JP2019090670A - 表面検査装置 - Google Patents

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【課題】光源パターンに対する、鏡面上の傷の角度によらず、当該傷を従来よりも明瞭に画像上に表示可能な、表面検査装置を提供する。【解決手段】表面検査装置10は、ワーク22の鏡面24と相対移動する面光源16Aと、スリット26A,26Bが形成され、面光源16Aを覆うスリットカバー16Bと、鏡面24に写り込むスリットパターンを撮像する撮像器14と、撮像されたスリットパターン画像に微分フィルタ処理を施したエッジ抽出画像を求める微分部32と、相対移動に伴う複数のエッジ抽出画像を加算した加算画像を求める加算部34と、を備える。スリットカバー16Bには、ワーク22と面光源16Aとの相対移動方向とは非平行であり、かつ、互いに直交するスリット26A,26Bが形成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、ワーク表面に形成された鏡面の状態を検査する、表面検査装置に関する。
品質検査等の目的で、被検査体(ワーク)の表面状態、例えば、表面上の傷や凹凸等を検査する表面検査装置が知られている。この表面検査装置として、ワークの表面に光を当てて撮影し、その撮影画像を解析して表面の傷等を検査する装置がある。
例えば特許文献1では、すり鉢状の鏡面を有するワークを対象とした表面検査装置が開示されている。すなわち、縞状パターンが形成された円柱をワークの開口中央部に配置するとともに、円柱を回転走査させる。すり鉢状の鏡面に写り込んだ縞状パターンは上部からCCDカメラで撮像される。撮像画像に微分フィルタ処理を施すことでいわゆるエッジ抽出画像が生成される。
回転走査に伴う複数のエッジ抽出画像を加算した(重ね合わせた)加算画像上に、鏡面上の傷等が強調されて表示される。すなわち、回転走査によって鏡面に写り込まれる縞状パターンは移動する。したがって、鏡面上の、傷等が形成されていない点(以下適宜、正常点と記載する)では、撮像画像毎に明暗が切り替わる。この明暗の切り替わり頻度は、周りの正常点と同一と考えることができる。したがって加算画像では、正常点に対応する領域はほぼ一様な輝度となる。
一方、鏡面上の、傷等が形成された点(以下適宜、異常点と記載する)では、縞状パターンの移動に伴い、正常点とは異なる反射挙動を示す。例えば傷の断面形状に起因して入射光が乱反射して異常点が高輝度となる画像が相対的に増える。このとき、加算画像では正常点と比較して異常点の輝度が高くなり(ハイライトされ)、傷が明瞭に視認できるようになる。
特開2017−15647号公報
ところで、鏡面上に写し込まれる縞状パターンに対する角度に応じて、鏡面上の傷の視認性が変化する場合がある。例えば図13には、光源パターン(縞状パターン)に対して平行な傷1と光源パターンに対して直交する傷2が鏡面上に形成された例が示されている。なお、図13の例では、紙面右側に光源パターンを移動させた例が示されており、紙面下の撮像画像ほど時間的に後に撮像されたものとなっている。
いずれの撮像画像においても、光源パターンに対して平行な傷1については、その全体が視認可能な程度に、周囲とのコントラスト(輝度差)が付けられている。一方、光源パターンに対して直交する傷2については、一部分のみが視認可能であって、しかもその視認可能な部分が撮像フレームごとにずれている。
このような撮像画像に微分フィルタ処理を施してさらにこれを加算させた加算画像が図14に例示される。この図に示されているように、光源パターンに対して平行な傷1については、ほぼ全ての撮像画像において、全体像が視認可能な程度のコントラストで撮像されているため、加算画像ではその全体が明瞭に表示される。一方、光源パターンに対して直交する傷2については、一部分のみが視認可能であって、しかもその視認可能な部分が撮像フレームごとにずれているため、加算画像では傷1に対して背景との輝度差が相対的に小さい、不明瞭な像として表れる。
そこで本発明では、光源パターンに対する、鏡面上の傷の角度によらず、当該傷を従来よりも明瞭に画像上に表示可能な、表面検査装置を提供することを目的とする。
本発明は、表面検査装置に関する。当該装置は、ワークの鏡面と相対移動する面光源と、スリットが形成され、面光源を覆うスリットカバーと、鏡面に写り込むスリットパターンを撮像する撮像器と、撮像されたスリットパターン画像に微分フィルタ処理を施したエッジ抽出画像を求める微分部と、相対移動に伴う複数のエッジ抽出画像を加算した加算画像を求める加算部と、を備える。スリットカバーには、ワークと面光源との相対移動方向とは非平行であり、かつ、互いに直交するスリットが形成されている。
スリットカバーに、互いに直交するスリットが切られていることで、ワーク鏡面上には直交するスリットパターンが写し込まれる。スリットパターンが直交しているから、鏡面上の傷は少なくとも一方のスリットパターンに対しては非直交となる。その結果、加算画像上では従来よりも鏡面上の傷を明瞭に表示可能となる。
加えて、互いに直交するスリットが切り込まれたスリットカバーを設けることで、例えば一方向にのみ切られたスリットパターンを、回転させて複数回鏡面上に写し込ませる場合と比較して、鏡面上に角度の異なるスリットパターンを写し込ませるのに掛かる時間を短縮できる。言い換えると、ワークの品質検査処理のタクトタイムを短縮可能となる。
また上記発明において、直交するスリットは相対移動方向に沿って並んで配置されてよい。この場合、直交するスリットの隣り合う端部同士が接続されてよい。
スリット(開口)とこれを囲むスリットカバーの板面との境界部分では他の箇所と比較して輝度差が大きくなり、加算画像においてノイズの原因となるおそれがある。直交するスリットの隣り合う端部同士を接続していわゆる「への字型スリット」とすることで、ノイズの原因となる境界部分を低減させる。
本発明によれば、光源パターンに対する、鏡面上の傷の角度によらず、当該傷を従来よりも明瞭に画像上に表示可能となる。
表面検査装置の概略構成図である。 スリット光源の構成を例示する斜視図である。 相対移動方向に平行なスリットパターンを鏡面に投影させたときの撮像画像を例示する図である。 スリットカバーに形成されたスリットパターンの例を示す平面図である。 スリットカバーに形成されたスリットパターンの別例を示す平面図である。 スリットカバーに形成されたスリットパターンの更なる別例を示す平面図である。 スリットカバーに形成されたスリットパターンのまた更なる別例を示す平面図である。 表面検査装置の演算処理器及びその周辺機器の構成を説明する、機能ブロック図である。 ワークの一部を被覆部材で覆った例を示す斜視図である。 鏡面の撮像画像、そのエッジ抽出画像、及びその加算画像を例示する図である。 加算画像の輝度分布を例示する特性図である。 ワーク鏡面上に、直交する一対のスリットの一方に平行な傷を形成させた場合の、鏡面の撮像画像、そのエッジ抽出画像、及びその加算画像を例示する図である。 従来の表面検査におけるワーク鏡面の撮像画像を例示する図である。 従来の表面検査におけるワーク鏡面の撮像画像にエッジ抽出処理を施し、さらにこれを加算した加算画像を例示する図である。
図1に、本実施形態に係る表面検査装置10を例示する。表面検査装置10は、演算処理器12、撮像器14、スリット光源16、光源ステージ18、及びワークホルダ20を備える。
ワークホルダ20はワーク22を保持し、ワーク22の鏡面24をスリット光源16に向ける。様々なサイズ、形状のワーク22を保持可能とするために、ワークホルダ20は保持幅を調節するアジャスト機構を備えていてもよい。また、ワーク22の鏡面24とスリット光源16との角度を調整するための回転機構を備えていてもよい。
光源ステージ18は、スリット光源16をワーク22に対して相対移動させる。光源ステージ18は例えば一軸ステージであってよく、レール部18A、ブロック部18B、及びステージモータ18Cを備える。レール部18Aには一軸方向(図1のX軸方向)にガイドが形成される。ブロック部18Bは、レール部18A上に、当該一軸方向に移動可能であって、スリット光源16が搭載される。ステージモータ18Cは例えばブロック部18Bに搭載され、ブロック部18Bをレール部18Aに対して移動させる。例えばステージモータ18Cによりブロック部18Bを10mm/秒以上60mm/秒以下の速度で走査させる。
なお、図1に示す実施形態では、ワーク22に対してスリット光源16を移動させる機構を採っているが、この形態に限らない。要するに両者が相対移動可能であればよく、例えばスリット光源16を固定してワーク22を移動させてもよい。
図2に、スリット光源16の構成を例示する。スリット光源16は、面光源16A及びスリットカバー16Bを備える。面光源16Aは例えば白色発光する照明源であって、その発光面がスリットカバー16Bに覆われる。発光面のサイズは例えば長さ(Z軸方向長さ)が200mmであって幅(X軸方向長さ)が31mmに形成される。
スリットカバー16Bは、カバー板に複数のスリット26A,26Bが切り込まれる。カバー板は例えば長さ213mm×幅31mm×厚み0.2mmの、表面を黒色塗装したステンレス板材が用いられる。
スリット26A,26Bは、いずれも長方形の開口であって、その長手方向が、ワーク22と面光源16Aとの相対移動方向(図1のX軸方向)とは非平行となるように形成される。
図3には、比較例として、ワーク22と面光源16Aとの相対移動方向と平行にスリットが切られたときの、鏡面24の撮像画像が例示されている。紙面左側が、鏡面24の撮像画像であって、紙面下側ほど、走査が進んだときの画像が示されている。紙面右側は、その左側の撮像画像に対して微分フィルタ処理を施して得られた、エッジ抽出画像である。微分フィルタ処理については後述する。
図3の右側の上下3枚の撮像画像を比較すると理解されるように、スリット光源16と鏡面24との相対位置が変化しても、スリットパターンが走査方向と平行に設けられているので、走査が進行しても鏡面24に写り込まれたスリットパターンの位置は変化しない。
図3の紙面右下には、各エッジ抽出画像を加算した(重ね合わせた)加算画像が例示されている。上述したように、走査が進行しても鏡面24に写り込まれたスリットパターンの位置は変化しないので、加算画像においてもスリットパターンがそのまま維持され、傷との判別が困難となる。
そこで本実施形態では、スリット26A,26Bの長手方向を、ワーク22と面光源16Aとの相対移動方向(走査方向)に対して非平行となるように形成している。この様にすることで、鏡面24上の正常点については走査に応じて明暗が変化し、加算画像においていずれの正常点においても明暗の輝度が平均化される。その結果異常点との輝度差(コントラスト)が十分に得られる。例えば、ワーク22と面光源16Aとの相対移動方向に対して長手方向が45°及び135°となるようにスリット26A,26Bが形成される。
また、スリット26A,26Bは互いに直交するように形成される。スリットカバー16Bに、互いに直交するスリット26A,26Bが切られていることで、ワーク22の鏡面24上には直交するスリットパターンが写し込まれる。スリットパターンが直交しているから、鏡面24上の傷は少なくとも一方のスリットパターンに対しては非直交となる。上述したように、スリットパターンに対して傷が直交に形成されている場合は加算画像上において当該傷が不鮮明となるが、少なくとも一方のスリットパターンと傷とを非直交とすることで、加算画像上で従来よりも鏡面24上の傷を明瞭に表示可能となる。
加えて、互いに直交するスリット26A,26Bが切り込まれたスリットカバー16Bを設けることで、鏡面24及び撮像器14を一方向に相対移動させるのみにて、鏡面24上には直交するスリットパターンが投影される。これにより、例えば一方向にのみ切られたスリットパターンを、回転させて複数回鏡面上に写し込ませる場合と比較して、直交するスリットパターンの撮像に掛かる時間を短縮できる。言い換えると、ワークの品質検査処理のタクトタイムを短縮可能となる。
図4には、スリットカバー16Bに形成されたスリットパターンの第1例が示される。スリットカバー16Bの高さ(Z軸方向)L2は213mmであり、相対移動方向(走査方向)の幅W2は31mmである。また、スリットカバー16Bの、高さ方向両端から6mm離間し、かつ、幅方向両端から4mm離間させた領域内をスリットの形成領域とした。
スリット26Aは、走査方向(X軸)に対して45°の角度で長手方向が定められる(θ1=45°)。走査方向に沿ったスリット長さW3は11mmとした。またスリット幅W5は0.75mmとした。加えて、スリット26Aは高さ方向に91本形成され、上下方向(スリットカバー16Bの長手方向)に隣り合うスリット26A,26Aの間隔L4を1.5mmとした。
スリット26Bは、走査方向(X軸)に対して135°の角度で長手方向が定められる(θ2=135°)。走査方向に沿ったスリット長さW3はスリット26Aと同様に11mmとした。またスリット幅W5は0.75mmとした。加えて、スリット26Bは高さ方向に91本形成され、隣り合うスリット26B,26Bの間隔L4を1.5mmとした。
また、スリット26Aとスリット26Bとは高さ方向にオフセットされている。このオフセット幅D1を1.06mmとした。さらに、スリットパターンの中心軸からスリット26A,26Bの端部までの距離W4を、いずれも0.5mmとした。
図5には、スリットカバー16Bに形成されたスリットパターンの第2例が示される。図4の第1例と異なるのは、スリット26Aとスリット26Bとの高さ方向のオフセット幅D1であり、これを0.53mmとした。残りの寸法は第1例と同様である。
図6には、スリットカバー16Bに形成されたスリットパターンの第3例が示される。図4の第1例及び図5の第2例と異なるのは、スリット26Aとスリット26Bとの高さ方向のオフセットを無くした点にある。残りの寸法は第1例と同様である。
図7には、スリットカバー16Bに形成されたスリットパターンの第4例が示される。図4の第1例、図5の第2例、及び図6の第3例と異なるのは、スリット26Aとスリット26Bとの高さ方向のオフセットを無くした上で、つまり、相対移動方向に沿って並んで配置させた上で、スリット26A,26Bの隣り合う端部同士を接続させた点にある。
図4〜図6のスリット26A,26Bを「ハの字型スリット」と表現すると、図7のスリット26A,26Bは「への字型スリット」と表現できる。一般的に、スリット(開口)とこれを囲むスリットカバーの板面との境界部分では他の箇所と比較して輝度差が大きくなり、加算画像においてノイズの原因となるおそれがある。直交するスリット26A,26Bの隣り合う端部同士を接続して「への字型スリット」とすることで、ノイズの原因となる境界部分を低減できる。
図1に戻り、撮像器14はワーク22の鏡面24に写り込むスリットパターンを撮像する。撮像器14はいわゆるカメラであって、CCD素子やCMOS素子からなる画素を備える。また、撮像器14は、ワーク22とスリット光源16との相対移動に伴う、鏡面24のスリットパターンの変化を撮像する。撮像器14の撮像速度は、30フレーム/秒程度とする。さらに、演算表示器の表示部12A上で傷が視認可能となるために、例えば1画素当たりに撮像される対象物のサイズ(撮像分解能)を50μm×50μmとする。
演算処理器12は表示部12A及び演算処理部12Bを備える。演算処理器12はコンピュータであってよい。表示部12AはLCD等のディスプレイ装置であってよい。
演算処理部12Bは図示しないCPU、メモリ、及び入出力インターフェースが内部バスで接続される。メモリに記憶された表面検査プログラムを実行することで、演算処理部12Bには図8に例示されるような機能ブロックが構成される。
演算処理部12Bは、カメラ制御部28、モータ制御部30、微分部32、加算部34、及び判定部36を備える。カメラ制御部28は、撮像器14に対して撮像指令を送信する。例えば1秒間に30フレームの画像を撮像する旨の指令を撮像器14に送信する。モータ制御部30は、ステージモータ18Cに対して駆動指令を送信する。例えば走査速度が10mm/秒以上60mm/秒以下の範囲となるように、ステージモータ18Cに駆動指令を送信する。
例えば図4のスリット26A,26Bを例に採ると、X軸に沿ったスリット26A,26Bの幅である√2*W5は約1mmとなり、上下に隣り合うスリット26A,26A間、及び26B,26B間の、X軸に沿った間隔(スリットピッチ)も約1mmとなる。また、図4のスリット26A,26Bを鏡面24に投影させた際に、鏡面24上の投影像が1:1スケールである場合、シャッタースピードを30フレーム/秒とし、走査速度を30mm/秒とすると、1フレーム当たりの、鏡面24上のスリットパターンの移動量は1mmとなる。したがって、鏡面24上の任意の正常点においては、撮像フレーム毎に明暗が交互に切り替わるような投影がなされる。
次に、微分部32、加算部34、判定部36の機能を、図10、図11に示す実施例に基づいて説明する。なおこの実施例に当たり、図9に示すように、ワーク22の鏡面24上を非反射性の被覆部材38で覆い、鏡面24の一部のみを露出させた。被覆部材38は例えば模造紙から構成されてよい。
なおこの実施例では、予め鏡面24上に傷を設けている。具体的には、鏡面24上に長さ約15mm、幅約1mm、深さ約0.3μmに亘って傷が形成されている。また、被覆部材38による開口は20mm×20mmの矩形とした。
図10の紙面左側には、撮像器14により撮像された、鏡面24上に写り込んだスリットパターンが示されている。紙面左側の下方に行くに従って、スリット光源16の走査が進行した撮像画像が示される。この撮像画像は、撮像器14から演算処理部12Bの微分部32に送られる。
図10右側には、その左側の撮像画像に対して微分フィルタ処理を施したエッジ抽出画像が示される。この微分フィルタ処理は演算処理部12Bの微分部32によって実行される。微分フィルタの数式を下記数式(1)に示す。なお数式(1)において、Iは輝度を示し、x、yはともに撮像画像の平面座標を表す。
Figure 2019090670
微分部32によって生成されたエッジ抽出画像は加算部34に送られる。加算部34では、図10の紙面下方に示すような、ワーク22とスリット光源16の相対移動に伴うエッジ抽出画像を加算した(重ね合わせた)加算画像が生成される。
上述したように、相対移動(走査)によって鏡面24に写り込まれるスリットパターンは移動する。したがって、鏡面24上の、傷等が形成されていない正常点では、撮像画像毎に明暗が切り替わる。この明暗の切り替わり頻度は、周りの正常点と同一と考えることができる。したがって加算画像では、正常点に対応する領域はほぼ一様な輝度となる。
一方、鏡面24上の、傷等が形成された異常点では、スリットパターンの移動に伴い、正常点とは異なる反射挙動を示す。例えば傷の断面形状に起因して入射光が乱反射して異常点が高輝度となる画像が相対的に増える。このとき、加算画像では正常点と比較して異常点の輝度が高くなり(ハイライトされ)、傷が明瞭に視認できるようになる。
図11には、加算画像上に白色破線で示す線上の輝度分布が示されている。なお、図11にはワーク22の角度を種々変更させた例が示されている。紙面左側(ワークの角度、θ)には、鏡面24上の傷が高さ方向軸(z軸)にほぼ平行に位置づけされたときの加算画像が示されている。また、紙面右側(ワークの角度、θ)には、鏡面24上の傷が走査方向にほぼ平行に位置づけされたときの加算画像が示されている。
図11下段の輝度分布の、特に黒色破線で囲まれた領域に示されるように、傷が形成された位置の輝度がその他の位置と比較して高輝度となる。演算処理部12Bの判定部36では、予め傷に対応する輝度の閾値が記憶されており、加算画像上の各画素の輝度が当該閾値以下か否かを判定する。閾値を超過する画素があるときに、判定部36は検査対象の鏡面24に傷があると判定する。判定結果は表示部12Aに表示される。なお、判定の精度を高めるために、閾値を超過する画素が隣接する場合に、検査対象の鏡面24に傷があると判定してもよい。
図12には、別の実施例が示される。この例では、スリット26Aに平行な傷1と、スリット26Bに平行な傷2が形成された鏡面24の撮像画像が示されている。紙面左上から下方に移行し、さらに紙面左下から右上に折り返して右下まで、相対移動に伴う鏡面24の撮像画像が示されている。この撮像画像に示されているように、スリット26Bのパターンと平行になるときに傷2が明瞭に表れ、スリット26Aのパターンと平行になるときに傷1が明瞭に表れる。紙面下段にはこれらの画像に対して微分フィルタ処理を行った上で加算した加算画像が示されている。傷1、傷2とも、加算画像上に明瞭に表れていることが理解される。
10 表面検査装置、12 演算処理器、12A 表示部、12B 演算処理部、14 撮像器、16 スリット光源、16A 面光源、16B スリットカバー、18 光源ステージ、18A レール部、18B ブロック部、18C ステージモータ、20 ワークホルダ、22 ワーク、24 鏡面、26A,26B スリット、28 カメラ制御部、30 モータ制御部、32 微分部、34 加算部、36 判定部、38 被覆部材。

Claims (2)

  1. ワークの鏡面と相対移動する面光源と、
    スリットが形成され、前記面光源を覆うスリットカバーと、
    前記鏡面に写り込むスリットパターンを撮像する撮像器と、
    撮像されたスリットパターン画像に微分フィルタ処理を施したエッジ抽出画像を求める微分部と、
    前記相対移動に伴う複数のエッジ抽出画像を加算した加算画像を求める加算部と、
    を備え、
    前記スリットカバーには、前記ワークと前記面光源との相対移動方向とは非平行であり、かつ、互いに直交するスリットが形成されている、
    表面検査装置。
  2. 請求項1に記載の表面検査装置であって、
    前記直交するスリットは前記相対移動方向に沿って並んで配置され、
    前記直交するスリットの隣り合う端部同士が接続されている、
    表面検査装置。
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