JP2019093693A - 離型フィルム及び粘着体 - Google Patents

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伸明 佐々木
Nobuaki Sasaki
伸明 佐々木
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Abstract

【課題】耐熱性、耐溶剤性、基材との密着性に優れ、ゲルの発生による生産性の悪化することのない離型フィルムを提供する。【解決手段】ポリエステルフィルムの少なくとも片面に離型層が設けられた離型フィルムであり、離型層が、エチレン単位を50〜80質量%含む非反応性ポリオレフィン、反応性ポリオレフィン、および。1分子中にイソシアネート基を2つ以上有する脂肪族イソシアネートを含有する組成物の硬化層であることを特徴とする離型フィルム。【選択図】 なし

Description

本発明は、耐熱性、耐溶剤性、離型層と基材との密着性に優れ、粘着層を離型層に直接
塗工可能な離型シートに関する。また、本発明は離型シートの離型層上に粘着層を設けた
粘着体にも関する。
離型フィルムは、粘着面あるいは接着面を保護するものとして広く使用されている。離
型フィルムの離型面を構成する素材として最も一般的に使用されてきたのは、シロキサン
単位を含有するシリコーン系ポリマーであった。ところが、シリコーン系離型剤にはシロ
キサン系低分子物が内在するため、電子部材などの精密用途に適用された場合、これが揮
散して空気中で酸化されたものが固着しトラブルを生じる場合があった。このため、シロ
キサン源を持たず且つシリコーン系離型フィルムと同等の離型性を有するフィルムが求め
られていた。例えば、ハードディスク装置は、著しい勢いで高性能化、高密度化が進んで
おり、今後もこのような高性能化、高密度化は、さらに進行するものと考えられる。そし
て、ハードディスク装置の高性能化、高密度化がさらに進むと、前述したような微小なシ
リコーン化合物の堆積が、ハードディスクの読み込みや書き込みに悪影響を及ぼす可能性
が指摘されている。
珪素もハロゲン元素も含まない離型層の例として、ポリオレフィンあるいは長鎖アルキ
ル含有ポリマーなども以前より知られている。
ポリオレフィンを用いて軽剥離を達成した例として、特許文献1〜5が挙げられる。こ
のうち特許文献1はポリオレフィンと基材フィルムの密着性が十分でなく、粘着剤と離型
層を剥離する際に離型層が粘着剤へ脱離する問題があった。また、ポリオレフィン本来の
剥離性に応じた剥離力を得ることができるが、耐熱性もポリオレフィン本来の耐熱性とな
るため、加熱剥離が重くなるという問題があった。特許文献2〜5はポリオレフィンを有
機溶剤に溶解し、さらにポリオレフィンポリオールと、芳香族もしくは脂環族イソシアネ
ート系架橋剤を混合して塗布・乾燥することでポリオレフィンと基材との密着性を改良し
、かつ耐熱性のある離型フィルムが提案されているが、溶剤に溶解したポリオレフィンを
塗布する際にポリオレフィンのゲルが発生しやすく、生産性が悪いという問題があった。
粘着剤の両側に離型フィルムを配置する基材レス粘着シートや転写塗工を採用する粘着
体では、離型層上に粘着剤液を塗布し加熱、乾燥したのち粘着剤液に含まれる有機溶剤を
蒸散させるとともに粘着剤の化学反応を行うことで粘着層を設ける。しかしながら、これ
までの非シリコーン離型材は、耐薬品性、耐熱性に劣っていたり、そもそも低い剥離力を
なし得ていなかったりしたため、基材レス粘着シートおよび転写塗工を採用する粘着体に
は不適とされてきた。
特開2001−246697号公報 特開2011−52207号公報 特開2011−94096号公報 特開2012−87210号公報 特開2012−87211号公報
これらの従来技術の課題を考慮して、本発明は耐熱性、耐溶剤性、基材との密着性に優
れるとともに、離型性に優れ、ゲルの発生による生産性の悪化することのない離型フィル
ムを提供することを課題とする。
本発明者らは上記課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、離型フィルムの離型層
が、エチレン単位を特定の割合で含む非反応性ポリオレフィン、反応性ポリオレフィン、
および、1分子中にイソシアネートを2つ以上有する脂肪族イソシアネートを含有する組
成物の硬化層であることにより、上記課題を解決することを見出した。
即ち、本発明の要旨は、以下に存する。
(1)ポリエステルフィルムの少なくとも片面に離型層が設けられた離型フィルムであり
、離型層が、エチレン単位を50〜80質量%含む非反応性ポリオレフィン、反応性ポリ
オレフィン、および、1分子中に2つ以上有する脂肪族イソシアネートを含有する組成物
の硬化層であることを特徴とする離型フィルム。
(2)前記反応性ポリオレフィンがポリオレフィンポリオールである前記(1)に記載の
離型フィルム。
(3)前記反応性ポリオレフィンの密度が1.2g/cm以下である前記(1)または
(2)に記載の離型フィルム。
(4)前記反応性ポリオレフィンの反応性官能基量が0.01〜5質量%である前記(1
)〜(3)のいずれかに記載の離型フィルム。
(5)前記非反応性ポリオレフィンが、エチレンとα−オレフィンの共重合体である前記
(1)〜(4)のいずれかに記載の離型フィルム。
(6)前記非反応性ポリオレフィンの密度が0.85〜0.92g/cmである前記(
1)〜(5)のいずれかに記載の離型フィルム。
(7)前記(1)〜(6)のいずれかに記載の離型フィルムの離型層の上に粘着剤層を積
層させた粘着体。
本発明によれば、耐熱性、耐溶剤性、離型層と基材との密着性に優れ、離型性に優れ、
生産時にゲルの発生による生産性の悪化することのない離型フィルムが提供される。
<ポリエステルフィルム>
本発明におけるポリエステルフィルム(以下、単に基材ということがある)は、単層構
成であっても2層以上の積層構成であってもよい。例えば、表層原料に高機能化されたポ
リエステルを用いて、効果的に各種の特性の向上を図る目的で、表層と中間層の原料を変
えて、3層構成にすることも可能である。
本発明におけるポリエステルフィルムは、無延伸フィルム(シート)であっても延伸フ
ィルムであってもよいが、延伸フィルムであることが好ましく、二軸延伸フィルムである
ことがより好ましい。
本発明において使用するポリエステルは、ホモポリエステルであっても共重合ポリエス
テルであってもよい。ホモポリエステルからなる場合、芳香族ジカルボン酸と脂肪族グリ
コールとを重縮合させて得られるものが好ましい。芳香族ジカルボン酸としては、テレフ
タル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸などが挙げられ、脂肪族グリコールとしては、
エチレングリコール、ジエチレングリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノール等が
挙げられる。代表的なポリエステルとしては、ポリエチレンテレフタレート等が例示され
る。一方、共重合ポリエステルのジカルボン酸成分としては、イソフタル酸、フタル酸、
テレフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、アジピン酸、セバシン酸等の一種また
は二種以上が挙げられ、グリコール成分として、エチレングリコール、ジエチレングリコ
ール、プロピレングリコール、ブタンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、
ネオペンチルグリコール等の一種または二種以上が挙げられる。
ポリエステルの重合触媒としては、特に制限はなく、従来公知の化合物を使用すること
ができ、例えば、アンチモン化合物、チタン化合物、ゲルマニウム化合物、マンガン化合
物、アルミニウム化合物、マグネシウム化合物、カルシウム化合物等が挙げられる。この
中でも、アンチモン化合物は安価で触媒活性が高いという利点がある。
本発明におけるポリエステルフィルム中には、易滑性の付与および各工程での傷発生防
止を主たる目的として、粒子を配合することも可能である。粒子を配合する場合、配合す
る粒子の種類は、易滑性付与可能な粒子であれば特に限定されるものではなく、具体例と
しては、例えば、シリカ、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸バリウム、硫酸カル
シウム、リン酸カルシウム、リン酸マグネシウム、カオリン、酸化アルミニウム、酸化チ
タン等の無機粒子、アクリル樹脂、スチレン樹脂、尿素樹脂、フェノール樹脂、エポキシ
樹脂、ベンゾグアナミン樹脂等の有機粒子等が挙げられる。さらに、ポリエステル製造工
程中、触媒等の金属化合物の一部を沈殿、微分散させた析出粒子を用いることもできる。
一方、使用する粒子の形状に関しても特に限定されるわけではなく、球状、塊状、棒状
、扁平状等のいずれを用いてもよい。また、その硬度、比重、色等についても特に制限は
ない。これら一連の粒子は、必要に応じて2種類以上を併用してもよい。
また、用いる粒子の平均粒径は、好ましくは5μm以下、より好ましくは0.1〜3μ
mの範囲である。平均粒径を上記範囲で用いることにより、フィルムに適度な表面粗度を
与え、良好な滑り性と平滑性が確保できる。
さらにポリエステル層中の粒子含有量は、好ましくは5質量%以下、より好ましくは0
.0003〜3質量%の範囲である。粒子がない場合、あるいは非常に少ない場合は、フ
ィルムの透明性が高くなり良好なフィルムとなるが、滑り性が不十分となる場合があるた
め、塗布層中に粒子を入れることにより滑り性を向上させる等の工夫が必要な場合がある
。また、粒子含有量が多すぎる場合は、フィルムの透明性が不十分な場合がある。
ポリエステル層中に粒子を添加する方法としては、特に限定されるものではなく、従来
公知の方法を採用しうる。例えば、各層を構成するポリエステルを製造する任意の段階に
おいて添加することができるが、好ましくはエステル化もしくはエステル交換反応終了後
、添加するのがよい。また、押出機等によってポリエステルに粒子を溶融混練して配合す
ることもできる。
ポリエステルフィルムが3層以上の積層構成である場合は、表層のみに粒子を含有させ
ることも好ましい。
なお、本発明におけるポリエステルフィルム中には、上述の粒子以外に必要に応じて従
来公知の酸化防止剤、熱安定剤、潤滑剤、染料、顔料等を添加することができる。
本発明におけるポリエステルフィルムの厚みは、フィルムとして製膜可能な範囲であれ
ば特に限定されるものではないが、機械的強度、ハンドリング性及び生産性などの点から
、好ましくは5〜300μm、より好ましくは10〜125μmの範囲である。
次に本発明におけるポリエステルフィルムの製造例について具体的に説明するが、以下
の製造例に何ら限定されるものではない。すなわち、先に述べたポリエステル原料を乾燥
したペレットを、押出機を用いてダイから溶融シートとして押し出し、冷却ロールで冷却
固化して未延伸シートを得る方法が好ましい。この場合、シートの平面性を向上させるた
めシートと回転冷却ドラムとの密着性を高めることが好ましく、静電印加密着法および/
または液体塗布密着法が好ましく採用される。次に得られた未延伸シートは二軸方向に延
伸される。その場合、まず、前記の未延伸シートを一方向にロールまたはテンター方式の
延伸機により延伸する。延伸温度は、通常70〜120℃、好ましくは80〜110℃で
あり、延伸倍率は通常2.5〜7倍、好ましくは3.0〜6倍である。次いで、一段目の
延伸方向と直交する方向に延伸するが、その場合、延伸温度は通常70〜170℃であり
、延伸倍率は通常3.0〜7倍、好ましくは3.5〜6倍である。そして、引き続き18
0〜270℃の温度で緊張下または30%以内の弛緩下で熱処理を行い、二軸配向フィル
ムを得る。上記の延伸においては、一方向の延伸を2段階以上で行う方法を採用すること
もできる。その場合、最終的に二方向の延伸倍率がそれぞれ上記範囲となるように行うの
が好ましい。
また、本発明においてはポリエステルフィルム製造に関しては同時二軸延伸法を採用す
ることもできる。同時二軸延伸法は、前記の未延伸シートを通常70〜120℃、好まし
くは80〜110℃で温度コントロールされた状態で機械方向および幅方向に同時に延伸
し配向させる方法であり、延伸倍率としては、面積倍率で4〜50倍、好ましくは7〜3
5倍、さらに好ましくは10〜25倍である。そして、引き続き、170〜250℃の温
度で緊張下または30%以内の弛緩下で熱処理を行い、延伸配向フィルムを得る。上述の
延伸方式を採用する同時二軸延伸装置に関しては、スクリュー方式、パンタグラフ方式、
リニアー駆動方式等、従来公知の延伸方式を採用することができる。
さらに上述のポリエステルフィルムの延伸工程中にフィルム表面を処理する、いわゆる
塗布延伸法(インラインコーティング)を施すことができる。塗布延伸法によりポリエス
テルフィルム上に塗布層が設けられる場合には、延伸と同時に塗布が可能になると共に塗
布層の厚みを延伸倍率に応じて薄くすることができ、好適な離型フィルムを製造すること
ができる。
なお、本発明の離型フィルムを構成する「ポリエステルフィルム」とは、予めフィルム
として成形されたもののみを意味するものではなく、離型フィルムにおいてポリエステル
層を構成していればよい。すなわち、「ポリエステルフィルム」は「ポリエステル層」と
同義である。よって、ポリエステルフィルムの表面に離型層をラミネートする態様のみな
らず、ポリエステル層と離型層とを共押出成形することによってポリエステルフィルムと
することもできる。
<離型層形成用組成物>
(非反応性ポリオレフィン)
本発明において使用する非反応性ポリオレフィンとは、実質的に反応性を有さないポリ
オレフィンである。より具体的には、イソシアネート基との反応性を有さないポリオレフ
ィンを意味する。非反応性ポリオレフィンは単独で使用しても、2種以上を用いてもよい
。離型性と耐熱性の観点からは、ポリエチレン共重合体を用いることが好ましい。
ポリエチレン共重合体を用いる場合は、チーグラーナッタ触媒、メタロセン触媒等の遷
移金属触媒を用いて合成されたものを使用することが好ましい。なかでも、メタロセン触
媒を用いて合成されたものを使用すれば、離型性および耐熱性に優れた離型フィルムを得
ることができるという利点がある。ポリエチレン共重合体としては、具体的にはエチレン
−プロピレン共重合体、エチレン−ヘキセン共重合体、エチレン−ブテン共重合体、エチ
レン−オクテン共重合体等のエチレンとα−オレフィンの共重合体が挙げられる。
非反応性ポリオレフィンの密度は、特に限定されないが、0.92g/cm3以下であ
ることが好ましく、0.90g/cm3以下であるのがより好ましい。また、非反応性ポ
リオレフィンの密度は通常、0.85g/cm3以上である。非反応性ポリオレフィンの
密度が上記範囲であることで、離型性が良好となる傾向がある。
非反応性ポリオレフィンに含まれるエチレン単位の含有量は50質量%以上、80質量
%以下の範囲とすることで、離型性に優れかつ、ゲルの発生しない離型層を形成できる。
エチレン単位の含有量が80質量%を超えると塗工中にゲルが発生し、フィルターの昇圧
、離型フィルムの外観の悪化の原因となり、生産性が低下する。またエチレン単位の含有
量が50質量%を下回ると、十分な離型性が得られにくくなる。
本発明において、非反応性ポリオレフィンを一種のみ使用する場合、離型層形成時の塗
膜強度の観点等から、ポリオレフィンは、230℃、荷重2.16kgにおけるMFR(
メルトフローレート)が100g/10分以下であるものが好ましく、MFRが70g/
10分以下であるものがより好ましく、MFRが50g/10分以下であるものがさらに
一層好ましく、MFRが10g/10分以下であるものが特に好ましい。下限は特に限定
されないが、通常0.2g/10分以上である。
また、非反応性ポリオレフィンを2種以上使用する場合、そのうちの少なくとも1種類
が230℃、荷重2.16kgにおけるMFRが100g/10分以下であるものを用い
るのが好ましく、また、離型層中においてかかるMFRが100g/10分以下のポリオ
レフィンの割合が10質量%以上であるのが好ましく、50質量%以上がより好ましい。
この条件を満たせば、他のポリオレフィンとして230℃、荷重2.16kgにおけるM
FRが100g/10分を超えるものを使用してもよい。
離型層中の非反応性ポリオレフィンの含有量は、好ましくは80〜99質量%、より好
ましくは90〜99質量%である。含有量が80質量%未満の場合、剥離性が悪くなり剥
離力が大きくなる傾向が強く、99質量%を超える場合は、架橋する成分が少なすぎるた
めに十分な塗膜強度が得られにくくなる。
(反応性ポリオレフィン)
本発明において使用する反応性ポリオレフィンは脂肪族イソシアネートと反応して3次
元網目を形成する。このような架橋反応を通して、離型層に耐熱性と耐薬品性を付与する
ことができる。
本発明における反応性ポリオレフィンは、脂肪族イソシアネートと反応し得るポリオレ
フィンであれば限定されないが、具体的な例としては、溶融や溶液状態において官能基を
有する化合物を用いてポリオレフィンを変性したものや、触媒の存在下にエチレン等と反
応性を有する化合物を共重合する等の手法によって得られるもの等を挙げることができる
。反応性基としては特に限定されないが、エポキシ基、ヒドロキシル基、カルボキシル基
、酸無水基等が挙げられるが、ヒドロキシル基を少なくとも分子中に平均して1個以上有
する化合物が好ましい。
低剥離力と基材に対する密着性を両立するためには、反応性ポリオレフィンに含まれる
反応性官能基量は0.01〜5質量%であることが好ましく、0.01〜1質量%である
ことがより好ましい。反応性ポリオレフィンに5質量%を超えて反応性官能基が存在する
と剥離力が増大する傾向がある。
また、剥離力の点から、反応性ポリオレフィンの密度は、1.2g/cm3以下が好ま
しく、特に1.0g/cm3以下が好ましい。下限は特に限定されないが、通常、0.7
g/cm3以上である。
反応性ポリオレフィンの具体例として、エチレン−α−オレフィン共重合体のヒドロキ
シ(メタ)アクリレート変性物、ポリエチレンのヒドロキシ(メタ)アクリレート変性物
、ポリプロピレンのヒドロキシ(メタ)アクリレート変性物、ポリオレフィンポリオール
、エチレン−α−オレフィン共重合体のエポキシ基を有する(メタ)アクリレート変性物
、ポリエチレンのエポキシ基を有する(メタ)アクリレート変性物、核水添スチレン−ジ
エン共重合体のエポキシ基を有する(メタ)アクリレート変性物、ポリプロピレンのエポ
キシ基を有する(メタ)アクリレート変性物、エチレン−α―オレフィン共重合体の酸変
性物等挙げられる。特に市販品を容易に入手できるためポリオレフィンポリオールが好ま
しい。
ポリオレフィンポリオールの具体例としては三菱ケミカル(株)製ポリテールH(末端
水酸化水添ポリブタジエン)、出光興産(株)製Poly bd R−45HT(水酸基
末端液状ポリブタジエン)、出光興産(株)製Poly ip(水酸基末端液状ポリイソ
プレン)、出光興産(株)製エポール(水酸基末端液状水添ポリイソプレン)、日本曹達
(株)製GI−1000(水酸基含有液状水添ポリブタジエン)、日本曹達(株)製GI
−2000(水酸基含有液状水添ポリブタジエン)、日本曹達(株)製GI−3000(
水酸基含有液状水添ポリブタジエン)などが挙げられる。
反応性ポリオレフィンは分子中に異なる官能基を有していてもよい。また、本発明で用
いる反応性ポリオレフィンは、複数の反応性ポリオレフィンからなる組成物であってもよ
い。
また、本発明において、離型層中の反応性ポリオレフィンの含有量は、好ましくは0.
2〜20質量%、より好ましくは0.5〜10質量%である。含有量が0.2質量%以上
であることで、耐熱性や耐溶剤性が良好となる傾向がある。また20質量%以下であるこ
とで剥離性が良好となり、剥離力が小さくなる傾向が強い。
(脂肪族イソシアネート)
本発明では、1分子中にイソシアネート基を2つ以上有する脂肪族イソシアネートを用
いる。
脂肪族イソシアネートは、反応性ポリオレフィンにミクロに分散するか或いは相溶し、
且つ架橋することでネットワークを形成し、それによって、耐熱性と耐薬品性を向上させ
る作用を有する化合物である。さらに基材表面に存在する官能基と反応または相互作用し
て基材との密着性を向上させる作用も有する。
脂肪族イソシアネートとして、具体的にはトリメチレンジイソシアネート、1,2−プ
ロピレンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシ
アネート、ペンタメチレンジイソシアネート、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジ
イソシアネート、2,4,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシネート、2,6−ジイ
ソシアネートメチルカプエート、リジンジイソシアネート、リジンエステルトリイソシア
ネート、1,6,11−ウンデカントリイソシアネート、1,3,6−ヘキサメチレント
リイソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、デカメチレンジイソシ
アネート等及びそれらの付加体等の多官能イソシアネート、多価アルキルアミン及びそれ
らの組成物が挙げられる。
離型層中の脂肪族イソシアネートの含有量は、0.05〜20質量%であり、好ましく
は0.1〜10質量%である。含有量が0.05質量%以上であることで耐熱性および耐
溶剤性が良好となる傾向があり、20質量%以下であることにより剥離性が良好となり剥
離力が小さくなる傾向が強い。
<その他成分>
本発明の離型フィルムの製造に用いられる離型層形成用組成物には、その他必要に応じ
て、前記非反応性ポリオレフィンおよび反応性ポリオレフィン以外のオレフィン系樹脂、
パラフィン、パラフィンワックス、プロセスオイル、酸化防止剤、紫外線吸収剤、ヒンダ
ードアミン光安定剤等の光安定剤や帯電防止剤、カーボンブラック、酸化カルシウム、酸
化マグネシウム、シリカ、酸化亜鉛、酸化チタン等の充填剤、顔料、触媒等を適宜配合し
てもよい。
本発明の離型フィルムの製造に用いられる離型層形成用組成物には、離型層の反応を促
進させるために触媒を加えてもよい。触媒の種類は特に限定されないが、離型層形成用組
成物に含まれる反応性ポリオレフィンと脂肪族イソシアネートとの反応を促進させる上で
、ウレタン化触媒を用いることが好ましい。
ウレタン化触媒としては、3級アミン、3級アミンのカルボン酸塩、カルボン酸金属塩
(酢酸カリウム、オクチル酸カリウム及びスタナスオクトエート等)及び有機金属化合物
(ジブチルチンジラウレート等)が挙げられ、3級アミンが好ましい。
3級アミンとしては、例えばトリエチレンジアミン、N−エチルモルホリン、N−メチ
ルピペリジン、ピロリジン、キヌクリジン、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オク
タン、ジエチルエタノールアミン、N、N、N’、N’−テトラメチルヘキサメチレンジ
アミン、1,2−ジメチルイミダゾール、1−イソブチル−2−メチルイミダゾール、1
,8−ジアザビシクロ−[5,4,0]−ウンデセン−7(カルボン酸塩)及びビス(ジ
メチルアミノエチル)エーテル(カルボン酸塩)並びにこれらの2種以上の併用が挙げら
れる。
ウレタン化触媒の含有量は特に限定されないが、反応促進の観点から0.01質量%以
上が好ましく、0.03質量%以上がより好ましく、0.05質量%以上がさらに好まし
い。一方、5質量%以下が好ましく、4質量%以下がより好ましく、3質量%以下がさら
に好ましい。
<離型フィルム>
本発明の離型フィルムは、ポリエステルフィルムの少なくとも片面に離型層が設けられ
たものであるが、該離型層を積層する方法は限定されない。具体的には、離型層を構成す
る組成物を希釈溶剤に溶解させ、その溶液を基材に塗布後、乾燥させることにより得られ
る。溶液濃度(固形分濃度)は特に限定されないが、通常、0.1〜5質量%の範囲内で
調整される。
希釈溶剤としては、離型層形成用組成物を均一に溶解又は懸濁分散させることができれ
ば特に限定されないが、本発明における剥離剤が、ポリオレフィンを主成分としているた
め、主として炭化水素系溶剤を使用することが、均一に溶解又は懸濁分散させる観点から
好ましい。炭化水素系溶剤としては、ノルマルヘキサン、ノルマルヘプタン等の脂肪族炭
化水素系溶剤、シクロヘキサン等の脂環式炭化水素系溶剤、トルエン、キシレン等の芳香
族炭化水素系溶剤が例示される。更に必要に応じて、メチルエチルケトン、シクロヘキサ
ノン、アセチルアセトン等のケトン類、酢酸エチル等のエステル類、メタノール、エタノ
ール、イソプロピルアルコール等のアルコール類などを併用してもよい。
また、離型層形成用組成物の基材への塗布方法は、キスロールコーター、ビードコータ
ー、ロッドコーター、マイヤーバーコーター、ダイコーター、グラビアコーターなど公知
慣用の方法が利用できる。乾燥方法についても特に限定はないが、最も一般的な方法は熱
風乾燥であり、基材の耐熱性にもよるが80〜150℃程度の温度で乾燥させることによ
り離型層が得られる。
また、離型層の厚さは30〜500nmが好ましく、より好ましくは45〜400nm
、最も好ましくは60〜300nmである。離型層の厚さが30nm未満の場合は、重剥
離となる場合があり、500nmを超えるとロール状に巻き取った時にブロッキングした
り、剥離力が大きくなったりする場合がある。
<粘着体>
本発明は、離型フィルムの離型層の上に粘着剤層を積層させた粘着体を提供するもので
ある。
前記粘着体の粘着剤層に用いる粘着剤としては、特に限定されないが、ゴム系、アクリ
ル系、ポリエステル系粘着剤等が挙げられ、このうちアクリル系粘着剤やポリエステル系
粘着剤は、安定した剥離性が得られるため好ましい。
アクリル系粘着剤は、溶液重合法、エマルション重合法、UV重合法などの慣用の重合
法により得られるアクリル系ポリマーを主剤とし、これに必要により、架橋剤、粘着付与
剤、軟化剤、老化防止剤、充填剤などの各種の添加剤を加えることにより調製できる。
前記アクリル系ポリマーとしては、例えばブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘ
キシル(メタ)アクリレートなどのアルキル(メタ)アクリレートを主成分とし、必要に
より共重合可能な改質用モノマーとして、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートな
どのヒドロキシ基含有モノマー、(メタ)アクリル酸などのカルボキシ基含有モノマー、
スチレンなどのスチレン系モノマー、酢酸ビニルなどのビニルエステル類等の他のモノマ
ーを加えたモノマー混合物の共重合体が用いられる。
また、ポリエステル系粘着剤としては、脂肪族系カーボネートジオール(例えば、ブタ
ンジオール等のジオール成分とエチレンカーボネートなどのカーボネート化合物との反応
により得られるカーボネートジオールなど)を必須のポリオール成分としたポリエステル
系重合体を主剤とする粘着剤が挙げられる。
また、粘着剤層は、例えば粘着剤を含む溶液を離型フィルムの離型層上に塗布し、これ
を乾燥させることにより形成することができる。また、粘着剤層の厚みは、粘着性などを
考慮して適宜選択することができ、通常3〜100μm、好ましくは5〜90μm、さら
に好ましくは10〜80μmである。
以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説明するが、本発明はその要旨を越えない限
り、以下の実施例に限定されるものではない。また、本発明で用いた測定法は次のとおり
である。
(1)ポリエステルの固有粘度の測定
ポリエステルに非相溶な他のポリマー成分および顔料を除去したポリエステル1gを精
秤し、フェノール/テトラクロロエタン=50/50(質量比)の混合溶媒100mlを
加えて溶解させ、30℃で測定した。
(2)平均粒径(d50:μm)の測定
遠心沈降式粒度分布測定装置(株式会社島津製作所社製SA−CP3型)を使用して測
定した等価球形分布における積算(質量基準)50%の値を平均粒径とした。
(3)離型フィルムの常態剥離力の評価
試料フィルムの離型層表面に両面粘着テープ(日東電工製「No.31B」)の片面を
貼り付けた後、50mm×300mmのサイズにカットした後、室温にて1時間放置後の
剥離力を測定した。剥離力は、引張試験機((株)インテスコ製「インテスコモデル20
01型」)を使用し、引張速度300mm/分の条件下、180°剥離を行った。
(4)離型フィルムの加熱剥離力の評価
試料フィルムの離型層表面に両面粘着テープ(日東電工製「No.31B」)の片面を
貼り付けた後、50mm×300mmのサイズにカットした後、100℃にて1時間放置
し、常温(23℃)に冷却後の剥離力を測定した。剥離力は、引張試験機((株)インテ
スコ製「インテスコモデル2001型」)を使用し、引張速度300mm/分の条件下、
180°剥離を行った。
(5)離型フィルムの離型層の基材密着性評価(実用特性代用評価)
塗工直後の試料フィルムの離型層面を触手により5回擦り、離型層の脱落程度を下記判
定基準により評価した。
《判定基準》
○:塗膜の脱落が見られない、あるいは塗膜が白くなるが脱落はしていない(実用可能
なレベル)
×:塗膜の脱落が確認された(実用困難)
(6)ゲル発生の評価
塗工中に循環タンク内にゲル化物が発生しているか、目視にて確認した。
《判定基準》
○:循環タンク内にゲル化物が確認できなかった。
×:循環タンク内にゲル化物が確認できた。
実施例および比較例において使用した材料は、以下のようにして準備したものである。
[基材の原料]
・ポリエチレンテレフタレートA1:
三酸化アンチモンを重合触媒とし、エステル交換法で製造されたポリエチレンテレフタ
レート(平均粒径1.5μmのシリカ粒子を0.01質量部含有。固有粘度0.61)
[離型層の原料]
<非反応性ポリオレフィン>
・エチレン−プロピレン共重合体B1:
メタロセン触媒によって得られたエチレン−プロピレンランダム共重合体(1H−NM
Rによる組成質量比:エチレン/プロピレン=74/26、MFR(230℃,荷重2.
16kg)2.0g/10分、密度0.86g/cm3)。
・エチレン−プロピレン共重合体B2:
メタロセン触媒によって得られたエチレン−プロピレンランダム共重合体(1H−NM
Rによる組成質量比:エチレン/プロピレン=51/49、MFR(230℃,荷重2.
16kg)2.0g/10分、密度0.86g/cm3)。
・エチレン−プロピレン共重合体B3:
メタロセン触媒によって得られたエチレン−プロピレンランダム共重合体(1H−NM
Rによる組成質量比:エチレン/プロピレン=47/53、MFR(230℃,荷重2.
16kg)2.0g/10分、密度0.86g/cm3)。
・エチレン−ヘキセン共重合体C1:
メタロセン触媒によって得られたエチレン−ヘキセンランダム共重合体(1H−NMR
による組成質量比:エチレン/ヘキセン=76/24、MFR(230℃,荷重2.16
kg)3.5g/10分)。
・エチレン−ヘキセン共重合体C2:
メタロセン触媒によって得られたエチレン−ヘキセンランダム共重合体(1H−NMR
による組成質量比:エチレン/ヘキセン=85/15、MFR(230℃,荷重2.16
kg)7g/10分)。
<反応性ポリオレフィン>
三菱ケミカル社製、ポリテールH(OH基を有するポリブタジエンの水素化物、数平均
分子量2700、NMRより求めたOH基量1.5質量%、密度0.85g/cm3
<3官能イソシアネート>
・三菱ケミカル社製、脂肪族3官能イソシアネート・トリオール付加体、
マイテック718A(76質量%酢酸ブチル溶液)
・三井化学社製、脂環式3官能イソシアネート・トリメチロールプロパン付加体
タケネートD120N(75質量%酢酸エチル溶液)
・三井化学社製、芳香族3官能イソシアネート・トリメチロールプロパン付加体
タケネートD110N(75質量%酢酸エチル溶液)
<ウレタン化触媒>
1,4−ジアザビシクロ[2,2,2]オクタン(和光純薬工業社製)
実施例1:
ポリエチレンテレフタレートA1を180℃で4時間、不活性ガス雰囲気中で乾燥し、
溶融押出機により290℃で溶融し、口金から押出し静電印加密着法を用いて表面温度を
40℃に設定した冷却ロール上で冷却固化して未延伸シートを得た。得られた未延伸シー
トにまず、95℃で延伸倍率をMD方向(押出方向)に3.6倍延伸し、テンターに導き
、TD方向(直交方向)に4.3倍の逐次二軸延伸を行った。その後、230℃にて3秒
間熱固定し、厚さ38μmのポリエチレンテレフタレートフィルムを得た。
エチレン−プロピレン共重合体B1を99.0質量部、ポリテールHを1.0質量部混
合し、トルエンとともに加熱することによって、2%濃度のトルエン溶液を得た。次いで
、マイテック718Aを、反応性ポリオレフィンに含まれる水酸基量に対して1.1当量
のイソシアネート基になるように添加し、また、非反応性ポリオレフィンと反応性ポリオ
レフィンの合計固形分量100質量部に対して1質量部の1,4−ジアザビシクロ[2,
2,2]オクタンを添加して離型層形成用組成物(以下、離型剤液と略する)を得た。離
型剤液を、上記で得たポリエチレンテレフタレートフィルムにリバースグラビアにより塗
布し、150℃で乾燥および硬化させることで、厚み0.2μmの離型層を有する離型シ
ートを得た。
実施例2:
非反応性ポリオレフィンをエチレン−プロピレン共重合体B2と製造例5で得られたエ
チレン−ヘキセン共重合体C1を質量比が25/75となるように混合して用いた以外は
実施例1と同様にして離型フィルムを作成した。
比較例1:
離型剤に反応性ポリオレフィン、架橋剤およびウレタン化触媒を混合しないこと以外は
実施例1と同様にして離型フィルムを作成した。
比較例2:
非反応性ポリオレフィンをエチレン−ヘキセン共重合体C2とし、架橋剤をタケネート
D110Nとした以外は実施例1と同様にして離型フィルムを得た。
比較例3:
非反応性ポリオレフィンをエチレン−プロピレン共重合体B3とし、架橋剤をタケネー
トD120Nとした以外は実施例1と同様にして離型フィルムを作成した。
比較例4:
非反応性ポリオレフィンをエチレン−プロピレン共重合体B3とエチレン−ヘキセン共
重合体C2を質量比が50/50となるように混合して用いた以外は実施例1と同様にし
て離型フィルムを作成した。
表1に実施例および比較例で作成した離型フィルムの評価結果を示す。
Figure 2019093693
実施例1〜3より、基材密着性が良好でありながら剥離力が良好な離型フィルムを、ゲ
ルの発生なく作成することができた。比較例1は反応性ポリオレフィンを含んでおらず基
材密着性が不十分である一方、加熱により剥離力が大きく、剥離が困難となった。イソシ
アネート化合物として芳香族イソシアネートを使用し、非反応性ポリオレフィン中のエチ
レン単位が過剰な比較例2、及び、エチレン単位が少ない非反応性ポリオレフィンとエチ
レン単位が過剰な非反応性ポリオレフィンとを用いた比較例4は、ゲルが発生し、生産性
が悪かった。脂環式イソシアネートを使用し、エチレン単位が少ない非反応性ポリオレフ
ィンを用いた比較例3は、常温及び加熱後の剥離力が大きく、離型性に劣るものであった

Claims (7)

  1. ポリエステルフィルムの少なくとも片面に離型層が設けられた離型フィルムであり、
    離型層が、エチレン単位を50〜80質量%含む非反応性ポリオレフィン、反応性ポリ
    オレフィン、および、1分子中にイソシアネート基を2つ以上有する脂肪族イソシアネー
    トを含有する組成物の硬化層であることを特徴とする離型フィルム。
  2. 前記反応性ポリオレフィンがポリオレフィンポリオールである請求項1に記載の離型フ
    ィルム。
  3. 前記反応性ポリオレフィンの密度が1.2g/cm以下である請求項1または2に記
    載の離型フィルム。
  4. 前記反応性ポリオレフィン中における反応性官能基量が0.01〜5質量%である請求
    項1〜3のいずれか1項に記載の離型フィルム。
  5. 前記非反応性ポリオレフィンが、エチレンとα−オレフィンの共重合体である請求項1
    〜4のいずれか1項に記載の離型フィルム。
  6. 前記非反応性ポリオレフィンの密度が0.85〜0.92g/cmである請求項1〜
    5のいずれか1項に記載の離型フィルム。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の離型フィルムの離型層の上に粘着剤層を積層させ
    た粘着体。
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