JP5604967B2 - 欠陥検出方法および欠陥検出装置 - Google Patents

欠陥検出方法および欠陥検出装置 Download PDF

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Description

本発明は、ワークの表面欠陥を検出するための欠陥検出方法および欠陥検出装置の技術に関する。
従来ワークの表面に、亀裂や変形等の形状不良として現れる欠陥を検出するために、カメラによってワーク表面の画像データを撮像し、当該画像データを画像処理することによって、欠陥の有無を検出する表面欠陥検出方法が知られており、例えば、以下に示す特許文献1および特許文献2等にその技術が開示されている。
特許文献1に開示されている従来技術では、棒材表面の輝度測定をCCDカメラによって行い、このCCDカメラにより撮像した画像において、隣り合う一群の画素同士の中で、各画素の測定輝度から隣り合う画素同士の輝度平均値を各々求めるとともに、これらの求めた各輝度平均値を互いに比較して、比較した輝度平均値の減少率が設定値(閾値)より大きいものを欠陥品と識別する一方、減少率が設定値よりも小さいものを良品として識別するものとしている。
このような構成により、隣り合う画素同士の輝度平均値に基づき、欠陥品と良品、即ち、欠陥と汚れや模様を識別することができる。
また、特許文献2に開示されている従来技術では、ワーク表面の凹状欠陥の検出に画像処理を用い、カメラの受光軸の周方向に対して複数の方向から、かつ、該受光軸に対して複数の異なる角度から同時あるいは逐次光を被検査面に照射する照明手段を設けることにより、影による明暗を形成しないようにしている。
このような構成により、複雑な形状であるワークの被検査面に影による明暗を形成しないように照明することで、一度により広い検査領域を検査することが可能になり、検査効率の向上を図ることができる。
特開2006−258737号公報 特開平10−103938号公報
しかしながら特許文献1に係る従来技術では、複雑な形状を有するワークに対して適用することが困難であるという問題があった。
また、特許文献2に係る従来技術では、ワークの位置決めをする位置決め装置の他に、照明の角度を種々可変とするための照明駆動部が必要であり、欠陥検出装置が複雑になるという問題があった。
本発明は、斯かる現状の課題を鑑みてなされたものであり、簡易な装置を用いて、複雑な形状のワークに対しても、精度良く欠陥を検出することができる欠陥検出方法および欠陥検出装置を提供することを目的としている。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、検査対象たるワークである対象ワークの被検査面において検査範囲を設定して、当該検査範囲を含む撮像範囲において、第一の視点から撮像した画像である第一の検査画像と、前記第一の視点と異なる第二の視点から撮像した画像である第二の検査画像と、を取得するとともに、欠陥のないことが既知の前記ワークである良品ワークの被検査面において設定する前記検査範囲を含む撮像範囲において、前記第一の視点から撮像した画像である第一の良品画像と、前記第二の視点から撮像した画像である第二の良品画像と、を取得して、前記第一の検査画像と前記第一の良品画像の、対応する各画素の輝度比を表した画像である第一のコントラスト画像と、前記第二の検査画像と前記第二の良品画像の、対応する各画素の輝度比を表した画像である第二のコントラスト画像と、を生成するとともに、前記第一のコントラスト画像と前記第二のコントラスト画像の、対応する各画素の輝度比の差分を表した画像である差分画像を生成して、前記差分画像において、前記輝度比の差分が予め設定する第一の閾値を越えている画素を検出するとともに、検出した画素が連続する範囲を形成し、かつ当該範囲の面積が、予め設定する第二の閾値を越えている場合に、前記範囲を欠陥部として検出するものである。
請求項2においては、前記第二の視点は、前記対象ワークに対して、前記第一の視点を平行移動させた視点とするものである。
請求項3においては、前記第一の視点は、視線の方向が、前記対象ワークの被検査面に対して垂直とするものである。
請求項4においては、前記第一の検査画像と前記第二の検査画像は、各撮像範囲の大きさが同一で、各撮像範囲の各半分が重複しており、かつ、前記第一の良品画像と前記第二の良品画像は、各撮像範囲の大きさが同一で、各撮像範囲の各半分が重複しているものである。
請求項5においては、前記第一および第二のコントラスト画像を生成した後、前記差分画像を生成する前に、前記第一および第二のコントラスト画像の解像度を低減する処理を行うものである。
請求項6においては、検査対象たるワークである対象ワークを変位可能に支持する変位装置と、前記対象ワークの被検査面を撮像するカメラと、を備える欠陥検出装置であって、前記変位装置によって、前記対象ワークを、前記カメラの視線方向が前記被検査面に対して垂直となる姿勢で保持しつつ、前記カメラによって、該カメラの視線の方向における前記被検査面に設定する検査範囲を撮像した第一の視点における画像データである第一の検査画像を撮像するとともに、前記変位装置によって、前記対象ワークを、前記カメラの視線方向が前記被検査面に対して垂直となる姿勢を保持しつつ平行移動して、前記カメラによって、該カメラの視線の方向に対して変位した前記検査範囲を撮像した第二の視点における画像データである第二の検査画像を撮像するものである。
請求項7においては、前記カメラによる前記第一の検査画像と前記第二の検査画像の各撮像範囲は、大きさが同一で、かつ、各撮像範囲の各半分が重複しているものである。
請求項8においては、前記欠陥検出装置は、さらに、データ処理部を備え、該データ処理部に、前記第一の検査画像および前記第二の検査画像と、欠陥のないことが既知の前記ワークである良品ワークの被検査面において設定する前記検査範囲を含む撮像範囲において、前記第一の視点から撮像した画像である第一の良品画像と、前記第二の視点から撮像した画像である第二の良品画像と、が記憶され、前記データ処理部によって、前記第一の検査画像と前記第一の良品画像の、対応する各画素の輝度比を表した画像である第一のコントラスト画像と、前記第二の検査画像と前記第二の良品画像の、対応する各画素の輝度比を表した画像である第二のコントラスト画像と、を生成するとともに、前記第一のコントラスト画像と前記第二のコントラスト画像の、対応する各画素の輝度比の差分を表した画像である差分画像を生成して、前記差分画像において、前記輝度比の差分が予め設定する第一の閾値を越えている画素を検出するとともに、検出した画素が連続する範囲を形成し、かつ当該範囲の面積が、予め設定する第二の閾値を越えている場合に、前記範囲を欠陥部として検出するものである。
請求項9においては、前記データ処理部は、前記第一および第二のコントラスト画像を生成した後、前記差分画像を生成する前に、前記第一および第二のコントラスト画像の解像度を低減する処理を行うものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、欠陥の検出率を向上するとともに、誤検出を防止することができる。
請求項2においては、異なる視点における画像を容易に取得できる。
請求項3においては、同一部位の二つの異なる視点における輝度変化を大きくすることができる。
請求項4においては、同一部位の二つの異なる視点における輝度を変化させた画像を容易に取得できる。また、画像を撮像する回数を低減することができる。
請求項5においては、画像処理に要する時間を短縮することができる。
請求項6においては、同一部位の二つの異なる視点における輝度を変化させた画像を容易に取得できる。また、画像を撮像する回数を低減することができる。
請求項7においては、同一部位の二つの異なる視点における輝度を変化させた画像を容易に取得できる。また、画像を撮像する回数を低減することができる。
請求項8においては、欠陥の検出率を向上するとともに、誤検出を防止することができる。
請求項9においては、画像処理に要する時間を短縮することができる。
本発明に係る欠陥検出方法に用いる欠陥検出装置の一実施形態を示す模式図。 カメラが備える撮像素子を示す模式図。 検査対象たるワークの一実施形態を示す模式図、(a)斜視模式図、(b)視点S1における平面視および側面視模式図、(c)視点S2における平面視および側面視模式図。 カメラによる撮像状況を示す模式図、(a)視点S1における撮像状態を示す側面視模式図とそのときの平面視における良品ワークおよび欠陥ワークの撮像データを示す模式図、(b)視点S2における撮像状態を示す側面視模式図とそのときの平面視における良品ワークおよび欠陥ワークの撮像データを示す模式図。 ワークに対する検査エリアの設定状況を示す模式図。 カメラによる検査エリアの撮像状況を示す模式図、(a)視点S1における検査エリアの撮像状況を示す模式図、(b)視点S2における検査エリアの撮像状況を示す模式図。 視点S1における良品画像L1、検査画像G1、コントラスト画像C1を示す模式図。 視点S2における良品画像L2、検査画像G2、コントラスト画像C2を示す模式図。 撮像した画像データにおける画素位置ごとの良品ワークおよび欠陥ワークの輝度を示す模式図、(a)視点S1における画素位置ごとの輝度を示す模式図、(b)視点S2における画素位置ごとの輝度を示す模式図。 撮像した画像データにおける画素位置ごとの良品ワークおよび欠陥ワークの輝度比を示す模式図、(a)視点S1における画素位置ごとの輝度比を示す模式図、(b)視点S2における画素位置ごとの輝度比を示す模式図。 各コントラスト画像C1・C2の解像度低減処理を示す模式図。 各コントラスト画像C1・C2から生成する差分画像ΔCを示す模式図。 撮像した画像データにおける画素位置ごとの良品ワークおよび欠陥ワークの輝度比の差分を示す模式図。 実ワークの一例であるシリンダヘッドを示す模式図。 本発明の一実施形態に係る欠陥検出方法の一連の流れを示すフロー図。 実ワークに対する視点の設定状況を示す模式図、(a)設定した視点(1)〜視点(18)を示す模式図、(b)設定した視点(1)〜視点(18)における撮像範囲を示す模式図。 視点(1)〜視点(18)において取得した実ワークに対する良品画像(あるいは検査画像)を示す模式図。 実ワークにおける検査エリアの設定状況を示す第一の模式図、(a)視点S1に対応する検査エリアの視点(8)における検査画像を示す模式図、(b)視点S2に対応する検査エリアの視点(9)における検査画像を示す模式図。 実ワークにおける検査エリアの設定状況を示す第二の模式図、(a)視点S1に対応する検査エリアの視点(7)における検査画像を示す模式図、(b)視点S2に対応する検査エリアの視点(8)における検査画像を示す模式図。 実ワークにおける検査エリアの設定状況を示す第三の模式図、(a)視点S1に対応する検査エリアの視点(9)における検査画像を示す模式図、(b)視点S2に対応する検査エリアの視点(10)における検査画像を示す模式図。
次に、発明の実施の形態を説明する。
まず始めに、本発明の一実施形態に係る欠陥検出方法に用いる欠陥検出装置について、図1を用いて説明する。
図1に示す如く、本発明の一実施形態に係る欠陥検出方法に用いる欠陥検出装置の一例である欠陥検出装置1は、検査対象物たるワーク2の表面に現れる欠陥を検出するための装置であり、ワーク2を移動させるためのロボット3、ワーク2の表面を撮像するためのカメラ4、カメラ4により撮像した画像データを画像処理するためのデータ処理部7等を備えている。
また、カメラ4には、カメラ4によるワーク2の表面の撮像に際してワーク2の表面に照明光を照射するための照明5を付設しており、カメラ4は、支持体6により支持されている。
ロボット3は、ベース部3aと、ベース部3a上に設けられるアーム部3bとを有し、様々な位置および角度に姿勢制御されるフレキシブルなロボットアーム(多関節ロボット)として構成される。ロボット3は、アーム部3bの先端部に設けられる支持台3c上にワーク2を支持する。
支持台3cの支持面には、ワーク2を位置決めするための位置決めピン3d・3dが設けられており、ワーク2は、ロボット3において支持台3c上に位置決めピン3d・3dによって位置決めされた状態で支持される。
そしてワーク2は、ロボット3の動作によって、ロボット3の可動範囲において三次元方向に移動および姿勢変更可能に構成される。
カメラ4は、ワーク2の表面を撮像するための撮像手段であり、例えばCCDイメージセンサやCMOSイメージセンサ等の撮像素子8を備えている。
カメラ4は、支持体6に対して、ロボット3に支持されるワーク2の表面を撮像することができる所定の姿勢で固定される。
尚、カメラ4とともに欠陥検出装置1の光学系(撮像系)を構成する照明5の発光部位はリング状の態様を有しており、カメラ4は、リング状の照明5に形成された中空部5aを通してワーク2の被検査面2aを撮像範囲(視野)に捉えることができる。
そして、このような構成により、ワーク2に対して、照明5によって、常にカメラ4の視線方向に照明光を照射することができる構成としている。
また、ワーク2の姿勢は、ロボット3によって自在に変化させることができるため、ワーク2に対して、カメラ4の視線方向に照明光を照射しつつ、ワーク2の姿勢(即ち、カメラ4の視線方向に対する角度)を様々に変化させながら、カメラ4によって検査画像を撮像することができる構成としている。
尚、本実施態様では、カメラ4を支持体6に固定する態様を例示しているが、本発明に係る欠陥検出方法に用いる欠陥検出装置の構成をこれに限定するものではなく、例えば、カメラ4をロボット等により自在に姿勢を変更できる態様で支持しつつ、ワーク2を定位置に支持する態様としたり、あるいは、ワーク2とカメラ4の両方をロボット等により姿勢を自在に変更できる態様で支持する構成としたりすることも可能である。
また、カメラ4は、データ処理部7に接続されている。
データ処理部7は、カメラ4により撮像した画像データを取り込んで、画像データに画像処理を施したり、あるいは、画像処理を施した画像データに基づいて、欠陥の有無を判定したりすることが可能な装置であり、例えば、汎用的なパーソナルコンピュータに画像処理プログラムや欠陥判定プログラム等を組み込んだものにより実現することができる。
ここで、カメラ4により撮像する画像データの態様について、図1および図2を用いて説明する。
図1に示す如く、カメラ4は、所定の撮像範囲(視野)に存在する対象物の映像を、レンズ(図示せず)によって拡大・縮小等して撮像素子8上に投影することによって、画像データを取得することができる。
そして、カメラ4は、撮像範囲を設定するとともに、設定した撮像範囲における映像を、図2に示すようなP列×Q行(P×Q個)の各画素8a・8a・・・からなる撮像素子8上に投影することにより各画素8a・8a・・・ごとに画像情報を取得する構成としている。尚、ここで示すP、Qの値は、それぞれ任意の正の整数である。
そして、各画素8a・8a・・・の位置(以下、画素位置と呼ぶ)は、座標(p,q)として特定することができる。尚、pは1≦p≦Pの整数であり、qは1≦q≦Qの整数である。
また、各画素8a・8a・・・ごとに取得した画像情報には、各画素8a・8a・・・において受光した画像の輝度値の情報が含まれている。
そして、画素位置が座標(p,q)である画素における輝度をrと規定する。
ここで、検査対象たるワーク2の概要について、図3を用いて説明する。
図3に示す如く、表面における欠陥の有無を検査する対象であるワークの一例であるワーク2は、鋳造により製造される部品(以下、鋳造物と記載する)であり、検査対象たる被検査面2aを備えている。そして、本ワーク2では、被検査面2aに欠陥部2bが存在する場合を例示している。
欠陥検出装置1によるワーク2の検査は、ワーク2に対する所定の方向ごとに行われる。つまり、ワーク2がその外形形状において被検査面2aが複数存在する場合、ワーク2が有する被検査面ごとに欠陥の検査が行われる。
尚、本実施形態では、欠陥部2bが、被検査面2aの隅部が部分的に欠けた態様である場合を例示しているが、欠陥検出装置1により検出する欠陥部2bの態様をこれに限定するものではない。
鋳造物における欠陥とは、溶湯が鋳型内に充填されるときに、鋳型の変形等により製品の角部が膨出して丸みを帯びたり、溶湯が行き渡らない部位が生じて一部に欠けが生じたりする等、所望する形状通りに形成されなかった部位のことを意味している。
そして、鋳造物における欠陥部位では、表面に光沢があるという特徴を有している。
本発明に係る欠陥検出方法では、鋳造物の欠陥に見られるこのような特徴を利用して、精度の良い欠陥検出を実現するようにしている。
尚、鋳造物には寸法誤差が生じるが、その寸法誤差が許容値以内である場合には欠陥として取り扱わず、良品として扱うものとする。
ここで、画像データ上での欠陥の特徴について、図3、図4を用いて説明をする。
図3(a)に示すような欠陥部2bを有するワーク2を、図3(b)に示すような第一の視点S1において、カメラ4によって撮像し、データ処理部7により画像データを取得する。
ここで視点S1は、被検査面2aにおける検査部位の直上にカメラ4を配置して、カメラ4の視線方向を被検査面2aに対して垂直とした視点である。
このとき、図4(a)に示す如く、照明5から照射される照明光のうち、欠陥部2b以外の被検査面2aにおいて直接反射する照明光は、主にカメラ4に向けて反射する。
一方、欠陥部2bで直接反射する照明光は、カメラ4の方向以外に向けて反射し、主に欠陥部2bで拡散反射した照明光がカメラ4に到達する。
このため、視点S1において、カメラ4により撮像した画像データでは、欠陥部2bが、欠陥部2b以外の被検査面2aに比して輝度が低くなるという特徴がある。
次に、欠陥部2bを有するワーク2を、図3(c)に示すような第二の視点S2において、カメラ4によって撮像し、画像データを取得する。
ここで視点S2は、カメラ4の視線方向をワーク2の被検査面2aに対して垂直に保持しつつ、ワーク2を平行移動して、被検査面2aの検査部位の直上からカメラ4をずらした視点である。
このとき、図4(b)に示す如く、照明5から照射される照明光のうち、欠陥部2b以外の被検査面2aにおいて直接反射する照明光は、カメラ4の方向以外に向けて反射し、主に当該部位で拡散反射した照明光がカメラ4に到達する。
一方、欠陥部2bで直接反射した照明光のうち、一部はカメラ4の方向に向けて反射し、カメラ4に到達する。このとき、欠陥部2bは光沢を有しているため、より高い輝度に増大される。
このため、視点S2において、カメラ4により撮像した画像データでは、欠陥部2bが、欠陥部2b以外の被検査面2aに比して輝度が高くなるという特徴がある。
さらに、画像データ上での欠陥の特徴について、良品との比較によって説明をする。
図4(a)(b)に示すような欠陥部2bを有していないワーク2(以後、良品ワーク2Xと呼ぶ)と、欠陥部2bを有しているワーク2(以後、欠陥ワーク2Yと呼ぶ)における輝度を比較する。尚、検査対象たる各ワーク2・2・・・は、良品ワーク2Xであるか欠陥ワーク2Yであるかが不明なものであり、以後対象ワーク2Zと呼ぶ。
図4(a)に示す如く、視点S1において、カメラ4により、良品ワーク2Xの被検査面2aを撮像すると、被検査面2aの輝度はほぼ一様となる。
一方、視点S1において、カメラ4により、欠陥ワーク2Yの被検査面2aを撮像すると、欠陥部2bにおいて輝度が低下し、欠陥部2b以外の部位においては、良品ワーク2Xの被検査面2aの輝度と同様となる。
また、図4(b)に示す如く、視点S2において、カメラ4により、良品ワーク2Xの被検査面2aを撮像すると、被検査面2aの輝度は、図4(a)に示す視点S1において撮像した場合の輝度に比して低い輝度でほぼ一様となる。
一方、視点S2において、カメラ4により、欠陥ワーク2Yの被検査面2aを撮像すると、欠陥部2bにおいて輝度が上昇し、欠陥部2b以外の部位においては、良品ワーク2Xの被検査面2aの輝度と同様となる。
即ち、鋳造物における欠陥(即ち、欠陥部2b)では、欠陥ワーク2Yを各視点S1・S2において撮像した画像データにおいて、良品ワーク2Xに対して輝度変化の態様が逆行するという特徴を有している。尚、ここでいう「逆行する」とは、良品ワーク2Xにおいて輝度が上昇する場合に欠陥ワーク2Yにおける輝度が減少し、良品ワーク2Xにおいて輝度が減少する場合に欠陥ワーク2Yにおける輝度が上昇することを意味している。
また、換言すれば、良品ワーク2Xの被検査面2aを各視点S1・S2で撮像した場合の各画像データにおける輝度変化を基準として、各ワーク2・2の輝度変化を比較することにより、良品ワーク2Xと異なる輝度変化が生じる部位を有するワーク2を、欠陥部2bを有する欠陥ワーク2Yであると判定することができる。
次に、欠陥検出装置1による画像データの撮像方法について、図1および図5、図6を用いて説明する。
図1に示す如く、欠陥検出装置1により、ワーク2の画像データを撮像するときにおいて、カメラ4は、支持体6に対して視線方向を鉛直方向下向きに向けて固定されている。
また、ワーク2は、ロボット3によって、被検査面2aの角度を水平に保持しつつ、水平方向に変位される。
即ち、欠陥検出装置1では、カメラ4の視線方向を常に被検査面2aに対して垂直に保持しつつ、ワーク2を水平方向に変位させて、撮像部位を変更しながら画像データを撮像する構成としている。
尚、本実施形態では、ロボット3により、ワーク2の姿勢を自在に変更できる構成としているが、本発明に係る欠陥検出方法では、ワーク2の被検査面2aに対するカメラ4の視線方向を垂直に保持しつつ、ワーク2およびカメラ4を平行に相対変位できる構成であればよいため、ロボット3の態様は、ワーク2を平行移動できる態様のもので足り、ワーク2の角度や姿勢を自在に変更可能な態様のものでなくてもよい。
あるいは、本発明に係る欠陥検出装置は、ワーク2を固定しておき、カメラ4を平行移動できる態様とすることも可能である。
図5に示す如く、カメラ4により画像データを取得するに際して、対象となるワーク2(ここでは、欠陥ワーク2Y)の被検査面2a上に、一単位の検査範囲である検査エリアKを設定する。検査エリアKは、欠陥部の出現が予想される範囲を選んで設定することができる。あるいは、被検査面2aの全体を検査エリアKとして設定することもできる。
そして、カメラ4により、図5に示す視点S1において検査エリアKを撮像すると、撮像素子8上には、図6(a)に示すような映像が投影される。
このとき、視点S1における検査エリアKの映像に対応する各画素8a・8a・・・の範囲を検査エリアK1として設定する。
次に、カメラ4により、図5に示す視点S2において検査エリアKを撮像すると、撮像素子8上には、図6(b)に示すような映像が投影される。
このとき、視点S2における検査エリアKの映像に対応する各画素8a・8a・・・の範囲を検査エリアK2として設定する。
そして、視点S1で撮像した検査エリアKに対応する検査エリアK1の各画素8a・8a・・・と、視点S2で撮像した検査エリアKに対応する検査エリアK2の各画素8a・8a・・・と、を対応させる。
即ち、例えば、図6の例で言えば、視点S1で撮像した画像データの画素位置が(p1,q1)である画素8aと、視点S2で撮像した画像データの画素位置が(p2,q2)である画素8aを、検査エリアK中の同一部位に対する画像データとして対応させる。
そして、カメラ4により視点S1から撮像した検査エリアK1における画像データと、視点S2から撮像した検査エリアK2における画像データと、を用いて、当該検査エリアKにおける欠陥部の有無を判定するようにしている。
尚、視点S2で撮像した検査エリアKに対応する検査エリアK2は、視点S1と検査エリアKに対する視線の角度が異なっているため、厳密には視点S1における検査エリアK1に比して、面積が縮小された(形状が異なった)状態で撮像されるが、無視することができる。また、視点S1・S2の移動距離および焦点距離に基づいて収縮率を算出して補正することも可能である。
このようにして、カメラ4により撮像した画像データであって、良品ワーク2Xについて各視点S1・S2から撮像したものをそれぞれ良品画像L1・L2として規定し、また、対象ワーク2Zについて各視点S1・S2から撮像したものをそれぞれ検査画像G1・G2として規定する。
次に、データ処理部7における画像データの処理方法について、図7〜図13を用いて説明する。
尚、視点S1において取得した画像データの輝度rをr1と規定し、視点S2において取得した画像データの輝度rをr2と規定する。
視点S1において撮像した検査エリアK1の良品画像L1および検査画像G1は、図7に示すような画像として表される。
また、視点S1において撮像した検査エリアK1の画像データをグラフ上に示すと、図9(a)のように表すことができる。
図7および図9(a)からわかるように、良品ワークでは、各画素位置において、輝度r1が一定となっている。
また、欠陥ワークでは、輝度r1が良品ワークと同様に一定となっている画素位置と、輝度r1が他の画素位置に比して低くなっている画素位置が存在している。
そして、この輝度r1が他の画素位置に比して低くなっている画素位置が、欠陥部2bに対応している。
同様に、視点S2において撮像した検査エリアK2の良品画像L2および検査画像G2は、図8に示すような画像として表される。
また、視点S2において撮像した検査エリアK2の画像データをグラフ上に示すと、図9(b)のように表すことができる。
図8および図9(b)からわかるように、良品ワークでは、各画素位置において、輝度r2が一定となっている。また、このときの輝度r2は、図9(a)に示す同位置の輝度r1に比して低くなっている。
また、欠陥ワークでは、輝度r2が良品ワークと同様に一定となっている画素位置と、輝度r2が他の画素位置に比して高くなっている画素位置が存在している。
そして、この輝度r2が他の画素位置に比して高くなっている画素位置が、欠陥部2bに対応している。
次に、図7に示す如く、視点S1において撮像した良品画像L1と検査画像G1から、各画素位置における輝度比R1を表す第一のコントラスト画像C1を生成する。
ここで、良品ワークの輝度r1をr1(x)と規定し、欠陥ワークの輝度r1をr1(y)、と規定すると、輝度比R1は、R1=r1(y)/r1(x) で求められる。
コントラスト画像C1は、各画素8a・8a・・・の配置において、輝度比R1の大小を色の濃淡で表現した画像として表すことができる。
また、視点S1において撮像した良品画像L1と検査画像G1から算出した輝度比R1をグラフ上に示すと、図10(a)のように表される。
同様に、図8に示す如く、視点S2において撮像した良品画像L2と検査画像G2から、各画素位置における輝度比R2を表す第二のコントラスト画像C2を生成する。
ここで、良品ワークの輝度r2をr2(x)と規定し、欠陥ワークの輝度r2をr2(y)、と規定すると、輝度比R2は、R2=r2(y)/r2(x) で求められる。
コントラスト画像C2は、各画素8a・8a・・・の配置において、輝度比R2の大小を色の濃淡で表現した画像として表すことができる。
また、視点S2において撮像した良品画像L2と検査画像G2から算出した輝度比R2をグラフ上に示すと、図10(b)のように表される。
このような各コントラスト画像C1・C2を生成することにより、S/Nの改善を図ることができ、各画素8a・8a・・・に存在するノイズの影響を低減することができるため、より精度良く、欠陥を検出することが可能になる。
また、このような各コントラスト画像C1・C2を精度良く生成するためには、対応する各画素8a・8a・・・同士を精度良く位置合わせすることが重要であるため、ここまでの画像処理においては、各画像L1・G1・L2・G2は、より高い解像度で撮像することが望ましい。
しかしながら、各コントラスト画像C1・C2を生成した後の画像処理においては、画像の解像度が低い方が画像処理速度の観点で有利である。
このため、図11に示す如く、ここで、各コントラスト画像C1・C2の解像度を低減させる処理を行う。
次に、図12に示す如く、視点S1および視点S2において生成した各コントラスト画像C1・C2を用いて、輝度比の差分ΔRを表す画像である差分画像ΔCを生成する。
各輝度比R1・R2の差である差分ΔRは、ΔR=|R1−R2| で求められる。
差分画像ΔCは、各コントラスト画像C1・C2の対応する各画素8a・8a・・・の配置において、輝度比の差分ΔRの大小を色の濃淡で表現した画像として表すことができる。
また、このようにして求めた輝度比の差分ΔRをグラフ上に示すと、図13のように表される。
そして、図12および図13に示すように、輝度比の差分ΔRの値が、予め設定する閾値αを越える画素位置(黒塗り部分)が存在する場合には、欠陥部を有する疑いがあると判定する。
さらに、差分画像ΔCにおける欠陥部と疑わしい範囲(黒塗り部分)の面積が閾値βを越えている場合(換言すれば、欠陥部を有する疑いがあると判定された画素位置の箇所数が、予め設定する閾値γを越えている場合)には、そのワーク2を欠陥ワーク2Yと判定するようにしている。
また、欠陥部を有する疑いがあると判定された画素位置が存在しないか、あるいは、欠陥部を有する疑いがあると判定された画素位置の範囲の面積が閾値β以下である場合には、そのワーク2を良品ワーク2Xと判定するようにしている。
次に、本発明の一実施形態に係る欠陥検出方法による、実ワークに対する欠陥検査の一連の流れについて、図1および図14〜図18を用いて説明する。
図14に示す如く、本実施形態における検査対象物たる実ワークであるワーク12は、鋳造により製造される部品(鋳造物)であり、ここでは、ワーク12が、エンジンのシリンダヘッド部分を構成する部品である場合を例示している。そして、シリンダヘッドとシリンダブロック(図示せず)の合わせ面に相当する部位(斜線部分)を被検査面12aとしている。
尚ワーク12のうち、良品であるものを良品ワーク12Xと規定し、欠陥品であるものを欠陥ワーク12Yと規定する。また、検査対象となるワーク12(即ち、良品ワーク12Xであるか、欠陥ワーク12Yであるかが不明なもの)を対象ワーク12Zと規定する。
図1に示す如く、ワーク12は、欠陥検出装置1の支持台3c上に位置決めして配置される。
そして、欠陥検出装置1は、カメラ4の視線方向を被検査面12aに対して垂直に保持しつつ、ロボット3によってワーク12を平行移動させて、種々視点を変えながら、カメラ4により撮像し、画像データをデータ処理部7により取得する。
図15に示す如く、本発明の一実施形態に係る欠陥検出方法では、まず欠陥検査に先立って、良品ワーク12Xについて、カメラ4により、各視点S1・S2における各良品画像L1・L2を撮像し、データ処理部7に記憶させておく(STEP−1)。
図16(a)に示す如く、本実施形態では、ワーク12の被検査面12aに対して、18箇所の視点(視点(1)〜(18))を設定している。
そして、カメラ4の撮像範囲を、図16(b)中の左右方向に隣接する各視点におけるカメラ4の撮像範囲を、それぞれ半分ずつ重複させる設定としている。
即ち、各視点(1)・(7)・(13)におけるカメラ4の各撮像範囲と、各視点(2)・(8)・(14)におけるカメラ4の各撮像範囲は、図16(b)中に示す範囲Aにおいて重複している。
また、各視点(2)・(8)・(14)におけるカメラ4の各撮像範囲と、各視点(3)・(9)・(15)におけるカメラ4の各撮像範囲は、図16(b)中に示す範囲Bにおいて重複している。
また、各視点(3)・(9)・(15)におけるカメラ4の各撮像範囲と、各視点(4)・(10)・(16)におけるカメラ4の各撮像範囲は、図16(b)中に示す範囲Cにおいて重複している。
また、各視点(4)・(10)・(16)におけるカメラ4の各撮像範囲と、各視点(5)・(11)・(17)におけるカメラ4の各撮像範囲は、図16(b)中に示す範囲Dにおいて重複している。
また、各視点(5)・(11)・(17)におけるカメラ4の各撮像範囲と、各視点(6)・(12)・(18)におけるカメラ4の各撮像範囲は、図16(b)中に示す範囲Eにおいて重複している。
尚、図16(b)中の上下方向に隣接する各視点におけるカメラ4の撮像範囲も一部重複するようにカメラ4の撮像範囲を設定しているが、上下方向の重複幅は、カメラ4による撮像範囲に隙間が生じなければよい。
そして、カメラ4の各視点(1)〜(18)における各撮像範囲を、図16(b)に示すような設定とすることにより、被検査面12aに対して、図17に示すような18種類の画像データを取得する構成としている。
このように各撮像範囲を設定する場合において、図18(a)に示す位置に検査エリアKを設定する場合には、視点(8)と視点(9)におけるカメラ4の各撮像範囲に、検査エリアKが包含されている。
このため、図18(b)に示すように、視点(8)におけるカメラ4により撮像した画像データでは、撮像範囲の図18(b)における右半分において、検査エリアKに対応する部位(検査エリアK1)を撮像している。
また、図18(b)に示すように、視点(9)におけるカメラ4により撮像した画像データでは、撮像範囲の図18(b)における左半分において、検査エリアKに対応する部位(検査エリアK2)を撮像している。
即ち、この場合、図16(b)および図18(b)に示すように、視点(8)において撮像した検査エリアK1に係る画像データが、視点S1における良品画像L1に相当しており、また、視点(9)において撮像した検査エリアK2に係る画像データが、視点S2における良品画像L2に相当している。
また、図19(a)に示す位置に検査エリアKを設定する場合には、視点(7)と視点(8)におけるカメラ4の各撮像範囲に、検査エリアKが包含されている。
このため、図19(b)に示すように、視点(7)におけるカメラ4により撮像した画像データでは、撮像範囲の図19(b)における右半分において、検査エリアKに対応する部位(検査エリアK1)を撮像している。
また、図19(b)に示すように、視点(8)におけるカメラ4により撮像した画像データでは、撮像範囲の図19(b)における左半分において、検査エリアKに対応する部位(検査エリアK2)を撮像している。
即ち、この場合、図16(b)および図19(b)に示すように、視点(7)において撮像した検査エリアK1に係る画像データが、視点S1における良品画像L1に相当しており、また、視点(8)において撮像した検査エリアK2に係る画像データが、視点S2における良品画像L2に相当している。
さらに、図20(a)に示す位置に検査エリアKを設定する場合には、視点(9)と視点(10)におけるカメラ4の各撮像範囲に、検査エリアKが包含されている。
このため、図20(b)に示すように、視点(9)におけるカメラ4により撮像した画像データでは、撮像範囲の図20(b)における右半分において、検査エリアKに対応する部位(検査エリアK1)を撮像している。
また、図20(b)に示すように、視点(10)におけるカメラ4により撮像した画像データでは、撮像範囲の図20(b)における左半分において、検査エリアKに対応する部位(検査エリアK2)を撮像している。
即ち、この場合、図16(b)および図20(b)に示すように、視点(9)において撮像した検査エリアK1に係る画像データが、視点S1における良品画像L1に相当しており、また、視点(10)において撮像した検査エリアK2に係る画像データが、視点S2における良品画像L2に相当している。
このように、視点(8)および視点(9)における画像データは、それぞれ右半分が、視点S1における良品画像L1に相当し、それぞれ左半分が、視点S2における良品画像L2に相当している。これは、視点(8)(9)の場合のみならず、全ての視点(1)〜(18)において同様である。
即ち、図17に示す、良品ワーク12Xに対する各視点(1)〜(18)において取得した18種類の画像データには、各視点S1・S2における取得すべき各良品画像L1・L2が全て含まれている。
また同様に、図17に示す、対象ワーク12Zに対する各視点(1)〜(18)において取得した18種類の画像データには、各視点S1・S2における取得すべき各検査画像G1・G2が全て含まれている。
即ち、このように、カメラ4の撮像範囲を、隣接する各視点においてそれぞれ半分ずつ重複させる設定とすることによって、視点S1および視点S2に相当する二方向からの画像データを、少ない撮像回数で効率的かつ容易に取得することができる。
仮に、カメラ4の撮像範囲の、隣接する各視点において重複する範囲を撮像範囲の半分よりも大きくする(即ち、ワーク12の平行移動量をより小さくする)場合、各視点の平行移動距離が短くなるため、視点S1・S2における輝度変化が本実施形態の場合に比して小さくなり、欠陥の判定精度が低下する。
また、この場合、被検査面12a全体の画像データを取得するために必要なカメラ4による撮像回数が増えるため、データ処理量が増大する。
一方、仮に、カメラ4の撮像範囲の、隣接する各視点において重複する範囲を撮像範囲の半分よりも小さくする(即ち、ワーク12の平行移動量をより大きくする)場合、各視点の平行移動距離が大きくなるため、視点S1・S2における輝度変化が本実施形態の場合に比して大きくなり、欠陥の判定精度の向上に寄与し得るが、被検査面12aの同じ部位を重複して撮影できる範囲が本実施形態の場合に比して狭くなるため、また、この場合、被検査面12a全体の画像データを取得するために必要なカメラ4による撮像回数が増えるため、データ処理量が増大する。
このため、カメラ4の撮像範囲を、隣接する各視点において半分ずつ重複させる構成は、欠陥の判定精度の観点、および、撮像時間の短縮化の観点、画像データの処理時間の短縮化の観点等からみて、優れている。
即ち、本発明の一実施形態に係る欠陥検出方法において、各検査画像G1・G2は、各撮像範囲の大きさが同一で、各撮像範囲の各半分が重複しており、かつ、各良品画像L1・L2は、各撮像範囲の大きさが同一で、各撮像範囲の各半分が重複しているものである。
また、本発明の一実施形態に係る欠陥検出装置1において、カメラ4による各検査画像G1・G2の各撮像範囲は、大きさが同一で、かつ、各撮像範囲の各半分が重複しているものである。
このような構成により、同一部位(検査エリアK)の二つの異なる視点S1・S2における輝度を変化させた画像を容易に取得できる。また、画像を撮像する回数を低減することができる。
また、本発明の一実施形態に係る欠陥検出方法において、第二の視点S2は、対象ワーク12Zに対して、第一の視点S1を平行移動させた視点としている。
このような構成により、異なる視点S1・S2における画像を容易に取得できる。
また、本発明の一実施形態に係る欠陥検出方法において、第一の視点S1は、視線の方向が、対象ワーク12Zの被検査面12aに対して垂直としている。
このような構成により、同一部位(検査エリアK)の二つの異なる視点S1・S2における輝度変化を大きくすることができる。
また、本発明の一実施形態に係る欠陥検出装置1は、検査対象たる対象ワーク12Zを変位可能に支持する変位装置であるロボット3と、対象ワーク12Zの被検査面12aを撮像するカメラ4と、を備えるものであって、ロボット3によって、対象ワーク12を、カメラ4の視線方向が被検査面12aに対して垂直となる姿勢で保持しつつ、カメラ4によって、該カメラ4の視線方向における被検査面12aに設定する検査範囲である検査エリアKを撮像した第一の視点S1における画像データである第一の検査画像G1を撮像するとともに、ロボット3によって、対象ワーク12Zを、カメラ4の視線方向が被検査面12aに対して垂直となる姿勢を保持しつつ平行移動して、カメラ4によって、該カメラ4の視線方向に対して変位した検査エリアKを撮像した第二の視点S2における画像データである第二の検査画像G2を撮像するものである。
このような構成により、同一部位(検査エリアK)の二つの異なる視点S1・S2における輝度を変化させた画像を容易に取得できる。また、画像を撮像する回数を低減することができる。
次に、図15に示す如く、検査の段階においては、まず始めに、カメラ4のキャリブレーションを行う(STEP−2)。
ここで、カメラ4による撮像範囲等が前述した設定となっていることを確認したり、カメラ4の初期設定を行ったりしておく。
次に、カメラ4により、視点S1・S2に対応する検査画像G1・G2を、良品画像L1・L2と同様の態様で撮像し(図17参照)、データ処理部7により検査画像G1・G2を取得する(STEP−3)。
次に、データ処理部7に予め記憶される良品ワーク12Xにおける視点S1に対応する良品画像L1と、撮像した対象ワーク12Zにおける検査画像G1を位置合わせする(STEP−4)。
ここでいう「位置合わせ」とは、同一の部位に対する画像データを有する各画素8a・8a同士を対応させることを意味する。
次に、位置合わせした視点S1における良品画像L1と検査画像G1の各輝度r1から、データ処理部7により輝度比R1を算出して、第一のコントラスト画像C1(図7参照)を生成する(STEP−5)。
そして、生成したコントラスト画像C1は、データ処理部7により、解像度を低減する処理(図11参照)を施しておく(STEP−6)。
また、(STEP−4)〜(STEP−6)の処理に並行して、視点S2に対する処理を行い、データ処理部7に予め記憶される良品ワーク12Xにおける視点S2に対応する良品画像L2と、撮像した対象ワーク12Zにおける検査画像G2を位置合わせする(STEP−7)。
次に、位置合わせした視点S2における良品画像L2および検査画像G2の各輝度r2から、データ処理部7により輝度比R2を算出して、第二のコントラスト画像C2(図8参照)を生成する(STEP−8)。
そして、生成したコントラスト画像C1は、データ処理部7により、解像度を低減する処理(図11参照)を施しておく(STEP−9)。
即ち、本発明の一実施形態に係る欠陥検出方法を用いた欠陥検出装置1では、データ処理部7によって、第一および第二のコントラスト画像C1・C2を生成した後、差分画像ΔCを生成する前に、各コントラスト画像C1・C2の解像度を低減する処理を行うものである。
このような構成により、画像処理に要する時間を短縮することができる。
次に、データ処理部7により、視点S1・S2における各検査エリアK1・K2を位置合わせして、同じ部位を撮像した各画素8a・8a・・・同士を対応させる(STEP−10)。
次に、視点S1・S2において生成した各コントラスト画像C1・C2に基づき、データ処理部7により、コントラスト画像C1の各画素8a・8a・・・における輝度比R1からコントラスト画像C2の各画素8a・8a・・・における輝度比R2を差し引いて差分ΔRを算出して、差分画像ΔC(図12参照)を生成する(STEP−11)。
次に、差分画像ΔCに基づく判定を行う。
まず、データ処理部7により、輝度比の差分ΔRが、予め設定する閾値αを越える画素位置が存在するか否か(図13参照)の判定をする(STEP−12)。
ここで、予め設定する閾値αを越える画素位置が存在しなければ、その検査エリアKには欠陥は存在しないと判定する。
また、予め設定する閾値αを越える画素位置が存在している場合には、次の判定に移行する。
次に、データ処理部7により、差分ΔRが、予め設定する閾値を越える画素位置が連続する範囲を形成しており、かつ、その範囲の面積が予め設定する閾値βを超えているか否かの判定(図12参照)をする(STEP−13)。
ここで、当該範囲の面積が閾値βを超えていれば、検査エリアKの当該範囲に欠陥部(図示せず)が存在し、当該ワーク12が欠陥品(欠陥ワーク12Y)であると判定する。
また、当該範囲の面積が閾値βを超えていなければ、その検査エリアKには欠陥部は存在しないと判定する。
そして、データ処理部7により、被検査面12aに設定した全ての検査エリアKにおいて、欠陥無しと判定されたワーク12を良品(良品ワーク12X)と判定する。
以上により、ワーク12に対する一連の欠陥検査を終了する。
即ち、本発明の一実施形態に係る欠陥検出方法および欠陥検出装置1においては、データ処理部7によって、検査対象たるワーク2である対象ワーク12Zの被検査面12aにおいて検査エリアKを設定して、検査エリアKを含む撮像範囲において、第一の視点S1から撮像した画像である第一の検査画像G1と、視点S1と異なる第二の視点S2から撮像した画像である第二の検査画像G2と、を取得するとともに、欠陥のないことが既知の前記ワークである良品ワーク12Xの被検査面12aにおいて設定する検査エリアKを含む撮像範囲において、視点S1から撮像した画像である第一の良品画像L1と、視点S2から撮像した画像である第二の良品画像L2と、を取得して、検査画像G1と良品画像L1の、対応する各画素8a・8a・・・の輝度比R1を表した画像である第一のコントラスト画像C1と、検査画像G2と良品画像L2の対応する各画素8a・8a・・・の輝度比R2を表した画像である第二のコントラスト画像C2と、を生成するとともに、各コントラスト画像C1・C2の、対応する各画素8a・8a・・・の輝度比の差分ΔRを表した画像である差分画像ΔCを生成して、差分画像ΔCにおいて、輝度比の差分ΔRが予め設定する第一の閾値αを越えている各画素8a・8a・・・を検出するとともに、検出した各画素8a・8a・・・が連続する範囲を形成し、かつ当該範囲の面積が、予め設定する第二の閾値βを越えている場合に、前記範囲を欠陥部(図12中に示す黒塗り範囲)として検出するものである。
このような構成により、欠陥部の検出率を向上するとともに、誤検出を防止することができる。
尚、本実施形態では、本発明の一実施形態に係る欠陥検出方法を適用する検査対象物が鋳造物であるワーク2・12である場合を例示して説明をしているが、本発明に係る欠陥検出方法を適用する検査対象物は、必ずしも鋳造物である必要はなく、正常部と欠陥部において、各視点における輝度変化が逆行する態様となる性質を有するものであれば、本発明に係る欠陥検出方法を適用できる。
1 欠陥検出装置
2 ワーク
2a 被検査面
2b 欠陥部
4 カメラ
5 照明
7 データ処理部
8 撮像素子
8a 画素

Claims (9)

  1. 検査対象たるワークである対象ワークの被検査面において検査範囲を設定して、当該検査範囲を含む撮像範囲において、第一の視点から撮像した画像である第一の検査画像と、前記第一の視点と異なる第二の視点から撮像した画像である第二の検査画像と、
    を取得するとともに、
    欠陥のないことが既知の前記ワークである良品ワークの被検査面において設定する前記検査範囲を含む撮像範囲において、前記第一の視点から撮像した画像である第一の良品画像と、前記第二の視点から撮像した画像である第二の良品画像と、
    を取得して、
    前記第一の検査画像と前記第一の良品画像の、対応する各画素の輝度比を表した画像である第一のコントラスト画像と、前記第二の検査画像と前記第二の良品画像の、対応する各画素の輝度比を表した画像である第二のコントラスト画像と、
    を生成するとともに、
    前記第一のコントラスト画像と前記第二のコントラスト画像の、対応する各画素の輝度比の差分を表した画像である差分画像を生成して、
    前記差分画像において、前記輝度比の差分が予め設定する第一の閾値を越えている画素を検出するとともに、検出した画素が連続する範囲を形成し、かつ当該範囲の面積が、予め設定する第二の閾値を越えている場合に、前記範囲を欠陥部として検出する、
    ことを特徴とする欠陥検出方法。
  2. 前記第二の視点は、
    前記対象ワークに対して、
    前記第一の視点を平行移動させた視点とする、
    ことを特徴とする請求項1記載の欠陥検出方法。
  3. 前記第一の視点は、
    視線の方向が、
    前記対象ワークの被検査面に対して垂直とする、
    ことを特徴とする請求項2記載の欠陥検出方法。
  4. 前記第一の検査画像と前記第二の検査画像は、
    各撮像範囲の大きさが同一で、各撮像範囲の各半分が重複しており、かつ、
    前記第一の良品画像と前記第二の良品画像は、
    各撮像範囲の大きさが同一で、各撮像範囲の各半分が重複している、
    ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の欠陥検出方法。
  5. 前記第一および第二のコントラスト画像を生成した後、
    前記差分画像を生成する前に、
    前記第一および第二のコントラスト画像の解像度を低減する処理を行う、
    ことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の欠陥検出方法。
  6. 検査対象たるワークである対象ワークを変位可能に支持する変位装置と、
    前記対象ワークの被検査面を撮像するカメラと、
    を備える欠陥検出装置であって、
    前記変位装置によって、前記対象ワークを、前記カメラの視線方向が前記被検査面に対して垂直となる姿勢で保持しつつ、前記カメラによって、該カメラの視線の方向における前記被検査面に設定する検査範囲を撮像した第一の視点における画像データである第一の検査画像を撮像するとともに、
    前記変位装置によって、前記対象ワークを、前記カメラの視線方向が前記被検査面に対して垂直となる姿勢を保持しつつ平行移動して、前記カメラによって、該カメラの視線の方向に対して変位した前記検査範囲を撮像した第二の視点における画像データである第二の検査画像を撮像する、
    ことを特徴とする欠陥検出装置。
  7. 前記カメラによる前記第一の検査画像と前記第二の検査画像の各撮像範囲は、
    大きさが同一で、かつ、各撮像範囲の各半分が重複している、
    ことを特徴とする請求項6記載の欠陥検出装置。
  8. 前記欠陥検出装置は、
    さらに、データ処理部を備え、
    該データ処理部に、
    前記第一の検査画像および前記第二の検査画像と、
    欠陥のないことが既知の前記ワークである良品ワークの被検査面において設定する前記検査範囲を含む撮像範囲において、前記第一の視点から撮像した画像である第一の良品画像と、前記第二の視点から撮像した画像である第二の良品画像と、が記憶され、
    前記データ処理部によって、
    前記第一の検査画像と前記第一の良品画像の、対応する各画素の輝度比を表した画像である第一のコントラスト画像と、前記第二の検査画像と前記第二の良品画像の、対応する各画素の輝度比を表した画像である第二のコントラスト画像と、
    を生成するとともに、
    前記第一のコントラスト画像と前記第二のコントラスト画像の、対応する各画素の輝度比の差分を表した画像である差分画像を生成して、
    前記差分画像において、前記輝度比の差分が予め設定する第一の閾値を越えている画素を検出するとともに、検出した画素が連続する範囲を形成し、かつ当該範囲の面積が、予め設定する第二の閾値を越えている場合に、前記範囲を欠陥部として検出する、
    ことを特徴とする請求項6または請求項7記載の欠陥検出装置。
  9. 前記データ処理部は、
    前記第一および第二のコントラスト画像を生成した後、
    前記差分画像を生成する前に、
    前記第一および第二のコントラスト画像の解像度を低減する処理を行う、
    ことを特徴とする請求項8記載の欠陥検出装置。
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