JP2019106901A - 畝成形装置 - Google Patents

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Yasuko Washio
康子 鷲尾
堀江 文治
Bunji Horie
文治 堀江
亮介 鬼丸
Ryosuke Onimaru
亮介 鬼丸
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Abstract

【課題】隣り合う畝同士の間隔を狭くした場合であっても上面が水平な畝を容易に成形する。【解決手段】畝成形装置は、機枠と、機枠に回転軸回りに回転自在に支持されたロータリ耕耘部と、ロータリ耕耘部の後方に設けられた畝立て器と、ロータリ耕耘部の前方に設けられ且つ回転軸方向の内方から外方に土を逃がしてロータリ耕耘部に流入する土の量を減少させる土逃がし部材と、を備えている。また、土逃がし部材は、ロータリ耕耘部の回転軸方向の一方側の前方と他方側の前方にそれぞれ設けられている。また、ロータリ耕耘部の上方及び側方を覆うカバーを備え、土逃がし部材は、カバーの外側方に位置する。【選択図】図5

Description

本発明は、圃場に畝を立てる畝成形装置に関する。
従来、特許文献1に開示された畝成形装置(畔際処理装置)が知られている。特許文献1に開示された畝成形装置は、トラクタ後部に装着される機枠にロータリ耕耘部が設けられ、このロータリ耕耘部の左右外側でかつ前側に、畔際の土を幅方向内側に寄せる土寄せ具が設けられている。
特開2004−49146号公報
特許文献1に開示されている畝成形装置では、圃場に立てる畝の本数を増やすために、畝と畝との間を狭くして畝立てを行うと、ロータリ耕耘部の一方側(左側)と他方側(右側)とに流入する土の量に差が生じ、成形された畝の上面が傾斜する問題があった。具体的には、図8に示すように、隣接する畝を狭い間隔で成形する場合、一本目の畝T1を成形する際の畝成形装置の畝立て口の範囲E1と、二本目の畝T2を成形する際の畝立て口の範囲E2が重複する。これにより、二本目の畝T2を成形する作業は、既に畝が成形された一方側(畝T1側)の土が少なく、未だ畝が成形されていない他方側(畝T1と反対側)の土が多い状態で行われることとなる。そのため、ロータリ耕耘部の一方側(左側)に流入する土の量が他方側(右側)に流入する土の量よりも少なくなり、一方側が低く他方側が高い傾斜した上面をもつ畝T2が成形されてしまう。三本目以降の畝T3についても同様である。
また、上述のように畝が傾斜した場合には畝成形装置が傾斜するが、畝成形装置を牽引するトラクタは傾斜せずに水平状態を維持するため、トラクタに搭載されている水平制御装置を活用して畝の上面を水平に成形することもできない。
本発明は、このような従来技術の問題点を解決すべくなされたものであって、隣り合う畝同士の間隔を狭くした場合であっても上面が水平な畝を成形することができる畝成形装置の提供を目的とする。
本発明の一態様に係る畝成形装置は、機枠と、機枠に回転軸回りに回転自在に支持されたロータリ耕耘部と、ロータリ耕耘部の後方に設けられた畝立て器と、ロータリ耕耘部の前方に設けられ且つ回転軸方向の内方から外方に土を逃がしてロータリ耕耘部に流入する土の量を減少させる土逃がし部材と、を備えている。
また、土逃がし部材は、ロータリ耕耘部の回転軸方向の一方側の前方と他方側の前方にそれぞれ設けられている。
また、ロータリ耕耘部の上方及び側方を覆うカバーを備え、土逃がし部材は、カバーの外側方に位置する。
また、機枠は、走行車両の後部に装着される装着部を有し、土逃がし部材は、装着部を走行車両に装着した状態において、走行車両の車輪の外側方に位置する。
また、土逃がし部材は、回転可能なディスクである。
また、ディスクは、平面視において、前方から後方に向かうにつれて回転軸方向の内方から外方に向かうように傾斜している。
上記畝成形装置によれば、隣り合う畝同士の間隔を狭くした場合であっても上面が水平な畝を成形することができる。
畝成形装置を備えた作業機の側面図である。 畝成形装置を備えた作業機の正面図である。 土逃がし部材の斜視図である。 畝成形装置の平面図である。 畝成形装置を備えた作業機の平面図である。 本発明に係る畝成形装置により成形された畝の断面図である。 畝成形装置を備えた作業機の正面図である。 従来の畝成形装置により成形された畝の断面図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、走行しながら対地作業(耕耘等)を行うことができる作業機1を示している。作業機1は、走行車両2と、走行車両2の後部に装着された畝成形装置20とを備えている。図1及び図4に示すように、畝成形装置20は、走行車両2の後部に配置された装着部21を介して着脱自在に装着される。本実施形態では、走行車両2は、農業機械の一つであるトラクタ2である。また、装着部21は、例えば3点リンク機構21である。なお、走行車両2は、トラクタ2には限定されず、他の走行車両2であってもよい。
以下に説明する実施形態において、トラクタ2の運転席7に着座した運転者の前側(図1の左側)を前方、運転者の後側(図1の右側)を後方、運転者の左側(図1の手前側)を左方、運転者の右側(図1の奥側)を右方として説明する。また、トラクタ2の前後方向K1(図1参照)に直交する方向である水平方向K2(図2参照)を幅方向K2として説明する。また、トラクタ2の幅方向中央部から右部、或いは、左部へ向かう方向を幅方向外方として説明する。言い換えれば、幅方向外方とは、幅方向K2であってトラクタ2の幅方向中央部から離れる方向のことである。幅方向内方とは反対の方向を幅方向内方として説明する。言い換えれば、幅方向内方とは、幅方向K2であってトラクタ2の幅方向中央部に近づく方向である。
トラクタ(走行車両)2は、車体3と、車体3の前部に装着された前輪5と、車体3の後部に装着された後輪6とを有する。なお、以下の説明において、前輪5を車輪5ということがある。また、後輪6を車輪6ということがある。車体3は、原動機4、クラッチを有するクラッチハウジング、変速装置を有するミッションケース、作動装置を有するデフケース等を直結して構成されている。運転席7は、車体3の後部に設けられている。運転席7の前方には、ステアリングホイール9が設けられている。車体3の後部には、動力取出し用のPTO軸8が装備されている。
図1に示すように、畝成形装置20は、機枠22と、当該機枠22の下部に設けられたロータリ耕耘部30と、ロータリ耕耘部30の後方に設けられた畝立て器41と、ロータリ耕耘部30を覆うカバー23と、を備えている。つまり、走行車両2の後方にはロータリ耕耘部30が配置され、当該ロータリ耕耘部30の後方には畝立て器41が配置されている。言い換えれば、走行車両2と畝立て器41との間にロータリ耕耘部30が配置されている。
図1及び図4等に示すように機枠22は、トラクタ2の幅方向K2中央に配されたギヤケース24から、幅方向外方に向かって突設されたサポートアーム26を備えている。具体的には、サポートアーム26は、ギヤケース24の上部から幅方向K2の一方(左方)と他方(右方)に向かって突設されている。一方(左方)のサポートアーム26の外端部とカバー23の上部とが連結され、他方(右方)のサポートアーム26の外端部とカバー23の上部とが連結されている。これにより、サポートアーム26の下方に、ロータリ耕耘部30を覆うカバー23が支持されている。
ロータリ耕耘部30は、本実施形態の場合、センタドライブ式のロータリ耕耘装置である。ロータリ耕耘部30は、機枠22に回転軸廻りに回動自在に支持されている。具体的に説明すると、ロータリ耕耘部30は、機枠22の伝動ケース25の下部に回転軸廻りに回動自在に支持されている。ロータリ耕耘部30は、爪軸29と、耕耘爪28と、を有する。爪軸29は、伝動ケース25とサイドフレームの下部に両端部が回転自在に支持されており、幅方向K2に延びる回転軸を有する。耕耘爪28は、爪軸29に取り付けられている。爪軸29は、トラクタ2のPTO軸8から出力された動力によって回転する。詳しくは、トラクタ2のPTO軸8からの動力は、ユニバーサルジョイント及び伝動軸を介してギヤケース24内に伝達される。ギヤケース24内に伝達された動力は、ギヤケース24内のベベルギヤ機構、及び伝動ケース25内のチェーン伝動機構を経て、爪軸29に伝達される。これによって、爪軸29が回転軸廻りに回転する。爪軸29が回転すると、耕耘爪28は土を耕起反転すると共に砕土する。図4に示すように、ロータリ耕耘部30により耕耘される幅(耕耘幅)の中心は、畝成形装置20の幅方向K2の中心線Cと略一致する。ロータリ耕耘部30は、例えば、耕耘爪28が土に対して下向きに回転切削してダウンカット耕耘するダウンカットロータリによって構成される。耕耘爪28は、図1の矢印Xの方向に回転する。
カバー23は、ロータリ耕耘部30を覆う板体である。カバー23は、耕耘部の上方を覆う主カバー23aと、耕耘部の幅方向K2の両端部を覆う側部カバー23bとを有する。カバー23は、取付手段によって機枠22に取り付けられている。カバー23は、機枠22に対して爪軸29の軸心を中心として、揺動自在且つ、所定の位置で固定可能である。
図3に示すように、取付手段は、固定ブラケット31と、可動ブラケット32と、ボルト33とを有する。固定ブラケット31は、右方のサポートアーム26及び左方のサポートアーム26に固定されているブラケットである。可動ブラケット32は、カバー23の上面に固定されている一対のブラケットである。ボルト33は、固定ブラケット31と可動ブラケット32とを締結して連結する。詳しく説明すると、可動ブラケット32には、爪軸29の軸心を中心とする円弧状の長孔34が形成されている。また、固定ブラケット31には、ネジ孔が形成されている。可動ブラケット32は、ボルト33を長孔34に挿通させ、固定ブラケット31に形成されたネジ孔に螺合させることで、固定ブラケット31に連結される。図1に示すように、可動ブラケット32は、固定ブラケット31の上部から後方に向かって延長されている。可動ブラケット32の延長部分には、支持フレーム35が取り付けられている。
支持フレーム35は、例えば、畝立て器41等の部材(インプルメント)を機枠22に取り付けるための部材である。支持フレーム35は、ツールバー36と、左方の支持ブラケット37Lと、右方の支持ブラケット37Rと、支持体38と、を有する。ツールバー36は、可動ブラケット32の後端に幅方向K2に沿って延設された長尺部材である。ツールバー36は、角パイプ等によって構成され、可動ブラケット32の後端に溶接等により連結されている。ツールバー36の下方側には、カバー23の後縁に沿って取り付けられた上板39と、幅方向K2の両端部に取り付けられた一対の案内板40とが配されている。上板39は、カバー23の後端から後方へ略水平に延設された平板状の部材である。図4に示すように、上板39は、平面視で後方に向かって幅狭になる形状である。案内板40は、上板39よりも下方において、ロータリ耕耘部30から後方に放てきされる土を、幅方向内方に案内する板部材である。図4に示すように、案内板40は、幅方向K2の一方(左方)と他方(右方)にそれぞれ配置された2つの板部材から構成されている。案内板40を構成する2つの板部材は、平面視で後方に向かって幅狭となるように配置されている。
また、図2に示すように、案内板40を構成する2つの板部材の間に畝立て口40aが形成されている。案内板40は、ロータリ耕耘部30から後方に放てきされた土を畝立て口40aへ集めて、後方に案内する。なお、案内板40の2つの板部材は、上端が下端よりも後方に配置され、後方に向かって傾斜した断面円弧状である。案内板40は、ロータリ耕耘部30で耕耘されて後方に放てきされた土を掻き上げるように案内することができる。
図4に示すように、支持ブラケット37L,37Rは、前方端がツールバー36に連結されており、後方端には支持体38が連結されている。支持体38は、角パイプ等によって構成されている。図1に示すように、支持体38の下部には、畝立て器41が固定されている。詳しくは、支持体38と畝立て器41は、連結部38aにより連結されている。連結部38aは、支持体38の下部に取り付けられた部材であって、下端が畝立て器41の上部と連結されている。図1に示すように、連結部38aは、上部材38a1と下部材38a2とを含む。上部材38a1と下部材38a2とは回動自在に連結されている。上部材38a1の上端は、支持体38と溶接等により連結されている。下部材38a2の下端は、溶接等により畝立て器41の上部の天板42と溶接等により連結されている。上部材38a1に対して下部材38a2を回動させることにより、畝立て器41を上方又は下方に揺動させることができる。
図1及び図4等に示すように、畝立て器41は、ロータリ耕耘部30の後方に設けられている。畝立て器41は、天板42と、第1側板43aと、第2側板43bと、を有している。天板42と、第1側板43aと、第2側板43bとは、畝立て口40aの縁に沿うように設けられている。天板42は、畝立て口40aの上縁に沿って配置され、畝立て口40aの上縁から後方へ延びる板部材である。天板42の前端は、案内板40の2つの板部材の間に配置されている。天板42は、後方に向かって下方に傾斜するように配置されている。第1側板43aは、畝立て口40aの左縁に沿って配置され、畝立て口40aの左縁から後方へ延びる板部材である。第1側板43aは、天板42の左方端部に取り付けられている。第2側板43bは、畝立て口40aの右縁に沿って配置され、畝立て口40aの右縁から後方へ延びる板部材である。第2側板43bは、第1側板43aと対面配置され、且つ、天板42の右方端部に取り付けられている。第1側板43aと第2側板43bとは、背面視で互いの距離が上方から下方に向かって次第に増加するように傾斜して配置されている。
畝立て器41の天板42に沿って土が移動することで畝の上面が成形される。言い換えれば、天板42は圃場Hの土を下方に向かって案内する。また、畝立て器41の第1側板43a及び第2側板43bの内面(幅方向内方面)に沿って土が移動することで畝の側面が成形される。これにより、ロータリ耕耘部30で耕耘された土が畝立て器41の内部を通過することで、断面が略台形状の畝が成形される。
畝成形装置20は、土逃がし部材50を備えている。土逃がし部材50は、ロータリ耕耘部30の前方に設けられることにより、ロータリ耕耘部30に流入する土の量を減少させる。土逃がし部材50は、略皿状又は椀状の回転自在なディスク(以下、「ディスク50」ともいう)によって構成されている。尚、土逃がし部材50は、略皿状又は椀状の回転可能なディスクには限定されない。例えば、土逃がし部材50は、略皿状又は椀状とは異なる形状(例えば、矩形板状や棒状)であってもよいし、回転不能であってもよい。
図4及び図5に示すように、ディスク50は、平面視において、前方から後方に向かうにつれて、ロータリ耕耘部30の回転軸方向の内方から外方に向かうように傾斜している。
図3、図4に示すように、ディスク50は、保持手段51により保持されている。保持手段51は上下方向に延びるように配置されている。保持手段51は、下端部にディスク50を回転自在に取り付けた支持部材51aと、当該支持部材51aの上部と連結された取付部材51bと、を有する。支持部材51aは、回転軸51cを上部に有する長尺部材である。当該回転軸51cは、後方に向かって延びるように配置されている。支持部材51aの下部には、取付軸53が設けられている。ディスクは、ボルト52によって、取付軸53に取り付けられ、取付軸53の軸心回りに回転自在である。取付部材51bは、前方に向かって延びるように配置された長尺の部材である。取付部材51bの前端には、支持部材51aの回転軸51cが挿入される。これによって、支持部材51aは、取付部材51bに対して揺動自在に取り付けられている。支持部材51aの後端側は、ツールバー36と溶接等により連結されている。
以下、土逃がし部材50の配置(位置)について詳しく説明する。
土逃がし部材50は、幅方向K2の一方(左方)と他方(右方)に夫々設けられている。詳しくは、土逃がし部材50は、ロータリ耕耘部30の回転軸方向の一方側の前方と他方側の前方に夫々設けられている。また、土逃がし部材50は、ツールバー36の左方外側部の前方と、ツールバー36の右方外側部の前方と、に夫々設けられている。図4に示すように、左方の土逃がし部材50は、畝立て器41の第1側板43aよりも左外側方に配置されている。右方の土逃がし部材50は、畝立て器41の第2側板43bよりも右外側方に配置されている。また、土逃がし部材50は、カバー23の外側方(幅方向外方)に配置されている。
図4に基づいて畝成形装置20の位置について更に詳しく説明すると、畝成形装置20の幅方向K2の中心線Cから土逃がし部材50の外端部50aまでの距離N2は、畝成形装置20の幅方向K2の中心線Cからカバー23の外端部までの距離N3よりも長い(N2>N3)。また、畝成形装置20の幅方向K2の中心線Cから土逃がし部材50の外端部50aまでの距離N2は、畝成形装置20の前後方向K1の中心線Cから、カバー23内部の外端部に配置された耕耘爪28までの距離N5よりも長い(N2>N5)。
また、左方の土逃がし部材50は、トラクタ2の左方の後輪6よりも外側方(左方)に配置されている。右方の土逃がし部材50は、トラクタ2の右方の後輪6よりも外側方(右方)に配置されている。詳しく説明すると、図4に示すように、畝成形装置20の幅方向K2の中心線Cから土逃がし部材50の内端部までの距離N1は、畝成形装置20の幅方向K2の中心線Cから車輪6の外端部までの距離N4よりも長い(N1>N4)。即ち、土逃がし部材50は、装着部21を走行車両2に装着した状態において、走行車両2の車輪6の外側方に配置されている。
尚、本実施形態の場合、土逃がし部材50は、幅方向K2の一方(左方)と他方(右方)に夫々設けられているが、土逃がし部材50を幅方向K2の一方(左方)と他方(右方)のいずれか一方にのみ設けて、必要に応じて一方から他方又は他方から一方に付け替える構成としてもよい。
以下、上記構成からなる土逃がし部材50の作用について説明する。
土逃がし部材50を備えた畝成形装置20をトラクタ2により牽引して圃場の畝立てを行った場合、ロータリ耕耘部30の回転軸方向の一方側の前方と他方側のそれぞれの前方において、圃場の土がディスク(土逃がし部材)50に当たる。つまり、ロータリ耕耘部30に流入する前の土が、ロータリ耕耘部30の回転軸方向の一方側と他方側のそれぞれの前方においてディスク50に当たる。ディスク50に当たった土は、ディスク50の傾斜に沿って流れることで、図5の土の流れRに示すように、ロータリ耕耘部30の回転軸方向の内方から外方に向かう。つまり、ディスク50は、ロータリ耕耘部30の前方において、ロータリ耕耘部30の回転軸方向の内方から外方に土を逃がす。これにより、ディスク50は、ロータリ耕耘部30に流入する土の量を減少させる。
これによって、畝成形装置20の幅方向の一方側の土の量と、畝成形装置20の幅方向の他方側の土の量に差がある場合であっても、ロータリ耕耘部30の一方側に流入する土の量と、ロータリ耕耘部30の他方側に流入する土の量との差を減少させることができる。例えば、畝成形装置20の幅方向の一方側の土の量が他方側の土の量に比べて多い場合、ディスク50に当たる土の量は一方側が他方側よりも多くなる。そのため、畝成形装置20の幅方向の一方側において、他方側よりも多くの土がロータリ耕耘部30の回転軸方向の内方から外方に逃がされる。その結果、ロータリ耕耘部30の一方側に流入する土の量と、ロータリ耕耘部30の他方側に流入する土の量との差が減少する。
上述したように、畝と畝との間を狭く成形する場合、二本目以降の畝を成形する作業は、既に畝が成形された一方側の土が少なく、未だ畝が成形されていない他方側の土が多い状態で行われるが、ロータリ耕耘部30の一方側に流入する土の量と他方側に流入する土の量との差が減少することで、二本目以降の畝についても上面が水平の略台形状の畝を成形することができる。
従って、図6に示すように、畝と畝との間隔を狭くすることによって、一本目の畝T1の成形する際の畝立て口40aの範囲E1と、二本目の畝T2を成形する際の畝立て口40aの範囲E2が重複した場合でも、一本目の畝U1だけでなく二本目以降の畝U2,U3についても、上面が水平の略台形状の畝を成形することができる。
また、ディスク50は、回転しながらロータリ耕耘部30の回転軸方向の内方から外方に土を逃がす。これによって、圃場Hの土が堅い場合や、土に石が混入している場合であっても、土や石から受ける抵抗を減少することができる。このため、ロータリ耕耘部30に向かって流入しようとする土を容易に内方から外方に逃がして、ロータリ耕耘部30に流入する土の量を減少することができる。また、土逃がし部材50が石等と接触することにより破損する可能性を減少させることができる。
また、圃場Hに複数本の畝を立てる場合、作業機1は圃場Hを往復して畝立てを行う。即ち、作業機1は、一本前の畝U1の側方に次の畝U2を成形する。係る場合、図7に示すように、幅方向外方の一方側(一本前の畝U1側)の土逃がし部材50は、既に成形された畝T1に沿って移動するため、土逃がし機能を発揮しない。ここで、土逃がし部材50を構成するディスクは、取付軸53の軸心回りに回転自在であるため、既に成形された畝T1に沿って空転し、作業機1の進行を妨げない。また、幅方向の他方側の土逃がし部材50は、土逃がし機能を発揮し、ロータリ耕耘部30の他方側に流入する土の量を減少させる。つまり、二本目の畝立て時には、幅方向の一方側の逃がし部材50は空転し、幅方向の他方側の逃がし部材50は土逃がし機能を発揮する。続いて、三本目の畝立てのために作業機1が圃場Hを折り返すと、幅方向の一方側の逃がし部材50は土逃がし機能を発揮し、幅方向の他方側の逃がし部材50は空転する。このように、右方の土逃がし部材50と、左方の土逃がし部材50とは、作業機1が圃場Hを往復するたびに、空転と土逃がしとが交互に切り換わる。
なお、土逃がし部材50を幅方向K2の一方(左方)と他方(右方)のいずれか一方にのみ設けた作業機1を使用して圃場Hを往復して畝立てを行う場合、土逃がし部材50を一方から他方又は他方から一方に付け替えることが必要となる。具体的に説明すると、作業機1が圃場Hを折り返す際に、土逃がし部材50を、既に成形された畝U1側から次に成形される畝U2側に付け替える必要がある。土逃がし部材50を付け替えることによって、ロータリ耕耘部30の次の畝U2側に流入する土の量を減少させることができる。このため、畝立て器41の畝立て口40aの一本前の畝U1側に流入する土の量と、当該畝立て口40aの次の畝U2側に流入する土の量との差を減少することができる。即ち、畝立て器41は、畝と他の畝との間の距離が狭い場合であっても、上面が略水平な略台形状の畝を成形することができる。
上述した畝成形装置20は、機枠22と、機枠22に回転軸回りに回転自在に支持されたロータリ耕耘部30と、ロータリ耕耘部30の後方に設けられた畝立て器41と、ロータリ耕耘部30の前方に設けられ且つ回転軸方向の内方から外方に土を逃がしてロータリ耕耘部30に流入する土の量を減少させる土逃がし部材50と、を備えている。そのため、土逃がし部材50によって、畝成形装置20の幅方向の一方側の土の量と、畝成形装置20の幅方向の他方側の土の量に差がある場合であっても、ロータリ耕耘部30の一方側に流入する土の量と、ロータリ耕耘部30の他方側に流入する土の量との差を減少させることができる。このため、畝立て器41は、畝と他の畝との間の距離が狭い場合でも、畝の幅方向の一方側と、他方側の土の量の差を減少させ、上面が略水平な畝を成形することができる。
また、土逃がし部材50は、ロータリ耕耘部30の回転軸方向の一方側の前方と他方側の前方にそれぞれ設けられている。これによって、例えば、畝成形装置20の幅方向の一方側に既に畝が成形されており、幅方向の他方側の土の量が、一方側の土の量よりも多い場合には、畝成形装置20の他方側に設けられた土逃がし部材50が、内方から外方に土を逃がし、ロータリ耕耘部30に流入しようとする土の量を減少することができる。一方、例えば、畝成形装置20の幅方向の他方側に既に畝が成形されており、幅方向の一方側の土の量が、他方側の土の量よりも多い場合には、畝成形装置20の他方側に設けられた土逃がし部材50が、内方から外方に土を逃がし、ロータリ耕耘部30に流入する土の量を減少することができる。このため、作業機1が圃場Hを往復するなど、畝成形装置20の幅方向の一方側と他方側とで土の量が多い方向が切り換わる場合でも、畝の幅方向の一方側と他方側の土の量の差を減少させ、上面が略水平な畝を成形することができる。
また、ロータリ耕耘部30の上方及び側方を覆うカバー23を備え、土逃がし部材50は、カバー23の外側方に位置する。これによって、土逃がし部材50が、カバー23の内方に流入しようとする土を内方から外方に逃がし、カバー23内部のロータリ耕耘部30に流入する土の量を減少することができる。そのため、土逃がし部材50によって、畝成形装置20の幅方向の一方側の土の量と、畝成形装置20の幅方向の他方側の土の量に差がある場合であっても、カバー23内部のロータリ耕耘部30の一方側に流入する土の量と、カバー23内部のロータリ耕耘部30の他方側に流入する土の量との差を減少させることができる。
また、機枠22は、走行車両2の後部に装着される装着部21を有し、土逃がし部材50は、装着部21を走行車両2に装着した状態において、走行車両2の車輪6の外側方に位置する。これによって、走行車両2の車輪6の後端と、ロータリ耕耘部30の前端との距離が狭い場合であっても、畝成形装置20に土逃がし部材50を取り付けることができる。このため、走行車両2の車輪6の後端と、ロータリ耕耘部30の前端との距離が狭い作業機1でも、ロータリ耕耘部30の幅方向の一方側に流入する土の量と、ロータリ耕耘部30の幅方向の他方側に流入する土の量との差を減少させることができる。
また、土逃がし部材50は、回転可能なディスク50である。これによって、圃場Hの土が堅い場合や、土に石が混入している場合であっても、土や石から受ける抵抗を減少することができる。このため、ロータリ耕耘部30に向かって流入しようとする土を、容易に内方から外方に土を逃がし、ロータリ耕耘部30に流入する土の量を減少することができる。また、土逃がし部材50が石等と接触することによる破損する可能性を減少させることができる。
また、ディスク50は、平面視において、前方から後方に向かうにつれて回転軸方向の内方から外方に向かうように傾斜している。これによって、ディスク50の表面にあたる土を、回転軸方向の内方から外方に向かうように傾斜した当該表面に沿って案内することができる。このため、ロータリ耕耘部30に向かって流入する土を、内方から外方に逃がし、ロータリ耕耘部30に流入する土の量を減少することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
2 走行車両(トラクタ)
5 前輪(車輪)
6 後輪(車輪)
20 畝成形装置
21 3点リンク機構(装着部)
22 機枠
23 カバー
30 ロータリ耕耘部
41 畝立て器
50 土逃がし部材(ディスク)

Claims (6)

  1. 機枠と、
    前記機枠に回転軸回りに回転自在に支持されたロータリ耕耘部と、
    前記ロータリ耕耘部の後方に設けられた畝立て器と、
    前記ロータリ耕耘部の前方に設けられ且つ前記回転軸方向の内方から外方に土を逃がして前記ロータリ耕耘部に流入する土の量を減少させる土逃がし部材と、
    を備えている畝成形装置。
  2. 前記土逃がし部材は、前記ロータリ耕耘部の回転軸方向の一方側の前方と他方側の前方にそれぞれ設けられている請求項1に記載の畝成形装置。
  3. 前記ロータリ耕耘部の上方及び側方を覆うカバーを備え、
    前記土逃がし部材は、前記カバーの外側方に位置する請求項1又は2に記載の畝成形装置。
  4. 前記機枠は、走行車両の後部に装着される装着部を有し、
    前記土逃がし部材は、前記装着部を前記走行車両に装着した状態において、前記走行車両の車輪の外側方に位置する請求項1〜3のいずれか1項に記載の畝成形装置。
  5. 前記土逃がし部材は、回転可能なディスクである請求項1〜4のいずれか1項に記載の畝成形装置。
  6. 前記ディスクは、平面視において、前方から後方に向かうにつれて前記回転軸方向の内方から外方に向かうように傾斜している請求項5に記載の畝成形装置。
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