JP2019066534A - ラベル媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】胴部位が輪部位から抜け難く、又は、被着体の延伸方向に沿って移動し難いラベルを作成するためのラベル媒体を提供する。【解決手段】ラベル61は、第1表示部521及び第2表示部522、第1巻付部531及び第2巻付部532、第1孔541Aを有する第1貫通部541及び第2孔542Aを有する第2貫通部542を有する。第1表示部521と第2表示部522とは、第1仮想ライン550Aを軸として対称となる。第1巻付部531と第2巻付部532とは、第2仮想ライン550Bを軸として対称となる位置に配置される。第1貫通部541と第2貫通部542とは、第3仮想ライン550Cを軸として対称となる位置に配置される。第1孔541Aと第2孔542Aとは、第3仮想ライン550Cを軸として対称となる位置に配置される。第1貫通部541と第2貫通部542とのそれぞれの形状が相違する。【選択図】図5
Description
本発明は、ケーブル等の被着体に巻回されて保持されるラベルを作成するためのラベル媒体に関する。
ケーブル等の被着体に巻回されることによって被着体に保持されるラベルが知られている。特許文献1は、複数のタグラベルを有する印刷シートを開示する。印刷シートの各タグラベルは、文字又は画像が印刷される胴部位、穴を囲む輪部位、及び、胴部位と輪部位とをつなぐ首部位を有する。使用者は、胴部位の全てを輪部位の穴に挿入して首部位をケーブルに巻き付ける。タグラベルの胴部位の幅は穴より大きく、胴部位は輪部位から抜け難い構成となっている為、タグラベルはケーブルに保持される。
上記のタグラベルは、ケーブル等の被着体に保持された後、胴部位が輪部位から抜けてしまう可能性があり、好ましくない。又、上記タグラベルは、ケーブル等の被着体に保持された後も、被着体の姿勢によっては、被着体の延伸方向に沿って移動してしまい、好ましくない。
本発明の目的は、胴部位が輪部位から抜け難く、又は、被着体の延伸方向に沿って移動し難いラベルを作成するためのラベル媒体を提供することである。
本発明の第1態様に係るラベル媒体は、台紙と、粘着層を介して前記台紙に貼付されたラベルとを含むラベル媒体であって、前記ラベルは、情報が印刷される領域を有する第1表示部及び第2表示部と、被着体に巻き付けられる第1巻付部及び第2巻付部と、第1孔及び/又は第1切れ目の少なくとも一部を有する第1貫通部、及び、第2孔及び/又は第2切れ目の少なくとも一部を有する第2貫通部と、を有し、前記第1表示部の少なくとも一部と前記第2表示部の少なくとも一部とは、第1仮想ラインを軸として対称となる位置に配置され、前記第1巻付部の少なくとも一部と前記第2巻付部の少なくとも一部とは、第2仮想ラインを軸として対称となる位置に配置され、前記第1貫通部の少なくとも一部と前記第2貫通部の少なくとも一部とは、第3仮想ラインを軸として対称となる位置に配置され、前記第1孔及び/又は前記第1切れ目の少なくとも一部と前記第2孔及び/又は前記第2切れ目の少なくとも一部とは、前記第3仮想ラインを軸として対称となる位置に配置され、前記第1貫通部と前記第2貫通部とのそれぞれの形状が相違することを特徴とする。
第1態様において、第1貫通部及び第2貫通部は互いに形状が異なる。このため、第1貫通部及び第2貫通部が貼り合わせられた場合、粘着層の粘着剤が露出する。従ってラベルは、貼り合わせられた貫通部のうち粘着層の露出部分を、被着体又は巻付部に貼付させることができる。例えばラベルは、貼り合わせられた貫通部のうち粘着層の露出部分を巻付部に貼付させることによって、表示部が孔/切れ目からから抜け難くできる。又、例えばラベルは、貼り合わせられた貫通部のうち粘着層の露出部分を被着体に貼付させることによって、被着体の延伸方向に移動し難くできる。
本発明の第2態様に係るラベル媒体は、台紙と、粘着層を介して前記台紙に貼付されたラベルとを含むラベル媒体であって、前記ラベルは、情報が印刷される領域を有する第1表示部及び第2表示部と、被着体に巻き付けられる第1巻付部及び第2巻付部と、第1孔及び/又は第1切れ目の少なくとも一部を有する第1貫通部、及び、第2孔及び/又は第2切れ目の少なくとも一部を有する第2貫通部と、を有し、前記第1表示部の少なくとも一部と前記第2表示部の少なくとも一部とは、第1仮想ラインを軸として対称となる位置に配置され、前記第1巻付部の少なくとも一部と前記第2巻付部の少なくとも一部とは、第2仮想ラインを軸として対称となる位置に配置され、前記第1貫通部の少なくとも一部と前記第2貫通部の少なくとも一部とは、第3仮想ラインを軸として対称となる位置に配置され、前記第1孔及び/又は前記第1切れ目の少なくとも一部と前記第2孔及び/又は前記第2切れ目の少なくとも一部とは、前記第3仮想ラインを軸として対称となる位置に配置され、前記第1巻付部と前記第2巻付部とのそれぞれの形状が相違することを特徴とする。
第2態様において、第1巻付部及び第2巻付部は互いに形状が異なる。このため、第1巻付部及び第2巻付部が貼り合わせられた場合、粘着層の粘着剤が露出する。従ってラベルは、貼り合わせられた巻付部のうち粘着層の露出部分を、被着体又は貫通部に貼付させることができる。例えばラベルは、貼り合わせられた巻付部のうち粘着層の露出部分を貫通部に貼付させることによって、表示部が孔/切れ目からから抜け難くできる。又、例えばラベルは、貼り合わせられた巻付部のうち粘着層の露出部分を被着体に貼付させることによって被着体の延伸方向に移動し難くできる。
本発明の第3態様に係るラベル媒体は、台紙と、粘着層を介して前記台紙に貼付されたラベルとを含むラベル媒体であって、前記ラベルは、情報が印刷される領域を有する第1表示部及び第2表示部と、被着体に巻き付けられる第1巻付部及び第2巻付部と、第1孔及び/又は第1切れ目の少なくとも一部を有する第1貫通部、及び、第2孔及び/又は第2切れ目の少なくとも一部を有する第2貫通部と、を有し、前記第1表示部の少なくとも一部と前記第2表示部の少なくとも一部とは、第1仮想ラインを軸として対称となる位置に配置され、前記第1巻付部の少なくとも一部と前記第2巻付部の少なくとも一部とは、第2仮想ラインを軸として対称となる位置に配置され、前記第1貫通部の少なくとも一部と前記第2貫通部の少なくとも一部とは、第3仮想ラインを軸として対称となる位置に配置され、前記第1孔及び/又は前記第1切れ目の少なくとも一部と前記第2孔及び/又は前記第2切れ目の少なくとも一部とは、前記第3仮想ラインを軸として対称となる位置に配置され、前記第1貫通部と前記第2貫通部とのそれぞれの形状が相違し、且つ、前記第1巻付部と前記第2巻付部とのそれぞれの形状が相違することを特徴とする。
第3態様において、第1貫通部及び第2貫通部は互いに形状が異なり、且つ、第1巻付部及び第2巻付部は互いに形状が異なる。このため、第1貫通部及び第2貫通部が貼り合わせられた場合、粘着層の粘着剤が露出し、第1巻付部及び第2巻付部が貼り合わせられた場合、粘着層の粘着剤が露出する。従ってラベルは、貫通部及び巻付部のそれぞれのうち粘着層の露出部分を、被着体又は貫通部及び巻付部に貼付させることができる。例えば、ラベルは、貫通部のうち粘着層の露出部分を巻付部に貼付させることによって、表示部が孔/切れ目からから抜け難くできる。又、例えばラベルは、貫通部のうち粘着層の露出部分を被着体に貼付させることによって、被着体の延伸方向に移動し難くすることができる。又、例えばラベルは、巻付部のうち粘着層の露出部分を貫通部に貼付させることによって、表示部が孔/切れ目からから抜け難くできる。又、例えばラベルは、巻付部のうち粘着層の露出部分を被着体に貼付させることによって被着体の延伸方向に移動し難くすることができる。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。参照する図面は、本発明が採用しうる技術的特徴を説明するために用いられるものである。図面に記載されている装置の構成は、それのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例である。
<印字装置1の概略構成>
本実施形態に係る印字装置1の概略構成について、図1から図3を参照して説明する。以下の説明では、図1の上方、下方、右下方、左上方、右上方、左下方を、それぞれ、印字装置1の前方、後方、右方、左方、上方、および下方と定義する。
本実施形態に係る印字装置1の概略構成について、図1から図3を参照して説明する。以下の説明では、図1の上方、下方、右下方、左上方、右上方、左下方を、それぞれ、印字装置1の前方、後方、右方、左方、上方、および下方と定義する。
図1に示すように、印字装置1の形状は、略直方体状である。印字装置1は、本体筐体2とカバー5とを有する。本体筐体2およびカバー5は樹脂製である。本体筐体2の上面の下側部分には、キーボード11が設けられる。キーボード11は種々の文字入力等を行う。キーボード11の上方には、機能キー群12が設けられる。機能キー群12は、電源の入切、印字キーや印字装置1の各種制御を行う。機能キー群12の上方には、液晶ディスプレイ13が設けられる。液晶ディスプレイ13は、入力した文字や記号等を表示する。カバー5は、本体筐体2の後側に開閉自在に取り付けられる。
図2、図3に示すように、本体筐体2の右下側角部には、3本の電池を着脱可能な電池装着部21が設けられる。電池装着部21の上側に隣接して、カセット装着部22が設けられる。カセット装着部22は、テープカセット4を後方から着脱可能である。カセット装着部22の下端部から後方に向けてフック251が突出し、カセット装着部22の上端部から後方に向けてフック252が突出する。フック251、252は、カセット装着部22に装着されたテープカセット4に係合可能である。
本体筐体2の上側には、ラベル排出口26が設けられる。ラベル排出口26の右側の角部には、切断用ノブ14が設けられる。切断用ノブ14は、内側へ押圧操作されることによって、ラベル排出口26の内側に設けられた可動刃141を固定刃142側へ移動させて、印刷済みのラベル媒体60(図4参照)を切断する。固定刃142と可動刃141とによって切断された印刷済みのラベル媒体60は、ラベル排出口26から排出される。
図3に示すように、カセット装着部22には、サーマルヘッド29、プラテンローラ30、テープサブローラ31、テープ駆動ローラ軸32およびリボン巻取軸33等が配置される。プラテンローラ30は、サーマルヘッド29の右方に設けられる。テープサブローラ31は、プラテンローラ30の上側近傍に設けられる。テープ駆動ローラ軸32は、テープサブローラ31の左側に設けられる。リボン巻取軸33は、カセット装着部22の略中央に設けられる。
サーマルヘッド29は、ヘッドホルダ291の右方を向く面に配設される。ヘッドホルダ291は、テープカセット4のヘッド挿入部42におけるラベル媒体60の搬送方向に略直交するように、カセット装着部22に設けられる。
リボン巻取軸33は、テープカセット4に設けられたリボン巻取スプール431に嵌入されて回転駆動する。テープ駆動ローラ軸32は、テープカセット4に設けられたテープ送りローラ432に嵌入されて回転駆動する。リボン巻取軸33とテープ駆動ローラ軸32とは、ラベル媒体60とインクリボン413(図4参照)とが同じ搬送速度で搬送されるように回転駆動される。
図2に示すように、本体筐体2の上下方向略中央より上側の右端部には、保護部36が設けられる。保護部36は、左方へ開口する。保護部36には、貫通孔であるカム案内孔361およびカム案内孔362が形成される。保護部36の前方には、図3に示すプラテンホルダ38が、回動軸37を中心に回動可能に軸支される。プラテンローラ30とテープサブローラ31とが、プラテンホルダ38によって、平面視反時計回りに回転可能に軸支される。非図示のバネは、プラテンホルダ38が回動軸37を中心に右方へ回動するように付勢する。
<テープカセット4の概略構成>
テープカセット4の概略構成について説明する。なお、以下の説明では、図4の下方、上方、右方、左方、紙面前方、および紙面後方を、それぞれ、テープカセット4の前方、後方、右方、左方、上方、および下方とする。
テープカセット4の概略構成について説明する。なお、以下の説明では、図4の下方、上方、右方、左方、紙面前方、および紙面後方を、それぞれ、テープカセット4の前方、後方、右方、左方、上方、および下方とする。
図2に示すように、テープカセット4の形状は、平面視略長方形の箱型状である。テープカセット4は、上ケース471及び下ケース472を有する。図4に示すように、テープカセット4には、支持孔711、支持孔712、および支持孔713が形成される。支持孔711は、テープスプール72を回動可能に支持する。ラベル媒体60は、テープスプール72に巻回される。テープスプール72は、ラベル媒体60が巻回されたロール600を保持する。支持孔712は、リボン巻取スプール431を支持する。リボン巻取スプール431は、リボンスプール74からインクリボン413を巻き取る。テープスプール72およびリボンスプール74は、それぞれ、下ケース472の下面に立設されたカセットボス751およびリールボス752に回転可能に嵌挿される。支持孔713は、テープ送りローラ432を回転可能に支持する。テープ送りローラ432とテープサブローラ31(図3参照)とにより、テープスプール72のロール600からラベル媒体60を引き出す。
テープカセット4の前面部には、アーム状に突出するアーム部45が設けられる。ヘッド挿入部42は、アーム部45とアーム部45に対向する側壁部781とによって、平面視略U字状に形成される。ヘッド挿入部42には、ヘッドホルダ291(図3参照)が挿入される。
テープ送りローラ432の前側近傍には、上下一対の案内部材49が設けられる。案内部材49の後側近傍には、リボン分離部76が設けられる。アーム部45の前面壁部701と、ヘッド挿入部42側の背面壁部783との間の中央部には、薄板状の分離壁782が設けられる。分離壁782の左側近傍には、アーム開口部79が形成される。
<印刷手順の概要>
図2、図3、図4に示すように、テープカセット4のリボン巻取スプール431およびテープ送りローラ432に、それぞれ、リボン巻取軸33およびテープ駆動ローラ軸32が嵌入されつつ、ヘッド挿入部42にヘッドホルダ291が挿入される。カセット装着部22の底面部に立設された位置決ボス41が、カセットボス751に嵌入される。これにより、テープカセット4は、位置決めされた状態で押し込まれ、カセット装着部22に装着される。テープカセット4がカセット装着部22に装着された後、カバー5が閉じられる。カバー5が閉じた場合、カバー5に設けられたローラホルダカム(非図示)が、カム案内孔361に嵌入される。ローラホルダカムは、プラテンホルダ38を左方へ押圧する。プラテンホルダ38は、非図示のバネの付勢力に抗して左方へ回動される。
図2、図3、図4に示すように、テープカセット4のリボン巻取スプール431およびテープ送りローラ432に、それぞれ、リボン巻取軸33およびテープ駆動ローラ軸32が嵌入されつつ、ヘッド挿入部42にヘッドホルダ291が挿入される。カセット装着部22の底面部に立設された位置決ボス41が、カセットボス751に嵌入される。これにより、テープカセット4は、位置決めされた状態で押し込まれ、カセット装着部22に装着される。テープカセット4がカセット装着部22に装着された後、カバー5が閉じられる。カバー5が閉じた場合、カバー5に設けられたローラホルダカム(非図示)が、カム案内孔361に嵌入される。ローラホルダカムは、プラテンホルダ38を左方へ押圧する。プラテンホルダ38は、非図示のバネの付勢力に抗して左方へ回動される。
ラベル媒体60は、テープスプール72からガイドピン732を経てアーム部45の前面壁部701と分離壁782との間を搬送される。インクリボン413は、リボンスプール74からガイドピン733を経てアーム部45の背面壁部783と分離壁782との間を搬送される。次いで、インクリボン413とラベル媒体60とは、重ね合わされてアーム開口部79からヘッド挿入部42へ搬送される。次いで、ラベル媒体60とインクリボン413とは、プラテンローラ30によってサーマルヘッド29に押圧される。サーマルヘッド29の発熱により、インクリボン413は上側から加熱される。これにより、ラベル媒体60にインクが熱転写され、文字等の情報が印刷される。
次いで、インクリボン413は、リボン分離部76によってラベル媒体60から分離される。分離されたインクリボン413は、ガイドピン731を経てリボン巻取スプール431に巻き取られる。リボン分離部76によってインクリボン413が分離された印刷済みのラベル媒体60は、案内部材49によって上下方向に規制されてテープ送りローラ432へ搬送される。次いで、印刷済みのラベル媒体60は、テープ駆動ローラ軸32によって回転駆動されるテープ送りローラ432に対し、テープサブローラ31によって押圧される。印刷済みのラベル媒体60は、テープ送りローラ432の回転によりラベル排出口26から排出される。
<第1実施例:第1ラベル媒体60A>
図5を参照し、ラベル媒体60の第1実施例である第1ラベル媒体60Aについて説明する。第1ラベル媒体60Aは、それぞれが長尺状の基材511及び台紙512を有する。基材511及び台紙512は同一形状を有する。基材511は、ラベル61A、61B、61C・・・(総称して「ラベル61」という。)、及び、枠状部50を有する。ラベル61A、61B、61C・・・は、第1ラベル媒体60Aの長尺方向に並んで配置される。ラベル61には、インクリボン413(図4参照)のインクが転写される。台紙512は、ラベル61の使用時に剥離される剥離紙である。基材511(ラベル61及び枠状部50)と台紙512とは積層される。基材511と台紙512とのそれぞれの対向面に、粘着剤が塗布される。粘着剤は、基材511と台紙512との間に粘着層を形成する。ラベル61及び枠状部50は、粘着剤によって台紙512に貼付される。図5(A)の左右方向は、第1ラベル媒体60Aの基材511及び台紙512のそれぞれの面と平行に延び、第1ラベル媒体60Aの長尺方向に対応する。第1ラベル媒体60Aのうち図5(A)の右側の端部は、テープスプール72に接続する。第1ラベル媒体60Aは、図5(A)の左側の端部側から順にサーマルヘッド29の近傍を通過して印刷が実行され、ラベル排出口26を介して排出される。
図5を参照し、ラベル媒体60の第1実施例である第1ラベル媒体60Aについて説明する。第1ラベル媒体60Aは、それぞれが長尺状の基材511及び台紙512を有する。基材511及び台紙512は同一形状を有する。基材511は、ラベル61A、61B、61C・・・(総称して「ラベル61」という。)、及び、枠状部50を有する。ラベル61A、61B、61C・・・は、第1ラベル媒体60Aの長尺方向に並んで配置される。ラベル61には、インクリボン413(図4参照)のインクが転写される。台紙512は、ラベル61の使用時に剥離される剥離紙である。基材511(ラベル61及び枠状部50)と台紙512とは積層される。基材511と台紙512とのそれぞれの対向面に、粘着剤が塗布される。粘着剤は、基材511と台紙512との間に粘着層を形成する。ラベル61及び枠状部50は、粘着剤によって台紙512に貼付される。図5(A)の左右方向は、第1ラベル媒体60Aの基材511及び台紙512のそれぞれの面と平行に延び、第1ラベル媒体60Aの長尺方向に対応する。第1ラベル媒体60Aのうち図5(A)の右側の端部は、テープスプール72に接続する。第1ラベル媒体60Aは、図5(A)の左側の端部側から順にサーマルヘッド29の近傍を通過して印刷が実行され、ラベル排出口26を介して排出される。
以下、第1ラベル媒体60Aの長尺方向のうちテープスプール72に接続する側と反対側(図5(A)における左側)を、「第1側」といい、第1ラベル媒体60Aの長尺方向のうちテープスプール72に接続する側(図5(A)における右側)を、「第2側」という。長尺方向と直交する方向を「直交方向」という。直交方向のうち一方側(図5(A)における上側)を、「第3側」といい、直交方向のうち他方側(図5(A)における下側)を、「第4側」という。
ラベル61は、第1表示部521、第2表示部522、第1巻付部531、第2巻付部532、第1貫通部541、第2貫通部542を有する。第1表示部521及び第2表示部522は同一形状且つ同一サイズを有する。第1巻付部531及び第2巻付部532は同一形状且つ同一サイズを有する。第1貫通部541、第2貫通部542は、それぞれ形状が相違する。第1表示部521、第2表示部522を総称して「表示部52」という。第1巻付部531、第2巻付部532を総称して「巻付部53」という。第1貫通部541、第2貫通部542を総称して「貫通部54」という。
表示部52は略長方形である。表示部52の長手方向は長尺方向に延びる。第1表示部521及び第2表示部522は、直交方向に並ぶ。第1表示部521は、第2表示部522に対して第3側に配置される。第1表示部521の第4側の端部と、第2表示部522の第3側の端部とは、第1ライン551を介して互いに連結される。第1ライン551は、長尺方向と平行に延びる。第1ライン551は、基材511に形成されたミシン目である。第1ライン551を通って長尺方向に延びる仮想的なラインを、「第1仮想ライン550A」という。第1表示部521及び第2表示部522は、第1仮想ライン550Aを基準として線対称となる位置に配置される。
表示部52はインクリボン413(図4参照)のインクが転写されることによって情報が印刷される領域52Aを有する。第1表示部521が有する領域52Aを、「領域521A」といい、第2表示部522が有する領域52Aを、「領域522A」という。
巻付部53は略長方形である。巻付部53の長手方向は長尺方向に延びる。巻付部53の直交方向の長さは、表示部52の直交方向の長さよりも短い。巻付部53は、表示部52の第1側の端部のうち直交方向の中央から、第1側に向けて延びる。第1巻付部531及び第2巻付部532は、間隔を空けて直交方向に並ぶ。第1巻付部531は、第2巻付部532に対して第3側に配置される。第1巻付部531及び第2巻付部532は、第1仮想ライン550Aと同じ位置を通過する第2仮想ライン550Bを基準として線対称となる位置に配置される。
貫通部54は略長方形である。貫通部54の長手方向は長尺方向に延びる。貫通部54の直交方向の長さは、表示部52の直交方向の長さと同一であり、巻付部53の直交方向の長さよりも長い。貫通部54は、巻付部53の第1側の端部から第1側に向けて延びる。表示部52、巻付部53、及び貫通部54は、この順で、長尺方向に沿って第1側に向けて並ぶ。第1貫通部541及び第2貫通部542は、直交方向に並ぶ。第1貫通部541は、第2貫通部542に対して第3側に配置される。第1貫通部541の第4側の端部と、第2貫通部542の第3側の端部とは、第2ライン552を介して互いに連結される。第2ライン552は、第1仮想ライン550A及び第2仮想ライン550Bと同じ位置を通過する第3仮想ライン550Cに沿って延びる。第2ライン552は、基材511に形成されたミシン目である。第1貫通部541及び第2貫通部542は、後述する第1相違部81を除き、第3仮想ライン550Cを基準として線対称となる位置に配置される。
第1貫通部541は第1孔541Aを有し、第2貫通部542は第2孔542Aを有する。第1孔541A、第2孔542Aは略長方形であり、互いに同一形状且つ同一サイズを有する。第1孔541A、第2孔542Aは、第3仮想ライン550Cを基準として線対称となる位置に配置される。第1孔541A、第2孔542Aを総称して、「孔54A」という。ラベル61は、表示部52及び巻付部53が貫通部54の孔54Aに貫通することによって、被着体Kに取り付けられる。
第1貫通部541は、スリット状の第1相違部81A、81Bを有する。第1相違部81Aは、第1貫通部541のうち第1孔541Aに対して第3側に形成される。第1相違部81Bは、第1貫通部541のうち第1孔541Aに対して第4側に形成される。第1相違部81A、81Bを総称して、「第1相違部81」という。第1相違部81は直交方向に延びる。第1貫通部541は第1相違部81によって、第1側の部分と第2側の部分とに分割される。
第1孔541Aの長尺方向の長さを、「A1」と表記する。第1相違部81の長尺方向の長さを、「B1」と表記する。このとき、B1(第1相違部81の長尺方向の長さ)は、A1(第1孔541Aの長尺方向の長さ)よりも小さくなる。
枠状部50は、基材511のうちラベル61を除く部位である。基材511のうちラベル61と枠状部50との境界部分には、切れ目が形成される。使用者は、基材511を切れ目によって切り離すことによって、台紙512からラベル61のみを剥がすことができる。この時、枠状部50が台紙512に貼付された状態は維持される。
図5(B)を参照し、ケーブル状の被着体Kに対するラベル61の取り付け方法について説明する。印字装置1は、ラベル61の表示部52の領域52Aに対して情報を印刷する。なお、図5(B)では、印刷された情報は省略されている。(a)に示すように、第1ラベル媒体60Aの台紙512からラベル61が剥がされる。(b)に示すように、使用者は、ラベル61を第1ライン551及び第2ライン552で折り曲げ、ラベル61のうち粘着剤が塗布された面同士を貼り合わせる。ここで、第1表示部521及び第2表示部522は、第1ライン551を通過する第1仮想ライン550A(図5(A)参照)を基準として線対称の形状を有する。第1巻付部531及び第2巻付部532は、第1仮想ライン550Aと同じ位置を通過する第2仮想ライン550B(図5(A)参照)を基準として線対称の形状を有する。従って、第1表示部521及び第2表示部522、第1巻付部531及び第2巻付部532は、それぞれ、第1ライン551及び第2ライン552によってラベル61が折り曲げられたときにずれなく貼付される。
一方、第2貫通部542の粘着剤が塗布された面のうち、第1貫通部541の第1相違部81に対応する部分(以下、「露出部分810」という。)は、第1ライン551及び第2ライン552によってラベル61が折り曲げられたときに露出する。これに対し、第2貫通部542のうち露出部分810を除く部分と第1貫通部541とは、第2ライン552を通過する第3仮想ライン550C(図5参照)を基準として線対称の形状を有する。又、第1孔541A、第2孔542Aは、第3仮想ライン550Cを基準として線対称となる位置に配置される。従って、それぞれは、第1ライン551及び第2ライン552によってラベル61が折り曲げられたときにずれなく貼付される。
次に使用者は、(c)に示すように、巻付部53を折り曲げ、表示部52及び巻付部53を貫通部54の孔54Aに通す。これにより、巻付部53は被着体Kに巻き付く。このとき、露出部分810が内側に配置された状態で巻かれるように、向きが調整される。次に使用者は、(d)に示すように、表示部52及び巻付部53を引っ張る。被着体Kに対して巻付部53が締め付けられる。又、露出部分810の粘着剤は、被着体Kに接触して貼付される。これにより、被着体Kに対するラベル61の取り付けは完了する。ラベル61は、被着体Kに巻付部53が巻き付いた状態で、被着体Kに保持される。
<第1実施例の作用、効果>
第1ラベル媒体60Aの台紙512から剥離されたラベル61は、第1表示部521と第2表示部522、第1巻付部531と第2巻付部532、第1貫通部541と第2貫通部542、及び、第1孔541Aと第2孔542Aが互いに貼り合わせられるように折り曲げられる。折り曲げられたラベル61は、孔54Aに表示部52が挿通され、且つ、被着体Kに巻付部53が巻回されることによって、被着体Kに固定される。ここで、第1貫通部541及び第2貫通部542は互いに形状が相違する。このため、第1貫通部541及び第2貫通部542が貼り合わせられた場合、露出部分810において粘着剤が露出する。従ってラベル61は、貼り合わせられた貫通部54のうち露出部分810を被着体Kに貼付させることができる。これによって、ラベル61が被着体Kの延伸方向に移動することを抑制できる。
第1ラベル媒体60Aの台紙512から剥離されたラベル61は、第1表示部521と第2表示部522、第1巻付部531と第2巻付部532、第1貫通部541と第2貫通部542、及び、第1孔541Aと第2孔542Aが互いに貼り合わせられるように折り曲げられる。折り曲げられたラベル61は、孔54Aに表示部52が挿通され、且つ、被着体Kに巻付部53が巻回されることによって、被着体Kに固定される。ここで、第1貫通部541及び第2貫通部542は互いに形状が相違する。このため、第1貫通部541及び第2貫通部542が貼り合わせられた場合、露出部分810において粘着剤が露出する。従ってラベル61は、貼り合わせられた貫通部54のうち露出部分810を被着体Kに貼付させることができる。これによって、ラベル61が被着体Kの延伸方向に移動することを抑制できる。
ラベル61では、第1貫通部541に第1相違部81が形成される。このため、第2ライン552でラベル61が折り曲げられた場合、第1貫通部541の第1相違部81から、第2貫通部542の露出部分810が露出する。このように、ラベル61では、第1貫通部541に第1相違部81を形成させることによって、巻付部53が被着体Kに巻回された状態で被着体Kに接触する部分(露出部分810)を適切に露出させ、被着体Kに貼付できる。
巻付部53及び貫通部54は長尺方向に並ぶ。第1相違部81は、第1貫通部541のうち、第1孔541Aに対して直交方向の第3側及び第4側に設けられたスリットである。第1相違部81Aは、第1貫通部541のうち第1孔541Aに対して第3側の一部に形成される。第1相違部81Bは、第1貫通部541のうち第1孔541Aに対して第4側の一部に形成される。ここで、被着体Kは、貫通部54と巻付部53とによって形成された環状部分の内側を通過する。このため、第1相違部81を上記の位置に形成させることによって、環状部分を通過する被着体Kと接触する部分に露出部分810を配置させることが容易に可能となる。従って、ラベル61は、露出部分810を被着体Kに適切に貼付することによって、ラベル61を被着体Kに直接貼付できる。
第1相違部81の長尺方向の長さB1は、第1孔541Aの長尺方向の長さA1よりも小さい。この場合、ラベル61は、貫通部54のうち被着体Kに接触する部分に露出部分810を適切に配置させつつ、第1相違部81の長尺方向の長さを小さくできる。従って、ラベル61は、貫通部54の強度を維持できる。
<第2実施例:第2ラベル媒体60B>
図6を参照し、ラベル媒体60の第2実施例である第2ラベル媒体60Bについて説明する。第1ラベル媒体60A(図5参照)と異なる点は、第1相違部81に加えて第2相違部82が第1貫通部541に形成される点である。その他の構成は第1ラベル媒体60Aと同一である。第2ラベル媒体60Bのラベル62(ラベル62A、62B、62C・・・)は、第1ラベル媒体60Aのラベル61(ラベル61A、61B、61C・・・、図5参照)に対応する。以下、第1ラベル媒体60Aと同一構成については、第1ラベル媒体60Aと同一符号を付し、説明を省略する。
図6を参照し、ラベル媒体60の第2実施例である第2ラベル媒体60Bについて説明する。第1ラベル媒体60A(図5参照)と異なる点は、第1相違部81に加えて第2相違部82が第1貫通部541に形成される点である。その他の構成は第1ラベル媒体60Aと同一である。第2ラベル媒体60Bのラベル62(ラベル62A、62B、62C・・・)は、第1ラベル媒体60Aのラベル61(ラベル61A、61B、61C・・・、図5参照)に対応する。以下、第1ラベル媒体60Aと同一構成については、第1ラベル媒体60Aと同一符号を付し、説明を省略する。
図6(A)に示すように、第2相違部82は、第1貫通部541のうち、第1孔541Aに対して第2側に形成される。第2相違部82は、第1貫通部541のうち第1孔541Aよりも第2側の部分全域が切り欠かれることにより形成される切欠きである。第2相違部82は、第1巻付部531の第1側の端部に対して第1側に形成される。第1相違部81及び第2相違部82は、一体となって共通の相違部を形成する。
図6(B)を参照し、被着体Kに対するラベル62の取り付け方法について説明する。(a)に示すように、第2ラベル媒体60Bの台紙512からラベル62が剥がされる。(b)に示すように、使用者は、ラベル62を第1ライン551及び第2ライン552で折り曲げ、ラベル62のうち粘着剤が塗布された面同士を貼り合わせる。このとき、第2貫通部542の粘着剤が塗布された面のうち、第1貫通部541の第1相違部81に対応する露出部分810、及び、第2相違部82に対応する部分(以下、「露出部分820」という。)は、第2ライン552によってラベル62が折り曲げられたときに露出する。次に、(c)に示すように、使用者は巻付部53を折り曲げ、表示部52及び巻付部53を貫通部54の孔54Aに通す。これにより、巻付部53は被着体Kに巻き付く。このとき、(d)に示すように、露出部分810、及び、露出部分820のうち貫通部54側の一部分のそれぞれの粘着剤は、被着体Kに貼付される。これにより、被着体Kに対するラベル62の取り付けは完了する。ラベル62は、被着体Kに巻付部53が巻き付いた状態で、被着体Kに保持される。
<第2実施例の作用、効果>
ラベル62では、第1貫通部541に第1相違部81及び第2相違部82が形成される。第2相違部82は、第1貫通部541のうち、第1孔541Aに対して第2側、言い換えれば、第1孔541Aに対して第1巻付部531と近接する側に設けられた切欠きである。第2ライン552によってラベル62が折り曲げられた場合、第1貫通部541の第1相違部81から、第2貫通部542の露出部分810が露出すると同時に、第1貫通部541の第2相違部82から、第2貫通部542の露出部分820が露出する。露出部分810、820は、この部分で露出した接着剤により被着体Kに貼付される。この場合、ラベル62のより広い範囲で粘着剤が露出することになるので、被着体Kに貼付される露出部分810、820の面積も大きくなる。従って、被着体Kにラベル62を更に強固に貼付できる。
ラベル62では、第1貫通部541に第1相違部81及び第2相違部82が形成される。第2相違部82は、第1貫通部541のうち、第1孔541Aに対して第2側、言い換えれば、第1孔541Aに対して第1巻付部531と近接する側に設けられた切欠きである。第2ライン552によってラベル62が折り曲げられた場合、第1貫通部541の第1相違部81から、第2貫通部542の露出部分810が露出すると同時に、第1貫通部541の第2相違部82から、第2貫通部542の露出部分820が露出する。露出部分810、820は、この部分で露出した接着剤により被着体Kに貼付される。この場合、ラベル62のより広い範囲で粘着剤が露出することになるので、被着体Kに貼付される露出部分810、820の面積も大きくなる。従って、被着体Kにラベル62を更に強固に貼付できる。
<第3実施例:第3ラベル媒体60C>
図7を参照し、ラベル媒体60の第3実施例である第3ラベル媒体60Cについて説明する。第1ラベル媒体60A(図5参照)と異なる点は、第1相違部81の代わりに第1相違部83が第1貫通部541に形成される点である。その他の構成は第1ラベル媒体60Aと同一である。第3ラベル媒体60Cのラベル63(ラベル63A、63B、63C・・・)は、第1ラベル媒体60Aのラベル61(ラベル61A、61B、61C・・・、図5参照)に対応する。以下、第1ラベル媒体60Aと同一構成については、第1ラベル媒体60Aと同一符号を付し、説明を省略する。
図7を参照し、ラベル媒体60の第3実施例である第3ラベル媒体60Cについて説明する。第1ラベル媒体60A(図5参照)と異なる点は、第1相違部81の代わりに第1相違部83が第1貫通部541に形成される点である。その他の構成は第1ラベル媒体60Aと同一である。第3ラベル媒体60Cのラベル63(ラベル63A、63B、63C・・・)は、第1ラベル媒体60Aのラベル61(ラベル61A、61B、61C・・・、図5参照)に対応する。以下、第1ラベル媒体60Aと同一構成については、第1ラベル媒体60Aと同一符号を付し、説明を省略する。
図7(A)に示すように、第1相違部83はスリット状であり、第1貫通部541のうち、第1孔541Aに対して第1側に形成される。第1相違部83は、長尺方向に延びる。第1相違部83の直交方向の長さは、第1孔541Aの直交方向の長さよりも短い。
図7(B)を参照し、被着体Kに対するラベル63の取り付け方法について説明する。(a)に示すように、第3ラベル媒体60Cの台紙512からラベル63が剥がされる。(b)に示すように、使用者は、ラベル63を第1ライン551及び第2ライン552で折り曲げ、ラベル63のうち粘着剤が塗布された面同士を貼り合わせる。このとき、第2貫通部542の粘着剤が塗布された面のうち、第1貫通部541の第1相違部83に対応する露出部分830は、第2ライン552によってラベル62が折り曲げられたときに露出する。次に、(c)に示すように、使用者は巻付部53を折り曲げ、表示部52及び巻付部53を貫通部54の孔54Aに通す。このとき、露出部分830が外側に配置された状態で巻かれるように、向きが調整される。これにより、巻付部53は被着体Kに巻き付く。このとき、(d)に示すように、露出部分830は巻付部53の一部に対向して重複し、露出部分830の粘着剤は巻付部53に貼付される。これにより、被着体Kに対するラベル63の取り付けは完了する。ラベル63は、被着体Kに巻付部53が巻き付いた状態で、被着体Kに保持される。
<第3実施例の作用、効果>
ラベル63では、第1貫通部541に第1相違部83が形成される。第1相違部83は、第1貫通部541のうち、第1孔541Aに対して第1側、言い換えれば、第1孔541Aに対して第1巻付部531から離隔する側に設けられたスリットである。第2ライン552によってラベル63が折り曲げられた場合、第1貫通部541の第1相違部83から、第2貫通部542の露出部分830が露出する。巻付部53が被着体Kに巻き付けられた状態で、露出部分830は巻付部53の一部に対向して重複する。つまり、ラベル63は、貫通部54のうち巻付部53との重複部分で。露出部分830により粘着層を露出させることができる。従って、ラベル63は、貫通部54のうち粘着剤が露出した露出部分830を巻付部53に貼付できる。この場合、被着体Kに巻き付いた巻付部53が緩むことを抑制できるので、孔54Aから表示部52を抜け難くすることができる。
ラベル63では、第1貫通部541に第1相違部83が形成される。第1相違部83は、第1貫通部541のうち、第1孔541Aに対して第1側、言い換えれば、第1孔541Aに対して第1巻付部531から離隔する側に設けられたスリットである。第2ライン552によってラベル63が折り曲げられた場合、第1貫通部541の第1相違部83から、第2貫通部542の露出部分830が露出する。巻付部53が被着体Kに巻き付けられた状態で、露出部分830は巻付部53の一部に対向して重複する。つまり、ラベル63は、貫通部54のうち巻付部53との重複部分で。露出部分830により粘着層を露出させることができる。従って、ラベル63は、貫通部54のうち粘着剤が露出した露出部分830を巻付部53に貼付できる。この場合、被着体Kに巻き付いた巻付部53が緩むことを抑制できるので、孔54Aから表示部52を抜け難くすることができる。
<第4実施例:第4ラベル媒体60D>
図8を参照し、ラベル媒体60の第4実施例である第4ラベル媒体60Dについて説明する。第4ラベル媒体60Dのラベル64(ラベル64A、64B、64C・・・)は、第1ラベル媒体60Aのラベル61(ラベル61A、61B、61C・・・、図5参照)に対応する。以下、第1ラベル媒体60Aと同一構成については、第1ラベル媒体60Aと同一符号を付し、説明を省略する。
図8を参照し、ラベル媒体60の第4実施例である第4ラベル媒体60Dについて説明する。第4ラベル媒体60Dのラベル64(ラベル64A、64B、64C・・・)は、第1ラベル媒体60Aのラベル61(ラベル61A、61B、61C・・・、図5参照)に対応する。以下、第1ラベル媒体60Aと同一構成については、第1ラベル媒体60Aと同一符号を付し、説明を省略する。
図8(A)に示すように、ラベル64の第1貫通部541には、第1相違部84(第1相違部84A、84B)、第2相違部85、及び第3相違部86が形成される。第1相違部84は、第1ラベル媒体60Aのラベル61(図5参照)における第1相違部81(図5参照)に対応する。第1相違部84A、84Bは、それぞれ、ラベル61(図5参照)における第1相違部81A、81B(図5参照)に対応する。第2相違部85は、第2ラベル媒体60Bのラベル62(図6参照)における第2相違部82(図6参照)に対応する。
第3相違部86は、第1貫通部541のうち、第1孔541Aに対して第1側に形成される。第3相違部86は、第1孔541Aを形成する内周部に設けられた切欠きであり、内周部の第1側の端部から、第1側に向けて延びる。第3相違部86の直交方向の長さは、第1孔541Aの直交方向の長さよりも短い。
図8(B)を参照し、被着体Kに対するラベル64の取り付け方法について説明する。(a)に示すように、第4ラベル媒体60Dの台紙512からラベル64が剥がされる。(b)に示すように、使用者は、ラベル64を第1ライン551及び第2ライン552で折り曲げ、ラベル64のうち粘着剤が塗布された面同士を貼り合わせる。このとき、第2貫通部542の粘着剤が塗布された面のうち、第1貫通部541の第1相違部84に対応する露出部分840、第1貫通部541の第2相違部85に対応する露出部分850、第1貫通部541の第3相違部86に対応する露出部分860は、それぞれ、第2ライン552によってラベル62が折り曲げられたときに露出する。
次に、(c)に示すように、使用者は巻付部53を折り曲げ、表示部52及び巻付部53を貫通部54の孔54Aに通す。このとき、露出部分840、850、860が内側に配置された状態で巻かれるように、向きが調整される。これにより、巻付部53は被着体Kに巻き付く。このとき、(d)に示すように、露出部分840、及び、露出部分850のうち貫通部54側の一部分のそれぞれの粘着剤は、被着体Kに貼付される。又、貫通部54のうち孔54Aに対して巻付部53と反対側の部分を折り返すことによって、露出部分860は巻付部53の一部に対向して重複し、露出部分860の粘着剤が巻付部53に貼付される。これにより、被着体Kに対するラベル63の取り付けは完了する。ラベル63は、被着体Kに巻付部53が巻き付いた状態で、被着体Kに保持される。
<第4実施例の作用、効果>
ラベル64では、第1貫通部541に第1相違部84、第2相違部85、第3相違部86が形成される。第1相違部84は、第1貫通部541のうち、第1孔541Aに対して直交方向の第3側及び第4側に設けられたスリットである。第2相違部85は、第1貫通部541のうち、第1孔541Aに対して第2側、言い換えれば、第1孔541Aに対して第1巻付部531と近接する側に設けられた切欠きである。第3相違部86は、第1貫通部541のうち、第1孔541Aに対して第1側、言い換えれば、第1孔541Aに対して第1巻付部531から離隔する側に設けられた切欠きである。この場合、被着体Kに貼付される露出部分840、850の面積を大きくすることができるので、被着体Kにラベル64を更に強固に貼付できる。又、貫通部54を折り返すことによって、露出部分860を巻付部53の一部に対向して重複させることができる。この場合、ラベル64は、貫通部54のうち粘着剤が露出した露出部分860を巻付部53に貼付することによって、被着体Kに巻き付いた巻付部53が緩むことを抑制できる。従って、ラベル64の孔54Aから表示部52を抜け難くすることができる。
ラベル64では、第1貫通部541に第1相違部84、第2相違部85、第3相違部86が形成される。第1相違部84は、第1貫通部541のうち、第1孔541Aに対して直交方向の第3側及び第4側に設けられたスリットである。第2相違部85は、第1貫通部541のうち、第1孔541Aに対して第2側、言い換えれば、第1孔541Aに対して第1巻付部531と近接する側に設けられた切欠きである。第3相違部86は、第1貫通部541のうち、第1孔541Aに対して第1側、言い換えれば、第1孔541Aに対して第1巻付部531から離隔する側に設けられた切欠きである。この場合、被着体Kに貼付される露出部分840、850の面積を大きくすることができるので、被着体Kにラベル64を更に強固に貼付できる。又、貫通部54を折り返すことによって、露出部分860を巻付部53の一部に対向して重複させることができる。この場合、ラベル64は、貫通部54のうち粘着剤が露出した露出部分860を巻付部53に貼付することによって、被着体Kに巻き付いた巻付部53が緩むことを抑制できる。従って、ラベル64の孔54Aから表示部52を抜け難くすることができる。
<第5実施例:第5ラベル媒体60E>
図9を参照し、ラベル媒体60の第5実施例である第5ラベル媒体60Eについて説明する。第1ラベル媒体60A(図5参照)と異なる点は、第1貫通部541に相違部が形成されず、代わりに、第1巻付部531に第4相違部87が形成される点である。その他の構成は、第1ラベル媒体60Aと同一である。第5ラベル媒体60Eのラベル65(ラベル65A、65B、65C・・・)は、第1ラベル媒体60Aのラベル61(ラベル61A、61B、61C・・・、図5参照)に対応する。ラベル65において、第1貫通部541、第2貫通部542は同一形状且つ同一サイズを有し、第1巻付部531及び第2巻付部532は、それぞれ形状が相違する。以下、第1ラベル媒体60Aと同一構成については、第1ラベル媒体60Aと同一符号を付し、説明を省略する。
図9を参照し、ラベル媒体60の第5実施例である第5ラベル媒体60Eについて説明する。第1ラベル媒体60A(図5参照)と異なる点は、第1貫通部541に相違部が形成されず、代わりに、第1巻付部531に第4相違部87が形成される点である。その他の構成は、第1ラベル媒体60Aと同一である。第5ラベル媒体60Eのラベル65(ラベル65A、65B、65C・・・)は、第1ラベル媒体60Aのラベル61(ラベル61A、61B、61C・・・、図5参照)に対応する。ラベル65において、第1貫通部541、第2貫通部542は同一形状且つ同一サイズを有し、第1巻付部531及び第2巻付部532は、それぞれ形状が相違する。以下、第1ラベル媒体60Aと同一構成については、第1ラベル媒体60Aと同一符号を付し、説明を省略する。
図9(A)に示すように、ラベル65の第1巻付部531には、第4相違部87が形成される。第4相違部87は、第1巻付部531のうち長尺方向の中央に設けられたスリットである。第4相違部87は直交方向に延びる。第1巻付部531は第4相違部87によって、第1側の部分と第2側の部分とに分割される。第4相違部87の長尺方向の長さを「B2」と表記する。B2(第4相違部87の長尺方向の長さ)は、A1(第1孔541Aの長尺方向の長さ)よりも小さくなる。
図9(B)を参照し、被着体Kに対するラベル65の取り付け方法について説明する。(a)に示すように、第5ラベル媒体60Eの台紙512からラベル65が剥がされる。(b)に示すように、使用者は、ラベル65を第1ライン551及び第2ライン552で折り曲げ、ラベル65のうち粘着剤が塗布された面同士を貼り合わせる。このとき、第2巻付部532の粘着剤が塗布された面のうち、第1巻付部531の第4相違部87に対応する露出部分870は、第2ライン552によってラベル62が折り曲げられたときに露出する。次に、(c)に示すように、使用者は巻付部53を折り曲げ、表示部52及び巻付部53を貫通部54の孔54Aに通す。このとき、露出部分870が外側に配置された状態で巻かれるように、向きが調整される。これにより、巻付部53は被着体Kに巻き付く。このとき、(d)に示すように、露出部分870は貫通部54の一部に対向して重複し、露出部分870の粘着剤が貫通部54に貼付される。これにより、被着体Kに対するラベル63の取り付けは完了する。ラベル65は、被着体Kに巻付部53が巻き付いた状態で、被着体Kに保持される。
<第5実施例の作用、効果>
ラベル65では、第1巻付部531及び第2巻付部532は互いに形状が相違する。このため、第1巻付部531及び第2巻付部532が貼り合わせられた場合、露出部分870において粘着剤が露出する。従ってラベル65は、貼り合わせられた巻付部53のうち露出部分870を貫通部54に貼付させることができる。これによって、被着体Kに巻き付いた巻付部53が緩むことを抑制できるので、孔54Aから表示部52を抜け難くすることができる。
ラベル65では、第1巻付部531及び第2巻付部532は互いに形状が相違する。このため、第1巻付部531及び第2巻付部532が貼り合わせられた場合、露出部分870において粘着剤が露出する。従ってラベル65は、貼り合わせられた巻付部53のうち露出部分870を貫通部54に貼付させることができる。これによって、被着体Kに巻き付いた巻付部53が緩むことを抑制できるので、孔54Aから表示部52を抜け難くすることができる。
ラベル65では、第1巻付部531に第4相違部87が形成される。このため、第2ライン552によってラベル65が折り曲げられた場合、第1巻付部531の第4相違部87から、第2巻付部532の露出部分870が露出する。このように、ラベル65では、第1巻付部531に第4相違部87を形成させることによって、巻付部53のうち貫通部54と重複する部分で露出部分870により粘着剤を適切に露出させ、貫通部54に貼付できる。
ラベル65において、第4相違部87の長尺方向の長さB2は、第1孔541Aの長尺方向の長さA1よりも小さい。この場合、ラベル65は、巻付部53のうち貫通部54の一部と対向して重複する部分に露出部分870を適切に形成させつつ、第4相違部87の長尺方向の長さを小さくできる。従って、ラベル65は、巻付部53の強度を維持できる。
<第6実施例:第6ラベル媒体60F>
図10を参照し、ラベル媒体60の第6実施例である第6ラベル媒体60Fについて説明する。第6ラベル媒体60Fのラベル66(ラベル66A、66B、66C・・・)は、第1ラベル媒体60Aのラベル61(ラベル61A、61B、61C・・・、図5参照)に対応する。ラベル66は、第5相違部88A、88B(以下、総称して「第5相違部88」という。)、及び第6相違部89を有する。ラベル65では、第1貫通部541、第2貫通部542の形状がそれぞれ相違し、且つ、第1巻付部531及び第2巻付部532の形状がそれぞれ相違する。以下、第1ラベル媒体60Aと同一構成については、第1ラベル媒体60Aと同一符号を付し、説明を省略する。
図10を参照し、ラベル媒体60の第6実施例である第6ラベル媒体60Fについて説明する。第6ラベル媒体60Fのラベル66(ラベル66A、66B、66C・・・)は、第1ラベル媒体60Aのラベル61(ラベル61A、61B、61C・・・、図5参照)に対応する。ラベル66は、第5相違部88A、88B(以下、総称して「第5相違部88」という。)、及び第6相違部89を有する。ラベル65では、第1貫通部541、第2貫通部542の形状がそれぞれ相違し、且つ、第1巻付部531及び第2巻付部532の形状がそれぞれ相違する。以下、第1ラベル媒体60Aと同一構成については、第1ラベル媒体60Aと同一符号を付し、説明を省略する。
図10(A)に示すように、第5相違部88は、ラベル66の第1貫通部541に形成される。第5相違部88は、第1ラベル媒体60Aのラベル61(図5参照)における第1相違部81(図5参照)に対応する。第5相違部88A、88Bは、それぞれ、ラベル61(図5参照)における第1相違部81A、81B(図5参照)に対応する。このため、第5相違部88Aは、第1貫通部541のうち第1孔541Aに対して第3側に形成され、第5相違部88Bは、第1貫通部541のうち第1孔541Aに対して第4側に形成される。第6相違部89は、ラベル66の第2巻付部532に形成される。第6相違部89は、第2巻付部532のうち長尺方向の中央に設けられたスリットである。第6相違部89は直交方向に延びる。第2巻付部532は第6相違部89によって、第1側の部分と第2側の部分とに分割される。
図10(B)を参照し、被着体Kに対するラベル66の取り付け方法について説明する。(a)に示すように、第6ラベル媒体60Fの台紙512からラベル66が剥がされる。(b)に示すように、使用者は、ラベル66を第1ライン551及び第2ライン552で折り曲げ、ラベル66のうち粘着剤が塗布された面同士を貼り合わせる。このとき、第2貫通部542の粘着剤が塗布された面のうち、第1貫通部541の第5相違部88に対応する露出部分880は、第2ライン552によってラベル66が折り曲げられたときに露出する。又、第1巻付部531の粘着剤が塗布された面のうち、第2巻付部532の第6相違部89に対応する露出部分890は、第2ライン552によってラベル62が折り曲げられたときに露出する。つまり、露出部分880、890は、折り曲げられた状態のラベル66のうち互いに異なる面に配置される。
次に、(c)に示すように、使用者は巻付部53を折り曲げ、表示部52及び巻付部53を貫通部54の孔54Aに通す。このとき、露出部分880が内側に配置され、露出部分890が外側に配置された状態で巻かれるように、向きが調整される。これにより、巻付部53は被着体Kに巻き付く。このとき、(d)に示すように、露出部分880の粘着剤は、被着体Kに接触して貼付される。又、露出部分890は貫通部54の一部に対向して重複し、露出部分890の粘着剤は貫通部54に貼付される。これにより、被着体Kに対するラベル66の取り付けは完了する。ラベル66は、被着体Kに巻付部53が巻き付いた状態で、被着体Kに保持される。
<第6実施例の作用、効果>
ラベル66において、第1貫通部541及び第2貫通部542は互いに形状が相違し、且つ、第1巻付部531及び第2巻付部532は互いに形状が相違する。このため、第1貫通部541及び第2貫通部542が貼り合わせられた場合、露出部分880において粘着剤が露出する。又、第1巻付部531及び第2巻付部532が貼り合わせられた場合、露出部分890において粘着剤が露出する。従ってラベル66は、貼り合わせられた貫通部54のうち露出部分880を被着体Kに貼付させることができるので、ラベル66が被着体Kの延伸方向に移動することを抑制できる。又、貼り合わせられた巻付部53のうち露出部分890を貫通部54に貼付させることができる。この場合、被着体Kに巻き付いた巻付部53が緩むことを抑制できるので、孔54Aから表示部52を抜け難くすることができる。
ラベル66において、第1貫通部541及び第2貫通部542は互いに形状が相違し、且つ、第1巻付部531及び第2巻付部532は互いに形状が相違する。このため、第1貫通部541及び第2貫通部542が貼り合わせられた場合、露出部分880において粘着剤が露出する。又、第1巻付部531及び第2巻付部532が貼り合わせられた場合、露出部分890において粘着剤が露出する。従ってラベル66は、貼り合わせられた貫通部54のうち露出部分880を被着体Kに貼付させることができるので、ラベル66が被着体Kの延伸方向に移動することを抑制できる。又、貼り合わせられた巻付部53のうち露出部分890を貫通部54に貼付させることができる。この場合、被着体Kに巻き付いた巻付部53が緩むことを抑制できるので、孔54Aから表示部52を抜け難くすることができる。
ラベル66では、第1貫通部541に第5相違部88が形成され、第2巻付部532に第6相違部89が形成される。つまり、第5相違部88及び第6相違部89は、第1仮想ライン550A〜第3仮想ライン550Cを挟んで互いに反対側に配置される。この場合、折り曲げられた状態のラベル66において、第1貫通部541の第5相違部88から露出した露出部分880の接着剤を被着体Kに貼付させつつ、第2巻付部532の第6相違部89から露出した露出部分890の接着剤を貫通部54に貼付できる。従って、ラベル66が被着体Kの延伸方向に移動することを抑制しつつ、ラベル66の孔54Aから表示部52を抜け難くすることができる。
第5相違部88は、第1貫通部541のうち、第1孔541Aに対して直交方向の第3側及び第4側に設けられたスリットである。第5相違部88Aは、第1貫通部541のうち第1孔541Aに対して第3側の一部に形成される。第5相違部88Bは、第1貫通部541のうち第1孔541Aに対して第4側の一部に形成される。ここで、被着体Kは、貫通部54と巻付部53とによって形成された環状部分の内側を通過する。このため、第5相違部88を上記の位置に形成させることによって、環状部分を通過する被着体Kと接触する部分に露出部分880を配置させることが容易に可能となる。従って、ラベル66は、露出部分880の接着剤を被着体Kに適切に貼付することによって、ラベル66を被着体Kに直接貼付できる。
<第7実施例:第7ラベル媒体60G>
図11を参照し、ラベル媒体60の第7実施例である第7ラベル媒体60Gについて説明する。第7ラベル媒体60Gのラベル67(ラベル67A、67B、67C・・・)は、第1ラベル媒体60Aのラベル61(ラベル61A、61B、61C・・・、図5参照)に対応する。以下、第1ラベル媒体60Aと同一構成については、第1ラベル媒体60Aと同一符号を付し、説明を省略する。
図11を参照し、ラベル媒体60の第7実施例である第7ラベル媒体60Gについて説明する。第7ラベル媒体60Gのラベル67(ラベル67A、67B、67C・・・)は、第1ラベル媒体60Aのラベル61(ラベル61A、61B、61C・・・、図5参照)に対応する。以下、第1ラベル媒体60Aと同一構成については、第1ラベル媒体60Aと同一符号を付し、説明を省略する。
図11(A)に示すように、ラベル67には、第5相違部90(第5相違部90A、90B)、第6相違部91、及び第7相違部92が形成される。第5相違部90及び第7相違部92は、第1貫通部541に設けられる。第5相違部90は、第6ラベル媒体60Fのラベル66(図10参照)における第5相違部88(図10参照)に対応する。第5相違部90A、90Bは、それぞれ、ラベル66(図10参照)における第5相違部88A、88B(図10参照)に対応する。第7相違部92は、第2ラベル媒体60Bのラベル62(図6参照)における第2相違部82(図6参照)に対応する。第6相違部91は、第2巻付部532のうち第3側の端部に形成された切欠きである。第6相違部91は、第2巻付部532のうち長尺方向の略中央に形成され、第3側の端部から第4側に向けて延びる。
図11(B)を参照し、被着体Kに対するラベル67の取り付け方法について説明する。(a)に示すように、第7ラベル媒体60Gの台紙512からラベル67が剥がされる。(b)に示すように、使用者は、ラベル66を第1ライン551及び第2ライン552で折り曲げ、ラベル67のうち粘着剤が塗布された面同士を貼り合わせる。このとき、第2貫通部542の粘着剤が塗布された面のうち、第1貫通部541の第5相違部90に対応する露出部分900は、第2ライン552によってラベル67が折り曲げられたときに露出する。又、第2貫通部542の粘着剤が塗布された面のうち、第1貫通部541の第7相違部92に対応する露出部分920は、第2ライン552によってラベル67が折り曲げられたときに露出する。又、第1巻付部531の粘着剤が塗布された面のうち、第2巻付部532の第6相違部91に対応する露出部分910は、第2ライン552によってラベル62が折り曲げられたときに露出する。
次に、(c)に示すように、使用者は巻付部53を折り曲げ、表示部52及び巻付部53を貫通部54の孔54Aに通す。このとき、露出部分900、920が内側に配置され、露出部分910が外側に配置された状態で巻かれるように、向きが調整される。これにより、巻付部53は被着体Kに巻き付く。このとき、(d)に示すように、露出部分900、920の粘着剤は、被着体Kに接触して貼付される。又、露出部分910は貫通部54の一部に対向して重複し、露出部分910の粘着剤は貫通部54に貼付される。これにより、被着体Kに対するラベル67の取り付けは完了する。ラベル67は、被着体Kに巻付部53が巻き付いた状態で、被着体Kに保持される。
<第7実施例の作用、効果>
ラベル67では、第1貫通部541に第5相違部90及び第7相違部92が形成される。第7相違部92は、第1貫通部541のうち、第1孔541Aに対して第2側、言い換えれば、第1孔541Aに対して第1巻付部531と近接する側に設けられた切欠きである。第2ライン552によってラベル62が折り曲げられた場合、第1貫通部541の第5相違部90から、第2貫通部542の露出部分900が露出すると同時に、第1貫通部541の第7相違部92から、第2貫通部542の露出部分920が露出する。露出部分900、920は、被着体Kに貼付される。この場合、ラベル67のより広い範囲で粘着剤が露出されることになるので、被着体Kに貼付される露出部分900、920の面積も大きくなる。従って、被着体Kにラベル67を更に強固に貼付できる。更に、第2巻付部532の第6相違部91から露出した露出部分910を貫通部54の一部に貼付できるので、ラベル67が被着体Kの延伸方向に移動することを抑制しつつ、ラベル67の孔54Aから表示部52を抜け難くすることができる。
<第7実施例の作用、効果>
ラベル67では、第1貫通部541に第5相違部90及び第7相違部92が形成される。第7相違部92は、第1貫通部541のうち、第1孔541Aに対して第2側、言い換えれば、第1孔541Aに対して第1巻付部531と近接する側に設けられた切欠きである。第2ライン552によってラベル62が折り曲げられた場合、第1貫通部541の第5相違部90から、第2貫通部542の露出部分900が露出すると同時に、第1貫通部541の第7相違部92から、第2貫通部542の露出部分920が露出する。露出部分900、920は、被着体Kに貼付される。この場合、ラベル67のより広い範囲で粘着剤が露出されることになるので、被着体Kに貼付される露出部分900、920の面積も大きくなる。従って、被着体Kにラベル67を更に強固に貼付できる。更に、第2巻付部532の第6相違部91から露出した露出部分910を貫通部54の一部に貼付できるので、ラベル67が被着体Kの延伸方向に移動することを抑制しつつ、ラベル67の孔54Aから表示部52を抜け難くすることができる。
<第8実施例:第8ラベル媒体60H>
図12を参照し、ラベル媒体60の第8実施例である第8ラベル媒体60Hについて説明する。第8ラベル媒体60Hのラベル68(ラベル68A、68B、68C・・・)は、第1ラベル媒体60Aのラベル61(ラベル61A、61B、61C・・・、図5参照)に対応する。以下、第1ラベル媒体60Aと同一構成については、第1ラベル媒体60Aと同一符号を付し、説明を省略する。
図12を参照し、ラベル媒体60の第8実施例である第8ラベル媒体60Hについて説明する。第8ラベル媒体60Hのラベル68(ラベル68A、68B、68C・・・)は、第1ラベル媒体60Aのラベル61(ラベル61A、61B、61C・・・、図5参照)に対応する。以下、第1ラベル媒体60Aと同一構成については、第1ラベル媒体60Aと同一符号を付し、説明を省略する。
図12(A)に示すように、ラベル68には第5相違部93及び第6相違部94が形成される。第5相違部93は、第3ラベル媒体60Cのラベル63(図7参照)における第1相違部83(図7参照)に対応する。第5相違部93はスリット状であり、第1貫通部541のうち、第1孔541Aに対して第1側に形成される。第6相違部94は、第5ラベル媒体60Eのラベル65(図9参照)における第4相違部87(図9参照)に対応する。第6相違部94は、第1巻付部531のうち長尺方向の中央に設けられたスリットである。
図12(B)を参照し、被着体Kに対するラベル68の取り付け方法について説明する。(a)に示すように、第8ラベル媒体60Hの台紙512からラベル68が剥がされる。(b)に示すように、使用者は、ラベル68を第1ライン551及び第2ライン552で折り曲げ、ラベル68のうち粘着剤が塗布された面同士を貼り合わせる。このとき、第2貫通部542の粘着剤が塗布された面のうち、第1貫通部541の第5相違部93に対応する露出部分930は、第2ライン552によってラベル66が折り曲げられたときに露出する。又、第2巻付部532の粘着剤が塗布された面のうち、第1巻付部531の第6相違部94に対応する露出部分940は、第2ライン552によってラベル62が折り曲げられたときに露出する。つまり、露出部分930、940は、折り曲げられた状態のラベル66のうち互いに同一面に配置される。
次に、(c)に示すように、使用者は巻付部53を折り曲げ、表示部52及び巻付部53を貫通部54の孔54Aに通す。このとき、露出部分930、940が外側に配置された状態で巻かれるように、向きが調整される。これにより、巻付部53は被着体Kに巻き付く。このとき、(d)に示すように、露出部分930、940は互いに対向して重複し、露出部分930、940のそれぞれの粘着剤が貼付される。これにより、被着体Kに対するラベル63の取り付けは完了する。ラベル68は、被着体Kに巻付部53が巻き付いた状態で、被着体Kに保持される。
<第8実施例の作用、効果>
ラベル68では、第1貫通部541に第5相違部93が形成され、第1巻付部531に第6相違部94が形成される。第5相違部93は、第1貫通部541のうち、第1孔541Aに対して第1側、言い換えれば、第1孔541Aに対して第1巻付部531から離隔する側に設けられたスリットである。第2ライン552によってラベル63が折り曲げられた場合、第1貫通部541の第5相違部93から、第2貫通部542の露出部分930が露出する。又、第1巻付部531の第6相違部94から、第2巻付部532の露出部分940が露出する。露出部分930、940は、巻付部53が被着体Kに巻き付いた状態において互いに対向して重複し、夫々の部分で露出した粘着剤は互いに貼付される。この場合、ラベル68は、貫通部54と巻付部53とを、それぞれの重複部分で強固に貼付できる。従って、被着体Kに巻き付いた巻付部53が緩むことを適切に抑制できるので、孔54Aから表示部52を更に抜け難くすることができる。
ラベル68では、第1貫通部541に第5相違部93が形成され、第1巻付部531に第6相違部94が形成される。第5相違部93は、第1貫通部541のうち、第1孔541Aに対して第1側、言い換えれば、第1孔541Aに対して第1巻付部531から離隔する側に設けられたスリットである。第2ライン552によってラベル63が折り曲げられた場合、第1貫通部541の第5相違部93から、第2貫通部542の露出部分930が露出する。又、第1巻付部531の第6相違部94から、第2巻付部532の露出部分940が露出する。露出部分930、940は、巻付部53が被着体Kに巻き付いた状態において互いに対向して重複し、夫々の部分で露出した粘着剤は互いに貼付される。この場合、ラベル68は、貫通部54と巻付部53とを、それぞれの重複部分で強固に貼付できる。従って、被着体Kに巻き付いた巻付部53が緩むことを適切に抑制できるので、孔54Aから表示部52を更に抜け難くすることができる。
<第9実施例:第9ラベル媒体60I>
図13を参照し、ラベル媒体60の第9実施例である第9ラベル媒体60Iについて説明する。第9ラベル媒体60Iのラベル69(ラベル69A、69B、69C・・・)は、第1ラベル媒体60Aのラベル61(ラベル61A、61B、61C・・・、図5参照)に対応する。以下、第1ラベル媒体60Aと同一構成については、第1ラベル媒体60Aと同一符号を付し、説明を省略する。
図13を参照し、ラベル媒体60の第9実施例である第9ラベル媒体60Iについて説明する。第9ラベル媒体60Iのラベル69(ラベル69A、69B、69C・・・)は、第1ラベル媒体60Aのラベル61(ラベル61A、61B、61C・・・、図5参照)に対応する。以下、第1ラベル媒体60Aと同一構成については、第1ラベル媒体60Aと同一符号を付し、説明を省略する。
図13(A)に示すように、ラベル69は、第1表示部561、第2表示部562、第1貫通部571、第2貫通部572、第1巻付部581、第2巻付部582、粘着層露出部59A、被覆部59Bを有する。以下、第1表示部561及び第2表示部562を総称して「表示部56」という。第1貫通部571及び第2貫通部572を総称して「貫通部57」という。第1巻付部581及び第2巻付部582を総称して「巻付部58」という。
第1表示部561及び第2表示部562は同一形状且つ同一サイズを有する。第1貫通部571、第2貫通部572は同一形状且つ同一サイズを有する。第1巻付部581及び第2巻付部582は形状が相違する。第1巻付部581に粘着層露出部59Aが接続される。第2巻付部582に被覆部59Bが接続される。第1表示部561、第1貫通部571、第1巻付部581、粘着層露出部59Aは、この順番で、長尺方向に沿って第1側に向けて並ぶ。第2表示部562、第2貫通部572、第2巻付部582、被覆部59Bは、この順番で、長尺方向に沿って第1側に向けて並ぶ。
表示部56は略長方形である。表示部56の長手方向は、長尺方向に延びる。第1表示部561及び第2表示部562は、直交方向に並ぶ。第1表示部561は、第2表示部562に対して第4側に配置される。第1表示部561の第3側の端部と、第2表示部562の第4側の端部とは、第1ライン551を介して互いに連結される。第1ライン551は、長尺方向と平行に延びる。第1ライン551は、基材511に形成されたミシン目である。第1表示部561及び第2表示部562は、第1ライン551を通って長尺方向に延びる第1仮想ライン550Aを基準として線対称となる位置に配置される。
表示部56はインクリボン413(図4参照)のインクが転写されることによって情報が印刷される領域56Aを有する。第1表示部561が有する領域56Aを、「領域561A」といい、第2表示部562が有する領域56Aを、「領域562A」という。
貫通部57は、表示部56と巻付部58との間に配置される。第1貫通部571及び第2貫通部572は、直交方向に並ぶ。第1貫通部571は、第2貫通部572に対して第4側に配置される。第1貫通部571の第3側の端部と、第2貫通部572の第4側の端部とは、第2ライン552を介して互いに連結される。第2ライン552は、第1仮想ライン550Aと同じ位置を通過する第3仮想ライン550Cに沿って延びる。第2ライン552は、基材511に形成されたミシン目である。第1貫通部541及び第2貫通部542は、第3仮想ライン550Cを基準として線対称となる位置に配置される。
貫通部57には、T字の切れ目57Aが形成される。第1貫通部571に形成された切れ目57Aを、「第1切れ目571A」という。第2貫通部572に形成された切れ目57Aを、「第2切れ目572A」という。第1切れ目571A、第2切れ目572Aは、互いに同一形状且つ同一サイズを有する。第1切れ目571A、第2切れ目572Aは、第3仮想ライン550Cを基準として線対称となる位置に配置される。
巻付部58は略長方形である。第1巻付部581及び第2巻付部582は、間隔を空けて直交方向に並ぶ。第1巻付部581は、第2巻付部582に対して第4側に配置される。第1巻付部581は、切り欠き状の第1相違部95を有する。第1相違部95は、第1巻付部581のうち第4側に形成される。第1巻付部581及び第2巻付部582は、第1相違部95を除き、第1仮想ライン550A及び第3仮想ライン550Cと同じ位置を通過する第2仮想ライン550Bを基準として線対称となる位置に配置される。
第1巻付部581の第1側に、粘着層露出部59Aが接続される。粘着層露出部59Aは、先端部が先細り状に形成される。第2巻付部582の第1側に、被覆部59Bが接続される。被覆部59Bの長尺方向の長さは、粘着層露出部59Aの長尺方向の長さよりも短い。被覆部59Bの直交方向の長さは、粘着層露出部59Aの直交方向の長さよりも短い。
枠状部50は、基材511のうちラベル69を除く部位である。基材511のうちラベル69と枠状部50との境界部分には、切れ目が形成される。使用者は、基材511を切れ目によって切り離すことによって、台紙512からラベル69のみを剥がすことができる。この時、枠状部50が台紙512に貼付された状態は維持される。
図13(B)を参照し、被着体Kに対するラベル69の取り付け方法について説明する。(a)に示すように、第9ラベル媒体60Iの台紙512からラベル69が剥がされる。(b)に示すように、使用者は、ラベル69を第1ライン551及び第2ライン552で折り曲げ、ラベル69のうち粘着剤が塗布された面同士を貼り合わせる。第2巻付部582の粘着剤が塗布された面のうち、第1巻付部581の第1相違部95に対応する部分(以下、「露出部分950」という。)は、第1ライン551及び第2ライン552によってラベル61が折り曲げられたときに露出する。
(c)に示すように、使用者は、粘着層露出部59Aを先端から巻き上げ、係止部590を形成する。次に、(d)に示すように、使用者は、係止部590を形成したラベル69の巻付部58を被着体Kに接触させる。このとき、露出部分950が被着体Kに貼付される。次に、(e)に示すように、使用者は、巻付部58の露出部分950の位置を基点として巻付部58を折り曲げる。次に、(f)に示すように、ラベル69の係止部590を貫通部57の切れ目57Aに通して、ラベル69を被着体Kに取り付ける。ラベル69は、被着体Kに巻付部58が巻き付いた状態で、被着体Kに保持される。
<第9実施例の作用、効果>
ラベル69は、粘着層露出部59Aが巻回されることにより形成された係止部590が切れ目57Aに挿通され、且つ、被着体Kに巻付部58が巻回されることによって、被着体Kに固定される。ここで、第1巻付部581及び第2巻付部582が貼り合わせられた場合、第2巻付部582の露出部分950の粘着剤は露出する。従って、ラベル69は、露出部分950を被着体Kに貼付させることができる。この場合、被着体Kの延伸方向にラベル69が移動することを抑制できる。
ラベル69は、粘着層露出部59Aが巻回されることにより形成された係止部590が切れ目57Aに挿通され、且つ、被着体Kに巻付部58が巻回されることによって、被着体Kに固定される。ここで、第1巻付部581及び第2巻付部582が貼り合わせられた場合、第2巻付部582の露出部分950の粘着剤は露出する。従って、ラベル69は、露出部分950を被着体Kに貼付させることができる。この場合、被着体Kの延伸方向にラベル69が移動することを抑制できる。
<第10実施例:第10ラベル媒体60J>
図14を参照し、ラベル媒体60の第10実施例である第10ラベル媒体60Jについて説明する。第9ラベル媒体60I(図13参照)と異なる点は、第1巻付部581に相違部が形成されず、代わりに、第1貫通部571に第2相違部96が形成される点である。その他の構成は、第9ラベル媒体60Iと同一である。図14(A)に示すように、第2相違部96は、第1貫通部571のうち第1切れ目571Aに対して第1側に形成される。第2相違部96は、第1貫通部571に形成された矩形状の貫通孔である。第10ラベル媒体60Jのラベル70(ラベル70A、70B、70C・・・)は、第9ラベル媒体60Iのラベル69(ラベル69A、69B、69C・・・、図13参照)に対応する。ラベル70において、第1巻付部581、第2巻付部582は同一形状且つ同一サイズを有し、第1貫通部571及び第2貫通部572は、第2相違部96の有無が相違する為、それぞれ形状が相違する。
図14を参照し、ラベル媒体60の第10実施例である第10ラベル媒体60Jについて説明する。第9ラベル媒体60I(図13参照)と異なる点は、第1巻付部581に相違部が形成されず、代わりに、第1貫通部571に第2相違部96が形成される点である。その他の構成は、第9ラベル媒体60Iと同一である。図14(A)に示すように、第2相違部96は、第1貫通部571のうち第1切れ目571Aに対して第1側に形成される。第2相違部96は、第1貫通部571に形成された矩形状の貫通孔である。第10ラベル媒体60Jのラベル70(ラベル70A、70B、70C・・・)は、第9ラベル媒体60Iのラベル69(ラベル69A、69B、69C・・・、図13参照)に対応する。ラベル70において、第1巻付部581、第2巻付部582は同一形状且つ同一サイズを有し、第1貫通部571及び第2貫通部572は、第2相違部96の有無が相違する為、それぞれ形状が相違する。
図14(B)を参照し、被着体Kに対するラベル70の取り付け方法について説明する。(a)に示すように、第10ラベル媒体60Jの台紙512からラベル70が剥がされる。(b)に示すように、使用者は、ラベル70を第1ライン551及び第2ライン552で折り曲げ、ラベル70のうち粘着剤が塗布された面同士を貼り合わせる。第2貫通部572の粘着剤が塗布された面のうち、第1貫通部571の第2相違部96に対応する部分(以下、「露出部分960」という。)は、第1ライン551及び第2ライン552によってラベル61が折り曲げられたときに露出する。
(c)に示すように、使用者は、粘着層露出部59Aを先端から巻き上げ、係止部590を形成する。次に、(d)に示すように、使用者は、係止部590を形成したラベル69の巻付部58を被着体Kに接触させる。次に、(e)に示すように、使用者は、巻付部58のうち被着体Kに接触する位置を基点として、巻付部58を折り曲げる。次に、(f)に示すように、ラベル69の係止部590を貫通部57の切れ目57Aに通して、ラベル69を被着体Kに取り付ける。このとき、露出部分960で露出した接着剤が、巻付部58に貼付される。ラベル70は、被着体Kに巻付部58が巻き付いた状態で、被着体Kに保持される。
<第10実施例の作用、効果>
ラベル70では、第1貫通部571及び第2貫通部572が貼り合わせられた場合、第2貫通部572の露出部分960の粘着剤は露出する。従って、ラベル70は、露出部分960に巻付部58を貼付させることによって、被着体Kに巻き付いた巻付部58が緩むことを適切に抑制できる。従って、ラベル70は、切れ目57Aから係止部590を抜け難くすることができる。
ラベル70では、第1貫通部571及び第2貫通部572が貼り合わせられた場合、第2貫通部572の露出部分960の粘着剤は露出する。従って、ラベル70は、露出部分960に巻付部58を貼付させることによって、被着体Kに巻き付いた巻付部58が緩むことを適切に抑制できる。従って、ラベル70は、切れ目57Aから係止部590を抜け難くすることができる。
<変形例>
本発明は上記実施形態に限定されず、種々の変更が可能である。以下、特段限定のない限り、第1実施例における第1ラベル媒体60A(ラベル61)を例に挙げて説明するが、他の実施例(第2〜第10実施例)にも同様の変形例が適用可能である。
本発明は上記実施形態に限定されず、種々の変更が可能である。以下、特段限定のない限り、第1実施例における第1ラベル媒体60A(ラベル61)を例に挙げて説明するが、他の実施例(第2〜第10実施例)にも同様の変形例が適用可能である。
第1表示部521及び第2表示部522のそれぞれの少なくとも一部が、第1仮想ライン550Aを基準として線対称となる位置に配置されればよい。従って、第1表示部521及び第2表示部522の形状及びサイズは相違していてもよい。第1巻付部531及び第2巻付部532のそれぞれの少なくとも一部が、第2仮想ライン550Bを基準として線対称となる位置に配置されればよい。従って、第1巻付部531及び第2巻付部532の形状及びサイズは相違していてもよい。第1貫通部541及び第2貫通部542のそれぞれの少なくとも一部が、第3仮想ライン550Cを基準として線対称となる位置に配置されればよい。従って、第1貫通部541及び第2貫通部542の形状及びサイズは相違していてもよい。第1孔541A、第2孔542Aのそれぞれの少なくとも一部が、第3仮想ライン550Cを基準として線対称となる位置に配置されればよい。第1孔541A、第2孔542Aの形状及びサイズは相違していてもよい。貫通部54は、孔54Aの代わりに切れ目を有していてもよい。又、貫通部54は孔54Aと切れ目の両方を有していてもよい。孔54A及び切れ目の少なくとも一方の一部は、巻付部53に設けられていてもよい。即ち、孔54A及び切れ目は、貫通部54からはみ出していてもよい。
上記において、「仮想ラインに対して線対称」とは、厳密な対称関係だけでなく、実質的に対称関係を有している場合を包含することは言うまでもない。このため例えば、第1表示部521と第2表示部522、第1巻付部531と第2巻付部532、第1貫通部541と第2貫通部542、第1孔541Aと第2孔542Aは、それぞれ、仮想ラインに対する対称形状に対して僅かに相違していてもよい。
基材511は、枠状部50を有していなくてもよい。つまり、台紙512にはラベル61のみ貼付されていてもよい。台紙512には、ラベル61が貼付される第1領域と、ラベル61が貼付されない第2領域とを含むことになる。この場合、使用者は、台紙512からラベル61を容易に剥がすことができる。
各相違部は、切欠き、スリット、及び孔の少なくとも何れかであればよい。各相違部は、切欠き、スリット、及び孔のうち少なくとも2つ以上を有していてもよい。図15に示すように、第1ラベル媒体60Aの基材511のうち、ラベル61の第1貫通部541に対応する部分に、矩形状のミシン目97A、97B(以下、総称して「ミシン目97」という。)が形成されてもよい。ラベル61の第1相違部81Aは、ミシン目97Aに沿って基材511の一部が取り除かれることによって、第1貫通部541のうち第1孔541Aに対して第3側に形成されてもよい。又、ラベル61の第1相違部81Bは、ミシン目97Bに沿って基材511の一部が取り除かれることによって、第1貫通部541のうち第1孔541Aに対して第4側に形成されてもよい。この場合、使用者は、ミシン目97に沿って基材511の一部を切断することによって、ラベル61の第1貫通部541に第1相違部81を形成させることができる。なお、ミシン目97の代わりに矩形状の切れ目が基材511に形成されていてもよい。
第1実施形態(図5参照)において、第1相違部81の長尺方向の長さB1を、第1孔541Aの長尺方向の長さA1と同一としてもよい。第5実施例(図9参照)において、第4相違部87の長尺方向の長さB2を、第1孔541Aの長尺方向の長さA1と同一としてもよい。
<その他>
長尺方向は、本発明の「第1方向」に対応する。直交方向は、本発明の「第1直交方向」に対応する。
長尺方向は、本発明の「第1方向」に対応する。直交方向は、本発明の「第1直交方向」に対応する。
51、 :ラベル
52、56 :表示部
53、58 :巻付部
54、57 :貫通部
54A :孔
57A :切れ目
59A :粘着層露出部
60 :ラベル媒体
61、62、63、64、75、66、67、68、69、70 :ラベル
81、83、84、95 :第1相違部
82、85、96 :第2相違部
86 :第3相違部
87 :第4相違部
88、90、93、 :第5相違部
89、91、94 :第6相違部
92 :第7相違部
97 :ミシン目
511 :基材
512 :台紙
521、561 :第1表示部
522、562 :第2表示部
531、581 :第1巻付部
532、582 :第2巻付部
541、571 :第1貫通部
542、572 :第2貫通部
541A :第1孔
542A :第2孔
550A :第1仮想ライン
550B :第2仮想ライン
550C :第3仮想ライン
571A :第1切れ目
572A :第2切れ目
52、56 :表示部
53、58 :巻付部
54、57 :貫通部
54A :孔
57A :切れ目
59A :粘着層露出部
60 :ラベル媒体
61、62、63、64、75、66、67、68、69、70 :ラベル
81、83、84、95 :第1相違部
82、85、96 :第2相違部
86 :第3相違部
87 :第4相違部
88、90、93、 :第5相違部
89、91、94 :第6相違部
92 :第7相違部
97 :ミシン目
511 :基材
512 :台紙
521、561 :第1表示部
522、562 :第2表示部
531、581 :第1巻付部
532、582 :第2巻付部
541、571 :第1貫通部
542、572 :第2貫通部
541A :第1孔
542A :第2孔
550A :第1仮想ライン
550B :第2仮想ライン
550C :第3仮想ライン
571A :第1切れ目
572A :第2切れ目
Claims (18)
- 台紙と、粘着層を介して前記台紙に貼付されたラベルとを含むラベル媒体であって、
前記ラベルは、
情報が印刷される領域を有する第1表示部及び第2表示部と、
被着体に巻き付けられる第1巻付部及び第2巻付部と、
第1孔及び/又は第1切れ目の少なくとも一部を有する第1貫通部、及び、第2孔及び/又は第2切れ目の少なくとも一部を有する第2貫通部と、
を有し、
前記第1表示部の少なくとも一部と前記第2表示部の少なくとも一部とは、第1仮想ラインを軸として対称となる位置に配置され、
前記第1巻付部の少なくとも一部と前記第2巻付部の少なくとも一部とは、第2仮想ラインを軸として対称となる位置に配置され、
前記第1貫通部の少なくとも一部と前記第2貫通部の少なくとも一部とは、第3仮想ラインを軸として対称となる位置に配置され、
前記第1孔及び/又は前記第1切れ目の少なくとも一部と前記第2孔及び/又は前記第2切れ目の少なくとも一部とは、前記第3仮想ラインを軸として対称となる位置に配置され、
前記第1貫通部と前記第2貫通部とのそれぞれの形状が相違することを特徴とするラベル媒体。 - 前記第1貫通部の少なくとも一部に、切欠き、孔、スリットの少なくとも何れかを含む第1相違部が形成されたことを特徴とする請求項1に記載のラベル媒体。
- 前記第1巻付部及び前記第1貫通部は、前記台紙の面と平行の第1方向に並び、
前記第1相違部は、
前記第1貫通部のうち、前記第1孔及び/又は前記第1切れ目に対して前記第1方向と直交する第1直交方向側の少なくとも一部に形成されたことを特徴とする請求項2に記載のラベル媒体。 - 前記第1相違部の前記第1方向の長さは、前記第1孔及び/又は前記第1切れ目の前記第1方向の長さ以下であることを特徴とする請求項3に記載のラベル媒体。
- 前記第1貫通部のうち、前記第1孔及び/又は前記第1切れ目に対して、前記第1方向において前記第1巻付部と近接する側の少なくとも一部に、切欠き、孔、スリットの少なくとも何れかを含む第2相違部が設けられたことを特徴とする請求項3又は4に記載のラベル媒体。
- 前記第1巻付部及び前記第1貫通部は、前記台紙の面と平行の第1方向に並び、
前記第1相違部は、
前記第1貫通部のうち、前記第1孔及び/又は前記第1切れ目に対して、前記第1方向において前記第1巻付部から離隔する側の少なくとも一部に形成されたことを特徴とする請求項2に記載のラベル媒体。 - 前記第1貫通部のうち、前記第1孔及び/又は前記第1切れ目に対して、前記第1方向において前記第1巻付部から離隔する側の少なくとも一部に、切欠き、孔、スリットの少なくとも何れかを含む第3相違部が更に形成されたことを特徴とする請求項3から5の何れかに記載のラベル媒体。
- 台紙と、粘着層を介して前記台紙に貼付されたラベルとを含むラベル媒体であって、
前記ラベルは、
情報が印刷される領域を有する第1表示部及び第2表示部と、
被着体に巻き付けられる第1巻付部及び第2巻付部と、
第1孔及び/又は第1切れ目の少なくとも一部を有する第1貫通部、及び、第2孔及び/又は第2切れ目の少なくとも一部を有する第2貫通部と、
を有し、
前記第1表示部の少なくとも一部と前記第2表示部の少なくとも一部とは、第1仮想ラインを軸として対称となる位置に配置され、
前記第1巻付部の少なくとも一部と前記第2巻付部の少なくとも一部とは、第2仮想ラインを軸として対称となる位置に配置され、
前記第1貫通部の少なくとも一部と前記第2貫通部の少なくとも一部とは、第3仮想ラインを軸として対称となる位置に配置され、
前記第1孔及び/又は前記第1切れ目の少なくとも一部と前記第2孔及び/又は前記第2切れ目の少なくとも一部とは、前記第3仮想ラインを軸として対称となる位置に配置され、
前記第1巻付部と前記第2巻付部とのそれぞれの形状が相違することを特徴とするラベル媒体。 - 前記第1巻付部の少なくとも一部に、切欠き、孔、スリットの少なくとも何れかを含む第4相違部が形成されたことを特徴とする請求項8に記載のラベル媒体。
- 前記第1巻付部及び前記第1貫通部は、前記台紙の面と平行の第1方向に並び、
前記第4相違部の前記第1方向の長さは、前記第1孔及び/又は前記第1切れ目の前記第1方向の長さ以下であることを特徴とする請求項9に記載のラベル媒体。 - 台紙と、粘着層を介して前記台紙に貼付されたラベルとを含むラベル媒体であって、
前記ラベルは、
情報が印刷される領域を有する第1表示部及び第2表示部と、
被着体に巻き付けられる第1巻付部及び第2巻付部と、
第1孔及び/又は第1切れ目の少なくとも一部を有する第1貫通部、及び、第2孔及び/又は第2切れ目の少なくとも一部を有する第2貫通部と、
を有し、
前記第1表示部の少なくとも一部と前記第2表示部の少なくとも一部とは、第1仮想ラインを軸として対称となる位置に配置され、
前記第1巻付部の少なくとも一部と前記第2巻付部の少なくとも一部とは、第2仮想ラインを軸として対称となる位置に配置され、
前記第1貫通部の少なくとも一部と前記第2貫通部の少なくとも一部とは、第3仮想ラインを軸として対称となる位置に配置され、
前記第1孔及び/又は前記第1切れ目の少なくとも一部と前記第2孔及び/又は前記第2切れ目の少なくとも一部とは、前記第3仮想ラインを軸として対称となる位置に配置され、
前記第1貫通部と前記第2貫通部とのそれぞれの形状が相違し、且つ、前記第1巻付部と前記第2巻付部とのそれぞれの形状が相違することを特徴とするラベル媒体。 - 前記第1貫通部の少なくとも一部に、切欠き、孔、スリットの少なくとも何れかを含む第5相違部が形成され、
前記第2巻付部の少なくとも一部に、切欠き、孔、スリットの少なくとも何れかを含む第6相違部が形成されたことを特徴とする請求項11に記載のラベル媒体。 - 前記第1巻付部及び前記第1貫通部は、前記台紙の面と平行の第1方向に並び、
前記第5相違部は、
前記第1貫通部のうち、前記第1孔及び/又は前記第1切れ目に対して前記第1方向と直交する第1直交方向側の少なくとも一部に形成されたことを特徴とする請求項12に記載のラベル媒体。 - 前記第1貫通部のうち、前記第1孔及び/又は前記第1切れ目に対して、前記第1方向において前記第1巻付部と近接する側の少なくとも一部に、切欠き、孔、スリットの少なくとも何れかを含む第7相違部が形成されたことを特徴とする請求項13に記載のラベル媒体。
- 前記第1貫通部の少なくとも一部に、切欠き、孔、スリットの少なくとも何れかを含む第5相違部が形成され、
前記第1巻付部の少なくとも一部に、切欠き、孔、スリットの少なくとも何れかを含む第6相違部が形成されたことを特徴とする請求項11に記載のラベル媒体。 - 前記第1巻付部及び前記第1貫通部は、前記台紙の面と平行の第1方向に並び、
前記第5相違部は、
前記第1貫通部のうち、前記第1孔及び/又は前記第1切れ目に対して、前記第1方向において前記第1巻付部から離隔する側の少なくとも一部に形成されたことを特徴とする請求項15に記載のラベル媒体。 - 前記第1巻付部及び前記第2巻付部は、何れか一方に粘着層露出部を有し、
前記粘着層露出部は、前記第1貫通部の前記第1孔及び/又は前記第1切れ目、及び、前記第2貫通部の前記第2孔及び/又は前記第2切れ目に貫通することを特徴とする請求項1から16の何れかに記載のラベル媒体。 - 前記第1貫通部及び前記第1巻付部の少なくとも一方に切れ目又はミシン目が形成され、
前記切れ目又は前記ミシン目に沿って前記ラベルが切断されることによって、切欠き、孔、スリットの少なくとも何れかを含む相違部が形成されることを特徴とする請求項1から17の何れかに記載のラベル媒体。
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---|---|
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JP2017188834A Pending JP2019066534A (ja) | 2017-09-28 | 2017-09-28 | ラベル媒体 |
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