JP2019095173A - 排気管がないベイパーチャンバーの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】排気管がないベイパーチャンバーの製造方法は次のステップを含む。ステップA)二つのプレートを重ねてその内部に格納空間を形成する。続いて格納空間に毛細管材を配置し、毛細管材を少なくとも一つのプレートに焼結する。二つのプレートはそれぞれ側辺から外側へ伸びて形成される延長板と、延長板が重なって形成した通路とを有する。排気管は通路に差し込まれる下準備工程。ステップB)注水および排気工程。ステップC)排気管を挟まず、二つのプレートおよび二つの延長板からなる結合体をはさみ金具で挟み、挟んだ部位に当たる通路の部分を扁平にプレスすることにより、通路は少なくとも一部分が扁平にプレスおよび密封される密封工程。ステップD)はさみ金具で挟んだ部位以外の部位を裁断する裁断工程。ステップE)溶接されていない隙間を溶接処理で密封する溶接工程。
【選択図】図1
Description
ステップA)、即ち下準備工程は下記の通りである。二つのプレートを重ねてその内部に格納空間を形成する。続いて格納空間に毛細管材を配置し、毛細管材を少なくとも一つのプレートに焼結する。二つのプレートはそれぞれ側辺から外側へ伸びて形成される延長板を有する。二つの延長板は一定の長さまで突出し、かつ重なる。プレートとともに延長板をプレートの面部に垂直に位置させ、外側へ湾曲させることによって反対の面に長さが一定した溝部を形成する。二つのプレートのそれぞれの延長板に形成した溝部を相対的に結合させて通路を構成する。通路は一端が格納空間に繋がり、他端が外部に繋がる。続いて、二つの延長板の末端部から通路の一定の深さまで排気管を差し込み、二つのプレートの外側辺縁部の間および二つの延長板の外側辺縁部の間の隙間を溶接処理で密封し、二つの延長板と排気管との間の隙間を溶接処理で密封する。
ステップB)即ち注水および排気工程は排気管および通路によって格納空間に排気および注水作業を行うことである。排気作業および注水作業の順番は特に決まらない。
ステップC)即ち密封工程は排気管を挟まず、二つのプレートおよび二つの延長板からなる結合体をはさみ金具で挟み、挟んだ部位に当たる通路の一部を扁平にプレスすることによって二つの溝部を潰すことである。このステップにより、通路は少なくとも一部分が扁平にプレスおよび密封される。
ステップD)即ち裁断工程は、はさみ金具で挟んだ部位以外の部位を裁断し、溶接されていない隙間を裁断箇所に露出させることである。
ステップE)即ち溶接工程は、溶接されていない隙間を溶接処理で密封することである。
図1から図8に示すように、本発明の第1実施形態による排気管がないベイパーチャンバーの製造方法は次のステップを含む。
二つのプレート11はそれぞれ側辺から外側へ伸びて形成される延長板12を有する。二つの延長板12は一定の長さまで突出し、かつ重なる。プレート11とともに延長板12をプレート11の面部に垂直に位置させ、外側へ湾曲させることによって反対の面に長さが一定した溝部121を形成する。二つのプレート11のそれぞれの延長板12に形成した溝部121を相対的に結合させて通路122を構成する。通路122は一端が格納空間13に繋がり、他端が外部に繋がる。
続いて、二つの延長板12の末端部から通路122の一定の深さまで排気管17を差し込み、二つのプレート11の外側辺縁部の間および二つの延長板12の外側辺縁部の間の隙間を溶接処理で密封し、二つの延長板12と排気管17との間の隙間を溶接処理で密封する。
上述した構造により、大径部位122Lに排気管17を格納し、後続の工程において小径部位122Sを扁平にプレスし、密封する際の利便性をはかり、後続のステップをスムーズにすることができる。一方、二つの延長板12の幅が十分であれば、二つの延長板12の先端部に大径部位122Lを位置させ、二つの延長板12の末端部に小径部位122Sを位置させ、小径部位122Sに排気管17を格納することができる。上述した構築は図2から図4に基づいて明確にされるため、図面での表示を省略する。
扁平にプレスされた部位に当たる二つの延長板12の小径部位122Sの溝部121は潰れる。つまり、それに対応する小径部位122Sの通路122は扁平にプレスされて密封される。排気管17は大径部位122L、即ちはさみ金具21で挟んだ部位以外の部位に位置する。
図9および図10は本発明の第2実施形態による排気管がないベイパーチャンバーの製造方法を示す模式図である。第1実施形態との違いは下記のとおりである。
大径部位122Lは外側部位128に位置する。小径部位122Sは内側部位127に位置する。内側部位127および凹状部115は相互の両側辺縁部に距離を置くことによって欠け口を形成する。二つの延長板12をはさみ金具(図中未表示)で挟んで扁平にプレスすると、二つの延長板12は側辺に広く伸びる可能性がある。このとき欠け口129は二つの延長板12を広く伸ばす空間となる。
12 延長版
121 溝部
122 通路
122C 格納室
122L 大径部位
122S 小径部位
13 格納空間
15 毛細管材
17 排気管
21 はさみ金具
115 凹状部
127 内側部位
128 外側部位
129 欠け口
B カッター
S 溶接材料
Claims (11)
- ステップA)からステップE)を含み、
前記ステップA)の下準備工程は、二つのプレートを重ねてその内部に格納空間を形成し、前記格納空間に毛細管材を配置し、前記毛細管材を少なくとも一つの前記プレートに焼結する作業を行い、
二つの前記プレートはそれぞれ側辺から外側へ伸びて形成される延長板を有し、二つの前記延長板は一定の長さまで突出し、かつ重なり、
続いて前記プレートとともに前記延長板を前記プレートの面部に垂直に位置させ、外側へ湾曲させることによって反対の面に長さが一定した溝部を形成する作業と、二つの前記プレートのそれぞれの前記延長板に形成した前記溝部を相対的に結合させて通路を構成する作業とを行い、
前記通路は一端が前記格納空間に繋がり、他端が外部に繋がり、
続いて二つの前記延長板の末端部から前記通路の一定の深さまで排気管を差し込み、二つの前記プレートの外側辺縁部の間および二つの前記延長板の外側辺縁部間の隙間を溶接処理で密封し、二つの前記延長板と前記排気管との間の隙間を溶接処理で密封接合する作業を行い、
前記ステップB)の注水および排気工程は、前記排気管および前記通路によって前記格納空間に排気作業および注水作業を行うことであり、前記排気作業および前記注水作業の順番は問わず、
前記ステップC)の密封工程は、前記排気管を挟まず、二つの前記プレートおよび二つの前記延長板からなる結合体をはさみ金具で挟み、挟んだ部位に当たる前記通路の部分を扁平にプレスすることによって二つの前記溝部を潰す作業を行い、そののち前記通路は少なくとも一部分が扁平にプレスおよび密封され、
前記ステップD)の裁断工程は、前記はさみ金具で挟んだ部位以外の部位を裁断し、溶接されていない隙間を裁断箇所に露出させることであり、
前記ステップE)の溶接工程は、溶接されていない隙間を溶接処理で密封することであることを特徴とする、
排気管がないベイパーチャンバーの製造方法。 - 前記ステップA)において、二つの前記プレートは辺縁部が奥に凹んで形成した凹状部を有し、二つの重なる前記延長板からなる前記結合体は前記凹状部の底辺から外側へ伸び、前記凹状部の内側に位置する部分が内側部位であり、前記凹状部の外側に位置する部分が外側部位であることを特徴とする請求項1に記載の排気管がないベイパーチャンバーの製造方法。
- 前記内側部位および前記凹状部は相互の両側辺縁部に距離を置くことによって欠け口を形成することを特徴とする請求項2に記載の排気管がないベイパーチャンバーの製造方法。
- 前記ステップC)において、前記内側部位は少なくとも一部分が前記はさみ金具で挟まれ、前記ステップE)において、二つの前記延長板の末端部は二つの前記プレートの辺縁部を超えないことを特徴とする請求項2に記載の排気管がないベイパーチャンバーの製造方法。
- 前記ステップA)において、前記通路は相互に連絡するように連結された前記大径部位および前記小径部位から形成され、前記小径部位の直径は前記大径部位の直径より小さく、前記内側部位に位置し、前記大径部位は前記外側部位に位置することを特徴とする請求項2に記載の排気管がないベイパーチャンバーの製造方法。
- 前記大径部位および前記小径部位の連結箇所に格納室を有し、前記格納室の直径は前記大径部位の直径より大きいことを特徴とする請求項5に記載の排気管がないベイパーチャンバーの製造方法。
- 前記ステップE)において、前記溶接処理はアルゴンアーク溶接処理であることを特徴とする請求項1に記載の排気管がないベイパーチャンバーの製造方法。
- 前記ステップA)において、前記通路は相互に連絡するように連結された前記大径部位および前記小径部位から形成され、前記小径部位の直径は前記大径部位の直径より小さく、前記大径部位は前記小径部位との連結箇所から二つの前記延長板が重なって形成した前記結合体の末端部へ伸び、前記小径部位は前記連結箇所から二つの前記延長板が重なって形成した前記結合体の先端部へ伸びることを特徴とする請求項1に記載の排気管がないベイパーチャンバーの製造方法。
- 前記大径部位および前記小径部位の前記連結箇所に格納室を有し、前記格納室の直径は前記大径部位の直径より大きいことを特徴とする請求項8に記載の排気管がないベイパーチャンバーの製造方法。
- 前記ステップC)において、前記はさみ金具で挟んだ部位は二つの前記プレートに位置し、前記ステップD)において、二つの裁断された前記延長板の一部分は保留されることを特徴とする請求項1に記載の排気管がないベイパーチャンバーの製造方法。
- 前記ステップC)において、前記はさみ金具で挟んだ部位は二つの前記延長板でなく、二つの前記プレートに位置し、前記ステップD)において、二つの前記延長板は裁断され、除去されることを特徴とする請求項1に記載の排気管がないベイパーチャンバーの製造方法。
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