JP2019113471A - 電子部品搬送装置及び電子部品検査装置 - Google Patents

電子部品搬送装置及び電子部品検査装置 Download PDF

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Abstract

【課題】例えば、電子部品に対する電気的な検査を検査部で行う場合、電子部品の各端子を検査部の各端子に均一に当接させることができる電子部品搬送装置及び電子部品検査装置を提供する。【解決手段】電子部品搬送装置10は、第1基部511と、第1基部511に対して摺動する第1摺動部512と、を有する第1部材5と、第1摺動部512に配置され着脱可能な第2基部34と、第2基部34に対して摺動し、電子部品に当接する第2摺動部31と、を有する第2部材3と、を有した搬送部と、第2空間S2に接続され、第2空間S2に作動流体Rを供給する流路81と、流路81に設けられ、作動流体Rの流量を検出する流量センサー87と、作動流体Rの圧力を調整する調圧部84と、を備え、第1部材5は、第1基部511と第1摺動部512との間に第1空間S1が形成され、第2部材3は、第2基部34と第2摺動部31との間に第2空間S2が形成され、電子部品を第2摺動部31で把持し、検査部のプローブピンに電子部品を押圧する。【選択図】図4

Description

本発明は、電子部品搬送装置及び電子部品検査装置に関する。
従来から、ICパッケージ等の電子部品を試験する試験装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の試験装置は、電子部品を把持した状態で、この電子部品を試験用のソケットに押圧するプッシャと、プッシャに連結され、このプッシャが電子部品をソケットに押圧したときの圧力(押圧力)を検出する圧力検出ユニットと、を備えている。そして、特許文献1に記載の試験装置では、電子部品に対する試験を行う際に、プッシャが電子部品をソケットに所定の圧力で押圧したか否かを、圧力検出ユニットの検出結果に基づいて、検知することができる。
特開2003−161758号公報
しかしながら、特許文献1に記載の試験装置では、例えば、電子部品の大きさ(厚さ)や形状(反りや斜め形状)、電子部品載置部(ソケット)とプッシャとの平行度等によっては、電子部品の各半田ボールの端子と、ソケットの各コンタクトピンと、が均一に接触するとは限らない。そして、各半田ボールの端子と各コンタクトピンとが均一に接触しなければ、電子部品に対する試験を正確に行うことはできないおそれがある。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本実施形態に係る電子部品搬送装置は、第1基部と、前記第1基部に対して摺動する第1摺動部と、を有する第1部材と、前記第1摺動部に配置され着脱可能な第2基部と、前記第2基部に対して摺動し、電子部品に当接する第2摺動部と、を有する第2部材と、を有した搬送部と、第2空間に接続され、前記第2空間に作動流体を供給する流路と、前記流路に設けられ、前記作動流体の流量を検出する流量センサーと、前記作動流体の圧力を調整する調圧部と、を備え、前記第1部材は、前記第1基部と前記第1摺動部との間に第1空間が形成され、前記第2部材は、前記第2基部と前記第2摺動部との間に前記第2空間が形成され、前記電子部品を前記第2摺動部で把持し、検査部のプローブピンに前記電子部品を押圧することを特徴とする。
本実施例によれば、電子部品に対する電気的な検査を検査部で行う際、電子部品の個体差によらず、電子部品の各端子を検査部の各端子に均一に当接させることができ、よって、その検査を正確に行うことができる。
[適用例2]上記適用例に記載の電子部品搬送装置において、前記第1空間及び前記第2空間には、前記作動流体が出入り可能であることが好ましい。
本適用例によれば、第1摺動部を摺動させることができるとともに、第2摺動部を摺動させることができる。
[適用例3]上記適用例に記載の電子部品搬送装置において、前記流路に設けられ、前記流路を開閉する開閉部と、前記開閉部の開閉を前記流量センサーの検出する流量に基づいて判断する判断部と、を有していることが好ましい。
本適用例によれば、第2空間からの作動流体の漏れを防止することができる。
[適用例4]上記適用例に記載の電子部品搬送装置において、前記流量センサーは、前記開閉部と前記第2部材の前記第2空間との間に配置されることが好ましい。
本適用例によれば、開閉部より先が遮断されるので、誤検出を防止することができる。
[適用例5]上記適用例に記載の電子部品搬送装置において、前記判断部は、前記流量センサーが前記作動流体の所定の流量を検出すると、アラームを出力することが好ましい。
本適用例によれば、アラームにより所定の流量を検出できる。
[適用例6]上記適用例に記載の電子部品搬送装置において、前記第2基部は、前記電子部品が載置される電子部品載置部に当接可能であることが好ましい。
本適用例によれば、第2基部の姿勢を電子部品載置部の形状に倣わす状態とすることができる。よって、この倣わせた状態で電子部品に第2摺動部が当接することができる。その結果、例えば、電子部品載置部が電子部品に対する電気的な検査を行うものである場合、電子部品載置部(ソケット)とプッシャとの平行度が出ていない場合でも電子部品の各端子と載置部の各端子との十分な接触に寄与することができる。
[適用例7]上記適用例に記載の電子部品搬送装置において、前記第2摺動部が前記電子部品に当接する当接力と、前記第2基部が前記電子部品載置部に当接する当接力とは、異なることが好ましい。
本適用例によれば、例えば、第2摺動部が電子部品に当接する当接力を、第2基部が電子部品載置部に当接する当接力よりも小さくすることにより、上記効果を発揮しつつ、電子部品を過剰に押圧するのを防止することができる。
[適用例8]上記適用例に記載の電子部品搬送装置において、前記第1空間と前記第2空間とに前記作動流体を供給する作動流体供給部を有することが好ましい。
本適用例によれば、第1空間と第2空間とで共通の作動流体供給部を設けることにより、装置構成を簡素にすることができる。
[適用例9]上記適用例に記載の電子部品搬送装置において、前記第2空間と連通する第3空間を有することが好ましい。
本適用例によれば、第3空間が設けられている分、第2空間の圧力の変動を抑制することができる。
[適用例10]上記適用例に記載の電子部品搬送装置において、前記第1摺動部が前記作動流体を受ける第1受圧面の面積は、前記第2摺動部が前記作動流体を受ける第2受圧面の面積よりも大きいことが好ましい。
本適用例によれば、第1空間と第2空間との圧力を同じにした場合、第1摺動部に加わる力を第2摺動部に加わる力よりも大きくすることができる。
[適用例11]上記適用例に記載の電子部品搬送装置において、前記第2基部は、前記電子部品の一部に当接可能であることが好ましい。
本適用例によれば、例えば、第2基部が電子部品の一部を押圧した状態で、第2摺動部が電子部品の残部を押圧することができる。
[適用例12]上記適用例に記載の電子部品搬送装置において、前記第2摺動部が前記電子部品に当接する当接力と、前記第2基部が前記電子部品に当接する当接力とは、異なることが好ましい。
本適用例によれば、電子部品のうち第2摺動部が電子部品と当接する部分の負荷を減らしたり、電子部品のうち第2基部が電子部品と当接する部分の負荷を減らしたりすることができる。すなわち、電子部品の部位に応じて当接力を異ならせることができる。
[適用例13]上記適用例に記載の電子部品搬送装置において、前記第2基部と前記第2摺動部とは、前記電子部品に対して異なる位置で当接することが好ましい。
本適用例によれば、例えば、第2基部が電子部品の一部を押圧した状態で、第2摺動部が電子部品の残部を押圧することができる。
[適用例14]上記適用例に記載の電子部品搬送装置において、前記第1空間への前記作動流体の圧力と、前記第2空間への前記作動流体の圧力とは、それぞれ変更可能であることが好ましい。
本適用例によれば、第1摺動部に加わる力と第2摺動部に加わる力とを異ならせることができる。
[適用例15]上記適用例に記載の電子部品搬送装置において、前記電子部品を載置して移動可能な可動部と、前記可動部に設けられ、力を検出可能な力検出部と、を有し、前記力検出部は、前記第2摺動部に当接した前記電子部品と当接可能であることが好ましい。
本適用例によれば、例えば、電子部品に対する検査を検査部で行う場合、第2摺動部に当接された電子部品を検査部に当接させたときの実際の当接力を、力検出部で検出した当接力に置き換えることができる。そして、力検出部で検出された当接力の大小によって、電子部品検査時の当接力が、この電子部品にとって過不足がない大きさであるか否かを判断することができる。
[適用例16]本実施形態に係る電子部品検査装置は、第1基部と、前記第1基部に対して摺動する第1摺動部と、を有する第1部材と、前記第1摺動部に配置され着脱可能な第2基部と、前記第2基部に対して摺動し、電子部品に当接する第2摺動部と、を有する第2部材と、を有した搬送部と、第2空間に接続され、前記第2空間に作動流体を供給する流路と、前記流路に設けられ、前記作動流体の流量を検出する流量センサーと、前記作動流体の圧力を調整する調圧部と、前記電子部品を検査する検査部と、を備え、前記第1部材は、前記第1基部と前記第1摺動部との間に第1空間が形成され、前記第2部材は、前記第2基部と前記第2摺動部との間に前記第2空間が形成され、前記電子部品を前記第2摺動部で把持し、前記検査部のプローブピンに前記電子部品を押圧することを特徴とする。
本実施例によれば、第1空間及び第2空間内の作動流体の圧力を調節することができる。そして、例えば、電子部品に対する電気的な検査を検査部で行う際、電子部品の個体差によらず、電子部品の各端子を検査部の各端子に均一に当接させることができ、よって、その検査を正確に行うことができる。
第1実施形態に係る電子部品検査装置を正面側から見た概略斜視図。 図1に示す電子部品検査装置の動作状態を示す概略平面図。 図2中の検査領域に設置されたデバイス搬送ヘッドを示す斜視図。 図2中の検査領域に設置されたデバイス搬送ヘッドの作動状態を順に示す概略部分垂直断面図。 図2中の検査領域に設置されたデバイス搬送ヘッドの作動状態を順に示す概略部分垂直断面図。 図2中の検査領域に設置されたデバイス搬送ヘッドの作動状態を順に示す概略部分垂直断面図。 吸着ノズルの下面(吸着面)を基準としたとき、下面からICデバイスの各端子までの距離がばらついたICデバイスであっても、各端子と検査部の各プローブピンとが接触することができた状態を示す垂直断面図。 吸着ノズルの下面(吸着面)を基準としたとき、下面からICデバイスの各端子までの距離がばらついたICデバイスであっても、各端子と検査部の各プローブピンとが接触することができた状態を示す垂直断面図。 吸着ノズルの下面(吸着面)を基準としたとき、下面からICデバイスの各端子までの距離がばらついたICデバイスであっても、各端子と検査部の各プローブピンとが接触することができた状態を示す垂直断面図。 遮断用電磁弁の開閉手順を示すフローチャート。 第2実施形態に係るデバイス搬送ヘッドの概略部分垂直断面図。 第3実施形態に係るデバイス搬送ヘッドの概略部分垂直断面図。 第4実施形態に係るデバイス搬送ヘッド及び可動部の概略部分垂直断面図。 第5実施形態に係るデバイス搬送ヘッドの概略部分垂直断面図。 第6実施形態に係るデバイス搬送ヘッドの概略部分垂直断面図。
以下、本発明の電子部品搬送装置及び電子部品検査装置を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
以下、図1〜図9を参照して、本発明の電子部品搬送装置及び電子部品検査装置の第1実施形態について説明する。なお、以下では、説明の便宜上、図1に示すように、互いに直交する3軸をX軸、Y軸、及びZ軸とする。また、X軸とY軸とを含むXY平面が水平となっており、Z軸が鉛直となっている。また、X軸に平行な方向を「X方向(第1の方向)」とも言い、Y軸に平行な方向を「Y方向(第2の方向)」とも言い、Z軸に平行な方向を「Z方向(第3の方向)」とも言う。また、各方向の矢印が向いた方向を「正」、その反対方向を「負」と言う。また、本願明細書で言う「水平」とは、完全な水平に限定されず、電子部品の搬送が阻害されない限り、水平に対して若干(例えば、5°未満程度)傾いた状態も含む。また、図1、図4〜図9中(図11〜図15についても同様)の上側を「上」又は「上方」、下側を「下」又は「下方」と言うことがある。
本実施形態に係る電子部品搬送装置10は、図4に示すように、第1基部としてのシリンダー511と、シリンダー511に対して摺動する第1摺動部としてのピストン512と、を有する第1部材としての姿勢調整部5と、ピストン512に配置され着脱可能な第2基部としての第3ブロック34と、第3ブロック34に対して摺動し、電子部品に当接する第2摺動部としての吸着ノズル31と、を有する第2部材としての吸引部3と、を有した搬送部と、第2空間S2に接続され、第2空間S2に作動流体Rを供給する流路としての配管81と、配管81に設けられ、作動流体Rの流量を検出する流量センサー87と、作動流体Rの圧力を調整する調圧部としてのレギュレーター84と、を備え、姿勢調整部5は、シリンダー511とピストン512との間に第1空間S1が形成され、吸引部3は、前記第2基部と前記第2摺動部との間に前記第2空間が形成され、前記電子部品を第3ブロック34で把持し、検査部16(図5参照)のプローブピン163(図5参照)に電子部品を押圧する。
これにより、電子部品に個体差があっても、その差を、第1空間S1及び第2空間S2内の作動流体Rの圧力を調節することにより、相殺することができる。そして、例えば、電子部品に対する電気的な検査を検査部16(図5参照)で行う際、電子部品の個体差によらず、電子部品の各端子を検査部16の各端子に均一に当接させることができ、よって、その検査を正確に行うことができる。また、配管81内の作動流体Rの流量を検出することにより、配管81から作動流体Rが漏れているか検出できる。
本実施形態に係る電子部品検査装置1は、本実施形態の電子部品搬送装置10を備え、さらに、電子部品を検査する検査部16を備えている。すなわち、本実施形態の電子部品検査装置1は、第1基部としてのシリンダー511と、シリンダー511に対して摺動する第1摺動部としてのピストン512と、を有する第1部材としての姿勢調整部5と、ピストン512に配置され着脱可能な第2基部としての第3ブロック34と、第3ブロック34に対して摺動し、電子部品に当接する第2摺動部としての吸着ノズル31と、を有する第2部材としての吸引部3と、を有した搬送部と、第2空間S2に接続され、第2空間S2に作動流体Rを供給する流路としての配管81と、配管81に設けられ、作動流体Rの流量を検出する流量センサー87と、作動流体Rの圧力を調整する調圧部としてのレギュレーター84と、電子部品を検査する検査部16と、を備え、姿勢調整部5は、シリンダー511とピストン512との間に第1空間S1が形成され、吸引部3は、第3ブロック34と吸着ノズル31との間に第2空間S2が形成され、電子部品を吸着ノズル31で把持し、検査部16のプローブピン163に電子部品を押圧する。
これにより、前述した電子部品搬送装置10の利点を持つ電子部品検査装置1が得られる。また、検査部16にまで電子部品を搬送することができ、よって、当該電子部品に対する検査を検査部16で行うことができる。また、検査後の電子部品を検査部16から搬送することができる。
以下、各部の構成について説明する。
図1は、本実施形態に係る電子部品検査装置を正面側から見た概略斜視図である。図2は、図1に示す電子部品検査装置の動作状態を示す概略平面図である。
図1及び図2に示すように、電子部品搬送装置10を内蔵する電子部品検査装置1は、例えば、BGA(Ball Grid Array)パッケージであるICデバイス等の電子部品を搬送し、その搬送過程で電子部品の電気的特性を検査・試験(以下単に「検査」と言う)する装置である。なお、以下では、説明の便宜上、電子部品としてICデバイスを用いる場合について代表して説明し、これを「ICデバイス90」とする。ICデバイス90は、本実施形態では、平板状をなすものとなっている。また、ICデバイス90の下面には、半球状の複数の端子901(図5及び図6参照)が配置されている。
なお、ICデバイスとしては、前記のものの他に、例えば、「LSI(Large Scale Integration)」「CMOS(Complementary MOS)」「CCD(Charge Coupled Device)」や、ICデバイスを複数モジュールパッケージ化した「モジュールIC」、また、「水晶デバイス」、「圧力センサー」、「慣性センサー(加速度センサー)」、「ジャイロセンサー」、「指紋センサー」等が挙げられる。
また、電子部品検査装置1(電子部品搬送装置10)は、ICデバイス90の種類ごとに交換される「チェンジキット」と呼ばれるものを予め搭載して用いられる。このチェンジキットには、ICデバイス90が載置される載置部があり、その載置部としては、例えば、後述する温度調整部12、デバイス供給部14等がある。また、ICデバイス90が載置される載置部としては、前記のようなチェンジキットとは別に、ユーザーが用意する検査部16やトレイ200もある。本実施形態では、図4に示す吸引部3の第2ブロック33及び第3ブロック34がチェンジキットにあたる。
電子部品検査装置1は、トレイ供給領域A1と、デバイス供給領域(以下単に「供給領域」と言う)A2と、検査領域A3と、デバイス回収領域(以下単に「回収領域」と言う)A4と、トレイ除去領域A5と、を備え、これらの領域は、後述するように各壁部で分けられている。そして、ICデバイス90は、トレイ供給領域A1からトレイ除去領域A5まで各領域を矢印α90方向に順に経由し、途中の検査領域A3で検査が行われる。このように電子部品検査装置1は、各領域でICデバイス90を搬送する電子部品搬送装置10であるハンドラーと、検査領域A3内で検査を行う検査部16と、制御部800と、を備えたものとなっている。また、その他、電子部品検査装置1は、モニター300と、シグナルランプ400と、操作パネル700と、を備えている。
なお、電子部品検査装置1は、トレイ供給領域A1及びトレイ除去領域A5が配された方、すなわち、図2中の下側が正面側となり、検査領域A3が配された方、すなわち、図2中の上側が背面側として使用される。
トレイ供給領域A1は、未検査状態の複数のICデバイス90が配列されたトレイ200が供給される給材部である。トレイ供給領域A1では、多数のトレイ200を積み重ねることができる。
供給領域A2は、トレイ供給領域A1から搬送されたトレイ200上の複数のICデバイス90がそれぞれ検査領域A3まで搬送、供給される領域である。なお、トレイ供給領域A1と供給領域A2とを跨ぐように、トレイ200を1枚ずつ水平方向に搬送するトレイ搬送機構11A,11Bが設けられている。トレイ搬送機構11Aは、トレイ200を、トレイ200に載置されたICデバイス90ごとY方向の正側、すなわち、図2中の矢印α11A方向に移動させることができる移動部である。これにより、ICデバイス90を安定して供給領域A2に送り込むことができる。また、トレイ搬送機構11Bは、空のトレイ200をY方向の負側、すなわち、図2中の矢印α11B方向に移動させることができる移動部である。これにより、空のトレイ200を供給領域A2からトレイ供給領域A1に移動させることができる。
供給領域A2には、温度調整部(ソークプレート(英語表記:soak plate、中国語表記(一例):均温板))12と、デバイス搬送ヘッド13と、トレイ搬送機構15と、が設けられている。
温度調整部12は、複数のICデバイス90が載置される載置部として構成され、当該載置されたICデバイス90を一括して加熱又は冷却することができる「ソークプレート」と呼ばれる。このソークプレートにより、検査部16で検査される前のICデバイス90を予め加熱又は冷却して、当該検査(高温検査又は低温検査)に適した温度に調整することができる。図2に示す構成では、温度調整部12は、Y方向に2つ配置、固定されている。そして、トレイ搬送機構11Aによってトレイ供給領域A1から搬入されたトレイ200上のICデバイス90は、いずれかの温度調整部12まで搬送される。なお、この載置部としての温度調整部12は、固定されていることにより、温度調整部12上でのICデバイス90に対して安定して温度調整することができる。
デバイス搬送ヘッド13は、供給領域A2内でX方向及びY方向に移動可能に支持され、さらにZ方向にも移動可能な部分を備えている。これにより、デバイス搬送ヘッド13は、トレイ供給領域A1から搬入されたトレイ200と温度調整部12との間のICデバイス90の搬送と、温度調整部12と後述するデバイス供給部14との間のICデバイス90の搬送とを担うことができる。なお、図2中では、デバイス搬送ヘッド13のX方向の移動を矢印α13Xで示し、デバイス搬送ヘッド13のY方向の移動を矢印α13Yで示している。
トレイ搬送機構15は、全てのICデバイス90が除去された状態の空のトレイ200を供給領域A2内でX方向の正側、すなわち、矢印α15方向に搬送する機構である。そして、この搬送後、空のトレイ200は、トレイ搬送機構11Bによって供給領域A2からトレイ供給領域A1に戻される。
検査領域A3は、ICデバイス90を検査する領域である。この検査領域A3には、ICデバイス90に対して検査を行う検査部16と、吸引部3を有するデバイス搬送ヘッド17と、が設けられている。また、供給領域A2と検査領域A3とを跨ぐように移動するデバイス供給部14と、検査領域A3と回収領域A4とを跨ぐように移動するデバイス回収部18も設けられている。
デバイス供給部14は、温度調整部12で温度調整されたICデバイス90が載置される載置部として構成され、当該ICデバイス90を検査部16近傍まで搬送することができる「供給用シャトルプレート」又は単に「供給シャトル」と呼ばれるものである。
また、この載置部としてのデバイス供給部14は、供給領域A2と検査領域A3との間をX方向、すなわち、矢印α14方向に沿って往復移動可能に支持されている。これにより、デバイス供給部14は、ICデバイス90を供給領域A2から検査領域A3の検査部16近傍まで安定して搬送することができ、また、検査領域A3でICデバイス90がデバイス搬送ヘッド17によって取り去られた後は、再度供給領域A2に戻ることができる。
図2に示す構成では、デバイス供給部14は、Y方向に2つ配置されており、温度調整部12上のICデバイス90は、いずれかのデバイス供給部14まで搬送される。また、デバイス供給部14は、温度調整部12と同様に、デバイス供給部14に載置されたICデバイス90を加熱又は冷却可能に構成されている。これにより、温度調整部12で温度調整されたICデバイス90に対して、その温度調整状態を維持して、検査領域A3の検査部16近傍まで搬送することができる。
デバイス搬送ヘッド17は、温度調整状態が維持されたICデバイス90が把持され、ICデバイス90を検査領域A3内で搬送する動作部であり、搬送部の一種である。このデバイス搬送ヘッド17は、検査領域A3内でY方向及びZ方向に往復移動可能に支持され、「インデックスアーム」と呼ばれる機構の一部となっている。これにより、デバイス搬送ヘッド17は、供給領域A2から搬入されたデバイス供給部14上のICデバイス90を検査部16上に搬送し、載置することができる。なお、図2中では、デバイス搬送ヘッド17のY方向の往復移動を矢印α17Yで示している。また、デバイス搬送ヘッド17は、Y方向及びZ方向に往復移動可能に支持されているが、これに限定されず、X方向にも往復移動可能に支持されていてもよい。
また、デバイス搬送ヘッド17は、温度調整部12と同様に、把持したICデバイス90を加熱又は冷却可能に構成されている。これにより、ICデバイス90における温度調整状態を、デバイス供給部14から検査部16まで継続して維持することができる。
検査部16は、電子部品であるICデバイス90を載置して、ICデバイス90の電気的特性を検査する載置部として構成されている。この検査部16には、ICデバイス90の端子901と電気的に接続される複数のプローブピン163が設けられている(図5及び図6参照)。そして、ICデバイス90の端子901とプローブピン163とが電気的に接続される、すなわち、接触することにより、ICデバイス90の検査を行うことができる。ICデバイス90の検査は、検査部16に接続されるテスター(図示せず)が備える検査制御部に記憶されているプログラムに基づいて行われる。なお、検査部16でも、温度調整部12と同様に、ICデバイス90を加熱又は冷却して、ICデバイス90を検査に適した温度に調整することができる。
デバイス回収部18は、検査部16で検査が終了したICデバイス90が載置され、ICデバイス90を回収領域A4まで搬送することができる載置部として構成され、「回収用シャトルプレート」又は単に「回収シャトル」と呼ばれる。
また、デバイス回収部18は、検査領域A3と回収領域A4との間をX方向、すなわち、矢印α18方向に沿って往復移動可能に支持されている。また、図2に示す構成では、デバイス回収部18は、デバイス供給部14と同様に、Y方向に2つ配置されており、検査部16上のICデバイス90は、いずれかのデバイス回収部18に搬送され、載置される。この搬送は、デバイス搬送ヘッド17によって行われる。
回収領域A4は、検査領域A3で検査され、その検査が終了した複数のICデバイス90が回収される領域である。この回収領域A4には、回収用トレイ19と、デバイス搬送ヘッド20と、トレイ搬送機構21と、が設けられている。また、回収領域A4には、空のトレイ200も用意されている。
回収用トレイ19は、検査部16で検査されたICデバイス90が載置される載置部であり、回収領域A4内で移動しないよう固定されている。これにより、デバイス搬送ヘッド20等の各種可動部が比較的多く配置された回収領域A4であっても、回収用トレイ19上では、検査済みのICデバイス90が安定して載置されることとなる。なお、図2に示す構成では、回収用トレイ19は、X方向に沿って3つ配置されている。
また、空のトレイ200も、X方向に沿って3つ配置されている。この空のトレイ200も、検査部16で検査されたICデバイス90が載置される載置部となる。そして、回収領域A4に移動してきたデバイス回収部18上のICデバイス90は、回収用トレイ19及び空のトレイ200のうちのいずれかに搬送され、載置される。これにより、ICデバイス90は、検査結果ごとに分類されて、回収されることとなる。
デバイス搬送ヘッド20は、回収領域A4内でX方向及びY方向に移動可能に支持され、さらにZ方向にも移動可能な部分を備えている。これにより、デバイス搬送ヘッド20は、ICデバイス90をデバイス回収部18から回収用トレイ19や空のトレイ200に搬送することができる。なお、図2中では、デバイス搬送ヘッド20のX方向の移動を矢印α20Xで示し、デバイス搬送ヘッド20のY方向の移動を矢印α20Yで示している。
トレイ搬送機構21は、トレイ除去領域A5から搬入された空のトレイ200を回収領域A4内でX方向、すなわち、矢印α21方向に搬送する機構である。そして、この搬送後、空のトレイ200は、ICデバイス90が回収される位置に配されることとなる、すなわち、3つの空のトレイ200のうちのいずれかとなり得る。
トレイ除去領域A5は、検査済み状態の複数のICデバイス90が配列されたトレイ200が回収され、除去される除材部である。トレイ除去領域A5では、多数のトレイ200を積み重ねることができる。
また、回収領域A4とトレイ除去領域A5とを跨ぐように、トレイ200を1枚ずつY方向に搬送するトレイ搬送機構22A,22Bが設けられている。トレイ搬送機構22Aは、トレイ200をY方向、すなわち、矢印α22A方向に往復移動させることができる移動部である。これにより、検査済みのICデバイス90を回収領域A4からトレイ除去領域A5に搬送することができる。また、トレイ搬送機構22Bは、ICデバイス90を回収するための空のトレイ200をY方向の正側、すなわち、矢印α22B方向に移動させることができる。これにより、空のトレイ200をトレイ除去領域A5から回収領域A4に移動させることができる。
制御部800は、例えば、トレイ搬送機構11Aと、トレイ搬送機構11Bと、温度調整部12と、デバイス搬送ヘッド13と、デバイス供給部14と、トレイ搬送機構15と、検査部16と、デバイス搬送ヘッド17と、デバイス回収部18と、デバイス搬送ヘッド20と、トレイ搬送機構21と、トレイ搬送機構22Aと、トレイ搬送機構22Bと、の各部の作動を制御することができる。制御部800は、流量センサー87の検出する流量に基づいて遮断用電磁弁88の開閉を判断することができる。これにより、後述する第2空間S2及び配管81からの作動流体Rの漏れを防止することができる。
オペレーターは、モニター300を介して、電子部品検査装置1の動作条件等を設定したり、確認したりすることができる。このモニター300は、例えば、液晶画面で構成された表示画面301を備え、電子部品検査装置1の正面側上部に配置されている。図1に示すように、トレイ除去領域A5の図中の右側には、マウスを載置するマウス台600が設けられている。このマウスは、モニター300に表示された画面を操作する際に用いられる。
また、モニター300に対して図1の右下方には、操作パネル700が配置されている。操作パネル700は、モニター300とは別に、電子部品検査装置1に所望の動作を命令するものである。
また、シグナルランプ400は、発光する色の組合せにより、電子部品検査装置1の作動状態等を報知することができる。シグナルランプ400は、電子部品検査装置1の上部に配置されている。なお、電子部品検査装置1には、スピーカー500が内蔵されており、このスピーカー500によっても電子部品検査装置1の作動状態等を報知することもできる。
電子部品検査装置1は、トレイ供給領域A1と供給領域A2との間が第1隔壁231によって区切られており、供給領域A2と検査領域A3との間が第2隔壁232によって区切られており、検査領域A3と回収領域A4との間が第3隔壁233によって区切られており、回収領域A4とトレイ除去領域A5との間が第4隔壁234によって区切られている。また、供給領域A2と回収領域A4との間も、第5隔壁235によって区切られている。
電子部品検査装置1は、最外装がカバーで覆われており、当該カバーには、例えば、フロントカバー241、サイドカバー242、サイドカバー243、リアカバー244、トップカバー245がある。
図3は、図2中の検査領域に設置されたデバイス搬送ヘッドを示す斜視図である。図4〜図6は、図2中の検査領域に設置されたデバイス搬送ヘッドの作動状態を順に示す概略部分垂直断面図である。なお、図3は、図中左側に第1ブロック32に装着された第2ブロック33及び第3ブロック34の状態、及び図中右側に第1ブロック32から外された第2ブロック33及び第3ブロック34の状態を示している。
前述したように、デバイス搬送ヘッド17は、Y方向及びZ方向に移動可能に支持されている。デバイス搬送ヘッド17は、検査領域A3内でICデバイス90を搬送するものである。図4〜図6に示すように、デバイス搬送ヘッド17は、吸引部3と、姿勢調整部5と、断熱部6と、を備えている。
吸引部3は、電子部品であるICデバイス90を吸引(吸着)により把持可能に構成された吸引ユニットである。この吸引部3は、吸着ノズル31と、第1ブロック32と、第2ブロック33と、第3ブロック34と、を備えている。第2ブロック33と第3ブロック34とは、前述した「チェンジキット」にあたる。第2ブロック33と第3ブロック34とは、ICデバイス90の種類ごとに交換される、すなわち、着脱される。なお、第2ブロック33と第3ブロック34とは別体であるが、これに限定されず、一体で構成されていてもよい。なお、吸引部3の設置数は、図4〜図6に示す構成では1つであるが、これに限定されず、複数であってもよい。
真空発生源であるエジェクター72は、吸引部3に対して吸引力F3を与える。エジェクター72の作動により負圧が生じ、調圧機構であるレギュレーター73により、適宜圧力が調整されて、配管71及び継手36を介して、内腔部324及び内腔部333が負圧となる。継手36により、空気の漏れを防止できる。
吸着ノズル31は、ICデバイス90を吸着することができるものであり、上面311と下面312とに開口する内腔部313を有する円筒状の部材で構成されている。内腔部313は、空気が通過する流路として機能する。そして、内腔部324及び内腔部333が負圧となり、これに連通する内腔部313が負圧となること、すなわち、空気が内腔部313内を上方に向かって流れることにより、下面312の開口部(吸引口)314に吸引力F3が生じる。これにより、下面312を吸着面として、ICデバイス90を吸着することができる。また、内腔部313に空気が流入して圧力が上昇し、すなわち、空気が内腔部313内を下方に向かって流れるか、又は、空気の上方への流れが停止することにより、吸引力F3が減少し、やがて消失して、ICデバイス90を下面312から解放する(離脱させる)ことができる。なお、以降では、ICデバイス90を吸引する方向、すなわち、吸引力F3が作用する方向を「吸引方向α3」と言うことがある。また、吸引方向α3は、Z方向の正側を向いている(図5参照)。
また、吸引力F3の最大値(吸引部3での最大吸引力)は、特に限定されず、例えば、−95kPa以上、−30kPa以下であるのが好ましく、−90kPa以上、−50kPa以下であるのがより好ましい。さらに、吸引部3の吸引力F3をレギュレーター73の圧力設定によって変更可能に構成されている。なお、レギュレーター73としては、例えば、電空レギュレーターを用いるのが好ましい。これにより、吸引力F3を無段階に変更する(調整する)ことができる。このような吸引力F3により、吸着ノズル31に装着されているパッキン35(例えば、本実施形態では、Oリング)でシールされた領域の真空度を調整することができる。なお、本実施形態では、吸着ノズル31の真空度は、一定であるものとする。
吸着ノズル31の外周部には、その長手方向の途中に、外径が拡径したフランジ部315が突出して形成されている。フランジ部315は、第3ブロック34に当接して、吸着ノズル31が吸引部3から脱落するのを防止することができる(図4参照)。なお、フランジ部315の外周部には、溝340が形成されている。溝340は、フランジ部315の周方向に沿ってリング状に形成されている。そして、この溝340には、リング状のパッキン43が配置されている。これにより、第2空間S2の圧力を保つことができる。また、フランジ部315の下方には、溝150が形成されている。溝150は、1つ形成されている。溝150には、第3ブロック34のガイドピン152が挿入されている。これにより、第3ブロック34に対する吸着ノズル31の回転を止めることができる。
また、吸着ノズル31の外周部には、フランジ部315よりも上方に、溝316が形成されている。溝316は、吸着ノズル31の周方向に沿ってリング状に形成されている。そして、この溝316には、リング状のパッキン35が配置されている。これにより、パッキン35は、吸着ノズル31と第2ブロック33との間で圧縮されることとなる。
吸着ノズル31の上方には、第1ブロック32が配置されている。この第1ブロック32は、平坦な上面321と下面322とを有するブロック状(又は板状)の部材で構成されている。第1ブロック32は、下面322に開口する凹部325を備えている。凹部325には、吸着ノズル31のフランジ部315よりも上側の部分が挿入されている。これにより、吸着ノズル31は、Z方向に移動することができる。また、第1ブロック32は、下面322と上面321とに開口する内腔部324を備えている。この内腔部324は、吸着ノズル31の内腔部313と同様に、空気が通過する流路として機能する。
また、内腔部324には、上面321側から継手36が気密的に接続されている。継手36は、配管71を介してエジェクター72と接続されている。また、配管71の途中、すなわち、継手36とエジェクター72との間には、レギュレーター73が配置されている。
また、第1ブロック32には、例えば、吸着ノズル31に吸着されたICデバイス90を加熱するヒーター(図示せず)を内蔵することもできる。
第1ブロック32の下方には、第2ブロック33が配置されている。この第2ブロック33は、平坦な上面331と下面332とを有するブロック状(又は板状)の部材で構成されており、上面331が第1ブロック32の下面322に接している。
第2ブロック33は、上面331と下面332とに開口する内腔部333を備えている。内腔部333には、吸着ノズル31のフランジ部315よりも上側の部分が挿入されている。これにより、吸着ノズル31は、Z方向に移動することができる。
また、内腔部333も空気が通過する流路として機能し、この内腔部333を介して、吸着ノズル31の内腔部313と第1ブロック32の内腔部324とが連通する。これにより、空気が通過する一連の流路が形成される。
第2ブロック33の上面331側には、上面331に開放する溝334が内腔部333と同心的にリング状に形成されている。この溝334には、リング状のパッキン37が配置されている。これにより、パッキン37は、第1ブロック32と第2ブロック33との間で圧縮されることとなり、パッキン35とともに、前記一連の流路の気密性を維持することができる。
第1ブロック32及び第2ブロック33は、第1ブロック32の外周部と、第2ブロック33の外周部と、を連通する内腔部336を備えている。この内腔部336には、外側から継手41が気密的に接続されている。継手41は、配管8(配管81)を介して作動流体供給部85に接続されている。継手41により、空気の漏れを防止できる。
第2ブロック33の上面331側には、上面331に開放する溝338が内腔部336と同心的にリング状に形成されている。この溝338には、リング状のパッキン38が配置されている。これにより、パッキン38は、第1ブロック32と第2ブロック33との間で圧縮されることとなり、パッキン35とともに、前記一連の流路の気密性を維持することができる。
作動流体供給部85は、後述する第1空間S1と第2空間S2とに作動流体R(例えば、空気)を供給する。第1空間S1と第2空間S2とで共通の作動流体供給部85を設けることにより、装置構成を簡素にすることができる。さらに、第1空間S1と第2空間S2とで、それぞれ専用の作動流体供給部を設けるのを省略することができる。よって、装置構成をさらに簡素にすることができる。また、第1空間S1及び第2空間S2に作動流体Rが出入り可能となることにより、後述するように、ピストン512がシリンダー511内を摺動することができるとともに、吸着ノズル31が貫通孔344内を摺動することができる。
ここで、第1空間S1と第2空間S2とに供給される作動流体Rの圧力は、本実施形態では、同じ圧力であるが、異なっていてもよい。なお、作動流体供給部85は、作動流体の供給に加え、吸引(作動流体Rの回収)も行うことができる。
第2ブロック33の下方には、第3ブロック34が配置されている。第3ブロック34は、平坦な上面341と下面342とを有するブロック状(又は板状)の部材で構成されており、上面341が第2ブロック33の下面332に接している。
第3ブロック34の上面341側には、上面341に開放し、平面視で、吸着ノズル31のフランジ部315よりも大きい凹部348が形成されている。この凹部348内で、フランジ部315がZ方向に移動することができる。
そして、図4に示すように、フランジ部315が凹部348の底部に当接した状態では、吸着ノズル31の下側の位置での移動限界が規制され、よって、吸着ノズル31の脱落を防止することができる。これとは反対に、フランジ部315が第2ブロック33の下面332に当接した状態では、吸着ノズル31の上側の位置での移動限界が規制される。なお、吸着ノズル31の移動可能な可動域は、種々のICデバイス90の厚さに対応することができるよう、十分確保されている。第2ブロック33の下面332と第2受圧面M2とで区切られた空間が、作動流体Rが供給される第2空間S2として機能する。
また、凹部348の底部には、下面342まで貫通する貫通孔344が形成されている。貫通孔344からは、吸着ノズル31の位置に関わらず、フランジ部315よりも下側の部分が突出することができる。
第3ブロック34は、ガイドピン152を備えている。ガイドピン152は、吸着ノズル31の溝150に対応して、第3ブロック34に配置されている。ガイドピン152は、第3ブロック34に固定され、上方に向かって突出している。そして、前述したように、ガイドピン152が吸着ノズル31の溝150に挿入されることにより、吸着ノズル31と凹部348との位置決めがなされる。これにより、第3ブロック34に対する吸着ノズル31の回転を止めることができる。
吸引部3よりも上方には、姿勢調整部5が配置されている。姿勢調整部5は、図6に示す状態で吸引部3の姿勢を調整する「コンプライアンスユニット」と呼ばれるものである。姿勢調整部5は、第1調整機構51と、第2調整機構52と、を備えている。
第1調整機構51は、吸引部3の姿勢調整のうち、吸引部3のX軸回りの姿勢調整と、吸引部3のY軸回りの姿勢調整と、を担うものである。
第1調整機構51は、シリンダー511と、シリンダー511に対してZ方向に摺動可能なピストン512と、を備えている。シリンダー511は、内側に内腔部513を備えている。この内腔部513の内側には、ピストン512が挿入されている。ピストン512は、フランジ部514と、フランジ部514と第2調整機構52とを連結するピストンロッド515と、を備えている。また、フランジ部514の外周部は、丸みを帯びている。これにより、ピストン512は、その丸みを帯びた外周部が、ピストン512の中心軸が傾斜するように姿勢を変更することができる。よって、ピストン512は、検査部16の当接部162の面の向きに倣うように姿勢を変更することができる。なお、ピストン512の丸みを省略し、ピストン512とは別体のパッキンを設けてもよい。この場合、パッキンが弾性体で構成されていれば、上記と同様に、ピストン512は、その中心軸が傾斜するように姿勢を変更することができる。
また、図4に示すように、シリンダー511には、内周部と外周部とを貫通する貫通孔516が設けられている。この貫通孔516には、外側から継手42が気密的に接続されている。継手42は、配管8(配管82)を介して作動流体供給部85に接続されている。継手42により、空気の漏れを防止できる。
なお、配管8は、途中から配管81及び配管82に分岐する構成となっている。また、配管8の、分岐点86と作動流体供給部85との間には、タンク83と調圧部としてのレギュレーター84とが設けられている。レギュレーター84は、タンク83よりも作動流体供給部85側に配置されている。レギュレーター84は、作動流体Rの圧力を調整する。なお、レギュレーター84は、レギュレーター73と同様の構成とすることができる。
また、電空レギュレーターは個々(コンプライアンスユニット用とエアースプリング用(本実施形態では、第2空間S2を備えている機構をエアースプリングと呼ぶ))に2台以上装着してもよい。
タンク83は、内側に、作動流体供給部85から供給された作動流体Rを貯留することができるものであり、作動流体Rのリザーバータンク又はバッファータンクとして機能する。また、タンク83は、その内部空間が、配管81を介して第2空間S2と連通している。すなわち、タンク83は、第2空間S2と連通する第3空間として機能する。これにより、吸着ノズル31の移動により、第2空間S2の圧力が変動したとしても、タンク83と連通しているため、タンク83に作動流体Rが逃げるか又は第3空間から作動流体Rが入り込むこととなる。よって、第2空間S2の内圧の変動を緩和することができる。その結果、吸着ノズル31がICデバイス90を安定的に押圧することができる。このように、タンク83は、第2空間S2の圧力の変動を緩和する緩和部として機能する。
電子部品搬送装置10は、配管81に設けられ、配管81を開閉する開閉部(バルブ)としての遮断用電磁弁88と、遮断用電磁弁88の開閉を流量センサー87の検出する流量に基づいて判断する判断部としての制御部800(図1参照)と、を備えている。これにより、第2空間S2からの作動流体Rの漏れを防止することができる。
また、第2空間S2からの作動流体Rが漏れたままの場合には、第1空間S1の圧力も低下し、電子部品の個体差を、第1空間S1の作動流体Rの圧力の調節により相殺することが困難になるのを防止できる。
さらに、このような問題は、特に、メカスプリング(本実施形態では、第2空間S2を備えていない機構をメカスプリングと呼ぶ)を備えたチェンジキットに交換した場合に、起こりうるおそれがあるが、これにより、メカスプリングを備えたチェンジキットを装着しても、空気が漏れて、第1空間S1の圧力が低下してしまい、コンタクト性が悪くなるのを防止できる。また、オペレーターの設定間違いを防止できて、常に安定した検査(コンタクト)ができる。流量センサー87は、装着されたチェンジキットがメカスプリングを備えたチェンジキットか否かの判断を行うためのセンサーであってもよい。
流量センサー87は、遮断用電磁弁88と吸引部3の第2空間S2との間に配置される。これにより、遮断用電磁弁88より先が遮断されるので、誤検出を防止することができる。例えば、メカスプリングを備えるチェンジキットを装着している場合、遮断用電磁弁88より先が遮断されるので、作動流体Rの流量の変化がない。そのため、誤検出することがない。また、チェンジキットの装着をし忘れている場合も、作動流体Rの漏れを防止できる。
配管81の途中には、作動流体Rの流量を検出する流量センサー87が設けられている。流量センサー87は、配管81内であって、遮断用電磁弁88の近傍に設けられている。流量センサー87は、配管81の、継手41と遮断用電磁弁88との間の流量を検出することができる。流量センサー87による作動流体Rの流量の他の検出方法としては、例えば、流量センサー87として熱線流量計を用い、流量センサー87を配管81内に配置し、作動流体Rの流量を検出する。
なお、流量センサー87は、最大で5L/min検出できるものであってもよい。流量センサー87の流量の検出において、漏れがない状態は、流量が0〜0.3L/min、或いは0〜0.1L/minとしてもよい。また、流量センサー87は、レギュレーター84に内蔵されていてもよい。
流量センサー87の形態は、流量を検出することができれば、特に限定されない。流量センサー87は、例えば、電磁式流量計、渦流量計、タービン式流量計、面積流量計、差圧式流量計、超音波式流量計、或いはコリオリ式流量計であってもよい。なお、流量センサーに限定されず、例えば、配管の内腔を流れる作動流体Rの圧力を検出する圧力センサー等であってもよい。他に、温度センサーなどでもよく、流量を検出できるものであればよい。
流量センサー87で検出された作動流体Rの流量を示す信号は、制御部800に入力され、制御部800は、流量センサー87により検出された作動流体Rの流量を把握する。なお、流量センサー87としては、配管81を流れる作動流体Rの流量を検出できるものであれば、配管81内に予め設定されているものでもよく、また、後付のものでもよい。
遮断用電磁弁88は、流量センサー87の閾値を上回った流量が流れた場合に、吸引部3の第2空間S2へ供給する作動流体Rを遮断することができる。
制御部800は、流量センサー87が作動流体Rの所定の流量を検出すると、アラームを出力することができる。これにより、アラームにより所定の流量を検出することができる。なお、アラームは、漏れチェック時、すなわち、後述する、作動流体Rの流量が所定値以下であるか判断するときに、最大検出流量の80%以上(最大検出流量5L/minなら4L/min)の流量を検出した場合に発するものであればよい。
第1調整機構51の下方には、第2調整機構52が配置されている。第2調整機構52は、Z方向に重ねられた2枚の板部材521を備えている。これら2枚の板部材521は、相対的にXY平面方向に移動することができる。これにより、第2調整機構52は、吸引部3の姿勢調整のうち、吸引部3のX方向の姿勢調整と、吸引部3のY方向の姿勢調整と、吸引部3のZ軸回りの姿勢調整とを担うことができる。
また、姿勢調整部5は、連結部171を介して、デバイス搬送ヘッド17全体をY方向及びZ方向に往復移動可能に支持する機構(図示せず)に連結されている。
吸引部3と姿勢調整部5との間には、断熱部6が配置されている。断熱部6は、第1ブロック32に内蔵された前記ヒーターからの熱が姿勢調整部5に伝わるのを防止又は抑制することができる。これにより、姿勢調整部5は、前記熱によって誤動作を起こすのが防止され、よって、正常に作動する、すなわち、吸引部3の姿勢を正確に調整することができる。
本実施形態では、断熱部6は、柱状をなす複数の断熱部材61で構成されている。各断熱部材61は、熱伝導率が比較的小さく、しかも複数が互いに離間して配置されている。なお、断熱部材61の構成材料としては、特に限定されず、例えば、ガラスエポキシ樹脂等のような各種断熱材を用いることができる。第1ブロック32と板部材521とは、互いに離間する断熱部材61により接続され、かつ、各断熱部材61間は、空隙であるため、第1ブロック32と板部材521との熱伝導が抑制される。
前述したように、検査領域A3内には、検査部16が配置されている。検査部16は、電子部品であるICデバイス90が載置される載置部であり、その載置状態でICデバイス90に対する検査を行うソケットである。図5及び図6に示すように、検査部16は、検査部本体161と、当接部162と、プローブピン163と、を備えている。
検査部本体161は、ICデバイス90が載置、収納される凹部(ポケット)165が凹没して形成されている。なお、凹部165の形成数は、図5及び図6に示す構成では1つであるが、これに限定されず、複数であってもよい。
凹部165の底部には、ICデバイス90の端子901と同数のプローブピン163が突出して配置されている。
また、検査部(載置部)16は、検査部(載置部)16に載置された電子部品であるICデバイス90を吸引方向α3に付勢する電子部品付勢部166を有する。この電子部品付勢部166は、各プローブピン163に内蔵されたコイルバネで構成されている。これにより、ICデバイス90に対する吸引部3側からの押圧と相まって、ICデバイス90の各端子901と各プローブピン163とを十分に接触させることができる。よって、ICデバイス90に対する検査を正確に行うことができる。
前述したように、検査領域A3内には、電子部品であるICデバイス90が載置される載置部である検査部16が配置可能である。そして、この載置部である検査部16は、当接部162を備えている。当接部162は、板状部材で構成されており、検査部本体161上に重ねて設置されている。これにより、当接部162は、デバイス搬送ヘッド17が備えている吸引部3の第3ブロック34の下面342と当接することができる。また、デバイス搬送ヘッド17は、吸引部3の姿勢を調整可能な姿勢調整部5を備えている。ここで、例えば、検査部16全体がXY平面(水平面)に対して1度傾斜していた場合を想定してみる。このような場合でも、図6に示すように、吸引部3と当接部162とが当接した状態においては、姿勢調整部5によって、吸引部3を、検査部16と同じ傾斜した姿勢に倣わせることができる。このような吸引部3の姿勢調整は、ICデバイス90の各端子901と各プローブピン163との接触に寄与する。
図7〜図9は、吸着ノズルの下面(吸着面)を基準としたとき、下面からICデバイスの各端子までの距離(H90)がばらついたICデバイスであっても、各端子と検査部の各プローブピンとが接触することができた状態を示す垂直断面図である。
ところで、吸着ノズル31に吸着されたICデバイス90では、吸着ノズル31の下面(吸着面)312を基準としたとき、下面312から各端子901までの距離H90にばらつきが生じることがある。この原因としては、例えば、同種のICデバイス90であっても、ICデバイス90の厚さに違い(設計上やばらつき)があったり、すなわち、厚さの誤差に大小があったり(図7及び図8参照)、その他、ICデバイス90に反りが生じていたりすること(図9参照)等の個体差が挙げられる。なお、図7は、ICデバイス90自体に厚さの大小がある状態を示し、図8は、同種のICデバイス90同士でも、薄いICデバイス90や厚いICデバイス90がある状態を示し、図9は、ICデバイス90自体が反っている状態を示す。なお、上記距離H90にばらつきが生じる場合には、図7のようにICデバイス90の上面(下面312と接する面)が下面(吸着面)312と平行であって、ICデバイス90の下面(各端子901が設けられる面)が斜めになっている場合や、ICデバイス90の上面(下面312と接する面)が斜めであって、ICデバイス90の下面(各端子901が設けられる面)が下面(吸着面)312と平行になっている場合や、ICデバイス90の上面(下面312と接する面)が斜めであって、ICデバイス90の下面(各端子901が設けられる面)が斜めになっている場合も含む。
例えば、距離H90が比較的小さい場合、各端子901の中には、検査部16のプローブピン163にまで到達できない端子901が存在することがある。この場合、接触不良となり、正確な検査を行うのが困難となる。
また、距離H90が比較的大きい場合、各端子901は、検査部16のプローブピン163に到達して接触することができるが、その接触圧が過剰となる端子901が存在することがある。この場合も、正確な検査を行うのが困難となる。
そこで、本発明の電子部品検査装置1(電子部品搬送装置10)では、このような現象を解消することができる構成となっている。以下この構成及び作用について図4〜図6を参照して説明する。
[1]図4に示すように、デバイス搬送ヘッド17は、吸引部3には未だICデバイス90が吸引されていない状態となっている。なお、このとき、エジェクター72は、既に吸引を行っている。また、第1空間S1及び第2空間S2には、作動流体Rが供給されており、第1空間S1及び第2空間S2は、陽圧となっている。第2空間S2が陽圧となっていることにより、吸着ノズル31のフランジ部315が第3ブロック34の凹部348の底部に当接した状態となる。
[2]そして、このデバイス搬送ヘッド17は、検査領域A3に進入していきたデバイス供給部14上のICデバイス90を、吸引部3で吸引することができる。これにより、デバイス搬送ヘッド17は、図5に示す状態となる。この図5に示す状態では、ICデバイス90は、吸引力F3によって吸着ノズル31に吸着されている。また、前述したように、ICデバイス90の吸着時には、吸着ノズル31は、図4に示す状態よりもZ方向の正側(吸引方向α3)に移動している。すなわち、吸着ノズル31のフランジ部315は、第3ブロック34の凹部348の底部から離間した状態となっている。
そして、ICデバイス90を吸着したまま、デバイス搬送ヘッド17を移動させることにより、当該吸着されたICデバイス90を検査部16の凹部165の直上に配置することができる。
[3]その後、図6に示すように、デバイス搬送ヘッド17は、吸引部3が検査部16に当接するまで下降することができる。これにより、吸引部3は、検査部16の姿勢に倣いつつ、ICデバイス90を検査部16の凹部165に押圧しつつ、収納することができる(以下、この状態を「押圧収納状態」という)。このとき、吸着ノズル31は、ICデバイス90を介して検査部16からの反力を受けて、図5に示す状態よりもさらにZ方向の正側に移動する。すなわち、押圧収納状態では、吸着ノズル31のフランジ部315は、図5に示す状態よりも、第3ブロック34の凹部348の底部との離間距離がさらに大きくなる。
このように、図6に示す押圧収納状態において、吸着ノズル31と第3ブロック34の凹部348の底部とが離間しているため、作動流体Rを第2空間S2にさらに供給することにより、吸着ノズル31は、−Z方向に移動することができる。よって、吸着ノズル31を介して、ICデバイス90を検査部16に向けて、検査に適した力で適度に付勢することができる。これにより、例えば、図7〜図9に示すように、距離H90の大小に関わらず、ICデバイス90の各端子901を検査部16のプローブピン163に過不足なく均一に接触させる(当接させる)ことができ、よって、ICデバイス90に対する検査を正確に行うことができる。
特に、ICデバイス90の個体差(上面の凹凸形状等)の程度によっては、吸引力F3’の大きさがICデバイス90ごとに異なり、押圧収納状態において、吸着ノズル31が第3ブロック34の凹部348の底部と接触した状態となる可能性がある。この場合、吸着ノズル31によって、ICデバイス90を検査部16の凹部165に対してさらに押圧するのが困難となる。これに対し、電子部品搬送装置10では、第2空間S2への作動流体Rの供給量を調節可能となっている。これにより、押圧収納状態において、吸着ノズル31が第3ブロック34の凹部348の底部に対して離間するように作動流体Rの供給量を調節することができる。よって、押圧収納状態において、吸着ノズル31によって、ICデバイス90を検査部16の凹部165に対してさらに押圧することができる。
また、第2基部としての第3ブロック34は、電子部品であるICデバイス90が載置される電子部品載置部としての検査部16に当接可能である。これにより、第3ブロック34が検査部16を押圧して、第3ブロック34の姿勢を検査部16の当接部162の形状に倣わす状態とすることができる。よって、この倣わせた状態でICデバイス90に吸着ノズル31を当接させることができる。その結果、さらに確実に、ICデバイス90の各端子901を検査部16のプローブピン163に過不足なく均一に接触させる(当接させる)ことができ、よって、ICデバイス90に対する検査を正確に行うことができる。
また、図4に示すように、第1摺動部としてのピストン512のフランジ部514が、第1空間S1内の作動流体Rを受ける第1受圧面M1の面積は、第2摺動部である吸着ノズル31が、第2空間S2内の作動流体Rを受ける第2受圧面M2の面積よりも大きい。これにより、本実施形態のように、第1空間S1と第2空間S2とに同じ圧力の作動流体Rを供給する構成では、第2受圧面M2が作動流体Rから受ける力を、第1受圧面M1が作動流体Rから受ける力よりも小さくすることができる。その結果、吸着ノズル31がICデバイス90を押圧する力(第2当接力)を、第3ブロック34が検査部16を押圧する当接力(第1当接力)よりも小さくすることができる。よって、吸着ノズル31がICデバイス90を過剰に押圧するのを防止することができる。
このように、電子部品搬送装置10では、第2摺動部である吸着ノズル31が電子部品であるICデバイス90に当接する当接力(第2当接力)と、第2基部の一部である第3ブロック34が電子部品載置部である検査部16に当接する当接力(第1当接力)とは、異なる。本実施形態では、前述したように、第2当接力は、第1当接力よりも小さいため、吸着ノズル31がICデバイス90を過剰に押圧するのを防止することができる。
また、第1受圧面M1が押圧するのは、第1受圧面M1よりも下側の部分である吸引部3全体である。これに対し、第2受圧面M2が押圧するのは、第2受圧面M2よりも下の部分である吸着ノズル31の一部である。そのため、第1受圧面M1の押圧力を第2受圧面M2の押圧力よりも大きくすることが好ましい。したがって、第1受圧面M1の面積が第2受圧面M2の面積よりも大きくなっている。
なお、第1受圧面M1の面積は、第2受圧面M2の面積の2倍以上、20倍以下であるのが好ましく、3倍以上、15倍以下であるのがより好ましい。これにより、上記効果をより確実に発揮することができる。
なお、本実施形態では、第1摺動部としてのピストン512と、第2基部である第3ブロック34とは、別体で構成されているが、これらは一体形成されていてもよい。
図10は、遮断用電磁弁88の開閉手順を示すフローチャートである。
先ず、ステップS10において、制御部800は、遮断用電磁弁88を閉じる。制御部800は、作動流体Rを遮断する。ステップS10の処理終了後、制御部800は、処理をステップS20に進める。
次に、ステップS20において、制御部800は、流量センサー87により検出された作動流体Rの流量が0L/minであるか判断する。制御部800は、流量センサー87により検出された流量が0L/minの場合は、YESと判断して処理をステップS40に進める。また、制御部800は、流量センサー87により検出された流量が0L/min以外の場合は、NOと判断して処理をステップS30に進める。
次に、ステップS30において、制御部800は、流量センサー87により検出される流量の値を0L/minにリセットする。ステップS30の処理終了後、制御部800は、処理をステップS20に進める。
次に、ステップS40において、制御部800は、遮断用電磁弁88を開ける。制御部800は、作動流体Rを供給する。ステップS40の処理終了後、制御部800は、処理をステップS50に進める。
次に、ステップS50において、制御部800は、流量センサー87により検出された作動流体Rの流量が0.1L/min以下であるか判断(漏れチェック)する。制御部800は、流量センサー87により検出された流量が0.1L/min以下の場合は、YESと判断して処理を終了する。制御部800は、YESの場合、漏れがないと判断するものとしてもよい。また、制御部800は、流量センサー87により検出された流量が0.1L/min超える場合は、NOと判断して処理をステップS60に進める。制御部800は、NOの場合、漏れがあると判断するものとしてもよい。
次に、ステップS60において、制御部800は、遮断用電磁弁88を閉じる。制御部800は、第2空間S2或いは配管81から作動流体Rが漏れているとして遮断用電磁弁88を閉じる。これにより、配管81内の作動流体Rの流量を検出することにより、第2空間S2及び配管81から作動流体Rが漏れているか検出できる。ステップS60の処理終了後、制御部800は、処理を終了する。
なお、ステップS50において、制御部800は、作動流体Rをmax圧で流してもよい。例えば、レギュレーター84により作動流体Rの圧力を0.5MPaに設定する。そして、漏れチェック後は、通常圧力に戻す。例えば、レギュレーター84により作動流体Rの圧力を0.1MPaに設定する。また、制御部800は、流量センサー87により検出された作動流体Rの流量が5L/minを超える場合は、チェンジキットが装着されていないとしてアラームを出してもよい。
ステップS50においてYESである場合、すなわち、漏れがない場合には、制御部800は、さらに、装着されたチェンジキットがメカスプリングを備えたチェンジキットではないと判断してもよい。また、ステップS50においてNOである場合、すなわち、漏れがある場合には、制御部800は、さらに、装着されたチェンジキットがメカスプリングを備えたチェンジキットであると判断してもよい。
また、ステップS50においてYESである場合、すなわち、漏れがない場合における第2当接力と、ステップS50においてNOである場合、すなわち、漏れがある場合における第2当接力とは、異なる値として定められてもよい。例えば、漏れがない場合における第2当接力は、シリンダー内径の大きさに基づいて定められてもよく、漏れがある場合における第2当接力は、第1摺動部(ピストン512)のシリンダー内径の大きさに基づいて定められてもよい。
このとき、制御部800は、複数の計算式のうちからシリンダー内径の大きさに基づいた計算式を選択し、選択した計算式に基づいて、漏れがない場合における第2当接力を計算して定めてもよく、また、制御部800は、複数の値のうちからシリンダー内径の大きさに基づいた値を選択して、漏れがない場合における第2当接力を定めてもよい。
また、このとき、制御部800は、複数の計算式のうちから第1摺動部(ピストン512)のシリンダー内径の大きさに基づいた計算式を選択し、選択した計算式に基づいて、漏れがある場合における第2当接力を計算して定めてもよく、また、制御部800は、複数の値のうちから第1摺動部(ピストン512)のシリンダー内径の大きさに基づいた値を選択して、漏れがある場合における第2当接力を定めてもよい。上記複数の計算式は、記憶部(図示せず)に予め記憶された計算式でもよく、外部から入力される計算式でもよく、上記複数の値は、記憶部に予め記憶された値でもよく、外部から入力される値でもよい。
<第2実施形態>
図11は、本実施形態に係るデバイス搬送ヘッドの概略部分垂直断面図である。
以下、図11を参照して本発明の電子部品搬送装置及び電子部品検査装置の第2実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、電子部品、第2基部、及び検査部の構成が異なること以外は前記第1実施形態と同様である。
本実施形態では、ICデバイス90は、基板902と、基板902の+Z側の面に突出して設けられた突出部903と、を備えている。なお、基板902の−Z側の面には、複数の端子901が設けられている。また、突出部903の平面視の大きさは、吸着ノズル31の下端面と略同じ大きさである。
また、電子部品搬送装置10では、検査部16の凹部165は、基板902が入り込むことが可能な大きさとなっている。
また、本実施形態では、配管81と配管82とは、互いに独立した流路で構成され、配管81と配管82とには、それぞれ、タンク83、レギュレーター84、及び作動流体供給部85が接続されている。これにより、第1空間S1と第2空間S2との圧力を独立して調整することができる。すなわち、第1空間S1への作動流体R(図示せず)の圧力と、第2空間S2への作動流体Rの圧力とは、それぞれ変更可能であり、それぞれ別個に設定可能である。よって、吸着ノズル31がICデバイス90を押圧する力と、第3ブロック34がICデバイス90及び検査部16を押圧する力とを独立して調整することができる。このような構成は、図示はしないが、第1受圧面M1と第2受圧面M2との比が、所望の数値となるよう設計するのを省略することができ、有利である。なお、第1空間S1と第2空間S2との圧力の設定は、図1に示すモニター300上で操作する構成とすることができる。
また、このような構成とすることにより、第2摺動部としての吸着ノズル31が電子部品であるICデバイス90に当接する当接力と、第2基部の一部である第3ブロック34が電子部品であるICデバイス90に当接する当接力とを、異ならせることができる。これにより、例えば、基板902への負荷を減らしたい場合には、基板902への当接力を突出部903への当接力よりも弱めたり、突出部903への負荷を減らしたい場合には、突出部903への当接力を基板902への当接力よりも弱めたりすることができる。
また、電子部品搬送装置10では、吸引部3の第3ブロック34は、下面342から−Z方向に突出する突出部346を備えている。この突出部346は、押圧収納状態では、検査部16の凹部165に入り込む。また、突出部346は、押圧収納状態では、ICデバイス90の基板902と当接する。すなわち、第2基部の一部である突出部346は、電子部品であるICデバイス90の一部である基板902に当接可能である。これにより、突出部346がICデバイス90の基板902を押圧することができる。
また、押圧収納状態では、ICデバイス90の突出部903が、第3ブロック34の貫通孔344に入り込んでおり、吸着ノズル31によって押圧されている。第2基部の一部である第3ブロック34の突出部346と、第2摺動部である吸着ノズル31とは、電子部品であるICデバイス90に対して異なる位置で当接する。これにより、突出部346がICデバイス90の基板902を押圧し、吸着ノズル31がICデバイス90の突出部903を押圧することができる。
また、押圧収納状態、第3ブロック34の下面342は、検査部16の当接部162と当接しており、検査部16は、第3ブロック34によって押圧されている。
このように、本実施形態では、吸着ノズル31がICデバイス90の突出部903を押圧し、第3ブロック34の突出部346がICデバイス90の基板902を押圧し、第3ブロック34の下面342が検査部16を押圧する。これにより、本実施形態のような段差を有するICデバイス90であっても、ICデバイス90の各端子901を検査部16のプローブピン163に過不足なく均一に接触させる(当接させる)ことができ、よって、ICデバイス90に対する検査を正確に行うことができる。
<第3実施形態>
図12は、本実施形態に係るデバイス搬送ヘッドの概略部分垂直断面図である。
以下、図12を参照して本発明の電子部品搬送装置及び電子部品検査装置の第3実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、電子部品及び第2基部の構成が異なること以外は前記第2実施形態と同様である。
本実施形態では、ICデバイス90は、突出部903の中心S903と、基板902の中心S902とが、X方向及びY方向にずれたものである。すなわち、突出部903は、基板902に対して偏心して配置されている。なお、「中心」とは、平面視形状が四角形の場合には、2本の対角線が交わった点のことを言う。
また、本実施形態では、中心S902と中心S903とのずれに合わせて、貫通孔344が、第3ブロック34の突出部346の中心に対して、X方向及びY方向にずれて配置されている。すなわち、貫通孔344は、突出部346に対して偏心して配置されている。これにより、貫通孔344内を摺動する吸着ノズル31は、ICデバイス90の突出部903を押圧することができる。
このように、本実施形態では、突出部903の中心S903と、基板902の中心S902とが、X方向及びY方向にずれたものであっても、ICデバイス90の各端子901を検査部16のプローブピン163に過不足なく均一に接触させる(当接させる)ことができ、よって、ICデバイス90に対する検査を正確に行うことができる。
<第4実施形態>
図13は、本実施形態に係るデバイス搬送ヘッド及び可動部の概略部分垂直断面図である。
以下、図13を参照して本発明の電子部品搬送装置及び電子部品検査装置の第4実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、検査部の構成が異なること以外は前記第2実施形態と同様である。
図13に示すように、デバイス供給部14は、検査前の電子部品であるICデバイス90が載置される検査前電子部品載置部であり、デバイス回収部18は、検査後の電子部品であるICデバイス90が載置される検査後電子部品載置部である。図13に示すように、デバイス供給部14とデバイス回収部18とは、電子部品であるICデバイス90を載置して移動可能な可動部30としてユニット化されている。この可動部30は、デバイス供給部14とデバイス回収部18との他に、X方向移動機構7を備えている。
デバイス供給部14は、ICデバイス90が載置、収納される凹部(ポケット)141が凹没して形成されている。本実施形態では、凹部141の形成数は、8個となっており、その配置態様は、デバイス搬送ヘッド17Aやデバイス搬送ヘッド17Bでの8個の吸引部3の配置態様と同じ、すなわち、X方向に4個、Y方向に4個ずつ配置された状態となっているのが好ましい。
デバイス回収部18も、ICデバイス90が載置、収納される凹部(ポケット)181が凹没して形成されている。本実施形態では、凹部181の形成数は、8個となっており、その配置態様は、デバイス搬送ヘッド17での8個の吸引部3の配置態様と同じ、すなわち、X方向に4個、Y方向に4個ずつ配置された状態となっているのが好ましい。
X方向移動機構7は、リニアガイド71Aと、デバイス供給部14とデバイス回収部18とを一括して支持する支持ベース72Aと、を備えている。リニアガイド71Aは、レール711Aと、2つのスライダー712Aと、を備えている。これら2つのスライダー712A上に支持ベース72Aが固定されている。
また、電子部品搬送装置10は、可動部30(図示の構成では、デバイス供給部14)に設けられ、力を検出可能な力検出部9を備えている。力検出部9は、デバイス供給部14上のスペーサー73A上に配置されている。
力検出部9としては、特に限定されず、例えば、ロードセルを用いるのが好ましい。ロードセルは、歪ゲージが内蔵され、力の大きさを電気信号に変換する変換器である。これにより、当接力F90を設計値(計算値)ではなく、実測値としてできる限り正確に検出することができる。
また、力検出部9が検出した検出結果、すなわち、当接力の大きさは、制御部800の記憶部(図示せず)に記憶される。
また、力検出部9は、デバイス供給部14上のスペーサー73A上に配置されており、第2摺動部である吸着ノズル31に当接した(吸着された)電子部品であるICデバイス90と当接可能である。
このような本実施形態では、例えば、図13に示すように、ICデバイス90を押圧収納状態とするのに先立って、すなわち、検査を行う前に、ICデバイス90を力検出部9に押しつけ、その当接力F90を検出する。そして、検出した当接力F90に基づいて、押圧力の調整を行ったりすることができる。
また、当接力F90を検出するタイミングとしては、例えば、ICデバイス90が力検出部9に当接し始めた位置からさらに0.1mm以上、2.0mm以下の範囲内で下降した位置で検出するのが好ましい。
なお、上記のような当接力の検出は、ICデバイス90を用いず、ICデバイス90と大きさが同じ力検出部材を用いてもよい。
<第5実施形態>
図14は、本実施形態に係るデバイス搬送ヘッドの概略部分垂直断面図である。
以下、図14を参照して本発明の電子部品搬送装置及び電子部品検査装置の第5実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、第1摺動部の構成が異なること以外は前記第1実施形態と同様である。
図14に示すように、シリンダー511の内側には、弾性を有するダイアフラム53が設けられている。ダイアフラム53は、シリンダー511のZ方向の途中で、かつ、貫通孔516よりも−Z側に設けられている。このダイアフラム53は、その下面531がピストン512のフランジ部514と当接している。なお、図示はしないが、ダイアフラム53は、自然状態でX軸及びY軸と平行となっている。本実施形態では、このダイアフラム53よりも+Z側の空間が第1空間S1となる。
図14に示すように、ピストン512がダイアフラム53を+Z側に持ち上げてダイアフラム53を変形させている状態では、ピストン512は、ダイアフラム53が自然状態に戻ろうとする復元力を受ける。これにより、ダイアフラム53によって、XY平面に対する平行度を出すことができる。その結果、平行度を出した状態で、第3ブロック34は、検査部16を押圧することができる。
流量センサー87は、遮断用電磁弁88とタンク83との間に配置されてもよい。他のデバイス搬送ヘッドの吸引部3の第2空間S2に作動流体Rを供給する等、配管81が途中から配管80に分岐する構成の場合、流量センサー87は、配管81の分岐点89とタンク83との間に、設けられていてもよい。これにより、流量センサー87が1つしかない場合であっても、例えば、配管81に設けられる遮断用電磁弁88がオフ(遮断)で、配管80に設けられる遮断用電磁弁がオン(通じている)の場合には、配管80に接続されるデバイス搬送ヘッドの作動流体Rの漏れを検出できる。
<第6実施形態>
図15は、本実施形態に係るデバイス搬送ヘッドの概略部分垂直断面図である。
以下、図15を参照して本発明の電子部品搬送装置及び電子部品検査装置の第6実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、チェンジキットの構成が異なること以外は前記第1実施形態と同様である。
図15に示すように、メカスプリングを備えるチェンジキットを装着することで、内腔部336からの作動流体Rが漏れたままの場合には、第1空間S1の圧力も低下し、ICデバイス90の個体差を、第1空間S1の作動流体Rの圧力の調節により相殺することが困難になる。
本実施形態では、流量センサー87で作動流体Rの漏れ量を検出し、装着されたチェンジキットがエアースプリングを備えているか否かを自動判断し、エアースプリングを備えていない、つまりメカスプリングを備えているチェンジキットの場合、作動流体Rの供給を遮断することができる。遮断用電磁弁88により、内腔部336からの作動流体Rの漏れを防止することができる。
また、遮断用電磁弁88より先が遮断されるので、流量センサー87での流量の変化がない。そのため、誤検出することがない。また、チェンジキットの装着をし忘れている場合も、内腔部336からの作動流体Rの漏れを防止することができる。
以上、本発明の電子部品搬送装置及び電子部品検査装置を図示の実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、電子部品搬送装置及び電子部品検査装置を構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、任意の構成物が付加されていてもよい。例えば、デバイス搬送ヘッド17を本発明の搬送部として説明しているが、搬送部は、ICデバイスを搬送するものであればよく、本発明の搬送部がデバイス搬送ヘッド13やデバイス搬送ヘッド20に設けられてもよい。
また、本発明の電子部品搬送装置及び電子部品検査装置は、前記各実施形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
1…電子部品検査装置 3…吸引部(第2部材)(搬送部) 5…姿勢調整部(第1部材) 6…断熱部 7…X方向移動機構 8…配管 9…力検出部 10…電子部品搬送装置 11A,11B…トレイ搬送機構 12…温度調整部 13…デバイス搬送ヘッド 14…デバイス供給部 15…トレイ搬送機構 16…検査部 17,17A,17B…デバイス搬送ヘッド 18…デバイス回収部 19…回収用トレイ 20…デバイス搬送ヘッド 21,22A,22B…トレイ搬送機構 30…可動部 31…吸着ノズル(第2摺動部)(搬送部) 32…第1ブロック 33…第2ブロック 34…第3ブロック(第2基部)(搬送部) 35…パッキン 36…継手 37,38…パッキン 41,42…継手 43…パッキン 51…第1調整機構 52…第2調整機構 53…ダイアフラム 61…断熱部材 71…配管 71A…リニアガイド 72…エジェクター 72A…支持ベース 73…レギュレーター 73A…スペーサー 80,81,82…配管(流路) 83…タンク 84…レギュレーター(調圧部) 85…作動流体供給部 86…分岐点 87…流量センサー 88…遮断用電磁弁(開閉部) 89…分岐点 90…ICデバイス(電子部品) 141…凹部(ポケット) 150…溝 152…ガイドピン 161…検査部本体 162…当接部 163…プローブピン 165…凹部(ポケット) 166…電子部品付勢部 171…連結部 181…凹部(ポケット) 200…トレイ 231…第1隔壁 232…第2隔壁 233…第3隔壁 234…第4隔壁 235…第5隔壁 241…フロントカバー 242,243…サイドカバー 244…リアカバー 245…トップカバー 300…モニター 301…表示画面 311…上面 312…下面 313…内腔部 314…開口部(吸引口) 315…フランジ部 316…溝 321…上面 322…下面 324…内腔部 325…凹部 331…上面 332…下面 333…内腔部 334…溝 336…内腔部 338,340…溝 341…上面 342…下面 344…貫通孔 346…突出部 348…凹部 400…シグナルランプ 500…スピーカー 511…シリンダー(第1基部) 512…ピストン(第1摺動部) 513…内腔部 514…フランジ部 515…ピストンロッド 516…貫通孔 521…板部材 531…下面 600…マウス台 700…操作パネル 711A…レール 712A…スライダー 800…制御部 901…端子 902…基板 903…突出部 A1…トレイ供給領域 A2…デバイス供給領域(供給領域) A3…検査領域 A4…デバイス回収領域(回収領域) A5…トレイ除去領域 F3,F3’…吸引力 F90…当接力 H90…距離 S1…第1空間 S2…第2空間。

Claims (16)

  1. 第1基部と、前記第1基部に対して摺動する第1摺動部と、を有する第1部材と、
    前記第1摺動部に配置され着脱可能な第2基部と、前記第2基部に対して摺動し、電子部品に当接する第2摺動部と、を有する第2部材と、
    を有した搬送部と、
    第2空間に接続され、前記第2空間に作動流体を供給する流路と、
    前記流路に設けられ、前記作動流体の流量を検出する流量センサーと、
    前記作動流体の圧力を調整する調圧部と、
    を備え、
    前記第1部材は、前記第1基部と前記第1摺動部との間に第1空間が形成され、
    前記第2部材は、前記第2基部と前記第2摺動部との間に前記第2空間が形成され、
    前記電子部品を前記第2摺動部で把持し、検査部のプローブピンに前記電子部品を押圧することを特徴とする電子部品搬送装置。
  2. 請求項1に記載の電子部品搬送装置において、
    前記第1空間及び前記第2空間には、前記作動流体が出入り可能であることを特徴とする電子部品搬送装置。
  3. 請求項1に記載の電子部品搬送装置において、
    前記流路に設けられ、前記流路を開閉する開閉部と、
    前記開閉部の開閉を前記流量センサーの検出する流量に基づいて判断する判断部と、
    を有していることを特徴とする電子部品搬送装置。
  4. 請求項3に記載の電子部品搬送装置において、
    前記流量センサーは、前記開閉部と前記第2部材の前記第2空間との間に配置されることを特徴とする電子部品搬送装置。
  5. 請求項3に記載の電子部品搬送装置において、
    前記判断部は、前記流量センサーが前記作動流体の所定の流量を検出すると、アラームを出力することを特徴とする電子部品搬送装置。
  6. 請求項1に記載の電子部品搬送装置において、
    前記第2基部は、前記電子部品が載置される電子部品載置部に当接可能であることを特徴とする電子部品搬送装置。
  7. 請求項6に記載の電子部品搬送装置において、
    前記第2摺動部が前記電子部品に当接する当接力と、前記第2基部が前記電子部品載置部に当接する当接力とは、異なることを特徴とする電子部品搬送装置。
  8. 請求項1に記載の電子部品搬送装置において、
    前記第1空間と前記第2空間とに前記作動流体を供給する作動流体供給部を有することを特徴とする電子部品搬送装置。
  9. 請求項1に記載の電子部品搬送装置において、
    前記第2空間と連通する第3空間を有することを特徴とする電子部品搬送装置。
  10. 請求項2に記載の電子部品搬送装置において、
    前記第1摺動部が前記作動流体を受ける第1受圧面の面積は、前記第2摺動部が前記作動流体を受ける第2受圧面の面積よりも大きいことを特徴とする電子部品搬送装置。
  11. 請求項1に記載の電子部品搬送装置において、
    前記第2基部は、前記電子部品の一部に当接可能であることを特徴とする電子部品搬送装置。
  12. 請求項11に記載の電子部品搬送装置において、
    前記第2摺動部が前記電子部品に当接する当接力と、前記第2基部が前記電子部品に当接する当接力とは、異なることを特徴とする電子部品搬送装置。
  13. 請求項11又は12に記載の電子部品搬送装置において、
    前記第2基部と前記第2摺動部とは、前記電子部品に対して異なる位置で当接することを特徴とする電子部品搬送装置。
  14. 請求項2に記載の電子部品搬送装置において、
    前記第1空間への前記作動流体の圧力と、前記第2空間への前記作動流体の圧力とは、それぞれ変更可能であることを特徴とする電子部品搬送装置。
  15. 請求項1に記載の電子部品搬送装置において、
    前記電子部品を載置して移動可能な可動部と、
    前記可動部に設けられ、力を検出可能な力検出部と、
    を有し、
    前記力検出部は、前記第2摺動部に当接した前記電子部品と当接可能であることを特徴とする電子部品搬送装置。
  16. 第1基部と、前記第1基部に対して摺動する第1摺動部と、を有する第1部材と、
    前記第1摺動部に配置され着脱可能な第2基部と、前記第2基部に対して摺動し、電子部品に当接する第2摺動部と、を有する第2部材と、
    を有した搬送部と、
    第2空間に接続され、前記第2空間に作動流体を供給する流路と、
    前記流路に設けられ、前記作動流体の流量を検出する流量センサーと、
    前記作動流体の圧力を調整する調圧部と、
    前記電子部品を検査する検査部と、
    を備え、
    前記第1部材は、前記第1基部と前記第1摺動部との間に第1空間が形成され、
    前記第2部材は、前記第2基部と前記第2摺動部との間に前記第2空間が形成され、
    前記電子部品を前記第2摺動部で把持し、前記検査部のプローブピンに前記電子部品を押圧することを特徴とする電子部品検査装置。
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