JP2019065642A - 鋼管杭の掘削刃取り付け構造、環状掘削具、および鋼管杭の圧入方法 - Google Patents

鋼管杭の掘削刃取り付け構造、環状掘削具、および鋼管杭の圧入方法 Download PDF

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田内 宏明
Hiroaki Tauchi
田内  宏明
大野 正明
Masaaki Ono
正明 大野
吉智 川村
Yoshitomo Kawamura
吉智 川村
幸典 堀川
Yukinori Horikawa
幸典 堀川
信也 中澤
Shinya Nakazawa
信也 中澤
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Abstract

【課題】周囲の杭に疵を付けることなく、鋼管杭を地盤に施工できるようにする。【解決手段】先端に地盤を掘削する掘削刃5を設けた鋼管杭の掘削刃取り付け構造4であって、掘削刃5は、鋼管杭(杭間パイプ3)の外周面よりも外側への突出寸法aが3mm以内である。この鋼管杭は、例えば間隔をあけて設置された本杭2同士の間に設置して連続壁を構成するための、本杭2よりも小径の杭間パイプ3であり、既に施工されている周囲の本杭2に疵を付けることなく、本杭2に近接させて地盤に施工できる。【選択図】図4

Description

本発明は、土留や止水等の目的で地中に設置される連続壁を構築する鋼管杭の掘削刃取り付け構造、鋼管杭の先端に取り付ける環状掘削具、および、掘削刃を設けた鋼管杭の圧入方法に関する。
従来、例えば河川に設置された橋を撤去する際には、橋脚周りの締切りを行うために、特許文献1に開示されているような止水壁を構築することがある。特許文献1の止水壁は、複数の本杭(鋼管杭)を所定間隔で圧入した後、小径の鋼管杭である杭間パイプを、隣り合う本杭にそれぞれ接近させて圧入し、さらに本杭と杭間パイプとで囲まれた杭間領域にモルタルを充填することで止水処理を施している。
また、特許文献2には、擁壁の構築において、小径の杭間パイプを圧入により埋設する際の施工性を向上させるために、パイプの先端部に掘削刃を固着することが開示されている。
従来、鋼管杭先端に設ける掘削刃としては、例えば特許文献3、4等に開示されているように、鋼管杭の外周面の外側と内側の両方に刃を設け、鋼管杭の外周面よりも外側まで且つ内周面よりも内側まで掘削することで、鋼管杭と地盤との摩擦力低減を図っている。
特開平5−112928号公報 特開2004−278287号公報 特開昭62−228591号公報 特開昭64−71921号公報
しかしながら、上記特許文献3、4に記載されたように鋼管杭の外径よりも大きい範囲を掘削することは、一定の間隔をあけて施工する本杭の場合には有効であるが、隣り合う本杭にそれぞれ接するように施工する杭間パイプの場合には、掘削時に本杭の表面を疵付けてしまうという問題がある。すなわち、杭間パイプを施工するときには、本杭は既に施工済みであり、特許文献3、4に記載されたような掘削刃では、隣接する本杭を疵付けてしまう。
なお、本明細書において、本杭と杭間パイプとが「接する」とは、本杭と杭管パイプとが直に接触する場合の他、本杭と杭間パイプ、および、必要に応じて固化材を用いることにより、連続壁として所定の機能を発揮できる程度に、本杭と杭間パイプとの間に少しだけ隙間があいている場合も含む概念である。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、周囲の杭に疵を付けることなく、鋼管杭を地盤に施工できるようにすることを目的とする。
上記問題を解決するため、本発明は、先端に地盤を掘削する掘削刃を設けた鋼管杭の掘削刃取り付け構造であって、前記掘削刃は、前記鋼管杭の外周面よりも外側への突出寸法が3mm以内であることを特徴としている。
前記掘削刃取り付け構造において、前記掘削刃が、前記鋼管杭の接線方向に向かって設けられていることが好ましい。
前記鋼管杭の先端に環状体が取り付けられ、前記掘削刃が前記環状体に設けられていてもよい。その場合、前記環状体は、前記鋼管杭よりも肉厚であることが好ましい。また、前記環状体の外径が、前記鋼管杭の外径と同寸法であることが好ましい。前記環状体の下端面が、前記鋼管杭の長手方向に対して傾斜していてもよい。
また、前記鋼管杭の下端面が、前記鋼管杭の長手方向に対して傾斜していてもよい。前記掘削刃が、前記鋼管杭の先端側から、前記鋼管杭の半周の範囲に設けられていてもよい。
前記鋼管杭は、間隔をあけて設置された本杭同士の間に設置して連続壁を構成するための、前記本杭よりも小径の杭間パイプでもよい。
また、本発明は、鋼管杭の先端に取り付ける環状掘削具であって、外径が前記鋼管杭の外径と同寸法の環状体と、前記環状体に設けられた掘削刃とを有し、前記掘削刃は、前記鋼管杭の外周面よりも外側への突出寸法が3mm以内であることを特徴とする、環状掘削具を提供する。
前記環状掘削具において、前記環状体は、前記鋼管杭よりも肉厚であることが好ましい。また、前記環状体の下端面が、前記鋼管杭の長手方向に対して傾斜していてもよい。
また、本発明は、前記鋼管杭の掘削刃取り付け構造を備えた鋼管杭の圧入方法であって、前記掘削刃の先端が前方となる向きに回転させながら圧入することを特徴とする、鋼管杭の圧入方法を提供する。
さらに、本発明は、下端面が長手方向に対して傾斜している鋼管杭を、間隔をあけて設置された本杭同士の間に設置して連続壁を構成する際の、前記鋼管杭の圧入方法であって、前記鋼管杭の下端側を前記本杭間の隙間に向けて、回転させずに圧入することを特徴とする、鋼管杭の圧入方法を提供する。
本発明によれば、既に施工されている周囲の杭に疵を付けることなく、鋼管杭を地盤に施工できる。
本発明の実施形態に係る止水壁の概略構成を示す部分平面図である。 本発明の実施形態に係る杭圧入機の概略構成を示す図である。 本発明の一実施形態に係る杭間パイプの掘削刃取り付け構造を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る掘削刃の突出寸法の説明図である。 本発明の異なる実施形態に係る杭間パイプの掘削刃取り付け構造を示す斜視図である。 本発明のさらに異なる実施形態に係る杭間パイプの掘削刃取り付け構造を示す図であり、(a)は側面図、(b)は底面図である。 図6に示す杭間パイプを回転させずに圧入する際の状態を説明する図であり、(a)は側面図、(b)は平面図である。 本発明のさらに異なる実施形態に係る杭間パイプの掘削刃取り付け構造を示す側面図である。
以下、本発明の実施の形態を、図を参照して説明する。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する要素においては、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
図1は地中に設置される連続壁の一例としての止水壁1の一部を示す平面図である。止水壁1は、例えば河床が硬質地盤である河川等において橋脚周りの締切りを行うために構築され、一定の間隔で設置された複数の本杭2と、本杭2よりも小径の鋼管杭である杭間パイプ3とを備えている。杭間パイプ3は、隣り合う2体の本杭2に近接し、かつ、各本杭2間の隙間を囲むように設置される。本杭2と杭間パイプ3とで囲まれた杭間領域R内には、固化材の一例としてモルタルが充填されている。
本杭2および杭間パイプ3の設置方法は特に限定されるものでなく、例えば図2に示すような杭圧入機10を用いて、本杭2を所定間隔で圧入した後、杭間パイプ3を圧入する。この工程を、延伸方向に所定の長さになるまで繰り返し行い、本杭2および2本の杭間パイプ3で囲まれた杭間領域Rにモルタルジャケットを装入し、モルタルジャケットにモルタルを充填して、止水壁1を構築する。
図2は杭圧入機10の例を示すものであり、サドル11と、サドル11の下部に設けられたクランプ装置12と、サドル11上を前後動可能に設けられたスライドベース13と、スライドベース13上に旋回可能に設けられた旋回ベース14と、旋回ベース14の前端部に昇降シリンダ装置15を介して支持されたチャック装置16と、旋回ベース14上に支持されたクレーン20を備えている。
杭圧入機10は、地盤に圧入された既設の本杭2の上端側を掴んで既設の本杭2から反力を取りながら、昇降可能なチャック装置16で新たな本杭2を把持して下降させることにより、新たな本杭2を地盤に圧入する。クランプ装置12は、既設の本杭2の上端開口から内部に挿入した把持爪を既設の本杭2の半径方向に移動させる機能を有している。その把持爪を既設の本杭2の半径方向外側に移動させて本杭2の内側で突っ張った状態とすることで、本杭2を内側から把持する。これにより、杭圧入機10が既設の本杭2に対して固定される。
チャック装置16は、本杭2を把持するチャック部17を有し、チャック部17は、本杭2が挿入されるための開口部17aと、開口部17aに挿入された本杭2の半径方向に移動可能な複数の杭把持爪17bを有している。チャック部17は、開口部17aに本杭2が挿入された後、杭把持爪17bが本杭2の半径方向内側に移動することで本杭2を把持する。また、チャック装置16は、チャック部17を回転させるように構成されている。すなわち、本実施形態の杭圧入機10は、回転式杭圧入機であり、チャック装置16のチャック部17の回転と、杭把持爪17bによる把持状態と解放状態の切り替えと、昇降シリンダ装置15による昇降移動の組み合わせにより、本杭2を回転させながら地盤に圧入する。
杭圧入機10は、さらに、本杭2よりも径が小さい杭間パイプ3を把持するためのアタッチメントユニット30が取り付けられるように構成されている。図2に示すように、アタッチメントユニット30は、杭間パイプ3を把持する複数のアタッチメント31と、各アタッチメント31を連結する連結部材32と、アタッチメント31の上端部に設けられた、チャック部17の杭把持爪17bの上端部に引っ掛けられる嵌合爪33と、アタッチメント31の下端部に設けられた、チャック部17の杭把持爪17bの下端部に回動して引っ掛けられるラッチ34とを有している。
連結部材32は円環状のプレートであり、中央の孔部(不図示)には杭間パイプ3が挿入される。各アタッチメント31は、連結部材32の周縁部に取り付けられており、各アタッチメント31間には連結部材32の孔部に合わせた隙間が形成されている。また、各アタッチメント31は半径方向に移動可能に構成されている。
本発明は、例えば上記のような杭圧入機10で圧入される鋼管杭のうち、本杭2よりも径が小さい杭間パイプ3を主な対象とする。以下、本発明の実施形態について、鋼管杭が杭間パイプ3の場合として説明する。
図3は、本発明の一実施形態に係る杭間パイプ3の下端部の掘削刃取り付け構造4を示す斜視図である。本実施形態では、掘削刃取り付け構造4は、杭間パイプ3の下端面3aに複数の掘削刃5が設けられることにより構成され、杭間パイプ3の下端面3aは、杭間パイプ3の長手方向に対して垂直である。掘削刃5は、回転圧入の際に地盤を掘削するものであり、本実施形態では杭間パイプ3の下端面3aに溶接され、円周方向に等間隔で3個設けられている。掘削刃5の数は3個に限らず、4個〜6個、あるいはそれ以上でも構わない。
前述の通り、杭間パイプ3を施工するときには、本杭2は既に施工済みであるため、杭間パイプ3の掘削刃5は、本杭2を疵付けない範囲に設けられる。具体的には、掘削刃5は、杭間パイプ3の略接線方向、すなわち杭間パイプ3の半径に対して略直角方向に設けられる。そして、掘削刃5は、杭間パイプ3の外周面よりも外側へ突出せず、杭間パイプ3の外周面に沿って地盤を掘削するように配置することが好ましい。ただし、図4に示すように、通常、本杭2として用いられる大径鋼管のシーム溶接によるビード2aは、本杭2の表面からの突起寸法bが3mmまたはそれ以上である。したがって、掘削刃5の突出寸法aが3mm以内であれば、掘削刃5がビード2aには当たっても本杭2の表面に当たることはなく、本杭2に疵を付けることがない。したがって、杭間パイプ3の外周面からの掘削刃5の突出寸法aは、3mm以内であればよい。
図5は、本発明の異なる実施形態に係る杭間パイプ3の下端部の掘削刃取り付け構造4を示す斜視図である。本実施形態では、掘削刃取り付け構造4は、杭間パイプ3の下端面3aに、溶接等により環状掘削具6が取り付けられることにより構成される。本実施形態の杭間パイプ3は、下端面が杭間パイプ3の長手方向に対して垂直である。環状掘削具6は、外径が杭間パイプ3と同寸法で且つ杭間パイプ3よりも肉厚の環状体7と、環状体7の先端に設けられた掘削刃5とからなる。掘削刃5は、例えば環状体7の先端に溶接により取り付けられ、杭間パイプ3の外周面よりも外側への突出寸法aを3mm以内とする。
環状掘削具6は、環状体7の外径が杭間パイプ3と略同径であるため、杭間パイプ3と本杭2との間に余分な隙間を作らずに杭間パイプ3を圧入することができる。また、環状体7は杭間パイプ3よりも肉厚であるため剛性が高く、高い回転トルクと圧入力をかけて、杭間パイプ3を回転圧入することができる。したがって、殊に薄肉の杭間パイプ3の場合、施工性の向上が図れる。さらに、環状体7は、杭間パイプ3と外径が同じで且つ肉厚であることから、環状体7の内径は杭間パイプ3の内径よりも小さく、圧入時に掘削土が杭間パイプ3の内部に入り込んでも、杭間パイプ3の内壁との間に隙間があり、閉塞を防ぐことができる。
環状体7は、杭間パイプ3の長手方向の寸法が例えば50mm、100mm等、複数種類の中から地盤の硬さ等に応じて選択可能とすればよい。また、掘削刃5の数も、例えば3個、4個、6個等、地盤の硬さ等に応じて施工性を考慮して選択すればよい。
なお、環状掘削具6は、杭間パイプ3よりも肉厚のものに限ることはなく、杭間パイプ3と同等の厚さでも構わない。杭間パイプ3よりも肉厚でない場合、例えば地盤の硬さに応じて硬い材質とすれば、施工性の向上が図れる。
本杭2となる大径の鋼管を地盤に回転圧入する際には、上述の特許文献3、4等に記載されているように、掘削刃5を鋼管の外周面よりも外側と内周面よりも内側との両方に配置し、鋼管の肉厚よりも厚く地盤を掘削し、鋼管と地盤との摩擦力を軽減して圧入するのが一般的である。これに対して、本発明では、掘削刃5を、杭間パイプ3の外周面よりも外側に突出しない、もしくは突出しても3mm以内とし、ほぼ杭間パイプ3の外周面に沿って掘削する。本発明が主な対象とする杭間パイプ3は、本杭2よりも小径の鋼管であり、外周面の面積が小さいため、摩擦力が大きく作用することがないので、外径よりも広い範囲を掘削しなくても、摩擦による施工性の低下は問題にならない。しかも、杭間パイプ3の圧入に先行して行う本杭2の圧入時には、本杭2の周囲の地盤が一部掘削されるため、杭間パイプ3の圧入時には地盤による抵抗が小さくなっている。したがって、上記実施形態の掘削刃取り付け構造4を設けた杭間パイプ3を回転圧入することで、円滑に施工でき、杭間パイプ3を隣り合う本杭2にそれぞれ接するように配置することができる。
また、本発明によれば、杭間パイプ3の圧入時に、杭間パイプ3の周囲の地盤をほとんど乱さないので、地盤状態の回復が早い。さらに、杭間パイプ3と本杭2との間にほとんど空隙が生じないので、杭間洗浄時やモルタル注入時の、水又はモルタルの回り込みを抑えることができる。
図6は、本発明のさらに異なる実施形態に係る杭間パイプ3の下端部の掘削刃取り付け構造4を示す図である。本実施形態では、杭間パイプ3は、下端面3bが杭間パイプ3の長手方向に対して傾斜しており、下端部に掘削刃5が設けられている。掘削刃5は、溶接により取り付けても良いし、杭間パイプ3の先端を削って形成してもよい。掘削刃5は、杭間パイプ3の先端側を前方として、杭間パイプ3の半周の範囲に設けられており、上記実施形態と同様に、杭間パイプ3の外周面よりも外側への突出寸法は3mm以内である。
図6に示すように、杭間パイプ3の半周の範囲に掘削刃5が設けられている場合、掘削刃5の先端が前方となる向きに杭間パイプ3を回転させながら圧入する。なお、圧入機の仕様等により、圧入時の回転方向が一方向に限定されない場合には、杭間パイプ3の全周にわたって掘削刃5を設けることが好ましい。
また、下端面3bが杭間パイプ3の長手方向に対して傾斜していれば、例えば地盤の表面付近に比べて地中が軟弱な場合に回転圧入の途中で回転を停止して圧入しても、杭間パイプ3の先端が尖っているために、スムーズに圧入できる。しかも、回転を停止させて圧入すると、図7(a)、(b)に示すように、傾斜した下端面3bが地盤の反力により押圧され、杭間パイプ3が水平方向に移動する。すなわち、杭間パイプ3の下方に突き出た下端側を、対向する2つの本杭2,2同士の隙間に向けて配置し、杭間パイプ3を回転させずに圧入すれば、自然に杭間パイプ3が2つの本杭2,2同士の隙間側に寄っていくので、杭間パイプ3を本杭2,2に接近させて隙間を閉塞することができる。
地盤が硬い場合には、杭間パイプ3の内部に中堀用カッタを設けてもよい。また、図8に示すように、下端面3aが長手方向に対して垂直である杭間パイプ3に、杭間パイプ3の外径と略同寸法で且つ杭間パイプ3よりも肉厚の環状体9と、環状体9に設けられた掘削刃5とからなり、環状体9の下端面9aが杭間パイプ3の長手方向に対して傾斜している環状掘削具8を取り付けてもよい。
なお、杭間パイプ3の下端面3bが傾斜している場合、軟弱な地盤では、掘削刃5にかかわらず圧入できることがあり、例えば掘削刃5を設けずに杭間パイプ3よりも肉厚の環状体7を取り付けるだけで掘削できることもある。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到しうることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、掘削刃5は、杭間パイプ3の外周面からの突出寸法aが3mm以内であれば、杭間パイプ3の接線方向よりも外向きに取り付けられても構わない。また、杭間パイプ3の内周面よりも内側を掘削する内向きの掘削刃を設けてもよい。
また、下端面が長手方向に対して傾斜している鋼管杭を回転させずに圧入するのは、間隔をあけて設置された本杭同士の隙間を閉塞して止水壁等の連続壁を構成する場合に限らない。鋼管杭の、下方に突き出た下端側を、密着または接近させたい部材側に向けて圧入することで、鋼管杭を当該部材の方向に寄せて配置させることができる。
本発明は、硬質地盤に土留め壁または止水壁等の連続壁を構築する場合など、大径の鋼管杭に隣接して小径の鋼管杭を施工する際に適用できる。
1 止水壁
2 本杭
2a ビード
3 杭間パイプ
3a、3b 下端面
4 掘削刃取り付け構造
5 掘削刃
6 環状掘削具
7、9 環状体
10 杭圧入機
11 サドル
12 クランプ装置
13 スライドベース
14 旋回ベース
15 昇降シリンダ装置
16 チャック装置
17 チャック部
17a 開口部
17b 杭把持爪
20 クレーン
a 突出寸法
b 突起寸法

Claims (14)

  1. 先端に地盤を掘削する掘削刃を設けた鋼管杭の掘削刃取り付け構造であって、
    前記掘削刃は、前記鋼管杭の外周面よりも外側への突出寸法が3mm以内であることを特徴とする、鋼管杭の掘削刃取り付け構造。
  2. 前記掘削刃が、前記鋼管杭の接線方向に向かって設けられていることを特徴とする、請求項1に記載の鋼管杭の掘削刃取り付け構造。
  3. 前記鋼管杭の先端に環状体が取り付けられ、前記掘削刃が前記環状体に設けられていることを特徴とする、請求項1または2のいずれか一項に記載の鋼管杭の掘削刃取り付け構造。
  4. 前記環状体は、前記鋼管杭よりも肉厚であることを特徴とする、請求項3に記載の鋼管杭の掘削刃取り付け構造。
  5. 前記環状体の外径が、前記鋼管杭の外径と同寸法であることを特徴とする、請求項3または4のいずれか一項に記載の鋼管杭の掘削刃取り付け構造。
  6. 前記環状体の下端面が、前記鋼管杭の長手方向に対して傾斜していることを特徴とする、請求項3〜5のいずれか一項に記載の鋼管杭の掘削刃取り付け構造。
  7. 前記鋼管杭の下端面が、前記鋼管杭の長手方向に対して傾斜していることを特徴とする、請求項1または2のいずれか一項に記載の鋼管杭の掘削刃取り付け構造。
  8. 前記掘削刃が、前記鋼管杭の先端側から、前記鋼管杭の半周の範囲に設けられていることを特徴とする、請求項6または7のいずれか一項に記載の鋼管杭の掘削刃取り付け構造。
  9. 前記鋼管杭は、間隔をあけて設置された本杭同士の間に設置して連続壁を構成するための、前記本杭よりも小径の杭間パイプであることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか一項に記載の鋼管杭の掘削刃取り付け構造。
  10. 鋼管杭の先端に取り付ける環状掘削具であって、
    外径が前記鋼管杭の外径と同寸法の環状体と、前記環状体に設けられた掘削刃とを有し、前記掘削刃は、前記鋼管杭の外周面よりも外側への突出寸法が3mm以内であることを特徴とする、環状掘削具。
  11. 前記環状体は、前記鋼管杭よりも肉厚であることを特徴とする、請求項10に記載の環状掘削具。
  12. 前記環状体の下端面が、前記鋼管杭の長手方向に対して傾斜していることを特徴とする、請求項10または11のいずれか一項に記載の環状掘削具。
  13. 請求項8に記載の鋼管杭の掘削刃取り付け構造を備えた鋼管杭の圧入方法であって、
    前記掘削刃の先端が前方となる向きに回転させながら圧入することを特徴とする、鋼管杭の圧入方法。
  14. 請求項6〜8のいずれか一項に記載の鋼管杭の掘削刃取り付け構造を備えた鋼管杭を、間隔をあけて設置された本杭同士の間に設置して連続壁を構成する際の、前記鋼管杭の圧入方法であって、
    前記鋼管杭の下端側を前記本杭間の隙間に向けて、回転させずに圧入することを特徴とする、鋼管杭の圧入方法。
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