JP2019098679A - フィラメントワインディング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ライナに繊維束を巻き付ける際に、ライナに対する繊維束の巻き付け位置の不良の発生を未然に抑えることができるフィラメントワインディング装置を提供する。【解決手段】フィラメントワインディング装置100は、ライナ10の回転角度、第3ガイドローラ33の第1位置、第2位置、および揺動角度に対する指令値に基づいて、回転部41、第1移動部35、第2移動部36、および揺動部37の制御を行う制御装置6を備える、制御装置6は、ライナ10の回転角度の測定値に対して、第3ガイドローラ33の各測定値を割り当てる割り当て部62と、第3ガイドローラ33の第1位置、第2位置、および揺動角度の指令値に対する測定値の差分を算出する差分算出部63と、いずれか1つの差分が、予め設定された閾値を超えた時に、ライナ10に対する繊維束7の巻き付け速度を低下させる速度低下部66と、を備える。【選択図】図5

Description

本発明は、フィラメントワインディング装置に関する。
従来、高圧流体を貯蔵するタンクの製造装置として、フィラメントワインディング装置(以下「FW装置」という)が利用されている(たとえば、特許文献1参照)。FW装置とは、タンクを構成するライナに、未硬化の熱硬化性樹脂を含浸させた強化繊維からなる繊維束を、所定の張力で巻き付ける装置である。FW装置を用いることにより、ライナの表面に、高強度の繊維強化樹脂層を形成することができる。
FW装置を用いてタンクを製造する際には、タンクに所望の強度を得るために、ライナに適切に繊維束を巻き付ける必要がある。特許文献1では、繊維束の巻き付け位置を把握するために、ライナを構成するドーム部における繊維束の巻き付け位置および折り返し径を確認している。
特開2014−233852号公報
しかしながら、特許文献1のFW装置では、繊維束を巻き付けた後の、繊維束の巻き付け位置および折り返し径を確認しているが、ライナに繊維束を巻き付ける際に、繊維束が適切な位置にあるかを判断していない。すなわち、このFW装置では、繊維束の巻き付け位置の不良は、繊維束の巻き付け後にしか判断することができない。
本発明は、このような点を鑑みてなされたものであり、ライナに繊維束を巻き付ける際に、ライナに対する繊維束の巻き付け位置の不良の発生を未然に抑えることができるフィラメントワインディング装置を提供することにある。
前記課題を鑑みて、本願の発明である、第1の発明および第2の発明に係るフィラメントワインディング装置は、筒状の胴体部と、前記胴体部の両側に形成されたドーム状の一対の端部と、を備えるライナに、繊維束を巻き付けるフィラメントワインディング装置であって、前記ライナを軸心周りに回転させる回転部と、前記ライナに巻き付けられる繊維束を案内するガイドローラと、前記ガイドローラを前記ライナの軸方向に沿って移動させる第1移動部と、前記ガイドローラを前記ライナの径方向に沿って移動させる第2移動部と、前記ガイドローラの軸心が揺動するように、前記ガイドローラを回転させる揺動部と、前記ライナの回転角度を測定する回転角度測定部と、前記軸方向に沿った前記ガイドローラの第1位置を測定する第1測定部と、前記径方向に沿った前記ガイドローラの第2位置を測定する第2測定部と、前記ガイドローラの揺動角度を測定する揺動角度測定部と、前記繊維束の巻き付け開始から経過時間に応じて設定された、前記ライナの回転角度、前記ガイドローラの前記第1位置、前記第2位置、および前記揺動角度に対する各指令値に基づいて、前記回転部、前記第1移動部、前記第2移動部、および前記揺動部の制御を行う制御装置と、を備えている。
さらに、第1の発明および第2の発明に係るフィラメントワインディング装置の前記制御装置は、前記ライナの回転角度の測定値に対して、前記ライナの回転角度ごとに対応する前記ガイドローラの前記第1位置、前記第2位置、および前記揺動角度の測定値を割り当てる割り当て部と、前記ライナの回転角度に割り当てられた前記ガイドローラの前記測定値と、前記ライナの回転角度の指令値ごとに対応させた前記ガイドローラの指令値とから、前記ライナの回転角度に対応した、前記ガイドローラの前記第1位置、前記第2位置、および前記揺動角度の前記指令値に対する前記測定値の差分を算出する差分算出部と、を備えている。
第1の発明では、上述した構成に加えて、前記制御装置は、いずれか1つの前記差分が、予め設定された閾値を超えた時に、前記回転部による前記ライナの回転速度、前記第1および第2移動部による前記ガイドローラの移動速度、および、前記揺動部による前記ガイドローラの回転速度を低下させることにより、前記ライナに対する前記繊維束の巻き付け速度を低下させる速度低下部と、を備える。
第2の発明では、上述した構成に加えて、前記制御装置は、いずれかの1つの前記差分が、予め設定された閾値を超えた時に、前記閾値を超えた差分に基づいて、前記ライナの回転角度、前記ガイドローラの前記第1位置、前記第2位置、および、前記揺動角度の前記指令値に対するオフセット時間を算出するオフセット時間算出部と、前記閾値を超えた時点から、前記時点以降の前記経過時間に応じて設定された前記各指令値を、前記オフセット時間後に設定された前記各指令値に補正する補正部と、を備え、前記制御装置は、補正後の前記各指令値に基づいて、前記制御を行う。
第1および第2の発明によれば、繊維束の巻き付け開始から経過時間に応じて設定された指令値に基づいて、制御装置は、ライナの回転角度と、ガイドローラの第1および第2位置と、その揺動角度と、を制御し、ライナに対する繊維束の巻き付けの制御を行うことができる。
ここで、第1および第2の発明では、差分算出部により、ライナの回転角度のごとに対応したガイドローラの測定値と指令値とから、ガイドローラの第1位置、第2位置、および揺動角度の差分を算出する。算出した差分は、ライナの回転角度に対して、ガイドローラの第1位置、第2位置、または揺動角度が、適切な位置または角度にあるかを判断するパラメータである。
したがって、これらの差分のうちの1つが、予め閾値を超えたときには、その超えた差分に対応する第1位置、第2位置、または揺動角度が適切な位置または適切な角度ではないと判断することができる。すなわち、継続してガイドローラで、繊維束をライナに案内できないと判断することができる。
そこで、第1の発明では、ライナに対する繊維束の巻き付け位置の不良が発生するおそれがあるため、制御装置は、繊維束の巻き付け速度を低下させる。このような結果、ライナに繊維束を巻き付ける際に、ライナに対する繊維束の巻き付け位置の不良の発生を未然に抑えることができる。
さらに、各指令値に対して、第1位置、第2位置、および揺動角度に所定の応答遅れが生じた場合であっても、前記差分が前記閾値を超えなければ、これらの応答遅れが同程度であるとみなすことができる。したがって、ライナの回転角度に対して、ガイドローラは、適切な位置および姿勢にあると判断し、継続して繊維をライナに巻き付けることができる。
一方、第2の発明では、これらの差分のうちの1つが、予め閾値を超えたときに、ライナに対する繊維束の巻き付け位置の不良が発生するおそれがあるため、制御装置は、ライナの回転角度、ガイドローラの第1位置、第2位置、および、揺動角度の指令値に対するオフセット時間を算出する。次に、制御装置は、閾値を超えた時点から、その時点以降の前記経過時間に応じて設定された各指令値を、オフセット時間後に設定された各指令値に補正し、補正後の各指令値に基づいて、制御を行う。
これにより、ライナの回転角度およびガイドローラの位置および姿勢が適正な状態に調整され、ライナに繊維束を巻き付けることができる。このような結果、ライナに繊維束を巻き付ける際に、ライナに対する繊維束の巻き付け位置の不良を未然に抑えることができる。
さらに、第2の発明も同様に、各指令値に対して、第1位置、第2位置、および揺動角度に所定の応答遅れが生じた場合であっても、前記差分が前記閾値を超えなければ、これらの応答遅れが同程度であるとみなすことができる。この場合には、これらに所定の応答遅れがあっても、ライナの回転角度に対して、ガイドローラは、適切な位置および姿勢にあると判断することができる。この結果、制御装置による指令値の補正を行うことなく、継続して繊維束をライナに巻き付けることができる。
フィラメントワインディング装置により製造されるタンクの断面図である。 第1実施形態に係るタンクの製造方法に用いるフィラメントワインディング装置の模式的概念図である。 フィラメントワインディング装置の繊維案内部の模式的概念図である。 ライナとガイドローラ(第3ガイドローラ)との動作を説明するための模式的概念図である。 ライナとガイドローラ(第3ガイドローラ)との動作を説明するための模式的側面図である。 第1実施形態に係るフィラメントワインディング装置の制御装置のブロック図である。 図5に示す制御装置による制御方法を説明するためのフロー図である。 ライナの回転角度に対する揺動角度および揺動角度の差分との関係を示した図である。 第2実施形態に係るフィラメントワインディング装置の制御装置のブロック図である。 図8に示すオフセット時間算出部の算出と、指令値補正部の補正を説明するためのグラフである。 図8に示す制御装置による制御方法を説明するためのフロー図である。
以下の第1の発明および第2の発明の一例である、第1および第2実施形態を、図面を参照しながら説明する。
1.タンク1について
図1は、フィラメントワインディング装置100により製造されるタンク1の断面図であり、軸心(中心軸)CLを通る断面でタンク1を切断した図である。
図1に示すように、タンク1は、燃料電池用のガスタンクであり、一対の口金部13,13を有したライナ10と、強化繊維層15とを備えている。ライナ10は、例えば燃料電池に供給する水素ガスを収容する密閉容器であり、筒状の胴体部11と、その両側から連続して形成された略半球状(ドーム状)の端部12,12とを備えている。ライナ10の素材としては、アルミニウム、ステンレス鋼、樹脂材などを挙げることができる。
上述した各口金部13は、金属製であり、ドーム状の端部12の先端に設けられている。一方の口金部13は、ライナ10へのガスを収容する際の配管としての役割を担っている。強化繊維層15は、高分子樹脂が含浸された連続した強化繊維束(以下「繊維束」という)が、ライナ10に複数層にわたって巻き付けられた層である。強化繊維層15を構成する高分子樹脂としては、熱可塑性樹脂または熱硬化性樹脂を挙げることができ、本実施形態では、熱硬化性樹脂が用いられている。一方、強化繊維層15を構成する繊維束は、炭素繊維またはガラス繊維からなる。以下に、強化繊維層15を形成するための装置である、フィラメントワインディング装置100(以下「FW装置100」という)について説明する。
〔第1実施形態〕
2.タンク1の製造装置について
図2は、第1実施形態に係るタンク1の製造方法に用いるFW装置100の模式的概念図である。FW装置100は、繊維供給部2と、繊維案内部3と、巻付部4と、制御装置6とを少なくとも備えている。なお、後述する第1実施形態のFW装置100は、第1の発明の一例であり、第2実施形態のFW装置100とは、制御部6のみが相違し、その他の装置構成は同じである。
繊維供給部2は、複数のボビン21a〜21dと、複数の搬送ローラ22a〜22d,25a〜25dと、結束ローラ23と、ダンサー24とを備え、未硬化の熱硬化性樹脂を含浸した繊維束7を巻き出す機能を有する。ボビン21a〜21dは、筒状の部材であり、繊維束7が巻回されており、電動モータ(図示せず)によって駆動されて回転し、繊維束7を巻き出す。
搬送ローラ22a〜22dは、各ボビン21a〜21dに対応して設けられており、ボビン21a〜21dから巻き出された繊維束7を結束ローラ23に搬送する。結束ローラ23は、ボビン21a〜21dから巻き出された繊維束7を引き揃えて、張力付与装置としてのダンサー24に巻き出す。
ダンサー24は、ダンサーアーム24aと、シリンダ24bと、ダンサーローラ24cとを備え、ライナ10に巻き付けられる繊維束7に張力を付与する機能を有する。ダンサーアーム24aの一端には、ダンサーローラ24cが回転自在に取付けられており、ダンサーローラ24cには、繊維束7が引っ掛けるように巻き付いている。シリンダ24bは、ダンサーアーム24aと接続されたピストン24eを備えており、ダンサー24では、シリンダ24bに供給される圧力を調整する調整装置(図示せず)で、ピストン24eを移動させることにより、ダンサーアーム24aを回動させる。これにより、繊維束7の張力を調整することができる。ダンサー24から送り出された繊維束7は、搬送ローラ25a〜25dを通過して、繊維案内部3に送り出される。
繊維案内部3は、繊維束7を引き揃えてライナ10に案内する機能を有し、第1〜第3ガイドローラ31〜33を備えている。本実施形態では、繊維束7は、第1ガイドローラ31側から入り込み、第1ガイドローラ31の上側外周、第2ガイドローラ32の下側外周、及び、第3ガイドローラ33の上側外周にそれぞれ接触してライナ10に案内される。なお、本発明でいう「ガイドローラ」は、第3ガイドローラ33に相当する。
図3は、FW装置100の繊維案内部3および巻付部4の模式的概念図である。図4Aは、ライナ10と第3ガイドローラ33との動作を説明するための模式的概念図であり、図4Bは、ライナ10と第3ガイドローラ33との動作を説明するための模式的側面図である。なお、図4Bは、図4Aに対して、さらに繊維束7をライナ10に巻き付けた状態を示した図である。
本実施形態では、図3に示すように、繊維案内部3は、第1〜第3ガイドローラ31〜33の位置関係を保持しつつ、第1〜第3ガイドローラ31〜33を支承する保持部34を備えている。さらに、繊維案内部3は、第1移動部35、第2移動部36、および揺動部37を備えている。
第1移動部35は、第1〜第3ガイドローラ31〜33をライナ10の軸方向Lに沿って移動させるものである。第1移動部35は、ライナ10の軸方向Lに沿って並設された一対のレール35a,35aと、レール35a,35aを走行する第1基台35bを備えている。
第1基台35bには、後述する第2基台36bを介して、第1〜第3ガイドローラ31〜33とともに保持部34が載置されている。第1基台35bには、モータ35dが取り付けられており、モータ35dの回転により、第1基台35bは、レール35a,35aに対して移動することができる。このような機構は、公知のリニアガイドとして利用される一般的な機構である。このような機構により、第1基台35bと、第2基台36bを介して載置された第1〜第3ガイドローラ31〜33が、ライナ10の軸方向Lに沿って移動することができる。
さらに、モータ35dには、エンコーダなどのセンサからなる第1測定部35fが取り付けられている。制御装置6は、第1測定部35fからの出力信号により、ライナ10の軸方向Lに沿った、ライナ10に対する第3ガイドローラ33の位置(第1位置)を測定することができる。
第2移動部36は、第1〜第3ガイドローラ31〜33をライナ10の径方向(前後方向)Fに沿って移動させるものである。第2移動部36は、保持部34とともに、第1〜第3ガイドローラ31〜33を載置する第2基台36bを備えており、第2基台36bは、公知の回転直動変換機構(図示せず)を介して、第1基台35bに取付けられている。回転直動変換機構には、モータ36dが取り付けられており、モータ36dの回転により、第2基台36bは、ライナ10の径方向Fに沿って移動することができる。
さらに、モータ36dには、エンコーダなどのセンサからなる第2測定部36fが取り付けられている。制御装置6は、第2測定部36fからの出力信号により、ライナ10の径方向Fに沿った、ライナ10に対する第3ガイドローラ33の位置(第2位置)を測定することができる。
揺動部37は、第3ガイドローラ33の軸心clが揺動するように、回転方向Rに、第3ガイドローラ33を回転させるものである。具体的には、揺動部37は、保持部34に取付けられたモータ37dを備えている。本実施形態では、保持部34に第1〜第3ガイドローラ31〜33が保持されているので、モータ37dの回転により、第1〜第3ガイドローラ31〜33が一体となって揺動する。
さらに、モータ37dには、エンコーダなどのセンサからなる揺動角度測定部37fが取り付けられており、制御装置6は、揺動角度測定部37fからの出力信号により、第3ガイドローラ33の揺動角度を測定する。
図1および図3に示すように、巻付部4は、ライナ10を回転させることによって、ライナ10に繊維束7を巻き付ける機能を有している。巻付部4は、ライナ10を回転させるモータなどの回転部41と、回転棒42と、支持棒43とを備えている。
回転棒42の一端部は、回転部41に固定され、他端部は、一方の口金部13に固定されている。支持棒43は、他方の口金部13を介してライナ10を支持している。回転部41が動作すると、回転棒42が回転してライナ10が、その長手方向の軸心CLの周りに、一方向(回転方向S)に回転し、繊維束7をライナ10に巻回することができる。これにより、連続した繊維束7が、ライナ10の外周面に、例えばフープ巻きやヘリカル巻きを組み合わせて、巻き付けられる。
さらに、回転部41には、エンコーダなどのセンサからなる回転角度測定部44が取り付けられている。制御装置6は、揺動角度測定部37fからの出力信号により、ライナ10の回転角度を測定する。
本実施形態では、第1〜第3ガイドローラ31〜33が、保持部34により、一体的に保持されているため、これらを第1移動部35、第2移動部36、揺動部37により、移動および回転させた。しかしながら、第3ガイドローラ33が、ライナ10に巻き付けられる繊維束7を案内するため、第3ガイドローラ33のみが移動および回転するような構造であってもよい。
制御装置6は、回転部41によるライナ10の回転、第1移動部35および第2移動部36による第3ガイドローラ33の移動、および、揺動部37によるガイドローラ33の回転、の制御を行うものである。具体的には、制御装置6は、回転部41、第1移動部35、第2移動部36、および揺動部37のそれぞれに制御信号を出力することにより、これらを制御し、図4Aおよび図4Bに示すように、たとえばヘリカル巻きで繊維束7をライナ10に巻き付けることができる。
制御装置6は、ハードウェアとして、記憶装置6Aと演算装置6Bとを少なくとも備えている。記憶装置6Aは、巻き付け条件、後述する閾値等を記憶するROM、RAM等からなる。演算装置6Bは、記憶装置6Aの巻き付け条件、ライナ10の回転角度、および、第3ガイドローラ33の第1位置、第2位置、または、揺動角度等の測定値から制御信号を出力するCPU等からなる。
記憶装置6Aには、繊維束7の巻き付け開始から繊維束7の巻き付け終了までの経過時間に応じて設定された、ライナ10の回転角度、第3ガイドローラ33の第1位置、第2位置、および、揺動角度に対する各指令値が記憶されている。
図5は、第1実施形態に係るフィラメントワインディング装置100の制御装置6のブロック図である。図5に示すように、制御装置6は、ソフトウェアとして、指令値設定部61、割り当て部62、差分算出部63、判定部64、制御実行部65、および速度低下部66を備えている。なお、指令値設定部61は記憶装置6Aにより記憶された部分であり、それ以外は演算装置6Bにより演算されるプログラムである。
指令値設定部61は、入力装置(図示せず)から、入力された指令値が設定される。具体的には、繊維束7の巻き付け開始から経過時間に応じて、ライナ10の回転角度、第3ガイドローラ33の第1位置、第2位置、および揺動角度に対する指令値が設定される。このように、経過時間に伴うライナ10の回転角度、第3ガイドローラ33の第1位置、第2位置、および揺動角度の指令値が設定されることにより、この指令値を目標値として、後述する制御実行部65により、回転部41、第1および第2移動部35,36、および揺動部37が制御される。これにより、ライナ10に対して、繊維束7を所望の巻き付け状態で巻き付け、強化繊維層15を形成することができる。
割り当て部62は、ライナ10の回転角度の測定値に対して、ライナ10の回転角度ごとに対応する第3ガイドローラ33の第1位置、前記第2位置、および揺動角度の測定値を割り当てる。具体的には、回転角度測定部44で測定されたライナ10の回転角度、第1および第2測定部35f,36fにより測定された第3ガイドローラ33の第1および第2位置、揺動角度測定部37fにより測定されたガイドローラ33の揺動角度が入力される。そして、ライナ10の回転角度の測定値に対して、第3ガイドローラ33の第1位置、第2位置、および揺動角度の測定値を割り当てる。
これにより、ライナ10の回転角度の測定値と、第3ガイドローラ33の第1および第2位置の測定値との関係を得ることができ、ライナ10の回転角度の測定値と、第3ガイドローラ33の揺動角度の測定値との関係(図7の上図の測定値のグラフ参照)も得ることができる。なお、ライナ10の回転角度は、繊維束7の巻始めのライナ10の回転角度を0°として、そこから、回転に応じて連続して増加する。
これと同時に、ライナ10の回転角度ごとの指令値に対して、ライナ10の回転角度ごとに対応する第3ガイドローラ33の第1位置、第2位置、および揺動角度の指令値を割り当てる。具体的には、割り当て部62では、指令値設定部61により設定された指令値が入力され、この入力された指令値に基づいて、上述した割り当てが行われる。
これにより、ライナ10の回転角度の指令値と、第3ガイドローラ33の第1および第2位置の指令値との関係を得ることができ、ライナ10の回転角度の指令値と、第3ガイドローラ33の揺動角度の指令値との関係(図7の上図の指令値のグラフ参照)も得ることができる。なお、この指令値の割り当ては、割り当て部62により行われず、予め割り当てられた指令値を、入力装置(図示せず)から入力され、制御装置6で記憶されていてもよい。
差分算出部63は、割り当て部62で割り当てられた、ライナ10の回転角度のごとに対応する第3ガイドローラ33の測定値と指令値とから、ライナ10の回転角度ごとに対応した、第3ガイドローラ33の第1位置、第2位置、および揺動角度の測定値と指令値との差分を算出する。具体的には、本実施形態では、指令値から測定値を減算する。これにより、ライナ10の回転角度に対応した、第3ガイドローラ33の第1および第2位置における差分、ライナ10の回転角度に対応した、第3ガイドローラ33の揺動角度における差分(図7の下図のグラフ参照)を得ることができる。
たとえば、ライナ10の所定の回転角度において、第3ガイドローラ33の第1位置、第2位置、または揺動角度の差分が大きいときは、その回転角度において、応答遅れにより、ライナ10の所定の回転角度に対して、第3ガイドローラ33が、適正な第1位置、第2位置、または揺動角度に到達していないと言える。
一方、ライナ10の回転角度、第3ガイドローラ33の第1位置、第2位置、および揺動角度に、一様の応答遅れがあったとしても、この場合には、ライナ10の回転角度に対して、第3ガイドローラ33の第1位置、第2位置、および揺動角度は、適正であるため、その場合には、上述した差分は、小さい値となる。そこで、ライナ10の回転角度に対して、第3ガイドローラ33が適切な位置および揺動角度にあるかを、以下の判定部64で判定する。
判定部64は、差分算出部63で算出した、これらのいずれか1つの差分が、予め設定された閾値を超えたか否かを判定する。ここで、第3ガイドローラ33の第1位置、第2位置、および揺動角度の閾値は、上述したいずれかの差分が閾値を超えたときに、繊維束7の巻きずれが生じる値に設定されている。
制御実行部65は、判定部64でいずれの差分も閾値を超えていない場合に、設定された指令値を目標値として、回転部41、第1および第2移動部35,36、および揺動部37に、制御信号を出力し、これらの制御を行う。これにより、指令値に基づいて、ライナ10に対して、繊維束7による巻き付け制御を行うことができる。
速度低下部66は、いずれか1つの差分が、予め設定された閾値を超えた時に、制御実行部65で実行された繊維束7の巻き付け速度を低下させる制御を行う。具体的には、速度低下部66は、回転部41によるライナ10の回転速度、第1および第2移動部35,36による第3ガイドローラ33の移動速度、および、揺動部に37によるガイドローラ33の回転速度を低下させる。本実施形態では、繊維束7の巻き付けを完全に停止するまで、繊維束7の巻き付け速度を低下させてもよいが、例えば、上述した差分が閾値を超えなくなった時点で、制御実行部65により、繊維束7による巻き付け制御を再開してもよい。
以下に、第1実施形態に係る制御装置6による制御方法を説明する。図6は、図5に示す制御装置による制御方法を説明するためのフロー図である。図7は、ライナの回転角度に対する揺動角度および揺動角度の差分との関係を示した図である。
まず、図6に示すように、ステップS61では、指令値設定部61で設定された指令値に基づいて、制御実行部65により、ライナ10の回転、第3ガイドローラ33の移動および回転を行う。すなわち、この時点では、判定部64による判定は行われていない。
次に、ステップS62では、回転するライナ10の回転角度、移動および回転する第3ガイドローラ33の第1位置、第2位置、および揺動角度を測定する。測定されたこれらの測定値は、割り当て部62に入力され、ステップS63に進む。なお、後述する割り当てが可能な測定値が測定されるまで、ステップS61およびステップS62を行った後に、ステップS63に進んでもよい。
次に、ステップS63では、割り当て部62が、ライナ10の回転角度の測定値に対して、ライナ10の回転角度ごとに対応する第3ガイドローラ33の第1位置、第2位置、および揺動角度の測定値を割り当てる。これと同時に、ライナ10の回転角度ごとの指令値に対して、ライナ10の回転角度ごとに対応する第3ガイドローラ33の第1位置、第2位置、および揺動角度の指令値を割り当てる。
これにより、上述した如く、ライナ10の回転角度に対する、第3ガイドローラ33の第1および第2位置の指令値および測定値の関係、第3ガイドローラ33の揺動角度の指令値および測定値の関係(図7の上図の指令値のグラフ参照)も得ることができる。
次に、ステップS64では、差分算出部63が、ライナ10の回転角度のごとに対応する第3ガイドローラ33の測定値と指令値とから、ライナ10の回転角度ごとに対応した、第3ガイドローラ33の第1位置、第2位置、および揺動角度の測定値と指令値との差分を算出する。
次に、ステップS65では、判定部64が、差分算出部63で算出した、これらのいずれか1つの差分が、予め設定された閾値を超えたか否かを判定する。ここで、いずれか1つの差分が、予め設定された閾値を超えていない場合には、ステップS66に進み、巻き付け終了の指示があるかの判定を行う。巻き付け終了指示がない場合には、ステップS61に戻る。一方、ステップS66で、巻き付け終了の指示がある場合には、巻き付けを終了する。
ステップS65で、これらのいずれか1つの差分が、予め設定された閾値を超えている場合、ステップS67に進む。たとえば、図7の下図では、ライナ10の回転角度が、θ1で、揺動角度の差分が、予め設定された閾値を超えている。ステップS67では、速度低下部66により、繊維束7の巻き付けを完全に停止するまで、回転部41によるライナ10の回転速度、第1および第2移動部35,36による第3ガイドローラ33の移動速度、および、揺動部に37による第3ガイドローラ33の回転速度を低下させる。
本実施形態によれば、差分のうちの1つが、予め閾値を超えたときには、その超えた差分に対応する第1位置、第2位置、もしくは揺動角度が適切な位置または適切な角度ではないと判断することができる。すなわち、継続して第3ガイドローラ33で、繊維束をライナに案内できないと判断することができる。
したがって、ライナ10に対する繊維束7の巻き付け位置の不良が発生するおそれがあるため、制御装置6より、繊維束の巻き付け速度を低下させる。このような結果、ライナ10に繊維束7を巻き付ける際に、ライナ10に対する繊維束7の巻き付け位置の不良の発生を未然に抑えることができる。
さらに、各指令値に対して、第1位置、第2位置、および揺動角度に所定の応答遅れが生じた場合であっても、前記差分が前記閾値を超えなければ、これらの応答遅れが同程度であるとみなすことができる。したがって、ライナ10の回転角度に対して、第3ガイドローラ33は、適切な位置および姿勢にあると判断し、継続して繊維をライナに巻き付けることができる。
〔第2実施形態〕
図8は、第2実施形態に係るFW装置100の制御装置6のブロック図である。図9は、図8に示すオフセット時間算出部67による算出と、指令値補正部68による補正を説明するためのグラフである。なお、本第2実施形態のFW装置100は、第2の発明の一例であり、第1実施形態のFW装置100とは、制御装置6のみが相違し、その他の装置構成は同じであるので、重複する部分の説明は省略し、その相違する点のみを以下に説明する。
第2実施形態に係るFW装置100は、速度低下部66の代わりに、オフセット時間算出部67および指令値補正部68と、を備えている。オフセット時間算出部67は、判定部64により、いずれかの1つの差分が、予め設定された閾値を超えた時に、閾値を超えた差分に基づいて、ライナ10の回転角度、第3ガイドローラ33の第1位置、第2位置、および、揺動角度の指令値に対するオフセット時間を算出する。
具体的には、オフセット時間算出部67は、予め設定された巻始めからの経過時間に対応した指令値を、フィードフォワード制御するために、オフセット時間を算出するものである。例えば、図9に示すように、第3ガイドローラ33の揺動角度の差分が閾値を超えた時点T1において、その時点の揺動角度の差分(差分算出部63で算出した差分)に基づいて、オフセット時間を算出する。このオフセット時間は、理論上、オフセット時間後に設定された指令値を入力すれば、差分が所定の範囲内に収まるような時間である。このような時間は、たとえば、ライナの回転角度と、後述する補正前後の差分の大きさとの関係から、実験的に求めてもよい。
指令値補正部68は、閾値を超えた時点から、この時点以降における、経過時間に応じて設定された、第3ガイドローラ33の第1位置、第2位置、および揺動角度の指令値を、オフセット時間後に設定された各指令値に補正し、補正後の指令値に更新する。たとえば、図9に示すように、第3ガイドローラ33の揺動角度の差分が閾値を超えた場合には、その時点T1における揺動角度の指令値を、オフセット時間後に設定された各指令値に補正する。さらに、第3ガイドローラ33の第1位置、第2位置の指令値も、オフセット時間後に設定された各指令値に補正する。
以下に、第2実施形態に係る制御装置6による制御方法を説明する。図10は、図8に示す制御装置6による制御方法を説明するためのフロー図である。なお、図10に示すフロー図におけるステップS91〜S96までは、図6に示すステップS61〜S66までと同じであるので、これらの説明を省略し、それ以降のステップを説明する。
具体的には、ステップS95で、ステップS94で算出したいずれか1つの差分が、予め設定された閾値を超えている場合には、ステップS97において、オフセット時間算出部67によりオフセット時間を算出し、ステップS98に進む。ステップS98では、指令値補正部68により、第3ガイドローラ33の第1位置、第2位置、および揺動角度の指令値も、オフセット時間後に設定された各指令値に補正し、指令値がこれらの補正した指令値に更新される。
ステップS98で、第3ガイドローラ33の第1位置、第2位置、および揺動角度の指令値が補正および更新されると、ステップS91に進み、これらの更新された指令値に基づいて、繊維束7の巻き付け制御を行う。
差分算出部63で算出した差分のうちの1つが、予め閾値を超えたときに、ライナ10に対する繊維束7の巻き付け位置の不良が発生するおそれがある。そのため、第2実施形態では、制御装置6は、上述したフィードフォワード制御を行うことにより、ライナ10の回転角度に対して、ライナ10の回転角度および第3ガイドローラ33の位置および姿勢を適正な状態に調整することができ、再度、ライナ10の適切な位置に、繊維束7を巻き付けることができる。このような結果、ライナ10に繊維束7を巻き付ける際に、ライナ10に対する繊維束7の巻き付け位置の不良を未然に抑えることができる。
さらに、各指令値に対して、第1位置、第2位置、および揺動角度に所定の応答遅れが生じた場合であっても、前記差分が前記閾値を超えなければ、これらの応答遅れが同程度であるとみなすことができる。したがって、これらに所定の応答遅れがあっても、ライナ10の回転角度に対して、第3ガイドローラ33は、適切な位置および姿勢にあると判断し、継続して繊維をライナ10に巻き付けることができる。この結果、制御装置6による指令値の補正を行うことなく、ライナ10に対して、継続して繊維束7をライナに巻き付けることができる。
以上、本発明の一実施形態について詳述したが、本発明は、前記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の精神を逸脱しない範囲で、種々の設計変更を行うことができるものである。
1:タンク、6:制御装置、7:繊維束、10:ライナ、11:胴体部、12:端部、33:第3ガイドローラ(ガイドローラ)、35:第1移動部、35f:第1測定部、36:第2移動部、36f:第2測定部、37:揺動部、37f:揺動角度測定部、41:回転部、44:回転角度測定部、62:割り当て部、63:差分算出部、64:判定部、66:速度低下部、67:オフセット時間算出部、68:指令値補正部(補正部)

Claims (2)

  1. 筒状の胴体部と、前記胴体部の両側に形成されたドーム状の一対の端部と、を備えるライナに、繊維束を巻き付けるフィラメントワインディング装置であって、
    前記ライナを軸心周りに回転させる回転部と、
    前記ライナに巻き付けられる繊維束を案内するガイドローラと、
    前記ガイドローラを前記ライナの軸方向に沿って移動させる第1移動部と、
    前記ガイドローラを前記ライナの径方向に沿って移動させる第2移動部と、
    前記ガイドローラの軸心が揺動するように、前記ガイドローラを回転させる揺動部と、
    前記ライナの回転角度を測定する回転角度測定部と、
    前記軸方向に沿った前記ガイドローラの第1位置を測定する第1測定部と、
    前記径方向に沿った前記ガイドローラの第2位置を測定する第2測定部と、
    前記ガイドローラの揺動角度を測定する揺動角度測定部と、
    前記繊維束の巻き付け開始から経過時間に応じて設定された、前記ライナの回転角度、前記ガイドローラの前記第1位置、前記第2位置、および前記揺動角度に対する各指令値に基づいて、前記回転部、前記第1移動部、前記第2移動部、および前記揺動部の制御を行う制御装置と、を備えており、
    前記制御装置は、前記ライナの回転角度の測定値に対して、前記ライナの回転角度ごとに対応する前記ガイドローラの前記第1位置、前記第2位置、および前記揺動角度の測定値を割り当てる割り当て部と、
    前記ライナの回転角度に割り当てられた前記ガイドローラの前記測定値と、前記ライナの回転角度の指令値ごとに対応させた前記ガイドローラの指令値とから、前記ライナの回転角度に対応した、前記ガイドローラの前記第1位置、前記第2位置、および前記揺動角度の前記指令値に対する前記測定値の差分を算出する差分算出部と、
    いずれか1つの前記差分が、予め設定された閾値を超えた時に、前記回転部による前記ライナの回転速度、前記第1および第2移動部による前記ガイドローラの移動速度、および、前記揺動部による前記ガイドローラの回転速度を低下させることにより、前記ライナに対する前記繊維束の巻き付け速度を低下させる速度低下部と、を備えることを特徴とするフィラメントワインディング装置。
  2. 筒状の胴体部と、前記胴体部の両側に形成されたドーム状の一対の端部と、を備えるライナに、繊維束を巻き付けるフィラメントワインディング装置であって、
    前記ライナを軸心周りに回転させる回転部と、
    前記ライナに巻き付けられる繊維束を案内するガイドローラと、
    前記ガイドローラを前記ライナの軸方向に沿って移動させる第1移動部と、
    前記ガイドローラを前記ライナの径方向に沿って移動させる第2移動部と、
    前記ガイドローラの軸心が揺動するように、前記ガイドローラを回転させる揺動部と、
    前記ライナの回転角度を測定する回転角度測定部と、
    前記軸方向に沿った前記ガイドローラの第1位置を測定する第1測定部と、
    前記径方向に沿った前記ガイドローラの第2位置を測定する第2測定部と、
    前記ガイドローラの揺動角度を測定する揺動角度測定部と、
    前記繊維束の巻き付け開始から経過時間に応じて設定された、前記ライナの回転角度、前記ガイドローラの前記第1位置、前記第2位置、および前記揺動角度に対する各指令値に基づいて、前記回転部、前記第1移動部、前記第2移動部、および前記揺動部の制御を行う制御装置と、を備えており、
    前記制御装置は、前記ライナの回転角度の測定値に対して、前記ライナの回転角度ごとに対応する前記ガイドローラの前記第1位置、前記第2位置、および前記揺動角度の測定値を割り当てる割り当て部と、
    前記ライナの回転角度に割り当てられた前記ガイドローラの前記測定値と、前記ライナの回転角度の指令値ごとに対応させた前記ガイドローラの指令値とから、前記ライナの回転角度に対応した、前記ガイドローラの前記第1位置、前記第2位置、および前記揺動角度の前記指令値に対する前記測定値の差分を算出する差分算出部と、
    いずれかの1つの前記差分が、予め設定された閾値を超えた時に、前記閾値を超えた差分に基づいて、前記ライナの回転角度、前記ガイドローラの前記第1位置、前記第2位置、および、前記揺動角度の前記指令値に対するオフセット時間を算出するオフセット時間算出部と、
    前記閾値を超えた時点から、前記時点以降の前記経過時間に応じて設定された前記各指令値を、前記オフセット時間後に設定された前記各指令値に補正する補正部と、を備え、
    前記制御装置は、補正後の前記各指令値に基づいて、前記制御を行うことを特徴とするフィラメントワインディング装置。
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