JP6738764B2 - 巻上機及びエレベーター装置並びに巻上機の防振機構部と転倒防止機構部の組立方法 - Google Patents

巻上機及びエレベーター装置並びに巻上機の防振機構部と転倒防止機構部の組立方法 Download PDF

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Description

本発明は巻上機及びエレベーター装置並びに巻上機の防振機構部と転倒防止機構部の組立方法に係り、特に、巻上機に生じる振動を低減する防振機構部と巻上機の転倒又は移動を防止する転倒防止機構部を備えているものに好適な巻上機及びエレベーター装置並びに巻上機の防振機構部と転倒防止機構部の組立方法に関する。
上記した防振機構部と転倒防止機構部を備えたエレベーター装置としては、特許文献1に記載されたものがある。
この特許文献1には、防振機構部として、例えば、巻上機を支持する巻上機支持台と、巻上機支持台及び巻上機の全体を支持する機械台との間に、導電性の圧縮コイルバネを設け、更に、巻上機支持台と圧縮コイルバネの中空部分と機械台とを貫通してボルト(転倒防止機構部)を設け、このボルトは、その一端側を巻上機支持台又は機械台のいずれか一方に抑止し、他端側は他方の台の貫通孔に遊貫しているものが開示されている。
即ち、特許文献1には、防振機構部は、巻上機支持台の下面と圧縮コイルバネの上端部が接触し、機械台の上面と圧縮コイルバネの下端部が接触して、巻上機支持台の上に設置されている巻上機の振動を低減させるようにバネが自由に伸縮できるようになっていること、及び転倒防止機構部であるボルトは、地震発生時に巻上機支持台の上に設置される巻上機が転倒することを防止すると共に、地震時の横揺れや巻上機の振動による横揺れなどの振れ幅を規制することが記載されている。
特開2002−362860号公報
しかしながら、上述した従来技術(特許文献1)には、以下のような課題が存在する。
即ち、従来技術の転倒防止機構部を小型化するためには、転倒防止機構部を巻上機支持台の端部に設置することで、巻上機及び巻上機支持台の重心位置から転倒や移動時に、転倒防止機構部と巻上機支持台の接触位置をできるだけ離すことが望ましい。巻上機及び巻上機支持台の重心と転倒防止機構部と巻上機支持台の接触箇所の距離を離すことで、転倒防止機構部は、より少ない力で巻上機の移動や転倒を防止することができるため、ボルトやコイルバネ、巻上機支持台、機械台などの構造物を小さく設計することが可能になる。
一方、転倒防止機構部を巻上機支持台の端部或いはその近くに設置した場合、巻上機支持台周囲の作業エリアが限られ、設置のために用いられる作業工具の向きが限定される巻上機支持台の設置作業において、組立が困難になる課題もある。
例えば、狭い建屋構造物内に大きなエレベーター装置の巻上機を設置する作業においては、巻上機支持台は、建屋構造物のはつり箇所内や壁面近くに取り付けられる場合もある。巻上機支持台の設置作業においては、入手性の良いスパナでの作業が可能であることが望ましいが、前述の例のように作業エリアが限定される場合、転倒防止機構部を組み立てる作業工具の挿入方向が限られてしまい、スパナよりも入手性に劣る作業工具で組立る構成とするか、より作業エリアを確保できるように巻上機支持台の設置場所を見直す必要が生じることもあった。
本発明は上述の点に鑑みなされたもので、その目的とするところは、部品点数を減らすと共に、転倒防止機構部を小さく構成することができる巻上機及びエレベーター装置並びに巻上機の防振機構部と転倒防止機構部の組立方法を提供することにある。
本発明の巻上機は、上記目的を達成するために、駆動モータと、該駆動モータにより駆動され、一端に乗りかご、他端につり合い重りが接続されている主ロープが昇降するシーブと、該シーブと一体的に回転するディスクを制動するブレーキ装置とから成り、建屋構造物に設置されている巻上機であって、前記巻上機は、巻上機支持台に支持されて建屋構造物に設置されていると共に、前記巻上機支持台の端部に設置されて前記巻上機に生じる振動を低減する防振機構部と、前記防振機構部と共に前記巻上機支持台の端部に設置されて前記巻上機の転倒及び/又は移動を防止する転倒防止機構部とを更に備え、前記防振機構部は、上面板と下面板及び該上面板と下面板に挟まれた弾性体とにより構成され、前記転倒防止機構部は、前記巻上機支持台に前記防振機構部の上面板を接続すると共に、前記防振機構部の上部から側方へ突出するように伸延し、前記防振機構部に近い伸延部分に貫通穴を有するストッパープレートと、前記建屋構造物に前記防振機構部の下面板を取付ボルトにて固定するための貫通穴及び前記ストッパープレートの前記伸延部分の貫通穴と対向した位置に形成されたねじ穴を有するボス台と、前記ストッパープレートの前記伸延部分の貫通穴に遊貫されると共に、前記ボス台のねじ穴に螺合されるストッパーボルトとから構成されていることを特徴とする。
また、本発明のエレベーター装置は、上記目的を達成するために、建屋構造物に形成される昇降路内を昇降する乗りかご及びつり合い重りと、一端に接続された前記乗りかご、他端に接続された前記つり合い重りを垂下する主ロープと、前記昇降路上部の機械室に設置され、前記主ロープを駆動する巻上機とを備えたエレベーター装置において、前記巻上機は、上記構成の巻上機であることを特徴とする。
更に、本発明の巻上機の防振機構部と転倒防止機構部の組立方法は、上記目的を達成するために、駆動モータと、該駆動モータにより駆動され、一端に乗りかご、他端につり合い重りが接続されている主ロープが昇降するシーブと、該シーブと一体的に回転するディスクを制動するブレーキ装置とから成る巻上機は、巻上機支持台に支持されて建屋構造物に設置されていると共に、前記巻上機支持台の端部に設置されて前記巻上機に生じる振動を低減する防振機構部と、前記防振機構部と共に前記巻上機支持台の端部に設置されて前記巻上機の転倒及び/又は移動を防止する転倒防止機構部とを更に備え、この巻上機の防振機構部と転倒防止機構部を組立るに当たって、ジャッキアップした前記巻上機支持台の下であって、かつ、上面板と下面板及び該上面板と下面板に挟まれた弾性体とにより構成される防振機構部を、前記建屋構造物に固定されているベースプレート上に設置すると共に、前記ベースプレート上には、前記建屋構造物に前記防振機構部の下面板を第1及び第2の取付ボルトにて固定するための貫通穴、及び前記巻上機支持台に前記防振機構部の上面板を接続すると共に、前記防振機構部の上部から側方へ突出するように伸延し、前記防振機構部に近い伸延部分に貫通穴を有するストッパプレートの前記伸延部分の貫通穴と対向した位置に形成されたねじ穴を有するボス台を設置し、その後、前記防振機構部の下面板と2つの前記第1及び第2の取付ボルトによって前記ボス台を共締めし、次に前記防振機構部の上面板と前記巻上機支持台の間に前記ストッパプレートを挟み、前記防振機構部に位置する前記ストッパプレートに形成されている取付ボルト用貫通穴を介して前記巻上機支持台に前記防振機構部の上面板と前記ストッパプレートが第3の取付ボルトによって固定され、続いて、ストッパボルトを固定するロックナットを、前記ベースプレート及び前記防振機構部の下面板に固定している前記ボス台の前記ねじ穴の上に置き、前記ストッパボルトを、前記ストッパプレートの前記貫通穴に通して前記ロックナットと前記ボス台のねじ穴に螺合させ、最後に、前記ロックナットを締め付け固定して組立ることを特徴とする。
本発明によれば、部品点数を減らすと共に、転倒防止機構部を小さく構成することができる。
本発明の巻上機の実施例1を設置したエレベーター装置を示す概略構成図である。 図1のA部の詳細であり、巻上機の防振機構部と転倒防止機構部の構成を示す正面図である。 図2(a)の左側面図である。 図2(a)の平面図である。 本発明の巻上機の実施例1に採用される転倒防止機構部のストッパプレートを示す平面図である。 図3(a)の側面図である。 本発明の巻上機の実施例1に採用される転倒防止機構部のボス台を示す平面図である。 図4(a)の正面図である。 本発明の巻上機の防振機構と転倒防止機構の組立方法(作業手順)を示す工程図である。 本発明の巻上機1の実施例2であり、図1のB部の拡大を示し、建屋構造物のはつり箇所に設置された状態を示す正面図である。 図6(a)の平面図である。
以下、図示した実施例に基づいて本発明の巻上機及びエレベーター装置並びに巻上機の防振機構部と転倒防止機構部の組立方法を説明する。なお、各図において、同一構成部品には同符号を使用する。
図1に、本発明の実施例1の巻上機1が設置された巻上機支持台2が建屋構造物3のはつり箇所3Aに設置されているエレベーター装置の概略構成を示す。
該図に示す如く、本実施例のエレベーター装置は、建屋構造物3に形成された昇降路4内を昇降する乗りかご5及びつり合い重り6と、一端に接続された乗りかご5、他端に接続されたつり合い重り6を垂下する主ロープ7と、昇降路4の上部の機械室8に設置され、主ロープ7を駆動する巻上機1とを備えて概略構成されている。
一方、巻上機1は、駆動モータ(図示せず)と、この駆動モータにより駆動され、一端に乗りかご5、他端につり合い重り6が接続されている主ロープ7が昇降するシーブ(図示せず)と、このシーブと一体的に回転するディスク9を制動する2つのブレーキ装置10a、10bとから構成されている。
そして、上記のように構成された巻上機1が巻上機支持台2に設置され、巻上機支持台2の一方の端部(図1のB部)が建屋構造物3のはつり箇所3Aに設置され、巻上機支持台2の他方の端部(図1のA部)が機械室8の床面8A上に設置されている。
また、巻上機1には、後述する巻上機1に生じる振動を低減する防振機構部と、この防振機構部と共に巻上機支持台2の端部に設置されて巻上機1の転倒及び/又は移動を防止する転倒防止機構部とを備えている。
次に、上記した防振機構部と転倒防止機構部の構成を、図2(a)、図2(b)及び図2(c)を用いて説明する。図2(a)、図2(b)及び図2(c)は、図1のA部の詳細図である。
図2(a)、図2(b)及び図2(c)に示すように、防振機構部は、上面板11と下面板12及び上面板11と下面板12に挟まれたゴムなどの弾性体13とにより構成されている。
一方、転倒防止機構部は、巻上機支持台2に防振機構部の上面板11を接続すると共に、防振機構部の上部から側方防振機構部とは反対側、図2(b)の右側)に突出するよう伸延し、防振機構部に近い伸延部分に貫通穴14a(図3(a)、図3(b)参照)を有するストッパプレート14と、建屋構造物3に防振機構部の下面板12を第1の取付ボルト15a及び第2の取付ボルト15bにて固定するための2つの貫通穴16b、16c(図4(a)、図4(b)参照)及びストッパプレート14の伸延部分の貫通穴14aと対向した位置に形成されたねじ穴16a(図4(a)、図4(b)参照)を有するボス台16と、ストッパプレート14の伸延部分の貫通穴14aに遊貫されると共に、ボス台16のねじ穴16aに螺合されるストッパボルト17とから構成されている。
また、上記したボス台16は、防振機構部の下面板12と2つの第1及び第2の取付ボルト15a及び15bによって共締めされると共に、図4(a)及び図4(b)に示すように、ストッパボルト17が螺合されるねじ穴16aは、第1及び第2の取付ボルト15a及び15bが通る貫通穴16b及び16cの間に形成されている。
そして、ボス台16には、図4(a)及び図4(b)に示すように、例えば、スパナ等の作業工具の挿入方向(図2(a)の矢印P)側にある第の取付ボルト15の頭が当接するボス台16の当接面16が、ストッパボルト17を固定するロックナット18が当接するボス台16の当接面16より低い段差16fが形成されている。
また、ストッパプレート14は、巻上機支持台2と防振機構部の上面板11の間に設置され、防振機構部の上面板11に位置するストッパプレート14の部分には、複数(本実施例では4箇所)の取付ボルト用貫通穴14b、14c、14d、14eが形成され、この複数の取付ボルト用貫通穴14b、14c、14d、14eを介して巻上機支持台2に防振機構部の上面板11とストッパプレート14が、4つの第3の取付ボルト19a、19b、19c、19dによって固定されている。
なお、図2(b)、図2(c)に示すように、防振機構部の下面板12のボス台16が配置されている側とは反対側は、上記した第1及び第2の取付ボルト15a及び15bとは異なる第1及び第2の取付ボルト15c及び15dにより、ベースプレート20に固定されている。
更に、具体的に説明すると、巻上機支持台2の端部に設置されている防振機構部は、ゴムなどの弾性体13上面板11及び下面板12で固定した構成である。上面板11は、転倒防止機構部のストッパプレート14を介して巻上機支持台2に、下面板12は建屋構造物3上に設けられるベースプレート20に接続されている。
また、防振機構部の弾性体13は、巻上機1からの振動や経年により防振機能が劣化してゆくため、容易に交換できるよう、入手性の良いスパナで締付けることのできる取付ボルトにて、巻上機支持台2及びベースプレート20に接続されている。
また、ストッパプレート14は、図2(a)及び図2(b)に示すように、巻上機支持台2及び防振機構部の上面板11の間に挟まれて設置され、図3(a)、図3(b)に示す4つの取付ボルト用貫通穴14b、14c、14d、14eに、図2(a)、図2(b)に示す4つの第3の取付ボルト19a、19b、19c、19dを通すことで固定している。なお、ストッパプレート14の貫通穴14aには、図2(a)、図2(b)、図(c)に示すストッパボルト17を遊貫させる。
また、ボス台16には、図4(a)及び図4(b)に示すように、ストッパボルト17を螺合させるねじ穴16aと、防振機構部の下面板12をボス台16と共締めすることで、ベースプレート20に固定する第1の取付ボルト15a及び第2の取付ボルト15bを通す貫通穴16b及び16cとが形成され、第2の取付ボルト15bをストッパボルト17を固定するロックナット18の締め付けより先に行っても、第2の取付ボルト15bの頭がロックナット18より低くなり、スパナ等の作業工具と干渉しないように段差16fが設けられている。
なお、ロックナット18によるストッパボルト17の固定は、転倒防止機構部の組立作業において、防振機構部と共締めされるボス台16の第1の取付ボルト15a及び第2の取付ボルト15bの締め付け作業よりも、後である必要がある。なぜなら、ストッパボルト17をボス台16に先に固定し、ボス台16の第1の取付ボルト15a及び第2の取付ボルト15bを最後に締付ける手順とした場合、第1の取付ボルト15a及び第2の取付ボルト15bの締め付け時にボス台16が動いてしまい、ストッパプレート14の貫通穴14aに遊貫させるストッパボルト17を貫通穴14aの適切な位置に配置することが難しくなるためである。
次に、図5を用いて本発明の巻上機の防振機構と転倒防止機構の組立方法(作業)を説明する。
図5に示すように、本発明の巻上機の防振機構と転倒防止機構の組立方法は、巻上機支持台2をジャッキアップし(S1)、弾性体13、上面板11、下面板12から成る防振機構部を、ベースプレート20の上に設置する(S2)。ベースプレート20の上にはボス台16を設置する(S3)。
その後、第1及び第2の取付ボルト15a、15c及び15b、15dをベースプレート20に締付けるが、第1及び第2の取付ボルトト15a及び15bにはボス台16を共締めする(S4)。防振機構部の上面板11と巻上機支持台2の間にストッパプレート14を挟み、取付ボルト用貫通穴14b、14c、14d、14eを利用してストッパプレート14、上面板11、巻上機支持台2を固定する(S5)。
続いて、ロックナット18を既にベースプレート20及び防振機構部の下面板12に固定しているボス台16のねじ穴16aの上に置く(S6)。ストッパボルト17は、ストッパプレート14の貫通穴14aに通し、その下のロックナット18とボス台16のねじ穴16aに螺合させる(S7)。
最後に、ロックナット18を締め付け、ストッパボルト17が緩まないように固定する(S8)ことで、防振機構と転倒防止機構の組立が完了する。
このような本実施例とすることにより、ボス台16は防振機構部と共締めされ、ストッパボルト17が巻上機支持台2の近くに配置されるため、転倒や移動時にストッパプレート14に生じる応力が小さくなり、部品点数を減らすと共に、転倒防止機構部を小さく構成することができる。
加えて、ボス台16には段差16fが設けられていることで、作業工具(例えば、スパナ等)の挿入方向が限られる作業スペースに巻上機支持台2が設置された場合でも、ボス台16の第2の取付ボルト15bの頭に干渉されることなく、防振機構部に共締めする第1の及び第2の取付ボルト15a及び15bの締付後に、ストッパボルト17とストッパボルト17のロックナット18の螺合及び締付作業を行うことができる。
従って、本実施例によれば、部品点数を減らすと共に、転倒防止機構部を小さく構成することができることは勿論、巻上機支持台2が狭い建屋構造物3内に取り付けられ、組み立ての作業エリアが限定される場合であっても、転倒防止機構部を大型化させることなく、入手性の良いスパナ等の作業工具での組立を可能とした巻上機及びエレベーター装置を得ることができる。
図6(a)、図6(b)は、本発明の巻上機1の実施例2であり、図1のB部の拡大を示し、作業工具の挿入方向が限られる場所に巻上機支持台を設置する場合の例である。
該図に示す本実施例の巻上機1は、巻上機1が設置されている巻上機支持台2の片方の端部に位置する実施例1で説明した構成の防振機構部と転倒防止機構部を、建屋構造物3のはつり箇所3Aに設置されている。
即ち、建屋構造物3のはつり箇所3Aに巻上機支持台2が設置される場合、巻上機支持台2の端部が建屋構造物3の壁に囲まれるため、スパナ等の作業工具21の挿入方向22が支持架台のある方向のみに限定されてしまう。そのため、第1の及び第2の取付ボルト15a及び15bを締付後のストッパボルト17、ロックナット18の締付作業において、作業工具21が第2の取付ボルト15bの頭に干渉しないようボス台16には、図4(a)及び図4(b)に示す段差16fを設けている。
このような本実施例によれば、実施例1と同様な効果が得られることは勿論、巻上機支持台2の端部での組み立て作業において、作業工具21の挿入方向22が支持架台のある方向に限定される場合であっても、転倒防止機構のボス台16に段差16fが設けられているため、ボス台16の第2の取付ボルト15bの頭に作業工具21が干渉することなく、組み立て作業の最後にストッパボルト17をボス台16に固定し、ストッパプレート14の貫通穴14aの最適な場所に配置することができる。
なお、上記した実施例は本発明を分かり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成を置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
1…巻上機、2…巻上機支持台、3…建屋構造物、3A…建屋構造物のはつり箇所、4…昇降路、5…乗りかご、6…つり合い重り、7…主ロープ、8…機械室、8A…機械室の床面、9…ディスク、10a,10b…ブレーキ装置、11…上面板、12…下面板、13…弾性体、14…ストッパプレート、14a…ストッパプレートの貫通穴、14b、14c、14d、14e…ストッパプレートの取付ボルト用貫通穴、15a、15c…第1の取付ボルト、15b、15d…第2の取付ボルト、16…ボス台、16a…ボス台のねじ穴、16b、16c…ボス台の貫通穴、16d…ボス台の当接面、16e…ロックナットが当接するボス台の当接面、16f…段差、17…ストッパボルト、18…ロックナット、19a、19b、19c、19d…第3の取付ボルト、20…ベースプレート、21…作業工具、22…作業工具の挿入方向。

Claims (7)

  1. 駆動モータと、該駆動モータにより駆動され、一端に乗りかご、他端につり合い重りが接続されている主ロープが昇降するシーブと、該シーブと一体的に回転するディスクを制動するブレーキ装置とから成り、建屋構造物に設置されている巻上機であって、
    前記巻上機は、巻上機支持台に支持されて建屋構造物に設置されていると共に、前記巻上機支持台の端部に設置されて前記巻上機に生じる振動を低減する防振機構部と、前記防振機構部と共に前記巻上機支持台の端部に設置されて前記巻上機の転倒及び/又は移動を防止する転倒防止機構部とを更に備え、
    前記防振機構部は、上面板と下面板及び該上面板と下面板に挟まれた弾性体とにより構成され、
    前記転倒防止機構部は、前記巻上機支持台に前記防振機構部の上面板を接続すると共に、前記防振機構部の上部から側方へ突出するように伸延し、前記防振機構部に近い伸延部分に貫通穴を有するストッパープレートと、前記建屋構造物に前記防振機構部の下面板を取付ボルトにて固定するための貫通穴及び前記ストッパープレートの前記伸延部分の貫通穴と対向した位置に形成されたねじ穴を有するボス台と、前記ストッパープレートの前記伸延部分の貫通穴に遊貫されると共に、前記ボス台のねじ穴に螺合されるストッパーボルトとから構成されていることを特徴とする巻上機。
  2. 請求項1に記載の巻上機において、
    前記ボス台は、前記防振機構部の下面板と第1及び第2の取付ボルトによって共締めされると共に、前記ストッパーボルトが螺合される前記ねじ穴は、前記第1及び第2の取付ボルトが通る前記貫通穴の間に形成され、かつ、作業工具の挿入方向側にある前記第の取付ボルトの頭が当接する前記ボス台の当接面が、前記ストッパーボルトを固定するロックナットが当接する前記ボス台の当接面より低い段差が形成されていることを特徴とする巻上機。
  3. 請求項2に記載の巻上機において、
    前記ストッパープレートは、前記巻上機支持台と前記防振機構部の上面板の間に設置され、前記防振機構部の前記上面板に位置する前記ストッパープレートには、複数の取付ボルト用貫通穴が形成され、該複数の取付ボルト用貫通穴を介して前記巻上機支持台に前記防振機構部の上面板と前記ストッパープレートが第3の取付ボルトによって固定されていることを特徴とする巻上機。
  4. 請求項2又は3に記載の巻上機において、
    前記巻上機が設置されている前記巻上機支持台の片方の端部に位置する前記防振機構部と前記転倒防止機構部は、前記建屋構造物のはつり箇所に設置されていることを特徴とする巻上機。
  5. 建屋構造物に形成された昇降路内を昇降する乗りかご及びつり合い重りと、一端に接続された前記乗りかご、他端に接続された前記つり合い重りを垂下する主ロープと、前記昇降路上部の機械室に設置され、前記主ロープを駆動する巻上機とを備えたエレベーター装置において、
    前記巻上機は、請求項1から4のいずれか1項に記載の巻上機であることを特徴とするエレベーター装置。
  6. 駆動モータと、該駆動モータにより駆動され、一端に乗りかご、他端につり合い重りが接続されている主ロープが昇降するシーブと、該シーブと一体的に回転するディスクを制動するブレーキ装置とから成る巻上機は、巻上機支持台に支持されて建屋構造物に設置されていると共に、前記巻上機支持台の端部に設置されて前記巻上機に生じる振動を低減する防振機構部と、前記防振機構部と共に前記巻上機支持台の端部に設置されて前記巻上機の転倒及び/又は移動を防止する転倒防止機構部とを更に備え、この巻上機の防振機構部と転倒防止機構部を組立るに当たって、
    ジャッキアップした前記巻上機支持台の下であって、かつ、上面板と下面板及び該上面板と下面板に挟まれた弾性体とにより構成される防振機構部を、前記建屋構造物に固定されているベースプレート上に設置すると共に、前記ベースプレート上には、前記建屋構造物に前記防振機構部の下面板を第1及び第2の取付ボルトにて固定するための貫通穴、及び前記巻上機支持台に前記防振機構部の上面板を接続すると共に、前記防振機構部の上部から側方へ突出するように伸延し、前記防振機構部に近い伸延部分に貫通穴を有するストッパプレートの前記伸延部分の貫通穴と対向した位置に形成されたねじ穴を有するボス台を設置し、
    その後、前記防振機構部の下面板と2つの前記第1及び第2の取付ボルトによって前記ボス台を共締めし、次に前記防振機構部の上面板と前記巻上機支持台の間に前記ストッパプレートを挟み、前記防振機構部に位置する前記ストッパプレートに形成されている取付ボルト用貫通穴を介して前記巻上機支持台に前記防振機構部の上面板と前記ストッパプレートが第3の取付ボルトによって固定され、
    続いて、ストッパボルトを固定するロックナットを、前記ベースプレート及び前記防振機構部の下面板に固定している前記ボス台の前記ねじ穴の上に置き、前記ストッパボルトを、前記ストッパプレートの前記貫通穴に通して前記ロックナットと前記ボス台のねじ穴に螺合させ、最後に、前記ロックナットを締め付け固定して組立ることを特徴とする巻上機の防振機構部と転倒防止機構部の組立方法。
  7. 請求項6に記載の巻上機の防振機構部と転倒防止機構部の組立方法において、
    前記ロックナットによる前記ストッパボルトの固定は、前記防振機構部の下面板と共締めされる前記ボス台の前記第1及び第2の取付ボルトの締め付け作業よりも、後であることを特徴とする巻上機の防振機構部と転倒防止機構部の組立方法。
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