔料を含むトナー、ならびにそのトナーを用いたトナー収納器、現像ユニットおよび画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置が広く普及している。インクジェット方式などの他の方式の画像形成装置と比較して、鮮明な画像が短時間で得られるからである。
電子写真方式の画像形成装置は、トナーを用いて媒体に画像を形成する。画像の形成工程では、静電潜像に付着されたトナーが媒体に転写されたのち、そのトナーが媒体に定着される。
光輝性を有する画像を形成するために、光輝性を有するトナーが用いられており、そのトナーは、光輝性顔料を含んでいる。この光輝性顔料を含んでいるトナーに関しては、様々な提案がなされている。
具体的には、高い光輝性などを有する画像を形成するために、光輝性顔料を含んでいるトナーの吸熱特性が適正化されている(例えば、特許文献1参照。)。この場合には、示差走査熱量計(DSC)を用いて測定された2回目の昇温時における最大ピーク吸熱量が適正な範囲内となるように設定されている。
特開2016−186519号公報
光輝性を有するトナーに関して様々な検討がなされているが、光輝性を有する画像の品質は未だ十分でないため、改善の余地がある。この場合には、特に、画像の品質を向上させるだけでなく、その画像を安定に形成することも重要である。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、光輝性を有する画像を高品質かつ安定に形成することが可能なトナー、トナー収納器、現像措置および画像形成装置を提供することにある。
本発明の一実施形態のトナーは、光輝性顔料および結着剤を含み、重量平均分子量が19601以上55938以下であるものである。
本発明の一実施形態のトナー収納器は、トナーを収納する収納部を備え、そのトナーが上記した本発明の一実施形態のトナーと同様の構成を有するものである。
本発明の一実施形態の現像ユニットは、トナー収納器と、そのトナー収納器に収納されたトナーを用いて現像処理する現像処理部とを備え、そのトナーが上記した本発明の一実施形態のトナーと同様の構成を有するものである。
本発明の一実施形態の画像形成装置は、現像ユニットと、その現像ユニットにより現像処理されたトナーを用いて転写処理する転写ユニットと、その転写ユニットにより転写処理されたトナーを用いて定着処理する定着ユニットとを備え、そのトナーが上記した本発明の一実施形態のトナーと同様の構成を有するものである。
ここで、上記したトナーの「重量平均分子量」は、ゲル浸透クロマトグラフ法(GPC(Gel Permeation Chromatography )を用いてトナーを分析することにより測定される。重量平均分子量の測定方法の詳細に関しては、後述する。
本発明の一実施形態のトナー、トナー収納器、現像ユニットまたは画像形成装置によれば、光輝性顔料および結着剤を含んでいるトナーの重量平均分子量が19601以上55938以下であるので、光輝性を有する画像を高品質かつ安定に形成することができる。
光輝性顔料の構成を模式的に表す斜視図である。 本発明の一実施形態の画像形成装置の構成を表す平面図である。 図2に示した現像ユニットの構成を拡大した平面図である。 画像形成装置の構成に関する変形例を表す平面図である。
以下、本発明の一実施形態に関して、図面を参照して詳細に説明する。なお、説明する順序は、下記の通りである。

1.トナー
1−1.構成
1−2.物性
1−3.製造方法
1−4.作用および効果
2.画像形成装置(トナー収納器および現像ユニット)
2−1.全体構成
2−2.現像ユニットの構成
2−3.動作
2−4.作用および効果
3.変形例
<1.トナー>
まず、本発明の一実施形態のトナーに関して説明する。
ここで説明するトナーは、光輝性を有する画像(以下、単に「光輝性画像」と呼称する。)を形成するために用いられるトナーであり、すなわち光輝性を有するトナー(以下、単に「光輝性トナー」と呼称する。)である。
光輝性トナーの用途は、特に限定されない。この光輝性トナーは、例えば、後述するように、電子写真方式の画像形成装置などに用いられる。この電子写真方式の画像形成装置は、例えば、レーザプリンタであり、そのレーザプリンタに用いられる光輝性トナーは、いわゆる静電荷現像用トナーである。
また、光輝性トナーは、例えば、一成分現像方式の負帯電トナーである。すなわち、光輝性トナーは、例えば、負の帯電極性を有している。「一成分現像方式」とは、光輝性トナーに電荷を付与するためのキャリア(磁性粒子)を用いずに、その光輝性トナー自身に適切な帯電量を付与する方式である。これに対して、「二成分現像方式」とは、上記したキャリアと光輝性トナーとを混合することにより、そのキャリアと光輝性トナーとの摩擦を利用して光輝性トナーに適切な帯電量を付与する方式である。
<1−1.構成>
最初に、光輝性トナーの構成に関して説明する。
この光輝性トナーは、光輝性顔料および結着剤を含んでいる。ただし、光輝性顔料の種類は、1種類だけでもよいし、2種類以上でもよい。同様に、結着剤の種類は、1種類だけでもよいし、2種類以上でもよい。
光輝性トナーの色は、光輝性を有する色であれば、特に限定されない。具体的には、光輝性トナーの色は、例えば、金色、銀色および銅色などである。
[光輝性顔料]
光輝性顔料は、光輝性トナーに光輝性を付与する材料である。
(組成)
この光輝性顔料は、光輝性材料のうちのいずれか1種類または2種類以上を含んでいる。この「光輝性材料」とは、金属光沢などの輝きを生じさせる性質(光輝性)を有すると共に、有機溶媒などの溶媒に不溶である性質(不溶性)を有する材料である。
具体的には、光輝性材料は、例えば、アルミニウム(Al)およびパール顔料などである。このパール顔料は、例えば、二酸化チタン(TiO2 )により被覆された薄片状の無機結晶基質である。
ただし、光輝性顔料は、任意の微量成分を含んでいてもよい。具体的には、光輝性顔料がアルミニウムを含んでいる場合を例に挙げると、その光輝性顔料は、アルミニウムを主成分として含んでいればよい。すなわち、光輝性顔料中におけるアルミニウムの含有量(純度)は、必ずしも100%に限られず、100%未満でもよい。光輝性顔料がアルミニウムを主成分として含んでいれば、十分な光輝性が得られるからである。
(立体的形状)
図1は、光輝性顔料の斜視構成を模式的に表している。光輝性顔料の立体的形状は、特に限定されない。ここでは、光輝性顔料は、例えば、図1に示したように、複数の扁平状である。優れた光輝性が得られるからである。
複数の扁平状である光輝性顔料のそれぞれは、例えば、長軸Xおよび短軸Yを有していると共に、厚さTを有している。すなわち、光輝性顔料は、例えば、長軸Xおよび短軸Yにより規定される一対の略楕円状の面Mを有しており、その一対の面Mの間の距離(厚さT)は、例えば、長軸Xの長さL1および短軸Yの長さL2のそれぞれよりも十分に小さくなっている。
複数の扁平状である光輝性顔料に関する一連の寸法は、特に限定されない。ここで説明する「一連の寸法」とは、光輝性顔料の平均厚さTAと、長軸Xの平均長さL1Aと、短軸Yの平均長さL2Aとである。
中でも、光輝性顔料の平均厚さTAは、0.1μm〜1μmであることが好ましい。長軸Xの平均長さL1Aは、5μm〜20μmであることが好ましい。短軸Yの平均長さL2Aは、2μm〜12μmであることが好ましい。十分な光輝性が得られるからである。
ここで、上記した平均厚さTA、平均長さL1Aおよび平均長さL2Aのそれぞれの算出手順は、例えば、以下の通りである。
平均厚さTAを算出する場合には、最初に、ミクロトーム(ダイヤモンドナイフ)などを用いて、厚さTの方向において光輝性顔料を切断することにより、その光輝性顔料の断面を露出させる。続いて、走査型電子顕微鏡(SEM)などの顕微鏡を用いて、光輝性顔料の断面を観察する。最後に、観察結果(顕微鏡写真)に基づいて任意の50個の光輝性顔料の厚さTを測定したのち、その50個の厚さの平均値(平均厚さTA)を算出する。
平均長さL1Aを算出する場合には、最初に、界面活性剤(花王株式会社製のエマルゲン 109P)中に光輝性顔料を投入したのち、その界面活性剤を撹拌することにより、光輝性顔料が界面活性剤中に分散された分散液を得る。続いて、カバーガラスの上に分散液を滴下したのち、デジタル顕微鏡などの顕微鏡(キーエンス株式会社製のデジタルマイクロスコープ VH−5500)を用いて、分散液中の光輝性顔料を観察(観察倍率=1000倍)する。この場合には、観察用のレンズとしてズームレンズ(キーエンス株式会社製の高解像度ズームレンズ VH−500)を用いると共に、光源として透過照明を用いる。この観察では、光源から出射された光が光輝性顔料により遮断されるため、その光輝性顔料が黒色の物体として観察される。最後に、観察結果(顕微鏡写真)に基づいて任意の50個の光輝性顔料の長さL1を測定したのち、その50個の長さL1の平均値(平均長さL1A)を算出する。
平均長さL2Aを算出する手順は、長さL1の代わりに長さL2を測定すると共に、平均長さL1Aの代わりに平均長さL2Aを算出することを除いて、上記した平均長さL1Aを算出する場合の手順と同様である。
(含有量)
光輝性トナー中における光輝性顔料の含有量は、特に限定されないが、中でも、10重量%〜30重量%であることが好ましく、15重量%〜25重量%であることがより好ましい。光輝性トナーの光輝性および帯電性が向上するからである。
[結着剤]
結着剤は、光輝性顔料などを結着させる材料であり、いわゆるバインダである。この結着剤は、例えば、ポリエステル系樹脂、スチレン−アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂およびスチレン−ブタジエン系樹脂などの高分子化合物のうちのいずれか1種類または2種類以上を含んでいる。高分子化合物の結晶状態は、特に限定されないため、結晶質でもよいし、非晶質でもよい。
上記した「ポリエステル系樹脂」とは、ポリエステルおよびその誘導体の総称である。このように「系」という文言が誘導体を含んでいる総称を意味することは、その「系」という文言を含んでいる他の樹脂に関しても同様であると共に、その「系」という文言を含んでいる後述するワックスおよび錯体に関しても同様である。
中でも、結着剤は、ポリエステル系樹脂を含んでいることが好ましい。光輝性画像の表面が平滑化しやすくなるため、光輝性が低下しにくくなると共に、その光輝性がばらつきにくくなるからである。
このポリエステル系樹脂は、アルコールとカルボン酸との反応物(縮重合体)である。ただし、アルコールの種類は、1種類だけでもよいし、2種類以上でもよい。同様に、カルボン酸の種類は、1種類だけでもよいし、2種類以上でもよい。
アルコールの種類は、特に限定されないが、中でも、2価以上のアルコールおよびその誘導体であることが好ましい。具体的には、2価以上のアルコールは、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ブタンジオール、ペンタンジオール、ヘキサンジオール、シクロヘキサンジメタノール、キシレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、ビスフェノールA、水添ビスフェノールA、ビスフェノールAエチレンオキサイド、ビスフェノールAプロピレンオキサイド、ソルビトールおよびグリセリンなどである。
カルボン酸の種類は、特に限定されないが、中でも、2価以上のカルボン酸およびその誘導体であることが好ましい。具体的には、2価以上のカルボン酸は、例えば、マレイン酸、フマール酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、コハク酸、アジピン酸、トリメリット酸、ピロメリット酸、シクロペンタンジカルボン酸、無水コハク酸、無水トリメリット酸、無水マレイン酸およびドデセニル無水コハク酸などである。
[他の材料]
なお、光輝性トナーは、さらに、他の材料のうちのいずれか1種類または2種類以上を含んでいてもよい。他の材料の種類は、特に限定されないが、例えば、着色剤、離型剤、帯電制御剤および外添剤などである。
(着色剤)
着色剤は、所望の色となるように光輝性トナーを調色する材料である。着色剤の種類(色)は、特に限定されないため、光輝性トナーの色に応じて決定される。
具体的には、着色剤は、例えば、イエロー着色剤、マゼンタ着色剤、シアン着色剤およびブラック着色剤などのうちのいずれか1種類または2種類以上を含んでいる。
イエロー着色剤は、例えば、イエロー顔料などのうちのいずれか1種類または2種類以上を含んでおり、そのイエロー顔料は、例えば、ピグメントイエロー74などである。
マゼンタ着色剤は、例えば、マゼンタ顔料などのうちのいずれか1種類または2種類以上を含んでおり、そのマゼンタ顔料は、例えば、キナクリドンなどである。
シアン着色剤は、例えば、シアン顔料などのうちのいずれか1種類または2種類以上を含んでおり、そのシアン顔料は、例えば、フタロシアニンブルーなどである。
ブラック着色剤は、例えば、ブラック顔料などのうちのいずれか1種類または2種類以上を含んでおり、そのブラック顔料は、例えば、カーボンブラックなどである。より具体的には、カーボンブラックは、例えば、ファーネスブラックおよびチャンネルブラックなどである。
ここで、光輝性トナーに着色剤が含まれるか否かは、その光輝性トナーの色に応じて決定される。具体的には、例えば、光輝性トナーが光輝性顔料としてアルミニウムを含んでいると共に、その光輝性トナーの色が銀色である場合には、その光輝性トナーは着色剤を含んでいない。光輝性トナーが着色剤を含んでいなくても、光輝性顔料自体の色を利用して光輝性トナーの色が銀色になるからである。
また、光輝性トナーに含まれる着色剤の色および組み合わせは、その光輝性トナーの色に応じて決定される。具体的には、例えば、光輝性トナーが光輝性顔料としてアルミニウムを含んでいると共に、その光輝性トナーの色が金色である場合には、その光輝性トナーは、イエロー着色剤およびマゼンタ着色剤を含んでいる。光輝性トナーが光輝性顔料と共に着色剤(イエロー着色剤およびマゼンタ着色剤)を含んでいることにより、その光輝性顔料の色および着色剤の色を利用して光輝性トナーの色が金色になるからである。
(離型剤)
離型剤は、光輝性トナーの定着性および耐オフセット性などを向上させる材料である。この離型剤は、例えば、脂肪族炭化水素系ワックス、脂肪族炭化水素系ワックスの酸化物、脂肪酸エステル系ワックス、脂肪酸エステル系ワックスの脱酸化物などのワックスのうちのいずれか1種類または2種類以上を含んでいる。この他、離型剤は、例えば、上記した一連のワックスのうちの任意の2種類以上のブロック共重合物などでもよい。
脂肪族炭化水素系ワックスは、例えば、低分子量ポリエチレン、低分子量ポリプロピレン、オレフィンの共重合物、マイクロクリスタリンワックス、パラフィンワックスおよびフィッシャートロプシュワックスなどである。脂肪族炭化水素系ワックスの酸化物は、例えば、酸化ポリエチレンワックスなどである。脂肪酸エステル系ワックスは、例えば、カルナバワックスおよびモンタン酸エステルワックスなどである。脂肪酸エステル系ワックスの脱酸化物は、その脂肪酸エステル系ワックスの一部または全部が脱酸化されたワックスであり、例えば、脱酸カルナバワックスなどである。
(帯電制御剤)
帯電制御剤は、光輝性トナーの摩擦帯電性などを制御する材料である。負帯電の光輝性トナーに用いられる帯電制御剤は、例えば、アゾ系錯体、サリチル酸系錯体およびカリックスアレン系錯体などのうちのいずれか1種類または2種類以上を含んでいる。
(外添剤)
外添剤は、光輝性トナー同士の凝集などを抑制することにより、その光輝性トナーの流動性を向上させる材料であり、例えば、複数の疎水性粒子などである。外添剤の種類は、1種類だけでもよいし、2種類以上でもよい。
具体的には、外添剤は、例えば、無機材料および有機材料などのうちのいずれか1種類または2種類以上を含んでいる。無機材料は、例えば、疎水性シリカなどである。有機材料は、例えば、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)などである。
<1−2.物性>
次に、光輝性トナーの物性に関して説明する。
この光輝性トナーでは、後述する画像形成装置(図2参照)を用いて媒体に光輝性画像を形成する場合において、光輝性画像を高品質かつ安定に形成するために、重量平均分子量が適正化されている。具体的には、光輝性トナーの重量平均分子量は、19601〜55938であり、好ましくは30436〜55938である。
詳細には、重量平均分子量が19601以上である場合には、重量平均分子量が19601よりも小さい場合と比較して、光輝性トナー中において光輝性顔料と結着剤との界面が割れにくくなるため、光輝性画像の形成時において媒体が安定に搬送されやすくなる。
より具体的には、例えば、光輝性トナーを用いた光輝性画像の形成時において、光輝性顔料と結着剤との界面が割れにくくなるため、後述する定着工程において光輝性トナーが加熱ローラ51などに巻き付きにくくなる。これにより、媒体は、光輝性トナーを用いた定着処理が行われながら、安定に搬送される。
特に、例えば、図1に示したように、光輝性顔料が複数の扁平状である場合には、その複数の扁平状の光輝性顔料が面M同士を互いに隣接させるように積層されることにより、積層体を形成する。この場合には、面M同士の熱的密着力が高くなっても、その面M同士の界面近傍において積層体が分離しにくくなるため、光輝性トナーが定着工程において巻き付きにくくなる。
中でも、重量平均分子量が30436以上であると、光輝性顔料と結着剤との界面がより割れにくくなるため、光輝性画像の形成時において媒体がより安定に搬送されやすくなる。
一方、重量平均分子量が55938以下である場合には、その重量平均分子量が55938よりも大きい場合と比較して、光輝性画像の表面が平滑化しやすくなるため、その光輝性画像の光沢性が担保される。この光沢性は、光輝性画像の品質に大きな影響を及ぼす性質である。
これらのことから、重量平均分子量が19601〜55938であると、光輝性画像の形成時において媒体が安定に搬送されるため、その光輝性画像が安定に形成されると共に、光輝性画像の光沢性が向上するため、その光輝性画像の品質が向上する。よって、光輝性画像が高品質かつ安定に形成される。
ここで、光輝性トナーの「重量平均分子量」は、上記したように、ゲル浸透クロマトグラフ法(GPC)を用いて光輝性トナーを分析することにより測定される。重量平均分子量の測定方法に関する詳細は、例えば、以下の通りである。
分析用の試料を得る場合には、光輝性トナーと有機溶媒(テトラヒドロフラン)とを混合したのち、その混合物を撹拌することにより、その有機溶媒中において結着剤などの可溶成分を溶解させる。これにより、有機溶媒中において結着剤などの可溶成分と光輝性顔料などの不溶成分とが分離されるため、その可溶成分および不溶成分を含む溶液の濾過物(可溶成分を含む濾過溶液)が試料として用いられる。
試料を分析する場合には、分析装置として株式会社島津製作所製のゲル浸透クロマトグラフシステムCBM−20Dを用いると共に、カラムとして東ソー株式会社製のTSKgel GMHX(2本)および同社製のTSKgel G2500HXL(1本)を用いる。
分析条件としては、試料の濃度=0.2質量%、流速=1.0ml/分(=1.0cm3 /分)、試料の注入量=200μl(=0.2cm3 )、測定温度=40℃、検出器=示差屈折(RI)検出器とした。検量線は、昭和電工株式会社製の分析用カラム Shodex STANDARD(分子量=3730000,1470000,678000,257000,112000,46500,19800,6930,2900,1930,1200,580である12個のサンプル)を用いて作成された。
<1−3.製造方法>
次に、光輝性トナーの製造方法に関して説明する。
光輝性トナーの製造方法は、特に限定されない。ここでは、例えば、溶解懸濁法を用いて光輝性トナーを製造する場合に関して説明する。光輝性トナーの製造方法として熔解懸濁法を用いると、例えば、光輝性トナーの粒径が制御されるやすくなるため、所望の粒径を有する光輝性トナーを容易に製造可能である。
[油相の調製]
溶解懸濁法を用いて光輝性トナーを製造する場合には、最初に、油相を調製する。この場合には、最初に、有機溶媒を準備する。
有機溶媒は、例えば、エステル、炭化水素、ハロゲン化炭化水素、アルコールおよびケトンなどのうちのいずれか1種類または2種類以上である。具体的には、エステルは、酢酸メチル、酢酸エチルおよび酢酸ブチルなどである。炭化水素は、例えば、トルエンおよびキシレンなどである。ハロゲン化炭化水素は、例えば、塩化メチレン、クロロホルムおよびジクロロエタンなどである。アルコールは、例えば、メタノールおよびエタノールなどである。ケトンは、例えば、アセトン、メチルエチルケトンおよびシクロヘキサノンなどである。ここで説明した有機溶媒に関する詳細は、以降に登場する有機溶媒に関しても同様である。
なお、有機溶媒に高分子系分散剤を加えたのち、その有機溶媒を撹拌してもよい。この場合には、有機溶媒により高分子系分散剤が溶解される。
高分子系分散剤は、例えば、塩基性の官能基を有する高分子化合物のうちのいずれか1種類または2種類以上である。高分子系分散剤の種類は、特に限定されない。
続いて、有機溶媒に光輝性顔料を加えたのち、その有機溶媒を撹拌する。これにより、有機溶媒中において光輝性顔料が分散されるため、光輝性分散液が得られる。この光輝性顔料の種類は、上記したように、1種類だけでもよいし、2種類以上でもよい。
続いて、光輝性分散液に結着剤を加えたのち、その光輝性分散液を撹拌する。これにより、光輝性分散液により結着剤が分散されるため、光輝性溶液が得られる。この場合には、光輝性分散液を加熱してもよい。また、上記したように、光輝性分散液に結着剤と共に着色剤を加えることにより、その光輝性分散液中において着色剤を分散させてもよい。
最後に、光輝性溶液に有機溶媒、離型剤および帯電制御剤などを加えたのち、その光輝性溶液を撹拌する。これにより、光輝性顔料、結着剤、離型剤および帯電制御剤などを含む油相が得られる。この場合には、有機溶媒をあらかじめ加熱しておいてもよい。
なお、光輝性顔料に結着剤を加えたのち、さらに離型剤などを加えたが、光輝性顔料と結着剤と離型剤などとを混合するタイミングは、特に限定されない。具体的には、例えば、光輝性顔料と結着剤と離型剤などとを一緒に混合してもよい。
[水相の調製]
次に、水性媒体に無機分散剤(懸濁安定剤)などを加えたのち、その水性媒体を撹拌する。これにより、水性媒体により無機分散剤が分散または溶解されるため、水相が得られる。
水性媒体は、例えば、純水などのうちのいずれか1種類または2種類以上である。この水性媒体は、例えば、純水と水溶性溶媒との混合物でもよい。
無機分散剤は、例えば、リン酸三ナトリウム、リン酸三カルシウム、ヒドロキシアパタイト、炭酸カルシウム、塩化カルシウム、酸化チタン、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、硫酸バリウムおよびシリカなどの無機材料のうちのいずれか1種類または2種類以上である。このシリカは、例えば、二酸化ケイ素などである。
[造粒]
次に、上記した油相および水相を用いて造粒する。この場合には、最初に、水相に油相を加えたのち、その水相を撹拌する。水相と油相との混合比は、特に限定されないため、任意に設定可能である。これにより、油相と水相との混合物が懸濁すると共に造粒されるため、複数のトナー母粒子を含むスラリーが得られる。このトナー母粒子は、光輝性トナーを製造するための前駆粒子である。
続いて、スラリーを減圧蒸留することにより、そのスラリーに含まれている有機溶媒を揮発除去する。続いて、スラリーにpH調整剤を加えたのち、そのスラリーを撹拌することにより、無機分散剤を溶解除去する。このpH調整剤は、例えば、硝酸などの酸のうちのいずれか1種類または2種類以上である。続いて、スラリーを脱水することにより、そのスラリー中から複数のトナー母粒子を回収したのち、その複数のトナー母粒子を洗浄する。この場合には、例えば、純水中に複数のトナー母粒子を再分散させたのち、その純水を撹拌する。
最後に、複数のトナー母粒子を脱水乾燥させたのち、その複数のトナー母粒子を分級する。
[外添処理]
最後に、複数のトナー母粒子に外添剤を加えたのち、その混合物を撹拌する。この外添剤は、例えば、上記したように、複数の疎水性粒子のうちの1種類または2種類以上である。トナー母粒子と外添剤との混合比は、特に限定されない。これにより、トナー母粒子の表面に外添剤が定着する。
よって、トナー母粒子に外添剤が外添されるため、光輝性トナーが完成する。
<1−4.作用および効果>
最後に、光輝性トナーの作用および効果に関して説明する。
この光輝性トナーによれば、光輝性顔料および結着剤を含んでおり、重量平均分子量が19601〜55938である。この場合には、上記したように、画像形成装置を用いた光輝性画像の形成時において媒体が安定に搬送されるため、その光輝性画像が安定に形成されると共に、光輝性画像の光沢性が向上するため、その光輝性画像の品質が向上する。よって、光輝性画像を高品質かつ安定に形成することができる。
特に、光輝性顔料が複数の扁平状であれば、優れた光輝性が得られるため、より高い効果を得ることができる。この場合には、光輝性顔料の平均厚さTAが0.1μm〜1μm、長軸Xの平均長さL1Aが5μm〜20μm、短軸Yの平均長さL2Aが2μm〜12μmであれば、十分な光輝性が得られるため、さらに高い効果を得ることができる。
また、光輝性顔料の含有量が10重量%〜30重量%であれば、上記した媒体の搬送性および光沢性が向上するだけでなく、光輝性および帯電性も向上するため、より高い効果を得ることができる。
また、結着剤がポリエステル系樹脂を含んでいれば、光輝性画像の表面が平滑化されやすくなる。よって、光輝性画像の品質がより向上するため、より高い効果を得ることができる。
<2.画像形成装置(トナー収納器および現像ユニット)>
次に、上記した光輝性トナーを用いた本発明の一実施形態の画像形成装置に関して説明する。
なお、本発明の一実施形態のトナー収納器および現像ユニットのそれぞれは、ここで説明する画像形成装置の一部であるため、そのトナー収納器および現像装置に関しては、以下で併せて説明する。
この画像形成装置は、例えば、光輝性トナーを用いて後述する媒体M(図2参照)に光輝性画像を形成する装置であり、いわゆる電子写真方式のフルカラープリンタである。
より具体的には、ここで説明する画像形成装置は、例えば、後述する中間転写ベルト41を用いて媒体Mに光輝性画像を形成する中間転写方式の画像形成装置である。
この画像形成装置は、例えば、光輝性トナーと共に、後述する非光輝性トナーを搭載している。この非光輝性トナーは、光輝性を有しないトナーであり、すなわち電子写真方式の画像形成装置においてフルカラーの画像を形成するために一般的に用いられる有色トナーである。非光輝性トナーの種類は、特に限定されないが、例えば、イエロートナー、マゼンタトナー、シアントナーおよびブラックトナーである。
これにより、画像形成装置は、例えば、光輝性トナーを用いて光輝性画像を形成することができるだけでなく、非光輝性トナーを用いて非光輝性画像(通常のカラー画像)を形成することもできる。もちろん、画像形成装置は、例えば、光輝性トナーおよび非光輝性トナーの双方を用いて光輝性画像を形成してもよい。
以下では、光輝性トナー、イエロートナー、マゼンタトナー、シアントナーおよびブラックトナーを個別に呼称する他、必要に応じて総称を用いる。具体的には、イエロートナー、マゼンタトナー、シアントナーおよびブラックトナーを「非光輝性トナー」と総称すると共に、光輝性トナー、イエロートナー、マゼンタトナーシアノトナーおよびブラックトナーを「トナー」と総称する。
また、以下では、光輝性画像および非光輝性画像を個別に呼称する他、光輝性画像および非光輝性画像を「画像」と総称する。
なお、媒体Mの種類は、特に限定されないが、例えば、紙およびフィルムなどのうちのいずれか1種類または2種類以上である。
<2−1.全体構成>
最初に、画像形成装置の全体構成に関して説明する。
図2は、画像形成装置の平面構成を表している。この画像形成装置では、画像の形成工程において、破線で示された搬送経路R1〜R5のそれぞれに沿うように媒体Mが搬送される。
具体的には、画像形成装置は、例えば、図2に示したように、筐体1の内部に、トレイ10と、送り出しローラ20と、現像ユニット30と、転写ユニット40と、定着ユニット50と、搬送ローラ61〜68と、搬送路切り替えガイド69,70とを備えている。
この画像形成装置は、例えば、媒体Mの片面に画像を形成することができると共に、その媒体Mの両面に画像を形成することもできる。
以下では、画像形成装置が媒体Mの片面だけに画像を形成する場合において、その画像が形成される面を媒体Mの「表面」と呼称する。また、画像形成装置が媒体Mの両面に画像を形成する場合において、一方の画像が形成される面を媒体Mの「表面」と呼称すると共に、他方の画像が形成される媒体Mの面(上記した表面の反対側の面)を「裏面」と呼称する。
すなわち、媒体Mの片面だけに画像が形成される場合には、その媒体Mの表面に画像が形成されるのに対して、媒体Mの両面に画像が形成される場合には、その媒体Mの表面および裏面のそれぞれに画像が形成される。
[筐体]
筐体1は、例えば、金属材料および高分子化合物などのうちのいずれか1種類または2種類以上を含んでいる。筐体1には、例えば、スタッカ2が設けられており、画像形成装置により画像が形成された媒体Mは、その排出口1Hからスタッカ2に排出される。
[トレイおよび送り出しローラ]
トレイ10は、媒体Mを収納している。このトレイ10は、例えば、筐体1に対して着脱可能となるように装着されている。送り出しローラ20は、例えば、Y軸方向に延在していると共にY軸を中心として回転可能な円筒状の部材である。
後述する画像形成装置の構成要素のうち、名称中に「ローラ」という文言を含む構成要素は、上記した送り出しローラ20と同様に、Y軸方向に延在していると共にY軸を中心として回転可能な円筒状の部材である。
トレイ10には、例えば、複数の媒体Mが互いに積層された状態で収納されている。トレイ10に収納されている複数の媒体Mは、例えば、送り出しローラ20によりトレイ10から1つずつ取り出される。
トレイ10の数は、特に限定されないため、1個だけでもよいし、2個以上でもよい。同様に、送り出しローラ20の数は、特に限定されないため、1個だけでもよいし、2個以上でもよい。図2では、例えば、トレイ10の数が1個であると共に送り出しローラ20の数が1個である場合を示している。
[現像ユニット]
現像ユニット30は、静電潜像に対するトナーの付着処理(現像処理)を行う。具体的には、現像ユニット30は、例えば、静電潜像を形成すると共に、クーロン力を利用して静電潜像にトナーを付着させる。
ここでは、画像形成装置は、例えば、5個の現像ユニット30(30S,30Y,30M,30C,30K)を備えている。現像ユニット30S,30Y,30M,30C,30Kのそれぞれは、例えば、筐体1に対して着脱可能となるように装着されていると共に、後述する中間転写ベルト41の移動経路に沿うように配列されている。ここでは、現像ユニット30S,30Y,30M,30C,30Kは、例えば、中間転写ベルト41の移動方向(矢印F5)において、上流側から下流側に向かってこの順に配置されている。
現像ユニット30S,30Y,30M,30C,30Kのそれぞれは、例えば、後述するカートリッジ32(図3参照)に収納されているトナーの種類が異なることを除いて、互いに同様の構成を有している。
ここでは、上記したように、5種類のトナー、すなわち光輝性トナーおよび非光輝性トナー(イエロートナー、マゼンタトナー、シアントナーおよびブラックトナー)が用いられている。
具体的には、現像ユニット30Sは、例えば、光輝性トナーを収納している。現像ユニット30Yは、例えば、非光輝性トナーであるイエロートナーを収納している。現像ユニット30Mは、例えば、非光輝性トナーであるマゼンタトナーを収納している。現像ユニット30Cは、例えば、非光輝性トナーであるシアントナーを収納している。現像ユニット30Kは、例えば、非光輝性トナーであるブラックトナーを収納している。
なお、現像ユニット30S,30Y,30M,30C,30Kのそれぞれの詳細な構成に関しては、後述する(図3参照)。また、非光輝性トナー(イエロートナー、マゼンタトナー、シアントナーおよびブラックトナー)の構成に関しても、後述する。
[転写ユニット]
転写ユニット40は、現像ユニット30により現像処理されたトナーを用いて転写処理を行う。具体的には、転写ユニット40は、例えば、現像ユニット30により静電潜像に付着されたトナーを媒体Mに転写させる。
この転写ユニット40は、例えば、中間転写ベルト41と、駆動ローラ42と、従動ローラ43と、バックアップローラ44と、1次転写ローラ45と、2次転写ローラ46と、クリーニングブレード47とを含んでいる。
中間転写ベルト41は、媒体Mにトナーが転写される前に、そのトナーが一時的に転写される中間転写媒体であり、例えば、無端の弾性ベルトである。この中間転写ベルト41は、例えば、ポリイミドなどの高分子化合物のうちのいずれか1種類または2種類以上を含んでいる。また、中間転写ベルト41は、例えば、駆動ローラ42、従動ローラ43およびバックアップローラ44により張架された状態において、その駆動ローラ42の回転に応じて矢印F5の方向に移動可能である。
駆動ローラ42は、例えば、モータなどの動力を利用して回転可能である。従動ローラ43およびバックアップローラ44のそれぞれは、例えば、駆動ローラ42の回転に応じて回転可能である。
1次転写ローラ45は、静電潜像に付着されたトナーを中間転写ベルト41に転写(1次転写)させる。この1次転写ローラ45は、中間転写ベルト41を介して後述する感光体ドラム312(図3参照)に圧接されている。なお、1次転写ローラ45は、例えば、モータなどの回転力を利用して回転可能である。
1次転写ローラ45の数は、特に限定されないため、1個だけでもよいし、2個以上でもよい。ここでは、画像形成装置は、例えば、上記した5個の現像ユニット30(30S,30Y,30M,30C,30K)に対応して、5個の1次転写ローラ45(45S,45Y,45M,45C,45K)を備えている。一方、画像形成装置は、例えば、1個のバックアップローラ44に対応して、1個の2次転写ローラ46を備えている。
2次転写ローラ46は、中間転写ベルト41に転写されたトナーを媒体Mに転写(2次転写)させる。この2次転写ローラ46は、バックアップローラ44に圧接されており、例えば、金属製の芯材と、その芯材の外周面を被覆する発泡ゴム層などの弾性層とを含んでいる。なお、2次転写ローラ46は、例えば、モータなどの動力を利用して回転可能である。
クリーニングブレード47は、中間転写ベルト41に圧接されており、その中間転写ベルト41の表面に残留した不要なトナーなどの異物を掻き取る。
[定着ユニット]
定着ユニット50は、転写ユニット40により媒体Mに転写されたトナーを用いて定着処理を行う。具体的には、定着ユニット50は、例えば、転写ユニット40によりトナーが転写された媒体Mを加熱しながら加圧することにより、そのトナーを媒体Mに定着させる。
この定着ユニット50は、例えば、加熱ローラ51および加圧ローラ52を含んでいる。
加熱ローラ51は、媒体Mに転写されたトナーを加熱する。この加熱ローラ51は、例えば、金属芯と、その金属芯の表面を被覆する樹脂コートとを含んでいる。樹脂コートは、例えば、例えば、テトラフルオロエチレンとパーフルオロアルキルビニルエーテルとの共重合体(PFA)およびポリテトラフルオロエチレン(PTFE)などの高分子化合物のうちのいずれか1種類または2種類以上を含んでいる。
加熱ローラ51(金属芯)の内部には、例えば、ヒータなどの加熱源が設置されている。また、加熱ローラ51の近傍には、例えば、その加熱ローラ51から離間されるようにサーミスタなどの温度測定素子が配置されている。このサーミスタは、例えば、加熱ローラ51の表面温度を測定する。
加圧ローラ52は、加熱ローラ51に圧接されており、媒体Mに転写されたトナーを加圧する。この加圧ローラ52は、例えば、金属芯と、その金属芯の表面を被覆する耐熱弾性層とを含んでいる。耐熱弾性層は、例えば、シリコーンゴムなどのゴム材料のうちのいずれか1種類または2種類以上を含んでいる。
[搬送ローラ]
搬送ローラ61〜68のそれぞれは、搬送経路R1〜R5のそれぞれを介して互いに対向配置された一対のローラを含んでおり、送り出しローラ20により取り出された媒体Mを搬送させる。
媒体Mの片面(表面)だけに画像が形成される場合には、その媒体Mは、例えば、搬送ローラ61〜64により搬送経路R1,R2に沿うように搬送される。媒体Mの両面(表面および裏面)に画像が形成される場合には、その媒体Mは、例えば、搬送ローラ61〜68により搬送経路R1〜R5に沿うように搬送される。
[搬送路切り替えガイド]
搬送路切り替えガイド69,70のそれぞれは、媒体Mに形成される画像の形式に応じて、その媒体Mの搬送方向を切り替える。この画像の形式とは、例えば、媒体Mの片面だけに画像が形成される形式(片面画像形成モード)および媒体Mの両面に画像が形成される形式(両面画像形成モード)である。
<2−2.現像ユニットの構成>
次に、現像ユニット30の構成に関して説明する。図3は、図2に示した現像ユニット30(30S,30Y,30M,30C,30K)の平面構成を拡大している。
現像ユニット30Y,30C,30SY,30SM,30SCのそれぞれは、例えば、上記したように、カートリッジ38に収納されているトナーの種類が異なることを除いて、互いに同様の構成を有している。
具体的には、現像ユニット30S,30Y,30M,30C,30Kのそれぞれは、例えば、図3に示したように、現像処理部31およびトナーカートリッジ32を含んでいる。この現像処理部31には、例えば、光源33が付設されている。ここで、トナーカートリッジ32は、本発明の一実施形態の「トナー収納器」である。
[現像処理部]
現像処理部31は、トナーカートリッジ32に収納されたトナーを用いて現像処理を行う。この現像処理部31は、例えば、筐体311の内部に、感光体ドラム312と、帯電ローラ313と、供給ローラ314と、現像ローラ315と、現像ブレード316と、クリーニングブレード317とを含んでいる。なお、トナーカートリッジ32は、例えば、筐体311に対して着脱可能となるように装着されていると共に、光源33は、例えば、筐体311の外部に配置されている。
現像ユニット30S,30Y,30M,30C,30Kのそれぞれは、例えば、待避位置と接触位置との間を移動可能である。待避位置は、感光体ドラム312が中間転写ベルト41から遠ざかるように後退しているため、その感光体ドラム312が中間転写ベルト41を介して1次転写ローラ45に押圧されない位置である。一方、接触位置は、感光体ドラム312が中間転写ベルト41に近づくように前進しているため、その感光体ドラム312が中間転写ベルト41を介して1次転写ローラ45に押圧される位置である。
(筐体)
筐体311は、例えば、金属材料および高分子化合物などのうちのいずれか1種類または2種類以上を含んでいる。筐体311には、例えば、感光体ドラム312を部分的に露出させるための開口部311K1と、光源33から出力された光を感光体ドラム312に導くための開口部311K2とが設けられている。
(感光体ドラム)
感光体ドラム312は、静電潜像が形成されると共にその静電潜像を担持する潜像担持部材である。この感光体ドラム312は、Y軸方向に延在していると共に、そのY軸を中心として回転可能である。また、感光体ドラム312は、例えば、円筒状の導電性支持体と、その導電性支持体の外周面を被覆する光導電層とを含む有機系感光体であり、モータなどの動力を利用して回転可能である。
(帯電ローラ)
帯電ローラ313は、感光体ドラム312に圧接されており、その感光体ドラム312の表面を帯電させる。この帯電ローラ313は、例えば、金属シャフトと、その金属シャフトの外周面を被覆する半導電性エピクロロヒドリンゴム層とを含んでいる。
(供給ローラ)
供給ローラ314は、現像ローラ315に圧接されており、その現像ローラ315の表面にトナーを供給する。この供給ローラ314は、例えば、金属シャフトと、その金属シャフトの外周面を被覆する半導電性発泡シリコンスポンジ層とを含んでおり、いわゆるスポンジローラである。
(現像ローラ)
現像ローラ315は、感光体ドラム312に圧接されており、供給ローラ314から供給されるトナーを担持すると共に、その感光体ドラム312の表面に形成された静電潜像にトナーを付着させる。この現像ローラ315は、例えば、金属シャフトと、その金属シャフトの外周面を被覆する半導電性ウレタンゴム層とを含んでいる。
(現像ブレード)
現像ブレード316は、現像ローラ315の表面に供給されたトナーの厚さを規制する板状の部材である。この現像ブレード316は、例えば、現像ローラ315から所定の距離を隔てた位置に配置されており、その現像ローラ315と現像ブレード316との間の距離(間隔)に基づいてトナーの厚さが制御される。なお、現像ブレード316は、例えば、ステンレスなどの金属材料のうちのいずれか1種類または2種類以上を含んでいる。
(クリーニングブレード)
クリーニングブレード317は、感光体ドラム312の表面に残留した不要なトナーなどの異物を掻き取る板状の弾性部材である。このクリーニングブレード317は、例えば、感光体ドラム312の延在方向と略平行な方向に延在しており、その感光体ドラム312に圧接されている。なお、クリーニングブレード317は、例えば、ウレタンゴムなどの高分子化合物のうちのいずれか1種類または2種類以上を含んでいる。
[トナーカートリッジ]
トナーカートリッジ32は、トナーを収納する部材である。このトナーカートリッジ32は、トナーが収納される収納室321を有しており、その収納室321に収納されているトナーは、必要に応じて現像処理部31に供給される。ここで、収納室321は、本発明の一実施形態の「収納部」である。
現像ユニット30Yのトナーカートリッジ32に収納されているイエロートナーは、例えば、光輝性顔料の代わりにイエロー顔料を含んでいることを除いて、光輝性トナーと同様の構成を有している。現像ユニット30Mのトナーカートリッジ32に収納されているマゼンタトナーは、例えば、光輝性顔料の代わりにマゼンタ顔料を含んでいることを除いて、光輝性トナーと同様の構成を有している。現像ユニット30Cのトナーカートリッジ32に収納されているシアントナーは、例えば、光輝性顔料の代わりにシアン顔料を含んでいることを除いて、光輝性トナーと同様の構成を有している。現像ユニット30Kのトナーカートリッジ32に収納されているブラックトナーは、例えば、光輝性顔料の代わりにブラック顔料を含んでいることを除いて、光輝性トナーと同様の構成を有している。なお、イエロー顔料、マゼンタ顔料、シアン顔料およびブラック顔料のそれぞれに関する詳細は、例えば、上記した通りである。
[光源]
光源33は、感光体ドラム312の表面を露光することにより、その感光体ドラム312の表面に静電潜像を形成する露光装置である。この光源33は、例えば、LED素子およびレンズアレイなどを含む発光ダイオード(LED)ヘッドである。LED素子およびレンズアレイは、例えば、そのLED素子から出力された光が感光体ドラム312の表面において結像するように配置されている。
<2−3.動作>
次に、画像形成装置の動作に関して説明する。
媒体Mに画像を形成する場合には、画像形成装置は、例えば、以下で説明するように、現像処理、1次転写処理、2次転写処理および定着処理をこの順に行うと共に、必要に応じてクリーニング処理を行う。
[光輝性画像の形成]
以下では、例えば、現像ユニット30Sに収納されている光輝性トナーを用いて媒体Mに光輝性画像を形成する場合に関して説明する。
(現像処理)
媒体Mに光輝性画像を形成する場合には、最初に、トレイ10に収納された媒体Mが送り出しローラ20により取り出される。この送り出しローラ20により取り出された媒体Mは、搬送ローラ61,62により搬送経路R1に沿って矢印F1の方向に搬送される。
現像処理では、現像ユニット30Sの現像処理部31において、感光体ドラム312が回転すると、帯電ローラ313が回転しながら感光体ドラム312の表面に直流電圧を印加する。これにより、感光体ドラム312の表面が均一に帯電する。
続いて、画像データに基づいて光源33が感光体ドラム312の表面に光を照射する。これにより、感光体ドラム312の表面では、光の照射領域において表面電位が減衰(光減衰)するため、静電潜像が形成される。なお、上記した画像データは、例えば、パーソナルコンピュータなどの外部装置から画像形成装置に送信される。
一方、現像ユニット30Sでは、トナーカートリッジ32に収納されている光輝性トナーが供給ローラ314に向けて放出される。
供給ローラ314に電圧が印加されると、その供給ローラ314が回転する。これにより、トナーカートリッジ32から供給ローラ314の表面に光輝性トナーが供給される。
現像ローラ315に電圧が印加されると、その現像ローラ315が供給ローラ314に圧接されながら回転する。これにより、供給ローラ314の表面に供給された光輝性トナーが現像ローラ315の表面に付着すると共に、その光輝性トナーが現像ローラ315の回転を利用して搬送される。この場合には、現像ローラ315の表面に付着された光輝性トナーの一部が現像ブレード316により除去されるため、その現像ローラ315の表面に付着された光輝性トナーの厚さが均一化される。
現像ローラ315に圧接されながら感光体ドラム312が回転したのち、その現像ローラ315の表面に付着された光輝性トナーが感光体ドラム312の表面に移行する。これにより、感光体ドラム312の表面(静電潜像)に光輝性トナーが付着する。
(1次転写処理)
転写ユニット40において、駆動ローラ42が回転すると、その駆動ローラ42の回転に応じて従動ローラ43およびバックアップローラ44のそれぞれが回転するため、中間転写ベルト41が矢印F5の方向に移動する。
1次転写処理では、1次転写ローラ45Sに電圧が印加されている。1次転写ローラ45Sは、中間転写ベルト41を介して感光体ドラム312に圧接されているため、上記した現像処理において感光体ドラム312の表面(静電潜像)に付着された光輝性トナーは、中間転写ベルト41に転写される。
(2次転写処理)
搬送経路R1に沿って搬送される媒体Mは、バックアップローラ44と2次転写ローラ46との間を通過する。
2次転写処理では、2次転写ローラ46に電圧が印加されている。この2次転写ローラ46は、媒体Mを介してバックアップローラ44に圧接されているため、上記した1次転写処理において中間転写ベルト41に転写された光輝性トナーは、媒体Mに転写される。
(定着処理)
2次転写処理において媒体Mに光輝性トナーが転写されたのち、その媒体Mは、引き続き搬送経路R1に沿って矢印F1の方向に搬送されるため、定着ユニット50に投入される。
定着処理では、加熱ローラ51の表面温度が所定の温度となるように制御されている。加熱ローラ51に圧接されながら加圧ローラ52が回転すると、その加熱ローラ51と加圧ローラ52との間を通過するように媒体Mが搬送される。
これにより、媒体Mに転写された光輝性トナーが加熱されるため、その光輝性トナーが溶融する。しかも、溶融状態である光輝性トナーが媒体Mに圧接されるため、その光輝性トナーが媒体Mに密着する。
これにより、光輝性トナーが媒体Mに定着されるため、その媒体Mに光輝性画像が形成される。光輝性画像が形成された媒体Mは、搬送経路R2に沿って搬送ローラ63,64により矢印F2の方向に搬送されたのち、排出口1Hからスタッカ2に排出される。
(媒体の搬送手順)
なお、媒体Mの搬送手順は、その媒体Mに形成される光輝性画像の形式に応じて変更される。
例えば、媒体Mの両面に光輝性画像が形成される場合には、定着ユニット50を通過した媒体Mは、搬送経路R3〜R5に沿って搬送ローラ65〜68により矢印F3,F4の方向に搬送されたのち、再び搬送経路R1に沿って搬送ローラ61,62により矢印F1の方向に搬送される。この場合において、媒体Mが搬送される方向は、搬送路切り替えガイド69,70により制御される。これにより、媒体Mの裏面(未だ光輝性画像が形成されていない面)において、現像処理、1次転写処理、2次転写処理および定着処理が行われる。
(クリーニング処理)
現像ユニット30では、感光体ドラム312の表面に不要な光輝性トナーなどの異物が残留する場合がある。この不要な光輝性トナーは、例えば、1次転写処理において用いられた光輝性トナーの一部であり、中間転写ベルト41に転写されずに感光体ドラム312の表面に残留した光輝性トナーなどである。
そこで、現像ユニット30では、クリーニングブレード317に圧接された状態において感光体ドラム312が回転するため、その感光体ドラム312の表面に残留している光輝性トナーなどの異物がクリーニングブレード317により掻き取られる。よって、感光体ドラム312の表面から異物が除去される。
また、転写ユニット40では、1次転写処理において中間転写ベルト41の表面に移行した光輝性トナーの一部が2次転写処理において媒体Mの表面に移行されずに、その中間転写ベルト41の表面に残留する場合がある。
そこで、転写ユニット40では、中間転写ベルト41が矢印F5の方向に移動する際に、その中間転写ベルト41の表面に残留した光輝性トナーがクリーニングブレード47により掻き取られる。よって、中間転写ベルト41の表面から不要な光輝性トナーが除去される。
[非光輝性画像の形成]
なお、画像形成装置では、上記したように、媒体Mに光輝性画像を形成するだけでなく、その媒体Mに光輝性画像の代わりに非光輝性画像を形成することもできる。この場合には、現像ユニット30Sの代わりに現像ユニット30Y,30M,30C,30Kが用いられることを除いて、光輝性画像の形成動作と同様の動作が行われる。
もちろん、現像ユニット30Y,30M,30C,30Kのそれぞれにより現像処理が行われるか否かは、非光輝性画像を形成するために必要である色の組み合わせに応じて決定される。具体的には、例えば、モノクロの非光輝性画像を形成する場合には、現像ユニット30Kだけにより現像処理が行われる。また、例えば、フルカラーの非光輝性画像を形成する場合には、現像ユニット30Y,30M,30Cのそれぞれにより現像処理が行われてもよいし、現像ユニット30Y,30M,30C,30Kのそれぞれにより現像処理が行われてもよい。
<2−4.作用および効果>
この画像形成装置によれば、上記した光輝性トナーを搭載している。よって、上記したように、光輝性画像が安定に形成されると共に、その光輝性画像の品質が向上するため、光輝性画像を高品質かつ安定に形成することができる。この作用および効果は、光輝性トナーを収納しているトナーカートリッジ32においても同様に得られると共に、その光輝性トナーを用いる現像ユニット30においても同様に得られる。
画像形成装置、トナーカートリッジ32および現像ユニット30のそれぞれに関する他の作用および効果は、上記した光輝性トナーに関する他の作用および効果と同様である。
<3.変形例>
上記した画像形成装置の構成は、適宜、変更可能である。
[変形例1]
画像形成装置が光輝性トナーおよび非光輝性トナーの双方を搭載している場合に関して説明したが、光輝性画像を形成することができれば、その画像形成装置に搭載されるトナーの種類は任意に変更可能である。
具体的には、画像形成装置は、例えば、光輝性トナーだけを搭載しており、非光輝性トナーを搭載していなくてもよい。
また、画像形成装置が光輝性トナーおよび非光輝性トナーの双方を搭載している場合には、その非光輝性トナーの種類は任意に変更可能である。この場合には、画像形成装置は、フルカラーの非光輝性画像を形成するために、4種類の非光輝性トナー(イエロートナー、マゼンタトナー、シアントナーおよびブラックトナー)を搭載している場合に限られず、例えば、3種類の非光輝性トナー(イエロートナー、マゼンタトナーおよびシアントナー)を搭載していてもよい。また、画像形成装置は、例えば、モノクロの非光輝性画像を形成するために、1種類の非光輝性トナー(ブラックトナー)だけを搭載していてもよい。
これらの場合においても、画像形成装置では光輝性トナーを用いて光輝性画像が高品質かつ安定に形成されるため、同様の効果を得ることができる。
[変形例2]
中間転写ベルト41を用いて媒体Mに画像が形成される中間転写方式の画像形成装置に関して説明したが、例えば、図2に対応する図4に示したように、その中間転写ベルト41を用いずに媒体Mに画像が形成される直接転写方式の画像形成装置でもよい。
この直接転写方式の画像形成装置は、例えば、以下で説明することを除いて、中間転写方式の画像形成装置(図2)と同様の構成を有している。
第1に、画像形成装置は、転写ユニット40の代わりに、5個の1次転写ローラ45(45S,45Y,45M,45C,45K)に対応する5個の転写ローラ48(48S,48Y,48M,48C,48K)を備えている。第2に、現像ユニット30(30S,30Y,30M,30C,30K)および転写ローラ48(48S,48Y,48M,48C,48K)は、搬送経路R1に沿うように配列されている。第3に、現像ユニット30S,30Y,30M,30C,30Kおよび転写ローラ48S,48Y,48M,48C,48Kは、例えば、搬送経路R1における媒体Mの搬送方向において、上流側から下流側に向かってこの順に配置されている。ここで、転写ローラ48(48S,48Y,48M,48M,48C,48K)は、本発明の一実施形態の「転写ユニット」である。
直接転写方式の画像形成装置の動作は、例えば、1次転写処理および2次転写処理の代わりに転写処理を行うことを除いて、中間転写方式の画像形成装置の動作と同様である。この転写処理の内容は、1次転写処理の内容と同様である。すなわち、転写処理では、現像処理において静電潜像に付着されたトナーが媒体Mに転写される。
この直接転写方式の画像形成装置においても、光輝性トナーを用いて光輝性画像が高品質かつ安定に形成されるため、同様の効果を得ることができる。直接転写方式の画像形成装置に関する他の作用および効果は、中間転写方式の画像形成装置に関する他の作用および効果と同様である。
本発明の実施例に関して、詳細に説明する。
(実験例1−1〜1−14)
まず、光輝性トナーを製造したのち、その光輝性トナーを用いて光輝性画像を形成することにより、その光輝性画像の形成状況および品質を評価した。
[光輝性トナーの製造]
以下の手順により、溶解懸濁法を用いて光輝性トナーを製造した。
(油相の調製)
油相を調製する場合には、有機溶媒(酢酸エチル)7546重量部と、光輝性顔料(アルミニウム粉末)252重量部と、帯電制御剤(オリエント化学工業株式会社製の荷電制御剤 BONTRON E−84(登録商標))38重量部とを混合したのち、その混合物を撹拌した。これにより、有機溶媒中において光輝性顔料が分散されたため、光輝性分散液が得られた。
この場合には、表1に示したように、最終的に製造される光輝性トナー中における光輝性顔料の含有量が所定の値となるように、その光輝性顔料の添加量を調整した。
なお、光輝性顔料(アルミニウム粉末)の形状は、複数の扁平状(平均厚さ=0.5μm,長軸の平均長さ=12μm,短軸の平均長さ=8μm)であった。
こののち、光輝性分散液を撹拌しながら加熱(温度=60℃)した。続いて、光輝性分散液に、結着剤(ポリエステル)838重量部と、帯電制御剤(藤倉化成株式会社製のトナー用樹脂系電荷制御剤 FCA−726N)38重量部と、離型剤(日油株式会社製のエステルワックス WE−4)95重量部とを混合したのち、固形分が消失するまで混合物を撹拌した。
この油相の調製工程では、表1に示したように、最終的に製造される光輝性トナーの重量平均分子量が所定の値となるように、その重量平均分子量を調整した。この場合には、ポリエステルを合成するために用いられるアルコールの種類およびカルボン酸の種類などを変更することにより、所定の値となるように重量平均分子量を制御した。具体的には、アルコールとしてビスフェノールAを用いると共に、カルボン酸としてテレフタル酸およびトリメリット酸のうちのいずれか1種類または2種類を用いた。
これにより、光輝性顔料、結着剤、帯電制御剤および離型剤を含む油相が得られた。
Figure 2019113783
(水相の調製)
水相を調製する場合には、最初に、水性媒体(純水)21200重量部と、無機分散剤(工業用リン酸三ナトリウム十二水和物)738重量部とを混合したのち、その混合物を加熱(温度=60℃)した。これにより、水性媒体により無機分散剤が溶解されたため、第1無機分散水溶液が得られた。こののち、第1無機分散水溶液にpH調整用の希硝酸を加えた。
一方、水性媒体(純水)3617重量部と、無機分散剤(工業用塩化カルシウム無水物)356重量部とを混合したのち、その混合物を撹拌した。これにより、水性媒体により無機分散剤が溶解されたため、第2無機分散水溶液が得られた。
続いて、第1無機分散水溶液と第2無機分散水溶液とを混合したのち、その混合物を撹拌した。この場合には、攪拌機(プライミクス株式会社社製の連続式粉砕機ラインミル)を用いて、混合物の温度を高温(温度=60℃)に維持しながら撹拌処理(回転速度=3566回転/分,撹拌時間=34分間)した。
これにより、水性媒体および無機分散剤を含む水相が得られた。
(造粒)
油相および水相を用いて造粒する場合には、最初に、水相(温度=60℃)に油相を混合したのち、その混合物を撹拌した。この場合には、水相と油相との混合比(重量比)を水相:油相=3:1とした。また、上記した攪拌機を用いて撹拌処理(回転速度=1000回転/分,撹拌時間=5分間)した。これにより、混合相が懸濁すると共に造粒されたため、複数のトナー母粒子を含むスラリーが得られた。
続いて、スラリーを減圧蒸留した。これにより、有機溶媒が揮発除去された。続いて、スラリーにpH調整剤(硝酸)を加えることにより、1.6以下となるようにスラリーのpHを調整した。これにより、無機分散剤が溶解除去された。続いて、スラリーを脱水することにより、そのスラリー中から複数のトナー母粒子を回収した。続いて、純水中に複数のトナー母粒子を再分散させたのち、その純水を撹拌した。続いて、複数のトナー母粒子を脱水乾燥させたのち、その複数のトナー母粒子を分級した。
(外添処理)
外添処理する場合には、複数のトナー母粒子100重量部と、外添剤(複数の疎水性粒子)11.9重量部とを混合したのち、その混合物を撹拌した。外添剤としては、シリカ粉末(日本アエロジル株式会社製の疎水性シリカ RY200,平均一次粒子径=12nm)4.9重量部と、コロイダルシリカ(信越化学工業株式会社製のゾルゲルシリカ X24−9163A,平均一次粒子径=100nm)7重量部との混合物を用いた。この場合には、攪拌機(日本コークス工業株式会社製のヘンシェルミキサ(7リットル容))を用いて撹拌処理(回転速度=5400回転/分,撹拌時間=10分間)した。
これにより、トナー母粒子の表面に外添剤が定着されたため、光輝性トナーが得られた。この光輝性トナーは、着色剤を含んでいないため、銀色の光輝性トナーである。
[光輝性画像の形成]
以下の手順により、光輝性トナーが搭載された画像形成装置を用いて媒体Mに光輝性画像を形成した。
画像形成装置としては、株式会社沖データ製のカラープリンタ MICROLINE VINCI C941を用いると共に、媒体Mとしては、株式会社沖データ製のA4プリンタ用紙(エクセレントグロス,サイズ=297mm×210mm)を用いた。環境条件は、温度=23℃、湿度=50%とした。
媒体Mに光輝性画像を形成する場合には、光輝性トナーを用いて500枚の媒体Mに光輝性画像(画像パターン=ベタ,印字率=100%)を連続で形成すると共に、光輝性トナーを用いて500枚の媒体Mに光輝性画像(画像パターン=ハーフトーン,印字率=25%)を連続で形成した。
[光輝性画像の形成状況および品質の評価]
以下の手順により、光輝性画像の形成状況および品質を評価した。
光輝性画像の形成状況を評価するためには、その光輝性画像(ベタ画像およびハーフトーン画像)の形成時における媒体Mの搬送性を目視で調べた。この結果、定着ユニット50において加熱ローラ51などに対する光輝性トナーの巻き付きが発生しなかったため、媒体Mが安定に搬送された場合を「良好」と判定した。一方、定着ユニット50において光輝性トナーの巻き付きが発生したため、媒体Mが安定に搬送されなかった場合を「不良」と判定した。
光輝性画像の品質を評価するためには、その光輝性画像(ベタ画像)の光沢性を調べた。この場合には、光沢度計(日本電色工業株式会社製の変角光度計 GC−5000L)を用いて光輝性画像の光沢度(入射角=45°および反射角=135°における正反射率)を測定した。
この他、光輝性画像の品質を評価するために、その光輝性画像の光輝性を目視で調べた。この結果、光輝性画像の表面が著しく輝いている場合を「最良」と判定した。光輝性画像の表面が十分に輝いているため、その輝きが許容範囲内である場合を「良好」と判定した。光輝性画像の表面が十分に輝いていないが、非光輝性画像と比較すると明らかに輝いていると視認できる場合を「やや良好」と判定した。
また、光輝性画像の品質を評価するために、その光輝性画像の帯電性を目視で調べた。この結果、帯電量が十分であるため、いわゆるかぶり現象が発生していない場合を「最良」と判定した。帯電量が十分でないことに起因してかぶり現象は発生しているが、そのかぶり現象の発生範囲がごく僅かであるために目視ではほとんど視認できない場合を「良好」と判定した。帯電量の不足に起因してかぶり現象は発生しているが、そのかぶり現象の発生範囲が許容範囲内である場合を「やや良好」と判定した。
[考察]
表1に示したように、搬送性および光沢性のそれぞれは、光輝性トナーの重量平均分子量に応じて大きく変動した。
具体的には、重量平均分子量が19601よりも小さい場合(実験例1−1,1−2)には、画像パターンに依存せずに、搬送性が不良であった。これに対して、重量平均分子量が19601以上である場合(実験例1−3〜1−14)には、上記した重量平均分子量が19601よりも小さい場合と比較して、画像パターンによっては搬送性が改善された。具体的には、画像パターンがハーフトーンである場合には、搬送性が良好であった。
なお、重量平均分子量が19601である場合(実験例1−3)には、画像パターンがベタであると、搬送性が不良であった。しかしながら、画像パターンをベタとする条件は、搬送性を評価する上で最も厳しい条件である。このため、画像パターンがベタである場合において搬送性が不良であっても、画像パターンがベタ以外(ここではハーフトーン)である場合において搬送性が良好であれば、光輝性画像として通常の画像(ベタ以外の画像)を形成する場合には良好な搬送性が得られる。
一方、重量平均分子量が55938よりも大きい場合(実験例1−13,1−14)には、光沢度が500未満であったため、十分な光沢度が得られなかった。これに対して、重量平均分子量が55938以下である場合(実験例1−1〜1−12)には、光沢度が500以上であったため、十分な光沢度が得られた。
これらのことから、重量平均分子量が19601〜55938であると、優れた搬送性が得られたと共に優れた光沢性も得られたため、その搬送性と光沢性とが両立された。
特に、重量平均分子量が19601〜55938である場合(実験例1−3〜1−12)には、以下の傾向が得られた。
第1に、重量平均分子量が30436よりも小さい場合(実験例1−3)には、上記したように、画像パターンがハーフトーンである場合の搬送性は良好であったが、画像パターンがベタである場合の搬送性は不良であった。これに対して、重量平均分子量が30436以上である場合(実験例1−4〜1−11)には、画像パターンがハーフトーンである場合の搬送性は良好であったと共に、画像パターンがベタである場合の搬送性も良好であった。よって、重量平均分子量が30436〜55938であると、画像パターンに依存せずに、搬送性が良好であった。
第2に、光輝性顔料の含有量が10重量%よりも小さい場合(実験例1−5)には、光輝性はやや良好であったが、光輝性顔料の含有量が10重量%以上である場合(実験例1−6〜1−11)には、光輝性が良好または最良であった。この場合には、光輝性顔料の含有量が15重量%以上であると(実験例1−7〜1−11)、光輝性が最良であった。
第3に、光輝性顔料の含有量が30重量%よりも大きい場合(実験例1−11)には、帯電性はやや良好であったが、光輝性顔料の含有量が30重量%以下である場合(実験例1−5〜1−10)には、帯電性が良好または最良であった。この場合には、光輝性顔料の含有量が25重量%以下であると(実験例1−5〜1−9)、帯電性が最良であった。
第4に、上記した光輝性および帯電性に関する結果から、光輝性顔料の含有量が10重量%〜30重量%であると、優れた光輝性が得られたと共に優れた帯電性も得られたため、その光輝性と帯電性とが両立された。この場合には、光輝性顔料の含有量15重量%〜25重量%であると、より優れた光輝性が得られたと共により優れた帯電性も得られたため、光輝性および帯電性のそれぞれがより向上した。
(実験例2−1〜2−8)
比較のために、非光輝性トナー(マゼンタトナー)を製造したのち、その非光輝性トナーを用いて非光輝性画像を形成することにより、その非光輝性画像の形成状況および品質(搬送性および光沢性)を評価した。
[非光輝性トナーの製造]
非光輝性トナーを製造する場合には、光輝性顔料の代わりに非光輝性顔料(マゼンタ顔料であるキナクリドン)を用いたことを除いて、その光輝性顔料の製造方法(溶解懸濁法)と同様の手順を経た。この場合には、表2に示したように、最終的に製造される非光輝性トナー中における非光輝性顔料の含有量が5重量%となるように、その非光輝性顔料の添加量を調整した。また、表2に示したように、光輝性顔料を製造した場合と同様の方法により、最終的に製造される非光輝性トナーの重量平均分子量が所定の値となるように、その重量平均分子量を調整した。
Figure 2019113783
[非光輝性画像の形成]
光輝性トナーの代わりに非光輝性トナーを用いたことを除いて、光輝性画像を形成した場合と同様の手順により、その光輝性トナーが搭載された画像形成装置を用いて媒体Mに非光輝性画像(画像パターン=ベタおよびハーフトーン)を形成した。
[非光輝性画像の形成状況および品質の評価]
光輝性画像の代わりに非光輝性画像を形成したことを除いて、その光輝性画像の形成状況および品質を評価した場合と同様の手順により、その非光輝性画像の形成状況および品質(搬送性および光沢性)を評価した。
[考察]
表2に示したように、非光輝性トナーを用いて非光輝性画像を形成した場合には、光輝性トナーを用いて光輝性画像を形成した場合(表1)とは異なる傾向が得られた。
具体的には、搬送性は、重量平均分子量に依存せずに良好であった。また、光沢性は、重量平均分子量に依存せずに500以上になったため、良好であった。すなわち、重量平均分子量に依存せずに、優れた搬送性が得られたと共に優れた光沢性も得られた。
ここで、光輝性トナーを用いて光輝性画像を形成した場合(表1)には、重量平均分子量を適正化しなければ、優れた搬送性および優れた光沢性が得られなかった。これに対して、非光輝性トナーを用いて非光輝性画像を形成した場合(表2)には、重量平均分子量を適正化しなくても、優れた搬送性および優れた光沢性が得られた。
これらの傾向の差違は、搬送性および光沢性のそれぞれに関する改善すべき課題が光輝性トナーを用いた場合においてだけ生じる特有の課題であることを表している。
具体的には、非光輝性トナー、すなわちナノオーダーである小粒径を有する非光輝性顔料を用いる場合には、その非光輝性顔料と結着剤との界面が本来的に割れにくいと共に、当然ながら光輝性も要求されないため、搬送性および光沢性が重量平均分子量の影響を受けない。
これに対して、光輝性トナー、すなわちミクロンオーダーである大粒径を有する光輝性顔料を用いる場合には、上記したように、光輝性顔料と結着剤との界面が本来的に割れやすい上、光輝性も要求されるため、搬送性および光沢性が重量平均分子量の影響を受ける。
よって、上記した重量平均分子量の適正範囲(=19601〜55938)は、非光輝性トナーに適用されても意味がない条件であり、光輝性トナーに適用されることにより初めて特有の利点(搬送性および光沢性のそれぞれの改善)を生じさせる特別な条件である。
表1および表2に示した結果から、光輝性顔料および結着剤を含んでいる光輝性トナーの重量平均分子量が19601〜55938であると、搬送性および光沢性がいずれも改善された。よって、光輝性画像を高品質かつ安定に形成することができた。
以上、一実施形態を挙げながら本発明に関して説明したが、その本発明の態様は一実施形態において説明した態様に限定されず、種々の変形が可能である。
具体的には、例えば、本発明の一実施形態の画像形成装置は、プリンタに限られず、複写機、ファクシミリおよび複合機などでもよい。
30(30S,30Y,30M,30C,30K)…現像ユニット、31…現像処理部、32…トナーカートリッジ、40…転写ユニット、50…定着ユニット、321…収納部、M…媒体,X…長軸、Y…短軸。

Claims (9)

  1. 光輝性顔料および結着剤を含み、
    重量平均分子量が19601以上55938以下である、
    トナー。
  2. 前記重量平均分子量が30436以上55938以下である、
    請求項1記載のトナー。
  3. 前記光輝性顔料は、複数の扁平状である、
    請求項1または請求項2に記載のトナー。
  4. 前記複数の扁平状である光輝性顔料のそれぞれは、長軸および短軸を有し、
    前記光輝性顔料の平均厚さは、0.1μm以上1μm以下であり、
    前記長軸の平均長さは、5μm以上20μm以下であり、
    前記短軸の平均長さは、2μm以上12μm以下である、
    請求項3記載のトナー。
  5. 前記光輝性顔料の含有量は、10重量%以上30重量%以下である、
    請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のトナー。
  6. 前記結着剤は、ポリエステルを含む、
    請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のトナー。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載されたトナーを収納する収納部を備えた、
    トナー収納器。
  8. 請求項7に記載されたトナー収納器と、
    前記トナー収納器に収納された前記トナーを用いて現像処理する現像処理部と
    を備えた、現像ユニット。
  9. 請求項8に記載された現像ユニットと、
    前記現像ユニットにより現像処理された前記トナーを用いて転写処理する転写ユニットと、
    前記転写ユニットにより転写処理された前記トナーを用いて定着処理する定着ユニットと
    を備えた、画像形成装置。
JP2017248849A 2017-12-26 2017-12-26 トナー、トナー収納器、現像ユニットおよび画像形成装置 Pending JP2019113783A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017248849A JP2019113783A (ja) 2017-12-26 2017-12-26 トナー、トナー収納器、現像ユニットおよび画像形成装置
EP18213586.3A EP3506014A1 (en) 2017-12-26 2018-12-18 Toner, toner container, developing unit, and image forming apparatus
US16/227,491 US20190196350A1 (en) 2017-12-26 2018-12-20 Toner, toner container, developing unit, and image forming apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017248849A JP2019113783A (ja) 2017-12-26 2017-12-26 トナー、トナー収納器、現像ユニットおよび画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019113783A true JP2019113783A (ja) 2019-07-11

Family

ID=64745906

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017248849A Pending JP2019113783A (ja) 2017-12-26 2017-12-26 トナー、トナー収納器、現像ユニットおよび画像形成装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US20190196350A1 (ja)
EP (1) EP3506014A1 (ja)
JP (1) JP2019113783A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021099379A (ja) * 2019-12-19 2021-07-01 株式会社沖データ 光輝性現像剤、現像剤収容体、画像形成ユニット及び画像形成装置
EP4231098A1 (en) 2022-02-21 2023-08-23 Oki Electric Industry Co., Ltd. Image forming apparatus
EP4345541A1 (en) 2022-09-27 2024-04-03 Oki Electric Industry Co., Ltd. Image forming apparatus

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010256613A (ja) * 2009-04-24 2010-11-11 Konica Minolta Business Technologies Inc 電子写真用トナー
JP2016139054A (ja) * 2015-01-28 2016-08-04 富士ゼロックス株式会社 光輝性トナー、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置、及び、画像形成方法
JP2017058467A (ja) * 2015-09-15 2017-03-23 富士ゼロックス株式会社 静電荷像現像用トナー、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、画像形成方法、及び、画像形成装置
JP2017097019A (ja) * 2015-11-18 2017-06-01 株式会社リコー 光輝性トナー、トナー収容ユニット、画像形成装置、及び画像形成方法
JP2017156657A (ja) * 2016-03-04 2017-09-07 富士ゼロックス株式会社 静電荷像現像剤、現像剤カートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置、及び、画像形成方法
JP2017156576A (ja) * 2016-03-02 2017-09-07 富士ゼロックス株式会社 光輝性トナー、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置、及び画像形成方法

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20160216626A1 (en) * 2015-01-28 2016-07-28 Fuji Xerox Co., Ltd. Brilliant toner, electrostatic image developer, and toner cartridge
JP6525663B2 (ja) 2015-03-27 2019-06-05 株式会社沖データ 現像剤、現像剤収容体、現像装置および画像形成装置
JP6672893B2 (ja) * 2016-03-03 2020-03-25 富士ゼロックス株式会社 光輝性トナー、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置、及び画像形成方法
JP6750272B2 (ja) * 2016-03-30 2020-09-02 コニカミノルタ株式会社 画像形成方法
CN109307994B (zh) * 2017-07-28 2023-07-25 富士胶片商业创新有限公司 静电图像显影用色调剂及其应用

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010256613A (ja) * 2009-04-24 2010-11-11 Konica Minolta Business Technologies Inc 電子写真用トナー
JP2016139054A (ja) * 2015-01-28 2016-08-04 富士ゼロックス株式会社 光輝性トナー、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置、及び、画像形成方法
JP2017058467A (ja) * 2015-09-15 2017-03-23 富士ゼロックス株式会社 静電荷像現像用トナー、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、画像形成方法、及び、画像形成装置
JP2017097019A (ja) * 2015-11-18 2017-06-01 株式会社リコー 光輝性トナー、トナー収容ユニット、画像形成装置、及び画像形成方法
JP2017156576A (ja) * 2016-03-02 2017-09-07 富士ゼロックス株式会社 光輝性トナー、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置、及び画像形成方法
JP2017156657A (ja) * 2016-03-04 2017-09-07 富士ゼロックス株式会社 静電荷像現像剤、現像剤カートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置、及び、画像形成方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021099379A (ja) * 2019-12-19 2021-07-01 株式会社沖データ 光輝性現像剤、現像剤収容体、画像形成ユニット及び画像形成装置
JP7314792B2 (ja) 2019-12-19 2023-07-26 沖電気工業株式会社 光輝性現像剤、現像剤収容体、画像形成ユニット及び画像形成装置
EP4231098A1 (en) 2022-02-21 2023-08-23 Oki Electric Industry Co., Ltd. Image forming apparatus
EP4345541A1 (en) 2022-09-27 2024-04-03 Oki Electric Industry Co., Ltd. Image forming apparatus

Also Published As

Publication number Publication date
US20190196350A1 (en) 2019-06-27
EP3506014A1 (en) 2019-07-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4957516B2 (ja) 静電荷像現像用トナー、静電荷現像用現像剤、静電荷像現像用現像剤カートリッジ、画像形成装置、プロセスカートリッジ、定着方法、及び画像形成方法
JP5915128B2 (ja) 静電荷像現像用トナー、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置
JP2008209807A (ja) 画像形成方法
JP2012150163A (ja) マゼンタトナー、トナーセット、マゼンタ現像剤、トナー収容容器、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置
US9690222B2 (en) Toner, toner cartridge, developing unit, and image forming apparatus
JP5522073B2 (ja) 静電荷現像用トナー、静電荷現像用現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置、及び、画像形成方法
JP7243331B2 (ja) 画像形成装置
US20160202622A1 (en) Electrostatic charge image developing toner, electrostatic charge image developer, and toner cartridge
JP2019113783A (ja) トナー、トナー収納器、現像ユニットおよび画像形成装置
JP6032529B2 (ja) 画像形成装置及び画像形成方法
JP4856980B2 (ja) トナー及び画像形成方法
JP6217658B2 (ja) 静電荷像現像用トナー、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、画像形成方法、及び、画像形成装置
KR100865291B1 (ko) 정전하상 현상용 토너, 정전하상 현상용 토너의 제조 방법,정전하상 현상용 현상제 및 화상 형성 방법
JP2013068743A (ja) 画像形成方法
JP4603837B2 (ja) トナー、該トナーを用いた現像剤、トナー入り容器、プロセスカートリッジおよび画像形成方法
EP3893058A1 (en) Image forming method and image forming apparatus
US10921724B2 (en) Image forming apparatus and toner with temperature-viscosity relationship
JP4298646B2 (ja) 非磁性トナー
JP2018200406A (ja) トナー、トナー収納器、現像ユニットおよび画像形成装置
JP5089126B2 (ja) 黒色トナー
JP2011158756A (ja) 現像剤担持体及び現像装置
JP5473301B2 (ja) 画像形成方法
US20200089138A1 (en) Electrostatic charge image development toner, electrostatic charge image developer, and toner cartridge
JP2008216655A (ja) トナー、及び該トナーを用いた画像形成方法
CN115840342A (zh) 光亮性调色剂、静电潜像显影剂、调色剂盒、处理盒、图像形成装置及图像形成方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200311

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20201223

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210105

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210302

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20210316