JP2019105791A - レンズユニットおよびカメラモジュール - Google Patents

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    • G03B30/00Camera modules comprising integrated lens units and imaging units, specially adapted for being embedded in other devices, e.g. mobile phones or vehicles

Abstract

【課題】樹脂製レンズの変形に伴う光学特性の劣化を抑制できるレンズユニットを提供する。【解決手段】このレンズユニット100は、金属製の鏡筒10と、鏡筒10の内周側に、鏡筒10の軸方向に沿って並べて配置される複数のレンズ21,22,23と、軸方向に隣り合うレンズの間に配置される環状の中間環31とを備える。中間環31は、金属製であり、像側または物体側に向かって形成された凸部31aを備える。レンズ21は、樹脂製であり、凸部31aと嵌合する凹部21cを備える。レンズ21の外周面と鏡筒10の内周面との隙間が、中間環31の外周面と鏡筒10の内周面との隙間より大きく設けられている。【選択図】図2

Description

本発明は、レンズユニットおよびカメラモジュールに関する。
近年、車外の風景または車室内の様子を撮像するためのカメラが、自動車に搭載されている。自動車に搭載されるカメラ(以下、車載カメラという)は、高温または低温の環境に晒される。そこで、温度特性を補償するために、車載カメラでは、金属製鏡筒とガラス製レンズとが多く採用されている。
一方、スマートフォン等の端末が備えるカメラでは、高性能かつ低コストのカメラを実現するために開発された樹脂製レンズが多く採用されている。
従来のレンズユニットの一例として、特許文献1に開示されたものが知られている。特許文献1に開示されたレンズユニットでは、5枚のガラス製レンズが、それぞれの光軸を一致させて、光軸に沿って並べられた状態で、金属製鏡筒の内周側に配置されている。
特開2016−184082
上記のとおり、特許文献1に開示されたレンズユニットは、金属製鏡筒とガラス製レンズとが採用されたものである。ここで、図3に示す参考断面図を用いて、レンズユニットに、アルミニウム製鏡筒と樹脂製レンズとが採用された場合における課題を説明する。
鏡筒50は、アルミニウム製の円筒状部材である。レンズ51,52,53は、円形状の樹脂製レンズである。レンズ51の外径は、鏡筒50の内径より僅かに小さく形成されている。レンズ51の外周面と鏡筒50の内周面との間には、常温で約0.01mmの隙間が全周にわたって設けられている。レンズ51の径方向に対する位置は、鏡筒50の内周面によって決まるようになっている。すなわち、レンズ51の光軸の位置は、鏡筒50の内周面によって決まるようになっている。中間環54は、アルミニウム製の環状部材である。中間環54の外径は、鏡筒50の内径と同一、または鏡筒50の内径より僅かに小さく形成されている。中間環54の外周面と鏡筒50の内周面との間には、例えば20度の常温で約0〜0.01mmの隙間が全周にわたって設けられている。
中間環54は、アルミニウム製であるため、鏡筒50との線膨張率の差はない。一方、レンズ51は、樹脂製であるため、鏡筒50との線膨張率の差が大きい。ここで、図4に示すように、レンズ51は、光学的機能を担うレンズ部51aとその外周に形成されたフランジ部51bとを備えているものとする。高温時において、レンズ51のフランジ部51bは、径方向外側に向かって膨張し、径方向外側に向かう力を鏡筒50に加えるとともに、その力の反力として、径方向内側に向かって働く力を鏡筒50から受ける。フランジ部51bが径方向内側に向かって働く力を鏡筒50から受けた場合、レンズ51は径方向内側に向かって歪む変形をする。このため、レンズ51の光軸が、レンズ52,53の光軸に対してずれてしまい、レンズユニットの光学特性が劣化する。
本発明は、前記事情に鑑みてなされたものであり、樹脂製レンズの変形に伴う光学特性の劣化を抑制できるレンズユニット、およびこのレンズユニットを備えるカメラモジュールを提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明のレンズユニットは、
金属製の鏡筒と、前記鏡筒の内周側に、前記鏡筒の軸方向に沿って並べて配置される複数のレンズと、軸方向に隣り合う前記レンズの間に配置される環状の中間環とを備えるレンズユニットであって、
前記中間環は、金属製であり、像側または物体側に向かって形成された凸部を備え、
前記中間環の像側または物体側に隣接する前記レンズは、樹脂製であり、前記中間環の前記凸部と嵌合する凹部を備え、
樹脂製の前記レンズの外周面と前記鏡筒の内周面との隙間が、前記中間環の外周面と前記鏡筒の内周面との隙間より大きく設けられていることを特徴とする。
このような構成によれば、樹脂製レンズの凹部と金属製中間環の凸部とが嵌合するように形成され、かつ、樹脂製レンズの外周面と金属製鏡筒の内周面との隙間が、金属製中間環の外周面と金属製鏡筒の内周面との隙間より大きく設けられているため、高温時において、鏡筒との線膨張率差が大きい樹脂製レンズが膨張したとしても、樹脂製レンズが、径方向内側に向かう方向に働く力を受けて変形することがない。また、樹脂製レンズの光軸の位置が、鏡筒との線膨張率差が小さく、高温時の変形量が小さい金属製中間環によって決まるため、光軸ずれが抑制される。したがって、鏡筒の内側に配置される複数のレンズの同軸度が確保され、光学特性の劣化を抑制できる。
また、本発明の前記構成において、前記凸部における外周側の面と前記凹部における外周側の面とは、前記鏡筒の軸方向に対して傾斜し、互いに当接または近接する傾斜面となっていることが好ましい。
また、本発明の前記構成において、前記中間環の像側に樹脂製の前記レンズが隣接する場合、前記凸部の傾斜面および前記凹部の傾斜面は、物体側から像側に向かって外径が小さくなるように傾斜していることが好ましい。
また、本発明の前記構成において、前記中間環の物体側に樹脂製の前記レンズが隣接する場合、前記凸部の傾斜面および前記凹部の傾斜面は、物体側から像側に向かって外径が大きくなるように傾斜していることが好ましい。
このような構成によれば、中間環を鏡筒の内周側に挿入する際に、傾斜面がガイドの役割を担い、組付けの作業性が向上する。
また、本発明の前記構成において、前記中間環に隣接する樹脂製の前記レンズは、厚さが外径寸法の25%以下となるように形成されていることが好ましい。
このような構成によれば、厚さが外径寸法の25%以下となるように形成された樹脂製のレンズが、径方向内側に向かって歪む変形をするのを防止することができる。
本発明のカメラモジュールは、前記構成のレンズユニットと、前記レンズユニットで結像された画像を撮像する撮像素子とを備えることを特徴とする。
このような構成によれば、カメラモジュールは、上述の本発明のレンズユニットと同様の作用効果を奏することができる。
本発明によれば、樹脂製レンズの変形に伴う光学特性の劣化を抑制できる。
本発明の実施の形態に係るレンズユニットを示す断面図である。 同、要部を示す断面図である。 同、嵌合部を示す拡大断面図である。 従来の構造における課題を説明するための参考断面図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本実施の形態に係るレンズユニット100の断面図である。図2は、レンズユニット100の要部の断面図である。
図1に示すレンズユニット100は、例えば、車載カメラに用いられる。この車載カメラは、例えば、バックミラーに内蔵され、車室内の様子を撮像する。
図1に示すように、レンズユニット100は、鏡筒10と、複数のレンズ21,22,23,24,25と、中間環(スペーサ)31,32,33と、光学フィルタ40と、押え部材70と、絞り部材81,82とを備えている。なお、図1および図2では、断面であることを示すハッチング(斜線部)を鏡筒10にのみ施し、それ以外の部品についてはハッチングを省略している。
光学フィルタ40は、レンズユニット100における、複数のレンズ21〜25が像を結ぶ像側の端部に配置されている。以下、円筒状である鏡筒10の軸方向を軸方向Zとする。また、軸方向Zにおける、レンズユニット100の光学フィルタ40側の端部を、像側という。また、軸方向Zにおける、レンズユニット100の像側とは反対側の端部を、物体側という。レンズユニット100は、物体側が撮像対象を向くように配置されている。また、図2に示すように、レンズユニット100の像側には、撮像素子60が配置されている。撮像素子60は、レンズユニット100で結像された画像を撮像するために、レンズユニット100が取り付けられるカメラケースに配置されている。また、図1に示すように、押え部材70は、鏡筒10の内側に収容された部品を押さえるために、レンズユニット100の物体側の端部に取り付けられている。押え部材70は、金属製であり、例えば、アルミニウムで形成されている。
鏡筒10は、金属製であり、例えば、アルミニウムで形成されている。レンズ21〜25、中間環31〜33、および絞り部材81,82は、鏡筒10の内周側に挿入され、鏡筒10の軸方向Z(以下、軸方向Zという)に沿って並べて配置されている。
レンズ21〜25、中間環31〜33、および絞り部材81,82は、像側から物体側に向かって、レンズ21、中間環31、レンズ22、レンズ23、絞り部材81、中間環32、レンズ24、絞り部材82、中間環33、レンズ25の順で配置されている。レンズ21〜25は、それぞれの光軸を一致させて、光軸に沿って並べた状態で配置されている。
以下、図2を用いてレンズユニット100の要部について説明する。中間環31は、軸方向Zに隣り合うレンズ21とレンズ22との間に配置されている。鏡筒10の像側の端部には、レンズ21が当接する支持部11が設けられている。支持部11は、鏡筒10の内側に、径方向内側に向かって突出するように形成されている。
レンズ22,23は、円形状の樹脂製レンズである。レンズ22,23の外径は、鏡筒10の内径より小さく形成されている。
鏡筒10の内周面であって、レンズ22の外周側の側面(外周側面)と対向する位置には、軸方向Zに対する段差12が形成されている。レンズ22の外周側面の上半分(物体側の半分)と鏡筒10の内周面との間には、直径方向において常温で約0.1mmの隙間が全周にわたって設けられている。レンズ22の外周側面の下半分(像側の半分)と鏡筒10の内周面との間には、直径方向において常温で約0.01mmの隙間が全周にわたって設けられている。これにより、レンズ22の径方向に対する位置は、鏡筒10の内周面によって決まるようになっている。
ここで、鏡筒10の内周面に段差12を設けている理由について説明する。レンズを成型する際に、固定型と可動型の合わせ目であるパーティングラインには、必然的にバリが生成される。レンズ23では、バリがフランジの下側(像側)に出るようにし、レンズ22では、バリがフランジの上側(物体側)に出るようにしている。レンズ22,23は貼り合わせにより一体化された、貼り合わせレンズであるが、レンズ22とレンズ23とを貼り合わせた際に、バリが対向するようになっている。段差12を設けることで、レンズ22,23のそれぞれに形成されたバリが約0.1mmの隙間に収まるようになっている。また、レンズ22,23は貼り合わせレンズであるが、貼り合わせレンズにおいてこのようにバリが対向するようにしているのは、貼り合わせレンズの組立時に、両方のレンズを別々の治具で把持する必要があり、その際に把持部分にバリが存在しては、組み立ての精度を欠くこととなるためである。
レンズ23の外周面と、鏡筒10の内周面との間には、直径方向において常温で約0.1mmの隙間が全周にわたって設けられている。このため、レンズ23の径方向に対する位置は、鏡筒10の内周面によっては決まらない。レンズ22には、軸方向Zにおいて像側に向かって窪んだ形状である凹部22aが形成されている。また、レンズ23には、軸方向Zにおいて像側に向かって突出した形状である凸部23aが形成されている。レンズ23の凸部23aとレンズ22の凹部22aとが嵌合することで、レンズ23の径方向に対する位置が規制される。すなわち、レンズ23の径方向に対する位置(レンズ23の光軸の位置)は、レンズ22の径方向に対する位置(レンズ22の光軸の位置)によって決まることとなる。なお、上記では、凹部22aがレンズ22に形成され、凸部23aがレンズ23に形成されているものとしたが、凹部がレンズ23に形成され、凸部がレンズ22に形成されていてもよい。
中間環31は、環状の部材である。また、中間環31は、金属製であり、例えば、アルミニウムで形成されている。また、中間環31は、鏡筒10に中間嵌めされるように形成されている。具体的には、中間環31の外径寸法は、鏡筒10の内径より僅かに小さい寸法から鏡筒10の内径より僅かに大きい寸法までの間の範囲で設定されている。中間環31の外径寸法は、例えば、鏡筒10の内径より0.005mm小さい寸法から鏡筒10の内径より0.005mm大きい寸法までの間の範囲で設定されている。なお、このように中間環31の外径寸法が、鏡筒10の内径に対して0〜+0.005mmと設定されている場合、中間環31の鏡筒10への挿入は、鏡筒10を高温にした状態で、鏡筒10の内側に挿入される。
レンズ21は、円形状の樹脂製レンズであり、光学的機能を担うレンズ部21aとその外周に形成されたフランジ部21bとを備えている。また、レンズ21は、中間環31の像側に隣接し、フランジ部21bにおける像側の面が、鏡筒10の支持部11に当接するように配置されている。また、レンズ21は、レンズ部21aがフランジ部21bから像側に向けて湾曲した形状となっている。レンズ部21aにおける物体側の面は、凹曲面となっている。また、レンズ部21aにおける像側の面は、中心部が凹曲面となっていて、その周辺部が凸曲面となっている。レンズ21の外径は、鏡筒10の内径より小さく形成されており、レンズ21の外周面と鏡筒10の内周面との間には、直径方向において常温で約0.1mmの隙間が全周にわたって設けられている。このため、レンズ21の径方向に対する位置は、鏡筒10の内周面によっては決まらない。
一方、中間環31の外周面と鏡筒10の内周面との隙間は、レンズ21の外周面と鏡筒10の内周面との隙間より小さい。このため、中間環31の径方向に対する位置は、鏡筒10の内周面によって決まる。そして、レンズ21と中間環31とは、後述する嵌合部により互いに嵌合するように形成されている。これにより、レンズ21の径方向に対する位置(レンズ21の光軸の位置)は、中間環31の径方向に対する位置によって決まることとなる。
以下、レンズ21と中間環31との嵌合部について説明する。レンズ21と中間環31との嵌合部は、凹部21cと凸部31aとにより形成されている。
凹部21cは、フランジ部21bの物体側の面に形成されている。また、凹部21cは、軸方向Zにおいて像側に向かって窪んだ形状であり、フランジ部21bの全周にわたって環状に形成されている。図2では、凹部21cが、レンズ21の内周側に形成されている例を示しているが、凹部21cは、レンズ21の外周側に形成されていてもよい。
凸部31aは、中間環31の像側の面に形成されている。また、凸部31aは、軸方向Zにおいて像側に向かって突出した形状であり、中間環31の全周にわたって環状に形成されている。図2では、凸部31aが、中間環31の内周側に形成されている例を示しているが、凸部31aは、中間環31の外周側に形成されていてもよい。
なお、凹部が中間環31に形成され、凸部がレンズ21に形成された場合には、中間環31とレンズ21の線膨張率の差によって、レンズ21が中間環31から力を受けてしまい、光学性能が劣化してしまうという問題がある。
図3は、嵌合部(図2におけるX)を示す拡大断面図である。凹部21cの窪み量は、例えば、0.2mmである。凸部31aにおける外周側の面は、軸方向Zに対して、テーパ状に傾斜した傾斜面31bとなっている。傾斜面31bは、物体側から像側に向かって外径が小さくなるように形成されている。傾斜面31bは、例えば、鏡筒10の軸方向Z(光軸方向)に対して約20°傾斜している。凹部21cにおける外周側の面は、傾斜面31bと当接または近接する傾斜面21dとなっている。傾斜面31bと傾斜面21dとの間には、0〜約0.01mmの隙間が形成されている。
凸部31aの先端面は、凹部21cの底面に当接するように形成されている。レンズ21は、軸方向Zにおいて、凸部31aの先端面と、鏡筒10の支持部11とにより挟み込まれている。また、凹部21cの傾斜面21dは、凸部31aの傾斜面31bに当接または近接している。これにより、軸方向Zおよび径方向に対するレンズ21の位置が規制される。なお、凸部31aの先端面が凹部21cの底面に当接している状態では、軸方向Zにおいて、中間環31の像側の面とフランジ部21bの物体側の面との間に、隙間が形成されている。
レンズユニット100は、撮像素子60、配線基板、信号処理回路、フレキシブル配線シート、およびコネクタ等とともに、カメラモジュールを構成する。なお、カメラモジュールとは、少なくともレンズユニット100と撮像素子60とを備えたものをいう。
なお、撮像素子60には、CCD(Charge Coupled Device)、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の一般的な撮像素子が用いられる。
上述のように構成されたレンズユニット100およびカメラモジュールにあっては、樹脂製レンズ21の凹部21cと金属製中間環31の凸部31aとが嵌合するように形成され、かつ、樹脂製レンズ21の外周面と金属製鏡筒10の内周面との隙間が、金属製中間環31の外周面と金属製鏡筒10の内周面との隙間より大きく設けられているため、高温時において、金属との線膨張率差が大きい樹脂製レンズ21が膨張したとしても、樹脂製レンズ21が、径方向内側に向かう方向に働く力を受けて変形することがない。また、樹脂製レンズ21の光軸の位置が、鏡筒10との線膨張率差が小さく、高温時の変形量が小さい金属製中間環31によって決まるため、光軸ずれが抑制される。したがって、鏡筒10の内側に配置される複数のレンズ21〜25の同軸度が確保され、光学特性の劣化を抑制できる。なお、金属製である鏡筒10および中間環31の線膨張率は、例えば2.4×E−5である。樹脂製レンズ21の線膨張率は、例えば6.0×E−5である。
また、凸部31aにおける外周側の面と凹部21cにおける外周側の面とは、軸方向Zに対して傾斜し、互いに当接または近接する傾斜面31b,21dとなっている。このため、中間環31を鏡筒10の内側に挿入する際に、傾斜面31b,21dがガイドの役割を担い、組付けの作業性が向上する。また、金型を製作しやすくなるとともに、部品の製造時に、金型をスムーズに離型させることができるという効果がある。
図4に示した従来の構造では、特に、レンズ51の厚さが外径寸法の25%以下である場合に、高温時におけるレンズ51の変形が大きいものであった。これに対し、本実施の形態に係るレンズユニット100によれば、レンズ21の厚さが外径寸法の25%以下となるように形成された場合、すなわち、例えば、レンズ21が厚さ1.2mm、外径φ8mmで形成された場合でも、高温時におけるレンズ21の変形は抑制される。なお、レンズ22およびレンズ23は、外径寸法に対するレンズ厚の寸法が大きいため、高温時の変形量が小さい。
なお、上述の実施の形態においては、レンズ21が中間環31の像側に隣接して配置されている場合について説明した。ただし、これに限定されるものではなく、レンズ21は、中間環31の物体面側に隣接して配置されていてもよい。その場合、中間環31の凸部31aは、軸方向Zにおいて物体側に向かって突出し、レンズ21の凹部21cは、軸方向Zにおいて物体側に向かって窪むように形成される。このとき、傾斜面31bと傾斜面21dとは、物体側から像側に向かって外径が大きくなるように形成される。
また、上述の実施の形態においては、レンズ21,22,23が樹脂製である場合について説明した。ただし、中間環31の像側または物体側に隣接する樹脂製のレンズ21以外のレンズ(レンズ22〜25)は、樹脂製であってもガラス製であってもよい。
10 鏡筒
21,22,23,24,25 レンズ
21c 凹部
21d 傾斜面
31 中間環
31a 凸部
31b 傾斜面
60 撮像素子

Claims (6)

  1. 金属製の鏡筒と、前記鏡筒の内周側に、前記鏡筒の軸方向に沿って並べて配置される複数のレンズと、軸方向に隣り合う前記レンズの間に配置される環状の中間環とを備えるレンズユニットであって、
    前記中間環は、金属製であり、像側または物体側に向かって形成された凸部を備え、
    前記中間環の像側または物体側に隣接する前記レンズは、樹脂製であり、前記中間環の前記凸部と嵌合する凹部を備え、
    樹脂製の前記レンズの外周面と前記鏡筒の内周面との隙間が、前記中間環の外周面と前記鏡筒の内周面との隙間より大きく設けられていることを特徴とするレンズユニット。
  2. 前記凸部における外周側の面と前記凹部における外周側の面とは、前記鏡筒の軸方向に対して傾斜し、互いに当接または近接する傾斜面となっていることを特徴とする請求項1記載のレンズユニット。
  3. 前記中間環の像側に樹脂製の前記レンズが隣接する場合、前記凸部の傾斜面および前記凹部の傾斜面は、物体側から像側に向かって外径が小さくなるように傾斜していることを特徴とする請求項2記載のレンズユニット。
  4. 前記中間環の物体側に樹脂製の前記レンズが隣接する場合、前記凸部の傾斜面および前記凹部の傾斜面は、物体側から像側に向かって外径が大きくなるように傾斜していることを特徴とする請求項2記載のレンズユニット。
  5. 前記中間環に隣接する樹脂製の前記レンズは、厚さが外径寸法の25%以下となるように形成されていることを特徴とする請求項1記載のレンズユニット。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のレンズユニットと、前記レンズユニットで結像された画像を撮像する撮像素子とを備えることを特徴とするカメラモジュール。
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