JP2019066535A - ラベル媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】被着体に対して一旦保持された後、少なくとも一部を容易に脱離させることが可能なラベルを作成するためのラベル媒体を提供する。【解決手段】ラベル60は、第1表示部521及び第2表示部522、第1巻付部531及び第2巻付部532、第1貫通部541及び第2貫通部542を有する。第1表示部521と第2表示部522は、第1仮想ライン550Aを軸として対称となる。第1巻付部531と第2巻付部532は、第2仮想ライン550Bを軸として対称となる。第1貫通部541と第2貫通部542は、第3仮想ライン550Cを軸として対称となる。第1貫通部541に第1脆弱部81Aが設けられ、第2貫通部542に第2脆弱部81Bが設けられる。第1脆弱部81Aと第2脆弱部81Bとは、第3仮想ライン550Cを軸として対称となる。【選択図】図5
Description
本発明は、ケーブル等の被着体に巻回されて保持されるラベルを作成するためのラベル媒体に関する。
ケーブル等の被着体に巻回されることによって被着体に保持されるラベルが知られている。特許文献1は、複数のタグラベルを有する印刷シートを開示する。印刷シートの各タグラベルは、文字又は画像が印刷される胴部位、穴を囲む輪部位、及び、胴部位と輪部位とをつなぐ首部位を有する。使用者は、胴部位の全てを輪部位の穴に挿入して首部位をケーブルに巻き付ける。タグラベルの胴部位の幅は穴より大きく、胴部位は輪部位から抜け難い構成となっている為、タグラベルはケーブルに保持される。
上記のタグラベルは、ケーブル等の被着体に一旦取り付けられた後、容易に脱離させることが難しい。これに対し、被着体に一旦保持されたタグラベルの少なくとも一部を、被着体から脱離させたいという要求がある。
本発明の目的は、被着体に対して一旦保持された後、少なくとも一部を容易に脱離させることが可能なラベルを作成するためのラベル媒体を提供することである。
本発明の第1態様に係るラベル媒体は、台紙と、粘着層を介して前記台紙に貼付されたラベルとを含むラベル媒体であって、前記ラベルは、情報が印刷される領域を有する第1表示部及び第2表示部と、被着体に巻き付けられる第1巻付部及び第2巻付部と、第1孔及び/又は第1切れ目の少なくとも一部を有する第1貫通部、及び、第2孔及び/又は第2切れ目の少なくとも一部を有する第2貫通部と、を有し、前記第1表示部の少なくとも一部と前記第2表示部の少なくとも一部とは、第1仮想ラインを軸として対称となる位置に配置され、前記第1巻付部の少なくとも一部と前記第2巻付部の少なくとも一部とは、第2仮想ラインを軸として対称となる位置に配置され、前記第1貫通部の少なくとも一部と前記第2貫通部の少なくとも一部とは、第3仮想ラインを軸として対称となる位置に配置され、前記第1孔及び/又は前記第1切れ目の少なくとも一部と、前記第2孔及び/又は前記第2切れ目の少なくとも一部とは、前記第3仮想ラインを軸として対称となる位置に配置され、前記第1貫通部の少なくとも一部に第1脆弱部が設けられ、前記第2貫通部の少なくとも一部に第2脆弱部が設けられ、前記第1脆弱部の少なくとも一部と、前記第2脆弱部の少なくとも一部とは、前記第3仮想ラインを軸として対称となる位置に配置されたことを特徴とする。
ラベル媒体から剥離されたラベルは、第1表示部と第2表示部(「表示部」という。)、第1巻付部と第2巻付部(「巻付部」という。)、第1貫通部と第2貫通部(「貫通部」という。)、及び、第1孔/第1切れ目と第2孔/第2切れ目(「孔/切れ目」という。)が互いに貼り合わせられるように折り曲げられる。折り曲げられたラベルは、孔/切れ目に表示部が挿通され、且つ、ケーブル等の被着体に巻付部が巻回されることによって、被着体に固定される。ここで第1態様では、第1貫通部に第1脆弱部が設けられ、第2貫通部に第2脆弱部が設けられる。このため、第1貫通部及び第2貫通部が第3仮想ラインで折り曲げられた場合、第1脆弱部と第2脆弱部とは重複する。従って、使用者は、第1脆弱部と第2脆弱部との重複部分でラベルを容易に破断できる。従って、ラベル媒体は、ラベルの少なくとも一部(例えば、表示部及び巻付部)を容易に切り離して脱離させることが可能なラベルを提供できる。
本発明の第2態様に係るラベル媒体は、台紙と、粘着層を介して前記台紙に貼付されたラベルとを含むラベル媒体であって、前記ラベルは、情報が印刷される領域を有する第1表示部及び第2表示部と、被着体に巻き付けられる第1巻付部及び第2巻付部と、第1孔及び/又は第1切れ目の少なくとも一部を有する第1貫通部、及び、第2孔及び/又は第2切れ目の少なくとも一部を有する第2貫通部と、を有し、前記第1表示部の少なくとも一部と前記第2表示部の少なくとも一部とは、第1仮想ラインを軸として対称となる位置に配置され、前記第1巻付部の少なくとも一部と前記第2巻付部の少なくとも一部とは、第2仮想ラインを軸として対称となる位置に配置され、前記第1貫通部の少なくとも一部と前記第2貫通部の少なくとも一部とは、第3仮想ラインを軸として対称となる位置に配置され、前記第1孔及び/又は前記第1切れ目の少なくとも一部と、前記第2孔及び/又は前記第2切れ目の少なくとも一部とは、前記第3仮想ラインを軸として対称となる位置に配置され、前記第1巻付部の少なくとも一部に第1脆弱部が設けられ、前記第2巻付部の少なくとも一部に第2脆弱部が設けられ、前記第1脆弱部の少なくとも一部と、前記第2脆弱部の少なくとも一部とは、前記第2仮想ラインを軸として対称となる位置に配置されたことを特徴とする。
第2態様では、第1巻付部に第1脆弱部が設けられ、第2巻付部に第2脆弱部が設けられる。このため、第1巻付部及び第2巻付部が第2仮想ラインで折り曲げられた場合、第1脆弱部と第2脆弱部とは重複する。従って、使用者は、第1脆弱部と第2脆弱部との重複部分でラベルを容易に破断できる。従って、ラベル媒体は、ラベルの少なくとも一部(例えば、表示部)を容易に切り離して脱離させることが可能なラベルを提供できる。
本発明の第3態様に係るラベル媒体は、台紙と、粘着層を介して前記台紙に貼付されたラベルとを含むラベル媒体であって、前記ラベルは、情報が印刷される領域を有する第1表示部及び第2表示部と、被着体に巻き付けられる第1巻付部及び第2巻付部と、第1孔及び/又は第1切れ目の少なくとも一部を有する第1貫通部、及び、第2孔及び/又は第2切れ目の少なくとも一部を有する第2貫通部と、を有し、前記第1表示部の少なくとも一部と前記第2表示部の少なくとも一部とは、第1仮想ラインを軸として対称となる位置に配置され、前記第1巻付部の少なくとも一部と前記第2巻付部の少なくとも一部とは、第2仮想ラインを軸として対称となる位置に配置され、前記第1貫通部の少なくとも一部と前記第2貫通部の少なくとも一部とは、第3仮想ラインを軸として対称となる位置に配置され、前記第1孔及び/又は前記第1切れ目の少なくとも一部と、前記第2孔及び/又は前記第2切れ目の少なくとも一部とは、前記第3仮想ラインを軸として対称となる位置に配置され、前記第1表示部の少なくとも一部に第1脆弱部が設けられ、前記第2表示部の少なくとも一部に第2脆弱部が設けられ、前記第1脆弱部の少なくとも一部と、前記第2脆弱部の少なくとも一部とは、前記第1仮想ラインを軸として対称となる位置に配置されたことを特徴とする。
第3態様では、第1表示部に第1脆弱部が設けられ、第2表示部に第2脆弱部が設けられる。このため、第1表示部及び第2表示部が第1仮想ラインで折り曲げられた場合、第1脆弱部と第2脆弱部とは重複する。従って、使用者は、第1脆弱部と第2脆弱部との重複部分でラベルを容易に破断できる。従って、ラベル媒体は、ラベルの少なくとも一部(例えば、表示部の一部)を容易に切り離して脱離させることが可能なラベルを提供できる。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。参照する図面は、本発明が採用しうる技術的特徴を説明するために用いられるものである。図面に記載されている装置の構成は、それのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例である。
<印字装置1の概略構成>
本実施形態に係る印字装置1の概略構成について、図1から図3を参照して説明する。以下の説明では、図1の上方、下方、右下方、左上方、右上方、左下方を、それぞれ、印字装置1の前方、後方、右方、左方、上方、および下方と定義する。
本実施形態に係る印字装置1の概略構成について、図1から図3を参照して説明する。以下の説明では、図1の上方、下方、右下方、左上方、右上方、左下方を、それぞれ、印字装置1の前方、後方、右方、左方、上方、および下方と定義する。
図1に示すように、印字装置1の形状は、略直方体状である。印字装置1は、本体筐体2とカバー5とを有する。本体筐体2およびカバー5は樹脂製である。本体筐体2の上面の下側部分には、キーボード11が設けられる。キーボード11は種々の文字入力等を行う。キーボード11の上方には、機能キー群12が設けられる。機能キー群12は、電源の入切、印字キーや印字装置1の各種制御を行う。機能キー群12の上方には、液晶ディスプレイ13が設けられる。液晶ディスプレイ13は、入力した文字や記号等を表示する。カバー5は、本体筐体2の後側に開閉自在に取り付けられる。
図2、図3に示すように、本体筐体2の右下側角部には、3本の電池を着脱可能な電池装着部21が設けられる。電池装着部21の上側に隣接して、カセット装着部22が設けられる。カセット装着部22は、テープカセット4を後方から着脱可能である。カセット装着部22の下端部から後方に向けてフック251が突出し、カセット装着部22の上端部から後方に向けてフック252が突出する。フック251、252は、カセット装着部22に装着されたテープカセット4に係合可能である。
本体筐体2の上側には、ラベル排出口26が設けられる。ラベル排出口26の右側の角部には、切断用ノブ14が設けられる。切断用ノブ14は、内側へ押圧操作されることによって、ラベル排出口26の内側に設けられた可動刃141を固定刃142側へ移動させて、印刷済みのラベル媒体60(図4参照)を切断する。固定刃142と可動刃141とによって切断された印刷済みのラベル媒体60は、ラベル排出口26から排出される。
図3に示すように、カセット装着部22には、サーマルヘッド29、プラテンローラ30、テープサブローラ31、テープ駆動ローラ軸32およびリボン巻取軸33等が配置される。プラテンローラ30は、サーマルヘッド29の右方に設けられる。テープサブローラ31は、プラテンローラ30の上側近傍に設けられる。テープ駆動ローラ軸32は、テープサブローラ31の左側に設けられる。リボン巻取軸33は、カセット装着部22の略中央に設けられる。
サーマルヘッド29は、ヘッドホルダ291の右方を向く面に配設される。ヘッドホルダ291は、テープカセット4のヘッド挿入部42におけるラベル媒体60の搬送方向に略直交するように、カセット装着部22に設けられる。
リボン巻取軸33は、テープカセット4に設けられたリボン巻取スプール431に嵌入されて回転駆動する。テープ駆動ローラ軸32は、テープカセット4に設けられたテープ送りローラ432に嵌入されて回転駆動する。リボン巻取軸33とテープ駆動ローラ軸32とは、ラベル媒体60とインクリボン413(図4参照)とが同じ搬送速度で搬送されるように回転駆動される。
図2に示すように、本体筐体2の上下方向略中央より上側の右端部には、保護部36が設けられる。保護部36は、左方へ開口する。保護部36には、貫通孔であるカム案内孔361およびカム案内孔362が形成される。保護部36の前方には、図3に示すプラテンホルダ38が、回動軸37を中心に回動可能に軸支される。プラテンローラ30とテープサブローラ31とが、プラテンホルダ38によって、平面視反時計回りに回転可能に軸支される。非図示のバネは、プラテンホルダ38が回動軸37を中心に右方へ回動するように付勢する。
<テープカセット4の概略構成>
テープカセット4の概略構成について説明する。なお、以下の説明では、図4の下方、上方、右方、左方、紙面前方、および紙面後方を、それぞれ、テープカセット4の前方、後方、右方、左方、上方、および下方とする。
テープカセット4の概略構成について説明する。なお、以下の説明では、図4の下方、上方、右方、左方、紙面前方、および紙面後方を、それぞれ、テープカセット4の前方、後方、右方、左方、上方、および下方とする。
図2に示すように、テープカセット4の形状は、平面視略長方形の箱型状である。テープカセット4は、上ケース471及び下ケース472を有する。図4に示すように、テープカセット4には、支持孔711、支持孔712、および支持孔713が形成される。支持孔711は、テープスプール72を回動可能に支持する。ラベル媒体60は、テープスプール72に巻回される。テープスプール72は、ラベル媒体60が巻回されたロール600を保持する。支持孔712は、リボン巻取スプール431を支持する。リボン巻取スプール431は、リボンスプール74からインクリボン413を巻き取る。テープスプール72およびリボンスプール74は、それぞれ、下ケース472の下面に立設されたカセットボス751およびリールボス752に回転可能に嵌挿される。支持孔713は、テープ送りローラ432を回転可能に支持する。テープ送りローラ432とテープサブローラ31(図3参照)とにより、テープスプール72のロール600からラベル媒体60を引き出す。
テープカセット4の前面部には、アーム状に突出するアーム部45が設けられる。ヘッド挿入部42は、アーム部45とアーム部45に対向する側壁部781とによって、平面視略U字状に形成される。ヘッド挿入部42には、ヘッドホルダ291(図3参照)が挿入される。
テープ送りローラ432の前側近傍には、上下一対の案内部材49が設けられる。案内部材49の後側近傍には、リボン分離部76が設けられる。アーム部45の前面壁部701と、ヘッド挿入部42側の背面壁部783との間の中央部には、薄板状の分離壁782が設けられる。分離壁782の左側近傍には、アーム開口部79が形成される。
<印刷手順の概要>
図2、図3、図4に示すように、テープカセット4のリボン巻取スプール431およびテープ送りローラ432に、それぞれ、リボン巻取軸33およびテープ駆動ローラ軸32が嵌入されつつ、ヘッド挿入部42にヘッドホルダ291が挿入される。カセット装着部22の底面部に立設された位置決ボス41が、カセットボス751に嵌入される。これにより、テープカセット4は、位置決めされた状態で押し込まれ、カセット装着部22に装着される。テープカセット4がカセット装着部22に装着された後、カバー5が閉じられる。カバー5が閉じた場合、カバー5に設けられたローラホルダカム(非図示)が、カム案内孔361に嵌入される。ローラホルダカムは、プラテンホルダ38を左方へ押圧する。プラテンホルダ38は、非図示のバネの付勢力に抗して左方へ回動される。
図2、図3、図4に示すように、テープカセット4のリボン巻取スプール431およびテープ送りローラ432に、それぞれ、リボン巻取軸33およびテープ駆動ローラ軸32が嵌入されつつ、ヘッド挿入部42にヘッドホルダ291が挿入される。カセット装着部22の底面部に立設された位置決ボス41が、カセットボス751に嵌入される。これにより、テープカセット4は、位置決めされた状態で押し込まれ、カセット装着部22に装着される。テープカセット4がカセット装着部22に装着された後、カバー5が閉じられる。カバー5が閉じた場合、カバー5に設けられたローラホルダカム(非図示)が、カム案内孔361に嵌入される。ローラホルダカムは、プラテンホルダ38を左方へ押圧する。プラテンホルダ38は、非図示のバネの付勢力に抗して左方へ回動される。
ラベル媒体60は、テープスプール72からガイドピン732を経てアーム部45の前面壁部701と分離壁782との間を搬送される。インクリボン413は、リボンスプール74からガイドピン733を経てアーム部45の背面壁部783と分離壁782との間を搬送される。次いで、インクリボン413とラベル媒体60とは、重ね合わされてアーム開口部79からヘッド挿入部42へ搬送される。次いで、ラベル媒体60とインクリボン413とは、プラテンローラ30によってサーマルヘッド29に押圧される。サーマルヘッド29の発熱により、インクリボン413は上側から加熱される。これにより、ラベル媒体60にインクが熱転写され、文字等の情報が印刷される。
次いで、インクリボン413は、リボン分離部76によってラベル媒体60から分離される。分離されたインクリボン413は、ガイドピン731を経てリボン巻取スプール431に巻き取られる。リボン分離部76によってインクリボン413が分離された印刷済みのラベル媒体60は、案内部材49によって上下方向に規制されてテープ送りローラ432へ搬送される。次いで、印刷済みのラベル媒体60は、テープ駆動ローラ軸32によって回転駆動されるテープ送りローラ432に対し、テープサブローラ31によって押圧される。印刷済みのラベル媒体60は、テープ送りローラ432の回転によりラベル排出口26から排出される。
<ラベル媒体60>
図5を参照し、ラベル媒体60について説明する。ラベル媒体60は、それぞれが長尺状の基材511及び台紙512を有する。基材511及び台紙512は同一形状を有する。基材511は、後述するラベル60A、60B、60C・・・(総称して「ラベル610」という。)、及び、枠状部50を有する。ラベル60A、60B、60C・・・は、ラベル媒体60の長尺方向に並んで配置される。ラベル610には、インクリボン413(図4参照)のインクが転写される。台紙512は、ラベル610の使用時に剥離される剥離紙である。基材511(ラベル610及び枠状部50)と台紙512とは積層される。基材511と台紙512とのそれぞれの対向面に、粘着剤が塗布される。粘着剤は、基材511と台紙512との間に粘着層を形成する。ラベル610及び枠状部50は、粘着剤によって台紙512に貼付される。図5(A)の左右方向は、ラベル媒体60の基材511及び台紙512のそれぞれの面と平行に延び、ラベル媒体60の長尺方向に対応する。ラベル媒体60のうち図5(A)の右側の端部は、テープスプール72に接続する。ラベル媒体60は、図5(A)の左側の端部側から順にサーマルヘッド29の近傍を通過して印刷が実行され、ラベル排出口26を介して排出される。
図5を参照し、ラベル媒体60について説明する。ラベル媒体60は、それぞれが長尺状の基材511及び台紙512を有する。基材511及び台紙512は同一形状を有する。基材511は、後述するラベル60A、60B、60C・・・(総称して「ラベル610」という。)、及び、枠状部50を有する。ラベル60A、60B、60C・・・は、ラベル媒体60の長尺方向に並んで配置される。ラベル610には、インクリボン413(図4参照)のインクが転写される。台紙512は、ラベル610の使用時に剥離される剥離紙である。基材511(ラベル610及び枠状部50)と台紙512とは積層される。基材511と台紙512とのそれぞれの対向面に、粘着剤が塗布される。粘着剤は、基材511と台紙512との間に粘着層を形成する。ラベル610及び枠状部50は、粘着剤によって台紙512に貼付される。図5(A)の左右方向は、ラベル媒体60の基材511及び台紙512のそれぞれの面と平行に延び、ラベル媒体60の長尺方向に対応する。ラベル媒体60のうち図5(A)の右側の端部は、テープスプール72に接続する。ラベル媒体60は、図5(A)の左側の端部側から順にサーマルヘッド29の近傍を通過して印刷が実行され、ラベル排出口26を介して排出される。
以下、ラベル媒体60の長尺方向のうちテープスプール72に接続する側と反対側(図5(A)における左側)を、「第1側」といい、ラベル媒体60の長尺方向のうちテープスプール72に接続する側(図5(A)における右側)を、「第2側」という。長尺方向と直交する方向を「直交方向」という。直交方向のうち一方側(図5(A)における上側)を、「第3側」といい、直交方向のうち他方側(図5(A)における下側)を、「第4側」という。
<第1実施形態:ラベル610>
図5(A)に示すように、ラベル610は、第1表示部521、第2表示部522、第1巻付部531、第2巻付部532、第1貫通部541、第2貫通部542を有する。第1表示部521及び第2表示部522は同一形状且つ同一サイズを有する。第1巻付部531及び第2巻付部532は同一形状且つ同一サイズを有する。第1貫通部541及び第2貫通部542は同一形状且つ同一サイズを有する。第1表示部521、第2表示部522を総称して「表示部52」という。第1巻付部531、第2巻付部532を総称して「巻付部53」という。第1貫通部541、第2貫通部542を総称して「貫通部54」という。
図5(A)に示すように、ラベル610は、第1表示部521、第2表示部522、第1巻付部531、第2巻付部532、第1貫通部541、第2貫通部542を有する。第1表示部521及び第2表示部522は同一形状且つ同一サイズを有する。第1巻付部531及び第2巻付部532は同一形状且つ同一サイズを有する。第1貫通部541及び第2貫通部542は同一形状且つ同一サイズを有する。第1表示部521、第2表示部522を総称して「表示部52」という。第1巻付部531、第2巻付部532を総称して「巻付部53」という。第1貫通部541、第2貫通部542を総称して「貫通部54」という。
表示部52は略長方形である。表示部52の長手方向は長尺方向に延びる。第1表示部521及び第2表示部522は、直交方向に並ぶ。第1表示部521は、第2表示部522に対して第3側に配置される。第1表示部521の第4側の端部と、第2表示部522の第3側の端部とは、第1ライン551を介して互いに連結される。第1ライン551は、長尺方向と平行に延びる。第1ライン551は、基材511に形成されたミシン目である。第1ライン551を通って長尺方向に延びる仮想的なラインを、「第1仮想ライン550A」という。第1表示部521及び第2表示部522は、第1仮想ライン550Aを基準として線対称となる位置に配置される。
表示部52はインクリボン413(図4参照)のインクが転写されることによって情報が印刷される領域52Aを有する。第1表示部521が有する領域52Aを、「領域521A」といい、第2表示部522が有する領域52Aを、「領域522A」という。
巻付部53は略長方形である。巻付部53の長手方向は長尺方向に延びる。巻付部53の直交方向の長さは、表示部52の直交方向の長さよりも短い。巻付部53は、表示部52の第1側の端部のうち直交方向の中央から、第1側に向けて延びる。表示部52及び巻付部53のそれぞれの直交方向における中心の位置は、一致する。第1巻付部531及び第2巻付部532は、間隔を空けて直交方向に並ぶ。第1巻付部531は、第2巻付部532に対して第3側に配置される。第1巻付部531及び第2巻付部532は、第1仮想ライン550Aと同じ位置を通過する第2仮想ライン550Bを基準として線対称となる位置に配置される。
貫通部54は略長方形である。貫通部54の長手方向は長尺方向に延びる。貫通部54の直交方向の長さは、表示部52の直交方向の長さと同一であり、巻付部53の直交方向の長さよりも長い。貫通部54は、巻付部53の第1側の端部から第1側に向けて延びる。表示部52、巻付部53、及び貫通部54は、この順で、長尺方向に沿って第1側に向けて並ぶ。第1貫通部541及び第2貫通部542は、直交方向に並ぶ。第1貫通部541は、第2貫通部542に対して第3側に配置される。第1貫通部541の第4側の端部と、第2貫通部542の第3側の端部とは、第2ライン552を介して互いに連結される。第2ライン552は、第1仮想ライン550A及び第2仮想ライン550Bと同じ位置を通過する第3仮想ライン550Cに沿って延びる。第2ライン552は、基材511に形成されたミシン目である。第1貫通部541及び第2貫通部542は、第3仮想ライン550Cを基準として線対称となる位置に配置される。
第1貫通部541は第1孔541Aを有し、第2貫通部542は第2孔542Aを有する。第1孔541A、第2孔542Aは略長方形であり、互いに同一形状且つ同一サイズを有する。第1孔541A、第2孔542Aのそれぞれの角は湾曲する。第1孔541A、第2孔542Aは、第3仮想ライン550Cを基準として線対称となる位置に配置される。第1孔541A、第2孔542Aを総称して、「孔54A」という。ラベル610は、表示部52及び巻付部53が貫通部54の孔54Aに貫通することによって、被着体Kに取り付けられる。
第1貫通部541には第1脆弱部81Aが設けられる。第1脆弱部81Aは、略三角形の切れ込みである。第1脆弱部81Aは、第1貫通部541の第1孔541Aを形成する内周部(以下、「第1内周部541B」という。)のうち、直交方向において第3仮想ライン550Cから離隔する側の端部、且つ、長尺方向において第1巻付部531から離隔する位置に設けられる。第1脆弱部81Aは、第1内周部541Bから第3側に向けて延びる。第1脆弱部81Aの幅は、第3側の底部に向かう程小さくなる。第1脆弱部81Aの底部は尖っている。第2貫通部542には第2脆弱部81Bが設けられる。第2脆弱部81Bは、略三角形の切れ込みである。第2脆弱部81Bは、第2貫通部542の第2孔542Aを形成する内周部(以下、「第2内周部542B」という。)のうち、直交方向において第3仮想ライン550Cから離隔する側の端部、且つ、長尺方向において第2巻付部532から離隔する位置に設けられる。第2脆弱部81Bは、第2内周部542Bから第4側に向けて延びる。第2脆弱部81Bの幅は、第4側の底部に向かう程小さくなる。第2脆弱部81Bの底部は尖っている。
第1脆弱部81A及び第2脆弱部81Bは、互いに同一形状且つ同一サイズを有する。第1脆弱部81A及び第2脆弱部81Bは、第3仮想ライン550Cを基準として線対称となる位置に配置される。第1脆弱部81A及び第2脆弱部81Bを総称して、「脆弱部81」という。第1内周部541B及び第2内周部542Bを総称して、「内周部54B」(図5(C)参照)という。
枠状部50は、基材511のうちラベル610を除く部位である。基材511のうちラベル610と枠状部50との境界部分には、切れ目が形成される。使用者は、基材511を切れ目によって切り離すことによって、台紙512からラベル610のみを剥がすことができる。この時、枠状部50が台紙512に貼付された状態は維持される。
図5(B)を参照し、ケーブル状の被着体Kに対するラベル610の取り付け方法について説明する。印字装置1は、ラベル610の表示部52の領域52Aに対して情報を印刷する。なお、図5(B)では、印刷された情報は省略されている。(a)に示すように、ラベル媒体60の台紙512からラベル610が剥がされる。(b)に示すように、使用者は、ラベル610を第1ライン551及び第2ライン552で折り曲げ、ラベル610のうち粘着剤が塗布された面同士を貼り合わせる。
ここで、第1表示部521及び第2表示部522は、第1仮想ライン550A(図5(A)参照)を基準として線対称の形状を有する。第1巻付部531及び第2巻付部532は、第2仮想ライン550B(図5(A)参照)を基準として線対称の形状を有する。第1貫通部541及び第2貫通部542、第1孔541A及び第2孔542A、第1脆弱部81A及び第2脆弱部81Bは、それぞれ、第3仮想ライン550C(図5(A)参照)を基準として、線対称の形状を有する。従って、第1表示部521及び第2表示部522、第1巻付部531及び第2巻付部532、第1貫通部541及び第2貫通部542、第1孔541A及び第2孔542A、及び、第1脆弱部81A及び第2脆弱部81Bは、それぞれ、第1ライン551及び第2ライン552によってラベル610が折り曲げられたときにずれなく重複した状態で貼付される(図5(C)参照)。
図5(C)に示すように、折り曲げられた状態のラベル610の脆弱部81は、貫通部54の長尺方向の中心に対して、巻付部53から離隔する側、且つ、直交方向の中心に対して第3仮想ライン550C(図5(A)参照)から離隔する側に設けられる。
図5(B)の(c)に示すように、使用者は巻付部53を折り曲げ、表示部52及び巻付部53を貫通部54の孔54Aに通す。これにより、巻付部53は被着体Kに巻き付く。次に使用者は、(d)に示すように、表示部52及び巻付部53を引っ張る。被着体Kに対して巻付部53が締め付けられる。これにより、被着体Kに対するラベル610の取り付けは完了する。ラベル610は、被着体Kに巻付部53が巻き付いた状態で、被着体Kに保持される。
<第1実施形態の作用、効果>
以上のように、ラベル媒体60から剥離されたラベル610は、第1表示部521及び第2表示部522、第1巻付部531及び第2巻付部532、第1貫通部541及び第2貫通部542、第1孔541A及び第2孔542Aが互いに貼り合わせられるように折り曲げられる。折り曲げられたラベル610は、孔54Aに表示部52が挿通され、且つ、被着体Kに巻付部53が巻回されることによって、被着体Kに固定される。
以上のように、ラベル媒体60から剥離されたラベル610は、第1表示部521及び第2表示部522、第1巻付部531及び第2巻付部532、第1貫通部541及び第2貫通部542、第1孔541A及び第2孔542Aが互いに貼り合わせられるように折り曲げられる。折り曲げられたラベル610は、孔54Aに表示部52が挿通され、且つ、被着体Kに巻付部53が巻回されることによって、被着体Kに固定される。
第1貫通部541に第1脆弱部81Aが設けられ、第2貫通部542に第2脆弱部81Bが設けられる。第1貫通部541及び第2貫通部542が第3仮想ライン550Cで折り曲げられた場合、第1脆弱部81Aと第2脆弱部81Bとはずれなく重複して貼り合わせられる。これによって、貼り付けられた状態のラベル610の貫通部54に脆弱部81が形成される。貫通部54のうち脆弱部81が形成された部分の強度は、他の部分よりも弱くなる。従って、使用者は、脆弱部81でラベル610を容易に破断させることができる。この場合、貫通部54のうち脆弱部81よりも巻付部53側、巻付部53、及び表示部52を、被着体Kから容易に切り離して脱離させることができる。
第1脆弱部81A及び第2脆弱部81Bは、それぞれ切れ込みである。この場合、ラベル610は、脆弱性が高く破断させ易い脆弱部81を、切れ込みによって実現できる。従って、使用者は、脆弱部81に力を加えることによってラベル610を容易に破断させ、ラベル610の一部を切り離すことができる。
第1脆弱部81A及び第2脆弱部81Bの形状は、それぞれ三角形である。第1脆弱部81A及び第2脆弱部81Bは、それぞれ、底部に向かう程幅が小さくなり、且つ、底部は尖っている。この場合、ラベル610は、使用者により加えられた力を、脆弱部81の底部に集中して作用させることができる。従って、使用者は、弱い力でも簡単にラベル610を破断させ、ラベル610の一部を切り離すことができる。
例えば使用者が、被着体Kに保持された状態のラベル610のうち表示部52又は巻付部53を持って引っ張った場合、貫通部54のうち孔54Aを形成する内周部54Bには、他の部分よりも大きな力が作用する。これに対し、第1脆弱部81Aは、第1貫通部541の第1内周部541Bに設けられ、第2脆弱部81Bは、第2貫通部542の第2内周部542Bに設けられる。このため、使用者が表示部52又は巻付部53を持って引っ張ったときに作用する力を、脆弱部81に効率的に付与できる。従って、使用者は、ラベル610のうち表示部52又は巻付部53を持って引っ張ることによって、ラベル610の一部を容易に切り離すことができる。
使用者が表示部52又は巻付部53を持って引っ張った場合、貫通部54のうち脆弱部81よりも巻付部53側、巻付部53、及び表示部52が被着体Kから切り離される。これに対し、脆弱部81は、貫通部54の長尺方向における中心に対して、巻付部53から離隔する位置に形成される。このため、脆弱部81の位置で貫通部54が破断した場合において被着体Kに残存する貫通部54の量は、脆弱部81が巻付部53に近接する位置に形成された場合よりも少なくなる。このため、ラベル610は、脆弱部81で貫通部54を破断させたときに被着体Kに残存するラベル610の量を抑制できる。
<第2実施形態:ラベル620>
図6(A)(B)を参照し、ラベル620について説明する。ラベル620は、第1脆弱部82A及び第2脆弱部82Bを有する。第1脆弱部82A及び第2脆弱部82Bは、それぞれ、ラベル610(図5参照)における第1脆弱部81A及び第2脆弱部81B(図5参照)と同一形状且つ同一サイズを有する。ラベル620は、第1脆弱部82A及び第2脆弱部82Bが設けられる位置がラベル610と相違する。その他の構成はラベル610と同一である。以下、ラベル610と同一構成については同一符号を付し、説明を省略する。
図6(A)(B)を参照し、ラベル620について説明する。ラベル620は、第1脆弱部82A及び第2脆弱部82Bを有する。第1脆弱部82A及び第2脆弱部82Bは、それぞれ、ラベル610(図5参照)における第1脆弱部81A及び第2脆弱部81B(図5参照)と同一形状且つ同一サイズを有する。ラベル620は、第1脆弱部82A及び第2脆弱部82Bが設けられる位置がラベル610と相違する。その他の構成はラベル610と同一である。以下、ラベル610と同一構成については同一符号を付し、説明を省略する。
図6(A)に示すように、第1脆弱部82Aは、第1貫通部541の第1内周部541Bのうち、長尺方向において第1巻付部531から離隔する側の端部、且つ、直交方向において第3仮想ライン550Cに近接する位置に設けられる。第1脆弱部82Aは、第1内周部541Bから第1側に向けて延びる。第2脆弱部82Bは、第2貫通部542の第2内周部542Bのうち、長尺方向において第2巻付部532から離隔する側の端部、且つ、直交方向において第3仮想ライン550Cに近接する位置に設けられる。第2脆弱部82Bは、第2内周部542Bから第1側に向けて延びる。第1脆弱部82A及び第2脆弱部82Bは、第3仮想ライン550Cを基準として線対称となる位置に配置される。第1脆弱部82A及び第2脆弱部82Bを総称して、「脆弱部82」(図6(B)参照)という。
図6(B)に示すように、ラベル620が第1ライン551及び第2ライン552で折り曲げられた場合、脆弱部82は、貫通部54の長尺方向における中心に対して、巻付部53から離隔する側、且つ、直交方向における中心に対して、第3仮想ライン550C(図6(A)参照)に近接する側に配置される。
<第2実施形態の作用、効果>
ラベル620において、第1脆弱部82A及び第2脆弱部82Bは、それぞれ、貫通部54の直交方向における中心に対して、第3仮想ライン550Cに近接する位置に設けられる。この場合、使用者は、第3仮想ライン550Cでラベル620を折り曲げる場合において、第1脆弱部82Aと第2脆弱部82Bとをずれなく適切に重ね合わせることができる。又、脆弱部82は、貫通部54の長尺方向における中心に対して、巻付部53から離隔する位置に形成される。このため、第2実施形態の場合と同様、ラベル620は、脆弱部81で貫通部54を破断させたときに被着体Kに残存するラベル610の量を抑制できる。
ラベル620において、第1脆弱部82A及び第2脆弱部82Bは、それぞれ、貫通部54の直交方向における中心に対して、第3仮想ライン550Cに近接する位置に設けられる。この場合、使用者は、第3仮想ライン550Cでラベル620を折り曲げる場合において、第1脆弱部82Aと第2脆弱部82Bとをずれなく適切に重ね合わせることができる。又、脆弱部82は、貫通部54の長尺方向における中心に対して、巻付部53から離隔する位置に形成される。このため、第2実施形態の場合と同様、ラベル620は、脆弱部81で貫通部54を破断させたときに被着体Kに残存するラベル610の量を抑制できる。
<第3実施形態:ラベル630>
図6(C)(D)を参照し、ラベル630について説明する。ラベル630は、第1脆弱部83A及び第2脆弱部83Bを有する。第1脆弱部83A及び第2脆弱部83Bは、それぞれ、ラベル610(図5参照)における第1脆弱部81A及び第2脆弱部81B(図5参照)と同一形状且つ同一サイズを有する。ラベル630は、第1脆弱部83A及び第2脆弱部83Bが設けられる位置が、ラベル610、620と相違する。その他の構成はラベル610、620と同一である。以下、ラベル610と同一構成については同一符号を付し、説明を省略する。
図6(C)(D)を参照し、ラベル630について説明する。ラベル630は、第1脆弱部83A及び第2脆弱部83Bを有する。第1脆弱部83A及び第2脆弱部83Bは、それぞれ、ラベル610(図5参照)における第1脆弱部81A及び第2脆弱部81B(図5参照)と同一形状且つ同一サイズを有する。ラベル630は、第1脆弱部83A及び第2脆弱部83Bが設けられる位置が、ラベル610、620と相違する。その他の構成はラベル610、620と同一である。以下、ラベル610と同一構成については同一符号を付し、説明を省略する。
図6(C)に示すように、第1脆弱部83Aは、第1貫通部541の第1内周部541Bのうち、直交方向において第3仮想ライン550Cに近接する側の端部、且つ、長尺方向において第1巻付部531に近接する位置に設けられる。第1脆弱部83Aは、第1内周部541Bから第4側に向けて延びる。第2脆弱部83Bは、第2貫通部542の第2内周部542Bのうち、直交方向において第3仮想ライン550Cに近接する側の端部、且つ、長尺方向において第2巻付部532に近接する位置に設けられる。第2脆弱部83Bは、第2内周部542Bから第3側に向けて延びる。第1脆弱部83A及び第2脆弱部83Bは、第3仮想ライン550Cを基準として線対称となる位置に配置される。第1脆弱部83A及び第2脆弱部83Bを総称して、「脆弱部83」(図6(D)参照)という。
図6(D)に示すように、ラベル630が第1ライン551及び第2ライン552で折り曲げられた場合、脆弱部83は、貫通部54の長尺方向における中心に対して、巻付部53に近接する側、且つ、貫通部54の直交方向における中心に対して、第3仮想ライン550C(図6(C)参照)に近接する側に配置される。
<第3実施形態の作用、効果>
ラベル630において、第1脆弱部83A及び第2脆弱部83Bは、それぞれ、貫通部54の直交方向における中心に対して、第3仮想ライン550Cに近接する位置に設けられる。この場合、第2実施形態の場合と同様、使用者は、第3仮想ライン550Cでラベル630を折り曲げる場合において、第1脆弱部83Aと第2脆弱部83Bとをずれなく適切に重ね合わせることができる。なお、ラベル630において、脆弱部83は、貫通部54の内周部54Bのうち、直交方向において第3仮想ライン550Cに近接する側に設けられ、且つ、第3仮想ライン550C側に向けて延びる。このため、脆弱部83と第3仮想ライン550Cとの間の距離は、第2実施形態の場合(図6(A)(B)参照)よりも短い。このため、使用者は、第1脆弱部83Aと第2脆弱部83Bをより正確に重ね合わせることができる。
ラベル630において、第1脆弱部83A及び第2脆弱部83Bは、それぞれ、貫通部54の直交方向における中心に対して、第3仮想ライン550Cに近接する位置に設けられる。この場合、第2実施形態の場合と同様、使用者は、第3仮想ライン550Cでラベル630を折り曲げる場合において、第1脆弱部83Aと第2脆弱部83Bとをずれなく適切に重ね合わせることができる。なお、ラベル630において、脆弱部83は、貫通部54の内周部54Bのうち、直交方向において第3仮想ライン550Cに近接する側に設けられ、且つ、第3仮想ライン550C側に向けて延びる。このため、脆弱部83と第3仮想ライン550Cとの間の距離は、第2実施形態の場合(図6(A)(B)参照)よりも短い。このため、使用者は、第1脆弱部83Aと第2脆弱部83Bをより正確に重ね合わせることができる。
<第4実施形態:ラベル640>
図6(E)(F)を参照し、ラベル640について説明する。ラベル640は、第1脆弱部84A及び第2脆弱部84Bを有する。第1脆弱部84A及び第2脆弱部84Bは、それぞれ、ラベル610(図5参照)における第1脆弱部81A及び第2脆弱部81B(図5参照)と同一形状且つ同一サイズを有する。ラベル640は、第1脆弱部84A及び第2脆弱部84Bが設けられる位置が、ラベル610、620、630と相違する。その他の構成はラベル610、620、620、630と同一である。以下、ラベル610と同一構成については同一符号を付し、説明を省略する。
図6(E)(F)を参照し、ラベル640について説明する。ラベル640は、第1脆弱部84A及び第2脆弱部84Bを有する。第1脆弱部84A及び第2脆弱部84Bは、それぞれ、ラベル610(図5参照)における第1脆弱部81A及び第2脆弱部81B(図5参照)と同一形状且つ同一サイズを有する。ラベル640は、第1脆弱部84A及び第2脆弱部84Bが設けられる位置が、ラベル610、620、630と相違する。その他の構成はラベル610、620、620、630と同一である。以下、ラベル610と同一構成については同一符号を付し、説明を省略する。
図6(E)に示すように、第1脆弱部84Aは、第1貫通部541の外周部のうち、直交方向において第3仮想ライン550Cから離隔する側の端部、且つ、長尺方向において第1巻付部531に近接する位置に設けられる。第1脆弱部84Aは、第1貫通部541の外周部から第4側に向けて延びる。第2脆弱部84Bは、第2貫通部542の外周部のうち、直交方向において第3仮想ライン550Cから離隔する側の端部、且つ、長尺方向において第2巻付部532に近接する位置に設けられる。第2脆弱部84Bは、第2貫通部542の外周部から第3側に向けて延びる。第1脆弱部84A及び第2脆弱部84Bは、第3仮想ライン550Cを基準として線対称となる位置に配置される。第1脆弱部84A及び第2脆弱部84Bを総称して、「脆弱部84」(図6(F)参照)という。
図6(F)に示すように、ラベル640が第1ライン551及び第2ライン552で折り曲げられた場合、脆弱部84は、貫通部54の長尺方向における中心に対して、巻付部53に近接する側、且つ、直交方向における中心に対して、第3仮想ライン550C(図6(C)参照)に近接する側に設けられる。
<第4実施形態の作用、効果>
ラベル640において、脆弱部84は、貫通部54の外周部に設けられる。このため、使用者は、脆弱部84を指で直接摘まんで引き裂くことによって、貫通部54を破断させることができる。従って、使用者は、被着体Kに余分な負荷を加えることなくラベル640を破断させることができる。
ラベル640において、脆弱部84は、貫通部54の外周部に設けられる。このため、使用者は、脆弱部84を指で直接摘まんで引き裂くことによって、貫通部54を破断させることができる。従って、使用者は、被着体Kに余分な負荷を加えることなくラベル640を破断させることができる。
<第5実施形態:ラベル650>
図7(A)(B)を参照し、ラベル650について説明する。ラベル650は、第1内周部571B及び第2内周部572Bの形状が、ラベル610の第1内周部541B及び第2内周部542Bの形状と相違する。その他の構成はラベル610と同一である。以下、ラベル610と同一構成については同一符号を付し、説明を省略する。
図7(A)(B)を参照し、ラベル650について説明する。ラベル650は、第1内周部571B及び第2内周部572Bの形状が、ラベル610の第1内周部541B及び第2内周部542Bの形状と相違する。その他の構成はラベル610と同一である。以下、ラベル610と同一構成については同一符号を付し、説明を省略する。
図7(A)に示すように、ラベル650の第1貫通部541は、第1孔541Aを形成する第1内周部571Bを有する。第1内周部571Bのうち、第1巻付部531から離隔する側の端部(以下、「第1近接内周部P1」という。)は、直交方向に対して傾斜する。第1貫通部541の外周部(以下、「第1外周部571C」という。)のうち、第1巻付部531から離隔する側の端部(以下、「第1近接外周部Q1」という。)は、第1外周部571Cのうち第1近接内周部P1に対して最も近接する部分に対応する。第1近接外周部Q1は直交方向に延びる。第1近接内周部P1のうち第1近接外周部Q1に最も近接する部分、即ち、第1近接内周部P1のうち第3仮想ライン550Cから最も離隔する部分を、第1脆弱部85Aという。
ラベル650の第2貫通部542は、第2孔542Aを形成する第2内周部572Bを有する。第2内周部572Bのうち、第2巻付部532から離隔する側の端部(以下、「第2近接内周部P2」という。)は、直交方向に対して傾斜する。第2貫通部542の外周部(以下、「第2外周部572C」という。)のうち、第2巻付部532から離隔する側の端部(以下、「第2近接外周部Q2」という。)は、第2外周部572Cのうち第2近接内周部P2に対して最も近接する部分に対応する。第2近接外周部Q2は直交方向に延びる。第2近接内周部P2のうち第2近接外周部Q2に最も近接する部分、即ち、第2近接内周部P2のうち第3仮想ライン550Cから最も離隔する部分を、第2脆弱部85Bという。
第1脆弱部85A及び第2脆弱部85Bは、互いに同一形状且つ同一サイズを有する。第1脆弱部85A及び第2脆弱部85Bは、第3仮想ライン550Cを基準として線対称となる位置に配置される。第1脆弱部85A及び第2脆弱部85Bを総称して、「脆弱部85」(図7(B)参照)という。第1内周部571B及び第2内周部572Bを総称して、「内周部57B」(図7(B)参照)という。第1外周部571C及び第2外周部572Cを総称して、「外周部57C」(図7(B)参照)という。
図7(B)に示すように、ラベル650が第1ライン551及び第2ライン552で折り曲げられた場合、脆弱部85は、貫通部54の長尺方向における中心に対して、巻付部53から離隔する側、且つ、直交方向における中心に対して、第3仮想ライン550C(図6(A)参照)から離隔する側に設けられる。
<第5実施形態の作用、効果>
被着体Kに保持された状態のラベル650の表示部52又は巻付部53が使用者によって引っ張られた場合、孔54Aを形成する内周部57Bに大きな力が加わる。この力は、貫通部54のうち内周部57Bと外周部57Cとの間の最も近接した部分に形成された脆弱部85に集中して作用する。更に、脆弱部85は、貫通部54のうち内周部57Bと外周部57Cとの間の長さが最も短い部分に形成されるため、貫通部54の他の部分に比べて強度が小さく破断し易い。従って、使用者は、表示部52又は巻付部53を持ってラベル650を引っ張ることによって、ラベル650の一部を容易に切り離すことができる。
被着体Kに保持された状態のラベル650の表示部52又は巻付部53が使用者によって引っ張られた場合、孔54Aを形成する内周部57Bに大きな力が加わる。この力は、貫通部54のうち内周部57Bと外周部57Cとの間の最も近接した部分に形成された脆弱部85に集中して作用する。更に、脆弱部85は、貫通部54のうち内周部57Bと外周部57Cとの間の長さが最も短い部分に形成されるため、貫通部54の他の部分に比べて強度が小さく破断し易い。従って、使用者は、表示部52又は巻付部53を持ってラベル650を引っ張ることによって、ラベル650の一部を容易に切り離すことができる。
ラベル650では、第1〜第4実施形態と異なり、貫通部54の内周部54Bに切れ込み状の脆弱部が形成されない。このため、使用者が表示部52及び巻付部53を貫通部54の孔54Aに通すとき、表示部52及び巻付部53が切れ込み状の脆弱部に引っ掛かりにくい。このため、ラベル650を被着体Kに保持させる作業を効率化できる。
<第6実施形態:ラベル660>
図7(C)(D)を参照し、ラベル660について説明する。ラベル660は、第1内周部581B及び第2内周部582Bの形状が、ラベル660の第1内周部571B及び第2内周部572Bの形状と相違する。その他の構成はラベル660と同一である。以下、ラベル660と同一構成については同一符号を付し、説明を省略する。
<第6実施形態:ラベル660>
図7(C)(D)を参照し、ラベル660について説明する。ラベル660は、第1内周部581B及び第2内周部582Bの形状が、ラベル660の第1内周部571B及び第2内周部572Bの形状と相違する。その他の構成はラベル660と同一である。以下、ラベル660と同一構成については同一符号を付し、説明を省略する。
図7(C)に示すように、ラベル660の第1貫通部541は、第1孔541Aを形成する第1内周部581Bを有する。第1内周部581Bのうち、第1巻付部531に近接する側の端部(以下、「第1近接内周部R1」という。)は、直交方向に対して傾斜する。第1貫通部541の外周部(以下、「第1外周部581C」という。)のうち、第1巻付部531に近接する側の端部(以下、「第1近接外周部S1」という。)は、第1外周部581Cのうち第1近接内周部R1に対して最も近接する。第1近接外周部S1は直交方向に延びる。第1近接内周部R1のうち第1近接外周部S1に最も近接する部分、即ち、第1近接内周部R1のうち第3仮想ライン550Cに最も近接する部分を、第1脆弱部86Aという。
ラベル660の第2貫通部542は、第2孔542Aを形成する第2内周部582Bを有する。第2内周部582Bのうち、第2巻付部532に近接する側の端部(以下、「第2近接内周部R2」という。)は、直交方向に対して傾斜する。第2貫通部542の外周部(以下、「第2外周部582C」という。)のうち、第2巻付部532に近接する側の端部(以下、「第2近接外周部S2」という。)は、第2外周部582Cのうち第2近接内周部R2に対して最も近接する。第2近接外周部S2は直交方向に延びる。第2近接内周部R2のうち第2近接外周部S2に最も近接する部分、即ち、第2近接内周部R2のうち第3仮想ライン550Cに最も近接する部分を、第2脆弱部86Bという。
第1脆弱部86A及び第2脆弱部86Bは、互いに同一形状且つ同一サイズを有する。第1脆弱部86A及び第2脆弱部86Bは、第3仮想ライン550Cを基準として線対称となる位置に配置される。第1脆弱部86A及び第2脆弱部86Bを総称して、「脆弱部86」(図7(D)参照)という。第1内周部581B及び第2内周部582Bを総称して、「内周部58B」(図7(D)参照)という。第1外周部581C及び第2外周部582Cを総称して、「外周部58C」(図7(D)参照)という。
図7(D)に示すように、ラベル660が第1ライン551及び第2ライン552で折り曲げられた場合、脆弱部86は、貫通部54の長尺方向における中心に対して、巻付部53に近接する側、且つ、直交方向における中心に対して、第3仮想ライン550C(図6(A)参照)に近接する位置に設けられる。
<第6実施形態の作用、効果>
第5実施形態と同様、使用者がラベル660に加えた力は、内周部58Bと外周部58Cとの間の最も近接した部分に形成された脆弱部86に集中して作用する。更に、脆弱部86は、貫通部54の他の部分に比べて強度が小さく破断し易い。更に第5実施形態と異なり、脆弱部86は巻付部53に近接する為、表示部52及び巻付部53が引っ張られたときに力が加わり易い。従って、使用者は、表示部52又は巻付部53を持ってラベル650を引っ張ることによって、脆弱部86を破断させてラベル660の一部容易に切り離すことができる。
第5実施形態と同様、使用者がラベル660に加えた力は、内周部58Bと外周部58Cとの間の最も近接した部分に形成された脆弱部86に集中して作用する。更に、脆弱部86は、貫通部54の他の部分に比べて強度が小さく破断し易い。更に第5実施形態と異なり、脆弱部86は巻付部53に近接する為、表示部52及び巻付部53が引っ張られたときに力が加わり易い。従って、使用者は、表示部52又は巻付部53を持ってラベル650を引っ張ることによって、脆弱部86を破断させてラベル660の一部容易に切り離すことができる。
<第7実施形態:ラベル670>
図7(E)(F)を参照し、ラベル670について説明する。ラベル670は、第1脆弱部871A、872A、第2脆弱部871B、872Bを有する。第1脆弱部871A、872A、第2脆弱部871B、872Bは、それぞれ、ラベル610(図5参照)における第1脆弱部81A及び第2脆弱部81B(図5参照)と同一形状且つ同一サイズを有する。ラベル670は、第1脆弱部871A、872A、第2脆弱部871B、872Bが巻付部53に設けられるという点で、ラベル610、620、630、640、650、660と相違し、その他の構成は同一である。以下、ラベル610と同一構成については同一符号を付し、説明を省略する。
図7(E)(F)を参照し、ラベル670について説明する。ラベル670は、第1脆弱部871A、872A、第2脆弱部871B、872Bを有する。第1脆弱部871A、872A、第2脆弱部871B、872Bは、それぞれ、ラベル610(図5参照)における第1脆弱部81A及び第2脆弱部81B(図5参照)と同一形状且つ同一サイズを有する。ラベル670は、第1脆弱部871A、872A、第2脆弱部871B、872Bが巻付部53に設けられるという点で、ラベル610、620、630、640、650、660と相違し、その他の構成は同一である。以下、ラベル610と同一構成については同一符号を付し、説明を省略する。
図7(E)に示すように、第1脆弱部871Aは、第1巻付部531のうち、直交方向において第3仮想ライン550Cから離隔する側の端部、且つ、長尺方向において第1表示部521に近接する位置に設けられる。第1脆弱部871Aは、第1巻付部531の端部から第4側に向けて延びる。第1脆弱部872Aは、第1巻付部531のうち、直交方向において第3仮想ライン550Cに近接する側の端部、且つ、長尺方向において第1表示部521に近接する位置に設けられる。第1脆弱部872Aは、第1巻付部531の端部から第3側に向けて延びる。第1脆弱部871A、872Aのそれぞれの長尺方向の位置は一致する。
第2脆弱部871Bは、第2巻付部532のうち、直交方向において第3仮想ライン550Cから離隔する側の端部、且つ、長尺方向において第2表示部522に近接する位置に設けられる。第2脆弱部871Bは、第2巻付部532の端部から第3側に向けて延びる。第2脆弱部872Bは、第2巻付部532のうち、直交方向において第3仮想ライン550Cに近接する側の端部、且つ、長尺方向において第2表示部522に近接する位置に設けられる。第2脆弱部872Bは、第2巻付部532の端部から第4側に向けて延びる。第2脆弱部871B、872Bのそれぞれの長尺方向の位置は一致する。
第1脆弱部871A及び第2脆弱部871Bは、第2仮想ライン550Bを基準として線対称となる位置に配置される。第1脆弱部872A及び第2脆弱部872Bは、第2仮想ライン550Bを基準として線対称となる位置に配置される。第1脆弱部871A及び第2脆弱部871Bを総称して、「脆弱部871」(図7(F)参照)という。第1脆弱部872A及び第2脆弱部872Bを総称して、「脆弱部872」(図7(F)参照)という。脆弱部871、872を総称して、「脆弱部87」(図7(F)参照)という。
図7(F)に示すように、ラベル670が第1ライン551及び第2ライン552で折り曲げられた場合、脆弱部871は、巻付部53の直交方向の中心に対して、第2仮想ライン550B(図7(E)参照)から離隔した位置に設けられ、脆弱部872は、巻付部53の直交方向の中心に対して、第2仮想ライン550B(図7(E)参照)に近接した位置に設けられる。又、脆弱部871、872は、ラベル670が第1ライン551及び第2ライン552で折り曲げられた場合、巻付部53の長尺方向の中心に対して、表示部52に近接する側に設けられる。
<第7実施形態の作用、効果>
ラベル670では、第1巻付部531に第1脆弱部871A、872Aが設けられ、第2巻付部532に第2脆弱部871B、872Bが設けられる。第1巻付部531及び第2巻付部532が第2仮想ライン550Bで折り曲げられた場合、第1脆弱部871Aと第2脆弱部871Bとはずれなく重複して貼り合わせられ、且つ、第1脆弱部872Aと第2脆弱部872Bとはずれなく重複して貼り合わせられる。これによって、ラベル670の巻付部53に脆弱部871、872が形成される。巻付部53のうち脆弱部871、872が形成された部分の強度は、他の部分よりも弱くなる。従って使用者は、脆弱部871、872でラベル670を容易に破断させ、巻付部53及び貫通部54から表示部52を容易に切り離して脱離させることができる。
ラベル670では、第1巻付部531に第1脆弱部871A、872Aが設けられ、第2巻付部532に第2脆弱部871B、872Bが設けられる。第1巻付部531及び第2巻付部532が第2仮想ライン550Bで折り曲げられた場合、第1脆弱部871Aと第2脆弱部871Bとはずれなく重複して貼り合わせられ、且つ、第1脆弱部872Aと第2脆弱部872Bとはずれなく重複して貼り合わせられる。これによって、ラベル670の巻付部53に脆弱部871、872が形成される。巻付部53のうち脆弱部871、872が形成された部分の強度は、他の部分よりも弱くなる。従って使用者は、脆弱部871、872でラベル670を容易に破断させ、巻付部53及び貫通部54から表示部52を容易に切り離して脱離させることができる。
ラベル670の場合、巻付部53における直交方向の両端部に、脆弱部87が設けられる。このため、例えば使用者が表示部52を引っ張って力を加えた場合、巻付部53は、脆弱部871、872の間の部分で適切に破断する。従って、ラベル670の破断時において使用者の意図しない破断面(例えば、直交方向に対して傾斜した方向に延びる破断面)が形成されることを抑制できる。
<第8実施形態:ラベル680>
図8(A)(B)を参照し、ラベル680について説明する。ラベル680は、第1脆弱部88A及び第2脆弱部88Bを有する。第1脆弱部88A及び第2脆弱部88Bは、それぞれ、ラベル610(図5参照)における第1脆弱部81A及び第2脆弱部81B(図5参照)と同一形状且つ同一サイズを有する。ラベル680は、第1脆弱部88A及び第2脆弱部88Bが表示部52に設けられるという点で、ラベル610、620、630、640、650、660、670と相違し、その他の構成は同一である。以下、ラベル610と同一構成については同一符号を付し、説明を省略する。
図8(A)(B)を参照し、ラベル680について説明する。ラベル680は、第1脆弱部88A及び第2脆弱部88Bを有する。第1脆弱部88A及び第2脆弱部88Bは、それぞれ、ラベル610(図5参照)における第1脆弱部81A及び第2脆弱部81B(図5参照)と同一形状且つ同一サイズを有する。ラベル680は、第1脆弱部88A及び第2脆弱部88Bが表示部52に設けられるという点で、ラベル610、620、630、640、650、660、670と相違し、その他の構成は同一である。以下、ラベル610と同一構成については同一符号を付し、説明を省略する。
図8(A)に示すように、第1脆弱部88Aは、第1表示部521のうち、直交方向において第3仮想ライン550Cから離隔する側の端部、且つ、長尺方向において第1巻付部531に近接する位置に設けられる。第1脆弱部88Aは、第1表示部521の端部から第4側に向けて延びる。第2脆弱部88Bは、第2表示部522のうち、直交方向において第3仮想ライン550Cから離隔する側の端部、且つ、長尺方向において第2巻付部532に近接する位置に設けられる。第2脆弱部88Bは、第2表示部522の端部から第3側に向けて延びる。第1脆弱部88A及び第2脆弱部88Bは、第1仮想ライン550Aを基準として線対称となる位置に配置される。第1脆弱部88A及び第2脆弱部88Bを総称して、「脆弱部88」(図8(B)参照)という。
図8(B)に示すように、ラベル680が第1ライン551及び第2ライン552で折り曲げられた場合、脆弱部88は、表示部52の長尺方向の中心に対して、巻付部53に近接する側、且つ、直交方向において第1仮想ライン550A(図8(A)参照)から離隔する側に設けられる。
<第8実施形態の作用、効果>
ラベル680では、第1表示部521に第1脆弱部88Aが設けられ、第2表示部522に第2脆弱部88Bが設けられる。第1表示部521及び第2表示部522が第1仮想ライン550Aで折り曲げられた場合、第1脆弱部88Aと第2脆弱部88Bとはずれなく重複して貼り合わせられる。これによって、ラベル680の表示部52に脆弱部88が形成される。表示部52のうち脆弱部88が形成された部分の強度は、他の部分よりも弱くなる。従って使用者は、脆弱部88でラベル680を容易に破断させ、貫通部54、巻付部53、及び表示部52の一部から、表示部52の他部を容易に切り離して脱離させることができる。
ラベル680では、第1表示部521に第1脆弱部88Aが設けられ、第2表示部522に第2脆弱部88Bが設けられる。第1表示部521及び第2表示部522が第1仮想ライン550Aで折り曲げられた場合、第1脆弱部88Aと第2脆弱部88Bとはずれなく重複して貼り合わせられる。これによって、ラベル680の表示部52に脆弱部88が形成される。表示部52のうち脆弱部88が形成された部分の強度は、他の部分よりも弱くなる。従って使用者は、脆弱部88でラベル680を容易に破断させ、貫通部54、巻付部53、及び表示部52の一部から、表示部52の他部を容易に切り離して脱離させることができる。
ラベル680において、脆弱部87は、長尺方向において巻付部53に近接する側に設けられる。このため、脆弱部88において表示部52が破断した場合において、表示部52のほとんどの領域を、貫通部54及び巻付部53から切り離すことができる。このため、例えば使用者は、ラベル680の表示部52のみが不要である場合において、貫通部54及び巻付部53から表示部52を適切に切り離すことができる。
<第9実施形態:ラベル611>
図8(C)(D)を参照し、ラベル611について説明する。ラベル611は、ラベル610(図5参照)の第1巻付部531及び第2巻付部532の代わりに、第1巻付部591及び第2巻付部592を有する。その他の構成はラベル610と同一である。第1巻付部591及び第2巻付部592は同一形状且つ同一サイズを有する。第1巻付部591、第2巻付部592を総称して「巻付部59」という。以下、ラベル610と同一構成については同一符号を付し、説明を省略する。
図8(C)(D)を参照し、ラベル611について説明する。ラベル611は、ラベル610(図5参照)の第1巻付部531及び第2巻付部532の代わりに、第1巻付部591及び第2巻付部592を有する。その他の構成はラベル610と同一である。第1巻付部591及び第2巻付部592は同一形状且つ同一サイズを有する。第1巻付部591、第2巻付部592を総称して「巻付部59」という。以下、ラベル610と同一構成については同一符号を付し、説明を省略する。
巻付部59は略長方形である。巻付部59の長手方向は長尺方向に延びる。巻付部59の直交方向の長さは、表示部52の直交方向の長さよりも短い。第1巻付部591は、第1表示部521の第1側の端部のうち第4側の部分から、第1側に向けて延びる。第2巻付部592は、第2表示部522の第1側の端部のうち第3側の部分から、第1側に向けて延びる。第1巻付部591の第1側の端部は、第1貫通部541の第2側の端部のうち第4側の部分に接続する。第2巻付部592の第1側の端部は、第2貫通部542の第2側の端部のうち第3側の部分に接続する。
第1表示部521、第1巻付部591、及び第1貫通部541のそれぞれの第4側の端部の位置は、直交方向において一致する。第2表示部522、第2巻付部592、及び第2貫通部542のそれぞれの第3側の端部の位置は、直交方向において一致する。第1巻付部591の第4側の端部と、第2巻付部592の第3側の端部とは、第3ライン553を介して互いに連結される。第3ライン553は、基材511に形成されたミシン目である。なお、第2仮想ライン550Bは、第3ライン553に沿って配置される。第1巻付部591及び第2巻付部592は、第2仮想ライン550Bを基準として線対称となる位置に配置される。
第1表示部521、第1巻付部591、及び第1貫通部541のそれぞれの直交方向における中心位置を、C11、C12、C13と表記する。この場合、C11、C13の直交方向の位置は一致する。C12は、C11、C13よりも第4側に配置される。第2表示部522、第2巻付部592、及び第2貫通部542のそれぞれの直交方向における中心位置を、C21、C22、C23と表記する。この場合、C21、C23の直交方向の位置は一致する。C22は、C21、C23よりも第3側に配置される。
図8(D)に示すように、ラベル611が折り曲げられた場合、巻付部59は、表示部52及び貫通部54のそれぞれの直交方向の中心に対して、第2仮想ライン550B(図8(C)参照)に近接する側に配置される。又、脆弱部81は、貫通部54の直交方向の中心に対して、第3仮想ライン550C(図8(C)参照)から離隔する側に配置される。つまり、脆弱部81及び巻付部59は、ラベル611の直交方向の中心に対して互いに異なる側に配置される。
<第9実施形態の作用、効果>
被着体Kに保持された状態のラベル611の表示部52又は巻付部59が使用者によって引っ張られた場合、貫通部54のうち直交方向において第3ライン553側の位置に力が作用する。直交方向に対して不均一な力が貫通部54に加わった場合、貫通部54は変形し、貫通部54のうち強度が相対的に弱い脆弱部81に対して力を集中的に作用させることができる。従って、使用者は、弱い力でも簡単にラベル611を破断させ、ラベル611の一部を切り離すことができる。
被着体Kに保持された状態のラベル611の表示部52又は巻付部59が使用者によって引っ張られた場合、貫通部54のうち直交方向において第3ライン553側の位置に力が作用する。直交方向に対して不均一な力が貫通部54に加わった場合、貫通部54は変形し、貫通部54のうち強度が相対的に弱い脆弱部81に対して力を集中的に作用させることができる。従って、使用者は、弱い力でも簡単にラベル611を破断させ、ラベル611の一部を切り離すことができる。
<第10〜第12実施形態:ラベル621、631、641>
図8(E)(F)に示す第10実施形態のラベル621は、ラベル611の脆弱部81(第1脆弱部81A及び第2脆弱部81B)(図8(C)(D)参照)の代わりに、第2実施形態(図6(A)(B)参照)のラベル620の脆弱部82(第1脆弱部82A及び第2脆弱部82B)が適用されている。図9(A)(B)に示す第11実施形態のラベル631は、ラベル611の脆弱部81(第1脆弱部81A及び第2脆弱部81B)(図8(C)(D)参照)の代わりに、第3実施形態(図6(C)(D)参照)のラベル630の脆弱部83(第1脆弱部83A及び第2脆弱部83B)が適用されている。図9(C)(D)に示す第12実施形態のラベル641は、ラベル611の脆弱部81(第1脆弱部81A及び第2脆弱部81B)(図8(C)(D)参照)の代わりに、第4実施形態(図6(E)(F)参照)のラベル630の脆弱部84(第1脆弱部84A及び第2脆弱部84B)が適用されている。第10〜第12実施形態のラベル621、631、641は、第2〜第4実施形態の各ラベルと同様の効果に加えて、第9実施形態のラベル611と同様の効果を更に奏することができる。
図8(E)(F)に示す第10実施形態のラベル621は、ラベル611の脆弱部81(第1脆弱部81A及び第2脆弱部81B)(図8(C)(D)参照)の代わりに、第2実施形態(図6(A)(B)参照)のラベル620の脆弱部82(第1脆弱部82A及び第2脆弱部82B)が適用されている。図9(A)(B)に示す第11実施形態のラベル631は、ラベル611の脆弱部81(第1脆弱部81A及び第2脆弱部81B)(図8(C)(D)参照)の代わりに、第3実施形態(図6(C)(D)参照)のラベル630の脆弱部83(第1脆弱部83A及び第2脆弱部83B)が適用されている。図9(C)(D)に示す第12実施形態のラベル641は、ラベル611の脆弱部81(第1脆弱部81A及び第2脆弱部81B)(図8(C)(D)参照)の代わりに、第4実施形態(図6(E)(F)参照)のラベル630の脆弱部84(第1脆弱部84A及び第2脆弱部84B)が適用されている。第10〜第12実施形態のラベル621、631、641は、第2〜第4実施形態の各ラベルと同様の効果に加えて、第9実施形態のラベル611と同様の効果を更に奏することができる。
<第13実施形態:ラベル651>
図9(E)(F)を参照し、ラベル651について説明する。ラベル651は、ラベル650(図7(A)(B)参照)の第1巻付部531及び第2巻付部532の代わりに、第1巻付部561及び第2巻付部562を有する。その他の構成はラベル650と同一である。第1巻付部561及び第2巻付部562は同一形状且つ同一サイズを有する。第1巻付部561、第2巻付部562を総称して「巻付部56」という。以下、ラベル650と同一構成については同一符号を付し、説明を省略する。
図9(E)(F)を参照し、ラベル651について説明する。ラベル651は、ラベル650(図7(A)(B)参照)の第1巻付部531及び第2巻付部532の代わりに、第1巻付部561及び第2巻付部562を有する。その他の構成はラベル650と同一である。第1巻付部561及び第2巻付部562は同一形状且つ同一サイズを有する。第1巻付部561、第2巻付部562を総称して「巻付部56」という。以下、ラベル650と同一構成については同一符号を付し、説明を省略する。
巻付部56は略長方形である。巻付部56の長手方向は長尺方向に延びる。巻付部56の直交方向の長さは、表示部52の直交方向の長さよりも短い。第1巻付部561は、第1表示部521の第1側の端部のうち第3側の部分から、第1側に向けて延びる。第2巻付部562は、第2表示部522の第1側の端部のうち第4側の部分から、第1側に向けて延びる。第1巻付部561の第1側の端部は、第1貫通部541の第2側の端部のうち第3側の部分に接続する。第2巻付部562の第1側の端部は、第2貫通部542の第2側の端部のうち第4側の部分に接続する。
第1表示部521、第1巻付部561、及び第1貫通部541のそれぞれの第3側の端部の位置は、直交方向において一致する。第2表示部522、第2巻付部562、及び第2貫通部542のそれぞれの第4側の端部の位置は、直交方向において一致する。第1巻付部561と第2巻付部562とは、直交方向に離隔する。第1巻付部561及び第2巻付部562は、第2仮想ライン550Bを基準として線対称となる位置に配置される。
第1表示部521、第1巻付部561、及び第1貫通部541のそれぞれの直交方向における中心位置を、C31、C32、C33と表記する。この場合、C31、C33の直交方向の位置は一致する。C32は、C31、C33よりも第3側に配置される。第2表示部522、第2巻付部562、及び第2貫通部542のそれぞれの直交方向における中心位置を、C41、C42、C43と表記する。この場合、C41、C43の直交方向の位置は一致する。C42は、C41、C43よりも第4側に配置される。
図9(F)に示すように、ラベル651が折り曲げられた場合、巻付部56は、表示部52及び貫通部54のそれぞれの直交方向の中心に対して、第2仮想ライン550B(図9(E)参照)から離隔する側に配置される。又、脆弱部85は、貫通部54の直交方向の中心に対して第3仮想ライン550Cから離隔する側に配置される。つまり、脆弱部85及び巻付部56は、ラベル651の直交方向の中心に対して同じ側に配置される。
<第13実施形態の作用、効果>
第9〜第12実施形態と同様の効果を奏することができる。又、脆弱部85及び巻付部56が、ラベル651の直交方向の中心に対して互いに同じ側に配置されるので、使用者が表示部52又は巻付部56を引っ張ることに応じて貫通部54に作用する力を、貫通部54のうち強度が相対的に弱い脆弱部85に集中的に作用させることができる。従って、使用者は、更に弱い力で簡単にラベル651を破断させ、表示部52及び巻付部56を貫通部54から切り離すことができる。
第9〜第12実施形態と同様の効果を奏することができる。又、脆弱部85及び巻付部56が、ラベル651の直交方向の中心に対して互いに同じ側に配置されるので、使用者が表示部52又は巻付部56を引っ張ることに応じて貫通部54に作用する力を、貫通部54のうち強度が相対的に弱い脆弱部85に集中的に作用させることができる。従って、使用者は、更に弱い力で簡単にラベル651を破断させ、表示部52及び巻付部56を貫通部54から切り離すことができる。
<第14〜第16実施形態:ラベル661、671、681>
図10(A)(B)に示す第14実施形態のラベル661は、ラベル611の脆弱部81(第1脆弱部81A及び第2脆弱部81B)(図8(C)(D)参照)の代わりに、第6実施形態(図7(C)(D)参照)のラベル660の脆弱部86(第1脆弱部86A及び第2脆弱部86B)が適用されている。図10(C)(D)に示す第15実施形態のラベル671は、ラベル611の脆弱部81(第1脆弱部81A及び第2脆弱部81B)(図8(C)(D)参照)の代わりに、第7実施形態(図7(E)(F)参照)のラベル670の脆弱部87(第1脆弱部871A、872A、第2脆弱部871B、872B)が適用されている。図10(E)(F)に示す第16実施形態のラベル681は、ラベル611の脆弱部81(第1脆弱部81A及び第2脆弱部81B)(図8(C)(D)参照)の代わりに、第8実施形態(図8(A)(B)参照)のラベル680の脆弱部88(第1脆弱部88A及び第2脆弱部88B)が適用されている。第14〜第16実施形態のラベル621、631、641は、第6〜第8実施形態の各ラベルと同様の効果に加えて、第9実施形態のラベル611と同様の効果を奏することができる。
図10(A)(B)に示す第14実施形態のラベル661は、ラベル611の脆弱部81(第1脆弱部81A及び第2脆弱部81B)(図8(C)(D)参照)の代わりに、第6実施形態(図7(C)(D)参照)のラベル660の脆弱部86(第1脆弱部86A及び第2脆弱部86B)が適用されている。図10(C)(D)に示す第15実施形態のラベル671は、ラベル611の脆弱部81(第1脆弱部81A及び第2脆弱部81B)(図8(C)(D)参照)の代わりに、第7実施形態(図7(E)(F)参照)のラベル670の脆弱部87(第1脆弱部871A、872A、第2脆弱部871B、872B)が適用されている。図10(E)(F)に示す第16実施形態のラベル681は、ラベル611の脆弱部81(第1脆弱部81A及び第2脆弱部81B)(図8(C)(D)参照)の代わりに、第8実施形態(図8(A)(B)参照)のラベル680の脆弱部88(第1脆弱部88A及び第2脆弱部88B)が適用されている。第14〜第16実施形態のラベル621、631、641は、第6〜第8実施形態の各ラベルと同様の効果に加えて、第9実施形態のラベル611と同様の効果を奏することができる。
<第17実施形態:ラベル690>
図11(A)〜(C)を参照し、ラベル690について説明する。ラベル690は、ラベル610(図5参照)の第1貫通部541に第1相違部18が形成され、第2巻付部532に第2相違部19が形成される。その他の構成はラベル610と同一である。以下、ラベル610と同一構成については同一符号を付し、説明を省略する。
図11(A)〜(C)を参照し、ラベル690について説明する。ラベル690は、ラベル610(図5参照)の第1貫通部541に第1相違部18が形成され、第2巻付部532に第2相違部19が形成される。その他の構成はラベル610と同一である。以下、ラベル610と同一構成については同一符号を付し、説明を省略する。
図11(A)に示すように、第1貫通部541は、スリット状の第1相違部18A、18Bを有する。第1相違部18Aは、第1貫通部541のうち第1孔541Aに対して第3側、且つ、第1脆弱部81Aに対して第2側に形成される。第1相違部18Bは、第1貫通部541のうち第1孔541Aに対して第4側に形成される。第1相違部18A、18Bを総称して、「第1相違部18」という。第1相違部18は直交方向に延びる。第1貫通部541は第1相違部18によって、第1側の部分と第2側の部分とに分割される。第2巻付部532は、スリット状の第2相違部19を有する。第2相違部19は、第2巻付部532のうち長尺方向の中央に形成され、直交方向に延びる。第2巻付部532は第2相違部19によって、第1側の部分と第2側の部分とに分割される。
第1相違部18は第1貫通部541にのみ形成されるため、第1貫通部541及び第2貫通部542は、それぞれ形状が相違する。第2相違部19は第2巻付部532にのみ形成されるため、第1巻付部531及び第2巻付部532は、それぞれ形状が相違する。
図11(B)は、第1ライン551及び第2ライン552においてラベル690が折り曲げられ、ラベル690のうち粘着剤が塗布された面同士が貼り合わせられた状態を示す。このとき、第2貫通部542の粘着剤が塗布された面のうち、第1貫通部541の第1相違部18A、18Bに対応する部分(以下、「露出部分180」という。)は露出する。なお、第1脆弱部81A及び第2脆弱部81Bは、貫通部54のうち露出部分180に対して巻付部53から離隔する側でずれなく重複する。又、第1巻付部531の粘着剤が塗布された面のうち、第2巻付部532の第2相違部19に対応する部分(以下、「露出部分190」という。)は露出する。露出部分180、190は、折り曲げられた状態のラベル690のうち互いに異なる面に配置される。図11(B)において、露出部分180は紙面手前側の面に配置され、露出部分190は紙面奥側の面に配置される。
図11(C)を参照し、被着体Kに対するラベル690の取り付け方法について説明する。(a)に示すように、ラベル媒体60の台紙512(図5参照)からラベル690が剥がされる。(b)に示すように、使用者は、ラベル690を第1ライン551及び第2ライン552で折り曲げ、ラベル690のうち粘着剤が塗布された面同士を貼り合わせる。次に、(c)に示すように、使用者は巻付部53を折り曲げ、表示部52及び巻付部53を貫通部54の孔54Aに通す。このとき、露出部分180が内側に配置され、露出部分190が外側に配置された状態で巻かれるように、向きが調整される。これにより、巻付部53は被着体Kに巻き付く。このとき、(d)に示すように、露出部分180の粘着剤は、被着体Kに接触して貼付される。又、露出部分190は貫通部54の一部に対向して重複し、露出部分190の粘着剤は貫通部54に貼付される。これにより、被着体Kに対するラベル690の取り付けは完了する。ラベル690は、被着体Kに巻付部53が巻き付いた状態で、被着体Kに保持される。
<第17実施形態の作用、効果>
ラベル690において、第1貫通部541及び第2貫通部542は互いに形状が相違する。このため、第1貫通部541及び第2貫通部542が貼り合わせられた場合、露出部分180において粘着剤が露出する。従ってラベル690は、貼り合わせられた貫通部54のうち露出部分180を被着体Kに貼付させることができる。これによって、ラベル690が被着体Kの延伸方向に移動することを抑制できる。
ラベル690において、第1貫通部541及び第2貫通部542は互いに形状が相違する。このため、第1貫通部541及び第2貫通部542が貼り合わせられた場合、露出部分180において粘着剤が露出する。従ってラベル690は、貼り合わせられた貫通部54のうち露出部分180を被着体Kに貼付させることができる。これによって、ラベル690が被着体Kの延伸方向に移動することを抑制できる。
又、ラベル690において、第1巻付部531及び第2巻付部532は互いに形状が相違する。このため、第1巻付部531及び第2巻付部532が貼り合わせられた場合、露出部分190において粘着剤が露出する。従ってラベル690は、貼り合わせられた巻付部53のうち露出部分190を貫通部54に貼付させることができる。これによって、被着体Kに巻き付いた巻付部53が緩むことを抑制できるので、孔54Aから表示部52を抜け難くすることができる。
更に、ラベル690において、第1貫通部541に第1脆弱部81Aが設けられ、第2貫通部542に第2脆弱部81Bが設けられる。第1脆弱部81A及び第2脆弱部81Bは、ラベル690が折り曲げられた場合にずれなく重複して貼り合わせられ、貫通部54に脆弱部81が形成される。従って、使用者は、貫通部54を脆弱部81で破断させることによって、貫通部54のうち脆弱部81よりも巻付部53側、巻付部53、及び表示部52を、被着体Kから容易に切り離して脱離させることができる。
<第18実施形態:ラベル612>
図12を参照し、ラベル媒体90について説明する。ラベル媒体90は、長尺状の基材513を有し、第1〜第16実施形態における台紙512、及び粘着層を有さない。基材513は、後述するラベル90A、90B、90C・・・(総称して「ラベル910」という。)、及び、枠状部50を有する。ラベル90A、90B、90C・・・は、ラベル媒体90の長尺方向に並んで配置される。基材513のうちラベル910と枠状部50との境界部分には、ミシン目が形成される。ラベル910は、ミシン目が切断されることによって、枠状部50から切り離される。ラベル媒体90のうち図12の右側の端部は、テープスプール72に接続する。ラベル媒体60は、図12の左側の端部側から順にサーマルヘッド29の近傍を通過して印刷が実行され、ラベル排出口26を介して排出される。以下、第1〜第16実施形態における各方向(長尺方向(第1側、第2側)、直交方向(第3側、第4側))を、第18実施形態にも適用する。
図12を参照し、ラベル媒体90について説明する。ラベル媒体90は、長尺状の基材513を有し、第1〜第16実施形態における台紙512、及び粘着層を有さない。基材513は、後述するラベル90A、90B、90C・・・(総称して「ラベル910」という。)、及び、枠状部50を有する。ラベル90A、90B、90C・・・は、ラベル媒体90の長尺方向に並んで配置される。基材513のうちラベル910と枠状部50との境界部分には、ミシン目が形成される。ラベル910は、ミシン目が切断されることによって、枠状部50から切り離される。ラベル媒体90のうち図12の右側の端部は、テープスプール72に接続する。ラベル媒体60は、図12の左側の端部側から順にサーマルヘッド29の近傍を通過して印刷が実行され、ラベル排出口26を介して排出される。以下、第1〜第16実施形態における各方向(長尺方向(第1側、第2側)、直交方向(第3側、第4側))を、第18実施形態にも適用する。
ラベル910は、第1実施形態におけるラベル610(図5参照)が第1ライン551及び第2ライン552で折り曲げられた場合と同じ形状を有する。以下、折り曲げられた状態におけるラベル610の各部位の名称及び符号を、ラベル910にも適用する。ラベル910は、表示部52、巻付部53、貫通部54を有する。表示部52は、情報が印刷される領域52Aを有する。巻付部53は、被着体Kに巻きつけられる。貫通部54は孔54Aを有する。ラベル910は、表示部52及び巻付部53が貫通部54の孔54Aに貫通することによって、被着体Kに取り付けられる。表示部52、巻付部53、及び貫通部54は、この順で、長尺方向に沿って第1側に向けて並ぶ。貫通部54の孔54Aを形成する内周部54Bに、脆弱部81が設けられる。脆弱部81は、略三角形の切れ込みである。被着体Kに対してラベル910が取り付けられる場合、ラベル610(図5参照)において第1ライン551及び第2ライン552で折り曲げられる工程(図5(a)→(b)参照)が省略される。その他の工程(図5(b)(c)(d))は、ラベル610の場合と同一である。第18実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
<第19〜第33実施形態>
第19〜第33実施形態における各ラベル(ラベル920、930、940、950、960、970、980、911、921、931、941、951、961、971、981)は、第18実施形態におけるラベル910(図12参照)の場合と同様、第2〜第16実施形態における各ラベルが第1ライン551及び第2ライン552で折り曲げられた場合と同じ形状を有する。以下、折り曲げられた状態における第2〜第16実施形態の各ラベルの各部位の名称及び符号を、第19〜第33実施形態における各ラベルにも適用する。
第19〜第33実施形態における各ラベル(ラベル920、930、940、950、960、970、980、911、921、931、941、951、961、971、981)は、第18実施形態におけるラベル910(図12参照)の場合と同様、第2〜第16実施形態における各ラベルが第1ライン551及び第2ライン552で折り曲げられた場合と同じ形状を有する。以下、折り曲げられた状態における第2〜第16実施形態の各ラベルの各部位の名称及び符号を、第19〜第33実施形態における各ラベルにも適用する。
図6(B)に示す第19実施形態のラベル920は、第2実施形態におけるラベル620(図6(A)(B)参照)が折り曲げられた場合と同じ形状を有する。図6(D)に示す第20実施形態のラベル930は、第3実施形態におけるラベル630(図6(C)(D)参照)が折り曲げられた場合と同じ形状を有する。図6(F)に示す第21実施形態のラベル940は、第4実施形態におけるラベル640(図6(E)(F)参照)が折り曲げられた場合と同じ形状を有する。図7(B)に示す第22実施形態のラベル950は、第5実施形態におけるラベル650(図7(A)(B)参照)が折り曲げられた場合と同じ形状を有する。図7(D)に示す第23実施形態のラベル960は、第6実施形態におけるラベル660(図7(C)(D)参照)が折り曲げられた場合と同じ形状を有する。図7(F)に示す第24実施形態のラベル970は、第7実施形態におけるラベル670(図7(E)(F)参照)が折り曲げられた場合と同じ形状を有する。図8(B)に示す第25実施形態のラベル980は、第8実施形態におけるラベル680(図8(A)(B)参照)が折り曲げられた場合と同じ形状を有する。図8(D)に示す第26実施形態のラベル911は、第9実施形態におけるラベル611(図8(C)(D)参照)が折り曲げられた場合と同じ形状を有する。図8(F)に示す第27実施形態のラベル921は、第10実施形態におけるラベル621(図8(E)(F)参照)が折り曲げられた場合と同じ形状を有する。図9(B)に示す第28実施形態のラベル931は、第11実施形態におけるラベル631(図9(A)(B)参照)が折り曲げられた場合と同じ形状を有する。図9(D)に示す第29実施形態のラベル941は、第12実施形態におけるラベル641(図9(C)(D)参照)が折り曲げられた場合と同じ形状を有する。図9(F)に示す第30実施形態のラベル951は、第13実施形態におけるラベル651(図9(E)(F)参照)が折り曲げられた場合と同じ形状を有する。図10(B)に示す第31実施形態のラベル961は、第14実施形態におけるラベル661(図10(A)(B)参照)が折り曲げられた場合と同じ形状を有する。図10(D)に示す第32実施形態のラベル971は、第15実施形態におけるラベル671(図10(C)(D)参照)が折り曲げられた場合と同じ形状を有する。図10(F)に示す第33実施形態のラベル981は、第16実施形態におけるラベル681(図10(E)(F)参照)が折り曲げられた場合と同じ形状を有する。第19〜第33実施形態に係る各ラベルは、第2〜第16実施形態と同様の効果を奏することができる。
<変形例>
本発明は上記実施形態に限定されず、種々の変更が可能である。以下、特段限定のない限り、第1実施形態におけるラベル610を例に挙げて説明するが、他の実施形態(第2〜第33実施形態)にも同様の変形例が適用可能である。
本発明は上記実施形態に限定されず、種々の変更が可能である。以下、特段限定のない限り、第1実施形態におけるラベル610を例に挙げて説明するが、他の実施形態(第2〜第33実施形態)にも同様の変形例が適用可能である。
第1表示部521及び第2表示部522のそれぞれの少なくとも一部が、第1仮想ライン550Aを基準として線対称となる位置に配置されればよい。従って、第1表示部521及び第2表示部522の形状及びサイズは相違していてもよい。第1巻付部531及び第2巻付部532のそれぞれの少なくとも一部が、第2仮想ライン550Bを基準として線対称となる位置に配置されればよい。従って、第1巻付部531及び第2巻付部532の形状及びサイズは相違していてもよい。第1貫通部541及び第2貫通部542のそれぞれの少なくとも一部が、第3仮想ライン550Cを基準として線対称となる位置に配置されればよい。従って、第1貫通部541及び第2貫通部542の形状及びサイズは相違していてもよい。第1孔541A、第2孔542Aのそれぞれの少なくとも一部が、第3仮想ライン550Cを基準として線対称となる位置に配置されればよい。第1孔541A、第2孔542Aの形状及びサイズは相違していてもよい。貫通部54は、孔54Aの代わりに切れ目を有していてもよい。又、貫通部54は孔54Aと切れ目の両方を有していてもよい。孔54A及び切れ目の少なくとも一方の一部は、巻付部53に設けられていてもよい。即ち、孔54A及び切れ目は、貫通部54からはみ出していてもよい。
上記において、「仮想ラインに対して線対称」とは、厳密な対称関係だけでなく、実質的に対称関係を有している場合を包含することは言うまでもない。このため例えば、第1表示部521と第2表示部522、第1巻付部531と第2巻付部532、第1貫通部541と第2貫通部542、第1孔541Aと第2孔542Aは、それぞれ、仮想ラインに対する対称形状に対して僅かに相違していてもよい。
基材511は、枠状部50を有していなくてもよい。つまり、台紙512にはラベル610のみ貼付されていてもよい。台紙512には、ラベル610が貼付される第1領域と、ラベル610が貼付されない第2領域とを含むことになる。この場合、使用者は、台紙512からラベル610を容易に剥がすことができる。
脆弱部81が設けられる位置は、第1実施形態に限定されないことは言うまでもない。即ち、脆弱部81は、表示部52、巻付部53、及び、貫通部54の何れかの位置に設けられていればよい。又、脆弱部81が貫通部54に設けられる場合、内周部及び外周部の少なくとも何れかに設けられていればよい。更に、第1脆弱部81Aは、第1表示部521、第1巻付部531、第1貫通部541に対して複数設けられていてもよい。同様に、第2脆弱部81Bは、第2表示部522、第2巻付部532、第2貫通部542に対して複数設けられていてもよい。
脆弱部81は、ミシン目、スリット、切れ込み、有底孔の少なくとも何れかであればよい。脆弱部81は、ミシン目、スリット、切れ込み、有底孔のうち少なくとも2つ以上を有していてもよい。
脆弱部が切れ込みの場合、切れ込みを形成する2辺であって、底部に向けて延び且つ互いに対向する2辺は、脆弱部81等のように幅方向に離隔してもよいし、接触していてもよい。即ち、脆弱部81は、表示部52、巻付部53、貫通部54の一部を欠損させることによって形成されるのではなく、例えば、カッター等によって切断することによって形成されてもよい。脆弱部の形状は、三角形以外の他の形状でもよい。
脆弱部は、ミシン目、スリット、切れ込み、有底孔以外によって形成されてもよい。例えば、表示部52、巻付部53、貫通部54の一部を、他部の材料よりも強度の小さい材料によって構成してもよい。図7(A)〜(D)において、第1近接内周部P1、R1、第2近接内周部P2、R2は、それぞれ、直交方向と平行に延びてもよい。この場合、脆弱部に対応する部分の角は湾曲しておらず、交差する2辺のなす角度が直角であってもよい。
第1脆弱部81Aと第2脆弱部81Bとのそれぞれの少なくとも一部が、第3仮想ライン550Cを基準として線対称となる位置に配置されればよい。従って、第1脆弱部81A及び第2脆弱部81Bの形状及びサイズは相違していてもよい。図13は、第1実施形態におけるラベル610の変形例を示す。変形例におけるラベル610は、図13(A)に示すように、第1脆弱部81A(図5参照)の代わりに、第2脆弱部81Bと形状が相違する第1脆弱部81Cを有する。第1脆弱部81Cは、角が湾曲した略四角形状を有する切れ込みである。第1脆弱部81Cの底部までの長さ(深さ)は、第2脆弱部81Bの底部までの長さ(深さ)よりも大きい。第1ライン551及び第2ライン552によってラベル610を折り曲げた場合、図13(B)に示すように、第2脆弱部81Bは、第1脆弱部81Cによって周囲を覆われる。つまり、第3仮想ライン550Cを基準として第2脆弱部81Bを反転させたときの像全体は、第1脆弱部81Cに含まれる。
上記変形例では、第3仮想ライン550Cでラベル610を折り曲げたときに第1脆弱部81Cと第2脆弱部81Bのそれぞれの少なくとも一部が重複し易くなる。従って使用者は、ラベル610を折り曲げる場合の位置が、第1ライン551及び第2ライン552から僅かにずれた場合でも、第1脆弱部81Cと第2脆弱部81Bとの重複部分でラベル610を容易に切り離すことができる。
なお、上記変形例において、第3仮想ライン550Cを基準として第2脆弱部81Bを反転させたときの像全体が第1脆弱部81Cに含まれていなくてもよく、例えば、第2脆弱部81Bを反転させたときの像の一部が第1脆弱部81Cに含まれていてもよい。
第17実施形態のラベル690において、第1貫通部541のうち第1相違部18が設けられる位置は特段限定されず、他の位置であってもよい。第2巻付部532のうち第2相違部19が設けられる位置は特段限定されず、他の位置であってもよい。又、ラベル690は、第1相違部18及び第2相違部19の何れかのみ有していてもよい。即ち、ラベル690は、第1貫通部541に第1相違部18が設けられ、第2貫通部542に第2相違部19が設けられていなくてもよい。又は、ラベル690は、第2貫通部542に第2相違部19が設けられ、第1貫通部541に第1相違部18が設けられていなくてもよい。
1 :印字装置
52 :表示部
53、56、59 :巻付部
54 :貫通部
54A :孔
54B、57B、59B :内周部
57C、58C :外周部
60、90 :ラベル媒体
81、82、83、84、85、86、87、871、872、88 :脆弱部
81A、81C、82A、83A、84A、85A、86A、871A、872A、88A :第1脆弱部
81B、82B、83B、84B、85B、86B、871B、872B、88B :第2脆弱部
521 :第1表示部
522 :第2表示部
531、561、591 :第1巻付部
532、562、592 :第2巻付部
541 :第1貫通部
541A :第1孔
541B :第1内周部
542 :第2貫通部
542A :第2孔
542B :第2内周部
550A :第1仮想ライン
550B :第2仮想ライン
550C :第3仮想ライン
571B、581B :第1内周部
571C、581C :第1外周部
572B、582B :第2内周部
572C、582C :第2外周部
610、611、612、620、621、630、631、640、641、650、651、660、661、670、671、680、681、690、910、911、920、921、930、931、940、941、950、951、960、961、970、971、980、981 :ラベル
K :被着体
P1、R1 :第1近接内周部
Q1、S1 :第1近接外周部
P2、R2 :第2近接内周部
Q2、S2 :第2近接外周部
52 :表示部
53、56、59 :巻付部
54 :貫通部
54A :孔
54B、57B、59B :内周部
57C、58C :外周部
60、90 :ラベル媒体
81、82、83、84、85、86、87、871、872、88 :脆弱部
81A、81C、82A、83A、84A、85A、86A、871A、872A、88A :第1脆弱部
81B、82B、83B、84B、85B、86B、871B、872B、88B :第2脆弱部
521 :第1表示部
522 :第2表示部
531、561、591 :第1巻付部
532、562、592 :第2巻付部
541 :第1貫通部
541A :第1孔
541B :第1内周部
542 :第2貫通部
542A :第2孔
542B :第2内周部
550A :第1仮想ライン
550B :第2仮想ライン
550C :第3仮想ライン
571B、581B :第1内周部
571C、581C :第1外周部
572B、582B :第2内周部
572C、582C :第2外周部
610、611、612、620、621、630、631、640、641、650、651、660、661、670、671、680、681、690、910、911、920、921、930、931、940、941、950、951、960、961、970、971、980、981 :ラベル
K :被着体
P1、R1 :第1近接内周部
Q1、S1 :第1近接外周部
P2、R2 :第2近接内周部
Q2、S2 :第2近接外周部
Claims (21)
- 台紙と、粘着層を介して前記台紙に貼付されたラベルとを含むラベル媒体であって、
前記ラベルは、
情報が印刷される領域を有する第1表示部及び第2表示部と、
被着体に巻き付けられる第1巻付部及び第2巻付部と、
第1孔及び/又は第1切れ目の少なくとも一部を有する第1貫通部、及び、第2孔及び/又は第2切れ目の少なくとも一部を有する第2貫通部と、
を有し、
前記第1表示部の少なくとも一部と前記第2表示部の少なくとも一部とは、第1仮想ラインを軸として対称となる位置に配置され、
前記第1巻付部の少なくとも一部と前記第2巻付部の少なくとも一部とは、第2仮想ラインを軸として対称となる位置に配置され、
前記第1貫通部の少なくとも一部と前記第2貫通部の少なくとも一部とは、第3仮想ラインを軸として対称となる位置に配置され、
前記第1孔及び/又は前記第1切れ目の少なくとも一部と、前記第2孔及び/又は前記第2切れ目の少なくとも一部とは、前記第3仮想ラインを軸として対称となる位置に配置され、
前記第1貫通部の少なくとも一部に第1脆弱部が設けられ、前記第2貫通部の少なくとも一部に第2脆弱部が設けられ、
前記第1脆弱部の少なくとも一部と、前記第2脆弱部の少なくとも一部とは、前記第3仮想ラインを軸として対称となる位置に配置されたことを特徴とするラベル媒体。 - 台紙と、粘着層を介して前記台紙に貼付されたラベルとを含むラベル媒体であって、
前記ラベルは、
情報が印刷される領域を有する第1表示部及び第2表示部と、
被着体に巻き付けられる第1巻付部及び第2巻付部と、
第1孔及び/又は第1切れ目の少なくとも一部を有する第1貫通部、及び、第2孔及び/又は第2切れ目の少なくとも一部を有する第2貫通部と、
を有し、
前記第1表示部の少なくとも一部と前記第2表示部の少なくとも一部とは、第1仮想ラインを軸として対称となる位置に配置され、
前記第1巻付部の少なくとも一部と前記第2巻付部の少なくとも一部とは、第2仮想ラインを軸として対称となる位置に配置され、
前記第1貫通部の少なくとも一部と前記第2貫通部の少なくとも一部とは、第3仮想ラインを軸として対称となる位置に配置され、
前記第1孔及び/又は前記第1切れ目の少なくとも一部と、前記第2孔及び/又は前記第2切れ目の少なくとも一部とは、前記第3仮想ラインを軸として対称となる位置に配置され、
前記第1巻付部の少なくとも一部に第1脆弱部が設けられ、前記第2巻付部の少なくとも一部に第2脆弱部が設けられ、
前記第1脆弱部の少なくとも一部と、前記第2脆弱部の少なくとも一部とは、前記第2仮想ラインを軸として対称となる位置に配置されたことを特徴とするラベル媒体。 - 台紙と、粘着層を介して前記台紙に貼付されたラベルとを含むラベル媒体であって、
前記ラベルは、
情報が印刷される領域を有する第1表示部及び第2表示部と、
被着体に巻き付けられる第1巻付部及び第2巻付部と、
第1孔及び/又は第1切れ目の少なくとも一部を有する第1貫通部、及び、第2孔及び/又は第2切れ目の少なくとも一部を有する第2貫通部と、
を有し、
前記第1表示部の少なくとも一部と前記第2表示部の少なくとも一部とは、第1仮想ラインを軸として対称となる位置に配置され、
前記第1巻付部の少なくとも一部と前記第2巻付部の少なくとも一部とは、第2仮想ラインを軸として対称となる位置に配置され、
前記第1貫通部の少なくとも一部と前記第2貫通部の少なくとも一部とは、第3仮想ラインを軸として対称となる位置に配置され、
前記第1孔及び/又は前記第1切れ目の少なくとも一部と、前記第2孔及び/又は前記第2切れ目の少なくとも一部とは、前記第3仮想ラインを軸として対称となる位置に配置され、
前記第1表示部の少なくとも一部に第1脆弱部が設けられ、前記第2表示部の少なくとも一部に第2脆弱部が設けられ、
前記第1脆弱部の少なくとも一部と、前記第2脆弱部の少なくとも一部とは、前記第1仮想ラインを軸として対称となる位置に配置されたことを特徴とするラベル媒体。 - 前記第1脆弱部及び前記第2脆弱部は、それぞれ、ミシン目、スリット、切れ込み、及び有底孔の何れかであることを特徴とする請求項1から3の何れかに記載のラベル媒体。
- 前記第1脆弱部及び前記第2脆弱部は、それぞれ、前記切れ込みであり、
前記切れ込みの形状が三角形であることを特徴とする請求項4に記載のラベル媒体。 - 前記第1脆弱部及び前記第2脆弱部は、それぞれ、対称軸となる仮想ラインに近接する位置に設けられたことを特徴とする請求項1から5の何れかに記載のラベル媒体。
- 前記第1貫通部は前記第1孔を有し、前記第2貫通部は前記第2孔を有し、
前記第1脆弱部は、前記第1孔を形成する第1内周部の少なくとも一部に設けられ、
前記第2脆弱部は、前記第2孔を形成する第2内周部の少なくとも一部に設けられたことを特徴とする請求項1に記載のラベル媒体。 - 前記第1貫通部は前記第1孔を有し、前記第2貫通部は前記第2孔を有し、
前記第1孔を形成する第1内周部の少なくとも一部は、前記第1貫通部の第1外周部のうち前記第1内周部に最も近接する第1近接外周部に対して交差する方向に延び、
前記第1脆弱部は、前記第1内周部の少なくとも一部と前記第1近接外周部との間の最も近接した部分に設けられ、
前記第2孔を形成する第2内周部の少なくとも一部は、前記第2貫通部の第2外周部のうち前記第2外周部に最も近接する第2近接外周部に対して交差する方向に延び、
前記第2脆弱部は、前記第2内周部の少なくとも一部と前記第2近接外周部との間の最も近接した部分に設けられることを特徴とする請求項1に記載のラベル媒体。 - 前記第2仮想ラインと直交する第2直交方向における前記第1表示部及び前記第1貫通部のそれぞれの中心位置は一致し、且つ、前記第2直交方向における前記第1巻付部の中心位置と相違し、
前記第2直交方向における前記第2表示部及び前記第2貫通部のそれぞれの中心位置は一致し、且つ、前記第2直交方向における前記第2巻付部の中心位置と相違することを特徴とする請求項1から8の何れかに記載のラベル媒体。 - 前記第1脆弱部と前記第2脆弱部とのそれぞれの形状が相違することを特徴とする請求項1から9の何れかに記載のラベル媒体。
- 対称軸となる仮想ラインを基準として前記第2脆弱部を反転させたときの像全体が、前記第1脆弱部に含まれることを特徴とする請求項10に記載のラベル媒体。
- 前記第1貫通部と前記第2貫通部とのそれぞれの形状が相違することを特徴とする請求項1から11の何れかに記載のラベル媒体。
- 前記第1巻付部と前記第2巻付部とのそれぞれの形状が相違することを特徴とする請求項1から12の何れかに記載のラベル媒体。
- ラベルを含むラベル媒体であって、
前記ラベルは、
情報が印刷される領域を有する表示部と、
被着体に巻き付けられる巻付部と、
孔及び/又は切れ目の少なくとも一部を有する貫通部と、
を有し、
前記表示部、前記巻付部、及び前記貫通部は、この順で第1方向に並び
前記貫通部の少なくとも一部に脆弱部が設けられたことを特徴とするラベル媒体。 - ラベルを含むラベル媒体であって、
前記ラベルは、
情報が印刷される領域を有する表示部と、
被着体に巻き付けられる巻付部と、
孔及び/又は切れ目の少なくとも一部を有する貫通部と、
を有し、
前記表示部、前記巻付部、及び前記貫通部は、この順で並び
前記巻付部の少なくとも一部に脆弱部が設けられたことを特徴とするラベル媒体。 - ラベルを含むラベル媒体であって、
前記ラベルは、
情報が印刷される領域を有する表示部と、
被着体に巻き付けられる巻付部と、
孔及び/又は切れ目の少なくとも一部を有する貫通部と、
を有し、
前記表示部、前記巻付部、及び前記貫通部は、この順で並び
前記表示部の少なくとも一部に脆弱部が設けられたことを特徴とするラベル媒体。 - 前記脆弱部は、それぞれ、ミシン目、スリット、切れ込み、及び有底孔の何れかであることを特徴とする請求項14から16の何れかに記載のラベル媒体。
- 前記脆弱部は前記切れ込みであり、
前記切れ込みの形状が三角形であることを特徴とする請求項17に記載のラベル媒体。 - 前記貫通部は前記孔を有し、
前記脆弱部は、前記孔を形成する内周部の少なくとも一部に設けられたことを特徴とする請求項14に記載のラベル媒体。 - 前記貫通部は前記孔を有し、
前記孔を形成する内周部の少なくとも一部は、前記貫通部の外周部のうち前記内周部に最も近接する近接外周部に対して交差する方向に延び、
前記脆弱部は、前記内周部の少なくとも一部と前記近接外周部との間の最も近接した部分に設けられることを特徴とする請求項14に記載のラベル媒体。 - 前記第1方向と直交する第1直交方向における前記表示部及び前記貫通部のそれぞれの中心位置は一致し、且つ、前記第1直交方向における前記巻付部の中心位置と相違することを特徴とする請求項14から20の何れかに記載のラベル媒体。
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