JP2019089644A - 巻上機及びエレベーター - Google Patents

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Abstract

【課題】支持部材の小型化を図り、防振機構を容易に設置及び取り外すことができる巻上機及びエレベーターを提供する。【解決手段】巻上機は、巻上機本体と、巻上機設置台とを備えている。巻上機設置台は、マシンビーム11Aと、支持部材12と、を備えている。支持部材12は、ベースプレート22と、防振機構21A、21Bと、ストッパ板23と、ストッパボルト32と、ボス台31と、ロックナット33と、を備えている。ボス台31は、ベースプレート22の上面に着脱可能に取り付けられ、ストッパ用貫通孔23aを貫通したストッパボルト32が螺合される。ロックナット33は、ストッパボルト32をボス台31に固定する。【選択図】図4

Description

本発明は、乗りかごや釣合おもり等からなる昇降体を昇降移動させる巻上機、及びこの巻上機を備えたエレベーターに関するものである。
従来、エレベーターは、乗りかごと、釣合おもりと、乗りかごと釣合おもりとを連結するロープと、このロープが巻回される巻上機本体を有する巻上機とを備えている。巻上機本体は、巻上機設置台を介して機械室に設置されている。
巻上機設置台には、巻上機本体の振動や、地震発生時における巻上機本体の揺れを吸収する防振機構が支持部材に設けられている。従来の防振機構を有する巻上機及びエレベーターとしては、例えば、特許文献1に記載されているようなものがある。
この特許文献1には、防振機構部として、圧縮コイルバネと、ボルトとからなる技術が記載されている。そして、特許文献1には、圧縮コイルバネを、支持台と機械台との間に設け、さらに支持台と圧縮コイルバネと機械台とを貫通してボルトを設け、ボルトは、その一端側を支持台または機械台に拘止し、他端側を他方の台の貫通孔に遊貫した技術が記載されている。そして、地震発生時における揺れによって巻上機本体が転倒することをボルトにより防止している。
特開2002−362860号公報
しかしながら、特許文献1に記載された技術では、ボルトを固定するために、圧縮コイルバネの内部に内側ナットが配置されている。そのため、防振機構の設置及び取り外す際には、内側ナットを締め込む作業や緩める際に、圧縮コイルバネが作業工具と干渉し、防振機構の設置及び取り外す作業が大変煩雑なものとなっていた。
さらに、特許文献1に記載された技術では、ボルトの頭部が機械台の上下方向の下方から突出している。そのため、特許文献1に記載された技術では、ボルトの頭部と機械室の床面との干渉を防ぐために、機械台の下方に空間を確保する必要があり、支持部材が大型化するという、問題を有していた。
本目的は、上記の問題点を考慮し、支持部材の小型化を図り、防振機構を容易に設置及び取り外すことができる巻上機及びエレベーターを提供することにある。
上記課題を解決し、本目的を達成するため、巻上機は、ロープを介して昇降体を昇降動作させ、機械室に設置される巻上機において、ロープが巻き掛けられる巻上機本体と、
巻上機本体が設置される巻上機設置台と、を備えている。
巻上機設置台は、巻上機本体が設置されるマシンビームと、マシンビームと機械室の床面との間に配置される支持部材と、を備えている。
支持部材は、ベースプレートと、防振機構と、ストッパ板と、ストッパボルトと、ボス台と、ロックナットと、を備えている。
ベースプレートは、床面に載置される。防振機構は、ベースプレートの上下方向の上面に取り付けられる。ストッパ板は、防振機構の上下方向の上面に設置され、マシンビームと防振機構の間に介在される。ストッパボルトは、ストッパ板に設けられたストッパ用貫通孔を上下方向の上方から貫通する。ボス台は、ベースプレートの上面に着脱可能に取り付けられ、ストッパ用貫通孔を貫通したストッパボルトが螺合される。ロックナットは、ストッパボルトをボス台に固定する。
また、エレベーターは、建築構造物に設けられた昇降路内を昇降移動する昇降体を備えたエレベーターにおいて、ロープを介して昇降体を昇降動作させ、機械室に設置される巻上機を備えている。また、巻上機としては、上述した巻上機が用いられる。
上記構成の巻上機及びエレベーターによれば、支持部材の小型化を図り、防振機構を容易に設置及び取り外すことができる。
第1の実施の形態例にかかるエレベーターを示す概略構成図である。 第1の実施の形態例にかかるエレベーターにおける巻上機を示すもので、図2Aは正面図、図2Bは平面図である。 図2A及び図2BのC部を示す平面図である。 図2A及び図2BのC部を示す側面図である。 図2A及び図2BのC部を示す正面図である。 第1の実施の形態例にかかる巻上機の支持部材を示す平面図である。 第1の実施の形態例にかかる巻上機の支持部材を示す正面図である。 第1の実施の形態例にかかる巻上機の支持部材を示す側面図である。 第1の実施の形態例にかかる支持部材のストッパ板を示すもので、図9Aは平面図、図9Bは正面図、図9Cは側面図である。 第1の実施の形態例にかかる支持部材のボス台を示すもので、図10Aは平面図、図10Bは正面図、図10Cは側面図である。 第1の実施の形態例にかかる巻上機における巻上機設置台102の設置作業を示すフローチャートである。 第1の実施の形態例にかかる巻上機における防振機構及び転倒防止機構の取り外し作業を示すフローチャートである。 第2の実施の形態例にかかる巻上機の巻上機設置台を示す平面図である。 第2の実施の形態例にかかる巻上機の巻上機設置台を示す正面図である。 第2の実施の形態例にかかる巻上機の巻上機設置台を示す側面図である。 第2の実施の形態例にかかる巻上機の支持部材を示す平面図である。 第2の実施の形態例にかかる巻上機の支持部材を示す正面図である。 第2の実施の形態例にかかる巻上機の支持部材を示す側面図である。
以下、実施の形態例にかかる、巻上機及びエレベーター及について、図1〜図18を参照して説明する。なお、各図において共通の部材には、同一の符号を付している。
1.第1の実施の形態例
1−1.エレベーター及び巻上機の構成例
まず、第1の実施の形態例(以下、「本例」という。)にかかるエレベーターの構成について、図1を参照して説明する。
図1は、本例のエレベーターの構成例を示す概略構成図である。
図1に示すように、本例のエレベーター1は、建築構造物内に形成された昇降路110内を昇降動作する。エレベーター1は、人や荷物を載せる乗りかご120と、ロープ130と、釣合おもり140と、巻上機100と、を備えている。なお、昇降路110は、建築構造物内に形成され、その頂部には機械室160が設けられている。
昇降体の一例を示す乗りかご120は、昇降路110内に配置されている。乗りかご120は、不図示のガイドレールに沿って昇降路110内を昇降する。以下、乗りかご120が昇降する方向を上下方向とする。また、乗りかご120の上端部には、ロープ130が接続されている。
ロープ130の一端は、乗りかご120に接続され、ロープ130の他端は、昇降体の他の例を示す釣合おもり140の上部に接続されている。また、ロープ130は、巻上機100の巻上機本体101に巻き掛けられている。巻上機100及び反らせ車150は、機械室160に設置されている。そして、巻上機本体101が駆動することで、乗りかご120及び釣合おもり140が昇降路110内を昇降する。
[巻上機]
次に、巻上機100について図2A及び図2Bを参照して説明する。図2Aは、巻上機100を示す正面図、図2Bは巻上機100を示す平面図である。
図2A及び図2Bに示すように、巻上機100は、巻上機本体101と、巻上機設置台102と、を有している。巻上機本体101には、ロープ130が巻き掛けられる綱車を有している。巻上機本体101の近傍には、反らせ車150が配置されている。反らせ車150には、巻上機本体101に巻き掛けられたロープ130が巻き掛けられる。そして、巻上機本体101及び反らせ車150は、巻上機設置台102によって支持されて機械室160の床面161に設置される。
巻上機設置台102は、第1マシンビーム11Aと、第2マシンビーム11Bと、複数(本例では、4つ)の支持部材12A、12B、12C、12Dと、を有している。第1マシンビーム11A及び第2マシンビーム11Bは、鉛直方向の断面形状がH型に形成された、いわゆるH型鋼である。第1マシンビーム11A及び第2マシンビーム11Bは、その延在する方向が互いに平行に配置されている。第1マシンビーム11A及び第2マシンビーム11Bは、延在する方向と直交する方向に間隔を空けて配置されている。また、第1マシンビーム11A及び第2マシンビーム11Bは、機械室160の床面161に開口されてロープ130が挿通する開口部163を跨ぐように設置される。
第1マシンビーム11A及び第2マシンビーム11Bの上部には、巻上機本体101が設置される。また、第1マシンビーム11A及び第2マシンビーム11Bの延在する方向の両端部には、支持部材12A、12B、12C、12Dが配置される。支持部材12A、12B、12C、12Dは、それぞれ第1マシンビーム11A及び第2マシンビーム11Bの両端部における下面部と、機械室160の床面161との間に配置される。
また、機械室160の壁面162には、第1マシンビーム11A及び第2マシンビーム11Bの延在する方向の一端部が挿入される凹部162aが形成されている。そして、4つの支持部材12A、12B、12C、12Dのうち第1マシンビーム11A及び第2マシンビーム11Bの延在する方向の一端部に配置される支持部材12A、12Cは、凹部162aに配置される。
[支持部材]
次に、支持部材12A、12B、12C、12Dの構成について図3〜図10を参照して説明する。なお、支持部材12A、12B、12C、12Dは、それぞれ同一の構成を有しているため、ここでは、第1マシンビーム11Aの一端部に配置される支持部材12Aについて説明する。
図3は、図2A及び図2BのC部を示す平面図、図4は、図2A及び図2BのC部を示す側面図、図5は、図2A及び図2BのC部を示す正面図である。また、図6は、支持部材12Aを示す平面図、図7は、支持部材12Aを示す側面図、図8は、支持部材12Aを示す正面図である。
図3から図5に示すように、支持部材12Aは、第1防振機構21Aと、第2防振機構21Bと、ベースプレート22と、ストッパ板23と、スペーサ24と、転倒防止機構25とを有している。
[ベースプレート]
ベースプレート22は、平板状に形成されている。そして、ベースプレート22は、床面161に、例えば、溶接や固定ボルト等による固定方法によって固定されている。
ベースプレート22の上下方向の上面には、第1防振機構21A及び第2防振機構21Bと、後述する転倒防止機構25のボス台31が載置される。そして、第1防振機構21A及び第2防振機構21Bの上下方向の上面には、ストッパ板23が載置される。また、ストッパ板23の上下方向の上面には、スペーサ24が載置され、スペーサ24の上下方向の上面には、第1マシンビーム11Aの一端部が載置される。そのため、ストッパ板23は、第1防振機構21A及び第2防振機構21Bと、スペーサ24を介して第1マシンビーム11Aの一端部の間に介在される。
第1マシンビーム11Aは、スペーサ24に例えば溶接により固定される。これにより、第1防振機構21A及び第2防振機構21Bは、ストッパ板23及びスペーサ24を介して、ベースプレート22と第1マシンビーム11Aの間に配置される。
[防振機構]
図6〜図8に示すように、第1防振機構21Aと第2防振機構21Bは、ベースプレート22の上面において隣接して配置される。このように、第1防振機構21Aと第2防振機構21Bを接近させて配置することで、支持部材12A全体の小型化を図ることができる。
また、図4に示すように、第1防振機構21Aと第2防振機構21Bが隣接する箇所の上方には、第1マシンビーム11Aが配置される。なお、第1防振機構21Aと第2防振機構21Bは、それぞれ同一の構成を有しちるため、ここでは第1防振機構21Aについて説明する。
図6から図8に示すように、第1防振機構21Aは、防振部材27と、下部プレート28と、上部プレート29とを有している。防振部材27としては、弾性を有する部材により構成され、例えば、ゴムにより形成されている。なお、防振部材27は、ゴムに限定されるものではなく、圧縮コイルばねや板ばね等のその他各種の弾性を有する部材を適用できるものである。
防振部材27の下面には下部プレート28が配置されており、防振部材27の上面には、上部プレート29が配置されている。そのため、防振部材27は、下部プレート28と上部プレート29により挟持されている。
下部プレート28は、略平板状に形成されている。下部プレート28には、複数の下部取付孔28aが形成されている。下部取付孔28aは、下部プレート28の上面から下面にかけて貫通する貫通孔である。また、下部取付孔28aは、下部プレート28における防振部材27が配置される箇所を避けて形成されている。そして、複数の下部取付孔28aに下部取付ボルト41A、41Bを貫通させ、下部取付ボルト41A、41Bをベースプレート22に螺合させることで、下部プレート28は、ベースプレート22の上面に固定される。
ここで、第1下部取付ボルト41Aは、下部プレート28における第2防振機構21Bの下部プレート28と隣接する端部とは反対側の端部に固定される。第2下部取付ボルト41Bは、下部プレート28における第2防振機構21Bの下部プレート28と隣接する端部に固定される。
上部プレート29は、略平板状に形成されている。上部プレート29には、複数の上部取付穴29aが形成されている。上部取付穴29aは、上部プレート29の上面から下面に向けて凹んだ凹部である。この上部取付穴29aには、上部取付ボルト42が螺合される。なお、上部取付穴29aが貫通孔ではないため、上部取付穴29aに螺合された上部取付ボルト42が防振部材27に接触することはない。そのため、ゴムにより形成された防振部材27に上部取付ボルト42が挿入されるための穴を設ける必要がなく、防振部材27の耐久性を向上させることができる。また、上部プレート29の上面には、ストッパ板23が載置される。
[ストッパ板]
図9Aは、ストッパ板23を示す平面図、図9Bは、ストッパ板23を示す側面図、図9Cは、ストッパ板23を示す正面図である。
図9A〜図9Cに示すように、ストッパ板23は、略平板状に形成されている。ストッパ板23には、ストッパ用貫通孔23aと、複数のストッパ板取付孔23bが形成されている。ストッパ用貫通孔23a及び複数のストッパ板取付孔23bは、ストッパ板23の上面から下面にかけて貫通する貫通孔である。図7及び図8に示すように、複数のストッパ板取付孔23bには、上部取付ボルト42が貫通する。
また、ストッパ用貫通孔23aには、後述する転倒防止機構25のストッパボルト32の軸部32bが上下方向の上方から貫通する。なお、ストッパボルト32の軸部32bとストッパ用貫通孔23aとの間には隙間が形成された状態で、ストッパボルト32の軸部32bがストッパ用貫通孔23aを貫通する。すなわち、ストッパボルト32の軸部32bは、ストッパ用貫通孔23aに遊貫する。
また、図9A〜図9Cに示すように、ストッパ板23は、複数のストッパ板取付孔23bが形成され、第1防振機構21A及び第2防振機構21Bに載置される載置面部23cと、ストッパ用貫通孔23aが形成された支持片23dとを有している。図6及び図8に示すように、載置面部23cは、第1防振機構21A及び第2防振機構21Bに載置される。このとき、複数のストッパ板取付孔23bは、第1防振機構21A及び第2防振機構21Bの上部プレート29に設けた上部取付穴29aと連通する。また、図7及び図8に示すように、載置面部23cの上面には、スペーサ24が載置される。
図3及び図5に示すように、支持片23dは、載置面部23cにおける機械室160の壁面162に形成された凹部162aと対向する端部とは反対側の端部から連続して形成されている。すなわち、支持片23dは、載置面部23cから機械室160の壁面162とは反対方向に向けて突出している。また、スペーサ24に第1マシンビーム11Aを載置した際、図3に示すように、支持片23dは、第1マシンビーム11Aの一端部の下方に配置される。
[スペーサ]
上述したように、スペーサ24は、ストッパ板23の載置面部23cに載置される。そして、スペーサ24は、ストッパ板23と第1マシンビーム11Aの間に介在される。スペーサ24は、略直方体状に形成されている。スペーサ24には、複数のスペーサ取付孔24aが形成されている。複数のスペーサ取付孔24aは、スペーサ24の上面から下面にかけて貫通する貫通孔である。複数のスペーサ取付孔24aは、スペーサ24の四隅に形成されており、スペーサ24に固定される第1マシンビーム11Aと干渉しない位置に形成されている。
スペーサ24をストッパ板23の載置面部23cに載置した際、複数のスペーサ取付孔24aは、ストッパ板23に設けた複数のストッパ板取付孔23bと、第1防振機構21A及び第2防振機構21Bの上部プレート29に設けた上部取付穴29aと連通する。スペーサ24のスペーサ取付孔24aとストッパ板23のストッパ板取付孔23bには、上部取付ボルト42が貫通する。そして、上部取付ボルト42が第1防振機構21A及び第2防振機構21Bの上部プレート29に設けた上部取付穴29aに螺合されることで、スペーサ24及びストッパ板23が上部取付ボルト42を介して第1防振機構21A及び第2防振機構21Bに固定される。
また、スペーサ24は、その上下方向の長さは、ストッパ板23を遊貫する転倒防止機構25のストッパボルト32の頭部32aの上下方向の長さよりも長く形成されている。
[転倒防止機構]
次に、転倒防止機構25について説明する。図6〜図8に示すように、転倒防止機構25は、ボス台31と、ストッパボルト32と、ロックナット33とを有している。ボス台31は、ストッパ板23の支持片23dとベースプレート22の間に配置される。また、図7及び図8に示すように、ボス台31は、第1防振機構21A及び第2防振機構21Bが隣接する位置に設けられた第2下部取付ボルト41Bと対向する。すなわち、ボス台31は、第1防振機構21A及び第2防振機構21Bにおける互いに隣接する端部と対向する。そして、ボス台31は、第1防振機構21A及び第2防振機構21Bに接近して配置される。
図10Aは、ボス台31を示す平面図、図10Bは、ボス台31を示す側面図、図10Cは、ボス台31を示す正面図である。
図10A〜図10Cに示すように、ボス台31は、主部34と、2つのフランジ部35、35とを有している。主部34には、ストッパ用ねじ穴34aが形成されている。ストッパ用ねじ穴34aは、主部34の上面から下方に向けて所定の長さで形成されている。また、ストッパ用ねじ穴34aには、雌ねじが形成されており、ストッパボルト32が螺合される。なお、ストッパ用ねじ穴34aを、主部34の上面から下面にかけて貫通させてもよい。
2つのフランジ部35、35は、主部34における上下方向の下端部から上下方向と直交する方向に突出している。また、図6〜図8に示すように、2つのフランジ部35、35は、主部34をベースプレート22に載置した際に、主部34が第1防振機構21A及び第2防振機構21Bと対向する方向とは直交する方向に突出している。
また、図10A〜図10Cに示すように、2つのフランジ部35、35には、それぞれボス側取付孔35aが形成されている。ボス側取付孔35aは、フランジ部35の上面から下面にかけて貫通する貫通孔である。このボス側取付孔35aには、ボス台用取付ボルト39が貫通する。
また、図6〜図8に示すように、ボス台31は、ベースプレート22における第1マシンビーム11Aと上下方向で対向する位置に配置される。そして、ボス台31は、ボス台用取付ボルト39によってベースプレート22に着脱可能に固定される。
また、フランジ部35は、その上下方向の長さが主部34の上下方向の長さよりも短く形成されている。そして、ボス台31をベースプレート22に載置した際、フランジ部35の上下方向の上面は、主部34の上下方向の上面よりも低くなる。また、フランジ部35の上面と主部34の上面の上下方向の間隔は、ボス台用取付ボルト39の頭部の上下方向の長さよりも長く設定されている。
図7及び図8に示すように、ストッパボルト32は、頭部32aと、軸部32bとを有している。軸部32bは、ストッパ板23に設けたストッパ用貫通孔23aをストッパ板23の上下方向の上面から遊貫し、ボス台31のストッパ用ねじ穴34aに螺合される。そして、ストッパボルト32の頭部32aは、ストッパ板23の上面から突出し、ストッパ板23の上面に載置される。
また、ストッパ板23の下面から突出する軸部32bには、ロックナット33が取り付けられる。そして、ロックナット33を締め付けることで、ストッパボルト32は、ボス台31に固定される。これにより、ストッパボルト32の軸部32bがベースプレート22を貫通することなく、ストッパボルト32を固定することができる。その結果、ベースプレート22と機械室160の床面161との間にストッパボルト32を固定するための空間を確保する必要がないため、支持部材12Aの小型化を図ることができる。
転倒防止機構25は、第1防振機構21A及び第2防振機構21Bの防振部材27が破断したり、巻上機本体101が大きく揺れたりした際に、ストッパボルト32がストッパ板23のストッパ用貫通孔23aに当接する。これにより、巻上機本体101が転倒したり、水平方向に移動したりすることを転倒防止機構25によって防止することができる。
また、本例の支持部材12A、12B、12C、12Dは、同一の構成を有しているため、全ての支持部材12A、12B、12C、12Dには、転倒防止機構25が設置される。そして、図2Bに示すように、本例の支持部材12A、12B、12C、12Dは、それぞれ第1マシンビーム11A及び第2マシンビーム11Bにおける延在する方向の端部に設けられている。そのため、転倒防止機構25は、巻上機100の四隅に設置される。すなわち、転倒防止機構25は、巻上機本体101や、第1マシンビーム11A及び第2マシンビーム11Bの重心位置から離れた位置に設置される。
これにより、転倒防止機構25を、巻上機本体101や、第1マシンビーム11A及び第2マシンビーム11Bの重心位置の近くに設置した場合よりも、巻上機本体101の移動時や転倒時にストッパボルト32やストッパ板23に生じる応力を小さくすることができる。その結果、ストッパボルト32やストッパ板23の小型化を図ることができる。
さらに、図3に示すように、本例の転倒防止機構25は、ボス台31及びストッパボルト32が第1マシンビーム11Aの上下方向の下方に配置される。これにより、巻上機本体101の移動時や転倒時にストッパボルト32やストッパ板23に生じる応力をさらに小さくすることができる。その結果、ストッパボルト32やストッパ板23のさらなる小型化を図ることができる。
また、ストッパボルト32が螺合されるボス台31を第1防振機構21A及び第2防振機構21Bに接近して配置することで、支持部材12A全体の小型化を図ることができる。
1−2.巻上機設置台の設置作業
次に上述した構成を有する巻上機設置台102の設置作業の一例について図11を参照して説明する。
図11は、巻上機設置台102の設置作業を示すフローチャートである。
なお、予めベースプレート22は、機械室160の床面161に固定されている。図11に示すように、まず、第1防振機構21A及び第2防振機構21Bをベースプレート22の上面に設置し、下部取付ボルト41A、41Bによって固定する(ステップS1)。すなわち、第1防振機構21A及び第2防振機構21Bの下部プレート28に設けた下部取付孔28aに下部取付ボルト41A、41Bを貫通させて、ベースプレート22に締結固定する。
また、図2A及び図2Bに示すように、第1マシンビーム11A及び第2マシンビーム11Bの延在する方向の一端部に配置される支持部材12A、12Cは、壁面162の凹部162aに配置される。そのため、支持部材12A、12Cの周囲は、一部を除いて壁面162の凹部162aによって囲まれている。そのため、スパナ等の作業工具T1の挿入する方向は、図6に示す方向に限定される。
しかしながら、ステップS1の工程では、ベースプレート22には、ボス台31が取り付けられていない。そのため、第1防振機構21Aと第2防振機構21Bが互いに隣接する端部に配置される第2下部取付ボルト41Bに対して壁面162とは反対側から工具を挿入することができる。そのため、支持部材12A、12Cの周囲が凹部162aによって一部を除いて囲まれ、さらに支持部材12A、12Cと壁面162との間隔が狭くても、第2下部取付ボルト41Bの締結作業を行うことができる。
その結果、第1防振機構21A及び第2防振機構21Bを互いに接近して配置することができるだけでなく、第1防振機構21A及び第2防振機構21Bの設置作業を容易に行うことができる。また、支持部材12A、12Cの大きさや設置作業に合わせて機械室160を広げる必要がなく、機械室160の省スペース化を図ることもできる。
次に、ベースプレート22の上面にボス台31を設置し、ボス台用取付ボルト39によってボス台31をベースプレート22に固定する(ステップS2)。そして、第1防振機構21A及び第2防振機構21Bの上にストッパ板23及びスペーサ24を重ねて設置し、上部取付ボルト42によって、ストッパ板23及びスペーサ24を第1防振機構21A及び第2防振機構21Bに固定する(ステップS3)。
次に、ボス台31のストッパ用ねじ穴34aの上にロックナット33を置く(ステップS4)。すなわち、ボス台31の主部34の上面にロックナット33を載置する。次に、ストッパボルト32の軸部32bを、ストッパ板23のストッパ用貫通孔23aに対して上下方向の上方から通す。このとき、ストッパボルト32の頭部32aは、ストッパ板23の上面に載置される。ストッパボルト32の軸部32bをロックナット33とボス台31のストッパ用ねじ穴34aに螺合させる。そして、ロックナット33を締め込み、ストッパボルト32をボス台31に固定させる(ステップS5)。
上述したように、フランジ部35の上面と主部34の上面の上下方向の長さは、フランジ部35の上面に載置されるボス台用取付ボルト39の頭部の上下方向の長さよりも長く設定されている。これにより、ステップS5の固定において、ロックナット33を締め込む際に、スパナ等の工具とボス台用取付ボルト39が干渉することを防ぐことができる。
次に、第1マシンビーム11Aの一端部を支持部材12Aのスペーサ24の上に設置し、第1マシンビーム11Aの他端部を支持部材12Bのスペーサ24の上に設置する。また、第2マシンビーム11Bの一端部を支持部材12Cのスペーサ24の上に設置し、第2マシンビーム11Bの他端部を支持部材12Dのスペーサ24の上に設置する(ステップS6)。
上述したように、スペーサ24は、その上下方向の長さは、ストッパボルト32におけるストッパ板23の上面から突出する頭部32aの上下方向の長さよりも長く形成されている。そのため、第1マシンビーム11Aとストッパ板23の間に介在されるスペーサ24によって、ストッパ板23の上面から第1マシンビーム11Aの下面までの空間が確保されている。これにより、第1マシンビーム11Aの上下方向の下方にストッパボルト32を配置しても、ストッパボルト32の頭部32aが第1マシンビーム11Aに干渉することを防ぐことができる。
次に、スペーサ24と第1マシンビーム11A及び第2マシンビーム11Bを溶接にて固定する(ステップS7)。これにより、巻上機設置台102の設置作業が完了する。
1−3.防振機構及び転倒防止機構の取り外し作業
本例の第1防振機構21A及び第2防振機構21Bを構成する防振部材27は、振動を吸収させるために、ゴムにより構成されている。そのため、経年使用により防振部材27の振動吸収の機能に劣化が生じるため、第1防振機構21A及び第2防振機構21Bを取り外し、第1防振機構21A及び第2防振機構21Bを交換する必要がある。
次に、第1防振機構21A、第2防振機構21B及び転倒防止機構25の取り外し作業の一例について図12を参照して説明する。
図12は、第1防振機構21A、第2防振機構21B及び転倒防止機構25の取り外し作業を示すフローチャートである。
図12に示すように、まず、第1マシンビーム11A及び第2マシンビーム11Bの上下方向の下にジャッキを設置し、第1防振機構21A、第2防振機構21B及び転倒防止機構25の取り外した後の巻上機本体101の転倒を防止する(ステップS11)。次に、転倒防止機構25におけるストッパボルト32を固定しているロックナット33を緩める(ステップS12)。
次に、スペーサ24の上に設置された上部取付ボルト42及びボス台31を固定しているボス台用取付ボルト39を取り外す(ステップS13)。そして、ジャッキを用いて第1マシンビーム11A及び第2マシンビーム11Bを上下方向の上方に持ち上げる、いわゆるジャッキアップを行う(ステップS14)。これにより、第1防振機構21A及び第2防振機構21Bの防振部材27や、ストッパ板23に加わる荷重が減少する。
次に、ストッパボルト32の軸部32bをストッパ用貫通孔23aに遊貫させた状態で、ストッパ板23、ストッパボルト32、ロックナット33及びボス台31を、第1マシンビーム11Aや第1防振機構21A及び第2防振機構21Bから引き抜く(ステップS15)。ここで、ストッパボルト32の軸部32bは、ボス台31に螺合されており、ベースプレート22を貫通していない。そのため、ストッパボルト32を上下方向の上方に引き上げることなく、ストッパボルト32を第1マシンビーム11Aや第1防振機構21A及び第2防振機構21Bから引き抜くことができ、ステップS15の工程を容易に行うことができる。
また、必要に応じて、ロックナット33をさらに緩めて、転倒防止機構25を構成するストッパボルト32、ロックナット33及びボス台31を分離する(ステップS16)。
転倒防止機構25を構成するボス台31及びストッパボルト32が取り外されたことで、第1防振機構21A及び第2防振機構21Bにおける壁面162の凹部162aと対向する端部とは反対側の端部が開放される。そのため、図6に示すように、機械室160の壁面162とは反対側から、第1防振機構21A及び第2防振機構21Bの開放された端部にスパナ等の作業工具T1を挿入することができる。
ここで、ボス台31がベースプレート22に固定され、着脱ができない場合では、第1防振機構21A及び第2防振機構21Bが互いに隣接する端部に配置され、かつボス台31と対向する第2下部取付ボルト41Bには作業工具T1を挿入することができない。その結果、作業工具T1を第2下部取付ボルト41Bまで挿入させるためには、第1防振機構21Aと第2防振機構21Bの間隔をボス台31の長さ以上に設定する必要があり、支持部材12Aが大型化する。
これに対して本例の支持部材12Aでは、ボス台31がベースプレート22に着脱可能に取り付けられている。そのため、ステップS15の工程において、ボス台31及びストッパボルト32をベースプレート22から分離させることができる。そのため、設置時には、ボス台31及びストッパボルト32と対向する第2下部取付ボルト41Bまで作業工具T1を容易に挿入することができる。その結果、第1防振機構21Aと第2防振機構21Bを、ボス台31の長さに影響を受けることなく、接近させて配置させることができ、支持部材12A全体の小型化を図ることが可能となる。
次に、第1下部取付ボルト41A及び第2下部取付ボルト41Bを取り外して、第1防振機構21A及び第2防振機構21Bをスペーサ24とベースプレート22の間から取り外す(ステップS17)。また、ボス台31がベースプレート22から取り外されているため、第1防振機構21A及び第2防振機構21Bを容易に、引き抜くことができる。これにより、第1防振機構21A、第2防振機構21B及び転倒防止機構25の取り外し作業が完了する。その結果、新たな防振機構の設置することができ、防振機構の交換作業を行うことができる。
また、新たな防振機構を設置する際も、ベースプレート22には、ボス台31が取り外されている。そのため、支持部材12Aにおける壁面162の凹部162aと対向する端部とは反対側の端部が開放されている。これにより、新たな防振機構を設置する場合でも、ボス台31に影響を受けることなく、容易に設置作業を行うことができる。
なお、本例のストッパ板23は、ストッパ用貫通孔23aが設けられた支持片23dを載置面部23cと一体に形成した例を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、支持片23dと載置面部23cを分離可能に構成してもよい。これにより、転倒防止機構25を取り外す際に、支持片23dを載置面部23cから分離させることで、ストッパボルト32と共に支持片23dのみを取り外すことができる。
2.第2の実施の形態例
次に、第2の実施の形態例にかかる巻上機について図13〜図18を参照して説明する。
図13は、第2の実施の形態例にかかる巻上機の巻上機設置台を示す平面図、図14は、巻上機設置台を示す正面図、図15は、巻上機設置台を示す側面図である。また、図16は、支持部材を示す平面図、図17は、支持部材を示す正面図、図18は、支持部材を示す側面図である。
この第2の実施の形態例にかかる巻上機が、第1の実施の形態例にかかる巻上機100と異なる点は、支持部材の構成である。そのため、ここでは、第1の実施の形態例にかかる巻上機100と共通する部分には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
図13〜図15に示すように、支持部材62は、第1防振機構21Aと、第2防振機構21Bと、ベースプレート72と、ストッパ板73と、スペーサ74と、転倒防止機構75とを有している。第1防振機構21A及び第2防振機構21Bの構成は、第1の実施の形態例にかかる第1防振機構21A及び第2防振機構21Bと同一であるため、その説明は省略する。
図16〜図17に示すように、ベースプレート72の上面には、第1防振機構21A及び第2防振機構21Bが第1下部取付ボルト41Aと第2下部取付ボルト41Bによって固定されている。そして、第1防振機構21A及び第2防振機構21Bの上面には、ストッパ板73とスペーサ74が重ねられて配置されている。ストッパ板73とスペーサ74は、上部取付ボルト42によって第1防振機構21A及び第2防振機構21Bに固定される。さらに、スペーサ74の上面には、第1マシンビーム11Aの一端部が載置され、溶接により固定される。
ストッパ板73は、スペーサ74が載置される載置面部73cと、載置面部73cにおける機械室160の壁面162と対向する端部とは反対側の端部から突出する支持片73dとを有している。支持片73dには、転倒防止機構75を構成するストッパボルト82が遊貫するストッパ用貫通孔73aが形成されている。
また、ベースプレート72の上面には、転倒防止機構75を構成するボス台81がボス台用取付ボルト39によって着脱可能に固定される。ボス台81には、ストッパ板73に設けたストッパ用貫通孔73aを遊貫したストッパボルト82が螺合されている。そして、ストッパボルト82は、ロックナット83によってボス台81に固定されている。
また、図13及び図14に示すように、ボス台81は、ベースプレート72における第1マシンビーム11Aと上下方向で対向する位置を避けて配置されている。そして、ストッパ板73におけるストッパボルト82が遊貫するストッパ用貫通孔73aが設けられた支持片73dも、第1マシンビーム11Aに対して上下方向で対向する位置を避けて配置されている。そのため、ストッパボルト82の上下方向の上方には、第1マシンビーム11Aが配置されておらず、開放されている。
これにより、転倒防止機構75を取り外す際に、ストッパボルト82を上下方向の上方に向けて、ストッパ用貫通孔73aから引き抜くことができる。そのため、第2の実施の形態例にかかる支持部材62によれば、ストッパ板73を取り外すことなく、転倒防止機構75を構成するボス台81、ストッパボルト82及びロックナット83を取り外すことができる。なお、第1の実施の形態例にかかる支持部材12Aと同様に、ストッパボルト82の軸部82bをストッパ用貫通孔73aに遊貫させた状態で、ストッパ板73及び転倒防止機構75を取り外してもよい。
図16及び図17に示すように、第2の実施の形態例にかかる支持部材62では、ボス台81が、第2防振機構21Bにおける第1防振機構21Aと隣接する端部とは反対側の端部に配置される第1下部取付ボルト41Aと対向する。しかしながら、ボス台81は、ベースプレート72に着脱可能に固定されている。そのため、第2防振機構21Bの設置時や、取り外し作業時には、ボス台81をベースプレート72から取り外しことで、第2防振機構21Bを固定する第1下部取付ボルト41Aに作業工具T1を挿入することができる。
その他の構成は、第1の実施の形態例にかかる巻上機と同様であるため、それらの説明は省略する。このような構成を有する支持部材62を有する巻上機によっても、上述した第1の実施の形態例にかかる巻上機100と同様の作用効果を得ることができる。
なお、第2の実施の形態例にかかる支持部材62では、ストッパボルト82の上下方向の上方には、開放されている。そのため、ストッパボルト82の頭部82aと第1マシンビーム11Aが干渉することがない。したがって、第2の実施の形態例にかかる支持部材62では、スペーサ74を第1マシンビーム11Aとストッパ板73の間に配置せずに、ストッパ板73に第1マシンビーム11Aを固定してもよい。これにより、部品点数の削減を図ることができると共に、支持部材62のさらなる小型化を図ることができる。
なお、本発明は上述しかつ図面に示した実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能である。
上述した実施の形態例では、防振機構を2つ配置した例を説明したが、防振機構の数は、3つ以上でもよく、あるいは1つだけでもよい。また、防振機構を1つだけ配置した場合でも、転倒防止機構を構成するボス台がベースプレートから着脱可能に取り付けられているため、ボス台をベースプレートから取り外すことで、防振機構を容易に設置及び交換することができる。
また、上述した実施の形態例では、機械室160が昇降路110の頂部に設けられたエレベーターに適用した例を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、機械室160が昇降路110から離れた位置に設けられたエレベーターにも適用できるものである。
なお、本明細書において、「平行」及び「直交」等の単語を使用したが、これらは厳密な「平行」及び「直交」のみを意味するものではなく、「平行」及び「直交」を含み、さらにその機能を発揮し得る範囲にある、「略平行」や「略直交」の状態であってもよい。
1…エレベーター、 11A、11B…マシンビーム、 12A、12B、12C、12D…支持部材、 21A…第1防振機構、 21B…第2防振機構、 22…ベースプレート、 23…ストッパ板、 23a…ストッパ用貫通孔、 23b…ストッパ板取付孔、 23c…載置面部、 23d…支持片、 24…スペーサ、 24a…スペーサ取付孔、 25…転倒防止機構、 27…防振部材、 28…下部プレート、 28a…下部取付孔、 29…上部プレート、 29a…上部取付穴、 31…ボス台、 32…ストッパボルト、 32a…頭部、 32b…軸部、 33…ロックナット、 34…主部、 34a…ストッパ用ねじ穴、 35…フランジ部、 35a…ボス側取付孔、 39…ボス台用取付ボルト、 41A、41B…下部取付ボルト、 42…上部取付ボルト、 100…巻上機、 101…巻上機本体、 102…巻上機設置台、 110…昇降路、120…乗りかご(昇降体)、 130…ロープ、 140…釣合おもり(昇降体)、 150…反らせ車、 160…機械室、 161…床面、 162…壁面、 162a…凹部、 163…開口部、 T1…作業工具

Claims (7)

  1. ロープを介して昇降体を昇降動作させ、機械室に設置される巻上機において、
    前記ロープが巻き掛けられる巻上機本体と、
    前記巻上機本体が設置される巻上機設置台と、を備え、
    前記巻上機設置台は、
    前記巻上機本体が設置されるマシンビームと、
    前記マシンビームと前記機械室の床面との間に配置される支持部材と、を備え、
    前記支持部材は、
    前記床面に載置されるベースプレートと、
    前記ベースプレートの上下方向の上面に取り付けられる防振機構と、
    前記防振機構の上下方向の上面に設置され、前記マシンビームと前記防振機構の間に介在されるストッパ板と、
    前記ストッパ板に設けられたストッパ用貫通孔を上下方向の上方から貫通するストッパボルトと、
    前記ベースプレートの上面に着脱可能に取り付けられ、前記ストッパ用貫通孔を貫通したストッパボルトが螺合されるボス台と、
    前記ストッパボルトを前記ボス台に固定するロックナットと、を備えた
    巻上機。
  2. 前記ストッパ板は、
    前記防振機構の上面に載置される載置面部と、
    前記載置面部における前記機械室の壁面と対向する端部とは反対側の端部から突出し、前記ストッパ用貫通孔が設けられた支持片と、を有し、
    前記ボス台は、前記防振機構における前記壁面と対向する端部とは反対側の端部に対向して配置される
    請求項1に記載の巻上機。
  3. 前記支持片は、前記マシンビームの上下方向の下方に配置され、
    前記ボス台及び前記ストッパボルトは、前記マシンビームの上下方向の下方に配置される
    請求項2に記載の巻上機。
  4. 前記ストッパ板と前記マシンビームの間には、スペーサが配置され、
    前記スペーサは、その上下方向の長さが、前記ストッパボルトにおける前記ストッパ板の上下方向の上面から突出する頭部の上下方向の長さよりも長く形成されている
    請求項3に記載の巻上機。
  5. 前記ボス台は、
    前記ストッパボルトが螺合されるストッパ用ねじ穴が形成された主部と、
    前記主部の上下方向の下端部から突出し、前記ベースプレートに着脱可能に取り付けるためのボス台用取付ボルトが貫通するボス側取付孔が形成されたフランジ部と、を有し、
    前記ストッパ用ねじ穴が形成された主部における上下方向の上面から、前記フランジ部の上下方向の上面までの長さは、前記フランジ部の前記上面に載置される前記ボス台用取付ボルトの頭部における上下方向の長さよりも長く形成されている
    請求項1に記載の巻上機。
  6. 前記防振機構は、
    第1防振機構と、
    前記第1防振機構に隣接して配置される第2防振機構と、を有し、
    前記ボス台は、前記第1防振機構と前記第2防振機構が互いに隣接する端部と対向して配置される
    請求項1に記載の巻上機。
  7. 建築構造物に設けられた昇降路内を昇降移動する昇降体を備えたエレベーターにおいて、
    ロープを介して前記昇降体を昇降動作させ、機械室に設置される巻上機を備え、
    前記巻上機は、
    前記ロープが巻き掛けられる巻上機本体と、
    前記巻上機本体が設置される巻上機設置台と、を備え、
    前記巻上機設置台は、
    前記巻上機本体が設置されるマシンビームと、
    前記マシンビームと前記機械室の床面との間に配置される支持部材と、を備え、
    前記支持部材は、
    前記床面に載置されるベースプレートと、
    前記ベースプレートの上下方向の上面に取り付けられる防振機構と、
    前記防振機構の上下方向の上面に設置され、前記マシンビームと前記防振機構の間に介在されるストッパ板と、
    前記ストッパ板に設けられたストッパ用貫通孔を上下方向の上方から貫通するストッパボルトと、
    前記ベースプレートに着脱可能に取り付けられ、前記ストッパ用貫通孔を貫通したストッパボルトが螺合されるボス台と、
    前記ストッパボルトを前記ボス台に固定するロックナットと、を備えた
    エレベーター。
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