JP2017020897A - 物理量センサー、電子機器および移動体 - Google Patents

物理量センサー、電子機器および移動体 Download PDF

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Abstract

【課題】優れた特性を有する物理量センサーを提供すること、および、この物理量センサーを備える電子機器および移動体を提供すること。【解決手段】本発明の物理量センサー1は、第1固定電極部213aに対向している部分を有する第1可動電極部322a、および、第2固定電極部213bに対向している部分を有する第2可動電極部322bを有し、平面視で第1固定電極側固定部21aおよび第2固定電極側固定部21bを囲む形状をなしている可動質量部32と、第1弾性部33aおよび第2弾性部33bを介して可動質量部32を支持して平面視で可動質量部32の外側に配置されている第1可動電極側固定部31aおよび第2可動電極側固定部31bと、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、物理量センサー、電子機器および移動体に関するものである。
近年、シリコンMEMS(Micro Electro Mechanical System)技術を用いて製造されたセンサーが開発されている。このようなセンサーとして、固定配置された固定電極と、固定電極に対して間隔を隔てて対向するとともに変位可能に設けられた可動電極と、を有し、これら2つの電極間の静電容量に基づいて、加速度、角速度等の物理量を検出する静電容量型の物理量センサーが知られている(例えば、特許文献1参照)。
例えば、特許文献1に係る物理量センサーは、基板の表面に2つのアンカー結合域にて固定された2つの装架バーと、両装架バーの夫々に固定された2つの撓みばねと、全部で4つの撓みばねの他端部に結合した1つのセンターバーと、センターバーに装架された複数の可動電極と、基板の表面に複数のアンカー領域にて固定され複数の可動電極にそれぞれ対向して配置された複数の固定電極と、を有する。
特開平10−111312号公報
このような従来の物理量センサーでは、固定電極を複数の接続部(特許文献1のアンカー結合領域)にて基板に接続して固定しているが、その複数の接続部のうちの2つの接続部間に平面視で可動電極の一部(特許文献1のセンターバー)が位置している。そのため、従来の物理量センサーでは、当該2つの接続部間の距離を短くすることが難しく、例えば、温度変化に伴って基板が反ったとき、固定電極が接続部を介して基板の反りの影響を受けて歪みやすく、その結果、温度特性が悪化してしまうという問題があった。ここで、温度変化に伴う基板の反りは、例えば、基板とその基板に接合された部材(例えば、可動電極および固定電極を含む構造体や、基板とともにその構造体を収納するパッケージを構成するための蓋部材)との間の線膨張係数差に起因して生じる。
本発明の目的は、優れた特性を有する物理量センサーを提供すること、および、この物理量センサーを備える電子機器および移動体を提供することにある。
上記目的は、下記の本発明により達成される。
本発明の物理量センサーは、第1固定電極部を有する第1固定電極側固定部と、
第2固定電極部を有する第2固定電極側固定部と、
前記第1固定電極部に対向している部分を有する第1可動電極部、および、前記第2固定電極部に対向している部分を有する第2可動電極部を有し、平面視で前記第1固定電極側固定部および前記第2固定電極側固定部を囲む形状をなしている可動質量部と、
平面視で前記可動質量部の外側に配置されている第1可動電極側固定部および第2可動電極側固定部と、
前記可動質量部を第1方向に変位可能に前記第1可動電極側固定部と前記可動質量部の前記第1方向での一端側の部分とを接続している第1弾性部と、
前記可動質量部を前記第1方向に変位可能に前記第2可動電極側固定部と前記可動質量部の前記第1方向での他端側の部分とを接続している第2弾性部と、
を備えることを特徴とする。
このような物理量センサーによれば、平面視で、可動質量部を枠体化し、かつ、その可動質量部の内側に、2つの固定電極側固定部(第1固定電極側固定部および第2固定電極側固定部)を配置することにより、2つの固定電極側固定部間の距離(より具体的には2つの固定電極側固定部の基板に接続される部分間)を短くすることができる。そのため、固定電極側固定部を固定する基板が温度変化に伴って反ってしまっても、固定電極部が基板の反りの影響を受けて歪むのを低減し、その結果、温度特性を優れたものとすることができる。
また、平面視で、可動質量部の外側に、2つの可動電極側固定部(第1可動電極側固定部および第2可動電極側固定部)、第1弾性部および第2弾性部を配置することにより、2つの可動電極側固定部の配置の自由度を高くすることができ、その結果、可動質量部を安定的に支持することができる。特に、可動質量部の第1方向(検出軸方向)での一端側の部分を第1弾性部、他端側の部分を第2弾性部で支持するため、可動質量部の不要な振動モード(例えば回転系の振動モード)を低減し、その結果、検出特性の高精度化を図ることができる。
以上のことから、優れた特性を有する物理量センサーを提供することができる。
本発明の物理量センサーでは、前記第1可動電極部は、前記第1方向に対して交差する第2方向に沿って延びている複数の第1可動電極指を有し、
前記第2可動電極部は、前記第2方向に沿って延びている複数の第2可動電極指を有し、
前記第1固定電極部は、前記第2方向に沿って延びている複数の第1固定電極指を有し、
前記第2固定電極部は、前記第2方向に沿って延びている複数の第2固定電極指を有することが好ましい。
これにより、可動質量部の変位に伴う、第1固定電極部と第1可動電極部との間、および、第2固定電極部と第2可動電極部との間のそれぞれの静電容量変化を大きくすることができる。そのため、物理量センサーの高感度化を図ることができる。
本発明の物理量センサーでは、前記第1固定電極側固定部は、前記第1方向に沿って延びていて前記複数の第1固定電極指を支持している第1延出部を有し、
前記第2固定電極側固定部は、前記第1方向に沿って延びていて前記複数の第2固定電極指を支持している第2延出部を有することが好ましい。
これにより、固定電極指および可動電極指の数を効率的に多くすることができる。そのため、可動質量部の変位に伴う、第1固定電極部と第1可動電極部との間、および、第2固定電極部と第2可動電極部との間のそれぞれの静電容量変化をより大きくすることができる。
本発明の物理量センサーでは、前記第1固定電極側固定部および前記第2固定電極側固定部は、前記第1方向に沿って並んで配置されており、
前記第1延出部は、前記第2固定電極側固定部とは反対側に延出し、
前記第2延出部は、前記第1固定電極側固定部とは反対側に延出していることが好ましい。
これにより、第1固定電極部と第1可動電極部との間の静電容量変化による信号と、第2固定電極部と第2可動電極部との間の静電容量変化による信号とを差動演算することにより、ノイズを効果的に低減することができる。また、第1固定電極側固定部および第2固定電極側固定部が第1方向に沿って並んで配置されているため、固定電極側固定部や可動電極側固定部を固定する基板が第1方向に交差する第2方向に反ったときに、固定電極部や可動電極部が基板の反りの影響を受けるのを効果的に低減することができる。
本発明の物理量センサーでは、前記第1固定電極側固定部および前記第2固定電極側固定部は、前記第1方向に対して交差する第2方向に沿って並んで配置されており、
前記第1延出部は、前記第1方向での一方側に延出する部分を有し、
前記第2延出部は、前記第1方向での他方側に延出する部分を有することが好ましい。
これにより、第1固定電極部と第1可動電極部との間の静電容量変化による信号と、第2固定電極部と第2可動電極部との間の静電容量変化による信号とを差動演算することにより、ノイズを効果的に低減することができる。また、第1固定電極側固定部および第2固定電極側固定部が第2方向に沿って並んで配置されているため、固定電極側固定部や可動電極側固定部を固定する基板が第1方向に反ったときに、固定電極部や可動電極部が基板の反りの影響を受けるのを効果的に低減することができる。
本発明の物理量センサーでは、前記第1延出部および前記第2延出部のそれぞれは、前記第1方向での一方側および他方側に延出している2つの部分を有することが好ましい。
これにより、第2方向での振動に対する耐衝撃性を高めることができる。また、物理量センサーの形状の対称性を優れたものとしつつ、固定電極指の数を効率的に増やすことができる。
本発明の物理量センサーでは、前記可動質量部は、
平面視で前記可動質量部の内側に向けて2つの前記第1可動電極指間、2つの前記第2可動電極指間または前記第1可動電極指と前記固定電極指との間に延出していて、前記第1可動電極指または前記第2可動電極指の幅よりも幅が広い錘部を有することが好ましい。
これにより、可動質量部の質量を大きく、かつ物理量センサーの中心に向けて可動質量部の面積を大きくすることができ、その結果、例えば、外部振動による可動質量部の変位(例えば面内回転)を低減したり、高感度化を図ったりすることができる。
本発明の物理量センサーでは、基板と、
前記基板に設けられ、前記第1固定電極指に電気的に接続されている第1固定電極側配線と、
前記基板に設けられ、前記第2固定電極指に電気的に接続されている第2固定電極側配線と、を備え、
前記第1延出部は、平面視で前記第1固定電極側配線と重なる部分を有し、
前記第2延出部は、平面視で前記第2固定電極側配線と重なる部分を有することが好ましい。
これにより、延出部と固定電極側配線とが互いに同電位であるため、これらを平面視で重ねることで、基板と各延出部との間に生じる寄生容量を低減することができる。その結果、物理量センサーの検出特性を優れたものとすることができる。
本発明の物理量センサーでは、基板と、
前記基板に設けられ、前記第1可動電極指および前記第2可動電極指のそれぞれに電気的に接続されている可動電極側配線と、を備え、
前記第1可動電極指および前記第2可動電極指のそれぞれの先端部は、平面視で前記可動電極側配線と重なっていることが好ましい。
これにより、可動電極側固定部を含む構造体と基板とを陽極接合する際に、可動電極指の先端部がこれと同電位の可動電極側配線に対向することとなるため、可動電極指の先端部と基板との間に生じる電界を低減し、その結果、各可動電極指が基板に張り付くのを防止または低減することができる。
本発明の物理量センサーでは、基板と、
前記基板に設けられている可動電極側配線と、を備え、
前記第1可動電極側固定部および前記第2可動電極側固定部のうちの少なくとも一方の固定部は、前記可動電極側配線に接続されている複数の接続部を有することが好ましい。
これにより、互いに同電位となる第1可動電極側固定部および第2可動電極側固定部を含む構造体と可動電極側配線との電気的なコンタクトを複数箇所で行うことができる。そのため、当該コンタクトの信頼性を高めることができる。
本発明の物理量センサーでは、前記接続部と前記可動電極側配線との間にこれら両者に接して設けられている導電性のコンタクト部を備えることが好ましい。
これにより、互いに同電位となる第1可動電極側固定部および第2可動電極側固定部を含む構造体と可動電極側配線との電気的なコンタクトの信頼性を高めることができる。
本発明の物理量センサーでは、平面視で前記可動質量部と重なって前記基板の主面に設けられている突起部を備えることが好ましい。
これにより、可動質量部の面外方向での移動を突起部により規制することができ、その結果、可動質量部が基板に張り付くのを防止または低減することができる。
本発明の物理量センサーでは、前記可動質量部は、平面視で前記可動質量部の内側に向けて延出している錘部を有することが好ましい。
これにより、可動質量部の質量を大きく、かつ物理量センサーの中心に向けて可動質量部の面積を大きくすることができ、その結果、例えば、外部振動による可動質量部の変位(例えば面内回転)を低減したり、高感度化を図ったりすることができる。
本発明の物理量センサーでは、前記第1可動電極側固定部および前記第2可動電極側固定部が固定されている基板を備え、
前記第1可動電極側固定部および前記第2可動電極側固定部のそれぞれの前記基板に固定されている部分の前記第2方向での長さは、前記可動質量部の前記第2方向での長さよりも短いことが好ましい。
これにより、各可動電極側固定部とこれを固定するための基板との接合面積を小さくすることができる。そのため、基板から各可動電極側固定部を含む構造体へ伝達される応力を低減することができる。
本発明の物理量センサーでは、前記第1可動電極側固定部および前記第2可動電極側固定部のうちの少なくとも一方に設けられ、前記第1方向および前記第2方向の少なくとも一方の方向における前記可動質量部の変位量を規制するストッパーを備えることが好ましい。
これにより、可動質量部の面内方向での不本意な変位を低減し、その結果、耐衝撃性を高めることができる。
本発明の電子機器は、本発明の物理量センサーを備えることを特徴とする。
このような電子機器によれば、物理量センサーが優れた特性を有するため、信頼性を高めることができる。
本発明の移動体は、本発明の物理量センサーを備えることを特徴とする。
このような移動体によれば、物理量センサーが優れた特性を有するため、信頼性を高めることができる。
本発明の第1実施形態に係る物理量センサーを示す平面図である。 図1中のA−A線断面図である。 図1中のB−B線断面図である。 図1に示す物理量センサーが備える第1固定電極部、第1可動電極部および第1弾性部を説明するための部分拡大平面図である。 図1に示す物理量センサーが備える支持基板および配線パターンを説明するための平面図である。 本発明の第2実施形態に係る物理量センサーを示す平面図である。 本発明の第3実施形態に係る物理量センサーを示す平面図である。 本発明の第4実施形態に係る物理量センサーを示す平面図である。 本発明の電子機器の一例であるモバイル型のパーソナルコンピューターの構成を模式的に示す斜視図である。 本発明の電子機器の一例である携帯電話機の構成を模式的に示す斜視図である。 本発明の電子機器の一例であるディジタルスチルカメラの構成を示す斜視図である。 本発明の移動体の一例である自動車の構成を示す斜視図である。
以下、本発明の物理量センサー、電子機器および移動体を添付図面に示す好適実施形態に基づいて詳細に説明する。
1.物理量センサー
まず、本発明の物理量センサーについて説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る物理量センサーを示す平面図、図2は、図1中のA−A線断面図、図3は、図1中のB−B線断面図である。図4は、図1に示す物理量センサーが備える第1固定電極部、第1可動電極部および第1弾性部を説明するための部分拡大平面図である。図5は、図1に示す物理量センサーが備える支持基板および配線パターンを説明するための平面図である。
なお、各図では、説明の便宜上、互いに直交する3つの軸であるX軸、Y軸およびZ軸を矢印で図示しており、その矢印の先端側を「+(プラス)」、基端側を「−(マイナス)」としている。また、以下では、X軸に平行な方向(第2方向)を「X軸方向」、Y軸に平行な方向(第1方向)を「Y軸方向」、Z軸に平行な方向を「Z軸方向」という。また、以下では、説明の便宜上、図2および図3中の上側(+Z軸方向側)を「上」、下側(−Z軸方向側)を「下」という。
図1〜3に示すように、本実施形態の物理量センサー1は、センサー素子10と、このセンサー素子10を支持している基板4と、この基板4上においてセンサー素子10に電気的に接続されている配線パターン5と、センサー素子10を覆うようにして基板4に接合されている蓋部材6と、を有している。ここで、基板4および蓋部材6は、センサー素子10を収納している空間Sを形成しているパッケージ20を構成している。以下、物理量センサー1の各部を順次説明する。
(センサー素子10)
図1に示すように、センサー素子10は、基板4に固定されている第1固定電極側固定部21aおよび第2固定電極側固定部21bと、これら固定電極側固定部を平面視で囲む可動質量部32と、基板4に固定されていて平面視で可動質量部32の外側に配置されている第1可動電極側固定部31aおよび第2可動電極側固定部31bと、第1可動電極側固定部31aおよび第2可動電極側固定部31bと可動質量部32とを接続している2つの第1弾性部33aおよび2つの第2弾性部33bと、を有している。
ここで、第1可動電極側固定部31a、第2可動電極側固定部31b、可動質量部32、2つの第1弾性部33aおよび2つの第2弾性部33bは、一体的に形成されていて、可動電極側構造体3を構成している。すなわち、センサー素子10は、互いに間隔を隔てて配置されている第1固定電極側固定部21a、第2固定電極側固定部21bおよび可動電極側構造体3を有し、可動電極側構造体3が、一体的に形成されている第1可動電極側固定部31a、第2可動電極側固定部31b、可動質量部32、第1弾性部33aおよび第2弾性部33bを有している。なお、本実施形態のセンサー素子10は、平面視で、X軸方向およびY軸方向のそれぞれの方向に関して対称な形状をなしている。
第1固定電極側固定部21aおよび第2固定電極側固定部21bは、Y軸方向に沿って並んで配置されている。ここで、第1固定電極側固定部21aは、センサー素子10の中心に対して+Y軸方向側に配置され、一方、第2固定電極側固定部21bは、センサー素子10の中心に対して−Y軸方向側に配置されている。
第1固定電極側固定部21aは、基板4に接続されている接続部211aと、接続部211aから+Y軸方向に沿って延出している第1延出部212aと、第1延出部212aに接続されている第1固定電極部213aと、を有している。第1固定電極部213aは、第1延出部212aに一端が支持されている複数の第1固定電極指2131aで構成されている(図4参照)。複数の第1固定電極指2131aは、第1延出部212aから+X軸方向および−X軸方向のそれぞれの方向に沿って延出するとともにY軸方向に沿って間隔を隔てて並んで配置されていて、櫛歯状をなす「第1固定電極櫛部」を構成している。
同様に、第2固定電極側固定部21bは、基板4に接続されている接続部211bと、接続部211bから−Y軸方向に沿って延出している第2延出部212bと、第2延出部212bに接続されている第2固定電極部213bと、を有している。第2固定電極部213bは、前述した第1固定電極部213aに対してY軸方向に沿って並んで配置されており、第2延出部212bに一端が支持されている複数の第2固定電極指2131bで構成されている。複数の第2固定電極指2131bは、第2延出部212bから+X軸方向および−X軸方向のそれぞれの方向に沿って延出するとともにY軸方向に沿って間隔を隔てて並んで配置されていて、櫛歯状をなす「第2固定電極櫛部」を構成している。
このような第1固定電極側固定部21aおよび第2固定電極側固定部21bは、平面視で枠状をなす可動質量部32の内側に配置されている。言い換えると、可動質量部32は、平面視で、第1固定電極側固定部21aおよび第2固定電極側固定部21bを囲む形状をなしている。
この可動質量部32は、平面視で枠状をなす枠部321と、枠部321に接続されている第1可動電極部322a、第2可動電極部322bおよび2つの錘部324と、を有している。
ここで、第1可動電極部322aは、前述した第2固定電極部213aに対向している部分を有する。具体的には、第1可動電極部322aは、枠部321に一端が支持されていて、前述した第1固定電極部213aの複数の第1固定電極指2131a(第1固定電極櫛部)に対して間隔gを隔てて噛み合うように枠部321の内側へ延出して配置されている複数の第1可動電極指3221aで構成されている(図4参照)。複数の第1可動電極指3221aは、枠部321からX軸方向に沿って延出するとともにY軸方向に沿って間隔を隔てて並んで配置されていて、櫛歯状をなす「第1可動電極櫛部」を構成している。
同様に、第2可動電極部322bは、前述した第2固定電極部213bに対向している部分を有する。具体的には、第2可動電極部322bは、枠部321に一端が支持されていて、前述した第2固定電極部213bの複数の第2固定電極指2131bに対して間隔を隔てて噛み合うように枠部321の内側へ延出して配置されている複数の第2可動電極指3221bで構成されている。複数の第2可動電極指3221bは、枠部321からX軸方向に沿って延出するとともにY軸方向に沿って間隔を隔てて並んで配置されていて、櫛歯状をなす「第2可動電極櫛部」を構成している。
また、錘部324は、枠部321から枠部321の内側に向けて第1可動電極指3221aと第2可動電極指3221bとの間に延出している。この錘部324の幅(Y軸方向に沿った長さ)は、第1可動電極指3221aまたは第2可動電極指3221bの幅よりも広い。
このような可動質量部32を平面視したとき、可動質量部32の外側には、第1可動電極側固定部31aおよび第2可動電極側固定部31bが配置されている。第1可動電極側固定部31aおよび第2可動電極側固定部31bは、X軸方向に交差するY軸方向に沿って並んで配置されている。本実施形態では、平面視で、可動質量部32に対して、+Y軸方向側に第1可動電極側固定部31a、−Y軸方向側に第2可動電極側固定部31bが配置されている。
第1可動電極側固定部31aは、基板4に接続されている接続部311aと、接続部311aから突出している2つの凸部312aと、を有している。接続部311aは、X軸方向に沿って延びている。接続部311aのX軸方向での両端部には、−Y軸方向側(可動質量部32側)に突出している2つの凸部312aが設けられている。接続部311aのX軸方向での中央部には、−Y軸方向側に突出している凸部(図4に示す凸部313a)が設けられている。
同様に、第2可動電極側固定部31bは、基板4に接続されている接続部311bと、接続部311bから突出している2つの凸部312bと、を有している。接続部311bは、X軸方向に沿って延びている。接続部311bのX軸方向での両端部には、+Y軸方向側(可動質量部32側)に突出している2つの凸部312bが設けられている。接続部311bのX軸方向での中央部には、+Y軸方向側に突出している凸部が設けられている。
前述した可動質量部32は、第1可動電極側固定部31aに対して2つの第1弾性部33aを介して支持されているとともに、第2可動電極側固定部31bに対して2つの第2弾性部33bを介して支持されている。したがって、平面視で、枠状をなす可動質量部32の外側には、前述した第1可動電極側固定部31aおよび第2可動電極側固定部31bだけでなく、2つの第1弾性部33aおよび2つの第2弾性部33bも配置されることとなる。
2つの第1弾性部33aは、それぞれ、可動質量部32をY軸方向に変位可能に第1可動電極側固定部31aと可動質量部32とを接続している。同様に、2つの第2弾性部33bは、それぞれ、可動質量部32をY軸方向に変位可能に第2可動電極側固定部31bと可動質量部32とを接続している。
より具体的には、2つの第1弾性部33aは、前述した第1可動電極側固定部31aの接続部311aからX軸方向に互いに接近と離間とを繰り返すように蛇行しながらそれぞれ−Y軸方向に延びている形状をなしている。すなわち、各第1弾性部33aは、図4に示すように、接続部311aの凸部313aからX軸方向に沿って延びている部分331a(梁)と、枠部321の内側に突出した部分323aから部分331aと平行となるようにX軸方向に沿って延びている部分332a(梁)と、これらの部分331a、332aの端部同士を連結している部分333a(連結部)と、を有している。
同様に、2つの第2弾性部33bは、前述した第2可動電極側固定部31bの接続部311bからX軸方向に互いに接近と離間とを繰り返すように蛇行しながらそれぞれ+Y軸方向に延びている形状をなしている。
なお、第1弾性部33aおよび第2弾性部33bの形状は、可動質量部32をY軸方向に変位可能とすることができれば、前述したものに限定されず、例えば、X軸方向に沿って延びている1つの梁で構成されていてもよいし、3本以上の梁とこれらの梁を連結する2つ以上の連結部とで構成されていてもよい。
以上説明したような第1固定電極側固定部21a、第2固定電極側固定部21bおよび可動電極側構造体3の構成材料としては、それぞれ、特に限定されないが、例えば、リン、ボロン等の不純物をドープされることにより導電性が付与されたシリコン材料(単結晶シリコン、ポリシリコン等)を用いるのが好ましい。
また、第1固定電極側固定部21a、第2固定電極側固定部21bおよび可動電極側構造体3は、1つの基板(例えばシリコン基板)をエッチングすることより一括して形成することができる。この場合、センサー素子10の各部の厚さを簡単かつ高精度に揃えることができる。また、シリコンはエッチングにより高精度に加工することができる。
以上説明したように構成されたセンサー素子10では、センサー素子10が検出軸方向(図4にて矢印aで示す方向)であるY軸方向の加速度を受けると、第1弾性部33aおよび第2弾性部33bの弾性変形を伴って、可動質量部32がY軸方向に変位する。すると、第1固定電極部213aの第1固定電極指2131aと第1可動電極部322aの第1可動電極指3221aとの間の距離、および、第2固定電極部213bの第2固定電極指2131bと第2可動電極部322bの第2可動電極指3221bとの間の距離がそれぞれ変化する。
したがって、これらの間の静電容量に基づいて、センサー素子10が受けた加速度の大きさを検出することができる。本実施形態では、第1固定電極指2131aと第1可動電極指3221aとの間の距離、および、第2固定電極指2131bと第2可動電極指3221bとの間の距離は、一方の距離が大きくなると、他方の距離が小さくなる。そのため、第1固定電極指2131aと第1可動電極指3221aとの間の静電容量、および、第2固定電極指2131bと第2可動電極指3221bとの間の静電容量も、一方の静電容量が大きくなると、他方の静電容量が小さくなる。したがって、第1固定電極部213aの第1固定電極指2131aと第1可動電極部322aの第1可動電極指3221aとの間の静電容量に基づく信号と、第2固定電極部213bの第2固定電極指2131bと第2可動電極部322bの第2可動電極指3221bとの間の静電容量に基づく信号とを差動演算する。これにより、検出軸方向以外の可動質量部32の変位に伴う信号成分を除去してノイズを低減しつつ、センサー素子10が受けた加速度に応じた信号を出力することができる。
(基板)
基板4(支持基板)は、板状をなし、X軸およびY軸を含む平面であるXY平面(基準面)に沿って配置されている。この基板4の上面(センサー素子10が設けられている側の面)には、図2および図3に示すように、凹部41が設けられている。この凹部41は、センサー素子10の可動部分(前述した可動質量部32、第1弾性部33aおよび第2弾性部33b)が基板4に接触するのを防止する機能を有する。これにより、センサー素子10の駆動を許容しつつ、基板4がセンサー素子10を支持することができる。
また、図5に示すように、基板4の上面には、凹部41の底面から突出している第1突起部42a、第2突起部42b、2つの第3突起部42c、42d、2つの第4突起部42e、42f、4つの突起部43および4つの突起部44が設けられている。
第1突起部42a、第2突起部42b、2つの第3突起部42c、42dおよび2つの第4突起部42e、42fは、センサー素子10の可動部分を基板4に対して浮遊させた状態でセンサー素子10を支持する機能を有する。
具体的に説明すると、第1突起部42aおよび第2突起部42bは、センサー素子10の中心付近で、Y軸方向に沿って並んで配置されている。ここで、第1突起部42aは、センサー素子10の中心に対して+Y軸方向側に配置され、一方、第2突起部42bは、センサー素子10の中心に対して−Y軸方向側に配置されている。
このような第1突起部42aには、前述した第1固定電極側固定部21aの接続部211aが接合されている。一方、第2突起部42bには、前述した第2固定電極側固定部21bの接続部211bが接合されている。
2つの第3突起部42c、42dと2つの第4突起部42e、42fとは、センサー素子10のY軸方向での両端部付近に分かれて、Y軸方向に沿って並んで配置されている。ここで、2つの第3突起部42c、42dは、センサー素子10の+Y軸方向側の端部に配置され、一方、2つの第4突起部42e、42fは、センサー素子10の−Y軸方向側の端部に配置されている。また、第3突起部42cおよび第4突起部42eは、センサー素子10の中心に対して+X軸方向側に配置され、一方、第3突起部42dおよび第4突起部42fは、センサー素子10の中心に対して−X軸方向側に配置されている。
このような2つの第3突起部42c、42dには、前述した第1可動電極側固定部31aの接続部311aが接合されている。一方、2つの第4突起部42e、42fには、前述した第2可動電極側固定部31bの接続部311bが接合されている。
4つの突起部43および4つの突起部44は、センサー素子10の浮遊部分(特に可動質量部32)が基板4に張り付くのを防止する機能を有する。
具体的に説明すると、4つの突起部43は、平面視で、前述した可動質量部32の外周部(より具体的には、平面視で四角形の外形を有する枠部321の4つの角部)に重なる位置に配置されている。これにより、可動質量部32が基板4に張り付くのを効果的に低減することができる。
また、4つの突起部44は、平面視で、後述する配線パターン5から基板4の上面が露出する部分(陽極接合時に大きな電界がかかる部分)近傍であって、可動質量部32に重なる位置に配置されている。これにより、可動質量部32が基板4に張り付くのを効果的に低減することができる。
また、基板4の構成材料としては、特に限定されないが、絶縁性を有する基板材料を用いることが好ましく、具体的には、石英基板、サファイヤ基板、ガラス基板を用いるのが好ましく、特に、アルカリ金属イオン(可動イオン)を含むガラス材料(例えば、パイレックスガラス(登録商標)のような硼珪酸ガラス)を用いるのが好ましい。これにより、センサー素子10や蓋部材6がシリコンを主材料として構成されている場合、これらを基板4に対して陽極接合することができる。
なお、図示では、基板4は、1部材で構成されているが、2以上の部材を接合して構成されていてもよい。例えば、枠状の部材と板状の部材とを貼り合わせることにより、基板4が構成されていてもよい。
また、基板4は、例えば、フォトリソグラフィー法およびエッチング法等を用いて形成することができる。
(配線パターン)
配線パターン5は、前述した基板4の上面上に設けられている。この配線パターン5は、前述した第1固定電極側固定部21aに電気的に接続されている第1固定電極側配線51aと、第2固定電極側固定部21bに電気的に接続されている第2固定電極側配線51bと、第1可動電極側固定部31aおよび第2可動電極側固定部31bに電気的に接続されている可動電極側配線52a、52b、53と、を有している。
第1固定電極側配線51aは、前述した第1突起部42a付近から+Y軸方向側に延びて配置されている。第1固定電極側配線51aの−Y軸方向側の端部は、第1コンタクト部54aを介して、第1固定電極側固定部21aに接続されている。また、第1固定電極側配線51aの+Y軸方向側の端部は、パッケージ20の外部へ引き出されて、図示しない外部端子に電気的に接続されている。同様に、第2固定電極側配線51bは、前述した第2突起部42b付近から−Y軸方向側に延びて配置されている。第2固定電極側配線51bの+Y軸方向側の端部は、第2コンタクト部54bを介して、第2固定電極側固定部21bに接続されている。また、第2固定電極側配線51bの−Y軸方向側の端部は、パッケージ20の外部へ引き出されて、図示しない外部端子に電気的に接続されている。ここで、第1固定電極側固定部21aの第1コンタクト部54aと接続している部分は、前述した第1固定電極側固定部21aの基板4と接続している接続部211aの一部を構成しているとも言える。同様に、第2固定電極側固定部21bの第2コンタクト部54bと接続している部分は、前述した第2固定電極側固定部21bの基板4と接続している接続部211bの一部を構成しているとも言える。
可動電極側配線52aは、平面視で、センサー素子10の+X軸方向側の部分(特に可動質量部32)とできるだけ重なるように、センサー素子10の中心に対して+X軸方向側に配置されている。同様に、可動電極側配線52bは、平面視で、センサー素子10の−X軸方向側の部分(特に可動質量部32)とできるだけ重なるように、センサー素子10の中心に対して−X軸方向側に配置されている。また、可動電極側配線52aまたは可動電極側配線52bは、パッケージ20の外部へ引き出されて、図示しない外部端子に電気的に接続されている。
可動電極側配線53は、第1突起部42aと第2突起部42bとの間に配置されている部分を有し、可動電極側配線52aと可動電極側配線52bとを接続している。そして、可動電極側配線52aは、第3コンタクト部55aを介して、第1可動電極側固定部31aに接続されている。同様に、可動電極側配線52bは、第4コンタクト部55bを介して、第2可動電極側固定部31bに接続されている。ここで、第1可動電極側固定部31aの第3コンタクト部55aと接続している部分は、前述した第1可動電極側固定部31aの基板4と接続している接続部311aの一部を構成しているとも言える。同様に、第2可動電極側固定部31bの第4コンタクト部55bと接続している部分は、前述した第2可動電極側固定部31bの基板4と接続している接続部311bの一部を構成しているとも言える。
このような配線パターン5の構成材料としては、それぞれ、導電性を有するものであれば、特に限定されず、各種電極材料を用いることができ、例えば、ITO(酸化インジウムスズ)、ZnO(酸化亜鉛)等の透明電極材料、金(Au)、金合金、白金(Pt)、アルミニウム(Al)、アルミニウム合金、銀(Ag)、銀合金、クロム(Cr)、クロム合金、銅(Cu)、モリブデン(Mo)、ニオブ(Nb)、タングステン(W)、鉄(Fe)、チタン(Ti)、コバルト(Co)、亜鉛(Zn)、ジルコニウム(Zr)等の金属材料、シリコン(Si)等の半導体材料を用いることができる。
また、配線パターン5は、前述したような材料をスパッタリング法、蒸着法等の気相成膜法を用いて成膜した膜を、フォトリソグラフィー法およびエッチング法等を用いてパターニングすることによって一括して形成される。なお、基板4がシリコンのような半導体材料で構成されている場合には、基板4と配線パターン5との間に絶縁層を設けることが好ましい。かかる絶縁層の構成材料としては、例えば、SiO(酸化ケイ素)、AlN(窒化アルミニウム)、SiN(窒化ケイ素)等を用いることができる。
また、各コンタクト部の構成材料としては、それぞれ、導電性を有するものであれば、特に限定されず、配線パターン5と同様、各種電極材料を用いることができるが、例えば、Au、Pt、Ag、Cu、Al等の金属単体またはこれらを含む合金等の金属が好適に用いられる。このような金属を用いて各コンタクト部を構成することにより、配線パターン5とセンサー素子10との間の接点抵抗を小さくすることができる。
(蓋部材)
図2、3に示す蓋部材6は、前述したセンサー素子10を保護する機能を有する。
この蓋部材6は、前述した基板4に接合され、基板4との間にセンサー素子10を収納する空間Sを形成する。
具体的に説明すると、この蓋部材6は、板状をなし、その下面(センサー素子10側の面)に凹部61が設けられている。この凹部61は、センサー素子10の可動部分の変位を許容するように形成されている。
そして、蓋部材6の下面の凹部61よりも外側の部分は、前述した基板4の上面に接合されている。蓋部材6と基板4との接合方法としては、特に限定されず、例えば、接着剤を用いた接合方法、陽極接合法、直接接合法等を用いることができる。
また、蓋部材6の構成材料としては、前述したような機能を発揮し得るものであれば、特に限定されないが、例えば、シリコン材料、ガラス材料等を好適に用いることができる。
以上説明したような物理量センサー1によれば、平面視で、可動質量部32を枠体化し、かつ、その可動質量部32の内側に、2つの固定電極側固定部(第1固定電極側固定部21aおよび第2固定電極側固定部21b)を配置することにより、第1固定電極側固定部21aと第2固定電極側固定部21bとの間の距離(より具体的には、接続部211aと接続部211bとの間の距離)を短くすることができる。そのため、基板4が温度変化に伴って反ってしまっても、センサー素子10が基板4の反りの影響を受けるのを低減し、その結果、温度特性を優れたものとすることができる。
ここで、温度変化による基板4の反りは、例えば、基板4とセンサー素子10または蓋部材6との線膨張係数差に起因したり、また、図示しないが、基板4のセンサー素子10とは反対側の面に対して、支持基板(パッケージ基板、インターポーザー基板等)を接合するときや、薄膜等を形成するとき等に生じる応力に起因したりする。このため、このような基板4の反りが生じる場合に、前述したような温度特性を向上させる効果を顕著に生じさせることができる。
また、平面視で、可動質量部32の外側に、2つの可動電極側固定部(第1可動電極側固定部31aおよび第2可動電極側固定部31b)、第1弾性部33aおよび第2弾性部33bを配置することにより、第1可動電極側固定部31aおよび第2可動電極側固定部31b(より具体的には接続部311a、311b)の配置の自由度を高くすることができ、その結果、可動質量部32を安定的に支持することができる。特に、可動質量部32のY軸方向(検出軸方向)での一端側の部分を第1弾性部33a、他端側の部分を第2弾性部33bで支持するため、可動質量部32の不要な振動モード(例えば回転系の振動モード)を低減し、その結果、検出特性の高精度化を図ることができる。
また、物理量センサー1は、各第1可動電極指3221a、各第2可動電極指3221b、各第1固定電極指2131aおよび各第2固定電極指2131bが検出軸方向に対して直交するX軸方向に沿って延びているため、可動質量部32の変位に伴う、第1固定電極部213aと第1可動電極部322aとの間、および、第2固定電極部213bと第2可動電極部322bとの間のそれぞれの静電容量変化を大きくすることができる。そのため、物理量センサー1の高感度化を図ることができる。
また、第1延出部212aおよび第2延出部212bのそれぞれが検出軸方向であるY軸方向に沿って延びているため、第1可動電極指3221a、第2可動電極指3221b、第1固定電極指2131aおよび第2固定電極指2131bのそれぞれの数を効率的に多くすることができる。そのため、可動質量部32の変位に伴う、第1固定電極部213aと第1可動電極部322aとの間、および、第2固定電極部213bと第2可動電極部322bとの間のそれぞれの静電容量変化をより大きくすることができる。
本実施形態では、前述したように、第1固定電極側固定部21aおよび第2固定電極側固定部21bが、検出軸方向であるY軸方向に沿って並んで配置されている。そして、第1延出部212aが、第2固定電極側固定部21bとは反対側に延出し、一方、第2延出部212bが、第1固定電極側固定部21aとは反対側に延出している。
このように、第1延出部212aおよび第2延出部212bを配置することにより、第1固定電極部213aおよび第2固定電極部213bをY軸方向に関して対称的な形状に構成し、第1固定電極部213aと第1可動電極部322aとの間の静電容量変化による信号のノイズ成分の大きさと、第2固定電極部213bと第2可動電極部322bとの間の静電容量変化による信号のノイズ成分の大きさとの差を小さくすることができる。そのため、第1固定電極部213aと第1可動電極部322aとの間の静電容量変化による信号と、第2固定電極部213bと第2可動電極部322bとの間の静電容量変化による信号とを差動演算することにより、ノイズを効果的に低減することができる。また、第1固定電極側固定部21aおよび第2固定電極側固定部21bがY軸方向に沿って並んで配置されているため、第1固定電極側固定部21a、第2固定電極側固定部21b、第1可動電極側固定部31aおよび第2可動電極側固定部31bを固定する基板4がX軸方向に反ったときに、第1固定電極部213aおよび第2固定電極部213bが基板4の反りの影響を受けるのを効果的に低減することができる。
また、可動質量部32は、第1可動電極指3221aと第2可動電極指3221bとの間の隙間を有効利用して形成された2つの錘部324を有する。そのため、可動質量部32の質量を大きく、かつ物理量センサーの中心に向けて可動質量部32の面積を大きくすることができ、その結果、例えば、外部振動による可動質量部32の変位(例えば面内回転)を低減したり、高感度化を図ったりすることができる。
さらに、第1可動電極側固定部31aに設けられた2つの凸部312a、および、第2可動電極側固定部31bに設けられた2つの凸部312bは、Y軸方向およびZ軸まわりにおける可動質量部32の変位量を規制する「ストッパー」として機能する。これにより、可動質量部32の面内方向での不本意な変位を低減(あるいは過度な変位を防止)し、その結果、耐衝撃性を高めることができる。
また、第1延出部212aは、平面視で、第1固定電極指2131aに電気的に接続されている第1固定電極側配線51aと重なる部分を有する。同様に、第2延出部212bは、平面視で、第2固定電極指2131bに電気的に接続されている第2固定電極側配線51bと重なる部分を有する。ここで、第1延出部212aと第1固定電極側配線51aとが互いに同電位であり、また、第2延出部212bと第2固定電極側配線51bとが互いに同電位である。そのため、第1延出部212aと第1固定電極側配線51aとを平面視で重ねるとともに第2延出部212bと第2固定電極側配線51bとを平面視で重ねることで、基板4と第1延出部212aおよび第2延出部212bとの間に生じる寄生容量を低減することができる。その結果、物理量センサー1の検出特性を優れたものとすることができる。
また、平面視で、第1可動電極指3221aの先端部が、第1可動電極指3221aに電気的に接続されている可動電極側配線52aに重なり、第2可動電極指3221bの先端部が、第2可動電極指3221bに電気的に接続されている可動電極側配線52bと重なっている。これにより、例えば、第1固定電極側固定部21aおよび第2固定電極側固定部21bを含む構造体であるセンサー素子10と基板4とを陽極接合する際に、第1可動電極指3221aの先端部がこれと同電位の可動電極側配線52aに対向することとなるとともに、第2可動電極指3221bの先端部がこれと同電位の可動電極側配線52bに対向することとなる。そのため、その陽極接合の際に、第1可動電極指3221aおよび第2可動電極指3221bの先端部と基板4との間に生じる電界を低減し、その結果、各第1可動電極指3221aおよび各第2可動電極指3221bが基板4に張り付くのを防止または低減することができる。
また、前述したように、第1可動電極側固定部31aの接続部311aおよび第2可動電極側固定部31bの接続部311bの双方が可動電極側配線52aまたは52bに接続されている。これにより、互いに同電位となる第1可動電極側固定部31aおよび第2可動電極側固定部31bを含む構造体である可動電極側構造体3と可動電極側配線52a、52bとの電気的なコンタクトを第3コンタクト部55aおよび第4コンタクト部55bによる複数箇所で行うことができる。そのため、当該コンタクトの信頼性を高めることができる。
また、前述したように、導電性の第3コンタクト部55aが接続部311aと可動電極側配線52aとの間にこれら両者に接して設けられているとともに、導電性の第4コンタクト部55bが接続部311bと可動電極側配線52bとの間に両者に接して設けられている。これにより、可動電極側構造体3と可動電極側配線52a、52bとの電気的なコンタクトの信頼性を高めることができる。
また、前述したように、基板4の主面には、平面視で可動質量部32と重なって複数の突起部43および複数の突起部44が設けられている。これにより、可動質量部32の面外方向での移動を突起部43、44により規制することができ、その結果、可動質量部32が基板4に張り付くのを防止または低減することができる。
また、第1可動電極側固定部31aおよび第2可動電極側固定部31bのそれぞれの基板4に固定されている部分(第3突起部42c、42d、第4突起部42e、42fに接続されている部分)のY軸方向での長さは、可動質量部32のY軸方向での長さよりも短い。これにより、第1可動電極側固定部31aおよび第2可動電極側固定部31bとこれを固定するための基板4との接合面積を小さくすることができる。そのため、基板4から第1可動電極側固定部31aおよび第2可動電極側固定部31bを含む構造体である可動電極側構造体3へ伝達される応力を低減することができる。
<第2実施形態>
図6は、本発明の第2実施形態に係る物理量センサーを示す平面図である。
本実施形態に係る物理量センサーは、主に第1固定電極側固定部および第2固定電極側固定部の構成が異なる以外は、前述した第1実施形態に係る物理量センサーと同様である。
なお、以下の説明では、第2実施形態に関し、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項に関してはその説明を省略する。また、図6では、前述した第1実施形態と同様の構成について、同一符号を付している。
本実施形態の物理量センサー1Aは、図6に示すように、センサー素子10Aと、このセンサー素子10Aを支持している基板4Aと、を有している。ここで、基板4Aおよび蓋部材(図示せず)は、センサー素子10Aを収納している空間を形成しているパッケージ20Aを構成している。
センサー素子10Aは、基板4Aの突起部42gに支持された第1固定電極側固定部21cと、基板4Aの突起部42hに支持された第2固定電極側固定部21dと、可動電極側構造体3Aと、を有する。なお、本実施形態のセンサー素子10Aは、平面視で、回転対称な形状をなしている。
第1固定電極側固定部21cおよび第2固定電極側固定部21dは、X軸方向に沿って並んで配置されている。ここで、第1固定電極側固定部21cは、センサー素子10Aの中心に対して+X軸方向側に配置され、一方、第2固定電極側固定部21dは、センサー素子10Aの中心に対して−X軸方向側に配置されている。
第1固定電極側固定部21cは、基板4Aに接続されている接続部211cと、接続部211cから+Y軸方向および−Y軸方向のそれぞれの方向に沿って延出している第1延出部212cと、第1延出部212cに接続されている第1固定電極部213cと、を有している。第1固定電極部213cは、第1延出部212cに一端が支持されていて+X軸方向に沿って延出している複数の第1固定電極指2131aで構成されている。
同様に、第2固定電極側固定部21dは、基板4Aに接続されている接続部211dと、接続部211dから+Y軸方向および−Y軸方向のそれぞれの方向に沿って延出している第2延出部212dと、第2延出部212dに接続されている第2固定電極部213dと、を有している。第2固定電極部213dは、前述した第1固定電極部213cに対してX軸方向に沿って並んで配置されており、第2延出部212dに一端が支持されていて−X軸方向に沿って延出している複数の第2固定電極指2131bで構成されている。
本実施形態では、第1固定電極側固定部21cが有する複数の第1固定電極指2131aは、+Y軸方向側に配置されている複数の第1固定電極指2131aからなる電極指群と、−Y軸方向側に配置されている複数の第1固定電極指2131aからなる電極指群と、に分割されている。同様に、第2固定電極側固定部21dが有する複数の第2固定電極指2131bは、+Y軸方向側に配置されている複数の第2固定電極指2131bからなる電極指群と、−Y軸方向側に配置されている複数の第2固定電極指2131bからなる電極指群と、に分割されている。
可動電極側構造体3Aは、可動質量部32Aを有する。可動質量部32Aは、平面視で、第1固定電極側固定部21cおよび第2固定電極側固定部21dを囲む形状をなしている。この可動質量部32Aは、平面視で枠状をなす枠部321Aと、枠部321Aに接続されている第1可動電極部322cおよび第2可動電極部322dと、2つの錘部324Aと、を有している。
ここで、第1可動電極部322cは、前述した第1固定電極部213cの複数の第1固定電極指2131a(第1固定電極櫛部)に対して間隔を隔てて噛み合うように、枠部321Aから−X軸方向に沿って延出するとともにY軸方向に沿って間隔を隔てて並んで配置されている複数の第1可動電極指3221aを有する。同様に、第2可動電極部322dは、前述した第2固定電極部213dの複数の第2固定電極指2131b(第2固定電極櫛部)に対して間隔を隔てて噛み合うように、枠部321Aから+X軸方向に沿って延出するとともにY軸方向に沿って間隔を隔てて並んで配置されている複数の第2可動電極指3221bを有する。
本実施形態では、第1可動電極側固定部31aが有する複数の第1可動電極指3221aは、+Y軸方向側に配置されている複数の第1可動電極指3221aからなる電極指群と、−Y軸方向側に配置されている複数の第1可動電極指3221aからなる電極指群と、に分割されている。同様に、第2可動電極側固定部31bが有する複数の第2可動電極指3221bは、+Y軸方向側に配置されている複数の第2可動電極指3221bからなる電極指群と、−Y軸方向側に配置されている複数の第2可動電極指3221bからなる電極指群と、に分割されている。
そして、2つの錘部324Aが、第1可動電極部322cの2つの電極指群間(より具体的には前述した第1固定電極部213cの2つの電極指群間)、および、第2可動電極部322dの2つの電極指群間(より具体的には前述した第2固定電極部213dの2つの電極指群間)にそれぞれ入り込むようにして枠部321Aから延出している。
以上説明したように構成された物理量センサー1Aでは、第1延出部212cがY軸方向での一方側に延出する部分を有するとともに、第2延出部212dがY軸方向での他方側に延出する部分を有するため、第1固定電極部213cおよび第2固定電極部213cを回転対称な形状に構成し、第1固定電極部213cと第1可動電極部322cとの間の静電容量変化による信号のノイズ成分の大きさと、第2固定電極部213dと第2可動電極部322dとの間の静電容量変化による信号のノイズ成分の大きさとの差を小さくすることができる。そのため、第1固定電極部213cと第1可動電極部322cとの間の静電容量変化による信号と、第2固定電極部213dと第2可動電極部322dとの間の静電容量変化による信号とを差動演算することにより、ノイズを効果的に低減することができる。また、第1固定電極側固定部21cおよび第2固定電極側固定部21dがX軸方向に沿って並んで配置されているため、基板4AがY軸方向に反ったときに、これら固定電極部や可動電極部が基板4Aの反りの影響を受けるのを効果的に低減することができる。
特に、本実施形態では、第1延出部212cおよび第2延出部212dのそれぞれがY軸方向での一方側および他方側に延出している2つの部分を有するため、X軸方向での振動に対する耐衝撃性を高めることができる。また、物理量センサー1Aの形状の対称性を優れたものとしつつ、第1固定電極指2131aおよび第2固定電極指2131bの数を効率的に増やすことができる。
また、可動質量部32Aは、第1可動電極部322cの2つの第1可動電極指3221a間、および、第2可動電極部322dの2つの第2可動電極指3221b間を有効利用して形成された2つの錘部324Aを有する。そのため、可動質量部32Aの質量を大きく、かつ物理量センサーの中心に向けて可動質量部32Aの面積を大きくすることができ、その結果、例えば、外部振動による可動質量部32Aの変位(例えば面内回転)を低減したり、高感度化を図ったりすることができる。
以上説明したような第2実施形態に係る物理量センサー1Aよっても、優れた特性を実現することができる。
<第3実施形態>
図7は、本発明の第3実施形態に係る物理量センサーを示す平面図である。
本実施形態に係る物理量センサーは、錘部を省略し、その分電極指の数を増やした以外は、前述した第1実施形態に係る物理量センサーと同様である。
なお、以下の説明では、第3実施形態に関し、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項に関してはその説明を省略する。また、図7では、前述した第1実施形態と同様の構成について、同一符号を付している。
本実施形態の物理量センサー1Bは、図7に示すように、センサー素子10Bを有する。このセンサー素子10Bは、第1固定電極側固定部21eと、第2固定電極側固定部21fと、可動電極側構造体3Bと、を有する。
第1固定電極側固定部21eおよび第2固定電極側固定部21fは、Y軸方向に沿って並んで配置されている。
第1固定電極側固定部21eは、基板(図示せず)に接続されている接続部211eと、接続部211eから+Y軸方向に沿って延出している第1延出部212eと、第1延出部212eに接続されている第1固定電極部213eと、を有している。第1固定電極部213eは、第1延出部212eに一端が支持されていて+X軸方向および−X軸方向のそれぞれの方向に沿って延出している複数の第1固定電極指2131aで構成されている。
同様に、第2固定電極側固定部21fは、基板(図示せず)に接続されている接続部211fと、接続部211fから−Y軸方向に沿って延出している第2延出部212fと、第2延出部212fに接続されている第2固定電極部213fと、を有している。接続部211fは、前述した接続部211eに対してX軸方向に沿って並んで配置されている。第2固定電極部213fは、前述した第1固定電極部213eに対してY軸方向に沿って並んで配置されており、第2延出部212fに一端が支持されていて+X軸方向および−X軸方向のそれぞれの方向に沿って延出している複数の第2固定電極指2131bで構成されている。
本実施形態では、第1固定電極部213eと第2固定電極部213fとの間の距離が、前述した第1実施形態の第1固定電極部213aと第2固定電極部213bとの間の距離もよりも短くなっている。
可動電極側構造体3Bは、可動質量部32Bを有する。可動質量部32Bは、平面視で、第1固定電極側固定部21eおよび第2固定電極側固定部21fを囲む形状をなしている。この可動質量部32Bは、平面視で枠状をなす枠部321Bと、枠部321Bに接続されている第1可動電極部322eおよび第2可動電極部322fと、を有している。
以上説明したような第3実施形態に係る物理量センサー1Bよっても、優れた特性を実現することができる。
<第4実施形態>
図8は、本発明の第4実施形態に係る物理量センサーを示す平面図である。
本実施形態に係る物理量センサーは、錘部を省略し、その分電極指の数を増やした以外は、前述した第2実施形態に係る物理量センサーと同様である。
なお、以下の説明では、第4実施形態に関し、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項に関してはその説明を省略する。また、図8では、前述した第1実施形態と同様の構成について、同一符号を付している。
本実施形態の物理量センサー1Cは、図8に示すように、センサー素子10Cを有する。このセンサー素子10Cは、第1固定電極側固定部21gと、第2固定電極側固定部21hと、可動電極側構造体3Cと、を有する。
第1固定電極側固定部21gおよび第2固定電極側固定部21hは、X軸方向に沿って並んで配置されている。
第1固定電極側固定部21gは、基板(図示せず)に接続されている部分(接続部)を有していてY軸方向に沿って延出している第1延出部221gと、第1延出部221hに接続されている第1固定電極部213gと、を有している。第1固定電極部213gは、第1延出部212gに一端が支持されていて+X軸方向に沿って延出している複数の第1固定電極指2131aで構成されている。
同様に、第2固定電極側固定部21hは、基板(図示せず)に接続されている部分(接続部)を有していてY軸方向に沿って延出している第2延出部212hと、第2延出部212hに接続されている第2固定電極部213hと、を有している。第2固定電極部213hは、前述した第1固定電極部213gに対してX軸方向に沿って並んで配置されており、第2延出部212hに一端が支持されていて−X軸方向に沿って延出している複数の第2固定電極指2131bで構成されている。
本実施形態では、複数の第1固定電極指2131a、および、複数の第2固定電極指2131bが、それぞれ、Y軸方向に等間隔で並んでいる。
可動電極側構造体3Cは、可動質量部32Cを有する。可動質量部32Cは、平面視で、第1固定電極側固定部21gおよび第2固定電極側固定部21hを囲む形状をなしている。この可動質量部32Cは、平面視で枠状をなす枠部321Cと、枠部321Cに接続されている第1可動電極部322gおよび第2可動電極部322hと、を有している。
以上説明したような第4実施形態に係る物理量センサー1Cによっても、優れた特性を実現することができる。
2.電子機器
次いで、物理量センサー1を用いた電子機器について、図9〜図10に基づき、詳細に説明する。
図9は、本発明の電子機器の一例であるモバイル型のパーソナルコンピューターの構成を模式的に示す斜視図である。
この図において、パーソナルコンピューター1100は、キーボード1102を備えた本体部1104と、表示部1108を備えた表示ユニット1106とにより構成され、表示ユニット1106は、本体部1104に対しヒンジ構造部を介して回動可能に支持されている。このようなパーソナルコンピューター1100には、ジャイロセンサーとして機能する物理量センサー1が内蔵されている。
図10は、本発明の電子機器の一例である携帯電話機の構成を模式的に示す斜視図である。
この図において、携帯電話機1200は、複数の操作ボタン1202、受話口1204および送話口1206を備え、操作ボタン1202と受話口1204との間には、表示部1208が配置されている。このような携帯電話機1200には、ジャイロセンサーとして機能する物理量センサー1が内蔵されている。
図11は、本発明の電子機器の一例であるディジタルスチルカメラの構成を示す斜視図である。なお、この図には、外部機器との接続についても簡易的に示されている。ここで、通常のカメラは、被写体の光像により銀塩写真フィルムを感光するのに対し、ディジタルスチルカメラ1300は、被写体の光像をCCD(Charge Coupled Device)などの撮像素子により光電変換して撮像信号(画像信号)を生成する。
ディジタルスチルカメラ1300におけるケース(ボディー)1302の背面には、表示部1310が設けられ、CCDによる撮像信号に基づいて表示を行う構成になっており、表示部1310は、被写体を電子画像として表示するファインダーとして機能する。
また、ケース1302の正面側(図中裏面側)には、光学レンズ(撮像光学系)やCCDなどを含む受光ユニット1304が設けられている。
撮影者が表示部に表示された被写体像を確認し、シャッターボタン1306を押下すると、その時点におけるCCDの撮像信号が、メモリー1308に転送・格納される。
また、このディジタルスチルカメラ1300においては、ケース1302の側面に、ビデオ信号出力端子1312と、データ通信用の入出力端子1314とが設けられている。そして、図示されるように、ビデオ信号出力端子1312にはテレビモニター1430が、データ通信用の入出力端子1314にはパーソナルコンピューター1440が、それぞれ必要に応じて接続される。さらに、所定の操作により、メモリー1308に格納された撮像信号が、テレビモニター1430や、パーソナルコンピューター1440に出力される構成になっている。
このようなディジタルスチルカメラ1300には、ジャイロセンサーとして機能する物理量センサー1が内蔵されている。
なお、本発明の物理量センサーを備える電子機器は、図9のパーソナルコンピューター(モバイル型パーソナルコンピューター)、図10の携帯電話機、図11のディジタルスチルカメラの他にも、例えば、スマートフォン、タブレット端末、時計、インクジェット式吐出装置(例えばインクジェットプリンター)、ラップトップ型パーソナルコンピューター、テレビ、ビデオカメラ、ビデオテープレコーダー、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳(通信機能付も含む)、電子辞書、電卓、電子ゲーム機器、ワードプロセッサー、ワークステーション、テレビ電話、防犯用テレビモニター、電子双眼鏡、POS端末、医療機器(例えば電子体温計、血圧計、血糖計、心電図計測装置、超音波診断装置、電子内視鏡)、魚群探知機、各種測定機器、計器類(例えば、車両、航空機、船舶の計器類)、フライトシミュレーター等に適用することができる。
3.移動体
次いで、物理量センサー1を用いた移動体について、図12に基づき、詳細に説明する。
図12は、本発明の移動体の一例である自動車の構成を示す斜視図である。
自動車1500には、ジャイロセンサーとして機能する物理量センサー1が内蔵されており、物理量センサー1によって車体1501の姿勢を検出することができる。物理量センサー1の検出信号は、車体姿勢制御装置1502に供給され、車体姿勢制御装置1502は、その信号に基づいて車体1501の姿勢を検出し、検出結果に応じてサスペンションの硬軟を制御したり、個々の車輪1503のブレーキを制御したりすることができる。その他、このような姿勢制御は、二足歩行ロボットやラジコンヘリコプターで利用することができる。以上のように、各種移動体の姿勢制御の実現にあたって、物理量センサー1が組み込まれる。
以上、本発明の物理量センサー、電子機器および移動体を図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明に、他の任意の構成物が付加されていてもよい。
1…物理量センサー、1A…物理量センサー、1B…物理量センサー、1C…物理量センサー、3…可動電極側構造体、3A…可動電極側構造体、3B…可動電極側構造体、3C…可動電極側構造体、4…基板、4A…基板、5…配線パターン、6…蓋部材、10…センサー素子、10A…センサー素子、10B…センサー素子、10C…センサー素子、20…パッケージ、20A…パッケージ、21a…第1固定電極側固定部、21b…第2固定電極側固定部、21c…第1固定電極側固定部、21d…第2固定電極側固定部、21e…第1固定電極側固定部、21f…第2固定電極側固定部、21g…第1固定電極側固定部、21h…第2固定電極側固定部、31a…第1可動電極側固定部、31b…第2可動電極側固定部、32…可動質量部、32A…可動質量部、32B…可動質量部、32C…可動質量部、33a…第1弾性部、33b…第2弾性部、41…凹部、42a…第1突起部、42b…第2突起部、42c…第3突起部、42d…第3突起部、42e…第4突起部、42f…第4突起部、43…突起部、44…突起部、51a…第1固定電極側配線、51b…第2固定電極側配線、52a…可動電極側配線、52b…可動電極側配線、53…可動電極側配線、54a…コンタクト部、54b…コンタクト部、55a…コンタクト部、55b…コンタクト部、61…凹部、211a…接続部、211b…接続部、211c…接続部、211d…接続部、211e…接続部、211f…接続部、212a…第1延出部、212b…第2延出部、212c…第1延出部、212d…第2延出部、212e…第1延出部、212f…第2延出部、221g…第1延出部、221h…第2延出部、213a…第1固定電極部、213b…第2固定電極部、213c…第1固定電極部、213d…第2固定電極部、213e…第1固定電極部、213f…第2固定電極部、213g…第1固定電極部、213h…第2固定電極部、311a…接続部、311b…接続部、312a…凸部、312b…凸部、313a…凸部、321…枠部、321A…枠部、321B…枠部、321C…枠部、322a…第1可動電極部、322b…第2可動電極部、322c…第1可動電極部、322d…第2可動電極部、322e…第1可動電極部、322f…第2可動電極部、322g…第1可動電極部、322h…第2可動電極部、323a…部分、324…錘部、324A…錘部、331a…部分、332a…部分、333a…部分、1100…パーソナルコンピューター、1102…キーボード、1104…本体部、1106…表示ユニット、1108…表示部、1200…携帯電話機、1202…操作ボタン、1204…受話口、1206…送話口、1208…表示部、1300…ディジタルスチルカメラ、1302…ケース、1304…受光ユニット、1306…シャッターボタン、1308…メモリー、1310…表示部、1312…ビデオ信号出力端子、1314…入出力端子、1430…テレビモニター、1440…パーソナルコンピューター、1500…自動車、1501…車体、1502…車体姿勢制御装置、1503…車輪、2131a…第1固定電極指、2131b…第2固定電極指、3221a…第1可動電極指、3221b…第2可動電極指、g…間隔、S…空間
同様に、第2固定電極側固定部21bは、基板4に接続されている接続部211bと、接続部211bから−Y軸方向に沿って延出している第2延出部212bと、第2延出部212bに接続されている第2固定電極部213bと、を有している。第2固定電極部213bは、前述した第1固定電極部213aに対してY軸方向に沿って並んで配置されており、第2延出部212bに一端が支持されている複数の第2固定電極指2131bで構成されている。複数の第2固定電極指2131bは、第2延出部212bから+X軸方向および−X軸方向のそれぞれの方向に沿って延出するとともにY軸方向に沿って間隔を隔てて並んで配置されていて、櫛歯状をなす「第2固定電極櫛部」を構成している。
ここで、第1可動電極部322aは、前述した第固定電極部213aに対向している部分を有する。具体的には、第1可動電極部322aは、枠部321に一端が支持されていて、前述した第1固定電極部213aの複数の第1固定電極指2131a(第1固定電極櫛部)に対して間隔gを隔てて噛み合うように枠部321の内側へ延出して配置されている複数の第1可動電極指3221aで構成されている(図4参照)。複数の第1可動電極指3221aは、枠部321からX軸方向に沿って延出するとともにY軸方向に沿って間隔を隔てて並んで配置されていて、櫛歯状をなす「第1可動電極櫛部」を構成している。
同様に、第2固定電極側固定部21dは、基板4Aに接続されている接続部211dと、接続部211dから+Y軸方向および−Y軸方向のそれぞれの方向に沿って延出している第2延出部212dと、第2延出部212dに接続されている第2固定電極部213dと、を有している。第2固定電極部213dは、前述した第1固定電極部213cに対してX軸方向に沿って並んで配置されており、第2延出部212dに一端が支持されていて−X軸方向に沿って延出している複数の第2固定電極指2131bで構成されている。
以上説明したように構成された物理量センサー1Aでは、第1延出部212cがY軸方向での一方側に延出する部分を有するとともに、第2延出部212dがY軸方向での他方側に延出する部分を有するため、第1固定電極部213cおよび第2固定電極部213を回転対称な形状に構成し、第1固定電極部213cと第1可動電極部322cとの間の静電容量変化による信号のノイズ成分の大きさと、第2固定電極部213dと第2可動電極部322dとの間の静電容量変化による信号のノイズ成分の大きさとの差を小さくすることができる。そのため、第1固定電極部213cと第1可動電極部322cとの間の静電容量変化による信号と、第2固定電極部213dと第2可動電極部322dとの間の静電容量変化による信号とを差動演算することにより、ノイズを効果的に低減することができる。また、第1固定電極側固定部21cおよび第2固定電極側固定部21dがX軸方向に沿って並んで配置されているため、基板4AがY軸方向に反ったときに、これら固定電極部や可動電極部が基板4Aの反りの影響を受けるのを効果的に低減することができる。
同様に、第2固定電極側固定部21fは、基板(図示せず)に接続されている接続部211fと、接続部211fから−Y軸方向に沿って延出している第2延出部212fと、第2延出部212fに接続されている第2固定電極部213fと、を有している。接続部211fは、前述した接続部211eに対してX軸方向に沿って並んで配置されている。第2固定電極部213fは、前述した第1固定電極部213eに対してY軸方向に沿って並んで配置されており、第2延出部212fに一端が支持されていて+X軸方向および−X軸方向のそれぞれの方向に沿って延出している複数の第2固定電極指2131bで構成されている。
第1固定電極側固定部21gは、基板(図示せず)に接続されている部分(接続部)を有していてY軸方向に沿って延出している第1延出部221gと、第1延出部221に接続されている第1固定電極部213gと、を有している。第1固定電極部213gは、第1延出部221gに一端が支持されていて+X軸方向に沿って延出している複数の第1固定電極指2131aで構成されている。
同様に、第2固定電極側固定部21hは、基板(図示せず)に接続されている部分(接続部)を有していてY軸方向に沿って延出している第2延出部221hと、第2延出部221hに接続されている第2固定電極部213hと、を有している。第2固定電極部213hは、前述した第1固定電極部213gに対してX軸方向に沿って並んで配置されており、第2延出部212hに一端が支持されていて−X軸方向に沿って延出している複数の第2固定電極指2131bで構成されている。

Claims (17)

  1. 第1固定電極部を有する第1固定電極側固定部と、
    第2固定電極部を有する第2固定電極側固定部と、
    前記第1固定電極部に対向している部分を有する第1可動電極部、および、前記第2固定電極部に対向している部分を有する第2可動電極部を有し、平面視で前記第1固定電極側固定部および前記第2固定電極側固定部を囲む形状をなしている可動質量部と、
    平面視で前記可動質量部の外側に配置されている第1可動電極側固定部および第2可動電極側固定部と、
    前記可動質量部を第1方向に変位可能に前記第1可動電極側固定部と前記可動質量部の前記第1方向での一端側の部分とを接続している第1弾性部と、
    前記可動質量部を前記第1方向に変位可能に前記第2可動電極側固定部と前記可動質量部の前記第1方向での他端側の部分とを接続している第2弾性部と、
    を備えることを特徴とする物理量センサー。
  2. 前記第1可動電極部は、前記第1方向に対して交差する第2方向に沿って延びている複数の第1可動電極指を有し、
    前記第2可動電極部は、前記第2方向に沿って延びている複数の第2可動電極指を有し、
    前記第1固定電極部は、前記第2方向に沿って延びている複数の第1固定電極指を有し、
    前記第2固定電極部は、前記第2方向に沿って延びている複数の第2固定電極指を有する請求項1に記載の物理量センサー。
  3. 前記第1固定電極側固定部は、前記第1方向に沿って延びていて前記複数の第1固定電極指を支持している第1延出部を有し、
    前記第2固定電極側固定部は、前記第1方向に沿って延びていて前記複数の第2固定電極指を支持している第2延出部を有する請求項2に記載の物理量センサー。
  4. 前記第1固定電極側固定部および前記第2固定電極側固定部は、前記第1方向に沿って並んで配置されており、
    前記第1延出部は、前記第2固定電極側固定部とは反対側に延出し、
    前記第2延出部は、前記第1固定電極側固定部とは反対側に延出している請求項3に記載の物理量センサー。
  5. 前記第1固定電極側固定部および前記第2固定電極側固定部は、前記第1方向に対して交差する第2方向に沿って並んで配置されており、
    前記第1延出部は、前記第1方向での一方側に延出する部分を有し、
    前記第2延出部は、前記第1方向での他方側に延出する部分を有する請求項3に記載の物理量センサー。
  6. 前記第1延出部および前記第2延出部のそれぞれは、前記第1方向での一方側および他方側に延出している2つの部分を有する請求項5に記載の物理量センサー。
  7. 前記可動質量部は、
    平面視で前記可動質量部の内側に向けて2つの前記第1可動電極指間、2つの前記第2可動電極指間または前記第1可動電極指と前記固定電極指との間に延出していて、前記第1可動電極指または前記第2可動電極指の幅よりも幅が広い錘部を有する請求項2ないし6のいずれか1項に記載の物理量センサー。
  8. 基板と、
    前記基板に設けられ、前記第1固定電極指に電気的に接続されている第1固定電極側配線と、
    前記基板に設けられ、前記第2固定電極指に電気的に接続されている第2固定電極側配線と、を備え、
    前記第1延出部は、平面視で前記第1固定電極側配線と重なる部分を有し、
    前記第2延出部は、平面視で前記第2固定電極側配線と重なる部分を有する請求項3ないし7のいずれか1項に記載の物理量センサー。
  9. 基板と、
    前記基板に設けられ、前記第1可動電極指および前記第2可動電極指のそれぞれに電気的に接続されている可動電極側配線と、を備え、
    前記第1可動電極指および前記第2可動電極指のそれぞれの先端部は、平面視で前記可動電極側配線と重なっている請求項2ないし8のいずれか1項に記載の物理量センサー。
  10. 基板と、
    前記基板に設けられている可動電極側配線と、を備え、
    前記第1可動電極側固定部および前記第2可動電極側固定部のうちの少なくとも一方の固定部は、前記可動電極側配線に接続されている複数の接続部を有する請求項1ないし9のいずれか1項に記載の物理量センサー。
  11. 前記接続部と前記可動電極側配線との間にこれら両者に接して設けられている導電性のコンタクト部を備える請求項10に記載の物理量センサー。
  12. 平面視で前記可動質量部と重なって前記基板の主面に設けられている突起部を備える請求項8ないし11のいずれか1項に記載の物理量センサー。
  13. 前記可動質量部は、平面視で前記可動質量部の内側に向けて延出している錘部を有する請求項1ないし12のいずれか1項に記載の物理量センサー。
  14. 前記第1可動電極側固定部および前記第2可動電極側固定部が固定されている基板を備え、
    前記第1可動電極側固定部および前記第2可動電極側固定部のそれぞれの前記基板に固定されている部分の前記第2方向での長さは、前記可動質量部の前記第2方向での長さよりも短い請求項1ないし13のいずれか1項に記載の物理量センサー。
  15. 前記第1可動電極側固定部および前記第2可動電極側固定部のうちの少なくとも一方に設けられ、前記第1方向および前記第2方向の少なくとも一方の方向における前記可動質量部の変位量を規制するストッパーを備える請求項1ないし14のいずれか1項に記載の物理量センサー。
  16. 請求項1ないし15のいずれか1項に記載の物理量センサーを備えることを特徴とする電子機器。
  17. 請求項1ないし15のいずれか1項に記載の物理量センサーを備えることを特徴とする移動体。
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