JP7414317B2 - 土砂埋戻し装置及び土砂埋戻し工法 - Google Patents

土砂埋戻し装置及び土砂埋戻し工法 Download PDF

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Description

本発明は、土砂埋戻し装置及び土砂埋戻し工法に関するものである。
既設杭を引抜く方法はいくつかあり、この中でチャッキング工法(あるいはパワーチャッキング工法)と呼ばれる工法は、既存杭の外周を包み込むようにケーシングで掘削し、杭の先端に達したら、ケーシング内部のチャック爪でチャッキングして既存杭をケーシングに内包した状態で引き上げる工法である。杭全体をケーシングで包み込んで引き上げるので、中折れ、破損、ジョイント不接合などが生じた杭も確実に撤去できる工法である。
チャッキング工法に用いる既設杭引抜き装置は、例えば、特開2000-154541号公報に開示されている。その既設杭引抜き装置を用いた既設杭の引抜き方法は、既設杭を囲む円筒状のケーシングを打込機によって回転駆動して掘削刃で掘削しつつ、水あるいはベントナイトなどの泥土化剤をケーシングの下端に送り、ケーシングの下端の内外周辺の土砂を泥土化して摩擦抵抗を低減させる。ケーシングの下端が既設杭の下端よりも下方に位置する深さまでケーシングを挿入し、チャック爪をケーシングの内側に向けて突出させる。この状態でケーシングに引上げ力を加えて既設杭の最下端部にチャック爪を当接させ、チャック爪により既設杭を支持して持ち上げ力を加える。更にケーシングを引上げてこのケーシング内の既設杭及び土砂と共に引抜くという引抜き方法である。
特開2000-154541号公報
しかしながら、上記のような従来技術では、ケーシングが円筒形状であって土砂等と密着して空気の抜け道がなく、既設杭を地中から引抜く際に地中が真空となっていくので引抜くのが難しいことがあり、更に、引抜きながら周囲の土が部分的に落下するので、空隙のある軟弱な地盤になってしまうという問題があった。
また、引抜いた後は、地中に縦孔が出来てしまうので、人が落下するなどの危険が生じるという問題があった。
これらの問題の発生を防止するために、従来は既設杭を引抜きながら充填剤を注入する必要があり、装置が複雑で高価になり、充填剤のコストがかかるという問題があった。
また、ビルなどの建物を解体撤去する時、建物を支えている杭も撤去しなければならない。建設時の設計内容・強度等が不明なためである。現在、撤去工事に関する国の指針がないため、撤去方法、埋戻し、復旧等は、関係業者の技量と方針に任されており、近年、杭抜工事に起因した大型重機の転倒事故が多数発生している。
これらの事故要因を考察すると、杭抜業界は地中に残された杭を完璧に抜くことが不可能と判断した場合、該杭を粉砕撤去する手段を選ぶ。そして、地中杭などの障害物の撤去で発生する地中の空間は、砂などにより埋め戻すのが本来であるが、深度が深い場合の埋戻し手段が確立していないため、様々な手段で行ってしまうとの事情がある。また、杭抜きに伴い生じる地中の空隙のため、重機自身の荷重によって転倒等が発生するケースも多数あり、地中に空隙を発生させないことが最大の対策となる。
現在の対策は、セメントミルクを流し込んで空隙埋めをしている。充填時のセメントミルクの固化は、周辺地盤と同じ程度の固さにする必要があるが、地域や地盤に応じてその固さをセメントの配合量や調整で行うのは難しい。加えて、六価クロム対策、セメントミルク調達の不便性など、課題が多く、この方法を常套手段としていくのは難易度が高い。このように問題の多い地中の空隙の埋め戻しについては、本来は国が指針等を制定等して事故を減らす必要があるが、現状、その指針はない。
また、重機等の転倒防止も大変重要であるが、経時的な周辺地盤の緩みによる建造物の傾倒防止も同様に重要である。
このような背景から、杭を引き抜きながら、同時に土砂を空隙に埋戻して締め固めして行く装置及び工法が望まれている。
そこで、本発明は、充填剤を用いないで、品質面、安全面及びコスト面において優れた土砂埋戻し装置及び土砂埋戻し工法を提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために以下によって把握される。
(1)本発明の土砂埋戻し装置は、地盤を掘削して埋め戻す土砂埋戻し装置であって、回転させて既設杭の周囲の地中に挿入させる中空のケーシングと、前記ケーシングの外周面に所定の傾斜をもって取付けられた複数の羽根と、を備え、前記複数の羽根が前記ケーシングの前記外周面に連続する仮想的な螺旋翼を形成するように配置されており、前記ケーシングは地面を掘削しながら前記既設杭の周囲を囲むように挿入され、掘削した掘削孔と前記ケーシングとの間に土砂を補充することができる隙間を形成する。
)上記(1)において、前記ケーシングの下方には、前記既設杭に当接させるチャック爪が設けられている。
上記(2)において、前記チャック爪は、その一端が前記ケーシングの内側において回動可能に支持されると共に、前記既設杭の最大外径の外側において最も離れた状態から前記ケーシングの内側に向けて最も開いた状態まで動作する。
(4)本発明の土砂埋戻し工法は、上記(1)から(3)のいずれかに記載の土砂埋戻し装置を用いた土砂埋戻し工法であって、地中に挿入された前記ケーシングを引抜く引抜き工程を含み、前記引抜き工程は、前記複数の羽根により前記ケーシングの周囲の土砂を締め固める工程を含む。
(5)上記(4)において、前記既設杭を引抜く際に埋戻しを行う。
本発明によれば、充填剤を用いないで、品質面、安全面及びコスト面において優れた土砂埋戻し装置及び土砂埋戻し工法を提供することができる。
本発明の実施形態に係る既設杭引抜き装置の正面図である。 本発明の実施形態に係る既設杭引抜き装置の軸垂直断面図である。 本発明の実施形態に係るチャック爪が退避した状態を示す概念図である。 本発明の実施形態に係るチャック爪が突出した状態を示す概念図である。 本発明の実施形態に係るケーシングの変形例を示す図である。 本発明の実施形態に係るケーシングの変形例を示す図である。 本発明の実施形態に係るケーシングの変形例を示す図である。 本発明の実施形態に係るケーシングの変形例を示す図である。 本発明の実施形態に係るチャック爪の変形例を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係るチャック爪の変形例の退避した状態を示す概念図である。 本発明の実施形態に係るチャック爪の変形例の突出した状態を示す概念図である。 本発明の実施形態に係るケーシングにおいて延長ケーシングを追加した状態を示す図である。 本発明の実施形態に係る延長ケーシングの接合の例を示す図である。 本発明の実施形態に係るロッド連結部の例を示す図である。
以下、添付図面を参照しながら各実施形態について詳細に説明する。
なお、実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ番号又は符号を付している。
図1は、本発明の実施形態に係る既設杭引抜き装置1の正面図である。図1において、既設杭引抜き装置1は、その最上部においてスイベルジョイント5と連結されており、スイベルジョイント5はその上部にスイベルジョイント取付部6が設けられている。スイベルジョイント取付部6は図示しないクレーン等の重機によって保持される。
既設杭引抜き装置1は、ケーシング10が上下に伸びた筒状に設けられており、ケーシング10の下方には、チャック爪20が設けられている。ケーシング10の下の最上部のフランジ11の上面には油圧装置7が設けられており、油圧装置7とチャック爪20がロッド22によって連結されている。ロッド22は、ケーシング10の中に設けられたガイド14の中を貫通してケーシング10の内部に設けられている。
図1に示すように、ケーシング10は、スイベルジョイント5から伝達される回転力によって回転し、最下部に設けられた掘削爪12によって掘削しながら地面Gの下の地中に埋設されている既設杭2の周囲を囲むように挿入される。図1は、既設杭2の下端部2aより下側までケーシング10を挿入した状態を示す図であり、ケーシング10を必要な深さまで挿入された状態を示している。
この状態で、フランジ11は既設杭引抜き装置1の地上部にあり、したがって、フランジ11に設けられた油圧装置7も既設杭引抜き装置1の地上部にあり、このように設置することで、油圧装置7が土砂等に埋まることを防止することができ、油圧装置7を良好な状態に維持することができる。更に、ケーブルや油圧配管を地中に配置する必要がなく、単純な構造にすることができる。
また、油圧装置7は、ケーシング10及びケーシング10に設けられたロッド22と一緒に回転するように設けられている。このようにすることで、ロッド22を駆動する油圧装置7をケーシング10において、より単純な構造で設置することができる。
なお、既設杭引抜き装置1が引抜き作業に用いられる既設杭2は、様々な種類の杭が対象となり、例えば、既製コンクリート杭、ペデスタル杭、鋼管杭等である。
図2は、本発明の実施形態に係る既設杭引抜き装置1のA-Aにおける軸垂直断面図である。既設杭2を示す2点鎖線は、既設杭2の最大外径を示している。そして、ケーシング10に内接する内接円10aは、既設杭2の最大外径より大きく構成されている。このように構成することで、ケーシング10を回転させて最下部の設けられた掘削爪12によって掘削しながら既設杭2の周囲を囲むように挿入する際にケーシング10と既設杭2が干渉するのを防ぐことができる。
ケーシング10は、軸垂直断面が多角形であることが望ましく、図2に示す例では、四角形(正方形)である。そして、ロッド22は、多角形の角部の内側に設けられており、ケーシング10に内接する内接円10aよりも更に外側に配置されている。そして、内接円10aは、既設杭2の最大外径より大きい。このように、ケーシング10を多角形にすることで、ロッド22をケーシング10の内部に効率良く配置することができ、その場合でもロッド22と既設杭2が干渉するのを防ぐことができる。
また、掘削孔Hとケーシング10の間には、掘削孔Hの円周とケーシング10の多角形の辺に相当する要素で形成される空間(隙間)ができため、空気の抜け道が確保できる。したがって、既設杭2を地中から引抜く際に地中が真空とならないため、既設杭2を容易に引抜くことができる。
更に、既設杭2を引抜く際に周囲の柔らかくなった土砂等が下方に落下するとともに地上から土砂等を掘削孔Hとケーシング10の間の隙間に補充することができるので、空隙のある軟弱な地盤にならず、確実に埋め戻しをして強固な地盤にすることができる。
掘削爪12は、ケーシング10の軸垂直断面である多角形の角部に設けられており、掘削される孔の外形はケーシング10の軸垂直断面の外接円になり、図1及び図2において掘削孔Hに示すとおりである。このような掘削により、ケーシング10は地中の土砂と干渉しないで挿入される。そして、ロッド22に対して掘削爪12の幅を適宜選択することで、掘削爪12が掘削する範囲にロッド22が含まれるようにすることができ、ロッド22をケーシング10の内部に配置してもロッド22が地中の土砂と干渉するのを防止することができる。
チャック爪20は、ロッド22の動作によりケーシング10において既設杭2の最大外径の内側に突出した位置と外側に退避した位置との間で動作するように設けられている。
図2において、2点鎖線で示すチャック爪20は、既設杭2の最大外径の内側に突出した位置にある状態を示している。チャック爪20がケーシング10の軸垂直断面の中心を挟んで対向する位置に2つ設けられており、既設杭2の下側に回動した状態で、クレーン等の重機で既設杭引抜き装置1を上方に持ち上げると、チャック爪20が既設杭2の下端部2aに当接して支持する状態となり、更に上方に持ち上げるとケーシング10の中に既設杭2を内包した状態で引き上げることができる。なお、既設杭2を引き上げる際に、既設杭2の下端ではなく中間位置の外周面にチャック爪20を当接させて、既設杭2を把持して引き上げるようにしてもよい。
チャック爪20が既設杭2の下端部2aを確実に支持していること又は既設杭2の中間位置の外周面を確実に把持していることは、ロッド22の駆動源である油圧装置7に設けられた油圧センサーによって検出して判定される。
油圧センサーによる検出の他、例えば、更に単純な方法として、ロッド22の上方の適切な箇所に蛍光塗料等でマーキング22aを付しておき、そのマーキング22aが視認できるようにケーシング10の適切な箇所に覗き開口13を設け、覗き開口13からマーキング22aを確認することで、ロッド22の移動量を確認する手段としてもよい。
このように、既設杭2全体をケーシング10で包み込んで引き上げるので、中折れ、破損、ジョイント不接合などが生じた既設杭2も確実に撤去することができる。
チャック爪20は、ケーシング10において既設杭2の最大外径の外側に退避した位置にある状態では、掘削孔Hの内側に退避しており、掘削爪12の幅を適宜選択することで、掘削爪12が掘削する範囲にチャック爪20が含まれるようにすることができる。このため、ケーシング10を地中に挿入する際にチャック爪20が地中の土砂と干渉するのを防止することができる。
ケーシング10を多角形にすることで、掘削が完了して、チャック爪20によって既設杭2の下端部2aを支持して引き上げてくる際に、周囲の柔らかくなった土砂等が下方に落下するとともに、地上から土砂等を掘削孔Hとケーシング10の間にできた隙間に補充しながら既設杭2を引き上げてくるので、空隙のある軟弱な地盤にはならず、強固な地盤にすることができる。このように、既設杭2の引抜き作業と同時に確実に埋め戻しができ、充填剤も必要としないので、品質面、安全面、コスト面において優れた引抜き作業を行うことができる。
このように、既設杭引抜き装置1を用いた既設杭引抜き工法は、ケーシング10を既設杭2の下端部2aより下側まで挿入する挿入工程と、チャック爪20を既設杭2の下端部2aに当接させる支持工程と、を含むものである。
そして、更に、ケーシング10を既設杭2の下端部2aをチャック爪20で支持した状態で引抜く引抜き工程を含み、挿入工程は、地中に掘削孔Hを掘削しながらケーシング10を既設杭2の下端部2aより下側まで挿入する工程を含み、引抜き工程は、ケーシング10と掘削孔Hの隙間に土砂を補充する工程を含むものである。
ここでいう土砂は、土と砂の混合したもの、土だけのもの、砂だけのもの、砂利、石が混合したもの等、広く土壌を形成する材料(土壌形成材料)を含むものである。
ケーシング10の軸垂直断面は多角形であることが望ましく、図1、図2に示す正方形の他、長方形、菱形、三角形、五角形、六角形などであってもよい。また、ケーシング10の軸垂直断面の形状は、掘削孔Hとケーシング10の間に適度な隙間ができればよく、この観点からは多角形に限定されず、例えば、楕円形であってもよい。
チャック爪20は図1、図2に示す場合には、ケーシング10の中心に対向して2つ設けられているが、これに限定されるものではなく、1つでもよく、3つあるいはそれ以上設けてもよい。ケーシング10の軸垂直断面の形状や既設杭2の大きさや状況、チャック爪20の大きさや形状に応じて適宜選択される。
図3Aは、本発明の実施形態に係るチャック爪20が既設杭2の最大外径の外側に退避した状態を示す概念図であり、図3Bは、本発明の実施形態に係るチャック爪20が既設杭2の最大外径の内側に突出した状態を示す概念図である。
図3Aにおいて、ロッド22は第1ロッド23と第2ロッド24を有しており、第1ロッド23の上端側が油圧装置7に連結されており、下端側が第1軸支部26によって第2ロッド24と回動可能に連結されている。また、第2ロッド24の下端側は、第2軸支部27によってチャック爪20に回動可能に連結されている。
チャック爪20は、第2ロッド24と連結されていない側がケーシング10の内側においてチャック爪支持部16に固定された第3軸支部28によって回動可能に支持されている。図3Aにおいて、第1ロッド23と第2ロッド24がほぼ一直線になり、チャック爪20が最下端の位置になった状態を示しており、この状態では、チャック爪20も第1ロッド23及び第2ロッド24とほぼ一直線になり、多角形のケーシング10の角部の内側において既設杭2の最大外径の外側において最も離れた状態になっている。
第1ロッド23は、ケーシング10の内側に設けられたガイド14を貫通して設けられており、ガイド14によってそのケーシング10の内側への動作範囲が規制されている。
油圧装置7は、例えば、油圧シリンダー等であり、第1ロッド23を上下方向に駆動することができる。図3Aに示す状態において、油圧装置7によって第1ロッド23を上方に駆動すると、ガイド14によって動作範囲が規制されるため、第1ロッド23はガイド14に接触しながらほぼ垂直の状態を維持して上方に駆動される。
第1ロッド23が上方に駆動されるに伴い第1軸支部26が上方に動き、これによって第2軸支部27が第3軸支部28を中心に回動してケーシング10の内側に向けて開いていく。そして、図3Bに示すように、チャック爪20がケーシング10の内側に向けて最も開いた状態になる。図3Aでほぼ垂直であったチャック爪20が図3Bではほぼ水平になっている。
図3Aにおいては、既設杭2の最大外径の外側にあったチャック爪20が図3Bではその内側に突出しており、チャック爪20を既設杭2の中間位置の外周面に当接させてチャック爪20で既設杭2を把持することができる。この際、既設杭2の外周面が変形してチャック爪20が食い込むようになることもある。この状態で既設杭引抜き装置1をクレーン等で上方に持ち上げると、既設杭2をチャック爪20で把持しながら引上げて、引抜くことができる。なお、チャック爪20を既設杭2の下端部2aに当接させて、下端部2aを支持することにより既設杭2を引抜くことでもよい。
図3Bに示すように、チャック爪20がケーシング10の内側に向けて開いた状態で油圧装置7によって第1ロッド23を下方向に駆動することによって、上記と逆の動作により図3Aに示すチャック爪20が退避した状態に戻すことができる。
また、チャック爪20が開く量は調整可能であり、既設杭2の大きさ等に応じて図3Aと図3Bに示す位置の間で適宜設定される。
図4A及び図4Bは、本発明の実施形態に係るケーシング10の変形例を示す図である。ケーシング10は、その外周面に所定の傾斜をもって取付けられた複数の羽根40、41を備えている。複数の羽根40、41は、それらを連接したときに、ケーシング10の外周面に連続する仮想的な螺旋翼43が形成されるように配置されている。ここで、羽根40、41は、ケーシング10に固定されており、掘削対象の地盤の土質やケーシング10の製造条件などに応じて任意の形状とすることができる。例えば、図4Aに示すような略長方形のものであってもよいし、図4Bに示すような略半月形のものであってもよい。図には記載していないが、切り欠いた略扇形などのものでも差し支えない。また、羽根40、41が取付けられている傾斜も、特に限定されない。掘削対象の地盤の土質やケーシング10の製造条件などに応じて任意の傾斜とすることができる。
更には、複数の羽根40、41を取り付ける間隔についても、種々の変形が可能である。図4A及び図4Bでは、個々の羽根40、41は、仮想的な螺旋翼43をケーシング10の長手方向に沿って周回ごとに一定の箇所を切り欠くことによって形成されているが、これに対し、例えば切り欠く箇所を周回ごとにずらすようにしてもよい。
複数の羽根40、41は、連続する仮想的な螺旋翼43を形成しているが、その長手方向のピッチは任意に設定してよい。図4A及び図4Bでは、仮想的な螺旋翼43の長手方向のピッチはケーシング10の全長にわたって均一の場合を示しているが、これに限定される必要はなく、不均一とすることもできる。例えば、ピッチが相対的に密になっている区間と相対的に疎になっている区間が混在していてもよいし、また、ケーシング10の一方の端部から別の端部へ向かう方向に、ピッチが相対的に疎から密へ変化するようにしてもよい。
また、仮想的な螺旋翼43の外周縁をケーシング10の長手方向に結んでできる仮想的な立体形状は、ケーシング10を用いる地盤などの条件に従って、好適なものを選択することができる。図4A及び図4Bでは、仮想的な立体形状が円柱を形成する場合を示しているが、例えば、ケーシング10から仮想的な螺旋翼43の外周縁までの直線距離を徐々に変化させることによって、円錐を形成するようにしもよい。
以上のように、仮想的な螺旋翼43を切り欠いて形成した複数の羽根40、41を有することによって、ケーシング10を地中に正回転しながら挿入する際には、複数の羽根40、41による土砂の掘削が円滑に行われるとともに、逆回転して引き抜く際には、羽根40、41同士の間に設けられた空間から掘削された土砂が地中に落下し、土砂が地上に掻き出されてしまうことを軽減することができる。連続する螺旋翼の場合、掘削された土砂が付着する螺旋翼の面積が広いこと、あるいはピッチを隔てて隣り合う螺旋翼同士の間に掘削された土砂が挟まれた状態となることなどから、掘削された土砂の少なからぬ量がケーシング10の引き抜きとともに地上に掻き出されてしまうが、本実施形態に係るケーシング10の変形例は、このような問題を軽減することができる。
本実施形態に係るケーシング10の変形例によれば、ケーシング10を正回転させて挿入する時は、掘削爪12に加えて羽根40、41により土砂の掘削が円滑に行われるものである。また、ケーシング10を逆回転させて引抜く際には、引き抜いた既設杭2の抜け跡に掘削土をより堅固に締固めを行うことができ、空隙のない強固な地盤を確保することができる。
図4C、図4Dは、本発明の実施形態に係るケーシング10の変形例を示す図である。図4C、図4Dは、羽根40が上方向に折畳み可能に設けられている場合を示している。
図4Cに示すように、ケーシング10が正回転して土中に侵入していく際には、羽根40が土砂の圧力を受けて上方向に折り畳まれている。このようにすることで、ケーシング10を地中に挿入する際に羽根40が抵抗になりにくくなり、また、羽根40の損傷を防止することができる。
図4Dは、ケーシング10と掘削孔Hの間の空間に土砂を埋戻すときの状態を示すものである。図4Dに示すように、この場合には、ケーシング10を逆回転して引き抜く際に、ケーシング10の外周に設けられている羽根40が開いた状態となる。土中においてはケーシング10の周囲に掘削された土砂が存在しているが、開いた状態の羽根40の作用により、掘削された土砂が下方に押し付けられ、締め固められていくこととなる。掘削現場の地質が、相対的に支持力の低いような場合であっても、このような手段により支持力の改善を図ることができる。
なお、図4Bで示す羽根41を羽根40と同様に、上方向に折畳み可能に設けてもよい。
このように、既設杭引抜き装置1は、掘削された土砂を埋戻す土砂埋戻し装置として機能するものである。そして、この土砂埋戻し装置は、地盤を掘削して埋め戻すものであって、図2に示すように中空のケーシング10と、図4A、図4B、図4C、図4Dに示すように、ケーシング10の外周面に所定の傾斜をもって取付けられた複数の羽根40、41と、を備え、これらの複数の羽根40、41がケーシング10の外周面に連続する仮想的な螺旋翼43を形成するように配置されているものである。
上記の土砂埋戻し装置を用いて土砂埋戻し工法を行うことができる。そして、この土砂埋戻し工法は、上記の土砂埋戻し装置を用いた土砂埋戻し工法であって、地中に挿入されたケーシング10を引抜く引抜き工程を含み、この引抜き工程は、複数の羽根40、41によりケーシング10の周囲の土砂を締め固める工程を含むものである。
図5は、本発明の実施形態に係るチャック爪20の変形例であるチャック爪30を示す斜視図である。
図6Aは、本発明の実施形態に係るチャック爪20の変形例であるチャック爪30が退避した状態を示す概念図であり、図6Bは、突出した状態を示す概念図である。
図5に示すように、チャック爪30は、ケーシング10の下端において対向して設けられた2つの軸支部38R、38Lにより支持されており、2つの軸支部38R、38Lを結ぶ軸線を中心として既設杭2の最大外径の内側に突出した位置と外側に退避した位置との間で動作し、回動可能に支持されている。
図5に示すように、ケーシング10はフィン45を備えるようにしてもよい。図5は、フィン45を上方向に折畳み可能に設けられている場合を示しており、開いた状態を実線で示し、閉じた状態を破線で示している。このように設けられたフィン45は、図4C、図4Dで示す折畳み可能に設けられた羽根40と同様の作用をする。すなわち、ケーシング10を引き抜く際に、ケーシング10の外周に設けられているフィン45が開いた状態となり、開いた状態のフィン45の作用により、掘削された土砂が下方に押し付けられ、締め固められていく。
図6Aにおいて、既設杭引抜き装置1は、第1ロッド33と第2ロッド34を有しており、第1ロッド33の上端側が油圧装置7に連結されており、下端側が第1軸支部36によって第2ロッド34と回動可能に連結されている。また、第2ロッド34の下端側は、第2軸支部37によってチャック爪30に回動可能に連結されている。
チャック爪30は、第2ロッド34と連結されていない側がケーシング10の内側に固定された第3軸支部38(38R、38L)によって回動可能に支持されている。図6Aにおいて、第1ロッド33と第2ロッド34がほぼ一直線になり、チャック爪30が既設杭2の最大外径の外側に退避した状態を示しており、この状態では、チャック爪30は第1ロッド33及び第2ロッド34とほぼ垂直になっている。
第1ロッド33は、ケーシング10の内側に設けられたガイド14を貫通して設けられており、ガイド14によってそのケーシング10の内側への動作範囲が規制されている。
油圧装置7は、例えば、油圧シリンダー等であり、第1ロッド33を上下方向に駆動することができる。図6Aに示す状態において、油圧装置7によって第1ロッド33を下方に駆動すると、ガイド14によって動作範囲が規制されるため、第1ロッド33はガイド14に接触しながらほぼ垂直の状態を維持して下方に駆動される。
第1ロッド33が下方に駆動されるに伴い第1軸支部36が下方に動き、これによって第2軸支部37が第3軸支部38を中心に回動してケーシング10の内側に向けて開いていく。そして、図6Bにおいて、チャック爪30がケーシング10の内側に向けて開いた状態を示している。
図6Aにおいては、既設杭2の最大外径の外側にあったチャック爪30が図6Bではその内側まで突出しており、既設杭2の下部にチャック爪30を当接させて支持したり、既設杭2の中間位置でチャック爪30を既設杭2の外周面に当接させて把持したりすることができる。この状態で既設杭引抜き装置1をクレーン等で上方に持ち上げると、既設杭2をチャック爪30で支持又は把持しながら引上げて、引抜くことができる。既設杭2の中間位置で既設杭2の外周面を把持する場合には、既設杭2の外周面が変形してチャック爪30が食い込むようになることもある。
図6Bに示すように、チャック爪30がケーシング10の内側に向けて開いた状態で油圧装置7によって第1ロッド33を上方向に駆動することによって、上記と逆の動作により図6Aに示すチャック爪30が退避した状態に戻すことができる。
また、チャック爪30が開く量は調整可能であり、既設杭2の大きさ等に応じて適宜設定される。
図2に示すチャック爪20が片持ちの構造になっていたのに対して、変形例のチャック爪30は、2つの軸支部38R、38Lにより支持される両持ちの構造となっているためより強い強度を有している。また、水平に退避させた状態で、ケーシング10の外周面の半周分とほぼ同等の大きさの多角形又は半円状の形状になっており、より広い受け面を有している。したがって、既設杭2を引抜く際に、変形したり破損したりすることを防止することができる。また、広い受け面を有するため、既設杭2をより確実に支持することができる。
図7は、本発明の実施形態に係るケーシング10において延長ケーシング52を追加した状態を示す図である。
図8は、本発明の実施形態に係る延長ケーシング52の連結の例を示す図である。
図9は、本発明の実施形態に係るロッド連結部58の例を示す図である。
図7において、ケーシング10は、連結された上部ケーシング50及び下部ケーシング51を有し、ロッド22が、連結された上部ロッド55及び下部ロッド56を有している。
例えば、特に非常に深い位置まで埋設されている既設杭2に対応したケーシング10の場合、このケーシング10を浅い深さに埋設された既設杭2に使用した場合、クレーン等で非常に高い位置までケーシング10を吊り上げる必要があり不適である。一方で、既設杭2の埋設されている深さに応じて、多くの長さのケーシング10を保有するのは多くの費用が必要となり、大きな保管場所の確保も必要になる。
ケーシング10とロッド22をそれぞれ上下に分離することで、様々な深さに埋設されている既設杭2に応じて、上下のケーシング10とロッド22を組み合わることによって、様々な長さのケーシング10とロッド22にすることができる。
図7に示す例では、既設杭引抜き装置1が、延長ケーシング52を有しており、上部ケーシング50と下部ケーシング51が、この延長ケーシング52を介して連結された構造になっている。
また、ロッド22が、延長ロッド57を有しており、上部ロッド55と下部ロッド56が、この延長ロッド57を介して連結されている。
図8に示すように、上部ケーシング50と下部ケーシング51は、スプライスプレート53をボルト54で螺合することで連結されている。延長ケーシング52を含む場合も同様に、上部ケーシング50と延長ケーシング52、延長ケーシング52と下部ケーシング51は、スプライスプレート53をボルト54で螺合することで連結されている。この場合、上部ケーシング50、下部ケーシング51及び延長ケーシング52に雌ねじが設けられており、スプライスプレート53には、ねじのない貫通孔が設けられている構成にしてもよい。
また、スプライスプレート53は、2面に設けてもよく、更に多くの面に設けてもよい。ケーシング10の軸断面形状や大きさ等に応じて、適宜決定される。
図9に示すように、上部ロッド55と延長ロッド57、下部ロッド56と延長ロッド57は、ロッド連結部58によって連結されている。ロッド連結部58は、貫通孔が設けられた端部を組み合わせて、貫通孔に連結軸59を挿入した構造になっている。例えば、図9に示すように、凸部を有する雄の端部とコの字状の凹部を有する雌の端部を組み合わせ、雄の端部に設けられた貫通孔を連結軸59に対してやや大きい径として、連結軸59に対して回動可能にしてもよい。
また、連結軸59を先端に雄ねじを有するシャフトとし、貫通孔が設けられた雄雌の端部に挿入して、ロッド連結部58の外側でナットによって固定するようにしてもよい。あるいは、雌の端部の片側に雌ねじが設けられており、連結軸59である上記シャフトを螺合するようにしてもよい。
このように、ケーシング10及びロッド22を複数の単位の組み合わせにより構成し、その接合を取り外し可能な構造にすることで、様々な深さに埋設されている既設杭2に対して、上部ケーシング50と下部ケーシング51及び上部ロッド55と下部ロッド56、更には延長ケーシング52、延長ロッド57を組み合わせることによって、様々な長さのケーシング10とロッド22を容易に構成することができる。
延長ケーシング52、延長ロッド57は、これを含まない構成、1つずつ含む構成及び2つ以上の複数個含む構成等、適宜選択することができる。また、ケーシング10を地中に挿入する際及び地上に引抜く際に、延長ケーシング52、延長ロッド57を途中で取り付けたり、取り外したりして作業を行うことができる。
このようにすることによって、様々な深さに埋設されている既設杭2に容易に対応することができる。
以上説明したように、本発明によれば、充填剤を用いないで、品質面、安全面及びコスト面において優れた既設杭引抜き装置1を提供することができる。
すわなち、ケーシング10が円筒形状ではなく、その軸垂直断面が多角形であり、ケーシング10の外周面が土砂等と密着することがなく隙間ができるため、空気の抜け道が確保できる。したがって、既設杭2を地中から引抜く際に地中が真空とならないため、既設杭2を容易に引抜くことができる。
仮に、掘削した周辺の地盤が緩く、多角形のケーシング10の周囲に土砂等が密着して真空となってしまう状況が発生した場合には、既設杭2を引き抜く際にできた空間に送水したり、土砂や廃土などを送り込んだりする、という手段を用いてもよい。
また、既設杭2を引抜く際に周囲の柔らかくなった土砂等が下方に落下するとともに地上から土砂等を掘削孔Hとケーシング10の間の隙間に補充することができるので、空隙のある軟弱な地盤にならず、確実に埋め戻しをして強固な地盤にすることができる。このように品質面で優れている。
また、既設杭2を引抜く際に埋め戻しを行うので、縦孔が出来てしまうことがなく、人が落下するなどの危険が生じることがなく、安全面でも優れている。
更に、充填剤を注入する必要がないため装置が単純で廉価になり、また、充填剤のコストがかからないため、コスト面でも優れている。
そして、大型重機の転倒事故等の原因となる杭抜きに伴い生じる地中の空隙の埋め戻しについては、本来は国が指針等を制定等して事故を減らす必要があるが、現状は、その指針はない。本発明は、このような指針の制定に向けての提案でもある。そして、重機等の転倒防止も非常に重要であるとともに、経時的な周辺地盤の緩みによる建造物の傾倒防止も同様に非常に重要であり、いずれも本発明の作用効果に含まれるものである。すなわち、本発明の既設杭引抜き装置1及び土砂埋戻し装置、既設杭引抜き工法及び土砂埋戻し工法は、杭を引き抜きながら、同時に土砂を空隙に埋戻して締め固めして行く装置及び工法であり、これによって、重機等の転倒防止及び経時的な周辺地盤の緩みによる建造物の傾倒防止を図ることができるものである。
以上、具体的な実施形態に基づいて本発明を説明してきたが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形や改良を実施しても良い。
このように、本発明は、具体的な実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形や改良を施したものも本発明の技術的範囲に含まれるものであり、そのことは、当業者にとって特許請求の範囲の記載から明らかである。
1 既設杭引抜き装置
2 既設杭
2a 下端部
5 スイベルジョイント
6 スイベルジョイント取付部
7 油圧装置
10 ケーシング
10a 内接円
11 フランジ
12 掘削爪
13 覗き開口
14 ガイド
16 チャック爪支持部
20 チャック爪
22 ロッド
22a マーキング
23 第1ロッド
24 第2ロッド
26 第1軸支部
27 第2軸支部
28 第3軸支部
30 チャック爪
33 第1ロッド
34 第2ロッド
36 第1軸支部
37 第2軸支部
38 第3軸支部
40 羽根
41 羽根
43 仮想的な螺旋翼
45 フィン
50 上部ケーシング
51 下部ケーシング
52 延長ケーシング
53 スプライスプレート
54 ボルト
55 上部ロッド
56 下部ロッド
57 延長ロッド
58 ロッド連結部
59 連結軸
G 地面
H 掘削孔

Claims (5)

  1. 地盤を掘削して埋め戻す土砂埋戻し装置であって、
    回転させて既設杭の周囲の地中に挿入させる中空のケーシングと、
    前記ケーシングの外周面に所定の傾斜をもって取付けられた複数の羽根と、を備え、
    前記複数の羽根が前記ケーシングの前記外周面に連続する仮想的な螺旋翼を形成するように配置されており、
    前記ケーシングは地面を掘削しながら前記既設杭の周囲を囲むように挿入され、掘削した掘削孔と前記ケーシングとの間に土砂を補充することができる隙間を形成することを特徴とする土砂埋戻し装置。
  2. 前記ケーシングの下方には、前記既設杭に当接させるチャック爪が設けられていることを特徴とする請求項1記載の土砂埋戻し装置。
  3. 記チャック爪は、その一端が前記ケーシングの内側において回動可能に支持されると共に、前記既設杭の最大外径の外側において最も離れた状態から前記ケーシングの内側に向けて最も開いた状態まで動作することを特徴とする請求項2記載の土砂埋戻し装置。
  4. 請求項1~3のいずれか1項に記載の土砂埋戻し装置を用いた土砂埋戻し工法であって、
    地中に挿入された前記ケーシングを引抜く引抜き工程を含み、前記引抜き工程は前記複数の羽根により前記ケーシングの周囲の土砂を締め固める工程を含むことを特徴とする土砂埋戻し工法。
  5. 前記既設杭を引抜く際に埋戻しを行うことを特徴とする請求項4記載の土砂埋戻し工法。
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