JP2019111616A - 搬送器および搬送装置 - Google Patents
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Abstract
Description
また、搬送装置として、肉切断用のまな板プレート(以下、搬送器のパレットという)に食品を載置し、載置した食品をパレットとともに搬送するコンベアが知られている(例えば、特許文献3参照)。
この構成によれば、凹部に側壁を形成し、食品を持ち上げる部材の進入を側壁で案内するようにした。よって、食品を持ち上げる部材を食品に対して精度よく位置決めできる。これにより、食品を持上具により持ち上げる際、持上具の把持精度を高い精度で安定的に確保することができる。
ここで、例えば食品を切断する際に、コンベア上で切断刃を下降させて切断することも考えられる。この場合、切断刃が過度に下降するとコンベアを切断してしまうおそれが生じる。一方、切断刃の下降が不足していると食品の下面側が未切断の状態となるおそれが生じる。このように、食品を所望量切断するためには、切断刃の下降量の調整が困難であり、コンベアの損傷などにつながることが考えられる。
これに対して、この構成によれば、載置部は食品を切断する切断刃が当接する当接部に用いることも可能である。よって、食品を切断刃で切断する際に、切断刃を載置部(当接部)まで移動させて当接部に当接することにより食品を切断することができる。これにより、切断刃の下降量の調整を容易にできる。
この構成によれば、切断刃の損傷を抑制することができるので、食品の切断を長期にわたり安定して行うことができる。
この構成によれば、載置部に逃げ溝を形成し、逃げ溝に切断刃を進入可能とした。よって、切断刃を食品より下方に移動することができる。これにより、食品を切断刃で一層良好に切断することができる。
また、切断刃を逃げ溝まで進入させることにより、切断刃の下降量の許容範囲を比較的広くできる。これにより、食品を切断する際において、切断刃の下降量の調整が一層容易になる。
この構成によれば、支持部に対して被支持部を着脱可能とすることにより、被支持部を取り外して保守、点検を容易にできる。また、被支持部の交換を容易に行うことができる。
図1は、第1実施形態の搬送装置10を示す斜視図である。図2は、第1実施形態の搬送装置10の要部を拡大した状態で示す斜視図である。
図1、図2に示すように、搬送装置10は、本体12と、搬送支持体(支持体)14と、駆動部16と、複数の搬送体(搬送器)18とを備えている。
第1本体側壁21と第2本体側壁22との間において、第1本体側壁21および第2本体側壁22に搬送支持体14が取り付けられている。搬送支持体14は、第1支持バー25、第2支持バー26、第1駆動プーリ27と、複数の第1従動プーリ28と、第2駆動プーリ29と、複数の第2従動プーリ31と、第1搬送部材32と、第2搬送部材33とを備えている。
また、第1駆動プーリ27はギアユニット35を介して第2駆動プーリ29に連結されている。
よって、駆動部16が駆動することにより第1駆動プーリ27が回転する。第1駆動プーリ27の回転がギアユニット35を経て第2駆動プーリ29に伝達され、第2駆動プーリ29が回転する。
以下、第1搬送部材32を「第1タイミングベルト32」として説明する。
以下、第2搬送部材33を「第2タイミングベルト33」として説明する。
駆動部16が駆動することにより、第1駆動プーリ27で第1タイミングベルト32が回転し、かつ、第2駆動プーリ29で第2タイミングベルト33が回転する。
図2、図3に示すように、搬送体18は、搬送プレート51と、第1移動部52と、第2移動部53と、パレット54とを備えている。
搬送プレート51は、プレート部56と、一対の第1突片57と、一対の第2突片58とを備えている。プレート部56は、平面視矩形状に形成されている。プレート部56には、第1本体側壁21側の端部に一対の第1突片57が形成されている。一対の第1突片57は、端部の矢印A方向の両端から下方へ向けて突出されている。
また、プレート部56には、第2本体側壁22側の端部に一対の第2突片58が形成されている。一対の第2突片58は、端部の矢印A方向の両端から下方へ向けて突出されている。
一対の第1取付軸61は、一対の第1突片57から矢印B方向に突出されている。一対の第1ローラ62は、一対の第1支持軸63に回転自在に支持されている。第1支持軸63は、一対の第1取付軸61のうち下流側の第1取付軸61から矢印B方向に突出されている。第1支持軸63は、第1ベルト支持部37の第1開口部39から第1支持孔38に収容されている。
なお、第1支持軸63を上方に持ち上げることにより、第1支持軸63を第1支持孔38から第1開口部39を経て外側に着脱自在に取り外すことができる。
一対の第2取付軸65は、一対の第2突片58から矢印B方向に突出されている。一対の第2ローラ66は、一対の第2取付軸65に回転自在に支持されている。第2支持軸67は、一対の第2取付軸65のうち下流側の第2取付軸65から矢印B方向に突出されている。第2支持軸67は、第2ベルト支持部42の第2開口部45から第2支持孔44に収容されている。
なお、第2支持軸67を上方に持ち上げることにより、第2支持軸67を第1支持孔38から第1開口部39を経て外側に着脱自在に取り外すことができる。
この状態において、駆動部16(図1参照)を駆動することにより、第1タイミングベルト32と第2タイミングベルト33とで搬送体18を第1搬送動作で矢印Aの如く下流側に搬送することができる。第1搬送動作は、例えば、間欠的に動作する間欠動作である。
よって、搬送体18は、第1支持バー25の上辺25aと、第2支持バー26の上辺26aとに支持される。すなわち、搬送体18の自重や、搬送体18に載置された食品の荷重を第1支持バー25の上辺25aと、第2支持バー26の上辺26aとで支えることができる。よって、第1タイミングベルト32や第2タイミングベルト33に搬送体18による負荷が作用することを抑えることができる。
そこで、第1支持軸63および第2支持軸67を、搬送支持体14の送り方向に比較的大きな間隔をあけて支持することが可能になる。
受取り工程において、受取り装置75から加工前サンドイッチ71(図5参照)を上流側のパレット54で受け取る。加工前サンドイッチ71がパレット54に載置される。切断工程において、切断装置76の切断刃77(図5参照)でパレット54の加工前サンドイッチ71が三角形のサンドイッチ72に切断される。以下、三角形のサンドイッチ72を「サンドイッチ72」として説明する。
検査工程において、検査装置78の検査器具で切断したサンドイッチ72の厚さ寸法が検査される。取出し工程において、取出し装置80の持上具109(図5参照)で、検査が完了したサンドイッチ72が下流側のパレット54から取り出される。
また、搬送体18を搬送支持体14から容易に取り外すことができるので、搬送体18の交換を容易に行うことができる。
さらに、第1支持軸63および第2支持軸67が間隔をあけて支持されることにより、第1支持軸63および第2支持軸67(すなわち、搬送体18)のピッチを変えることが可能になる。これにより、加工前サンドイッチ71などの食品の搬送形態を変えることができる。
ここで、搬送プレート51(具体的には、プレート部56)の表面にパレット54が取り付けられている。
図4に示すように、パレット54は、第1短辺81、第1長辺82、第2短辺83、および第2長辺84で、平面視において矩形状に形成されている。また、パレット54は、第1角部85、第2角部86、第3角部87、および第4角部88を有する。パレット54は、上面に載置部91と、凹部92とを有する。
第1載置部93の第1角部85寄りの部位から、第4載置部96が第2短辺83に向けて延びている。第1載置部93の第3角部87寄りの部位から、第5載置部97が第2短辺83に向けて延びている。
載置部91の受面91aに、加工前サンドイッチ71(図5参照)、サンドイッチ72(図6参照)が載置される。
凹部92は、第1凹部101と、第2凹部102とを有する。第1凹部101は、第1短辺81、第2長辺84および第4角部88側に形成されている。換言すれば、第1凹部101は、第1短辺81、第2長辺84および第4角部88まで外側に向けて凹んだ状態に形成されている。
第2凹部102は、側壁として第5側壁96aと、第6側壁96bと、第7側壁97aと、第8側壁97bとを有する。第5側壁96a〜第8側壁97bは、第2持上ハンド112の反対側の第2持上ハンド(図示せず)の進入を案内する側壁である。反対側の第2持上ハンドは、第2持上ハンド112と対称に形成された部材である。第5側壁96a〜第8側壁97bにより、第2持上部材進入領域(持上部材進入領域)99が形成されている。第2持上部材進入領域99は、反対側の第2持上ハンドの進入を許容する領域である。
図4、図5に示すように、パレット54は、載置部91の受面91aに、例えば、加工前サンドイッチ71が載置される。この状態において、加工前サンドイッチ71が搬送支持体14で切断工程まで矢印Aの如く下流側に搬送される。
加工前サンドイッチ71は、平面視において矩形状に形成されている。切断工程に搬送された加工前サンドイッチ71の上面71aが一対の押付け片(図示せず)で押さえ付けられる。一対の押付け片(図示せず)は、加工前サンドイッチ71の切断線105(想像線で示す)を避けた状態で、加工前サンドイッチ71の上面71aを抑える。この状態において、切断装置76の切断刃77で加工前サンドイッチ71を切断する。
加工前サンドイッチ71の切断線105は、第1載置部93の受面91aの上方に位置する。
加工前サンドイッチ71を切断刃77で切断する際に、切断刃77を第1載置部93の受面91aまで移動させて載置部に当接することにより、切断刃77の下降量の調整が容易になる。これにより、加工前サンドイッチ71を切断刃77で良好に切断することができる。
移動部106は、水平駆動部(図示せず)に取り付けられている。移動部106には昇降駆動部107が取り付けられている。昇降駆動部107には昇降部108が取り付けられている。昇降部108および移動部106には持上具109が取り付けられている。
すなわち、第2持上ハンド112は、第1持上部材進入領域98に進入して、パレット54の載置部91に載置された食品を持ち上げる部材である。
また、パレット54の第2ハンド突出部118が第1凹部101の第2側壁94bおよび第3側壁95aに沿って第1持上部材進入領域98に矢印Bの如く第1載置部93に向けて進入する。パレット54の第3ハンド突出部119が第1凹部101の第4側壁95bに沿って第1持上部材進入領域98に矢印Bの如く第1載置部93に向けて進入する。これにより、第2持上ハンド112がサンドイッチ72の下方に位置する。
これにより、第2持上ハンド112の第1〜第3のハンド突出部117〜119を第1持上部材進入領域98に進入する際に、サンドイッチ72に傷をつけることを抑制できる。さらに、第2持上ハンド112の第1〜第3のハンド突出部117〜119を、サンドイッチ72を移動させることなく安定させた状態で、第1持上部材進入領域98に進入させることができる。
パレット54から受け取ったサンドイッチ72を取出し装置80で、サンドイッチ72の後工程の領域まで搬送する。
図9は第2実施形態のパレット130を示す斜視図である。
図9に示すように、パレット130は、第1実施形態のパレット54に逃げ溝132を形成したもので、その他の形状は第1実施形態のパレット54と同様である。
逃げ溝132は、第1載置部93の受面91aにおいて、第1角部85と第3角部87とを結ぶ直線上に凹状に形成されている。逃げ溝132は、受面91aに開口されている。よって、切断装置76の切断刃77で加工前サンドイッチ71(図5参照)を切断する際に、加工前サンドイッチ71を切断した切断刃77の刃先77aを逃げ溝132まで進入させることができる。すなわち、逃げ溝132は、切断刃77の進入を許容する切断刃進入領域となる。
また、切断刃77の刃先77aを逃げ溝132まで進入させることにより、切断刃77の下降量の許容範囲を比較的広くできる。これにより、加工前サンドイッチ71を切断する際において、切断刃77の下降量の調整が一層容易になる。
図10は第3実施形態のパレット140と切断刃77との関係を示す斜視図である。図11は第3実施形態のパレット140と第2持上ハンド160との関係を示す斜視図である。第2持上ハンド160は、第1実施形態の第2持上ハンド112と類似部品である。
図10に示すように、パレット140は、上面に載置部141と、凹部142とを有する。凹部142は、平坦面144と、第1傾斜面(傾斜面)145と、第2傾斜面(傾斜面)146と、逃げ溝147とを有する。平坦面144は、第1傾斜面145と第2傾斜面146との間に形成されている。
第2傾斜面146は、第2短辺側部位83aから第2短辺83まで下り勾配に形成されている。第2短辺側部位83aは、第2短辺83から距離L1をおいて、第2短辺83に沿って平行に延びる部位である。
載置部141の受面141aに加工前サンドイッチ71(図5参照)を載置した状態において、加工前サンドイッチ71の下面と第1傾斜面145との隙間を大きく確保できる。また、加工前サンドイッチ71の下面と第2傾斜面146との隙間を大きく確保できる。
また、切断刃77の刃先77aを逃げ溝147まで進入させることにより、切断刃77の下降量の許容範囲を比較的広くできる。これにより、加工前サンドイッチ71を切断する際において、切断刃77の下降量の調整が一層容易になる。
第1載置部151および第2載置部152は、平坦面144のうち、第1短辺81、第2長辺84、および第4角部88側の部位に形成されている。
第1側壁151a〜第4側壁152bは、第2持上ハンド160の進入を案内する側壁である。第1側壁151a〜第4側壁152bにより、第1持上部材進入領域(持上部材進入領域)156が形成されている。第1持上部材進入領域156は、第2持上ハンド160の進入を許容する領域である。
第3載置部153および第4載置部154は、矢印A方向に間隔をおいて形成されている。第3載置部153および第4載置部154により、平坦面144に側壁が形成されている。具体的には、平坦面144には、側壁として第5側壁153aと、第6側壁153bと、第7側壁154aと、第8側壁154bが形成されている。
第5側壁153a〜第8側壁154bは、第2持上ハンド160の反対側の第2持上ハンド(図示せず)の進入を案内する側壁である。
第5側壁153a〜第8側壁154bにより、第2持上部材進入領域(持上部材進入領域)157が形成されている。第2持上部材進入領域157は、反対側の第2持上ハンドの進入を許容する領域である。
すなわち、第1持上部材進入領域156および第2持上部材進入領域157で形成される持上部材進入領域と、逃げ溝147とが交わる形状に形成されている。よって、第2持上ハンド160の第1〜第3のハンド突出部161〜163をサンドイッチ72(図6参照)の切断箇所を超えて進入させることができる。
これにより、第2持上ハンド160でサンドイッチ72を持ち上げる際に、第2持上ハンド160の第1〜第3のハンド突出部161〜163を、サンドイッチ72の下面の広い領域に接触させることができる。
この結果、サンドイッチ72を第2持上ハンド160で一層安定させた状態で持ち上げることができる。
これにより、第1〜第3のハンド突出部161〜163が第1傾斜面145に沿って移動することにより、サンドイッチ72に傷をつけることを一層良好に抑制でき、また、当該ハンドは、サンドイッチ72への干渉を低減しつつ移動されるので、サンドイッチ72を持上げる際のサンドイッチ72との相対位置の精度(繰り返し精度)が高い精度で確保される。
第1傾斜面145を経た第1〜第3のハンド突出部161〜163は、第1側壁151a〜第4側壁152bに沿って第1持上部材進入領域156に矢印Bの如く逃げ溝147に向けて進入する。これにより、第2持上ハンド160がサンドイッチ72の下方に位置する。
これにより、第2持上ハンド160の第1〜第3のハンド突出部161〜163を第1持上部材進入領域156に進入する際に、サンドイッチ72に傷をつけることを抑制できる。さらに、サンドイッチ72を移動させることなく安定させた状態で、第2持上ハンド160の第1〜第3のハンド突出部161〜163を、第1持上部材進入領域156を超えて第2持上部材進入領域157まで進入させることができる。
例えば、前記第1実施形態〜第3実施形態では、パレット54,130,140を搬送支持体14で搬送する例について説明したが、これに限らない。その他の例として、例えば、パレット54,130,140は、平ベルトコンベア上に置かれた状態で搬送されてもよく、固定レールの上を移動させられてもよい。
14 搬送支持体(支持体)
18 搬送体(搬送器)
54,130,140 パレット
63,67 第1、第2の支持軸(被支持部)
71 加工前サンドイッチ(食品)
72 サンドイッチ(食品)
76 切断装置
77 切断刃
77a 刃先
91,141 載置部
92,142 凹部
93 第1載置部(当接部)
94a,94b〜97a,97b, 第1〜第8の側壁(側壁)
98,99,156,157 第1、第2の持上部材進入領域(持上部材進入領域)
109 持上具
112,160 第2持上ハンド(食品を持ち上げる部材)
132,147 逃げ溝(切断刃進入領域)
145,146 第1、第2の傾斜面(傾斜面)
151a,151b〜154a,154b 第1〜第8の側壁(側壁)
Claims (8)
- 食品を載せて搬送方向に移動する搬送器において、
前記食品を載せる載置部と、
前記載置部に対して凹んだ状態で外側に向けて形成された凹部と、
を備えることを特徴とする搬送器。 - 前記凹部は、外側に向けて下り勾配に形成された傾斜面を有する、
請求項1に記載の搬送器。 - 前記凹部は、前記食品を持ち上げる部材の進入を案内する側壁を有する、
請求項1または請求項2に記載の搬送器。 - 前記載置部は前記食品を切断する切断刃が当接する当接部に用いられる、
請求項1〜3のいずれか1項に記載の搬送器。 - 前記載置部は樹脂材により形成される
請求項4に記載の搬送器。 - 前記載置部には、前記切断刃を進入可能な逃げ溝が形成されている、
請求項4または請求項5に記載の搬送器。 - 前記凹部は、
前記食品を持ち上げる部材の進入を許容する持上部材進入領域と、
前記食品を切断する切断刃の進入を許容する切断刃進入領域と、が交わる形状に形成される、
請求項1または請求項2に記載の搬送器。 - 請求項1〜7のいずれか1項に記載の搬送器が複数備えられ、前記複数の搬送器の被支持部が、食品の搬送方向に移動する支持体に着脱自在に支持されることを特徴とする搬送装置。
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