JP2020070171A - フィラメントワインディング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】繊維束の巻き付け途中で繊維束の種類を換える際の交換の時間を低減する。【解決手段】フィラメントワインディング装置は、対象物を回転させる回転装置と、第1制限幅に設定された第1先端ローラ34と、第1先端ローラよりも先端側に配置され、第1制限幅よりも小さい第2制限幅に設定された第2先端ローラ35とを有し、対象物に向けて繊維束10を送出する繊維案内部30と、対象物に送出される繊維束の経路に対して第2先端ローラの位置を変化させる案内部移動装置とを備える。対象物に第1繊維束を巻き付ける際には、第1先端ローラのみに第1繊維束が接するように、第1繊維束の経路に対する第2先端ローラの位置が案内部移動装置によって設定され、記対象物に第2繊維束を巻き付ける際には、第2先端ローラに第2繊維束が接するように、第2繊維束の経路に対する第2先端ローラの位置が案内部移動装置によって設定される。【選択図】図3

Description

本発明は、フィラメントワインディング装置に関する。
特許文献1には、繊維案内部からライナに向けて繊維を送出し、ライナの外周に繊維を巻き付けて、高圧タンクを製造するフィラメントワインディング装置が記載されている。
特開2017−209902号公報
ここで、高圧タンクの製造における繊維の巻き付け工程では、巻き付ける繊維として、多数の繊維を束ねた繊維束が使用され、繊維束の幅の制限が行なわれる。繊維束の幅の制限は、ライナに繊維束を繰り出す繊維案内部の先端に設けられた先端ローラで行なわれる。
また、高圧タンクの製造における繊維の巻き付け工程では、樹脂を含浸させた炭素繊維と、樹脂を含浸させたガラス繊維の異なる繊維のライナへの巻き付けが行なわれる。
炭素繊維とガラス繊維とでは、その繊維束の制限される幅が異なるため、炭素繊維の巻き付け段階と、ガラス繊維の巻き付け段階とで、繊維案内部の先端ローラを異なる制限幅の先端ローラに交換、あるいは、異なる制限幅の先端ローラを有する繊維案内部に交換することが要求される。このような交換には、脱着の時間及び装着後の調整に時間が掛かる、という問題がある。また、間違った部品の装着によって品質不良や設備故障等を引き起こす可能性がある、という問題もある。
本発明は、以下の形態として実現することが可能である。
本発明の一形態によれば、対象物に2種類の繊維束を巻きつけるフィラメントワインディング装置が提供される。このフィラメントワインディング装置は、前記対象物を回転させる回転装置と、第1制限幅に設定された第1先端ローラと、前記第1先端ローラよりも先端側に配置され、前記第1制限幅よりも小さい第2制限幅に設定された第2先端ローラと、を有し、前記対象物に向けて繊維束を送出する繊維案内部と、前記対象物に送出される繊維束の経路に対して、少なくとも前記第2先端ローラの位置を変化させる案内部移動装置と、を備える。前記対象物に第1繊維束を巻き付ける際には、前記第1先端ローラのみに前記第1繊維束が接するように、前記第1繊維束の経路に対する前記第2先端ローラの位置が前記案内部移動装置によって設定され、前記対象物に第2繊維束を巻き付ける際には、前記第2先端ローラに前記第2繊維束が接するように、前記第2繊維束の経路に対する前記第2先端ローラの位置が前記案内部移動装置によって設定される。
この形態によれば、先端ローラの取り換え、あるいは、繊維案内部の取り換えをすることなく、繊維束の幅の制限が異なる第1繊維束の巻き付け及び第2繊維束の巻き付けを行なうことが可能となり、交換に要していた時間の短縮を図ることが可能である。また、間違った部品の装着によって品質不良や設備故障等を引き起こす可能性を低減することができる。
本発明は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、フィラメントワインディング装置の他、フィラメントワインディング装置の制御方法等の種々の形態で実現することができる。
フィラメントワインディング装置の概略構成を示す説明図である。 炭素繊維束の巻き付け時における繊維案内部を示す説明図である。 ガラス繊維束の巻き付け時における繊維案内部を示す説明図である。 第1先端ローラを示す概略平面図である。 第2先端ローラを示す概略平面図である。
A.実施形態:
図1は、フィラメントワインディング装置1000の概略構成を示す説明図である。フィラメントワインディング装置1000は、高圧タンクの基材であるライナ100に繊維束10を巻き付ける装置である。
ライナ100は、中心軸CXを中心とする筒状の円筒部102と、円筒部102の両端に配置された半球状のドーム部104と、を有する中空容器である。ライナ100は、タンクの形状を形作るタンク素体となる。ライナ100が繊維束の巻き付けの「対象物」に相当する。
ライナ100への繊維束の巻き付けには、炭素繊維の繊維束に熱硬化型エポキシ樹脂を含浸させた繊維束の巻き付けと、ガラス繊維の繊維束に熱硬化型エポキシ樹脂を含浸させた繊維束の巻き付けと、がある。樹脂はエポキシ樹脂に限定されず、耐強度、耐環境性の高い他の樹脂を用いてもよい。なお、樹脂を含浸させた繊維束は「トウプリプレグ」と呼ばれる。以下、樹脂を含浸させた繊維束を単に「繊維束」とも呼び、炭素繊維の繊維束を「炭素繊維束」、ガラス繊維の繊維束を「ガラス繊維束」とも呼ぶ。
フィラメントワインディング装置1000は、巻出しボビン12a〜12dと、中継ローラ14a〜14d,16,17と、ニップローラ18と、ダンサ19と、繊維案内部30と、案内部移動装置40と、回転装置50と、制御部60と、を備える。
回転装置50は、ライナ100の中心軸CXを中心としてライナ100を回転可能に支持し、制御部60からの指令に応じた回転速度でライナ100を回転させる装置である。ライナ100には、ライナ100の回転に応じて後述する繊維案内部30から送出された繊維束10が巻き付けられる。
巻出しボビン12a〜12dは、それぞれ、繊維束10a〜10dが巻かれており、繊維束10a〜10dを繰り出す繰出部である。ライナ100に炭素繊維束を巻き付ける場合には、炭素繊維束が巻かれた巻出しボビン12a〜12dが不図示のセット位置にセットされる。一方、ライナ100にガラス繊維束を巻き付ける場合には、ガラス繊維束が巻かれた巻出しボビン12a〜12dがセット位置にセットされる。そして、セットされた巻出しボビン12a〜12dに巻かれた炭素繊維あるいはガラス繊維の繊維束10a〜10dが繰り出されることにより、炭素繊維束あるいはガラス繊維束のライナ100への巻き付けが実行される。
中継ローラ14a〜14d,16,17は、繊維束10a〜10dを搬送するときの中継ローラである。第1段目の中継ローラ14a〜14dは、繊維束10a〜10d毎に独立して設けられているが、2段目以降の中継ローラ16,17は、繊維束10a〜10d毎に独立せず、共通して設けられている。繊維束10a〜10dは、中継ローラ16,17を経ることで、1つの繊維束10として収束していく。繊維束10は、断面が略長方形の帯の形状をしている。中継ローラ16,17は、繊維束10a〜10dを束ねて繊維束10に収束するローラでもあるため、「収束ローラ」とも呼ぶ。
ニップローラ18は、繊維束10を挟む一対のローラであり、繊維束10を挟むことで、ニップローラ18より上流側の繊維束10の張力が、ニップローラ18より下流側の繊維束10の張力に影響を与えないようにする。さらに、ニップローラ18から下流に繰り出す繊維束10の速度を変えることで、ニップローラ18よりも下流の繊維束10の張力が調整される。ニップローラ18から繰り出される繊維束10の速度が速くなれば、繊維束10の張力は低くなり、遅くなれば、繊維束10の張力は高くなる。
ダンサ19は、ニップローラ18より下流側の繊維束10の張力を調整するための張力設定部として機能する。ダンサ19は、ダンサローラ20,21と、シリンダ22とを備える。ダンサローラ21の位置は、シリンダ22の内部の圧力と、繊維束10の張力と、のバランスにより決まる。制御部60は、張力指令値に基づいてシリンダ22の中の不図示のピストンの位置を不図示のモータなどで移動させる。制御部60は、不図示の角度センサの測定値が目標値となるように、ニップローラ18から繰り出す繊維束10の速度を調整することで、繊維束10に掛けるべき張力を調整する。なお、張力調整部としては、ニップローラ18とダンサ19に限定されず、外部からの制御信号で張力を調整できるものであれば、ニップローラ18とダンサ19以外の構成を採用可能である。
繊維案内部30は、回転装置50に支持されたライナ100に対して繊維束10を送出する装置であり、4つのローラ32,33,34,35を備える。繊維案内部30は、案内部移動装置40によって、ライナ100の中心軸CXに沿った方向Dtr(図面の奥行き方向であり、「トラバース方向Dtr」とも呼ぶ。)に移動可能である。また、繊維案内部30は、案内部移動装置40によって、上方からの平面視において、トラバース方向Dtrに垂直な方向で、ライナ100に対して繊維案内部30が配置される方向Dfb(図面の左右方向であり、「前後方向Dfb」とも呼ぶ。)に移動可能である。また、繊維案内部30は、案内部移動装置40によって、前後方向Dfbに平行である繊維案内部30の回転軸(破線で示す)を中心とする回転方向Drに回転可能である。繊維束10は、4つの繊維束10a〜10dを収束したものであり、高さに比べて幅の広い帯の形状を有している。繊維案内部30は、繊維束10の断面の長手方向をライナ100のドーム部104の接線方向と合致させるように回転される。
ライナ100に繊維束10を巻き付ける際に、制御部60は、案内部移動装置40を制御して、巻き付けの種類(フープ巻き、ヘリカル巻き等)や、繊維束が巻き付けられるライナ100の位置等に応じて、繊維案内部30をトラバース方向Dtrおよび前後方向Dfbに移動させるとともに、回転軸回りDtrに回転させる。これにより、ライナ100に繊維束10が巻き付けられる。なお、繊維案内部30を前後方向Dfbおよびトラバース方向Dtrの2軸に繊維案内部30を直線的に移動させ、回転方向Drに回転させる案内部移動装置40の構造は、一般的な種々の構造を用いることができ、従来のフィラメントワインディング装置と同様であので、図示および説明を省略する。
制御部60は、CPU等を備え、予め記憶された制御プログラムを実行することにより、ニップローラ18、ダンサ19、案内部移動装置40、および回転装置50の動作を制御する。
図2は炭素繊維束の巻き付け時における繊維案内部30を示す説明図であり、図3はガラス繊維束の巻き付け時における繊維案内部30を示す説明図である。図2及び図3に示すように、繊維案内部30は、ローラ支持部31に支持された4つのローラ32〜35を備えている。ローラ支持部31は、案内部移動装置40に接続されており、案内部移動装置40によって、4つのローラ32〜35は一体として、上述したように、前後方向Dfbおよびトラバース方向Dtrに移動され、回転方向Drに回転される。
4つのローラ32〜35は、それらのローラ面に繊維束10が接触し、ライナ100へ繊維束10を送出する部材である。これら4つのローラ32〜35のうち、第1先端ローラ34および第2先端ローラ35は、繊維束10が接触して送出する際に、繊維束の幅を制限する機能を有するローラである。
図4は第1先端ローラ34を示す概略平面図であり、図5は第2先端ローラ35を示す概略平面図である。第1先端ローラ34は、図4に示すように、制限幅WLcの凹部を有している。これに対して第2先端ローラ35は、図5に示すように、制限幅WLcよりも小さい制限幅WLgの凹部を有している。
ここで、ライナへの繊維束の巻き付けを高精度に行なってタンクの補強層の成形を高精度に行なうためには、ライナへ巻き付ける繊維束の幅を、炭素繊維束とガラス繊維束の違いに応じて、それぞれ異なった幅となるように制御することが要求される。そして、これに伴って、先端ローラに対して、それぞれ異なった幅に対応する制限幅の設定が要求される。一例として、炭素繊維束の幅が10±3mmで、ガラス繊維束の幅が5±2mmとされる場合、炭素繊維束用の先端ローラの制限幅WLcは24mmで、ガラス繊維束用の繊維束の制限幅WLgは20mmとされる。但し、これに限定されるものではなく、要求される繊維束の幅に応じて、種々の制限幅が設定される。このような繊維束の違いに応じた制限幅の違いに対応すべく、従来は、課題で説明したように、炭素繊維束の巻き付け時とガラス繊維の巻き付け時とで、先端ローラあるいはこれを含む繊維案内部を交換することで対応していたため、交換に時間が掛かる、という問題があった。また、間違った部品の装着によって品質量や設備故障等を引き起こす可能性がる、という問題もあった。
そこで、本実施形態では、第1先端ローラ34を炭素繊維束用の制限幅WLcを有するローラとし、第2先端ローラ35をガラス繊維束用の制限幅WLgを有するローラとし、以下で説明する構成および動作により、第1先端ローラ34による炭素繊維束の幅制限と第2先端ローラ35によるガラス繊維束の幅制限を切り替えることとしている。なお、炭素繊維束が「第1繊維束」に相当し、制限幅WLcが「第1制限幅」に相当する。また、ガラス繊維束が「第2繊維束」に相当し、制限幅WLgが「第2制限幅」に相当する。
図2に示すように、繊維案内部30において、最も先端側に配置された第2先端ローラ35を、一つ手前に配置された第1先端ローラ34に対して、前後方向Dfbの前方端のローラ面が距離Lfだけ離れ、上下方向Dudの上方端のローラ面が距離Luだけ離れた位置に配置する構成とする。
そして、炭素繊維束の巻き付け時には、図2に示すように、繊維案内部30の巻き付けの開始の基準となる位置を、第1先端ローラ34の前後方向Dfbにおける前方端のローラ面の位置Prが、ライナ100の円筒部102の前後方向Dfbにおける後方端の面の位置Plから距離Lmcだけ離れた位置となるように設定する。この距離Lmcは、第1先端ローラ34から送出される繊維束10が第2先端ローラ35のローラ面に接触しないようにするための距離である。これにより、炭素繊維の繊維束10の幅を、第1先端ローラ34に設定された炭素繊維束用の制限幅WLcによって制限することができる。
なお、巻き付けの途中の過程において、前後方向Dfbにおける繊維案内部30の位置は、通常、巻き付けられた繊維束の層の厚さに応じて、基準の位置から後方に移動される。この場合の後方への移動量は、通常、繊維束の層の厚さの変動量に対応させればよい。これにより、繊維束10が第2先端ローラ35のローラ面に接触しない関係を維持することができる。
また、ガラス繊維束の巻き付け時には、図3に示すように、繊維案内部30の巻き付けの基準となる位置を、第1先端ローラ34の位置Prとライナ100の位置Plとの前後方向Dfbにおける距離が、炭素繊維束の巻き付け時における距離Lmcよりも小さい距離Lmgとなるように、設定する。これにより、ライナ100へ向かう繊維束10の経路の傾斜が大きくなり、繊維束10を第2先端ローラ35に接触するようにすることができる。すなわち、この距離Lmgは、第1先端ローラ34から送出される繊維束10が第2先端ローラ35のローラ面に接触させるための距離である。これにより、ガラス繊維の繊維束10の幅を、第2先端ローラ35に設定されたガラス繊維束用の制限幅WLgによって制限することができる。なも、巻き付けの途中の過程については、炭素繊維素束の巻き付け時と同様であるので、説明を省略する。
以上説明したように、本実施形態のフィラメントワインディング装置1000では、炭素繊維素束の巻き付け時においては、繊維案内部30の基準の位置を、第2先端ローラ35には接触せず、第1先端ローラ34に接触する位置に設定する。これにより、炭素繊維束用の制限幅WLcの第1先端ローラ34によって幅が制限された炭素繊維の繊維束10をライナ100に巻き付けることができる。また、ガラス繊維束の巻き付け時には、繊維案内部30の基準の位置を、炭素繊維束の巻き付け時の設定位置から、第2先端ローラ35に接触する位置に変更する。これにより、ガラス繊維束用の制限幅WLgの第2先端ローラ35によって幅が制限されたガラス繊維の繊維束10をライナ100に巻き付けることができる。従って、本実施形態のフィラメントワインディング装置1000では、従来のように、先端ローラあるいはこれを有する繊維案内部を交換する必要がなく、繊維案内部30の位置を変更することで、制限幅の異なる2種類の繊維束の巻き付けを行なうことが可能である。これにより、従来交換に要していた時間の短縮を図ることが可能である。また、間違った部品の装着によって品質不良や設備故障を引き起こす可能性を低減することができる。
B.他の実施形態:
(1)上記実施形態では、巻出しボビン12a〜12dは、樹脂を含浸させた繊維束ではなく、樹脂を含浸させていない繊維束を繰り出してもよい。この場合、繊維案内部30までの途中に樹脂槽を設け、樹脂槽に繊維を浸すことで、樹脂を含浸させるようにしてもよい。
(2)上記実施形態では、繊維案内部30をトラバース方向Dtrに移動させるものとしたが、ライナ100をトラバース方向Dtrに移動させるようにしてもよい。
(3)上記実施形態では、繊維案内部30を前後方向Dfbに移動させることで、第2先端ローラ35のローラ面への繊維束の接触/非接触を切り替えるものとしたが、これに限定されるものではない。第1先端ローラ34を、例えば、上下方向Dudに移動可能な構造として、炭素繊維束の巻き付け時は第1先端ローラ34を下方に移動させてそのローラ面を繊維束10に接触させ、ガラス繊維束の巻き付け時には第1先端ローラ34を上方に移動させて、第2先端ローラ35のローラ面が繊維束10に接触するようにしてもよい。また、第2先端ローラ35を、例えば、上下方向Dudに移動可能な構造として、炭素繊維束の巻き付け時は第2先端ローラ35を上方に移動させてそのローラ面が繊維束10に非接触とし、ガラス繊維束の巻き付け時には第2先端ローラ35を下方に移動させて、第2先端ローラ35のローラ面が繊維束10に接触するようにしてもよい。すなわち、炭素繊維束の巻き付け時には、繊維束が第2先端ローラ35のローラ面に非接触で第1先端ローラ34のローラ面に接触し、ガラス繊維束の巻き付け時には、繊維束が第2先端ローラ35のローラ面に接触するように、繊維案内部30からライナ100へ送出される繊維束10の経路に対して、少なくとも第2先端ローラ35の位置を変化させることができればよい。
本発明は、上述の実施形態や変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
10…繊維束、10a〜10d…繊維束、12a〜12d…巻出しボビン、14a〜14d…中継ローラ、16,17…中継ローラ、18…ニップローラ、19…ダンサ、20,21…ダンサローラ、22…シリンダ、30…繊維案内部、31…ローラ支持部、32〜33…ローラ、34…ローラ(第1先端ローラ)、35…ローラ(第2先端ローラ)、40…案内部移動装置、50…回転装置、100…ライナ、102…円筒部、104…ドーム部、1000…フィラメントワインディング装置、CX…中心軸、Dfb…前後方向、Dud…上下方向、Dtr…トラバース方向、Dr…回転方向、Pr,Pl…位置、WLc,WLg…制限幅

Claims (1)

  1. 対象物に2種類の繊維束を巻き付けるフィラメントワインディング装置であって、
    前記対象物を回転させる回転装置と、
    第1制限幅に設定された第1先端ローラと、前記第1先端ローラよりも先端側に配置され、前記第1制限幅よりも小さい第2制限幅に設定された第2先端ローラと、を有し、前記対象物に向けて繊維束を送出する繊維案内部と、
    前記対象物に送出される繊維束の経路に対して、少なくとも前記第2先端ローラの位置を変化させる案内部移動装置と、
    を備え、
    前記対象物に第1繊維束を巻き付ける際には、前記第1先端ローラのみに前記第1繊維束が接するように、前記第1繊維束の経路に対する前記第2先端ローラの位置が前記案内部移動装置によって設定され、
    前記対象物に第2繊維束を巻き付ける際には、前記第2先端ローラに前記第2繊維束が接するように、前記第2繊維束の経路に対する前記第2先端ローラの位置が前記案内部移動装置によって設定される、
    ことを特徴とするフィラメントワインディング装置。
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