JP2003161758A - 電極端子コンタクト方法 - Google Patents

電極端子コンタクト方法

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JP2003161758A
JP2003161758A JP2001363050A JP2001363050A JP2003161758A JP 2003161758 A JP2003161758 A JP 2003161758A JP 2001363050 A JP2001363050 A JP 2001363050A JP 2001363050 A JP2001363050 A JP 2001363050A JP 2003161758 A JP2003161758 A JP 2003161758A
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Akio Horimoto
明男 堀本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ICパッケージなどの電気部品の電極端子と
コンタクトピンなどのコンタクト対象部材の双方を機械
的損傷を与えることなく常に適正なコンタクト圧力でも
って電気的機械的接触させる方法。 【解決手段】 電気部品1を数値制御型モーター36で
コンタクト対象部材21に接近させ、数値制御型モータ
ー36と電気部品1の間に介挿した圧力検出ユニット4
0で電極端子2がコンタクト対象部材21に接触し始め
る接触開始時のコンタクト圧力を検出してから継続して
電気部品1とコンタクト対象部材21を接近移動させて
コンタクト圧力を増大させ、圧力検出ユニット40が最
終的な規定最大のコンタクト圧力を検出したタイミング
で、数値制御型モーター36による電気部品1のコンタ
クト対象部材21への接近動作を停止させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ICパッケージな
どの電気部品の電極端子(半田ボール端子、リード端子
など)とIC試験装置などのコンタクト対象部材を電気
的機械的に接触させる電極端子コンタクト方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ICパッケージの電極端子、例えばBG
A(ボール・グリッド・アレー)などのICパッケージ外
面に高密度配置された多数の半田ボール端子と、IC試
験用治具(以下、ソケットと称する)に設置された多数
のコンタクト対象部材であるコンタクトピンとを電気的
機械的接触させてIC特性などを試験するIC試験装置
は、定位置のIC試験用ソケットの真上でICパッケー
ジを上下駆動させる構造が一般的である。このIC試験
装置には、ICパッケージを上下駆動させる駆動源にエ
アーシリンダーを使用したものと、サーボモーターを使
用したものがあり、その具体例を図5及び図6に示す。
【0003】図5のIC試験装置は、定位置の水平なI
C試験用ソケット20と、ソケット20の真上でICパ
ッケージ1を上下駆動させるエアーシリンダー30を有
する。ソケット20の上面中央部には複数のコンタクト
ピン21が各々バネ材22を介して設置され、各コンタ
クトピン21の上端の高さは同一に揃えられている。エ
アーシリンダー30は固定台32に下向きに支持され、
エアーシリンダー30から下方に延びる昇降ロッド31
の下端部にガイド33とプッシャー34が連結され、最
下端のプッシャー34の下面にICパッケージ1の上面
が真空吸着などで保持される。
【0004】エアーシリンダー30で昇降ロッド31を
所望の速度で下降させてガイド33、プッシャー34、
ICパッケージ1を予め設定された所定ストロークだけ
下降させると、水平なICパッケージ1の下面の半田ボ
ール端子2がソケット20のコンタクトピン21の上端
に電気的機械的接触してIC試験が実行される。半田ボ
ール端子2は半球状の電極端子で、これの半球面がコン
タクトピン21の上端を押圧するとコンタクトピン21
がバネ材22を圧縮して少し下がり、圧縮されたバネ材
22の弾力でコンタクトピン21の上端と半田ボール端
子2が適度なコンタクト圧力でもって電気的機械的に接
触する。このときのコンタクト圧力は、エアーシリンダ
ー30に直結された図示しないエアー供給源のエアー元
圧によって制御される。
【0005】図6のIC試験装置は、図5のIC試験装
置のエアーシリンダーの代わりにサーボモーター36で
ICパッケージ1を上下駆動させるようにしたものであ
る。サーボモーター36は固定台32上に支持されて、
固定台32から真下に延在するボールネジ37を正逆回
転させてガイド33、プッシャー34、ICパッケージ
1を上下駆動させる。サーボモーター36を数値制御し
てボールネジ37を正回転させることでICパッケージ
1を所望の速度で下降させ、ICパッケージ1が予め設
定された所定の高さ位置まで下降すると停止させて、半
田ボール端子2を対応するコンタクトピン21に所望の
コンタクト圧力で接触させてIC試験が実行される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上のIC試験装置に
おいては、ICパッケージの半田ボール端子とコンタク
トピンが接触するときの両者間のコンタクト圧力が適正
な範囲内になるように、ICパッケージの下降停止位置
を高精度に制御するようにしているが、この制御が次の
理由で難しい。
【0007】図5のエアーシリンダ式IC試験装置の場
合、エアーシリンダーを駆動させるエアー供給源におけ
るエアー元圧でプッシャーやICパッケージの下降速度
を制御し、半田ボール端子とコンタクトピンの最終的な
コンタクト圧力を制御しているが、エアー元圧が変動し
やすく、このエアー元圧の変動がICパッケージの下降
停止位置の変動となって現れて、半田ボール端子とコン
タクトピンの最終的なコンタクト圧力を適正な許容範囲
内の値に設定することを難しくしている。また、エアー
シリンダーはICパッケージを高速で下降させるほどI
Cパッケージの下降停止位置を高精度で出すことが難し
くなることから、ICパッケージを低速で下降させるよ
うにしているため、IC試験の作業インデックスの向上
が難しい。さらに、ICパッケージの半田ボール端子は
表面に酸化被膜が形成されやすくて、ICパッケージを
低速でコンタクトピンに接触させると、半田ボール端子
表面の酸化被膜が破れずにコンタクト不良が発生する可
能性が高くなる。
【0008】図6のサーボモーター式IC試験装置にお
けるサーボモーターは、数値制御されることでICパッ
ケージの下降速度を高速にすることや、下降停止位置を
高精度に制御することを容易にするが、同一品種のIC
パッケージのロット変更によるパッケージ厚のバラツキ
などが影響して半田ボール端子とコンタクトピンの最終
的なコンタクト圧力を常に適正値に設定することが難し
い。そこで、実際にはサーボモーターでICパッケージ
の下降停止位置を低めに設定し、半田ボール端子とコン
タクトピンの最終的なコンタクト圧力が少し高くなるよ
うにしておいて、コンタクト不良が発生しにくいように
しているが、これでは半田ボール端子とコンタクトピン
の接触時の衝撃力と高めのコンタクト圧力でコンタクト
ピン側が損傷して短寿命となる不具合が生じる。
【0009】本発明の目的とするところは、ICパッケ
ージなどの電気部品の電極端子とコンタクトピンなどの
コンタクト対象部材の双方を、この双方ともに機械的損
傷を与えることなくして常に高い作業インデックス、適
正なコンタクト圧力でもって電気的機械的接触させる電
極端子コンタクト方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の請求項1の発明は、電気部品の電極端子をコンタク
ト対象部材に接近させて接触させる方法で、電気部品と
コンタクト対象部材を数値制御型モーターで互いに接近
移動させ、電気部品の電極端子とコンタクト対象部材が
接触するときの両者間のコンタクト圧力を前記数値制御
型モーターと電気部品またはコンタクト対象部材との間
に介挿した圧力検出ユニットで検出し、この圧力検出ユ
ニットが電気部品の電極端子とコンタクト対象部材が接
触し始める接触開始時のコンタクト圧力を検出してから
継続して電気部品とコンタクト対象部材を接近移動させ
てコンタクト圧力を増大させ、圧力検出ユニットが予め
設定された最終的な規定最大のコンタクト圧力を検出し
たタイミングで、数値制御型モーターによる電気部品と
コンタクト対象部材の接近移動を停止させることを特徴
とする。
【0011】ここで、数値制御型モーターはサーボモー
ターやパルスモーター、リニアモーターで、この数値制
御型モーターで電気部品またはコンタクト対象部材のい
ずれか一方を他方に対して接近移動させる。電気部品は
ICパッケージのような半導体部品や精密機器部品など
であり、コンタクト対象部材は電気部品の電極端子に接
触して通電や電圧印加などの作業をするコンタクトピン
や板バネ状のリード端子などである。
【0012】また、電気部品の電極端子とコンタクト対
象部材を接近移動させて接触させたときのコンタクト圧
力を検出する圧力検出ユニットはロードセルなどで、電
気部品側かコンタクト対象部材のいずれか一方に設置さ
れて、電極端子とコンタクト対象部材が接触し始めてか
ら最終の接触状態に至るまでコンタクト圧力をリアルタ
イムで検出する。圧力検出ユニットが予め設定された規
定最大のコンタクト圧力を検出したタイミングで電気部
品とコンタクト対象部材の接近移動を停止させること
で、電気部材の電極端子とコンタクト部材の最終的なコ
ンタクト圧力が常に適正値に制御される。この最終的な
コンタクト圧力の適正な制御でもって電極端子とコンタ
クト部材の過度な接触による両者の損傷が回避される。
【0013】本発明の請求項2の発明は、上記電極端子
コンタクト方法において、規定最大のコンタクト圧力よ
り小さな所定の速度切換コンタクト圧力を設定し、この
速度切換コンタクト圧力を圧力検出ユニットが検出した
タイミングでICパッケージとコンタクト対象部材の接
近移動速度を減速させることを特徴とする。
【0014】この発明における速度切換コンタクト圧力
は、規定最大値のコンタクト圧力のほぼ中間値の圧力
で、圧力検出ユニットが速度切換コンタクト圧力を検出
してからの電気部品とコンタクト対象部材の接近速度
を、それまでの接近速度より遅くすることで、圧力検出
ユニットが規定最大のコンタクト圧力を検出した瞬時の
タイミングで電気部品とコンタクト対象部材の接近動作
を停止させることが容易となり、電極端子コンタクト動
作の信頼性が良くなる。また、圧力検出ユニットが速度
切換コンタクト圧力を検出するまでの電気部品とコンタ
クト対象部材の接近移動速度を高速に設定することで、
電気部品とコンタクト部材が接近開始して接触し停止す
るまでのトータルの接近動作時間が短縮されて、IC試
験などの作業インデックスの向上が図れる。
【0015】また、請求項3の発明は、上記速度切換コ
ンタクト圧力を大小異なる複数の圧力に設定して、その
各々の速度切換コンタクト圧力を圧力検出ユニットが検
出する毎にICパッケージとコンタクト対象部材の接近
移動速度を減速させることを特徴とする。この場合、電
気部品とコンタクト対象部材の接近移動速度が複数段階
で段階的に減速されるため、最終の接近移動速度を十分
に小さく設定できて、電気部品とコンタクト対象部材の
接近動作をより高精度で停止させることができるように
なる。
【0016】請求項4の発明は、数値制御型モーターに
圧力検出ユニットを介して連結されたプッシャーに保持
された半田ボール端子付電気部品を前記数値制御型モー
ターで定位置の電気部品試験用コンタクト対象部材に接
近移動させて、電気部品の半田ボール端子をコンタクト
対象部材に接触させることを特徴とする。つまり、この
発明は、ICパッケージなどの半田ボール電極(電極端
子)とIC試験用ソケットなどのコンタクトピン(コン
タクト対象部材)のコンタクト方法に適用したもので、
半田ボール電極とコンタクトピンとの最終的なコンタク
ト圧力が圧力検出ユニットで適正値に規制されることか
ら、両者の電気的機械的接触が良好に行われてIC試験
の信頼性が向上する。
【0017】
【発明の実施の形態】図1に本発明方法の実施の形態を
説明するためのIC試験装置を示すと、このIC試験装
置は図6のサーボモーター式IC試験装置に適用したも
ので、図6と同一または相当部分には同一符号が付して
ある。図1装置は、ガイド33とプッシャー34の間に
圧力検出ユニット40を介挿している。図1(A)に示
されるサーボモーター36は図6と同じサーボモーター
で、ボールネジ31を正逆回転させてガイド33、プッ
シャー34、このプッシャー34に保持された電気部品
のICパッケージ1を上下駆動する。図1(A)のサー
ボモーター36はICパッケージ1を任意の高速で上下
駆動させること、及び、任意の高さ位置で高精度に停止
させることができる公知の数値制御型モーターであり、
このサーボモーター36に代わりにパルスモーターやリ
ニアモーターなどの他の数値制御型モーターを適用して
もよい。
【0018】ガイド33とプッシャー34の間の圧力検
出ユニット40は、ICパッケージ1に下方から加わる
加圧力をプッシャー34を介してリアルタイムで検出す
るロードセルである。サーボモーター36でガイド3
3、プッシャー34、ICパッケージ1を下降させてI
Cパッケージ1の下面の半田ボール電極(電極端子)2
をソケット20の対応するコンタクトピン(コンタクト
対象部材)21の先端に接触させ、このときのコンタク
トピン21の先端から半田ボール電極2に加わる外力が
所望のコンタクト圧力として圧力検出ユニット40でリ
アルタイムに検出される。
【0019】図1(A)のIC試験装置の場合、本発明
は図1(B)及び図2のステップS1〜S4に示す要領
で半田ボール電極2を対応するコンタクトピン21に接
触させる。なお、図1(B)に示される圧力検出ユニッ
ト40は、検出しているコンタクト圧力値をメーターで
表現したものが図示されている。また、図2は下降する
ICパッケージ1の基準位置からの高さHを示すグラフ
Iと、圧力検出ユニット40が検出するコンタクト圧力
Pの圧力グラフIIと、ICパッケージ1の下降速度Vの
グラフIIIが示される。圧力グラフIIにおける図示二点
の圧力点P2、P3は予め設定された規定値であり、最
初の圧力点P1は下降するICパッケージ1の半田ボー
ル電極2がコンタクトピン21に接触し始める接触開始
時のコンタクト圧力である。圧力グラフIIにおける最後
の圧力点P3は、半田ボール電極2がコンタクトピン2
1を押圧して両者が十分適正に電気的機械的接触状態に
あるときのコンタクト圧力で、これを圧力検出ユニット
40は規定最大のコンタクト圧力P3として検出する。
中間の圧力点P2は速度切換コンタクト圧力で、P1<
P2<P3の関係に設定されている。図2の高さグラフ
Iに示す三点H1、H2、H3は、圧力グラフIIにおけ
る三点の圧力点P1、P2、P3でのICパッケージ1
の高さを示す。この高さグラフIで分かるように、圧力
検出ユニット40が接触開始時のコンタクト圧力P1を
検出(ステップS1の終了)してからもICパッケージ
1の下降が継続して行われてコンタクト圧力が徐々に増
大し、速度切換コンタクト圧力P2が検出(ステップS
2の終了)されると下降速度が減速され、規定最大のコ
ンタクト圧力P3が検出(ステップS3の終了)された
タイミングで下降動作が停止して、ステップS4でIC
試験動作が開始される。
【0020】[ステップS1] 図1(A)の動作前の
状態からサーボモーター36を駆動させてボールネジ3
1を正回転させ、ガイド33とプッシャー34とICパ
ッケージ1を上限位置から下降させてICパッケージ1
を定位置のソケット20のコンタクトピン21へと接近
させる。上限位置のICパッケージ1が下降して所定の
高さ位置にあるコンタクトピン21の上端に達するまで
の下降ストロークが予め分かっていることから、図2に
示すようにICパッケージ1の下面の半田ボール電極2
がコンタクトピン21の上端の近くまで接近する所定の
高さH’を設定し、この高さH’までICパッケージ1
が上限位置から下降するまでの速度を最も大きな下降速
度Vaに設定し、高さH’からは下降速度を減速させて
所定の下降速度Vbに設定する。この減速した下降速度
VbでICパッケージ1をさらに下降させて半田ボール
電極2がコンタクトピン21に接触し始めて、圧力検出
ユニット40がコンタクト圧力P1を検出し始めると、
ステップS1が終了してステップS2に移行する。な
お、ステップS1でICパッケージ1の下降速度をVa
とVbの二段階に分けてステップS1での作業インデッ
クスを上げるようにしているが、ステップS1での下降
ストロークが小さい場合には下降速度Vbだけで下降さ
せるようにしてもよい。
【0021】[ステップS2] ICパッケージ1を下
降速度Vbでさらに下降させて、半田ボール電極2でコ
ンタクトピン21をバネ材22の弾力に抗して押し下
げ、コンタクトピン21から半田ボール電極2に加わる
コンタクト圧力を徐々に増大させて、圧力検出ユニット
40が速度切換コンタクト圧力P2を検出すると、それ
までの下降速度Vbからより低速の下降速度Vcに減速
させてICパッケージ1の下降を継続させる。
【0022】[ステップS3] このステップS3での
下降速度Vcを小さく設定するほど、半田ボール電極2
に加わるコンタクト圧力の増大率が下がって、圧力検出
ユニット40が規定最大のコンタクト圧力P3を検出し
た瞬時のタイミングでICパッケージ1の下降を停止さ
せ、下降停止後のコンタクト圧力を適正な規定値のコン
タクト圧力P3に設定することが容易になる。また、こ
のように下降速度Vcを小さく設定することで、前ステ
ップS2での下降速度Vbを大きめに設定して作業イン
デックスを上げることが可能になる。ICパッケージ1
の下降停止直後の状態が保持されて、IC試験が開始さ
れるステップS4に移行する。
【0023】[ステップS4] 半田ボール電極2とコ
ンタクトピン21が適正なコンタクト圧力P3で接触し
ているので、コンタクト不良が無くてIC試験が良好に
実行される。また、半田ボール電極2がコンタクトピン
21に接触するときの下降速度Vbを大きめに設定して
おくことで、半田ボール電極2の表面に酸化被膜が形成
されていてもこの酸化被膜がコンタクトピン21との衝
突で破られて、それ以後の半田ボール電極2とコンタク
トピン21の電気的機械的接触状態が安定に維持され、
ステップS4でのIC試験が良好に実行される。
【0024】なお、図2の速度グラフIIIに示される下
降速度Va、Vb、Vcの各々は定速度パターンが示さ
れるが、図2の鎖線で示す速度グラフIII’のように時
間経過と共に減速するように設定することも有効であ
る。さらに、圧力グラフIIの最小コンタクト圧力P1と
規定最大コンタクト圧力P3の間に設定される速度切換
コンタクト圧力P2は1つに限らず、コンタクト圧力P
1からP2が検出されるまでの時間経過が長い場合には
速度切換コンタクト圧力を大小異なる複数圧力に設定し
て、その各々の速度切換コンタクト圧力を圧力検出ユニ
ット40が検出する毎にICパッケージ1の下降速度を
減速させることも有効である。
【0025】また、図2の圧力グラフIIに示される速度
切換コンタクト圧力P2を検出した時点で一旦下降を停
止させ、所定の時間経過後に再び下降させる方法も有効
である。これは図1に示すコンタクトピン21のように
上下に摺動抵抗をもって動作する摺動部を有するコンタ
クトピンの場合、摺動抵抗により一時的にコンタクトピ
ンのバネ22による反力よりも高い圧力を検出してしま
い、規定最大のコンタクト圧力P3を検出する際の誤差
となることがあるため、速度切換コンタクト圧力P2を
検出した時点で一旦下降を停止させることで摺動抵抗が
開放されて安定した圧力検出が可能となる。
【0026】次に本発明の他の実施の形態を図3と図4
に示し説明する。
【0027】図3(A)はシート式IC試験装置に適用
したもので、水平な定位置に設置されたラバーシート2
3に部分的に形成された導電部(コンタクト対象部材)
24にICパッケージ1の半田ボール電極2を押圧して
IC試験が行われる。導電部24はラバーシート23に
部分的に埋設された金粒子で構成され、この上面に半田
ボール電極2を押し付けるとラバーシート23の弾性力
で導電部2が圧縮されて半田ボール電極2と電気的機械
的に接触してIC試験が開始される。このIC試験装置
の場合も図3(B)の高さグラフIと圧力グラフIIに示
すように各コンタクト圧力P2、P3を設定し、ICパ
ッケージ1をラバーシート23に向けて接近移動させて
半田ボール電極2を対応する導電部24に接触させるよ
うにすればよい。このラバーシート式のコンタクト対象
部材は他に比べ導電部の有効ストロークが少なくて、本
方式の適用は特に有効である。
【0028】図4(A)は板バネ式IC試験装置に適用
したもので、水平なソケット本体25上に配置されたコ
ンタクト対象部材は弾性を有するコンタクト板26であ
る。このIC試験装置で試験されるICパッケージ1は
側面からリード端子3を導出した表面実装型ICであ
る。コンタクト板26の真上からICパッケージ1を下
降させてリード端子3をコンタクト板26に押し付ける
とコンタクト板26が下方に弾性変形してリード端子3
とコンタクト板26が電気的機械的に接触してIC試験
が開始される。
【0029】図4(A)のIC試験装置の場合も図4
(B)の高さグラフIと圧力グラフIIに示すように各コ
ンタクト圧力P1、P2、P3を設定して、ICパッケ
ージ1をコンタクト板26に向けて接近移動させてリー
ド端子3を対応するコンタクト板26に接触させる。或
いは、コンタクト板26が図1や図3のIC試験装置の
コンタクト対象部材に比べ大きく弾性変形することか
ら、図4(B)の鎖線の高さグラフI’と圧力グラフI
I’に示すように速度切換コンタクト圧力を設定せずに
最小のコンタクト圧力P1から規制最大コンタクト圧力
P3へと直線的にコンタクト圧力を増大させるようにし
てもよい。この場合、ICパッケージ1が下降停止する
ときの下降速度が図2の下降速度Vbに相当して、下降
停止位置が予定された位置より下方へと大きくオーバー
ランする可能性があるが、このオーバーランによる誤差
成分はコンタクト板26の弾性復帰力で修正されて、リ
ード端子3とコンタクト板26の最終的なコンタクト圧
力が規定の許容範囲内で決まるようになる。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、電気部品側かコンタク
ト対象部材のいずれか一方に設置された圧力検出ユニッ
トで電気部品の電極端子とコンタクト対象部材が接触し
始めてから最終の接触状態に至るまでのコンタクト圧力
をリアルタイムで検出し、この圧力検出ユニットが予め
設定された規定最大のコンタクト圧力を検出したタイミ
ングで電気部品とコンタクト対象部材の接近移動を停止
させるようにしたので、電気部材の電極端子とコンタク
ト部材の最終的なコンタクト圧力を常に適正値に制御す
ることが容易にできて、数値制御型モーターを使用した
電極端子コンタクト方法のコンタクト圧力不安定要因が
解消されて、信頼性の高い電極端子コンタクト方法が提
供できる。
【0031】特に、この発明方法をIC試験装置におけ
るICパッケージの半田ボール電極(電極端子)とIC
試験用ソケットのコンタクトピン(コンタクト対象部
材)のコンタクト方法に適用すれば、半田ボール電極と
コンタクトピントの最終的なコンタクト圧力が圧力検出
ユニットで常に適正値に規制されて、IC試験の信頼性
と作業性が一段と向上する効果がある。さらに、半田ボ
ール電極とコンタクトピンの最終的なコンタクト圧力が
適正値に規制されて過度に増大する心配が皆無となるの
で、比較的に機械的強度の弱いコンタクトピンが半田ボ
ール電極との接触で受けるダメージが少なくなってコン
タクトピンの長寿命化が図れる。
【0032】また、圧力検出ユニットが速度切換コンタ
クト圧力を検出してから電気部品とコンタクト対象部材
の接近速度を減速させることで、圧力検出ユニットが規
定最大のコンタクト圧力をより確実に検出し、規定最大
のコンタクト圧力を検出した瞬時のタイミングで電気部
品とコンタクト対象部材の接近動作をより確実に停止さ
せることが可能となって、電極端子コンタクト動作の信
頼性の改善が図れる。さらに、圧力検出ユニットが速度
切換コンタクト圧力を検出するまで電気部品とコンタク
ト対象部材の接近移動速度を高速化してトータルの接近
移動動作時間を短縮し、作業インデックスの向上を図る
ことができる効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明方法を実施するIC試験装置の
概要を示す側面図、(B)は図1(A)装置の要部の各
動作状態を示す部分拡大図である。
【図2】図1のIC試験装置におけるIC電極−コンタ
クト対象部材の動作関係を説明するための高さグラフ
I、圧力グラフII、速度グラフIIIの図である。
【図3】(A)は本発明方法を実施する別のIC試験装
置の概要を示す断面図、(B)は図3(A)装置のIC
電極−コンタクト対象部材の動作関係を説明するためグ
ラフ図である。
【図4】(A)は本発明方法を実施する別のIC試験装
置の概要を示す側面図、(B)は図4(A)装置のIC
電極−コンタクト対象部材の動作関係を説明するためグ
ラフ図である。
【図5】従来のIC電極コンタクト方法を説明するため
のIC試験装置の概要を示す側面図である。
【図6】他の従来のIC電極コンタクト方法を説明する
ためのIC試験装置の概要を示す側面図である。
【符号の説明】
1 ICパッケージ 2 電極端子(半田ボール端子) 3 電極端子(リード端子) 20 ソケット 21 コンタクト対象部材(コンタクトピン) 22 バネ材 23 ラバーシート 24 コンタクト対象部材(導電部) 25 ソケット本体 26 コンタクト対象部材(コンタクト板) 36 数値制御モーター(サーボモーター) 37 ボールネジ 40 圧力検出ユニット P1 コンタクト圧力 P2 速度切換コンタクト圧力 P3 規定最大のコンタクト圧力 Va〜Vc 下降速度

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気部品の電極端子をコンタクト対象部
    材に接近させて接触させる方法で、 電気部品とコンタクト対象部材を数値制御型モーターで
    互いに接近移動させ、電気部品の電極端子とコンタクト
    対象部材が接触するときの両者間のコンタクト圧力を前
    記数値制御型モーターと電気部品またはコンタクト対象
    部材との間に介挿した圧力検出ユニットで検出し、この
    圧力検出ユニットが電気部品の電極端子とコンタクト対
    象部材が接触し始める接触開始時のコンタクト圧力を検
    出してから継続して電気部品とコンタクト対象部材を接
    近移動させてコンタクト圧力を増大させ、圧力検出ユニ
    ットが予め設定された最終的な規定最大のコンタクト圧
    力を検出したタイミングで、数値制御型モーターによる
    電気部品とコンタクト対象部材の接近移動を停止させる
    ことを特徴とする電極端子コンタクト方法。
  2. 【請求項2】 規定最大のコンタクト圧力より小さな所
    定の速度切換コンタクト圧力を設定し、この速度切換コ
    ンタクト圧力を圧力検出ユニットが検出したタイミング
    で電気部品とコンタクト対象部材の接近移動速度を減速
    させる請求項1記載の電極端子コンタクト方法。
  3. 【請求項3】 速度切換コンタクト圧力を大小異なる複
    数に設定して、その各々の速度切換コンタクト圧力を圧
    力検出ユニットが検出する毎に、電気部品とコンタクト
    対象部材の接近移動速度を減速させる請求項2記載の電
    極端子コンタクト方法。
  4. 【請求項4】 数値制御型モーターに圧力検出ユニット
    を介して連結されたプッシャーに保持された半田ボール
    端子付電気部品を前記数値制御型モーターで定位置の電
    気部品試験用コンタクト対象部材に接近移動させて、電
    気部品の半田ボール端子をコンタクト対象部材に接触さ
    せる請求項1〜3のいずれかに記載の電極端子コンタク
    ト方法。
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