JP2019100723A - 物理量センサー、物理量センサーデバイス、複合センサーデバイス、慣性計測装置、移動体測位装置、携帯型電子機器、電子機器および移動体 - Google Patents

物理量センサー、物理量センサーデバイス、複合センサーデバイス、慣性計測装置、移動体測位装置、携帯型電子機器、電子機器および移動体 Download PDF

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Abstract

【課題】可動部の過度な変位を低減することのできる物理量センサー、物理量センサーデバイス、複合センサーデバイス、慣性計測装置、移動体測位装置、携帯型電子機器、電子機器および移動体を提供する。【解決手段】物理量センサーは、基板と、基板に固定された固定部と、固定部を囲む枠部を含み、固定部に接続され、基板に対してX軸方向に変位可能な可動部と、可動部に支持された可動電極部と、を含む。また、枠部は、X軸方向の一方側に位置し、Y軸方向に沿って配置された第1外縁部と、X軸方向の他方側に位置し、Y軸方向に沿って配置された第2外縁部と、を含む。また、固定部は、第1外縁部よりも第2外縁部の側に寄って配置され、基板は、第1外縁部と重り、かつ、第1外縁部と離間して配置された第1凸部と、第2外縁部と重り、かつ、第2外縁部と離間して配置された第2凸部と、を含む。【選択図】図1

Description

本発明は、物理量センサー、物理量センサーデバイス、複合センサーデバイス、慣性計測装置、移動体測位装置、携帯型電子機器、電子機器および移動体に関するものである。
例えば、特許文献1に記載の加速度センサーは、基板と、基板に対して変位可能な可動部と、可動部に設けられた可動検出電極と、基板に固定され、可動検出電極との間に静電容量を形成している固定検出電極と、を有している。このような構成では、加速度が加わると可動部が基板に対して変位し、それに伴って可動検出電極と固定検出電極との間の静電容量が変位するため、この静電容量の変化に基づいて加速度を検出することができる。
特開2007−139505号公報
しかしながら、特許文献1の加速度センサーでは、例えば、基板に垂直な方向(Z軸方向)の加速度が加わると、可動部がZ軸方向に過度に変位してしまい、当該変異により生じる応力によって可動部が破損したり、或いは、例えば、可動部が基板に接触してしまうことにより、可動部がそのまま基板に貼り付いてしまう、所謂「スティッキング」が生じ、加速度センサーとして機能しなくなる虞があるという問題があった。
本発明の目的は、可動部の過度な変位を低減することのできる物理量センサー、物理量センサーデバイス、複合センサーデバイス、慣性計測装置、移動体測位装置、携帯型電子機器、電子機器および移動体を提供することにある。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の発明として実現することが可能である。
本発明の物理量センサーは、基板と、
前記基板に固定されている固定部と、
平面視で、前記固定部を囲んでいる枠部を含み、前記固定部に接続され、前記基板に対して第1方向に変位可能な可動部と、
前記可動部に支持されている可動電極部と、
を含み、
前記枠部は、
前記第1方向の一方側に位置し、前記第1方向に直交する第2方向に沿って配置されている第1外縁部と、
前記第1方向の他方側に位置し、前記第2方向に沿って配置されている第2外縁部と、を含み、
前記固定部は、前記第1外縁部よりも前記第2外縁部の側に寄って配置され、
前記基板は、
平面視で、前記第1外縁部と重なり、かつ、前記第1外縁部と離間して配置されている第1凸部と、
平面視で、前記第2外縁部と重なり、かつ、前記第2外縁部と離間して配置されている第2凸部と、
を含むことを特徴とする。
これにより、第1凸部および第2凸部との接触によって、可動部の過度な変位を低減することができる。
本発明の物理量センサーでは、前記可動部は、前記第1方向および前記第2方向に直交する第3方向に変位することにより前記第1凸部および前記第2凸部に接触し、
前記可動部と前記第1凸部との接触面積は、前記可動部と前記第2凸部との接触面積よりも大きいことが好ましい。
これにより、可動部と第1凸部との接触時の衝撃を和らげることができ、可動部や第1凸部の破損を低減することができる。
本発明の物理量センサーでは、前記第1凸部および前記第2凸部は、それぞれ、平面視で、前記可動部に内包されていることが好ましい。
これにより、第1凸部および第2凸部と可動部以外の部分との接触を低減することができる。
本発明の物理量センサーでは、前記基板の前記可動部側の面であって、平面視で前記可動部と重なる領域の少なくとも一部に配置されている電極を含み、
前記電極は、前記可動部と同電位であることが好ましい。
これにより、可動部の意図しない変位を低減することができる。
本発明の物理量センサーでは、前記第1方向に沿った長手形状をなし、一端部が前記固定部に接続されている梁部と、
前記梁部の他端部と可動部とを接続するばね部と、
を含み、
前記基板は、平面視で、前記梁部と重なり、かつ、前記梁部と離間して配置されている第3凸部を含むことが好ましい。
これにより、可動部の過度な変位を低減することができる。
本発明の物理量センサーでは、前記可動部は、平面視で、前記枠部の内側に位置し、前記第1方向に沿った長手形状をなす幹部を含み、
前記基板は、平面視で、前記幹部と重なり、かつ、前記幹部と離間して配置されている第4凸部を含むことが好ましい。
これにより、可動部の過度な変位を低減することができる。
本発明の物理量センサーは、加速度を検出することができることが好ましい。
これにより、利便性の高い物理量センサーとなる。
本発明の物理量センサーデバイスは、本発明の物理量センサーと、
回路素子と、
を含むことを特徴とする。
これにより、本発明の物理量センサーの効果を享受でき、信頼性の高い物理量センサーデバイスが得られる。
本発明の複合センサーデバイスは、本発明の物理量センサーである第1物理量センサーと、
前記第1物理量センサーとは異なる物理量を検出する第2物理量センサーと、
を含むことを特徴とする。
これにより、本発明の物理量センサーの効果を享受でき、信頼性の高い複合センサーデバイスが得られる。
本発明の慣性計測装置は、本発明の物理量センサーと、
前記物理量センサーの駆動を制御する制御回路と、
を含むことを特徴とする。
これにより、本発明の物理量センサーの効果を享受でき、信頼性の高い慣性計測装置が得られる。
本発明の移動体測位装置は、本発明の慣性計測装置と、
測位用衛星から位置情報が重畳された衛星信号を受信する受信部と、
受信した前記衛星信号に基づいて、前記受信部の位置情報を取得する取得部と、
前記慣性計測装置から出力された慣性データに基づいて、移動体の姿勢を演算する演算部と、
算出された前記姿勢に基づいて前記位置情報を補正することにより、前記移動体の位置を算出する算出部と、
を含むことを特徴とする。
これにより、本発明の慣性計測装置の効果を享受でき、信頼性の高い移動体測位装置が得られる。
本発明の携帯型電子機器は、本発明の物理量センサーと、
前記物理量センサーが収容されているケースと、
前記ケースに収容され、前記物理量センサーからの出力データを処理する処理部と、
前記ケースに収容されている表示部と、
前記ケースの開口部を塞いでいる透光性カバーと、
を含むことを特徴とする。
これにより、本発明の物理量センサーの効果を享受でき、信頼性の高い携帯型電子機器が得られる。
本発明の携帯型電子機器では、衛星測位システムを含み、
ユーザーの移動距離や移動軌跡を計測することが好ましい。
これにより、より利便性の高い携帯型電子機器となる。
本発明の電子機器は、本発明の物理量センサーと、
前記物理量センサーから出力された検出信号に基づいて制御を行う制御部と、
を含むことを特徴とする。
これにより、本発明の物理量センサーの効果を享受でき、信頼性の高い電子機器が得られる。
本発明の移動体は、本発明の物理量センサーと、
前記物理量センサーから出力された検出信号に基づいて制御を行う制御部と、
を含むことを特徴とする。
これにより、本発明の物理量センサーの効果を享受でき、信頼性の高い移動体が得られる。
本発明の移動体では、エンジンシステム、ブレーキシステムおよびキーレスエントリーシステムの少なくともいずれかのシステムを含み、
前記制御部は、前記検出信号に基づいて、前記システムを制御することが好ましい。
これにより、システムを精度よく制御することができる。
本発明の第1実施形態に係る物理量センサーを示す平面図である。 図1中のA−A線断面図である。 図1に示す物理量センサーの斜視図である。 図1に示す物理量センサーに印加する電圧を示す図である。 図1中のB−B線断面図である。 図1中のC−C線断面図である。 本発明の第2実施形態に係る物理量センサーを示す平面図である。 図7中のD−D線断面図である。 図7に示す物理量センサーの変形例を示す平面図である。 本発明の第3実施形態に係る物理量センサーを示す平面図である。 図10中のE−E線断面図である。 図10に示す物理量センサーの変形例を示す平面図である。 本発明の第4実施形態に係る物理量センサーデバイスを示す断面図である。 本発明の第5実施形態に係る複合センサーデバイスを示す平面図である。 図14に示す複合センサーデバイスの断面図である。 本発明の第6実施形態に係る慣性計測装置を示す分解斜視図である。 図16に示す慣性計測装置が有する基板の斜視図である。 本発明の第7実施形態に係る移動体測位装置の全体システムを示すブロック図である。 図18に示す移動体測位装置の作用を示す図である。 本発明の第8実施形態に係る電子機器を示す斜視図である。 本発明の第9実施形態に係る電子機器を示す斜視図である。 本発明の第10実施形態に係る電子機器を示す斜視図である。 本発明の第11実施形態に係る携帯型電子機器を示す平面図である。 図23に示す携帯型電子機器の概略構成を示す機能ブロック図である。 本発明の第12実施形態に係る移動体を示す斜視図である。
以下、本発明の物理量センサー、物理量センサーデバイス、複合センサーデバイス、慣性計測装置、移動体測位装置、携帯型電子機器、電子機器および移動体を添付図面に示す実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
まず、本発明の第1実施形態に係る物理量センサーについて説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る物理量センサーを示す平面図である。図2は、図1中のA−A線断面図である。図3は、図1に示す物理量センサーの斜視図である。図4は、図1に示す物理量センサーに印加する電圧を示す図である。図5は、図1中のB−B線断面図である。図6は、図1中のC−C線断面図である。なお、以下では、説明の便宜上、互いに直交する3つの軸をX軸、Y軸およびZ軸とし、X軸に平行な方向を「X軸方向」、Y軸に平行な方向を「Y軸方向」、Z軸に平行な方向を「Z軸方向」とも言う。また、各軸の矢印方向先端側を「プラス側」とも言い、反対側を「マイナス側」とも言う。また、Z軸方向プラス側を「上」とも言い、Z軸方向マイナス側を「下」とも言う。
また、本願明細書において、「直交」とは、90°で交わっている場合の他、90°から若干傾いた角度(例えば、90°±10°程度)で交わっている場合も含むものである。具体的には、X軸がYZ平面の法線方向に対して±10°程度傾いている場合、Y軸がXZ平面の法線方向に対して±10°程度傾いている場合、Z軸がXY平面の法線方向に対して±10°程度傾いている場合、についても「直交」に含まれる。
図1に示す物理量センサー1は、X軸方向の加速度Axを検出することのできる加速度センサーである。このような物理量センサー1は、基板2と、基板2に設けられ、X軸方向の加速度Ax(物理量)を検出するセンサー素子3と、センサー素子3を覆うように基板2に接合された蓋体10と、を有している。
図1に示すように、基板2は、矩形の平面視形状を有している。また、基板2は、上面側に開放する凹部21を有している。Z軸方向からの平面視で、凹部21は、センサー素子3を内側に内包するように、センサー素子3よりも大きく形成されている。凹部21は、センサー素子3と基板2との接触を防止するための逃げ部として機能する。なお、基板2の平面視形状としては、特に限定されず、例えば、三角形、台形、平行四辺形等の矩形以外の四角形、五角形等の多角形、円形、楕円形、異形等いかなる形状であってもよい。
また、図2に示すように、基板2は、凹部21の底面に設けられた突起状のマウント22を有している。そして、マウント22には、センサー素子3が備える第1固定電極部41、第2固定電極部42および固定部51がそれぞれ接合されている。また、図1に示すように、基板2は、上面側に開放する溝部25、26、27を有しており、溝部25、26、27には配線75、76、77が配置されている。
配線75、76、77の一端部は、それぞれ、蓋体10の外側に露出しており、外部装置との電気的な接続を行う端子Pとして機能する。また、図2に示すように、配線75は、マウント22上で第1固定電極部41と電気的に接続され、配線76は、マウント22上で第2固定電極部42と電気的に接続され、配線77は、マウント22上で固定部51と電気的に接続されている。また、配線77は、配線75、76との絶縁状態を保った上で、凹部21の底面の広範囲に亘って配置された電極771を有している。
以上のような基板2として、例えば、ナトリウムイオン等のアルカリ金属イオンを含むガラス材料(例えば、パイレックスガラス、テンパックスガラス(いずれも登録商標)のような硼珪酸ガラス)で構成されたガラス基板を用いることができる。これにより、後述するように、センサー素子3と基板2とを陽極接合により接合することができ、これらを強固に接合することができる。ただし、基板2としては、ガラス基板に限定されず、例えば、シリコン基板やセラミックス基板を用いてもよい。なお、シリコン基板を用いる場合は、短絡を防止する観点から、高抵抗のシリコン基板を用いるか、表面に熱酸化等によってシリコン酸化膜(絶縁性酸化物)を形成したシリコン基板を用いることが好ましい。
図1に示すように、蓋体10は、矩形の平面視形状を有している。また、図2に示すように、蓋体10は、下面側に開放する凹部11を有している。また、蓋体10は、凹部11内にセンサー素子3を収納するようにして、基板2に接合されている。そして、蓋体10および基板2によって、センサー素子3を収納する収納空間Sが形成されている。なお、蓋体10の平面視形状としては、特に限定されず、基板2の平面視形状に合わせて決定され、例えば、三角形、台形、平行四辺形等の矩形以外の四角形、五角形等の多角形、円形、楕円形、異形等いかなる形状であってもよい。
収納空間Sは、窒素、ヘリウム、アルゴン等の不活性ガスが封入されていて、使用温度(−40℃〜120℃程度)でほぼ大気圧であることが好ましい。収納空間Sを大気圧とすることで、粘性抵抗が増してダンピング効果が発揮され、センサー素子3の振動を速やかに収束させることができる。そのため、物理量センサー1の加速度Axの検出精度が向上する。
このような蓋体10は、本実施形態では、シリコン基板で構成されている。ただし、蓋体10としては、シリコン基板に限定されず、例えば、ガラス基板やセラミックス基板を用いてもよい。また、基板2と蓋体10との接合方法としては、特に限定されず、基板2や蓋体10の材料によって適宜選択すればよいが、例えば、陽極接合、プラズマ照射によって活性化させた接合面同士を接合させる活性化接合、ガラスフリット等の接合材による接合、基板2の上面および蓋体10の下面に成膜した金属膜同士を接合する拡散接合等が挙げられる。なお、本実施形態では、図2に示すように、ガラスフリット19(低融点ガラス)を介して基板2と蓋体10とが接合されている。
図1および図3に示すように、センサー素子3は、基板2に固定された固定電極部4と、基板2に固定された固定部51と、固定部51に接続された梁部59と、固定部51に対してX軸方向に変位可能な可動部52と、固定部51と可動部52とを連結するばね部53、54と、可動部52に設けられた可動電極部6と、を有している。このうち、固定部51、梁部59、可動部52、ばね部53、54および可動電極部6は、一体的に形成されている。なお、以下では、説明の地便宜上、Z軸方向からの平面視で、センサー素子3の中心を通り、X軸方向に延在する仮想軸を「中心軸L」とする。
このようなセンサー素子3は、例えば、リン(P)、ボロン(B)、砒素(As)等の不純物がドープされたシリコン基板をエッチング(特にドライエッチング)によってパターニングすることで形成することができる。また、センサー素子3は、陽極接合によってマウント22に接合されている。ただし、センサー素子3の材料や、センサー素子3と基板2との接合方法は、特に限定されない。
固定部51は、マウント22と接合している接合部511を有している。また、梁部59は、固定部51のX軸方向プラス側に位置し、X軸方向に沿った長手形状となっている。そして、梁部59のX軸方向マイナス側の端部が固定部51に接続されている。言い換えると、梁部59は、固定部51からX軸方向プラス側へ延出する長手形状となっている。
可動部52は、Z軸方向からの平面視で、枠状をなし、固定部51、ばね部53、54および第1、第2固定電極部41、42を囲んでいる。このように、可動部52を枠状とすることで、可動部52の質量を大きくすることができる。そのため、物理量センサー1の感度が向上し、精度よく加速度Axを検出することができる。また、可動部52は、内側に第1固定電極部41が配置された第1開口部528と、内側に第2固定電極部42が配置された第2開口部529と、を有している。
可動部52の形状をより具体的に説明すると、可動部52は、固定部51、ばね部53、54および第1、第2固定電極部41、42を囲む枠部521と、第1開口部528のX軸方向プラス側に位置し、枠部521からY軸方向マイナス側へ延出する第1Y軸幹部522と、第1Y軸幹部522の先端部からX軸方向マイナス側へ延出する第1X軸幹部523と、第2開口部529のX軸方向プラス側に位置し、枠部521からY軸方向プラス側へ延出する第2Y軸幹部524と、第2Y軸幹部524の先端部からX軸方向マイナス側へ延出する第2X軸幹部525と、を有している。また、第1、第2Y軸幹部522、524は、それぞれ、ばね部53に沿って設けられ、第1、第2X軸幹部523、525は、それぞれ、梁部59に沿って配置されている。
また、可動部52は、第1開口部528の余ったスペースを埋めるように、枠部521から第1開口部528内へ突出する第1突出部526と、第2開口部529の余ったスペースを埋めるように、枠部521から第2開口部529内へ突出する第2突出部527と、を有している。このように、第1、第2突出部526、527を設けることで、可動部52の大型化を招くことなく、可動部52の質量をより大きくすることができる。そのため、より感度の高い物理量センサー1となる。
また、ばね部53、54は、弾性変形可能であり、ばね部53、54が弾性変形することで、可動部52が固定部51に対してX軸方向に変位することができる。図1に示すように、ばね部53は、固定部51に対してX軸方向プラス側に位置し、可動部52の枠部521と梁部59とを連結している。一方、ばね部54は、固定部51に対してX軸方向マイナス側に位置し、可動部52の枠部521と固定部51とを連結している。これにより、可動部52をX軸方向の両側で支持することができ、可動部52の姿勢および挙動が安定する。そのため、X軸方向以外への不要な振動(特に、Z軸まわりの振動)が低減し、より高い精度で加速度Axを検出することができる。
固定電極部4は、第1開口部528内に位置する第1固定電極部41と、第2開口部529に位置する第2固定電極部42と、を有している。
第1固定電極部41は、基板2に固定された第1固定部413と、第1固定部413に支持された第1幹部411と、第1幹部411からY軸方向両側に延出した複数の第1固定電極指412と、を有している。また、第1固定部413は、マウント22と接合された接合部413aを有している。
また、第1幹部411は、棒状の長手形状をなし、その一端が第1固定部413に接続されている。また、第1幹部411は、Z軸方向からの平面視で、X軸およびY軸のそれぞれに対して傾斜している。具体的には、第1幹部411は、その先端側に向けて中心軸Lとの離間距離が大きくなるように傾斜している。なお、X軸に対する第1幹部411の軸L411の傾きとしては、特に限定されないが、10°以上45°以下であることが好ましく、10°以上30°以下であることがより好ましい。これにより、第1固定電極部41のY軸方向への広がりを低減でき、センサー素子3の小型化を図ることができる。
また、第1固定電極指412は、第1幹部411からY軸方向両側に延出している。すなわち、第1固定電極指412は、第1幹部411のY軸方向プラス側に位置する第1固定電極指412’と、Y軸方向マイナス側に位置する第1固定電極指412”と、を有している。また、第1固定電極指412’、412”は、それぞれ、X軸方向に沿って互いに離間して複数設けられている。
また、複数の第1固定電極指412’の長さは、X軸方向プラス側に向けて漸減している。一方、複数の第1固定電極指412”の長さは、X軸方向プラス側に向けて漸増している。また、Y軸方向に並ぶ第1固定電極指412’と第1固定電極指412”の総長さは、それぞれ、ほぼ同じである。
また、第2固定電極部42は、基板2に固定された第2固定部423と、第2固定部423に支持された第2幹部421と、第2幹部421からY軸方向両側に延出した複数の第2固定電極指422と、を有している。また、第2固定部423は、マウント22の上面と接合された接合部423aを有している。
また、第2幹部421は、棒状の長手形状をなし、その一端が第2固定部423に接続されている。また、第2幹部421は、Z軸方向からの平面視で、X軸およびY軸のそれぞれに対して傾斜している。より具体的には、第2幹部421は、その先端側に向けて中心軸Lとの離間距離が大きくなるように傾斜している。なお、X軸に対する第2幹部421の軸L421の傾きとしては、特に限定されないが、例えば、10°以上45°以下であることが好ましく、10°以上30°以下であることがより好ましい。これにより、第2固定電極部42のY軸方向への広がりを低減でき、センサー素子3の小型化を図ることができる。
また、第2固定電極指422は、第2幹部421からY軸方向両側に延出している。すなわち、第2固定電極指422は、第2幹部421のY軸方向プラス側に位置する第2固定電極指422’と、Y軸方向マイナス側に位置する第2固定電極指422”と、を有している。また、第2固定電極指422’、422”は、それぞれ、X軸方向に沿って互いに離間して複数設けられている。
また、複数の第2固定電極指422’の長さは、X軸方向プラス側に向けて漸増している。一方、複数の第2固定電極指422”の長さは、X軸方向プラス側に向けて漸減している。また、Y軸方向に並ぶ第2固定電極指422’と第2固定電極指422”の総長さは、それぞれ、ほぼ同じである。
このように、物理量センサー1では、固定部51の接合部511の一方側に第1固定部413の接合部413aが位置し、他方側に第2固定部423の接合部423aが位置しており、これら3つの接合部511、413a、423aがY軸方向に並んで隣設されている。そのため、熱や残留応力等に起因して基板2に反りや撓みが生じた際の可動部52と固定電極部4とのずれの差、具体的には、第1可動電極指611と第1固定電極指412との間における、X軸、Y軸、Z軸方向のずれのうち、特にZ軸方向のずれの差、第2可動電極指621と第2固定電極指422との間における、X軸、Y軸、Z軸方向のずれのうち、特にZ軸方向のずれの差をより効果的に低減することができる。
図1に示すように、可動電極部6は、第1開口部528内に位置する第1可動電極部61と、第2開口部529内に位置する第2可動電極部62と、を有している。
第1可動電極部61は、第1幹部411のY軸方向両側に位置し、Y軸方向に延在する複数の第1可動電極指611を有している。すなわち、第1可動電極指611は、第1幹部411のY軸方向プラス側に位置する第1可動電極指611’と、Y軸方向マイナス側に位置する第1可動電極指611”と、を有している。また、第1可動電極指611’、611”は、それぞれ、X軸方向に沿って互いに離間して複数設けられている。また、第1可動電極指611’は、枠部521からY軸方向マイナス側に向けて延出し、第1可動電極指611”は、第1X軸幹部523からY軸方向プラス側に向けて延出している。
また、各第1可動電極指611は、対応する第1固定電極指412に対してX軸方向プラス側に位置し、第1固定電極指412とギャップを介して対向している。そして、物理量センサー1の駆動時には、第1可動電極指611と第1固定電極指412との間に静電容量が形成される。
また、複数の第1可動電極指611’の長さは、X軸方向プラス側に向けて漸減している。一方、複数の第1可動電極指611”の長さは、X軸方向プラス側に向けて漸増している。また、Y軸方向に並ぶ第1可動電極指611’と第1可動電極指611”の総長さは、それぞれ、ほぼ同じである。
第2可動電極部62は、第2幹部421のY軸方向両側に位置し、Y軸方向に延在する複数の第2可動電極指621を有している。すなわち、第2可動電極指621は、第2幹部421のY軸方向プラス側に位置する第2可動電極指621’と、Y軸方向マイナス側に位置する第2可動電極指621”と、を有している。また、第2可動電極指621’、621”は、それぞれ、X軸方向に沿って互いに離間して複数設けられている。また、第2可動電極指621’は、第2X軸幹部525からY軸方向マイナス側に向けて延出し、第2可動電極指621”は、枠部521からY軸方向プラス側に向けて延出している。
また、各第2可動電極指621は、対応する第2固定電極指422に対してX軸方向マイナス側に位置し、第2固定電極指422とギャップを介して対向している。そして、物理量センサー1の駆動時には、第2可動電極指621と第2固定電極指422との間に静電容量が形成される。
また、複数の第2可動電極指621’の長さは、X軸方向プラス側に向けて漸増している。一方、複数の第2可動電極指621”の長さは、X軸方向プラス側に向けて漸減している。また、Y軸方向に並ぶ第2可動電極指621’と第2可動電極指621”の総長さは、それぞれ、ほぼ同じである。
以上、センサー素子3について説明したが、センサー素子3の構成としては、特に限定されない。例えば、第1幹部411および第2幹部421は、それぞれ、X軸方向に沿って配置されていてもよい。また、第1固定電極指412は、第1幹部411からY軸方向一方側へ延出するように配置されていてもよい。同様に、第2固定電極指422は、第2幹部421からY軸方向一方側へ延出するように配置されていてもよい。また、第1可動電極部61と第1固定電極部41との組と、第2可動電極部62と第2固定電極部42との組と、のいずれか一方を省略してもよい。
このような物理量センサー1の作動時には、例えば、可動電極部6に図4中の電圧V1が印加され、第1固定電極部41および第2固定電極部42は、それぞれ、QVアンプ(電荷電圧変換回路)に接続される。そして、第1可動電極指611と第1固定電極指412との間に静電容量Caが形成され、第2可動電極指621と第2固定電極指422との間に静電容量Cbが形成される。
物理量センサー1に加速度Axが加わると、その加速度Axの大きさに基づいて、可動部52がばね部53、54を弾性変形させながらX軸方向に変位する。この変位に伴って、第1可動電極指611と第1固定電極指412とのギャップおよび第2可動電極指621と第2固定電極指422とのギャップがそれぞれ変化し、この変位に伴って、静電容量Ca、Cbがそれぞれ変化する。そのため、これら静電容量Ca、Cbの変化に基づいて加速度Axを検出することができる。
なお、静電容量Caが大きくなると静電容量Cbが小さくなり、反対に、静電容量Caが小さくなると静電容量Cbが大きくなる。そのため、配線75から得られる検出信号(静電容量Caの大きさに応じた信号)と、配線76から得られる検出信号(静電容量Cbの大きさに応じた信号)とを差動演算(減算処理:Ca−Cb)することで、ノイズをキャンセルすることができ、より精度よく加速度Axを検出することができる。
ここで、物理量センサー1の駆動中に基板2に電界が加わることで、基板2内で可動イオン(Na)の移動が生じ、凹部21の底面が帯電する場合がある。すると、凹部21の底面と可動部52との間に静電引力が生じ、この静電引力によって可動部52が基板2側へ引き付けられてしまい、出力のドリフトが生じるおそれがある。そこで、本実施形態では、図1に示すように、Z軸方向からの平面視で可動部52の少なくとも一部と重なるように、凹部21の底面に可動部52と同電位の電極771を配置している。これにより、凹部21の底面の帯電の影響が低減され、上述のような問題を生じ難くなる。特に、本実施形態では、Z軸方向からの平面視で、電極771が可動部52のほぼ全域と重なるように配置されている。そのため、上述の効果がより顕著に発揮される。また、電極771は、配線77と一体的に形成されている。そのため、簡単な構成で、電極771を可動部52と同電位にすることができる。
基板2の説明に戻って、図1に示すように、基板2は、可動部52と重なるように配置された規制部9を有している。規制部9は、可動部52のZ軸方向マイナスへの変位を規制するストッパーとして機能する。規制部9を設けることで、可動部52のZ軸方向マイナス側への過度な変位を低減でき、センサー素子3に過度なストレスが加わるのを低減することができる。そのため、センサー素子3の破損が低減され、機械的強度の高い物理量センサー1となる。また、規制部9を設けることで、規制部9がない場合と比べて可動部52が基板2と接触した際の接触面積を小さくすることができる。そのため、可動部52が基板2に接触し、そのまま貼り付いて戻らなくなる所謂「スティッキング」の発生を効果的に低減することができる。
規制部9は、図1に示すように、第1凸部91と、第2凸部92と、を有している。第1凸部91および第2凸部92は、それぞれ、Z軸方向からの平面視で、可動部52と重なるように配置されている。また、図5および図6に示すように、第1凸部91および第2凸部92は、それぞれ、可動部52と離間して配置されている。これにより、自然状態(静止状態)における第1、第2凸部91、92と可動部52との接触を低減することができ、加速度Axが加わった際の可動部52の変位がスムーズなものとなる。一方で、Z軸方向の加速度が加わった場合には、より確実に、可動部52を第1、第2凸部91、92に接触させることができる。そのため、可動部52のZ軸方向マイナス側への過度な変位を効果的に低減することができ、当該変位によるセンサー素子3の破損を効果的に低減することができる。
特に、本実施形態では、第1凸部91および第2凸部92は、それぞれ、Z軸方向からの平面視で、可動部52に内包されている。これにより、第1凸部91および第2凸部92と可動部52以外の部分との接触を低減することができる。そのため、特に、ばね部53、54といった比較的剛性の低い部分と第1、第2凸部91、92との接触を効果的に低減することができ、第1、第2凸部91、92との接触によるセンサー素子3の破損を効果的に低減することができる。
ここで、図1に示すように、可動部52の枠部521は、固定部51のX軸方向プラス側に位置し、Y軸方向に沿って配置されている第1外縁部521aと、固定部51のX軸方向マイナス側に位置し、Y軸方向に沿って配置されている第2外縁部521bと、を有している。そして、Z軸方向からの平面視で、第1外縁部521aと重なるように第1凸部91が配置されており、第2外縁部521bと重なるように第2凸部92が配置されている。これにより、可動部52がZ軸方向マイナス側へ変位した際、可動部52のX軸方向の両端部が第1凸部91および第2凸部92と接触することとなり、接触時の可動部52の姿勢の乱れを効果的に低減することができる。つまり、規制部9との接触時にセンサー素子3に意図しない応力(姿勢の乱れに起因する応力)が生じ難く、センサー素子3の破損を効果的に低減することができる。
また、図1に示すように、固定部51は、第1外縁部521aよりも第2外縁部521bの側に寄って配置されている。固定部51から遠くなる程、Z軸方向の加速度に起因して発生する撓み量が大きくなるため、Z軸方向により大きく勢いよく変位する。本実施形態でいえば、梁部59の撓みが加わることで、第1外縁部521aが第2外縁部521bよりもZ軸方向に大きく勢いよく変位する。そのため、第1外縁部521aは、第2外縁部521bよりも勢いよく規制部9に衝突する。そこで、物理量センサー1では、第1外縁部521aと第1凸部91との接触面積M1(第1凸部91の上面の面積)を、第2外縁部521bと第2凸部92との接触面積M2(第2凸部92の上面の面積)よりも大きくしている。すなわち、M1>M2を満足している。
このように、M1>M2を満足することで、接触面積M1を十分に大きくすることができ、接触の衝撃を分散させることができる。そのため、第1外縁部521aや第1凸部91の破損(特に欠け)を効果的に低減することができる。一方で、M1>M2を満足することで、接触面積M2を十分に小さくすることができる。前述したように、第2外縁部521bは、第1外縁部521aほど勢いよく変位しないため、接触面積M2が接触面積M1よりも小さくても、第2外縁部521bや第2凸部92の破損(特に欠け)を低減することができる。そして、接触面積M2を小さくすることで、第2外縁部521bと第2凸部92とのスティッキングを効果的に低減することができる。つまり、物理量センサー1では、可動部52との接触により生じる衝撃の大きさに応じて過不足のない接触面積M1、M2を設定することで、規制部9と可動部52との接触面積(接触面積M1、M2の総面積)をなるべく小さく抑え、可動部52や規制部9の破損低減と、スティッキングの低減と、の両立を図っている。これにより、優れた信頼性を有する物理量センサー1が得られる。
なお、固定部51と第1外縁部521aとの離間距離と、固定部51と第2外縁部521bとの離間距離と、の差によっても異なるが、M2/M1としては、例えば、0.01以上0.5以下であることが好ましく、0.03以上0.2以下であることがより好ましい。このような値とすることで、上述した効果をより顕著に発揮することができる。
図1および図5に示すように、第1凸部91は、Y軸方向に沿った長手形状をなしており、第1外縁部521aの長手方向のほぼ全域と接触するようになっている。このような構成によれば、簡単に、接触面積M1を十分に大きく確保することができる。また、第1凸部91をY軸方向に沿って配置することで、第1凸部91とぶつかった際の可動部52の姿勢の乱れ(特にX軸まわりの揺動)を効果的に低減することができる。
一方、図1および図6に示すように、第2凸部92は、複数の分割片に分割されており、これら複数の分割片がY軸方向に沿って配置されている。具体的には、第2凸部92は、第2外縁部521bのY軸方向中央部と重なるように配置された分割片921と、第2外縁部521bのY軸方向プラス側の端部と重なるように配置された分割片922と、第2外縁部521bのY軸方向マイナス側の端部と重なるように配置された分割片923と、を有し、これら分割片921、922、923がY軸方向に沿って間隔を隔てて配置されている。このような構成によれば、簡単に、接触面積M2を接触面積M1よりも小さくすることができる。また、分割片922、923を第2外縁部521bのY軸方向両端部と重なるように配置することで、第2凸部92とぶつかった際の可動部52の姿勢の乱れ(特にX軸まわりの揺動)を効果的に低減することができる。
可動部52と第1凸部91との離間距離D1(図5参照)および可動部52と第2凸部92との離間距離D2(図6参照)としては、特に限定されないが、例えば、1μm以上10μm以下であることが好ましく、2μm以上5μm以下であることがより好ましい。これにより、自然状態(静止状態)における第1、第2凸部91、92と可動部52との接触をより確実に低減することができると共に、可動部52がZ軸方向マイナス側に変位した際には、可動部52を速やかに第1、第2凸部91、92に接触させることができる。そのため、センサー素子3に過度なストレスが加わるのを効果的に低減することができる。
なお、離間距離D1、D2は、互いに同じであってもよいし、異なっていてもよい。すなわち、D1=D2であってもよいし、D1<D2であってもよいし、D1>D2であってもよい。ただし、前述したように、第1外縁部521aの方が第2外縁部521bよりもZ軸方向へ変位し易いため、D1<D2であることが好ましい。これにより、可動部52と第1凸部91との意図しない接触を効果的に低減することができる。
以上、物理量センサー1について説明した。このような物理量センサー1は、前述したように、基板2と、基板2に固定されている固定部51と、平面視で、固定部51を囲んでいる枠部521を含み、固定部51に接続され、基板2に対してX軸方向(第1方向)に変位可能な可動部52と、可動部52に支持されている可動電極部6と、を含んでいる。また、枠部521は、X軸方向のプラス側(一方側)に位置し、X軸方向に直交するY軸方向(第2方向)に沿って配置されている第1外縁部521aと、X軸方向のマイナス側(他方側)に位置し、Y軸方向に沿って配置されている第2外縁部521bと、を含んでいる。また、固定部51は、第1外縁部521aよりも第2外縁部521bの側に寄って配置されている。そして、基板2は、平面視で、第1外縁部521aと重なり、かつ、第1外縁部521aと離間して配置されている第1凸部91と、平面視で、第2外縁部521bと重なり、かつ、第2外縁部521bと離間して配置されている第2凸部92と、を含む。このように、第1、第2凸部91、92を設けることで、可動部52のZ軸方向マイナス側への過度な変位を低減でき、センサー素子3に過度なストレスが加わるのを低減することができる。そのため、センサー素子3の破損が低減され、機械的強度の高い物理量センサー1となる。また、第1、第2凸部91、92を設けることで、第1、第2凸部91、92がない場合と比べて可動部52が基板2と接触した際の接触面積を小さくすることができる。そのため、可動部52が基板2に接触し、そのまま貼り付いて戻らなくなる所謂「スティッキング」を効果的に低減することができる。
また、前述したように、可動部52は、X軸方向およびY軸方向に直交するZ軸方向(第3方向)に変位することにより第1凸部91および第2凸部92に接触し、可動部52と第1凸部91との接触面積M1は、可動部52と第2凸部92との接触面積M2よりも大きい。このように、M1>M2を満足することで、接触面積M1を十分に大きくすることができ、接触の衝撃を分散させることができる。そのため、第1外縁部521aや第1凸部91の破損(特に欠け)を効果的に低減することができる。一方で、接触面積M2を十分に小さくすることができる。これにより、スティッキングの発生を効果的に低減することができる。
また、前述したように、第1凸部91および第2凸部92は、それぞれ、Z軸方向からの平面視で、可動部52に内包されている。すなわち、第1凸部91および第2凸部92は、それぞれ、Z軸方向からの平面視で、可動部52からはみ出ないように配置されている。これにより、第1凸部91および第2凸部92と可動部52以外の部分との接触を低減することができる。そのため、特に、ばね部53、54といった比較的剛性の低い部分と第1、第2凸部91、92との接触を効果的に低減することができ、第1、第2凸部91、92との接触によるセンサー素子3の破損を効果的に低減することができる。
また、前述したように、基板2の可動部52側の面(凹部21の底面)であって、平面視で可動部52と重なる領域の少なくとも一部に配置されている電極771を含む。また、電極771は、可動部52と同電位である。これにより、基板2と可動部52との間に生じる静電引力によって可動部52が基板2側へ引き付けられてしまうのを低減でき、出力のドリフトを効果的に低減することができる。特に、本実施形態では、第1凸部91および第2凸部92の上面にも電極771が配置されている。基板2と可動部52との間に生じる静電引力は、これらのギャップが小さい程大きくなるため、ギャップが他の部分よりも小さい第1凸部91および第2凸部92の上面にも電極771を配置することで、出力のドリフトをさらに効果的に低減することができる。
また、前述したように、物理量センサー1は、加速度を検出することができるセンサーである。これにより、利便性の高い物理量センサーとなる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態に係る物理量センサーについて説明する。
図7は、本発明の第2実施形態に係る物理量センサーを示す平面図である。図8は、図7中のD−D線断面図である。図9は、図7に示す物理量センサーの変形例を示す平面図である。
本実施形態に係る物理量センサー1は、主に、規制部9の構成が異なること以外は、前述した第1実施形態の物理量センサー1と同様である。なお、以下の説明では、第2実施形態の物理量センサー1に関し、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項に関してはその説明を省略する。また、図7ないし図9では、それぞれ、前述した第1実施形態と同様の構成について、同一符号を付している。
図7に示すように、規制部9は、第1凸部91および第2凸部92に加えて、第3凸部93を有している。第3凸部93は、Z軸方向からの平面視で、梁部59と重なるように配置されている。また、図8に示すように、第3凸部93は、梁部59と離間して配置されている。第3凸部93は、加速度が加わり、Z軸方向マイナス側へ撓んだ梁部59と接触することで、梁部59のそれ以上の撓みを規制するストッパーとして機能する。これにより、梁部59の過度な撓みを低減することができ、センサー素子3の破損を低減することができる。また、第3凸部93によって梁部59の撓みを低減することで、第1外縁部521aのZ軸マイナス側への変位を抑えることもできる。そのため、第1外縁部521aと第1凸部91とが接触する際の衝撃を減少させることができ、センサー素子3の破損を効果的に低減することができる。
なお、第3凸部93と梁部59との接触時刻は、第1凸部91と第1外縁部521aとの接触時刻よりも前であることが好ましい。すなわち、第1外縁部521aが第1凸部91に接触する前に、梁部59が第3凸部93に接触することが好ましい。これにより、上述した効果がより顕著に発揮される。ただし、これに限定されず、第3凸部93と梁部59との接触時刻は、第1凸部91と第1外縁部521aとの接触時刻と同じであってもよいし、第1凸部91と第1外縁部521aとの接触時刻の後であってもよい。
また、梁部59と第3凸部93との離間距離D3(図8参照)としては、特に限定されないが、例えば、1μm以上10μm以下であることが好ましく、2μm以上5μm以下であることがより好ましい。これにより、自然状態(静止状態)における第3凸部93と梁部59との接触をより確実に低減することができると共に、梁部59がZ軸方向マイナス側に撓んだ際には、梁部59を速やかに第3凸部93に接触させることができる。そのため、センサー素子3に過度なストレスが加わるのを効果的に低減することができる。また、離間距離D3は、第1外縁部521aと第1凸部91との離間距離D1よりも小さいことが好ましい。すなわち、D3<D1であることが好ましい。これにより、より確実に、第1外縁部521aが第1凸部91に接触する前に、梁部59を第3凸部93に接触させることができる。
また、第3凸部93は、第1凸部91よりも固定部51の近くに位置している。そのため、第3凸部93と梁部59との接触面積M3(第3凸部の上面の面積)は、第1凸部91と第1外縁部521aとの接触面積M1よりも小さくなっている。これにより、接触面積M3が、衝撃に耐えられる面積よりも必要以上に大きくなることを低減でき、梁部59と第3凸部93とのスティッキングを効果的に低減することができる。
以上、本実施形態の物理量センサー1について説明した。このような物理量センサー1は、前述したように、X軸方向(第1方向)に沿った長手形状をなし、一端部が固定部51に接続されている梁部59と、梁部59の他端部と可動部52とを接続するばね部53と、を含んでいる。そして、基板2は、平面視で、梁部59と重なり、かつ、梁部59と離間して配置されている第3凸部93を含む。このような構成によれば、梁部59の過度な撓みを低減することができるため、センサー素子3の破損を効果的に低減することができる。
以上のような第2実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。なお、本実施形態の変形例として、図9に示すように、基板2が複数の第3凸部93を有していてもよい。図9に示す構成では、3つの第3凸部93がX軸方向に間隔を隔てて配置されており、かつ、固定部51から遠い程、梁部59との接触面積が大きくなっている。
<第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態に係る物理量センサーについて説明する。
図10は、本発明の第3実施形態に係る物理量センサーを示す平面図である。図11は、図10中のE−E線断面図である。図12は、図10に示す物理量センサーの変形例を示す平面図である。
本実施形態に係る物理量センサー1は、主に、規制部9の構成が異なること以外は、前述した第1実施形態の物理量センサー1と同様である。なお、以下の説明では、第3実施形態の物理量センサー1に関し、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項に関してはその説明を省略する。また、図10ないし図12では、それぞれ、前述した第1実施形態と同様の構成について、同一符号を付している。
図10に示すように、規制部9は、第1凸部91および第2凸部92に加えて、2つの第4凸部941、942を有している。Z軸方向からの平面視で、第4凸部941は、可動部52の第1X軸幹部523と重なるように配置されており、第4凸部942は、可動部52の第2X軸幹部525と重なるように配置されている。また、図11に示すように、第4凸部941は、第1X軸幹部523と離間して配置されており、第4凸部942は、第2X軸幹部525と離間して配置されている。第4凸部941、942は、加速度が加わり、Z軸方向マイナス側へ変位した第1、第2X軸幹部523、525と接触することで、可動部52のそれ以上の変位を規制するストッパーとして機能する。このように、第1凸部91および第2凸部92に加えて第4凸部941、942を有することで、規制部9と可動部52との接触箇所が増え、接触時の衝撃を分散させることができる。そのため、規制部9との接触によるセンサー素子3の破損を効果的に低減することができる。
特に、第1X軸幹部523は、第1Y軸幹部522を介して枠部521に片持ち支持されている部分であるため、Z軸方向に撓み易い。そのため、第4凸部941を第1X軸幹部523と接触するように配置することで、第1X軸幹部523の過度な撓みを低減することができる。同様に、第2X軸幹部525は、第2Y軸幹部524を介して枠部521に片持ち支持されている部分であるため、Z軸方向に撓み易い。そのため、第4凸部942を第2X軸幹部525と接触するように配置することで、第2X軸幹部525の過度な撓みを低減することができる。そのため、センサー素子3の破損を低減することができる。
第1、第2X軸幹部523、525と第4凸部941、942との離間距離D4としては、特に限定されないが、例えば、1μm以上10μm以下であることが好ましく、2μm以上5μm以下であることがより好ましい。これにより、自然状態(静止状態)における第4凸部941、942と第1、第2X軸幹部523、525との接触をより確実に低減することができると共に、第1、第2X軸幹部523、525がZ軸方向マイナス側に撓んだ際には、第1、第2X軸幹部523、525を速やかに第4凸部941、942に接触させることができる。そのため、センサー素子3に過度なストレスが加わるのを効果的に低減することができる。
なお、離間距離D4としては、特に限定されず、離間距離D1、D2の少なくとも一方と同じであってもよい。また、離間距離D4は、離間距離D1、D2のいずれよりも大きくてもよいし、小さくてもよいし、離間距離D1、D2のいずれか一方よりも大きく、他方よりも小さくてもよい。
また、第4凸部941、942は、第1凸部91よりも固定部51の近くに位置している。そのため、第4凸部941と第1X軸幹部523との接触面積M41(第4凸部941の上面の面積)および第4凸部942と第2X軸幹部525との接触面積M42(第4凸部942の上面の面積)は、それぞれ、第1凸部91と第1外縁部521aとの接触面積M1よりも小さくなっている。これにより、接触面積M41、M42が、衝撃に耐えられる面積よりも必要以上に大きくなることを低減でき、第4凸部941、942と第1、第2X軸幹部523、525とのスティッキングを効果的に低減することができる。
以上、本実施形態の物理量センサー1について説明した。このような物理量センサー1は、前述したように、可動部52は、平面視で、枠部521の内側に位置し、X軸方向に沿った長手形状をなす第1、第2X軸幹部523、525(幹部)を含む。そして、基板2は、平面視で、第1、第2X軸幹部523、525と重なり、かつ、第1、第2X軸幹部523、525と離間して配置されている第4凸部941、942を含む。このような構成によれば、規制部9と可動部52との接触箇所が増え、接触時の衝撃を分散させることができる。そのため、規制部9との接触によるセンサー素子3の破損を効果的に低減することができる。
以上のような第3実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。なお、本実施形態の変形例として、例えば、図12に示すように、基板2が複数の第4凸部941、942を有していてもよい。図12に示す構成では、3つの第4凸部941がX軸方向に間隔を隔てて配置されており、かつ、固定部51から遠い程、第1X軸幹部523との接触面積が大きくなっている。同様に、3つの第4凸部942がX軸方向に間隔を隔てて配置されており、かつ、固定部51から遠い程、第2X軸幹部525との接触面積が大きくなっている。
<第4実施形態>
次に、本発明の第4実施形態に係る物理量センサーデバイスについて説明する。
図13は、本発明の第4実施形態に係る物理量センサーデバイスを示す断面図である。
図13に示すように、物理量センサーデバイス5000は、物理量センサー1と、半導体素子5900(回路素子)と、物理量センサー1および半導体素子5900を収納するパッケージ5100と、を有している。なお、物理量センサー1としては、例えば、前述した各実施形態のいずれのものも用いることができる。
パッケージ5100は、キャビティ状のベース5200と、ベース5200の上面に接合された蓋体5300と、を有している。ベース5200は、その上面に開口する凹部5210を有している。また、凹部5210は、ベース5200の上面に開口する第1凹部5211と、第1凹部5211の底面に開口する第2凹部5212と、を有している。
一方、蓋体5300は、板状であり、凹部5210の開口を塞ぐようにしてベース5200の上面に接合されている。このように、蓋体5300によって凹部5210の開口を塞ぐことで、パッケージ5100内に収納空間S2が形成され、この収納空間S2に物理量センサー1および半導体素子5900が収納されている。なお、ベース5200と蓋体5300との接合方法としては、特に限定されず、本実施形態では、シームリング5400を介したシーム溶接を用いている。
収納空間S2は、気密封止されている。収納空間S2の雰囲気としては、特に限定されないが、例えば、物理量センサー1の収納空間Sと同じ雰囲気となっていることが好ましい。これにより、仮に収納空間Sの気密性が崩壊し、収納空間S、S2が連通してしまっても、収納空間Sの雰囲気をそのまま維持することができる。そのため、収納空間Sの雰囲気が変化することによる物理量センサー1の検出特性の変化を低減することができ、安定した検出特性を発揮することができる。
ベース5200の構成材料としては、特に限定されず、例えば、アルミナ、ジルコニア、チタニア等の各種セラミックスを用いることができる。また、蓋体5300の構成材料としては、特に限定されないが、ベース5200の構成材料と線膨張係数が近似する部材であると良い。例えば、ベース5200の構成材料を前述のようなセラミックスとした場合には、コバール等の合金を用いることが好ましい。
ベース5200は、収納空間S2内(第1凹部5211の底面)に配置された複数の内部端子5230と、底面に配置された複数の外部端子5240と、を有している。各内部端子5230は、ベース5200内に配置された図示しない内部配線を介して、所定の外部端子5240と電気的に接続されている。
そして、凹部5210の底面に、ダイアタッチ材DAを介して物理量センサー1が固定されており、さらに、物理量センサー1の上面に、ダイアタッチ材DAを介して半導体素子5900が配置されている。そして、ボンディングワイヤーBW1を介して物理量センサー1と半導体素子5900とが電気的に接続されており、ボンディングワイヤーBW2を介して半導体素子5900と内部端子5230とが電気的に接続されている。
また、半導体素子5900には、例えば、センサー素子3に駆動電圧を印加する駆動回路や、センサー素子3からの出力に基づいて加速度Axを検出する検出回路や、検出回路からの信号を所定の信号に変換して出力する出力回路等が必要に応じて含まれている。
以上、物理量センサーデバイス5000について説明した。このような物理量センサーデバイス5000は、物理量センサー1と、半導体素子5900(回路素子)と、を含んでいる。そのため、物理量センサー1の効果を享受でき、信頼性の高い物理量センサーデバイス5000が得られる。
<第5実施形態>
次に、本発明の第5実施形態に係る複合センサーデバイスについて説明する。
図14は、本発明の第5実施形態に係る複合センサーデバイスを示す平面図である。図15は、図14に示す複合センサーデバイスの断面図である。
図14および図15に示すように、複合センサーデバイス4000は、ベース基板4100と、ベース基板4100の上面にダイアタッチ材DA(樹脂接着剤)を介して取り付けられた半導体素子4200(回路素子)と、半導体素子4200の上面にダイアタッチ材を介して取り付けられた加速度センサー4300(第1物理量センサー)および角速度センサー4400(第2物理量センサー)と、半導体素子4200、加速度センサー4300および角速度センサー4400を覆う樹脂パッケージ4500と、を有している。加速度センサー4300は、互いに直交する3軸(X軸、Y軸、Z軸)の加速度をそれぞれ独立して検出可能な3軸加速度センサーである。また、角速度センサー4400は、互いに直交する3軸(X軸、Y軸、Z軸)の角速度をそれぞれ独立して検出可能な3軸角速度センサーである。なお、これら加速度センサー4300、角速度センサー4400として、本発明の物理量センサーを適用することができる。
ベース基板4100は、その上面に複数の接続端子4110を有し、その下面に複数の外部端子4120を有している。各接続端子4110は、ベース基板4100内に配置された図示しない内部配線等を介して対応する外部端子4120と電気的に接続されている。そして、このようなベース基板4100の上面に半導体素子4200が配置されている。
半導体素子4200は、加速度センサー4300および角速度センサー4400を駆動させる駆動回路、加速度センサー4300からの出力に基づいてX軸方向の加速度、Y軸方向の加速度およびZ軸方向の加速度をそれぞれ独立して検出する加速度検出回路、角速度センサー4400からの出力に基づいてX軸まわりの角速度、Y軸まわりの角速度およびZ軸まわりの角速度をそれぞれ独立して検出する角速度検出回路、加速度検出回路および角速度検出回路からの信号を所定の信号に変換して出力する出力回路等が、必要に応じて含まれている。
このような半導体素子4200は、ボンディングワイヤーBW3を介して加速度センサー4300と電気的に接続され、ボンディングワイヤーBW4を介して角速度センサー4400と電気的に接続され、ボンディングワイヤーBW5を介してベース基板4100の接続端子4110と電気的に接続されている。そして、このような半導体素子4200の上面に、加速度センサー4300と、角速度センサー4400と、が並んで配置されている。
以上、複合センサーデバイス4000について説明した。このような複合センサーデバイス4000は、前述したように、加速度センサー4300(第1物理量センサー)と、加速度センサー4300とは異なる物理量を検出する角速度センサー4400(第2物理量センサー)と、を含んでいる。これにより、異なる種類の物理量を検出することができ、利便性の高い複合センサーデバイス4000となる。特に、本実施形態では、第1物理量センサーは、加速度を検出可能な加速度センサー4300であり、第2物理量センサーは、角速度を検出可能な角速度センサー4400である。そのため、例えば、モーションセンサー等に好適に利用することができ、極めて利便性の高い複合センサーデバイス4000となる。
なお、加速度センサー4300および角速度センサー4400の配置としては、特に限定されず、例えば、加速度センサー4300および角速度センサー4400が、半導体素子4200を間に挟むようにして、ベース基板4100の上面に取り付けられていてもよい。このような構成とすることで、複合センサーデバイス4000の低背化を図ることができる。
<第6実施形態>
次に、本発明の第6実施形態に係る慣性計測装置について説明する。
図16は、本発明の第6実施形態に係る慣性計測装置を示す分解斜視図である。図17は、図16に示す慣性計測装置が有する基板の斜視図である。
図16に示す慣性計測装置2000(IMU:Inertial Measurement Unit)は、自動車や、ロボットなどの運動体(被装着装置)の姿勢や、挙動(慣性運動量)を検出する慣性計測装置である。慣性計測装置2000は、3軸の加速度センサーと、3軸の角速度センサーと、を備えた、いわゆる6軸モーションセンサーとして機能する。
慣性計測装置2000は、平面形状が略正方形の直方体である。また、正方形の対角線方向に位置する2ヶ所の頂点近傍に固定部としてのネジ穴2110が形成されている。この2ヶ所のネジ穴2110に2本のネジを通して、自動車などの被装着体の被装着面に慣性計測装置2000を固定することができる。なお、部品の選定や設計変更により、例えば、スマートフォンや、デジタルカメラに搭載可能なサイズに小型化することも可能である。
慣性計測装置2000は、アウターケース2100と、接合部材2200と、センサーモジュール2300と、を有し、アウターケース2100の内部に、接合部材2200を介在させて、センサーモジュール2300を挿入した構成となっている。また、センサーモジュール2300は、インナーケース2310と、基板2320と、を有している。
アウターケース2100の外形は、前述した慣性計測装置2000の全体形状と同様に、平面形状が略正方形の直方体であり、正方形の対角線方向に位置する2ヶ所の頂点近傍に、それぞれネジ穴2110が形成されている。また、アウターケース2100は、箱状であり、その内部にセンサーモジュール2300が収納されている。
インナーケース2310は、基板2320を支持する部材であり、アウターケース2100の内部に収まる形状となっている。また、インナーケース2310には、基板2320との接触を防止するための凹部2311や後述するコネクター2330を露出させるための開口2312が形成されている。このようなインナーケース2310は、接合部材2200(例えば、接着剤を含浸させたパッキン)を介してアウターケース2100に接合されている。また、インナーケース2310の下面には接着剤を介して基板2320が接合されている。
図17に示すように、基板2320の上面には、コネクター2330、Z軸まわりの角速度を検出する角速度センサー2340z、X軸、Y軸およびZ軸の各軸方向の加速度を検出する加速度センサー2350などが実装されている。また、基板2320の側面には、X軸まわりの角速度を検出する角速度センサー2340xおよびY軸まわりの角速度を検出する角速度センサー2340yが実装されている。なお、これらセンサー2340z、2340x、2340y、2350として、本発明の物理量センサーを適用することができる。
また、基板2320の下面には、制御IC2360が実装されている。制御IC2360は、MCU(Micro Controller Unit)であり、不揮発性メモリーを含む記憶部や、A/Dコンバーターなどを内蔵しており、慣性計測装置2000の各部を制御する。記憶部には、加速度および角速度を検出するための順序と内容を規定したプログラムや、検出データをデジタル化してパケットデータに組込むプログラム、付随するデータなどが記憶されている。なお、基板2320にはその他にも複数の電子部品が実装されている。
以上、慣性計測装置2000について説明した。このような慣性計測装置2000は、前述したように、物理量センサーとしての角速度センサー2340z、2340x、2340yおよび加速度センサー2350と、これら各センサー2340z、2340x、2340y、2350の駆動を制御する制御IC2360(制御回路)と、を含んでいる。これにより、本発明の物理量センサーの効果を享受でき、信頼性の高い慣性計測装置2000が得られる。
<第7実施形態>
次に、本発明の第7実施形態に係る移動体測位装置について説明する。
図18は、本発明の第7実施形態に係る移動体測位装置の全体システムを示すブロック図である。図19は、図18に示す移動体測位装置の作用を示す図である。
図18に示す移動体測位装置3000は、移動体に装着して用い、当該移動体の測位を行うための装置である。移動体としては、特に限定されず、自転車、自動車(四輪自動車およびバイクを含む)、電車、飛行機、船等のいずれでもよいが、本実施形態では四輪自動車として説明する。移動体測位装置3000は、慣性計測装置3100(IMU)と、演算処理部3200と、GPS受信部3300と、受信アンテナ3400と、位置情報取得部3500と、位置合成部3600と、処理部3700と、通信部3800と、表示部3900と、を有している。なお、慣性計測装置3100としては、例えば、前述した慣性計測装置2000を用いることができる。
慣性計測装置3100は、3軸の加速度センサー3110と、3軸の角速度センサー3120と、を有している。演算処理部3200は、加速度センサー3110からの加速度データおよび角速度センサー3120からの角速度データを受け、これらデータに対して慣性航法演算処理を行い、慣性航法測位データ(移動体の加速度および姿勢を含むデータ)を出力する。
また、GPS受信部3300は、受信アンテナ3400を介してGPS衛星からの信号(GPS搬送波。位置情報が重畳された衛星信号)を受信する。また、位置情報取得部3500は、GPS受信部3300が受信した信号に基づいて、移動体測位装置3000(移動体)の位置(緯度、経度、高度)、速度、方位を表すGPS測位データを出力する。このGPS測位データには、受信状態や受信時刻等を示すステータスデータも含まれている。
位置合成部3600は、演算処理部3200から出力された慣性航法測位データおよび位置情報取得部3500から出力されたGPS測位データに基づいて、移動体の位置、具体的には移動体が地面のどの位置を走行しているかを算出する。例えば、GPS測位データに含まれている移動体の位置が同じであっても、図19に示すように、地面の傾斜等の影響によって移動体の姿勢が異なっていれば、地面の異なる位置を移動体が走行していることになる。そのため、GPS測位データだけでは移動体の正確な位置を算出することができない。そこで、位置合成部3600は、慣性航法測位データ(特に、移動体の姿勢に関するデータ)を用いて、移動体が地面のどの位置を走行しているのかを算出する。なお、当該判定は、三角関数(鉛直方向に対する傾きθ)を用いた演算によって比較的簡単に行うことができる。
位置合成部3600から出力された位置データは、処理部3700によって所定の処理が行われ、測位結果として、表示部3900に表示されるようになっている。また、位置データは、通信部3800によって外部装置に送信されるようになっていてもよい。
以上、移動体測位装置3000について説明した。このような移動体測位装置3000は、前述したように、慣性計測装置3100と、測位用衛星から位置情報が重畳された衛星信号を受信するGPS受信部3300(受信部)と、受信した衛星信号に基づいて、GPS受信部3300の位置情報を取得する位置情報取得部3500(取得部)と、慣性計測装置3100から出力された慣性航法測位データ(慣性データ)に基づいて、移動体の姿勢を演算する演算処理部3200(演算部)と、算出された姿勢に基づいて位置情報を補正することにより、移動体の位置を算出する位置合成部3600(算出部)と、を含んでいる。これにより、前述した慣性計測装置2000の効果を享受でき、信頼性の高い移動体測位装置3000が得られる。
<第8実施形態>
次に、本発明の第8実施形態に係る電子機器について説明する。
図20は、本発明の第8実施形態に係る電子機器を示す斜視図である。
図20に示すモバイル型(またはノート型)のパーソナルコンピューター1100は、本発明の電子機器を適用したものである。パーソナルコンピューター1100は、キーボード1102を備えた本体部1104と、表示部1108を備えた表示ユニット1106と、により構成され、表示ユニット1106は、本体部1104に対しヒンジ構造部を介して回動可能に支持されている。また、パーソナルコンピューター1100には、物理量センサー1と、物理量センサー1から出力された検出信号に基づいて制御を行う制御回路1110(制御部)と、が内蔵されている。物理量センサー1としては、例えば、前述した各実施形態のもののいずれかを用いることができる。
このようなパーソナルコンピューター1100(電子機器)は、物理量センサー1と、物理量センサー1から出力された検出信号に基づいて制御を行う制御回路1110(制御部)と、を有している。そのため、前述した物理量センサー1の効果を享受でき、高い信頼性を発揮することができる。
<第9実施形態>
次に、本発明の第9実施形態に係る電子機器について説明する。
図21は、本発明の第9実施形態に係る電子機器を示す斜視図である。
図21に示す携帯電話機1200(PHSも含む)は、本発明の電子機器を適用したものである。携帯電話機1200は、アンテナ(図示せず)、複数の操作ボタン1202、受話口1204および送話口1206を備え、操作ボタン1202と受話口1204との間には、表示部1208が配置されている。また、携帯電話機1200には、物理量センサー1と、物理量センサー1から出力された検出信号に基づいて制御を行う制御回路1210(制御部)と、が内蔵されている。
このような携帯電話機1200(電子機器)は、物理量センサー1と、物理量センサー1から出力された検出信号に基づいて制御を行う制御回路1210(制御部)と、を有している。そのため、前述した物理量センサー1の効果を享受でき、高い信頼性を発揮することができる。
<第10実施形態>
次に、本発明の第10実施形態に係る電子機器について説明する。
図22は、本発明の第10実施形態に係る電子機器を示す斜視図である。
図22に示すデジタルスチールカメラ1300は、本発明の電子機器を適用したものである。デジタルスチールカメラ1300は、ケース1302を備え、このケース1302の背面には表示部1310が設けられている。表示部1310は、CCDによる撮像信号に基づいて表示を行う構成になっており、被写体を電子画像として表示するファインダーとして機能する。また、ケース1302の正面側(図中裏面側)には、光学レンズ(撮像光学系)やCCDなどを含む受光ユニット1304が設けられている。そして、撮影者が表示部1310に表示された被写体像を確認し、シャッターボタン1306を押すと、その時点におけるCCDの撮像信号が、メモリー1308に転送・格納される。また、デジタルスチールカメラ1300には、物理量センサー1と、物理量センサー1から出力された検出信号に基づいて制御を行う制御回路1320(制御部)と、が内蔵されている。物理量センサー1は、例えば、手振れ補正に用いられる。
このようなデジタルスチールカメラ1300(電子機器)は、物理量センサー1と、物理量センサー1から出力された検出信号に基づいて制御を行う制御回路1320(制御部)と、を有している。そのため、前述した物理量センサー1の効果を享受でき、高い信頼性を発揮することができる。
なお、本発明の電子機器は、前述した実施形態のパーソナルコンピューターおよび携帯電話機、本実施形態のデジタルスチールカメラの他にも、例えば、スマートフォン、タブレット端末、時計(スマートウォッチを含む)、インクジェット式吐出装置(例えばインクジェットプリンタ)、ラップトップ型パーソナルコンピューター、テレビ、HMD(ヘッドマウントディスプレイ)等のウェアラブル端末、ビデオカメラ、ビデオテープレコーダー、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳(通信機能付も含む)、電子辞書、電卓、電子ゲーム機器、ワードプロセッサー、ワークステーション、テレビ電話、防犯用テレビモニター、電子双眼鏡、POS端末、医療機器(例えば電子体温計、血圧計、血糖計、心電図計測装置、超音波診断装置、電子内視鏡)、魚群探知機、各種測定機器、移動体端末基地局用機器、計器類(例えば、車両、航空機、船舶の計器類)、フライトシミュレーター、ネットワークサーバー等に適用することができる。
<第11実施形態>
次に、本発明の第11実施形態に係る携帯型電子機器について説明する。
図23は、本発明の第11実施形態に係る携帯型電子機器を示す平面図である。図24は、図23に示す携帯型電子機器の概略構成を示す機能ブロック図である。
図23に示す腕時計型の活動計1400(アクティブトラッカー)は、本発明の携帯型電子機器を適用したリスト機器である。活動計1400は、バンド1401によってユーザーの手首等の部位(被検体)に装着される。また、活動計1400は、デジタル表示の表示部1402を備えると共に、無線通信が可能である。本発明に係る物理量センサーは、加速度を測定する加速度センサー1408や角速度を計測する角速度センサー1409として活動計1400に組込まれている。
活動計1400は、加速度センサー1408および角速度センサー1409が収容されたケース1403と、ケース1403に収容され、加速度センサー1408および角速度センサー1409からの出力データを処理する処理部1410と、ケース1403に収容されている表示部1402と、ケース1403の開口部を塞いでいる透光性カバー1404と、を備えている。また、透光性カバー1404の外側にはベゼル1405が設けられている。また、ケース1403の側面には複数の操作ボタン1406、1407が設けられている。
図24に示すように、加速度センサー1408は、互いに交差する(理想的には直交する)3軸方向の各々の加速度を検出し、検出した3軸加速度の大きさおよび向きに応じた信号(加速度信号)を出力する。また、角速度センサー1409は、互いに交差する(理想的には直交する)3軸方向の各々の角速度を検出し、検出した3軸角速度の大きさおよび向きに応じた信号(角速度信号)を出力する。
表示部1402を構成する液晶ディスプレイ(LCD)では、種々の検出モードに応じて、例えば、GPSセンサー1411や地磁気センサー1412を用いた位置情報、移動量や加速度センサー1408や角速度センサー1409などを用いた運動量などの運動情報、脈拍センサー1413などを用いた脈拍数などの生体情報、もしくは現在時刻などの時刻情報などが表示される。なお、温度センサー1414を用いた環境温度を表示することもできる。
通信部1415は、ユーザー端末と図示しない情報端末との間の通信を成立させるための各種制御を行う。通信部1415は、例えば、Bluetooth(登録商標)(BTLE:Bluetooth Low Energyを含む)、Wi−Fi(登録商標)(Wireless Fidelity)、Zigbee(登録商標)、NFC(Near field communication)、ANT+(登録商標)等の近距離無線通信規格に対応した送受信機や、USB(Universal Serial Bus)等の通信バス規格に対応したコネクターを含んで構成される。
処理部1410(プロセッサー)は、例えば、MPU(Micro Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等により構成される。処理部1410は、記憶部1416に格納されたプログラムと、操作部1417(例えば操作ボタン1406、1407)から入力された信号とに基づき、各種の処理を実行する。処理部1410による処理には、GPSセンサー1411、地磁気センサー1412、圧力センサー1418、加速度センサー1408、角速度センサー1409、脈拍センサー1413、温度センサー1414、計時部1419の各出力信号に対するデータ処理、表示部1402に画像を表示させる表示処理、音出力部1420に音を出力させる音出力処理、通信部1415を介して情報端末と通信を行う通信処理、バッテリー1421からの電力を各部へ供給する電力制御処理などが含まれる。
このような活動計1400では、少なくとも以下のような機能を有することができる。
1.距離:高精度のGPS機能により計測開始からの合計距離を計測する。
2.ペース:ペース距離計測から、現在の走行ペースを表示する。
3.平均スピード:平均スピード走行開始から現在までの平均スピードを算出し表示する。
4.標高:GPS機能により、標高を計測し表示する。
5.ストライド:GPS電波が届かないトンネル内などでも歩幅を計測し表示する。
6.ピッチ:1分あたりの歩数を計測し表示する。
7.心拍数:脈拍センサーにより心拍数を計測し表示する。
8.勾配:山間部でのトレーニングやトレイルランにおいて、地面の勾配を計測し表示する。
9.オートラップ:事前に設定した一定距離や一定時間を走った時に、自動でラップ計
測を行う。
10.運動消費カロリー:消費カロリーを表示する。
11.歩数:運動開始からの歩数の合計を表示する。
このような活動計1400(携帯型電子機器)は、物理量センサー1と、物理量センサー1が収容されているケース1403と、ケース1403に収容され、物理量センサー1からの出力データを処理する処理部1410と、ケース1403に収容されている表示部1402と、ケース1403の開口部を塞いでいる透光性カバー1404と、を含んでいる。そのため、前述した物理量センサー1の効果を享受でき、高い信頼性を発揮することができる。
また、前述したように、活動計1400は、GPSセンサー1411(衛星測位システム)を含み、ユーザーの移動距離や移動軌跡を計測することができる。そのため、利便性の高い活動計1400が得られる。
なお、活動計1400は、ランニングウォッチ、ランナーズウォッチ、デュアスロンやトライアスロン等マルチスポーツ対応のランナーズウォッチ、アウトドアウォッチ、および衛星測位システム、例えばGPSを搭載したGPSウォッチ、等に広く適用できる。
また、上述では、衛星測位システムとしてGPS(Global Positioning System)を用いて説明したが、他の全地球航法衛星システム(GNSS:Global Navigation Satellite System)を利用してもよい。例えば、EGNOS(European Geostationary-Satellite Navigation Overlay Service)、QZSS(Quasi Zenith Satellite System)、GLONASS(GLObal NAvigation Satellite System)、GALILEO、BeiDou(BeiDou Navigation Satellite System)、等の衛星測位システムのうち1または2以上を利用してもよい。また、衛星測位システムの少なくとも1つにWAAS(Wide Area Augmentation System)、EGNOS(European Geostationary-Satellite Navigation Overlay Service)等の静止衛星型衛星航法補強システム(SBAS:Satellite-based Augmentation System)を利用してもよい。
<第12実施形態>
次に、本発明の第12実施形態に係る移動体について説明する。
図25は、本発明の第12実施形態に係る移動体を示す斜視図である。
図25に示す自動車1500は、本発明の移動体を適用した自動車である。この図において、自動車1500は、エンジンシステム、ブレーキシステムおよびキーレスエントリーシステムの少なくともいずれかのシステム1510を含んでいる。また、自動車1500には、物理量センサー1が内蔵されており、物理量センサー1の検出信号は、制御装置1502に供給され、制御装置1502は、その信号に基づいてシステム1510を制御することができる。
このような自動車1500(移動体)は、物理量センサー1と、物理量センサー1から出力された検出信号に基づいて制御を行う制御装置1502(制御部)と、を有している。そのため、前述した物理量センサー1の効果を享受でき、高い信頼性を発揮することができる。また、自動車1500は、エンジンシステム、ブレーキシステムおよびキーレスエントリーシステムの少なくともいずれかのシステム1510を含み、制御装置1502は、検出信号に基づいて、システム1510を制御する。これにより、システム1510を精度よく制御することができる。
なお、物理量センサー1は、他にも、カーナビゲーションシステム、カーエアコン、アンチロックブレーキシステム(ABS)、エアバック、タイヤ・プレッシャー・モニタリング・システム(TPMS:Tire Pressure Monitoring System)、エンジンコントロール、ハイブリッド自動車や電気自動車の電池モニター等の電子制御ユニット(ECU:electronic control unit)に広く適用できる。
また、移動体としては、自動車1500に限定されず、例えば、飛行機、ロケット、人工衛星、船舶、AGV(無人搬送車)、二足歩行ロボット、ドローン等の無人飛行機等にも適用することができる。
以上、本発明の物理量センサー、物理量センサーデバイス、複合センサーデバイス、慣性計測装置、移動体測位装置、携帯型電子機器、電子機器および移動体を図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明に他の任意の構成物が付加されていてもよい。また、前述した実施形態を適宜組み合わせてもよい。
また、前述した実施形態では、物理量センサーがX軸方向の加速度を検出する構成について説明したが、これに限定されず、Y軸方向の加速度を検出する構成であってもよいし、Z軸方向の加速度を検出する構成であってもよい。また、前述した実施形態では、物理量センサーが加速度を検出する構成について説明したが、物理量センサーが検出する物理量としては、特に限定されず、例えば、角速度であってもよい。また、物理量センサーが複数の物理量を検出できるようになっていてもよい。なお、複数の物理量とは、検出軸が異なる同種の物理量(例えば、X軸方向の加速度、Y軸方向の加速度およびZ軸方向の加速度や、X軸まわりの角速度、Y軸まわりの角速度およびZ軸まわりの角速度)であってもよいし、異なる物理量(例えば、X軸まわりの角速度およびX軸方向の加速度)であってもよい。
1…物理量センサー、10…蓋体、11…凹部、19…ガラスフリット、2…基板、21…凹部、22…マウント、25、26、27…溝部、3…センサー素子、4…固定電極部、41…第1固定電極部、411…第1幹部、412、412’、412”…第1固定電極指、413…第1固定部、413a…接合部、42…第2固定電極部、421…第2幹部、422、422’、422”…第2固定電極指、423…第2固定部、423a…接合部、51…固定部、511…接合部、52…可動部、521…枠部、521a…第1外縁部、521b…第2外縁部、522…第1Y軸幹部、523…第1X軸幹部、524…第2Y軸幹部、525…第2X軸幹部、526…第1突出部、527…第2突出部、528…第1開口部、529…第2開口部、53、54…ばね部、59…梁部、6…可動電極部、61…第1可動電極部、611、611’、611”…第1可動電極指、62…第2可動電極部、621、621’、621”…第2可動電極指、75、76、77…配線、771…電極、9…規制部、91…第1凸部、92…第2凸部、921、922、923…分割片、93…第3凸部、941、942…第4凸部、1100…パーソナルコンピューター、1102…キーボード、1104…本体部、1106…表示ユニット、1108…表示部、1110…制御回路、1200…携帯電話機、1202…操作ボタン、1204…受話口、1206…送話口、1208…表示部、1210…制御回路、1300…デジタルスチールカメラ、1302…ケース、1304…受光ユニット、1306…シャッターボタン、1308…メモリー、1310…表示部、1320…制御回路、1400…活動計、1401…バンド、1402…表示部、1403…ケース、1404…透光性カバー、1405…ベゼル、1406、1407…操作ボタン、1408…加速度センサー、1409…角速度センサー、1410…処理部、1411…GPSセンサー、1412…地磁気センサー、1413…脈拍センサー、1414…温度センサー、1415…通信部、1416…記憶部、1417…操作部、1418…圧力センサー、1419…計時部、1420…音出力部、1421…バッテリー、1500…自動車、1502…制御装置、1510…システム、2000…慣性計測装置、2100…アウターケース、2110…ネジ穴、2200…接合部材、2300…センサーモジュール、2310…インナーケース、2311…凹部、2312…開口、2320…基板、2330…コネクター、2340x、2340y、2340z…角速度センサー、2350…加速度センサー、2360…制御IC、3000…移動体測位装置、3100…慣性計測装置、3110…加速度センサー、3120…角速度センサー、3200…演算処理部、3300…GPS受信部、3400…受信アンテナ、3500…位置情報取得部、3600…位置合成部、3700…処理部、3800…通信部、3900…表示部、4000…複合センサーデバイス、4100…ベース基板、4110…接続端子、4120…外部端子、4200…半導体素子、4300…加速度センサー、4400…角速度センサー、4500…樹脂パッケージ、5000…物理量センサーデバイス、5100…パッケージ、5200…ベース、5210…凹部、5211…第1凹部、5212…第2凹部、5230…内部端子、5240…外部端子、5300…蓋体、5400…シームリング、5900…半導体素子、Ax…加速度、BW1、BW2、BW3、BW4、BW5…ボンディングワイヤー、D1、D2、D3、D4…離間距離、DA…ダイアタッチ材、L…中心軸、L411、L421…軸、P…端子、S…収納空間、S2…収納空間、V1…電圧、θ…傾き

Claims (16)

  1. 基板と、
    前記基板に固定されている固定部と、
    平面視で、前記固定部を囲んでいる枠部を含み、前記固定部に接続され、前記基板に対して第1方向に変位可能な可動部と、
    前記可動部に支持されている可動電極部と、
    を含み、
    前記枠部は、
    前記第1方向の一方側に位置し、前記第1方向に直交する第2方向に沿って配置されている第1外縁部と、
    前記第1方向の他方側に位置し、前記第2方向に沿って配置されている第2外縁部と、を含み、
    前記固定部は、前記第1外縁部よりも前記第2外縁部の側に寄って配置され、
    前記基板は、
    平面視で、前記第1外縁部と重なり、かつ、前記第1外縁部と離間して配置されている第1凸部と、
    平面視で、前記第2外縁部と重なり、かつ、前記第2外縁部と離間して配置されている第2凸部と、
    を含むことを特徴とする物理量センサー。
  2. 請求項1において、
    前記可動部は、前記第1方向および前記第2方向に直交する第3方向に変位することにより前記第1凸部および前記第2凸部に接触し、
    前記可動部と前記第1凸部との接触面積は、前記可動部と前記第2凸部との接触面積よりも大きい物理量センサー。
  3. 請求項1または2において、
    前記第1凸部および前記第2凸部は、それぞれ、平面視で、前記可動部に内包されている物理量センサー。
  4. 請求項1ないし3のいずれか一項において、
    前記基板の前記可動部側の面であって、平面視で前記可動部と重なる領域の少なくとも一部に配置されている電極を含み、
    前記電極は、前記可動部と同電位である物理量センサー。
  5. 請求項1ないし4のいずれか一項において、
    前記第1方向に沿った長手形状をなし、一端部が前記固定部に接続されている梁部と、
    前記梁部の他端部と可動部とを接続するばね部と、
    を含み、
    前記基板は、平面視で、前記梁部と重なり、かつ、前記梁部と離間して配置されている第3凸部を含む物理量センサー。
  6. 請求項1ないし5のいずれか一項において、
    前記可動部は、平面視で、前記枠部の内側に位置し、前記第1方向に沿った長手形状をなす幹部を含み、
    前記基板は、平面視で、前記幹部と重なり、かつ、前記幹部と離間して配置されている第4凸部を含む物理量センサー。
  7. 請求項1ないし6のいずれか一項において、
    加速度を検出することができる物理量センサー。
  8. 請求項1ないし7のいずれか一項に記載の物理量センサーと、
    回路素子と、
    を含むことを特徴とする物理量センサーデバイス。
  9. 請求項1ないし7のいずれか一項に記載の物理量センサーである第1物理量センサーと、
    前記第1物理量センサーとは異なる物理量を検出する第2物理量センサーと、
    を含むことを特徴とする複合センサーデバイス。
  10. 請求項1ないし7のいずれか一項に記載の物理量センサーと、
    前記物理量センサーの駆動を制御する制御回路と、
    を含むことを特徴とする慣性計測装置。
  11. 請求項10に記載の慣性計測装置と、
    測位用衛星から位置情報が重畳された衛星信号を受信する受信部と、
    受信した前記衛星信号に基づいて、前記受信部の位置情報を取得する取得部と、
    前記慣性計測装置から出力された慣性データに基づいて、移動体の姿勢を演算する演算部と、
    算出された前記姿勢に基づいて前記位置情報を補正することにより、前記移動体の位置を算出する算出部と、
    を含むことを特徴とする移動体測位装置。
  12. 請求項1ないし7のいずれか一項に記載の物理量センサーと、
    前記物理量センサーが収容されているケースと、
    前記ケースに収容され、前記物理量センサーからの出力データを処理する処理部と、
    前記ケースに収容されている表示部と、
    前記ケースの開口部を塞いでいる透光性カバーと、
    を含むことを特徴とする携帯型電子機器。
  13. 請求項12において、
    衛星測位システムを含み、
    ユーザーの移動距離や移動軌跡を計測する携帯型電子機器。
  14. 請求項1ないし7のいずれか一項に記載の物理量センサーと、
    前記物理量センサーから出力された検出信号に基づいて制御を行う制御部と、
    を含むことを特徴とする電子機器。
  15. 請求項1ないし7のいずれか一項に記載の物理量センサーと、
    前記物理量センサーから出力された検出信号に基づいて制御を行う制御部と、
    を含むことを特徴とする移動体。
  16. 請求項15において、
    エンジンシステム、ブレーキシステムおよびキーレスエントリーシステムの少なくともいずれかのシステムを含み、
    前記制御部は、前記検出信号に基づいて、前記システムを制御する移動体。
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