JP2019105534A - レーザー墨出し装置 - Google Patents

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Daiji Hokari
大慈 帆刈
尊之 黒飛
Takayuki Kurotobi
尊之 黒飛
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Abstract

【課題】環境振動や風等の影響による揺れを抑制可能で、鉛直部材に固定自在な、レーザー墨出し装置を提供する。【解決手段】レーザー墨出し装置10は、鉛直部材1に固定自在なレーザー墨出し装置10であって、レーザー墨出し器11と、レーザー墨出し器11が着脱可能なベース部材20と、鉛直部材1にベース部材20を緊締する緊締部30と、を備え、ベース部材20は、鉛直部材1の上部1a、または側面に設置される本体基部23と、鉛直部材1を挟んだ鉛直部材1の一方側面1sに設けられる第1係止部24と、鉛直部材1の他方側面1tに設置され、第1係止部24に対して移動可能な第2係止部26とを備え、緊締部30は、第1係止部24と第2係止部26のいずれか一方または双方に、少なくとも2本以上の並列に配置された締付ボルト32を備え、締付ボルト32により鉛直部材1を押圧固定する。【選択図】図1

Description

本発明は、レーザー墨出し装置に関する。
各種構造物の施工現場においては、設置する部材の墨出しを行うため、墨出し装置が用いられている。
例えば特許文献1には、鉄骨柱の鉛直度測定用定規の取付治具が開示されている。この取付治具は、鉄骨柱の上端面に沿う平板と、平板の一端部に設けられた定規押え片と、平板の他端部に取り付けられた締付ボルトを有する締付片と、を備え、定規押え片と締付ボルトとで鉄骨柱を挟み込むことで、鉄骨柱の上端部に固定される。このような取付治具に設けた鉛直度測定用定規を、施工中の構造物の床上に三脚(トランシット)を用いてセットした墨出し装置で読み取ることで、鉄骨柱の鉛直度を検査する。
しかしながら、特許文献1に開示された構成において、施工現場では、作業中の重機や施工現場の周囲を走行する電車や車両等の周囲環境、あるいは強風等により、揺れ(振動)が発生する場合がある。この揺れによって、施工中の構造物の床上に三脚を用いてセットした墨出し装置が位置ズレしてしまう場合がある。また、鉄骨柱の上端面に固定した取付治具は、1本の締付ボルトのみで固定しているため、振動や外力が作用した場合に、取付治具が鉄骨柱上で動いたり傾いたりしてしまう可能性がある。
また、特許文献2には、柱部材を挟持するクランプと、レーザー墨出し器を保持するとともにクランプに連結されたベース部材と、を備える墨出し装置のホルダーが開示されている。このホルダーにおいて、クランプは、互いに一部を重ね合わせ、いずれか一方をスライドさせて挟持幅の変更を行う一対のアングルと、一対のアングルを相互に連結する連結部材と、一方のアングルに設けられたボルトと、を備えている。クランプは、一方のアングルのボルトの先端と他方のアングルとで、柱部材を挟持する。
しかしながら、特許文献2に開示された構成では、クランプの一方のアングルは、1本のボルトの先端のみが柱部材の側面に押し付けられることで固定されている。このため、振動や外力が作用した場合に、クランプが動いたり傾いたりしてしまう可能性がある。
特許文献3には、柱材の側面に取付固定し得る平面視コ字状の柱取付部と、柱取付部に支持されて、墨出し装置を支持する支承台と、を備える構成のレーザー装置高所設置具が開示されている。この設置具において、柱取付部は、断面コ字状の板材を主体とし、この主体の片側の遊離板部に、2本の締付ボルトを貫通状態に螺着した構成としている。柱取付部は、柱材にコ字状の主体を被嵌した状態で、2本の締付ボルトを締め付けて柱材の側面に押圧当接させることによって、柱材に対して固定される。
このように、特許文献3に開示された構成では、2本の締付ボルトを用いることで、柱取付部を柱材の側面に安定的に固定することが可能である。
しかし、例えば柱材の幅が小さく、締付ボルトが設けられた遊離板部と柱材の側面の間隔が大きくなってしまった場合においては、遊離板部から柱材側に突出した締付ボルトの長さが長くなる。このような場合に、外部から振動が作用すると、柱材と締付ボルトの接点を中心として締付ボルトが振動し、締付ボルトの反対側に位置する遊離板部における振幅が大きくなる。これにより、測定結果に誤差が生じる可能性がある。また、締付ボルトに直交する方向に力が作用すると、柱材に対して締付ボルトの反対側に位置する遊離板部に、締付ボルトの突出した分だけ増幅して力が伝達され、これに対して十分に抗し得ず、設置具が柱材から外れてしまう可能性がある。
また、2本の締付ボルトは、コ字状の主体の片側のみに設けられているため、主体の反対側は、主体の遊離板部が柱材の側面に直接接触する。このため、主体の遊離板部と柱材の側面とが確実に面接触できない場合、これらの間に生じる摩擦力が不足し、振動や外力が作用した場合に、柱取付部が動いたり傾いたりしてしまう可能性がある。
特開平7−120265号公報 特開2004−347518号公報 特開2003−254752号公報
本発明の目的は、環境振動や風等の影響による揺れを抑制可能で、鉛直部材に固定自在な、レーザー墨出し装置を提供することである。
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用する。
すなわち、本発明のレーザー墨出し装置は、鉛直部材に固定自在なレーザー墨出し装置であって、レーザー墨出し器と、前記レーザー墨出し器が着脱可能なベース部材と、前記鉛直部材に前記ベース部材を緊締する緊締部と、を備え、前記ベース部材は、前記鉛直部材の上部、または側面に設置される本体基部と、前記鉛直部材を挟んだ前記鉛直部材の一方側面に設けられる第1係止部と、前記鉛直部材の他方側面に設置され、前記第1係止部に対して移動可能な第2係止部とを備え、前記緊締部は、前記第1係止部と前記第2係止部のいずれか一方または双方に、少なくとも2本以上の並列に配置された締付ボルトを備え、当該締付ボルトにより前記鉛直部材を押圧固定することを特徴とする。
このような構成によれば、ベース部材は、本体基部を鉛直部材の上部または側面に沿わせた状態で、第1係止部を鉛直部材の一方側面に設け、第2係止部を鉛直部材の他方側面に設ける。このとき、第2係止部は、第1係止部に対して移動可能であるので、鉛直部材の一方側面と他方側面との間隔に応じて、第1係止部と第2係止部との間隔を調整することができる。これにより、鉛直部材の側面と各係止部との間隔を短くすることができる。
この状態において、緊締部に設けられた、第1係止部と第2係止部のいずれか一方または双方に、少なくとも2本以上の並列に配置された締付ボルトにより、ベース部材が鉛直部材に固定される。すなわち、各係止部から鉛直部材側に突出する締付ボルトの突出長を低減できるため、締付ボルトに直交する方向から作用する力に対して揺ぎ無く固定させることができる。以上により、ベース部材と鉛直部材を高い固定度で留めることができる。
本発明の一態様においては、本発明のレーザー墨出し装置は、前記第1係止部が前記本体基部に固定され、前記第2係止部には複数の軸部材が設けられ、前記本体基部には複数の挿入部が設けられており、前記挿入部に前記軸部材が挿入されて、前記第2係止部は前記本体基部に取り付けられている。
このような構成によれば、本体基部の複数の挿入部に挿入された複数の軸部材が、挿入部に対して挿抜方向にスライドすることで、第2係止部は、第1係止部に対して移動可能となる。
本発明のレーザー墨出し装置は、鉛直部材に固定自在なレーザー墨出し装置であって、レーザー墨出し器と、前記レーザー墨出し器が着脱可能なベース部材と、前記鉛直部材に前記ベース部材を緊締する緊締部と、を備え、前記ベース部材は、前記鉛直部材の上部、または側面に設置される本体基部と、前記鉛直部材を挟んだ前記鉛直部材の一方側面に設けられる第1係止部と、前記鉛直部材の他方側面に設置される第2係止部とを備え、前記緊締部は、前記第1係止部、及び前記第2係止部の各々に、少なくとも2本以上の並列に配置された締付ボルトを備え、前記締付ボルトを前記第1係止部の外側面、及び前記第2係止部の外側面より其々の係止部に設けられた貫通孔を貫通し、該締付ボルトの先端が前記鉛直部材の側面を押圧することを特徴とする。
このような構成によれば、ベース部材は、本体基部を鉛直部材の上部または側面に沿わせた状態で、第1係止部を鉛直部材の一方側面に設け、第2係止部を鉛直部材の他方側面に設ける。緊締部は、第1係止部及び第2係止部の各々に、少なくとも2本以上の並列に配置された締付ボルトを備えているので、第1係止部及び第2係止部のそれぞれを、鉛直部材の側面に対して強固に固定することができる。これにより、ベース部材と鉛直部材を高い固定度で留めることが可能となる。
本発明によれば、環境振動や風等の影響による揺れを抑制可能で、鉛直部材に固定自在な、レーザー墨出し装置を提供することが可能となる。
本発明の第一実施形態におけるレーザー墨出し装置の構成を示す斜視図である。 図1のレーザー墨出し装置のベース部材を、鉛直部材の上部に仮置きした状態を示す図である。 図1のレーザー墨出し装置のベース部材を、鉛直部材の上部に固定した状態の図である。 本発明の第二実施形態におけるレーザー墨出し装置の構成を示す斜視図である。 図4のレーザー墨出し装置のベース部材を、鉛直部材の上部に仮置きした状態を示す図である。 図4のレーザー墨出し装置のベース部材を、鉛直部材の上部に固定した状態の図である。 本発明の実施形態の変形例におけるレーザー墨出し装置の構成を示す斜視図である。
本発明は、レーザー墨出し器を三脚装置上に設置するのではなく、鉛直部材(例えば、柱部材)の上部や側面に、2本以上並列に配置させた締付ボルトを使用して、レーザー墨出し器が設置されたベース部材を固定させるレーザー墨出し装置である。
第一実施形態と第二実施形態は、鉛直部材上にレーザー墨出し器を設置するレーザー墨出し装置であり、第一実施形態(図1〜図3)では鉛直部材の片方側面側に移動可能な係止部を設けて、鉛直部材に当該係止部を緊締されるもので、第二実施形態(図4〜図6)では鉛直部材の両側側面に、其々の係止部を貫通させた締付ボルトを押圧させて固定させるものである。また、変形例は、鉛直部材の側面に、レーザー墨出し器が設置されたレーザー墨出し装置を設ける構成である(図7)。
以下、添付図面を参照して、本発明によるレーザー墨出し装置を実施するための形態について、図面に基づいて説明する。
[第一実施形態]
本発明の第一実施形態におけるレーザー墨出し装置の構成を示す斜視図を図1に示す。
レーザー墨出し装置10は、図1に示すように、施工中の柱等の鉛直部材1に固定自在とされる。本実施形態において、レーザー墨出し装置10は、鉛直部材1の上部1aに載置される。レーザー墨出し装置10は、レーザー墨出し器11と、レーザー墨出し器11が着脱可能なベース部材20と、鉛直部材1にベース部材20を緊締する緊締部30と、を備える。
ベース部材20は、第1部材21と、第2部材22とを備える。第1部材21と第2部材22とは、水平方向に沿って互いに接近・離間する方向にスライド可能となっている。ここで、以下の説明において、第1部材21と第2部材22とが接近離間する方向を「スライド方向」、水平面内においてスライド方向に直交する方向を「幅方向」と適宜称する。
第1部材21は、本体基部23と、第1係止部24と、を備えている。
本体基部23は、水平面内に位置する板状のプレート部23aと、プレート部23aの下面側の幅方向両側に形成された挿入部24sと、を一体に備えている。各挿入部24sは、スライド方向に連続する筒状をなしている。また、プレート部23aには、レーザー墨出し器11を固定するための固定孔23hが形成されている。
第1係止部24は、板状で、本体基部23の端部23eから鉛直下方に延びている。第1係止部24には、幅方向に間隔をあけて、例えば2つの雌ネジ孔24hが形成されている。各雌ネジ孔24hは、第1係止部24を、その板厚方向(スライド方向)に貫通している。
このような第1部材21は、本体基部23を、鉛直部材1の上部1a上に沿わせ、第1係止部24を鉛直部材1の一方側面1sに沿わせて設置される。
第2部材22は、第2基部29と、第2係止部26と、軸部材27と、を備える。
第2基部29は、水平面内に位置する板状のプレート部29aと、プレート部29aの幅方向両側の端部から下方に延びる側部プレート部29bと、を一体に備えている。第2係止部26は、第2基部29のプレート部29aの端部29eから鉛直下方に延びている。第2係止部26には、幅方向に間隔をあけて、例えば2つの雌ネジ孔26hが形成されている。各雌ネジ孔26hは、第2係止部26を、その板厚方向(スライド方向)に貫通している。
軸部材27は、第2基部29の幅方向両側に配置されている。各軸部材27は、スライド方向に延び、その基端部27aが第2基部29に固定されている。各軸部材27は、先端部27bが第2基部29から第1部材21側に突出し、第1部材21の挿入部24sに挿入され、スライド方向に沿って挿抜自在となっている。
このような第2部材22は、第2基部29を鉛直部材1の上部1a上に沿わせ、第2係止部26を鉛直部材1の他方側面1tに沿わせて設置される。第2部材22は、軸部材27を第1部材21の挿入部24sに挿入させることで、第1部材21に近接するように水平方向に移動可能となっている。第1部材21と第2部材22とをスライドさせることで、第1係止部24と第2係止部26とのスライド方向における間隔が調整可能となっている。
緊締部30は、第1係止部24および第2係止部26を、鉛直部材1の上部1aに固定する。緊締部30は、固定ボルト31と、締付ボルト32と、ロックナット33と、を備える。
固定ボルト31は、互いにスライド可能な第1係止部24と第2係止部26とを固定する。固定ボルト31は、第1部材21の本体基部23に形成された雌ネジ孔(図示無し)を貫通して、その先端部が挿入部24s内に挿入されている。この固定ボルト31を締め込めば、その先端部が挿入部24s内の軸部材27の外周面に押し付けられ、挿入部24s内での軸部材27のスライドが拘束される。固定ボルト31を緩めれば、その先端部が軸部材27の外周面から離れ、挿入部24s内で軸部材27がスライド可能となる。
締付ボルト32およびロックナット33は、第1係止部24の各雌ネジ孔24h、第2係止部26の各雌ネジ孔26hにそれぞれ設けられている。締付ボルト32は、雌ネジ孔24h、26hに外方からねじ込むことで、その先端部を第1係止部24と第2係止部26の各々の内側表面から鉛直部材1側に突出させることができる構造となっている。第1部材21と第2部材22は、先ず、双方を固定ボルト31でロックした後、締付ボルト32を締め込んでその先端部を鉛直部材1の一方側面1s、他方側面1tに押圧することで、ベース部材20は、鉛直部材1の上部1aに固定される。
ロックナット33は、第1係止部24または第2係止部26と、締付ボルト32のネジ頭部32bとの間で、締付ボルト32に装着されている。ロックナット33は、第1係止部24または第2係止部26側に締め込んで押し付けることで、締付ボルト32が緩まないようにロックする。
次に、本第一実施形態のレーザー墨出し装置10の鉛直部材1の上部1aへの設置方法について説明する。
レーザー墨出し装置のベース部材を、鉛直部材の上部に仮置きした状態の図を、図2に示す。レーザー墨出し装置のベース部材を、鉛直部材の上部に固定した状態の図を、図3に示す。
まず、レーザー墨出し装置10のベース部材20を、図2に示すように、鉛直部材1の上部1a上にセットする。このとき、固定ボルト31は緩めておき、第1部材21と第2部材22とは、水平方向にスライド可能な状態としておく。また、締付ボルト32は、ロックナット33を緩めた状態で、雌ネジ孔24h、26hに挿入しておく。
ベース部材20の第1部材21と第2部材22とは、第1係止部24と第2係止部26の間隔が、鉛直部材1の一方側面1sと他方側面1tとの間隔よりも十分に大きい状態で、鉛直部材1の上部1a上に載置する。
次に、ベース部材20の第1部材21と第2部材22は、図3に示すように、双方、または一方を水平方向に移動させ、第1係止部24と第2係止部26との間隔を狭める。このとき、第1係止部24と第2係止部26とは、鉛直部材1の一方側面1sと他方側面1tとに密着させてもよし、一方側面1sと他方側面1tとの間に隙間を隔てた状態で沿わせてもよい。
続いて、各固定ボルト31を締め込み、その先端部を軸部材27に押し付けることで、第1部材21と第2部材22とをスライド不能に固定する。
この後、第1部材21側と第2部材22側とで、締付ボルト32を締め込んでいき、その先端部を、第1係止部24、第2係止部26から突出させて、鉛直部材1の一方側面1sと他方側面1tとに押圧させる。さらに、各締付ボルト32においてロックナット33を締め込み、締付ボルト32をロックする。
これにより、ベース部材20が鉛直部材1の上部1aに固定される。しかる後は、第1部材21の本体基部23上に、レーザー墨出し器11を取り付けることで、レーザー墨出し器11による墨出し作業を行うことが可能となる。
墨出し作業の完了後は、上記と逆の手順で、レーザー墨出し器11のベース部材20からの取り外し、ベース部材20のスライド固定の解除、ベース部材20の鉛直部材1の上部1aからの取り外しを行う。
上述のように、レーザー墨出し装置10は、鉛直部材1に固定自在なレーザー墨出し装置10であって、レーザー墨出し器11と、レーザー墨出し器11が着脱可能なベース部材20と、鉛直部材1にベース部材20を緊締する緊締部30と、を備え、ベース部材20は、鉛直部材1の上部1aに設置される本体基部23と、鉛直部材1を挟んだ鉛直部材1の一方側面1sに設けられる第1係止部24と、鉛直部材1の他方側面1tに設置され、第1係止部24に対して移動可能な第2係止部26とを備え、緊締部30は、第1係止部24と第2係止部26のいずれか一方または双方に、少なくとも2本以上の並列に配置された締付ボルト32を備え、締付ボルト32により鉛直部材1を押圧固定する。
このような構成によれば、ベース部材20は、本体基部23を鉛直部材1の上部1aに沿わせた状態で、第1係止部24を鉛直部材1の一方側面1sに設け、第2係止部26を鉛直部材1の他方側面1tに設ける。このとき、第2係止部26は、第1係止部24に対してスライド移動可能であるので、鉛直部材1の一方側面1sと他方側面1tとの間隔に応じて、第1係止部24と第2係止部26との間隔を調整することができる。これにより、鉛直部材1の側面1s、1tと各係止部24、26との間隔を短くすることができる。
この状態において、緊締部30に設けられた、第1係止部24と第2係止部26の双方に、2本が並列に配置されたな締付ボルト32により、ベース部材20が鉛直部材1に固定される。すなわち、各係止部24、26から鉛直部材1側に突出する締付ボルト32の突出長を低減できるため、締付ボルト32に直交する方向から作用する力に対して揺ぎ無く固定させることができる。以上により、ベース部材20と鉛直部材1を高い固定度で留めることができる。
したがって、レーザー墨出し装置10は、施工現場で作業中の重機や施工現場の周囲を走行する電車や車両等の周囲環境や、風等の影響による揺れを抑制して、鉛直部材1に固定自在となる。
また、第1係止部24は本体基部23に固定され、第2係止部26には複数の軸部材27が設けられている。さらに、本体基部23には複数の挿入部24sが設けられており、挿入部24sに軸部材27が挿入されて、第2係止部26は本体基部23に取り付けられている。
このような構成によれば、本体基部23の複数の挿入部24sに挿入された複数の軸部材27が、挿入部24sに挿入させることで、第2係止部26は、第1係止部24に対してスライド移動可能となる。これにより、第1係止部24と第2係止部26との間隔を、鉛直部材1の一方側面1sと他方側面1tとの間隔に合わせて容易に調整することが可能となる。
(実施形態の変形例)
なお、本発明のレーザー墨出し装置は、図面を参照して説明した上述の実施形態に限定されるものではなく、その技術的範囲において様々な変形例が考えられる。
例えば、上記実施形態では、締付ボルト32は、第1係止部24、第2係止部26のそれぞれに、2本を幅方向に並列に配置したが、3本以上を並列に配置してもよい。
また、第1係止部24、第2係止部26のいずれか一方のみに締付ボルト32を配置することも可能である。その場合、第1係止部24および第2係止部26のうち、締付ボルト32が配置されていない側は、鉛直部材1の側面(1sまたは1t)に直接突き当てればよい。ただし、特に係止部(24または26)と鉛直部材1の側面(1sまたは1t)が確実に面接触できない場合には、上記第一実施形態と同様に、第1係止部24と第2係止部26の双方に、締付ボルト32を2本並列に配置することで固定度を高めることができる。
[第二実施形態]
次に、本発明のレーザー墨出し装置の第二実施形態について説明する。
本発明の第二実施形態におけるレーザー墨出し装置の構成を示す斜視図を図4に示す。レーザー墨出し装置50は、図4に示すように、レーザー墨出し器51と、レーザー墨出し器51が着脱可能なベース部材60と、鉛直部材1にベース部材60を緊締する緊締部70と、を備える。
ベース部材60は、本体基部61と、第1係止部62と、第2係止部63と、を備えている。
本体基部61は、水平面内に位置する板状で、鉛直部材1の上部1a上に沿わせて配置される。本体基部61には、レーザー墨出し器51を固定するための固定孔61hが形成されている。
第1係止部62は、板状で、本体基部61の一方の端部61eから鉛直下方に延びている。第1係止部62には、幅方向に間隔をあけて、例えば雌ネジ孔からなる貫通孔62hが2つ形成されている。各貫通孔62hは、第1係止部62を、その板厚方向(スライド方向)に貫通している。
第2係止部63は、板状で、本体基部61の他方の端部61fから鉛直下方に延びている。第2係止部63には、幅方向に間隔をあけて、例えば2つの雌ネジ孔からなる貫通孔63hが形成されている。各貫通孔63hは、第2係止部63を、その板厚方向(スライド方向)に貫通している。
第1係止部62および第2係止部63は、装着すべき鉛直部材1の一方側面1sと他方側面1tとの水平方向の間隔よりも、大きな間隔をあけて配置されている。ベース部材60の本体基部61を、鉛直部材1の上部1a上に沿わせて配置した状態で、第1係止部62は鉛直部材1の一方側面1sに沿い、第2係止部63は鉛直部材1の他方側面1tに沿って配置される。
緊締部70は、第1係止部62および第2係止部63を、鉛直部材1の上部1aに固定する。緊締部70は、締付ボルト72と、ロックナット73と、を備える。
締付ボルト72およびロックナット73は、第1係止部62の各貫通孔62h、第2係止部63の各貫通孔63hにそれぞれ設けられている。締付ボルト72は、貫通孔62h、63hにねじ込まれ、先端部が第1係止部62、第2係止部63から鉛直部材1側に出没可能とされている。締付ボルト72を締め込んでその先端部を鉛直部材1の一方側面1s、他方側面1tに押圧することで、ベース部材60は、鉛直部材1の上部1aに固定される。
ロックナット73は、第1係止部62または第2係止部63と、締付ボルト72のネジ頭部72bとの間で、締付ボルト72に装着されている。ロックナット73は、第1係止部62または第2係止部63側に締め込んで押し付けることで、締付ボルト72が緩まないようにロックする。
次に、本第二実施形態のレーザー墨出し装置50の鉛直部材1の上部1aへの設置方法について説明する。
レーザー墨出し装置のベース部材を、鉛直部材の上部に仮置きした状態の図を、図5に示す。レーザー墨出し装置のベース部材を、鉛直部材の上部に固定した状態の図を、図6に示す。
まず、レーザー墨出し装置50のベース部材60を、図5に示すように、鉛直部材1の上部1a上にセットする。これには、ベース部材60の本体基部61を、鉛直部材1の上部1a上に載置し、第1係止部62を鉛直部材1の一方側面1sに沿わせ、第2係止部63を鉛直部材1の他方側面1tに沿わせる。このとき、締付ボルト72は、ロックナット73を緩めた状態で、貫通孔62h、63hに挿入しておく。
次に、第1係止部62と第2係止部63においては、図6に示すように、其々に各締付ボルト72を締め込んでいき、その先端部を鉛直部材1の一方側面1sと他方側面1tとに押圧させる。さらに、各締付ボルト72においてロックナット73を締め込み、締付ボルト72をロックする。
これにより、ベース部材60が鉛直部材1の上部1aに固定される。しかる後は、本体基部61上に、レーザー墨出し器51を取り付けることで、レーザー墨出し器51による墨出し作業を行うことが可能となる。
墨出し作業の完了後は、上記と逆の手順で、レーザー墨出し器51のベース部材60からの取り外し、ベース部材60の鉛直部材1の上部1aからの取り外しを行う。
上述のように、レーザー墨出し装置50は、鉛直部材1に固定自在なレーザー墨出し装置50であって、レーザー墨出し器51と、レーザー墨出し器51が着脱可能なベース部材60と、鉛直部材1にベース部材60を緊締する緊締部70と、を備える。ベース部材60は、鉛直部材1の上部1aに設置される本体基部61と、鉛直部材1を挟んだ鉛直部材1の一方側面1sに設けられる第1係止部62と、鉛直部材1の他方側面1tに設置される第2係止部63とを備える。緊締部70は、第1係止部62、及び第2係止部63の各々に、2本が並列に配置された締付ボルト72を備え、締付ボルト72を第1係止部62の外側面、及び第2係止部63の外側面より、其々の第1係止部62、第2係止部63に設けられた貫通孔62h、63hを貫通し、締付ボルト72の先端が鉛直部材1の側面を押圧する。
このような構成によれば、ベース部材60は、本体基部61を鉛直部材1の上部1aに沿わせた状態で、第1係止部62を鉛直部材1の一方側面1sに設け、第2係止部63を鉛直部材1の他方側面1tに設ける。緊締部70は、第1係止部62及び第2係止部63の各々に、2本が並列に配置されたな締付ボルト72を備えているので、第1係止部62及び第2係止部63のそれぞれを、鉛直部材1の一方側面1s、他方側面1tに対して強固に固定することができる。これにより、ベース部材60と鉛直部材1を高い固定度で留めることが可能となる。
したがって、レーザー墨出し装置50は、施工現場で作業中の重機や施工現場の周囲を走行する電車や車両等の周囲環境や、風等の影響による揺れを抑制して、鉛直部材1に固定自在となる。
(第二実施形態の変形例)
なお、本発明のレーザー墨出し装置は、図面を参照して説明した上述の実施形態に限定されるものではなく、その技術的範囲において様々な変形例が考えられる。
例えば、上記実施形態では、締付ボルト72は、第1係止部62、第2係止部63のそれぞれに、2本を幅方向に並列に配置したが、3本以上を並列に配置してもよい。
(その他の変形例)
また、上記第一、第二実施形態では、レーザー墨出し装置10、50を、鉛直部材1の上部1a上に設けるようにしたが、これらを鉛直部材1の側面に取り付けるようにしてもよい。
本発明の実施形態の変形例におけるレーザー墨出し装置の構成を示す斜視図を図7に示す。レーザー墨出し装置80は、図7に示すように、上記第二実施形態と同様のベース部材60と、該ベース部材と交差方向にレーザー墨出し機51を設置する支持台81が溶接されているものであり、かつ当該ベース部材の両端側の第1係止部62と第2係止部63が、鉛直部材1の側面に沿わせて固定される。具体的には、ベース部材60の本体基部61を、鉛直部材1の側面1uに沿わせて設置し、第1係止部62を鉛直部材1を挟んだ鉛直部材1の一方側面1sに設け、第2係止部63を鉛直部材1の他方側面1tに沿わせて設置する。ベース部材60は、第1係止部62、及び第2係止部63の各々において、2本が並列に配置された締付ボルト72により、鉛直部材1に押圧固定される。この場合、ベース部材60に、レーザー墨出し器51を支持する支持台81を備える。
なお、図7の例では、ベース部材60を第二実施形態と同様の構成としたが、上記第1実施形態と同様に、第1部材と第2部材22がスライド可能なベース部材20を備えることも可能である。
これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更したりすることが可能である。
1 鉛直部材 30 緊締部
1a 上部 32 締付ボルト
1s 一方側面 50 レーザー墨出し装置
1t 他方側面 51 レーザー墨出し器
1u 側面 60 ベース部材
10 レーザー墨出し装置 61 本体基部
11 レーザー墨出し器 62 第1係止部
20 ベース部材 62h 貫通孔
23 本体基部 63 第2係止部
24 第1係止部 63h 貫通孔
24s 挿入部 70 緊締部
26 第2係止部 72 締付ボルト
27 軸部材 80 レーザー墨出し装置

Claims (3)

  1. 鉛直部材に固定自在なレーザー墨出し装置であって、
    レーザー墨出し器と、
    前記レーザー墨出し器が着脱可能なベース部材と、
    前記鉛直部材に前記ベース部材を緊締する緊締部と、を備え、
    前記ベース部材は、
    前記鉛直部材の上部、または側面に設置される本体基部と、
    前記鉛直部材を挟んだ前記鉛直部材の一方側面に設けられる第1係止部と、
    前記鉛直部材の他方側面に設置され、前記第1係止部に対して移動可能な第2係止部とを備え、
    前記緊締部は、前記第1係止部と前記第2係止部のいずれか一方または双方に、少なくとも2本以上の並列に配置された締付ボルトを備え、当該締付ボルトにより前記鉛直部材を押圧固定することを特徴とするレーザー墨出し装置。
  2. 前記第1係止部は前記本体基部に固定され、
    前記第2係止部には複数の軸部材が設けられ、
    前記本体基部には複数の挿入部が設けられており、
    前記挿入部に前記軸部材が挿入されて、前記第2係止部は前記本体基部に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載のレーザー墨出し装置。
  3. 鉛直部材に固定自在なレーザー墨出し装置であって、
    レーザー墨出し器と、
    前記レーザー墨出し器が着脱可能なベース部材と、
    前記鉛直部材に前記ベース部材を緊締する緊締部と、を備え、
    前記ベース部材は、
    前記鉛直部材の上部、または側面に設置される本体基部と、
    前記鉛直部材を挟んだ前記鉛直部材の一方側面に設けられる第1係止部と、
    前記鉛直部材の他方側面に設置される第2係止部とを備え、
    前記緊締部は、前記第1係止部、及び前記第2係止部の各々に、少なくとも2本以上の並列に配置された締付ボルトを備え、
    前記締付ボルトを前記第1係止部の外側面、及び前記第2係止部の外側面より其々の係止部に設けられた貫通孔を貫通し、該締付ボルトの先端が前記鉛直部材の側面を押圧することを特徴とするレーザー墨出し装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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